説明

製袋包装機および製袋包装機における不良袋低減方法

【課題】包装部でトラブルが発生しても製袋部を同時停止する必要がなく、不良シール袋の発生および除去作業を低減できる製袋包装機および製袋包装機における不良袋低減方法を提供する。
【解決手段】本発明の製袋包装機1は、ロール状に巻かれた包装用フィルムfから袋aを作製する製袋部Aと、製袋部Aで作製された袋a内に被包装物を充填し封止する包装部Pとを有した製袋包装機であって、製袋部Aのシール手段4と包装部Pとの間には、包装用フィルムfを滞留可能とする包装用フィルム滞留機構5が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール状に巻かれた包装用フィルムから連続的に袋を製造し、袋内に被包装物を充填して封止する製袋包装機およびその製袋包装機における不良袋低減方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、ロール状に巻かれた包装用フィルムから連続的に袋を製造する製袋部と、製袋部から順次送られてくる袋内に被包装物を充填して封止する包装部とを備えた製袋包装機が種々提案されている。例えばそのようなものとして、本願出願人が先に提案した製袋装置(特許第2838508号)などがある。
【0003】
ところで、従来の製袋包装機では、運転中に包装部でトラブルが発生すると、製袋部からのフィルム送りを停止させるため、包装部と共に製袋部も運転を停止させていた。
【0004】
製袋部では各部シール工程が行われているため、包装部におけるトラブルを処理した後、再起動前には、製袋部のシール工程にある袋は不良シール袋として除去していた。また、フィルム送り制御は袋に記したマークで行っているため、製袋部の停止によりマークがずれるおそれがあり数十袋を除去することもあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2838508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の課題は、包装部でトラブルが発生しても製袋部を同時停止させる必要がなく、不良シール袋の発生および除去作業を低減できる製袋包装機および製袋包装機における不良袋低減方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するものは、ロール状に巻かれた包装用フィルムを繰り出すフィルム供給機構と、前記包装用フィルムを折り重ねる成形手段と、該成形手段により折り重ねられた包装用フィルムの端部にヒートシールを施すシール手段とを備えた製袋部と、該製袋部で作製された袋内に被包装物を充填し封止する包装部とを有した製袋包装機であって、該製袋包装機は、前記製袋部の前記シール手段と前記包装部との間に設けられ前記包装用フィルムを滞留可能とする包装用フィルム滞留機構と、該包装用フィルム滞留機構の下流側に設けられフィルム送りを停止制御可能な第1フィルム送り手段を有していることを特徴とする製袋包装機である。
【0008】
前記包装用フィルム滞留機構は、前記包装用フィルムの進路を規制するための固定ローラー群およびテンションローラー群を有し、該テンションローラー群の移動により前記固定ローラー群と前記テンションローラー群との離間距離が増加し、前記包装用フィルムが蛇行可能に構成されていることが好ましい。前記製袋部の前記シール手段と前記包装用フィルム滞留機構の間には、前記包装用フィルムの送り速度を減速可能な第2フィルム送り手段が設けられていることが好ましい。
【0009】
また、上記課題を解決するものは、ロール状に巻かれた包装用フィルムを繰り出すフィルム供給機構と、前記包装用フィルムを折り重ねる成形手段と、該成形手段により折り重ねられた包装用フィルムの端部にヒートシールを施すシール手段とを備えた製袋部と、該製袋部で作製された袋内に被包装物を充填し封止する包装部と、前記製袋部の前記シール手段と前記包装部との間に設けられ前記包装用フィルムを滞留可能とする包装用フィルム滞留機構と、該包装用フィルム滞留機構の下流側に設けられフィルム送りを停止制御可能な第1フィルム送り手段を有した製袋包装機における不良袋低減方法であって、前記第1フィルム送り手段にてフィルム送りを停止する工程と、前記包装用フィルム滞留機構にて前記包装用フィルムを滞留させる工程とを有していることを特徴とする製袋包装機における不良袋低減方法である。
【0010】
前記包装用フィルム滞留機構は、前記包装用フィルムの進路を規制するための固定ローラー群およびテンションローラー群を有し、前記包装用フィルム滞留機構にて前記包装用フィルムを滞留させる工程は、前記テンションローラー群を移動させることで前記固定ローラー群と前記テンションローラー群との離間距離を増加させ、前記包装用フィルムを蛇行させる工程であることが好ましい。前記製袋包装機は、前記製袋部の前記シール手段と前記包装用フィルム滞留機構の間に、前記包装用フィルムの送り速度を減速可能な第2フィルム送り手段を有し、前記製袋包装機における不良袋低減方法は、前記第2フィルム送り手段により前記包装用フィルムの送り速度を減速する工程を有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1によれば、包装部でトラブルが発生しても製袋部を同時停止する必要がなく、第1フィルム送り手段にて包装部側へのフィルム送りを停止すると共に、包装用フィルム滞留機構にて前記包装用フィルムを滞留させることにより製袋部における袋の作製を継続させることができ、不良シール袋の発生および除去作業を低減できる。
請求項2によれば、上記請求項1の効果を奏する包装用フィルム滞留機構を簡素な構造で構成できる。
請求項3によれば、第2フィルム送り手段により包装用フィルム滞留機構へのフィルム送りを減速することで、包装用フィルムの滞留時間をより長くすることができる。
請求項4によれば、包装部でトラブルが発生しても製袋部を同時停止する必要がなく、第1フィルム送り手段にて包装部側へのフィルム送りを停止すると共に、包装用フィルム滞留機構にて前記包装用フィルムを滞留させることにより製袋部における袋の作製を継続させることができ、不良シール袋の発生および除去作業を低減できる。
請求項5によれば、包装用フィルムを滞留させる工程をより簡素な構造で実現できる。
請求項6によれば、第2フィルム送り手段により包装用フィルム滞留機構へのフィルム送りを減速することで、包装用フィルムの滞留時間をより長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の製袋包装機の一実施例の正面図である。
【図2】図1に示した製袋包装機の平面図である。
【図3】図1に示した製袋包装機におけるチャック付自立袋の自動製袋包装工程(1)〜(8)を説明するための説明図である。
【図4】図1に示した製袋包装機におけるチャック付自立袋の自動製袋包装工程(9)〜(16)を説明するための説明図である。
【図5】図1に示した製袋包装機におけるチャック付自立袋の自動製袋包装工程(17)〜(24)を説明するための説明図である。
【図6】図1に示した製袋包装機におけるチャック付自立袋の自動製袋包装工程(25)〜(31)を説明するための説明図である。
【図7】図1に示した製袋包装機における包装用フィルム滞留機構の構造および動作を説明するための斜視概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明では、包装部でトラブルが発生しても製袋部を同時停止する必要がなく、第1フィルム送り手段にて包装部側へのフィルム送りを停止した後、包装用フィルム滞留機構にて前記包装用フィルムを滞留させることで、製袋部における袋の作製を継続させることができ、不良シール袋の発生および除去作業を低減できる製袋包装機および製袋包装機における不良袋低減方法を実現した。
【実施例1】
【0014】
本発明の製袋包装機を図1ないし図7に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の製袋包装機1は、ロール状に巻かれた包装用フィルムfを繰り出すフィルム供給機構2と、包装用フィルムfを折り重ねる成形手段3と、成形手段3により折り重ねられた包装用フィルムfの端部にヒートシールを施すシール手段4とを備えた製袋部Aと、製袋部Aで作製された袋a内に被包装物を充填し封止する包装部Pとを有した製袋包装機であって、製袋包装機1は、製袋部Aのシール手段4と包装部Pとの間に設けられ包装用フィルムfを滞留可能とする包装用フィルム滞留機構5と、包装用フィルム滞留機構5の下流側に設けられフィルム送りを停止制御可能な第1フィルム送り手段6を有している。
【0015】
製袋包装機1は製袋部Aとロータリー方式の包装部Pとからなり、製袋から包装までの一連の作業を自動的に行うように構成されたもので、毎分当たり30〜120袋という包装能力を有している。ここではチャック付自立袋を製袋し被包装物を包装する場合を例に工程順に、各工程および各部構成を順次説明する。
【0016】
フィルム供給機構2は、ロール状に巻かれた包装用フィルムfを繰り出すためのものであり、図3(1)〜(5)に示すように、セット台の支持部21に回転自由に装着された包装用フィルムfが、ガイドローラー群22を経て、サーボモーター装置(図示せず)により駆動制御される供給ローラー23によって案内ローラー24側に繰出されるように構成されている。なお、その包装用フィルムfは袋となる際の内面側のみに熱接着可能なフィルム材料が使用されている。
【0017】
繰出された包装用フィルムfの自立袋とされる際の底部を形成する折込部分cの縦縁に相当する箇所には、図3(2)に示すように、少なくとも一対の穴d,dがパンチ25にて打ち抜き加工によりそれぞれ形成される。
【0018】
繰出された包装用フィルムfは、図3(4)〜(5)に示すように、機台上に設置された成形手段3の三角形状の成形板31により長手方向で両側縁を上方にして二つに折られつつ、その成形板31の頂点位置に設けられた折込手段たるヘラ32により上記穴d,d同士を合致させて山折にした折込部分cが形成され、その頂点位置に接近して立設された2組の合わせローラー33,34により重ねられる。
【0019】
そして、成形手段3により折り重ねられた包装用フィルムfの端部は、シール手段4によって、以下のようなヒートシールが施される。
【0020】
まず、包装用フィルムfが二つ折りにされる際に、チャック供給手段の回転自由に支持されたチャックリールから繰出されるリボン状の合成樹脂製チャックjが、包装用フィルムfの側縁内方に挟み込まれ、この合成樹脂製チャックjが、図3(6)に示すように、チャックシール手段41により包装用フィルムfに固定するためヒートシールされる。さらに、ヒートシールを施された箇所については、図3(7)に示すように、冷却バー42の圧接動作により直ちに冷却が施される。
【0021】
また、そのチャックjは、長手方向部分のヒートシール処理後で後工程の間欠停止時に、図4(9)に示すように、袋aとされるときの縦縁に相当する箇所のチャック部分をポイントシール手段43によってシールを施し当該部分の膨らみをなくす処理が行われる。
【0022】
底シール手段44は、図3(8)および図4(9)に示すように、包装用フィルムfの間欠停止時に同包装用フィルムの袋aとされるときの底部eにヒートシールを施すものである。この底シール手段44の溶封バーは、側面から見て上部を湾曲状に窪むように形成されており、製作する袋の長さ寸法に合わせてシール位置の高さを調整可能に設けられている。ヒートシールを施された箇所については、冷却バーの圧接動作により直ちに冷却が施される。
【0023】
縦シール手段45は、図4(10)および図(11)に示すように、縦シール本体を2組並列に設けており、製造する袋サイズに応じて一定の袋幅毎に側縁i,iとなる部位を2回の加熱処理で完全なシールを施すように設けられている。この縦シール手段45の溶封バーは、製造する袋の幅寸法に合わせてシール位置の調整をすることができるように設けられている。また、ヒートシールを施された箇所については、図4(11)に示すように、冷却バー46の圧接動作により直ちに冷却が施される。
【0024】
さらに、図4(12)および(13)に示すように、マークセンサー47によりマークを確認した後、包装用フィルムfの送り速度を減速可能な第2フィルム送り手段48にて包装用フィルム滞留機構5に包装用フィルムfを送る。具体的には、包装用フィルムfに袋幅に合わせて一定間隔に付されたマークをマークセンサー47により検出し、サーボモータ(図示せず)によって一対の送りローラー48a,48bを駆動回転、回転速度調整及び停止作動させることにより、未切断の連続した袋体とされた包装用フィルムfを包装用フィルム滞留機構5へ送り出す。
【0025】
なお、第2フィルム送り手段48は、包装部Pでトラブルが発生し包装部Pを運転停止させた場合、前述した供給ローラー23と同期して包装用フィルムfの送り速度を通常運転時の例えば1/2程度の速度に減速しフィルム送りを行う。これにより、包装用フィルムfの滞留時間をより長くすることができる。
【0026】
包装用フィルム滞留機構5は、後述する包装部Pでトラブルが発生し包装部Pを運転停止させた場合でも、引き続き、製袋部Aは運転を続行させ、シール手段4等で不良袋が発生すること等を抑制するためのものであり、この包装用フィルム滞留機構5に製袋部Aで作製された未切断の連続した袋体とされた包装用フィルムfを貯え滞留させるように作用させる機構であり、本発明の特徴的構成である。
【0027】
具体的には、この実施例の包装用フィルム滞留機構5は、図7に示すように、包装用フィルムfの進路を規制するための固定ローラー群51およびテンションローラー群52(アキュームローラー51,52)を有し、サーボモーターによって包装用フィルムfの進行方向(製袋包装機1の長手方向)に対して直交する方向に移動可能に構成されたテンションローラー群52の移動により、固定ローラー群51とテンションローラー群52との離間距離が増加し、包装用フィルムfに蛇行路が形成されることで蛇行可能に構成されている。
【0028】
より具体的には、この包装用フィルム滞留機構5には、図7(1)に示すように、製袋包装機1の機台上に長手方向(進行方向)に配された包装用フィルムfに沿って両側にそれぞれ、固定ローラー群51(図中手前側のローラー群)とテンションローラー群52(図中奥側のローラー群)が設けられている。
【0029】
そして、包装部Pにトラブルが発生し包装部Pを停止させる場合、図7(2)に示すように、まず、第1フィルム送り手段6が包装部P側への包装用フィルムfの送りを停止させる。つぎに、第2フィルム送り手段48および供給ローラー23が同期して制御され、包装用フィルム滞留機構5へ送られる包装用フィルムfの速度は例えば1/2等に減速される。さらに、テンションローラー群52が下流側から順次、進行方向に対して直交する方向Rに向かって移動を開始する。このテンションローラー群5の動作により、固定ローラー群51とテンションローラー群52との離間距離が増加し、包装用フィルムfに蛇行路が形成されて包装用フィルムfが包装用フィルム滞留機構5内に下流側から滞留されて行く。
【0030】
そして、図7(3)に示すように、テンションローラー群52が、進行方向に対して直交する方向Rに全て移動してしまうと、滞留機構5内おける包装用フィルムfの滞留は限度となるため、第2フィルム送り手段48および供給ローラー23が同期して製袋部Aも運転停止状態となるように制御されている。
【0031】
通常は包装部Pのトラブルは滞留可能時間内で解消されるように、減速調整および滞留機構の蛇行路の距離設定がなされているため、包装用フィルムfは滞留機構5内に貯えられ、包装部Pが停止しても製袋部Aは袋aを作製し続け不良袋が発生することが抑制される。
【0032】
包装部Pにおけるトラブルが解消されると、第1フィルム送り手段6およびフィルム送り機構7が同期して通常速度で包装部Pへのフィルム送りを再開し、ことにより包装部Pが再起動する。それに伴ない、図7(4)に示すように、テンションローラー群52からS方向に移動し、下流側のテンションローラー群52から初期位置に戻り始める。そして、全てのテンションローラー群52が初期位置に戻ると、図7(5)に示すように、第2フィルム送り手段48が通常速度でフィルム送りを開始して連続運転が再開されるよう制御されている。
【0033】
このように、本発明の製袋包装機1は、包装部Pでトラブルが発生しても製袋部Aを同時停止する必要がなく、まず、第1フィルム送り手段6にて包装部P側へのフィルム送りを停止すると共に、包装用フィルム滞留機構5にて包装用フィルムfを滞留させることにより製袋部Aにおける袋の作製を継続させることができ、不良シール袋の発生および除去作業を低減することができる。
【0034】
第1フィルム送り手段6にて包装部P側に送られた包装用フィルムfには、図4(16)に示すように、印字装置61にて側面に日付が印字される。
【0035】
さらに、包装用フィルムfのヒートシールを施した縦縁iの上端寄りには、図5(17)に示すように、工具62により切り欠き穴加工nを施す。これにより切り口を設けた袋が製作される。
【0036】
さらに、包装用フィルムfのヒートシールを施した縦縁iの上端及び下端部分については、図5(18)に示すように工具63により水平な直線状切り込み又は菱形等の穴加工mを施す。これにより面取りされた袋が製作される。
【0037】
フィルム送り機構7は、包装用フィルムfに袋幅に合わせて一定間隔に付されたマークをマークセンサー71により検出し、サーボモーターにより一対の送りローラー72を駆動回転及び停止作動させることにより、図5(21)に示すように、未切断の連続した袋体とされた包装用フィルムfを間欠的に送り出すように構成されている。
【0038】
なお、包装用フィルムfについては、包装用フィルムの進行方向から見て上流側から下流側に向かって、フィルム供給機構23、第2フィルム送り手段48、第1フィルム送り手段6およびフィルム送り機構7にそれぞれ備えられたサーボモーターによって延びや変形量を抑制するように搬送制御が行われている。
【0039】
カッター手段8は、図5(22)に示すように、未切断の連続した袋体の縦シールの中央部分をカッター81により切断して一枚ずつ分離してチャック付自立袋aとするものである。
【0040】
そして、チャック付自立袋aは、図5(23)に示すように、袋受け渡し装置9によって包装機本体部10に受け渡される。
【0041】
包装機本体部10は、図2および図5(23)に示すように、チャック付自立袋aを吊り下げ状に支持する多数のグリップ対91を回転体の放射方向に突設し、各グリップ対91を受け渡しステーション(イ)、チャック開きステーション(ロ)、袋底展開ステーション(ハ)、開口ステーション(ニ)、充填ステーション(ホ)、振動・吹き飛ばしステーション(へ)、噛む込み検出ステーション(ト)、袋口シールステーション(チ)、シール冷却・製品排出ステーション(リ)の9個の各々のステーション毎に間欠回転移動させて、包装を自動的に行う構造となっている。
【0042】
具体的には、受け渡しステーション(イ)においてチャック付自立袋aが、各グリップ対91により順次吊り下げ状に掴まれて間欠移動する。
チャック開きステーション(ロ)にて、図5(24)に示すようにチャックが開かれ、袋底展開ステーション(ハ)にて、図6(25)に示すようにノズル92から圧縮空気が吹き込まれることにより底部を展開した状態とされ、開口ステーション(ニ)にて、図6(26)に示すように吸盤93による吸着動作により袋口bが開口され、充填ステーション(ホ)にて、図6(27)に示すように所定量の粉末調味料、砂糖、食塩、種苗等の被包装物を充填漏斗95から投入・充填され、振動・吹き飛ばしステーション(ヘ)にて、図6(28)に示すように袋aの底部を振動片96により揺さぶって被包装物が均されると共に、袋口に挿入されたノズル97から圧縮空気を噴射させることにより袋口付近の清掃を施され、噛む込み検出ステーション(ト)にて、図6(29)に示すように被内容物の噛み込みの有無が検出され、袋口シールステーション(チ)にて、図6(30)に示すように袋口のシールが施され、シール冷却・製品排出ステーション(リ)にてそのシール箇所を冷却処理してから製品として機外に排出される。
【符号の説明】
【0043】
1 製袋包装機
2 フィルム供給機構
3 成形手段
4 シール手段
5 包装用フィルム滞留機構
6 第1フィルム送り手段
7 フィルム送り機構
8 カッター手段
9 袋受け渡し装置
10 包装機本体部
A 製袋部
P 包装部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状に巻かれた包装用フィルムを繰り出すフィルム供給機構と、前記包装用フィルムを折り重ねる成形手段と、該成形手段により折り重ねられた包装用フィルムの端部にヒートシールを施すシール手段とを備えた製袋部と、該製袋部で作製された袋内に被包装物を充填し封止する包装部とを有した製袋包装機であって、該製袋包装機は、前記製袋部の前記シール手段と前記包装部との間に設けられ前記包装用フィルムを滞留可能とする包装用フィルム滞留機構と、該包装用フィルム滞留機構の下流側に設けられフィルム送りを停止制御可能な第1フィルム送り手段を有していることを特徴とする製袋包装機。
【請求項2】
前記包用フィルム滞留機構は、前記包装用フィルムの進路を規制するための固定ローラー群およびテンションローラー群を有し、該テンションローラー群の移動により前記固定ローラー群と前記テンションローラー群との離間距離が増加し、前記包装用フィルムが蛇行可能に構成されている請求項1に記載の製袋包装機。
【請求項3】
前記製袋部の前記シール手段と前記包装用フィルム滞留機構の間には、前記包装用フィルムの送り速度を減速可能な第2フィルム送り手段が設けられている請求項1または2に記載の製袋包装機。
【請求項4】
ロール状に巻かれた包装用フィルムを繰り出すフィルム供給機構と、前記包装用フィルムを折り重ねる成形手段と、該成形手段により折り重ねられた包装用フィルムの端部にヒートシールを施すシール手段とを備えた製袋部と、該製袋部で作製された袋内に被包装物を充填し封止する包装部と、前記製袋部の前記シール手段と前記包装部との間に設けられ前記包装用フィルムを滞留可能とする包装用フィルム滞留機構と、該包装用フィルム滞留機構の下流側に設けられフィルム送りを停止制御可能な第1フィルム送り手段を有した製袋包装機における不良袋低減方法であって、前記第1フィルム送り手段にてフィルム送りを停止する工程と、前記包装用フィルム滞留機構にて前記包装用フィルムを滞留させる工程とを有していることを特徴とする製袋包装機における不良袋低減方法。
【請求項5】
前記包装用フィルム滞留機構は、前記包装用フィルムの進路を規制するための固定ローラー群およびテンションローラー群を有し、前記包装用フィルム滞留機構にて前記包装用フィルムを滞留させる工程は、前記テンションローラー群を移動させることで前記固定ローラー群と前記テンションローラー群との離間距離を増加させ、前記包装用フィルムを蛇行させる工程である請求項4に記載の製袋包装機における不良袋低減方法。
【請求項6】
前記製袋包装機は、前記製袋部の前記シール手段と前記包装用フィルム滞留機構の間に、前記包装用フィルムの送り速度を減速可能な第2フィルム送り手段を有し、前記製袋包装機における不良袋低減方法は、前記第2フィルム送り手段により前記包装用フィルムの送り速度を減速する工程を有している請求項4または5に記載の製袋包装機における不良袋低減方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−30411(P2012−30411A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−170024(P2010−170024)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(000108281)ゼネラルパッカー株式会社 (65)
【Fターム(参考)】