説明

薬物の個別化された投薬形態物の製造

本発明は、カプセル剤または液状形態物における薬物(medicine)、ビタミン、ミネラル補足物および栄養剤(nutraceuticals)の個別化された投薬形態物の製造方法に関する。また本発明は、個別化された投薬形態物を製造するためのシステムに関していて、このシステムでは、プロセッサー(1)が、個々の患者の投薬要求に対する薬物(medicament)調合物を同定するように形成され、そして自動機械輸送システム(5)とともに一連の分配および確認ステーションにこの情報を伝達する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル剤または液状形態物における薬物(medicine)、ビタミン、ミネラル補足物および栄養剤(nutraceuticals)の個別化された投薬形態物の製造方法に関する。また本発明は、個別化された投薬形態物を製造するためのシステムに関していて、このシステムでは、プロセッサーが、個々の患者の投薬要求に対する薬物(medicament)調合物を同定するように形成され、そして分配ステーションにこの調合物情報を伝達し、ここでは、個人の投薬要求に特異的である、液体または半固体への再構成のためのカプセル剤または小直径サイズのペレットの調合物が生成される。
【背景技術】
【0002】
多くのヒトの患者、特に老人は、1日の間の種々の時刻に数種の経口薬物(medications)の投与を必要とする。薬物の数および種類は処置下の医学的症状に応じて変化する。投薬時刻毎に処方された4〜6種の錠剤およびカプセル剤をもつことは普通である。しばしば、投薬するための錠剤またはカプセル剤の数と種類は1日の時刻により変わる。薬物の適当な割り当て(allocation)を確実に行う必要性は重要である。患者、介護提供者または健康管理提供者は、種々の錠剤およびカプセル剤を注意深く割り当て、そして患者が正しい時刻に完全な割り当て物を摂取することを確実に行わねばならない。割り当ての誤りは、望ましくない結果をもたらすかもしれない基準以下の投薬または過剰投薬を惹起するであろう。
【0003】
割り当て過程は各投薬時刻において行われてもよい。あるいはまた、割り当ては前以て行われてもよい。しばしば、いくつかの標示された小室をもった保管容器が使用される。特定の日と投薬時刻に要求される錠剤とカプセル剤は、その日(例えば、月曜、火曜など)とその投与日の時刻(例えば、朝食前、朝食時、昼食時など)を標示された区画に置かれる。次いで、患者は、適当な投薬時刻において指定された区画の内容物を摂取するか、または投与される。
【0004】
前記方式はいくつかの欠点を有する。第1に、錠剤およびカプセル剤の正確な割り当ては、その方法を行う人間の技量と集中(focus)に依存する。老年の患者は、視力と集中力の欠如による問題を有し、薬物の割り当てミスをもたらすかもしれない。この方法が急いで行われる場合、薬物が混同される可能性がある。多数の錠剤およびカプセル剤の物理的外観が類似し、そしてある場合にはほとんど同一であるので、この方法はさらに困難にさせられる。薬物の不正確な割り当ては重大な結果を有するかもしれない。例えば、患者は不注意に過剰投薬されて、有害な副作用をもたらされるか、あるいは用量以下であるために、最適以下の処置をもたらされるかもしれない。
【0005】
使用者または介護提供者による手作業の錠剤およびカプセル剤の割り当ての第2の欠点は、投薬時刻に多数の錠剤とカプセル剤を投与することの、患者への不便さと肉体的不快さである。例えば、老年の患者や、アルツハイマーまたはパーキンソン症候群を罹患している患者では、1回の投薬時刻において数種の錠剤またはカプセル剤を嚥下する方法は飽き飽きし、かつ困難な方法である。
【0006】
現在利用できる市販の機械は、特定の投薬時刻のための患者によって要求される錠剤およびカプセル剤の半自動割り当てを可能にする。しかしながら、そのような機械は、通常、病院および他の十分制御された健康管理環境における内部使用のために設計されている。しばしば機械は、介護提供者または患者のための介護施設によって購入されねばならない高価な資本設備を伴う。そのような機械の例は、病院における使用のためのOmnicell Corporationによって販売されているSaftyPakTMシステムである。この機械は錠剤およびカプセル剤をバーコードを有する単位用量包装(例えばブリスター(blister)包装)に再包装する。患者の薬物ビンズ(bins)が単位用量包装により保存される。看護士および他の介護提供者が患者に対して薬物を投与する。据え付けおよび携帯読み取り機がバーコードの評価を介して包装された薬物の追跡と確認を可能にする。バーコードは、正確に処方された薬物が各患者に投与されることの確認を助ける。そのようなシステムはある種の短所を有する。この方法は錠剤およびカプセル剤の再包装ならびにそのような操作に関係するさらなる費用を伴う。多数の薬物が投与される場合、このシステムの使用は、各投薬時刻において数個の包装の開封が欠かせず、これは包装を開ける難しさとともに老年患者または他の患者にとって困難であろう。また、多数の薬物を開封することは、病院または介助生活施設における介護提供者にとって時間を浪費することである。
【0007】
本発明は、数個、好ましくは1個のカプセル剤において、1回の投薬時刻に必要とされる数個の薬物を各患者に提供することによってこれらの問題を解決する。各投薬時刻のために、カプセル剤は、患者の名前、内包された薬物およびそれらの用量、投与の日付、投薬時刻およびバーコードを標示された1個の密封容器またはサッシェ(sachet)において提供される。バーコードは、同一性、用量およびカプセル剤の製造の詳細を含む、内包された薬物に関するデータベースへの接続路(link)を提供する。必要な投薬時刻には、カプセル剤が適当な量の流体を用いて患者に投与される。
【0008】
薬物の投与に関するその他の問題は、錠剤およびカプセル剤の使用が容易ではないそれらの患者、両ヒトおよび獣医分野の患者に関している。ある患者は、1度の、かつ滑らかな嚥下運動において錠剤およびカプセル剤を摂取することが不可能であるか、あるいはそのような投薬形態物を摂取する要望を欠如している。また、若干の錠剤およびカプセル剤は、不快な、またはいやな大きさをもっている。そのような問題を経験する患者は、老年者、特に介助生活施設における者、小児患者ならびに外科手術または事故における巻き添えによる重い外傷を受けた患者を含む。また、動物はしばしば錠剤またはカプセル剤を嚥下しないか、または嚥下することができない。そのような状況では、健康管理提供者は代替投薬形態物、特に液体または半固体を望む。しかしながら、多くの薬物では、液体調合物は市販されていない。したがって、そのような調合物は、乳鉢と乳棒のような器具を用いて錠剤を粒子に粉砕し、次いでそれをアップルソースのような液体または半固体において分配することによって、その場だけの(ad hoc)基準に基づいて作成されなければならない。
【0009】
本発明の第2の目的は、経口投与のための着香された液体または半固体製品に再構成するために用意された密封容器において単一投薬時刻のために必要な1種または数種の薬物を患者に提供することによってこれらの問題を解決しようとしている。着香剤、甘味剤および粘度増進剤が、密封容器中で薬物と同伴される。着香剤、甘味剤および粘度増進剤の選択は、各個々の患者の好みに基づく。必要であれば、緩衝剤が適当なpH制御のために添加されても、また抗酸化剤が酸化的分解を防ぐために添加されてもよい。容器は、患者名、薬物とそれらの用量、着香剤、甘味剤、粘度増進剤、適切であれば緩衝剤および抗酸化剤、投与の日付と投薬時刻、再構成のための指示およびバーコードを標示される。バーコードは、同一性、用量および製造の詳細を含む、薬物、着香剤、甘味剤および粘度増進剤、ならびに適切であれば緩衝剤および抗酸化剤に関するデータベースへの接続路を提供する。適当な投薬時刻には、液体の必要量がびんに添加され、そして内容物が撹拌されて、液体または半固体調合物が生成される。次いで、調合物が患者に投与される。
【0010】
薬物(medicine)および栄養補足物の投与とともに第3の問題は、特定の薬物(medicament)の限られた数の錠剤またはカプセル剤力価のみが利用可能であるので、最適投薬量を提供することの難しさである。多くの場合、医者は、生理学的ファクターに基づいて経口薬物(medication)の投薬量を容易に調節する選択肢をもちたいが、利用できる錠剤またはカプセル剤力価を組み合わせることによって可能とされる投薬量を強制されるであろう。このことは、特に、重篤な病状にあるか、変化した代謝速度を有するか、または他の高い危険因子を有するヒトの患者、ならびに腫瘍、心臓および気管支拡張の薬物管理法のように低い治療指数をもつ薬物の投与を必要とする患者について真実である。
【0011】
若干の例では、異なる力価の錠剤またはカプセル剤の利用が、問題の部分的解決を提供することができる。そのような錠剤の組み合わせ物は所望の目標値に接近した用量を提供できる。その他のアプローチは、錠剤を切断または破壊することによって物理的に錠剤を小分割することである。小分割された錠剤は、単独で投与されるか、または全錠剤と組み合わされて、所望の値に接近した用量を提供することができる。これらのアプローチは若干の固有の欠点を有する。多数の異なる力価をもつ錠剤またはカプセル剤の利用なしには、患者に正確な所望用量を提供することは困難である。そのような力価範囲をもつ錠剤およびカプセル剤は常に利用できるわけではない。錠剤の小分割は困難であり、不正確である、錠剤の内容物の小分割は微粉末の採取と割り当てを必要とする。この方法は困難であり、そして大きな不正確さをもたらす可能性を有する。したがって、そのアプローチは、各患者のために所望される正確な用量を与えるための容易かつ的確な技術を医者および健康管理提供者に提供しない。
【0012】
獣医もまた、広範囲の投薬量を処方できる選択肢をもちたいであろう。獣医分野の患者は体重において広範に異なる。イヌ、ネコ、モルモットおよびハムスターのようなペットとして維持される動物の体重には大きな違いがある。体重における変化は種間と種内で生じる。多くの現存する商業生産物は、そのような変化によって要求される投薬用量に容易に適応することはできない。
【0013】
本発明の第3の目的は、単独でまたは集積された多数(in integral multiples)で、個々の患者に対する所望の用量を提供する単一または多数の薬物の個別化された投薬形態物を製造するための方法およびシステムを提供することによってこれらの問題を解決することである。個別化された投薬形態物は、著しく広範囲の力価において作成することができる。投薬形態は好ましくはペレットを充填したカプセル剤である単一投薬時刻に要求されるカプセル剤は、密封された容器またはサッシェにおいて提供される。あるいはまた、用量は、液体または半固形調合物への再構成のために着香剤、甘味剤および粘度増進剤と一緒にびんにおいて提供することができる。着香剤および粘度増進剤の選択は、各個々の患者の好みに基づく。必要であれば、緩衝剤が適当なpH制御のために添加されても、また抗酸化剤が酸化的分解を防ぐために添加されても、そして他の賦形剤が溶解、安定性などを制御するために添加されてもよい。
【0014】
再構成のための材料を含有する各カプセル容器またはびんは、患者名、薬物とそれらの用量、着香剤、甘味剤、粘度増進剤、適切であれば緩衝剤および抗酸化剤、投与の日付と投薬時刻、投与のための指示およびバーコードを標示される。バーコードは、同一性、用量および製造の詳細を含む、薬物、着香剤および粘度増進剤、ならびに適切であれば緩衝剤および抗酸化剤に関するデータベースへの接続路を提供する。必要な投薬時刻には、カプセル剤は液体の適当量とともに投与される。あるいはまた、再構成のための生産物では、必要量の液体がびんに添加され、そして内容物が撹拌されて、投与のための液体または半固体調合物が生成される。
【0015】
ヒトの患者では、第1、第2および第3の目的は、居住用自宅、介助生活施設、ホスピスおよび病院における患者、およびそれらの健康管理提供者に対して利益を提供する。また第2および第3の目的は、ペット、ウマおよび動物園の動物のような動物の患者を介護する獣医および健康管理提供者のために利益を提供する。
【0016】
多くの場合、ビタミン、ミネラル補足物または栄養生産物を摂取するヒト消費者は、健康管理の専門家からの助言および彼ら自身の個人的好みに基づいて、それらの個々の用量を選択したいであろう。今日の市販生産物、例えば総合ビタミン錠剤は、患者にとってそのような選択を容易には利用させない。
【0017】
本発明の第4の目的は、個々の好みに基づいてヒト消費者に対して、ビタミン、ミネラル補足物または栄養生産物の特定用量の組み合わせ物を提供することによってこの問題を解決することである。ビタミン、ミネラル補足物または栄養生産物はカプセル剤において提供することができる。単一投薬時刻に要求されるカプセル剤は、密封された容器またはサッシェにおいて提供される。あるいはまた、材料は、液体または半固形調合物への再構成のために着香剤、甘味剤および粘度増進剤と一緒にびんにおいて提供することができる。着香剤および粘度増進剤の選択は、各個々の患者の好みに基づく。必要であれば、緩衝剤が適当なpH制御のために、また抗酸化剤が酸化的分解を防ぐために添加されてもよい。再構成のための材料を含有する各カプセル容器またはびんは、患者名、ビタミン、ミネラル補足物、栄養生産物、着香剤、甘味剤、粘度増進剤または適切であれば緩衝剤、およびそれらの用量、日付と投薬時刻、投与のための指示およびバーコードを標示される。バーコードは、同一性、用量および製造の詳細を含む、ビタミン、ミネラル補足物または栄養生産物および着香剤および粘度増進剤および適切であれば緩衝剤および抗酸化剤に関するデータベースへの接続路を提供する。必要な投薬時刻には、カプセル剤は液体の適当量とともに投与される。あるいはまた、再構成のための生産物では、必要量の液体がびんに添加され、そして内容物が撹拌されて、投与のための液体または半固体調合物が生成される。
【0018】
本明細書に記述される本発明は、現存する実用性以上の次の利益を提供する:
1.1個のカプセル剤でまたはその1個のカプセル剤の集積された多数でまたは着香された液体または半固形調合物への再構成のために容易な、1個の容器において、多数の経口薬物、ビタミン、ミネラル補足物または栄養生産物を提供するために容易かつ便利な解決。
2.投与のためのカプセル剤の数は、各薬物が別々に投与された場合に要求されるであろう市販の錠剤およびカプセル剤の対応する数よりも、多くの場合、数における減少を表す。
3.各薬物の用量は、生理学的パラメーターに対して容易に調節することができる。
4.容易に入手できる製造記録は、各投薬形態物の完全な組成について維持される。
5.液体または半固形調合物への再構成のための生産物は、患者の好みに基づいて、甘味剤、着香剤および粘度増進剤を補足することができる。
6.必要であれば、緩衝剤および抗酸化剤が、液体または半固形生産物の最適な安定性を提供するために包含される。
7.本発明は、両ヒトおよび獣医分野の患者のために使用することができる。
【発明の開示】
【0019】
本発明は、薬物(medicament)の個別化された投薬形態物の製造方法であって、個々の患者のために、治療効果について所望される薬物の投薬時刻における薬物および所望される投薬量を同定する情報を受け取り;薬物を含有する少なくとも2種のペレット剤を選択し;そしてそのペレット剤を単一のカプセル中に組合わせて、単独でまたは集積された多数で、投薬時刻に個々の患者に対する所望の投薬量を提供する個別化された投薬形態物を製造すること、を含んでなる方法に関する。
【0020】
また本発明は、液体への再構成のための薬物の個別化された投薬形態物の製造方法であって、個々の患者のために、治療効果の所望される薬物の投薬時刻における薬物および所望される投薬量を同定する情報を受け取り;薬物および賦形剤が1個のペレット剤に含有される場合は、少なくとも2個のペレット剤が選択され、そして薬物および賦形剤が別々のペレット剤に含有される場合は、少なくとも1個の薬物ペレット剤および少なくとも1個の賦形剤ペレット剤が選択され、そしてペレット剤が室温で撹拌によって液体中に分散することができるように、薬物および賦形剤を含有するペレット剤を選択し;そのペレット剤を単一の容器中に組合わせて、投薬時刻に個々の患者に対する所望の投薬量を提供する個別化された投薬形態物を製造し;そして液体の個別化された投薬形態物を製造するのに十分な単一容器の内容物に対する液体を添加するよう指示が記された単一容器を包装すること、を含んでなる方法に関する。
【0021】
また本発明は本発明の方法によって製造される調合物に関する。
【0022】
また本発明は、
(a)個々の患者に関連するデータ記録を有し、そして個々の患者のための薬物、その所望される投薬量および投薬時刻に関する情報を含有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第1のデータベース;
(b)薬物、賦形剤および包装材料の製造用在庫品に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第2のデータベース;
(c)薬物および賦形剤からなるペレット剤のカプセル調合物に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第3のデータベース;
(d)単独でまたは集積された多数で、投薬時刻に個々の患者に対する所望の投薬量を提供するペレット剤のカプセル調合物を同定するために形成され、そしてさらに、カプセル調合物を製造するのに必要な製造用在庫品を同定するために形成されている第1、第2および第3のデータベースに関連するプロセッサー;
(e)プロセッサーと通信下にあり、そしてカプセル調合物を製造するのに必要な製造用在庫品に関するプロセッサーからの通信に応答して、貯蔵領域から同定された製造用在庫品を輸送する機械的輸送システム;
(f)機械的輸送システムからの同定された製造用在庫品を受け取る分配ステーションであって、分配ステーションが、カプセル調合物に関する情報が分配ステーションによって受信されるようにプロセッサーと通信下にあり、そして分配ステーションが、単独でまたは集積された多数で、単一投薬時刻に個々の患者に対する薬物の所望の投薬量を提供する個別化された投薬形態物が製造されるような量(quantity and amount)においてカプセルボディー中にペレット剤を分配する、
を含んでなる、個別化された投薬形態物を製造するシステムに関する。
【0023】
また本発明は、
(a)個々の患者に関連するデータ記録を有し、そして個々の患者のための薬物、その所望される投薬量および投薬時刻に関する情報を含有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第1のデータベース;
(b)薬物、賦形剤および包装材料の製造用在庫品に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第2のデータベース;
(c)薬物および賦形剤からなる、液体における再構成のためのペレット剤の調合物に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第3のデータベース;
(d)投薬時刻に個々の患者に対する所望の投薬量を提供する液体における再構成のためのペレット剤の調合物を同定するために形成され、そしてさらに、調合物を製造するのに必要な製造用在庫品を同定するために形成されている第1、第2および第3のデータベースに関連するプロセッサー;
(e)プロセッサーと通信下にあり、そして調合物を製造するのに必要な製造用在庫品に関するプロセッサーからの通信に応答して、貯蔵領域から同定された製造用在庫品を輸送する機械的輸送システム;
(f)機械的輸送システムからの同定された製造用在庫品を受け取る分配ステーションであって、分配ステーションが、調合物に関する情報が分配ステーションによって受信されるようにプロセッサーと通信下にあり、そして分配ステーションが、投薬時刻に個々の患者に対する薬物の所望の投薬量を提供する個別化された投薬形態物が製造されるような量(quantity and amount)において単一容器中にペレット剤を分配する、および
(g)個別化された投薬形態物を含有する単一容器を受け取り、そして単一容器の内容物に液体の個別化された投薬形態物を製造するのに十分な液体を添加するよう記載された指示書を有する容器を包装する、プロセッサーと通信下にある統合(consolidating)ステーション、
を含んでなる、液体への再構成のための個別化された投薬形態物を製造するシステムに関する。
【0024】
好ましくは、また本発明のシステムは、形態物が所望の成分を含有することを確認するために個別化された投薬形態物を分析する、プロセッサーと通信下にある1種以上の確認ステーションを含有する。
確認ステーションは、(i)はかり;(ii)反射分光法のための投薬色彩プロフィル分析器;または(iii)両はかりおよび反射分光法のための投薬色彩プロフィル分析器の両方を含んでもよい。
【0025】
本発明は、個々のペレット剤から作成された個別化された投薬形態物の製造方法に関する。単一のペレット剤は、好ましくは、薬物または賦形剤のいずれかを含有する。本明細書で使用されるように、「薬物(medicament)」は、薬物(medications)、ビタミン、ミネラル補足物、栄養剤、または製薬学的生成物を含む。「賦形剤」は、当業者には既知である製薬学的に許容できる賦形剤を指す。「賦形剤」は、例えば、着香剤、甘味剤、粘度増進剤、緩衝剤、賦形剤、安定剤および抗酸化剤を含む。
【0026】
本明細書で使用されるように、「投薬時刻(dosing time)」または「投薬(dosaging)時刻」は、薬物の1投薬量(dosage)が投与される予定の特定の時刻を指す。投薬時刻は、1種の薬物が2週間、同じ時刻に1日1回投薬される場合のように、規則的間隔で繰り返されてもよい。そのような規則的な反復される投薬(dosage)時刻は、単一投薬時刻または単一投薬(dosing)時刻と呼ばれてもよい。本発明は、ヒトおよび動物の患者、好ましくは哺乳動物に対向する。「包装材料」は、カプセルボディー、容器、およびペレット調合物を含有するか、または包装する他の材料を指す。
【0027】
好適な実施態様では、調合物は2つの部分からなる。1つの部分は薬物を含有するコートされた自由流動性ペレット剤からなる。水性環境では、コーティングは徐々に侵食されて薬物を崩壊および溶解過程に曝露する。調合物の第2の部分は、賦形剤、例えば着香剤、甘味剤、粘度増進剤、緩衝剤または抗酸化剤を含有するコートされた自由流動性ペレットからなる。単一のペレット剤は1種または多種の賦形剤を含有してもよい。水性環境では、賦形剤ペレット剤は急速に溶解して賦形剤を放出する。
【0028】
本発明の1つの実施態様では、1個以上のカプセル剤における薬物の個別化された投薬形態物の製造方法であって、少なくとも2種のペレット剤が選択され、そして少なくとも1種のペレット剤は薬物を含有し、そして少なくとも1種のペレット剤は賦形剤を含有する。好ましくは、2種以上のペレット剤が選択され、なおより好ましくは、5種以上が選択される。
【0029】
本発明の製造システムは、コンピューターによって制御される自動化された計量および輸送システムからなる。システムは、分配ステーションにおいてカプセル中またはびん中に種々の量のペレット剤を正確に割り当て、そしてそれらを包装することができる。システムは、好ましくは、製造工程の正確さを確認する確認ステーションを有し、そして各製造段階の保存された電子記録であるデータベースに接続される。処方薬物を含有する生産物の製造は、免許をもつ医者の命令の受理(receipt of the order)において着手される。一般用(over−the−counter)薬物、ビタミン、ミネラル補足物または栄養剤を含有する生産物の製造は、消費者からの依頼の受理(receipt of a request)において着手される。
【0030】
製造工程は、患者および消費者に数種の投薬選択肢:固形カプセル剤または液体もしくは半軟質調合物を提供する。好ましくは、患者に対する特定の投薬時刻に予定されたすべてのカプセル剤が密封容器またはサッシェに入れられる。各投薬時刻において、適当な容器が開封され、そしてカプセル剤が液体の適当な量と一緒に患者または消費者に投与される。あるいはまた、特定の個々の患者に対する投薬時刻のための薬物の所望の投与量を含有するペレット剤が、液体調合物のための所望の賦形剤を有するペレット剤と単一包装、例えばびん中に合体される。各びんは密封される。所望の投薬時刻において、びんが開けられ、そして液体の処方量が内容物に添加される。次に内容物が撹拌されて経口投与のための液体もしくは半固体を作成する。
【0031】
製造された生産物は標示され、そしてシステムによって追跡される。各密封容器は、患者名、薬物またはビタミンまたはミネラル補足物または栄養剤または着香剤または甘味剤または粘度増進剤または緩衝剤の内容物の詳細、投与のための日付、時刻および指示ならびにコード、好ましくはバーコードのような機械読み取り可能なコードを標示される。コードは、その特定の投薬形態物の製造の詳細をもつ製造データベースに連携させられる。適当な数の投薬時刻のための投薬形態物が患者への輸送のための単一出荷物において包装される。好ましくは、数日の治療に必要な薬物が1個の出荷物包装において提供される。出荷物は、患者の住居、病院および介助生活施設を含むいかなる場所における患者に配達されてもよい。
【0032】
本発明は、各個々の患者または消費者に次の生産物の選択肢を提供するように計画される:
1.1個または数個のカプセル中に含有された、特定の投薬時刻のための全部もしくは大多数のそれらの経口薬物。各個々の薬物の用量は生理学的パラメーターに対して調節することができる。
2.適当な着香剤、甘味剤、粘度増進剤および必要であれば緩衝剤および抗酸化剤と一緒にびん中に含有された、特定の投薬時刻のための全部もしくは大多数のそれらの経口薬物。材料はペレットの形態で存在する。内容物は、液体の添加によって液体もしくは半固体生産物に変換することができる。各薬物の用量は生理学的パラメーターに対して調節することができる。
3.1個または数個のカプセル中に含有された、特定の投薬時刻のための全部もしくは大多数のそれらのビタミン、ミネラル補足物または栄養剤。各ビタミンおよびミネラル補足物の用量は患者の要求に対して調節することができる。
4.適当な着香剤、甘味剤、粘度増進剤および必要であれば緩衝剤および抗酸化剤と一緒にびん中に含有された、特定の投薬時刻のための全部もしくは大多数のそれらのビタミン、ミネラル補足物または栄養剤。内容物は、液体の添加によって液体もしくは半固体生産物に変換することができる。各ビタミンおよびミネラル補足物の用量は患者の要求に対して調節することができる。
【0033】
本発明は、次の利益を提供する:
1.本発明は、薬物またはビタミンまたはミネラル補足物または栄養剤、またはそれらの組み合わせ物の個別化された組み合わせ物を各患者または消費者に提供する。各投薬単位は、特定の投薬時刻における患者の個々の生理学的要求に合致するように設計される。本発明のこの特徴は各患者または消費者に最適な治療上の利益を提供する。
2.本発明は、カプセルまたは着香された経口の液体もしくは半固体生産物への再構成のための容器のいずれかに包装された薬物またはビタミンまたはミネラル補足物または栄養剤の唯一(unique)の組み合わせ物を各患者または消費者に提供する。本発明のこの特徴は、患者、消費者および健康管理従事者に最適な生産物投与のための容易に利用できる選択肢を提供する。生産物の適当な投与は、各患者または消費者に最適な治療上の利益を提供する。カプセル剤または液体もしくは半固体生産物の選択肢の利用性は、薬物の適当な投与において健康管理提供者を助ける。
3.本発明は、対応する単一の実在する市販錠剤またはカプセル剤に比較して、より少ない数のカプセル剤において多数の薬物を各患者または消費者に提供する。本発明のこの特徴は、患者、消費者および健康管理従事者に、薬物またはビタミンまたはミネラル補足物または栄養剤の投与のために、より便利かつ容易な選択肢を提供する。生産物の適当な投与は、患者のコンプライアンス(compliance)を増進し、そして投薬の誤りを減少することによって各患者または消費者に最適な治療上の利用を提供する。この特徴は、薬物またはビタミンまたはミネラル補足物または栄養剤の適当な投与において健康管理提供者を助ける。
4.本発明にしたがえば、個別化された投薬形態物は、各投薬時刻のための生産物について唯一の標示(unique label)を有して、自動、制御方式において製造することができる。製造工程の正確さは、独特の(unique)バーコードに接続された各投薬単位の組成および製造の電子記録を維持することによって確認することができる。本発明のこの特徴は、必要とされる薬物またはビタミンまたはミネラル補足物または栄養剤のすべてが適当な投薬時刻において投与されることの確認のための容易な工程を、患者、消費者および健康管理提供者に提供する。この特徴は、費用効率化方式におけるそのような生産物の製造および品質管理を可能にする。この特徴は、投薬形態物の組成および製造特性を急速かつ効果的に追跡する能力を健康管理提供者および品質保証担当者に提供する。この特徴は、何か都合の悪い影響が投薬形態物の1つの投与によって惹起された場合、急速な対応と検討の実施における助けになる。
【0034】
本発明には2種の調合成分が存在する。
【0035】
第1の調合成分は、単一または多数の薬物を含有する自由流動性ペレット剤からなる。好ましくは、各ペレット剤は1種の薬物を含有する。ペレット剤は、要求されるさらなる不活性材料を含有してもよい。不活性材料は、希釈剤、例えばラクトース、結合剤、例えば微結晶セルロースおよび崩壊剤、例えば改変澱粉を含んでもよい。
【0036】
第2の調合成分は、1種以上の賦形剤、例えば着香剤または甘味剤または粘度増進剤、緩衝剤、賦形剤、または抗酸化剤を含有する自由流動性ペレット剤からなる。ペレット剤はこれらの実体の1種または組み合わせ物を含有してもよい。
【0037】
両薬物ペレット剤および賦形剤ペレット剤は、改変セルロースおよびスクロースのような材料からなる機能性コーティングによりコートされる。機能性コーティングは、特定の色合いの適当な着色を含有してもよい。また賦形剤ペレットの機能性コーティングは、改変澱粉のような崩壊剤を含有してもよい。機能性コーティングは4つの目的に役立つ。第1の目的は、十分な物理的および化学的保護をもたらす保護バリヤーを有する含有薬物または賦形剤を提供することである。ペレット剤は、カプセルまたはびん中に一緒に入れられた場合、緊密に接触するようになるであろう。機能性コーティングは、2種の薬物または賦形剤の物理的接触を防ぎ、その結果、いかなる有害な安定性への影響も防ぐ。機能性コーティングの第2の目的は、投薬形態物の製造および集合を容易にするように自由流動特性を有するペレット剤を提供することである。
【0038】
コーティングの第3の目的は、ペレット調合物の内容物に対する水性環境による選択的接近を提供することである。コーティングの設計は、水性環境の接近を5〜10分までの時間程度に限定してもよい。続いて、コーティングの分解は、水性環境がペレット調合物薬物を崩壊し、そして薬物または賦形剤に対する溶解過程を開始するのを可能にする。一定時間の間その物理的完全さを維持するコーティングの機能は、液体もしくは半固体調合物への再構成のために設計された両カプセル剤および生産物の製造におけるペレット調合物の使用を可能にする。1つの実施態様では、薬物ペレット剤は薬物の瞬時の溶解を阻止するためにコートされる。かくして、得られる液体生産物の味および匂いは、薬物によって影響されることはほとんどなく、そして好ましくは、比較的急速に溶解されるコーティングを有する添加された着香剤および甘味剤によって一層制御される。しかしながら、比較的短時間に選ばれているコーティング分解過程の阻止は、ペレットの最終的崩壊、そして薬物またはビタミンまたはミネラル補足物または栄養剤の得られる溶解およびそれらの吸収にとって有害ではない。好ましくは、賦形剤ペレットのコーティングは、水性環境と接触によって、機能性コーティングは直ちに侵食され、それによってペレット剤を急速に崩壊させ、そして含有された着香剤、甘味剤、粘度増進剤および緩衝剤などを放出させる。
【0039】
コーティングの第4の目的は、製造工程の正確さの1つのタイプの確認のために唯一の色彩パターンを提供することである。数種のペレット剤が1つの調合物に合体される場合、調合物は特定の色彩パターンを表すことができる。特定の色彩パターンは、合体された生産物を作成するために用いられる個々のペレット剤の色彩に起因する比例合成物であろう。
【0040】
ペレット剤のサイズは、平均直径1mm以下であり、好ましくは50〜2000μmであり、より好ましくは100〜1000μmである。コートされたペレット剤はペレット剤の形成およびコーティングのための種々の周知の技術の組み合わせを用いて製造することができる。その技術は、圧縮、押し出し、噴霧乾燥、噴霧凝結、流動床コーティングおよびパンコーティング(pan coating)を含む。
【0041】
賦形剤ペレット調合物に含有される粘度増進剤は、一般にはポリマーであり、これは水性環境との接触において、生産物に所望の粘度を与える。若干の患者では、非常に低い粘度特性を有する液体生産物は所望される選択肢とはならないかもしれない。「プディング」の硬度をもつ生産物は、特に老年患者集団のためには摂取することがより容易であろう。低いかまたは増進された粘度を有する生産物製造の選択は、種々のレベルの重合体剤をペレットに利用することによって維持できる。本発明の1つの好適な実施態様では、生産物に添加されるポリマーはチキソトロピー特性を有する調合物を提供する。そのような調合物では、生産物の粘度は静止中に増大して所望の物理的安定性を提供し、その結果、生産物の均質性を維持する。振盪を介して生産物にエネルギー入力を与えることにより、生産物の粘度は低下されて最適投薬特性を可能にする。1つの実施態様では、ナトリウムカルボキシメチルセルロースのような増粘剤は、最終液体組成物の約0.1%w/v〜約0.5%w/v、好ましくは約0.15%w/v〜0.25%w/vの量において、そしてもっとも好ましくは、総調合物の約0.20%w/vの量において添加される。
【0042】
必要であれば、ペレット剤は液体投薬生産物のpHを調整する作用物質(agents)、例えばバッファーを含有する。またペレット剤は抗酸化剤を含有してもよい。作用物質は、医薬化合物(medicinal compounds)の分解が最小化され、そして/または調合物の不安定化が避けられる条件を提供することによって最終液体もしくは半固体調合物内の医薬化合物の安定性を維持する。
【0043】
多くの医薬化合物はいやな風味特性を持っている。ペレット剤に含有される着香剤と甘味剤は生産物の美味の増強を助けることができる。着香剤は特定の患者集団の要求に合うように選ばれる。本発明の組成物のための適当な甘味剤は、水溶性の人工甘味剤、例えばサッカリン塩、シクラメート塩、アセスルフェーム−K、甘草酸モノアンモニウムおよびそれらの混合物を含む。他の適当な甘味剤は、アスパルテーム、スクロース、スクラロース、タンパク質系甘味剤、例えばチミジン、モネリンなどを含む。一般に、用いられる甘味剤の有効な量は、使用される甘味剤の種類および所望される甘味剤のレベルにより変わる。好ましくは、その量は、液体投薬調合物の約0.01%w/v〜約5.0%w/v、より好ましくは約0.01%w/v約1.0%w/vである。サッカリンナトリウムは好適な甘味剤であり、最終液体投薬調合物の重量の約0.01%w/v〜約0.5%w/vの量で組み入れられる。
【0044】
本発明で使用されてもよい着香剤は、天然および人工の着香剤のような専門家には既知のものを含む。より具体的には、着香剤は、合成芳香油および着香香料、および/または植物、葉、花および果実由来の油、オレオ樹脂および抽出物、およびそれらの組み合わせ物であってもよい。適当な着香剤の例は、スペアミント油、ニッケイ油、ヒメコウジの油(wintergreen)(サリチル酸メチル)、ハッカ油、チョウジ油、月桂樹油、ユーカリ油、タイム油、セダー葉油、ニクズクの油、セージの油、およびビターアーモンドの油を含む。また、人工、天然または合成の果実着香剤、例えばバニラ、およびレモン、オレンジ、グレープ、ライムおよびグレープフルーツを含む柑橘類の油、およびリンゴ、ナシ、モモ、イチゴ、ラズベリー、チェリー、プラム、パインアップルおよびアンズを含む果実精油も有用である。これらの着香剤は、個々に、または互いに組み合わせて使用されてもよい。好適な着香剤は、ハッカ、メントール、人工バニラ、ニッケイ誘導体、および種々の果実着香剤を含む。
【0045】
酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラール、ジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル(dihydrocarvyl)、ギ酸オイゲニル、およびp−メチルアニソールを含むアルデヒドおよびエステルのような着香剤もまた使用されてもよい。一般に、the National Academy of Sciences,pages63−258によるChemicals Used in Food Processing”pub.1274に記述されているいかなる着香剤または食品賦形剤が使用されてもよい。
【0046】
適当なアルデヒド着香剤のさらなる例は、アセトアルデヒド(リンゴ);ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド);桂皮アルデヒド(ニッケイ);シトラール、すなわちα−シトラール(レモン、ライム);ネラール、すなわちβ−シトラール(レモン、ライム);デカナール(オレンジ、レモン);エチルバニリン(バニラ、クリーム);ヘリオトロピン、すなわちピペロナール(バニラ、クリーム);バニリン(バニラ、クリーム);α−アミル桂皮アルデヒド(芳香性(spicy)果実フレーバー);ブチルアルデヒド(バター、チーズ);バレルアルデヒド(バター、チーズ);シトロネラ(改変物、多数の種類);デカナール(柑橘類果実);アルデヒドC−8(柑橘類果実);アルデヒドC−9(柑橘類果実);アルデヒドC−12(柑橘類果実);2−エチルブチルアルデヒド(イチゴ類果実);ヘキサナール、すなわちtrans−2(イチゴ類果実);トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド);ベラトラルデヒド(バニラ);2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、すなわちメロナール(メロン);2,6−ジメチルオクタナール(緑色果実);2−ドデカノール(柑橘類、マンダリン);チェリー;ブドウ;およびそれらの混合物を含む。使用される着香剤の量は、普通には、着香剤の種類。個々の着香剤および所望される濃度のようなファクターに対する被験者の選択の問題である。一般に、総液体投薬調合物の約0.05重量%約2.0重量%の量における着香剤が適当であり、約0.05%〜1.5%の量が好適である。
【0047】
獣医分野の生産物では、動物患者に訴えるような着香剤が望ましい。例は、好ましくは、1981年10月13日に交付されたFullerの米国特許第4,294,857号において開示されているように、液体投薬生産物の重量で約0.0001〜0.001%の量における3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール(通常「lonalool」として知られている)である。さらなる着香剤は、Furiaらの“Fenaroli’s Handbook of Flavor Ingredients”,CRC Pressにおいて開示されている。適当な獣医分野の着香剤の他の例は、アニス、ベーコン、カラメル、セロリー、チーズ、クローバー、魚フレーバー、例えばサケ、イワシおよびマグロ、魚油、果実フレーバー、例えばリンゴ、バナナ、チェリー、ラズベリーおよびイチゴ、ニンニク、レモン油、甘草、肝臓、肉フレーバー、例えばウシ、ニワトリおよびラム、糖蜜、タマネギ、パセリ、ピーナッツバター、粉乳、トマトおよびバニリンである。
【0048】
好ましくは、ペレット調合物から再構成される液体または半固体投薬生産物は、1つ以上の次のものを含有する:
(1)薬物(medicament)
(2)甘味剤、例えばスクロース、アスパルテームまたはサッカリン
(3)緩衝剤、例えばクエン酸、リン酸または酢酸塩
(4)適当な着香剤、天然および人工両方
(5)粘度増進剤、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガムまたはナトリウムカルボキシメチルセルロース
(6)抗酸化剤、例えば没食子酸プロピルまたはメタ重亜硫酸ナトリウム、および
(7)水。
【0049】
液体における再構成のための個別化された投薬形態物は、薬物のために許容できる担体として当業者に既知の液体または半固体食物のいずれかにおいて再構成されてもよく、そして好ましくは、液体である。例えば、水、果実ジュース、アップルソースおよびプディングが使用されてもよい。好ましくは、液体は水である。好ましくは、液体は撹拌または振盪しながら室温で投薬形態物の即座の再構成を可能にする。
【0050】
好適な実施態様では、薬物または賦形剤を含有する各ペレット調合物は、包装され、貯蔵され、そして個別化された投薬形態物を製造するための施設に単一使用容器において出荷される。容器は、好ましくはプラスチックから構築される。容器は、ペレット調合物を保護し、貯蔵し、そして個別化された投薬形態物へのさらなる調合のための製造施設へ輸送するために役立つ。製造施設では、容器(1)が開放され、そして図1に示されるように結合装置(2)をとおしてアダプター(3)と結合される。アダプターは計量および装填装置を含有する。完全な組み立て物(assenbly)は、容器(1)内に貯蔵されるペレット材料を正確に計量して供給することが可能な分配ステーションを形成する。ペレット(4)は、分配ステーションの末端の狭い開口部をとおしてカプセルまたはびん(5)中に装填装置によって供給される。カプセルまたはびんは、独立して輸送され、そして一連の分配ステーションの下に配置され、そして各ペレット調合物の規定量を装填される。装填順序ならびに特定のカプセルまたはびん中に分配されるペレット調合物の種類と量の制御は、中央コンピューターシステムによって実施される。その規定された装填サイクルの完了時には、カプセルまたはびんは要求される薬物および賦形剤の混合物を含有する。アダプターに含有される装填装置は基準物(principle)の1個または組み合わせに基づいてもよい。この装置は体積基準(volumetric principles)に基づいてペレットを計量供給することができる。あるいはまた、装置は、蝶番で動くかまたはスライドする扉または類似の開口部をとおして重量で調合物を計量供給でき、そして秤量器からの電子シグナルによって制御できる。アダプターに含有される装填装置は、市販される装填器械の改変物であってもよい。そのような装置の例は、Matteer Burtniyotteによって製造および販売されるauger装填器あるいはM and O Perry Industriesによって製造および販売される真空および加圧法装填器である。
【0051】
好ましくは、個別化された投薬形態物の製造は、図2のフローチャートにおいて示されるように、自動および自給式(self−contained)システムにおいて実施される。このシステムは、好ましくは次の構成要素を有する:
1.医師、獣医師、薬剤師および消費者からの処方および生産物依頼に関係するデータを受信するプロセッサーを有する中央コンピューター制御システム。医師および獣医師からの依頼は処方薬物に対して要求される。消費者からの依頼は非処方薬物、ビタミン、ミネラル補足物および栄養剤については十分である。依頼は電子通信、ファクシミリー通信、郵便、急便サービスおよび個人配達によって受け取ることができる。
2.個々の患者、それらの薬物、所望投薬量および投薬時刻に関するプロセッサーからのデータを受信し、保存するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第1のデータベース。依頼の受け取りにより、患者または消費者の名前および住所、医師および獣医師の名前および住所、要求される薬物および投薬の所望量と時刻、カプセル剤または液体もしくは半固体生産物に対する選択、着香剤の好適な選択および適当な規制によって要求される他の情報のような情報が、第1のデータベースに記録される。データ登録がその個人についての参照ファイルを確立する。
3.中央コンピューター制御システムのプロセッサーと通信下にあり、そして
薬物、賦形剤および包装材料の製造用在庫品に関するデータベースを有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第2のデータベース。
4.プロセッサーと通信下にあり薬物および賦形剤からなるペレット剤の調合に関連するデータを保存するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第3のデータベース。コンピューター制御システムのプロセッサーは、調合物を設計するために参照ファイルにおける情報および第3のデータベースを使用し、そして調合物成分が製造用在庫品に存在するか否かを決定する第2のデータベースにおける情報を使用する。成分が存在する場合は、次に、プロセッサーは、依頼投薬形態物の製造、確認、統合、包装、標示および出荷に対向する次の段階をとる。
5.製造成分、例えばペレット剤、カプセルボディー、装填されたカプセル、びん、サッシェおよび貯蔵容器を移動することが可能であり、そして個別化された投薬形態物の所望の調合物のために必要な製造用在庫品に関するプロセッサーからの通信に応答して、機械輸送システムが同定された製造用在庫品を所望の場所に輸送する、機械輸送システム、好ましくは自動機械(robotic)システム。機械輸送システムは、好ましくはまた、製造システム内の分配、確認および統合ステーション間に材料を輸送する。
6.中央コンピューターシステムからの通信に応答して、カプセル、びん、サッシェ、貯蔵容器および出荷材料を、システムにおける所望の場所に配送されるように機械的輸送システムに割り当て、かつ分配する貯蔵システム。カプセルまたはびんは各個々の患者について依頼された選択に基づいて用いられる。
7.各々がペレット調合物の単一容器に関連する1つ以上の分配ステーション。各容器は薬物および賦形剤を含有するペレット調合物を保持する。カプセルまたはびんは、独立して輸送され、そして一連の分配ステーションの下に配置され、そして各ペレット調合物の規定量を装填される。特定のカプセルまたはびんに分配されるペレット調合物の種類または量の制御は、中央コンピューターシステムによって実施される。その規定された装填サイクルの完了時には、カプセルまたはびんは要求される薬物および賦形剤の混合物を含有する。分配されるペレットの量の制御は、重量法または体積法による測定を介して実施することができる。重量法の場合は、各分配ステーションはそれに関連するはかりを有する。特定のカプセルまたはびんに分配されたペレット量を表す重量または体積法のデータは、第4のデータベースにおける保存のために中央コンピューターシステムに中継される。そのデータは、各集合された投薬単位について記録され、そして唯一のコード、例えばバーコードに関連させられ、これがまた投薬形態物を保持する最終出荷容器と関連される。このコードは製造情報の容易な検索を可能にする。
8.投薬形態物が製造工程の正確さについてチェックされる1つ以上の確認ステーション。確認ステーションは、中央コンピューターシステムのプロセッサーと通信下にある。2つの技術のいずれかまたは両方が製造工程の確認のために使用されてもよい。第1の技術は、カプセルボディーまたはびんの重量および個々のペレット調合物の各々の重量の合計に対して最終生産物の測定された重量を釣り合わせる。最終生産物の測定された重量が、合計重量の計算値の予定されたパーセンテージ内に存在する必要がある。第2の技術は、反射率分光法を用いて製造工程の正確さを確認する。コンピューターシステムが、各投薬単位を製造するために使用された各ペレット調合物の量に基づいて予測される比例合成物(proportional composite)の色彩プロフィルを算出する。各投薬単位の測定された色彩プロフィルが計算された色彩プロフィルの予定された値内でなければならない。
9.注文に対する投薬単位が統合され、包装され、標示され、そして出荷のために準備される1つ以上の統合ステーション。統合ステーションは中央コンピューターシステムのプロセッサーによって制御される。
【0052】
個別化された投薬形態物は次の段階を用いて製造される:
1.各投薬形態物について、コンピューターシステムは、投薬形態物を製造するために必要とされるカプセルボディーとキャップまたはびんの数を算出する。算出は、ペレット調合物の密度、必要とされる用量およびカプセルおよびびんの容量に基づく。貯蔵システムが、中央コンピューターシステムからの入力に基づいてカプセルボディーまたはびんを割り当てる。コンピューターが、各投薬形態物を編集する(compile)ために要求されるペレットの種類と量を算出する。コンピューターは、調合物の総予測重量および組み合わされたペレット調合物の予測比例色彩プロフィルを計算する。
2.自動機械(robotic)輸送システムが、コンピューターシステムによって決定される順序で必要な分配ステーションに各カプセルボディーまたはびんを移動する。各分配ステーションでは、カプセルまたはびんが秤量され、そしてペレット調合物の必要な量が添加される。カプセルまたはびんは、ステーションにおいて計量供給されたペレット調合物の量を決定するために再び秤量される。このデータは第4のデータベースにおける保存のためにコンピューターシステムに中継される。
3.分配工程の最後に、製造工程の正確さが、カプセルボディーまたはびんと分配されたペレット調合物の合体された総重量を測定することによって確認される。総重量はコンピューターによって計量された予測重量の予定値内でなければならない。投薬形態物を製造するために使用されるペレット調合物の色彩プロフィルが反射率分光法によって測定される。色彩プロフィルは、コンピューターによって計量された予測色彩プロフィルの予定値内でなければならない。確認データは第4のデータベースにおける保存のために中央コンピューターシステムに中継される。
4.各カプセルボディーまたはびんが種々のペレット調合物の必要な量を装填され、そして製造工程の正確さが確認された後、それが密封される。カプセルの場合、キャップがカプセルボディーに接着される。液体または半固体調合物への再構成のための材料を含有するびんは、不正操作防止(tamper−proof)キャップにより密封される。単一投薬時刻のためのカプセルは、不正操作防止キャップで密封された容器中またはサッシェ中に合体される。単一投薬時刻のためのカプセルが、不正操作防止キャップで密封された容器中またはサッシェ中に合体される。カプセルまたはびんの各合体された容器は患者または消費者の名前、薬物内容物および内容物の投与のための日付、時刻および指示を標示される。標示は投与指示書により患者のコンプライアンス(compliance)をさらに確実にするためにその日付の時刻に関連する特定の色彩コードを提供されてもよい。例えば、朝食前の投与のためのカプセルの容器は、赤色で標示されてもよく、昼食とともに投与されるカプセルの容器は、黄色で標示されてもよい、等々。依頼に応じて、また標示は、視力が障害されている患者のためには点字で記されてもよい。カプセルまたはびんの各合体された容器はバーコードを標示される。バーコードは各投薬形態物の製造および組成の記録への便利な入手を可能にする。
5.投薬時刻の必要な数のための容器が、次に出荷に際して包装される。出荷はバーコードを割り当てられ、そしてそこに含有される投薬形態物に関する詳細な情報を含有する。バーコードは出荷の追跡を可能にする。バーコードはまた、出荷物内に含有される各特定のカプセルおよびびんを集合するために用いられたペレット調合物および製造工程の詳細を知らせる唯一のデータ記録にも関連される。
実施例
【実施例1】
【0053】
この実施例は次のプロフィルを有する2人の患者に関する:
患者1は、90mL/分の腎臓クリアランスをもつ体重70kgの60歳の女性である。彼女はカプセル剤を嚥下することが可能である。彼女は閉経期後の骨粗鬆症、高血圧、コレステロール調節および関節炎痛軽減のために処置されつつあり、そしてまた多数のビタミンおよびカルシウム補足物を受けている。
【0054】
患者2は、30mL/分の腎臓クリアランスをもつ腎不全を罹患している体重50kgの70歳の女性である。彼女はカプセル剤を容易には嚥下することが不可能であり、そしてどちらかと言えば液状調合物を好む。彼女は閉経期後の骨粗鬆症、高血圧、心不全、コレステロール調節および関節炎痛の予防のために処置されつつあり、そしてまた十二指腸潰瘍の維持治療、総合ビタミンおよびカルシウム補足物を受けている。
【0055】
30日間のの初期および維持投薬管理法を伴う2人の患者への医者の投薬命令は、次のとおりである:
患者1
エナラプリル 5mg 90錠 1日2回1.5錠
イブプロフェン 400mg 120錠 1日4回1錠
ロバスタチン 20mg 7錠 毎日夕食後1錠(1〜7日目)
ロバスタチン 50mg 23錠 毎日夕食後1錠(8日目から)
アレンドロネート 10mg 30錠 毎日1日1回
医者の示唆で、また、患者は薬剤師からの次のものを依頼する:
カルシウム補足物錠剤 1日2回500mg
総合ビタミン補足物錠剤 1日1回
患者2
エナラプリル 10mg 90錠 1日2回1.5錠
セレコキシブ 100mg 90カプセル 1日2回経口150mg
ロバスタチン 20mg 7錠 毎日夕食後1錠(1〜7日目)
ロバスタチン 50mg 23錠 毎日夕食後1錠(8日目から)
ジゴキシン 187.5mcg 経口液使用 1日1回
シメチジン 150mcg 経口液使用 1日1回
アレンドロネート 5mg 30錠 毎日1錠
医者の示唆で、また、患者は薬剤師からの次のものを好ましくは液状形態で依頼する:カルシウム補足物 1日2回経口500mg
総合ビタミン補足物 1日1回
患者の医者は、総合ビタミン用量が正常投与量の3分の1で投与されることを示唆する。
現在利用できる典型的な市販生産物を用いて、薬剤師は次の様式で患者に薬物を提供する:
患者1のためには、数種のびんにおいて:
5mg マレイン酸エナラプリル 90錠
400mg イブプロフェン 120錠
20mg ロバスタチン 7錠
50mg ロバスタチン 23錠
10mg ナトリウムアレンドロネート 30錠
200mg クエン酸カルシウム 150錠
総合ビタミン 30錠
患者1または健康管理提供者は投与のために生産物の次のような割り当てを実施しなければならない:
【0056】
【表1】

【0057】
患者2のためには、9種のびんにおいて:
10mg マレイン酸エナラプリル 90錠
100mg セレコキシブ 90カプセル
20mg ロバスタチン 7錠
50mg ロバスタチン 23錠
ジゴキシン 50mcg/ml液の112.5ml
シメチジン 60mg/ml液の237ml
5mg ナトリウムアレンドロネート 30錠
500mg クエン酸カルシウム 60発泡錠
総合ビタミン 液体調合物の237ml
薬剤師は医者とセレコキシブの状況を議論する。その生産物は100mgカプセル剤において利用できる。カプセル剤は小分割することはできない。その結果、150mg用量は投与できない。医者は、300mgの総1日用量を各100mgと200mgの2つの用量に分割することを依頼する。
【0058】
患者2または健康管理提供者は投与のために生産物の次のような割り当てを実施しなければならない:
【0059】
【表2】

【0060】
現在市販されている生産物の使用は、次のような不利益をもたらす:
1.患者1では、市販生産物は、毎日15種までの錠剤の割り当てと錠剤の小分割を必要とする。
2.患者2では、生産物は、10種までの錠剤とカプセル剤の割り当てと小分割、発泡錠剤の液体調合物への再構成および3種の液体調合物用量の割り当てを必要とする。
3.患者2では、セレコキシブの用量は等しい各150mgの部分に分割することができない。
4.患者2のために所望の液体投与プロトコールを達成するためには、液体調合物は錠剤とカプセル剤から調製しなければならないであろう。このことは、錠剤の粉末への粉砕およびカプセル剤の開放と内容物の取り出しを伴う。次いで、合わされた粉末を液体調合物に再構成し、そして十分に芳香と甘味を付けなければならない。調合工程は、得られる液体生産物の潜在的な物理的−化学的、味と匂いの特性についていかなる詳細な情報もなしに着手しなければならない。したがって、調合された液体生産物は化学的分解により有効成分の所望用量未満を提供するかもしれない。また、患者のコンプライアンスは、望ましくない味と匂いの特性により危うくなるかもしれない。薬剤師はそのような調合過程への着手には賛成せず、患者または介護提供者による実施にまかされるであろう。
【0061】
次の生産物は2人の患者の投薬要件を提供するために本発明にしたがって提供される:
【0062】
【表3】

【0063】
1.上記生産物はカプセル剤において提供される。このカプセル剤は、各投薬時刻において1個のカプセル剤または1個のカプセル剤の集積された多種が投与されるように薬物の混合物を含有している。また、カプセル剤は、標示された容器において患者に提供されるので患者がすべきことは、現曜日と投薬時刻を有する容器を同定し、次いでその容器に包装されたカプセル剤を全て摂取することだけである。患者または介護提供者によるさらなる割り当ては必要とされない。
2.カプセル剤は、適当な流体の適当量により投与される。
3.早朝の用量は、その日の最初の食物摂取前少なくとも30分に投与されねばならばい。生産物は水により投与されねばならばい。
【0064】
【表4】

【0065】
【表5】

【0066】
1.各投薬時刻では、上記生産物は単一のびん中の小直径サイズのペレットとして供給される。
2.小直径サイズのペレットは、水15mlのびんへの添加および内容物の振盪によって着香された液体に再構成される。
3.早朝の用量は、その日の最初の食物摂取前少なくとも30分に投与されねばならばい。 市販の生産物とは反対に、本発明により設計された調合物は次の目的のすべてを達成する:
1.この調合物は、患者または患者の介護提供者による割り当て、小分割または主要な調合操作を必要とせずに投与することができる。
2.調合物は各患者の個々の好みにしたがう投与のために製造される。上記例では、生産物はカプセル剤または着香された経口液剤として投与するために調合される。このことは、より容易な投与手順、より良好な患者の応諾および増進された治療上の恩恵をもたらす。
3.所望されれば、本発明は、生理学的特性および栄養補足物の場合の消費者の好みを容易に調節される薬物の用量を可能にする。上記例では、マレイン酸エナラプリル、シメチジンおよびジゴキシンの用量は腎臓クリアランスに関して調節される。セレコキシブの用量は医者の正確な勧告にしたがって投与することができる。ビタミンの用量は消費者の好みに合うように調節される。
4.特定の投薬時刻のための各投薬形態物は封入された薬物について唯一の投与指示を標示される。
【実施例2】
【0067】
第2の実施例は2匹のネコ患者に関する。
【0068】
第1の患者は3.6kgの体重を有し、そして感染および一般的アレルギーについて処置されつつある。患者のための好適な投与方法は着香された粘稠な液体である。患者の飼い主は魚臭のある生産物を示唆している。
【0069】
第2の患者は6.8kgの体重を有し、そして感染および一般的アレルギーについて処置されつつある。患者のための好適な投与方法は着香された粘稠な液体である。患者の飼い主は鶏肉臭の生産物を示唆している。
【0070】
2匹の患者に関する14日間の獣医の処方は次のとおりである:
患者1
アモキシシリン 6.6mg/kg、1日3回経口
シュードエフェドリン 7.5mg、1日2回経口
3.6kgの体重についてアモキシシリン投薬量を調節する。
可能であれば、患者の飼い主の選択にしたがって着香された液体として生産物を提供する。
患者2
アモキシシリン 6.6mg/kg、1日3回経口
シュードエフェドリン 7.5mg、1日2回経口
6.8kgの体重についてアモキシシリン投薬量を調節する。
可能であれば、患者の飼い主の選択にしたがって着香された液体として生産物を提供する。
現在入手できる典型的な市販生産物を用いて、薬剤師は次の様式で患者に対する薬物を提供する。
患者1には2本のびんにおいて:
アモキシシリン液 50mg/ml生産物の30ml
シュードエフェドリン液 6mg/ml生産物の119ml
患者2には3本のびんにおいて:
アモキシシリン液 50mg/ml生産物の45ml
シュードエフェドリン液 6mg/ml生産物の119ml
患者の飼い主は投与のために生産物の次のような割り当てを実施しなければならない:
【0071】
【表6】

【0072】
市販されている生産物の使用は、次のような不利益をもたらす:
1.生産物の臭いと粘度は患者の好みに合致しない。例えば、シュードエフェドリン生産物はヒトの患者用に設計されている。
2.調合操作は生産物に着香することから着手されねばならない。調合工程は、得られる液体生産物の物理的−化学的、味と匂いの特性についていかなる詳細な情報もなしに着手しなければならないかもしれない。したがって、調合された液体生産物は化学的分解により有効成分の所望用量未満を提供するかもしれない。生産物を容易に投与する性能および得られる患者のコンプライアンスは、望ましくない味、匂いおよび粘度の特性により危うくなるかもしれない。このことは、患者の飼い主に対する不便さと、患者に対する理想以下の治療上の利益を惹起するであろう。薬剤師は、そのような調合手順を着手することに同意するかもしれないし、また同意しないかもしれない。
【0073】
次の生産物は2匹の患者のための投薬要件を提供するために本発明にしたがって製造される:
【0074】
【表7】

【0075】
1.上記生産物は小直径サイズのペレットとしてびんにおいて供給される。
2.小直径サイズのペレットは、水10mlのびんへの添加および内容物の振盪によって着香された粘稠液体生産物に再構成される。
3.用量は、経口注入器(シリンジ)または患者の食物に添加することによって患者に投与することができる。
【0076】
市販の生産物とは反対に、本発明により設計された調合物は、各患者の飼い主の選択にしたがって製造される。その目的は、薬物の割り当てまたは調合における患者の飼い主または健康管理提供者の関与なしに、自動化され、かつ十分制御された技術を用いることによって達成される。この実施例では、アモキシシリンおよびシュードエフェドリンの調合物は、患者の飼い主の選択にしたがって着香された粘稠な経口液剤として製造される。このことは、より容易な投与手順、より良好な患者の応諾および増進された治療上の利益をもたらす。
【実施例3】
【0077】
第3の実施例は2匹のイヌの患者に関する。
【0078】
第1の患者は6.75kgの体重を有し、そして心臓疾患について処置されつつある。患者のための好適な投与方法は着香された粘稠な液体である。患者の飼い主は牛肉およびベーコン臭のある生産物を示唆している。
【0079】
第2の患者は22.5kgの体重を有し、そして心臓疾患について処置されつつある。患者のための好適な投与方法は着香された粘稠な液体である。患者の飼い主は鶏肉臭の生産物を示唆している。
【0080】
2匹の患者に関する30日間の獣医の処方は次のとおりである:
患者1
フロセミド 4.4mg/kg、1日2回経口
ジゴキシン 0.6mcg/kg、1日2回経口
6.75kgの体重について投薬量を調節する。
可能であれば、患者の飼い主の選択にしたがって着香された液体として生産物を提供する。
患者2
フロセミド 4.4mg/kg、1日2回経口
ジゴキシン 0.6mcg/kg、1日2回経口
22.5kgの体重について投薬量を調節する。
可能であれば、患者の飼い主の選択にしたがって着香された液体として生産物を提供する。
現在入手できる典型的な市販生産物を用いて、薬剤師は次の様式で患者に対する薬物を提供する。
患者1には2本のびんにおいて:
50mg フロセミド 30錠
0.05mg/ml ジゴキシン液 60ml
患者2には3本のびんにおいて:
50mg フロセミド 120錠
0.15mg/ml ジゴキシン液 60ml
薬剤師は獣医と患者1についてのフロセミド用量の投与を議論する。その要求される用量は30mgである。しかしながら、50mg錠剤の小分割は、2つのほぼ等しい部分を作成して25mg用量を提供することのみ可能である。獣医は25mgの用量に賛同する。
患者の飼い主は投与のために生産物の次のような割り当てを実施しなければならない:
【0081】
【表8】

【0082】
市販されている生産物の使用は、次のような不利益をもたらす:
1.患者1のためのフロセミド用量は、治療上の利益のために最適なレベルにおいて投与することができない。
2.上記生産物は患者の好みについて調合および着香されない。調合操作は、錠剤を粉砕し、そして着香された液体生産物を製造するよう着手されねばならない。調合工程は、得られる液体生産物の物理的−化学的、味と匂いの特性についていかなる詳細な情報もなしに着手しなければならないかもしれない。したがって、調合された液体生産物は化学的分解により有効成分の所望用量未満を提供するかもしれない。生産物を容易に投与する性能および得られる患者のコンプライアンスは、望ましくない味、匂いおよび粘度の特性により危うくなるかもしれない。このことは、患者の飼い主に対する不便さと、患者に対する理想以下の治療上の利益を惹起するであろう。薬剤師は、そのような調合手順を着手することに同意するかもしれないし、また同意しないかもしれない。
【0083】
次の生産物は2匹の患者のための投薬要件を提供するために本発明にしたがって製造される:
【0084】
【表9】

【0085】
1.上記生産物は小直径サイズのペレットとしてびんにおいて供給される。
2.小直径サイズのペレットは、水10mlのびんへの添加および内容物の振盪によって着香された粘稠液体生産物に再構成される。
3.用量は、経口注入器(シリンジ)または患者の食物に添加することによって患者に投与することができる。
【0086】
市販の生産物とは反対に、2匹の患者のための本発明により設計された調合物は、次の目的のすべてを達成する:
1.調合物は各患者の飼い主の選択にしたがう投与のために製造される。上記実施例では、生産物は、患者の飼い主の選択にしたがって着香された粘稠な液剤として投与される。このことは、より容易な投与手順、より良好な患者の応諾および増進された治療上の利益をもたらす。
2.本発明は、患者の獣医の指示にしたがって体重について容易に調節される薬物の用量を可能にする。フロセミドおよびジゴキシンの用量は患者の体重に関して容易に調節される。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明による分配ステーションの構築の断面図。図1は、ペレット調合物の貯蔵容器(1)、結合装置(2)、装填装置を含有するアダプター(3)、ペレット調合物(4)、カプセルボディーまたはびん(5)および電気式はかり(6)を描いている。
【図2】本発明による個別化された投薬形態物の製造システムを忠実に記録している操作フローチャート。図2は、第1、第2および第3データベースと通信下にある中央コンピューターシステム(1)、データ伝達システム(2)、カプセル、びん、サッシェおよび貯蔵容器のための貯蔵および分配システム(3)、カプセル、びん、サッシェおよび貯蔵容器を移動させるための自動(robotic)機械輸送(4)、自動(robotic)機械輸送システムをもつ一連の分配および確認ステーション(5)および最終出荷物の集合のための統合ステーション(6)を描いている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)個々の患者のために、治療効果について所望される薬物(medicament)の投薬時刻における薬物および所望される投薬量を同定する情報を受け取り;
(b)薬物を含有する少なくとも2種のペレット剤を選択し;そして
(c)そのペレット剤を単一のカプセル中に組合わせて、単独でまたは集積された多数で、投薬時刻に個々の患者に対する所望の投薬量を提供する個別化された投薬形態物を製造すること、
を含んでなる、薬物の個別化された投薬形態物の製造方法。
【請求項2】
個々の患者のための治療効果について所望される薬物の1日における各投薬時刻に対して提供するように個別化された投薬形態物が製造されるまで反復されることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項3】
少なくとも2人の個々の患者のための個別化された投薬形態物を製造するために反復されることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項4】
情報が、個々の患者のための、治療効果について所望される単一投薬時刻における投与のための第1および第2の薬物、およびそれらのそれぞれ所望される投薬量を同定し、ペレット剤が、第1の薬物からなる第1ペレット剤および第2の薬物からなる第2ペレット剤を含み、そしてペレット剤が、単独でまたは集積された多数で、単一投薬時刻における第1および第2の薬物の個々の患者のための所望される投薬量を提供する単一のカプセル中に組合わされることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項5】
個別化された投薬形態物が、個々の患者のために治療効果について所望される第1および第2薬物の1日における各投薬時刻に対して製造されるまで反復されることを特徴とする、請求項4の方法。
【請求項6】
薬物が処方薬物および栄養補足物からなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項7】
ペレット剤が、薬物を含有する少なくとも1種のペレット剤および賦形剤を含有する少なくとも1種のペレット剤を含むことを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項8】
ペレット剤が、薬物を含有し、かつ水性環境への曝露において徐々に侵食されるコーティングを有する少なくとも1種のペレット剤および賦形剤を含有し、かつ水性環境への曝露において急速に侵食されるコーティングを有し、無効成分を含有する少なくとも1種のペレット剤を含むことを特徴とする、請求項7の方法。
【請求項9】
請求項1の方法によって製造される個別化された投薬形態物。
【請求項10】
(a)個々の患者のために、治療効果について所望される薬物の投薬時刻における薬物および所望される投薬量を同定する情報を受け取り;
(b)薬物および賦形剤が1個のペレット剤に含有される場合は、少なくとも2個のペレット剤が選択され、そして薬物および賦形剤が別々のペレット剤に含有される場合は、少なくとも1個の薬物ペレット剤および少なくとも1個の賦形剤ペレット剤が選択され、そしてさらにペレット剤が室温で撹拌によって液体中に分散することができる、薬物および賦形剤を含有するペレット剤を選択し;そして
(c)そのペレット剤を単一の容器中に組合わせて、個別化された投薬形態物を製造し;そして
(d)液体の個別化された投薬形態物を製造するのに十分な液体を単一容器の内容物に添加するよう指示された単一容器を包装すること、
を含んでなる、液体への再構成のための薬物の個別化された投薬形態物の製造方法。
【請求項11】
個々の患者のために治療効果について所望される薬物の1日における各投薬時刻に対して提供するように個別化された投薬形態物が製造されるまで反復されることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項12】
少なくとも2人の個々の患者のための個別化された投薬形態物を製造するために反復されることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項13】
情報が、個々の患者のために、治療効果の所望される単一投薬時刻における投与のための第1および第2の薬物、およびそれらのそれぞれ所望される投薬量を同定し、ペレット剤が、第1の薬物からなる第1ペレット剤および第2の薬物からなる第2ペレット剤を含み、そしてペレット剤が、単一投薬時刻における第1および第2の薬物の個々の患者のための所望される投薬量を提供する単一の容器中に組合わされることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項14】
個別化された投薬形態物が、個々の患者のために治療効果の所望される第1および第2薬物の1日における各投薬時刻に対して製造されるまで反復されることを特徴とする、請求項13の方法。
【請求項15】
薬物が処方薬物および栄養補足物からなる群から選ばれることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項16】
請求項10の方法によって製造される個別化された投薬形態物。
【請求項17】
(a)個々の患者に関連するデータ記録を有し、そして個々の患者のための薬物、その所望される投薬量および投薬時刻に関する情報を含有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第1のデータベース;
(b)薬物、賦形剤および包装材料の製造用在庫品に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第2のデータベース;
(c)薬物および賦形剤からなるペレット剤のカプセル調合物に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第3のデータベース;
(d)単独でまたは集積された多数で、投薬時刻に個々の患者に対する所望の投薬量を提供するペレット剤のカプセル調合物を同定するために形成され、そしてさらに、カプセル調合物を製造するのに必要な製造用在庫品を同定するために形成されている第1、第2および第3のデータベースに関連するプロセッサー;
(e)プロセッサーと通信下にあり、そしてカプセル調合物を製造するのに必要な製造用在庫品に関するプロセッサーからの通信に応答して、貯蔵領域から同定された製造用在庫品を輸送する機械的輸送システム;
(f)機械的輸送システムからの同定された製造用在庫品を受け取る分配ステーションであって、分配ステーションが、カプセル調合物に関する情報が分配ステーションによって受信されるようにプロセッサーと通信下にあり、そして分配ステーションが、単独でまたは集積された多数で、単一投薬時刻に個々の患者に対する薬物の所望の投薬量を提供する個別化された投薬形態物が製造されるような量(quantity and amount)においてカプセルボディー中にペレット剤を分配する、
を含んでなる、個別化された投薬形態物を製造するシステム。
【請求項18】
形態物が所望の量において所望の成分を含有することを確認するために個別化された投薬形態物を分析する、プロセッサーと通信下にある確認ステーションをさらに含んでなることを特徴とする、請求項17のシステム。
【請求項19】
確認ステーションが、(i)はかり;(ii)反射分光法のための投薬色彩プロフィル分析器;または(iii)はかりおよび反射分光法のための投薬色彩プロフィル分析器の両方を含有することを特徴とする、請求項18のシステム。
【請求項20】
個々の患者のための単一投薬時刻に対する多数の個別化された投薬形態物が統合され、そして密封され、バーコードを標示された1つの容器において一緒に包装される、プロセッサーと通信下にある統合(consolidating)ステーションをなおさらに含んでなることを特徴とする、請求項18のシステム。
【請求項21】
統合ステーションが、バーコードを標示された1つの出荷物中に、個々の患者のための1投薬時刻以上に対する多数の個別化された投薬形態物を統合することを特徴とする、請求項20のシステム。
【請求項22】
(a)個々の患者に関連するデータ記録を有し、そして個々の患者のための薬物、その所望される投薬量および投薬時刻に関する情報を含有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第1のデータベース;
(b)薬物、賦形剤および包装材料の製造用在庫品に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第2のデータベース;
(c)薬物および賦形剤からなる、液体における再構成のためのペレット剤の調合物に関連するデータ記録を有するコンピューター読み取り可能な媒体に保存された第3のデータベース;
(d)投薬時刻に個々の患者に対する所望の投薬量を提供する液体における再構成のためのペレット剤の調合物を同定するために形成され、そしてさらに、調合物を製造するのに必要な製造用在庫品を同定するために形成されている第1、第2および第3のデータベースに関連するプロセッサー;
(e)プロセッサーと通信下にあり、そして調合物を製造するのに必要な製造用在庫品に関するプロセッサーからの通信に応答して、貯蔵領域から同定された製造用在庫品を輸送する機械的輸送システム;
(f)機械的輸送システムからの同定された製造用在庫品を受け取る分配ステーションであって、分配ステーションが、調合物に関する情報が分配ステーションによって受信されるようにプロセッサーと通信下にあり、そして分配ステーションが、単一投薬時刻に個々の患者に対する薬物の所望の投薬量を提供する個別化された投薬形態物が製造されるような量において単一容器中にペレット剤を分配する、および
(g)個別化された投薬形態物を含有する単一容器を受け取り、そして単一容器の内容物に液体の個別化された投薬形態物を製造するのに十分な液体を添加するよう記載された指示書を有する容器を包装する、プロセッサーと通信下にある統合ステーション、
を含んでなる、液体への再構成のための個別化された投薬形態物を製造するシステム。
【請求項23】
形態物が所望の量において所望の成分を含有することを確認するために個別化された投薬形態物を分析する、プロセッサーと通信下にある確認ステーションをさらに含んでなることを特徴とする、請求項22のシステム。
【請求項24】
確認ステーションが、(i)はかり;(ii)反射分光法のための投薬色彩プロフィル分析器;または(iii)はかりおよび反射分光法のための投薬色彩プロフィル分析器の両方を含有することを特徴とする、請求項23のシステム。
【請求項25】
統合ステーションが、バーコードを標示された1つの出荷物中に、個々の患者のための1投薬時刻以上に対する多数の個別化された投薬形態物を統合することを特徴とする、請求項24のシステム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−512095(P2007−512095A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541416(P2006−541416)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/038868
【国際公開番号】WO2005/053608
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(502388150)
【Fターム(参考)】