説明

血清レチノール、血清レチノール結合タンパク質(RBP)、および/または血清レチノール−RBPの調節によって眼科的状態を処置するための方法および組成物

血清レチノールレベル、血清RBPレベル、および/または血清レチノール−RBPレベルを減少させる化合物は、視サイクルの経過の間に蓄積する排泄物の過剰産生に関連する眼科的状態を処置するために使用され得る。本発明者らは、例えば、黄斑変性およびジストロフィーを処置するため、またはこのような眼科的状態に関連する症状を緩和するためにこのような化合物およびそれらの誘導体を用いる方法および組成物を記載する。このような化合物およびそれらの誘導体は、単剤療法としてか、または他の薬剤もしくは治療と組み合わせて用いられ得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
リポフスチンに基づく網膜疾患を処置するための方法であって、ヒトの身体において血清レチノールレベルを少なくとも20%減少させる工程を包含する、方法。
【請求項2】
ヒトの眼において地図状萎縮症および/または光受容体の変性の形成を軽減するか、あるいは地図状萎縮症および/または光受容体の変性の広がりを制限するための方法であって、該ヒトの身体中の血清レチノールレベルを少なくとも20%減少させる工程を包含する、方法。
【請求項3】
構造:
【化1】

を有する第1の化合物あるいはその活性代謝産物、または薬学的に受容可能なプロドラッグもしくは溶媒化合物の有効量を少なくとも1回、哺乳動物に投与する工程を包含し、Xが、NR、O、S、CHRからなる群より選択され;Rが、(CHR−L−Rであり、ここでxが、0、1、2、または3であり;Lが、単結合または−C(O)−であり;Rが、H、(C−C)アルキル、F、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)アルコキシ、−C(O)OH、−C(O)−NH、−(C−C)アルキルアミン、−C(O)−(C−C)アルキル、−C(O)−(C−C)フルオロアルキル、−C(O)−(C−C)アルキルアミン、および−C(O)−(C−C)アルコキシからなる群より選択される部分であり;かつRが、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、アリール、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルケニル、および複素環からなる群より選択される1個〜3個の独立して選択された置換基で必要に応じて置換される、Hまたは部分であるが;但し、xが0であり、かつLが単結合である場合、RがHではない、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
一酸化窒素生成の誘導物質、抗炎症剤、生理学的に受容可能な抗酸化剤、生理学的に受容可能な無機塩類、負に帯電したリン脂質、カロテノイド、スタチン、抗血管形成薬、マトリクスメタロプロテイナーゼインヒビター、レスベラトロールおよび他のトランス−スチルベン化合物、および13−シス−レチノイン酸からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる因子を投与する工程をさらに包含する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記リポフスチンに基づく網膜疾患は、萎縮型の加齢性黄斑変性である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物は、4−メトキシフェニルレチナミドである、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
xは、0である、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
は、必要に応じて置換されたアリールである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
は、NHである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記アリール基は、1個の置換基を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記置換基は、ハロゲン、OH、O(C−C)アルキル、NH(C−C)アルキル、O(C−C)フルオロアルキルおよびN[(C−C)アルキル]からなる群より選択される部分である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記置換基は、OHである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記化合物は、
【化2】

あるいはその活性代謝産物、または薬学的に受容可能なプロドラッグもしくは溶媒化合物である、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記化合物は、4−ヒドロキシフェニルレチナミド;あるいはその代謝産物、または薬学的に受容可能なプロドラッグもしくは溶媒化合物である、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記化合物の有効量が、前記ヒトに全身投与される、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記化合物の有効量が、前記ヒトに経口投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記化合物の有効量の複数回の投与を包含する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ヒトの眼におけるリポフスチンのレベルを自己蛍光によって測定する工程をさらに包含する、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
ヒトにおいて血清レチノールレベルを減少させるのに十分な量の化合物あるいはその活性代謝産物、または薬学的に受容可能なプロドラッグもしくは溶媒化合物と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的組成物であって、該化合物は、構造:
【化3】

を有し、Xが、NR、O、S、CHRからなる群より選択され;Rが、(CHR−L−Rであり、ここでxが、0、1、2、または3であり;Lが、単結合または−C(O)−であり;Rが、H、(C−C)アルキル、F、(C−C)フルオロアルキル、(C−C)アルコキシ、−C(O)OH、−C(O)−NH、−(C−C)アルキルアミン、−C(O)−(C−C)アルキル、−C(O)−(C−C)フルオロアルキル、−C(O)−(C−C)アルキルアミン、および−C(O)−(C−C)アルコキシからなる群より選択される部分であり;かつRが、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、アリール、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルケニル、および複素環からなる群より選択される1個〜3個の独立して選択された置換基で必要に応じて置換される、Hまたは部分であるが;但し、xが0であり、かつLが単結合である場合、RがHではない、薬学的組成物。
【請求項20】
前記ヒトにおいてRBPレベルを減少させるさらなる因子を投与する工程をさらに包含する、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記ヒトにおいてTTRレベルを減少させるさらなる因子を投与する工程をさらに包含する、請求項1〜2のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2009−500455(P2009−500455A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−521503(P2008−521503)
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/026770
【国際公開番号】WO2007/008821
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(508006137)シリオン セラピューティクス, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】