説明

表示制御装置、表示制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び表示制御装置の制御方法

【課題】ハイブリッドビュー表示において、動画表示領域に表示する動画のすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめる。
【解決手段】動画表示領域R1、及び、テキスト/静止画表示領域R2における表示のそれぞれが互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定する表示レイアウト制御部159と、決定された表示レイアウトで、動画表示領域R1に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定する動画再生状態判定部154と、動画表示領域R1に表示する動画の再生指示を受けてから、動画の再生準備が完了していると判定されるまでの間、動画表示領域R1に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、動画表示領域R1に所定の順序で表示する処理を行う表示制御部15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示領域の表示を制御する表示制御装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等の情報伝達技術の飛躍的な進歩に伴い、動画の表示が可能な動画表示領域と、動画以外の表示データの表示が可能な領域とが混在する、いわゆるハイブリッドビュー表示が可能なWEB(WWW:world wide web)ページが登場してきている。
【0003】
例えば、ハイブリッドビュー表示が可能なWEBページでは、WEBページを開いた状態で、ページ上にレイアウトされた動画表示領域において、直接動画をストリーミング再生すること等が可能となっている。
【0004】
また、このようなWEBページの中には、ストリーミングの開始ボタンを動画再生領域に表示し、これにより、ストリーミングの開始が可能であることをユーザに分かり易くしているものもある。
【0005】
ところで、動画の再生に必要な情報量は、非常に大きいので、モバイル端末などの処理能力の低い機器の性能や通信状態等によっては、動画の再生開始までに非常に時間がかかってしまうという問題点がある。
【0006】
このような問題点を解決する方法の1つとしては、動画の再生開始までの時間を短縮する新たな技術を開発することが考えられる。また、別の方法としては、動画の再生開始までの間、ユーザを退屈させないような何らかの工夫を行うことも考えられる。
【0007】
これらの方法のうち、後者の方法に関する技術の例として特許文献1に開示されたカラオケ装置がある。
【0008】
このカラオケ装置は、MPEG(Moving Picture Experts Group)圧縮された映像データを伸長して再生するまでの間、カラオケ演奏を先にスタートして動画の再生がスタートするまで静止画を表示する。これにより、ユーザは、動画の再生を待たずにカラオケ演奏を楽しむことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平10−268887号公報(1998年10月09日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、前記従来のWEBページ技術では、WEBページ上の動画表示領域以外の領域に表示されたテキストなどを鑑賞して、動画が再生可能になるまでの時間を費やすこともできる。
【0011】
しかしながら、従来のWEBページ技術では、ページをスクロールさせると、動画表示領域以外の領域も動画表示領域と連動して動いてしまうため、動画表示領域を視認できなくなってしまうという問題点がある。
【0012】
また、従来のWEBページ技術では、表示中のページからリンク先の他のページへ表示を切替える(以下、「リンクジャンプする」という)こともしばしば行われる。しかしながら、このようなリンクジャンプを行った場合、動画表示領域は、リンク先の他のページとリンクしている訳ではないので、動画表示領域に表示される動画が再生可能となるまでの間は、他のページへリンクジャンプすることができないという問題点がある。
【0013】
また、従来のWEBページ技術では、動画を少しずつメモリにキャッシュさせながら、再生可能となった部分から順次再生するようになっているので、所望の動画のすべてを再生することが可能であるか否かについては、実際にストリーミングを始めてみないとわからないという問題点がある。
【0014】
例えば、ストリーミングの途中で、通信状態が悪化した場合、結果的に動画のすべてを再生できない段階で、一端作業をストップし、再度ストリーミングをやり直す必要が生じる場合がある。
【0015】
よって、ユーザ側からすれば、ストリーミングの開始ボタンにより、ストリーミングを開始することが可能であるか否かを知るよりも、所望の動画のすべてを再生することが可能となっているか否かを知ることができた方が便利である。
【0016】
一方、前記従来のカラオケ装置の技術は、カラオケの演奏がメインであり、基本的に全画面に動画等を表示することを前提としており、ハイブリッドビュー表示のように、動画と静止画等との配置の制御や、動画表示領域以外の領域に対するスクロールなどの操作との関係などを考慮する必要性は全く存在しないので、上述したWEBページ技術に生じるような問題点は生じ得ない。
【0017】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ハイブリッドビュー表示において、動画表示領域に表示する動画のすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめることができる表示制御装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の表示制御装置は、前記課題を解決するために、動画を表示することが可能な第1表示領域、並びに、静止画及びテキストの少なくとも一方を含む表示データを表示することが可能な第2表示領域、における表示のそれぞれが互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定するレイアウト決定手段と、前記レイアウト決定手段によって決定された表示レイアウトで、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定する再生可否判定手段と、前記第1表示領域に表示する動画の再生指示を受けてから、前記再生可否判定手段によって前記動画の再生準備が完了していると判定されるまでの間、前記第1表示領域に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、前記第1表示領域に所定の順序で表示する処理を行う表示制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の表示制御装置の制御方法は、前記課題を解決するために、動画を表示することが可能な第1表示領域、並びに、静止画及びテキストの少なくとも一方を含む表示データを表示することが可能な第2表示領域のそれぞれの表示を制御する表示制御装置の制御方法であって、前記第1表示領域、及び、前記第2表示領域、における表示のそれぞれが、互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定するレイアウト決定ステップと、前記レイアウト決定ステップで決定された表示レイアウトで、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定する再生可否判定ステップと、前記第1表示領域に表示する動画の再生指示を受けてから、前記再生可否判定ステップで前記再生準備が完了していると判定されるまでの間、前記第1表示領域に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、前記第1表示領域に所定の順序で表示する処理を行う表示制御ステップとを含んでいることを特徴とする。
【0020】
前記構成又は方法によれば、レイアウト決定手段又はレイアウト決定ステップでは、第1表示領域、及び、第2表示領域における表示のそれぞれが、互いに重なり合わないように、それぞれの領域の表示レイアウトを決定する。これにより、第1表示領域及び第2表示領域のどちらか一方の表示が、他方の表示を妨げることがない。
【0021】
よって、動画表示領域の表示と、動画表示領域以外の領域に表示されるテキスト等の表示とを混在させた、いわゆるハイブリッドビュー表示が可能となる。
【0022】
また、再生可否判定手段又は再生可否判定ステップによれば、決定された表示レイアウトで、第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定することができる。
【0023】
また、表示制御手段又は表示制御ステップでは、第1表示領域に表示する動画の再生指示を受けてから、動画の再生準備が完了していると判定されるまでの間、第1表示領域に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、第1表示領域に所定の順序で表示する。
【0024】
ここで、圧縮して生成された複数の画像は、動画本体と比較して低容量なので、読み込み速度を低減させることができる。これにより、動画の再生準備が完了するまでの間、第1表示領域で、圧縮して生成された複数の画像を速やかに表示することができる。
【0025】
また、動画の再生指示を受けてから、動画の再生準備が完了していると判定されるまでの間、複数の画像を所定の順序で代替表示するので、この代替表示の存否により、動画表示領域に表示する動画のすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめることができる。
【0026】
さらに、動画の再生準備の完了を待たずにユーザに第1表示領域に表示する動画の存在を示唆することが可能となる。
【0027】
以上より、ハイブリッドビュー表示において、動画表示領域に表示する動画のすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめることができる。
【0028】
ここで、「圧縮」には、動画を構成するフレーム画像の数を低減させて圧縮する場合の他、動画を構成する各フレーム画像の画質、解像度、及び時間分解能等のいずれか少なくとも1つを劣化させて圧縮する場合も含まれる。
【0029】
「動画の再生準備が完了している」とは、例えば、動画のダウンロード、デコード、及びキャッシュ保存が完了していることを意味する。
【0030】
また、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記表示制御手段は、前記圧縮することにより生成した複数の画像を前記第1表示領域にスライド表示しても良い。
【0031】
前記構成によれば、動画の読み込みに時間を要しても、第1表示領域で複数の画像のスライド表示(スライドショー)を表示可能となり、1枚の静止画を表示する場合と比較してユーザにダイナミックな印象を与えることができる。
【0032】
ここで、「スライド表示」とは、動画を構成する複数の時系列フレーム画像から一部のフレーム画像を間引いて生成した複数の画像を、時系列に沿って非連続的に視認されるように各画像の表示タイミングを調整して順次表示することを言う。
【0033】
また、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記第1表示領域に表示する動画を所定の一時記憶部に記録する処理を行う記録制御手段を備えており、前記再生可否判定手段は、前記記録制御手段が、前記第1表示領域に表示する動画を前記一時記憶部に記録する処理が完了したときに、前記動画の再生準備が完了していると判定しても良い。
【0034】
前記構成によれば、再生可否判定手段は、記録制御手段が、第1表示領域に表示する動画を一時記憶部に記録する処理が完了したときしか、動画の再生準備が完了していると判定しないので、例えば、記録制御手段が動画のキャッシングに失敗した場合などには、動画の再生準備が完了していると判定されない。
【0035】
なお、以上の構成と、記録制御手段が動画のすべてのキャッシュが成功するまでキャッシングを自動的に繰り返す構成とを組合せれば、上述したストリーミングの途中で、通信状態が悪化した場合に再度ストリーミングをやり直す必要が生じるという問題点を解決することが可能である。
【0036】
また、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記表示制御手段は、前記再生可否判定手段が、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了していると判定したときに、前記圧縮することにより生成した複数の画像を表示する処理を終了すると共に、前記第1表示領域に表示する動画の再生が可能であることを示す情報を、前記第1表示領域及び前記第2表示領域のいずれか一方に表示する処理を行っても良い。
【0037】
これにより、動画の再生が可能であることを示す情報を表示することで、ユーザに動画の再生が可能となったことを示唆することができる。
【0038】
ところで、外部のサーバから動画を受信する形態では、オフライン状態(サーバと自装置との接続が確立されていない状態)でも動画の再生ができるように、動画を自装置内に保持するとデータ容量が大きくなるという副次的な問題がある。
【0039】
また、動画を自装置内に保持せずネットワーク越しにストリーミング再生を行うと、オフライン状態で動画再生できないという副次的な問題もある。
【0040】
そこで、このような副次的な問題を解決するため、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記第1表示領域に表示する動画を配信する外部のサーバと自装置との接続が確立されているか否かを判定する接続状態判定手段を備えており、前記再生可否判定手段は、前記接続状態判定手段が、前記接続が確立されていないと判定したときに、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了していないと判定し、前記表示制御手段は、前記接続が確立されていないことを示す情報を前記第1表示領域又は第2表示領域のいずれか一方に表示する処理を行っても良い。
【0041】
これにより、接続が確立されていない(オフライン状態である)ことをユーザに示唆することで、ユーザに対してオンライン接続を促すことができる。
【0042】
また、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記再生可否判定手段は、前記接続状態判定手段が、前記接続が確立されていると判定したときに、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了していると判定し、前記表示制御手段は、前記圧縮することにより生成した複数の画像を前記第1表示領域に表示する処理を終了し、前記外部のサーバから配信される動画を前記第1表示領域に表示する処理を行っても良い。
【0043】
これにより、オンライン状態では、外部のサーバから配信される動画を前記第1表示領域に表示するので、動画を自装置内に保持しておかなくても良く、自装置内に保持するデータ量が大きくなることを回避することができる。
【0044】
また、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記圧縮することにより生成した複数の画像を予め記録する記憶部を備えており、前記表示制御手段は、前記接続状態判定手段が、前記接続が確立されていないと判定しているときに、前記記憶部から前記圧縮することにより生成した複数の画像を読み出して前記第1表示領域に動画表示する処理を行っても良い。
【0045】
これにより、オフライン状態では、記憶部に予め記録した圧縮することにより生成した複数の画像を読み出して第1表示領域に動画表示するので、画質、解像度、及び時間分解能等の劣化があるものの、オフライン状態で第1表示領域に表示する動画の再生ができないという事態を回避することができる。
【0046】
以上により、サーバと自装置との接続状態(オンライン状態又はオフライン状態)に応じて、オンライン時は、解像度、時間分解能、画質が高いリッチな動画を再生し、オフライン時は、解像度、時間分解能、画質の少なくともいずれかを低くした動画を再生し、リッチな動画の再生とオフラインでの動画の再生の両立が可能となる。
【0047】
また、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記表示制御手段は、前記第2表示領域の表示の切替えを前記第1表示領域の表示と独立に制御することが好ましい。
【0048】
これにより、例えば、動画をキャッシュに読み込んでいる最中でも、第2表示領域の表示に対するスクロールやリンクジャンプなどのユーザ操作が可能となる。
【0049】
例えば、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記表示制御手段は、前記第2表示領域の表示のスクロールを、前記第1表示領域の表示と独立に制御しても良い。
【0050】
これにより、ページをスクロールさせると、動画表示領域以外の領域も動画表示領域と連動して動いてしまうため、動画表示領域を視認できなくなってしまうという事態を回避することができる。
【0051】
また、本発明の表示制御装置は、前記構成に加えて、前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示した表示データからリンク先の他の表示データへの切替えを、前記第1表示領域の表示と独立に制御しても良い。
【0052】
これにより、動画表示領域に表示される動画が再生可能となるまでの間は、他のページへリンクジャンプすることができないという事態を回避することができる。
【0053】
なお、前記表示制御装置及びその制御方法における各手段、各機能、各処理、並びに、各ステップ及び各工程のそれぞれは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記各手段として動作させ、コンピュータに前記各機能を実現させ、若しくはコンピュータに前記各処理、前記各ステップ、又は前記各工程を実行させることにより前記表示制御装置及びその制御方法を、コンピュータにて実現させる表示制御プログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0054】
本発明の表示制御装置は、以上のように、動画を表示することが可能な第1表示領域、並びに、静止画及びテキストの少なくとも一方を含む表示データを表示することが可能な第2表示領域、における表示のそれぞれが互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定するレイアウト決定手段と、前記レイアウト決定手段によって決定された表示レイアウトで、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定する再生可否判定手段と、前記第1表示領域に表示する動画の再生指示を受けてから、前記再生可否判定手段によって前記動画の再生準備が完了していると判定されるまでの間、前記第1表示領域に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、前記第1表示領域に所定の順序で表示する処理を行う表示制御手段とを備えている構成である。
【0055】
また、本発明の表示制御装置の制御方法は、以上のように、前記第1表示領域、並びに、前記第2表示領域、における表示のそれぞれが、互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定するレイアウト決定ステップと、前記レイアウト決定ステップで決定された表示レイアウトで、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定する再生可否判定ステップと、前記第1表示領域に表示する動画の再生指示を受けてから、前記再生可否判定ステップで前記再生準備が完了していると判定されるまでの間、前記第1表示領域に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、前記第1表示領域に所定の順序で表示する処理を行う表示制御ステップとを含んでいる方法である。
【0056】
以上により、ハイブリッドビュー表示において、動画表示領域に表示する動画のすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施形態である電子書籍端末(表示制御装置)の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態であるコンテンツ配信システム(サーバ及び電子書籍端末)の全体の概要構成を示すブロック図である。
【図3】前記コンテンツ配信システムにおいて、表示部に表示されるデモ画面の遷移を示す画面遷移図(以下、遷移図という)であり(a)は、電子書籍の選択画面の一例を示し、(b)は、選択された電子書籍の初期画面の一例を示し、(c)は、(b)でmode1(コーディネートモード)を選択したときに表示されるコーディネートコンテンツ(以下、コーデコンテンツと略称する)の表紙画面の一例を示し、(d)は、(c)の表示のカットアウト後に表示されるコーデコンテンツの選択画面の一例を示し、(e)は、(b)でmode2(カタログモード)を選択したときに表示される表紙画面の一例を模式的に示し、(f)は、(e)の表示のカットアウト後に表示されるカタログ画面の一例を模式的に示す。
【図4】前記コンテンツ配信システムにおいて、表示部に表示されるデモ画面の遷移を示す遷移図であり(a)は、前記コーデコンテンツの選択画面(選択前)の一例を示し、(b)は、前記コーデコンテンツの選択画面(選択後)の一例を示し、(c)は、前記コーデコンテンツの選択画面(選択後)の他の一例を示し、(d)は、前記コーデコンテンツの選択画面(選択後)のさらに他の一例を示し、(e)は、前記コーデコンテンツの選択画面(選択後)のさらに他の一例を示し、(f)は、(e)でインジケータから指を離したときに表示されるコーディネート画面の一例を示し、(g)は、(f)でインジケータの先頭をタップし、(a)に戻ったときの様子を示す。
【図5】前記コンテンツ配信システムにおいて、表示部に表示されるデモ画面の遷移を示す遷移図であり(a)は、前記コーデコンテンツの選択画面(ドラッグ/フリック前)の一例を示し、(b)は、(a)から遷移した前記コーデコンテンツの選択画面(左ドラッグ/フリック後)の一例を示し、(c)は、(b)から遷移した前記コーデコンテンツの選択画面(右ドラッグ/フリック後、右端ボタンのタップ前)の一例を示し、(d)は、(c)から遷移した前記コーデコンテンツの選択画面(右端ボタンのタップ後)の一例を示し、(e)は、(d)から遷移した前記コーデコンテンツの選択画面(左端ボタンのタップ後)の一例を示す。
【図6】前記コンテンツ配信システムにおいて、表示部に表示されるデモ画面の遷移を示す遷移図であり(a)は、前記コーデコンテンツの選択画面(コーデコンテンツのタップ前)の一例を示し、(b)は、(a)から遷移したコーデコンテンツの表示画面の一例を示し、(c)は、図9の(b)から遷移した動画再生画面(動画再生領域のタップ前)の一例を示し、(d)は、(c)から遷移した動画停止画面(動画再生領域のタップ後)の一例を示し、(e)は、前記コーデコンテンツの選択画面(テキスト/静止画表示領域の左ドラッグ/フリック前)の一例を示し、(f)は、(e)から遷移したコーデコンテンツの表示画面(テキスト/静止画表示領域の左ドラッグ/フリック後)の一例を示し、(g)は、(f)からさらに左ドラッグ/フリック操作したときのコーデコンテンツエンド画面を示し、(h)は、前記コーデコンテンツエンド画面で、右端に表示された次のコーデコンテンツをタップ操作したときの様子を示し、(i)は、コーデコンテンツエンド画面の他の一例を示し、(j)は、次のコーデコンテンツの表示画面の一例を示す。
【図7】前記コンテンツ配信システムにおいて、表示部に表示されるデモ画面の遷移を示す遷移図であり(a)は、前記コーデコンテンツの表示画面(ドッグイヤーアイコンのタップ前)の一例を示し、(b)は、(a)から遷移したコーデコンテンツの表示画面(ドッグイヤーアイコンのタップ後、戻るアイコンのタップ前)の一例を示し、(c)は、(b)から遷移したコーデコンテンツの表示画面(戻るアイコンのタップ後、ドックイヤーアイコンのタップ前)の一例を示し、(d)は、(c)から遷移したコーデコンテンツの表示画面(ドックイヤーアイコンのタップ後)の一例を示す。
【図8】図6の(b)から遷移したコーデコンテンツの表示画面(スライドショー表示前)の一例を示す模式図である。
【図9】前記コンテンツ配信システムにおいて、表示部に表示されるデモ画面の遷移を示す遷移図であり、(a)は、図8から遷移したコーデコンテンツの表示画面(スライドショー表示中)の一例を模式的に示し、(b)は、(a)から遷移したコーデコンテンツの表示画面(スライドショー終了後)の一例を模式的に示す。
【図10】前記電子書籍端末の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】前記電子書籍端末の動作の流れの他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0058】
本発明の実施の一形態について図1〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、各処理において表示部16に表示される画像は一例であり、各処理において必要となる情報が含まれていれば、どのような画像であってもよい。また、以下の特定の項目で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の項目で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各項目に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0059】
〔1.コンテンツ配信システム1の構成〕
まず、図2に基づき、電子書籍端末10を含むコンテンツ配信システム100の概要構成について説明し、その後、図1に基づき、電子書籍端末10の要部構成について説明する。図1は、電子書籍端末10の要部構成を示すブロック図であり、図2は、コンテンツ配信システム100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0060】
図2に示すように、コンテンツ配信システム100は、電子書籍端末10、サーバ20を含む構成である。そして、電子書籍端末10は、本実施形態では、電子書籍端末10及びサーバ20の通信を行うための回線として、例えば、電話回線網を使用した第3世代移動通信方式(3G回線)、及び、電子書籍端末10から近接無線通信によって接続してインターネットにアクセスすることができる無線LAN通信方式の回線が使用可能となっている。
【0061】
そして、無線LAN通信方式の回線としては、例えば、WiFi(wireless fidelity)と呼ばれる通信方式の回線(WiFi回線)が挙げられる。この3G回線とWiFi回線とは、ユーザ操作によって切替え可能である。なお、回線数及び回線の種類については、これらに限られたものではなく、電子書籍端末10及びサーバ20間の通信を可能とする形態であればよい。
【0062】
例えば、その他の通信形態としては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の他、Bluetooth(登録商標)、Felica(登録商標)、PLC(power line communication)、IrDA(赤外線無線)、IrSS(赤外線無線)、及びWCDMA(通信網)などの有線及び/又は無線による通信形態などが利用できる。
【0063】
電子書籍端末10は、雑誌、新聞、書籍などのデジタル形式の電子書籍(コンテンツ)等を閲覧するための端末装置である。ユーザは、電子書籍端末10を使って、所望の電子書籍等を再生して視聴する。電子書籍端末10には通信機能が付いており、サーバ20から所望の電子書籍等を取得(ダウンロード)できる。サーバ20は、各種の電子書籍等を販売するサービスを運営しており、電子書籍端末10のユーザはその会員となり、電子書籍等を購入する。購入した電子書籍等はサーバ20から電子書籍端末10に自動的にダウンロードされ、電子書籍端末10内の端末記憶部12に記憶される。
【0064】
(サーバ20の構成)
サーバ20は、電子書籍端末10の表示部16に表示されるコンテンツ等を管理し、当該コンテンツを電子書籍端末10に配信するものであり、主として、サーバ制御部21、サーバ記憶部22、及び通信制御部23を備えている。
【0065】
サーバ制御部21は、サーバ20が備える各部の動作を制御するものである。サーバ制御部21は、サーバ記憶部22に記憶されている各種プログラム(不図示)を読み出して、サーバ20の各部を制御し、サーバ20が備える各種機能を実現する。
【0066】
例えば、サーバ制御部21は、通信制御部23が受信したコンテンツ等の送信要求に従って、サーバ記憶部22に格納されたコンテンツ等の中に送信要求に示されるコンテンツ等が存在するか否かを確認する。また、サーバ制御部21は、通信制御部23を制御することにより、受信した送信要求に示されるコンテンツ等をサーバ記憶部22から読み出して、電子書籍端末10に送信する。
【0067】
通信制御部23は、サーバ制御部21の制御に基づいて、電子書籍端末10との通信を制御するものである。
【0068】
サーバ記憶部22は、サーバ制御部21等が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OS(operating system)プログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録したり、サーバ制御部21等がこれらの各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域として使用されたりするものである。また、サーバ記憶部22には、端末DB、コンテンツDB、動画データH/L、スライドショーデータ、静止画/テキストデータなどの各種データが予め記録される。
【0069】
端末DBは、コンテンツ配信システム100を構成する各電子書籍端末10を管理するためのデータベースである。また、コンテンツDBは、サーバ20が電子書籍端末10に配信するコンテンツの基本骨格となる基本データを格納しかつ管理するためのデータベースである。
【0070】
また、動画データH/Lは、動画データH及び動画データLを含み、動画データLは、動画データHを圧縮することにより生成した複数のフレーム画像(画像)からなる動画データであり、動画を構成する各フレーム画像の画質、解像度、及び時間分解能などの少なくとも1つを劣化させたものである。すなわち、動画データLは、動画データHと1対1に対応する。
【0071】
また、スライドショーデータは、動画データHを構成するフレーム画像の一部を間引いてその数を低減させて生成した複数のフレーム画像(画像)からなる画像データである。すなわち、スライドショーデータは、動画データH/Lと1対1に対応する。
【0072】
なお、上述したスライドショーデータとして、N(Nは、自然数)枚の静止画像を動画像データから選択する方法としては、(1)動画データHの時系列フレーム画像から、時間均等にN枚の画像を選択する方法、(2)動画データHの時系列フレーム画像の先頭から時系列に沿って連続にN枚の画像を選択する方法、(3)動画データHの時系列フレーム画像の先頭から時系列に沿って連続なM(M>N、Mは自然数)枚の中で、時間均等にN枚の静止画像を選択する方法などを例示することができる。
【0073】
また、上述したスライドショーデータとして、N枚の静止画像を動画像データから選択する他の方法として、上述の(1)、(2)または(3)に記載の動画データHに替えて、動画データLからN枚の静止画像を選択するようにしてもよい。
【0074】
また、静止画/テキストデータ(表示データ)は、静止画及び/又はテキストデータである。
【0075】
上述した動画データH/L、スライドショーデータ、及び静止画/テキストデータは、それぞれ、必要に応じて前記コンテンツの基本データと組合せて用いられるデータである。なお、動画データH/L、スライドショーデータ、及び静止画/テキストデータと、コンテンツの基本データの組合せ例については、後述する。
【0076】
ここで、テキストデータに関するデータ形式としては、例えば、ASCII、及びHTML(Hyper Text Markup Language)などが例示できるが、これに限定されない。
【0077】
また、静止画、及び動画に関するデータ形式としては、映像データに関するFlash(マクロメディアが販売しているWEB用のアニメーション作成ソフト)、静止画の圧縮に関するJPEG(Joint Photographic Experts Group)、動画の圧縮に関するMPEG(Moving Picture Experts Group)などを例示できるが、これに限定されない。
【0078】
また、動画に付随する音声に関するデータ形式としては、AAC(Advanced Audio Coding)、WAV(Windows(登録商標)の音声の標準的なファイル形式)、及びMP3(MPEG-1 Audio Layer 3)などを例示できるが、これに限定されない。
【0079】
(電子書籍端末10の構成)
電子書籍端末10は、主として、端末制御部11、端末記憶部(記憶部)12、操作検知部13、通信制御部(記録制御手段)14、表示制御部(表示制御手段)15、表示部16、及び通信状態検知部(接続状態判定手段)17を備えている。
【0080】
端末制御部11は、電子書籍端末10が備える各部の動作を制御するものである。端末制御部11は、端末記憶部12に記憶されている各種プログラムを読み出して、電子書籍端末10の各部を制御し、電子書籍端末10が備える各種機能を実現する。
【0081】
端末記憶部12は、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置を含み、端末制御部11等が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。また、端末記憶部12は、揮発性の記憶装置(メインメモリ)を含むものであり、端末制御部11等が上述の各種プログラムを実行する過程でデータを一時的に保持するための作業領域としても使用される。その他、端末記憶部12には、表示制御部15が表示部16に動画、静止画、及びテキストを表示するときに用いられるビデオメモリ、ディスク又はカード等の着脱可能な記録媒体である外部メモリ等を含む。
【0082】
端末記憶部12に含まれる端末DB、コンテンツDB、動画データL、スライドショーデータ、静止画/テキストデータなどの各種データは、予め記録しておくか、サーバ20から取得して記録する。
【0083】
端末DBは、電子書籍端末10を管理するためのデータベースである。また、コンテンツDB、動画データL、スライドショーデータ、静止画/テキストデータなどの各種データについては、上述したとおりである。
【0084】
操作検知部13は、ユーザ操作を検知するものであり、例えばタッチパネル又はハードキー群として実現されている。タッチパネルの場合、表示部16に表示される画像に含まれる選択画像(サムネイル画像を含む)、各種ボタン、アイコン、及びオーバーレイ表示されたインジケータ等にユーザが触れたことを検知する。
【0085】
操作検知部13が検知するタッチ操作としては、タップ(クリック)、ダブルタップ(ダブルクリック)、ドラッグ、フリック、ピンチアウト(ピンチオープン)、ピンチイン(ピンチクローズ)などを例示することができる。
【0086】
なお、タップは、表示画面を指で軽く叩く操作であり、ダブルタップは、タップを2回繰り返す操作であり、ドラッグは、接触させたまま指をずらす操作であり、フリックは、指で軽くはらう操作であり、ピンチオープンは、接触させたまま2本の指の間を広げる操作であり、ピンチインは、2本の指の間を縮める操作である。
【0087】
通信制御部14は、端末制御部11の制御に基づいて、サーバ20との通信を制御するものであり、例えば3G回線及びWiFi回線に対応した通信を行う。
【0088】
例えば、通信制御部14は、サーバ20から取得するデータ(例えばコンテンツ等)を取得し、内部に付属するキャッシュメモリ(一時記憶部)141や端末記憶部12に格納したり、サーバ20に対してコンテンツ等の送信要求等を送信したりする。換言すれば、通信制御部14は、表示部16に表示されるコンテンツ等を管理し、当該コンテンツ等を自端末に配信するサーバ20との通信を制御するものである。
【0089】
表示制御部15は、端末制御部11の制御に基づいて、表示部16に、動画、スライドショー、静止画、及びテキスト等を混在させて表示(すなわち、ハイブリッドビュー表示)する制御を行うものである。なお、表示制御部15の動作の詳細については、後述する。
【0090】
表示部16は、本実施形態では、液晶ディスプレイを採用している。また、表示部16は、マトリクス状に配置された複数の撮像センサの集合である撮像センサ群(不図示)を備えており、いわゆるタッチセンサとしての機能を有する。撮像センサの構成例としては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(complementary metal-oxide semiconductor)センサなどの固体撮像素子を例示することができる。
【0091】
なお、本実施形態では、上述のように、表示部16が、液晶ディスプレイ、すなわち、LCD(Liquid Crystal Display)である場合を例にとって説明するが、本発明が適用可能なものはこれに限定されるものではない。例えば、電気泳動型ディスプレイ、ツイストボール型ディスプレイ、微細なプリズムフィルムを用いた反射型ディスプレイ、デジタルミラーデバイス等の光変調素子を用いたディスプレイの他、発光素子として、有機EL発光素子、無機EL発光素子、LED(Light Emitting Diode)等の発光輝度が可変の素子を用いたディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイ(PD)などを例示することができる。また、タッチセンサも、撮像センサを用いた形態を例にとって説明するが、これに限定されるものではない。
【0092】
通信状態検知部17は、通信制御部14を監視して、外部のサーバ20と電子書籍端末10との接続が確立されているか否かを判定する処理を行う。また、通信状態検知部17は、接続が確立されているか否かの判定結果を表示制御部15(図1の動画再生制御部151)に通知する処理も行う。
【0093】
次に、図1に基づき、電子書籍端末10の要部構成について説明する。
【0094】
図1に示すように、表示制御部15は、動画再生制御部151、スライドショー再生制御部152、静止画/テキスト表示制御部153、動画再生状態判定部(再生可否判定手段)154、リンク制御部155、操作制御部156、オーバーレイ制御部157、データセレクト部158、表示レイアウト制御部(レイアウト決定手段)159を含む。
【0095】
なお、操作検知部13は、ユーザ操作の検知結果を、主として動画再生状態判定部(再生可否判定手段)154、リンク制御部155、操作制御部156、オーバーレイ制御部157に通知する。
【0096】
また、通信状態検知部17は、電子書籍端末10とサーバ20との接続状態(オンライン状態かオフライン状態か)の判定結果を動画再生制御部151及び通信制御部14に通知する。
【0097】
また、通信制御部14は、サーバ20から取得した動画データHなどを格納するキャッシュメモリ(一時記憶部)141を備えている。
【0098】
動画再生制御部151は、データセレクト部158の指示に従い、端末記憶部12から動画を読出し、データセレクト部158に送信する処理を行う。
【0099】
具体的には、動画再生制御部151は、動画再生状態判定部154からオンライン状態であるとの判定結果を受けた場合、通信制御部14に指示して、端末記憶部12に記録した動画データLではなく、サーバ20を介して動画データHを取得し、キャッシュメモリ141にキャッシュさせる。このとき、通信制御部14は、動画データHのキャッシュが完了したときに、その判定結果を動画再生状態判定部154に通知する。また、データセレクト部158は、動画再生状態判定部154による判定結果を受けて、動画再生制御部151にキャッシュメモリ141から動画データHを送信するよう要求する。
【0100】
一方、動画再生制御部151は、動画再生状態判定部154からオフライン状態であるとの判定結果を受けた場合、その判定結果を動画再生状態判定部154に通知する。このとき、動画再生状態判定部154は、動画再生制御部151に端末記憶部12に動画データLが存在しているか否かを問い合せる。動画再生制御部151は、この問合せに対する回答を動画再生状態判定部154に通知し、動画再生状態判定部154は、この問合せの回答結果により、動画データLの記録が存在している場合は、データセレクト部158にその旨を通知する。データセレクト部158は、この通知を受けると、動画再生制御部151に動画データLを読み出して送信するよう指示する。
【0101】
スライドショー再生制御部152は、データセレクト部158の指示に従い、端末記憶部12からスライドショーデータを読出し、データセレクト部158に送信する。
【0102】
具体的には、動画再生状態判定部154は、動画データH又は動画データLのいずれも再生準備が完了していないと判定した場合、その判定結果をデータセレクト部158に通知する。データセレクト部158は、この通知を受けて、スライドショー再生制御部152に指示して、スライドショーデータを端末記憶部12から読み出して送信させる。
【0103】
静止画/テキスト表示制御部153は、データセレクト部158の指示に従い、端末記憶部12から静止画/テキストデータを読出し、データセレクト部158に送信する。
【0104】
動画再生状態判定部154は、動画再生制御部151に動画データH又は動画データLの再生準備が完了しているか否かを問合せ、その問合せの回答を受けて、動画データH又は動画データLの再生準備が完了しているか否かを判定する。
【0105】
リンク制御部155は、表示部16に表示されたコンテンツ内にリンク情報が含まれている場合に、その位置を常に監視しており、操作検知部13を介してリンクジャンプ操作がなされたと認識したときに、データセレクト部158にリンク先の別の表示画面に切替えるよう指示する。
【0106】
操作制御部156は、表示部16に表示されているコンテンツ画面COLの状態を常に監視しており、操作検知部13を介してコンテンツ画面COLに表示された選択画面、操作ボタン、アイコン等に対するタップ操作がなされたと認識した場合は、その操作に応じた処理を行う。また、操作制御部156は、操作検知部13を介してコンテンツ画面COLのスクロール操作がなされたと認識した場合は、データセレクト部158にその旨、通知する。
【0107】
オーバーレイ制御部157は、後述する半透明のインジケータIK、サムネイル画像SAM1〜4(オーバーレイ表示)を、表示部16に表示されているコンテンツ画面COLに対して、重ねて表示する処理を行う。
【0108】
また、オーバーレイ制御部157は、操作検知部13を介してインジケータIKに対してユーザ操作がなされたと認識した場合は、その操作に応じた処理を行う。
【0109】
データセレクト部158は、動画再生状態判定部154、リンク制御部155、操作制御部156、オーバーレイ制御部157などからの指示に従い、動画再生制御部151、スライドショー再生制御部152、静止画/テキスト表示制御部153のそれぞれを介して、動画データH/L、スライドショーデータ、静止画/テキストデータを取得する他、端末記憶部12のコンテンツDBからコンテンツの基本データを取得し、取得した各種データを表示レイアウト制御部159に送信する。
【0110】
表示レイアウト制御部159は、基本データに基づいて表示部16に表示するコンテンツ画面COLの骨格を決定すると共に、動画再生領域(第1表示領域)R1及びテキスト/静止画表示領域(第2表示領域)R2、インジケータIK、操作ボタン、アイコン等の表示レイアウトを決定又は更新する。
【0111】
なお、動画表示領域R1は、動画データH/L、スライドショー、再生開始ボタン(動画の再生が可能であることを示す情報)RB2を含む静止画など動画又は静止画の表示が可能な領域である(図3〜8等参照)。
【0112】
また、テキスト/静止画表示領域R2は、テキストデータ、静止画(オブジェクト)、各種操作ボタン、及び/又はアイコン等の表示が可能な領域である(図3〜8等参照)。
【0113】
表示制御部15は、表示レイアウト制御部159の決定又は更新した表示レイアウトに従って、表示部16にコンテンツ画面COL等を表示する。
【0114】
〔2.電子書籍端末10の特徴の詳細〕
電子書籍端末10の大きな特徴の1つは、動画表示領域R1に表示する動画データH/Lの再生指示を受けてから、動画データH/Lの再生準備が完了するまでの間に、動画表示領域R1にて静止画のスライドショーを見せることにより、動画データH/Lの読み込みが完了するまでの代替表示とする点である。
【0115】
また、電子書籍端末10のもう1つの特徴は、自装置とサーバ20とがオンライン状態にあるか、オフライン状態にあるかを監視し、オンライン状態のときは、再生準備が完了した動画データHを動画表示領域R1に表示し、オフライン状態のときは、動画データLを動画表示領域R1に表示する点である。
【0116】
この特徴により、ハイブリッドビュー表示において、動画表示領域に表示する動画のすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめることができる。
【0117】
以下、本実施形態の電子書籍端末10の特徴について詳述する。
【0118】
〔1〕さらに詳細には、電子書籍端末10では、表示レイアウト制御部159が、動画データH/Lを表示することが可能な動画表示領域R1、並びに、静止画及びテキストの少なくとも一方を含む表示データを表示することが可能なテキスト/静止画表示領域R2における表示のそれぞれが互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定する。これにより、動画表示領域R1及びテキスト/静止画表示領域R2のどちらか一方の表示が、他方の表示を妨げることがない。よって、動画表示領域R1の表示と、動画表示領域R1以外の領域(テキスト/静止画表示領域R2)に表示されるテキスト等の表示とを混在させた、いわゆるハイブリッドビュー表示が可能となる。
【0119】
また、動画再生状態判定部154が、表示レイアウト制御部159によって決定された表示レイアウトで、動画表示領域R1に表示する動画データH/Lの再生準備が完了しているか否かを判定する。
【0120】
また、表示制御部15は、動画の再生指示を受けてから、動画データH/Lの再生準備が完了していると判定されるまでの間、動画表示領域R1に表示する動画データHのデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、動画表示領域R1に所定の順序で表示する。
【0121】
ここで、圧縮して生成された複数の画像は、動画データH/Lと比較して低容量なので、読み込み速度を低減させることができる。これにより、動画データH/Lの再生準備が完了するまでの間、動画表示領域R1で、圧縮して生成された複数の画像を速やかに表示することができる。
【0122】
また、動画の再生指示を受けてから、動画データH/Lの再生準備が完了していると判定されるまでの間、複数の画像を所定の順序で代替表示するので、この代替表示の存否により、動画表示領域R1に表示する動画データH/Lのすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめることができる。
【0123】
さらに、動画データH/Lの再生準備の完了を待たずにユーザに動画表示領域R1に表示する動画データH/Lの存在を示唆することが可能となる。
【0124】
以上より、ハイブリッドビュー表示において、動画表示領域R1に表示する動画データH/Lのすべての再生が可能となっているか否かを容易に知らしめることができる。
【0125】
ここで、「圧縮」には、動画データHを構成するフレーム画像の数を低減させて圧縮する場合の他、動画データHを構成する各フレーム画像の画質、解像度、及び時間分解能等のいずれか少なくとも1つを劣化させて圧縮する場合も含まれる。
【0126】
「動画データH/Lの再生準備が完了している」とは、例えば、動画データH/Lのダウンロード、デコード、及びキャッシュ保存が完了していることを意味する。
【0127】
〔2〕また、電子書籍端末10では、表示制御部15が、圧縮することにより生成した複数の画像(スライドショーデータ)を動画表示領域R1にスライド表示しても良い。
【0128】
これにより、動画データH/Lの読み込みに時間を要しても、動画表示領域R1で複数の画像のスライド表示(スライドショー)を表示可能となり、1枚の静止画を表示する場合と比較してユーザにダイナミックな印象を与えることができる。
【0129】
ここで、「スライド表示」とは、動画データHを構成する複数の時系列フレーム画像から一部のフレーム画像を間引いて生成した複数の画像を、時系列に沿って非連続的に視認されるように各画像の表示タイミングを調整して順次表示することを言う。
【0130】
〔3〕また、電子書籍端末10では、通信制御部14は、内蔵されているキャッシュメモリ141に、動画データHを記録する処理を行う。また、動画再生状態判定部154は、通信制御部14が、動画データHをキャッシュメモリ141に記録する処理が完了したときに、動画データHの再生準備が完了していると判定する。
【0131】
これにより、動画再生状態判定部154は、通信制御部14が、動画データHをキャッシュメモリ141に記録する処理が完了したときしか、動画データHの再生準備が完了していると判定しないので、例えば、通信制御部14が動画データHのキャッシングに失敗した場合などには、動画データHの再生準備が完了していると判定されない。
【0132】
なお、さらに、通信制御部14は、動画データHのすべてのキャッシュが成功するまでキャッシングを自動的に繰り返すようになっている。これにより、上述したストリーミングの途中で、通信状態が悪化した場合に、ユーザの操作により再度ストリーミングをやり直すなどの面倒な作業を回避できる。
【0133】
〔4〕また、電子書籍端末10では、表示制御部15が、動画再生状態判定部154が、動画データH/Lの再生準備が完了していると判定したときに、動画データHを圧縮することにより生成した複数の画像を表示する処理を終了すると共に、動画データHの再生が可能であることを示す情報を、動画表示領域R1及びテキスト/静止画表示領域R2のいずれか一方に表示する処理を行っても良い。
【0134】
「動画データHの再生が可能であることを示す情報」の例としては、図9の(b)に示す動画表示領域R1に表示された静止画に含まれる再生開始ボタンRB2を挙げることができる。
【0135】
これにより、再生開始ボタンRB2を表示することで、ユーザに動画データH/Lの再生が可能となったことを示唆することができる。
【0136】
〔5〕ところで、外部のサーバ20から動画データHを受信する形態では、オフライン状態(サーバ20と電子書籍端末10との接続が確立されていない状態)でも動画データHの再生ができるように、動画データHを自装置内に保持するとデータ容量が大きくなるという副次的な問題がある。
【0137】
また、動画データHを自装置内に保持せずネットワーク越しにストリーミング再生を行うと、オフライン状態で動画データを再生できないという副次的な問題もある。
【0138】
そこで、このような副次的な問題を解決するため、電子書籍端末10では、通信状態検知部17が、動画データHを配信する外部のサーバ20と自装置との接続が確立されているか否かを判定する。また、動画再生状態判定部154は、通信状態検知部17が、サーバ20と自装置との接続が確立されていないと判定したときに、動画データHの再生準備が完了していないと判定する。また、表示制御部15は、サーバ20と自装置との接続が確立されていないことを示す情報(例えば、「オフライン状態です」との警告文を表示する)を動画表示領域R1又はテキスト/静止画表示領域R2のいずれか一方に表示する処理を行っても良い。
【0139】
これにより、オフライン状態であることをユーザに示唆することで、ユーザに対してオンライン接続を促すことができる。
【0140】
〔6〕また、電子書籍端末10では、動画再生状態判定部154が、通信状態検知部17が、サーバ20と自装置との接続が確立され、かつキャッシュメモリ141に対して動画データHのキャッシュ保存が完了していると判定したときに、表示制御部15が、スライドショーを終了し、動画データHを動画表示領域R1に表示する処理を行っても良い。
【0141】
これにより、オンライン状態では、外部のサーバ20から配信される動画データHを動画表示領域R1に表示するので、動画データHを端末記憶部12に保持しておかなくても良く、端末記憶部12に保持するデータ量が大きくなることを回避することができる。
【0142】
〔7〕また、電子書籍端末10では、端末記憶部12に動画データLを予め記録しておき、表示制御部15が、通信状態検知部17が、オフライン状態であると判定しているときに、端末記憶部12から動画データLを読み出して動画表示領域R1に表示する処理を行っても良い。
【0143】
これにより、オフライン状態では、端末記憶部12に予め記録した動画データLを読み出して動画表示領域R1に表示するので、動画データHと比べて、画質、解像度、及び時間分解能等の劣化があるものの、オフライン状態で動画表示領域R1に表示する動画の再生ができないという事態を回避することができる。
【0144】
以上により、サーバ20と電子書籍端末10との接続状態(オンライン状態又はオフライン状態)に応じて、オンライン時は、解像度、時間分解能、画質が高いリッチな動画データHを再生し、オフライン時は、解像度、時間分解能、画質の少なくともいずれかを低くした動画データLを再生し、リッチな動画データHの再生とオフラインでの動画データLの再生の両立が可能となる。
【0145】
〔8〕また、電子書籍端末10では、表示制御部15が、テキスト/静止画表示領域R2の表示の切替えを動画表示領域R1の表示と独立に制御することが好ましい。
【0146】
これにより、例えば、動画データHをキャッシュメモリ141に読み込んでいる最中でも、テキスト/静止画表示領域R2の表示に対するスクロールやリンクジャンプなどのユーザ操作が可能となる。
【0147】
〔9〕例えば、電子書籍端末10では、表示制御部15が、操作検知部13、操作制御部156、データセレクト部158、表示レイアウト制御部159を介してテキスト/静止画表示領域R2の表示のスクロールを、動画表示領域R1の表示と独立に制御しても良い。
【0148】
これにより、コンテンツ画面COLのテキスト/静止画表示領域R2の表示をスクロールさせると、動画表示領域R1以外の領域も動画表示領域R1と連動して動いてしまい、動画表示領域R1を視認できなくなってしまうという事態を回避することができる。
【0149】
なお、上記のような事態を回避する方法としては、以上のような場合に限られない。
【0150】
すなわち、電子書籍端末10では、表示制御部15が、操作検知部13、操作制御部156、データセレクト部158、表示レイアウト制御部159を介して、動画表示領域R1の表示を、動画の再生指示を受けてから、その動画の再生が終了するまでの間だけテキスト/静止画表示領域R2の表示と独立に制御し、その他のときには、動画表示領域R1の表示がテキスト/静止画表示領域R2の表示と連動するよう制御しても良い。
【0151】
また、電子書籍端末10では、表示制御部15が、操作検知部13、操作制御部156、データセレクト部158、表示レイアウト制御部159を介して、動画表示領域R1の表示を、テキスト/静止画表示領域R2の表示と独立に制御し、動画表示領域R1の表示が表示画面内(の任意の位置)に収まるように制御しても良い。
【0152】
また、電子書籍端末10では、表示制御部15が、操作検知部13、操作制御部156、データセレクト部158、表示レイアウト制御部159を介して、動画表示領域R1の表示を、テキスト/静止画表示領域R2の表示と連動させる時期と、独立に制御する時期とを調整して、動画表示領域R1の表示が表示画面内(の任意の位置)に収まるように制御しても良い。例えば、ユーザのタッチ入力操作の入力時には、動画表示領域R1の表示をテキスト/静止画表示領域R2の表示のスクロールと連動させ、その後、適当なタイミングで、動画表示領域R1の表示をテキスト/静止画表示領域R2の表示のスクロールと独立に制御するよう切替え、動画表示領域R1の表示が表示画面内(の所定の位置)に収まるように制御しても良い。
【0153】
これにより、テキスト/静止画表示領域R2の表示をスクロールさせても、動画表示領域R1が表示画面内に収まるよう制御できるので、動画表示領域R1の表示が、テキスト/静止画表示領域R2と連動して動いてしまい、動画表示領域R1を視認できなくなってしまうという事態を回避することができる。
【0154】
また、電子書籍端末10では、表示制御部15が、操作検知部13、操作制御部156、データセレクト部158、表示レイアウト制御部159を介して、ユーザのタッチ入力操作の操作位置及び操作方法に応じて、動画表示領域R1の表示を、テキスト/静止画表示領域R2の表示と連動させるか否かを選択するようにしても良い。
【0155】
これにより、動画表示領域R1の表示をテキスト/静止画表示領域R2の表示と連動させるか否かをユーザのタッチ入力操作の操作位置及び操作方法に応じて選択できるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0156】
〔10〕また、電子書籍端末10では、表示制御部15が、操作検知部13、リンク制御部155、データセレクト部158、表示レイアウト制御部159を介してテキスト/静止画表示領域R2に表示した表示データからリンク先の他の表示データへの切替えを、動画表示領域R1の表示と独立に制御しても良い。
【0157】
これにより、動画表示領域R1に表示される動画データHが再生可能となるまでの間は、他のページへリンクジャンプすることができないという事態を回避することができる。
【0158】
〔3.具体的な画面表示の一例〕
次に、図3〜図9を参照しながら、電子書籍端末10の表示部16に対する具体的な画面表示の一例を説明する。
【0159】
図3〜図9は、それぞれ、電子書籍端末10において、表示部16に表示されるデモ画面の遷移を示す画面遷移図(遷移図)である。
【0160】
図3〜図9は、快適に商品(服飾)やコーディネートを閲覧できるユーザインターフェース(UI)としてのハイブリッドビュー表示の画面遷移の一例である。
【0161】
以下で説明するハイブリッドビュー表示では、(1)画面上で、指で操作することによりユーザがバーチャルなコーディネートショーを楽しめるようになっており、(2)コンテンツ画面COLへのフリック、タップ操作等により、動画表示領域R1に表示するモデルが動き出す動画データH(コーデコンテンツcod1〜8の8つの動画データH)を切替えるザッピングを楽しめるようになっており、(3)ユーザが、特徴的なUIで、商品の特徴をじっくり体験できるようになっている。
【0162】
まず、表示部16に電子書籍の選択画面(図3の(a))が表示され、この初期画面に含まれる複数のサムネイル画像(電子書籍の種類を示す)から、画面右上のサムネイル画像SAMをタップする(選択する)と、選択された電子書籍の初期画面に遷移する(図3の(b))。
【0163】
次に、図3の(b)に示す電子書籍の初期画面に含まれるモード選択ボタンのうち、mode1(コーディネートモード)をタップする(選択する)と、コーディネートコンテンツ(以下、コーデコンテンツという)の表紙画面(タイトル画面)に遷移する(図3(c))。
【0164】
次に、図3の(c)に示すコーデコンテンツの表紙画面は、2秒程度表示された後、カットアウトしてコーデコンテンツの選択画面に遷移する(図3の(d))。
【0165】
一方、前記電子書籍の初期画面で、mode2(カタログモード)を選択すると、カタログコンテンツ(以下、カタログという)の表紙画面に遷移する(図3(e))。次に、図3の(e)に示すカタログの表紙画面は、フリックまたはタップすることにより、カタログの選択画面(カタログ誌面)に遷移する(図3の(f))。
【0166】
次に、図4に基づき、選択画面のインジケータIKに対する操作と画面遷移の関係について説明する。
【0167】
まず、図4の(a)に示す選択画面では、コーデコンテンツcod1〜4の4種類のコーデコンテンツのインデックス画面が表示されている。また、選択画面の下部には、半透明のインジケータIKがオーバーレイ表示されている。
【0168】
次に、図4の(b)に示すように、オーバーレイ表示されたインジケータIKの位置P1に指を接触させると、P1の上にテーマ(黒塗り潰しの四角で表示、テーマは省略、以下同じ)が表示されて、コーデコンテンツcod1に対応する半透明のサムネイル画像SAM1が下から、ふわっと、浮き出るように表示される。
【0169】
次に、図4の(b)の状態で、インジケータIKに触れたまま、位置P1から位置P2まで指でなぞる(図4の(c))と、別のテーマが表示されて、位置P2の上にコーデコンテンツcod2に対応する半透明のサムネイル画像SAM2が下から、ふわっと、浮き出るように表示される。
【0170】
以下、同様に、位置P2から位置P3まで指でなぞり(図4の(d))、位置P3から位置P4まで指でなぞる(図4の(e))。
【0171】
次に、図4の(e)の状態でインジケータIKから指を離すと、コーデコンテンツcod1〜4に対応する4枚のコーディネートリストになり、例えば「ランキング」というテーマのコーディネートリストが表示される(図4の(f))。
【0172】
次に、図4の(g)に示す位置P5に存在する「戻るアイコン」をタップすると、図4の(a)の選択画面に戻る。
【0173】
次に、図5に基づき、選択画面に対する操作と画面遷移の関係について説明する。
【0174】
図5の(a)に示すようにコーデコンテンツcod2に対して左フリック/ドラッグすると、コーデコンテンツcod1及びcod2が消えて、今まで表示されていなかったコーデコンテンツcod5及びcod6が画面の右端から現れる。すなわち、フリック/ドラッグにより、コーデコンテンツcod1〜8を一枚づつ横にずらすことができる。
【0175】
次に、コーデコンテンツcod1〜8の別の移動操作について説明する。図5の(c)に示すように、コーデコンテンツcod1〜4が表示された状態で、画面右端(位置P6)に表示された三角ボタンをタップすると、コーデコンテンツcod5〜8へスライドインする(図5の(d))。
【0176】
一方、図5の(d)に示すように、コーデコンテンツcod5〜8が表示された状態で、画面左端(位置P7)に表示された三角ボタンをタップすると、コーデコンテンツcod1〜4が表示された元の状態に戻る(図5の(e))。
【0177】
次に、図6に基づき、本発明の特徴的なコンテンツ画面COLの画面・表示遷移について説明する。
【0178】
まず、コーデコンテンツの選択画面で、コーデコンテンツcod1〜4の任意の1つをタップ(コーデコンテンツcod1を選択)すると、本発明の特徴的なコンテンツ画面COLに遷移する(図6の(b))。
【0179】
図6の(b)に示す例では、コンテンツ画面COLは、動画表示領域R1、テキスト/静止画表示領域R2と、インジケータIKの3つの部分に分かれる。
【0180】
なお、テキスト/静止画表示領域R2の上部には、コーデコンテンツcod1に関するイメージオブジェクトやテキストデータが表示され、下部には、アイテム画面が表示されている。
【0181】
このアイテム画面に表示される複数のアイテムアイコンのそれぞれは、コーデコンテンツcod1に関する商品に対応付けられており、このアイテムアイコンの任意の1つをタップすることにより、対応する商品の商品購入画面等に遷移するようになっている。
【0182】
動画表示領域R1には、コーデコンテンツcod1に関する静止画の中央に再生指示ボタンRB1が表示されており(図6の(b))、再生指示ボタンRB1、または再生指示ボタンRB1が表示された状態の動画表示領域R1内における任意の位置をクリックすると、動画データHのストリーミング再生が開始され、結合子「A」から図8に遷移する。
ただし、図8では、コンテンツ画面COLを模式的に示している。
【0183】
図8に示すように、テキスト/静止画表示領域R2の表示は、上下左右にスクロール可能であっても良い。また、テキスト/静止画表示領域R2の表示には、他の表示へのリンクジャンプも可能となっている。リンクジャンプした場合は、テキスト/静止画表示領域R2の表示のみが動画表示領域R1とは独立に切り替わるようにしても良いし、また、テキスト/静止画表示領域R2の表示が切り替わることに伴い、動画表示領域R1の表示を切り替えてもよい。なお、図8では、動画再生領域R1の中央に「動画」と表示しているが、これは、動画表示可能であることを示しており、実際に動画が再生されていることを示している訳ではない。
【0184】
次に、図8に示すコンテンツ画面COLは、速やかに図9の(a)に示すコンテンツ画面COLに移行する。図9の(a)に示すコンテンツ画面COLでは、動画表示領域R1において静止画のスライドショーが表示されている。
【0185】
このスライドショーは、動画データH/Lの再生準備が完了するまで表示される。次に、動画データH/Lの再生準備が完了すると、動画表示領域R1は、スライドショーは終了し、静止画に切り替わる(図9の(b))。このとき、動画表示領域R1に表示される静止画の中央に再生開始ボタンRB2が表示される。
【0186】
このように、再生開始ボタンRB2が表示されることにより、ユーザは、動画データH/Lの再生準備が完了したことを容易に知ることができる。
【0187】
次に、図9の(b)に示す状態で、再生開始ボタンRB2をタップすると、動画データHが30秒間再生される(図6の(c))。なお、オフライン状態のときは、動画データHに対応した動画データL(15秒バージョン)が再生される。
【0188】
なお、動画データH/Lの再生中に動画表示領域R1の任意の位置をタップするか、30秒経過すると、動画データH/Lの再生が終了する(図6の(d))。
【0189】
次に、図6の(e)から図6の(j)に基づき、テキスト/静止画表示領域R2に対する操作と、画面遷移との関係について説明する。
【0190】
まず、図6の(e)に示すコンテンツ画面COLで、テキスト/静止画表示領域R2に表示されたイメージ画像を左になぞると、右端から今まで表示されていなかったイメージ画像2がスクロールインする(図6の(f))。
【0191】
また、図6の(f)でイメージ画像2のすべてをスクロールインさせると、コーデコンテンツcod1のエンド画面となる(図6の(g))。
【0192】
ここで、図6の(g)に示すように、エンド画面の右端には、次のコーデコンテンツcod2が表示される。
【0193】
次に、図6の(h)に示すように、エンド画面の右端に表示されたコーデコンテンツcod2をタップすると、コーデコンテンツcod2のコンテンツ画面COLにスライドインする(図6の(j))。
【0194】
なお、イメージ画像2のサイズが大きいため、エンド画面の右端にコーデコンテンツcod2を表示することが困難な場合には、図6(i)に示すように、エンド画面の右下の位置P9にコーデコンテンツcod2に遷移するための移行ボタンを表示しても良い。
【0195】
次に、図7の(a)から図7の(d)に基づき、コーデコンテンツcod1〜8をお気に入りに追加(登録)するときの画面の操作方法について説明する。
【0196】
図7の(a)に示すように、コーデコンテンツcod2のコンテンツ画面COLの動画表示領域R1の左上の位置P10には、いわゆるドッグイヤーアイコンが表示されており、このドッグイヤーアイコンをタップすると、ドッグイヤーアイコンが折れて(図7の(b)、コーデコンテンツcod2がお気に入りに登録される。
【0197】
この状態で、インジケータIKの左端(位置P11)に表示された「戻るボタン」をタップすると、コーデコンテンツの選択画面(図4参照)に戻る(図7の(c))。
【0198】
なお、図7の(c)に示すコーデコンテンツの選択画面では、コーデコンテンツcod2の左上のドッグイヤーアイコンが折れているが、これは、コーデコンテンツcod2がお気に入りに登録されていることを示している。
【0199】
次に、図7の(c)に示すコーデコンテンツの選択画面で、まだ、お気に入りに登録されていないコーデコンテンツcod1の左上(位置P12)に表示されたドッグイヤーアイコンをタップすると、コーデコンテンツcod1のドッグイヤーアイコンが折れる(図7の(d))。
【0200】
以上の操作により、コーデコンテンツcod1及びcod2の2つがお気に入りに登録される。
【0201】
〔4.電子書籍端末10の動作〕
次に、図10及び図11に示すフローチャートに基づき、電子書籍端末10の動作の流れについて説明する。
【0202】
まず、図6の(b)に示すコンテンツ画面COLで再生指示ボタンRB1をタップするとスタートとなる。
【0203】
ステップS11(以下、「ステップ」を省略する)では、動画再生状態判定部154が、動画再生制御部151に指示して、キャッシュメモリ141への動画データHのキャッシングが完了しているか否かを問い合せる。このとき、動画データHのキャッシングが完了している場合(YES)は、S12に進む。一方、動画データHのキャッシングが完了していない場合(No)は、S14に進む。
【0204】
次に、S12では、動画再生状態判定部154が、動画データHを自動再生する設定がされているか否かを確認し、自動再生に設定されている場合(YES)は、S13に進む。
【0205】
一方、S12で、自動再生に設定されていない場合(NO)は、S15に進む。
【0206】
次に、S13では、動画再生状態判定部154が、動画データHの再生準備が完了している旨をデータセレクト部158に通知する。データセレクト部158は、動画再生制御部151に対して、キャッシュメモリ141から動画データHを読出して送信するよう指示する。次に、データセレクト部158は、取得した動画データHを表示レイアウト制御部159に転送する。表示レイアウト制御部159は、必要な場合は、コンテンツ画面COLを更新し、動画データHを動画表示領域R1に表示する(図6の(c))。
【0207】
次に、S15では、動画再生状態判定部154が、データセレクト部158に指示して動画再生制御部151を介して端末記憶部12から再生開始ボタンRB2を含む静止画を読出させ、表示レイアウト制御部159に送信させる。次に、表示レイアウト制御部159は、必要な場合は、コンテンツ画面COLを更新し、再生開始ボタンRB2を含む静止画を動画表示領域R1に表示する(図9の(b))。
【0208】
次に、S14では、動画再生状態判定部154が、動画データHの再生準備が完了していない旨をデータセレクト部158に通知する。データセレクト部158は、スライドショー再生制御部152に対して、端末記憶部12からスライドショーデータを読出して送信するよう指示する。次に、データセレクト部158は、取得したスライドショーデータを表示レイアウト制御部159に転送する。表示レイアウト制御部159は、必要な場合は、コンテンツ画面COLを更新し、スライドショーデータを動画表示領域R1に表示する(図9の(a))。
【0209】
次に、図11のフローチャートについて説明する。
【0210】
まず、図6の(b)に示すコンテンツ画面COLで再生指示ボタンRB1をタップするとスタートとなる。
【0211】
S21では、動画再生状態判定部154が、通信状態検知部17に指示して、サーバ20と電子書籍端末10との接続が確立されているか否か(オンライン状態/オフライン状態)を問い合せる。次に、通信状態検知部17は、オンライン状態(YES)の場合は、その旨を、動画再生状態判定部154に通知してS22に進む。
【0212】
一方、通信状態検知部17は、オフライン状態(NO)の場合は、その旨を、動画再生状態判定部154に通知してS24に進む。
【0213】
S22では、動画再生状態判定部154が、動画データLを自動再生する設定がされているか否かを確認し、自動再生に設定されている場合(YES)は、S23に進む。一方、自動再生に設定されていない場合(NO)は、S25に進む。
【0214】
S23では、動画再生状態判定部154は、動画再生制御部151に指示して、端末記憶部12に動画データLが存在しているか否かを確認する。なお、ここでは、動画データLが端末記憶部12に存在しているものとする。次に、動画再生状態判定部154は、動画データLが存在している旨をデータセレクト部158に通知する。データセレクト部158は、動画再生制御部151に対して、端末記憶部12から動画データLを読出して送信するよう指示する。次に、データセレクト部158は、取得した動画データLを表示レイアウト制御部159に転送する。表示レイアウト制御部159は、必要な場合は、コンテンツ画面COLを更新し、動画データLを動画表示領域R1に表示する(図6の(c))。
【0215】
一方、S25では、動画再生状態判定部154が、データセレクト部158に指示して動画再生制御部151を介して端末記憶部12から再生開始ボタンRB2を含む静止画を読出させ、表示レイアウト制御部159に送信させる。次に、表示レイアウト制御部159は、必要な場合は、コンテンツ画面COLを更新し、再生開始ボタンRB2を含む静止画を動画表示領域R1に表示する(図9の(b))。
【0216】
次に、S24では、動画再生状態判定部154が、動画データLの再生準備が完了していない旨をデータセレクト部158に通知する。データセレクト部158は、スライドショー再生制御部152に対して、端末記憶部12からスライドショーデータを読出して送信するよう指示する。次に、データセレクト部158は、取得したスライドショーデータを表示レイアウト制御部159に転送する。表示レイアウト制御部159は、必要な場合は、コンテンツ画面COLを更新し、スライドショーデータを動画表示領域R1に表示する(図9の(a))。
【0217】
本発明は、以下のように表現することもできる。
【0218】
すなわち、本発明の表示制御装置は、動画再生前に動画表示領域にて静止画のスライドショーを見せることにより、動画の読み込みが完了するまでの代替表示とし手も良い。これにより、動画表示領域が動画再生可能な領域であることをユーザに示唆することが可能となる。
【0219】
また、本発明の表示制御装置は、動画データをキャッシュに読み込む間に、動画表示領域に、複数の静止画をスライドショーのように連続的に表示しても良い。
【0220】
また、本発明の表示制御装置は、動画をキャッシュに読み込む処理を、コンテンツへのユーザ操作に対する処理とは独立して実行しても良い。
【0221】
また、本発明の表示制御装置は、動画の読み込み完了後に、それまで静止画でスライドショーをしていた動画表示領域に、動画再生開始ボタンを兼ねた静止画像を表示しても良い。
【0222】
また、本発明の表示制御装置は、連続的に表示される静止画は、動画を構成するフレーム画像の一部としても良い。
【0223】
これにより、動画の読み込みに時間を要しても、コンテンツ上の動画表示領域で静止画のスライドショーを表示可能となり、特許文献1の技術のように、1枚の静止画を表示しておく場合に比べてダイナミックな印象を与えることが可能となる。
【0224】
また、スライドショーを表示することにより、スライドショー終了後に動画表示領域に再生開始ボタンを兼ねた静止画を表示した際に、動画再生可能であることをユーザに示唆することが可能となる。
【0225】
また、動画をキャッシュに読み込んでいる最中に、その動画や先行表示する静止画を含むマルチメディアコンテンツ(ハイブリッドビュー表示)に対するスクロールやリンクジャンプなどのユーザ操作が可能となる。
【0226】
また、本発明の表示制御装置は、コンテンツ表示領域内の同じ表示位置に固定された複数の表示領域を管理するレイアウト制御部と、前記同じ表示位置に固定された表示領域の少なくとも1つに動画又は複数の静止画の表示する表示制御部と、動画を一時記憶領域に読み込む記録制御部と、コンテンツに対するユーザ操作を受け付けて実行するユーザ操作実行処理部と、ユーザ操作実行処理部と並列に動作する、動画を一時記憶領域に読み込む記録制御部と、を有していても良い。
【0227】
また、本発明の表示制御装置は、上記静止画を再生する処理では、一時記憶領域に読み込み中の動画に関連する静止画をスライドショーにて再生しても良い。
【0228】
これにより、マルチメディアコンテンツ内における動画の存在を、動画の再生準備の完了を待たずにユーザに示唆することが可能となる。
【0229】
また、本発明の表示制御装置は、スライドショーと並行して動画の再生準備をしても良い。
【0230】
また、本発明の表示制御装置は、動画の再生準備は、ダウンロード、デコード、キャッシュ保存などの準備が整うまでに行うことが好ましい。
【0231】
また、本発明の表示制御装置は、動画の再生準備中も、テキスト/静止画表示領域上の静止画やテキストからのリンクジャンプ、静止画やテキストのスクロールなど、ユーザによる操作を可能とすることが好ましい。
【0232】
また、本発明の表示制御装置は、動画再生状態判定部の判定結果に基づいて表示画像を、動画または静止画またはスライドショーから選択しても良い。
【0233】
また、本発明の表示制御装置は、レイアウト制御部は、動画または静止画またはスライドショーのいずれを表示する場合にも同じレイアウトで表示するように制御しても良い。
【0234】
また、本発明の表示制御装置は、静止画は、動画の再生準備が完了して再生可能な状態において表示する静止画であっても良い。ただし自動再生する場合は自動再生完了後に静止画を表示しても良い。
【0235】
以上の構成は、動画をストリーミングせずにダウンロードを完了してから再生する場合に好適である。
【0236】
また、本発明の表示制御装置は、自装置にダウンロードして保持するコンテンツに、解像度が低い、または時間分解能が低い、または画質が低いなどの圧縮率を高めた動画を含め、自装置がオンライン状態かオフライン状態かを判別して、オンライン状態のときはコンテンツ内の動画ではなくネットワーク越しに取得する動画を再生(例:ストリーミング再生)し、オフライン状態のときはコンテンツ内の動画(低容量)を再生しても良い。
【0237】
また、本発明の表示制御装置は、自装置にダウンロードして保持するコンテンツに、解像度が低い、または画質が低いなどの圧縮率を高めた静止画を複数枚含み、自装置がオンライン状態かオフライン状態かを判別して、オンライン状態のときはコンテンツ内の動画ではなくネットワーク越しに取得する動画を再生(例:ストリーミング再生)し、オフライン状態のときはコンテンツ内の動画(低容量)を再生しても良い。
【0238】
これにより、自装置の状態(オンライン/オフライン)に応じて、オンライン時は解像度、時間分解能、画質が高いリッチな動画を再生し、オフライン時は解像度、時間分解能、画質の少なくともいずれかを低くした動画を再生し、オンライン状態でのリッチな動画の再生とオフライン状態での動画の再生を両立させることが可能となる。
【0239】
また、本発明の表示制御装置は、自装置がオフライン状態と判定される場合にスライドショーを再生しても良い。
【0240】
また、本発明の表示制御装置は、スライドショーで表示される静止画を、解像度が低い、または画質が低いなどの圧縮率を高めた画像としても良い。
【0241】
また、本発明の表示制御装置は、接続状態判定部の判定結果に基づいて画像を、動画(オンライン状態)、静止画(非再生状態)、又はスライドショー(オフライン状態)から選択しても良い。
【0242】
また、本発明の表示制御装置は、レイアウト制御部で動画または静止画またはスライドショーのいずれを表示する場合にも同じレイアウトで表示しても良い。
【0243】
また、本発明の表示制御装置は、静止画は、動画のストリーミング再生の準備が完了して再生可能な状態において表示する静止画であっても良い。ただし自動再生する場合は自動再生完了後に表示しても良い。
【0244】
以上の構成は、動画がストリーミングで即時再生可能となるがオフラインで動画再生不可能となるといった場合に好適である。
【0245】
最後に、電子書籍端末10の各ブロック、特に、端末制御部11、操作検知部13、通信制御部14、表示制御部15、及び通信状態検知部17は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0246】
後者の場合、電子書籍端末10は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU(Central Processor Unit)、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。
【0247】
そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである電子書籍端末10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記電子書籍端末10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU<Micro Processor Unit>)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0248】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0249】
また、電子書籍端末10を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。
【0250】
この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。
【0251】
また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0252】
なお、本発明は、コンピュータ読取可能媒体内に符号化されたコンピュータプログラムであって、前記表示制御装置が、前記読取可能媒体を備え、コンピュータによって実行されるときに、前記表示制御装置における前記各手段の機能を実現するコンピュータプログラムとして実現することもできる。
【0253】
〔付記事項〕
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組合せて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0254】
本発明は、いわゆるハイブリッド表示可能な表示制御装置又は、該表示制御装置を含むコ電子機器などに適用できる。
【符号の説明】
【0255】
10 電子書籍端末(表示制御装置)
12 端末記憶部(記憶部)
14 通信制御部(記録制御手段)
15 表示制御部(表示制御手段)
17 通信状態検知部(接続状態判定部)
20 サーバ
141 キャッシュメモリ(一時記憶部)
154 動画再生状態判定部(再生可否判定手段)
159 表示レイアウト制御部(レイアウト制御手段)
R1 動画再生領域(第1表示領域)
R2 テキスト/静止画表示領域(第2表示領域)
RB2 再生開始ボタン(動画の再生が可能であることを示す情報)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画を表示することが可能な第1表示領域、並びに、静止画及びテキストの少なくとも一方を含む表示データを表示することが可能な第2表示領域、における表示のそれぞれが互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定するレイアウト決定手段と、
前記レイアウト決定手段によって決定された表示レイアウトで、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定する再生可否判定手段と、
前記第1表示領域に表示する動画の再生指示を受けてから、前記再生可否判定手段によって前記動画の再生準備が完了していると判定されるまでの間、
前記第1表示領域に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、前記第1表示領域に所定の順序で表示する処理を行う表示制御手段とを備えていることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記圧縮することにより生成した複数の画像を前記第1表示領域にスライド表示することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記第1表示領域に表示する動画を所定の一時記憶部に記録する処理を行う記録制御手段を備えており、
前記再生可否判定手段は、
前記記録制御手段が、前記第1表示領域に表示する動画を前記一時記憶部に記録する処理が完了したときに、前記動画の再生準備が完了していると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、
前記再生可否判定手段が、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了していると判定したときに、
前記圧縮することにより生成した複数の画像を表示する処理を終了すると共に、前記第1表示領域に表示する動画の再生が可能であることを示す情報を、前記第1表示領域又は前記第2表示領域のいずれか一方に表示する処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第1表示領域に表示する動画を配信する外部のサーバと自装置との接続が確立されているか否かを判定する接続状態判定手段を備えており、
前記再生可否判定手段は、
前記接続状態判定手段が、前記接続が確立されていないと判定したときに、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了していないと判定し、
前記表示制御手段は、
前記接続が確立されていないことを示す情報を前記第1表示領域又は第2表示領域のいずれか一方に表示する処理を行うことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記再生可否判定手段は、
前記接続状態判定手段が、前記接続が確立されていると判定したときに、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了していると判定し、
前記表示制御手段は、
前記圧縮することにより生成した複数の画像を前記第1表示領域に表示する処理を終了し、前記外部のサーバから配信される動画を前記第1表示領域に表示する処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記圧縮することにより生成した複数の画像を予め記録する記憶部を備えており、
前記表示制御手段は、
前記接続状態判定手段が、前記接続が確立されていないと判定しているときに、前記記憶部から前記圧縮することにより生成した複数の画像を読み出して前記第1表示領域に動画表示する処理を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第2表示領域の表示の切替えを前記第1表示領域の表示と独立に制御することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記第2表示領域の表示のスクロールを、前記第1表示領域の表示と独立に制御することを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示した表示データからリンク先の他の表示データへの切替えを、前記第1表示領域の表示と独立に制御することを特徴とする請求項8又は9に記載の表示制御装置。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか1項に記載の表示制御装置における各手段としてコンピュータを動作させるための表示制御プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
動画を表示することが可能な第1表示領域、並びに、静止画及びテキストの少なくとも一方を含む表示データを表示することが可能な第2表示領域のそれぞれの表示を制御する表示制御装置の制御方法であって、
前記第1表示領域、及び、前記第2表示領域、における表示のそれぞれが、互いに重なり合わないように、それぞれの表示レイアウトを決定するレイアウト決定ステップと、
前記レイアウト決定ステップで決定された表示レイアウトで、前記第1表示領域に表示する動画の再生準備が完了しているか否かを判定する再生可否判定ステップと、
前記第1表示領域に表示する動画の再生指示を受けてから、前記再生可否判定ステップで前記再生準備が完了していると判定されるまでの間、前記第1表示領域に表示する動画のデータ容量を圧縮することにより生成した複数の画像を、前記第1表示領域に所定の順序で表示する処理を行う表示制御ステップとを含んでいることを特徴とする表示制御装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−70286(P2012−70286A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214517(P2010−214517)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】