説明

衛星放送受信装置および衛星放送受信システム

【課題】視聴時、および録画時における受信電波の状態をユーザーが把握可能な衛星放送受信装置および衛星放送受信システムを提供する。
【解決手段】衛星放送受信装置1は、放送電波を受信する受信部100と、電波の強度およびノイズ強度を検出する受信電波強度検出部101と、表示部11と、情報を読み書き自在に記録する記憶部103と、本体10の各部を制御する制御部104とを有する。記憶部103は、映像信号を記録した録画データ103aと、受信電波強度検出部101の出力を時刻とともに記録した受信電波強度履歴データ103bとを保有する。制御部104は、受信電波強度検出部101の出力または受信電波強度履歴データ103bに基づいて時間をパラメータにした電波強度グラフを作成し、表示部11に表示するグラフ作成部104aと、予め定めた閾値に基づいてデータ内容を判定する閾値判定部104bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信電波の状態を検出可能な衛星放送受信装置および衛星放送受信システムに関し、特に視聴時、および録画時における受信電波の状態をユーザーが把握可能な衛星放送受信装置および衛星放送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、受信電波のCN(Career to Noise)比に基づいて気象状態を判別し、判別結果を表示画面に表示する衛星放送受信装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この衛星放送受信装置は、アンテナが受信した受信電波のCN比を検出する受信状態検出部と、受信状態検出部の出力に基づいて気象状態を判別する判別手段と、判別手段の判別結果を表示する表示手段とを備える。放送衛星は地上約36,000km上空に位置することから、衛星放送の電波は成層圏の雲の状態によって影響を受けて、衛星放送受信装置のアンテナを介して受信状態検出部へ到達する。判別手段は、この雲による影響を受信状態検出部の検出結果である受信電波のCN比より判別し、晴れ、くもり、雨といった判別結果を出力して表示手段に表示することができる。このため、放送番組を視聴しているユーザーは、衛星放送受信装置によって番組を見ながらして気象情報を知ることができる。
【特許文献1】特開平3−261227号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の衛星放送受信装置によると、現時点の気象状態を表示部に表示しているため、例えば、くもりの表示がされていてもユーザーはくもりの程度を知ることができず、また、気象状態が回復傾向にあるのか、あるいは悪化する傾向にあるのか知ることができない。さらに、過去のCN比の履歴が不明であるため、ユーザーが衛星放送を録画した録画映像を再生して録画品質の低下があったとき、ユーザーは、それが気象状態に起因するCN比の悪さに基づいているのか、あるいは衛星放送受信装置または録画装置の性能低下または故障に基づいているのかを知ることができない。
【0005】
従って、本発明の目的は、気象状態の回復あるいは悪化の傾向を知ることができ、また録画状態の悪化の原因を推察することができる衛星放送受信装置および衛星放送受信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は上記目的を達成するため、衛星放送の電波を受信する受信部と、前記受信部が受信した電波の強度を検出する受信電波強度検出部と、前記受信した電波を復調した映像信号を映像として出力する表示部と、前記受信電波強度検出部の出力に基づいて、時間をパラメータに持つ電波強度グラフを作成し、前記電波強度グラフを前記映像とともに前記表示部に表示させる制御部とを有することを特徴とする衛星放送受信装置を提供する。
【0007】
このような構成によれば、受信電波の強度を電波強度グラフとして表示できるため、ユーザーは受信電波の強度の履歴を把握でき、その移り変わりを把握できる。
【0008】
(2)また、本発明は上記目的を達成するため、衛星放送の電波を受信する受信部と、前記受信部が受信した電波の強度を検出する受信電波強度検出部と、前記受信した電波を復調した映像信号を映像として出力する表示部と、前記映像信号を録画データとして記憶する記憶部と、前記受信電波強度検出部の出力に基づいて、時間をパラメータに持つ電波強度グラフを作成し、前記電波強度グラフを前記映像とともに前記表示部に表示するグラフ作成部を有する制御部とを有することを特徴とする衛星放送受信装置を提供する。
【0009】
このような構成によれば、録画データ参照時に録画データに対応づけて電波強度グラフを表示できるため、ユーザーは録画データの画質低下等の原因を容易に把握できる。
【0010】
(3)また、本発明は上記目的を達成するため、衛星放送の電波を受信する複数の衛星放送受信装置と、前記複数の衛星放送受信装置が検出した受信電波の強度の情報をインターネットを介して収集し、複数の前記情報を解析するサーバとを有し、前記複数の衛星放送受信装置は、前記サーバが解析した複数の前記情報の解析結果を表示することを特徴とする衛星放送受信システムを提供する。
【0011】
このような構成によれば、複数の衛星放送受信装置により受信電波の強度を検出し、それらをサーバにより解析するため、より精度の高い受信電波の強度に対する情報を取得することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、気象状態の傾向、および録画状態の悪化の原因を把握できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の衛星放送受信装置および衛星放送受信システムの実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に関する衛星放送の構成を示す概略図である。
【0015】
衛星放送は、衛星放送の電波を発信する衛星2と、衛星2が発信した電波を受信するアンテナ12と、アンテナ12により受信した電波を復調し、映像を表示画面に表示する衛星放送受信装置1とからなる。衛星2は、例えば放送衛星および通信衛星等の人工衛星である。
【0016】
衛星放送の電波は、大気中に含まれる雨雲3等の障害物を通過すると、雨雲3に含まれる水分等の状態によって影響を受ける。具体的に、雨雲3を通過することにより、電波強度が減衰し、電波とノイズの比率を表すCN比が低下する。CN比が低下すると、衛星放送受信装置1の表示する映像が劣化する。
【0017】
図2は、本発明の第1の実施の形態に関する衛星放送受信装置の構成を示す概略図である。
【0018】
衛星放送受信装置1は、本体10と表示部11とアンテナ12から構成される。本体10は、CPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disc Drive)等の電子部品より構成され、アンテナ12から受信する信号を復調して、表示部11へ映像信号として出力する。また、本体10は、後述する通信部を有し、インターネット13と接続することによって外部と通信が可能である。表示部11は、液晶ディスプレイであり、表示画面110を有する。アンテナ12は、衛星放送受信用のアンテナであり、南西の方角より電波を受信する。
【0019】
図3は、本発明の第1の実施の形態に関する衛星放送受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
この衛星放送受信装置1の本体10は、アンテナ12を介して放送電波を受信して復調可能な受信部100と、受信部100において受信した電波の強度およびノイズ強度を検出する受信電波強度検出部101と、表示部11における画像表示に関する制御を行う表示制御部102と、情報を読み書き自在に記録する記憶部103と、本体10の各部を制御する制御部104と、外部と通信して情報を取得する通信部105と、ユーザーの手操作等により本体10を操作するための操作部106と、各部を接続するバス107とを有する。
【0021】
記憶部103は、例えばハードディスクドライブであり、受信部100が復調した映像信号を記録した録画データ103aと、受信電波強度検出部101の出力を時刻とともに記録した受信電波強度履歴データ103bとを保有する。
【0022】
制御部104は、受信電波強度検出部101の出力または受信電波強度履歴データ103bに基づいて時間をパラメータにした電波強度グラフを作成し、表示部11に表示するグラフ作成部104aと、受信電波強度検出部101の出力または受信電波強度履歴データ103bに関して、予め定めた閾値に基づいてデータ内容を判定する閾値判定部104bとを有する。
【0023】
図4(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に関する受信電波強度表示領域の表示の具体例を示す概略構成図である。
【0024】
図4(a)に示すように、受信電波強度表示領域110aは、受信中の映像、または再生中の録画データ103aとともに表示画面110に表示される。図4(b)に示すように、受信電波強度表示領域110aは、電波強度グラフ表示領域111aと天気表示領域112aを有する。
【0025】
電波強度グラフ表示領域111aは、横軸が時刻、縦軸がCN比の電波強度グラフを表示し、例えば、現在より1時間30分前までの履歴を表示する。また、電波強度グラフ表示領域111aの電波強度グラフは閾値1110と閾値1111を有し、閾値1110よりCN比が上回る場合に晴れ、閾値1110以下で閾値1111を上回る場合にくもり、閾値1111以下の場合に雨であることがわかるように表示される。
【0026】
天気表示領域112aは、現在のCN比と閾値1および閾値2に基づいて現在の気象状況を表示する天気アイコン1120と、現在のCN比を表示するCN比表示1121とを表示する。
【0027】
図5は、本発明の第1の実施の形態に関する録画データ表示領域の表示の具体例を示す概略構成図である。
【0028】
録画データ表示領域110bは、受信電波強度表示領域110aと同様に表示画面110に表示され、録画データのファイル情報を表示する録画データファイル情報111bと、ある時刻における録画データのサムネイル1120b〜1123bを表示するサムネイル表示112bと、録画中に検出された受信電波のCN比を録画データの記録時刻に合わせて表示するCN比113bと、録画経過時刻を表示する録画時間114bと、閾値1130bに基づいて録画が失敗した可能性のある旨を表示する警告情報115bとを表示する。
【0029】
図5に示す例では、t6〜t7の間、CN比が閾値1130b以下になっているため、受信電波の強度が弱く、録画が失敗している可能性がある。そのため、警告情報115bにおいてt6(00:38:00)〜t7(00:47:00)の間に映像が記録されていない可能性がある旨が表示される。
【0030】
(第1の動作)
以下に、本発明の第1の実施の形態における衛星放送受信装置の動作を図1から図5を参照しつつ説明する。
【0031】
衛星放送の電波はアンテナ12において受信され、受信電波は受信部100において復調されて映像信号として出力される。リアルタイムで視聴する場合、映像信号は表示制御部102を介して表示部11に映像として表示される。受信電波強度検出部101は、受信部100の受信する電波の強度およびノイズ強度を常に検出しており、これらをCN比として制御部104のグラフ作成部104aに出力する。
【0032】
グラフ作成部104aは、時間をパラメータにしたCN比の電波強度グラフを作成し、表示制御部102を介して表示部11に映像とともに、図4(a)および(b)に示すように表示される。この際、電波強度グラフ表示領域111aに表示する時間範囲は任意に設定できる。
【0033】
閾値判定部104bは、予め定められた閾値1110と閾値1111に基づいて電波強度グラフ表示領域111aに現在のCN比に対応する天気アイコン1120を表示する。例えば、ノイズがない状態をCN比100%とした場合、CN比が0〜30%で雨を、CN比が30〜70%でくもりを、CN比が70〜100%で晴れを表示する。
【0034】
なお、閾値判定部104bは、閾値1110と閾値1111を適宜変更可能で、晴天時のCN比の値を用いて表示を100%とし、閾値1110と閾値1111を規格化することができる。この規格化により、受信地域による電波状況のバラつき、およびアンテナ12に対する障害物の存在等による電波強度劣化に対応することができる。
【0035】
映像信号を録画する場合は、受信部100の出力は記憶部103に録画データ103aとして記録され、その際、記録中の受信電波の強度およびノイズ強度を受信電波強度検出部101より受信して記憶部103に受信電波強度履歴データ103bとして記録する。
【0036】
録画データ103aをユーザーが参照するために操作部106を操作すると、図5に示すように表示画面110に録画データ表示領域110bが表示される。録画データ表示領域110bは、録画時間114bに沿ってサムネイル表示112bとCN比113bが表示される。この際、閾値判定部104bが閾値1130bに基づいて受信電波強度履歴データ103bを判定し、CN比が閾値1130b以下になっている場合は、記録が失敗している可能性があるため、その旨を警告情報115bへ表示する。
【0037】
(第1の実施の形態の効果)
上記した本発明の第1の実施の形態によると、衛星放送受信装置1は、CN比の時間履歴を表示するため、ユーザーはCN比の変化の経緯を把握可能で、またCN比に沿った気象状態の変化を把握でき、くもりである場合のくもり度合い、また、これから気象が回復するのか悪化するのかを把握することができる。
【0038】
また、録画データ103aと関連づけて受信電波強度履歴データ103bを記録し、録画時にCN比の低下による記録の失敗が生じた場合に、その旨をユーザーに警告することができるため、ユーザーは記録の失敗の原因がCN比の低下によるものかどうかを把握することができる。
【0039】
なお、受信電波強度表示領域110aは、ユーザーの操作により表示/非表示の切替が可能である。
【0040】
なお、閾値1130bおよび警告情報115bは、録画データの参照時のみでなく、リアルタイム視聴時における受信電波強度表示領域110aに適用しても良い。これにより、CN比低下による映像表示の失敗をユーザーに知らせることができる。
【0041】
〔第2の実施の形態〕
図6は、本発明の第2の実施の形態における衛星放送受信システムの構成を示す概略図である。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については共通の符号を付している。
【0042】
衛星放送受信システム4は、衛星放送の電波を発信する衛星2と、複数の衛星放送受信装置1とからなる。複数の衛星放送受信装置1は、設置されている場所に応じて、例えば地域5Aおよび地域5Bと分けられ、それぞれの地域に対してサーバ6Aおよびサーバ6Bが設置される。各地域は、例えばサーバを中心として半径1km圏内とする。各衛星放送受信装置1は、インターネット13によって各地域のサーバに接続されている。
【0043】
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるサーバの構成を示す概略図である。なお、サーバ6Aについての構成を示したが、サーバ6Bにおいても同様の構成を有するものとする。
【0044】
サーバ6Aは、情報を読み書き自在に記録する記憶部601と、サーバ6Aの各部を制御する制御部602と、外部と通信して情報を取得する通信部603と、各部を接続するバス604とを有する。
【0045】
記憶部601は、例えばハードディスクドライブであり、通信部603を介して各衛星放送受信装置1から受信したCN比を受信電波強度収集データ601aとして保有する。
【0046】
制御部602は、受信電波強度収集データ601aを解析し、解析結果を通信部603を介して各衛星放送受信装置1へと送信させる収集データ計算部602aを有する。
【0047】
(動作)
以下に、本発明の第2の実施の形態における衛星放送受信装置および衛星放送受信システムの動作を図6および各図を参照しつつ説明する。
【0048】
各衛星放送受信装置1は、例えば地域5Aに設置されている場合、アンテナ12および受信部100により衛星放送の電波を受信し、受信電波強度検出部101において受信電波の強度およびノイズ強度を検出する。受信電波強度検出部101は検出結果をCN比として出力し、出力は通信部105を介し、インターネット13を通じてサーバ6Aへと送信される。
【0049】
サーバ6Aは、各衛星放送受信装置1から送信されてきたCN比を通信部603を介して受信して、記憶部601の受信電波強度収集データ601aとして保存する。収集データ計算部602aは、受信電波強度収集データ601aの統計をとって、最も信用できる値、例えば平均値を算出する。差出された値は、インターネット13を通じて再び各衛星放送受信装置1へと送信される。
【0050】
各衛星放送受信装置1は、通信部105を介してサーバ6AからCN比を受信し、番組視聴時は、グラフ作成部104aによってリアルタイムに電波強度グラフ化され、表示制御部102を介して表示部11に受信電波強度表示領域110aとして表示される。また、録画時は、受信電波強度履歴データ103bとして記録される。
【0051】
(第2の実施の形態の効果)
上記した本発明の第2の実施の形態によると、各地域にサーバを設置し、複数の衛星放送受信装置1のCN比をもって地域ごとのCN比を算出したため、CN比および天気表示の精度を向上することができる。
【0052】
なお、サーバは各地域に設置せずとも、任意の場所に設置して各地域のデータを収集するものとしてもよい。
【0053】
また、サーバは地域内に存在する衛星放送受信装置1から受信するCN比のバラつきを各衛星放送受信装置1に提供してもよい。このことより、各衛星放送受信装置1は、周辺の天気を予測できるようになる。
【0054】
また、サーバは、地域外の衛星放送受信装置1にもデータを提供してもよい。このことより、各衛星放送受信装置1は、任意の遠隔地の天気情報を取得することができる。
【0055】
また、サーバを設置せず、各地域の衛星放送受信装置1のいずれかが代表となり、サーバの機能を実行してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関する衛星放送の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に関する衛星放送受信装置の構成を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に関する衛星放送受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に関する受信電波強度表示領域の表示の具体例を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に関する録画データ表示領域の表示の具体例を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における衛星放送受信システムの構成を示す概略図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるサーバの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
【0057】
1…衛星放送受信装置、2…衛星、3…雨雲、4…衛星放送受信システム、5A…地域、5B…地域、6A…サーバ、6B…サーバ、10…本体、11…表示部、12…アンテナ、13…インターネット、100…受信部、101…受信電波強度検出部、102…表示制御部、103…記憶部、103a…録画データ、103b…受信電波強度履歴データ、104…制御部、104a…グラフ作成部、104b…閾値判定部、105…通信部、106…操作部、107…バス、110…表示画面、110a…受信電波強度表示領域、111a…電波強度グラフ表示領域、112a…天気表示領域、110b…録画データ表示領域、111b…録画データファイル情報、112b…サムネイル表示、113b…CN比、114b…録画時間、115b…警告情報、601…記憶部、601a…受信電波強度収集データ、602…制御部、602a…収集データ計算部、603…通信部、604…バス、1110…閾値、1111…閾値、1120…天気アイコン、1120b〜1123b…サムネイル、1121…CN比表示、1130b…閾値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星放送の電波を受信する受信部と、
前記受信部が受信した電波の強度を検出する受信電波強度検出部と、
前記受信した電波を復調した映像信号を映像として出力する表示部と、
前記受信電波強度検出部の出力に基づいて、時間をパラメータに持つ電波強度グラフを作成し、前記電波強度グラフを前記映像とともに前記表示部に表示させる制御部とを有することを特徴とする衛星放送受信装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記電波強度グラフを作成するグラフ作成部と、予め定めた閾値に基づいて前記受信電波強度検出部の出力に対応した天気情報を前記表示部に表示させる閾値判定部を有することを特徴とする請求項1に記載の衛星放送受信装置。
【請求項3】
衛星放送の電波を受信する受信部と、
前記受信部が受信した電波の強度を検出する受信電波強度検出部と、
前記受信した電波を復調した映像信号を映像として出力する表示部と、
前記映像信号を録画データとして記憶する記憶部と、
前記受信電波強度検出部の出力に基づいて、時間をパラメータに持つ電波強度グラフを作成し、前記電波強度グラフを前記映像とともに前記表示部に表示するグラフ作成部を有する制御部とを有することを特徴とする衛星放送受信装置。
【請求項4】
前記受信電波強度検出部は、前記電波の強度としてCN(Career to Noise)比を検出することを特徴とする請求項1または3に記載の衛星放送受信装置。
【請求項5】
前記制御部は、予め定めた閾値に基づいて前記受信電波強度検出部の出力に対応した天気情報を前記表示部に表示させる閾値判定部を有することを特徴とする請求項3に記載の衛星放送受信装置。
【請求項6】
前記グラフ作成部は、前記受信電波強度検出部の出力を前記録画データの時刻に対応づけて受信電波強度履歴データとして前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項3に記載の衛星放送受信装置。
【請求項7】
前記グラフ作成部は、前記録画データを参照表示する際に、前記録画データとともに、時間をパラメータにもつ電波強度グラフによって前記受信電波強度履歴データを表示することを特徴とする請求項6に記載の衛星放送受信装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記グラフ作成部を有するとともに、前記録画データを参照表示する際に、前記録画データに対応づけられた前記受信電波強度履歴データを判定し、予め定めた閾値以下の前記受信電波強度検出部の出力が存在する場合に、前記表示部に警告を表示する閾値判定部を有することを特徴とする請求項6に記載の衛星放送受信装置。
【請求項9】
衛星放送の電波を受信する複数の衛星放送受信装置と、
前記複数の衛星放送受信装置が検出した受信電波の強度の情報をインターネットを介して収集し、複数の前記情報を解析するサーバとを有し、
前記複数の衛星放送受信装置は、前記サーバが解析した複数の前記情報の解析結果を表示することを特徴とする衛星放送受信システム。
【請求項10】
前記サーバは、前記解析結果として複数の前記情報の平均値を計算することを特徴とする請求項9に記載の衛星放送受信システム。
【請求項11】
前記衛星放送受信装置は、衛星放送を録画中は、前記解析結果を履歴として保存することを特徴とする請求項10に記載の衛星放送受信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−113313(P2008−113313A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−295588(P2006−295588)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】