説明

製品ロジスティックチェーンにおける品質管理を改善するためのシステムおよび方法

製品の品質管理システムは、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように各々動作する多数の製品単位固有標識と、製品単位固有標識を読み取って出力表示を提供するように動作する標識読み取り装置と、出力表示を受信して、人間が感知可能な製品単位固有の製品品質状態出力を提供するように動作する製品種類固有表示解釈装置とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、品質管理のシステムおよび方法論、およびこうしたシステムおよび方法論において有用な標識に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
「ロジスティックチェーンシステムおよび製造工程における効率および品質(Efficiency and Quality in a Logistic Chain System and Manufacturing Processes)」という名称の、2006年5月7日出願の米国仮特許出願第60/746,646号、および「時間温度標識上のバーコード情報の提示(Presenting Barcoded Information on Time Temperature Indicators)」という名称の、2006年6月6日出願の米国仮特許出願第60/804,072号を参照し、それらの開示を引用によって本出願の記載に援用すると共に、連邦規則集第37編1.78条(a)(4)項および(5)(i)項に従う優先権を主張する。
【0003】
米国特許第6,758,397号、第6,009,400号および第RE39,226号は一般に本出願の主題に関連する。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、改善された品質管理システムおよび方法論ならびにそのようなシステムおよび方法論において有用な標識を提供することを目的とする。
【0005】
すなわち、本発明の好適実施形態によれば、製品の品質管理システムであって、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように各々動作する多数の製品単位固有標識と、製品単位固有標識を読み取って出力表示を提供するように動作する標識読み取り装置と、出力表示を受け取って、人間が感知可能な製品単位固有の製品品質状態出力を提供するように動作する製品種類固有表示解釈装置とを含む、製品の品質管理システムが提供される。
【0006】
好適には、標識読み取り装置はバーコード読み取り装置である。追加的または代替的には、機械可読表示はバーコードの形態である。追加的には、バーコードは1次元バーコードである。代替的には、バーコードは2次元バーコードである。
【0007】
好適には、少なくとも1つのしきい値は少なくとも温度しきい値および経過時間しきい値を含む。追加的または代替的には、少なくとも1つのしきい値は少なくともpHしきい値を含む。
【0008】
好適には、機械可読表示は各々、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際第1の可読状態に現れる開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが第2の可読状態でのデジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを含む。
【0009】
好適には、多数の製品単位固有標識は各々、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも2つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する。
【0010】
別の好適実施形態では、機械可読表示は各々、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを含む少なくとも3つの可読状態を有する可変バーコードであって、その際第1の可読状態に現れる開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが第2の可読状態でのデジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを含む。
【0011】
また、本発明の別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する製品単位固有標識であって、該標識が、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際第1の可読状態に現れる開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが第2の可読状態でのデジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを含む製品単位固有標識が提供される。
【0012】
さらに、本発明のまた別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する製品単位固有標識であって、該標識が、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードであって、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分との両者がバーコード読み取り装置によって読み取り可能な可変バーコードを含む製品単位固有標識が提供される。
【0013】
またさらに、本発明のまた別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する製品単位固有標識であって、該標識が、第1の個数の数字を表す固定バーコード部分と、固定バーコード部分に並んで現れ少なくとも1個の追加の数字を表す少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを含む製品単位固有標識が提供される。
【0014】
好適には、少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分は、少なくとも1つのしきい値を超過したことに応答して固定バーコード部分に並んで現れる。代替的には、少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分は、少なくとも1つのしきい値を超過したことに応答して消失する。
【0015】
また、本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つの事象が発生したことの機械可読表示を提供するように動作する事象標識であって、該標識が、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際第1の可読状態に現れる開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが第2の可読状態でのデジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを含む事象標識が提供される。
【0016】
またさらに、本発明のまた別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの事象が発生したことの機械可読表示を提供するように動作する事象標識であって、該標識が、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードであって、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分との両者がバーコード読み取り装置によって読み取り可能な可変バーコードを含む事象標識が提供される。
【0017】
またさらに、本発明のまた別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの事象が発生したことの機械可読表示を提供するように動作する事象標識であって、該標識が、第1の個数の数字を表す固定バーコード部分と、固定バーコード部分に並んで現れ少なくとも1個の追加の数字を表す少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを含む事象標識が提供される。
【0018】
また、本発明のまた別の好適実施形態によれば、製品の品質管理のための方法であって、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を各々提供する多数の製品単位固有標識を使用し、製品単位固有標識を読み取ってそこから出力表示を提供し、出力表示を解釈して人間が感知可能な製品単位固有の製品品質状態出力を提供することを含む方法が提供される。
【0019】
さらに、本発明のまたさらに別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するための方法であって、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際第1の可読状態に現れる開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが第2の可読状態でのデジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを提供する標識を使用することを含む方法が提供される。
【0020】
また、本発明のまた別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するための方法であって、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを提供する標識を使用し、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分との両者をバーコード読み取り装置を使用して読み取ることを含む方法が提供される。
【0021】
さらに、本発明のまた別の好適実施形態によれば、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するための方法であって、第1の個数の数字を表す固定バーコード部分と、固定バーコード部分に並んで現れ少なくとも1個の追加の数字を表す少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを提供する標識を使用することを含む方法が提供される。
【0022】
本発明は、添付の図面と共になされる以下の詳細な説明からより完全に理解され認識されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1A】図1B、図1Cおよび図1Dと共に、本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質管理のためのシステムおよび方法論の概略例示である。
【図1B】図1A、図1Cおよび図1Dと共に、本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質管理のためのシステムおよび方法論の概略例示である。
【図1C】図1A、図1Bおよび図1Dと共に、本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質管理のためのシステムおよび方法論の概略例示である。
【図1D】図1A、図1Bおよび図1Cと共に、本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質管理のためのシステムおよび方法論の概略例示である。
【図2A】温度履歴を表示するための、本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図2B】経過時間および温度履歴を表示するための、本発明の別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図2C】経過時間および温度履歴を個別に表示するための、本発明の別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図2D】pH履歴を表示するための、本発明のまた別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図2E】湿度履歴を表示するための、本発明のまた別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図2F】衝撃履歴を表示するための、本発明のさらに別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図2G】姿勢履歴を表示するための、本発明のまたさらに別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図3A】経過時間および温度履歴を表示するための、本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図3B】温度および湿度履歴を表示するための、本発明の別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図3C】経過時間、温度および湿度履歴を表示するための、本発明の別の好適実施形態によって構成され動作する品質標識の概略例示である。
【図4A】本発明の好適実施形態による、図2Aの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図4B】本発明の好適実施形態による、図2Bの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図4C】本発明の好適実施形態による、図2Cの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図4D】本発明の好適実施形態による、図2Dの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図4E】本発明の好適実施形態による、図2Eの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図4F】本発明の好適実施形態による、図2Fの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図4G】本発明の好適実施形態による、図2Gの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図5A】本発明の好適実施形態による、図3Aの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図5B】本発明の好適実施形態による、図3Bの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図5C】本発明の好適実施形態による、図3Cの標識の例の構造および動作の概略例示である。
【図6】本発明によって構成され動作する標識を製造するための方法および装置の概略例示である。
【図7A】スーパーマーケットの文脈で、本発明によって構成され動作する品質管理システムの構造および動作の概略例示である。
【図7B】スーパーマーケットの文脈で、本発明によって構成され動作する品質管理システムの構造および動作の概略例示である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここで、全体として本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質管理のためのシステムおよび方法論の概略例示である、図1A、図1B、図1Cおよび図1Dを参照する。図1A〜図1Dに見られるように、製品のための品質管理システムおよび方法論であって、ここでは変更可能なバーコード標識の形態で示され、各々少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように各々動作する多数の製品単位固有標識と、製品単位固有標識を読み取り出力表示を提供するように動作する少なくとも1つの標識読み取り装置と、出力表示を受信して、人間が感知可能な製品単位固有の製品品質状態出力を出力するように動作する製品種類固有表示解釈装置とを含むシステムおよび方法論が提供される。
【0025】
変更可能なバーコード標識は、UPCコードのような製品コードを組み込んでもよい。
【0026】
好適には、製品単位固有標識は、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作し、好適実施形態では、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際第1の可読状態に現れる開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが第2の可読状態でのデジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを提供する。
【0027】
追加的または代替的に、標識は、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードであって、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分との両者が従来のバーコード読み取り装置によって読み取り可能な可変バーコードを提供する。
【0028】
追加的または代替的に、標識は、第1の個数の数字を表す固定バーコード部分と、固定バーコード部分に並んで現れ少なくとも1個の追加の数字を表す少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを提供する。
【0029】
ここで図1A〜図1Dを参照すると、ここでは食肉加工プラントである、典型的な適用業務の文脈で本発明が例示されている。加工済み食肉の各パッケージ102に、製品単位固有標識100を取り付けまたは他の形で組み込む。製品単位固有標識100の付いたパッケージは、小売販売に適した個別パッケージおよび/または複数のこうした個別パッケージを収容するカートンでもよい。例示実施形態では、パッケージ102は両方の選択肢を含む。
【0030】
異なる種類のパッケージのために、異なる種類の標識100を利用することも可能である。例えば、複数の個別パッケージを収容するカートンで使用される標識は、個別パッケージで使用される標識と比較して、精度の優劣があってもよくまた表示のダイナミックレンジの大小があってもよい。例えば、カートンの標識は、内部に収容される個別パッケージの標識に含まれない追加のしきい値を超過したことを表示可能な標識を含んでもよく、また内部に収容される個別パッケージの標識より少ないしきい値を有してもよい。
【0031】
本発明の好適実施形態によれば、標識100は、標識100がパッケージ102に関連付けられる場所と同じ場所またはそれに隣接する場所で組み立ておよび/または始動してもよい。適切な標識組み立て装置/始動装置を参照番号103で示す。
【0032】
例示実施形態では、標識は2of5インタリーブドバーコードを含む。標識は通常、摂氏4度以下の温度に維持され、標識の製造または他の始動時点からの経過時間が、通常1週間である所定の期間以内である限り第1の可読状態に留まるように較正する。この第1の可読状態を参照番号104で示す。パッケージ102の温度が摂氏4度を越えず、標識の製造または他の始動要因から1週間が経過しない限り、標識100は第1の可読状態104に留まることが分かる。顧客への配送時のような何れかの段階で、標識100を従来のバーコード読み取り装置106によって読み取ることができ、バーコード読み取り装置106は好適には遠隔品質表示サーバ108と通信して、「OK」表示110のような品質パラメータの表示を即座に検査員に提供する。
【0033】
パッケージ102の温度が摂氏15度に達する時のように、パッケージ102の温度が摂氏4度を越える場合および時点では、標識は、参照番号112で示す第2の可読状態を呈する。パッケージ102の温度がその後摂氏4度といった許容可能な温度に戻っても、この第2の可読状態は変化しない。したがって、顧客への配送時のような検査時に、検査員が従来のバーコード読み取り装置106を使用して標識100を読み取る際には、第2の可読状態112にあるバーコードは好適には、品質表示サーバ108に、「不良」表示114のような品質パラメータをサーバが即座に表示できるようにする情報を提供する。この「不良」表示114は、標識100の履歴中のある時間、その標識を取り付けたパッケージ102が摂氏4度を越える温度だったことと、この事象によってその特定のパッケージ102の製品が販売不合格になったことを示す。
【0034】
標識100の機械読み取りが所与の事象が発生したか否かの表示を提供する一方、品質表示サーバ108による品質パラメータの表示は、標識100が関連付けられた所与の製品の品質にその事象が影響したか否か、およびどの程度影響したかの表示を提供することが認識される。製品の種類に応じて所与の事象の影響は大きく変化しうることが認識される。すなわち、例えば、摂氏15度にさらされると生の食肉は販売不適合になることがあるが、オレンジの品質または商品性は目に見えるほどの影響を受けないことがある。
【0035】
ここで特に図1Cおよび図1Dを参照すると、標識100は追加的および単独で、経過時間を表示する役目を果たしてもよいことが分かる。すなわち、標識100の製造または他の始動時点の後所定の期間を超過すると、標識100は、所定の量の時間が経過したことを表示する第3の可読状態118を呈する。通常次の1週間であるさらに別の所定の量の時間を経過すると、標識100は第4の可読状態120を呈してもよい。
【0036】
したがって、小売現場での定期在庫検査のような、参照番号122で示す検査の際には、検査員が従来のバーコード読み取り装置106を使用して標識100を読み取ると、第3の可読状態118にあるバーコードは、品質表示サーバ108に、「至急販売」表示124のような品質パラメータをサーバが即座に表示できるようにする情報を提供する。この「至急販売」表示124は、所定の期間が経過したので、その標識が取り付けられたパッケージ102をすぐに売れるような配置/価格にすべきであることを表示する。
【0037】
ここで図1Dを参照すると、小売現場での定期在庫検査のような、参照番号132で示すさらに別の検査の際には、検査員が従来のバーコード読み取り装置106を使用して標識100を読み取ると、第4の可読状態120にあるバーコードは、品質表示サーバ108に、「期限切れ」表示134のような品質パラメータをサーバがすぐ表示できるようにする情報を提供する。この「期限切れ」表示134は、さらに別の所定の期間が経過したので、その標識が取り付けられたパッケージ102を廃棄すべきであることを表示する。
【0038】
追加的または代替的に、精算時にさらに別の検査を自動的に行ってもよく、その際には精算スキャナ136が標識100を読み取る。この場合、第4の可読状態120にあるバーコードは、品質表示サーバ108に、「販売禁止」表示138のような品質パラメータを精算係店員に対してサーバがすぐ表示できるようにする情報を提供する。この「販売禁止」表示138は、さらに別の所定の期間が経過したので、その標識が取り付けられたパッケージ102は販売できないことを示す。上記で説明した「販売禁止」表示機能は、パッケージ固有貯蔵寿命制限を実現する際に高いレベルの制御を提供し、所与の製品の貯蔵寿命に関する不確実性を除去することによって、最適条件で保持されたパッケージ製品の寿命を他の場合より長くすることができる。
【0039】
ここで、それぞれ、温度履歴、経過時間および温度履歴、pH履歴、湿度履歴、衝撃履歴ならびに姿勢履歴を表示するための、本発明の好適実施形態によって構成され動作する事象標識の概略例示である、図2A〜図2Gを参照する。
【0040】
図2Aは、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、温度事象標識202を含む食肉のパッケージ200を例示する。図2Aに例示するように、標識202は、パッケージ200の温度が摂氏5度未満の時、通常0123である第1の可読状態204にあり、パッケージ200の温度が、摂氏15度といった摂氏5度より高い温度である時、追加部分208を含む、通常012312である第2の可読状態206にあるバーコードを含む。例示実施形態では、一度第2の可読状態206に達すると、パッケージ200の温度がその後摂氏4度に戻っても、標識は好適にはその後第1の可読状態204に戻らない。
【0041】
図2Bは、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、経過時間および温度を組み合わせた事象標識212を含むブドウのパッケージ210を例示する。図2Bに例示するように、標識212は、パッケージ210の温度が48時間より長い累積期間の間摂氏4度を越えていない時、通常0123である第1の可読状態214にあり、パッケージ210の温度が、少なくとも48時間の累積期間の間、摂氏15度といった摂氏4度より高い温度だった時、追加部分218を含む、通常012312である第2の可読状態216にあるバーコードを含む。例示実施形態では、一度第2の可読状態216に達すると、パッケージ210の温度がその後摂氏4度に戻っても、標識はその後第1の可読状態214に戻らない。
【0042】
図2Cは、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、経過時間および温度を個別に表示するための標識221を含む食肉のパッケージ220を例示する。図2Cに例示するように、標識221は、パッケージ220の温度が通常摂氏4度である温度しきい値を越えておらず、かつパッケージしてからの経過期間が通常1週間である第1の所定の期間以下である時、通常0123である第1の可読状態222にあるバーコードを含む。標識221は、パッケージ220の温度が摂氏15度といった温度しきい値を越え、かつパッケージしてからの経過期間が通常1週間である第1の所定の期間以下である時、第1の追加部分224を含む、通常350123である第2の可読状態223に移行する。標識221は、パッケージしてから第1の所定の期間が経過したが、パッケージ220の温度が温度しきい値を越えていない時、第2の追加部分226を含む、通常012312である第3の可読状態225に移行し、パッケージしてから通常2週間である第2の所定の期間が経過した時、温度が温度しきい値を越えていなければ、第2の追加部分226および第3の追加部分228を含む、通常01231212である第4の可読状態227に移行する。パッケージ220の温度が温度しきい値を越えており、かつパッケージしてから第1の所定の期間が経過していれば、標識は、第1の追加部分224および第2の追加部分226を含む、通常35012312である第5の可読状態229に移行する。
【0043】
図2Dは、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、pH事象標識232を含む牛乳の容器230を例示する。図2Dに例示するように、標識232は、牛乳のpHが5より高い時、通常0123である第1の可読状態234にあり、牛乳のpHが4〜5の時、第1の追加部分237を含む、通常012312である第2の可読状態236にあるバーコードを含む。牛乳のpHが、4以下といったさらに低いレベルに達すると、標識232は、第1の追加部分237および第2の追加部分239を含む、通常01231212である第3の可読状態238に達する。
【0044】
図2Eは、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、湿度事象標識242を含むシリアルの容器240を例示する。図2Eに例示するように、標識242は、シリアルの相対湿度が、通常15%である所定の湿度しきい値を越えない時、通常0123である第1の可読状態244にあり、シリアルの相対湿度が、60%といった所定の湿度しきい値より大きい時、追加部分248を含む、通常012312である第2の可読状態246にあるバーコードを含む。
【0045】
図2Fは、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、衝撃事象標識252を含む、コンピュータのような衝撃の影響を受けやすい製品の梱包250を例示する。図2Fに例示するように、標識252は、通常10Gである衝撃しきい値を越える衝撃が発生していない時、通常0123である第1の可読状態254にあり、衝撃しきい値を越える衝撃が発生している時、追加部分258を含む、通常012312である第2の可読状態256にあるバーコードを含む。
【0046】
図2Gは、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、姿勢事象標識262を含む、冷蔵庫のような姿勢の影響を受けやすい製品の梱包260を例示する。図2Gに例示するように、標識262は、製品の角度姿勢がその元の直立姿勢から170度より大きく変化していない時、通常0123である第1の可読状態264にあり、170度より大きい姿勢の変化が発生している時、たとえ製品260がその後元の直立姿勢に戻ったとしても、追加部分268を含む、通常012312である第2の可読状態266にあるバーコードを含む。
【0047】
本発明はまた、第1の可読状態が第2の可読状態より多い個数の数字を有し、以下同様に、後に続く各可読状態が前の可読状態より少ない個数の数字を有する標識をも包含することが認識される。これは、例えば、以下図4A〜図5Cを参照して説明する透明な領域と同様の透明な領域の背後に黒色の背景を最初に配置し、その後、環境パラメータの変化の結果として黒色の背景を白色に変化させることで、本発明によって容易に達成できる。代替的には、上記の例で示すような白色の背景の上の黒色のバーコードの代わりに、黒色の背景の上の白色のバーコードを利用することでこれを達成してもよい。
【0048】
ここで、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、経過時間および温度を個別に表示するための標識302を含む食肉のパッケージ300の概略例示である、図3Aを参照する。図3Aの標識302は、各々が事象の機械可読表示を提供できる、複数の固定セル303および複数の可変セル304を含む2次元標識である。基本的なレベルでは、図3Aの標識302は、図2Cの標識221と同様の情報を提供することが認識される。しかし、標識302は、複数の可変セル304を含むことから、複数の温度レベルまたは経過時間の程度を表示するために容易に利用できる。
【0049】
図3Aに見られるように、標識302は少なくとも第1の可変領域305を含み、それは通常、パッケージ220の温度が、通常摂氏4度である温度しきい値を越えていない時、白色状態306のような第1の可読状態にある3個の可変セル304を含む。少なくとも第1の可変領域305は、パッケージ300の温度が、摂氏15度といった温度しきい値を越える時、黒色状態308のような第2の可読状態に移行する。通常4個の可変セル304を含む、少なくとも第2の可変領域309は、パッケージしてから1週間といった第1の所定の期間が経過するまでは、白色状態310のような第1の可読状態にあり、パッケージしてからの第1の所定の期間が経過すると、黒色状態312のような第2の可読状態に移行する。
【0050】
通常2個の可変セル304を含む、少なくとも第3の可変領域313は、パッケージしてから2週間といった、第1の所定の期間より長い第2の所定の期間が経過するまでは、白色状態314のような第1の可読状態にあり、パッケージしてからの第2の所定の期間が経過すると、黒色状態316のような第2の可読状態に移行する。
【0051】
すなわち、パッケージ300が文字Aで示す状態にある時、第1、第2および第3の可変領域305、309および313は全て第1の可読状態にあって、パッケージの温度が温度しきい値を越えておらず、かつパッケージしてからの経過時間が第1の所定の期間を越えていないことを表示することが認識される。
【0052】
パッケージ300が文字Bで示す状態にある時、第2および第3の可変領域309および313の両者は第1の可読状態にあり、一方第1の可変領域305は第2の可読状態にあって、パッケージの温度が温度しきい値を越えており、かつパッケージしてからの経過時間が第1の所定の期間を越えていないことを表示する。
【0053】
パッケージ300が文字Cで示す状態にある時、第1および第3の可変領域305および313は第1の可読状態にあり、一方第2の可変領域309は第2の可読状態にあって、パッケージの温度が温度しきい値を越えており、かつパッケージしてからの経過時間が第1の所定の期間を越えているが第2の所定の期間は越えていないことを表示する。
【0054】
パッケージ300が文字Dで示す状態にある時、第1、第2および第3の可変領域305、309および313は全て第2の可読状態にあって、パッケージの温度が温度しきい値を越えており、かつパッケージしてからの経過時間が第1および第2の所定の期間を越えていることを表示する。
【0055】
パッケージ300が文字Eで示す状態にある時、第1の可変領域305は第1の可読状態にあり、一方第2および第3の可変領域309および313は第2の可読状態にあって、パッケージの温度が温度しきい値を越えておらず、かつパッケージしてからの経過時間が第1および第2の所定の期間を越えていることを表示する。
【0056】
ここで、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、湿度および温度を個別に表示するための標識322を含むシリアルのパッケージ320の概略例示である、図3Bを参照する。図3Bの標識322は、各々が事象の機械可読表示を提供できる、複数の固定セル323および複数の可変セル324を含む2次元標識である。標識322は、複数の可変セル324を含むことから、複数の温度レベルおよび湿度レベルを表示するために容易に利用できる。
【0057】
図3Bに見られるように、標識322は少なくとも第1の可変領域325を含み、それは通常、パッケージ320の湿度が、30%といった湿度しきい値より低い時、白色状態326のような第1の可読状態にある4個の可変セル324を含む。少なくとも第1の可変領域325は、パッケージ320の湿度が、60%といった湿度しきい値を越える時、黒色状態328のような第2の可読状態に移行する。標識の構成に応じて、第1の可変領域325が表示する湿度は周囲相対湿度または代替的にはパッケージの内容物の湿度であることが認識される。
【0058】
通常2個の可変セル324を含む、少なくとも第2の可変領域329は、パッケージ320の温度が、摂氏25度といった温度しきい値を越えていない時、白色状態330のような第1の可読状態にあり、パッケージ320の温度が、摂氏33度といった温度しきい値を越える場合、黒色状態332のような第2の可読状態に移行する。通常3個の可変セル324を含む、少なくとも第3の可変領域333も、パッケージ320の温度が温度しきい値を越えていない時、白色状態334のような第1の可読状態にあり、パッケージ320の温度が温度しきい値を越える時、やはり黒色状態336のような第2の可読状態に移行する。
【0059】
すなわち、パッケージ320が文字Aで示す状態にある時、第1、第2および第3の可変領域325、329および333は全て第1の可読状態にあって、パッケージの温度が温度しきい値を越えておらず、かつ湿度が湿度しきい値を越えていないことを表示することが認識される。
【0060】
パッケージ320が文字Bで示す状態にある時、第1、第2および第3の可変領域325、329および333は全て第2の可読状態にあって、パッケージの温度が温度しきい値を越えており、かつ湿度が湿度しきい値を越えていることを表示する。
【0061】
図3Bの例示実施形態では、可変領域329および333は同一の温度情報を提供することが認識される。多数の可変領域を代替的に使用して、図3Cに例示する標識と同様の多数の温度レベルを表示してもよいことが認識される。
【0062】
ここで、本発明の好適実施形態によって構成され動作する、経過時間、湿度および温度を個別に表示するための標識352を含むチーズのパッケージ350の概略例示である、図3Cを参照する。図3Cの標識352は、各々が事象の機械可読表示を提供できる、複数の固定セル353および複数の可変セル354を含む2次元標識である。標識352は、複数の可変セル354を含むことから、複数の温度レベル、経過時間の程度および湿度レベルを表示するために容易に利用できる。
【0063】
図3Cに見られるように、標識352は少なくとも第1の可変領域355を含み、それは通常、パッケージしてから、通常1週間である第1の期間が経過する以前には、白色状態356のような第1の可読状態にあり、パッケージしてから第1の期間が経過すると、黒色状態358のような第2の状態に移行する3個の可変セル354を含む。通常4個の可変セル354を含む、少なくとも第2の可変領域359は、パッケージしてから、通常2週間である、第1の期間より長い第2の期間が経過する以前には、白色状態360のような第1の状態にあり、パッケージしてからの第2の期間が経過すると、黒色状態362のような第2の状態に移行する。
【0064】
通常2個の可変セル354を含む、少なくとも第3の可変領域363は、湿度が通常10%といった第1の湿度しきい値より低い時、白色状態364のような第1の可読状態にあり、湿度が通常30%といった第1の湿度しきい値を越える場合、黒色状態366のような第2の状態に移行する。通常2個の可変セル354を含む、少なくとも第4の可変領域367は、湿度が通常40%といった第1の湿度しきい値より高い第2の湿度しきい値より低い時、白色状態368のような第1の状態にあり、湿度が通常60%といった第2の湿度しきい値を越える場合、黒色状態370のような第2の状態に移行する。
【0065】
通常3個の可変セル354を含む、少なくとも第5の可変領域371は、パッケージ350の温度が、通常摂氏5度である第1の温度しきい値を越えていない時、白色状態372のような第1の可読状態にある。少なくとも第1の可変領域355は、パッケージ350の温度が、通常摂氏12度である第1の温度しきい値を越える時、黒色状態374のような第2の可読状態にシフトする。通常3個の可変セル354を含む、少なくとも第6の可変領域385は、パッケージ350の温度が、通常摂氏12度である、第1のしきい値より高い第2のしきい値を越えていない時、白色状態386のような第1の可読状態にある。少なくとも第2の可変領域385は、パッケージ350の温度が、摂氏20度といった、第2のしきい値を越える時、黒色状態388のような第2の可読状態に移行する。
【0066】
標識の構成に応じて、可変領域363および367が表示する湿度は周囲相対湿度または代替的にはパッケージの内容物の湿度であることが認識される。
【0067】
すなわち、パッケージ350が文字Aで示す状態にある時、第1〜第6の可変領域355、359、363、367、371および385は全て第1の可読状態にあって、パッケージしてからの経過時間が第1の期間より短く、かつ湿度が第1の湿度しきい値を越えておらず、かつパッケージの温度が第1の温度しきい値を越えていないことを表示することが認識される。
【0068】
パッケージ350が文字Bで示す状態にある時、第1、第3および第5の可変領域355、363および371は全て第2の可読状態にあり、かつ第2、第4および第6の可変領域359、367および385は全て第1の可読状態にあって、パッケージしてからの持続時間が第1の期間を越えているが第2の期間は越えておらず、湿度が第1の湿度しきい値を越えているが第2の湿度しきい値は越えておらず、かつパッケージの温度が第1の温度しきい値を越えているが第2の温度しきい値を越えていないことを表示する。
【0069】
パッケージ350が文字Cで示す状態にある時、第1〜第6の可変領域355、359、363、367、371および385は全て第2の可読状態にあって、パッケージしてからの持続時間が第1および第2の期間を越えており、湿度が第1および第2の湿度しきい値を越えており、かつパッケージの温度が第1および第2の温度しきい値を越えていることを表示する。
【0070】
図3A〜図3Cの例示実施形態は多数の可変セルを含む多数の可変領域を含むが、各可変領域は単一の可変セルまたは多数の可変セルを含んでもよいことが認識される。通常、可変領域は、可変領域の可読性を向上させるため多数の可変セルを含む。
【0071】
ここで、温度履歴を表示するための、図2Aの標識202の1つの実施形態の構成および動作の概略例示である、図4Aを参照する。図4Aに見られるように、ここでは参照番号400で示す標識は好適にはバーコード画定層402を含み、バーコード画定層402は好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態404にあるバーコードと、それに並ぶ複数の透明領域406とを画定し、複数の透明領域406は、着色されて第1の可読状態404にあるバーコードと共に読み取られる場合、第2の可読状態408にあるバーコードを提供する。第1の可読状態404にあるバーコードおよび透明領域406以外の、バーコード画定層402の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態404にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0072】
透明領域406の背後の位置には、好適には温度応答性着色要素410を提供するが、これは、ベルギー国ヘール(Geel)市のアクロスオーガニクス(Acros Organics)社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙片のようなものである。温度応答性着色要素410とバーコード画定層402との中間に、第1の可読状態404にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色の不透明層412を配置する。
【0073】
標識400を摂氏4度に保持する時、標識は図4AにAで示す状態にある。
【0074】
標識の温度が摂氏4度より上昇する時、図4AにBで示すように、着色要素410上の着色剤は溶解して着色要素410から放出され始め、不透明層412の中に拡散し始める。すなわち、少なくとも1分間といった最小時間の間温度が摂氏4度を越える時、着色剤は不透明層412の中に急速に拡散するので、透明領域406を通じて読み取れる不透明層412の部分は第1の可読状態404にあるバーコードと同様に見えるようになり、第1の可読状態404にあるバーコードと共に、図4AにCで示す状態の単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0075】
ここで、温度/時間履歴を表示するための、図2Bの標識212の1つの実施形態の構成および動作の概略例示である、図4Bを参照する。図4Bに見られるように、ここでは参照番号420で示す標識は好適にはバーコード画定層422を含み、バーコード画定層422は好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態424にあるバーコードと、それに並ぶ複数の透明領域426とを画定し、複数の透明領域426は、着色されて第1の可読状態424にあるバーコードと共に読み取られる場合、第2の可読状態428にあるバーコードを提供する。第1の可読状態424にあるバーコードおよび透明領域426以外の、バーコード画定層422の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態424にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0076】
バーコード画定層422の背後には、温度/時間応答性着色アセンブリ430を配置するが、これは、温度応答性放出着色要素432と、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素434と、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素436とを含む。温度応答性放出着色要素432は好適には、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙または不織布のような基板を備える。
【0077】
比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素434は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社(Whatman plc)から市販されている、グレード3定性濾紙といった紙の細片を備え、その一方の端部は着色要素432に隣接し、その反対側の端部は要素436まで延びる。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素436は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード4定性濾紙といった紙の細片を備え、これは要素434よりはるかに高速な着色剤の拡散速度を有するので、バーコードが第1および第2の可読状態の間にある時間は最小になる。代替的には、要素436を除去してもよく、その場合要素434が透明領域426全体の下に延びることが認識される。
【0078】
標識420を摂氏4度に保持する時、標識は図4BにAで示す状態にある。
【0079】
標識の温度が摂氏4度より上昇する時、図4BにBで示すように、着色要素432上の着色剤は溶解して着色要素432から放出され始め、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素434を通じて拡散し始める。すなわち、少なくとも8日間といった最小時間の間温度が摂氏4度を越える時、図4BにCで示すように、着色剤は、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素434が画定する経路の端部に向かって進行する。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素436に達すると、着色剤は透明領域426を通じて読み取れる要素436の部分に急速に浸透するので、その部分は第1の可読状態424にあるバーコードと同様に見えるようになり、第1の可読状態424にあるバーコードと共に、図4BにDで示す状態の単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0080】
ここで、時間の経過および温度履歴を個別に表示するための、図2Cの標識221の1つの実施形態の構成および動作の概略例示である、図4Cを参照する。図4Cに見られるように、ここでは参照番号440で示す標識は好適にはバーコード画定層442を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態444にあるバーコードと、それに並ぶ、その一方の端部の、第1の複数の透明領域446とを画定し、第1の複数の透明領域446は、着色されて第1の可読状態444にあるバーコードと共に読み取られる場合、第2の可読状態448にあるバーコードを提供する。
【0081】
また、透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態444にあるバーコードに並ぶ、その第2の端部の、第2の複数の透明領域450を画定し、第2の複数の透明領域450は、着色されて第1の可読状態444にあるバーコードと共に読み取られる場合、第3の可読状態452にあるバーコードを提供する。第1および第2両方の複数の透明領域が着色されて第1の可読状態444にあるバーコードと共に読み取られる場合、第4の可読状態454にあるバーコードが提供されることが認識される。
【0082】
また、透明な基板上の印刷は好適には、第2の複数の透明領域450に並ぶ、第3の複数の透明領域456を画定し、第3の複数の透明領域456は、着色されて第1の可読状態444にあるバーコードおよび着色された第2の複数の透明領域450と共に読み取られる場合、第5の可読状態(図示せず)にあるバーコードを提供する。第1、第2および第3の複数の透明領域446、450および456が全て着色されて第1の可読状態444にあるバーコードと共に読み取られる場合、第6の可読状態458にあるバーコードが提供されることが認識される。
【0083】
第1の可読状態444にあるバーコードおよび透明領域446、450および456以外の、バーコード画定層442の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態444にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0084】
バーコード画定層442の透明領域446の背後の位置には、好適には温度応答性着色要素460を提供するが、これは、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙片のようなものである。温度応答性着色要素460と透明領域446のバーコード画定層442との中間に、第1の可読状態444にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色の不透明層462を配置する。
【0085】
バーコード画定層442の透明領域450の背後には、第1の経過時間応答性着色組立体470を配置するが、これは、温度応答性放出着色要素472と、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素474と、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素476とを含む。温度応答性放出着色要素472は好適には、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙または不織布のような基板を備える。
【0086】
比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素474は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード3定性濾紙といった紙の細片を備え、その一方の端部は着色要素472に隣接し、その反対側の端部は要素476まで延びる。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素476は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード4定性濾紙といった紙の細片を備え、これは要素474よりはるかに高速な着色剤の拡散速度を有するので、バーコードが第1および第2の可読状態の間にある時間は最小になる。代替的には、要素476を除去してもよく、その場合要素474が透明領域450全体の下に延びることが認識される。
【0087】
バーコード画定層442の透明領域456の背後および第1の経過時間応答性着色組立体470の背後には、第2の経過時間応答性着色組立体480を配置するが、これは、温度応答性放出着色要素482と、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素484と、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素486とを含む。温度応答性放出着色要素482は好適には、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙または不織布のような基板を備える。
【0088】
比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素484は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード3定性濾紙といった紙の細片を備え、その一方の端部は着色要素482に隣接し、その反対側の端部は要素486まで延びる。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素486は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード4定性濾紙といった紙の細片を備え、これは要素484よりはるかに高速な着色剤の拡散速度を有するので、バーコードが第1および第2の可読状態の間にある時間は最小になる。代替的には、要素486を除去してもよく、その場合要素484が透明領域456全体の下に延びることが認識される。また、第1および第2の経過時間応答性着色組立体470および480は、それらがお互いに干渉しないように構成および配置され動作することが認識される。
【0089】
標識440を摂氏4度に保持し、かつ標識が始動してから実質上時間が経過していない時、標識は図4CにAで示す状態にある。
【0090】
標識の温度が摂氏4度より上昇する時、着色要素460上の着色剤は溶解して着色要素460から放出され始め、不透明層462を通じて拡散し始める。少なくとも5分間といった最小時間の間温度が摂氏4度を越える時、着色剤は不透明層462を通じて急速に拡散するので、透明領域446を通じて読み取れる不透明層462の部分は第1の可読状態444にあるバーコードと同様に見えるようになり、第1の可読状態444にあるバーコードと共に、図4CにBで示す状態の単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0091】
着色要素472上の着色剤は一般に即座に溶解して着色要素472から放出され始め、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素474を通じて拡散し始める。経過時間が1週間といった第1の所定の時間より長い時、着色剤は、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素474が画定する経路の端部に向かって進行し、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素476に達すると、そこで透明領域450を通じて読み取れる要素476の部分に急速に浸透するので、その部分は第1の可読状態444にあるバーコードと同様に見えるようになり、第1の可読状態444にあるバーコードと共に、図4CにCで示す状態の単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0092】
経過時間が第1の所定の時間より長く、かつ温度が摂氏15度といった摂氏4度を越える温度であった時、透明領域446および450の両者は着色され、第1の可読状態444にあるバーコードと共に、図4CにDで示す状態の単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0093】
着色要素482上の着色剤は一般に即座に溶解して着色要素482から放出され始め、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素484を通じて拡散し始める。経過時間が2週間といった第2の所定の時間より長い時、着色剤は、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素484が画定する経路の端部に向かって進行し、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素486に達すると、そこで透明領域456を通じて読み取れる要素486の部分に急速に浸透するので、その部分は第1の可読状態444にあるバーコードと同様に見えるようになり、バーコード444および着色された透明領域450と共に、単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0094】
経過時間が第2の所定の時間より長く、かつ温度が摂氏15度といった摂氏4度を越える温度であった時、透明領域446、450および456は全て着色され、第1の可読状態444にあるバーコードと共に、図4CにEで示す状態の単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0095】
ここで、2つの異なるレベルのpHを表示するための、図2Dの標識232の1つの実施形態の構成および動作の概略例示である、図4Dを参照する。図4Dに見られるように、ここでは参照番号490で示す標識は好適にはバーコード画定層492を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態494にあるバーコードと、それに並ぶ、その一方の端部の、第1の複数の透明領域496とを画定し、第1の複数の透明領域496は、着色されて第1の可読状態494にあるバーコードと共に読み取られる場合、第2の可読状態498にあるバーコードを提供する。
【0096】
また、透明な基板上の印刷は好適には、第1の複数の透明領域496と並ぶ、第2の複数の透明領域500を画定し、第2の複数の透明領域500は、着色されて第1の可読状態494にあるバーコードおよび着色された第1の複数の透明領域496と共に読み取られる場合、第3の可読状態502にあるバーコードを提供する。
【0097】
第1の可読状態494にあるバーコードおよび透明領域496および500以外の、バーコード画定層492の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態494にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0098】
バーコード画定層492の透明領域496の背後の位置には、好適にはpH応答性着色要素504を提供するが、これは、通常は白色または、第1の可読状態494にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色に見えるリトマス紙片のようなものである。要素504は好適には、6未満のpHの流体の作用に応答して、バーコード画定層492の残りの部分に対する高いコントラストを明確にする色、好適には第1の状態494にあるバーコードの色と同様の色に変色する。
【0099】
バーコード画定層442の透明領域500の背後の位置には、好適にはpH応答性着色要素506を提供するが、これは、通常は白色または、第1の可読状態494にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色に見えるリトマス紙片のようなものである。要素506は好適には、5未満のpHの流体の作用に応答して、バーコード画定層492の残りの部分に対する高いコントラストを明確にする色、好適には第1の可読状態494にあるバーコードの色と同様の色に変色する。
【0100】
中空のピン508のような流体導管は、着色要素504および506に、牛乳のような、図2Dの容器230の内容物の試料を供給する。
【0101】
容器230の内容物を6以上のpHに保持する時、標識490は図4DにAで示す状態にある。
【0102】
容器230の内容物が6より低いpHに達する時、pH応答性着色組立体504は変色するので、透明領域496を通じて読み取れる着色要素504の部分は第1の可読状態494にあるバーコードと同様に見えるようになり、第1の可読状態494にあるバーコードと共に、図4DにBで示すような第2の可読状態498にある単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0103】
容器230の内容物が5より低いpHに達する時、pH応答性着色要素506は変色するので、透明領域500を通じて読み取れる着色要素506の部分は第1の可読状態494にあるバーコードと同様に見えるようになり、第1の可読状態494にあるバーコードおよび、透明領域496を通じて読み取れるバーコードの着色された部分と共に、図4DにCで示すような第2の可読状態502にある単一のバーコード502として読み取ることができる。
【0104】
図4Dを参照して上記で説明した構造に対する代替案として、着色要素504および506が内部で流体と流通するように標識全体を容器230の内部に配置して、ピン508を除去してもよいことが認識される。この場合、標識490は、容器230の壁に形成した透明な窓を通じて見るようにしてもよい。
【0105】
ここで、湿度履歴を表示するための、図2Eの標識242の1つの実施形態の構成および動作の概略例示である、図4Eを参照する。図4Eに見られるように、ここでは参照番号520で示す標識は好適にはバーコード画定層522を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態524にあるバーコードと、それに並ぶ、その一方の端部の、複数の透明領域526とを画定し、複数の透明領域526は、着色されて第1の可読状態524にあるバーコードと共に読み取られる場合、第2の可読状態528にあるバーコードを提供する。
【0106】
第1の可読状態524にあるバーコードおよび透明領域526以外の、バーコード画定層522の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態524にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0107】
バーコード画定層522の透明領域526の背後の位置には、好適には湿度応答性着色要素530を提供するが、これは、通常は第1の色または、第1の可読状態524にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色に見える、シリカゲルでコーティングした基板のようなものである。要素530は好適には、50%より高い相対湿度の作用に応答して、バーコード画定層522の残りの部分に対する高いコントラストを明確にする色、好適には第1の可読状態524にあるバーコードの色と同様の色に変色する。
【0108】
中空のピン532のような流体導管は、着色要素530に、空気のような、図2Eの容器240の内部の流体の試料を供給する。
【0109】
容器240の内容物を15%といった50%未満の相対湿度に保持する時、標識520は図4EにAで示す状態にある。
【0110】
容器240の内容物が60%といった50%を越える相対湿度に達する時、着色要素530は変色するので、透明領域526を通じて読み取れる着色要素530の部分は第1の可読状態524にあるバーコードと同様に見えるようになり、第1の可読状態524にあるバーコードと共に、図4EにBで示すような第2の可読状態528にある単一のバーコード528として読み取ることができる。
【0111】
図4Eを参照して上記で説明した構造に対する代替案として、着色要素530が内部で流体と流通するように標識全体を容器の内部に配置して、ピン532を除去してもよいことが認識される。この場合、標識520は、容器240の壁に形成した透明な窓を通じて見るようにしてもよく、また標識520は容器240の内部ではなくその外部の相対湿度を測定するようにしてもよい。
【0112】
ここで、衝撃履歴を表示するための、図2Fの標識252の1つの実施形態の構成および動作の概略例示である、図4Fを参照する。図4Fに見られるように、ここでは参照番号540で示す標識は好適にはバーコード画定層542を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態544にあるバーコードと、それに並ぶ、その端部の、複数の透明領域546とを画定し、複数の透明領域546は、着色されて第1の可読状態544にあるバーコードと共に読み取られる場合、第2の可読状態548にあるバーコードを提供する。
【0113】
第1の可読状態544にあるバーコードおよび透明領域546以外の、バーコード画定層542の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態544にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0114】
バーコード画定層542の透明領域546の背後の位置には、好適には衝撃応答性着色アセンブリ要素530を提供するが、これは、バーコード画定層542の残りの部分との高いコントラストを明確にする色、好適には第1の可読状態544にあるバーコードと同様の色を有する、バーコード画定層542に面する表面部分554を含む基板552のようなものである。衝撃の影響を受けやすい状態で、表面部分554の上の表面部分554と透明領域546との中間にカバーアセンブリ556を設置するが、カバーアセンブリ556は、バーコード画定層542に面し、第1の可読状態544にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色を有する表面部分560を有する。少なくとも10Gといった所定の衝撃力を印加すると、損傷を受けていない状態ではカバーアセンブリ556が表面部分554を遮る位置からずれるのを防止している1つ以上のピン562が破損したり外れたりするので、カバーアセンブリ556の位置がずれて表面部分554が透明領域546を通じて見えるようになる。
【0115】
図2Fのパッケージ250が所定の衝撃力より大きい衝撃力を経験していない時、図4FにAで示すように、標識540は第1の可読状態544にあるバーコードを表示する。
【0116】
少なくとも所定の衝撃力と同じ衝撃力をパッケージ250に印加する時、図4FにBで示すように、1つ以上のピン562が破損したり外れたりする。
【0117】
その後、図4FにCで示すように、着色された表面部分554が透明領域546を通じて読み取り可能となり、第2の可読状態548にあるバーコードを提供する。
【0118】
ここで、姿勢履歴を表示するための、図2Gの標識262の1つの実施形態の構成および動作の概略例示である、図4Gを参照する。図4Gに見られるように、ここでは参照番号570で示す標識は好適にはバーコード画定層572を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態574にあるバーコードと、それに並ぶ、その端部の、複数の透明領域576とを画定し、複数の透明領域576は、着色されて第1の可読状態574にあるバーコードと共に読み取られる場合、第2の可読状態578にあるバーコードを提供する。
【0119】
第1の可読状態574にあるバーコードおよび透明領域576以外の、バーコード画定層572の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態574にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0120】
バーコード画定層572の透明領域576の背後の位置には、好適には姿勢応答性着色組立体要素580を提供するが、これは、バーコード画定層572の残りの部分との高いコントラストを明確にする色、好適には第1の可読状態574にあるバーコードと同様の色を有する、バーコード画定層572に面する表面部分584を含む基板582のようなものである。姿勢の影響を受けやすい状態で、表面部分584の上の表面部分584と透明領域576との中間にカバーアセンブリ588を設置するが、カバーアセンブリ588は、バーコード画定層572に面し、第1の可読状態574にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色を有する表面部分590を有する。カバーアセンブリ588は通常は、標識の姿勢が少なくとも170度変化する時だけカバーアセンブリ588の位置がずれるように配置した複数のピン592によって表面部分584上の定位置に保持されている。少なくとも170度姿勢が変化すると、カバーアセンブリ588の位置がずれ、透明領域576を通じて表面部分584が見えるようになる。
【0121】
図2Gのパッケージ260が通常少なくとも170度の姿勢の変化を経験していない時、図4GにAで示すように、標識570は第1の可読状態574にあるバーコードを表示する。
【0122】
少なくとも170度の姿勢の変化がパッケージ260に加えられる時、図4GにBで示すように、カバーアセンブリ588の位置がずれる。
【0123】
その後、図4GにCで示すように、着色された表面部分584が透明領域576を通じて読み取り可能となり、第2の可読状態578にあるバーコードを提供する。
【0124】
ここで、本発明の好適実施形態による、経過時間および温度を個別に表示するための、図3Aの標識302として使用するのに適した標識の1つの例の構成および動作の概略例示である、図5Aを参照する。ここでは参照番号600で示す標識は、主として標識の周囲に沿って配置され姿勢および位置合わせの表示を提供する複数の固定機械可読セル602と、経過時間および温度を個別に表示する複数の機械可読可変セル604とを含む2次元標識である。
【0125】
図5Aに見られるように、標識600は好適には機械可読コード画定層606を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、固定機械可読セル602と、1つ以上の可変機械可読セル604を含む複数の透明領域とを含む第1の可読状態607にある2次元機械可読コードを画定する。例示実施形態では、透明領域の数は3個であり、参照番号610、612および614で示す。
【0126】
透明領域610は、着色されて第1の可読状態607にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第2の可読状態616にある機械可読コードを提供する。
【0127】
透明領域612は、着色されて第1の可読状態607にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第3の可読状態618にある機械可読コードを提供する。
【0128】
透明領域610、612および614の全ては、着色されて第1の可読状態607にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第4の可読状態620にある機械可読コードを提供する。
【0129】
透明領域612および614の両者は、着色されて第1の可読状態607にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第5の可読状態622にある機械可読コードを提供する。
【0130】
第1の可読状態607にある2次元機械可読コードならびに透明領域610、612および614以外の、機械可読コード画定層602の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態607にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0131】
機械可読コード画定層606の透明領域610の背後の位置には、好適には温度応答性着色要素624を提供するが、これは、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙片のようなものである。透明領域610では温度応答性着色要素624と機械可読コード画定層606との中間に、第1の可読状態607にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色の不透明層626を配置する。
【0132】
機械可読コード画定層606の透明領域612の背後には、第1の経過時間応答性着色組立体634を配置するが、これは、着色要素636と、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素638と、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素640とを含む。着色要素636は好適には、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙または不織布のような基板を備える。
【0133】
比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素638は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード3定性濾紙といった紙の細片を備え、その一方の端部は着色要素636に隣接し、その反対側の端部は要素640まで延びる。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素640は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード4定性濾紙といった紙の細片を備え、これは要素638よりはるかに高速な着色剤の拡散速度を有するので、機械可読コードが第1および第2の可読状態の間にある時間は最小になる。代替的には、要素640を除去してもよく、その場合要素638が透明領域612全体の下に延びることが認識される。
【0134】
機械可読コード画定層606の透明領域614の背後には、第2の経過時間応答性着色組立体644を提供するが、これは、着色要素646と、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素648と、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素650とを含む。着色要素646は好適には、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙または不織布のような基板を備える。
【0135】
比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素648は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード3定性濾紙といった紙の細片を備え、その一方の端部は着色要素646に隣接し、その反対側の端部は要素650まで延びる。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素650は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード4定性濾紙といった紙の細片を備え、これは要素648よりはるかに高速な着色剤の拡散速度を有するので、機械可読コードが(2つの)可読状態の間にある時間は最小になる。代替的には、要素650を除去してもよく、その場合要素648が透明領域614全体の下に延びることが認識される。
【0136】
標識600を摂氏4度に保持し、かつ標識が始動してから実質上時間が経過していない時、標識は図5AにAで示す状態にある。
【0137】
標識600の温度が摂氏4度より上昇する時、着色要素624上の着色剤は溶解して着色要素624から放出され始め、不透明層626を通じて拡散し始める。少なくとも5分間といった最小時間の間温度が摂氏4度を越える時、着色剤は不透明層626の中に急速に拡散するので、透明領域610を通じて読み取れる不透明層626の部分は第1の可読状態607にある機械可読コードと同様に見えるようになり、第1の可読状態607にある機械可読コードと共に、図5AにBで示すような第2の可読状態616にある単一の機械可読コードとして読み取ることができる。
【0138】
着色要素636上の着色剤は一般に即座に溶解して着色要素636から放出され始め、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素638の中に拡散し始める。経過時間が1週間といった第1の所定の時間より長い時、着色剤は、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素638が画定する経路の端部に向かって進行し、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素640に達すると、そこで透明領域612を通じて読み取れる要素640の部分に急速に浸透するので、その部分は第1の可読状態607にある機械可読コードと同様に見えるようになり、第1の可読状態607にある機械可読コードと共に、図5AにCで示すような第3の可読状態618にある単一の機械可読コードとして読み取ることができる。
【0139】
着色要素646上の着色剤は一般に即座に溶解して着色要素646から放出され始め、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素648の中に拡散し始める。経過時間が2週間といった第2の所定の時間より長い時、着色剤は、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素648が画定する経路の端部に向かって進行し、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素650に達すると、そこで透明領域614を通じて読み取れる要素650の部分に急速に浸透するので、その部分は第1の可読状態607にある機械可読コードと同様に見えるようになり、第1の可読状態607にある機械可読コードおよび着色された透明領域612と共に、単一の機械可読コードとして読み取ることができる。
【0140】
経過時間が第2の所定の時間より長く、かつ温度が摂氏15度といった摂氏4度を越える温度であった時、透明領域610、612および614は全て着色され、第1の可読状態607にある機械可読コードと共に、図5AにDで示すような第4の可読状態620にある単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0141】
経過時間が第2の所定の時間より長く、かつ温度が摂氏4度を越えていない時、透明領域612および614の両者は、着色されて、第1の可読状態607にある機械可読コードと共に、図5AにEで示すような第5の可読状態622にある単一の機械可読コードとして読み取ることができる。
【0142】
ここで、本発明の好適実施形態による、湿度および時間を個別に表示するための、図3Bの標識322として使用するのに適した標識の1つの例の構成および動作の概略例示である、図5Bを参照する。ここでは参照番号660で示す標識は、主として標識の周囲に沿って配置され姿勢および位置合わせの表示を提供する複数の固定機械可読セル662と、湿度および時間を個別に表示する複数の機械可読可変セル664とを含む2次元標識である。
【0143】
図5Bに見られるように、標識660は好適には機械可読コード画定層666を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、固定機械可読セル662と、可変機械可読セル664を含む複数の透明領域とを含む第1の可読状態667にある2次元機械可読コードを画定する。例示実施形態では、透明領域の数は3個であり、参照番号670、672および674で示す。
【0144】
透明領域670および672の両者は、着色されて第1の可読状態667にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第2の可読状態(図示せず)にある機械可読コードを提供する。
【0145】
透明領域670、672および674の全ては、着色されて第1の可読状態667にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第3の可読状態680にある機械可読コードを提供する。
【0146】
第1の可読状態667にある2次元機械可読コードならびに透明領域670、672および674以外の、機械可読コード画定層666の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態667にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0147】
機械可読コード画定層666の背後の位置には、好適には第1の温度応答性着色要素684を提供するが、これは、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙片のようなものである。透明領域670では温度応答性着色要素684と機械可読コード画定層666との中間に、第1の可読状態667にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色の不透明層686を配置する。
【0148】
機械可読コード画定層666の透明領域672の背後の位置には、好適には第2の温度応答性着色要素694を提供するが、これは、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙片のようなものである。透明領域672では温度応答性着色要素694と機械可読コード画定層666との中間に、第1の可読状態667にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色の不透明層696を配置する。
【0149】
機械可読コード画定層666の透明領域674の背後の位置には、好適には湿度応答性着色要素704を提供するが、これは、通常は第1の色または、第1の可読状態667にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色に見える、シリカゲルでコーティングした基板のようなものである。要素704は好適には、50%より高い相対湿度の作用に応答して、機械可読コード画定層666の残りの部分に対する高いコントラストを明確にする色、好適には第1の可読状態667にある機械可読コードの色と同様の色に変色する。
【0150】
中空のピン706のような流体導管は、着色要素704に、空気のような、図3Bの容器320の内部の流体の試料を供給する。
【0151】
容器320の内容物を15%といった50%未満の相対湿度および摂氏30度未満の温度に保持する時、標識660は図5BにAで示す第1の可読状態667にある。
【0152】
容器320の内容物が摂氏33度といった摂氏30度より高い温度に達する時、着色要素684上の着色剤は溶解して着色要素684から放出され始め、不透明層686を通じて拡散し始める。少なくとも5分間といった最小時間の間温度が摂氏30度を越える時、着色剤は不透明層686を通じて急速に拡散するので、透明領域670を通じて読み取れる不透明層686の部分は第1の可読状態667にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0153】
容器320の内容物が摂氏33度といった摂氏30度より高い温度に達する時、着色要素694上の着色剤は溶解して着色要素694から放出され始め、不透明層696の中に拡散し始める。少なくとも5分間といった最小時間の間温度が摂氏30度を越える時、着色剤は不透明層696の中に急速に拡散するので、透明領域672を通じて読み取れる不透明層696の部分は第1の可読状態667にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0154】
容器320の内容物が60%といった50%を越える相対湿度に達する時、着色要素704は変色するので、透明領域674を通じて読み取れる着色要素704の部分は第1の可読状態667にある機械可読コードと同様に見えるようになり、第1の可読状態667にある機械可読コードならびに着色された透明領域670および672と共に、図5BにBで示すような第2の可読状態676にある単一のバーコードとして読み取ることができる。
【0155】
図5Bを参照して上記で説明した構造に対する代替案として、着色要素704が内部で流体と流通するように標識全体を容器の内部に配置して、ピン706を除去してもよいことが認識される。この場合、標識660は、容器320の壁に形成した透明な窓を通じて見るようにしてもよく、また標識は容器320の内部ではなくその外部の相対湿度を測定するようにしてもよい。
【0156】
この実施形態では、多数の領域が温度情報を提供することが認識される。多数の領域を使用して、多数の温度レベルを表示し、かつ/または同じ温度レベルを表示する際に冗長性を提供してもよいことが認識される。
【0157】
ここで、本発明の好適実施形態による、経過時間、湿度および温度を個別に表示するための、図3Cの標識352として使用するのに適した標識の1つの例の構成および動作の概略例示である、図5Cを参照する。ここでは参照番号720で示す標識は、主として標識の周囲に沿って配置され姿勢および位置合わせの表示を提供する複数の固定機械可読セル722と、経過時間、湿度および温度を個別に表示する複数の機械可読可変セル724とを含む2次元標識である。
【0158】
図5Cに見られるように、標識720は好適には機械可読コード画定層726を含み、これは好適には透明な基板上に印刷する。透明な基板上の印刷は好適には、固定機械可読セル722と、可変機械可読セル724を含む複数の透明領域とを含む第1の可読状態727にある2次元機械可読コードを画定する。例示実施形態では、透明領域の数は6個であり、参照番号730、732、734、736、738および739で示す。
【0159】
透明領域730、734および738は、着色されて第1の可読状態727にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第2の可読状態740にある機械可読コードを提供する。
【0160】
透明領域730、732、734、736、738および739の全ては、着色されて第1の可読状態727にある2次元機械可読コードと共に読み取られる場合、第3の可読状態742にある機械可読コードを提供する。
【0161】
第1の可読状態727にある2次元機械可読コードならびに透明領域730、732、734、736、738および739以外の、機械可読コード画定層726の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態727にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0162】
機械可読コード画定層726の透明領域730の背後の位置には、好適には第1の経過時間応答性着色組立体744を提供するが、これは、着色要素746と、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素748と、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素750とを含む。着色要素746は好適には、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙または不織布のような基板を備える。
【0163】
比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素748は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード3定性濾紙といった紙の細片を備え、その一方の端部は着色要素746に隣接し、その反対側の端部は要素750まで延びる。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素650は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード4定性濾紙といった紙の細片を備え、これは要素748よりはるかに高速な着色剤の拡散速度を有するので、機械可読コードが第1および第2の可読状態の間にある時間は最小になる。代替的には、要素750を除去してもよく、その場合要素748が透明領域730全体の下に延びることが認識される。
【0164】
機械可読コード画定層726の透明領域732の背後の位置には、第2の経過時間応答性着色組立体754を提供するが、これは、着色要素756と、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素758と、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素760とを含む。着色要素756は好適には、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙または不織布のような基板を備える。
【0165】
比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素758は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード3定性濾紙といった紙の細片を備え、その一方の端部は着色要素756に隣接し、その反対側の端部は要素760まで延びる。比較的急速の着色剤拡散領域画定要素760は好適には、英国のワットマン公開有限責任会社から市販されている、グレード4定性濾紙といった紙の細片を備え、これは要素758よりはるかに高速な着色剤の拡散速度を有するので、機械可読コードが(2つの)可読状態の間にある時間は最小になる。代替的には、要素760を除去してもよく、その場合要素758が透明領域732全体の下に延びることが認識される。
【0166】
機械可読コード画定層726の透明領域734の背後の位置には、好適には第1の湿度応答性着色要素764を提供するが、これは、通常は第1の色または、第1の可読状態727にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色に見える、シリカゲルでコーティングした基板のようなものである。要素764は好適には、10%より高い相対湿度の作用に応答して、機械可読コード画定層726の残りの部分に対する高いコントラストを明確にする色、好適には第1の可読状態727にある機械可読コードの色と同様の色に変色する。
【0167】
第1の中空のピン766のような第1の流体導管は、着色要素764に、空気のような、図3Cのパッケージ350の内部の流体の試料を供給する。
【0168】
機械可読コード画定層726の透明領域736の背後の位置には、好適には第2の湿度応答性着色要素774を提供するが、これは、通常は第1の色または、第1の可読状態727にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色に見える、シリカゲルでコーティングした基板のようなものである。要素774は好適には、40%より高い相対湿度の作用に応答して、機械可読コード画定層726の残りの部分に対する高いコントラストを明確にする色、好適には第1の可読状態727にある機械可読コードの色と同様の色に変色する。
【0169】
第2の中空のピン776のような第1の流体導管は、着色要素774に、空気のような、パッケージ350の内部の流体の試料を供給する。代替的には、単一の流体導管が多数の着色要素と流通してもよい。
【0170】
機械可読コード画定層726の透明領域738の背後の位置には、好適には第1の温度応答性着色要素784を提供するが、これは、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、2’−ヒドロキシアセトフェノン99.9%溶剤[CAS:118−93−4]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ニグロシン、アルコール可溶性、黒色染料[CAS:11099−03−9]のような着色剤を含浸した紙片のようなものである。透明領域738では温度応答性着色要素784と機械可読コード画定層726との中間に、第1の可読状態727にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色の不透明層786を配置する。
【0171】
機械可読コード画定層726の透明領域739の背後の位置には、好適には第2の温度応答性着色要素790を提供するが、これは、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、ジメチルスルホキシド[CAS:67−68−5]に溶解した、ベルギー国ヘール市のアクロスオーガニクス社から市販されている、スダンブラックB、黒色染料[CAS:4197−25−5]のような着色剤を含浸した紙片のようなものである。透明領域739では温度応答性着色要素790と機械可読コード画定層726との中間に、第1の可読状態727にある機械可読コードに対する高いコントラストを明確にする色の不透明層792を配置する。
【0172】
パッケージ350の内容物を、5%といった10%未満の相対湿度および摂氏5度未満の温度に保持し、かつパッケージしてからの経過時間が1週間未満である時、標識720は図5CにAで示す第1の可読状態727にある。
【0173】
パッケージ350の内容物が、摂氏12度といった摂氏4度より高い温度に達する時、着色要素784上の着色剤は溶解して着色要素784から放出され始め、不透明層786の中に拡散し始める。少なくとも5分間といった最小時間の間温度が摂氏4度を越える時、着色剤は不透明層786を通じて急速に拡散するので、透明領域730を通じて読み取れる不透明層786の部分は第1の可読状態727にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0174】
パッケージ350の内容物が30%といった10%を越える相対湿度に達する時、着色要素764は変色するので、透明領域734を通じて読み取れる着色要素764の部分は第1の可読状態727にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0175】
着色要素746上の着色剤は一般に即座に溶解して着色要素746から放出され始め、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素748の中に拡散し始める。経過時間が1週間といった第1の所定の時間より長い時、着色剤は、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素748が画定する経路の端部に向かって進行し、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素750に達すると、そこで透明領域730を通じて読み取れる要素750の部分に急速に浸透するので、その部分は第1の可読状態727にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0176】
着色された透明領域730、734および738は、第1の可読状態727にある機械可読コードと共に、図5CにBで示すような第2の可読状態740にある単一の機械可読コードとして読み取ることができる。
【0177】
パッケージ350の内容物が摂氏20度といった摂氏12度より高い温度に達する時、着色要素790上の着色剤は溶解して着色要素790から放出され始め、不透明層792の中に拡散し始める。少なくとも5分間といった最小時間の間温度が摂氏12度を越える時、着色剤は不透明層792の中に急速に拡散するので、透明領域730を通じて読み取れる不透明層792の部分は第1の可読状態727にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0178】
パッケージ350の内容物が60%といった40%を越える相対湿度に達する時、着色要素774は変色するので、透明領域736を通じて読み取れる着色要素774の部分は第1の可読状態727にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0179】
着色要素756上の着色剤は溶解して着色要素756から放出され始め、比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素758の中に拡散し始める。経過時間が2週間といった第2の所定の時間より長い時、着色剤は比較的長時間の着色剤拡散経路画定要素758が画定する経路の端部に向かって進行し、比較的急速の着色剤拡散領域画定要素760に達すると、そこで透明領域732を通じて読み取れる要素760の部分に急速に浸透するので、その部分は第1の可読状態727にある機械可読コードと同様に見えるようになる。
【0180】
着色された透明領域730、732、734、736、738および739は、第1の可読状態727にある機械可読コードと共に、図5CにCで示すような第3の可読状態742にある単一の機械可読コードとして読み取ることができる。
【0181】
図5A〜図5Cの例示実施形態は多数の可変機械可読セルを含む透明領域を含むが、各透明領域は単一の可変機械可読セルまたは多数の機械可読可変セルを含んでもよいことが認識される。通常、透明領域は、可読性を向上させるため多数の可変機械可読セルを含む。
【0182】
ここで、好適には「ジャストインタイム」ベースで、図4Aを参照して上記で説明した標識のような、本発明によって構成され動作する標識802を製造するための方法および装置を例示する、図6を参照する。図6に見られるように、第1の可読状態805にあるバーコードとそれに並ぶ複数の透明領域806とがあるプラスチックのような透明材料の細片804と、図4Aの実施形態の不透明層412に対応する不透明材料の細片807と、図4Aの実施形態の温度応答性着色要素410に対応する、長手方向の所定の位置に複数のインク含浸領域809を形成した細片808との3つの連続基板細片が提供される。細片808は好適には使用前は、摂氏4度を越える温度にさらされないように、厳密な温度条件下に保持する。
【0183】
好適には、細片804および807は、接着剤によるなどして互いに接合する。これはローラによって行ってもよく、また、代替的には、細片804および807は、すでに接合した状態で供給してもよい。
【0184】
図4Aの実施形態のバーコード画定層402に各々対応する、一連のバーコード画定層810を、従来の印刷技術、好適にはデジタル印刷技術によって細片804上に形成する。印刷は好適には、各標識802が正しいパッケージに確実に対応するように「ジャストインタイム」で行う。透明な基板上の印刷は好適には、第1の可読状態805にあるバーコードとそれに並ぶ複数の透明領域806とを画定する。第1の可読状態805にあるバーコードおよび透明領域806以外の透明基板804の残りの部分は好適には、白色または、第1の可読状態805にあるバーコードに対する高いコントラストを明確にする色で印刷することが認識される。
【0185】
細片804、807および808は、熱または接着剤の使用といった何らかの適切な技術によって、一般にローラ812で示す適切な位置合わせで互いに積層する。好適には、穿孔器814は、個々の標識の分離を容易にするため、隣接する標識802間にミシン線を形成する。
【0186】
他の標識のため、適宜同様の製造技術を利用してもよいことが認識される。
【0187】
ここで、スーパーマーケットの文脈で、本発明の好適実施形態によって構成され動作する品質管理システムの構造および動作を例示する、図7Aを参照する。図7Aの実施形態では、パッケージした製品820の各々には、上記で説明し図1〜図5Cに例示する汎用型で、上記で説明した動作上および構造上の特徴を1つ以上含む事象標識822が付いている。
【0188】
例示実施形態では、標識822は好適には、製品識別子を含む可変バーコード824を提示する。こうしたバーコードは、必須ではないが、UPCコードを含んでもよい。在庫点検係が使用する従来のバーコード読み取り装置826または従来の精算スキャナ828によるなどして読み取られる時、このコードは製品管理サーバ830に製品識別情報を提供する。
【0189】
上記で説明したように、バーコード824は好適には、製品に応じて、温度および経過時間といった1つ以上の事象パラメータのバーコード可読表示を提供してもよく、そうした各パラメータについて、多数のレベルを表示してもよい。例えば、パッケージした製品820が生リブステーキである場合、図示するように、バーコード824は以下のような多数の可読状態を有してもよい。
第1の可読状態0011840854−生リブステーキ
温度は摂氏4度を越えていない
パッケージしてからの持続時間は3日を越えていない
第2の可読状態350011840854−生リブステーキ
温度は摂氏4度を越えていない
パッケージしてからの持続時間は3日を越えたが6日を越えていない
第3の可読状態53350011840854−生リブステーキ
温度は摂氏4度を越えていない
パッケージしてからの持続時間は6日を越えた
第4の可読状態001184085412−生リブステーキ
温度は摂氏4度を越えたが摂氏15度を越えていない
第5の可読状態00118408541212−生リブステーキ
温度は摂氏15度を越えた
第6の可読状態35001184085412−生リブステーキ
温度は摂氏4度を越えた
パッケージしてからの持続時間は3日を越えた
【0190】
例示実施形態では、製品管理サーバ830は、好適には少なくとも以下の情報を収容するデータベースを保持する。
バーコード 製品明細 製品状態 価格
0011840854 生リブステーキ OK $10/ポンド
350011840854 生リブステーキ 至急販売 $8/ポンド
53350011840854 生リブステーキ 販売禁止
001184085412 生リブステーキ 至急販売 $7/ポンド
00118408541212 生リブステーキ 販売禁止
35001184085412 生リブステーキ 販売禁止
【0191】
スキャンしたバーコードに基づいて、製品管理サーバ830は、適宜管理者および売場に製品状態情報および価格情報の両者を提供する。
【0192】
ここで、スーパーマーケットの文脈で、本発明の別の好適実施形態によって構成され動作する品質管理システムの構造および動作を例示する、図7Bを参照する。図7Bの実施形態では、パッケージした製品850の各々には、上記で説明し図1〜図5Cに例示する汎用型で、上記で説明した動作上および構造上の特徴を1つ以上含む事象標識852が付いている。
【0193】
例示実施形態では、標識852は好適には、製品識別子を含まない可変バーコード854を提示する。例えばUPCコードを含む、別個のバーコード付き標識855を、パッケージした各製品850の上に表示してもよく、また、代替的には、バーコード854をスキャンする時に製品の識別を手動で入力してもよい。
【0194】
在庫点検係が使用する従来のバーコード読み取り装置856または従来の精算スキャナ858によるなどして読み取られる時、バーコード854は製品管理サーバ860に事象情報を提供するが、製品識別情報は提供しない。製品情報は、バーコード付き標識855のスキャンまたは手動によって入力してもよい。
【0195】
図1〜図5Cを参照して上記で説明したように、バーコード854は好適には、製品に応じて、温度および経過時間といった1つ以上の事象パラメータのバーコード可読表示を提供してもよく、そうした各パラメータについて、多数のレベルを表示してもよい。例示する例では、製品明細表に示すように、パッケージした製品850は生リブステーキであり、可変バーコード854は、以下の事象明細表に示すような多数の事象に対応する多数の可読状態を有してもよい。
【0196】
図7Bの例示実施形態では、可変バーコード854は、第1の可読状態0123、第2の可読状態350123、第3の可読状態53350123、第4の可読状態012312、第5の可読状態01231212および第6の可読状態35012312を含む。
【0197】
例示実施形態に見られるように、製品管理サーバ860は、好適には少なくとも、表1のような製品明細表と、表2のような事象レポート表とを含むデータベースを保持する。
【表1】

【表2】

【0198】
表1で製品を識別し、同じ製品に対応する表2で事象明細を表示する入力を受信すると、製品管理サーバ860は、通常以下のように、製品明細バーコード(P.D.B.C.)、事象バーコード(E.B.C.)、製品明細、製品状態および価格を含む、表3のような製品状態表を提供するように動作する。
【表3】

【0199】
製品管理サーバ860は、適宜管理者および売場に表3の製品状態情報および価格情報の両者を提供する。
【0200】
本発明は上記で特に図示し説明したことに制限されないことを当業者は認識するだろう。むしろ、本発明の範囲は、本発明の様々な特徴の組み合わせおよび副次的組み合わせ、並びに上記の説明を読んだ当業者に想起され先行技術にない本発明の修正の両者を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品の品質管理システムであって、
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように各々動作する多数の製品単位固有標識と、
前記製品単位固有標識を読み取って出力表示を提供するように動作する標識読み取り装置と、
前記出力表示を受け取って、人間が感知可能な製品単位固有の製品品質状態出力を提供するように動作する製品種類固有表示解釈装置とを備える、製品の品質管理システム。
【請求項2】
前記機械可読表示が各々、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際前記第1の可読状態に現れる前記開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが前記第2の可読状態での前記デジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを備える、請求項1に記載の製品の品質管理システム。
【請求項3】
前記機械可読表示が各々、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを含む少なくとも3つの可読状態を有する可変バーコードであって、その際前記第1の可読状態に現れる前記開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが前記第2の可読状態での前記デジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを備える、請求項2に記載の製品の品質管理システム。
【請求項4】
前記多数の製品単位固有標識が各々、少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも2つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する、請求項1に記載の製品の品質管理システム。
【請求項5】
前記標識読み取り装置がバーコード読み取り装置である、請求項1に記載の品質管理システム。
【請求項6】
前記機械可読標識がバーコードの形態である、請求項1に記載の品質管理システム。
【請求項7】
前記バーコードが1次元バーコードである、請求項6に記載の品質管理システム。
【請求項8】
前記バーコードが2次元バーコードである、請求項6に記載の品質管理システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのしきい値が少なくとも温度しきい値と経過時間しきい値とを含む、請求項1に記載の品質管理システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのしきい値が少なくともpHしきい値を含む、請求項1に記載の品質管理システム。
【請求項11】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する製品単位固有標識であって、前記標識が、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際前記第1の可読状態に現れる前記開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが前記第2の可読状態での前記デジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを備える製品単位固有標識。
【請求項12】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する製品単位固有標識であって、前記標識が、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードであって、前記固定バーコード部分と前記少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分との両者がバーコード読み取り装置によって読み取り可能な可変バーコードを備える製品単位固有標識。
【請求項13】
前記少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分が、前記少なくとも1つのしきい値を超過したことに応答して前記固定バーコード部分に並んで現れる、請求項12に記載の製品単位固有標識。
【請求項14】
前記少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分が、前記少なくとも1つのしきい値を超過したことに応答して消失する、請求項12に記載の製品単位固有標識。
【請求項15】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するように動作する製品単位固有標識であって、前記標識が、第1の個数の数字を表す固定バーコード部分と、前記固定バーコード部分に並んで現れ少なくとも1個の追加の数字を表す少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを備える製品単位固有標識。
【請求項16】
前記少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分が、前記少なくとも1つのしきい値を超過したことに応答して前記固定バーコード部分に並んで現れる、請求項15に記載の製品単位固有標識。
【請求項17】
前記少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分が、前記少なくとも1つのしきい値を超過したことに応答して消失する、請求項15に記載の製品単位固有標識。
【請求項18】
少なくとも1つの事象が発生したことの機械可読表示を提供するように動作する事象標識であって、前記標識が、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際前記第1の可読状態に現れる前記開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが前記第2の可読状態での前記デジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを備える事象標識。
【請求項19】
少なくとも1つの事象が発生したことの機械可読表示を提供するように動作する事象標識であって、前記標識が、固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードであって、前記固定バーコード部分と前記少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分との両者がバーコード読み取り装置によって読み取り可能な可変バーコードを備える事象標識。
【請求項20】
少なくとも1つの事象が発生したことの機械可読表示を提供するように動作する事象標識であって、前記標識が、第1の個数の数字を表す固定バーコード部分と、前記固定バーコード部分に並んで現れ少なくとも1個の追加の数字を表す少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを備える事象標識。
【請求項21】
製品の品質管理のための方法であって、
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を各々提供する多数の製品単位固有標識を使用し、
前記製品単位固有標識を読み取ってそこから出力表示を提供し、
前記出力表示を解釈して人間が感知可能な製品単位固有の製品品質状態出力を提供することを備える方法。
【請求項22】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するための方法であって、デジタルインディシアと少なくとも開始および停止コードインディシアとを含む第1の可読状態と少なくとも第2の可読状態とを有する可変バーコードであって、その際前記第1の可読状態に現れる前記開始および停止コードインディシアの少なくとも1つが前記第2の可読状態での前記デジタルインディシアの一部を形成する可変バーコードを提供する標識を使用することを備える方法。
【請求項23】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するための方法であって、
固定バーコード部分と少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを提供する標識を使用し、
前記固定バーコード部分と前記少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分との両者をバーコード読み取り装置を使用して読み取ることを備える方法。
【請求項24】
少なくとも1つの製品品質決定パラメータが少なくとも1つのしきい値を超過したことの機械可読表示を提供するための方法であって、
第1の個数の数字を表す固定バーコード部分と、前記固定バーコード部分に並んで現れ少なくとも1個の追加の数字を表す少なくとも1つの選択的に現れるバーコード部分とを有する可変バーコードを提供する標識を使用することを備える方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【公表番号】特表2009−537038(P2009−537038A)
【公表日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508663(P2009−508663)
【出願日】平成19年5月6日(2007.5.6)
【国際出願番号】PCT/IL2007/000547
【国際公開番号】WO2007/129316
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(508332690)バーコード リミティド (5)
【Fターム(参考)】