製品生成装置、製品生成方法、プログラム
【課題】プリントサービスなどで顧客が所望の時間に受け取ることができるようにする。
【解決手段】例えば印刷装置の場合、画像プリントの注文を行う際の操作入力により、顧客が直ぐに写真画像の受け取りを希望するか、後の時点の受け取りを希望するかを選択できるようにする(F104)。後の時点での受け取りを希望した場合は、その注文の内容としての印刷処理情報を印刷待ちリストに登録する(F108)。印刷待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく印刷は、その後、日時に応じて自動的に行われたり、店員等の操作によって行われる。
【解決手段】例えば印刷装置の場合、画像プリントの注文を行う際の操作入力により、顧客が直ぐに写真画像の受け取りを希望するか、後の時点の受け取りを希望するかを選択できるようにする(F104)。後の時点での受け取りを希望した場合は、その注文の内容としての印刷処理情報を印刷待ちリストに登録する(F108)。印刷待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく印刷は、その後、日時に応じて自動的に行われたり、店員等の操作によって行われる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像データを用いた製品生成装置、製品生成方法、及びプログラムに関し、例えば画像データを印刷した写真画像を製品として生成する印刷サービスなどでの使用に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2001−109592号公報
【特許文献2】特開2002−359709号公報
【0003】
例えばセルフサービス型のプリント装置(キオスク端末と呼ばれる事もある)として、写真サービス店やコンビニエンスストアなどの店舗等に設置され、使用者(顧客)自身が操作して、デジタルスチルカメラで撮像した画像等をプリントできるようにしたものが知られている。
具体的には、顧客は撮像した画像データを記録した記録メディアを店頭に持ち込み、プリント装置に装填する。記録メディアとしては、例えばメモリースティック(MEMORY STICKはソニー株式会社の登録商標)等として知られているメモリカードを用いることができる。
プリント装置には、メモリカードのスロットが設けられており、顧客がメモリカードをスロットに装填すると、プリント装置はそのメモリカードに記憶されている画像データを読み込んで、表示させる。顧客は、表示された画像から印刷する画像を選択したり、枚数やサイズ等を設定する操作を行う。プリント装置はこのような顧客の操作に応じて注文を受け付け、指定された印刷を行う。顧客は印刷された写真をその場で受け取ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年のデジタルスチルカメラの普及によって、多数の人が多数の画像撮像を行うようになり、店頭で上記のようなプリント装置が使用される機会も増えている。このためプリント装置の利用頻度もあがり、あわせて一人当たりのプリント枚数も増加傾向にある。
しかしながら、店頭のプリント装置では、顧客は注文したプリントが終了するまでその場で待っていなければならない。注文枚数の多い顧客の場合、プリント終了までの待ち時間が非常に長くなる。
【0005】
このプリント装置のように、例えば店頭などで顧客が使用して、プリント画像などの製品を生成させ、それを受け取る装置では、顧客は製品生成の完了まで待たなければならず、場合によっては待ち時間が長くなってしまう。
そこで本発明では例えば店頭設置型の製品生成装置などにおいて、顧客が例えばプリント終了までなどの製品生成完了までの時間を、その場で待つことを必要としないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の製品生成装置は、画像データを取得する画像取得部と、画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部と、上記画像取得部で画像データを取得した際に、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させ、一方、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行う制御部とを備える。
例えば上記製品生成部は、画像データの印刷を行う印刷部であり、画像データを用いた製品として印刷画像の生成を行う。
また入金処理部を更に備え、上記制御部は、上記入金処理部による対価入金が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行する。
又は、上記操作入力部は、さらに処理開始の操作入力を行うことができるようにされ、上記制御部は、上記操作入力部による処理開始の操作入力が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行する。
また、上記制御部は、上記操作入力部を用いた操作が行われていないときに、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させる。
また、上記操作入力部では、上記受け取り方式指定操作で後の時点で受け取りを行う指定を行う際に、日時を指定する操作が可能とされ、上記制御部は、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、指定された日時の情報を含む製品生成処理情報を生成待ちリストに登録し、さらに上記制御部は、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報について、日時情報と現在の日時の比較結果に基づいて、上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させる。
また、表示部を更に備え、上記制御部は、上記操作入力部でリスト表示を求める操作が行われることに応じて、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報を上記表示部に表示させるとともに、表示させた製品生成処理情報のうちで、上記操作入力部での選択操作により選択された製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させる。
【0007】
本発明の製品生成方法は、画像データを取得する画像取得部と、画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部とを備えた製品生成装置の製品生成方法であり、上記画像取得部により画像データを取得するステップと、上記操作入力部による上記受け取り方式指定操作を受け付けるステップと、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させるステップと、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行うステップとを備える。
本発明のプログラムは、製品生成装置に上記製品生成方法を実行させるプログラムである。
【0008】
このような本発明では、制御部は、顧客が店頭で製品生成装置に製品生成の注文を行う際の操作入力により、直ぐに製品の受け取りを求めているか否かを判断し、顧客が即時の受け取りを要求しない場合は、その注文の内容としての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する。生成待ちリストに登録された製品生成処理情報に基づく製品生成は、その後、日時に応じて自動的に行われたり、店員等の操作によって行われることになる。例えば印刷装置を想定すると、画像プリントの注文を行う際の操作入力により、直ぐに写真画像の受け取りを希望するか、後の時点の受け取りを希望するかを顧客が選択できる。そして顧客が後の時点の受け取りを希望する場合は、その注文の内容としての印刷処理情報を印刷待ちリストに登録する。印刷待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく印刷は、その後、日時に応じて自動的に行われたり、店員等の操作によって行われることになる。
なお、このような本発明の製品生成装置は、顧客が装置に対して画像データの提供や設定を行った後、その画像データを用いた製品(商品)を生成する装置であり、例えば画像データをCD(Compact Disc)方式やDVD(Digital Versatile Disc)方式の光ディスクに記録して、その光ディスクを顧客に提供する装置なども含まれる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、顧客は店頭などで製品生成装置に対して製品生成の注文を行う際に、例えば写真画像などの製品を、待っても良いからその場で受け取りたいか、後の時点で受け取るかを選択できることになる。従って製品生成の完了まで待ちたくない人は、後の時点での受け取りを指定すればよく、その場で長時間待つ必要はなくなる。つまり待つことを嫌う人をその場で待たせない装置とすることができる。例えば店頭の印刷装置で大量の枚数の写真印刷を注文する人は、後の時点で写真を受け取るように指定しておけば、その場で印刷終了まで長時間待つ必要はなくなる。
また製品生成装置を設置している店舗にとっても、製品生成(印刷等)を閑散時間にシフトさせて実行させることもできるため、装置を効率的に稼働させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を説明する。ここでは製品生成装置の例として印刷装置を説明する。
図1(a)(b)は印刷装置1の外観例を示している。この印刷装置1は、写真店、コンビニエンスストアなどの店頭や、テーマパーク、観光地その他の商業施設などに設置され一般ユーザー(顧客)が任意に使用できるプリント注文端末として機能する装置を想定している。
【0011】
印刷装置1の筐体2の天面には、広告表示部6が配置されている。広告表示部6には、例えばLED(Light Emitting Diode)掲示板が使用される。
筐体2の正面上部には、表示入力部3が配置されている。表示入力部3として例えばタッチパネル式の表示装置が使用される。この表示入力部3では操作メニュー、操作ガイド表示、印刷する画像などの表示が行われる。またユーザーは、表示された操作手順に従って操作を行う。操作入力はタッチパネル上の任意の領域に触れることで行われる。
なお、タッチパネルではなく、操作部として操作キーを配置したキーボードやマウスなどが設けられても良い。
【0012】
筐体2の中央部にはメモリーカードを装填できるメモリーカードスロット4が設けられている。メモリカードは半導体メモリを内蔵したカード状の記録媒体であり、異なる規格のメモリカードとして複数種類のものが存在する。これらに対応するため、種類に応じた複数のメモリカードスロット4が併設されている。
また筐体2の下部には仕上がったプリント写真を顧客が取り出せる写真取出口4が設けられている。
【0013】
図1(a)のように筐体2の正面下部には、入金装置部7が配置されている。入金装置部7は、コイン投入口7aと、コイン返却口7bとを備える。顧客は入金装置部7により、注文するプリントに応じた代金を支払うことになる。
なお入金装置部7としては、クレジットカード決済装置、プリペイドカード装置、電子マネー決済装置などを用いても良い
一方、図1(b)は、入金装置部7が設けられていない例であり、これは顧客が店員に対して代金支払いを行う場合や、無料の印刷サービスを提供する場合の例となる。
【0014】
図2に印刷装置1の内部構成例を示す。
印刷装置1は、制御部11と、表示入力部3、広告表示部6、音声出力部8、入金装置部7、メモリカードインターフェース部10、印刷部9を有する。
【0015】
制御部11は、画像データの受付から印刷の実行までの動作を制御する。この制御には、ユーザーに対する各種確認画面の表示も含まれる。制御部11は、CPU(Central Processing Unit )12、記憶部13を主要な構成要素とする。
CPU12は印刷装置1の動作制御のための演算処理や各部への制御信号の供給を行う。CPU12は、後述する動作を実現するために、動作プログラムや操作入力に応じて各部を制御する。
またCPU12ではソフトウエアによる計時処理として、常に現在の日時(年月日時分秒)を計数している。なお、時計部をハードウエアにより設けても良い。
【0016】
記憶部13は、CPU12において実行されるプログラムコードを格納したり、実行中の作業データを一時保管するために使用されたり、画像データを格納する記憶装置である。この図の場合、記憶部13は、揮発メモリ、不揮発性メモリの双方を含むものとして示している。例えばプログラムを格納するROM(Read Only Memory)、演算ワーク領域や各種一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)、EEP−ROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリを含む。
さらにハードディスク装置も記憶部13に含むものとして示している。ハードディスク装置は、例えばメモリカード90から取り込んだ画像データの保存に用いられる。
【0017】
表示入力部3は、ユーザーに対する指示や操作を促す各種画面や印刷する画像を表示する表示デバイスと、タッチパネルに対する操作をCPU12に通知する入力デバイスとで構成される。CPU12は、表示入力部3における表示動作制御し、後述するような各種の表示動作を実行させるとともに、表示入力部3のタッチパネルにより入力されるユーザー操作を受け付ける処理を行う。
【0018】
広告表示部6は、CPU12の制御に基づいて、例えば予め定めたパターンに従ってLEDの点灯と消灯を実行し、所定の広告情報を表示する。
音声出力部8は、ユーザーに対する指示、操作、注意喚起等のためのメッセージ音声や電子音を出力するオーディオシステムであり、音声信号発生部、オーディオ回路やスピーカーにより構成される。CPU12は所定のタイミングで音声出力部8に所定の音声出力を実行させるように制御する。
【0019】
入金装置部7は、ユーザーのコイン投入による代金処理を行う装置部であり、コイン投入口7aに投入されたコインの判別装置部、投入金額や釣り銭の計算処理部、コイン格納部、釣り銭や返却金をコイン返却口7bに排出する返金処理部などを有する。ユーザーに代金を求める場合、入金装置部7は投入金額をCPU12に通知し、CPU12は入金装置部7において適正な代金が投入されたか否かを確認する。
なお、図1(b)の印刷装置1の場合、このような入金装置部7は設けられない。
【0020】
メモリカードインターフェース部10は、メモリカードスロット4に装填されたメモリカード90からのデータ転送を行うことで画像データを取得する画像取得部である。CPU12はメモリカードインターフェース部10を介してメモリカード90からの画像データの読出を行うことでユーザーが持ち込んだメモリカード90から画像データを取得する。CPU12はメモリカード90から読み出した画像データは、例えば記憶部13におけるハードディスク装置に記憶させる。
【0021】
印刷部9は画像データを印刷用紙に印刷する1又は複数台の印刷デバイスで構成される。この例の場合、第1プリンタ9a、第2プリンタ9bとして2台の印刷デバイスを有する構成を示している。複数の印刷デバイスを配備するのは、要求される品質に応じて異なる印刷方式のプリンタを必要とする場合や、多様な印刷用紙サイズに対応できるようにする場合、さらには、複数の印刷デバイスを並列利用して印刷時間を短縮したい場合、などの事情による。
CPU12は印刷部9の第1プリンタ9a、第2プリンタ9bによる印刷実行の制御を行う。例えば第1,第2プリンタが、印刷する用紙サイズの違いに対応するものとされる場合は、CPU12はユーザーが指定した印刷サイズに従って、いずれかの一方を選択して印刷を実行させる。
印刷部9で印刷されたプリント画像は、ユーザーに提供する製品として写真取出口4に送られる。
【0022】
本例の印刷装置1は以上のように構成される。
なお、本発明請求項における各部は、この印刷装置1において次の装置部に相当する。
画像取得部:メモリカードスロット4、メモリカードインターフェース部10
製品生成部:印刷部9
操作入力部:表示入力部3
制御部:制御部11
入金処理部:入金装置部7
表示部:表示入力部3
【0023】
この印刷装置1が店頭などに配置されており、顧客であるユーザーは自分のデジタルスチルカメラなどで撮像した画像データを、この印刷装置1を使用してプリントすることができる。
顧客は最初に、持参したメモリーカード90をメモリカードスロット4に挿入し、ディスプレイに表示された操作手順に従って注文に最低限必要な情報を入力する。本例の印刷装置1の場合、この入力の際に、受け取り方式指定操作として即時受け取りと、後の時点での受け取りを選択することができる。
ユーザーが即時受け取りを指定した場合、印刷装置1は、メモリカード90から読み込んだ画像の全部又は一部について、ユーザーが指定した枚数やサイズ等に基づく印刷を即座に実行する。この場合、ユーザーはその場で待っていることで、印刷された写真画像を受け取ることができる。
一方、ユーザーが後の時点での受け取りを指定した場合、印刷装置1ではその時点では印刷を実行せず、今回のユーザー操作に基づく設定内容や受け取り時間を含む製品生成処理情報をプリント待ちリストに登録し、後の時点で自動的に、又は店員等の操作に応じて印刷を実行することになる。その場合、ユーザーは指定した時間に再度、訪れることで、製品、即ち印刷された写真画像を受け取ることができる。
【0024】
これらの動作を、図3以降で詳細に説明する。
図3は、図1(a)の印刷装置1を用いて顧客であるユーザーが操作を行い、印刷装置1に所望のプリントを実行させる場合における、印刷装置1の制御部11の制御に基づく処理を示している。
図3のステップF101〜F105は、制御部11がユーザー操作に応じて実行する処理である。
【0025】
ステップF101では、ユーザーのメモリカード90の挿入に関する処理を行う。例えば制御部11は、通常時は表示入力部3に、プリントサービスのタイトル画像などを表示しており、ユーザーが、この画面を見ることで、当該印刷装置1がプリントサービス用の装置であることを認識できるようにしている。そしてユーザーが使用を開始するために画面に触れたこと(タッチ操作)を検出したら、制御部11は、表示入力部3に例えば図5(a)のような画面を表示させる。
この図5(a)の画面は、ユーザーが持参したメモリカード90の種類を選択させる画面であり、メモリカード選択画像31として、複数種類のメモリカード90を表示させる。また、この図5(a)の画面や、以降説明する各画面では、表示を前の画面を戻すための操作アイコンとして戻りボタン32も表示させており、制御部11は、ユーザーが戻りボタン32に触れる操作を行った場合は、前の画面に戻すようにする。
図5(a)のような画面に対して、ユーザーは持参したメモリカード90の種類に該当するメモリカード選択画像31に触れる操作を行い、制御部11は、その選択操作を検知することで、メモリカード90の種類を認識する。
そして制御部11は、ユーザーの選択操作を検知したら、メモリカード90を、その種類に対応するメモリカードスロット4に挿入するようにメッセージ表示を行う。
【0026】
メモリカード90がメモリカードスロット4に装填されたら、制御部11はステップF102で、装填されたメモリカード90からの画像データの読込処理を行う。即ちCPU12はメモリカードインターフェース部10を介してメモリカード90に記憶されている画像データを読み込み、画像データを記憶部13としての例えばハードディスク装置に格納する。
なお本例では、ユーザーがメモリカード90により画像データを持参するものとしているが、光ディスク、フレキシブルディスクなどで画像データを持ち込み、これを印刷装置1が読み込むようにしたり、或いは携帯電話器、PDA(Personal Digital Assistants)等からのデータ通信により画像データを印刷装置1に送信することなども可能である。またIrDA(Infrared Data Association)やブルートゥース(Bluetooth)などの規格の無線通信で送信することも可能である。
【0027】
画像データの読込処理が完了したら、次にステップF103の画像選択処理を行う。制御部11は、例えば図5(b)に示すように、表示入力部3において読み込んだ画像データの一覧表示を実行させる。例えば読みこんだ各画像データのサムネイル画像を一覧表示する。図5(b)の画面では、各画像データについてのサムネイル画像33や、操作アイコンとして、前の画面に戻る戻りボタン32、前のフォルダに戻る戻りボタン34、ヘルプボタン35、前後へのページ送りボタン36,37、全選択ボタン38、選択完了ボタン39などを表示させる。制御部11は、各種アイコン32,34,35,36,37,38,39に対してユーザーがタッチ操作を行うことに応じて、画面戻し、ガイド表示、ページ送り/戻し、全選択、選択完了などの処理を行う。
ユーザーは、各種操作アイコン32,34,35,36,37,38,39やサムネイル画像33に対するタッチ操作により、プリントしたい画像の選択や、各画像についての設定を行うことができる。
【0028】
例えばユーザーが或るサムネイル画像33にタッチした場合、制御部11はその画像についての設定画面として例えば図6の画面を表示入力部3に表示させる。
この設定画面では、ユーザーが選択した画像の拡大表示40と、料金表示41、枚数設定ボタン42、回転設定ボタン43、サイズ調整ボタン44、設定終了ボタン45、及び戻りボタン32,ヘルプボタン35が表示される。
ユーザーは、枚数設定ボタン42、回転設定ボタン43、サイズ調整ボタン44を用いて、選択した画像に関するプリント枚数や画像回転、サイズ調整を行うことができる。
ユーザーが設定終了ボタン45にタッチしたら、制御部11は、それまでのユーザー操作による設定を確定させる。つまり選択された画像についての設定として確定させ、画面を図5(b)の一覧表示に戻す。
ユーザーは、プリントしたい画像を、それぞれ図5(b)の一覧表示されたサムネイル画像33で選択するとともに、図6のような設定画面でプリント枚数などを決めていき、制御部11は、各画像についての設定を確定させる。
このようにステップF103の処理としては、制御部11はプリントする画像の選択のための表示や、選択画像の設定のための表示を行うと共に、ユーザー操作を受け付けて、選択画像やその設定を決めていく。そして図5(b)の画面上で選択完了ボタン39がタッチされた時点で、制御部11はユーザーの選択及び設定操作完了と判断し、プリントすべき画像と、プリントする画像についての枚数、回転、サイズ等の設定を確定させることになる。
【0029】
次に制御部11はステップF104で、受け取り時間選択処理を行う。
例えば図7(a)のように、表示入力部3に受け取り方法を選択させる画面を表示させる。ここでは受け取り選択ボタン51,52により、この場で受け取るか(即時受け取り)、明日受け取るか(後の時点の受け取り)をユーザーが選択できるようにする。
なお、受け取り方式の選択は、即時受け取りと後の時点での受け取りとを選択できるようにするものであり、その選択のための表示態様や選択方式は多様に考えられる。
図7(a)は、即時受け取りか、明日の受け取りを選択できるようにする例であるが、受取時間を「明日」などに限定せずに、ユーザーが指定できるようにしてもよい。
例えば図7(b)のように、受け取り選択ボタン51,52として、この場で受け取るか、後の時点で受け取るかをユーザーが選択できるようにする。そして受け取り選択ボタン53により後の時点での受け取りが選択された場合、制御部11は図8(a)のように時間指定画面を表示させ、受け取り時間指定ボタン54により、例えば1時間後、3時間後、6時間後、明日、明後日などをユーザーが指定できるようにしても良い。
さらには、図7(b)→図8(a)というような画面遷移を行わずに、図8(b)のような選択画面を表示させてもよい。即ち即時指定ボタン55と時間指定ボタン54を同時に表示させる。ユーザーは即時受け取りを希望する場合は即時指定ボタン55にタッチし、後の時点での受け取りを希望する場合は、時間指定ボタン54のうちのいずれか希望の時間をタッチするようにする。
【0030】
なお、図8(a)或いは図8(b)のように、時間指定ボタン54として、「1時間後」「3時間後」など、現在時刻から相対的な時間として受取時間を選択させるようにする場合、図示の通り、その相対時間に該当する日時を表示させると良い。例えば現在時刻が3月31日の13時であったとしたら、「1時間後」の時間指定ボタン54には受け取り日時として「14時」と表示し、また「明日」の時間指定ボタン54には受け取り日時として「4月1日」という表示を行う。
また、受け取り日時をより多様に指定させるために、図8のようなボタン形式ではなく、ユーザーが、実際に日時を数値で入力できるような画面表示を行っても良い。
【0031】
以上のような画面表示とそれに対するユーザー操作により、制御部11はユーザーが希望する受け取り日時を判別する。この時点で、ユーザーの注文内容が確定することになる。即ち、プリントすべき画像(読み込んだ画像データのファイル名/フォルダ名など、画像データを特定できる情報)と、プリントする画像についての枚数、回転、サイズ等の設定と、受け取り時間が注文内容として確定され、制御部11はこれを1つの印刷ジョブとしての印刷処理情報とする。この印刷処理情報は、プリント画像という製品を生成するための製品生成処理情報である。
【0032】
ステップF104までの処理でユーザーの注文内容が確定したら、制御部11はステップF105で料金投入処理を行う。例えば注文内容における印刷枚数等に応じた料金を表示入力部3に表示し、ユーザーに料金投入を促す。
ユーザーがコイン投入口7aから必要な料金を投入すると、入金装置部7が入金処理を行い、投入料金が制御部11に通知される。制御部11は、必要な料金の投入を確認した時点で、処理をステップF105からステップF106に進める。
【0033】
制御部11はステップF106では、今回受け付けた注文について、上記のように選択された受け取り方式を確認し、処理を分岐する。即ちステップF104の際に、即時受け取りが選択されていた場合は、処理をステップF107に進め、直ぐに注文に応じたプリントの実行制御を行う。この場合、印刷部9で上記の印刷処理情報に基づく印刷、即ちユーザーが選択した各画像について設定した枚数やサイズでの印刷が即時実行されることになる。
ユーザーは、その場で待っていることで、印刷されたプリント写真を受け取ることができる。
【0034】
一方、ステップF104の際に、後の時点での受け取りが選択されていた場合は、制御部11は処理をステップF106からF108に進め、注文に応じたプリントはその時点では実行せず、今回の注文としての印刷処理情報、即ちプリントすべき画像を示すファイル名/フォルダ名と、プリントする各画像についての枚数、回転、サイズ等の設定と、受け取り時間について、プリント待ちリストに登録する。
プリント待ちリストとは、ステップF103,F104で決定された印刷処理情報を記憶しておくリストであり、後の時点で印刷することを予約する情報である。プリント待ちリストには、例えば図9のように、識別番号(ID)とともに、受け取り指定日時や注文内容(選択された画像とそれらの印刷枚数等の設定)を登録する。このプリント待ちリストとしての記憶領域が記憶部13に用意され、CPU12は、後の時点での受け取りが指定された注文が入る毎に、その印刷処理情報をプリント待ちリストに追加登録していく。
ステップF108で印刷処理情報をプリント待ちリストに登録する際には、CPU12は注文番号としてのIDを付加する。また受け取り指定日時としては、例えば相対時間や、「明日」などと指定された日時についての実際の日時(例えば年月日時分)を記憶しておく。
このようにプリント待ちリストに印刷処理情報を登録して、その時点の処理を終える。この場合、顧客はその時点で印刷装置1から離れて、後の時点でプリント画像を受け取りにくればよい。
【0035】
なお、図1(b)に示したように入金装置部が設けられない印刷装置1の場合は、制御部11は図4の処理を行うようにする。図4において図3と同一の処理は同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
制御部11は、ステップF101,F102,F103については図3の場合と同様に顧客ユーザーの操作に応じて、印刷する画像の選択や設定までの処理を行う。
図1(b)のような印刷装置1は、例えば店員が顧客から料金を受け取る店舗に配置されるものである。ステップF103までの処理で、注文内容として、プリントする画像や枚数が決定されたら、ステップF104,F105Aとしての処理に係る操作は店員が行うようにする。ステップF104では、制御部11は受け取り方式の選択のための画面表示を行う。店員は、顧客に対して受け取りの希望を尋ね、それに応じて即時受け取りか、後の時点での受け取りかを指定する入力(更には後の時点での受け取りの場合は受け取り日時を指定する入力を行う場合もある)を行う。制御部11は、この店員の入力によって、受け取り方式を確定させる。なお、もちろん店員ではなく顧客が受け取りに関する入力操作をしてもよい。
【0036】
ここまでの処理で注文内容が確定したら、店員は顧客に対して、その注文に応じた料金を受け取る。そして注文完了による処理の実行の操作を行う。
この場合、店員の操作として、注文完了により処理開始を指示するための操作が可能とされている。制御部11はステップF105Aとして、例えば店員のパスワード入力など特定の操作に応じて、処理開始の操作を受け付ける。即ち顧客ユーザーが勝手に操作できないような操作方式で、注文完了により処理開始の操作を受け付けるようにする。そして店員の操作によりステップF106に進み、上記図3の場合と同様にステップF107のプリント実行か、ステップF108のプリント待ちリストへの印刷処理情報の登録を行う。
【0037】
即ち図3の処理は、ユーザーが代金投入することを条件として、実際の印刷(或いはプリント待ちリストへの登録=後の印刷の予約)を行うことに対し、図4の処理は、店員が代金を受け取ったうえで所定の操作を行うことで、実際の印刷(或いはプリント待ちリストへの登録=後の印刷の予約)を行うようにするものである。
なお、図1(b)のような印刷装置1を無料で使用できるようにする場合は、図4のステップF105Aの際の操作においてパスワード等を必要としないようにし、誰でもできるようにすればよい。
【0038】
プリント待ちリストに登録された印刷ジョブとしての各印刷処理情報に基づく実際の印刷動作は、自動的に、もしくは店員等の操作に応じて実行される。
印刷装置1がプリント待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく実際の印刷を自動的に行うための処理を図10に示す。
【0039】
図10の処理は、顧客ユーザーが印刷装置1を使用していないときに行われる。即ち顧客が使用していないときに、制御部11は処理をステップF201からF202に進める。
ステップF202では、制御部11はプリント待ちリストを検索し、最初の注文としての印刷ジョブ、例えばプリント待ちリストとしての多数の印刷処理情報のうち、その時点で先頭に登録されている印刷処理情報を抽出する。そしてステップF203で、最初の印刷処理情報における受け取り指定日時を変数PrintTimeに代入する。さらにステップF204で、最初の印刷処理情報におけるID番号を変数PrintIDに代入する。
例えば図9のようにプリント待ちリストの登録が行われている場合、リストの先頭の印刷処理情報として、ID001の印刷処理情報が抽出され、その受け取り指定日時「2006年4月1日12時30分」が変数PrintTimeに、またID番号「ID001」が変数PrintIDに代入されることになる。
【0040】
ステップF205では他にプリント待ちの注文があるか否かを確認する。つまりプリント待ちリストに他の印刷処理情報が登録されているかの確認である。他の印刷処理情報が登録されている場合は、ステップF206に進み、リスト上で次の注文としての印刷処理情報における受け取り指定日時を変数NextTimeに代入し、またステップF207で、そのID番号を変数NextIDに代入する。プリント待ちリストが図9の状態の場合、次の印刷処理情報として、ID002の印刷処理情報が抽出され、その受け取り指定日時「2006年4月2日10時00分」が変数NextTimeに、またID番号「ID002」が変数NextIDに代入されることになる。
【0041】
ステップF208では、変数PrintTimeと変数NextTimeを比較する。変数PrintTimeの日時の方が変数NextTimeの日時よりも先であれば、ステップF205に戻る。
一方、変数PrintTimeの日時の方が変数NextTimeの日時よりも後であれば、ステップF209に進み、変数NextTimeの日時を変数PrintTimeに代入する。即ち変数PrintTimeを更新する。またステップF210で、変数NextIDの値を変数PrintIDに代入する。即ち変数PrintIDを更新する。そしてステップF205に戻る。
【0042】
ステップF205では、再び、他にプリント待ちの注文があるか否かが確認され他の印刷処理情報が登録されている場合は、ステップF206、F207に進む。プリント待ちリストが図9の状態の場合、次の印刷処理情報として、ID003の印刷処理情報が抽出され、その受け取り指定日時「2006年4月1日10時00分」が変数NextTimeに、またID番号「ID003」が変数NextIDに代入されることになる。そしてステップF208〜F210の処理が行われる。
【0043】
このステップF205〜F210の処理により、プリント待ちリストの中で、最も早い日時が指定されている印刷処理情報が選ばれることになる。即ち、ステップF206〜F210の処理が繰り返され、受け取り日時の比較結果に応じて変数PrintTimeと変数PrintIDが更新または維持されていくことで、ステップF205で、他にプリント待ちの注文が無いとされた時点で、変数PrintIDでしめされるIDの印刷処理情報が、最も早く受取時間が到達する印刷ジョブであると判断できることになる。
【0044】
最も早く受取時間が到達する印刷ジョブとしての印刷処理情報が判別されたら、ステップF211で、現在の日時と、変数PrintTimeで示されている日時、つまり当該印刷処理情報の受け取り日時を比較する。
例えば現在の日時が、その印刷処理情報の受け取り日時を過ぎていたら、制御部11はステップF211からF212に処理を進め、その印刷処理情報に基づく印刷を、印刷部9に実行させるように制御する。
このようにプリント待ちリストから選択されて自動的に印刷が行われることで生成されるプリント画像は、例えば店員によって保管され、顧客が来店したときに、受け渡される。
一方、現在の日時が、その印刷処理情報の受け取り日時に達していなければ、印刷を行わずに処理を終える。
【0045】
なお、ステップF211の比較処理の例は多様に考えられる。例えば現在日時が、印刷処理情報の受け取り日時を越えた時点で印刷を行うと、顧客の受け取りに間に合わないことも考えられるので、例えば変数PrintTimeを、現在の日時の30分後、或いは1時間後などと比較してもよい。これは受け取り日時の30分前、或いは1時間前などに印刷を実行するようにするものである。もちろん、受け取り日時よりさらに早い時点で印刷が行われるようにしてもよいし、例えばステップF211の処理を行わず、プリント待ちリストから受け取り日時が最も早いものとして選択された印刷処理情報について、逐次印刷を実行していくようにしてもよい。
【0046】
また、図10の処理で或る印刷処理情報に基づく印刷が行われたら、制御部11は、その印刷処理情報をプリント待ちリストから削除する。なお、印刷実行済リストを記憶する領域を記憶部13に用意しておき、プリント待ちリストから削除した印刷処理情報については、その印刷実行済リストに登録しておき、後に確認できるようにしたり、プリント待ちリストに復帰させることができるようにすることが好ましい。
【0047】
次に、プリント待ちリストに登録された印刷ジョブとしての各印刷処理情報に基づく実際の印刷動作を店員等の操作に応じて実行する場合について図11,図12で説明する。
印刷装置1では、店員等の特定の人のみが操作できるような操作モードを用意する。例えばパスワード入力や、一般の顧客ユーザーには示されない特殊な操作手順などである。そしてこのような特定の操作として、プリント待ちリストに登録されている印刷処理情報についての印刷を行うための操作が行われたら、制御部11は図11の処理をステップF301からF302に進める。
ステップF302では、制御部11ではプリント待ちリストに登録されている各印刷処理情報を、その受け取り日時順にソートする処理を行う。そしてステップF303で、プリント待ちリストの内容を、ソート結果としての受け取り日時順に表示入力部3に表示させる。
例えば図12に表示例を示している。この表示画面では、リスト表示60として、例えば図9のようなプリント待ちリストの内容の印刷処理情報が、受け取り日時順に示されている。また、各印刷処理情報を選択するためのカーソル61や、表示されるリスト内容を進めたり戻したりする前ボタン62,次ボタン63が表示される。さらに実行ボタン64,削除ボタン65、戻りボタン32などが表示される。
店員は、このような表示を見ながら、印刷を実行させたり、不要になった印刷処理情報を削除する操作を行うことができる。
店員が、前ボタン62,次ボタン63にタッチした場合は、制御部11は、それに応じて表示されるリスト内容を前、又は後ろに送るようにする。またリスト上の印刷処理情報をタッチすることで、制御部11はその印刷処理情報にカーソル61を位置させ、選択中の印刷処理情報を明示するようにする。
制御部11は、これらの操作に応じた表示処理をステップF303で行う。
【0048】
また制御部11は、店員の操作として実行ボタン64、削除ボタン65、戻りボタン32の操作を、ステップF304,F305,F306で監視する。
店員が、或る印刷処理情報がカーソル61により選択中とされている状態で実行ボタン64にタッチした場合、制御部11は処理をステップF304からF307に進め、その選択されている印刷処理情報についての印刷の実行制御を行う。即ち選択された印刷処理情報に基づく印刷を印刷部9において実行させる。
このように印刷が行われることで生成されるプリント画像は、店員によって保管され、後に顧客が来店したときに、受け渡される。
店員は、例えば印刷装置1があまり使用されない閑散時間に、このように印刷ジョブを選択して印刷待ちの印刷処理情報に基づく印刷を任意に実行させることができる。
【0049】
また店員が、或る印刷処理情報がカーソル61により選択中とされている状態で削除ボタン65にタッチした場合、制御部11は処理をステップF305からF308に進め、その選択されている印刷処理情報をプリント待ちリストから削除する処理を行う。例えば顧客が注文をキャンセルするように依頼してきた場合や、上記の実行操作により印刷を完了した印刷処理情報について、プリント待ちリストから削除することができる。
なお、ステップF307で印刷を行った際には、制御部11は、店員の操作がなくとも、その印刷完了時点で、印刷処理情報をプリント待ちリストから削除するようにしてもよい。
また、キャンセル依頼や、印刷完了により印刷処理情報をプリント待ちリストから削除する場合、その印刷処理情報を、印刷実行済リストに登録しておき、後に確認したり、或いはプリント待ちリストに復帰させることができるようにすることが好ましい。
店員が戻りボタン32の操作を行った場合は、制御部11は処理をステップF306からF309に進め、画面を前の画面に戻す。例えば図12のようなプリント待ちリストの内容表示を終了させ、通常の画面に戻す。
【0050】
以上、実施の形態としての印刷装置1の構成及び動作を説明してきたが、このような印刷装置1によれば、顧客は店頭で印刷装置1に対して画像プリントの注文を行う際に、印刷出力された写真を、待っても良いからその場で受け取りたいか、後の時点で受け取るかを選択できることになる。
従って例えば大量の枚数の印刷を注文する人は、後の時点で印刷を行うように指定し、後に受け取るようにしておけば、その場で印刷終了まで長時間待つ必要はなくなる。つまり待つことを嫌う人をその場で待たせない装置とすることができる。
また例えば図10或いは図11の処理により、プリント待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく印刷が自動的に、或いは店員の操作に応じて実行されることは、印刷装置1が使用されていない時間帯に印刷が行われるものとなり、つまりは印刷装置1を効率的に稼働できることになる。
また図11の処理として、店員の操作に応じてプリント待ちリストに登録されている印刷処理情報の印刷を行う場合、印刷処理情報(印刷ジョブ)が受け取り日時順にソートされて表示されることで、店員にとって、受取時間が早いものから印刷させるという作業を容易化することができる。
なお、印刷装置1の構成や、処理動作手順などは、上記例に限定されず、多様な変形例が考えられることはいうまでもない。
【0051】
ところで、上記実施の形態では印刷装置1として本発明の製品生成装置の例を説明してきたが、これ以外に多様な製品生成装置として本発明を適用できる。
図13は他の実施の形態としてのディスク記録装置70を示している。このディスク記録装置70は、ユーザーがメモリカード90で持参した画像データを、CD方式、DVD方式などの光ディスクとして、ライトワンス型ディスク、リライタブル型ディスクなどに記録し、その光ディスクを顧客に提供する装置である。
図13に示す装置構成は、ほぼ図2と同様になり、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。即ちこの場合、製品生成部として、図2の印刷部9に代わってディスク記録部15が設けられるものである。ディスク記録部15は、多数の未記録の光ディスクをストックし、制御部11の指示に応じて、指定された画像データを光ディスクに記録する動作を行う。
【0052】
制御部11は、例えば顧客操作に基づいて図14の処理を行えばよい。図14においてステップF401〜F406は図3のステップF101〜F106と同様である。即ちユーザーが持参したメモリカード90をメモリカードスロット4に装填したら、制御部11はメモリカード90から画像データを読み込み、その後記録する画像データの選択や設定(例えば圧縮方式、ビットレートの選択など)を、ユーザー操作に基づいて行う。
そしてステップF404では、ユーザーの指定により受け取り日時を確認し、料金投入に応じてステップF405からF406に進む。
ユーザーが即時受け取りを希望した場合は、制御部11はステップF407で、選択された画像データを光ディスクに書き込む処理を、ディスク記録部15に実行させる。この場合、ユーザーはその場で待っていることで、製品として生成された光ディスクを受け取ることができる。
一方、ユーザーが後の時点での受け取りを希望した場合は、制御部11ステップF408に処理を進め、今回の書込に関する書込処理情報(製品生成処理情報)を書込待ちリストに登録する。
上記印刷装置1の例における印刷処理情報と同様に、書込処理情報は、選択された画像データを示すファイル名/フォルダ名や、各画像データの記録設定、及び受け取り日時の情報を含む。
書込待ちリストに登録された書込処理情報については、上記図10もしくは図11のような処理により、自動的に、或いは店員の操作に応じて、光ディスク書込が実行される。
【0053】
このように光ディスクを製品として生成するディスク記録装置70の場合も、印刷装置1と同様の効果を得ることができる。
【0054】
本発明のプログラムは、印刷装置1やディスク記録装置70としての製品生成装置において図3又は図14のような処理を制御部11に実行させるプログラムとして実現できる。
このようなプログラムは、コンピュータシステム等の情報処理装置における記録媒体としてのシステムHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。例えばCD−ROM、DVD−ROM等により提供されることで、コンピュータシステムにインストールできる。
またこのプログラムは、リムーバブル記録媒体からインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態の印刷装置の外観例の説明図である。
【図2】実施の形態の印刷装置のブロック図である。
【図3】実施の形態の印刷装置の処理のフローチャートである。
【図4】実施の形態の印刷装置の処理のフローチャートである。
【図5】実施の形態の画面表示例の説明図である。
【図6】実施の形態の画面表示例の説明図である。
【図7】実施の形態の受け取り選択のための画面表示例の説明図である。
【図8】実施の形態の受け取り選択のための画面表示例の説明図である。
【図9】実施の形態のプリント待ちリストの説明図である。
【図10】実施の形態の自動印刷処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態の操作による印刷処理のフローチャートである。
【図12】実施の形態の印刷処理情報のリスト表示例の説明図である。
【図13】実施の形態のディスク記録装置のブロック図である。
【図14】実施の形態のディスク記録装置の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
1 印刷装置、3 表示入力部、4 メモリカードスロット、9 印刷部、10 メモリカードインターフェース部、11 制御部、12 CPU、13 記憶部、15 ディスク記録部、70 ディスク記録装置、90 メモリカード
【技術分野】
【0001】
本発明は画像データを用いた製品生成装置、製品生成方法、及びプログラムに関し、例えば画像データを印刷した写真画像を製品として生成する印刷サービスなどでの使用に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2001−109592号公報
【特許文献2】特開2002−359709号公報
【0003】
例えばセルフサービス型のプリント装置(キオスク端末と呼ばれる事もある)として、写真サービス店やコンビニエンスストアなどの店舗等に設置され、使用者(顧客)自身が操作して、デジタルスチルカメラで撮像した画像等をプリントできるようにしたものが知られている。
具体的には、顧客は撮像した画像データを記録した記録メディアを店頭に持ち込み、プリント装置に装填する。記録メディアとしては、例えばメモリースティック(MEMORY STICKはソニー株式会社の登録商標)等として知られているメモリカードを用いることができる。
プリント装置には、メモリカードのスロットが設けられており、顧客がメモリカードをスロットに装填すると、プリント装置はそのメモリカードに記憶されている画像データを読み込んで、表示させる。顧客は、表示された画像から印刷する画像を選択したり、枚数やサイズ等を設定する操作を行う。プリント装置はこのような顧客の操作に応じて注文を受け付け、指定された印刷を行う。顧客は印刷された写真をその場で受け取ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年のデジタルスチルカメラの普及によって、多数の人が多数の画像撮像を行うようになり、店頭で上記のようなプリント装置が使用される機会も増えている。このためプリント装置の利用頻度もあがり、あわせて一人当たりのプリント枚数も増加傾向にある。
しかしながら、店頭のプリント装置では、顧客は注文したプリントが終了するまでその場で待っていなければならない。注文枚数の多い顧客の場合、プリント終了までの待ち時間が非常に長くなる。
【0005】
このプリント装置のように、例えば店頭などで顧客が使用して、プリント画像などの製品を生成させ、それを受け取る装置では、顧客は製品生成の完了まで待たなければならず、場合によっては待ち時間が長くなってしまう。
そこで本発明では例えば店頭設置型の製品生成装置などにおいて、顧客が例えばプリント終了までなどの製品生成完了までの時間を、その場で待つことを必要としないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の製品生成装置は、画像データを取得する画像取得部と、画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部と、上記画像取得部で画像データを取得した際に、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させ、一方、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行う制御部とを備える。
例えば上記製品生成部は、画像データの印刷を行う印刷部であり、画像データを用いた製品として印刷画像の生成を行う。
また入金処理部を更に備え、上記制御部は、上記入金処理部による対価入金が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行する。
又は、上記操作入力部は、さらに処理開始の操作入力を行うことができるようにされ、上記制御部は、上記操作入力部による処理開始の操作入力が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行する。
また、上記制御部は、上記操作入力部を用いた操作が行われていないときに、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させる。
また、上記操作入力部では、上記受け取り方式指定操作で後の時点で受け取りを行う指定を行う際に、日時を指定する操作が可能とされ、上記制御部は、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、指定された日時の情報を含む製品生成処理情報を生成待ちリストに登録し、さらに上記制御部は、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報について、日時情報と現在の日時の比較結果に基づいて、上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させる。
また、表示部を更に備え、上記制御部は、上記操作入力部でリスト表示を求める操作が行われることに応じて、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報を上記表示部に表示させるとともに、表示させた製品生成処理情報のうちで、上記操作入力部での選択操作により選択された製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させる。
【0007】
本発明の製品生成方法は、画像データを取得する画像取得部と、画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部とを備えた製品生成装置の製品生成方法であり、上記画像取得部により画像データを取得するステップと、上記操作入力部による上記受け取り方式指定操作を受け付けるステップと、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させるステップと、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行うステップとを備える。
本発明のプログラムは、製品生成装置に上記製品生成方法を実行させるプログラムである。
【0008】
このような本発明では、制御部は、顧客が店頭で製品生成装置に製品生成の注文を行う際の操作入力により、直ぐに製品の受け取りを求めているか否かを判断し、顧客が即時の受け取りを要求しない場合は、その注文の内容としての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する。生成待ちリストに登録された製品生成処理情報に基づく製品生成は、その後、日時に応じて自動的に行われたり、店員等の操作によって行われることになる。例えば印刷装置を想定すると、画像プリントの注文を行う際の操作入力により、直ぐに写真画像の受け取りを希望するか、後の時点の受け取りを希望するかを顧客が選択できる。そして顧客が後の時点の受け取りを希望する場合は、その注文の内容としての印刷処理情報を印刷待ちリストに登録する。印刷待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく印刷は、その後、日時に応じて自動的に行われたり、店員等の操作によって行われることになる。
なお、このような本発明の製品生成装置は、顧客が装置に対して画像データの提供や設定を行った後、その画像データを用いた製品(商品)を生成する装置であり、例えば画像データをCD(Compact Disc)方式やDVD(Digital Versatile Disc)方式の光ディスクに記録して、その光ディスクを顧客に提供する装置なども含まれる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、顧客は店頭などで製品生成装置に対して製品生成の注文を行う際に、例えば写真画像などの製品を、待っても良いからその場で受け取りたいか、後の時点で受け取るかを選択できることになる。従って製品生成の完了まで待ちたくない人は、後の時点での受け取りを指定すればよく、その場で長時間待つ必要はなくなる。つまり待つことを嫌う人をその場で待たせない装置とすることができる。例えば店頭の印刷装置で大量の枚数の写真印刷を注文する人は、後の時点で写真を受け取るように指定しておけば、その場で印刷終了まで長時間待つ必要はなくなる。
また製品生成装置を設置している店舗にとっても、製品生成(印刷等)を閑散時間にシフトさせて実行させることもできるため、装置を効率的に稼働させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を説明する。ここでは製品生成装置の例として印刷装置を説明する。
図1(a)(b)は印刷装置1の外観例を示している。この印刷装置1は、写真店、コンビニエンスストアなどの店頭や、テーマパーク、観光地その他の商業施設などに設置され一般ユーザー(顧客)が任意に使用できるプリント注文端末として機能する装置を想定している。
【0011】
印刷装置1の筐体2の天面には、広告表示部6が配置されている。広告表示部6には、例えばLED(Light Emitting Diode)掲示板が使用される。
筐体2の正面上部には、表示入力部3が配置されている。表示入力部3として例えばタッチパネル式の表示装置が使用される。この表示入力部3では操作メニュー、操作ガイド表示、印刷する画像などの表示が行われる。またユーザーは、表示された操作手順に従って操作を行う。操作入力はタッチパネル上の任意の領域に触れることで行われる。
なお、タッチパネルではなく、操作部として操作キーを配置したキーボードやマウスなどが設けられても良い。
【0012】
筐体2の中央部にはメモリーカードを装填できるメモリーカードスロット4が設けられている。メモリカードは半導体メモリを内蔵したカード状の記録媒体であり、異なる規格のメモリカードとして複数種類のものが存在する。これらに対応するため、種類に応じた複数のメモリカードスロット4が併設されている。
また筐体2の下部には仕上がったプリント写真を顧客が取り出せる写真取出口4が設けられている。
【0013】
図1(a)のように筐体2の正面下部には、入金装置部7が配置されている。入金装置部7は、コイン投入口7aと、コイン返却口7bとを備える。顧客は入金装置部7により、注文するプリントに応じた代金を支払うことになる。
なお入金装置部7としては、クレジットカード決済装置、プリペイドカード装置、電子マネー決済装置などを用いても良い
一方、図1(b)は、入金装置部7が設けられていない例であり、これは顧客が店員に対して代金支払いを行う場合や、無料の印刷サービスを提供する場合の例となる。
【0014】
図2に印刷装置1の内部構成例を示す。
印刷装置1は、制御部11と、表示入力部3、広告表示部6、音声出力部8、入金装置部7、メモリカードインターフェース部10、印刷部9を有する。
【0015】
制御部11は、画像データの受付から印刷の実行までの動作を制御する。この制御には、ユーザーに対する各種確認画面の表示も含まれる。制御部11は、CPU(Central Processing Unit )12、記憶部13を主要な構成要素とする。
CPU12は印刷装置1の動作制御のための演算処理や各部への制御信号の供給を行う。CPU12は、後述する動作を実現するために、動作プログラムや操作入力に応じて各部を制御する。
またCPU12ではソフトウエアによる計時処理として、常に現在の日時(年月日時分秒)を計数している。なお、時計部をハードウエアにより設けても良い。
【0016】
記憶部13は、CPU12において実行されるプログラムコードを格納したり、実行中の作業データを一時保管するために使用されたり、画像データを格納する記憶装置である。この図の場合、記憶部13は、揮発メモリ、不揮発性メモリの双方を含むものとして示している。例えばプログラムを格納するROM(Read Only Memory)、演算ワーク領域や各種一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)、EEP−ROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリを含む。
さらにハードディスク装置も記憶部13に含むものとして示している。ハードディスク装置は、例えばメモリカード90から取り込んだ画像データの保存に用いられる。
【0017】
表示入力部3は、ユーザーに対する指示や操作を促す各種画面や印刷する画像を表示する表示デバイスと、タッチパネルに対する操作をCPU12に通知する入力デバイスとで構成される。CPU12は、表示入力部3における表示動作制御し、後述するような各種の表示動作を実行させるとともに、表示入力部3のタッチパネルにより入力されるユーザー操作を受け付ける処理を行う。
【0018】
広告表示部6は、CPU12の制御に基づいて、例えば予め定めたパターンに従ってLEDの点灯と消灯を実行し、所定の広告情報を表示する。
音声出力部8は、ユーザーに対する指示、操作、注意喚起等のためのメッセージ音声や電子音を出力するオーディオシステムであり、音声信号発生部、オーディオ回路やスピーカーにより構成される。CPU12は所定のタイミングで音声出力部8に所定の音声出力を実行させるように制御する。
【0019】
入金装置部7は、ユーザーのコイン投入による代金処理を行う装置部であり、コイン投入口7aに投入されたコインの判別装置部、投入金額や釣り銭の計算処理部、コイン格納部、釣り銭や返却金をコイン返却口7bに排出する返金処理部などを有する。ユーザーに代金を求める場合、入金装置部7は投入金額をCPU12に通知し、CPU12は入金装置部7において適正な代金が投入されたか否かを確認する。
なお、図1(b)の印刷装置1の場合、このような入金装置部7は設けられない。
【0020】
メモリカードインターフェース部10は、メモリカードスロット4に装填されたメモリカード90からのデータ転送を行うことで画像データを取得する画像取得部である。CPU12はメモリカードインターフェース部10を介してメモリカード90からの画像データの読出を行うことでユーザーが持ち込んだメモリカード90から画像データを取得する。CPU12はメモリカード90から読み出した画像データは、例えば記憶部13におけるハードディスク装置に記憶させる。
【0021】
印刷部9は画像データを印刷用紙に印刷する1又は複数台の印刷デバイスで構成される。この例の場合、第1プリンタ9a、第2プリンタ9bとして2台の印刷デバイスを有する構成を示している。複数の印刷デバイスを配備するのは、要求される品質に応じて異なる印刷方式のプリンタを必要とする場合や、多様な印刷用紙サイズに対応できるようにする場合、さらには、複数の印刷デバイスを並列利用して印刷時間を短縮したい場合、などの事情による。
CPU12は印刷部9の第1プリンタ9a、第2プリンタ9bによる印刷実行の制御を行う。例えば第1,第2プリンタが、印刷する用紙サイズの違いに対応するものとされる場合は、CPU12はユーザーが指定した印刷サイズに従って、いずれかの一方を選択して印刷を実行させる。
印刷部9で印刷されたプリント画像は、ユーザーに提供する製品として写真取出口4に送られる。
【0022】
本例の印刷装置1は以上のように構成される。
なお、本発明請求項における各部は、この印刷装置1において次の装置部に相当する。
画像取得部:メモリカードスロット4、メモリカードインターフェース部10
製品生成部:印刷部9
操作入力部:表示入力部3
制御部:制御部11
入金処理部:入金装置部7
表示部:表示入力部3
【0023】
この印刷装置1が店頭などに配置されており、顧客であるユーザーは自分のデジタルスチルカメラなどで撮像した画像データを、この印刷装置1を使用してプリントすることができる。
顧客は最初に、持参したメモリーカード90をメモリカードスロット4に挿入し、ディスプレイに表示された操作手順に従って注文に最低限必要な情報を入力する。本例の印刷装置1の場合、この入力の際に、受け取り方式指定操作として即時受け取りと、後の時点での受け取りを選択することができる。
ユーザーが即時受け取りを指定した場合、印刷装置1は、メモリカード90から読み込んだ画像の全部又は一部について、ユーザーが指定した枚数やサイズ等に基づく印刷を即座に実行する。この場合、ユーザーはその場で待っていることで、印刷された写真画像を受け取ることができる。
一方、ユーザーが後の時点での受け取りを指定した場合、印刷装置1ではその時点では印刷を実行せず、今回のユーザー操作に基づく設定内容や受け取り時間を含む製品生成処理情報をプリント待ちリストに登録し、後の時点で自動的に、又は店員等の操作に応じて印刷を実行することになる。その場合、ユーザーは指定した時間に再度、訪れることで、製品、即ち印刷された写真画像を受け取ることができる。
【0024】
これらの動作を、図3以降で詳細に説明する。
図3は、図1(a)の印刷装置1を用いて顧客であるユーザーが操作を行い、印刷装置1に所望のプリントを実行させる場合における、印刷装置1の制御部11の制御に基づく処理を示している。
図3のステップF101〜F105は、制御部11がユーザー操作に応じて実行する処理である。
【0025】
ステップF101では、ユーザーのメモリカード90の挿入に関する処理を行う。例えば制御部11は、通常時は表示入力部3に、プリントサービスのタイトル画像などを表示しており、ユーザーが、この画面を見ることで、当該印刷装置1がプリントサービス用の装置であることを認識できるようにしている。そしてユーザーが使用を開始するために画面に触れたこと(タッチ操作)を検出したら、制御部11は、表示入力部3に例えば図5(a)のような画面を表示させる。
この図5(a)の画面は、ユーザーが持参したメモリカード90の種類を選択させる画面であり、メモリカード選択画像31として、複数種類のメモリカード90を表示させる。また、この図5(a)の画面や、以降説明する各画面では、表示を前の画面を戻すための操作アイコンとして戻りボタン32も表示させており、制御部11は、ユーザーが戻りボタン32に触れる操作を行った場合は、前の画面に戻すようにする。
図5(a)のような画面に対して、ユーザーは持参したメモリカード90の種類に該当するメモリカード選択画像31に触れる操作を行い、制御部11は、その選択操作を検知することで、メモリカード90の種類を認識する。
そして制御部11は、ユーザーの選択操作を検知したら、メモリカード90を、その種類に対応するメモリカードスロット4に挿入するようにメッセージ表示を行う。
【0026】
メモリカード90がメモリカードスロット4に装填されたら、制御部11はステップF102で、装填されたメモリカード90からの画像データの読込処理を行う。即ちCPU12はメモリカードインターフェース部10を介してメモリカード90に記憶されている画像データを読み込み、画像データを記憶部13としての例えばハードディスク装置に格納する。
なお本例では、ユーザーがメモリカード90により画像データを持参するものとしているが、光ディスク、フレキシブルディスクなどで画像データを持ち込み、これを印刷装置1が読み込むようにしたり、或いは携帯電話器、PDA(Personal Digital Assistants)等からのデータ通信により画像データを印刷装置1に送信することなども可能である。またIrDA(Infrared Data Association)やブルートゥース(Bluetooth)などの規格の無線通信で送信することも可能である。
【0027】
画像データの読込処理が完了したら、次にステップF103の画像選択処理を行う。制御部11は、例えば図5(b)に示すように、表示入力部3において読み込んだ画像データの一覧表示を実行させる。例えば読みこんだ各画像データのサムネイル画像を一覧表示する。図5(b)の画面では、各画像データについてのサムネイル画像33や、操作アイコンとして、前の画面に戻る戻りボタン32、前のフォルダに戻る戻りボタン34、ヘルプボタン35、前後へのページ送りボタン36,37、全選択ボタン38、選択完了ボタン39などを表示させる。制御部11は、各種アイコン32,34,35,36,37,38,39に対してユーザーがタッチ操作を行うことに応じて、画面戻し、ガイド表示、ページ送り/戻し、全選択、選択完了などの処理を行う。
ユーザーは、各種操作アイコン32,34,35,36,37,38,39やサムネイル画像33に対するタッチ操作により、プリントしたい画像の選択や、各画像についての設定を行うことができる。
【0028】
例えばユーザーが或るサムネイル画像33にタッチした場合、制御部11はその画像についての設定画面として例えば図6の画面を表示入力部3に表示させる。
この設定画面では、ユーザーが選択した画像の拡大表示40と、料金表示41、枚数設定ボタン42、回転設定ボタン43、サイズ調整ボタン44、設定終了ボタン45、及び戻りボタン32,ヘルプボタン35が表示される。
ユーザーは、枚数設定ボタン42、回転設定ボタン43、サイズ調整ボタン44を用いて、選択した画像に関するプリント枚数や画像回転、サイズ調整を行うことができる。
ユーザーが設定終了ボタン45にタッチしたら、制御部11は、それまでのユーザー操作による設定を確定させる。つまり選択された画像についての設定として確定させ、画面を図5(b)の一覧表示に戻す。
ユーザーは、プリントしたい画像を、それぞれ図5(b)の一覧表示されたサムネイル画像33で選択するとともに、図6のような設定画面でプリント枚数などを決めていき、制御部11は、各画像についての設定を確定させる。
このようにステップF103の処理としては、制御部11はプリントする画像の選択のための表示や、選択画像の設定のための表示を行うと共に、ユーザー操作を受け付けて、選択画像やその設定を決めていく。そして図5(b)の画面上で選択完了ボタン39がタッチされた時点で、制御部11はユーザーの選択及び設定操作完了と判断し、プリントすべき画像と、プリントする画像についての枚数、回転、サイズ等の設定を確定させることになる。
【0029】
次に制御部11はステップF104で、受け取り時間選択処理を行う。
例えば図7(a)のように、表示入力部3に受け取り方法を選択させる画面を表示させる。ここでは受け取り選択ボタン51,52により、この場で受け取るか(即時受け取り)、明日受け取るか(後の時点の受け取り)をユーザーが選択できるようにする。
なお、受け取り方式の選択は、即時受け取りと後の時点での受け取りとを選択できるようにするものであり、その選択のための表示態様や選択方式は多様に考えられる。
図7(a)は、即時受け取りか、明日の受け取りを選択できるようにする例であるが、受取時間を「明日」などに限定せずに、ユーザーが指定できるようにしてもよい。
例えば図7(b)のように、受け取り選択ボタン51,52として、この場で受け取るか、後の時点で受け取るかをユーザーが選択できるようにする。そして受け取り選択ボタン53により後の時点での受け取りが選択された場合、制御部11は図8(a)のように時間指定画面を表示させ、受け取り時間指定ボタン54により、例えば1時間後、3時間後、6時間後、明日、明後日などをユーザーが指定できるようにしても良い。
さらには、図7(b)→図8(a)というような画面遷移を行わずに、図8(b)のような選択画面を表示させてもよい。即ち即時指定ボタン55と時間指定ボタン54を同時に表示させる。ユーザーは即時受け取りを希望する場合は即時指定ボタン55にタッチし、後の時点での受け取りを希望する場合は、時間指定ボタン54のうちのいずれか希望の時間をタッチするようにする。
【0030】
なお、図8(a)或いは図8(b)のように、時間指定ボタン54として、「1時間後」「3時間後」など、現在時刻から相対的な時間として受取時間を選択させるようにする場合、図示の通り、その相対時間に該当する日時を表示させると良い。例えば現在時刻が3月31日の13時であったとしたら、「1時間後」の時間指定ボタン54には受け取り日時として「14時」と表示し、また「明日」の時間指定ボタン54には受け取り日時として「4月1日」という表示を行う。
また、受け取り日時をより多様に指定させるために、図8のようなボタン形式ではなく、ユーザーが、実際に日時を数値で入力できるような画面表示を行っても良い。
【0031】
以上のような画面表示とそれに対するユーザー操作により、制御部11はユーザーが希望する受け取り日時を判別する。この時点で、ユーザーの注文内容が確定することになる。即ち、プリントすべき画像(読み込んだ画像データのファイル名/フォルダ名など、画像データを特定できる情報)と、プリントする画像についての枚数、回転、サイズ等の設定と、受け取り時間が注文内容として確定され、制御部11はこれを1つの印刷ジョブとしての印刷処理情報とする。この印刷処理情報は、プリント画像という製品を生成するための製品生成処理情報である。
【0032】
ステップF104までの処理でユーザーの注文内容が確定したら、制御部11はステップF105で料金投入処理を行う。例えば注文内容における印刷枚数等に応じた料金を表示入力部3に表示し、ユーザーに料金投入を促す。
ユーザーがコイン投入口7aから必要な料金を投入すると、入金装置部7が入金処理を行い、投入料金が制御部11に通知される。制御部11は、必要な料金の投入を確認した時点で、処理をステップF105からステップF106に進める。
【0033】
制御部11はステップF106では、今回受け付けた注文について、上記のように選択された受け取り方式を確認し、処理を分岐する。即ちステップF104の際に、即時受け取りが選択されていた場合は、処理をステップF107に進め、直ぐに注文に応じたプリントの実行制御を行う。この場合、印刷部9で上記の印刷処理情報に基づく印刷、即ちユーザーが選択した各画像について設定した枚数やサイズでの印刷が即時実行されることになる。
ユーザーは、その場で待っていることで、印刷されたプリント写真を受け取ることができる。
【0034】
一方、ステップF104の際に、後の時点での受け取りが選択されていた場合は、制御部11は処理をステップF106からF108に進め、注文に応じたプリントはその時点では実行せず、今回の注文としての印刷処理情報、即ちプリントすべき画像を示すファイル名/フォルダ名と、プリントする各画像についての枚数、回転、サイズ等の設定と、受け取り時間について、プリント待ちリストに登録する。
プリント待ちリストとは、ステップF103,F104で決定された印刷処理情報を記憶しておくリストであり、後の時点で印刷することを予約する情報である。プリント待ちリストには、例えば図9のように、識別番号(ID)とともに、受け取り指定日時や注文内容(選択された画像とそれらの印刷枚数等の設定)を登録する。このプリント待ちリストとしての記憶領域が記憶部13に用意され、CPU12は、後の時点での受け取りが指定された注文が入る毎に、その印刷処理情報をプリント待ちリストに追加登録していく。
ステップF108で印刷処理情報をプリント待ちリストに登録する際には、CPU12は注文番号としてのIDを付加する。また受け取り指定日時としては、例えば相対時間や、「明日」などと指定された日時についての実際の日時(例えば年月日時分)を記憶しておく。
このようにプリント待ちリストに印刷処理情報を登録して、その時点の処理を終える。この場合、顧客はその時点で印刷装置1から離れて、後の時点でプリント画像を受け取りにくればよい。
【0035】
なお、図1(b)に示したように入金装置部が設けられない印刷装置1の場合は、制御部11は図4の処理を行うようにする。図4において図3と同一の処理は同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
制御部11は、ステップF101,F102,F103については図3の場合と同様に顧客ユーザーの操作に応じて、印刷する画像の選択や設定までの処理を行う。
図1(b)のような印刷装置1は、例えば店員が顧客から料金を受け取る店舗に配置されるものである。ステップF103までの処理で、注文内容として、プリントする画像や枚数が決定されたら、ステップF104,F105Aとしての処理に係る操作は店員が行うようにする。ステップF104では、制御部11は受け取り方式の選択のための画面表示を行う。店員は、顧客に対して受け取りの希望を尋ね、それに応じて即時受け取りか、後の時点での受け取りかを指定する入力(更には後の時点での受け取りの場合は受け取り日時を指定する入力を行う場合もある)を行う。制御部11は、この店員の入力によって、受け取り方式を確定させる。なお、もちろん店員ではなく顧客が受け取りに関する入力操作をしてもよい。
【0036】
ここまでの処理で注文内容が確定したら、店員は顧客に対して、その注文に応じた料金を受け取る。そして注文完了による処理の実行の操作を行う。
この場合、店員の操作として、注文完了により処理開始を指示するための操作が可能とされている。制御部11はステップF105Aとして、例えば店員のパスワード入力など特定の操作に応じて、処理開始の操作を受け付ける。即ち顧客ユーザーが勝手に操作できないような操作方式で、注文完了により処理開始の操作を受け付けるようにする。そして店員の操作によりステップF106に進み、上記図3の場合と同様にステップF107のプリント実行か、ステップF108のプリント待ちリストへの印刷処理情報の登録を行う。
【0037】
即ち図3の処理は、ユーザーが代金投入することを条件として、実際の印刷(或いはプリント待ちリストへの登録=後の印刷の予約)を行うことに対し、図4の処理は、店員が代金を受け取ったうえで所定の操作を行うことで、実際の印刷(或いはプリント待ちリストへの登録=後の印刷の予約)を行うようにするものである。
なお、図1(b)のような印刷装置1を無料で使用できるようにする場合は、図4のステップF105Aの際の操作においてパスワード等を必要としないようにし、誰でもできるようにすればよい。
【0038】
プリント待ちリストに登録された印刷ジョブとしての各印刷処理情報に基づく実際の印刷動作は、自動的に、もしくは店員等の操作に応じて実行される。
印刷装置1がプリント待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく実際の印刷を自動的に行うための処理を図10に示す。
【0039】
図10の処理は、顧客ユーザーが印刷装置1を使用していないときに行われる。即ち顧客が使用していないときに、制御部11は処理をステップF201からF202に進める。
ステップF202では、制御部11はプリント待ちリストを検索し、最初の注文としての印刷ジョブ、例えばプリント待ちリストとしての多数の印刷処理情報のうち、その時点で先頭に登録されている印刷処理情報を抽出する。そしてステップF203で、最初の印刷処理情報における受け取り指定日時を変数PrintTimeに代入する。さらにステップF204で、最初の印刷処理情報におけるID番号を変数PrintIDに代入する。
例えば図9のようにプリント待ちリストの登録が行われている場合、リストの先頭の印刷処理情報として、ID001の印刷処理情報が抽出され、その受け取り指定日時「2006年4月1日12時30分」が変数PrintTimeに、またID番号「ID001」が変数PrintIDに代入されることになる。
【0040】
ステップF205では他にプリント待ちの注文があるか否かを確認する。つまりプリント待ちリストに他の印刷処理情報が登録されているかの確認である。他の印刷処理情報が登録されている場合は、ステップF206に進み、リスト上で次の注文としての印刷処理情報における受け取り指定日時を変数NextTimeに代入し、またステップF207で、そのID番号を変数NextIDに代入する。プリント待ちリストが図9の状態の場合、次の印刷処理情報として、ID002の印刷処理情報が抽出され、その受け取り指定日時「2006年4月2日10時00分」が変数NextTimeに、またID番号「ID002」が変数NextIDに代入されることになる。
【0041】
ステップF208では、変数PrintTimeと変数NextTimeを比較する。変数PrintTimeの日時の方が変数NextTimeの日時よりも先であれば、ステップF205に戻る。
一方、変数PrintTimeの日時の方が変数NextTimeの日時よりも後であれば、ステップF209に進み、変数NextTimeの日時を変数PrintTimeに代入する。即ち変数PrintTimeを更新する。またステップF210で、変数NextIDの値を変数PrintIDに代入する。即ち変数PrintIDを更新する。そしてステップF205に戻る。
【0042】
ステップF205では、再び、他にプリント待ちの注文があるか否かが確認され他の印刷処理情報が登録されている場合は、ステップF206、F207に進む。プリント待ちリストが図9の状態の場合、次の印刷処理情報として、ID003の印刷処理情報が抽出され、その受け取り指定日時「2006年4月1日10時00分」が変数NextTimeに、またID番号「ID003」が変数NextIDに代入されることになる。そしてステップF208〜F210の処理が行われる。
【0043】
このステップF205〜F210の処理により、プリント待ちリストの中で、最も早い日時が指定されている印刷処理情報が選ばれることになる。即ち、ステップF206〜F210の処理が繰り返され、受け取り日時の比較結果に応じて変数PrintTimeと変数PrintIDが更新または維持されていくことで、ステップF205で、他にプリント待ちの注文が無いとされた時点で、変数PrintIDでしめされるIDの印刷処理情報が、最も早く受取時間が到達する印刷ジョブであると判断できることになる。
【0044】
最も早く受取時間が到達する印刷ジョブとしての印刷処理情報が判別されたら、ステップF211で、現在の日時と、変数PrintTimeで示されている日時、つまり当該印刷処理情報の受け取り日時を比較する。
例えば現在の日時が、その印刷処理情報の受け取り日時を過ぎていたら、制御部11はステップF211からF212に処理を進め、その印刷処理情報に基づく印刷を、印刷部9に実行させるように制御する。
このようにプリント待ちリストから選択されて自動的に印刷が行われることで生成されるプリント画像は、例えば店員によって保管され、顧客が来店したときに、受け渡される。
一方、現在の日時が、その印刷処理情報の受け取り日時に達していなければ、印刷を行わずに処理を終える。
【0045】
なお、ステップF211の比較処理の例は多様に考えられる。例えば現在日時が、印刷処理情報の受け取り日時を越えた時点で印刷を行うと、顧客の受け取りに間に合わないことも考えられるので、例えば変数PrintTimeを、現在の日時の30分後、或いは1時間後などと比較してもよい。これは受け取り日時の30分前、或いは1時間前などに印刷を実行するようにするものである。もちろん、受け取り日時よりさらに早い時点で印刷が行われるようにしてもよいし、例えばステップF211の処理を行わず、プリント待ちリストから受け取り日時が最も早いものとして選択された印刷処理情報について、逐次印刷を実行していくようにしてもよい。
【0046】
また、図10の処理で或る印刷処理情報に基づく印刷が行われたら、制御部11は、その印刷処理情報をプリント待ちリストから削除する。なお、印刷実行済リストを記憶する領域を記憶部13に用意しておき、プリント待ちリストから削除した印刷処理情報については、その印刷実行済リストに登録しておき、後に確認できるようにしたり、プリント待ちリストに復帰させることができるようにすることが好ましい。
【0047】
次に、プリント待ちリストに登録された印刷ジョブとしての各印刷処理情報に基づく実際の印刷動作を店員等の操作に応じて実行する場合について図11,図12で説明する。
印刷装置1では、店員等の特定の人のみが操作できるような操作モードを用意する。例えばパスワード入力や、一般の顧客ユーザーには示されない特殊な操作手順などである。そしてこのような特定の操作として、プリント待ちリストに登録されている印刷処理情報についての印刷を行うための操作が行われたら、制御部11は図11の処理をステップF301からF302に進める。
ステップF302では、制御部11ではプリント待ちリストに登録されている各印刷処理情報を、その受け取り日時順にソートする処理を行う。そしてステップF303で、プリント待ちリストの内容を、ソート結果としての受け取り日時順に表示入力部3に表示させる。
例えば図12に表示例を示している。この表示画面では、リスト表示60として、例えば図9のようなプリント待ちリストの内容の印刷処理情報が、受け取り日時順に示されている。また、各印刷処理情報を選択するためのカーソル61や、表示されるリスト内容を進めたり戻したりする前ボタン62,次ボタン63が表示される。さらに実行ボタン64,削除ボタン65、戻りボタン32などが表示される。
店員は、このような表示を見ながら、印刷を実行させたり、不要になった印刷処理情報を削除する操作を行うことができる。
店員が、前ボタン62,次ボタン63にタッチした場合は、制御部11は、それに応じて表示されるリスト内容を前、又は後ろに送るようにする。またリスト上の印刷処理情報をタッチすることで、制御部11はその印刷処理情報にカーソル61を位置させ、選択中の印刷処理情報を明示するようにする。
制御部11は、これらの操作に応じた表示処理をステップF303で行う。
【0048】
また制御部11は、店員の操作として実行ボタン64、削除ボタン65、戻りボタン32の操作を、ステップF304,F305,F306で監視する。
店員が、或る印刷処理情報がカーソル61により選択中とされている状態で実行ボタン64にタッチした場合、制御部11は処理をステップF304からF307に進め、その選択されている印刷処理情報についての印刷の実行制御を行う。即ち選択された印刷処理情報に基づく印刷を印刷部9において実行させる。
このように印刷が行われることで生成されるプリント画像は、店員によって保管され、後に顧客が来店したときに、受け渡される。
店員は、例えば印刷装置1があまり使用されない閑散時間に、このように印刷ジョブを選択して印刷待ちの印刷処理情報に基づく印刷を任意に実行させることができる。
【0049】
また店員が、或る印刷処理情報がカーソル61により選択中とされている状態で削除ボタン65にタッチした場合、制御部11は処理をステップF305からF308に進め、その選択されている印刷処理情報をプリント待ちリストから削除する処理を行う。例えば顧客が注文をキャンセルするように依頼してきた場合や、上記の実行操作により印刷を完了した印刷処理情報について、プリント待ちリストから削除することができる。
なお、ステップF307で印刷を行った際には、制御部11は、店員の操作がなくとも、その印刷完了時点で、印刷処理情報をプリント待ちリストから削除するようにしてもよい。
また、キャンセル依頼や、印刷完了により印刷処理情報をプリント待ちリストから削除する場合、その印刷処理情報を、印刷実行済リストに登録しておき、後に確認したり、或いはプリント待ちリストに復帰させることができるようにすることが好ましい。
店員が戻りボタン32の操作を行った場合は、制御部11は処理をステップF306からF309に進め、画面を前の画面に戻す。例えば図12のようなプリント待ちリストの内容表示を終了させ、通常の画面に戻す。
【0050】
以上、実施の形態としての印刷装置1の構成及び動作を説明してきたが、このような印刷装置1によれば、顧客は店頭で印刷装置1に対して画像プリントの注文を行う際に、印刷出力された写真を、待っても良いからその場で受け取りたいか、後の時点で受け取るかを選択できることになる。
従って例えば大量の枚数の印刷を注文する人は、後の時点で印刷を行うように指定し、後に受け取るようにしておけば、その場で印刷終了まで長時間待つ必要はなくなる。つまり待つことを嫌う人をその場で待たせない装置とすることができる。
また例えば図10或いは図11の処理により、プリント待ちリストに登録された印刷処理情報に基づく印刷が自動的に、或いは店員の操作に応じて実行されることは、印刷装置1が使用されていない時間帯に印刷が行われるものとなり、つまりは印刷装置1を効率的に稼働できることになる。
また図11の処理として、店員の操作に応じてプリント待ちリストに登録されている印刷処理情報の印刷を行う場合、印刷処理情報(印刷ジョブ)が受け取り日時順にソートされて表示されることで、店員にとって、受取時間が早いものから印刷させるという作業を容易化することができる。
なお、印刷装置1の構成や、処理動作手順などは、上記例に限定されず、多様な変形例が考えられることはいうまでもない。
【0051】
ところで、上記実施の形態では印刷装置1として本発明の製品生成装置の例を説明してきたが、これ以外に多様な製品生成装置として本発明を適用できる。
図13は他の実施の形態としてのディスク記録装置70を示している。このディスク記録装置70は、ユーザーがメモリカード90で持参した画像データを、CD方式、DVD方式などの光ディスクとして、ライトワンス型ディスク、リライタブル型ディスクなどに記録し、その光ディスクを顧客に提供する装置である。
図13に示す装置構成は、ほぼ図2と同様になり、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。即ちこの場合、製品生成部として、図2の印刷部9に代わってディスク記録部15が設けられるものである。ディスク記録部15は、多数の未記録の光ディスクをストックし、制御部11の指示に応じて、指定された画像データを光ディスクに記録する動作を行う。
【0052】
制御部11は、例えば顧客操作に基づいて図14の処理を行えばよい。図14においてステップF401〜F406は図3のステップF101〜F106と同様である。即ちユーザーが持参したメモリカード90をメモリカードスロット4に装填したら、制御部11はメモリカード90から画像データを読み込み、その後記録する画像データの選択や設定(例えば圧縮方式、ビットレートの選択など)を、ユーザー操作に基づいて行う。
そしてステップF404では、ユーザーの指定により受け取り日時を確認し、料金投入に応じてステップF405からF406に進む。
ユーザーが即時受け取りを希望した場合は、制御部11はステップF407で、選択された画像データを光ディスクに書き込む処理を、ディスク記録部15に実行させる。この場合、ユーザーはその場で待っていることで、製品として生成された光ディスクを受け取ることができる。
一方、ユーザーが後の時点での受け取りを希望した場合は、制御部11ステップF408に処理を進め、今回の書込に関する書込処理情報(製品生成処理情報)を書込待ちリストに登録する。
上記印刷装置1の例における印刷処理情報と同様に、書込処理情報は、選択された画像データを示すファイル名/フォルダ名や、各画像データの記録設定、及び受け取り日時の情報を含む。
書込待ちリストに登録された書込処理情報については、上記図10もしくは図11のような処理により、自動的に、或いは店員の操作に応じて、光ディスク書込が実行される。
【0053】
このように光ディスクを製品として生成するディスク記録装置70の場合も、印刷装置1と同様の効果を得ることができる。
【0054】
本発明のプログラムは、印刷装置1やディスク記録装置70としての製品生成装置において図3又は図14のような処理を制御部11に実行させるプログラムとして実現できる。
このようなプログラムは、コンピュータシステム等の情報処理装置における記録媒体としてのシステムHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。例えばCD−ROM、DVD−ROM等により提供されることで、コンピュータシステムにインストールできる。
またこのプログラムは、リムーバブル記録媒体からインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態の印刷装置の外観例の説明図である。
【図2】実施の形態の印刷装置のブロック図である。
【図3】実施の形態の印刷装置の処理のフローチャートである。
【図4】実施の形態の印刷装置の処理のフローチャートである。
【図5】実施の形態の画面表示例の説明図である。
【図6】実施の形態の画面表示例の説明図である。
【図7】実施の形態の受け取り選択のための画面表示例の説明図である。
【図8】実施の形態の受け取り選択のための画面表示例の説明図である。
【図9】実施の形態のプリント待ちリストの説明図である。
【図10】実施の形態の自動印刷処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態の操作による印刷処理のフローチャートである。
【図12】実施の形態の印刷処理情報のリスト表示例の説明図である。
【図13】実施の形態のディスク記録装置のブロック図である。
【図14】実施の形態のディスク記録装置の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
1 印刷装置、3 表示入力部、4 メモリカードスロット、9 印刷部、10 メモリカードインターフェース部、11 制御部、12 CPU、13 記憶部、15 ディスク記録部、70 ディスク記録装置、90 メモリカード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを取得する画像取得部と、
画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、
画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部と、
上記画像取得部で画像データを取得した際に、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させ、一方、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする製品生成装置。
【請求項2】
上記製品生成部は、画像データの印刷を行う印刷部であり、画像データを用いた製品として印刷画像の生成を行うことを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項3】
入金処理部を更に備え、
上記制御部は、上記入金処理部による対価入金が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項4】
上記操作入力部は、さらに処理開始の操作入力を行うことができるようにされ、
上記制御部は、上記操作入力部による処理開始の操作入力が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項5】
上記制御部は、上記操作入力部を用いた操作が行われていないときに、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させることを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項6】
上記操作入力部では、上記受け取り方式指定操作で後の時点で受け取りを行う指定を行う際に、日時を指定する操作が可能とされ、
上記制御部は、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、指定された日時の情報を含む製品生成処理情報を生成待ちリストに登録し、
さらに上記制御部は、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報について、日時情報と現在の日時の比較結果に基づいて、上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させることを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項7】
表示部を更に備え、
上記制御部は、上記操作入力部でリスト表示を求める操作が行われることに応じて、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報を上記表示部に表示させるとともに、表示させた製品生成処理情報のうちで、上記操作入力部での選択操作により選択された製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させることを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項8】
画像データを取得する画像取得部と、
画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、
画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部とを備えた製品生成装置の製品生成方法として、
上記画像取得部により画像データを取得するステップと、
上記操作入力部による上記受け取り方式指定操作を受け付けるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行うステップと、
を備えたことを特徴とする製品生成方法。
【請求項9】
画像データを取得する画像取得部と、
画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、
画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部とを備えた製品生成装置の動作制御を行うプログラムとして、
上記画像取得部により画像データを取得するステップと、
上記操作入力部による上記受け取り方式指定操作を受け付けるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行うステップと、
を製品生成装置に実行させるプログラム。
【請求項1】
画像データを取得する画像取得部と、
画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、
画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部と、
上記画像取得部で画像データを取得した際に、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させ、一方、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする製品生成装置。
【請求項2】
上記製品生成部は、画像データの印刷を行う印刷部であり、画像データを用いた製品として印刷画像の生成を行うことを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項3】
入金処理部を更に備え、
上記制御部は、上記入金処理部による対価入金が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項4】
上記操作入力部は、さらに処理開始の操作入力を行うことができるようにされ、
上記制御部は、上記操作入力部による処理開始の操作入力が確認されることに応じて、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成の実行制御、もしくは取得した画像データについての製品生成処理情報の生成待ちリストへの登録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項5】
上記制御部は、上記操作入力部を用いた操作が行われていないときに、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させることを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項6】
上記操作入力部では、上記受け取り方式指定操作で後の時点で受け取りを行う指定を行う際に、日時を指定する操作が可能とされ、
上記制御部は、上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合は、指定された日時の情報を含む製品生成処理情報を生成待ちリストに登録し、
さらに上記制御部は、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報について、日時情報と現在の日時の比較結果に基づいて、上記製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させることを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項7】
表示部を更に備え、
上記制御部は、上記操作入力部でリスト表示を求める操作が行われることに応じて、上記生成待ちリストに登録されている上記製品生成処理情報を上記表示部に表示させるとともに、表示させた製品生成処理情報のうちで、上記操作入力部での選択操作により選択された製品生成処理情報に基づく製品生成を、上記製品生成部に実行させることを特徴とする請求項1に記載の製品生成装置。
【請求項8】
画像データを取得する画像取得部と、
画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、
画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部とを備えた製品生成装置の製品生成方法として、
上記画像取得部により画像データを取得するステップと、
上記操作入力部による上記受け取り方式指定操作を受け付けるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行うステップと、
を備えたことを特徴とする製品生成方法。
【請求項9】
画像データを取得する画像取得部と、
画像データを用いた製品を生成する製品生成部と、
画像データを用いた上記製品の生成のための設定操作、及び上記製品についての即時受け取りと、後の時点での受け取りとを選択する受け取り方式指定操作を行うことのできる操作入力部とを備えた製品生成装置の動作制御を行うプログラムとして、
上記画像取得部により画像データを取得するステップと、
上記操作入力部による上記受け取り方式指定操作を受け付けるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により即時受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての上記製品生成部での製品生成を実行させるステップと、
上記操作入力部による受け取り方式指定操作により後の時点での受け取りが指定された場合に、取得した画像データについての製品生成処理情報を生成待ちリストに登録する処理を行うステップと、
を製品生成装置に実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−241815(P2007−241815A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−65521(P2006−65521)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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