説明

表示装置

【課題】個数表示の対象となる出荷先の数または物品の種類数の変化に対応可能な表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る表示装置は、所定の場所に配置され、所定の場所に置かれた物品に関する個数表示を行う表示装置であって、セグメント表示部と、入力部と、第1処理部とを備える。セグメント表示部は、複数のセグメントで構成され物品に関する情報を表示する。入力部は、個数表示の数の入力を受け付ける。第1処理部は、入力部によって受け付けた入力に基づいて、セグメント表示部が有する所定の領域の色を切り替え、セグメント表示部に個数表示の数に応じた小領域を形成する。ここで、所定の場所とは、物品の仕分け先となる棚またはコンテナや、仕分け対象となる物品を載置した棚またはコンテナ等(仕分け元)である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
物流センター、配送センターおよび出荷センター等、複数の店舗または会社向けの多種類および多数の物品が集められる場所では、物品を出荷先別に仕分けるための仕分け作業が行われる。仕分け作業には、ソーティングシステムやピッキングシステムが用いられる。ソーティングシステムは、台車で搬送される物品の山から、所定の数量の物品を取り出し、出荷先別に設けられた仕分けコンテナ(例えば、カゴ台車)または棚に物品を分配することにより、出荷先別に物品を仕分けるシステムである。また、ピッキングシステムは、物品の種類別に設けられた備え付けコンテナ(例えば、カゴ台車)または棚から、各店舗に配送すべき物品を取り出して、当該物品を台車に載せていくことにより、出荷先別に物品を仕分けるシステムである。物品の仕分け時には、例えば、特開2007−290803号公報で示すように、物品の個数を表示させる表示装置が用いられる。作業者は、表示装置に表示された物品の個数情報(個数表示)に基づいて、仕分けコンテナに仕分ける物品の個数または備え付けコンテナから取り出す物品の個数を把握し、個数表示に応じた数の物品を仕分ける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記文献で示すように、表示装置は出荷先毎、または物品の種類毎に用いられる。すなわち、ソーティング時には、仕分け先となる仕分けコンテナ毎、ピッキング時には、物品を取り出す備え付けコンテナ毎に、表示装置が用いられる。物流センターで取り扱われる物品の種類数や取り引き先の店舗の数は、一定ではないため、多数の表示装置が必要になる場合もある。
【0004】
本発明の課題は、個数表示の対象となる出荷先の数または物品の種類数の変化に対応可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る表示装置は、所定の場所に配置され、所定の場所に置かれた物品に関する個数表示を行う表示装置であって、セグメント表示部と、入力部と、第1処理部とを備える。セグメント表示部は、複数のセグメントで構成され物品に関する情報を表示する。入力部は、個数表示の数の入力を受け付ける。第1処理部は、入力部によって受け付けた入力に基づいて、セグメント表示部が有する所定の領域の色を切り替え、セグメント表示部に、個数表示の数に応じた小領域を形成する。ここで、所定の場所とは、物品の仕分け先となる仕分けコンテナまたは棚や、仕分け対象となる物品を載置した備え付けコンテナまたは棚等(仕分け元)である。
【0006】
これにより、出荷先の数または物品の種類数の変化に対応することができる。
【0007】
また、第1処理部は、所定の領域の色を切り替えることにより、第1の小領域の色を、第2の小領域の色と異なる色に切り替えることが好ましい。第1の小領域は、複数の小領域に含まれる領域である。第2の小領域は、複数の小領域に含まれる他の小領域であって第1の小領域に隣接する領域である。
【0008】
また、第1処理部は、所定の領域の色を切り替えることにより、セグメント表示部に、複数の小領域を仕切る境界線を形成することが好ましい。
【0009】
さらに、記憶部を備えることが好ましい。記憶部は、切り替え情報を記憶する。切り替え情報は、個数表示の数に応じた所定の領域の色の切り替えに関する情報である。また、第1処理部は、入力部によって受け付けられた入力と、記憶部に記憶された切り替え情報とに基づいて所定の領域の色を切り替えることが好ましい。
【0010】
また、セグメント表示部は、矢印表示領域をさらに有することが好ましい。矢印表示領域は、所定の場所の位置を指し示す矢印を表示する。また、複数の小領域は、所定の場所に分配される物品の個数情報または所定の場所から取り出される物品の個数情報を示す。
【0011】
さらに、小領域の数は、物品を所定の場所に仕分ける作業者の数または物品を所定の場所から取り出す作業者の数に応じて決定されることが好ましい。
【0012】
または、小領域の数は、物品の仕分け先または物品の仕分け元である所定の場所の数に応じて決定されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る表示装置は、出荷先の数または物品の種類数の変化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ソーティングシステムが用いられる物流センター等の一例を示す図である。
【図2】ソーティングシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】表示装置の正面図である。
【図4】一台の仕分けコンテナに一つの表示装置を用いる場合の例を示す図である。
【図5A】図4の部分拡大図である。一台の仕分けコンテナに一つの表示装置を用いて、物品を一種類ずつ仕分ける場合の表示例を示す図である。
【図5B】図4の部分拡大図である。一台の仕分けコンテナに一つの表示装置を用いて、複数人同時仕分けまたは複数物品同時仕分けを行う場合の表示例を示す図である。
【図6】二台の仕分けコンテナに一つの表示装置を用いる場合の例を示す図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【図8】表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】表示部に含まれる領域およびセグメントを示す図である。
【図10】表示部に含まれる各領域とセグメントとの対応付け、および接点の状態を示す概念図である。
【図11】変形例Cに係る表示装置の例を示す図である。
【図12】変形例Dに係る表示装置の例を示す図である。
【図13】変形例Eに係る表示装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一の実施形態に係る表示装置14について説明する。
【0016】
本実施形態に係る表示装置14は、物流センター、配送センターおよび出荷センター等、多種類および多数の物品が扱われる場所で、物品を出荷先別(店舗別)仕分けるためのソーティングシステム100に用いられる。
【0017】
(1)ソーティングシステムの概略説明
図1および図2を用いてソーティングシステム100の概略を説明する。図1は、ソーティングシステム100が用いられる物流センターの一例を示す。また、図2は、ソーティングシステム100の一例を示す。
【0018】
図1に示すように、物流センター等には、物品を仕分けるための仕分けスペースSPが設けられている。仕分けスペースSPは、複数の仕分けゾーンZ1,Z2,・・・に分けられる。各ゾーンZ1,Z2,・・・には、複数の仕分けコンテナ(例えば、カゴ台車)70が設けられる。複数の仕分けコンテナ70は、各ゾーンZ1,Z2,・・・において、複数の列R1〜R4を成して配置される。図1では、ゾーンZ1に、列R1,R2を構成する仕分けコンテナ70が配置され、ゾーンZ2には、列R3,R4を構成する仕分けコンテナ70が配置される。列R1および列R2の間と、列R3および列R4の間とには、それぞれ、作業者OPが台車を押して通過するための搬送経路PAが形成されている。仕分けコンテナ70には、個数表示を行う表示装置14が取り付けられる。個数表示とは、当該場所(コンテナ)に投入される物品の数量に関する表示である。言い換えると、個数表示とは、各物品についての受注量に関する表示である。より具体的に、個数表示とは、後述する数量情報表示領域51に表示される、物品の数量および物品の区分からなる情報を指す。作業者OPは、搬送経路PAを通過しながら、台車TCに載せた物品(例えば一種類の物品)の山から、表示装置14の個数表示として表示された数量の物品を、仕分けコンテナ70に分配していく。
【0019】
ソーティングシステム100は、図2に示すように、主として、ホストコンピュータ10と、中継器11と、サブコンピュータ12と、多数の表示装置14とを含む。図2には、一の仕分けゾーンZ1に対して用いられるソーティングシステム100の構成を示す。他の仕分けゾーンZ2も同様の構成が設けられるものとする。
【0020】
ホストコンピュータ10は、システム全体を統括する。ホストコンピュータ10には、ソーティングシステム100で用いられる基本データおよび仕分けデータが記憶されている。基本データとは、ソーティングシステム100で仕分け対象となる物品の名前、仕分け先となる店舗の名前・住所、店舗ID、仕分けゾーンのアドレス、表示装置14のID、表示装置14のロケーション番号、仕分けゾーンおよび表示装置IDを対応付ける第1対応付け情報等が含まれる。仕分けデータとは、各店舗から受注した物品の種類および各物品の受注量、店舗IDおよび表示装置IDを対応付ける第2対応付け情報を含む情報である。
【0021】
ホストコンピュータ10は、中継器11と通信線で接続されている。ホストコンピュータ10は、中継器11を介してサブコンピュータ12および多数の表示装置14と無線通信が可能になっている。ホストコンピュータ10は、表示装置14の表示を制御する。表示装置14から送られる信号は中継器11を介してホストコンピュータ10に送信される。また、ホストコンピュータ10は、サブコンピュータ12から送られる仕分けデータに基づき、表示装置14に対してコマンドを送信する。具体的に、ホストコンピュータ10は、店舗IDと、表示装置IDとを対応付けるテーブルを記憶している。ホストコンピュータ10は、サブコンピュータ12で読み取られた物品のバーコードに基づき、表示装置14の表示内容の切り替えおよびライトの点灯/消灯に関するコマンドを各表示装置14に送る。ここで、表示内容の切り替えとは、表示装置14に表示させる物品情報(例えば、個数表示の内容および個数表示の数、商品コード、販売コード等)の切り替えを意味する。
【0022】
サブコンピュータ12は、ハンディーターミナルである。サブコンピュータ12は、各仕分けゾーンZ1,Z2に一台設けられる。サブコンピュータ12は、各仕分けゾーンZ1,Z2に関連する基本データおよび仕分けデータをホストコンピュータ10からダウンロードして記憶する。サブコンピュータ12は、物品に付されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダーを備える。作業者OPが物品の仕分けを開始する前に、バーコードリーダーを用いて物品のバーコードを読み取ることにより、当該物品に関する仕分けデータがサブコンピュータ12に表示される。
【0023】
多数の表示装置14は、ホストコンピュータ10から送られたコマンドに基づき、表示部に表示させる内容(表示内容)の切り替えおよびライトの点灯/消灯を行う。
【0024】
(2)表示装置の詳細構成
次に、図3〜図10を参照しながら、表示装置14の構成を詳細に説明する。
【0025】
表示装置14は、図3に示すように、仕分け作業に関連する情報が表示される。仕分け作業に関連する情報には、例えば、仕分けコンテナ70の配置場所を示すロケーションID、仕分けコンテナ70に割り当てられた店舗に関する情報、および仕分け対象となる物品に関する情報が含まれる。ここで、店舗に関する情報とは、各店舗に割り当てられた番号(店舗ID)である。また、仕分け対象となる物品に関する情報とは、各物品(または商品)に割り当てられた番号(物品IDまたは商品ID)、物品の個数表示、物品の売価、および物品の仕分け期限等である。なお、個数表示とは、上述したように、各物品についての受注量に関する表示である。具体的に、個数表示は、仕分けコンテナ70に割り当てられた店舗から受注された物品の数量(受注量)に関する表示である。表示装置14に表示される情報は、ホストコンピュータ10から送られるコマンドおよび作業者OPによる機能スイッチの操作に基づき、切り替えられる。
【0026】
表示装置14は、無線の表示端末であり、可搬性がある。また、表示装置14は、上述したように、仕分けコンテナ(所定の場所に相当)70に取り付けられる。図4〜図7は、仕分けコンテナ70に取り付けられる表示装置14の例を示す。図4は、一つの仕分けコンテナ70に一つの表示装置14が設けられる例を示す。図5Aおよび図5Bは、一つの仕分けコンテナ70に一つの表示装置14が設けられた場合の画面の例である。具体的に、図5Aは、個数表示の数が一つの場合の画面を示し、図5Bは、個数表示の数が二つの場合の画面を示す。例えば、図5Aは、一つの仕分けコンテナ70に物品が一種類ずつ仕分けられる場合の個数表示の例である。また、図5Bは、一つの仕分けコンテナ70に複数種類の物品が同時に仕分けられる場合または複数人が同時に物品を仕分ける場合の個数表示の例である。一方、図6は、二つの仕分けコンテナ70,70に一つの表示装置14が設けられる例を示す。また、図7は、一つの表示装置14が二つの仕分けコンテナ70,70に仕分けられる物品の個数表示を行う場合の画面の例を示す。図7は、個数表示の数が二つの場合の画面を示す。
【0027】
図5Bおよび図7に示されるように、個数表示の数(ここでは、仕分け対象となる物品の種類、仕分けを行う作業者OPの数、または仕分けコンテナ70の数)が複数の場合には、複数の個数表示が行えるように、表示装置14の画面が切り替えられる。具体的には、画面の特定の領域(数量情報表示領域51)が、必要に応じて小領域51a,51bに分割され、分割された各小領域51a,51bで、個数表示が行われる(図9参照)。詳細は、下記(2−2)表示部の欄で説明する。
【0028】
次に、図8を参照して、表示装置14の概略構成を説明する。表示装置14は、主として、通信部41と、表示部42と、報知部43と、入力部44と、電力供給部45と、制御装置46とから構成されている。これらの構成は、枠体CSおよび枠体CSの内部に取り付けられている。
【0029】
(2−1)通信部
通信部41は、ホストコンピュータ10や外部端末(例えば、携帯端末)との無線通信を可能にするための通信インターフェースである。すなわち、通信部41は、無線受信部および無線送信部として機能する。
【0030】
(2−2)表示部
表示部42は、仕分け作業に関連する情報を表示するための画面を構成する。表示部42は、中継器11を介してホストコンピュータ10から送信されるコマンドおよび作業者OPによる機能スイッチの操作に基づいて表示部42に表示される内容を切り替え、または、更新する。
【0031】
表示部42は、セグメントディスプレイである。セグメントディスプレイは、予め設けられた複数のセグメントを用いて情報を表示するディスプレイである。具体的に、セグメントディスプレイは、主として、複数のセグメントと、各セグメントに対応付けられた接点とによって構成されている。セグメントディスプレイは、任意のセグメントに対応付けられた接点の状態を変更させることにより、任意のセグメントと他のセグメントとのコントラストにより情報を示すディスプレイである。例えば、全セグメントに対応する接点がOFFの状態で、任意のセグメントに対応する接点をONに変更することで、任意のセグメントが発光または発色し、発光または発色したセグメントによって文字・数字・記号等が表示される。反対に、例えば、全セグメントに対応する接点がONの状態で、任意のセグメントに対応する接点をOFFに変更することで、任意のセグメントを除く全てのセグメントが発光または発色し、発光または発色しなかった任意のセグメントによって文字・数字・記号等が表示される。なお、接点の状態は、ホストコンピュータ10から送られるコマンドまたは作業者OPによる入力に基づいて変更される。
【0032】
複数のセグメントには、一のセグメントのみで何らかの意味を成すものと、複数のセグメントの組み合わせにより意味を成すものとが含まれる。また、複数のセグメントは、表示部42に含まれる各表示領域にそれぞれ配置されている。以下、表示部42に含まれる各表示領域と、各表示領域に含まれるセグメントとについて説明する。
【0033】
表示部42は、図9に示すように、数量情報表示領域51と、識別子表示領域52と、電波受信状態表示領域53と、充電量表示領域54とを含む。
【0034】
(2−2−1)数量情報表示領域
数量情報表示領域51は、仕分けコンテナ70に仕分けられる物品の数量に関する情報を表示する。仕分けられる物品の数量に関する情報は、物品の数量および物品の区分(ケースまたはバラ)である。数量情報表示領域51は、物品の数量を表示する個数表示領域511と、物品の区分を表示する区分表示領域512とを含む。物品の区分とは、例えば、ケースまたはバラの区別である。
【0035】
数量情報表示領域51は、多数のセグメント90a〜93bにより構成されている。多数のセグメント90a〜93bには、背景に相当するセグメント90a,91a,92a,93aと、数字を構成するセグメント90b〜90h,92b〜92hと、区分を表示するセグメント91b,93bとが含まれる。
【0036】
数量情報表示領域51は、ホストコンピュータ10から送信されるコマンドおよび作業者OPによる機能スイッチの操作のいずれかに基づいて、複数の小領域に分割される。具体的に、数量情報表示領域51は、二つの小領域(第1領域51aおよび第2領域51b)に分割可能である。第1領域51aは、第1の仕分けコンテナ70に仕分けられる物品の数量および区分を示す領域である。第2領域51bは、第2の仕分けコンテナ70に仕分けられる物品の数量および区分を示す領域である。
【0037】
詳細には、ホストコンピュータ10から送られるコマンドおよび作業者OPによる機能スイッチの操作のいずれかに基づいて、第1領域51aおよび第2領域51bに含まれるセグメントの接点の状態を変更することにより、数量情報表示領域に、二つの小領域51a,51bが形成される。
【0038】
(2−2−2)識別子表示領域
識別子表示領域52は、表示装置14に表示される物品に関する識別子および表示装置14自体の識別子を切替可能に表示する。具体的に、物品に関する識別子とは、物品の仕分け先となる店舗に関する情報(例えば、店舗ID等)および仕分け対象となる物品に関する情報(例えば、物品ID、物品の売価、物品の仕分け期限等)であり、表示装置14自体の識別子には、仕分けコンテナ70のロケーションID、仕分けコンテナ70に割り当てられた店舗に関する情報が含まれる。
【0039】
識別子表示領域52もまた、多数のセグメントによって構成されている。識別子表示領域52の情報もまた、ホストコンピュータ10から送信されるコマンドおよび作業者OPによる機能スイッチの操作に基づいて、セグメントに対応する接点の状態が切り替えられることにより表示される。
【0040】
(2−2−3)電波受信状態表示領域
電波受信状態表示領域53は、通信部41を介して、ホストコンピュータ10や外部端末(例えば、携帯端末)との通信が可能な状態か否かに関する情報を示す領域である。電波受信状態表示領域53もまた、複数のセグメントによって構成されている。
【0041】
(2−2−4)充電量表示領域
充電量表示領域54は、後述する電力供給部(バッテリー)に蓄えられた電力量を示す領域である。充電量表示領域54もまた、複数のセグメントによって構成されている。充電量表示領域54は、具体的に、電力供給部に電力が蓄えられておらず充電が必要な状態(図6参照)、または、電力供給部が蓄えられている状態(図3参照)のいずれか一方を示す。
【0042】
(2−3)報知部
報知部43は、物品が投入されるべき仕分けコンテナ70であることを示すためのライトである。報知部43は、表示装置14の枠体CSに取り付けられている(図3参照)。報知部43は、上述したように、ホストコンピュータ10から送信されるコマンドに基づいて、点灯/消灯を行う。また、報知部43は、作業者OPによって後述する入力部44が操作されることにより消灯する。
【0043】
(2−4)入力部
入力部44は、表示装置14の枠体CSに取り付けられ、作業者OPによる入力を付けつけるスイッチである。入力部44は、電源スイッチ44aと、機能スイッチ44bと、完了スイッチ44cとを含む(図3参照)。
【0044】
電源スイッチ44aは、表示装置14の電源のON/OFFの切り替えに関する入力を受け付けるためのスイッチである。機能スイッチ44bは、表示装置14に表示されている内容の切り替え(情報の切り替え)に関する入力を受け付けるためのスイッチである。完了スイッチ44cは、所定数量の物品の投入が完了した後に押すスイッチである。ここで、「表示装置14に表示されている内容を切り替える」とは、例えば、表示されている内容を商品IDから店舗IDに切り替えたり、商品IDから売価に切り替えたり、画面に表示させる個数表示の数を変更したり、個数表示の内容を変更したりすることである。ここで、個数表示の数の変更とは、個数表示の数を、一つまたは複数(ここでは、二つ)に変更することをいう。個数表示の数が一つの場合、数量情報表示領域51が一の領域として利用され、一つの個数表示が行われる。一方、個数表示の数が複数の場合には、数量情報表示領域51が複数の小領域51a,51bに分割され、当該複数の小領域51a,51bでそれぞれ個数表示が行われる。また、個数表示の内容の変更とは、個数表示として表示された数量(受注量または区分)を変更することであり、例えば、受注量から仕分けコンテナ70に投入済みの物品の数を差し引いた数を表示させることを指す。
【0045】
なお、入力部44が作業者OPからの入力を受け付けた場合には、作業者OPによって入力された情報がホストコンピュータ10に送られる。
【0046】
(2−5)電力供給部
電力供給部45は、充電式のバッテリーである。電力供給部45は、表示装置14で必要な電力(例えば、表示の切り替えおよび通信)を供給する。電力供給部45は、枠体CSの内部に保持される。
【0047】
(2−6)制御装置
制御装置46は、表示装置14の駆動部として機能する。具体的に、制御装置46は、CPU,RAM,ROM,およびハードディスクによって構成されている。
【0048】
また、制御装置46は、表示部42の表示画面を管理するためのプログラムの他、各表示装置14に固有の装置ID、画面を構成するための情報、および、画面の切り替え情報を記憶する。
【0049】
ここで、画面を構成するための情報とは、表示領域に関する情報である。具体的に、表示領域に関する情報には、表示部42が有する表示領域の種類(数量情報表示領域51、識別子表示領域52、電波受信状態表示領域53、および充電量表示領域54)と、各表示領域を構成するセグメントの種類(背景に相当するセグメント90a,91a,92a,93a、数字を構成するセグメント90b〜90h,92b〜92h、および区分を表示するセグメント91b,93b等)と、各表示領域または各セグメントの配置と、各セグメントの接点状態のデフォルトとに関する情報が記憶されている(図8参照)。なお、制御装置46は、例えば、図10に示すように、表示部42が有する複数の表示領域51〜54と、各領域にそれぞれ設けられた複数のセグメント90a〜93bと、各セグメントの接点状態(ON/OFF)とを対応付けて記憶する。
【0050】
また、制御装置46は、個数表示の数に応じた接点状態のデフォルト(切り替え情報に相当)を記憶する。例えば、図10に示すように、個数表示の数が1の場合の、各セグメントに対応する接点のデフォルトと、個数表示の数が2の場合の、各セグメントに対応する接点のデフォルトとに関する情報が記憶されている。したがって、個数表示の数が一つの場合、すなわち、表示装置14を用いて一つの仕分けコンテナ70に物品を一種類ずつ仕分ける場合の個数表示では(図5A参照)、個数表示の数が1の場合に設定されたデフォルトに基づいて接点の状態を変更する。一方、個数表示の数が二つの場合、すなわち、複数種類の物品を同時に仕分ける場合または複数人が同時に物品を仕分ける場合の個数表示(図5B参照)、および二つの仕分けコンテナ70に物品を仕分ける場合の個数表示では(図7参照)、個数表示の数が2の場合に設定されたデフォルトに基づいて接点の状態を変更する。ここで、接点がONで設定されたセグメントは、発光または発色される。
【0051】
また、画面の切替情報とは、ホストコンピュータ10から送られた直近のコマンドおよび作業者OPによって入力された直近のコマンドである。画面の切替情報には、個数表示の数に関する情報および接点の状態の変更が必要なセグメントに関する情報等が含まれる。
【0052】
さらに、制御装置46は、補助電力供給部464を有する。補助電力供給部464は、電力供給部45から供給された電力の一部を回路内に蓄える。具体的に、補助電力供給部464は、コンデンサである。補助電力供給部464は、微量の電力を回路内に蓄える。
【0053】
なお、制御装置46は、主として、表示切替部(第1処理部)461および送信部462として機能する。
【0054】
(2−6−1)表示切替部
表示切替部461は、ホストコンピュータ10から送られるコマンドおよび入力部44で受け付けた入力(作業者OPによる入力部44の入力)に基づき、表示部42に表示させる内容(表示画面の態様)を切り替える。具体的に、表示切替部461は、全セグメントのうちいずれかのセグメントの色を切り替えることにより、表示画面に表示させる内容(情報)を変化させる。具体的には、特定のセグメントの色を、背景色の色とは異なる色に切り替えることにより、表示画面に情報が表示される。より具体的には、表示切替部461が、特定のセグメントに対応付けられた接点の状態を変更することにより、セグメントの色が切り替えられる。
【0055】
また、表示切替部461は、制御装置46に記憶された個数表示の数に応じて、数量情報表示領域51の態様を切り替える。すなわち、ホストコンピュータ10から送られる個数表示の数に関するコマンドおよび入力部44で受け付けた個数表示の数に関する入力に基づき、数量情報表示領域51の態様が変化される。数量情報表示領域51の態様とは、一つの個数表示を行う態様(第1態様)と、二つの個数表示を行う態様(第2態様)とを含む。第1態様では、個数表示の数が1として設定されたデフォルトに基づいて、接点の状態が切り替えられる。個数表示の数が1の場合に設定されたデフォルトは、第1領域51aの背景色と第2領域51bの背景色とが、同じ色になるように、第1領域51aおよび第2領域51bの背景に対応するセグメント90a,91a,92a,93aの接点状態が設定される(図9参照)。ここでは、第1態様のとき、第1領域51aの背景に対応するセグメント90a,91aおよび第2領域51bの背景に対応するセグメント92a,93aがともにOFFに設定されている。
【0056】
一方、第2態様では、個数表示の数が2の場合に設定されたデフォルトに基づいて、接点の状態が切り替えられる。個数表示の数が2の場合に設定されたデフォルトは、第2領域51bに含まれる全セグメント92a〜92h,93a,93bの接点状態を、第1領域51aに含まれる全セグメント90a〜90h,91a,91bの接点状態と、異なる設定にしている。具体的には、図10に示すように、第1領域51aに含まれる全セグメント90a〜90h,91a,91bの接点がOFFに設定され、第2領域51bに含まれる全セグメント92a〜92h,93a,93bの接点がONに設定される。これにより、数量情報表示領域51に、点灯しない背景(非点灯背景)を有する第1領域51aと、点灯している背景(点灯背景)第2領域51bとが表示される(図7参照)。第1領域51aおよび第2領域51bのデフォルトの設定が異なることから、第1領域51aでは、背景に対応するセグメント以外のセグメントの接点をONに変更することにより、ONに変更された接点に対応するセグメントによって情報が表示される。一方、第2領域51bでは、背景に対応するセグメント以外のセグメントの接点をOFFにすることにより、OFFに変更された接点に対応するセグメントによって情報が表示される。すなわち、数量情報表示領域51は、個数表示の数に応じた数の小領域が形成される。
【0057】
(2−6−2)送信部
送信部462は、表示切替部461によって表示部42の表示が切り替えられたことを示す信号を、通信部41を介してホストコンピュータ10に向けて送信する。
【0058】
(3)個数表示の数に応じた表示切替
表示装置14は、ホストコンピュータ10から送られるコマンドまたは入力部44で受け付けた入力に基づいて、個数表示の数を決定する。
【0059】
ここで、図5Aに示すように、一つの仕分けコンテナ70に対して一つ表示装置14が設けられ、一種類ずつ物品が仕分けられる場合(すなわち、個数表示の数が一つの場合)は、表示切替部461は、数量情報表示領域51の全体を一つの表示領域として、仕分けられる一種類の物品についての個数表示を行う。具体的には、ホストコンピュータ10からのコマンドまたは入力部44で受け付けた入力に基づいて、個数表示の数が1に対応するデフォルトの接点状態を変更する。
【0060】
一方、図5Bに示すように、複数種類の物品について同時に仕分けを行う場合または複数人が同時に物品の仕分けを行う場合、さらに、図7に示すように、二つの仕分けコンテナ70,70に仕分けられる物品についての個数表示を行う場合(すなわち、複数の個数表示が必要な場合)には、表示切替部461は、数量情報表示領域51に二つの小領域(第1領域51aおよび第2領域51b)が形成されるようにセグメントに対する接点の状態を変更する。すなわち、個数表示の数が2に対応するデフォルトの接点状態を、ホストコンピュータ10からのコマンドまたは入力部44で受け付けた入力に基づいて変更する。これにより、数量情報表示領域51が、例えば、第1の仕分けコンテナ70に対する個数表示を行う第1領域51aと、第2の仕分けコンテナ70に対する個数表示を行う第2領域51bとに分けられる。具体的には、隣接する二つの領域(第1領域51aおよび第2領域51b)が異なる背景色を有するように画面の態様が切り替えられる。すなわち、第1領域51aの表示色と第2領域51bの表示色とを反転させることによって、数量情報表示領域51に二つの表示領域51a,51bが形成される。
【0061】
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る表示装置14は、物流センター、配送センターおよび出荷センター等の多種類および多数の物品が扱われる場所で用いられる。具体的に、表示装置14は、物流センター等で、種々の物品を出荷先別に仕分けるためのソーティングシステム100に用いられる。また、表示装置14は、物品の仕分け先となる仕分けコンテナ70に取り付けられる。作業者OPは、図1に示すように、仕分け対象の物品を台車TCに載せて、仕分けスペースに配置された多数の仕分けコンテナ70,70,・・・の間を通過しながら、表示装置14に表示された情報に基づいて、物品を仕分けコンテナ70,70,・・・に仕分けていく。
【0062】
ところで、物流センター等で取り扱われる物品の種類や取り引きされる店舗の数は、一定ではない。したがって、一台の仕分けコンテナ70に対して一台の表示装置14を使用した場合、取り扱い物品種の増加または取引先店舗の増加に伴い、多数の表示装置が必要になる場合がある。
【0063】
上記実施形態に係る表示装置14は、表示部42に含まれる数量情報表示領域51のうち、所定の領域の色を切り替えることにより、数量情報表示領域51に複数の小領域(第1領域51aおよび第2領域51b)を形成することができる。すなわち、一つの数量情報表示領域51を、二つの小領域51a,51bに分割することができる。これにより、一台の表示装置14を用いて、二つの仕分けコンテナ70,70に仕分けられる物品の個数表示を行うことができる。言い換えると、仕分けコンテナ70の数の変化(出荷先の数の変化)に柔軟に対応することができる。
【0064】
また、一台の仕分けコンテナ70に対して一台の表示装置14を使用した場合であっても、図5Bのように、数量情報表示領域が二つの小領域51a,51bに分割されることにより、複数の作業者OP(ここでは二人)が一台の表示装置14を同時に操作することもできる。また、1人の作業者OPが複数種類の物品(ここでは二種類)を同時に仕分けることもできる。すなわち、同時に作業を行う作業者OPの人数または同時に仕分け作業する物品の種類数に柔軟に対応することができ、仕分け作業の効率化を図ることができる。
【0065】
(4−2)
また、上記実施形態に係る表示装置14では、数量情報表示領域51に形成される二つの小領域51a,51bのうち、一つの小領域の色を、他の小領域の色と異なる色に変化させる。例えば、第1領域51aを非点灯背景に設定し、第2領域51bを点灯背景に設定する。すなわち、第1領域51aでは、点灯したセグメント(接点がONのセグメント)によって情報(数字・文字等)が表示され、第2領域51bでは、点灯しないセグメント(接点がOFFのセグメント)によって情報が表示される。言い換えると、第1領域51aと第2領域51bとで背景色および数字・文字の色が反転する。
【0066】
これにより、隣接する小領域に表示された個数表示は、背景色および文字のコントラストにより、容易に識別可能になる。
【0067】
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態では、物品を仕分けるシステムとしてソーティングシステムを例に挙げて説明したが、物品を仕分けるシステムとしてピッキングシステムを採用する場合にも上記実施形態に係る表示装置14を用いることができる。ピッキングシステムは、物品の種類別に設けられた備え付けコンテナ(例えば、カゴ台車)70から、各店舗に配送すべき物品を取り出して、作業者OPによって搬送される台車TCに当該物品を載せていくことにより、出荷先別に物品を仕分けるシステムである。ピッキングシステムでは、備え付けコンテナ(所定の場所に相当)70に表示装置14を取り付けられ、表示装置14の個数表示に基づいて備え付けコンテナ70から所定数量の物品が取りだされる。
【0068】
物品の種類毎に備え付けコンテナ70を設け、一台の備え付けコンテナ70に一台の表示装置14を設置する場合にも、仕分け対象となる物品の種類(すなわち、物品を載置する備え付けコンテナ)が増えると、表示装置14の数を増やす必要が生じる。しかし、上記実施形態に係る表示装置14は、数量情報表示領域51を複数の小領域51a,51bに分割して使用することができるため、取り扱う物品種の増加にも柔軟に対応することができる。
【0069】
また、数量情報表示領域が二つの小領域51a,51bに分割されることにより、複数の作業者OP,OPが一台の表示装置14を同時に操作することもできる。
【0070】
(5−2)変形例B
上記実施形態に係る表示部42は、液晶であっても電子ペーパーであってもよい。すなわち、数量情報表示領域51における所定の領域の色を反転させることにより、数量情報表示領域51を複数の小領域に分割しうるものであれば、表示デバイスの種類はどのようなものであってもよい。
【0071】
(5−3)変形例C
上記実施形態に係る表示部42は、矢印表示領域55をさらに有していてもよい。矢印表示領域55は、各小領域51a,51bがいずれの仕分けコンテナ70に仕分けられる物品についての個数表示であるか、または、各小領域51a,51bがいずれの備え付けコンテナ70から取り出される物品についての個数表示であるかを示す。
【0072】
矢印表示領域55は、図11に示すように、左右いずれかの方向を指す矢印を表示する。例えば、ソーティングシステムで用いた場合、図11は、左側の小領域(第1領域)51aは、左側の仕分けコンテナ70に仕分けられる物品についての個数表示であり、右側の小領域(第2領域)51bは、右側の仕分けコンテナ70に仕分けられる物品についての個数表示であることを示す。これにより、各小領域51a,51bがどの物品に関する個数表示を示すものか容易に判断することができる。
【0073】
(5−4)変形例D
また、上記実施形態に係る表示装置14は、個数表示の数を受け付ける入力部を有する。また、表示装置14は、個数表示の数に応じたセグメント情報(各セグメントのデフォルト)を記憶し、入力部で受け付けた個数表示の数に応じて、所定の領域(セグメント)の接点を切り替える。
【0074】
このとき、上記実施形態では、一の数量情報表示領域51に二つの小領域51a,51bを形成する例を説明したが、小領域の数は、三つであっても構わない。すなわち、一つの表示装置14を用いて、三つの仕分けコンテナ70,70,70に対する個数表示(三つの個数表示)を行ってもよい。この場合にも、数量情報表示領域51に形成される複数の小領域51a,51bのうち、隣接する小領域が、互いに異なる色で表示されるように表示切替部461は動作する。例えば、図12に示すように、数量情報表示領域51を、第1領域51a、第2領域51b、および第3領域51cの三つの小領域に分割する。第1領域51aおよび第3領域51cを点灯背景に設定し、第2領域51bを非点灯背景に設定する。すなわち、第1領域51aおよび第3領域51cと、第2領域51bとで、接点状態について異なるデフォルトと設定する。これにより、一つの数量情報表示領域51に複数の小領域51a〜51cを形成することができる。
【0075】
(5−5)変形例E
上記実施形態では、表示切替部461によって、数量情報表示領域51のうち、所定のセグメント(複数の小領域のうち一の小領域の背景に相当するセグメント)を切り替えることで、数量情報表示領域51に複数の小領域51a,51bを形成した。しかし、表示切替部461は、数量情報表示領域51に含まれる他のセグメントの色を切り替えることにより、数量情報表示領域51内に複数の小領域51a,51bを形成してもよい。具体的に、他のセグメントとは、図13に示すように、数量情報表示領域51に設けられた境界線L1に相当する領域のセグメントである。すなわち、数量情報表示領域51を構成するセグメントに、境界線L1に相当するセグメントを設け、また、境界線L1に相当するセグメントの接点を、数量情報表示領域51の背景に相当するセグメントの接点と異なる状態に変更する。これにより、境界線L1に相当するセグメントが、数量情報表示領域51を仕切り、複数の小領域51a,51bを形成する。境界線L1は、数量情報表示領域51を複数の小領域51a,51bに分割することで、各個数表示に使用する数字の桁数を変更する。これにより、一の数量情報表示領域51に表示された複数の個数情報を容易に識別することができる。
【0076】
さらに、境界線L1を含む枠に相当するセグメントを設け、当該枠に相当するセグメントの接点の状態を変更させることにより、数量情報表示領域51を、複数の小領域51a,51bに分割してもよい。
【0077】
(5−6)変形例F
上記実施形態では、表示装置14が無線の表示端末であったが、表示装置14は、有線の表示端末であってもよい。また、上記実施形態に係る表示装置14は、電力供給部として充電式のバッテリーを有したが、電力供給部は、他の手段であってもよい。例えば、電力供給部が、電源から直接電力の供給を受ける構成をとっていてもよい。
【符号の説明】
【0078】
10 ホストコンピュータ
11 中継器
12 サブコンピュータ
14 表示装置
41 通信部(入力部)
42 表示部(セグメント表示部)
43 報知部
44(44a−44c) 入力部(入力部)
45 電力供給部
46 制御装置(記憶部)
51 数量情報表示領域
51a 第1領域
51b 第2領域
52 識別子表示領域
53 電波受信状態表示領域
54 充電量表示領域
100 ソーティングシステム
461 表示切替部(第1処理部)
462 送信部
463 補助電力供給部
511 個数表示領域
512 区分表示領域
【先行技術文献】
【特許文献】
【0079】
【特許文献1】特開2007−290803号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の場所に配置され、前記所定の場所に置かれた物品に関する個数表示を行う表示装置であって、
複数のセグメントで構成され前記物品に関する情報を表示するセグメント表示部と、
前記個数表示の数の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部によって受け付けた前記入力に基づいて、前記セグメント表示部が有する所定の領域の色を切り替え、前記セグメント表示部に前記個数表示の数に応じた小領域を形成する第1処理部と、
を備える、
表示装置。
【請求項2】
前記第1処理部は、前記所定の領域の色を切り替えることにより、前記複数の小領域に含まれる第1の小領域の色を、前記複数の小領域に含まれる他の小領域であって前記第1の小領域に隣接する第2の小領域の色と異なる色に切り替える、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1処理部は、前記所定の領域の色を切り替えることにより、前記セグメント表示部に、前記複数の小領域を仕切る境界線を形成する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記個数表示の数に応じた前記所定の領域の色の切り替えに関する切り替え情報を記憶する記憶部と、
をさらに備え、
前記第1処理部は、前記入力部によって受け付けられた前記入力と、前記記憶部に記憶された前記切り替え情報とに基づいて前記所定の領域の色を切り替える、
請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】
前記セグメント表示部は、
前記所定の場所の位置を指し示す矢印を表示する矢印表示領域をさらに有し、
前記複数の小領域は、前記所定の場所に分配される前記物品の個数情報または前記所定の場所から取り出される前記物品の個数情報を示す、
請求項1から4のいずれかに記載の表示装置。
【請求項6】
前記小領域の数は、前記物品を前記所定の場所に仕分ける作業者の数または前記物品を前記所定の場所から取り出す作業者の数に応じて決定される、
請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。
【請求項7】
前記小領域の数は、前記物品の仕分け先または前記物品の仕分け元である前記所定の場所の数に応じて決定される、
請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2013−28454(P2013−28454A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167018(P2011−167018)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】