説明

薬液注出器

【課題】水洗トイレの手洗い付きタンク内に、薬液を一定量で注出することができる薬液注出器を提供する。
【解決手段】薬液注出器は、薬液の注出孔22を閉鎖する閉塞部を備える栓体30と、栓体30を連結保持するとともに手洗いカランから放出される水を受容する水受け皿40とを備え、水受け皿40は、受容した水を一時的に収容する皿部と、皿部を貫いて収容した水を排出する開孔とを有し、ベース20は、水受け皿40を弾性的に吊り下げ支持する弾性体50を備え、弾性体50は、水受け皿40の上昇姿勢にて閉塞部を注出孔22に押し当てる一方、水受け皿40の下降姿勢にて注出孔22を開放して薬液の注出を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗トイレの手洗い付きタンクの手洗い部に載置され、手洗い部の上方に設けた手洗いカランからの給水に伴って、各種の薬液をタンク内に供給するトイレ用の薬液注出器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、水洗トイレの手洗い付きタンクの手洗い部に載置されて、タンク内の水に芳香剤や洗浄剤、殺菌剤等の薬液を供給する各種の薬液注出器が使用されている。このような薬液注出器としては、例えば特許文献1に記載のように、手洗いカランから放出する水によって固形状の薬剤を溶解させるとともに、液体状の薬剤を収納したボトル容器体を、上下を反転させた倒立姿勢にて保持することで、容器体に設けた漏出孔から薬液を常時漏出させて、これらの薬剤を混合させつつタンク内に供給するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−124433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで上述した薬液注出器においては、ボトル容器体に設ける漏出孔の大きさを、薬液の種類に応じて予め設定しておくことによって均一量の薬液を常時漏出する、とするものの、所期する量の薬液を安定的に漏出させるためには、漏出孔の大きさの選定に手間がかかることが避けられない。また、薬液は、漏出に伴い液面高さが徐々に低くなるため、定まった大きさの漏出孔では、供給される薬液の量が薬液の漏出開始時と漏出終了時とでは変わってしまう懸念がある。このため、所期する量の薬液を、簡単にしかも安定的に供給することができる新たな薬液注出器の出現が強く望まれていた。
【0005】
本発明の課題は、各種の薬液を、水洗トイレの手洗い付きタンク内に供給するトイレ用の薬液注出器に関し、薬液を一定量で注出することができる新たな薬液注出器を提案するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、薬液の充填空間につながる口部を備える容器本体と、該口部を着脱可能に取り付ける装着部を有し該容器本体を倒立姿勢でもって保持するベースとを備え、該装着部に設けた注出孔から水洗トイレの手洗い付きタンクに薬液を注出する薬液注出器であって、
前記薬液注出器は、前記注出孔を閉鎖する閉塞部を備える栓体と、該栓体を連結保持するとともに手洗いカランから放出される水を受容する水受け皿とを備え、
前記水受け皿は、受容した水を一時的に収容する皿部と、該皿部を貫いて収容した水を排出する開孔とを有し、
前記ベースは、該水受け皿を弾性的に吊り下げ支持する弾性体を備え、
前記弾性体は、該水受け皿の上昇姿勢にて該閉塞部を該注出孔に押し当てる一方、該水受け皿の下降姿勢にて該注出孔を開放して薬液の注出を可能とするものである薬液注出器である。
【0007】
前記弾性体は、前記ベース及び前記水受け皿のそれぞれに係合する一対の円環部と、該円環部の相互間を連結する弾性部とを備える合成樹脂製であって、
前記弾性部は、該円環部の周面に沿う長円環状部及び該長円環状部と各円環部との相互間をつなぐ対となる縦型連結部からなるフレームを、複数個備えるものが望ましい。
【0008】
前記水受け皿の底部外周側に、前記注出孔からの薬液を浸透させる吸水体を設け、該吸水体を、前記水受け皿に一体連結するとともに間隔をあけて設けた複数個の爪部で保持することが望ましい。
【発明の効果】
【0009】
薬液を充填した容器本体を倒立姿勢で保持するベースに、薬液を注出させる注出孔を形成し、また、この注出孔を閉鎖する閉塞部を備える栓体と、この栓体を連結保持するとともに手洗いカランから放出される水を受容する水受け皿とを設け、水受け皿は、受容した水を一時的に収容する皿部と、その皿部を貫いて収容した水を排出する開孔とを備えるものとし、ベースに、水受け皿を弾性的に吊り下げ支持する弾性体を設けたので、水受け皿に収容される水が所定量未満で水受け皿が上昇姿勢にある際には、薬液の注出孔が閉じる一方、所定量以上の水が収容されて水受け皿が下降姿勢にある際には、注出孔が開いて薬液の注出が可能となるので、容器本体内に充填された薬液の液面高さによらず、一定量の薬液を毎回確実に注出させることができる。また、注出する薬液の量は、弾性体の弾性力のみならず、水受け皿に収容される水の量や、収容した水を排出する開孔の大きさ等の複数の因子で調節できるので、所期する量の調整は、変更しやすい部位のみを選択して行えば良く、比較的簡易に行うことができる。
【0010】
弾性体は、ベース及び水受け皿のそれぞれに係合する一対の円環部と、それらの円環部の相互間を連結する弾性部とを備える合成樹脂製であって、その弾性部は、円環部の周面に沿う長円環状部及びその長円環状部と各円環部との相互間をつなぐ対となる縦型連結部からなるフレームを、複数個備えるものであるとする場合は、同一形状となるフレームでもって同一の弾性力にて水受け皿を安定的に吊り下げ支持することができるので、注出孔の開栓及び閉栓を毎回確実に行うことができる。
【0011】
通常、注出孔の開口面積は比較的小さく、注出される薬液も比較的狭い範囲に留まるために、水の流れによっては薬液と十分に接触しない懸念があるが、水受け皿の底部外周側に、注出孔からの薬液を浸透させる吸水体を設け、この吸水体を、水受け皿に一体連結するとともに間隔をあけて設けた複数個の爪部で保持する場合は、手洗いカランから放出される水が、爪部間の隙間を通して吸水体に流れ込み、吸水体に浸透した薬液を確実にタンク内に流入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に従う薬液注出器につき、容器本体をベースに取り付ける姿勢で示す断面図である。
【図2】図1のベース周辺を示す拡大図である。
【図3】図1に示す薬液注出器の平面図である。
【図4】図3に示すA−Aに沿う断面図である。
【図5】図1に示す薬液注出器の実施の形態を示す、上下を反転させた倒立姿勢で手洗い付きタンクに載置された断面図である。
【図6】図5に示す薬液注出器に手洗いカランから給水している状態を示す断面図である。
【図7】本発明に従う他の薬液注出器につき、(a)は側面図であり、(b)は(a)に示すB−Bに沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う薬液注出器につき、容器本体をベースに取り付ける姿勢で示す断
面図であって、図2は、図1のベース周辺を示す拡大図であって、図3は、図1に示す薬液注出器の平面図であって、図4は、図3に示すA−Aに沿う断面図であって、図5は、図1に示す薬液注出器の実施の形態を示す、上下を反転させた倒立姿勢で手洗い付きタンクに載置された断面図であって、図6は、図5に示す薬液注出器に手洗いカランから給水している状態を示す断面図である。
【0014】
図1において、10は容器本体である。図示の例で容器本体10は、外側に向けて凸状となり容器本体10の底壁をなす湾曲壁11と、湾曲壁11の縁部を取り囲み内側に傾斜しながら起立する周壁12と、肩部13を介して周壁12に一体連結する口部14とからなり、これらで区画形成される充填空間Mに、芳香剤、洗浄剤、殺菌剤等の各種の薬液を充填している。また、口部14の外面には、ねじやアンダーカットで形成される結合部14a(図示の例ではねじ)が設けられている。ここで容器本体10は、薬液の残量が視認できるように、透明又は半透明であることが好ましい。なお、容器本体10の一部を透明又は半透明にして、この部位を残量確認用窓部として用いてもよい。
【0015】
20は、容器本体10を保持して手洗い付きタンクに載置するベースである。図2に示すようにベース20は、口部14を着脱可能に取り付ける装着部21と、容器本体10からの薬液を外界に向けて排出する注出孔22と、タンク上に載置されるベース20を支持する脚部23とを備えている。
【0016】
図示の例で装着部21は、口部14の開口を覆う蓋壁21aと、蓋壁21aの端縁を取り囲む内側周壁21bと、内側周壁21bの下端と一体連結して径方向外側に向けて延在する段部21cと、段部21cの外側端縁から口部14を取り囲んで垂下される外側周壁21dと、外側周壁21dの下端から径方向外側に延びるフランジ21eとを備えている。フランジ21eの外周側には、後述する弾性体を係合保持する爪部tが設けられている。爪部tは環状であっても、周方向に間隔をあけて複数個設けたものであってもよい。また、段部21cの内側端縁には、環状のシール壁21fが設けられていて、外側周壁21dの内面には、結合部14aに対応する被結合部21gが形成されている。そしてシール壁21fと外側周壁21dの相互間には、パッキンSが設けられている。これにより、口部14は、装着部21に着脱可能に取り付けられ、シール壁21fを口部14の内面に当接させるとともに口部14の先端部をパッキンSに当接させて、充填空間M内の薬液が口部14の周囲から漏れ出すことを防止している。
【0017】
図示の例で注出孔22は、蓋壁21aの表裏を貫く貫通孔であって、注出孔22の縁部には、蓋壁21aから起立する筒体22aが設けられている。また蓋壁21aには、注出孔22とは別に貫通する空気置換孔21hを設けてもよい。図示の例では、空気置換孔21hを取り囲んで垂下される嵌合壁21jを設け、空気置換孔21hから湾曲壁11に向けて延在するパイプpをこの嵌合壁21jで嵌合保持している。これにより、注出孔22の開口面積が比較的小さくなる場合や、高い粘度の薬液を用いる場合にも、容器本体10内に外界からの空気を導入して薬液をスムーズに排出することができる。
【0018】
また、図示の例で脚部23は、フランジ21eから起立する板状の脚片23aを、図3に示すように、周方向に間隔をあけて複数個(図示の例では、均等間隔で合計6個)配置したものである。
【0019】
さらに、ベース20には、手洗いタンクの上方に設けられる手洗いカランから放出される水をタンク内に導く導入口に挿入され、薬液注出器を手洗いタンクの導入口に位置決め保持する位置決め部24を設けてもよい。図示の例で位置決め部24は、蓋壁21aから立ち上がる複数個の板片24aを、図3に示すように周方向に間隔をあけて(図示の例では、均等間隔で合計4個)配置したものである。
【0020】
30は、注出孔22を閉鎖する栓体である。図2に示すように栓体30は、筒体22aの先端及び外周を取り囲み下向き開放形状となる天壁付きの環状部31と、環状部31の開口端と連結し蓋壁21aに向けて凸となる環状凸部32と、環状凸部32の外縁から径方向外側に延在する天板33と、天板33の縁部と段部34を介して連結しベース20の外側周壁21dを取り囲む環状の周壁35とを備えている。
【0021】
環状部31の天壁には、筒体22aの先端開口に当接して注出孔22を閉鎖する凸状の閉塞部31aと、閉塞部31aの外周側に設けられ環状部31の天壁を貫く貫通孔31bを設けている。図3に示す例で貫通孔31bは、周方向に沿って延在する長孔状であって、合計3個形成されている。ここで、図2に示すように環状部31の周壁内側には、筒体22aの外面と摺動可能に当接する凸部31cが設けられている。また、環状凸部32は、空気置換孔21hと気密に当接している。天板33には、ベース20の板片24aを挿通させる開口33aが形成されていて(図示の例では合計4個)、さらに天板33の端縁は、後述する水受け皿と連結する係合端33bとなっている。
【0022】
40は、手洗いカランから放出される水を受容する水受け皿である。図2に示すように水受け皿40は、中央開口41aを有し栓体30を覆う円板壁41bと、円板壁41bの外側端縁と連結する環状周壁41cと、環状周壁41cの外周壁と連結する傾斜壁41dとを有し、これら円板壁41b、環状周壁41c、傾斜壁41dからなる皿部41の内側に、区画凹所Nを形成している。また、環状周壁41cの外周壁には、後述する弾性体に係合する爪部t’が設けられている。爪部t’は環状であっても、周方向に間隔をあけて複数個設けたものであってもよい。そして、図示の例で円板壁41bには、脚片23aを挿通させる開口41eが形成されている(図示の例では合計6個)。さらに傾斜壁41dには、図3に示すように平面視にて半円状となる半円貫通孔41fが、周方向に均等間隔で合計6個設けられている。これにより、手洗いカランから放出される水が皿部41の区画凹所Nに一時的に収容される一方で、中央開口41a、開口41e、半円貫通孔41fのそれぞれが、収容された水を排出する開孔hとして機能する。また、円板壁41bの内面には、係合端33bと係合して栓体30を連結保持する係合部42が設けられている。
【0023】
そして、図4に示すように円板壁41bの内側縁部には、円板壁41bの外側に向けて傾斜しつつ径方向内側に延びる爪部43が、図3に示すように周方向に間隔をあけて複数個(図示の例では、均等間隔で合計4個)形成されている。また、隣り合う爪部43の相互間には、円板壁41bの内側縁部から、円板壁41bの延在方向に沿い径方向内側に向けて延在する支持片44が、図3に示すように周方向に間隔をあけて複数個(図示の例では、均等間隔で合計4個)形成されている。
【0024】
50は、ベース20と水受け皿40との間に架け渡される弾性体である。図2に示すように弾性体50は、対となる円環部51と、これら円環部51の相互間に配設されて円環部51同士が近づく向きに弾性力を付与する弾性部52とからなる。図示の例で円環部51には、ベース20の爪部t又は水受け皿40の爪部t’に係合する環状の内向きフック51aが設けられている。また、弾性部52は、スプリング、ゴム、エラストマー等、各種のものが適用できる。
【0025】
60は、薬液や水等を浸透させることができる、例えば発泡材、高分子ポリマー等からなる吸水体である。図2、図3示すように円板状の吸水体60は、栓体30の貫通孔31bを覆うとともに水受け皿40の爪部43と支持片44との間で抜け止め保持されていて、ベース20の板片24aを避けて設けられる凹部61が、周方向に間隔をあけて合計4個形成されている。
【0026】
上記のように構成される薬液注出器を使用するに当たっては、図5に示すように、薬液注出器を、上下を反転させた倒立姿勢とし、手洗いタンクTに設けた水の導入口Hにベース20の位置決め部24を挿入させて、手洗いタンクT上に載置する。脚部23によって支持された薬液注出器は、栓体30と連結する水受け皿40が、ベース20に係合する弾性体50によって弾性的に吊り下げ支持される。なおこの場合、弾性体50の付勢力によって、栓体30の閉塞部31aは筒体22aに液密に当接し、環状凸部32は空気置換孔21hに気密に当接しているので、容器本体10内の薬液は漏れ出すことなく収容されている。
【0027】
その後、手洗いカランから給水を行うと、放出された水は図6の矢印に示すように、容器本体10の湾曲壁11を伝って流れ、その一部は、水受け皿40に流れ込む。これにより、皿部41に収納される水によって水受け皿40が手洗いタンクTに向けて下降姿勢に変位するため、注出孔22及び空気置換孔21hが開栓し、貫通孔31bを通過する薬液が水受け皿40の底部外周側に配設された吸水体60に浸透する。放出された水は、水受け皿40の外周側及び水受け皿40の開孔hを通過して導入口Hに流れ込むに当たり、その途中で、爪部43の相互間の隙間を通して吸水体60に流れ込むので、吸水体60に浸透した薬液を確実にタンク内に導入させることができる。
【0028】
しかる後、水受け皿40内に収容された水は開孔hを通して排水されて、水受け皿40は、図5に示す上昇姿勢に変位して注出孔22及び空気置換孔21hが閉栓される。これにより、毎回決まった時間注出孔22が開栓することになるので、一定量の薬液を確実に注出させることができる。
【0029】
ここで弾性体50は、図7(a)、(b)に示すように、対となる円環部51及び弾性部52を一体連結させた合成樹脂製とし、弾性部52を、複数個のフレーム53からなる(図示の例では、周方向に均等間隔で合計4個設けている)ものとすることができる。図示の例でフレーム53は、円環部51の周面に沿う横長の長円環状部53aと、長円環状部53a及び各円環部51との相互間をつなぐ対となる縦型連結部53bとからなる。これらを一体にして設けたことで、弾性体50の部材コストの低減、及びベース20と水受け皿40との組み立て工数の削減を図ることができる。また、同一形状となるフレーム53を均等配置しているため、水受け皿40にかかる弾性力が均等となって安定的に吊り下げ支持することができるので、注出孔の開栓及び閉栓を毎回確実に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明によれば、水洗トイレの手洗い付きタンク内に供給される薬液を、毎回確実に一定量で注出することができる薬液注出器を提供できる。
【符号の説明】
【0031】
10 容器本体
14 口部
20 ベース
21 装着部
22 注出孔
30 栓体
31a 閉塞部
40 水受け皿
41 皿部
43 爪部
50 弾性体
51 円環部
52 弾性部
53 フレーム
53a 長円環状部
53b 縦型連結部
60 吸水体
M 充填空間
h 開孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液の充填空間につながる口部を備える容器本体と、該口部を着脱可能に取り付ける装着部を有し該容器本体を倒立姿勢でもって保持するベースとを備え、該装着部に設けた注出孔から水洗トイレの手洗い付きタンクに薬液を注出する薬液注出器であって、
前記薬液注出器は、前記注出孔を閉鎖する閉塞部を備える栓体と、該栓体を連結保持するとともに手洗いカランから放出される水を受容する水受け皿とを備え、
前記水受け皿は、受容した水を一時的に収容する皿部と、該皿部を貫いて収容した水を排出する開孔とを有し、
前記ベースは、該水受け皿を弾性的に吊り下げ支持する弾性体を備え、
前記弾性体は、該水受け皿の上昇姿勢にて該閉塞部を該注出孔に押し当てる一方、該水受け皿の下降姿勢にて該注出孔を開放して薬液の注出を可能とするものである薬液注出器。
【請求項2】
前記弾性体は、前記ベース及び前記水受け皿のそれぞれに係合する一対の円環部と、該円環部の相互間を連結する弾性部とを備える合成樹脂製であって、
前記弾性部は、該円環部の周面に沿う長円環状部及び該長円環状部と各円環部との相互間をつなぐ対となる縦型連結部からなるフレームを、複数個備えるものである請求項1に記載の薬液注出器。
【請求項3】
前記水受け皿の底部外周側に、前記注出孔からの薬液を浸透させる吸水体を設け、該吸水体を、前記水受け皿に一体連結するとともに間隔をあけて設けた複数個の爪部で保持してなる請求項1又は2に記載の薬液注出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−28909(P2013−28909A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164142(P2011−164142)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】