説明

衝突安全ボンネット

【課題】自動車の衝突安全性能の向上を対人衝突時の被害者に対して、そして乗員にも図る事を可能にした車両部品とその作動機能を提供する。
【解決手段】ボンネットを持つ自動車であって、衝突時において、乗員用のエアーバック3と、その作動機能を共用したエアーバッグ2を用いてボンネットがその前端部分を支点とし、その後端部分をフロントガラス上端付近まで持ち上げられ、フロントガラスとボンネットの空間をエアーバック4で埋め、その状態を規制ワイヤー5にて保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車の衝突安全性能を高める物である。
【背景技術】
【0002】
従来の衝突安全物は乗員の安全を図る物がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−224325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の衝突安全物(シートベルト、エアーバッグ等)は乗員の安全を図る事はできても対人衝突時に被害者の安全を図る事はできない物が多数である。
【0005】
本発明は、対人衝突時に被害者及び乗員の安全性を高め、なおかつ対人衝突時以外の衝突時にも乗員の安全性もより高める目的にしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成する為に衝突時にボンネットの前端部分を支点とし、その後端をエアーバックを用いて、瞬時に車両のフロントガラス上端付近まで持ち上げ、なおかつフロントガラスとボンネットの空間を埋め、その状態を保持する機能を持たせるものである。
【発明の効果】
【0007】
対人衝突時に被害者がフロントガラスに直撃するとフロントガラスはその原材料の性質上、高硬度であり、被害者の損傷は重大なものになる。本発明は
ボンネットおよびエアーバックのそれらの機能上、硬さ、強度、柔軟性を調整できる性質を利用し、対人衝突時に被害者がフロントガラスに直撃する前に被害者を受け止め、被害者の損傷を軽減する事ができる。対物衝突時においても衝突の衝撃によって、器物がフロントガラスを突き破りって車両車内へ侵入する事を防ぎ、乗員の損傷を防ぐ事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明に関する衝突安全ボンネットを備えた乗用車の例を示す外観図、図2は当発明の衝突安全ボンネットを備えた乗用車の衝突時の側面図。
【実施例】
【0009】
図1のように平常時にはボンネットは本来の機能を果たすために本来の状態にある。車両走行時に人をはねた時には図2のように従来から有る衝突安全物の車内エアーバッグ2が従来から有る、作動システムにより作動し、同時に本発明品の作動機構の一つであるボンネット後部下に収められていたエアーバッグ1がエアーバッグ2の作動システムと連動し、ボンネットをその前端部分を支点に、その後端をフロントガラス上端付近の高さまで持ち上げ、フロントガラスとボンネットの空間を埋め、その状態を規制ワイヤーで保持する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の衝突安全ボンネットを備えた乗用車の例を示した外観図である。
【0011】
【図2】本発明の衝突安全ボンネットの作動時の例を示した側面図である。
【符号の説明】
【0012】
1 車体
【0013】
2 ボンネット
【0014】
3 エアーバッグ1
【0015】
4 エアーバッグ2
【0016】
5 規制ワイヤー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボンネットを持つ自動車において、衝突時にボンネットがその前端部分を支点とし、その後端をエアーバックを用いて、瞬時に車両のフロントガラス上端付近まで持ち上げ、なおかつフロントガラスとボンネットの空間を埋め、その状態を保持する事により、対人衝突時の被害者がフロントガラスへ直撃する事を防ぎ、なおかつ車両前方へ跳ね飛ばされる事を防ぎ、被害者の損傷の軽減を図るものである。対物衝突においても器物の車両室内への侵入を防ぎ、車両室内乗用人員の損傷の軽減を図る物である。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−131243(P2012−131243A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282475(P2010−282475)
【出願日】平成22年12月18日(2010.12.18)
【出願人】(710013251)
【Fターム(参考)】