説明

行き先掲示システム及び行き先表示方法

【課題】 利用者の構内外における移動に伴い自動で行き先表示を変更すること。
【解決手段】 複数区画された領域毎に配置された複数のアクセスポイント及び該アクセスポイントと接続された行き先掲示システムであって、複数区画された領域毎に配置され、該領域内に位置する携帯端末10のみと無線信号を介して接続する複数のアクセスポイント9と、携帯端末10毎に付与された携帯端末識別情報に対応した利用者の氏名を格納したデータテーブル3B及びアクセスポイントの配置場所に対応した行き先名称を格納したデータテーブル3Cを含む行き先情報データベース3と、利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを格納したスケジュール情報データベース5と、利用者毎の行き先を表示する電子掲示板7とを備え、利用者の移動を前記アクセスポイント9の信号受信により判別して電子掲示板7に表示するシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば企業の社員の行き先を管理及び表示することができる行き先掲示システム及び行き先表示方法に係り、特に行き先が変更した際に容易に変更することができる行き先掲示システム及び行き先表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に企業等における社員の行き先管理は、例えば部署毎に行き先掲示板を掲示し、社員自身が前記行き先掲示板に行き先等を書き込むことが一般に行われている。近年においては、前述のような社員の行き先記入の手間を省くため、行き先表示の自動表示及び更新を行う機能を有した行き先掲示システムが下記特許文献にて提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、予め端末から入力してあるスケジュールに基づいて、予定時刻になると、自動的に行き先掲示板の表示を更新するものが記載され、特許文献2には、予定時刻が来たときだけでなく、予定変更が生じたとき、端末からの手動操作でも行き先の表示変更を行えるものが記載され、特許文献3には、利用者が持つPHS端末がどの基地局の更新中であるかを取得し、この情報を行き先情報として管理するものが記載され、特許文献4には、利用者が入室時に各部屋の入り口に設置されたカードリーダに、IDカードを通すことによって利用者が現在いる部屋を取得し、この情報を行き先情報として管理するものが記載されている。
【特許文献1】特開平09−212755号公報
【特許文献2】特開2000−231589号公報
【特許文献3】特開2001−312583号公報
【特許文献4】特開2002−049972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の特許文献1記載の技術は、スケジュールに従って自動的に行き先の表示を更新するため、スケジュールの変更が有った際には実際の利用者の行動に合致しない可能性があり、特許文献2記載の技術は、予定変更時に行き先表示を変えることができるものの、端末からの手動操作が必要となり、特許文献3記載の技術は、PHS端末を用いて利用者の移動を検出することができるものの、一般にPHSの電波到達範囲が百メートルと広いために、例えば社内の各部屋間の移動を検出することができず、特許文献4記載の技術は、利用者が各部屋間で移動する度にIDカードをカードリーダーに挿入しなければならず、且つ部屋間の移動しか検出することができないと言う不具合があった。
【0005】
特に従来技術による行き先掲示システムは、利用者が予定外に一時的に席を外す場合や予定外の出張の際には、この変更をデータ入力する必要があり、簡便に行き先表示を変更することが困難であると言う不具合もあった。
【0006】
本発明の目的は、前記従来技術による不具合を除去することであり、予めアクセスポイントが複数に区画された領域毎の利用者の移動に伴い、自動で行き先表示を変更することができる行き先掲示システム及び行き先表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明は、複数に区画された領域毎に配置されたアクセスポイント及び該複数のアクセスポイントと接続された行き先掲示システムであって、前記複数に区画された領域毎に配置され、該領域内に位置する携帯端末のみと無線信号を介して接続する複数のアクセスポイントと、前記携帯端末毎に付与された携帯端末識別情報に対応した利用者の氏名を格納したデータテーブル及びアクセスポイントの配置場所に対応した行き先名称を格納したデータテーブルを含む行き先情報データベースと、前記利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを格納したスケジュール情報データベースと、利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを表示する電子掲示板とを備え、
【0008】
前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信した場合、該受信した携帯端末の携帯端末識別番号をキーとして前記行き先情報データベースの各データテーブルを検索して利用者氏名及び行き先を取得し、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示することを第1の特徴とし、この行き先掲示システムにおいて、前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信できない場合、該受信できない携帯端末の携帯端末識別番号をキーとしてスケジュール情報データベースを検索してスケジュール登録された行き先及び利用者氏名を取得し、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示することを第2の特徴とする。
【0009】
また本発明は、複数に区画された領域毎に配置されたアクセスポイント及び該複数のアクセスポイントと接続されたスケジュール情報管理手段を含む行き先表示方法であって、前記複数に区画された領域毎に配置され、該領域内に位置する携帯端末のみと無線信号を介して接続する複数のアクセスポイントと、前記携帯端末毎に付与された携帯端末識別情報に対応した利用者の氏名を格納したデータテーブル及びアクセスポイントの配置場所に対応した行き先名称を格納したデータテーブルを含む行き先情報データベースと、前記利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを格納したスケジュール情報データベースと、利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを表示する電子掲示板とを配置し、
【0010】
前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信した場合、該受信した携帯端末の携帯端末識別番号をキーとして前記行き先情報データベースの各データテーブルを検索して利用者氏名及び行き先を取得する第1ステップと、該第1ステップにより取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示する第2ステップを実行することを第3の特徴とし、この行き先表示方法において、前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信できない場合、該受信できない携帯端末の携帯端末識別番号をキーとしてスケジュール情報データベースを検索してスケジュール登録された行き先及び知り容赦氏名を取得する第3ステップと、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示する第4ステップを実行することを第4の特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明による行き先掲示システム及び方法は、前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信した場合、該受信した携帯端末の携帯端末識別番号をキーとして前記行き先情報データベースの各データテーブルを検索して利用者氏名及び行き先を取得し、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示し、前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信できない場合、該受信できない携帯端末の携帯端末識別番号をキーとしてスケジュール情報データベースを検索してスケジュール登録された行き先及び利用者氏名を取得し、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示することによって、領域毎の利用者の移動に伴い、自動で行き先表示を変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態に係る行き先掲示システム及び行き先表示方法の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態における行き先掲示システムの全体を示す構成図、図2は本実施形態における電子掲示板の表示形式の一例を示す図、図3は本実施形態における行き先情報DBのデータ構成の一例を示す図、図4は利用者の移動を受け電子掲示板へ行き先表示の変更依頼を送信するまでの行き先情報管理手段の処理手順を示す図である。
<構成の説明>
【0013】
本実施形態による行き先掲示システムの全体構成は、図1に示す如く、本システムにおけるサービスを提供する行き先管理・表示サーバ1と、利用者の現在の行き先データを保持する行き先情報データベース3と、利用者のスケジュールデータを保持するスケジュール情報データベース5と、利用者の行き先を電子的に表示する電子掲示板7と、利用者の行き先等を表示するパーソナルコンピュータ(PC)8と、企業等の構内に設置される無線LAN等の複数の無線アクセスポイント9と、常に利用者が持ち歩き無線LAN機能およびWEBブラウジング機能を有する携帯端末10とから構成される。前記行き先管理・表示サーバ1と、アクセスポイント9とはローカル・エリア・ネットワーク11を介して接続され、さらに、インターネットなどの外部ネットワーク12と接続されていても良い。
【0014】
前記行き先管理・表示サーバ1は、利用者の行き先情報のデータ更新および表示変更依頼を制御する行き先情報管理手段2と、利用者のスケジュールを入力・変更・削除等を管理するスケジュール情報管理手段4と、行き先情報の表示変更指令を受けて表示内容のデータを出力する表示変更手段6とを備える。
【0015】
前記電子掲示板7およびPC8に表示される行き先表示は、例えば図2に示す如く、氏名欄/行き先欄/戻り時刻欄が設けられ、図示の例では、社員「特許太郎」の
行き先が「本社」であり、戻り時刻が「18:00」であることを示している。
【0016】
また前記行き先情報データベース3は、図3(A)に示す如く、個々の機器を識別するためにユニークに付与されたMACアドレスのような携帯端末を一意に識別するための携帯端末識別情報(図示の例では、T01、T02・・・)および当該携帯端末が接続中のアクセスポイントを一意に識別するアクセスポイント識別情報(図示の例では、A01、A023・・・)とを格納するデータテーブル3Aと、図3(B)に示す如く、前記携帯端末識別情報対応に予め付与されたユーザ氏名(例えば、特許太郎・・・)とを格納するデータテーブル3Bと、図3(C)に示す如く、前記のアクセスポイント識別情報対応に、そのアクセスポイントが配置された区画領域(例えば、企業建家内の会議室、部署対応の部屋、廊下、玄関等)毎の電子掲示板に掲示(表示)する行き先名称(図示の例では、本社、・・・、湘南支店、・・・)とを格納するデータテーブル3Cとを備える。また行き先情報データベース3は、前記ユーザ氏名毎に、その利用者の予定(行き先、開始/終了時刻等)のスケジュールを格納したものである。
【0017】
尚、前述した実施形態では、行き先情報管理手段2とスケジュール情報管理手段4と表示変更手段6とを1つの筐体で構成する例を示したが、これらは複数の筐体で構成されても良く、更に携帯端末10及びアクセスポイント9の台数は図示のもの限られるものではなく、更に携帯端末10とアクセスポイント9との間の伝送手段として無線LANを用いる例を説明するが、無線LANに限られることなく、例えば室内等の短距離の領域のみで信号を無線伝達することができるBLUETOOTH、IRDA等その他無線伝送メディアであっても良い。また本実施形態においては、アクセスポイント9が1つの社内/建家に配置される例を説明するが、例えば遠隔地にある本社と支店等の複数の建家等に配置しても良い。
<動作説明>
【0018】
次に本実施形態による行き先掲示システムの動作を図4以降を参照して説明する。図4は行き先情報管理手段2の動作を説明するための図であり、この動作は、行き先情報管理手段2がアクセスポイント9からデータを受信(ステップ100)すると、受信データが接続通知なのか切断通知なのかを判別(ステップ101)する。このステップ101の判断より、受信データが「ある携帯端末がアクセスポイントに接続した」ことを示す接続通知(101B)であれば、行き先情報データベース3内のデータテーブル3Aを参照して携帯端末識別情報をキーに合致するレコードを検索し、そのアクセスポイント識別情報を新たに接続したアクセスポイントの識別情報に更新(ステップ102)したのち、データテーブル3Cから、該当するアクセスポイント識別情報に合致するレコードの行き先名称を取得し、電子掲示板6の「行き先」欄をこれに変更するように、行き先表示変更手段6に依頼する(ステップ103)。即ち、利用者の移動により携帯端末10からの信号を受信するアクセスポイント9が変化した場合、利用者毎の現在位置を示すデータテーブル3Aのアクセスポイント識別情報を更新すると共に、その位置を検出したアクセスポイント9の場所を示す行き先名称を電子掲示板6の「行き先」欄に表示する。
【0019】
前記ステップ101において、受信データが「ある携帯端末がこれまで接続していたアクセスポイントとのコネクションを切断した」ことを示す切断通知(101A)と判定した場合、一定時間待機し(ステップ104)、その間に同携帯端末の接続通知があったか判定(ステップ105)し、接続通知があったなら、先の切断通知は、瞬断ないしは建屋内の移動と見なし、ステップ102〜ステップ103のルートに遷移する。
【0020】
該ステップ105において、所定時間を経過しても接続通知が無いと判定した場合、本システムは、データテーブル3Aを参照して携帯端末機別情報をキーに合致するレコードを検索し、そのアクセスポイント識別情報を「無し」に更新(ステップ106)したのち、スケジュール情報管理手段4にスケジュールを問い合わせ(ステップ107)、その結果を判定する(ステップ108)。
【0021】
本システムは、前記ステップ108において、現在、スケジュール上で外出中であることを判定した場合、スケジュール問い合わせの結果から得た行き先と予定戻り時刻を、電子掲示板に反映させるよう、行き先表示変更手段に依頼する(ステップ109)。またステップ108において、スケジュール上で外出の予定がない場合、電子掲示板の行き先欄を"社外"に変更するよう、行き先表示変更手段に依頼する(ステップ110)。
【0022】
この様に本実施形態による行き先掲示システム及び方法は、アクセスポイント9が携帯端末10からの受信データを監視し、利用者がアクセスポイントが配置された社内等の領域において移動し、携帯端末10からの受信データを社内におけるアクセスポイント9により検出した際には当該アクセスポイント9が配置された場所(部屋等)を掲示板7に表示し、アクセスポイント9で予め登録された携帯端末10の携帯端末識別情報が受信できない際には「社外」又はスケジュール情報データベース5に格納された利用者に対応した「行き先」を掲示板7に掲示する様に動作する。
【0023】
次に、電子掲示板7の表示が更新されるまでのシステム全体のシーケンスを図5から図7を参照して説明する。図5は、ある携帯端末10が新たにアクセスポイント9と接続したときのシーケンス図であり、図6は携帯端末10とアクセスポイント9とのコネクションを切断したときのシーケンス図であり、図7は外部ネットワーク経由で電子掲示板の表示内容を変更するシーケンス図である。
【0024】
まず、利用者が複数に区画された部屋等の領域内において移動した際の電子掲示板7の表示が更新されるまでのシステム全体のシーケンスを説明する。この動作は、図5に示す如く、携帯端末10がアクセスポイント9と新たに接続(ステップ200)すると、当該アクセスポイント9から行き先情報管理手段2へアクセスポイント変更通知が発せられ(ステップ201)、この通知を受けた行き先情報管理手段2が行き先情報データベース3を更新(ステップ202)すると共に、行き先表示変更手段6へ電子掲示板の行き先情報の変更通知(ステップ203)を行う。この通知を受けた行き先表示変更手段6は前記変更依頼に応じて電子掲示板7の表示の変更(ステップ204)を行うように動作する。この様に本実施形態による行き先掲示システムは、アクセスポイント9が新たな携帯端末10からのデータを受信した場合、行き先情報データベース3の当該携帯端末10の利用者の行き先を変更すると共に、電子掲示板7上での行き先表示の変更を行うように動作する。
【0025】
次に利用者がアクセスポイント9が配された領域外(社外)に出た際の動作を説明する。この携帯端末10とアクセスポイント9とのコネクションが切断されてから、電子掲示板7の表示内容を変更するまでのシーケンスは、図6に示す如く、携帯端末とアクセスポイントのコネクションが切断(ステップ300)された場合、当該アクセスポイント9から行き先情報管理手段2へ切断通知(ステップ301)が発せられ、この通知を受けた行き先情報管理手段2が前記切断通知により一定時間待機(ステップ302)し、その間に、当該携帯端末が新たにアクセスポイントと接続したか判定(ステップ303)する。
【0026】
この判定303において、接続通知があれば前述した図5のシーケンスへ遷移し、無ければ行き先情報データベース3の内容を「無し」に更新(ステップ304)すると共に、スケジュール情報管理手段4へスケジュールを問い合わせ(ステップ305)を行い、この問い合わせを受けたスケジュール情報管理手段4はスケジュール情報データベース5を検索(ステップ306)し、検索結果を取得(ステップ307)して行き先情報管理手段2へ返送する(ステップ308)。これを受けた行き先情報管理手段2は、取得したスケジュールを元に、行き先表示変更手段6へ表示変更(ステップ309)を指示し、この指示を受けた行き先表示変更手段6が電子掲示板7の表示を、その行き先に変更(ステップ310)する。
【0027】
即ち、本実施形態による行き先掲示システム及び方法は、利用者がアクセスポイント9を配した領域外に出ることによりアクセスポイントにより当該携帯端末情報識別番号が検出できなくなった場合、行き先情報データベース3を参照して行き先を「無し」に更新すると共に、スケジュール情報データベース5を参照して「行き先」が予め登録してある場合は当該「行き先」を電子掲示板7に掲示し、「行き先」が登録していない場合は当該「外出」を電子掲示板7に掲示する様に動作する。
【0028】
この様に本実施形態によれば、室内等の複数に区画された領域毎に配置したアクセスポイントにより利用者が携帯した携帯端末10からの無線信号を受信し、この無線信号を受信したアクセスポイント9の位置情報によって利用者の位置を判定して電子掲示板7に掲示すると共に、前記アクセスポイント9により受信できない携帯端末10がある場合、スケジュール情報データベース5を参照して予め設定されたスケジュールの「行き先」又は「外出」を電子掲示板7に表示するように動作することにより、利用者の移動に伴い、自動で行き先表示を変更することができる。
【0029】
即ち、取引先からの電話応対といった場面において、本人の在席/離席や、離席の際の現在行き先などの情報は、電話の転送や伝言のメモといった次にすべき応対の判断材料になり、また在席していなければ、いつ頃に戻るかの目安にもなる。しかし、従来の行き先掲示板では書き忘れなどによってこれらの情報が正しく示されていない場合があるのが実状であったものを、本実施形態による行き先掲示システム及び方法は、行き先表示を自動で変更するため、上記のようなシーンにおいて、直ちに本人の現在行き先情報を掲示することができる
【0030】
尚、本実施形態による行き先掲示システム及び方法は、図7に示す如く、利用者が外出先から外部ネットワークにより携帯端末10をインターネット12/終端端末/ルータを介して行き先管理・表示サーバ1に接続し、利用者自らがスケジュール情報データベース5の行き先情報を更新(ステップ401)すると共に、この更新を検出した行き先情報管理手段2が、行き先表示変更手段6に対して行き先情報の変更通知を行い(ステップ402)、これを受けた行き先表示変更手段6が電子掲示板7に対する行き先表示を変更する様にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態による行き先掲示システムの全体の構成を示す図。
【図2】本実施形態における電子掲示板の表示例を示す図。
【図3】本実施形態における行き先情報データベースのデータ構成例を示す図。
【図4】本実施形態における行き先情報管理手段の動作フローチャート。
【図5】本実施形態による利用者が構内移動した場合のシーケンス図である。
【図6】本実施形態による利用者が社外へ移動した場合のシーケンス図。
【図7】利用者が外部ネットワーク経由で行き先表示の変更を行う場合のシーケンス図で。
【符号の説明】
【0032】
1:行き先管理・表示サーバ、2:行き先情報管理手段、3:行き先先情報データベース、3A〜3C:データテーブル、4:スケジュール情報管理手段、5:スケジュール情報データベース、6:行き先表示変更手段、7:電子掲示板、9:アクセスポイント、10:携帯端末、11:ローカル・エリア・ネットワーク、12:インターネット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数に区画された領域毎に配置されたアクセスポイント及び該複数のアクセスポイントと接続された行き先掲示システムであって、
前記複数に区画された領域毎に配置され、該領域内に位置する携帯端末のみと無線信号を介して接続する複数のアクセスポイントと、
前記携帯端末毎に付与された携帯端末識別情報に対応した利用者の氏名を格納したデータテーブル及びアクセスポイントの配置場所に対応した行き先名称を格納したデータテーブルを含む行き先情報データベースと、
前記利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを格納したスケジュール情報データベースと、
利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを表示する電子掲示板とを備え、
前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信した場合、該受信した携帯端末の携帯端末識別番号をキーとして前記行き先情報データベースの各データテーブルを検索して利用者氏名及び行き先を取得し、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示すること特徴とする行き先掲示システム。
【請求項2】
前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信できない場合、該受信できない携帯端末の携帯端末識別番号をキーとしてスケジュール情報データベースを検索してスケジュール登録された行き先及び利用者氏名を取得し、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示することを特徴とする請求項1記載の行き先掲示システム。
【請求項3】
複数に区画された領域毎に配置されたアクセスポイント及び該複数のアクセスポイントと接続されたスケジュール情報管理手段を含む行き先表示方法であって、
前記複数に区画された領域毎に配置され、該領域内に位置する携帯端末のみと無線信号を介して接続する複数のアクセスポイントと、前記携帯端末毎に付与された携帯端末識別情報に対応した利用者の氏名を格納したデータテーブル及びアクセスポイントの配置場所に対応した行き先名称を格納したデータテーブルを含む行き先情報データベースと、前記利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを格納したスケジュール情報データベースと、利用者毎の行き先及び時刻を含むスケジュールを表示する電子掲示板とを配置し、
前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信した場合、該受信した携帯端末の携帯端末識別番号をキーとして前記行き先情報データベースの各データテーブルを検索して利用者氏名及び行き先を取得する第1ステップと、該第1ステップにより取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示する第2ステップを実行することを特徴とする行き先表示方法。
【請求項4】
前記アクセスポイントが、ある携帯端末からの無線信号を受信できない場合、該受信できない携帯端末の携帯端末識別番号をキーとしてスケジュール情報データベースを検索してスケジュール登録された行き先及び知り容赦氏名を取得する第3ステップと、該取得した利用者氏名及び行き先を前記電子掲示板に表示する第4ステップを実行することを特徴とする請求項3記載の行き先表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−40077(P2006−40077A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−221013(P2004−221013)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000233295)日立ハイブリッドネットワーク株式会社 (195)
【Fターム(参考)】