説明

茎菜類野菜の病害抑制方法

【課題】アスパラガス等の茎菜類野菜の栽培において、農薬の施用量を減らし、生産者の労力負担を軽減しながら、病害の発生を抑制する。
【解決手段】窒素成分を含有する、1種類又は2種類以上の被覆肥料を施用する。ここで、前記茎菜類野菜としてはアスパラガスが好適である。また、前記被覆肥料としては、熱硬化性樹脂で被覆されてなるものが好ましく、さらには、温度25℃水中において、全窒素成分量のうち80%の窒素成分が溶出するのに要する期間が20〜360日の範囲のものが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茎菜類野菜の病害抑制方法に関し、より詳細には農薬の使用量を減らしながらアスパラガスなどの茎菜類の病害を抑える方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境意識の社会的な高まりを受け、農薬の使用量を少なくする試みが種々なされている。例えば、従来のものに比べて環境に対する安全性が高く、農薬散布者への負荷も少ない農薬や、低薬量で効果を示す高活性農薬等の開発が行われている。
【0003】
ところが、例えばアスパラガスは収穫までに2年程度かかり、また、定植後10年以上穫り続ける作物であることから、この長い育成期間中さまざまな病害からアスパラガスを守らなければならない。しかし残念ながら、現在広く利用されている農薬の多くは、アスパラガスに発生する多くの病害を同時に防除するには、必ずしも充分に満足できるものではない。この結果、多種類の農薬を、それぞれ定められた時期に多量に施用しなければならなかった。
【非特許文献1】「主な病害とその対策」農業技術体系、野菜編8−2、農山村文化協会発行、基235〜236頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多種類の農薬をそれぞれ異なった時期に散布するのは、生産者にとって大きな労力負担であり、また、近年の環境保護という社会的要求にも反する。
【0005】
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アスパラガス等の茎菜類野菜において、農薬の施用量を減らし、生産者の労力負担を軽減しながら、病害を抑制できる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、病害発生は、アスパラガスの栄養状態及び土壌の物理化学性に影響されるとの知見を得た。そして、さらに、肥料の施用方法とアスパラガスの病害発生との関係を検討したところ、肥料成分の溶出が制御された、窒素成分を含有する被覆肥料を施用することにより、アスパラガスの病害(特に、斑点病)発生を抑制し得ることを見出し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明の病害抑制方法は、茎菜類野菜の病害を抑制する方法であって、窒素成分を含有する、1種類又は2種類以上の被覆肥料を施用することを特徴とする。
【0008】
ここで、前記茎菜類野菜としてはアスパラガスが好ましい。
【0009】
前記被覆肥料としては、熱硬化性樹脂で被覆されてなるものが好ましい。
【0010】
また、前記被覆肥料としては、25℃水中において、全窒素成分量のうち80%の窒素成分が溶出するのに要する期間が20〜360日の範囲のもの、あるいは6月〜9月の1ヶ月間毎の窒素成分溶出量が、全窒素成分量のうち5〜20%の範囲のものが好ましい。
【0011】
そしてまた、前記被覆肥料は、窒素成分量が0.1〜100kg/10aの範囲となるように施用するのが好ましい。施用時期としては12月〜4月の期間いずれかのにするのが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の病害抑制方法では、特定の被覆肥料を施用するだけで茎菜類野菜の病害の発生を抑制できるので、従来に比べて農薬の施用量を減らすことができ、これによって生産者の労力負担も同時に軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明に係る病害抑制方法の大きな特徴は、窒素成分を含有する、1種類又は2種類以上の被覆肥料を施用することにある。本発明で使用する被覆肥料は、窒素成分を含有するものであれば特に限定はなく、従来公知の被覆肥料を用いることができる。
【0014】
被覆肥料に含まれる窒素成分としては、尿素態窒素、アンモニア態窒素成分等を挙げることができる。さらに、これらの窒素成分以外の成分として、硝酸態窒素、リン酸、カリウム、珪酸、マグネシウム、カルシウム、マンガン、ホウ素または鉄等の植物が要求する種々の成分を加えることもできる。これらの成分は被覆資材を通じて溶出するものであり、水溶性であることが望ましい。
【0015】
ここで、「尿素態窒素成分」、「アンモニア態窒素成分」の原料としては、例えば、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸苦土アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニアソ−ダ、硝酸アンモニア石灰、腐植酸アンモニア、液状窒素肥料、混合窒素肥料等が挙げられる。さらには、ホルムアルデヒド加工尿素肥料(UF)、アセトアルデヒド加工尿素肥料(CDU)、イソブチルアルデヒド加工尿素肥料(IBDU)、グアニール尿素(GU)、オキサミド、アミノ酸、ペプチド、蛋白質、副産窒素肥料、液体副産窒素肥料、石灰窒素等の分解により尿素態窒素又はアンモニア態窒素に変化しうる基質を有する物質が挙げられる。
【0016】
前記窒素成分以外の成分の原料としては、例えば、硝酸ソーダ、硝酸カルシウム、硝酸カリウム等の硝酸態窒素肥料、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、苦土過リン酸、リン酸アンモニウム、苦土リン酸、硫リン安、リン硝安カリウム、塩リン安等のリン酸質肥料、塩化カリウム、硫酸カリウム、硫酸カリソーダ、硫酸カリ苦土、重炭酸カリウム、リン酸カリウム、硝酸カリウム等のカリウム質肥料、珪酸カルシウム等の珪酸質肥料、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム等のマグネシウム質肥料、生石灰、消石灰、炭酸カルシウム等のカルシウム質肥料、硫酸マンガン、硫酸苦土マンガン、鉱さいマンガン等のマンガン質肥料、ホウ酸、ホウ酸塩等のホウ素質肥料、鉄鋼スラグ等の含鉄肥料等の肥料取締法に定められる普通肥料(複合肥料を含む)等が挙げられる。
【0017】
また、被覆肥料には、殺菌剤、殺虫剤、除草剤、植物成長調節剤等を含有させても構わない。殺菌剤としては、例えば、TPN、アゾキシストロビン、イミノクダジンアルベシル酸塩、イミノクダジン酢酸塩、クレソキシムメチル、チオファネートメチル、トリフルミゾール、トルクロホスメチル、フルアジナム、ベノミル、マンゼブ、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、水酸化第二銅、有機銅等が挙げられる。殺虫剤としては、例えば、アクリナトリン、ペルメトリン、エマメクチン安息香酸塩、フルフェノクスロン、クロルフェナピル、スピノサド、DDVP、クロルピクリン、テフルベンズロン、アセタミプリド、ピリダリル、BT剤等が挙げられる。除草剤としては、例えば、CAT、DBN、DCMU、ジメテナミド、チフェンスルフロンメチル、トリフルラリン、ブタミホス、プロメトリン、ベンチオカーブ、ペンディメタリン、ペンディメタリン、リニュロン等が挙げられる。植物成長調節剤としては、例えば、ウニコナゾールP、トリネキサパックエチル、プロヘキサジオンカルシウム、イナベンフィド、パクロブトラゾール、フルルプリミドール、ダミノジット、オキシベロン、1−ナフチルアセトアミド、ベンジルアミノプリン、ジベレリン等が挙げられる。
【0018】
以上の窒素成分を含む肥料を混合・造粒して粒状肥料とする。肥料の造粒方法としては従来公知の方法を用いることができる。例えば、肥料と造粒助剤、結合材、水等とを混合装置で混合した後、転動造粒法、圧縮造粒法、撹拌造粒法、押出造粒法、破砕型造粒法、流動層式造粒法等従来公知の造粒方法を用いて造粒する。ここで使用する造粒助剤としては、例えば、ベントナイトやクレイ、カオリン、セリサイト、タルク、酸性白土軽石、珪砂、ゼオライト、パーライト、バーミキュライト等の鉱物質;籾殻、おがくず、木質粉、パルプフロック、大豆粉などの植物質等が挙げられる。また結合材としては、例えば、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、グリセリン、ゼラチン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。使用する造粒助剤及び結合材は、造粒する肥料の種類や造粒強度等から適宜選択・決定すればよい。造粒された粒状肥料の粒径は、平均粒径で数mm程度であるのがよい。好適には例えば、0.5〜4mm、より好適には例えば、2〜3mmである。これらは篩いを用いることにより、前記範囲内で任意の粒径を選択することができる。また粒状肥料の形状は球状、角状、円柱状いずれでもかまわないが、球状に近いものが好ましい。
【0019】
そして、造粒した粒状肥料の表面を、パラフィン類、油脂類、硫黄等の各種の樹脂で被覆又はカプセル化して、窒素成分の溶出時期を調整する。被覆方法としては格別の限定はなく、例えば特開平9−208355号に開示されているように、一定の粒径の粒状肥料を撹拌装置自身の回転により転動させながら、未硬化の熱硬化性樹脂を添加し、粒状肥料の表面上にて樹脂を硬化させて被膜を形成する方法、あるいは、特開平10−158084号に開示されているように、一定粒径の粒状肥料を噴流状態とし、熱硬化性樹脂の溶液を噴霧すると同時に、熱風にて乾燥する方法等が挙げられる。
【0020】
被覆用樹脂としては、特開昭63−147888号、特開平2−275792号、特開平4−202078号、特開平4−202079号、特開平5−201787号、特開平6−56567号、特開平6−87684号、特開平6−191980号、特開平6−191981号、特開平6−87684号等に開示された各種の被覆用の樹脂から適宜選択して使用すればよい。具体的には熱硬化性樹脂、ワックス、水溶性高分子、熱可塑性樹脂等が挙げられ、これらの中でも熱硬化性樹脂が好ましい。
【0021】
熱硬化性樹脂としては、従来公知のものが使用でき、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノ−ル樹脂、アルキッド樹脂、キシレン樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、シリコン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ、必要に応じてこれらの中から選ばれた2種以上を混合して用いてもよい。ただし、2種類以上の樹脂を組み合わせる場合、互いに相溶するものを選ぶことが好ましい。これらの中でも、エポキシ樹脂やウレタン樹脂が作業性、性能の面から好ましく、特にウレタン樹脂が好ましい。
【0022】
粒状肥料を被覆用樹脂で被覆する際には、必要に応じてタルク、炭酸カルシウム、金属酸化物等の無機質粉末、耐候性改良剤、着色剤、結合剤、界面活性剤等を加えることもできる。
【0023】
以上のようにして作製した被覆肥料の窒素成分の溶出制御は、例えば、被膜用樹脂の透水性を架橋密度や化学構造、あるいは膜厚を変えることで制御できる。また、水可溶性粉粒体、水難溶性粉粒体等を被膜中にする分散含有させることによっても制御できる。
【0024】
窒素成分の溶出パターンは、茎菜類野菜の種類に応じてそれぞれ最適となるよう調整することができる。例えば、茎菜類野菜であるアスパラガスに施用する被覆肥料の場合には、25℃水中において、被覆肥料に含まれる全窒素成分量のうち80%の窒素成分量が溶出するのに要する期間が20〜360日の範囲、より好ましくは60〜250日の範囲となるようにすることができる。あるいは、例えば、アスパラガスに施用する場合には6月〜9月(例えば、アスパラガスの夏芽収穫期間等)の1ヶ月間毎に、被覆肥料に含まれる全窒素成分量のうちの5〜20%の窒素成分、より好ましくは8〜16%の窒素成分が溶出するようにする。
【0025】
本発明においては、窒素成分を含有する被覆肥料は、茎菜類野菜の苗を栽培する土壌に施用すればよい。例えば、ハウス内の土壌の全面または畝上に表面散布すればよい。散布後、耕耘や堆肥、籾殻などで被覆しても構わない。
【0026】
被覆肥料の施用量としては、通常、窒素成分量が0.1〜100kg/10aの範囲となるように施用するのが好ましい。より好ましい窒素成分量としては10〜75kg/10aの範囲である。
【0027】
また、被覆肥料の施用時期としては、茎菜類野菜の栄養特性、労働効率、製剤形態、環境条件等に応じて適したものを選択すればよい。アスパラガスの場合は、通常、12月〜4月のいずれかの時期に施用するのがよい。また、前記の期間に1回または2回以上施用しても構わない。
【0028】
本発明の方法によって抑制できる病害としては、例えばアスパラガスの場合には、斑点病(Stemphylium botryosum)、茎枯病(Phomopsis asparagi)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)、立枯病(Fusarium oxysporum f.sp.asparagi)、褐色菌核根腐病(Sclerotium sp.)、株腐病(Fusarium moniliforme)、褐斑病(Cercospora asparagi)、根腐病(Rhizoctonia crocorum)等が挙げられる。これらの病害の中でも斑点病に対して特に優れた抑止効果が奏される。
【0029】
本発明の方法が適用できる茎菜類野菜は、アスパラガスやウド、タケノコ、ショウガ、ユリ根、レンコン、ワサビ、ヨウサイ等が挙げられ、これらの中でもアスパラガスに本発明の方法は好適に用いられる。
【実施例】
【0030】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
【0031】
(実施例1)
アスパラガス苗の栽培において、試験区では、ウレタン樹脂で被覆されてなる被覆肥料と、化成肥料とが下記表に示す割合で混合されてなる肥料「NEAアスパラガス429」(住友化学株式会社製、NPK成分の配合割合:N/P/K=24/12/9)を160kg/10aの施用量で2006年3月27日にアスパラガス苗の栽培土壌に元肥処理した。
肥料の種類 配合比
化成肥料1(DAP) :23重量%
化成肥料2(硫酸加里) :16重量%
被覆尿素1( 60日型):12重量%
被覆尿素2(180日型):33重量%
被覆化成1(120日型):16重量%
【0032】
一方、対照区(対照区)では、有機化成肥料(NPK成分の配合割合:N/P/K=10/8/6)を100kg/10aの施用量で3月に元肥処理し、さらに4月から10月までの間、同肥料を20〜60kg/10aの施用量で1ヶ月に1回、合計7回追肥処理した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】

【0034】
表1から明らかなように、試験区ではわずか1回の施肥にて、対照区に比べ高い収量が得られ、十分な肥料効果を示した。同時に、茎葉部の被度が低く(即ち、過繁茂が抑制され)、通気性が改善されることによって、病害の発生のリスクが軽減された。
【0035】
なお、被度は、植物の地上部の地表面に対する被覆の度合をいい、数値が高いほど茎葉繁茂割合が高いことを示す。被度の測定は2006年8月2日にアスパラガス茎葉基部から天井方向にデジタルカメラを用いて撮影した画像を画像解析ソフト(USB Digital Scale : Scalar社)により被度割合を算出し、表2に示す、ブラウン−ブランケ法による被度階級により分類した。
【0036】
【表2】

【0037】
収量は2006年8月9日〜8月19日までの期間に出荷可能となったアスパラガス茎部の重量を測定し1m当たりの収穫量を算出した。
【0038】
(実施例2)
アスパラガス苗の栽培において、試験区では、ウレタン樹脂で被覆されてなる被覆肥料と、化成肥料とが下記表に示す割合で混合されてなる肥料「NEAアスパラガス956」(住友化学株式会社製、NPK成分の配合割合:N/P/K=29/5/6)を170kg/10aの施用量で2007年1月25日にアスパラガス苗の栽培土壌に元肥処理した。
肥料の種類 配合比
化成肥料1(すずらん600):16重量%
被覆尿素1( 40日型) :16重量%
被覆尿素2(180日型) :26重量%
被覆尿素3(250日型) :21重量%
被覆化成1(120日型) :21重量%
【0039】
一方、対照区では、有機肥料(NPK成分の配合割合:N/P/K=10/8/6)を100kg/10aの施用量で1月と3月に元肥処理し、さらに4月から10月までの間、同肥料を20〜60kg/10aの施用量で1ヶ月に1回、合計7回追肥処理した。結果を表3に示す。
【0040】
【表3】

【0041】
表3から明らかなように、試験区では斑点病に起因する茎葉部の黄変割合が減少し、斑点病の発生が抑制された。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る方法は、農薬の使用量を減らしながら、アスパラガス等の茎菜類野菜の病害発生を抑制することができ有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
茎菜類野菜の病害を抑制する方法であって、窒素成分を含有する、1種類又は2種類以上の被覆肥料を施用することを特徴とする茎菜類野菜の病害抑制方法。
【請求項2】
前記茎菜類野菜がアスパラガスである請求項1記載の病害抑制方法。
【請求項3】
前記被覆肥料が、熱硬化性樹脂で被覆されてなるものである請求項1又は2記載の病害抑制方法。
【請求項4】
前記被覆肥料が、温度25℃水中において、全窒素成分量のうち80%の窒素成分が溶出するのに要する期間が20〜360日の範囲のものである請求項1〜3のいずれかに記載の病害抑制方法。
【請求項5】
前記被覆肥料が、6月〜9月の1ヶ月間毎の窒素成分溶出量が、全窒素成分量のうち5〜20%の範囲であるものである請求項1〜4のいずれかに記載の病害抑制方法。
【請求項6】
前記被覆肥料を、窒素成分量が0.1〜100kg/10aの範囲となるように施用する請求項1〜5のいずれかに記載の病害抑制方法。
【請求項7】
前記被覆肥料を12月〜4月のいずれかの時期に施用する請求項1〜6のいずれかに記載の病害抑制方法。

【公開番号】特開2009−227627(P2009−227627A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−77025(P2008−77025)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】