説明

製袋充填装置

【課題】シール部への内容物付着によるシール不良を抑制することの可能な製袋充填装置を提供する。
【解決手段】筒状に丸めたフィルム11の側縁部12をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルム13とする側縁シール部形成手段15と、筒状フィルム13内に内容物19として液体を供給する充填ノズル23と、筒状フィルム13をその送り方向に交差する横方向にヒートシールする端縁シール部形成手段17とを備える製袋充填装置10であって、充填ノズル23は、筒状フィルム13外において1つのタンク20又は液供給口21から2つの配管24が分岐され、各配管24に内容物19が吐出される円形の開口25が形成され、さらに、各配管24の流量を均等に揃え、かつ液流を独立に制御する手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填ノズルを備えた製袋充填装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体や粉体等の内容物を充填した包装袋を製造する装置としては、フィルム等の包材を縦横にシールして袋状に形成し、内容物を充填後に密封シールする充填包装装置が知られている。
特許文献1には、給送パイプの内部側に仕切部材を設けて複数の細管状の給送案内筒を形成した粉粒体の供給充填装置が記載されている。
特許文献2には、液体の充填用ノズルの液体流出口が、互いに間隙を有する多数の細管により構成され、細管の上方に液体流出孔と蓋を有する昇降板が設けられている液体の充填用ノズルの液切り機構が記載されている。
特許文献3には、注入口が細管を林立して形成された液体の充填用ノズルが記載されている。
特許文献4には、充填ノズルが基端側の水平管部と袋体への差込管部とからなる逆L字状で、水平管部が少なくとも3本の小径管に分岐しているとともに、これらの小径管が差込管部において水平管部の軸線方向へ一列に並設するように集合配置されている自動充填装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−352331号公報
【特許文献2】実開平6−80605号公報
【特許文献3】実開昭62−90398号公報
【特許文献4】特開2010−105721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内容物として液体を充填する製袋充填装置の場合、ノズルから吐出した内容物が吐出の停止中にノズルの先端から垂れる(液ダレ)、ノズルから吐出した内容物が液面等に当たってはねる(液ハネ)、液面に泡が形成されて膨らむ(泡立ち)、ノズルから吐出した内容物がフィルム内面に沿って上昇する(ハネ上がり)等により、シール部に内容物が付着してシール不良を起こすことがあった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、シール部への内容物付着によるシール不良を抑制することの可能な製袋充填装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、筒状に丸めたフィルムの側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとする側縁シール部形成手段と、前記筒状フィルム内に内容物として液体を供給する充填ノズルと、前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールする端縁シール部形成手段とを備える製袋充填装置であって、前記充填ノズルは、前記筒状フィルム外において1つのタンク又は液供給口から2つの配管が分岐され、前記2つの配管のそれぞれに前記内容物が吐出される円形の開口が形成され、さらに、前記2つの配管の流量を均等に揃える手段及び前記2つの配管の液流を独立に制御する手段を備えることを特徴とする製袋充填装置を提供する。
【0007】
前記2つの配管の流量を均等に揃える手段及び前記2つの配管の液流を独立に制御する手段として、流量を等しくすることが可能な充填ポンプがそれぞれの配管に設けられ、各配管の充填ポンプを独立に稼働および停止することが可能な制御手段が設けられている構成を採用することも可能である。
前記2つの配管の流量を均等に揃える手段及び前記2つの配管の液流を独立に制御する手段として、前記1つの液供給口から前記2つの配管に流入する流量を等しい流量に規制するオリフィスがそれぞれの配管に設けられ、各配管の液流を独立に制御することが可能なバルブがそれぞれの配管に設けられている構成を採用することも可能である。
前記2つの配管の液流を独立に制御する手段は、前記充填ノズルから内容物の吐出を開始する際には、側縁シール部に近い側を先、側縁シール部から遠い側を後とする順に、時間差を設けて各配管の液流を制御する構成を採用することも可能である。
前記2つの配管は、前記充填ノズル内において、前記端縁シール部の形成方向に揃えて配列される構成を採用することも可能である。
前記筒状フィルムは、2つ折りにされた幅方向中央部を側縁シール部の反対側に有し、前記幅方向中央部は、前記充填ノズルの外面に沿って丸められて移送される構成を採用することも可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、1つのタンク又は液供給口から分岐された2つの配管を通じて内容物を吐出することにより、より低い流速でも所望の流量(合計の供給量)が得られ、液ハネや泡立ちを抑えることができる。また、各配管の開口が円形であり、かつ配管の分岐により開口面積を縮小できるので、表面張力により液が保持されやすくなり、液ダレを抑制することができる。充填ノズルが断面略長円形状となり、充填後の端縁シール部形成時に筒状フィルムにシワが生じにくくなる。
前記2つの配管は、前記充填ノズル内において、前記端縁シール部の形成方向に揃えて配列されると、充填後の端縁シール部形成時に筒状フィルムにシワが一層生じにくくなる。
また、充填ノズルから内容物を吐出する際には、2つの配管の液流を独立に制御することにより、ハネ上がりを抑制できる。特に、側縁シール部に近い側を先、側縁シール部から遠い側を後とする順に、時間差を設けて各配管から吐出することにより、フィルム間隔が狭まる側縁シール部に沿ったハネ上がりを効果的に抑制することができる。
これらの効果により、シール不良をより確実に防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の製袋充填装置の第1形態例を示す正面図である。
【図2】充填ノズルの一例を示す正面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】(a)〜(c)は、充填ノズルから内容物を吐出する手順の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の製袋充填装置の第2形態例を示す正面図である。
【図6】背ばり袋に適用したときの充填ノズルと筒状フィルムの断面形状の一例を示す断面図である。
【図7】側縁シール部が両側に設けられたときの充填ノズルと筒状フィルムの断面形状の一例を示す断面図である。
【図8】配管が3つに分岐されたときの充填ノズルと筒状フィルムの断面形状の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1に第1形態例に係る製袋充填装置10を示す。この製袋充填装置10は、三方シール包装袋を連続的に製造する縦型の装置であり、筒状に丸めた帯状のフィルム11の両側縁部12,12をフィルム11の送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルム13とする側縁シール部形成手段15と、筒状フィルム13内に内容物として液体を供給する充填ノズル23と、筒状フィルム13をその送り方向に交差する横方向にヒートシールする端縁シール部形成手段17とを備える。
【0011】
帯状のフィルム11の筒状化は、例えばフィルム通過口を有する板状の筒状化部材(図示略)を用いると、フィルム通過口に帯状フィルムを通過させる際に帯状フィルムの幅方向中央部14を2つ折りにし、あるいは湾曲させて略筒状とし、かつ側縁部12の重なり幅を一定にすることができる。
【0012】
包装袋を構成するフィルムとしては、シーラントを少なくとも片面に備える積層体、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)、環状ポリオレフィンなどのポリオレフィン樹脂層を最内層(シーラント)とし、二軸延伸ナイロンフィルムや二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムなどの延伸フィルムを基材とし、必要に応じてエチレン―ビニルアルコール共重合体、金属や無機化合物の蒸着層(アルミ蒸着など)、アルミ箔等の金属箔、インキ層等の印刷層などを中間層としたラミネートフィルムを用いることができるが、特に、これらに限定されるものでない。
【0013】
側縁シール部形成手段15は、フィルム11の両側縁部12,12を挟み込み、これらをヒートシールすることによって、フィルム11の送り方向に沿って下方に延在する側縁シール部16を形成することができる。端縁シール部形成手段17は、筒状フィルム13を挟み込み、ヒートシールすることによって、筒状フィルム13の送り方向に交差する端縁シール部18を形成することができる。縦型の装置の場合、側縁シールは縦シールに相当し、端縁シールは横シールに相当する。
側縁シール部形成手段15および端縁シール部形成手段17は、例えば一対の熱板、ローラ状のシール部材、一方の熱板と他方の受け板との組み合わせ等、種々の態様を採用することができる。ローラ状のシール部材としては、例えば、複数の押圧部位(凸部)が周方向に間隔をおいて形成されたものが挙げられる。
【0014】
充填ノズル23は、筒状フィルム13外において1つのタンク20又は液供給口21から分岐部22を介して分岐された2つの配管24,24を備え、2つの配管24,24のそれぞれに内容物19が吐出される円形の開口25が形成されている。これらの配管24は、共通のタンク20に貯留された同一の内容物19をそれぞれの開口25から吐出することができる。
1つのタンク20又は液供給口21から分岐された2つの配管24,24を通じて内容物19を吐出することにより、より低い流速でも所望の流量(合計の供給量)が得られ、液ハネや泡立ちを抑えることができる。また、各配管24の開口25が円形であり、かつ配管24の分岐により開口面積を縮小できるので、表面張力により液が保持されやすくなり、液ダレを抑制することができる。
【0015】
配管24は断面が円形のパイプを略L字状に曲げた形状であり、充填ノズル23が筒状フィルム13内に挿入される部分では、筒状フィルム13の送り方向に沿っている。また、側縁シール部形成手段15の上方においてフィルム11の両側縁部12,12間では、各配管24が略水平に配置され、筒状フィルム13外に接続されている。
【0016】
図2は、製袋充填装置10に組み込む前の充填ノズル23の一例を示す。充填ノズル23の配管24は、端部にフランジ部27を有する継手などを備えて、容易に分解と連結が可能な構成とすることもできる。
2つの配管24,24の周囲は、フィルムガイド26により覆われている。図3に示すように、フィルムガイド26は略長円形の外面を有し、筒状フィルム13を円滑に案内することが可能である。配管24の開口25はフィルムガイド26の下端から突出しており、段差を有するため、筒状フィルム13の内面が配管24の開口25に近接、接触しにくく、開口25から筒状フィルム13への内容物19の付着や液ダレを抑制することができる。
充填ノズル23内の配管24の配列方向(図3の左右方向)を、端縁シール部18の形成方向に揃えると、端縁シール(横シール)時のシワを抑制することができ、好ましい。
【0017】
液供給口21は、内容物19を収容するタンク20等の内容物供給手段に接続される。
内容物19は、液体や液状物のほか、あるいは粘稠体などの流動性の低い内容物であっても適用可能である。内容物19は、液体と固体との混合物であってもよく、その場合の固体は、粉体や粒体が好ましい。
【0018】
本形態例の製袋充填装置10は、2つの配管24,24の流量を均等に揃える手段及び2つの配管24,24の液流を独立に制御する手段を備える。
図1に示す第1形態例の製袋充填装置10の場合、流量を等しくすることが可能な充填ポンプ28がそれぞれの配管24に設けられ、各配管24の充填ポンプ28を独立に稼働および停止することが可能な制御手段29が設けられている。充填ポンプ28は、分岐部22の下流側に設けられ、配管24と同数必要であるが、筒状フィルム13外に設けられているので、設置スペースを容易に確保でき、筒状フィルム13の寸法に影響を与えることがない。また、タンク20から直接2つの配管24,24が設けられていてもよい。この場合の分岐部22は、タンク20の底部や側部などにおいて2つの配管24,24が連結された部位と理解することができる。
【0019】
また、図5に示す第2形態例の製袋充填装置10Aの場合、2つの配管24,24の流量を均等に揃える手段及び2つの配管24,24の液流を独立に制御する手段として、1つの液供給口21から2つの配管24,24に流入する流量を等しい流量に規制するオリフィス(開口した孔)32,32がそれぞれの配管24,24に設けられ、各配管24,24の液流を独立に制御することが可能なバルブ33,33がそれぞれの配管に設けられている。本形態例の製袋充填装置10Aの場合、充填ポンプ30は、分岐部31より上流側に1つ設けるだけで済み、ここでは、タンク20と分岐部31との間を連結する1本の共通配管に充填ポンプ30を設けている。バルブ33,33の開閉は、制御手段34により独立に制御可能である。
【0020】
上記各形態例の製袋充填装置10,10Aを用いた製袋充填方法を説明する。
帯状フィルム11を下方に引き取り、充填ノズル23の周囲に巻き付けつつ、帯状フィルム11を湾曲させ略筒状とする。
次いで、帯状フィルム11を側縁シール部形成手段15に導入し、両側縁部12,12を重ね合わせてヒートシールする。これにより、帯状フィルム11は、側縁シール部16で閉じられ、筒状フィルム13となる。
次いで、筒状フィルム13を端縁シール部形成手段17に導入し、側縁シール部16の形成方向に垂直な方向に沿ってヒートシールする。筒状フィルム13は、充填ノズル23の下方において端縁シール部18により閉塞した袋状容器となる。
【0021】
次いで、端縁シール部18により下方を閉塞した筒状フィルム13を下方へ引き取りながら、充填ノズル23を用いて、内容物19を筒状フィルム13内に供給する。
充填ノズル23から内容物19の吐出を開始する際には、2つの配管24の液流を独立に制御する。これにより、内容物のハネ上がりを抑制できる。吐出の開始は、図1の製袋充填装置10では充填ポンプ28を、図5の製袋充填装置10Aではバルブ33を用いることで、配管24ごとに行うことができる。
【0022】
本形態例の場合、図3に示すように、充填ノズル23内の配管24,24が端縁シール部18の形成方向に揃えて配列されているため、一方の配管24の開口25が側縁シール部16に近く、他方の配管24の開口25が側縁シール部16から遠くなる。そのため、図4に示すように、側縁シール部16に近い側を先、側縁シール部16から遠い側を後とする順に、時間差を設けて各配管から吐出することが好ましい。図4(a)は、側縁シール部16に近い側(図では右側)の配管24は内容物19の吐出を開始した状態を示す。図4(b)は、両方の配管24の開口25から内容物19を吐出し続けている状態を示す。図4(c)は、両方の配管24で内容物19の吐出を停止した状態を示す。吐出の間、液面19A,19B,19Cは、充填ノズル23の開口25の下方に保たれる。
図3に示すように、側縁シール部16に近い側では、筒状フィルム13の内面間隔が狭くなっており、内容物19が上昇する通路となりやすい。そこで、側縁シール部16に近い側(図では右側)の配管24から内容物19の吐出を開始する。吐出開始直後には、端縁シール部18に向かって筒状フィルム13の開口断面積が狭くなり、吐出した内容物19がフィルム内面に当たってハネ返ることがあるが、筒状フィルム13の中央部の膨らみのため、図4(a)の場合はハネ返りが側縁シール部16から遠ざかる方向になり、ハネ上がりとなる上昇が起こりにくい。その後、側縁シール部16から遠い側(図では左側)の配管24からの吐出を開始することで、吐出開始時の側縁シール部16に沿った内容物19のハネ上がりを効果的に抑制することができる。
【0023】
次いで、充填前に形成した端縁シール部18から上方に所定距離離れた位置の筒状フィルム13を、端縁シール部形成手段17によりヒートシールする。このように、筒状フィルム13の送り方向に沿って所定距離離れた位置に形成された端縁シール部18,18が各包装袋の上下両端となる。
なお、端縁シール部18の形成後、超音波溶着装置(図示略)等を用いて、端縁シール部18における接着強度を高めることもできる。
次いで、カッターなどの切断手段(図示略)を用いて端縁シール部18を切断することによって、各包装体(図示略)が分離した状態で得られる。本形態例により得られる包装体は、上下両端(端縁シール部18)と一方の側縁部(側縁シール部16)の三方がヒートシールされ、フィルムの幅方向中央部14であった他方の側縁部が折り返された三方シールの平袋となる。
【0024】
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
図6は、背貼り袋(ピロー包装体)を製造する場合の充填ノズル23と筒状フィルム13の断面図の一例を示す。この場合は、側縁シールと端縁シールを互いに交差した面内で行い、帯状フィルム11の幅方向中央部14と側縁シール部16とが向かい合って近づく方向に押圧して端縁シール部18を形成する。端縁シール(横シール)時のシワを抑制するには、側縁シール部16を充填ノズル23の断面の短径側に位置させ、充填ノズル23内の配管24の配列方向を、端縁シール部18の形成方向に揃えることが好ましい。
【0025】
図7は、側縁シール部16を筒状フィルム13の両側に形成して四方シール袋を製造する場合の充填ノズル23と筒状フィルム13の断面図の一例を示す。
1枚の帯状フィルム11を用いる場合は、対向した側縁部12同士のシートシールにより一方の側縁シール部16を形成するとともに、帯状フィルム11の幅方向中央部14のシートシールにより他方の側縁シール部16を形成することができる。
2枚の帯状フィルム11を用いる場合は、各帯状フィルム11を2つ折りにする必要はなく、両側縁部12のシートシールにより一対の側縁シール部16,16を形成することができる。
【0026】
図8は、配管24が3つに分岐されたときの充填ノズル23と筒状フィルム13の断面形状の一例を示す断面図である。この場合も、配管24を充填ノズル23内で一列に配列して、その配列方向を端縁シール部18の形成方向に揃えることにより、端縁シール(横シール)時のシワを抑制することができる。
また、各配管24に内容物19が吐出される円形の開口25を設け、さらに、各配管24の流量を均等に揃える手段及び各配管24の液流を独立に制御する手段として、上述の充填ポンプ28,30やオリフィス32およびバルブ33を設けることにより、配管24が3つまたはそれ以上に分岐された場合でも、上述の製袋充填装置10,10Aと同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0027】
10,10A…製袋充填装置、11…フィルム、12…側縁部、13…筒状フィルム、14…幅方向中央部、15…側縁シール部形成手段、16…側縁シール部、17…端縁シール部形成手段、18…端縁シール部、19…内容物(液体)、19A,19B,19C…内容物の表面(液面)、20…タンク、21…液供給口、22,31…分岐部、23…充填ノズル、24…配管、25…開口、26…フィルムガイド、27…フランジ部、28,30…充填ポンプ、29,34…制御手段、32…オリフィス、33…バルブ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状に丸めたフィルムの側縁部をフィルムの送り方向に沿ってヒートシールして筒状フィルムとする側縁シール部形成手段と、前記筒状フィルム内に内容物として液体を供給する充填ノズルと、前記筒状フィルムをその送り方向に交差する横方向にヒートシールする端縁シール部形成手段とを備える製袋充填装置であって、
前記充填ノズルは、前記筒状フィルム外において1つのタンク又は液供給口から2つの配管が分岐され、前記2つの配管のそれぞれに前記内容物が吐出される円形の開口が形成され、さらに、前記2つの配管の流量を均等に揃える手段及び前記2つの配管の液流を独立に制御する手段を備えることを特徴とする製袋充填装置。
【請求項2】
前記2つの配管の流量を均等に揃える手段及び前記2つの配管の液流を独立に制御する手段として、流量を等しくすることが可能な充填ポンプがそれぞれの配管に設けられ、各配管の充填ポンプを独立に稼働および停止することが可能な制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の製袋充填装置。
【請求項3】
前記2つの配管の流量を均等に揃える手段及び前記2つの配管の液流を独立に制御する手段として、前記1つの液供給口から前記2つの配管に流入する流量を等しい流量に規制するオリフィスがそれぞれの配管に設けられ、各配管の液流を独立に制御することが可能なバルブがそれぞれの配管に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の製袋充填装置。
【請求項4】
前記2つの配管の液流を独立に制御する手段は、前記充填ノズルから内容物の吐出を開始する際には、側縁シール部に近い側を先、側縁シール部から遠い側を後とする順に、時間差を設けて各配管の液流を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の製袋充填装置。
【請求項5】
前記2つの配管は、前記充填ノズル内において、前記端縁シール部の形成方向に揃えて配列されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の製袋充填装置。
【請求項6】
前記筒状フィルムは、2つ折りにされた幅方向中央部を側縁シール部の反対側に有し、前記幅方向中央部は、前記充填ノズルの外面に沿って丸められて移送されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の製袋充填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−35890(P2012−35890A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−179524(P2010−179524)
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(000224101)藤森工業株式会社 (292)
【Fターム(参考)】