説明

薬物送達デバイス用のスプリングエレメント、その使用及び薬物送達デバイス

薬物送達デバイス用のスプリングエレメント(2)が提案され、スプリングエレメント(2)は、強固な横の接続により互いに機械的に連結されている2つの巻線を有する多重巻線を含む。更にその上、そのようなスプリングエレメント(2)を含む薬物送達デバイス、及び薬物送達デバイスにおけるそのようなスプリングエレメント(2)を使用することが提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、薬物送達デバイス、好ましくは、それによって多数の医療品又は医薬品の所定の又はユーザーが設定可能な投与量を投与することができるペン型注射器への使用に好適なスプリングエレメントに関する。特に、本開示は、正式な医学訓練、例えば高度な医学教育の無い人によって使用することができる薬物送達デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
薬物送達デバイスは、広範に使用されている。例えば、それらは正式な医学的背景を持たない人によって利用される。医療デバイスは、ヘパリン又はインスリンなどの医療品の正確な所定の投与量を投与するために使用することができる。特に、そのようなデバイスは、短期間又は長期間にわたり規則的又は不規則的に投与されている医療品又は医薬品に対する要求があるときは何時でも、ヘルスケア療法のために使用することができる。
【0003】
これらの環境は、この種の薬物送達デバイスに対する多くの叶えられるべき要求を設定する。デバイスは、構造が堅固であるべきであり、そのうえパーツの操作の点から使いやすく、取り扱いをオペレーターが理解しやすく、及び/又は必要な投与量の医療又は医薬品の正確な送達に好適でなければならない。投与量設定は容易であり明確であるべきである。デバイスが再使用可能よりもむしろ使い捨てである場合、デバイスは、製造コストが安くそして廃棄が容易でなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、薬物送達デバイス用の信頼性のあるスプリングエレメントを提供することであり、そしてそれは好ましくは製造が容易でなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、独立請求項の特性を有するスプリングエレメントによって達成される。有利性、実施態様及び改良点は、従属請求項の主題である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
第1の態様によると、薬物送達デバイス用のスプリングエレメントは、多重巻線(multiple windings)を含む。少なくとも2つの該巻線は、好ましくは恒久的に、強固な横の接続によって機械的に互いに連結され得る。
【0007】
好ましくは恒久的で強固な横の接続による、少なくとも2つの連続した巻線の機械的な連結は、信頼性のあるスプリングエレメントを可能にする。特に、これは、スプリングエレメントによって発揮されるスプリング力の信頼できる伝播を可能にする。少なくとも2つの連結した巻線に対して、半径方向への弾性変形は、効果的に阻止することができる。本明細書に用いられる用語の「恒久的で強固な横の接続」は、好ましくは、連続した巻線間の強固な横の接続を意味し、それはこの接続が損傷により破壊されない限り、切断されない及び/又はさらなる連続した巻線へ移動されないことを意味する。
【0008】
1つの好ましい実施態様では、多重巻線は、巻線の少なくとも1つのが、機械的に連結した2つの巻線に対して弾性的に移動可能であるように設計される。これは、スプリング力を確実に伝播することを可能にする。
【0009】
さらなる好ましい実施態様によると、好ましく恒久的で、強固な横の接続は、材料接続部を含む。これは、特に製造が容易なスプリングエレメントを可能にする。
【0010】
さらなる好ましい実施態様によると、好ましく恒久的で、強固な横の接続は、溶接を含む。これは、特に製造が容易なスプリングエレメントを可能にする。
【0011】
さらなる好ましい実施態様によると、好ましくは恒久的で、強固な横の接続は、2つの巻線が、好ましくは恒久的に、強固な横の接続によって所定の位置で互いに連結されるように設計される。
【0012】
さらなる好ましい実施態様によると、好ましくは恒久的に、機械的に結合されている2つの巻線の1つは、スプリングエレメントの末端巻線を含む。これは、スプリングエレメントの末端巻線の、半径方向への移動及び/又は別の巻線への滑りを阻止する連結によって、信頼できるスプリングエレメントを可能にする。従って、スプリングへの荷重の有無で一定の放射状の広がりを持つスプリングの軸受面及び/又は信頼できるスプリング強度を有するスプリングが、簡単な方法で供され得る。
【0013】
さらなる好ましい実施態様によると、好ましくは恒久的な、強固な横の接続は、スプリングエレメントの自由端、特にその末端巻線に対して位置を換えられる。これは、強固な横の接続に働く機械的な張力を減少させることを可能にする。これは、強固な横の接続を破損から防止し、従って、長期の耐用期間を持つ信頼できるスプリングエレメントを提供することができる。
【0014】
さらなる好ましい実施態様によると、2つより多い巻線が、強固な横の接続によって互いに、好ましくは恒久的に、機械的に連結される。
【0015】
さらなる好ましい実施態様によると、多重巻線は、それぞれの連続的な巻線間の軸方向の間隔が、スプリングエレメントに沿って変化するように、配置されている。
【0016】
さらなる好ましい実施態様によると、2つのさらなる巻線は、さらに、好ましくは恒久的な、強固な横の接続によって、スプリングエレメントのさらなる末端巻線を含む2つの巻線の1つと、互いに機械的に連結される。これは、スプリングエレメントの信頼できる製造及び輸送を可能にする。さらに加えて、輸送中、保存中及び/又は薬物送達デバイスの組み立て中に、互いに、例えば、別のスプリングエレメントの巻線と係合する1つのスプリングエレメントの自由端によって、スプリングエレメントがフックされる(hooked)可能性を減少させることによって、多数のスプリングエレメントの取り扱いが容易になる。
【0017】
さらなる好ましい実施態様によると、スプリングエレメントは、コイルスプリングとして設計される。
【0018】
さらなる好ましい実施態様によると、スプリングエレメントは、圧力スプリングとして設計される。
【0019】
第2の態様によると、薬物送達デバイスは、スプリングエレメントを含む。信頼できるスプリングエレメントは、薬物送達デバイスをより信頼できるものになるのを可能にし得る。薬物送達デバイスは、ペン型デバイスでもよい。
【0020】
さらなる実施態様によると、ペン型デバイスはスプリングエレメントを含む。
【0021】
第3の態様は、薬物送達デバイスにおけるスプリングエレメントの使用に関する。
【0022】
1つの好ましい実施態様によると、薬物送達デバイス用のスプリングエレメントとしては、強固な横の接続によって互いに機械的に連結されている2つの巻線を備えた多重巻線を含むスプリングエレメントが提供される。
【0023】
さらなる特徴及び改良点は、添付図面に関連した例示的な実施態様の以下の記述から明らかになる。図が以下を図示する:
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】スプリングエレメント
【図2】さらなるスプリングエレメント
【図3】2つの機械式クラッチの間に配置されているさらなるスプリングエレメント。
【0025】
図中、同じデザイン又は機能のエレメントは、同じ参照番号で参照される。
【0026】
図1は、スプリングエレメント2の第1の実施態様を示す。スプリングエレメント2は、(主)縦軸L、第1の軸方向端4a及び第2の軸方向端4bを有する。(主)縦軸Lは、第1の軸方向端4a及び第2の軸方向端4bの間に伸び得る。スプリングエレメント2の第1の軸方向端4aは、第1の末端巻線6aを含み得て、特に、第1の末端巻線6aによって形成され得る。スプリングエレメント2の第2の軸方向端4bは、第2の末端巻線6bを含み得て、特に、第2の末端巻線6bによって形成され得る。第1の末端巻線6a及び第2の末端巻線6bは、それぞれ、自由端8a及び8bを含む。多重巻線は、好ましくは5以上であり、それは2つの自由端の間に存在し得る。それぞれの末端巻線6a、6bは、スプリングエレメント2のそれぞれの軸受面を形成し得る。
【0027】
第1の末端巻線6aは、好ましくは恒久的に、連続する巻線に、好ましくは直接連続する巻線に強固な横の接続によって接続され、特に固定される。好ましくは恒久的な、強固な横の接続は、第1の末端巻線6aの自由端8aに配置される。強固な横の接続は、2つの連続する巻線の間の中間スペースを横断し得る。
【0028】
2つの巻線は、強固な横の接続により、しっかりと接続し得る。連続した巻線は、一緒に維持され、特に、好ましくは恒久的な、強固な横の接続により結合し得る。
【0029】
スプリングエレメントは、スプリングであってもよい。好ましくは、スプリングエレメント2は、コイルスプリング、特に好ましくは、らせん状コイルスプリングとして設計される。スプリングエレメント2は、例えば、圧力スプリング、特に、圧力コイルスプリングとして設計することができる。
【0030】
好ましい実施態様において、強固な横の接続は、材料接続部を含む。例えば、強固な横の接続は、図1で示す通り、溶接部10として設計することができる。例えば、溶接部10は、レーザ溶接部であってもよい。これは、レーザ溶接により、特に、スプリングエレメント2の寸法が非常に小さい場合、非常に精密な溶接部10の生成を容易にする。もちろん、溶接が精密であればあるほど、多くのスプリングエレメントを製作するとき、一定のスプリング力が、より信頼性を持って得られる。しかし、強固な材料連結は、また、接着、又は、はんだ付けであってもよい。
【0031】
強固な横の接続は、それが非弾性的であるように都合よく設計される。これにより、スプリングエレメント2の巻線を、半径方向に弾性的に変形すること、及び/又は、連続した巻線上を摺動することを阻止することによりスプリング力の信頼性のある伝播が可能となる。好ましい実施態様において、図1で示す通り、スプリングエレメント2の第2軸端4bは、また、連続巻線に対して第2末端巻線6bの分離した強固な横の接続を含む。
【0032】
図2はスプリングエレメント2の第2実施態様を示す。スプリングエレメント2は、基本的に、図1と関連して記載したものと対応している。
【0033】
それと対比して、強固な横の接続、例えば、溶接部10は、好ましくは恒久的に、第1末端巻線6a及び第2末端巻線6bを、それぞれ、数個の連続巻線と強固に連結する。好ましい実施態様において、連続巻線間の軸方向の距離(axial distance)は、スプリングエレメント2に沿って変化する。例えば、 スプリングエレメント2の第1軸端4a又は第2軸端4bの領域で配置されている連続巻線は、第1の軸方向の距離D1において、互いに配置することができる。更なるスプリングエレメント2の連続巻線、例えば、スプリングエレメントの中間部分に配置されている巻線は、D2がD1と異なる、例えば、D2>D1である、更なる軸方向の距離D2で互いに配置できる。これにより、非常に信頼性のあるスプリングエレメント2が可能となる。
【0034】
強固な横の接続は、連続した巻線間の距離がとにかく小さい領域に配置される場合、強固な材料接続部上の機械的負荷は、有利に小さく維持し得る。好ましい実施態様において、それぞれの強固な横の接続は、それぞれの末端巻線6a及び6bの第一自由端8a又は第二自由端8bに対して位置を変えられる。これは、更に、強固な横の接続に加えられている機械的緊張を減少させ、長寿命を有する信頼できるスプリングエレメントをもたらす。
【0035】
図3は機械的クラッチ用のクラッチスプリングとして提供されているスプリングエレメント2の第2実施態様を示す。機械的クラッチは、スプリングエレメント2の第1軸端4aに配置され、そして、第1クラッチ部材12a及び第2クラッチ部材14aを含む。クラッチ部材12a及び14aは、スプリングエレメント2によってかけられたスプリング力による係合で維持される。例えば、クラッチ部材の相対的な回転運動は、係合中は阻止し得る。クラッチ部材12a及び14aは、薬物送達デバイスの部分、例えば、その駆動機構であってもよい。従って、スプリングエレメント2は、クラッチスプリングとして使用し得る。
【0036】
更なるクラッチは、スプリングエレメント2の第2軸端4bに配置され得る。更なるクラッチは、第3クラッチ部材12b及び第4クラッチ部材14bを含み得る。スプリングエレメント2は、クラッチ部材12b及び14bを、回転を固定して維持し得る。あるいは、スプリングエレメント2は、機械的クラッチから離れた、即ち、更なるクラッチが、散り散りにされ得る(dispersed with)側に、単純な軸受面を圧迫し得る。
【0037】
先に示されたスプリングエレメント2の実施態様の各々は、薬物送達デバイスにおいて、例えば、クラッチスプリングとして使用することができる。薬物送達デバイスはペン型デバイスであってもよい。スプリングエレメント2は、医療品又は医薬品の正確な用量を供するように構成された薬物送達デバイスにおいて使用し得る。本明細書で使用する用語「医療品又は医薬品」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、ここで一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン若しくはオリゴヌクレオチド、又は上述の薬学的に活性な化合物の混合物である。
【0038】
更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は関節リウマチの治療、及び/又は予防に有用である。
【0039】
更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の治療、及び/又は予防のための、少なくとも1つのペプチドを含む。
【0040】
更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセジン−3又はエキセジン−4、若しくはエキセジン−3又はエキセジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0041】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;位置B28におけるプロリンが、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで置き換えられ、そして、位置B29において、Lysが、Proで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0042】
インスリン誘導体は、例えばB29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0043】
エキセンジン−4は、例えばエキセンジン−4(1−39)、配列H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2のペプチドを意味する。
【0044】
エキセンジン−4誘導体は、例えば以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
ここで、基−Lys6−NH2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
【0045】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体;
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
又は前述のエキセンジン−4誘導体のいずれか1つの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0046】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に表示されているような脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は調節活性ペプチド及びそれらのアンタゴニストである。
【0047】
多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはそれらの誘導体などのグルコアミノグリカン、又は上述の多糖類のスルホン化された、例えば、ポリスルホン化形態、及び/又は、薬学的に許容可能なそれらの塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
【0048】
薬学的に許容される塩は、例えば、酸付加塩及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えばアルカリ又はアルカリ土類金属、例えばNa+、又は、K+、又は、Ca2+から選択されるカチオン、又はアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されたC1−C6アルキル基;場合により置換されたC2−C6アルケニル基;場合により置換されたC6−C10アリール基、又は場合により置換されたC6−C10ヘテロアリール基である。薬学的に許容される塩の更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences”17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0049】
薬学的に許容可能な溶媒和物は、例えば、水和物である。
【0050】
参照数字:
2.スプリングエレメント
4a、4b.スプリングエレメントの軸端
6a、6b.末端巻線
8a、8b.末端巻線の自由端
10.溶接部
12a、12b.第一及び第三クラッチ部材
14a、14b.第二及び第四クラッチ部材
L.(主)縦軸
D1.第一軸方向距離
D2.第二軸方向距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
強固な横の接続により、互いに機械的に連結される2つの巻線を備えた多重巻線を含む、薬物送達デバイス用スプリングエレメント(2)。
【請求項2】
少なくとも1つの追加の巻線が、機械的に連結される2つの巻線に対して弾性的に移動可能であるように、多重巻線が設計されている、請求項1に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項3】
強固な横の接続が材料接続部を含む、請求項1または2に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項4】
強固な横の接続が溶接部(10)を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項5】
2つの巻線が所定の位置で互いに強固な横の接続により連結されるように、強固な横の接続が設計される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項6】
機械的に連結している2つの巻線の1つが、スプリングエレメント(2)の末端巻線(6a)を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項7】
強固な横の接続が、末端巻線(6a)の自由端(8a、8b)に対して、位置を変える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項8】
請求項6の末端巻線(6a)が、請求項7の末端巻線(6a)と同一である、請求項6または7記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項9】
2つより多くの巻線が、強固な横の接続により、互いに、機械的に連結されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項10】
多重巻線が、連続巻線間の軸方向の距離(D1、D2)がスプリングエレメント(2)に沿って変化するように配置されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項11】
スプリングエレメント(2)の2つの更なる巻線が、スプリングエレメント(2)の更なる末端巻線(6b)を含む2つの更なる巻線の1つとの更なる強固な横の接続により、互いに機械的に連結されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項12】
スプリングエレメント(2)が、コイルスプリングとして設計される、請求項1〜11のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項13】
スプリングエレメント(2)が、圧力スプリングとして設計される、請求項1〜12のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)。
【請求項14】
薬物送達デバイスがペン型デバイスである、請求項1〜13のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)を含む薬物送達デバイス。
【請求項15】
薬物送達デバイスにおける、請求項1〜14のいずれか1項に記載のスプリングエレメント(2)の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−522196(P2012−522196A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502667(P2012−502667)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【国際出願番号】PCT/EP2010/054339
【国際公開番号】WO2010/112559
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(397056695)サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (456)
【Fターム(参考)】