説明

表示制御システム、表示制御プログラム及び修正表示情報出力方法

【課題】他人に対して表示される表示内容に応じて表示内容を変化させる。
【解決手段】表示制御システムは、所与のアカウント情報を用いて、該所与のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該所与のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む表示情報を取得する表示情報取得手段と、第1のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得される第1の表示情報と、前記第1のアカウント情報とは異なる第2のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得された第2の表示情報と、に基づき、前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かに応じて選択される前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を含む修正表示情報を生成する修正表示情報生成手段と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示制御システム、表示制御プログラム及び修正表示情報出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されたシステムは、表示制御装置の周辺に近づいた周辺ユーザのIDを取得し、取得したIDに対応するアクセス権の内容の比較に基づいて、情報表示を制御するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−110681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、他人に対して表示される表示内容に応じて表示内容を変化させる表示制御システム、表示制御プログラム及び修正表示情報出力方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明によると、表示制御システムは、所与のアカウント情報を用いて、該所与のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該所与のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む表示情報を取得する表示情報取得手段と、第1のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得される第1の表示情報と、前記第1のアカウント情報とは異なる第2のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得された第2の表示情報と、に基づき、前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かに応じて選択される前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を含む修正表示情報を生成する修正表示情報生成手段と、を含む。
【0006】
請求項2記載の発明によると、前記表示情報は構造化文書であり、前記修正表示情報生成手段は、前記構造化文書の構造単位で、前記第1の表示情報が示す表示内容が前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かを判断し、判断結果に応じて前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を選択する。
【0007】
請求項3記載の発明によると、前記表示情報に基づき該表示情報が示す表示内容の画像を生成する画像生成手段をさらに含み、前記修正表示情報生成手段は、前記第1の表示情報に基づき前記画像生成手段により生成される第1の画像と、前記第2の表示情報に基づき前記画像生成手段により生成される第2の画像と、の画素の比較に基づき、前記第1表示情報が示す表示内容の一部又は全部を選択する。
【0008】
請求項4記載の発明によると、前記修正表示情報生成手段は、前記第1の表示情報が示す表示内容の各部分と、前記第2の表示情報が示す表示内容の対応箇所と、の比較に応じて、前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を選択する。
【0009】
請求項5記載の発明によると、前記表示情報取得手段は、前記第1の表示情報を取得する度に、前記第2の表示情報を取得する。
【0010】
請求項6記載の発明によると、前記表示情報生成手段により生成される表示情報に基づき、該表示情報が示す表示内容を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記第1のアカウント情報及び前記第2のアカウント情報を受け付けるアカウント情報受付手段と、をさらに含み、前記表示情報取得手段は、前記アカウント情報受付手段により受け付けられる前記第1のアカウント情報に基づいて前記第1の表示情報を取得し、前記アカウント情報受付手段により受け付けられる前記第2のアカウント情報に基づいて前記第2の表示情報を取得して、前記修正表示情報生成手段に提供する。
【0011】
請求項7記載の発明によると、コンピュータプログラムは、コンピュータを、所与のアカウント情報を用いて、該所与のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該所与のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む表示情報を取得する表示情報取得手段と、第1のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得される第1の表示情報と、前記第1のアカウント情報とは異なる第2のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得された第2の表示情報と、に基づき、前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かに応じて選択される前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を含む修正表示情報を生成する修正表示情報生成手段、として機能させる。
【0012】
請求項8記載の発明によると、修正表示情報出力方法は、第1のアカウント情報を用いて、該第1のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該第1のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む第1の表示情報を取得するステップと、第2のアカウント情報を用いて、該第2のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該第2のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む第2の表示情報を取得するステップと、前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かに応じて選択される前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を含む修正表示情報を生成するステップと、前記修正表示情報を出力するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、他人に対して表示される表示内容に応じて表示内容を変化させることができる。また、1人に対して提供される表示情報と、他に対して提供される表示情報とに応じて、表示内容を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る表示制御システムの外観斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る表示制御システムの利用シーンを説明する図である。
【図3】本発明の実施形態に係る表示制御プログラムを実行するコンピュータの機能ブロック図である。
【図4】比較部の第1構成例を示す図である。
【図5】第1構成例による表示制御を説明する図である。
【図6】第1構成例による表示制御を説明する図である。
【図7】第1構成例による表示制御を説明する図である。
【図8】第1構成例による表示制御を説明する図である。
【図9】比較部の第2構成例を示す図である。
【図10】第2構成例による表示制御を説明する図である。
【図11】第2構成例による表示制御を説明する図である。
【図12】第2構成例による表示制御を説明する図である。
【図13】第2構成例による表示制御を説明する図である。
【図14】比較部の第3構成例を示す図である。
【図15】第3構成例による表示制御を説明する図である。
【図16】第3構成例による表示制御を説明する図である。
【図17】比較部の第4構成例を示す図である。
【図18】第4構成例による表示制御を説明する図である。
【図19】比較部の第5構成例を示す図である。
【図20】第5構成例による表示制御を説明する図である。
【図21】比較部の第6構成例を示す図である。
【図22】第6構成例による表示制御を説明する図である。
【図23】比較部の第7構成例を示す図である。
【図24】第7構成例による表示制御を説明する図である。
【図25】比較部の第8構成例を示す図である。
【図26】第8構成例による表示制御を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る表示制御システムの外観斜視図である。この表示制御システムは、コンピュータ10と該コンピュータ10の表示出力を投影するプロジェクタ12とを含んでおり、これらは例えば企業の会議室に設置される。該会議室にはコンピュータ10を操作するユーザAのみならず、ユーザB及びユーザCも居合わせている。コンピュータ10は、有線又は無線によりインターネットやイントラネットなどのネットワーク16に接続されており、該ネットワーク16上のウェブサーバ14から提供されるウェブページ情報を受信して、表示内容をコンピュータ10の画面に映し出す。プロジェクタ12は同じ表示内容を壁などの投影面に映し出す。したがって、それら表示内容は、コンピュータ10の操作者であるユーザAのみならず、ユーザB及びユーザCの目にも触れることになる。
【0017】
ウェブサーバ14は、アカウントが事前に登録されたユーザに対して、該ユーザ向けに動的に生成されたウェブページ情報を送信する、いわゆるASP(アプリケーションサービスプロバイダ)サーバである。すなわち、コンピュータ10がユーザID及び真正なパスワードを含むアカウント情報をウェブサーバ14に送信すると、該ウェブサーバ14はユーザIDに応じたウェブページ情報を動的に生成し、これをコンピュータ10に返信する。ユーザID又はそれと等価な情報は、例えばクッキー又はURLの引数としてコンピュータ10からウェブサーバ14に送信される。ウェブページ情報は、ユーザに宛てたメールその他の個人的メッセージ、ユーザと同じ属性(例えば役職など)の者に宛てた掲示情報・メールその他の特定属性ユーザ向けメッセージ、全ユーザ向けのメッセージのいずれか一つを含んでいる。すなわち、各ユーザに宛てて送信されるウェブページ情報は、ユーザIDに応じた個人的メッセージ、ユーザIDに応じた特定属性ユーザ向けメッセージ、或いは全ユーザ向けメッセージのいずれか一つを含んでいる。このため、そして、同じURLにアクセスして得られる表示内容であっても、ユーザ毎に少なくとも一部が異なり得る。
【0018】
本実施形態に係る表示制御システムによると、ユーザA、ユーザB及びユーザCのそれぞれに対してウェブサーバ14から送信されるウェブページ情報の比較により、実際にコンピュータ10の画面や投影面に映し出される表示内容が変化する。図2は、この状況を説明する図である。まず、ユーザAは、ログインページのURL(Uniform Resource Locator)をキーボードなどの入力手段を用いてコンピュータ10に入力して、ウェブページ情報をウェブサーバ14から受信し、該ウェブページ情報が示すログインページをコンピュータ10の画面及び投影面に映し出す。そして、同図(a)に示すように、自分のアカウント情報をログインページ内の指定された箇所にユーザAが入力する。このアカウント情報はウェブサーバ14に送信され、該アカウント情報が真正なものであると確認すると、ウェブサーバ14は、ユーザA向けのウェブページ情報を返信する。そして、コンピュータ10の画面にはユーザA向けの表示内容が表示され、また同図(b)に示すように、投影面にも同じ表示内容が映し出される。次に、本表示制御システムが設置された会議室に同じグループに所属するユーザBが入ってくると、ユーザAは、ユーザA向けの表示内容の表示を取りやめて、再度ログインページをコンピュータ10の画面及び投影面に映し出す。そして、同図(c)に示すように、自分のアカウント情報をログインページ内の指定された箇所にユーザBが入力する。このアカウント情報はウェブサーバ14に送信され、該アカウント情報が真正なものであると確認すると、ウェブサーバ14は、ユーザB向けのウェブページ情報を返信する。コンピュータ10では、ユーザB向けのウェブページ情報を表示せずに、代わりに、同図(d)に示すようにユーザA向けのウェブページ情報が示す表示内容のうち、ユーザB向けのウェブページ情報が示す表示内容にも含まれるものだけを画面に表示したり、投影面に映し出したりする。例えば、同図(b)(d)に示されるように、ユーザA向けの情報である「Aさん個人の情報」(例えば受信メールのリストなど)は、ユーザB向けのウェブページ情報が示す表示内容には含まれておらず、故に、この表示内容はコンピュータ画面や投影面に映し出されず、代替画像(例えば特定色の画像)が映し出される。一方、ユーザAとユーザBは同じグループに所属しており、ユーザA向けの表示内容に含まれる「グループの共有情報」は、ユーザB向けの表示内容にも含まれる。このため、この「グループの共有情報」についてはコンピュータ画面や投影面に映し出される。ユーザ全員向けの情報である「共有情報」も同様にコンピュータ画面や投影面に映し出される。
【0019】
会議室にユーザAと異なるグループに所属するユーザCがさらに入ってくると、ユーザAは、一部が伏せられたユーザA向けの表示内容の表示を取りやめて、再度ログインページをコンピュータ10の画面及び投影面に映し出す。そして、同図(e)に示すように、自分のアカウント情報をログインページ内の指定された箇所にユーザCが入力する。このアカウント情報はウェブサーバ14に送信され、該アカウント情報が真正なものであると確認すると、ウェブサーバ14は、ユーザC向けのウェブページ情報を返信する。コンピュータ10では、ユーザC向けのウェブページ情報を表示せずに、代わりに、同図(f)に示すようにユーザA向けのウェブページ情報のうち、ユーザB向けのウェブページ情報及びユーザC向けのウェブページ情報のいずれにも含まれるものだけを画面に表示し、また投影面に映し出す。同図に示す例では、異なるグループに所属するユーザC向けの表示内容には、ユーザA向けの表示内容に含まれる「グループの共有情報」が含まれず、故に、コンピュータ画面や投影面には、ユーザ全員向けの情報である「共有情報」のみが映し出される。そして、「Aさん個人の情報」や「グループの共有情報」の代わりに、代替画像が映し出される。
【0020】
図3は、コンピュータ10の機能ブロック図である。コンピュータ10はCPU、メモリ、キーボード、表示画面、ネットワークインタフェースなどを含む汎用コンピュータであり、このコンピュータ10で本実施形態に係る表示制御プログラムを実行することにより、同図に示される各機能が実現される。表示制御プログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどのコンピュータ可読情報記憶媒体11(図1参照)に格納され、該媒体11からコンピュータ10にインストールされてもよいし、或いはネットワーク16上の他のコンピュータからダウンロードされてもよい。
【0021】
表示制御プログラムを実行するコンピュータ10は、機能的に見て、操作受付部20、通信制御部22、記憶部24、修正本人ページ情報生成部26、比較部28及び表示部30を含んでいる。操作受付部20は、コンピュータ10のキーボード・マウスその他の入力手段を中心に構成されており、ウェブページのURLを受け付けたり、各ユーザが入力するアカウント情報を受け付けたりする。受け付けられるウェブページのURLは、キーボードによりタイプされたものであったり、マウス等のポインティングデバイスでクリックされたウェブページ中のボタンに関連づけられたURLであったりする。通信制御部22は、操作受付部20が受け付けたURLをネットワーク16に送出して、ウェブサーバ14からウェブページ情報を受信する。なお、ウェブページ情報は構造化文書、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)の形式で作成されている。また、通信制御部22はアカウント情報記憶部22aを含んでおり、操作受付部20が受け付けた各ユーザのアカウント情報を記憶する。そして、URLをネットワーク16に送出する際には、アカウント情報記憶部22aに記憶されたアカウント情報を、クッキー或いはURLの引数として、併せて送出する。
【0022】
記憶部24は、例えばコンピュータ10に内蔵されるハードディスク記憶装置により構成されており、該記憶部24には、本人ページ情報記憶部24a、同席者ページ情報記憶部24b、修正本人ページ情報記憶部24cが含まれる。本人ページ情報記憶部24aは、コンピュータ10の操作者であるユーザ(本人、すなわち図1及び2におけるユーザA)向けのウェブページ情報(本人ページ情報)を記憶する。この本人ページ情報は、通信制御部22が、同ユーザのアカウント情報を伴ってウェブサーバ14にアクセスすることにより取得したものである。なお、通信制御部22は、ウェブサーバ14から本人ページ情報を受信すると、該本人ページ情報中に記述された指示に従ってテキストや画像などのコンテンツをウェブサーバ14などのネットワーク16上のコンピュータからさらに取得する。これらのコンテンツも本人ページ情報に含まれる。
【0023】
また、同席者ページ情報記憶部24bは、コンピュータ10の操作者であるユーザ以外のユーザ(同席者、すなわち図1及び2におけるユーザB及びC)向けのウェブページ情報(同席者ページ情報)をユーザ毎に記憶する。これらの同席者ページ情報も、通信制御部22が、各ユーザのアカウント情報を伴ってウェブサーバ14にアクセスすることにより取得したものである。なお、通信制御部22は、ウェブサーバ14から各同席者ページ情報を受信すると、該本人ページ情報中に記述された指示に従ってテキストや画像などのコンテンツをウェブサーバ14などのネットワーク16上のコンピュータからさらに取得する。これらのコンテンツも同席者ページ情報に含まれる。
【0024】
通信制御部22では、コンピュータ画面に表示されたウェブページに含まれるいずれかのリンクボタンがクリックされる度に、そのボタンに対応するURLに本人のアカウント情報を伴ってアクセスする。そして、取得した本人ページ情報で本人ページ情報記憶部24aの記憶内容を更新する。つづいて、アカウント情報記憶部22aに記憶される各アカウント情報を伴って、同じURLに対してアクセスする。こうして取得される各同席者ページ情報で同席者ページ情報記憶部24bの各記憶内容を更新する。
【0025】
比較部28は、本人ページ情報記憶部24aに記憶される本人ページ情報、及び同席者ページ情報記憶部24bに記憶される各同席者ページ情報を比較する。また、修正本人ページ情報生成部26は、本人ページ情報記憶部24aに記憶される本人ページ情報、及び同席者ページ情報記憶部24bに記憶される各同席者ページ情報の比較結果に従って、本人ページ情報の一部又は全部を代替画像に置換した表示を行うためのデータを生成する。このデータはウェブページ情報の形式であってもよいし、画像データの形式であってもよい。修正本人ページ情報記憶部24cは、こうして生成されるデータを記憶する。
【0026】
表示部30は、記憶部24に記憶されるウェブページ情報を解釈して、コンピュータ10に備えられた画面に該ウェブページ情報が示す表示内容を表示させる。具体的には、コンピュータ10にログインページのURLが入力された場合には、ログインページを表示させる。また、同席者ページ情報記憶部24bに同席者ページ情報が記憶されていなければ、本人ページ情報記憶部24aに記憶された本人ページ情報に基づき、本人向けの表示内容を表示させる。また、同席者ページ情報記憶部24bに同席者ページ情報が記憶されていれば、修正本人ページ情報記憶部24cに記憶されたデータに基づき、修正された本人向けの表示内容を表示させる。
【0027】
なお、本実施形態に係る表示制御プログラムのうち、URLやアカウント情報の入力を受け付け、それらに基づいてウェブページ情報及び関連するコンテンツをウェブサーバ14などの他のコンピュータから受信し、表示内容を画面に表示させる部分については、既存のウェブブラウザのプログラムを流用してよい。
【0028】
ここで、比較部28の処理について、さらに具体的に説明する。図4は、比較部28の第1構成例を示す図である。この例では、比較部28は、画像比較部28a及びページ画像生成部28bから構成される。ページ画像生成部28bは、各同席者ページ情報の表示内容を示す画像データ、本人ページ情報の表示内容を示す画像データを生成する。これら画像データは、各画素に表示すべき色の情報から構成される、いわゆるラスタ形式のデータである。画像比較部28aは、こうして生成される画像データを比較する。すなわち、本人ページ情報から生成される画像データを、各同席者ページ情報から生成される画像データと比較する。そして、本人ページ情報から生成される画像データが示す画像のうち、どの部分がいずれの同席者ページ情報から生成される画像データが示す画像にも同内容が同位置に含まれているか、どの部分がいずれかの同席者ページ情報から生成される画像データが示す画像に同内容が同位置に含まれていないか、を判断する。こうした判断は、画素単位で行われてもよいし、複数画素の集合の単位で行われてもよい。或いは、枠で囲まれた領域の単位で行われてもよい。図5〜図8は、本人ページ情報から生成される画像データが示す画像における枠で囲まれた領域毎に、各同席者ページ情報から生成される画像データが示す画像の同位置に同内容が含まれているか否かを判断し、判断結果に従って修正された画像データを生成する例を示している。各図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示しており、(c)は、修正された表示内容を示している。図5に示すように、同席者ページ情報が示す表示内容が、本人ページ情報が示す表示内容と同一であれば、修正された表示内容、すなわちコンピュータ画面や投影面に映し出される表示内容は、元々の本人ページ情報が示す表示内容そのものとなる。図6に示すように、同席者ページ情報が示す表示内容の一部が、本人ページ情報が示す表示内容と異なっていれば、修正された表示内容は、本人ページ情報が示す表示内容において、その異なった部分を代替画像(図中網掛けの領域)に代えたものとなる。また、図7に示すように、同席者ページ情報が示す表示内容のレイアウトと本人ページ情報が示す表示内容のレイアウトが異なっていれば、修正された表示内容は、本人ページ情報が示す表示内容の全てを代替画像に変えたものとなる。図8に示すように、本人ページ情報のURLに同席者のアカウント情報でアクセスできないときは、同席者ページ情報はエラーメッセージを示すものとなり、このときも、修正された表示内容は、本人ページ情報が示す表示内容の全てを代替画像に変えたものとなる。
【0029】
次に、図9は、比較部28の第2構成例を示す図である。この例では、比較部28は、テキスト抽出部28d及びテキスト比較部28cから構成される。テキスト抽出部28dは、本人ページ情報及び同席者ページ情報のうち、表示内容を示すテキストデータのみを抽出する。テキスト比較部28cは、本人ページ情報から抽出されるテキストデータを、各同席者ページ情報から抽出されるテキストデータと比較する。そして、本人ページ情報から抽出されるテキストデータのうち、どの部分がいずれの同席者ページ情報から抽出されるテキストデータにも同内容が含まれているか、どの部分がいずれかの同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに同内容が含まれていないか、を判断する。こうした判断は、例えばテキストの段落単位、或いは枠で囲まれて表示される範囲の単位といった構造文書の構造単位で行われてよい。図10〜図13は、本人ページ情報から抽出されるテキストデータにおける枠で囲まれた領域内のテキスト毎に、各同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに同内容が含まれているか否かを判断し、判断結果に従って修正された表示内容を決定する例を示している。各図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示しており、(c)は、修正された表示内容を示している。図10に示すように、本人ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれるテキスト及び画像データのURL(パス)が、同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれている場合、修正された表示内容は、元々の本人ページ情報が示す表示内容そのものとなる。図11に示すように、本人ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれるテキストは、同席席者ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれているものの、画像データのURLは含まれていない場合、修正された表示内容は、元のテキストを含むものの、画像データが表示される領域には代替画像が嵌め込まれたものとなる。図12に示すように、本人ページ情報が示す表示内容と同席者ページ情報が示す表示内容とでレイアウトが異なっていても、本人ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれるテキスト及び画像データのURLと同一のものが、同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれている場合、修正された表示内容は、元々の本人ページ情報が示す表示内容そのものとなる。また、図13に示すように、本人ページ情報が示す表示内容と同席者ページ情報が示す表示内容とでレイアウトが異なっており、且つ、本人ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれる画像データのURLが、同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれていない場合、修正された表示内容は、元々の本人ページ情報が示す表示内容において、画像部分を代替画像に置き換えたものとなる。
【0030】
次に、図14は、比較部28の第3構成例を示している。この例では、比較部28は、テキスト/非テキスト抽出部28g、テキスト比較部28e及び非テキスト比較部28fを含んで構成されている。テキスト/非テキスト抽出部28gは、本人ページ情報や同席者ページ情報からテキストデータ及びテキストデータ以外のデータ(非テキストデータ)、具体的には画像データを区別して抽出する。そして、テキストデータはテキスト比較部28eに渡され、非テキストデータはテキスト/非テキスト抽出部28gに渡される。テキスト比較部28eは、本人ページ情報から抽出されたテキストを、予め決められた範囲毎に、同席者ページ情報から抽出されたテキストに含まれるか否かを判断する。非テキスト比較部28fは、本人ページ情報から抽出された各非テキストデータについて、同席者ページ情報から抽出された非テキストデータの中に同内容のものが含まれているか否かを判断する。修正本人ページ情報生成部26は、本人ページ情報から抽出されたテキストのうち、同席者ページ情報から抽出されたテキストに含まれない部分を代替画像に置き換え、さらに本人ページ情報から抽出された非テキストデータのうち、同席者ページ情報から抽出された非テキストデータに同内容のものが含まれないものを代替画像に置き換えることで、修正された本人ページ情報を生成する。図15及び図16は、本人ページ情報から抽出されるテキストデータにおける枠で囲まれた領域内のテキスト毎に、各同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに同内容が含まれているか否かを判断し、さらに本人ページ情報から抽出される非テキストデータが、各同席者ページから抽出される非テキストデータの中に同内容のものが含まれているか否かを判断し、それらの判断結果に従って修正された表示内容を決定する例を示している。各図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示しており、(c)は、修正された表示内容を示している。図15に示すように、本人ページ情報及び同席者ページ情報が示す表示内容のレイアウトが異なっており、また、同席者ページ情報が示す表示内容に、本人ページ情報が示す表示内容には存在しない画像が含まれていても、本人ページ情報から抽出される各領域のテキスト、及び各非テキストデータが、同席者ページ情報から抽出されるテキスト及び非テキストデータに含まれていれば、修正された表示内容は、元々の本人ページ情報が示す表示内容と同じになる。また、図16に示すように、本人ページ情報から抽出される非テキストデータと、対応する同席者ページ情報から抽出される非テキストデータとで、それらのURLが異なっていたとしても、内容が同じであれば、修正された表示内容は、元々の本人ページ情報が示す表示内容と同じになる。
【0031】
次に、図17は、比較部28の第4構成例を示している。この例では、比較部28はテキスト/非テキスト抽出部28j、テキスト比較部28h及び非テキストアクセス判定部28iから構成される。テキスト/非テキスト抽出部28jは、本人ページ情報及び同席者ページ情報からテキストデータを抽出する。また、本人ページ情報から非テキストデータ(画像データ)のURLを抽出する。そして、テキストデータはテキスト比較部28hに渡され、非テキストデータのURLは非テキストアクセス判定部28iに渡される。テキスト比較部28hは、本人ページ情報から抽出されたテキストを、予め決められた範囲毎に、同席者ページ情報から抽出されたテキストに含まれるか否かを判断する。非テキストアクセス判定部28iは、本人ページ情報から抽出されたURLについて、各同席者のアカウント情報を伴ってアクセスし、非テキストデータが取得できるか否かを判断する。修正本人ページ情報生成部26は、本人ページ情報から抽出されたテキストのうち、同席者ページ情報から抽出されたテキストに含まれない部分を代替画像に置き換え、さらに本人ページ情報から抽出されたURLに対応する非テキストデータのうち、同URL及び同席者のアカウント情報を用いてアクセスできなかったものを代替画像に置き換えることで、修正された本人ページ情報を生成する。図18は、本人ページ情報から抽出されるテキストデータにおける枠で囲まれた領域内のテキスト毎に、各同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに同内容が含まれているか否かを判断し、さらに本人ページ情報から抽出されるURLの非テキストデータに、同席者のアカウント情報を用いてアクセスできるか否かを判断し、それらの判断結果に従って修正された表示内容を決定する例を示している。同図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示している。(c)は、同席者のアカウント情報を用いて非テキストデータにアクセスできた場合における、修正された表示内容を示しており、(d)は、アクセスできなかった場合における、修正された表示内容を示している。(a)(b)に示すように、本人ページ情報から抽出されるテキストデータのうち、同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれていない部分があれば、その部分は代替画像に置き換えられる。また、本人ページ情報から抽出される非テキストデータのURLに対して、同席者のアカウント情報を用いてアクセスしたとき、アクセスに成功すれば、(c)に示すように、修正後の表示内容においても元の非テキストがそのまま表され、アクセスに失敗すれば、(d)に示すように、修正後の表示内容において元の非テキストは代替画像に置き換えられる。
【0032】
図19は、比較部28の第5構成例を示している。この例では、比較部28はページ要素抽出部28m及び要素比較部28kから構成される。ページ要素抽出部28mは、本人ページ情報及び同席者ページ情報から、それら情報が示す表示内容に含まれる各表示単位、例えばプレースホルダ、フレーム、テーブルにおける要素などを識別する情報(例えばID)を抽出する。要素比較部28kは、本人ページ情報から抽出される識別情報が、同席者ページ情報から抽出される識別情報に含まれているか否かを判断する。修正本人ページ情報生成部26は、本人ページ情報から抽出される識別情報が、同席者ページ情報から抽出される識別情報に含まれていれば、その識別情報により識別される表示単位をそのまま修正後の表示内容にも含め、含まれていなければ、その識別情報により識別される表示単位を代替画像に置き換えて修正後の表示内容とする。図20は、第5構成例の処理を示している。同図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示している。(c)は、修正された表示内容を示している。同図に示されるように、識別情報が同じ表示単位が、同席者ページ情報が示す表示内容に含まれていれば、その表示単位の内容が異なっていたとしても同表示単位は、そのまま修正後の表示内容にも含まれる。また、識別情報が同じ表示単位が、同席者ページ情報が示す表示内容に含まれていなければ、その表示単位は修正後表示内容においては代替画像に置き換えられる。
【0033】
図21は、比較部28の第6構成例を示している。この例では、比較部28は、ページ要素抽出部28q、要素比較部28p及び要素表示可否判定部28nから構成される。ページ要素抽出部28qは、本人ページ情報及び同席者ページ情報から、それら情報が示す表示内容に含まれる各表示単位、例えばプレースホルダ、フレーム、テーブルにおける要素などを識別する情報(例えばID)を抽出する。要素比較部28pは、本人ページ情報から抽出される識別情報が、同席者ページ情報から抽出される識別情報に含まれているか否かを判断する。要素表示可否判定部28nは、本人ページ情報から抽出される識別情報が、同席者ページ情報から抽出される識別情報に含まれている場合において、同識別情報により識別される表示単位に表されるコンテンツへのアクセスが成功しているか失敗しているかを判断する。修正本人ページ情報生成部26は、それらの判断結果に従って修正後の表示内容を判断する。図22は、第6構成例の処理を示している。同図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示している。(c)は、修正された表示内容を示している。同図に示すように、本人ページ情報から抽出される識別情報が、同席者ページ情報から抽出される識別情報に含まれており、且つその識別情報により識別される表示単位に表されるコンテンツへのアクセスが成功していれば(その内容を問わず)、元々の本人ページ情報が示す表示内容における、同識別情報により識別される表示単位の部分は、そのまま修正後表示内容にも含められる。また、アクセスが失敗していれば、その部分は修正後表示内容において代替画像に代わる。また、本人ページ情報から抽出される識別情報が、同席者ページ情報から抽出される識別情報に含まれていない場合も、その識別情報により識別される表示単位の部分は修正後表示内容において代替画像に代わる。
【0034】
図23は、比較部28の第7構成例を示している。この例では、比較部28は、ページ要素抽出部28t、テキスト比較部28r及び非テキスト比較部28sから構成される。ページ要素抽出部28tは、本人ページ情報及び同席者ページ情報から、それら情報が示す表示内容に含まれる各表示単位、例えばプレースホルダ、フレーム、テーブルにおける要素毎に、表示内容を示すテキストデータ又は非テキストデータ(画像データ)を抽出する。そして、テキストデータをテキスト比較部28rに渡し、非テキストデータを非テキスト比較部28sに渡す。テキスト比較部28rは、本人ページ情報から抽出される各表示単位のテキストデータが、同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれるか否かを判断する。非テキスト比較部28sは、本人ページ情報から抽出される各表示単位の非テキストデータが、同席者ページ情報から抽出される非テキストデータの中に同内容のものが含まれているか否かを判断する。修正本人ページ情報生成部26は、本人ページ情報から抽出されるテキストデータや非テキストデータと同内容のものが、同席者ページ情報から抽出されるテキストデータや非テキストデータに含まれていれば、それらテキストデータ又は非テキストデータをそのまま修正後表示内容に含める。また、含まれていなければ、それらテキストデータ又は非テキストデータに対応する表示単位に代替画像を嵌め込む。図24は、第7構成例の処理を示している。同図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示している。(c)は、修正された表示内容を示している。同図に示すように、本人ページ情報から抽出される各表示単位のテキストデータ又は非テキストデータが、同席者ページ情報から抽出される各表示単位のテキストデータ又は非テキストデータに含まれていれば、元々の本人ページ情報が示す表示内容における、同表示単位の内容がそのまま修正後表示内容に含められる。また、含まれていなければ、同表示単位の内容は修正後表示内容において代替画像に代わる。
【0035】
図25は、比較部28の第8構成例を示している。この例では、比較部28は、ページ要素抽出部28w、テキスト比較部28u及び非テキストアクセス判定部28vから構成される。ページ要素抽出部28wは、本人ページ情報及び同席者ページ情報から、それら情報が示す表示内容に含まれる各表示単位、例えばプレースホルダ、フレーム、テーブルにおける要素毎に、表示内容を示すテキストデータ又は非テキストデータ(画像データ)のURLを抽出する。そして、テキストデータをテキスト比較部28uに渡し、非テキストデータのURLを非テキストアクセス判定部28vに渡す。テキスト比較部28uは、本人ページ情報から抽出される各表示単位のテキストデータが、同席者ページ情報から抽出されるテキストデータに含まれるか否かを判断する。非テキストアクセス判定部28vは、本人ページ情報から抽出されるURLに対して、同席者のアカウント情報を用いてアクセスできるか否かを判断する。修正本人ページ情報生成部26は、それらの判断に従って修正後表示内容を決定する。図26は、第8構成例の処理を示している。同図において、(a)は、本人ページ情報が示す表示内容を示しており、(b)は、同じURLに対応する同席者ページ情報が示す表示内容を示している。(c)は、修正された表示内容を示している。同図に示すように、本人ページ情報から抽出される各表示単位のテキストデータが、同席者ページ情報から抽出されるいずれかの表示単位のテキストデータに含まれていれば、元々の本人ページ情報が示す表示内容における、同表示単位の内容がそのまま修正後表示内容に含められる。また、含まれていなければ、同表示単位の内容は修正後表示内容において代替画像に代わる。また、同席者ページ情報から抽出されるURLにアクセスできた場合には、元々の本人ページ情報が示す表示内容における、同URLに対応する表示単位の内容はそのまま修正後表示内容にも含められる。一方、アクセスできない場合には、同表示内容の内容は修正後表示内容において代替画像に置き換わる。
【0036】
以上説明した本実施形態によれば、同席者であるユーザB及びユーザCに対して表示される表示内容に応じて、コンピュータ10の操作者本人であるユーザAに対する表示内容を変化させることができる。
【0037】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、以上の説明では、本発明に係る表示制御システムを、コンピュータ10及びそこで実行される表示制御プログラムを中心として構成したが、一部又は全部の処理を、ウェブサーバ14その他のネットワーク16上の他のコンピュータに担わせてもよいのはもちろんである。例えば、以上の説明と同様にして、ネットワーク16上の他のコンピュータにプログラムを実行させ、該コンピュータを、複数人のそれぞれに対して提供される、互いに対応する表示情報を取得する表示情報取得手段、及び前記複数人のうち1人に対して提供される表示情報が示す表示内容のうち、該1人に対して提供される表示情報と、他のそれぞれの人に対して提供される表示情報と、に応じた一部又は全部を示す表示情報を生成する表示情報生成手段として機能させるようにしてよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0038】
10 コンピュータ、11 コンピュータ可読情報記憶媒体、12 プロジェクタ、14 ウェブサーバ、16 ネットワーク、20 操作受付部、22 通信制御部、22a アカウント情報記憶部、24 記憶部、24a 本人ページ情報記憶部、24b 同席者ページ情報記憶部、24c 修正本人ページ情報記憶部、26 修正本人ページ情報生成部、28 比較部、30 表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所与のアカウント情報を用いて、該所与のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該所与のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む表示情報を取得する表示情報取得手段と、
第1のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得される第1の表示情報と、前記第1のアカウント情報とは異なる第2のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得された第2の表示情報と、に基づき、前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かに応じて選択される前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を含む修正表示情報を生成する修正表示情報生成手段と、
を含む表示制御システム。
【請求項2】
前記表示情報は構造化文書であり、
前記修正表示情報生成手段は、前記構造化文書の構造単位で、前記第1の表示情報が示す表示内容が前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かを判断し、判断結果に応じて前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を選択する、
請求項1記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記表示情報に基づき該表示情報が示す表示内容の画像を生成する画像生成手段をさらに含み、
前記修正表示情報生成手段は、前記第1の表示情報に基づき前記画像生成手段により生成される第1の画像と、前記第2の表示情報に基づき前記画像生成手段により生成される第2の画像と、の画素の比較に基づき、前記第1表示情報が示す表示内容の一部又は全部を選択する、
請求項1記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記修正表示情報生成手段は、前記第1の表示情報が示す表示内容の各部分と、前記第2の表示情報が示す表示内容の対応箇所と、の比較に応じて、前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を選択する、
請求項1乃至3のいずれかに記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記表示情報取得手段は、前記第1の表示情報を取得する度に、前記第2の表示情報を取得する、
請求項1乃至4のいずれかに記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記表示情報生成手段により生成される表示情報に基づき、該表示情報が示す表示内容を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記第1のアカウント情報及び前記第2のアカウント情報を受け付けるアカウント情報受付手段と、をさらに含み、
前記表示情報取得手段は、前記アカウント情報受付手段により受け付けられる前記第1のアカウント情報に基づいて前記第1の表示情報を取得し、前記アカウント情報受付手段により受け付けられる前記第2のアカウント情報に基づいて前記第2の表示情報を取得して、前記修正表示情報生成手段に提供する、
請求項1乃至5に記載の表示制御システム。
【請求項7】
コンピュータを、
所与のアカウント情報を用いて、該所与のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該所与のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む表示情報を取得する表示情報取得手段と、
第1のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得される第1の表示情報と、前記第1のアカウント情報とは異なる第2のアカウント情報を用いて前記表示情報取得手段により取得された第2の表示情報と、に基づき、前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かに応じて選択される前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を含む修正表示情報を生成する修正表示情報生成手段と、
を含む表示制御システムとして機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項8】
第1のアカウント情報を用いて、該第1のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該第1のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む第1の表示情報を取得するステップと、
第2のアカウント情報を用いて、該第2のアカウント情報に係るユーザ向けの情報と、該第2のアカウント情報に係るユーザを含む複数ユーザ向けの情報と、を含む第2の表示情報を取得するステップと、
前記第2の表示情報が示す表示内容に含まれているか否かに応じて選択される前記第1の表示情報が示す表示内容の一部又は全部を含む修正表示情報を生成するステップと、
前記修正表示情報を出力するステップと、
を含む修正表示情報出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2011−96224(P2011−96224A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68827(P2010−68827)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】