説明

色空間の2次元表現

色空間の2次元表現の様々な態様を実施できる。一般に、一態様は色空間を表す方法であってよい。その方法は、色空間に対して第1、第2、及び第3の原色を得ることを含む。方法はまた、第1の仮想三角形を用意することを含み、その第1の仮想三角形は、底辺と、高さと、そして、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む。方法は、第1の仮想三角形の高さに第1の原色を指定することを更に含む。方法はまた、第1の仮想三角形の底辺に第2と第3の原色の合計を指定することを含み、それによって、第1の仮想三角形の面積を修正することによって第1の原色の強度を調節してよい。この態様の他の実施態様は対応する、システムと、装置と、及びコンピュータプログラム製品とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2007年9月11日出願の「色空間の2次元表現」という名称の米国特許仮出願第60/971,510号による優先権の特典を主張し、その全体は、参照により組み込んだものとする。
【0002】
本開示は、概して、例えば、3つの仮想三角形を使用してRGB色空間の原色(赤、緑、及び青)を表す、色空間の2次元表現に関する。
【背景技術】
【0003】
色は、ちょうど3つのパラメータによって完全に指定することができる。パラメータの意味は、使用される特定のカラーモデルまたは色空間に依存する。3次元空間において、1組の原色に基づいて、全範囲の色を表現しようとする幾つかのカラーモデルが開発された。その空間の各点は、原色から構成される特定の合成色を表す。1つの従来モデルは、RGB(赤、緑、青)カラーモデルである。RGBカラーモデルは、加法モデルであり、赤、緑、及び青の原色が、様々に混合されて他の合成色を作り出す。
【0004】
RGBカラーモデルでは立方体の各寸法が1つの原色を表し、デカルト座標(R,G,B)の立方体にマッピングされる。同様に、3つ組(R,G,B)によって特定される立方体の中の各点は、特定の合成色を表し、個々の成分R、GまたはBは、所与の合成色に対する各原色の寄与を示す。立方体の対角線(3つのRGB成分が等しい)は、グレースケールを表し、黒は、対角線の長さの0%であり、白は、対角線の長さの100%である。
【発明の概要】
【0005】
本明細書は、たとえば、3つの仮想三角形を使用してRGB色空間の原色(赤、緑、及び青)を表す色空間の2次元表現に関する様々な態様を説明している。色空間の2次元表現は、解像度を変えることなく、デジタル画像の鮮明度(色深度または強度)を向上させるのに使用することができる。ビットマップ画像のカラーピクセルの鮮明度は、3つの原色の値、赤、緑、青によって規定されてよい。また、立方体、四面体、円錐、などを使用する3次元表現の代わりに、これらのRGBカラー値は、たとえば、3つの仮想三角形を使って原色を表す2次元オブジェクトによって、表現することができる。
【0006】
さらに、原色(RGB)を使用して仮想三角形をつくることができて、その仮想三角形には、例えば、高さ=原色(R、GまたはB)の1つ、且つ底辺=その他の2つの原色の合計という特徴があってよい。このように、あらゆる単色にある光の彩度の量、または従来のRGB色空間(加法色空間)における色の強度は、RGBカラー立方体におけるようにグレースケール概念を使うことなく、2次元オブジェクトを使って表すことができる(すなわち色調関係だけ)。
【0007】
例えば、RGB原色の仮想三角形表現の例として、第1の仮想三角形は、高さ = 赤(すなわち赤の色成分のカラー値)及び底辺=(緑+青)(すなわち緑と青の色成分のカラー値の合計)によって特徴づけてよい。第2の仮想三角形は、高さ =緑(すなわち緑の色成分のカラー値)及び底辺=(赤+青)(すなわち赤と青の色成分のカラー値の合計)によって特徴づけてよい。さらにまた、第3の仮想三角形は、高さ= 青(すなわち青の色成分のカラー値)及び底辺=(緑+赤)(すなわち緑と赤の色成分のカラー値の合計)によって特徴づけてよい。
【0008】
仮想三角形が規定されたら、これらの仮想三角形の面積を計算することができる。例えば、三角形の面積は、面積 = 高さ×底辺/2と定義される。従って、第1の仮想三角形(T1)に対して、面積T1 = 赤T1 ×(緑T1+青T1)/2、 なぜならば、高さ = 赤T1である。さらに、3つの原色間の新しい関係を、第1の仮想三角形に基づいて得ることができる。例えば、赤T1 =(2× 面積T1)/(緑T1 + 青T1);緑T1 =((2×面積T1)/赤T1)− 青T1;そして、青T1 =((2× 面積T1)/赤T1) − 緑T1
【0009】
同様に、第2の仮想三角形(T2)に対して、第2の面積、面積T2を得ることができる。そして、3つの原色間の新しい関係を第2の仮想三角形に基づいて得ることができる。例えば、面積T2 = 緑T2 ×(赤T2 + 青T2)/2、なぜならば、高さ= 緑T2である。そして、緑T2 =(2× 面積T2)/(赤T2 +青T2)。さらに、第3の仮想三角形(T3)に対して、第3の面積、面積T3を得ることができる。そして、3つの原色間の新しい関係は第2の仮想三角形に基づいて得ることができる。例えば、面積T3 = 青T3 ×(赤T3 +緑T3)/2、なぜならば、高さ=青T3である。そして、青T3 =(2×面積T3)/(赤T3 +緑T3)。
【0010】
このように、異なる9個のカラー値(3個の赤のカラー値:赤T1、赤T2、赤T3;3個の緑のカラー値:緑T1、緑T2、緑T3;そして、3個の青のカラー値:青T1、青T2、青T3)を、3つの仮想三角形に基づいて得ることができる。このように、赤、緑、及び青の色成分の各々に対して異なる4個のカラー値があってよい(例えば、元の赤のカラー値と3個の新しい赤のカラー値)。カラー値の算術平均値を得ることができる。たとえば、赤new =(赤+赤T1+赤T2+赤T3)/4。また、確率二乗平均値を使用して、新しいカラー値を規定してよい。たとえば、赤new = 平方根(赤×平方根(平方根(赤T1×赤T2)×平方根(赤T2×赤T3)))。さらにまた、新しいカラー値は、仮想三角形のカラー値だけを含んでよい。例えば赤new =平方根(赤T1×平方根(赤T2×赤T3))。
【0011】
このように、これらの3つの仮想三角形の面積を変えることによって、デジタル画像内に広がった各仮想三角形の高さに対応する色の強度(彩度)(または色内の光量)を、調節することができる。さらに、仮想三角形の面積が減少するとき、直接影響を受けるのは三角形の高さであり、仮想三角形の高さに対応する原色の強度が減少する。このように、色の仮想三角形表現は、デジタル画像内の個々の色の強度の漸進的で自然な微調整を可能にする。
【0012】
原色の最大カラー値が8ビットの色解像度のために255に制限されているRGBカラー立方体とは対照的に、仮想三角形を使用する2次元カラー表現では、個々の原色の強度(それは、仮想三角形の高さに相当する)を255の制限よりさらに高い値に増やすことができる。他方では、ダークメソッド圧縮アルゴリズム(カラー値が圧縮される)と同様に、仮想三角形の面積を減少させ、特定の原色の強度を減らすことができる。幾つかの実施態様では、仮想三角形表現によって、原色の強度とそれらのカラー値をより柔軟に連続的に減らすことができる。
【0013】
上で述べたように、仮想三角形を使用する2次元カラー表現は、原色をフィルタリングするのに使用することもできる。たとえば、仮想三角形の面積の値を修正することによって、その他の2つの色(青または緑)の値を変えることなく、赤だけの値が(三角形の高さ=赤である例において)変わる。さらに、面積を増やすと、赤の強度は増加する。他方、面積を減らすと、赤の強度は減少する。言い換えると、赤の値は、その補色、シアンに譲渡される。このように、個々の色をフィルタリングすることは、画像に対してより多くのシアンまたはより多くの赤の重ね合わせとしてではなく、色の内部から変更することによって色のより素晴らしい調整を可能にする。
【0014】
一般に、1つの態様は色空間を表す方法であってよく、その方法は色空間に対して第1、第2、及び第3の原色を得ることを含む。本方法はまた、第1の仮想三角形を用意することを含み、第1の仮想三角形は、底辺と、高さと、そして、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む。方法は、第1の仮想三角形の高さに第1の原色を指定することを更に含む。方法はまた、第1の仮想三角形の底辺に第2と第3の原色の合計を指定することを含み、それに従い、第1の仮想三角形の面積を修正することによって、第1の原色の強度を調節することができる。この態様の他の実施態様は対応する、システム、装置、及びコンピュータプログラム製品を含む。
【0015】
別の一般的な態様は、RGB色空間によって表されるデジタル画像を得るように構成される入力モジュールを含むシステムであってよい。システムはまた、3つの仮想三角形を使ってRGB色空間を表す手段を含む。システムは、3つの仮想三角形の面積を修正することによって、画像調整を実行するように構成される画像調整装置を更に含む。
【0016】
全般的で具体的な態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラムを使用して、あるいは、システム、方法及びコンピュータの任意の組合せを使用して実施してよい。1つ又は複数の実施態様の詳細が、添付の図面と以下の説明で述べられる。その他の特徴、態様及び利点は、説明、図面及び請求範囲から明らかになる。
【0017】
これらと他の態様は、以下の図面を参照して詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】RGB色空間の2次元表現で使われる仮想三角形の例である。
【図2】高さを調節することによって仮想三角形の面積をどのように調節することができるかの例であり、その高さは原色のうちの1つに対応する。
【図3】仮想三角形によって表される原色の軸をそれぞれ独立にどのように調節することができるかの例である。
【図4】仮想三角形を使って3つの原色を有する色空間を表すプロセスを説明しているフローチャートである。
【図5】本2次元表現をどのように実施して、ダークメソッド符号化アルゴリズムを強化することができるかについて説明しているフローチャートである。
【図6A】2つのデジタル画像の比較であり、1つは、従来のカラー表現によるもので、他方は2次元表現によるものである。
【図6B】2つのデジタル画像の比較であり、1つは、2次元表現によるもので、他方は、さらなる統合光制御を有する2次元表現によるものである。
【図7】本新規のバイト表現を使って強化される画像圧縮を実施するのに使用される計算装置及び計算機システムのブロック図である。 様々な図面における同様な参照符号は、同様な要素を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、RGB色空間の2次元表現で使用される仮想三角形100の例である。仮想三角形100は、2次元表現を使用して、原色間の新しい関係をどのように得ることができるかを説明している。図1で示すように、仮想三角形100は、高さ110と底辺120を含む。さらに、高さ110は底辺120と直角に成す。仮想三角形100はまた、「H1」と表示された辺130と、「H2」と表示された第2の辺140とを含む。また、仮想三角形100は、原色の赤、緑、青を表すのに使用してよい。
【0020】
図1に示される例では、赤のカラー値が、仮想三角形100の高さ110となるように指定された。さらに、緑と青のカラー値の合計が、仮想三角形100の底辺120となるように指定された。このようにして、仮想三角形100は、赤と青の辺とH1の斜辺とによって定義される第1の直角三角形150と、赤と緑の辺とH2の斜辺とによって定義される第2の直角三角形160とに分けることができる。
【0021】
上で述べたように、他の実施態様では、仮想三角形100の高さ110は、他の原色(例えば青、または緑)の1つであってよい。たとえば、高さ110が青の場合、その時、底辺120は緑と赤の合計である。他方、高さ110が緑の場合、その時、仮想三角形100の底辺120は青と赤の合計である。
【0022】
図2は、高さを調節することによって、仮想三角形200の面積をどのように調節することができるかの例である。その高さは、図1で示すように原色のうちの1つ、例えば赤に対応する。上で述べたように、仮想三角形200を使用して原色を表すことによって、個々の原色は、その他の2つの原色を変えることなく、変えることができる。たとえば、仮想三角形200の高さが赤のカラー軸となるように指定されたとしよう。デジタル画像でより多くの赤が所望ならば、単に仮想三角形200の高さを増やしてよく、それによって、底辺を実質的に変えることなく、面積を増やすことができる。その底辺はその他の2つの原色の緑と青に対応している。これは、従来のRGBカラーモデルと異なってよく、従来のモデルでは、赤のカラー値を増やすと、合成色も影響を受ける。
【0023】
図3は、仮想三角形によって表される原色の軸の各々をどのように独立に調節することができるかの例である。仮想三角形を使用して原色を表すことの有利さは、容易に理解できる。たとえば、仮想三角形は、他の色の軸の値に影響を与えることなく色軸のいずれか1つを調節することによって、調節することができる。図3Bは、図3Aの仮想三角形を、他の色の軸(緑と赤の軸)の値に影響を与えることなく、色の軸B(青)をB’に調整することによって、調節することができることを示している。図3Cは、R及びBの軸がG軸に影響を与えることなく調節できることを示す。図3Dは、必要ならば、すべての3色軸が調節できることを示す。
【0024】
図4は、仮想三角形を使用して3つの原色を有する色空間を表すプロセス400を説明しているフローチャートである。たとえば、ステップ410で、第1の仮想三角形に対して、プロセス400は、高さ= 赤(すなわち赤の色成分のカラー値)、及び底辺=(緑+青)(すなわち緑と青の色成分のカラー値の合計)と指定する。三角形の面積は、面積=高さ×底/2と定義されるので、第1の仮想三角形(T1)、面積T1 = 赤T1 ×(緑T1 +青T1)/2、なぜならば、高さ= 赤T1である。さらに、3つの原色間の新しい関係は、第1の仮想三角形に基づいて得ることができる。例えば、赤T1=(2×面積T1)/(緑T1 +青T1);緑T1=((2×面積T1)/赤T1)− 青T1;そして、青T1 =((2×面積T1)/赤T1)− 緑T1
【0025】
同様に、ステップ420で、第2の仮想三角形は、高さ=緑(すなわち緑の色成分のカラー値)及び底辺=(赤+青)(すなわち赤と青の色成分のカラー値の合計)によって特徴づけることができる。また、第2の仮想三角形(T2)に対して、第2の面積、面積T2を得ることができる。そして、3つの原色間の新しい関係を、第2の仮想三角形に基づいて得ることができる。例えば、面積T2= 緑T2 ×(赤T2 +青T2)/2、なぜならば、高さ=緑T2である。そして、緑T2 =(2×面積T2)/(赤T2 + 青T2)。
【0026】
さらに、ステップ430で、第3の仮想三角形は、高さ= 青(すなわち青の色成分のカラー値)、及び底辺=(緑+赤)(すなわち緑と赤の色成分のカラー値の合計)によって特徴づけることができる。また、第3の仮想三角形(T3)に対して、第3の面積、面積T3を得ることができる。そして、3つの原色間の新しい関係は、第2の仮想三角形に基づいて得ることができる。たとえば、面積T3 = 青T3 ×(赤T3 +緑T3)/2、 なぜならば、高さ=青T3である。そして、青T3 =(2× 面積T3)/(赤T3+緑T3)。
【0027】
このように、異なる9個のカラー値(3個の赤のカラー値:赤T1、赤T2、赤T3;3個の緑のカラー値:緑T1、緑T2、緑T3;そして、3個の青のカラー値:青T1、青T2、青T3)を、3つの仮想三角形に基づいて得ることができる。従って、赤、緑、及び青の色成分の各々に対して異なる4個のカラー値があってよい(例えば、元の赤のカラー値と3個の新しい赤のカラー値)。ステップ440で、新しいカラー値は、元のカラー値と、3つの仮想三角形から得られるカラー値とに基づいて決定してよい。例えば、カラー値の算術平均値を得ることができる。例えば、赤new =(赤+赤T1+赤T2+赤T3)/4。また、確率二乗平均値を使用して、新しいカラー値を定義してよい。例えば、赤new =平方根(赤×平方根(平方根(赤T1×赤T2)×平方根(赤T2×赤T3)))。さらにまた、新しいカラー値は、仮想三角形のカラー値だけを含んでよい。例えば赤new =平方根(赤T1×平方根(赤T2×赤T3))。
【0028】
図5は、2次元表現を使用してダークメソッド符号化アルゴリズムを強化するプロセス500を説明しているフローチャートである。ダークメソッド符号化プロセスの詳細は「画像強調と圧縮」という名称の同時係属出願にある。その出願は2006年9月14日に出願のPCT出願である。ダークメソッド符号化アルゴリズムは非可逆圧縮アルゴリズムである。そして、本2次元表現を使って、デジタル画像を調節し、画質を失うことなくさらに向上させることさえできる。たとえば、本2次元表現は、順方向離散コサイン変換ステップの後であってかつダークメソッド符号化プロセスの圧縮(例えば可逆エントロピー符号化)に先立って、持ち込んでよい。
【0029】
図6Aは、2つのデジタル画像の比較であり、1つは、従来のカラー表現であり、他方は本2次元表現によるものである。図6Aで示すように、本2次元表現によるデジタル画像は、より高いカラー鮮明度の向上した画質を持つことができる。
【0030】
図6Bは、2つのデジタル画像の比較であり、1つは、2次元表現によるものであり、他方は、さらなる統合光制御を有する2次元表現によるものである。図6Bで示すように、2次元のカラー表現は、統合光制御と組み合わせて適用し、さらにカラー鮮明度を向上させることができる。
【0031】
図7は、例えば、色空間の2次元表現を実施するのに使用できる計算装置及び計算機システムのブロック図である。計算装置700は、様々な形態のデジタルコンピュータ、例えばラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、携帯情報端末、サーバー、ブレード・サーバー、メインフレームと他の適切なコンピュータなどを表すことを意図している。ここで示される構成要素、それらの接続と関係、及びそれらの機能は、例示的なだけであって、この明細書に記載され及び/又は特許請求される発明の実施を制限しようとするものではない。
【0032】
計算装置700はプロセッサ702と、記憶704と、記憶装置706と、記憶704及び高速拡張ポート710に接続する高速インタフェース708と、そして低速バス714及び記憶装置706に接続する低速インタフェース712とを含む。構成要素702、704、706、708、710と712のそれぞれは、様々なバスを使って相互接続され、必要に応じ、共通のマザーボードに、または、他の方法で搭載されてよい。プロセッサ702は、記憶704または記憶装置706に格納され、例えば高速インタフェース708に結合されるディスプレイ716のような外部入出力装置上にGUI用グラフィック情報を表示する命令を含め、計算装置700内の実行用命令を処理することができる。
【0033】
他の実施態様では、複数の記憶及び複数の種類の記憶とともに、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスが適宜使用されてよい。また、複数の計算装置700は(例えば、サーバー・バンク、一群のブレード・サーバー、またはマルチプロセッサシステムとして)結合され、それぞれは必要な動作の一部を行ってよい。記憶704は、計算装置700内の情報を格納する。一実施態様では、記憶704はコンピュータ可読な媒体である。一実施態様では、記憶704は揮発性メモリの単一または複数のユニットである。別の実施態様では、記憶704は不揮発性メモリの単一または複数のユニットである。
【0034】
記憶装置706は、大容量記憶を計算装置700に提供することができる。一実施態様では、記憶装置706はコンピュータ可読の媒体である。様々な異なる実施態様では、記憶装置706はフロッピー(登録商標)ディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、またはテープ装置、フラッシュメモリまたは他の類似の固体記憶装置であってよく、あるいはストレージ・エリア・ネットワークまたは他の構成にある装置を含め、多数並んだ装置であってよい。一実施態様では、コンピュータプログラム製品は、情報担体に実体的に表現される。コンピュータプログラム製品は、実行される場合、上述の方法のような、1つ又は複数の方法を実行する命令を含む。情報担体は、コンピュータ可読または機械可読な媒体、例えば記憶704、記憶装置706、プロセッサ702上のメモリ、または伝達される信号などである。
【0035】
高速コントローラ708は計算装置700の帯域幅の消費が多い動作を扱い、そして低速コントローラ712は帯域幅の消費がより少ない動作を扱う。任務のこのような配分は、例示としてのみである。一実施態様では、高速コントローラ708は、記憶704、ディスプレイ716(例えば、グラフィックプロセッサまたはアクセラレータを経由して)、そして、高速拡張ポート710に接続される。その拡張ポートは様々な拡張カード(図示せず)に対応できる。本実施態様では、低速コントローラ712は、記憶装置706及び低速拡張ポート714に接続される。低速拡張ポートは様々な通信ポート(例えばUSB、ブルートゥース、イーサネット(登録商標)、無線イーサネット(イーサネットは登録商標))を含んでよいが、これは、1つ又は複数の入力/出力装置、例えばキーボード、ポインティングデバイス、スキャナ、または、スイッチまたはルータのようなネットワーク装置などに、例えばネットワークアダプタによって接続してよい。
【0036】
図で示すように、計算装置700は、多くの異なる形態で実施してよい。例えば、それは標準的なサーバー720として、またはそのようなサーバーの一群の複数倍として実施してよい。それはまた、ラックサーバーシステム724の一部として実施してもよい。さらに、それはラップトップコンピュータ722のようなパソコンで実施してもよい。あるいは、計算装置700の構成要素は、装置750のように、携帯機器の他の構成要素(図示せず)と結合してもよい。そのような装置の各々は1つ又は複数の計算装置700、750を含んでよく、そして、システム全体は互に通信する複数の計算装置700、750から構成されてよい。
【0037】
計算装置750は、プロセッサ752、記憶764、ディスプレイ754のような入出力装置、通信インタフェース766、そして、特にトランシーバー768を含む。装置750は、記憶装置、例えばマイクロドライブまたは他の装置なども備えて、さらなる記憶装置を提供してよい。構成要素750、752、764、754、766及び768の各々は、様々なバスを使って相互接続され、そして、構成要素の幾つかは、共通のマザーボード上に、または必要に応じ、他の方法で搭載してよい。
【0038】
プロセッサ752は、記憶764に格納された命令を含め、計算装置750内の実行用命令を処理することができる。プロセッサはまた、別々のアナログおよびデジタルプロセッサも含んでよい。プロセッサは、装置750の他の構成要素間の調整、例えばユーザインタフェース、装置750で実行されるアプリケーション、及び装置750での無線通信の制御などを行ってよい。
【0039】
プロセッサ752は、ディスプレイ754に接続された制御インタフェース758と表示インタフェース756とによってユーザーとやり取りしてよい。ディスプレイ754は、例えば、TFT LCD(液晶)ディスプレイ、またはOLED(有機EL)ディスプレイ、または他の適切な表示技術であってよい。表示インタフェース756は、適切な回路を含み、ディスプレイ754を駆動してユーザーにグラフィック情報及び他の情報を提示してよい。制御インタフェース758はユーザーからコマンドを受け取り、それらを変換してプロセッサ752に提示してよい。さらに、プロセッサ752とつながっている外部インタフェース762を設け、装置750による他の装置との近接エリア通信を可能にしてよい。外部インタフェース762は、たとえば、有線通信(例えば、ドッキング手順によって)、または無線通信(例えば、ブルートゥースまたは他のそのようなテクノロジーによって)を行ってよい。
【0040】
記憶764は、計算装置750内の情報を格納する。一実施態様では、記憶764はコンピュータ可読な媒体である。一実施態様では、記憶764は揮発性メモリの単一または複数のユニットである。別の実施態様では、記憶764は不揮発性メモリの単一または複数のユニットである。拡張記憶774が提供され、拡張インタフェース772によって装置750に接続してよく、その拡張インタフェースは、たとえば、SIMMカードインタフェースを含んでよい。そのような拡張記憶774は追加記憶領域を装置750に提供するか、装置750用のアプリケーションまたは他の情報を格納してよい。具体的には、拡張記憶774は上述のプロセスを実行、または補完する命令を含んでよく、セキュアな情報も含んでよい。このように、たとえば、拡張記憶774を、装置750用のセキュリティモジュールとして設けてよく、装置750のセキュアな使用を許可する命令でプログラムしてよい。さらに、さらなる情報とともに、適法にSIMMカード上に識別情報を格納するなどのセキャアなアプリケーションをSIMMカードによって提供してよい。
【0041】
以下に議論するように、記憶は、例えばフラッシュメモリ及び/又はMRAMメモリを含んでよい。一実施態様では、コンピュータプログラム製品は、情報担体に実体的に表現される。コンピュータプログラム製品は、実行される場合、上述のような、1つ又は複数の方法を実行する命令を含む。情報担体は、コンピュータ可読または機械可読な媒体、例えば記憶764、拡張記憶774、プロセッサ752上のメモリ、または伝達される信号などである。
【0042】
装置750は通信インタフェース766によってワイヤレスで通信してよく、そのインタフェースは必要なら、デジタル信号処理回路を含んでよい。通信インタフェース766は、様々なモードまたはプロトコル、とりわけ、例えば、GSM音声通話、SMS、EMSまたはMMSメッセージング、CDMA、TDMA、PDC、WCDMA、CDMA2000、またはGPRSなどの下で通信を行ってよい。そのような通信は、たとえば、高周波トランシーバー768によって行ってよい。さらに、短距離通信は、例えばブルートゥース、WiFi、または他のそのようなトランシーバー(図示せず)を使用するなどして、行ってよい。さらに、GPSレシーバーモジュール770はさらなる無線データを装置750に提供してよく、そのデータは、装置750上で動作するアプリケーションによって適宜使われてよい。
【0043】
装置750がまた、音声コーデック760を用いて、音声で通信してよく、そのコーデックはユーザーから口頭の情報を受け取り、それを使用に適したデジタル情報に変換してよい。音声コーデック760は、同様に、例えば、装置750の送受話器のスピーカなどによって、ユーザーのために、聞き取れる音を発生させてよい。そのような音には、音声通話の音と、録音された音(例えば音声メッセージ、音楽ファイル、その他)と、そして装置750上で動作するアプリケーションによって作り出される音も含めてよい。
【0044】
図で示すように、計算装置750は多くの異なる形態で実施してよい。たとえば、それは携帯電話780として実施してよい。それはまた、スマートフォン782の一部、携帯情報端末の一部、または他の類似のモバイル機器の一部として実施してもよい。
【0045】
この明細書で説明されるシステムと機能動作は、必要に応じて、デジタル電子回路で実施してよく、または、この明細書で開示される構造上の手段及びその構造的等価物を含め、コンピュータソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアで、またはそれらの組合せで実施してよい。本技術は、1つ又は複数のコンピュータプログラム製品として実施してよく、即ち、例えば機械可読な記憶装置または伝達される信号などの情報担体に実体的に表現され、データ処理装置、例えばプログラム可能なプロセッサ、コンピュータまたはマルチプルコンピュータなどによって実行されるまたはそれらの動作を制御する、1つ又は複数のコンピュータプログラムとして実施してよい。
【0046】
コンピュータプログラム(またはプログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、あるいはコードという)は、コンパイラまたはインタプリター言語を含め、任意の形態のプログラミング言語で書かれてもよく、そして、それは、スタンドアロン・プログラム、あるいは、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピュータ環境で使用に適した他のユニットなどの任意の形態で展開してもよい。コンピュータプログラムは、必ずしも1つのファイルに対応するわけではない。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部に、該プログラムに専用の1つのファイルに、または複数の連係ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、または一部のコードをそれぞれ保持するファイル)に格納してよい。コンピュータプログラムは、展開して、1台のコンピュータ上で、あるいは1つのサイトのまたは複数のサイトに亘って配置された、通信ネットワークによって相互連結された複数のコンピュータ上で実行してよい。
【0047】
この明細書で説明されるプロセスとロジックフローは、1つ又は複数のプログラム可能なプロセッサによって実行してよく、それらプロセッサは、1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行し、入力データに作用して出力を行うことによって説明される機能を行ってよい。プロセスとロジックフローはまた、専用論理回路、例えばFPGA(フィールドプログラマブル・ゲートアレイ)、またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実行してよく、装置は専用論理回路、例えばFPGA、またはASICとして実施してよい。
【0048】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサには、例証として、汎用マイクロプロセッサ、専用マイクロプロセッサ、そしてデジタルコンピュータの任意の種類の1つ又は複数のプロセッサも含まれる。通常、プロセッサは読出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、またはそれら両方から命令とデータを受け取る。コンピュータの必須要素は、命令を実行するプロセッサと、命令とデータを格納する1つ又は複数のメモリ素子である。通常、コンピュータは、データを格納する1つ又は複数の大容量記憶、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクなどを含み、あるいは動作可能に接続されて、それらよりデータを受け取りまたはそれらに転送する、または両方を行う。コンピュータプログラム命令とデータを表現することに適切な情報担体には、あらゆる形態の非揮発性メモリが含まれ、例証として、半導体メモリ素子、例えばEPROM、EEPROM及びフラッシュメモリ素子;磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク;光磁気ディスク;そして、CD ROMとDVD-ROMディスクが含まれる。プロセッサ及び記憶は、専用論理回路によって補完、または中に組み込んでよい。
【0049】
ユーザーとの対話を行うために、記載された技術の態様は、ユーザーに情報を提示する表示装置、例えばCRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタと、キーボードと、ポインティングデバイス、例えばマウスまたはトラックボールとを有するコンピュータ上で実施してよい。キーボードとポインティングデバイスによって、ユーザーは入力をコンピュータに与えることができる。他の種類の装置を使用して、同様にユーザーと対話してもよい。例えば、ユーザーに提示されるフィードバックは、任意の形態の感覚によるフィードバック、例えば視覚によるフィードバック、聴覚によるフィードバック、または触覚によるフィードバックであってよい。そして、ユーザーからの入力は、音響、言葉、または触覚による入力を含み、任意の形態で受け取ってよい。
【0050】
本技術は、バックエンド構成要素、例えばデータサーバを含む計算機システムにおいて、あるいは、ミドルウェア構成要素、例えばアプリケーションサーバを含む計算機システムにおいて、あるいは、フロントエンドの構成要素、例えば、それによってユーザーが実施態様と対話できるグラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含む計算機システムにおいて、あるいはそのようなバックエンド構成要素、ミドルウェア構成要素またはフロントエンドの構成要素の任意の組合せを含む計算機システムにおいて、実施してよい。システムの構成要素は、デジタルデータ通信の任意の形態またはメディア、例えば通信ネットワークによって、相互接続してよい。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)、例えばインターネットとが含まれる。
【0051】
計算機システムは、クライアント及びサーバーを含んでよい。クライアント及びサーバーは、通常、互いに離れており、一般的には通信ネットワークによってやり取りを行う。クライアントとサーバーの関係は、それぞれのコンピュータ上で動作し、互いにクライアント-サーバー関係を有するコンピュータプログラムによって発生する。
【0052】
本明細書は多くの具体的な実施詳細を含むが、これらはいずれかの発明または請求可能な特許の範囲に対する制限として見なしてはならず、むしろ特定の発明の特定の実施形態に固有の特徴の説明と見なされるべきである。この明細書で、個別の実施形態の文脈で記載されている特定の特徴はまた、組み合わせて単一の実施形態で実施してもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴はまた、多数の実施形態に別々にまたは任意の適切な部分的組み合わせで実施してもよい。さらに、特徴は、ある組み合わせで動作するように上記で説明されている、より適切に言えば、冒頭からそのようなもととして主張されているかもしれないが、特許請求されている組み合わせの1つ又は複数の特徴は、ある場合には、組み合わせから削除してもよく、そして特許請求されている組み合わせは、部分的組み合わせ、または部分的組み合わせの変形に絞ってよい。
【0053】
同様に、動作は、図面に特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような動作が示されている特定の順序、または順番に実行されること、またはすべての例示動作が実行されることが必要であると理解されてはならない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利であってよい。さらに、上述の実施形態の様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要としていると理解してはならない。そして、記載されたプログラム構成要素及びシステムは、通常、単一のソフト製品に一緒に統合してよく、または複数のソフト製品に実装してよいことを理解するべきである。
【0054】
いくつかの実施形態が説明された。それでもなお、記載された実施形態の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができることが理解されよう。したがって、その他の実施形態は、次の請求の範囲内である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
色空間を表す、コンピュータ実施による方法であって、
前記色空間に対する第1、第2、及び第3の原色を得ることと、
底辺と、高さと、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む第1の仮想三角形を用意することと、
前記第1の仮想三角形の高さに前記第1の原色を指定することと、
前記第1の仮想三角形の底辺に前記第2と第3の原色の合計を指定し、それによって、前記第1の仮想三角形の面積を修正することによって前記第1の原色の強度を調節することができることとを含む、方法。
【請求項2】
底辺と、高さと、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む第2の仮想三角形を用意することと、
前記第2の仮想三角形の高さに前記第2の原色を指定することと、
前記第2の仮想三角形の底辺に前記第1と第3の原色の合計を指定し、それによって、前記第2の仮想三角形の面積を修正することによって前記第2の原色の強度を調節することができることとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
底辺と、高さと、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む第3の仮想三角形を用意することと、
前記第3の仮想三角形の高さに前記第3の原色を指定することと、
前記第3の仮想三角形の底辺に前記第2と第1の原色の合計を指定し、それによって、前記第3の仮想三角形の面積を修正することによって前記第3の原色の強度を調節することができることとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1、第2、または第3の原色のいずれの強度も、その他の2つの原色の強度を変えることなく修正することができる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の仮想三角形に基づいて前記第1、第2、及び第3の原色間の関係を規定して、前記第1の原色が、前記第2及び前記第3の原色の合計によって除される前記第1の仮想三角形の面積の2倍に等しいことをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の仮想三角形に基づいて前記第1、第2、及び第3の原色間の関係を規定して、前記第2の原色が、前記第1及び前記第3の原色の合計によって除される前記第2の仮想三角形の面積の2倍に等しいことをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第3の仮想三角形に基づいて前記第1、第2、及び第3の原色間の関係を規定して、前記第3の原色が、前記第2及び前記第1の原色の合計によって除される前記第3の仮想三角形の面積の2倍に等しいことをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の原色に対応する元のカラー値を得ることと、
前記第1の仮想三角形の前記第1の原色に対応する第1のカラー値を得ることと、
前記第2の仮想三角形の前記第1の原色に対応する第2のカラー値を得ることと、
前記第3の仮想三角形の前記第1の原色に対応する第3のカラー値を得ることと、
前記第1の原色に対応する新しいカラー値を規定し、前記新しいカラー値は、前記元のカラー値と、前記第1のカラー値と、前記第2のカラー値と、前記第3のカラー値との算術平均に基づくこととをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の原色に対応する元のカラー値を得ることと、
前記第1の仮想三角形の前記第2の原色に対応する第1のカラー値を得ることと、
前記第2の仮想三角形の前記第2の原色に対応する第2のカラー値を得ることと、
前記第3の仮想三角形の前記第2の原色に対応する第3のカラー値を得ることと、
前記第2の原色に対応する新しいカラー値を規定し、前記新しいカラー値は、前記元のカラー値と、前記第1のカラー値と、前記第2のカラー値と、前記第3のカラー値との算術平均に基づくこととをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第3の原色に対応する元のカラー値を得ることと、
前記第1の仮想三角形の前記第3の原色に対応する第1のカラー値を得ることと、
前記第2の仮想三角形の前記第3の原色に対応する第2のカラー値を得ることと、
前記第3の仮想三角形の前記第3の原色に対応する第3のカラー値を得ることと、
前記第3の原色に対応する新しいカラー値を規定し、前記新しいカラー値は、前記元のカラー値と、前記第1のカラー値と、前記第2のカラー値と、前記第3のカラー値との算術平均に基づくこととをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記色空間がRGB色空間である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の原色は赤に対応し、前記第2の原色は緑に対応し、前記第3の原色は青に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
コンピュータ可読な媒体にコード化され、色空間を表現するように作動する、データ処理装置に対して動作を行わせるコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
前記色空間に対して第1、第2、及び第3の原色を得ることと、
底辺と、高さと、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む第1の仮想三角形を用意することと、
前記第1の仮想三角形の高さに前記第1の原色を指定することと、
前記第1の仮想三角形の底辺に前記第2と第3の原色の合計を指定し、それによって、前記第1の仮想三角形の面積を修正することによって前記第1の原色の強度を調節することができることとを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項14】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項13に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
底辺と、高さと、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む第2の仮想三角形を用意することと、
前記第2の仮想三角形の高さに前記第2の原色を指定することと、
前記第2の仮想三角形の底辺に前記第1と第3の原色の合計を指定し、それによって、前記第2の仮想三角形の面積を修正することによって前記第2の原色の強度を調節することができることとを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項15】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項14に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
底辺と、高さと、高さ×底辺/2によって定義される面積とを含む第3の仮想三角形を用意することと、
前記第3の仮想三角形の高さに前記第3の原色を指定することと、
前記第3の仮想三角形の底辺に前記第2と第1の原色の合計を指定し、それによって、前記第3の仮想三角形の面積を修正することによって前記第3の原色の強度を調節することができることとを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項16】
前記第1、第2、または第3の原色のいずれの強度も、その他の2つの原色の強度を変えることなく修正することができる、請求項13に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項15に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
前記第1の仮想三角形に基づいて前記第1、第2、及び第3の原色間の関係を規定して、前記第1の原色が、前記第2及び前記第3の原色の合計によって除される前記第1の仮想三角形の面積の2倍に等しいことを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項18】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項17に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
前記第2の仮想三角形に基づいて前記第1、第2、及び第3の原色間の関係を規定して、前記第2の原色が、前記第1及び前記第3の原色の合計によって除される前記第2の仮想三角形の面積の2倍に等しいことを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
前記第3の仮想三角形に基づいて前記第1、第2、及び第3の原色間の関係を規定して、前記第3の原色が、前記第2及び前記第1の原色の合計によって除される前記第3の仮想三角形の面積の2倍に等しいことを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項20】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
前記第1の原色に対応する元のカラー値を得ることと、
前記第1の仮想三角形の前記第1の原色に対応する第1のカラー値を得ることと、
前記第2の仮想三角形の前記第1の原色に対応する第2のカラー値を得ることと、
前記第3の仮想三角形の前記第1の原色に対応する第3のカラー値を得ることと、
前記第1の原色に対応する新しいカラー値を規定し、前記新しいカラー値は、前記元のカラー値と、前記第1のカラー値と、前記第2のカラー値と、前記第3のカラー値との算術平均に基づくこととを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項21】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項20に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
前記第2の原色に対応する元のカラー値を得ることと、
前記第1の仮想三角形の前記第2の原色に対応する第1のカラー値を得ることと、
前記第2の仮想三角形の前記第2の原色に対応する第2のカラー値を得ることと、
前記第3の仮想三角形の前記第2の原色に対応する第3のカラー値を得ることと、
前記第2の原色に対応する新しいカラー値を規定し、前記新しいカラー値は、前記元のカラー値と、前記第1のカラー値と、前記第2のカラー値と、前記第3のカラー値との算術平均に基づくこととを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項22】
データ処理装置にさらに動作を行わせる、請求項21に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記動作が、
前記第3の原色に対応する元のカラー値を得ることと、
前記第1の仮想三角形の前記第3の原色に対応する第1のカラー値を得ることと、
前記第2の仮想三角形の前記第3の原色に対応する第2のカラー値を得ることと、
前記第3の仮想三角形の前記第3の原色に対応する第3のカラー値を得ることと、
前記第3の原色に対応する新しいカラー値を規定し、前記新しいカラー値は、前記元のカラー値と、前記第1のカラー値と、前記第2のカラー値と、前記第3のカラー値との算術平均に基づくこととを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記色空間がRGB色空間である、請求項13に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記第1の原色が赤に対応し、前記第2の原色が緑に対応し、前記第3の原色が青に対応する、請求項13に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
RGB色空間によって表されるデジタル画像を得るように構成される入力モジュールと、
3つの仮想三角形を使用して、RGB色空間を表す手段と、
3つの仮想三角形の面積を修正することによって画像調整を実行するように構成される画像調整装置と、を含むシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−539806(P2010−539806A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525001(P2010−525001)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/076071
【国際公開番号】WO2009/036210
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(510068057)アールジービー ライト リミテッド (2)
【Fターム(参考)】