説明

蓋体

【課題】アルミニウムを用いることなく、デッドホールド性に優れたカップ容器用蓋体を提供する。
【解決手段】カップ容器2の開口部3にシールされる蓋体1は、紙及び樹脂フィルムの一方又は両方よりなる第1シート7及び第2シート8の積層体によって形成されている。第1シート7は、帯状の第1領域11と、第1領域11によって分離された第2領域12及び第3領域13を有している。第1シート7との第1領域11と第2シートとの間には剥離層14が設けられ、第1シート7の第2領域12及び第3領域13は第2シート8に接着されている。また、第1シート7の第1領域11及び第2領域12は、その境界線に形成されたハーフカット10によって切断されている。開封時に開封タブ4から全開タブ5に向けて蓋体1を開くと、剥離層14の部分で第1シート7と第2シート8とが分離するため、蓋体1の反発力が低減し、デッドホールド性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品等の包装容器として用いられるカップ容器の開口部を封止するための蓋体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
食品等の包装容器の開口部を封止する蓋体として、紙や樹脂フィルムとアルミニウム箔とを積層した構成が広く利用されている。
【0003】
アルミニウム箔は柔らかく折り曲げ自在であり、また形状保持能力にも優れる。このような性質を有する材料を用いることによって、食品等の包装容器の蓋体を開封した際に、その開封状態を保持できる性質(以下、「デッドホールド性」という)を蓋体に付与することができ、容器内部の食品等を取り出したりする際の使用者の使い勝手を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−10657号公報
【特許文献2】特開2002−37311号公報
【特許文献3】特開2002−104513号公報
【特許文献4】特開2003−95336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなアルミニウム箔を含む蓋体には、包材廃棄時に分別処理が困難であること、アルミニウム自体が焼却に適した材料ではないこと、金属探知機による製品の内部検査を困難にすること等の問題がある。
【0006】
そこで、近年では、上記のようなアルミニウム箔を用いた蓋体に代えて、紙又は樹脂フィルムの積層構造からなる蓋体が用いられる場合がある。
【0007】
しかしながら、紙や樹脂フィルムの積層構造からなる蓋体には、途中まで開いた状態の蓋体がその材料の反発力によって元に戻ろうとするため、デッドホールド性が不十分であるという問題がある。
【0008】
それ故に、本発明は、アルミニウムを用いることなく、デッドホールド性に優れたカップ容器用蓋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、カップ容器の開口部を封止する蓋体であって、紙及び樹脂フィルムの一方または両方により形成され、その一方面が開口部にシールされる第1シートと、紙及び樹脂フィルムの一方または両方により形成され、第1シートの他方面上に貼着された第2シートとを備える。第1シートは、外周縁の一部及び他の一部を含む帯状の第1領域と、第1領域によって分離された第2領域及び第3領域とを有する。更に、第1領域と第2領域とが切断されており、第1シートの第1領域と第2シートとは境界面で剥離可能に接着され、第1シートの第3領域と第2シートとの接着強度は、第1シートの第1領域と第2シートとの接着強度より高くなるように設定される。
【0010】
このように構成すれば、使用時に第1シートの第2領域側から第3領域側に向かって開封すると、第1領域において第1シートと第2シートとが剥離し、カップ容器から分離された蓋体の一部が、第1領域及び第3領域の境界部分において、第2シートのみを介してカップ容器と接続された状態となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、蓋体の開封時にその一部を部分的に層間剥離させることによって蓋体の反発力を低減できるため、アルミニウム箔を用いることなく、デッドホールド性に優れた蓋体を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る蓋体の平面図
【図2】図1に示した蓋体の裏面図
【図3】図1に示した蓋体のA−A´線に沿った断面図
【図4】本発明の実施形態に係る蓋体を用いた包装容器の使用状態を示す斜視図
【図5】図4に示した包装容器の上面図
【図6】図5に示したB−B´線に沿った断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る蓋体の平面図であり、図2は、図1に示した蓋体の裏面図である。また、図3は、図1に示した蓋体のA−A´線に沿った断面図である。
【0014】
蓋体1は、食品等の包装容器として用いられるカップ容器2の開口部3を封止するためのものであり、その一方面がカップ容器2の開口部3に封着される第1シート7と、第1シートの他方面上に貼着された第2シート8とを備える。
【0015】
第1シート7は、アルミニウムを含まない材料よりなるシート体であり、具体的には、紙若しくは樹脂フィルムの単体または紙及び樹脂フィルムの積層体により形成されている。第1シート7を構成する各積層材料には、商品等の表示用の印刷や、蓋体1の遮光性を高めるための遮光印刷が施される。
【0016】
紙材料としては、例えば、両アート紙、片アート紙、両面コート紙、片面コート紙または合成紙等を利用できる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、厚み6〜40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、二軸延伸ポリエチレン(0PE)フィルム、二軸延伸ナイロン(ONy)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)等を利用できる。
【0017】
第1シート7の露出面(図3における下面)には、蓋体1をカップ容器2の開口部3にヒートシールするためのヒートシール層が15〜100μmの厚みで設けられる。ヒートシール層は、例えば、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等の樹脂性フィルムや、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布することによって形成できる。
【0018】
また、図2に示されるように、第1シート7は、その外周縁の一部11a及び当該一部11aとは分離された他の一部11bとを含み、帯状に伸びる第1領域11(右上がりのハッチングを付した部分)と、第1領域11によって分離された第2領域12(間隔の狭い右下がりのハッチングを付した部分)及び第3領域13(間隔の広い右下がりのハッチングを付した部分)とを有する。
【0019】
第1領域11と第2領域12との境界線16は、第3領域13側に凸の曲線であり、第1領域11と第3領域12との境界線17は、直線である。第1領域11と第2領域12との境界線16上には、図3に示されるように、第1シート7から第2シート8の内部にまで達するハーフカット10が形成され、ハーフカット10によって第1シート7の第1領域11と第2領域12とが切断されている。
【0020】
一方、第2シート8は、アルミニウムを含まない材料よりなるシート体であり、第1シート7と同様に、紙若しくは樹脂フィルムの単体または紙及び樹脂フィルムの積層体によって形成されている。第2シート8の材料としては、上述した紙や樹脂フィルムを利用できる。
【0021】
また、第2シート8には、第1シート7の第1領域11及び第3領域13の境界17上を直線状に延びる複数のミシン目6が形成されている。ミシン目6は、第2シート8の全層を貫通するように形成されていても良いし、第2シート8を構成する一部の層のみに形成されていても良い。後者の場合、例えば、第2シート8の中間層にのみミシン目を形成し、この上層に設けられる層にはミシン目を設けないようにすれば、見た目にすっきりした状態となり、また、蓋体1の密閉性も向上する。
【0022】
ここで、第1シート7及び第2シート8間の接着状態を説明する。
【0023】
第1シート7の第1領域11と第2シート8とは、ワックス系の剥離ニス等の剥離性材料よりなる剥離層14を介して、その境界面において剥離可能となるように接着されている。剥離層14は、第1領域11の全体に形成しても良いし、例えばドットパターンやストライプパターンのように部分的に形成しても良い。
【0024】
これに対し、第1シート7の第2領域12及び第3領域13は、接着剤を介して第2シート8と一体化されている。また、第1シート7の第3領域13と第2シート8との間の接着強度は、少なくとも第1シート7の第1領域11と第2シート8との間の接着強度より大きくなるように設定されている。
【0025】
尚、蓋体1は、カップ容器2へのシール時に、第2領域12の一部及びこれに対向する第3領域13の一部が開口部3の外方側にフランジ状に突出して、開封タブ4(第2領域12側)と全開タブ5(第3領域13側)とを構成することができる形状及び大きさに形成されている。これらの開封タブ4及び全開タブ5は、包装容器の開封時に蓋体1を掴みやすくするために設けられているものである。
【0026】
図4は、本発明の実施形態に係る蓋体を用いた包装容器の使用状態を示す斜視図であり、図5は、図4に示した包装容器の上面図である。また、図6は、図5に示したB−B´線に沿った断面図である。
【0027】
カップ容器2の開口部3にシールされた蓋体1(図1及び3に示した状態)を開く際には、開封タブ4を掴んで引き上げながら、第1シート7の第2領域12から第3領域13へと向かう方向(図1及び3における右方向)へと移動させる。第1シート7の第2領域12と第2シート8とは接着剤によって接着されているため、蓋体1の開き始めの段階では、第2シート8と第1シート7の第2領域12とが一体となってカップ容器2の開口部3から剥離される。
【0028】
開封タブ4を更に全開タブ5側に移動させると、第1シート7と開口部3とのシール部分の剥離が開口部3に沿って更に進行し、図6の破線で示すように、ハーフカット10の位置まで到達する。上述したように、第1シート7の第1領域11と第2領域12とはハーフカット10によって切断されており、第1シート7の第1領域11と第2シート8との間には剥離層14が介在する。したがって、更に開封タブ4を全開タブ5側に移動させると、図4〜6に示すように、第1シート7の第1領域11から第2シート8が剥離し、第1シート7の第1領域11は、開口部3にシールされたままカップ容器2に残った状態となる。
【0029】
尚、第1シート7の第3領域13と第2シート8との間は、接着剤によって接着されているため、第1シートからの第2シート8の剥離は、ミシン目6が形成された第1領域11及び第3領域13の境界線近傍で停止する。
【0030】
このように、開封タブ4側(第2領域12側)から全開タブ5側(第3領域13側)へと向かって蓋体1を開くと、第1領域11において第1シートと第2シートとが剥離し、開口部3から分離された蓋体1の一部が、第1領域11及び第3領域13の境界部分において、第2シート8のみを介してカップ容器2と接続された状態となる。この状態では、開口部3から分離された蓋体1の一部を第2シート8のみの接続部分で折り曲げることができるが、当該接続部分の反発力は、第1シート7及び第2シート8の積層体と比べて相対的に小さい。したがって、蓋体1を途中まで開いた際に蓋体1とカップ容器2との接続部分の折り曲げがしやすくなる共に、一旦接続部分を折り曲げた後は、第2シート2の反発力に抗して、蓋体1を開いた状態を保持することが容易となる。
【0031】
また、即席麺のように、カップ容器2内にお湯を入れて蒸らし調理を行う食品等の用途では、開いた蓋体1を再度閉じることが必要となるが、蓋体1を構成する第1シート7及び第2シート8の秤量等によって開いた部分の重量を調整すれば、蓋体1の自重によって再封性を向上させることも可能となる。
【0032】
尚、蒸らし調理後には、全開タブ5を掴んで引き上げながら、第1シート7の第3領域13から第2領域12へと向かう方向(図1及び3における左方向)に移動させる。第1シート7の第3領域13と第2シート8とは接着剤によって接着されているので、この開封動作によって、第1シート7と第2シート8とを一体的に開口部3から剥離し、蓋体1をカップ容器2から完全に除去することができる。
【0033】
以上説明したように、カップ容器2の開口部3にシールされる第1シート7には、開封タブ4側から全開タブ5側へと順に、上層の第2シート8と接着される第2領域12と、第2領域12から分離され、剥離層14を介して第2シート8と剥離可能に張り合わされる第1領域11と、第2シート8と接着される第3領域13とが設けられている。使用時に、開封タブ4側から全開タブ5側へと向かって蓋体1を開くと、第2シート8の移動に伴って、第1シート7と第2シート8とが第1領域11で剥離し、第1領域11及び第3領域13の境界線部分において剥離が停止する。この結果、第1領域11及び第3領域13の境界線部分の反発力を低減することができるので、アルミニウム箔を用いることなく、蓋体1のデッドホールド性を向上させることができる。
【0034】
また、本実施形態では、第2シート8には第1領域11及び第3領域13の境界線上を延びるミシン目6が形成されている。ミシン目6によって第2シート8の反発力を更に低減できるので、第2シート8の折り曲げがより容易となると共に、デッドホールド性を一層向上させることが可能となる。
【0035】
更に、本実施形態では、第1シート7の第1領域11及び第2領域12の境界線(ハーフカット10)は、第3領域13側に凸の曲線によって構成されている。ハーフカット10をこのように形成すると、第1領域11のうち、開口部3に保持されている部分が最初に剥離し、その後、ハーフカット10に沿って剥離が進行する。したがって、開封時に第1シート7及び第2シート8を剥離しやすく、使い勝手の良い蓋体1を構成できる。
【0036】
更に、第1シート7の第1領域11と第2領域12との境界線をハーフカット10によって切断する場合、金型による蓋体1の打ち抜きと同時または続けて第1領域11と第2領域12との境界を切断できるので、蓋体1の製造を効率的に行うことが可能となる。
【0037】
尚、上記の実施形態では、第2シート8には、複数のミシン目6が形成されているが、ミシン目の数は任意で良い。また、ミシン目6は必ずしも必要なものではなく、ミシン目6のない第2シート8を用いた場合でも、上記の実施形態と同様に、蓋体1の部分的な剥離によってその反発力を低減し、デッドホールド性を向上させることができる。
【0038】
また、上記の実施形態では、第1シート7の第3領域13と第2シート8とが接着剤によって完全に接着されている例を説明したが、第1シート7の第3領域13と第2シート8との接着強度は、第1シート7の第2領域12と第2シート12との接着強度より大きく設定されていれば良い。このように接着強度の大小関係が設定されていれば、第1シート7及び第2シート8間の剥離性に差が生じるため、蓋体1の開封時の第1シート7及び第2シート8間の剥離の進行を、第1領域11及び第3領域13の境界近傍である程度抑制できる。
【0039】
更に、上記の実施形態では、剥離層14を設けた領域と第1領域11とが一致しているが、少なくとも第1領域11において第1シート7及び第2シート8が剥離可能であれば、第1領域11からはみ出るように剥離層14を設けても良い。
【0040】
更に、上記の実施形態では、蓋体1の外形をほぼ円形状としているが、蓋体1は円形以外であっても良いことは言うまでもない。
【0041】
更に、上記の実施形態では、第1領域11及び第2領域12の境界線16(図2)を第3領域13側に凸の曲線としているが、開封時に第1シート7及び第2シート8間の剥離が可能である限り、境界線16は他の形状であっても良い。
【0042】
更に、上記の実施形態では、第1領域11及び第2領域12の境界線16(図2)には、第1シート7から第2シート8の内部にまで達するハーフカット10が形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、第1領域11及び第2領域12が切断されていれば良い。
【実施例】
【0043】
以下、本発明を具体的に実施した実施例について説明する。以下の実施例は、図1に示した構成に対応するものである。
【0044】
両面を放電処理したPETフィルム(厚み12μm)の一方面に遮光印刷(ウレタン系インキ、スミシロスミ3色刷り)を施し、その上にLDPEを押出成形した(厚み15μm)。PETフィルムの他方面には、ポリエチレンよりなる接着イージーピール層(厚み45μm)を形成した。このように形成した積層シートを第1シートとして使用した。
【0045】
片アート紙(秤量104.7g/cm2)の一方面に絵柄インキ(硝化綿+ウレタン系)で印刷を施し、その上にPETフィルム(厚み12μm)をラミネートした。片アート紙の他方面には、目止めニス(硝化綿+ウレタン系)を塗布した。このように形成した積層シートを第2シートとして使用した。尚、片アート紙の所定位置(図1のミシン目6形成位置)には、3本のミシン目(ミシン目幅3mm、つなぎ1mm)を1mm間隔で形成した。
【0046】
第1シートの第1領域に相当する部分にワックス系の剥離ニスを介在させて、第1シート及び第2シートを貼り合わせ、貼り合わせた積層シートを金型により打ち抜き加工して、直径104mmの蓋体を形成した。第1シートには、打ち抜き加工と併せて、第2シートの片アート紙内部にまで達するハーフカットを形成した。
【0047】
このように形成した蓋体を、開口部のフランジ部分がポリエチレンで被覆されたカップ容器に熱シールして包装容器のサンプルを得た。
【0048】
得られた包装容器を用いて、図4〜6に示した開封動作を行ったところ、ハーフカットとミシン目とで挟まれた部分で第1シート及び第2シートが容易に分離し剥離性は良好であった。また、ミシン目部分で上層の第2シートのみを折り曲げると、ミシン目による反発力が低減されることに加えて、カップ容器から分離した蓋体の一部の自重によって蓋体の開封状態が維持され、良好なデッドホールド性を有することが確認された。更に、ミシン目によって片アート紙のコシが低減されているので、ミシン目部分を中心として蓋体の一部を自在に開閉することができ、再封性も良好であった。
【0049】
更に、開封時と反対側(全開タブ側)から蓋体を剥がすと、蓋体の一部が破断等することなくカップ容器を全開状態とすることができた。本実施例に係る蓋体はアルミニウムを含まないため、金属探知機による包装容器の内部検査も問題なく実施できた。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、食品の包装容器等に用いられるカップ容器の蓋体に利用できる。
【符号の説明】
【0051】
1 蓋体
2 カップ容器
3 開口部
6 ミシン目
7 第1シート
8 第2シート
9 ハーフカット
11 第1領域
12 第2領域
13 第3領域
14 剥離層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ容器の開口部を封止する蓋体であって、
紙及び樹脂フィルムの一方または両方により形成され、その一方面が前記開口部にシールされる第1シートと、
紙及び樹脂フィルムの一方または両方により形成され、前記第1シートの他方面上に貼着された第2シートとを備え、
前記第1シートは、外周縁の一部及び他の一部を含む帯状の第1領域と、前記第1領域によって分離された第2領域及び第3領域とを有し、
前記第1領域と前記第2領域とが切断されており、
前記第1シートの前記第1領域と前記第2シートとは境界面で剥離可能に接着され、
前記第1シートの前記第3領域と前記第2シートとの接着強度は、前記第1シートの前記第1領域と前記第2シートとの接着強度より高いことを特徴とする、蓋体。
【請求項2】
前記第1シートの前記第1領域と前記第2シートとは、剥離層を介して貼着され、
前記第1シートの前記第2領域及び第3領域と前記第2シートとは接着剤を介して接着されることを特徴とする、請求項1に記載の蓋体。
【請求項3】
前記第1領域及び前記第3領域の境界線は直線であり、
前記第2シートには、前記第1領域及び前記第3領域の境界線に沿って延びる直線のミシン目が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の蓋体。
【請求項4】
前記第1領域と前記第2領域とは、前記第1シートの前記一方面から前記第2シートの内部にまで達するハーフカットにより切断されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の蓋体。
【請求項5】
前記第1領域及び前記第2領域の境界線は、前記第3領域に向かって凸の曲線であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の蓋体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−6092(P2011−6092A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150178(P2009−150178)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】