説明

装置制御システム、装置制御方法

【課題】無線携帯端末を利用して、パーソナルコンピュータや放送受信端末等において、ソフトウェアのセットアップ状態や、視聴許可番組の情報などの、ユーザ設定、変更などを行うことで、ユーザ設定を管理するユーザ設定管理装置を提供する。
【解決手段】無線携帯端末610は、第2通信手段614により、ID情報とともに、被制御装置630を動作させるための要求信号を管理装置620へ送信し、管理装置は、無線携帯端末により、要求信号を受信すると、ID情報に基づき、所定の処理を行い、被制御装置の動作に関する応答信号を無線携帯端末へ送信し、無線携帯端末は、第2通信手段により、応答信号を受信すると、これに基づき、第1通信手段613により、被制御装置に対し制御信号を送信するか、または送信せず、被制御装置は、制御信号を受信すると、所定の動作を行う装置制御システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータや放送受信端末等の情報処理装置における、ソフトウェアのセットアップ状態や、視聴許可番組の情報などのユーザ設定やその変更などの動作環境設定を行うことが可能な無線携帯端末や、無線携帯端末を利用して、放送受信端末自動販売機などの被制御装置の制御を行う装置制御システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のデバイス管理装置としては、ユーザ適応型可変環境システムがある。図11は、従来の技術によるユーザ適応型可変環境システムの構成図である。図に示すように、ユーザ適応型可変環境システム1101は、ユーザ認識部1102を有する計算機1103と、ユーザ認識部1102に情報を入力する情報記録媒体1104とを備えている。計算器1103は演算部1103a、記憶部1103b、ディスプレイ1103d、キーボード1103kおよびマウス1103mを有しており、キーボード1103kおよびマウス1103mから入力される情報を処理し、ディスプレイ1103dに表示する等の処理を行う。また、ユーザ認識部1102は、情報読み取り部1102rと制御装置1102pとを備え、情報記憶媒体1104に対応して、情報記憶媒体1104を挿入口1102aに挿入できるようになっている。また、情報記憶媒体1104にはユーザ環境情報1105が設定されている。ユーザ環境情報1105は、個々のシステムの利用者毎に設定された情報である。
【0003】
このようなユーザ適応型可変環境システム1101によれば、ユーザがそれぞれに応じて設定したユーザ環境情報1105を格納した情報記録媒体4をユーザ認識部1102に挿入し、情報読み取り部1102rにて読み取らせ、これに基づき制御装置1102pが、計算器1103の環境をユーザに適したように設定することができる。
【0004】
この従来例によれば、不特定多数の人に用いられるコンピュータシステムに対し、個々のユーザの個性や好みに対応して使用環境あるいは設定環境を、自動的に変更されるユ−ザ適応型可変環境システムを提供することが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のユーザ適応型可変環境システムでは、以下のような問題があった。
【0006】
本従来例では、ユーザ個人を特定するユーザ環境情報1105の認証に、情報記憶媒体1104として、ICカード等の専用のを用い、これをユーザ認識部1102にセットすると、ユーザ認識部1102および計算器1103側がユーザ環境情報1105を読み取り、該ユーザに応じた使用環境を設定するようにしているが、このような情報記憶媒体1104からはユーザ環境情報1105の取得、複製が容易であり、秘匿性に問題があった。また、ユーザはユーザ環境情報1105を保持した情報記録媒体1104を常に携帯しておく必要があった。また、ユーザはシステムに環境を設定する際、挿入口1102aのような専用のインタフェースに情報記録媒体1105を物理的にセットする必要があり、操作が煩わしいものとなっていた。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザ個人を特定する情報を秘匿性を保ちながら容易に保持可能であり、簡便に操作することが可能な無線形態端末として用いることが可能な端末を得ることを目的とする。
【0008】
また、本発明は、ユーザ個人を特定する情報を秘匿性を保ちながら容易に保持可能であり、簡便に操作することが可能な無線携帯端末等の装置により、制御対象となる装置に所定の動作を行わせることが可能な装置制御システム等を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、ユーザ毎に異なる動作環境が設定可能な第1装置と無線通信を行う、一意に識別可能なID情報が設定された第2装置であって、
前記第1装置の動作環境は、前記第2装置のID情報に関連づけられており、
前記第1装置は、前記第2装置と通信することにより、前記ID情報を取得し、前記ID情報に基づいた動作環境を設定するものである第2装置である。
【0010】
また、第2の本発明は、ユーザ毎に異なる動作環境が設定可能な第1装置と、
前記第1装置と無線通信を行う、一意に識別可能なID情報が設定された第2装置とを備え、
前記第2装置は、前記ユーザ毎の、前記ID情報に関連づけられた動作環境設定を記憶するユーザ設定記憶部を有し、
前記第1装置と通信することにより、前記ユーザ設定記憶部より、前記ID情報に基づく所定のユーザの動作環境設定を呼び出し、前記第1装置へ送信するものである装置動作環境設定システムである。
【0011】
また、第3の本発明は、ユーザ毎に異なる動作環境が設定可能な第1装置と、前記第1装置と無線通信を行う、一意に識別可能なID情報が設定された第2装置とを備え、
前記第1装置は、前記ユーザ毎の、前記ID情報に関連づけられた動作環境設定を記憶するユーザ設定記憶部を有し、
前記第2装置と通信することにより前記ID情報を取得し、前記ID情報に基づき、前記ユーザ設定記憶部より所定のユーザの動作環境設定を呼び出すものである装置動作環境設定システムである。
【0012】
また、第4の本発明は、ユーザ毎に異なる動作環境が設定可能な第1装置と、
前記第1装置と無線通信を行う、一意に識別可能なID情報が設定された第2装置と、
前記第1装置と無線通信を行う、前記ユーザ毎の前記ID情報に関連づけられた動作環境設定を記憶するユーザ設定記憶部を有する第3装置とを備え、
前記第1装置は、前記第2装置と通信することにより前記ID情報を取得し、
前記ID情報に基づき、前記第3装置と通信して、前記ユーザ設定記憶部より所定のユーザの動作環境設定を呼び出すものである装置動作環境設定システムである。
【0013】
また、第5の本発明は、前記第1装置はコンピュータである上記本発明である。
【0014】
また、第6の本発明は、前記第1装置は有料放送の受信端末であって、
前記動作環境は、前記有料放送の、前記ユーザの契約毎に異なる受信設定である上記本発明である。
【0015】
また、第7の本発明は、第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、
前記第1無線回線にて前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置と、
前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置とを備え、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信し、
前記第6装置は、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信し、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信せず、
前記第5装置は、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う装置制御システムである。
【0016】
また、第8の本発明は、前記第5装置にて、前記所定の動作の内容が特定された場合、前記第5装置は、前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信し、
前記第4装置は、前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0017】
また、第9の本発明は、前記第5装置は、前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報が前記第4装置に送信し、
前記第4装置は、前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0018】
また、第10の本発明は、前記第4装置は、前記第5装置の所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0019】
また、第11の本発明は、第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置であって、
前記第1通信手段により、前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置および、
前記第2通信手段により、前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置と通信を行い、
前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、前記第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信すると、
前記第6装置は、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を送信し、
前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信せず、
前記第5装置は、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う第4装置である。
【0020】
また、第12の本発明は、前記第5装置にて、前記所定の動作の内容が特定され、前記第5装置が前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信した場合、
前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0021】
また、第13の本発明は、前記第5装置の前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報が送信された場合、
前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0022】
また、第14の本発明は、前記第5装置の所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0023】
また、第15の本発明は、第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、前記第1通信手段と通信可能な第3通信手段を用いて通信を行い、前記第4装置からの命令により動作する第5装置であって、
前記第4装置は、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する、前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する第6装置と通信を行い、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信し、
前記第6装置は、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信し、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、制御信号を送信するか、または送信せず、
前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う第5装置である。
【0024】
また、第16の本発明は、前記所定の動作の内容が特定された場合、前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信し、
前記第4装置は、前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0025】
また、第17の本発明は、前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報を前記第4装置に送信し、
前記第4装置は、前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力するで上記本発明ある。
【0026】
また、第18の本発明は、前記第4装置が、前記所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0027】
また、第19の本発明は、第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、
前記第1無線回線にて前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置と、
前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置とを用い、
前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信する工程と、
前記第6装置が、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信する工程と、
前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信しない工程と、
前記第5装置が、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う工程とを備えた装置制御方法である。
【0028】
また、第20の本発明は、前記第5装置にて、前記所定の動作の内容が特定された場合、前記第5装置が前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信し、
前記第4装置は、前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0029】
また、第21の本発明は、前記第5装置は、前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報が前記第4装置に送信し、
前記第4装置は、前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0030】
また、第22の本発明は、前記第4装置は、前記第5装置の所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する上記本発明である。
【0031】
また、第23の本発明は、無線通信を行う第7装置と、前記第7装置のオン・オフを管理するための第8装置とを備え、
前記第8装置が、前記第7装置から所定の範囲内に位置している場合は、前記第7装置の動作状態がオンとなり、
前記第7装置から前記所定の範囲外に位置している場合は、前記第7装置の動作状態がオフとなることを特徴とする動作管理システムである。
【0032】
また、第24の本発明は、無線通信を行う第7装置の動作のオン・オフを管理する第8装置であって、
前記第7装置から所定の範囲内に位置している場合は前記第7装置の動作状態をオンとし、
前記第7装置から前記所定の範囲外に位置している場合は前記第7装置の動作状態をオフとするような制御を行う制御手段を備えた第8装置である。
【0033】
また、第25の本発明は、前記制御手段は、所定の電波を発信する発振器を備え、
前記第7装置は、前記所定の電波を受信できる間はその動作がオンとなり、
前記所定の電波を受信できないとその動作状態がオフとなる第24の本発明の第8装置である。
【0034】
また、第26の本発明は、前記第7装置から動力の供給を受ける上記本発明である。
【0035】
また、第27の本発明は、第2または第3の本発明の装置動作環境設定システムの、ユーザ毎に異なる動作環境が設定可能な第1装置と、前記第1装置と無線通信を行う、一意に識別可能なID情報が設定された第2装置との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0036】
また、第28の本発明は、第4の本発明の装置動作環境設定システムの、ユーザ毎に異なる動作環境が設定可能な第1装置と、前記第1装置と無線通信を行う、一意に識別可能なID情報が設定された第2装置と、前記第1装置と無線通信を行う、前記ユーザ毎の前記ID情報に関連づけられた動作環境設定を記憶するユーザ設定記憶部を有する第3装置との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0037】
また、第29の本発明は、第7の本発明の装置制御システムの、第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、前記第1無線回線にて前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置と、前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0038】
また、第30の本発明は、第11の本発明の、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置の全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0039】
また、第31の本発明は、第15の本発明の第4装置と通信を行い、前記第4装置からの命令により動作する第5装置の全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0040】
また、第32の本発明は、第19の本発明の装置制御方法の、前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信する工程と、前記第6装置が、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信する工程と、前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信しない工程と、前記第5装置が、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う工程との全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0041】
また、第33の本発明は、第23の本発明の動作管理システムの、無線通信を行う第7装置と、前記第7装置のオン・オフを管理するための第8装置との全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0042】
また、第34の本発明は、第24の本発明の第8装置の、前記第7装置から所定の範囲内に位置している場合は前記第7装置の動作状態をオンとし、
前記第7装置から前記所定の範囲外に位置している場合は前記第7装置の動作状態をオフとするような制御を行う制御手段の全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0043】
以上、説明したように、本発明によれば、ソフトウェアのセットアップ状態や、視聴許可番組の情報などの、ユーザ設定、変更などを行うことにより、情報処理を行う装置の動作環境のユーザ毎の設定の秘匿性および簡便性を高めることが可能となる。
【0044】
また、本発明によれば、ユーザ個人を特定する情報を秘匿性を保ちながら容易に保持可能であり、制御対象となる装置を簡便に操作することが装置制御システムおよび方法等が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態1におけるユーザ設定管理装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるユーザ設定管理装置の他の構成例を示す図
【図3】本発明の実施の形態2におけるユーザ設定管理装置の構成図
【図4】本発明の実施の形態2におけるユーザ設定管理装置の他の構成例を示す図
【図5】本発明の実施の形態3におけるユーザ設定管理装置の構成図
【図6】本発明の実施の形態4におけるプリファレンス情報管理システムの構成図
【図7】本発明の実施の形態4におけるプリファレンス情報管理システムの動作例1を説明するためのタイムチャート
【図8】本発明の実施の形態4におけるプリファレンス情報管理システムの動作例2を説明するためのタイムチャート
【図9】本発明の実施の形態4におけるプリファレンス情報管理システムの動作例3を説明するためのタイムチャート
【図10】本発明の実施の形態5における動作管理装置の構成図
【図11】従来の技術によるユーザ適応型可変環境システムの構成図
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0047】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるユーザ設定管理装置について、図面を参照しながら説明する。
【0048】
図1は、本発明の実施の形態におけるユーザ設定管理装置の構成図である。図1において、ユーザ設定管理装置100は、無線携帯端末110とコンピュータシステム120とから構成され、無線携帯端末110において、ユーザ設定記憶部111はユーザ設定情報を記憶するための手段、制御部a112はコンピュータシステム120に対しユーザ設定情報を出力するための手段、無線通信部a113はユーザ設定情報を無線電波として出力するための手段である。また、コンピュータシステム120において、無線通信部b121は無線携帯端末110の無線通信部a113と通信を行い、ユーザ設定情報を取得するための手段、制御部b122は、ユーザ設定情報をユーザ環境設定部123に出力する動作他の制御を行う手段、ユーザ環境設定部123は、ユーザ設定情報に基づき、コンピュータシステム120のユーザ設定を設定、変更する手段である。
【0049】
このとき、上記の構成において、無線携帯端末110においては、ユーザ設定記憶部111に、ユーザのコンピュータ操作環境の設定を行うためのユーザ情報が、該無線携帯端末のユーザ個人を特定できるID情報とともに記憶されている。また、無線通信部a113およびb121はどちらが先に発呼を行う発信元であってもよい。無線通信部a113およびb121は、直接には公衆電話回線のような有線電話網を使用してもよいし、携帯電話網を経由して無線携帯端末に通信ができるものであってもよい。また、bluetoothのよう短距離無線ネットワークであってもよい。また、制御部a112、b121は、ユーザからの指示を受け取ることができるインタフェース機能を有する。
【0050】
なお、上記の構成において、ユーザ設定管理装置100は本発明の装置動作環境設定システムの一例であり、コンピュータシステム120は本発明の第1装置の一例であり、無線携帯端末110は本発明の第2装置の一例である。
【0051】
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態1によるユーザ設定管理装置の動作を、以下に説明する。
【0052】
ユーザは、無線携帯端末110から、コンピュータシステム120を操作するためのユーザ情報の設定を指示する。この設定の指示は制御部a112によって受け取られる。
【0053】
制御部a112は、ユーザ設定情報を、ID情報とともにユーザ設定記憶部111より読み出し、無線通信部a113を介して、コンピュータシステム120へ送信する。このとき、制御部a112は、ユーザ情報設定部より読み出されたユーザ設定情報はいったん暗号化してから、無線通信部a113より、コンピュータシステム120へ出力するようにしても良い。
【0054】
次に、コンピュータシステム120側において、無線携帯端末110から送信されたユーザ設定情報は、無線通信部b121により受信されると、ユーザ環境設定部123に渡される。ユーザ環境設定部は、制御部b122から取得したユーザ設定情報に基づき、コンピュータシステム120の稼働環境を設定する。
【0055】
ユーザ環境設定情報は、ユーザ環境設定部123に記憶する際に初めて暗号化しておいてもよく、この場合は、暗号化しない平文での無線通信が可能になる。
【0056】
また、最初のユーザのユーザ設定指示を制御部b122が受け取る構成とすることもできる。この場合は、制御部b122が、ユーザの指示を受け取ると、ユーザ設定の読み出しコマンドが、制御部a112に送信され、制御部b122は、これをユーザからのユーザ情報の設定指示とみなして動作する。
【0057】
次に、本実施の形態のユーザ設定管理装置の他の構成例を図2に示す。図2は、図2において、ユーザ設定管理装置200は、無線携帯端末210と有料放送受信端末220とから構成され、無線携帯端末220において、視聴許可情報記憶部211は視聴許可情報を記憶するための手段、制御部c212は有料放送受信端末220に対し視聴許可情報を出力するための手段、無線通信部c213は視聴許可情報を無線電波として出力するための手段である。また、有料放送受信端末220において、無線通信部d222は無線携帯端末210の無線通信部c213と通信を行い、情報を取得するための手段、制御部d222は、視聴許可情報を視聴許可設定部223に出力する動作他の制御を行う手段、視聴許可設定部223は、ユーザ設定情報に基づき、有料情報受信端末220の視聴許可状態を制御する手段である。ただし、図において、有料放送受信端末220の、番組受信や視聴の動作に関する部分は省略した。
【0058】
以上のように構成された本実施の形態のユーザ設定管理装置200は、有料放送受信端末120の、ユーザ個人の有料放送会社との視聴契約に基づく視聴許可情報が、図1に示したユーザ設定管理装置100において無線携帯端末110に設定されていた、コンピュータシステム120をユーザ個人に特化して用いるためのユーザ設定情報に相当するようになっている。したがって、その動作は実質的に図1のユーザ設定管理装置100と同一である。すなわち、無線携帯端末110に記憶されていた、有料放送を視聴するための視聴許可情報が、無線通信部c213から無線通信部d222へ転送されることで有料放送受信端末220に取得され、視聴許可設定部223は、取得した視聴許可情報に基づき、有料放送受信端末220側にて所定の有料放送が受信できるような環境を設定する。
【0059】
従来例においては、ユーザ設定情報や視聴許可情報といった、個々のユーザに特化した情報は、記録媒体の形で保持され、コンピュータ側に設けられた記録媒体接続用のインタフェースを介して直接情報のアクセスが行われることにより、前記個々のユーザに応じた動作環境が設定されていたのに対し、上記の本実施の形態においては、個々のユーザに特化した情報を、無線携帯端末に保持しておき、無線通信によってコンピュータシステム120または有料放送受信端末220側によって情報のアクセスが行われるようにしている。
【0060】
ICカード等の記録媒体に比して、無線携帯端末から、ユーザに関する情報の取得や複製を行うことは難しいため、より高い秘匿性を確保することができる。また、無線携帯端末はユーザにより携帯されるのが常態であるため、ユーザは特別な意識なくしてユーザ情報を常に保持おくことができる。また、環境設定は無線通信により行われるため、操作の煩わしさを解消することができる。
【0061】
視聴許可情報は、通信時に暗号化がなされるが、視聴許可情報記憶部に記憶するさいに暗号化しておいてもよく、この場合は、暗号化しない平文での無線通信が可能になる。
【0062】
また、最初のユーザのユーザ設定指示を制御部d222が受け取る構成とすることもできる。この場合は、制御部108が、ユーザの指示を受け取ると、ユーザ設定の読み出しコマンドが、制御部212cに送信され、制御部d222は、これをユーザからの視聴許可の設定指示とみなして動作する。
【0063】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態におけるユーザ設定管理装置の構成図である。図3において、図1と同一部または相当部は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、ユーザ設定管理装置300は、無線携帯端末310とコンピュータシステム320とから構成され、無線携帯端末310において、ユーザ識別情報記憶部311はユーザ識別情報を記憶するための手段であり、コンピュータシステム320において、ユーザ設定記憶部111はユーザ設定情報を記憶するための手段、ユーザ環境設定部123は、ユーザ設定情報に基づき、コンピュータシステム103のユーザ設定を設定、変更する手段である。
【0064】
本実施の形態のユーザ設定管理装置320は、実施の形態1のユーザ設定管理装置100においては、携帯無線端末側に設けられていたユーザ設定記憶部1が、コンピュータシステム側に設けられており、その代わりにユーザ識別情報記憶部311を備えた構成を有している。また、ユーザ識別情報記憶部311は、ユーザのコンピュータ操作環境の設定を行うためのユーザ情報を識別するためのユーザ識別情報が、該無線携帯端末のユーザ個人を特定できるID情報とともに記憶されている。ただし、上記の説明において、ユーザ設定管理装置320は、第3の本発明の装置動作環境設定システムであり、コンピュータシステム320は本発明の第1装置、無線端末310は本発明の第2装置のそれぞれ一例である。
【0065】
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態2によるユーザ設定管理装置の動作を、以下に説明する。
【0066】
ユーザは、無線携帯端末310から、コンピュータシステム320を操作するためのユーザ識別情報の設定を指示する。この設定の指示は制御部a112によって受け取られる。
【0067】
制御部a112は、ユーザ識別設定情報を、ID情報とともにユーザ設定記憶部111より読み出し、無線通信部a113を介して、コンピュータシステム320へ送信する。このとき、制御部a112は、ユーザ識別情報記憶部311より読み出されたユーザ識別情報はいったん暗号化してから、無線通信部a113より、コンピュータシステム320へ出力するようにしても良い。
【0068】
次に、コンピュータシステム320側において、無線携帯端末310から送信されたユーザ識別情報は、無線通信部b121により受信されると、制御部b122に入力される。制御部b122は、ユーザ識別情報を取得すると、これに基づき、ユーザ設定記憶部111を参照する。ユーザ設定記憶部111には、複数のユーザ設定情報が記憶されているが、制御部b122は、自らが取得したユーザ識別情報に対応する所定のユーザ設定情報を選択し、これを取得すると、ユーザ環境設定部123へ出力する。
【0069】
ユーザ環境設定部123は、制御部b122から取得したユーザ設定情報に基づき、コンピュータシステム320の稼働環境を設定する。
【0070】
本実施の形態においては、ユーザ設定記憶部111を無線携帯端末310ではなくコンピュータシステム320側に設け、無線携帯端末310には、ユーザ設定情報そのものではなく、複数のユーザ設定情報から特定のものを識別するためのユーザ識別情報を記憶するユーザ識別情報記憶部311を設ける構成としている。
【0071】
このように、無線携帯端末310がユーザ設定情報を保持しないため、実施の形態1の効果に加えて、無線携帯端末側で処理、送信されるデータ量を少なくすることができ、無線携帯端末を省力化することが可能となる。また、ユーザ識別情報自体はコンピュータシステムの環境設定を行うこととができないため、さらに高い秘匿性を確保することができる。
【0072】
次に、本実施の形態のユーザ設定管理装置の他の構成例を図4に示す。図4において、図2および図3と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、ユーザ設定管理装置400は、無線携帯端末310と有料放送受信端末420とから構成され、有料放送受信端末420において、視聴許可情報記憶部211は視聴許可情報を記憶するための手段である。ただし、図において、有料放送受信端末420の、番組受信や視聴の動作に関する部分は省略した。
【0073】
以上のように構成された本実施の形態のユーザ設定管理装置400は、ユーザ個人の有料放送会社との視聴契約に基づく視聴許可情報が、図3に示したユーザ設定管理装置300において、コンピュータシステム320に設定されていた、該コンピュータシステム320をユーザ個人に特化して用いるためのユーザ設定情報に相当するようになっている。したがって、その動作は実質的に図2のユーザ設定管理装置200と同一である。
【0074】
すなわち、無線携帯端末310の動作は、図3に示す無線携帯端末310と同様であって、有料放送受信端末420においては、制御部d222が、無線携帯端末310から取得したユーザ識別情報に基づき、視聴許可情報記憶部211に記憶されていた、有料放送を視聴するための視聴許可情報のうち、前記ユーザに対応したものを取得し、視聴許可設定部223は、制御部d222が取得した視聴許可情報に基づき、有料放送受信端末420側にて所定の有料放送が受信できるような環境を設定する。
【0075】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3によるユーザ設定管理装置の構成図である。
【0076】
図5において、図4と同一部分または相当部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、ユーザ設定管理装置500は、無線携帯端末310、有料放送受信端末510、および視聴許可情報記憶部211およびネットワーク通信部b521を備えた視聴情報管理サーバ520とから構成され、有料放送受信端末510において、ネットワーク通信部a511は、視聴情報管理サーバ520のネットワーク通信部b521と通信を行う手段、視聴情報管理サーバ520において、ネットワーク通信部b521は、有料放送受信端末510bのネットワーク通信部a511と通信を行う手段である。ただし、図において、有料放送受信端末510の、番組受信や視聴の動作に関する部分は省略した。
【0077】
本実施の形態のユーザ設定管理装置500は、図4に示す実施の形態2のユーザ設定管理装置520において、同一の有料放送受信端末510内に設けられていた視聴許可情報記憶部211と視聴許可設定部223のうち、視聴許可情報記憶部211を独立した機器である視聴情報管理サーバ520に備え、視聴情報管理サーバ520と有料放送受信端末510との間をネットワーク通信部a511、b521とで通信可能に接続したものである。ただし、上記の構成において、ユーザ設定管理装置500は第4の本発明の装置動作環境設定システムの一例であり、視聴者管理サーバ520は本発明の第3装置の一例である。
【0078】
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態3によるユーザ設定管理装置の動作を、以下に説明する。ただし上記の各実施の形態と共通する部分は省略し、相違点を中心に述べる。
【0079】
ユーザが、無線携帯端末310から、有料放送受信端末510へユーザ識別情報を発信し、有料放送受信端末510側にて制御部d222が該ユーザ識別情報を取得するまでの動作は、実施の形態2と同様に行われる。
【0080】
次に、制御部d222は、取得したユーザ識別情報に基づき、視聴許可情報記憶部211に記憶された複数の視聴許可情報から、ユーザに対応したものを取得するが、そのための制御信号は、ネットワーク通信部a511を介して視聴情報管理サーバ520へ出力される。
【0081】
視聴情報管理サーバ520側では、ネットワーク通信部b521が制御命令を取得すると、これに基づき視聴許可情報記憶部211に記憶された、ユーザに対応した視聴許可情報を、ネットワーク通信部b521、a511を介して、有料放送受信端末510へ出力する。制御部d222は、ネットワーク通信部a511から視聴許可情報を取得すると、これを視聴許可設定部223へ出力する。以後の動作は、実施の形態2と同様に行われる。
【0082】
このように、本実施の形態によれば、視聴許可情報記憶部を別構成としたことで、有料放送受信端末の構成を簡略化できる効果がある。
【0083】
なお、上記の説明において、通信部d222とネットワーク通信部a511とは、互いに異なる構成であるとして説明を行ったが、同一の通信部を共有してもよい。すなわち1つの通信部を時分割して動作させることにより、通信部d222とネットワーク通信部a511の機能を適宜切り換えて行うようにしてもよい。
【0084】
また、ネットワーク通信部a511とb521との間は、インターネットのようなコンピュータネットワークで接続されていてもよいし、公衆電話回線で接続されていてもよい。他の専用回線でも良い。また、情報の伝送は無線で行っても有線で行ってもよく、その形態に限定されることはない。
【0085】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4におけるプリファレンス情報管理システムの構成図である。図6において、プリファレンス情報管理システム600は、無線携帯端末610、管理装置620および被制御装置630とから構成され、無線携帯端末610において、ID情報記憶部611は、ID情報を記憶するための手段、制御部e612はユーザからの入力を受け、第1通信手段613および第2通信手段614を介して入出力する信号を処理する手段、第1通信手段613は被制御装置630と通信するための手段、第2通信手段614は管理装置620と通信するための手段である。また、管理装置620において、第4通信手段621は無線携帯端末610と通信するための手段、要求信号処理部622は無線携帯端末610から送信された要求信号を処理するための手段である。また、被制御装置630において、第3通信手段631は無線携帯端末610と通信を行うための手段、制御部f632は、ユーザからの入力を受けることが可能であり、また、第3通信手段を介して入力する信号に基づき動作部633に所定の動作命令を行う手段、動作部633は制御部f632からの入力に元づき所定の動作を行う手段である。
【0086】
このとき、上記の構成において、無線携帯端末610においては、ID情報記憶部611に、ユーザを一意に識別、特定するためのID情報が記憶されている。また、第1通信手段613と第3通信手段631との間、および第2通信手段614と第4通信手段621との間はいずれも無線によって通信が行われる。また、管理装置620と被制御装置630との間に情報のやりとりがなされることはない。ここで第1通信手段613と第3通信手段631との間の無線回線は本発明の第1無線回線に相当し、第2通信手段614と第4通信手段621との間の無線回線は本発明の第2無線回線に相当する。
【0087】
また、無線携帯端末610と被制御装置630との間の通信は、例えばbluetoothによって実現され、無線携帯端末610と管理装置620との間の通信は、携帯電話網によって実現されているものとする。なお、以上の構成において、プリファレンス情報管理システム600は本発明の装置制御システム、無線携帯端末610は本発明の第4装置、被制御装置630は本発明の第5装置、管理装置620は本発明の第6装置のそれぞれ一例である。
【0088】
また、図7〜9は、本実施の形態によるプリファレンス情報管理システム600の動作を説明するためのタイムチャートである。
【0089】
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態4によるプリファレンス情報管理システムの動作を、図6および図7〜9を用いて、以下に説明するとともに、これにより、本発明の装置制御方法の一実施の形態について説明を行う。
【0090】
第1に、動作例1として、図7を参照して説明を行う。動作例1は、被制御装置630が、無線携帯端末610のユーザからの命令を受けることができる自動販売機のような機器であり、管理装置620が、例えばクレジット会社のように、無線携帯端末610のユーザの銀行口座に対し、決済を行うことが可能なサーバである場合の動作である。
【0091】
はじめに、ユーザは、被制御装置630を操作するための直接入力を、制御部f632に対して行う(S71)。
【0092】
被制御装置630において、制御部f632は、ユーザからの直接入力を受けると、これに基づき動作部633が行う所定の動作を特定し、その特定結果を第3通信手段631を介して無線携帯端末610へ出力する(S72)。
【0093】
ここでS71,S72の動作を自動販売機を例にして説明すると、動作部633は複数種類の商品を販売するベンダー機能を有し、S71のユーザの直接入力は、ベンダー機能により販売される商品を特定するためのものであり、S72の制御部f632はユーザの入力により、複数種類の商品から、所定のものを特定し、特定結果を、商品販売の販売のための動作を確定し、無線携帯端末610側に決済を促すための信号を出力することになる。
【0094】
次に、無線携帯端末610において、第1通信手段613は特定結果を受信すると、制御部e612へ転送し、制御部e612はこれに基づき、第2通信手段614を介して、管理装置620へ、被制御装置630を動作させるための要求信号を出力する。このとき、制御部e612はID情報記憶部よりID情報を取得し、要求信号とともに被制御装置630へ出力する(S73)。
【0095】
管理装置620において、第4通信手段621は要求信号およびID情報を受信すると、要求信号処理部622へ転送する。要求信号処理部622は、ID情報を受信すると、これが有効であるかどうかの判定を行った後、要求信号を処理して、応答信号を生成し、第4通信手段621を介して、無線携帯端末610へ出力する(S74)。なお、要求信号処理部622によるID情報の判定は、無線携帯端末610に記憶されたID情報と同一のID情報を保持して、両者を参照することにより行っても良いし、予め登録された所定のID情報以外のID情報をフィルタリングすることによって行うようにしてもよい。要するに、要求信号の処理は、無線携帯端末610から取得したID情報に基づいて行われる限り、その形式には限定されない。
【0096】
ここでS73,S74の動作をクレジット会社のサーバを例にして説明すると、S73の要求信号は、自動販売機からの決済を促すための信号に基づいた、無線携帯端末610から決済を要求するための信号であり、S74の応答信号は、ID情報に基づき、決済の結果の可否を通知するための信号である。また、ID情報の内容は、クレジットカードの番号である。
【0097】
最後に、無線携帯端末610において、第2通信手段614は、応答信号を受信すると、制御部e612へ転送し、制御部e612はこの応答信号の内容に基づき、第1通信手段613を介して、被制御装置630を動作させるための命令信号を出力する(S75)。また、応答信号の内容によっては、命令信号は出力されない。
【0098】
ここでS75の動作をクレジット会社のサーバを例にして説明すると、S74の応答信号が、クレジットカードの番号に基づき、ユーザの銀行口座から、自動販売機の商品の価格に相当する金額が引き落とされ、決済された(決済が可)旨を告げる内容のものであれば、S75の命令信号が出力される。また、S74の応答信号が、ユーザの銀行口座に、自動販売機の商品の価格に相当する金額がない、またはクレジットカードの番号がサーバ側に未登録または不正な番号であるため、決済されない(決済が付加)旨を告げる内容のものであれば、S75の命令信号は出力されない。このとき、制御部e612は、命令信号が出力されない理由を音声信号、画像、テキストデータ等の表示によりユーザに告知するようにしてもよい。
【0099】
プリファレンス情報管理システムの動作例1は、以上の動作により完了する。
【0100】
なお、上記の動作においては、S71は、ユーザによる、被制御装置630を操作するための直接入力であったが、これは無線携帯端末610による第1通信手段と第3通信手段との間の通信入力であってもよい。
【0101】
第2に、動作例2として、図8を参照して説明を行う。動作例2は、被制御装置630が、例えば映画館や遊園地の自動入場ゲートのように、無線携帯端末610に対し、所定の動作(例えば入場ゲートの開放)を行わせるような機器であり、管理装置620が、例えばクレジット会社のように、無線携帯端末610のユーザの銀行口座に対し、決済を行うことが可能なサーバである場合の動作である。
【0102】
はじめに、被制御装置630は、無線携帯端末610に対し、被制御装置630に対する動作命令を要求するための信号を、第3通信手段を介して出力する(S81)。
【0103】
無線携帯端末610において、第1通信手段613は信号を受信すると、制御部e612へ転送し、制御部e612はこれに基づき、第2通信手段614を介して、管理装置620へ、被制御装置630を動作させるための要求信号を出力する。このとき、制御部e612はID情報記憶部よりID情報を取得し、要求信号とともに被制御装置630へ出力する(S82)。
【0104】
管理装置620において、第4通信手段621は要求信号およびID情報を受信すると、要求信号処理部622へ転送する。要求信号処理部622は、ID情報を受信すると、これが有効であるかどうかの判定を行った後、要求信号を処理して、応答信号を生成し、第4通信手段621を介して、無線携帯端末610へ出力する(S83)。なお、要求信号処理部622によるID情報の判定は、無線携帯端末610に記憶されたID情報と同一のID情報を保持して、両者を参照することにより行っても良いし、予め登録された所定のID情報以外のID情報をフィルタリングすることによって行うようにしてもよい。要するに、動作例1同様、要求信号の処理は、無線携帯端末610から取得したID情報に基づいて行われる限り、その形式には限定されない。
【0105】
ここでS81,S82、S83の動作を、自動入場ゲート、クレジット会社のサーバを例にして説明すると、被制御装置630の動作部633は課金によって開放状態となるゲートであって、S81の信号は、ユーザが自動入場ゲートに接近して入場しようとする場合に、動作部633の動作であるゲートを開放するための入場料を要求するための信号であり、S82の要求信号は、自動入場ゲートからの入場料の決済を促すための信号に基づいた、無線携帯端末610から決済を要求するための信号であり、S83の応答信号は、ID情報に基づき、決済の結果の可否を通知するための信号である。また、ID情報の内容は、クレジットカードの番号である。
【0106】
次に、無線携帯端末610において、第2通信手段614は、応答信号を受信すると、制御部e612へ転送し、制御部e612はこの応答信号の内容に基づき、第1通信手段613を介して、被制御装置630を動作させるための命令信号を出力する(S84)。また、応答信号の内容によっては、命令信号は出力されない。
【0107】
ここでS84の動作をクレジット会社のサーバを例にして説明すると、S83の応答信号が、クレジットカードの番号に基づき、ユーザの銀行口座から、自動入場ゲートに設定された入場料に相当する金額が引き落とされ、決済された(決済が可)旨を告げる内容のものであれば、S84の命令信号が出力される。また、S83の応答信号が、ユーザの銀行口座に、入場料に相当する金額がない、またはクレジットカードの番号がサーバ側に未登録または不正な番号であるため、決済されない(決済が不可)旨を告げる内容のものであれば、S84の命令信号は出力されない。このとき、動作例1同様、制御部e612は、命令信号が出力されない理由を音声信号、画像、テキストデータ等の表示によりユーザに告知するようにしてもよい。
【0108】
プリファレンス情報管理システムの動作例2は、以上の動作により完了する。
【0109】
第3に、動作例3として、図9を参照して説明を行う。動作例3は、被制御装置630が、例えば有料放送受信端末のように、無線携帯端末610からの入力にて動作する機器であり、管理装置620が、例えばクレジット会社のように、無線携帯端末610のユーザの銀行口座に対し、決済を行うことが可能なサーバである場合の動作である。
【0110】
はじめに、ユーザは、無線携帯端末610により、第2通信手段614を介して、管理装置620へ、被制御装置630を動作させるための要求信号を出力する。このとき、制御部e612はID情報記憶部よりID情報を取得し、要求信号とともに被制御装置630へ出力する(S91)。
【0111】
管理装置620において、第4通信手段621は要求信号およびID情報を受信すると、要求信号処理部622へ転送する。要求信号処理部622は、ID情報を受信すると、これが有効であるかどうかの判定を行った後、要求信号を処理して、応答信号を生成し、第4通信手段621を介して、無線携帯端末610へ出力する(S92)。なお、動作例1,2同様、要求信号の処理は、無線携帯端末610から取得したID情報に基づいて行われる限り、その形式には限定されない。
【0112】
無線携帯端末610において、第2通信手段614は、応答信号を受信すると、制御部e612へ転送し、制御部e612はこの応答信号の内容に基づき、第1通信手段613を介して、被制御装置630を動作させるための命令信号を出力する(S93)。また、応答信号の内容によっては、命令信号は出力されない。
【0113】
最後に、被制御装置630においては、制御部f632が第3通信手段631を介して命令信号を受け取ると、これに基づき制御を行い、動作部633が所定の動作を行う。
【0114】
以上のS91,S92,S93の動作を有料放送受信端末およびクレジット会社のサーバを例にして説明すると、S91の要求信号は、決済に基づき有料放送情報端末を動作させるための信号に基づいた、無線携帯端末610から決済を要求するための信号であり、S92の応答信号は、ID情報に基づき、決済の結果の可否を通知するための信号である。また、ID情報の内容は、クレジットカードの番号である。さらに、応答信号が、クレジットカードの番号に基づき、ユーザの銀行口座から、予め契約に定められた視聴料に相当する金額が引き落とされ、決済された(決済が可)旨を告げる内容のものであれば、S93の命令信号が出力される。また、S92の応答信号が、ユーザの銀行口座に、入場料に相当する金額がない、またはクレジットカードの番号がサーバ側に未登録または不正な番号であるため、決済されない(決済が付加)旨を告げる内容のものであれば、S93の命令信号は出力されない。このとき、動作例1,2同様、制御部e612は、命令信号が出力されない理由を音声信号、画像、テキストデータ等の表示によりユーザに告知するようにしてもよい。
【0115】
さらに、有料情報端末としての被制御装置630の動作部633は、チャンネルの選択を行うチューニング機能やスクランブルがかかった有料放送信号を解除するため機能を有し、S91の入力は、放送のチャンネルを選択するためのものであり、S93の制御部f632はユーザの命令信号により、チャンネルが選択され、その選択されたチャンネルの放送のスクランブルを解除するための動作を確定することになる。
【0116】
プリファレンス情報管理システムの動作例3は、以上の動作により完了する。
【0117】
なお、以上の動作例1〜3においては、管理装置620の管理者は、無線携帯端末610のユーザに対して、要求信号と応答信号とのやりとりに関する利用料金を設定するようにしてもよく、決済時に利用料金を手数料としてユーザの口座から引き落とすようにしても良い。
【0118】
以上の動作例1〜3にて説明したように、本実施の形態によるプリファレンス情報管理システムによれば、無線携帯端末610、管理装置620、被制御装置630を備え、管理装置620と被制御装置630とは直接通信を行うことなく、無線携帯端末610が管理装置620と通信を行って被制御装置630を動作させるようにしている。したがって、被制御装置630は管理装置620と通信する通信手段を備える必要がなく、また、無線携帯端末610と被制御装置630との間の通信は、bluetoothの安価且つ低電力な設備にて実現できるため、現在サービスや物品の提供を行う機器のほとんどに対して適用することができ、物品販売や動作制御を自動化することが可能となる。
【0119】
なお、管理装置620の例は、上記の動作例にて説明したクレジット会社のサーバに限定する必要はない。例えばインターネットサービスプロバイダであってもよい。無線携帯端末の基地局であっても良い。銀行や郵便局といった金融機関のサーバであってもよい。要するに、無線通信端末からの、ID情報を伴った要求信号に応じて、所定の処理を行って応答信号を生成して返信することができる機械であればよい。
【0120】
また、被制御装置630の例は、上記の動作例にて説明したものでなくともよい。例えばスーパーやコンビニエンスストアなどの物品販売店舗に設置されたレジスタであってもよい。実施の形態1〜3のコンピュータシステムや有料放送端末であってもよい。要するに、外部からの制御に基づき、サービスや物品を提供する、などの動作を行う機械であればよい。
【0121】
また、本実施の形態のプリファレンス情報管理システムの動作は、以上の動作例にて説明を行ったが、本発明の装置制御システムの動作および装置制御方法の各工程はこれに限定されるものではなく、これら動作例の一部をとりだしてもよいし、各動作例が組み合わされていても良い。少なくとも、動作例3にて説明したような、S91、S92,S93に相当する動作が含まれていればよい。
【0122】
また、無線携帯端末610と被制御装置630との間の通信は、bluetoothに限らず、赤外線他の微弱電磁波を用いた通信ネットワークにより行われても良い。
【0123】
さらに、無線携帯端末610と被制御装置630との通信は、bluetooth等のネットワークである場合は、該ネットワーク上にてPPP(Point to Point Protocol)を用いて、被制御装置630が自らのIPアドレスを所得することにより、被制御装置630と各種サーバとなる管理装置620間の通信を、Peer−to−Peer通信として行うように構成してもよい。
【0124】
上記のように構成することで、被制御装置630は、無線携帯端末610の具体的な種類など、その個別の属性を意識することなく、通信を行うことができる。すなわち、被制御装置630が一旦IPアドレスを獲得すると、被制御装置630が、物理的には無線携帯端末610を介して、論理的にインターネットに接続された状態となる構成となる。このとき、被制御装置630が取得するIPアドレスは、無線携帯端末610の有するID情報に基づき生成され、無線携帯端末610から割り当てられるようにしてもよいし、被制御装置630のもつ固有の識別番号より、IPアドレスを生成する構成としてもよい。
【0125】
また、無線携帯端末610の通信先、もしくは被制御装置630の論理的な通信先となる管理装置620の特定には、管理装置620のIPアドレスを用いてもよいし、また、DNSにより、ホスト名を用いて決定してもよい。
【0126】
さらに、個人ごとに決済を行う管理装置620が異なるものである場合があってもよい。この場合は、個人ごとに決められたそれぞれの管理装置620を無線携帯端末610が個別に記憶していてもよいし、インターネットサービスプロバイダにあらかじめ登録しておいてもよい。
【0127】
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5による動作管理装置と、それに対応する無線携帯端末との構成を示す図である。図に示すように、動作管理装置1000において、信号出力部1001は無線携帯端末610に対し、後述する動作確認信号を出力する手段、制御部g1002は信号出力部1001および電力取得蓄積部1003を制御する手段、電力取得蓄積部1003は動作管理装置1000の電力を供給する手段である。
【0128】
また、無線携帯端末610において、信号受信部1011は動作確認信号を受信する手段、制御部h1012は無線携帯端末610の動作を制御する手段、電源部1013は無線携帯端末610の各部に電力を供給する手段、電力送出部1014は、動作管理装置1000へ後述する微弱電力を出力する手段である。ただし、無線携帯端末610において、他の通信動作に関連する部分の記載は省略した。また、無線携帯端末610は本発明の第7装置、動作管理装置1000は本発明の第8装置のそれぞれ一例であって、無線携帯端末610と動作管理装置100とは、本発明の動作管理システムの構成の一例である。
【0129】
以上のような構成を有する、本発明の実施の形態5による動作管理装置の動作を、以下に説明する。
【0130】
動作管理装置1000は、制御部g1002の制御に基づき、信号出力部1001から動作確認信号を出力している。この動作確認信号は微弱電波であり、かなり短い距離、例えば0〜3メートル前後にまでしか有効到達距離を持たない。
【0131】
無線携帯端末610においては、動作管理装置1000から出力された動作確認信号は、信号受信部1011に受信されると、制御部h1012にてその受信動作が確認される。制御部h1012は、受信動作を確認している限り、電源部1013から、無線携帯端末610の図示しない各部への電力供給を行う。
【0132】
次に、動作管理装置1000と無線携帯端末610との間の距離が離れて、動作管理装置からの動作確認信号が、無線携帯端末610の信号受信部1011にて受信されなくなった場合、制御部h1012はその非受信状態を確認すると、電源部1013からの電力供給を遮断し、無線携帯端末610の図示しない各部への電力供給を停止し、無線携帯端末610端末が動作できないようにする。
【0133】
このように、本実施の形態によれば、動作管理装置からの動作確認信号の受信範囲内でのみ無線携帯端末の電源がオンとなるように制御を行うようにしたため、ユーザは動作管理装置を常備していることにより、たとえば無線携帯端末をどこかに置き忘れるなどして、他人が使用できるような状態になった場合でも、外部の人間が該無線携帯端末を使用することを防止することができる。
【0134】
また、このような動作管理装置1000と無線携帯端末610とを、上記の実施の形態1〜3のユーザ設定管理装置または実施の形態4のプリファレンス情報管理システムの無線携帯端末、すなわち本発明の第1装置または第4装置を本発明の動作管理システムにて実現することにより、ユーザ設定情報やID情報の秘匿性をさらに強固なものとすることが可能となる。このとき、電源部1013からの電力の供給を遮断するばかりでなく、無線携帯端末1010の端末機能など、特定の機能の動作だけがオフになるような部分的な制御を行ってもよい。
【0135】
なお、動作管理装置1000の電源については、電力取得蓄積部1003をリチウム電池、ボタン電池等のバッテリーとして実現しても良いし、図10に示すように、電力取得蓄積部1003は、無線携帯端末610の電力送出部1014から送出される微弱電力を取得して、これを蓄えて電力とし、制御部g1002に供給するようにしてもよい。
【0136】
また、動作管理装置1000は、ユーザが常時無線携帯端末610の動作確認信号の到達範囲にいられるように、ネクタイピンや腕時計といった装飾品に組み込んだ構成として実現してもよい。
【0137】
また、上記の構成においては、制御部g1002は動作管理装置1000に組み込まれているものして説明を行ったが、本発明の動作管理システムにおいては、これと同等の機能を制御部h1012にて実現するようにしてもよい。要するに、本発明の動作管理システムの、第8装置が、第7装置から所定の範囲内に位置している場合は、第7装置の動作状態がオンとなり、第7装置から所定の範囲外に位置している場合は、第7装置の動作状態がオフとなる動作の制御は、第7装置、第8装置の両方またはいずれか一方にて行われるようにしてもよい。
【0138】
なお、上記の実施の形態において、信号出力部1001は、本発明の発振器の一例である。
【0139】
なお、上記の各実施の形態における無線携帯端末は、その一例として携帯電話、PDA、ポケットベルにて実現しても良い。
【0140】
また、上記の各実施の形態におけるID情報は、携帯電話やポケットベルの場合の場合で有れば電話番号であってもよい。ただし、携帯電話であれば、機種を交換したり、電話会社を変更する場合に電話番号が変更することがあるため、識別情報を新たに設定するのがより望ましい。
【0141】
また、本発明は、上述した本発明の第2装置、装置動作環境設定システム、装置制御システム、第4装置、第5装置、動作管理システム、第8装置の全部または一部の手段(または、装置、素子、回路、部等)の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0142】
また、本発明は、上述した本発明の装置制御方法の全部または一部のステップ(または、工程、動作、作用等)の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0143】
なお、上記の説明において、本発明の一部の手段(または、装置、素子、回路、部等)、本発明の一部のステップ(または、工程、動作、作用等)とは、それらの複数の手段またはステップの内の、幾つかの手段またはステップを意味し、あるいは、一つの手段またはステップの内の、一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0144】
さらに、本発明の一部の装置(または、手段、素子、回路、部等)とは、それらの複数の装置またの内の、幾つかの装置を意味し、あるいは、一つの前記装置の内の、一部の手段(または、素子、回路、部等)を意味し、あるいは、前記一つの手段の内の、一部の機能を意味するものである。
【0145】
また、本発明のプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれる。
【0146】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0147】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0148】
また、本発明のデータ構造としては、データベース、データフォーマット、データテーブル、データリスト、データの種類などを含む。
【0149】
記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
【0150】
したがって、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0151】
発明にかかる装置動作環境設定システム、装置制御システム、装置制御方法、動作管理システムは、ソフトウェアのセットアップ状態や、視聴許可番組の情報などの、ユーザ設定、変更などを行うことにより、情報処理を行う装置の動作環境のユーザ毎の設定の秘匿性および簡便性を高めることが可能となる効果、またはユーザ個人を特定する情報を秘匿性を保ちながら容易に保持可能であり、制御対象となる装置を簡便に操作することが可能な効果を有し、無線携帯端末や、無線携帯端末を利用して、放送受信端末自動販売機などの被制御装置の制御を行う装置制御システム等として有用である。
【符号の説明】
【0152】
100、200,300,400 500 ユーザ設定管理装置
110,210,310,610,1010 無線携帯端末
111 ユーザ設定記憶部
112 制御部a
113 無線通信部a
120、320 コンピュータシステム
121 無線通信部b
122 制御部b
123 ユーザ環境設定部
211 視聴許可情報記憶部
212 制御部c
213 無線通信部c
220,420,510 有料放送受信端末
221 無線通信部d
222 制御部d
223 視聴許可設定手段
311 ユーザ識別情報記憶部
511 ネットワーク通信部a
521 ネットワーク通信部b
600 プリファレンス情報管理システム
611 ID情報記憶部
612 制御部e
613 第1通信手段
614 第2通信手段
621 第4通信手段
622 要求信号処理部
630 被制御装置
631 第3通信手段
632 制御部f
633 動作部
1000 動作管理装置
1001 信号出力部
1002 制御部g
1003 電力取得蓄積部
1011 信号受信部
1012 制御部h
1013 電源部
1014 電力送出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、
前記第1無線回線にて前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置と、
前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置とを備え、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信し、
前記第6装置は、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信し、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信せず、
前記第5装置は、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う装置制御システム。
【請求項2】
前記第5装置にて、前記所定の動作の内容が特定された場合、前記第5装置は、前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信し、
前記第4装置は、前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項1に記載の装置制御システム。
【請求項3】
前記第5装置は、前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報が前記第4装置に送信し、
前記第4装置は、前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項1に記載の装置制御システム。
【請求項4】
前記第4装置は、前記第5装置の所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項1に記載の装置制御システム。
【請求項5】
第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置であって、
前記第1通信手段により、前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置および、
前記第2通信手段により、前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置と通信を行い、
前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、前記第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信すると、
前記第6装置は、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を送信し、
前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信せず、
前記第5装置は、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う第4装置。
【請求項6】
前記第5装置にて、前記所定の動作の内容が特定され、前記第5装置が前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信した場合、
前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項5に記載の第4装置。
【請求項7】
前記第5装置の前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報が送信された場合、
前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項5に記載の第4装置。
【請求項8】
前記第5装置の所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項5に記載の第4装置。
【請求項9】
第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、前記第1通信手段と通信可能な第3通信手段を用いて通信を行い、前記第4装置からの命令により動作する第5装置であって、
前記第4装置は、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する、前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する第6装置と通信を行い、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信し、
前記第6装置は、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信し、
前記第4装置は、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、制御信号を送信するか、または送信せず、
前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う第5装置。
【請求項10】
前記所定の動作の内容が特定された場合、前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信し、
前記第4装置は、前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項9に記載の第5装置。
【請求項11】
前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報を前記第4装置に送信し、
前記第4装置は、前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項9に記載の第5装置。
【請求項12】
前記第4装置が、前記所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項9に記載の第5装置。
【請求項13】
第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、
前記第1無線回線にて前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置と、
前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置とを用い、
前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信する工程と、
前記第6装置が、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信する工程と、
前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信しない工程と、
前記第5装置が、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う工程とを備えた装置制御方法。
【請求項14】
前記第5装置にて、前記所定の動作の内容が特定された場合、前記第5装置が前記第3通信手段より、前記所定の動作に関する情報を送信し、
前記第4装置は、前記動作情報を受信すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項13に記載の装置制御方法。
【請求項15】
前記第5装置は、前記第3通信手段により、前記第5装置の所定の動作に関する情報が前記第4装置に送信し、
前記第4装置は、前記情報を受信し、この内容を確認すると、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項13に記載の装置制御方法。
【請求項16】
前記第4装置は、前記第5装置の所定の動作の内容の特定を行った後、前記第1通信手段により、前記要求信号を出力する請求項13に記載の装置制御方法。
【請求項17】
請求項1に記載の装置制御システムの、第1無線回線にて通信を行う第1通信手段と、前記第1無線回線とは異なる第2無線回線にて通信を行う第2通信手段とを有する、一意に識別可能なID情報が付与された第4装置と、前記第1無線回線にて前記第1通信手段と通信を行う第3通信手段を有する、前記第4装置からの命令により動作する第5装置と、前記第2無線回線にて前記第2通信手段と通信を行う第4通信手段を有する、前記第5装置の動作に関する情報を、前記第4装置に指示する第6装置との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項18】
請求項5に記載の一意に識別可能なID情報が付与された第4装置の全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項19】
請求項9に記載の第4装置と通信を行い、前記第4装置からの命令により動作する第5装置の全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項13に記載の装置制御方法の、前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記ID情報とともに、第5装置を動作させるための要求信号を前記第6装置へ送信する工程と、前記第6装置が、前記第4通信手段により、前記要求信号を受信すると、前記ID情報に基づき、所定の処理を行い、前記第5装置の動作に関する応答信号を前記第4装置へ送信する工程と、前記第4装置が、前記第2通信手段により、前記応答信号を受信すると、これに基づき、前記第1通信手段により、前記第5装置に対し制御信号を送信するか、または送信しない工程と、前記第5装置が、前記制御信号を受信すると、所定の動作を行う工程との全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−55487(P2011−55487A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−176491(P2010−176491)
【出願日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【分割の表示】特願2001−22898(P2001−22898)の分割
【原出願日】平成13年1月31日(2001.1.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】