説明

表示装置

【課題】ディスプレイの表示面の前方に配置されて表示面上の一部領域を囲むように視認される環状部材の前面側の発光部を発光させる光源のための電気配線を、環状部材の幅を極力拡げず脱落しないように環状部材内に収納すること。
【解決手段】リング部材2の発光部を発光表示させるLEDチップ231,232を実装面226に実装したFPC22を、リング部材2の開口213から収納溝212へのFPC22の挿入方向に実装面226が延在するように収納溝212に収納し、LEDチップ231,232及びFPC22が収納された収納溝212の開口213を塞ぐ抑え部材24を、FPC22を避けて収納溝212の雌ねじ部214に取り付けねじ25によって取り付ける構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば車両における各種表示を行うコンビネーションメータには、アナログ計器でそれまで表示していた情報を液晶ディスプレイ等によりデジタル表示するようにしたものがあるが(例えば特許文献1,2)、それらは単に液晶ディスプレイ等における表示内容を適宜切り換えるだけのものであり、表示が平面的であることからメリハリに欠けるという側面があった。
【0003】
そこで本出願人は過去に、液晶ディスプレイの表示面の前方に配置した環状部材により、液晶ディスプレイの表示面上の一部領域を囲むように表示面の前方から視認させる車両用表示装置を提案した(特許文献3)。
【特許文献1】特開昭62−58112号公報
【特許文献2】特開平11−248490号公報
【特許文献3】特開2005−241626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本出願人は、環状部材に所定間隔で複数のLED発光部を設け、これらLED発光部を順次発光させることで環状部材があたかも回転しているかのように視認させる等の、表示にエンターテインメント性を持たせた車両用表示装置を、特願2004−318862において提案している。
【0005】
このような車両用表示装置では、各LED発光部のLEDに電流を流すための電気配線と、この電気配線を環状部材の内部に収納するための空間とが必要となるので、例えば、薄型のFPC(フレキシブル配線基板)を電気配線として用い、これを、環状部材の前方からの見栄えに影響しないよう裏面側に開口した収納溝の内部空間に収納することになる。
【0006】
また、収納された電気配線が環状部材から脱落しないように収納溝の開口を塞ぐ必要があるので、開口に対応する形状の抑え部材をネジ等の固定部材で環状部材に固定するために、開口から挿入される固定部材の収納スペースも電気配線の収納スペースに加えて収納溝内に確保する必要がある。
【0007】
しかし、電気配線と固定部材の両方の収納スペースを収納溝内に確保するとなると、それだけ収納溝乃至環状部材の幅を大きくせざるを得ず、その結果、環状部材によって隠される液晶ディスプレイの表示領域が多くなって、表示の視認性を悪化させると共に全体の見栄えを損ねてしまいかねない。
【0008】
かと言って、収納溝乃至環状部材の幅が拡がらないように固定部材の収納スペースのみを収納溝内に確保することにし、その代わりに、固定部材が挿入されている箇所で電気配線を分断してしまうと、分断した各電気配線を個別に収納溝から環状部材の外部に引き出さなければならなくなり、電気配線の引き回しが煩雑となるので好ましくない。
【0009】
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、上記した車両用表示装置を始めとする、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイの表示面の前方に、表示面上の一部領域を囲むように視認される環状部材を配置する表示装置において、環状部材の前面側に複数の発光部を設けて各発光部を環状部材の内部に収納した複数の光源によりそれぞれ発光させる場合、環状部材の幅を極力拡げずに光源のための電気配線を環状部材内に脱落しないように収納することができる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため請求項1に記載した本発明の表示装置は、ディスプレイの表示面の前方に配置した、該表示面上の一部領域を囲むように視認される環状部材の裏面側に開口を有する収納溝に、前記環状部材の周方向に間隔をおいて設けられた複数の光源と、それら各光源が実装面に実装された給電用の電気配線とを収納し、該電気配線から供給される電力により点灯する前記各光源によって、前記環状部材の前面側に設けられた複数の発光部をそれぞれ発光させる表示装置であって、前記電気配線が、前記開口から前記収納溝への前記電気配線の挿入方向に前記実装面が延在するように前記収納溝に収納されており、前記各光源及び前記電気配線が収納された前記収納溝の開口を塞ぐ抑え部材が、前記電気配線を避けて前記収納溝に挿入された固定部材により前記環状部材に固定されていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載した本発明の表示装置は、請求項1に記載した本発明の表示装置において、前記抑え部材が、前記収納溝の開口を塞いだ状態で前記挿入方向に沿って前記収納溝の内部に延出する複数の平坦面を接続して構成された環状の補強片を有しており、前記電気配線が、前記各光源に対応する複数の実装面を接続して環状に構成されていて、該各実装面を前記補強片の対応する前記各平坦面に各々沿わせて前記収納溝内に配置されている構成とした。
【0012】
さらに、請求項3に記載した本発明の表示装置は、請求項2に記載した本発明の表示装置において、前記電気配線の縁部と前記抑え部材とのうちいずれか一方に係止片が設けられ、前記電気配線の縁部と前記抑え部材とのうちいずれか他方に、前記電気配線を前記補強片に沿って配置した状態で前記係止片を係止可能な係止部が設けられている構成とした。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載した本発明の表示装置によれば、環状部材の収納溝内において電気配線が必要とする環状部材の幅方向のスペースが、電気配線の実装面の幅方向の寸法に比べて圧倒的に小さい実装面の厚み方向の寸法分に過ぎない。
【0014】
このため、開口を塞ぐ抑え部材の固定部材が挿入される収納溝箇所において、電気配線を分断せず固定部材と共に収納溝内に収納する構成としても、実装面を環状部材の前面又は裏面側に向けて電気配線を収納溝内に収納する場合に比べて、環状部材の幅方向に必要な収納溝のスペースを抑え、それにより、環状部材の幅を極力細く抑えることができる。
【0015】
また、請求項2に記載した本発明の表示装置によれば、請求項1に記載した本発明の表示装置において、電気配線は環状であっても、各光源が各々実装される各実装面はそれぞれ、抑え部材の対応する各平坦面に沿って配置されることで平坦に延在することになるので、実装面と実装された光源との電気的接続状態が実装面の湾曲等により不良となるのを防ぐことができる。
【0016】
さらに、請求項3に記載した本発明の表示装置によれば、請求項2に記載した本発明の表示装置において、係止片の係止部への係止によって、固定部材により環状部材に固定される抑え部材の補強片に対して電気配線を固定し、収納溝内で電気配線を位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は本発明の表示装置の一実施形態に係る車両用表示装置を示す分解斜視図、図2は図1に示す環状部材周りの裏面側から見た分解斜視図、図3は図2に示すFPCの展開状態における要部拡大平面図、図4は図3に示すFPCの抑え部材に対する取り付け状態を示す要部拡大斜視図、図5は図2に示す環状部材周りの組み付け状態を示す要部拡大斜視図である。
【0019】
図1において、車両用表示装置1は、リング部材(請求項中の環状部材に相当)2と、液晶ディスプレイ(以下、LCDと略記する。請求項中のディスプレイに相当)3と、リング部材2に連結されてリング部材2を移動させるための移動機構4と、裏ケース5とからなり、これらを組み付けて構成される。
【0020】
リング部材2は、LCD3の表示面3aの前面のほぼ中央に配置され、LCD3の裏面に配置された移動機構4の駆動により、水平方向に直線移動可能になっている。
【0021】
リング部材2は、不透明なプラスチック材料から形成され、中央に形成された円形の開口部2aにはレンズ6が嵌合されている。レンズ6は、凸型、凹型等のいずれの形状のものでも良いが、ここでは凸型レンズを用いている。
【0022】
LCD3の表示面3aには、車両の走行状態を示す種々の情報を表示することができる。たとえば、表示面3aには、車両の走行状態の計測量を示す略円形の文字板及び指針に相当する表示意匠を表示面3aの中央位置に表示することができる。この表示意匠の例としては、エンジン回転数を指示するためのタコメータであり、その外周付近にタコメータ用目盛が表示される。また、エンジンをかけた時の実際のエンジン回転数計測量に対応して回転してタコメータ用目盛を指示する指針も表示される。円形文字板と指針の表示は、アナログ指示計器を構成する。表示面3aの中央位置以外の領域には、タコメータ以外のメータや関連情報等の表示が行われる。
【0023】
車両用表示装置1は、リング部材2の移動に同期して、タコメータの表示意匠も表示面3aの中央位置から移動させ、タコメータの表示意匠が、常にリング部材2に囲まれるように表示させる。
【0024】
尚、LCD3による意匠表示は、その文字板をリング部材2の内側で回転移動させることもでき、例えば意匠表示がタコメータである場合には、文字板のセーフティーゾーン(0〜6000回転;数字目盛「0」〜「6」)やレッドゾーン(7000〜8000回転;数字目盛「7」および「8」)のリング部材2に対する相対位置が変わる。
【0025】
そのため、本実施形態の車両用表示装置1では、LCD3による意匠表示の回転移動に合わせて例えばタコメータにおけるセーフティーゾーンやレッドゾーンの目盛の位置を移動して表示させるために、リング部材2の前面211に所定の間隔(たとえば、等間隔)で複数(たとえば、12個)の発光部2A〜2Lが設けられている。発光部2A〜2Lは、表示意匠の目盛における各数字の位置に合わせて形成されたスリットで構成されており、各数字に対応する目盛として役立つ。
【0026】
これらの発光部2A〜2Lのうち、タコメータのセーフティーゾーンを示す0〜6000回転を指示する数字目盛「0」〜「6」に対応する位置にある発光部は白色で発光表示され、円形文字板の右下付近に表示されるレッドゾーンを示す7000〜8000回転を指示する数字目盛「7」および「8」に対応する位置にある発光部は赤色で発光表示され、数字目盛のない位置にある発光部は発光表示されない。
【0027】
したがって、LCD3により文字板の意匠表示が回転移動されると、回転移動後のセーフティーゾーン(数字目盛「0」〜「6」)やレッドゾーン(数字目盛「7」および「8」)、数字目盛のない位置に合わせて、白色、赤色で発光表示される発光部や消灯される発光部の位置が変更されることになる。
【0028】
そして、各発光部2A〜2Lを適宜発光表示させるため光源系を含むリング部材2周りの構成は、図2に示されている。つまり、リング部材2には、LCD3に対向する背面側に開口213を有する収容溝212が形成されており、この収容溝212には、平坦な実装面226を複数接続して正多角形状の環状に構成したFPC22が収納された後、収容溝212の開口213は、環状の抑え部材24により塞がれる。各実装面226には、表裏両側にそれぞれLEDチップ231,232(請求項中の光源に相当)が実装されている。
【0029】
尚、FPC22は、図3に示すように、直線状の主基板部221とその中間箇所から分岐する副基板部228とにより、展開した状態で略T字状を呈するように構成されており、主基板部221には、副基板部228に連なる2つずつの導電パターン束222,223、224,225が、互いに絶縁して設けられている。
【0030】
各導電パターン束222,223、224,225は複数の導電パターンをそれぞれ有しており、各導電パターンの終端は、主基板部221の延在方向に間隔をおいた互いに異なる箇所において、主基板部221の同じ面側に露出して、LEDチップ231,232が各々実装されるランド(図示せず)を構成している。
【0031】
そして、LEDチップ231,232側を表にして2つの導電パターン束222,223、224,225の中心でFPC22を折り返して重ね、さらに、各LEDチップ231,232の中間箇所で折り曲げることで、図2に示すような、表裏両側にそれぞれLEDチップ231,232を実装した正多角形の環状に形成され、その正多角形状の各辺の部分がそれぞれ、前述した実装面226を構成することになる。
【0032】
尚、図3中引用符号227は、1又は複数の実装面226に対応して主基板部221の一方の片に形成された、抑え部材24への係止用の係止片を示す。
【0033】
抑え部材24は、開口213を塞いだ状態で収納溝212内に延出する複数の平坦面242を有しており、これら複数の平坦面242を接続することで、FPC22に対応する正多角形状の環状の補強片241を構成している。
【0034】
この抑え部材24の補強片241の外周には、上述した正多角形の環状に形成されたFPC22が嵌装され、その状態で、図4に示すように、FPC22の係止片227を、これに対応して抑え部材24に形成された係止部243に係止することで、補強片241の各平坦面242に沿ってFPC22の各実装面226が配置された状態で、FPC22が補強片241に固定される。
【0035】
ちなみに、FPC22が補強片241に固定された状態で、各実装面226の裏側に位置するLEDチップ232は、図5に示すように、各平坦面242に形成された凹部244の存在によって、平坦面242への干渉を免れている。
【0036】
上述のようにFPC22が補強片241に固定された抑え部材24は、図2に示すように、4箇所のねじ孔241を通して収納溝212の対応する雌ねじ部214にねじ止めされる取り付けねじ25(請求項中の固定部材に相当)によってリング部材2に固定され、この固定により、収納溝212内に延出する補強片241の各平坦面242に沿って配置されたFPC22の各実装面226は、リング部材2の開口213から収納溝212への挿入方向に延在するように収納溝212内に配置される。
【0037】
そして、FPC22の各実装面226のLEDチップ231,232が、リング部材2の対応する各発光部2A〜2Lに近接して配置されると共に、FPC22の副基板部228が、リング部材2の開口部213と抑え部材24との隙間からリング部材2の外部に引き出されて、LEDドライバ回路側からの電気配線(図示せず)に接続される。
【0038】
尚、図5に示すように、収納溝212内に延出する状態で固定された抑え部材24の補強片241やこれに固定されたFPC22は、収納溝212の雌ねじ部214やこれにねじ止めされる取り付けねじ25の外側に避けて配置される。
【0039】
このように本実施形態によれば、LCD3の表示面3aの前方に配置した、表示面3aの一部領域を囲むように視認されるリング部材2の裏面側に開口213を有する収納溝212に、リング部材2の全周に亘って間隔をおいて設けられた複数のLEDチップ231,232と、それら各LEDチップ231,232が実装面226に実装されたFPC22とを収納し、FPC22から供給される電力により点灯する各LEDチップ231,232によって、リング部材2の前面側に設けられた複数の発光部2A〜2Lをそれぞれ発光させる車両用表示装置1において、次のような構成を採用した。
【0040】
即ち、FPC22を、開口213から収納溝212へのFPC22の挿入方向に実装面226が延在するように収納溝212に収納し、LEDチップ231,232やFCC22が収納された収納溝212の開口213を塞ぐ抑え部材24を、FPC22を避けて収納溝212に挿入されて雌ねじ部214にねじ止めされる取り付けねじ25により、リング部材2に固定する構成とした。
【0041】
このため、抑え部材24をリング部材2に取り付け固定する取り付けねじ25の収納に必要なスペースを収納溝212に確保しつつ、FPC22を収納するために必要なスペースをさらに収納溝212に確保する上で、実装面226を発光部2A〜2Lに対向させてFPC22を収納溝212に収納する場合に比べて、リング部材2の幅方向に必要な収納溝212のスペースを抑え、それにより、リング部材2の幅を極力細く抑えることができる。
【0042】
尚、上述した実施形態では、FPC22側に係止片227を設け、係止片227が係止可能な係止部243を抑え部材24側に設ける構成としたが、抑え部材24側に係止片を設け、係止片が係止可能な係止部をFPC22側に設ける構成としてもよい。
【0043】
また、FPC22や抑え部材24の係止片227や係止部243は、省略してもよいが、これらを設ける構成とした方が、取り付けねじ25によりリング部材2に固定される抑え部材24の補強片241に対してFPC22を固定し、収納溝212内でFPC22を位置決めすることができるので、有利である。
【0044】
さらに、抑え部材24に環状の補強片241を設けてその外周にFPC22を嵌装し、補強片241を構成する複数の平坦面242にFPC22の各実装面226を沿わせて配置する構成は、省略してもよいが、この構成を設ければ、各実装面226の導電パターン束222,223、224,225と、各実装面226に実装されたLEDチップ231,232との電気的接続が、平坦面242に沿わせることで湾曲させず平坦に延在させた実装面226上で行われることになり、両者の電気的接続不良の発生を防ぐことができるので、有利である。
【0045】
また、本実施形態では、FPC22の主基板部221の全体に亘って、LEDチップ231,232側を表にして2つの導電パターン束222,223、224,225の中心でFPC22を折り返して重ねることで、表裏両側にLEDチップ231,232を実装した実装面226を構成する場合について説明した。
【0046】
しかし、例えば、図6に展開状態における要部拡大平面図で示すように、LEDチップ231,232の実装箇所付近のみ主基板部221を幅広として、LEDチップ232が実装された幅広部分を折り返す構成としたり、図7に展開状態における要部拡大平面図で示すように、両面印刷のFPC22を用いる等、表裏両側にLEDチップ231,232を実装した実装面226を構成するための構成は、図3に示す本実施形態の構成に限らず任意である。
【0047】
さらに、上述した実施形態では、ディスプレイとしてLCDを用いているが、本発明では、表示内容を電気プログラム的に変化させることができるものであれば、これに限らず、有機ELやプラズマディスプレイ等の他の表示素子を用いることができる。
【0048】
また、リング部材2は、円形に限らず、たとえば四角形等の多角形状や、円の一部が直線となっている形状などの、表示を仕切る環状の形状であれば良い。
【0049】
さらに、上述した実施形態では、車両用表示装置1を例に取って本発明を説明したが、本発明は車両用表示装置に限らず、ディスプレイの表示面の前方に配置した環状部材により、ディスプレイの表示面上の一部領域を囲むように表示面の前方から視認させる構成の表示装置であれば、環状部材がディスプレイの表示面に沿って移動可能であるか否かを問わず、車両用以外の用途の表示装置についても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の表示装置の一実施形態に係る車両用表示装置を示す前面分解斜視図である。
【図2】示す環状部材周りの裏面側から見た分解斜視図である。
【図3】図2の車両用表示装置における移動機構の分解斜視図である。
【図4】図2に示すFPCの展開状態における要部拡大平面図である。
【図5】図2に示す環状部材周りの組み付け状態を示す要部拡大斜視図である。
【図6】他の実施形態に係るFPCの展開状態における要部拡大平面図である。
【図7】他の実施形態に係るFPCの展開状態における要部拡大平面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 車両用表示装置
2 リング部材(環状部材)
2A〜2L 発光部
211 前面
212 収納溝
213 開口
22 FPC(電気配線)
226 実装面
227 係止片
231,232 LEDチップ(光源)
24 抑え部材
241 補強片
242 平坦面
243 係止部
25 取り付けねじ(固定部材)
3 液晶ディスプレイ(ディスプレイ)
3a 表示面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイの表示面の前方に配置した、該表示面上の一部領域を囲むように視認される環状部材の裏面側に開口を有する収納溝に、前記環状部材の周方向に間隔をおいて設けられた複数の光源と、それら各光源が実装面に実装された給電用の電気配線とを収納し、該電気配線から供給される電力により点灯する前記各光源によって、前記環状部材の前面側に設けられた複数の発光部をそれぞれ発光させる表示装置であって、
前記電気配線は、前記開口から前記収納溝への前記電気配線の挿入方向に前記実装面が延在するように前記収納溝に収納されており、
前記各光源及び前記電気配線が収納された前記収納溝の開口を塞ぐ抑え部材が、前記電気配線を避けて前記収納溝に挿入された固定部材により前記環状部材に固定されている、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記抑え部材は、前記収納溝の開口を塞いだ状態で前記挿入方向に沿って前記収納溝の内部に延出する複数の平坦面を接続して構成された環状の補強片を有しており、前記電気配線は、前記各光源に対応する複数の実装面を接続して環状に構成されていて、該各実装面を前記補強片の対応する前記各平坦面に各々沿わせて前記収納溝内に配置されている請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記電気配線の縁部と前記抑え部材とのうちいずれか一方に係止片が設けられ、前記電気配線の縁部と前記抑え部材とのうちいずれか他方に、前記電気配線を前記補強片に沿って配置した状態で前記係止片を係止可能な係止部が設けられている請求項2記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−32972(P2008−32972A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205824(P2006−205824)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】