説明

表示システム、表示装置、画像形成装置、表示方法、及びコンピュータプログラム

【課題】例えば、初めての利用者の場合、又は初めて利用する機能の場合であって当該利用者に係る選択履歴が作成されていない場合であっても、適宜一つの項目を選択して表示できる表示システム、表示装置、画像形成装置、表示方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】利用者の識別データ毎に項目の被選択履歴を記憶しておき、ある利用者から一つの項目を選択して表示する指示を受け付けた場合、当該利用者だけでなく、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面を表示し、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける表示装置、表示システム、画像形成装置、表示方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の技術の発展は、各種電気機器における多機能化と共に機能の充実化を実現してきた。このような多機能化に伴い、利用者が当該電気機器に一つの機能を実行させる場合は、先ず、該電気機器の数多い機能を認識し、その中から一つを選択することになり、機能選択における利用者の負担を増加させる上に、選択操作ミスの可能性を拡大させる結果となった。
【0003】
これに対し、利用者が一度選択した機能の設定、又は、選択頻度の高い機能・設定に関して、当該利用者の操作履歴を作成し、該操作履歴を用い、利用者の操作手順を減らす技術が知られている。
【0004】
例えば、特許文献1では、利用者の使用頻度に応じて適切な操作画面を表示すると共に、使用頻度の高い機能だけでなく自機で使用可能な機能を表示して利用者が選択できるようにした画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−41238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したように操作履歴を用いて利用者の操作手順を減らす従来の技術は、該利用者が当該装置を初めて利用する場合には対応できないという問題がある。すなわち、従来の技術では利用者が装置を利用することにより、該利用者の機能・設定の選択履歴が作成され、その後の当該装置の利用の際に、該選択履歴に基づき、当該利用者の操作手順を減らす構成であるので、初めての利用者の場合、又は初めて利用する機能の場合は選択履歴が作成されておらず、操作手順を減らすことが出来ない。しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、このような問題を解決できない。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、利用者の識別データ毎に項目の被選択履歴を記憶しておき、ある利用者から一つの項目を選択して表示する指示を受け付けた場合、当該利用者だけでなく、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示することにより、例えば、初めての利用者の場合、又は初めて選択する項目の場合であって当該利用者に係る選択履歴が作成されていない場合であっても、適宜一つの項目を選択して表示できる表示システム、表示装置、画像形成装置、表示方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る表示システムは、複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段とを備える表示装置を複数含む表示システムにおいて、各表示装置は、利用者の識別データ毎に、項目及び該項目の従属項目の被選択履歴を記憶する記憶手段と、該記憶手段が記憶している被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う判定手段と、該判定手段の判定結果に基づき、前記被選択項目の従属項目を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、前記判定手段が、前記記憶手段が記憶している記憶被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う。前記表示手段は前記判定手段の判定結果に基づき、前記被選択項目の従属項目を表示する。
【0010】
本発明に係る表示システムは、各表示装置は、前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記表示手段は、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記記憶手段が記憶している記憶被選択履歴に基づき、前記表示手段が前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示する。
【0012】
本発明に係る表示システムは、一の表示装置の被選択履歴を、他の表示装置が共有できるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、サーバを用い、該サーバに前記被選択履歴を記憶することにより、又はインターネット、LAN等を介して一の表示装置の被選択履歴を、他の表示装置が読み出し出きるように構成する。
【0014】
本発明に係る表示装置は、複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段とを備える表示装置において、利用者の識別データ毎に項目の被選択履歴を記憶する記憶手段と、一つの項目を選択して表示する指示を受け付ける指示受付手段と、該指示受付手段が該指示を受け付けた場合、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示する表示手段とを備えていることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、前記指示受付手段が、一つの項目を選択して表示する指示を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶されている全利用者に係る被選択履歴に基づき、前記表示手段が一つの項目を選択して前記表示部に表示する。
【0016】
本発明に係る表示装置は、前記記憶手段は、各項目の従属項目の被選択履歴を利用者毎に記憶しており、前記指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記表示手段は、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示し、従属項目を表示し直す再表示指示を受け付ける表示指示受付手段を備え、該表示指示受付手段が該再表示指示を受け付けた場合、前記表示手段は、受け付けた時点から所定期間以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、前記指示受付手段が、一つの項目を選択して表示する指示を受け付けた場合、前記表示手段は、前記記憶手段に記憶されている全利用者に係る被選択履歴に基づき、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示する。また、前記表示指示受付手段が前記再表示指示を受け付けた場合、前記表示手段は、例えば、1ヵ月以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示し直す。
【0018】
本発明に係る表示装置は、前記被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う判定手段を備え、前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記表示手段は、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、前記判定手段が、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定した場合、前記表示手段が、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示する。
【0020】
本発明に係る表示装置は、前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定された場合、前記表示手段による従属項目の被選択回数の多い順表示を行わないように構成されていることを特徴とする。
【0021】
本発明にあっては、前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定された場合は、利用者が使い慣れている項目の選択であるとみなし、前記表示手段による、前記被選択項目の従属項目の被選択回数が多い順に表示する処理は行われない。
【0022】
本発明に係る表示装置は、前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定された場合であっても、前記指示受付手段が前記指示を受け付けた場合は、前記表示手段が前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定された場合であっても、前記指示受付手段が前記指示を受け付けた場合は、優先的に、前記表示手段が前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示する。
【0024】
本発明に係る表示装置は、外部から被選択履歴に係るデータを取得する履歴取得手段を備え、前記判定手段は前記被選択項目の被選択回数がゼロであるか否かを判定し、前記被選択項目の被選択回数がゼロであると判定された場合、前記表示手段は、前記履歴取得手段が取得したデータに基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、前記判定手段が、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の被選択回数がゼロであるか否かを判定し、前記被選択項目の被選択回数がゼロであると判定した場合、前記表示手段は、前記履歴取得手段が取得したデータに基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示する。
【0026】
本発明に係る表示装置は、前記選択受付手段が項目又は従属項目の選択を受け付けた場合、以前に該項目又は従属項目が選択されたときまでの期間が、所定の期間以上であるか否かを、前記被選択履歴に基づいて判定する期間判定手段を備え、所定の期間以上であると判定された場合は、前記表示手段が被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0027】
本発明にあっては、前記選択受付手段が項目又は従属項目の選択を受け付けた場合、前記期間判定手段が、以前に該項目又は従属項目が選択されたときまでの期間が所定の期間以上であるか否かを判定する。前記期間判定手段による判定の結果、所定の期間以上である場合は、当該利用者が長期間前記項目又は従属項目を操作していないことから操作方法を忘れている可能性があるとみなし、前記表示手段が当該被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示する。
【0028】
本発明に係る表示装置は、前記表示手段による表示、又は判定手段による判定は、所定の期間範囲における前記被選択履歴に基づいて行われ、前記期間範囲は変更可能に構成されていることを特徴とする。
【0029】
本発明にあっては、前記期間範囲は変更可能に構成されており、利用者が必要に応じて前記期間範囲を変更することが出来る。
【0030】
本発明に係る表示装置は、前記被選択履歴に基づき、その時点から所定期間以前までにおける被選択回数が一番多い項目又は従属項目を表す文字又は図形を表示する付加情報表示手段を備えていることを特徴とする。
【0031】
本発明にあっては、例えば、前記表示手段によって項目又は従属項目が表示された場合、付加情報表示手段が、前記被選択履歴に基づき、その時点から所定期間以前までにおける被選択回数が一番多い項目又は従属項目に所定の文字又は図形を付し、その旨を表す。
【0032】
本発明に係る画像形成装置は、前述の発明の何れか一つに記載の表示装置を備え、該表示装置の選択受付手段が受け付けた選択に係る項目に基づき、シート状の記録媒体に画像を形成するように構成してあることを特徴とする。
【0033】
本発明にあっては、前記表示装置の選択受付手段が受け付けた選択に係る項目に基づき、シート状の記録媒体に所定の画像を形成する。
【0034】
本発明に係る表示方法は、複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段と、利用者の識別データ毎に項目及び該項目の従属項目の被選択履歴を記憶する記憶手段とを備える表示装置で、項目又は従属項目を表示する表示方法において、一つの項目を選択して表示する指示を受け付ける指示受付ステップと、該指示受付ステップが該指示を受け付けた場合、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示する表示ステップとを含むことを特徴とする。
【0035】
本発明に係るコンピュータプログラムは、複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段と、利用者の識別データ毎に項目及び該項目の従属項目の被選択履歴を記憶する記憶手段とを備える表示装置を構成するコンピュータに、項目又は従属項目を表示させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、一つの項目を選択して表示する指示を受付させる指示受付ステップと、コンピュータに、前記指示受付ステップが前記指示を受け付けた場合、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示させる表示ステップとを実行させることを特徴とする。
【0036】
本発明にあっては、一つの項目を選択して表示する指示が受け付けられた場合、前記記憶手段に記憶されている全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目が選択されて前記表示部に表示される。
【0037】
本発明に係る表示方法は、前記指示受付ステップが前記指示を受け付けた場合、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するステップと、従属項目を表示し直す再表示指示を受け付ける表示指示受付ステップと、該表示指示受付ステップが該再表示指示を受け付けた場合、受け付けた時点から所定期間以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示するステップとを含むことを特徴とする。
【0038】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記指示受付ステップが前記指示を受け付けた場合、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示させるステップと、コンピュータに、従属項目を表示し直す再表示指示を受付させる表示指示受付ステップと、コンピュータに、前記表示指示受付ステップが前記再表示指示を受け付けた場合、受け付けた時点から所定期間以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0039】
本発明にあっては、一つの項目を選択して表示する指示が受け付けられた場合、前記記憶手段に記憶されている全利用者に係る被選択履歴に基づき、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示される。また、前記再表示指示が受け付けられた場合、例えば、1ヵ月以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目が新たに表示される。
【0040】
本発明に係る表示方法は、前記被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う判定ステップと、前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するステップとを含むことを特徴とする。
【0041】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、前記被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行わせる判定ステップと、コンピュータに、前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示させるステップとを実行させることを特徴とする。
【0042】
本発明にあっては、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目が被選択回数の多い順に表示される。
【発明の効果】
【0043】
本発明によれば、利用者の識別データ毎に項目の被選択履歴を記憶しておき、ある利用者から一つの項目を選択して表示する指示を受け付けた場合、当該利用者だけでなく、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示するので、例えば、初めての利用者の場合、又は初めて選択する項目の場合であって当該利用者に係る選択履歴が作成されていない場合であっても、全利用者に係る被選択履歴に基づき、適宜一つの項目を選択して表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態1に係る表示システムの構成例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態1の複合機の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1の記憶部に記憶されている被選択履歴を概念的に示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態1の複合機の制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る表示装置、画像形成装置並びに表示システムにおける処理を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1に係る表示装置、画像形成装置並びに表示システムにおける処理を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1に係る表示装置、画像形成装置並びに表示システムにおける処理を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態1の基本のメニュー画面の一例を示す例示図である。
【図9】実施の形態1において、選択指示受付部が一つの項目を選択して表示する指示を受け付けたと判定した場合の表示制御部によるメニュー画面の表示の一例を示す例示図である。
【図10】実施の形態1において、表示制御部によって被選択項目の従属項目が通常表示されたメニュー画面の一例を示す例示図である。
【図11】実施の形態1において、被選択項目の従属項目が通常表示されたメニュー画面から「提案」ソフトキーが操作された場合に表示されるメニュー画面の一例を示す例示図である。
【図12】図10に例示したメニュー画面から、利用者が「提案」ソフトキー以外に、何れかのソフトキーを操作した場合に通常表示されたメニュー画面の一例を示す例示図である。
【図13】図11に例示されたメニュー画面から、利用者が所定のソフトキーを操作した場合に表示される画面の一例を示す例示図である。
【図14】本発明の実施の形態2の複合機の制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態3の複合機の要部構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下に、本発明に係る表示装置及び画像形成装置が複合機である場合であって、複数の複合機及びパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと言う。)が本発明に係る表示システムを構成している場合を例として、本発明に係る表示装置、画像形成装置及び表示システムについて図面に基づいて詳述する。
【0046】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る表示システムの構成例を示す模式図である。
実施の形態1に係る表示システムは、複数のパソコンPC1、PC2、PC3と、複数の複合機1、100、200とを含み、これらはインターネット、LAN等のネットワークNを介して接続している。
【0047】
実施の形態1に係る表示システムでは、パソコンPC1、PC2、PC3には各複合機1、100、200に対応するプリントドライバが格納されており、パソコンPC1、PC2、PC3を用いて印刷データを作成した利用者は、前記プリントドライバを用いて印刷の設定を行い、前記印刷データ及び該設定に係るデータ(以下、設定データ)は、前記プリントドライバを介して対象の複合機に送信される。斯かる際、印刷データを作成した利用者を識別する識別データも共に送信される。前記対象の複合機は、前記印刷データ及び設定データを受信した場合、前記設定に基づき、前記印刷データに基づく画像をシート状の記録媒体に印刷する。斯かる際、対象の複合機は、前記利用者の識別データと、前記設定データとを関連付けて記憶するように構成されている。
【0048】
また、実施の形態1に係る表示システムでは、例えば、利用者が複合機1、100、200を操作して設定を行い、該設定に基づく所定のジョブ(例えば、コピー、印刷等)の指示を行った場合、複合機1、100、200は該設定に基づいてジョブを実行すると共に、該ジョブに係る利用者を識別する識別データと、該ジョブに係る設定とを関連付けて記憶するように構成されている。
【0049】
夫々のパソコンPC1、PC2、PC3は、ROMに予め格納された制御プログラムを読込んで実行するCPUと、プログラム実行中に発生するデータを一時的に記憶するRAMと、印刷データ等を複合機1、100、200に送信する通信I/Fと、自機の識別データ、利用者の識別データ等を記憶する記憶部と、表示部とを備えている。
【0050】
以下、複合機1、100、200の構成について説明する。複合機1、100、200は略同様の構成であるので、複合機1の構成を説明し、複合機100、200の構成の説明を省略する。
【0051】
図2は本発明の実施の形態1の複合機1の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態1の複合機1は、画像入力装置3と、画像出力装置5と、画像処理装置4と、通信装置6と、画像表示部8(表示部)と、記憶部9(記憶手段)と、操作パネル10とを備えており、これらのハードウェアはバスBによって制御部2に接続されている。
【0052】
画像入力装置3は、処理すべき原稿の画像データの光学的読み取りを行う。また、画像入力装置3は、読み取り用の原稿に光を照射する光源、例えばCCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を有する。画像入力装置3では、所定の読取り位置にセットされた原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログデータを出力する。
【0053】
画像出力装置5は、画像処理装置4から出力される画像データに基づく画像を記録用紙、OHPフィルム等のシート状の記録媒体に印刷する。画像出力装置5は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像をシート上に転写する転写器等を備えており、例えば、電子写真方式にて画像をシート上に形成する。
【0054】
通信装置6(履歴取得手段)は、所定のデータを外部へ送信するネットワークカード、モデム等を備えている。例えば、複合機1は通信装置6を介して、パソコンPC1、PC2、PC3から前記印刷データ、設定データ及び利用者の識別データを受信する。また、複合機1は実行したジョブに係る利用者の識別データと、該ジョブに係る設定(設定データ)とを、通信装置6を介して複合機100、200に送信し、また複合機100、200からこれら複合機が実行したジョブに係る利用者の識別データと、該ジョブに係る設定とを取得する。
【0055】
記憶部9は、例えば、ハードディスク等の不揮発性の半導体メモリであり、画像入力装置3を介して取得した原稿の画像データ、後述するメニュー画面に表示する各従属項目に対する簡単な説明、詳細説明等を記憶しており、また利用者を識別する識別データ(例えば、ID番号、名前等)を利用者毎に予め記憶している。
【0056】
また、記憶部9は利用者が操作パネル10のハードキー又はタッチパネル81のソフトキーを操作して設定を行い、該設定に基づく所定のジョブの指示を行った場合、該ジョブに係る利用者の識別データと、該ジョブに係る設定(設定データ)とを関連付けた被選択履歴(以下、記憶被選択履歴と言う。)を記憶している。詳しくは、前記設定において選択された、キー(項目又は従属項目)の詳細が記憶されている。更に、前記記憶被選択履歴には、パソコンPC1、PC2、PC3から印刷データと共に受信する設定データ(選択された項目又は従属項目)と、利用者の識別データとが関連付けて記憶されている。更に、記憶部9は、通信装置6を介して取得する、複合機100、200が記憶している利用者の識別データと、設定データとを関連付けた被選択履歴(以下、取得被選択履歴と言う。)を記憶する。
【0057】
図3は本発明の実施の形態1の記憶部9に記憶されている被選択履歴を概念的に示す概念図である。各利用者のID(識別データ)毎に、被選択項目及び日付が関連付けて記憶されている。すなわち、利用者毎に、当該利用者によって選択された被選択項目及び被選択従属項目、並びに該選択が行われた日付が関連付けて記憶されている。例えば、被選択項目2は、被選択項目1の従属項目に該当し、被選択項目3は被選択項目2の従属項目に該当する。記憶部9は、例えば、その時点から一年間の被選択履歴を記憶しており、斯かる期間は利用者によって変更できるように構成されている。
【0058】
また、操作パネル10(取得手段)は、複合機1における「ファックス」、「複写」、「印刷」、「メール」等の機能を切り替える機能ボタン、テンキー、受け付けた指示を確定するためのエンターキー、画像入力装置3を介して読み取った原稿の画像をシート状の記録媒体に画像形成するための「出力」キー又は「コピー」キー等を備えている。
複合機1の操作に先だって利用者は操作パネル10を操作して自分の識別データを入力するので、操作パネル10を介して利用者の識別データを取得できる。また、パソコンPC1、PC2、PC3から印刷データと共に設定データ及び利用者の識別データを受信する場合は、パソコンPC1、PC2、PC3が本発明に係る取得手段の役割をなす。
【0059】
画像表示部8には、例えば液晶ディスプレイからなり、複合機1の状態、ジョブ処理の状況、画像入力装置3が読み取った原稿の画像、操作パネル10の操作内容の確認等、利用者に対して報知すべき情報が表示される。また、画像表示部8には、実行すべきジョブに係る設定を受け付けるための項目のソフトキーが表示される。例えば、後述するタッチパネル81を介して、所定の項目の選択を利用者から受け付けた場合、画像表示部8には、当該項目に従属する従属項目が更に表示される。更に、該従属項目の何れかの選択を利用者から受け付けた場合、画像表示部8には、当該従属項目に従属する従属項目が更に表示される。なお、以下の記載においては、このような場合に、「従属項目」を「項目」として記載する場合がある。
更に、画像表示部8には、後述するメニュー画面、「提案」ソフトキー、及び「直近1ヵ月」ソフトキーが表示される。
【0060】
また、画像表示部8はタッチパネル81(選択受付手段)を備えており、タッチパネル81は利用者から項目の選択を受け付ける。詳しくは、利用者がタッチパネル81の所定位置を指先でタッチ操作した場合、この際の圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、利用者の指先の接触点の画像表示部8の画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。従って、タッチパネル81を介して利用者から指示、及び所定のソフトキーの選択を受け付けることが出来る。
【0061】
画像処理装置4は、例えば画像入力装置3から入力されるアナログデータを基にデジタル形式の画像データを生成し、又は記憶部9に記憶されている画像データを読み出し、夫々の画像の種類に応じた処理を施した後、出力用画像データを生成する。画像処理装置4によって生成された出力用画像データは、画像出力装置5又は通信装置6に出力される。
【0062】
図4は本発明の実施の形態1の複合機1の制御部2の要部構成を示す機能ブロック図である。制御部2はCPU21、ROM22及びRAM23を備えている。
【0063】
ROM22には各種の制御プログラム、後述するように、項目又は従属項目を被選択回数の多い順に表示するためのプログラム、項目又は従属項目を含むメニュー画面を表示するためのプログラム、後述する判定部27が判定を行う際に用いる閾値等が予め格納されており、RAM23はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM23は、例えば、ROM22から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、外部から受信した各種データを記憶する。
【0064】
CPU21は、ROM22に予め格納されている制御プログラムをRAM23上にロードして実行することによって前述の各種ハードウェアの制御を行い、装置全体を本発明の実施の形態1の複合機1として動作させる。
【0065】
更に、制御部2は表示制御部24、選択指示受付部25、表示指示受付部26、判定部27及び付加情報表示部28を備えている。
【0066】
表示制御部24は、記憶部9に記憶されている前記被選択履歴(記憶被選択履歴又は取得被選択履歴)に基づき、項目及び該項目の従属項目の画像表示部8への表示を行う。
詳しくは、表示制御部24は、全利用者の被選択履歴に基づき、一つの項目又は従属項目を選択して表示し、又は被選択回数の多い順に項目又は従属項目を表示し、又はその時点から所定時間以前(例えば、1ヵ月以前)までの直近期間における前記被選択履歴に基づき、項目又は従属項目を表示し直す。該直近期間に係る期間は利用者によって変更できるように構成されている。
【0067】
なお、表示制御部24は、ROM22に格納されているプログラムを用い、項目又は従属項目のソフトキーを含むメニュー画面を形成して画像表示部8に表示する。利用者は、項目又は従属項目のソフトキーに対応する画像表示部8上の画面をダッチ操作することにより、所定の項目を選択する。
【0068】
選択指示受付部25は、画像表示部8に表示される「提案」ソフトキーを介して、一つの項目を任意に選択して表示する指示を利用者から受け付ける。すなわち、利用者が「提案」ソフトキーをダッチ操作した場合、タッチパネル81によって「提案」ソフトキーのダッチ操作が検出され、「提案」ソフトキーの選択を受け付ける。斯かる際、選択指示受付部25は一つの項目を任意に選択して表示する指示として受け付ける。
【0069】
表示指示受付部26は、画像表示部8に表示される「直近1ヵ月」ソフトキーを介して、利用者から既に表示中の項目又は従属項目を表示し直す指示を受け付ける。すなわち、利用者が「直近1ヵ月」ソフトキーをダッチ操作した場合、タッチパネル81を介して「直近1ヵ月」ソフトキーのダッチ操作が検出され、「直近1ヵ月」ソフトキーの選択を受け付ける。斯かる際、表示指示受付部26は、前記直近期間においての被選択回数の多い順に、項目又は従属項目を表示し直す指示として受け付ける。本実施の形態においては、前記直近期間が1ヵ月である場合を例として説明するが、前記直近期間を利用者が変更可能に構成しても良い。
【0070】
判定部27は、タッチパネル81が利用者から選択を受け付けた被選択項目又は被選択従属項目(以下、被選択項目とも言う)の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かを判定する。すなわち、タッチパネル81が利用者から「提案」ソフトキー以外のソフトキーの選択を受け付けた場合、判定部27は、記憶部9に記憶されている被選択履歴(記憶被選択履歴)に基づき、該選択に係る被選択項目の被選択回数と、ROM22に記憶されている閾値とを比較することにより、前記被選択項目の被選択回数が前記閾値以上であるか否かの判定を行う。更に、判定部27は、必要に応じて、通信装置6を介して取得した取得被選択履歴に基づき、前記被選択項目の被選択回数が前記閾値以上であるか否かの判定を行う。
【0071】
付加情報表示部28は、表示制御部24によって表示された複数の項目又は従属項目のうち、前記直近期間において被選択回数が一番多い項目又は従属項目を表示する。詳しくは、付加情報表示部28は、前記直近期間の被選択履歴に基づき、前記直近期間において被選択回数が一番多い項目又は従属項目に、その旨を表す所定の図形を付し、最近選択が急増していることを利用者に通知する。なお、前記直近期間において被選択回数が一番多い項目又は従属項目に付されるものは図形に限るものでなく、例えば文字であっても良い。
【0072】
図5乃至図7は本発明の実施の形態1に係る表示装置、画像形成装置並びに表示システムにおける処理を説明するフローチャートである。説明の便宜上、複合機1は、「特別機能」ソフトキーを有しており、「特別機能」ソフトキーより下位には従属項目として「画像編集」ソフトキーが従属されており、「画像編集」ソフトキーより下位には従属項目として「写真リピート」ソフトキー(最下位)を有するものとし、利用者は「写真リピート」ソフトキーの選択を希望するものとする。
【0073】
利用者は、複合機1の操作に先だって、操作パネル10を操作して自分の識別データを入力する。CPU21は操作パネル10を介して利用者の識別データを取得し、取得した利用者の識別データと、記憶部9に予め記憶されている利用者の識別データとを対照することにより、利用者の認証を行う(ステップS101)。
【0074】
次いで、表示制御部24は、ROM22に記憶されているプログラムを用い基本のメニュー画面を画像表示部8に表示する(ステップS102)。図8は実施の形態1の基本のメニュー画面の一例を示す例示図である。該基本のメニュー画面には、利用者から設定を受け付けるための項目である、「特別機能」ソフトキー、「両面コピー」ソフトキー、「アウトプット」ソフトキーが表示されている。他に前記基本のメニュー画面には前記「提案」ソフトキーが表示されている。すなわち、各ソフトキーは、項目(又は従属項目)に該当する。
【0075】
その後、選択指示受付部25は、タッチパネル81を介して利用者による前記「提案」ソフトキーの操作を監視することにより、一つの項目を選択して表示する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS103)。
【0076】
選択指示受付部25が一つの項目を選択して表示する選択表示指示を受け付けたと判定した場合(ステップS103:YES)、表示制御部24は、前記記憶被選択履歴の全利用者の被選択履歴に基づき、被選択回数の集計(例えば、1年間分)を行い、被選択回数が最も多い項目(ソフトキー)を選択して表示すると共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に画像表示部8へ表示する(ステップS113)。
【0077】
本実施の形態においては、1年間分を対象として前記被選択回数の集計が行われる場合を例として説明したが、これに限るものでなく、利用者によって変更可能に構成されている。被選択回数の集計がどのくらいの期間範囲の被選択履歴に基づいて行われるのかによって、該集計の結果が変化するので、利用者は必要に応じて前記集計に係る期間を変更することが出来る。
【0078】
図9は実施の形態1において、選択指示受付部25が一つの項目を選択して表示する指示を受け付けたと判定した場合の表示制御部24によるメニュー画面の表示の一例を示す例示図である。例えば、前記被選択回数の集計の結果、「特別機能」ソフトキー(項目)の被選択回数が一番多い場合、表示制御部24によって「特別機能」ソフトキーが選択されて表示されると共に、「特別機能」ソフトキーの従属項目である「画像編集」ソフトキー、「1セット2コピー」ソフトキー、「ステープル」ソフトキー等が、被選択回数の多い順に夫々画像表示部8へ表示されたメニュー画面が表示される。なお、各ソフトキー(従属項目)は、被選択回数の多い順を表す番号と共に表示されている。なお、該メニュー画面には、前記「直近1ヵ月」ソフトキーが表示されている。
【0079】
次いで、表示指示受付部26は、表示中の従属項目を表示し直す再表示指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS114)。該判定は、タッチパネル81を介して利用者による前記「直近1ヵ月」ソフトキーの操作を監視することによって行われる。
【0080】
利用者が「直近1ヵ月」ソフトキーをダッチ操作した場合、換言すれば、表示指示受付部26が表示中の従属項目の再表示指示を受け付けたと判定した場合(ステップS114:YES)、表示制御部24は、該指示を受け付けた時点から1ヵ月以前までの直近期間における前記被選択履歴に基づいて被選択回数の集計を行い、前記直近期間においての被選択回数の多い順に従属項目を表示し直す(ステップS115)。例えば、本実施の形態においては、「とじる」ソフトキー、「枠消去」ソフトキー、「画像編集」ソフトキー等(従属項目)を表示し直す。この後、処理はステップS108に進む。
【0081】
表示指示受付部26が表示中の従属項目の再表示指示を受け付けてないと判定した場合(ステップS114:NO)、換言すれば、利用者が所定時間「直近1ヵ月」ソフトキーをダッチ操作しなかった場合、処理はステップS108に進む。
【0082】
一方、選択指示受付部25が一つの項目を選択して表示する指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS103:NO)、CPU21が「提案」ソフトキー以外に項目(ソフトキー)の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS104)。該判定は、CPU21が、利用者が「提案」ソフトキー以外に、設定を受け付けるための項目である、何れかのソフトキーを操作したかを、タッチパネル81を介して監視することにより行われる。
【0083】
CPU21は項目(ソフトキー)の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS104:NO)、処理をステップS103に戻す。
【0084】
一方、CPU21が項目(ソフトキー)の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS104:YES)、判定部27は利用者によって選択された被選択項目の被選択回数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。該判定は、判定部27が前記記憶被選択履歴の全利用者の被選択履歴に基づき、被選択回数の集計(例えば、1年間分)を行い、該集計の結果と、ROM22に記憶されている閾値とを比較することによって行われる。
【0085】
判定部27は前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定した場合(ステップS105:NO)、前記集計の結果に基づき、前記被選択項目の被選択回数が「ゼロ」であるか否かを判定する(ステップS116)。判定部27は、前記被選択項目の被選択回数が「ゼロ」であると判定した場合(ステップS116:YES)、通信装置6を介して取得され、記憶部9に記憶されている他の複合機(複合機100、200)の被選択履歴(取得被選択履歴)を読み出す(ステップS117)。
【0086】
判定部27は読み出された取得被選択履歴に基づき、被選択回数の集計を行い、利用者によって選択された被選択項目の被選択回数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS118)。
【0087】
判定部27が前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定した場合(ステップS118:YES)、処理はS106に進む。一方、判定部27は前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定した場合(ステップS118:NO)、表示制御部24は、読み出された取得被選択履歴に基づき、被選択回数の集計を行い、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に画像表示部8へ表示する(ステップS119)。
【0088】
このように、本発明では、一の複合機1の被選択履歴が他の複合機100、200と共有できるように構成されている。従って、複合機1にとっては初めての利用者であっても、他の複合機100、200にとっては使い慣れている利用者に対しても適宜対応することができる。すなわち、利用者が同じ機能を有する複数の複合機で操作を行う場合であっても、他の複合機の被選択履歴を参照した上に、対応することが出来る。
【0089】
また、判定部27が前記被選択項目の被選択回数が「ゼロ」でないと判定した場合(ステップS116:NO)、表示制御部24は、前記記憶被選択履歴の全利用者の被選択履歴に基づき、被選択回数の集計を行い、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に画像表示部8へ表示する(ステップS119)(図9参照)。この後、処理はステップS108に進む。
【0090】
一方、ステップS105にて、判定部27が前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定した場合(ステップS105:YES)、又はステップS118にて、判定部27が前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定した場合(ステップS118:YES)、選択指示受付部25は、タッチパネル81を介して利用者による前記「提案」ソフトキーの操作を監視することにより、一つの項目を選択して表示する選択表示指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。
【0091】
選択指示受付部25が前記選択表示指示を受け付けたと判定した場合(ステップS106:YES)、処理はステップS113に進む。以降の処理については、上述した通りであり、詳しい説明を省略する。
【0092】
一方、選択指示受付部25が前記選択表示指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS106:NO)、表示制御部24は、前記被選択項目の従属項目を通常の方法により画像表示部8に表示する。すなわち、表示制御部24は、被選択回数の多い順に関わらず、デフォルトとして設定されている順番にて前記従属項目を画像表示部8に表示する(ステップS107)。
【0093】
このように、本発明では、前記被選択項目の被選択回数が閾値以上である場合は、被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示することなく、通常の方法によって表示する。すなわち、被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するという、いわゆる情報の提供を必要としない、使い慣れている利用者には該情報の提供を行わない。従って、徒に利用者の操作性を悪くすることを未然に防止できる。
【0094】
また、本発明では、前記被選択項目の被選択回数が閾値以上である場合であっても、利用者によって前記「提案」ソフトキーが操作された場合は、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示し、利用者の便宜を図る。
【0095】
図10は実施の形態1において、表示制御部24によって被選択項目の従属項目が通常表示されたメニュー画面の一例を示す例示図である。例えば、利用者によって「特別機能」ソフトキーがタッチ操作された場合、表示制御部24によって「特別機能」ソフトキーの従属項目がランダムに表示される。この際のメニュー画面には、「特別機能」ソフトキーの従属項目である「画像編集」ソフトキー、「1セット2コピー」ソフトキー、「ステープル」ソフトキー等が、被選択回数の多い順に関わらずランダムに表示されている。
【0096】
なお、このメニュー画面には、「提案」ソフトキーが表示されている。該「提案」ソフトキーを介して、上述したように、利用者から一つの項目(従属項目)の選択表示指示を受け付ける。すなわち、利用者が「提案」ソフトキーをダッチ操作した場合、選択指示受付部25は一つの項目(従属項目)の選択表示指示として受け付ける。
【0097】
次いで、選択指示受付部25は、タッチパネル81を介して利用者による前記「提案」ソフトキーの操作を監視することにより、一つの項目(従属項目)の選択表示指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS108)。
【0098】
選択指示受付部25が一つの項目(従属項目)の選択表示指示を受け付けたと判定した場合(ステップS108:YES)、表示制御部24は、前記記憶被選択履歴又は取得被選択履歴の全利用者の被選択履歴に基づき、被選択回数の集計を行い、被選択回数が最も多い項目(ソフトキー)を選択して表示すると共に、該項目の従属項目を画像表示部8に表示し、各従属項目に対する簡単な説明も表示される(ステップS109)。
【0099】
図11は実施の形態1において、被選択項目の従属項目が通常表示されたメニュー画面から「提案」ソフトキーが操作された場合に表示されるメニュー画面の一例を示す例示図である。例えば、前記被選択回数の集計の結果、「画像編集」ソフトキー(項目)の被選択回数が一番多い場合、表示制御部24によって「画像編集」ソフトキーが選択されて表示されると共に、「画像編集」ソフトキーの従属項目である「写真リピート」ソフトキー、「拡大連写」ソフトキー、「鏡像」ソフトキー等の最下位の従属項目が表示されたメニュー画面が、画像表示部8へ表示される。なお、該メニュー画面には、被選択回数の多い順に、各ソフトキー(従属項目)に対する簡単な説明が表示されている。
【0100】
更に、斯かるメニュー画像の簡単な説明には、所定のソフトキーに「↑↑」の図形が付され、最近選択が急増していることを利用者に通知している。すなわち、付加情報表示部28によって、前記直近期間の被選択履歴に基づき、前記直近期間において被選択回数が一番多いソフトキー(項目又は従属項目)に、「↑↑」の図形が付されている。
【0101】
本実施の形態においては、被選択項目の従属項目が通常表示されたメニュー画面から利用者が「提案」ソフトキーをダッチ操作した場合、図11に例示したようなメニュー画面が表示されるように構成した場合を例として説明したが、これに限るものでない。例えば、図9に例示したように、ステップS112にて選択指示受付部25が一つの項目の選択表示指示を受け付けたと判定した場合に表示されるメニュー画面から、所定のソフトキー(例えば、「画像編集」ソフトキー)が選択された場合も、図11に例示したメニュー画面が表示されるように構成しても良い。
【0102】
一方、ステップS108にて、選択指示受付部25が一つの項目(従属項目)の選択表示指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS108:NO)、すなわち、利用者による前記「提案」ソフトキーの操作がなかった場合、CPU21が「提案」ソフトキー以外に項目(従属項目)の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS112)。該判定は、CPU21が、利用者が「提案」ソフトキー以外に、何れかのソフトキー(従属項目)を操作したかを、タッチパネル81を介して監視することにより行われる。
【0103】
CPU21は項目(従属項目)の選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS112:NO)、処理をステップS108に戻す。
【0104】
一方、CPU21が項目(従属項目)の選択を受け付けたと判定した場合(ステップS112:YES)、処理をステップS105に戻す。
【0105】
以降、上述したような処理が繰り返される。すなわち、判定部27は利用者によって選択された被選択項目(従属項目)の被選択回数が閾値以上であるか否かを判定し(ステップS105)、判定部27が前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定した場合、表示制御部24が、前記記憶被選択履歴又は取得被選択履歴に基づき、被選択回数の集計を行い、前記被選択項目(従属項目)の従属項目を被選択回数の多い順に画像表示部8へ表示する。例えば、利用者によって「画像編集」ソフトキーがタッチ操作された場合は、図11に例示したようなメニュー画面が表示される。以上の処理については既に説明しており、詳しい説明を省略する。
【0106】
しかし、ステップS105にて、判定部27が前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定した場合(ステップS105:YES)、表示制御部24は、前記被選択項目の従属項目を通常の方法により画像表示部8に表示する。
【0107】
図12は、図10に例示したメニュー画面から、利用者が「提案」ソフトキー以外に、何れかのソフトキーを操作した場合に通常表示されたメニュー画面の一例を示す例示図である。例えば、利用者によって「画像編集」ソフトキーがタッチ操作された場合、表示制御部24によって「画像編集」ソフトキーの従属項目である「写真リピート」ソフトキー、「拡大連写」ソフトキー、「鏡像」ソフトキー等の最下位の従属項目が、被選択回数の多い順に関わらずランダムに表示されている。なお、このメニュー画面には、「提案」ソフトキーが表示されている。該「提案」ソフトキーを介して、上述したように、利用者から一つの項目(従属項目)の選択表示指示を受け付ける。
【0108】
一方、ステップS109にて表示されたメニュー画面(図11参照)から、利用者が「写真リピート」ソフトキーを操作した場合、CPU21は、該ソフトキー(従属項目)の選択を、タッチパネル81を介して受け付ける(ステップS110)。
【0109】
次いで、表示制御部24は選択されたソフトキー(最下位の従属項目)の詳細説明を記憶部9から読み出して画像表示部8に表示する(ステップS111)。
【0110】
図13は、図11に例示されたメニュー画面から、利用者が所定のソフトキーを操作した場合に表示される画面の一例を示す例示図である。例えば、利用者によって「写真リピート」ソフトキーがタッチ操作された場合、「写真リピート」ソフトキーの詳細説明が画像表示部8に表示されている。
【0111】
以上においては、図11に例示したメニュー画面から、利用者が所定のソフトキーを操作した場合を例として説明したが、これに限るものでない。例えば、図12に例示したメニュー画面から、利用者が所定のソフトキーを操作した場合、又は図12に例示したメニュー画面から、利用者が「提案」ソフトキーを操作した場合も図13に例示した画面が表示される。
【0112】
例えば、表示中の従属項目が最下位の従属項目であるか否かを判定する手段(図示せず)を備え、図12に例示したメニュー画面が画像表示部8に表示された場合であって、表示中の従属項目が最下位の従属項目であると判定された場合は、図12に例示したメニュー画面から、利用者が所定のソフトキーを操作したとき、図13に例示した画面のように、選択されたソフトキーの詳細説明が表示されるように構成される。
【0113】
また、図12に例示したメニュー画面が画像表示部8に表示された場合であって、表示中の従属項目が最下位の従属項目であると判定された場合は、図12に例示したメニュー画面から、利用者が「提案」ソフトキーを操作したとき、被選択回数が最も多い従属項目(ソフトキー)が選択され、図13に例示した画面のように、選択されたソフトキーの詳細説明が表示されるように構成される。
【0114】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る表示システムの複合機1、100、200は、実施の形態1に係る表示システムの複合機1、100、200と同様の構成を有するが、制御部2の構成及び作用が異なる。
【0115】
図14は本発明の実施の形態2の複合機1の制御部2の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態2の複合機1の制御部2は実施の形態1の場合と同様に、CPU21、ROM22、RAM23、表示制御部24、選択指示受付部25、表示指示受付部26、判定部27及び付加情報表示部28を備えており、更に、期間判定部29を備えている。
【0116】
期間判定部29は、利用者が項目又は従属項目(ソフトキー)の選択を行った場合、該選択に係る項目又は従属項目が以前に選択されたとき(以下、以前選択時と言う)までの期間が、所定の期間以上であるか否かを判定する。
【0117】
詳しくは、項目又は従属項目の選択を受け付けた場合、期間判定部29は、前記被選択履歴に基づいて、該項目又は従属項目の以前選択時までの期間を算出し、ROM22に予め記憶されている、所定の期間と比較して、前記以前選択時までの期間が所定の期間以上であるか否かを判定する。前記被選択履歴は、各利用者のID(識別データ)毎に、被選択項目及び日付が関連付けて記憶されているので、計時部(図示せず)の計時結果に基づき、前記以前選択時までの期間を算出することが出来る。
【0118】
期間判定部29によって、前記以前選択時までの期間が所定の期間以上であると判定された場合、表示制御部24は、前記被選択履歴に基づき、被選択回数の集計を行い、被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に画像表示部8へ表示する。
【0119】
従って、過去、当該複合機に使い慣れていたが、長時間使っていなかったことにより、該複合機の操作方法を忘れている利用者に対しても、被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示することにより、該利用者の便宜を図る。
【0120】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0121】
(実施の形態3)
図15は本発明の実施の形態3の複合機1の要部構成を示す機能ブロック図である。実施の形態3の複合機1は、動作を行うためのコンピュータプログラムが、I/F61を介してCD‐ROM等の記録媒体で提供することも可能であるように構成されている。さらに、実施の形態3の複合機1は、前記コンピュータプログラムを、図示しない外部装置から通信装置6を介してダウンロードすることも可能であるように構成されている。以下に、その内容を説明する。
【0122】
実施の形態2の複合機1は外装(又は内装)の記録媒体読み取り装置(図示せず)を備えており、該記録媒体読み取り装置に、一つの項目を選択して表示する指示を受付させ、一つの項目を選択して表示する指示を受け付けた場合、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示させ、一つの項目を選択して表示する指示を受け付けた場合、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示させ、従属項目を表示し直す再表示指示を受付させ、該再表示指示を受け付けた場合、受け付けた時点から所定期間以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示させ、選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かを判定させ、被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、被選択履歴に基づき、被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示させるプログラム等が記録された可搬型記録媒体Aを挿入して、例えば、CPU21がROM22にこのプログラムをインストールする。かかるプログラムはRAM23にロードして実行される。これにより、実施の形態1の本発明の複合機1として機能する。
【0123】
前記記録媒体としては、いわゆるプログラムメディアであっても良く、磁気テープ及びカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
【0124】
通信装置6を介してネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0125】
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0126】
1、100、200 複合機
2 制御部
21 CPU
24 表示制御部
25 選択指示受付部
26 表示指示受付部
27 判定部
28 付加情報表示部
29 期間判定部
3 画像入力装置
4 画像処理装置
5 画像出力装置
6 通信装置
8 画像表示部
81 タッチパネル
9 記憶部
10 操作パネル
PC1、PC2、PC3 パソコン
A 可搬型記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段とを備える表示装置を複数含む表示システムにおいて、
各表示装置は、
利用者の識別データ毎に、項目及び該項目の従属項目の被選択履歴を記憶する記憶手段と、
該記憶手段が記憶している被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う判定手段と、
該判定手段の判定結果に基づき、前記被選択項目の従属項目を表示する表示手段と
を備えていることを特徴とする表示システム。
【請求項2】
各表示装置は、
前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、
前記表示手段は、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
一の表示装置の被選択履歴を、他の表示装置が共有できるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示システム。
【請求項4】
複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段とを備える表示装置において、
利用者の識別データ毎に項目の被選択履歴を記憶する記憶手段と、
一つの項目を選択して表示する指示を受け付ける指示受付手段と、
該指示受付手段が該指示を受け付けた場合、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示する表示手段と
を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、各項目の従属項目の被選択履歴を利用者毎に記憶しており、
前記指示受付手段が前記指示を受け付けた場合、前記表示手段は、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示し、
従属項目を表示し直す再表示指示を受け付ける表示指示受付手段を備え、
該表示指示受付手段が該再表示指示を受け付けた場合、前記表示手段は、受け付けた時点から所定期間以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う判定手段を備え、
前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記表示手段は、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定された場合、
前記表示手段による従属項目の被選択回数の多い順表示を行わないように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記判定手段によって前記被選択項目の被選択回数が閾値以上であると判定された場合であっても、前記指示受付手段が前記指示を受け付けた場合は、前記表示手段が前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
外部から被選択履歴に係るデータを取得する履歴取得手段を備え、
前記判定手段は前記被選択項目の被選択回数がゼロであるか否かを判定し、
前記被選択項目の被選択回数がゼロであると判定された場合、前記表示手段は、前記履歴取得手段が取得したデータに基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする請求項6から8の何れか一つに記載の表示装置。
【請求項10】
前記選択受付手段が項目又は従属項目の選択を受け付けた場合、以前に該項目又は従属項目が選択されたときまでの期間が、所定の期間以上であるか否かを、前記被選択履歴に基づいて判定する期間判定手段を備え、
所定の期間以上であると判定された場合は、前記表示手段が被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するように構成されていることを特徴とする請求項6から9の何れか一つに記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示手段による表示、又は判定手段による判定は、所定の期間範囲における前記被選択履歴に基づいて行われ、
前記期間範囲は変更可能に構成されていることを特徴とする請求項6から10の何れか一つに記載の表示装置。
【請求項12】
前記被選択履歴に基づき、その時点から所定期間以前までにおける被選択回数が一番多い項目又は従属項目を表す文字又は図形を表示する付加情報表示手段を備えていることを特徴とする請求項5から11の何れか一つに記載の表示装置。
【請求項13】
請求項4から請求項12の何れか一つに記載の表示装置を備え、
該表示装置の選択受付手段が受け付けた選択に係る項目に基づき、シート状の記録媒体に画像を形成するように構成してあることを特徴とする画像形成装置。
【請求項14】
複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段と、利用者の識別データ毎に項目及び該項目の従属項目の被選択履歴を記憶する記憶手段とを備える表示装置で、項目又は従属項目を表示する表示方法において、
一つの項目を選択して表示する指示を受け付ける指示受付ステップと、
該指示受付ステップが該指示を受け付けた場合、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示する表示ステップと
を含むことを特徴とする表示方法。
【請求項15】
前記指示受付ステップが前記指示を受け付けた場合、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するステップと、
従属項目を表示し直す再表示指示を受け付ける表示指示受付ステップと、
該表示指示受付ステップが該再表示指示を受け付けた場合、受け付けた時点から所定期間以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示するステップとを含むことを特徴とする請求項14に記載の表示方法。
【請求項16】
前記被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う判定ステップと、
前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示するステップとを含むことを特徴とする請求項14又は15に記載の表示方法。
【請求項17】
複数の項目及び従属項目を含むメニュー画面が表示される表示部と、利用者の識別データを取得する取得手段と、利用者から何れかの項目又は従属項目の選択を受け付ける選択受付手段と、利用者の識別データ毎に項目及び該項目の従属項目の被選択履歴を記憶する記憶手段とを備える表示装置を構成するコンピュータに、項目又は従属項目を表示させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、一つの項目を選択して表示する指示を受付させる指示受付ステップと、
コンピュータに、前記指示受付ステップが前記指示を受け付けた場合、全利用者に係る被選択履歴に基づき、一つの項目を選択して表示させる表示ステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
コンピュータに、前記指示受付ステップが前記指示を受け付けた場合、被選択回数が最も多い項目と共に、該項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示させるステップと、
コンピュータに、従属項目を表示し直す再表示指示を受付させる表示指示受付ステップと、
コンピュータに、前記表示指示受付ステップが前記再表示指示を受け付けた場合、受け付けた時点から所定期間以前までの被選択履歴に基づき、被選択回数の多い順に前記従属項目を表示させるステップと
を実行させることを特徴とする請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
コンピュータに、前記被選択履歴に基づき、前記選択受付手段が選択を受け付けた被選択項目の被選択回数が所定の閾値以上であるか否かの判定を行わせる判定ステップと、
コンピュータに、前記被選択項目の被選択回数が閾値未満であると判定された場合、前記被選択履歴に基づき、前記被選択項目の従属項目を被選択回数の多い順に表示させるステップと
を実行させることを特徴とする請求項17又は18に記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−257936(P2011−257936A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−131221(P2010−131221)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】