説明

製袋充填装置

【課題】置換ガスの充填量が適量で過度に膨張しない包装袋の製造を可能とする製袋充填装置を提供する。
【解決手段】横シール手段29の下流側に、包装材を押圧する押圧手段44が設けられており、縦シール部と底シール部の形成により有底筒状体となった包装材Sへの被充填物Jの充填とガス置換後に、押圧手段44により包装材Sを押圧することにより包装材S内の置換ガスを包装材Sの袋口から抜いて減らした状態で、横シール手段29により袋口に天シール部を形成して封止することで製袋を完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は製袋充填装置に係り、特に不活性ガスを吹き込んだ上で削り節等の被充填物を密封包装した包装袋を製造するための製袋充填装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
削り節等の食品は、腐敗や変質を防止するため、包装袋内の空気を窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスで置換してから密封包装されている。
この種の包装装置としては、特許文献1に記載された製袋充填装置がある。この製袋充填装置では、連続したシート状の包装材が筒状体とされ、さらに横方向にシールされて有底の袋体になった後に、当該袋体内への被充填物の充填と合わせて不活性ガスの吹き込みによるガス置換が行われ、その後に当該袋体の袋口がシール封止されて製袋充填が完了するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−133030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
而して、上記従来の製袋充填装置では、不活性ガスを袋体内に吹き込んで袋内を膨らました後そのまま袋口をシール封止めしているので、密封包装後の個々の包装袋はかなり膨張している。したがって、それらをまとめて外装する場合に、外装が大きくなるなどの問題がある。
本発明は上記従来の問題点に着目してなされたものであり、不活性ガスの充填量が適量で過度に膨張しない包装袋を製造できる装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、長手方向に送り出される連続したシート状の包装材からの縦シール手段と横シール手段による製袋と、前記横シール手段による底シール部と天シール部の形成の間における被充填物の充填とガス置換により、包装袋を順次製造する製袋充填装置において、前記横シール手段の下流側に、包装材を押圧する押圧手段が設けられており、縦シール部と底シール部の形成により有底筒状体となった包装材への被充填物の充填とガス置換後に、前記押圧手段により前記包装材を押圧することにより前記包装材内の置換ガスを前記包装袋の袋口から抜いて減らした状態で、前記横シール手段により前記袋口に天シール部を形成して封止することで製袋を完了することを特徴とする製袋充填装置である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載した製袋充填装置において、前記横シール手段の上流側には包装袋を上下で完全遮断する完全遮断手段と、被充填物の落下は不能だが上方へのガス抜け可能に隙間をあけて半遮断する半遮断手段とが上流側から順次設けられており、前記完全遮断時に被充填物が落下充填され、前記半遮断時に押圧手段による押圧及び横シール手段による長手方向に連なる包装材の底シール部及び天シール部の形成が行われることを特徴とする製袋充填装置である。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載した製袋充填装置において、横シール手段の上流側に包装袋の袋口閉鎖手段が設けられており、前記袋口閉鎖手段で前記包装袋の袋口が閉鎖された後に前記横シール手段により横シールされることを特徴とする製袋充填装置である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3に記載した製袋充填装置において、袋口閉鎖手段が横シール手段および押圧手段と連動して上下方向に往復移動する構成となっていることを特徴とする製袋充填装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の製袋充填装置によれば、不活性ガス等の置換ガスの充填量が適量で過度に膨張しない包装袋を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態に係る製袋充填装置の上部側の側面図である。
【図2】図1の製袋充填装置を別の方向から見たときの側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る製袋充填装置の下部側の図1に続く側面図である。
【図4】図1の製袋充填装置の上面図である。
【図5】図1の製袋充填装置による製袋充填動作の説明図である。
【図6】図5に続く、製袋充填動作の説明図である。
【図7】図6に続く、製袋充填動作の説明図である。
【図8】図7に続く、製袋充填動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係る縦型製袋充填装置1を図面にしたがって説明する。
先ず、縦型製袋充填装置1の構成について、図1〜図4にしたがって説明する。
図1と図2はいずれも側面図であるが、互いに約90°正面方向が変えてあり、理解の便宜のため、図1を基準として紙面を貫く方向を前後方法とし、その垂直方向を左右方向および上下方向とする。
符号3は装置本体を示す。符号5は供給ホッパーを示し、この供給ホッパー5を介して被充填物Jが順次供給されるようになっている。供給ホッパー5の下部は受入れホッパー7内に上方から入り込んでいる。この受入れホッパー7の下部には円筒状の充填シュート9が連設され、この充填シュート9は上下方向に延びている。装置本体3内には、上記した受入れホッパー7及び充填シュート9が取り付けられ固定されている。
【0012】
符号11は筒状ガイドを示し、この筒状ガイド11は上下方向に延びており、その下部は、左右両側部分が同じように切欠かれており、その余部は前後方向から見ると三角形状になって下方にいくほど幅狭になっており、下端が下側ガイド端となっている。筒状ガイド11の上側外周部には包装材Sを筒状ガイド11に導くためのフォーマ13が取り付けられている。包装材Sはこのフォーマ13を介して筒状ガイド11の外側に沿って湾曲しながら下方に繰り出されていく。縦型なので、図1〜図3に示すように、包装材Sの繰り出し方向に対して上流側が上方、下流側が下方になっている。
上記した構成の筒状ガイド11は装置本体3内に図示しない支持手段により吊下げ支持されて固定されている。そして、筒状ガイド11内には受入れホッパー7および充填シュート9よりなる充填手段が配置されている。
【0013】
符号15は突き棒を示し、この突き棒15は上下方向に延びており、受入れホッパー7に上側から入り込んでいる。突き棒15の下端側には押圧片17が設けられている。
符号19はボールネジ機構を示し、このボールネジ機構19は支柱21により支持されて装置本体3上に立設されている。突き棒15はボールネジ機構19のボールネジナットに連結部23を介して連結されており、ボールネジ機構19の駆動により上下方向に往復移動する。
【0014】
符号27は縦シール手段(図1)を示し、この縦シール手段27は筒状ガイド11の外周面近傍に配置されている。符号29は横シール手段(図3)を示し、この横シール手段29は筒状ガイド11のガイド端の下方に配置されている。縦シール手段27と横シール手段29は、視認の便宜のため図面上はブロックで示されているが、いずれもヒートシール式のものである。
縦シール手段27では、包装材Sの幅方向両側端を合わせシールして長手方向に縦シール部を有する筒状に成形する。また、横シール手段29では、一対のシール部材30、30が包装材Sを横方向に挟んでシールする。横シール手段29により、長手方向に連なる筒状の包装材Sのうち先行する包装材Sについては天シール部が形成されて袋口が封止されることになり、後続の包装材Sについては底シール部が形成されて有底の袋体に成形されることになる。
【0015】
図3において符号31は完全遮断手段としての第1シャッターを示し、この第1シャッター31を構成する一対のシャッター部材33、35は左右両側で繰り出されてくる包装材Sを挟んで対向しており、同期した離間近接移動により開閉するようになっている。シャッター部材33の先端の対向面には凹部34が設けられ、シャッター部材35の先端の対向面には凸部36が設けられており、破線で示す閉動時には凹部34に凸部36が隙間無く嵌り込むようになっている。したがって、閉動時には、包装材Sは第1シャッター31により上下が完全に遮断された状態となり、包装材S内では第1シャッター31より下方には被充填物Jも落下しなければ、ガスも上方に抜けない状態となる。
【0016】
符号37は半遮断手段としての第2シャッターを示し、この第2シャッター37を構成する一対のシャッター部材39、41は左右両側で繰り出されてくる包装材Sを挟んで対向しており、同期した離間近接移動により開閉するようになっている。シャッター部材39、41の対向面はそれぞれ右方と左方を向いた平坦面になっており、閉動時に互いに最接近してもその間に僅かではあるが隙間が形成されるので、包装材Sは第2シャッター37により上下が半遮断された状態となり、第2シャッター37を介して包装材S内では被充填物Jは下方に落下できないが、ガスは上方に通り抜けられる状態となる。
上記した第1シャッター31と第2シャッター37は横シール手段29と同じ向きで包装材Sを挟んで対向しており、遮断部と横シール部は同じ面内にある。
装置本体3内で第1シャッター31の下方に第2シャッター37が配置されており、それぞれ適宜な駆動手段で駆動されて独立して動作するようになっている。
【0017】
符号42は袋口封鎖手段を示し、この袋口封鎖手段42を構成する一対の挟み板43、43は繰り出されてくる包装材Sを挟んで左右方向で対向しており、各挟み板43の対向側は凸状の湾曲面となっている。
符号44は押圧手段を示し、この押圧手段44を構成する一対の押圧部材45、45も繰り出されてくる包装材Sを挟んで左右方向で対向している。各押圧部材45の対向側は平坦面となっている。
符号46は冷却切断手段を示し、この冷却切断手段46を構成する一対の冷却切断部材47、47も繰り出されてくる包装材Sを挟んで左右方向で対向している。冷却切断部材47、47は互いに最接近すると包装材Sの横シール部を横方向に冷却すると共に上下で切り離すようになっている。
【0018】
上記した袋口封鎖手段42と、横シール手段29と、押圧手段44と、冷却切断手段46は脚部49上に取り付けられた支持台51により支持されている。この脚部49は上下動可能になっており、適宜な駆動手段によって上下方向に往復移動するようになっている。
【0019】
次に、支持台51上の各手段の配置構成について詳細に説明する。
符号53はエアシリンダーを示し、このエアシリンダー53は支持台51に載せられて固定されている。エアシリンダー53の可動ロッドは連結部67を介して一対の第1シャフト55、55に連結されている。各第1シャフト55は左右方向に延びており、その左端側にはピン57が上方に向かって突出している。
一方、符号59、59は第2シャフトを示し、この第2シャフト59、59は支持台51上に軸受を介してスライド移動自在に支持されている。各第2シャフト59は左右方向に延びており、その左端側にはピン61が上方に向かって突出している。また、右端側には連結部69が取り付けられている。
【0020】
符号63、63は一対の凹部付きの回転体を示し、これらの回転体63、63は支持台51上に回転自在に支持されている。各回転体63の外周側に形成された凹部65、65に第1シャフト55のピン57と第2シャフト59のピン61が嵌り込んでいる。したがって、エアシリンダー53の駆動により、第1シャフト55、55が移動すると共に、ピン嵌合により回転体63、63の回転を介して第2シャフト59、59が第1シャフト55、55とは反対方向に移動し、第2シャフト59、59の移動に追従して右側の連結部69が移動するようになっている。このようにして、左側の連結部67と右側の連結部69は同期して近接離間移動する。
【0021】
第1シャフト55、55側の左側の連結部67側には、左側の挟み板43とシール部材30と押圧部材45と冷却切断部材47とが上方から下方に向かって順に取り付けられており、第2シャフト59、59側の右側の連結部69側には、右側の挟み板43とシール部材30と押圧部材45と冷却切断部材47とが上方から下方に向かって相方の部材と対向するように取り付けられている。
上記の構成により、エアシリンダー53の駆動により、左右の挟み板43、43とシール部材30、30と押圧部材45、45と冷却切断部材47、47とが同期して近接離間するようになっている。
なお、右側の冷却切断部材47と挟み板43とシール部材30は、右側の連結部69に直接取り付けられてはおらず、相対移動が可能になっている。詳細は以下で説明する。
【0022】
押圧部材45、45については上記したエアシリンダー53の駆動により最接近したときに、押圧動作が働くようになっている。
冷却切断部材47、47については、エアシリンダー53の駆動により最接近したときに、冷却切断動作が働くようになっている。具体的には、右側の冷却切断部材47は、右側の連結部69に連結されたエアシリンダー71の可動ロッドに取り付けられており、そのエアシリンダー71の駆動により包装材Sを切断するようになっている。
【0023】
また、袋口封鎖手段42と横シール手段29は、エアシリンダー53とさらに別のエアシリンダー73の両方の駆動により最接近したときに、それぞれ袋口封鎖動作と横シール動作が働くようになっている。具体的には、エアシリンダー73が右側の連結部69に取付けられており、その可動ロッドに右側のシール部材30と挟み板43とが取り付けられている。この構成により、エアシリンダー73の駆動により右側のシール部材30と挟み板43とが左方へ更に移動して最接近するようになっている。
上記袋口封鎖動作と横シール動作は、押圧手段44による押圧動作から遅れて働くようになっている。また、挟み板43、43による包装材Sの袋口封鎖動作は横シール動作に僅かに先んじて働くようになっている。
【0024】
次に、縦型製袋充填装置1による製袋充填動作について、先ず、概略的に説明する。
リール(図示省略)から繰り出された包装材Sは、フォーマ13を介して筒状ガイド11の外周面に沿って湾曲しながら下方に向かって走行し、縦シール手段27により両端縁が合掌状に縦シールされて筒状体に成形される。さらに下方に向かって走行していく。
そこからの下方で行われる動作について、図5〜図8に示す工程順に説明する。なお、支持台51上の各手段等は一体となって上下動するので、以下記載の便宜のために昇降部52と総称する。そして、各手段を区別する必要がない場合には、各手段の対向する部材の横方向における近接離間移動を昇降部52の近接離間動作と表現する。
【0025】
工程(1)に示すように、下方から上方に向かって包装材Sを包装材S1、S2、S3、S4と分けて説明する。
工程(1)では冷却切断手段46、押圧手段44、横シール手段29および袋口封鎖手段42のそれぞれの対向する部材に包装材S1、S2、S3が連続した状態で挟持されている。この工程前に切断作業や横シール作業自体は既に完了している。包装材S2については、押圧部材45どうしの間の空間にあった置換ガスのうち一部は既に上方に抜けているが、残りの一部が入り込んでおり幾分膨らんでいる。
【0026】
工程(2)では、昇降部52の離間移動により、包装材Sから冷却切断手段46による冷却切断動作、押圧手段44による押圧動作、横シール手段29による横シール動作、袋口封鎖手段42による袋口封鎖動作がそれぞれ完全に解除されて、昇降部52から包装材Sが離れる。この段階で、包装材S1については底シール部Bと天シール部Tが既に形成されて製袋充填は終了しており、当該天シール部Tが後続の包装材S2の底シール部Bから切り離されて落下する。包装材S2については押圧動作が解除されるので、その間の空間に置換ガスが入り込み、全体として扁平になる。
また、包装材S4内には被充填物Jが落下充填されると共に、上方の位置に配置されたノズル75(工程(7)、(8)の図示参照)から置換ガスが吹き出される。第1シャッター31で閉じられているので包装材S3内に被充填物Jが落下することはない。第2シャッター37は閉動しつつある。
【0027】
工程(3)では、昇降部52が上昇しつつある。また、第2シャッター37が閉動する。そして包装材S3と包装材S4間が半遮断状態となる。
工程(4)では、昇降部52は上側の所定の受け取り位置まで到達する。また、第1シャッター31が開動して、包装材S3と包装材S4との間が半遮断状態となっている。
【0028】
工程(5)では、昇降部52の近接移動により、冷却切断手段46による冷却切断動作が働いて包装材S2の天シール部と包装材S3の底シール部が切断される。また、押圧手段44による押圧動作が働いて、押圧部材45どうしの間の空間にあった置換ガスは袋口から一部上方に抜けて減っている。但し、押圧手段44より下方では、押圧部材45どうしの間の空間にあった置換ガスの残りが包装材S3内に入り込んでおり、包装材S3はその分だけ膨らんでいる。
工程(6)では、袋口封鎖手段42による袋口封鎖動作が働いて包装材S3の袋口が閉じられた直後に横シール手段29による横シール動作が働いて袋口に対して横シール部が形成される。袋口封鎖動作の完了直後に横シール動作が働く。
【0029】
工程(7)では、第2シャッター37が開動する。そして、突き棒15及び押圧片17が下降して被充填物Jを突いて下側にまとめる。
工程(8)では、昇降部52が下降して包装材Sを所定の位置まで下ろす。
工程(8)の後は、再び工程(1)〜(7)に示す動作が繰り返される。したがって、包装材S2、S3、S4、‥‥について製袋充填が順次完了して完成された包装袋となって、一つずつ切り離されて落下する。
このようにして、被充填物Jの充填された包装袋が順次製造されていく。
この縦型製袋充填装置1によれば、横シール前に後続の包装材Sに被充填物Jが充填されており、製袋充填作業がスピードアップされている。
【0030】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
例えば、実施の形態では包装袋を順次切り離していたが、連包状に製造してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の製袋充填装置によれば、過度に膨張しない包装袋を製造できるので、それらをまとめて外装する場合に嵩張らなくて済む。
【符号の説明】
【0032】
1…縦型製袋充填装置 3…装置本体
5…供給ホッパー 7…受入れホッパー
9…充填シュート 11…筒状ガイド
13…フォーマ 15…突き棒
17…押圧片 19…ボールネジ機構
21…支柱 23…連結部
25…モーター 27…縦シール手段
29…横シール手段 30…シール部材
31…第1シャッター 33…シャッター部材
34…凹部 35…シャッター部材
36…凸部 37…第2シャッター
39…シャッター部材 41…シャッター部材
42…袋口封鎖手段 43…挟み板
44…押圧手段 45…押圧部材
46…冷却切断手段 47…冷却切断部材
49…脚部 51…支持台
52…昇降部 53…エアシリンダー
55…第1シャフト 57…ピン
59…第2シャフト 61…ピン
63…回転体 65…凹部
67…連結部 69…連結部
71…エアシリンダー 73…エアシリンダー
75…ノズル
S…包装材 T…天シール部 B…底シール部
J…被充填物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に送り出される連続したシート状の包装材からの縦シール手段と横シール手段による製袋と、前記横シール手段による底シール部と天シール部の形成の間における被充填物の充填とガス置換により、包装袋を順次製造する製袋充填装置において、
前記横シール手段の下流側に、包装材を押圧する押圧手段が設けられており、縦シール部と底シール部の形成により有底筒状体となった包装材への被充填物の充填とガス置換後に、前記押圧手段により前記包装材を押圧することにより前記包装材内の置換ガスを前記包装袋の袋口から抜いて減らした状態で、前記横シール手段により前記袋口に天シール部を形成して封止することで製袋を完了することを特徴とする製袋充填装置。
【請求項2】
請求項1に記載した製袋充填装置において、
前記横シール手段の上流側には包装袋を上下で完全遮断する完全遮断手段と、被充填物の落下は不能だが上方へのガス抜け可能に隙間をあけて半遮断する半遮断手段とが上流側から順次設けられており、前記完全遮断時に被充填物が落下充填され、前記半遮断時に押圧手段による押圧及び横シール手段による長手方向に連なる包装材の底シール部及び天シール部の形成が行われることを特徴とする製袋充填装置。
【請求項3】
請求項2に記載した製袋充填装置において、
横シール手段の上流側に包装袋の袋口閉鎖手段が設けられており、前記袋口閉鎖手段で前記包装袋の袋口が閉鎖された後に前記横シール手段により横シールされることを特徴とする製袋充填装置。
【請求項4】
請求項3に記載した製袋充填装置において、
袋口閉鎖手段が横シール手段および押圧手段と連動して上下方向に往復移動する構成となっていることを特徴とする製袋充填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−168285(P2011−168285A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31961(P2010−31961)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(391024744)不双産業株式会社 (25)
【Fターム(参考)】