説明

複合印刷物製造装置及びそれを備えた印刷機並びに複合印刷物製造方法

【課題】複合折機,印刷機及び複合折方法に関し、設備コスト増を抑えながら、一の冊子内に異サイズの冊子やシートを自動で折り込むことができるようにする。
【解決手段】印刷された一又は複数のウェブからなる第1のウェブ群を断裁し横折りする第1の断裁横折装置と、印刷された一又は複数のウェブからなる第2のウェブ群を少なくとも断裁する断裁装置と、冊子状の第1の印刷物を送給され、第2の印刷物を、第1の印刷物の内側に送給され、第1の印刷物の内側に第2の印刷物が配置された複合印刷物を下流側の排紙装置に案内する複合案内装置とを有するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ある印刷冊子の内側に別の印刷冊子又は印刷シートが配置された複合印刷物を製造するための装置及び方法、並びに、その装置をそなえた印刷機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、宅配用の新聞の場合など、新聞の折帖(主冊子)に広告等の折帖(副冊子)を挿し込むことが一般に行なわれるが、かかる作業は通常は手作業によって行なわれていた。
これに対して、特許文献1には、このように冊子の中に他の冊子を自動で挿し込む技術が記載されている。
【0003】
新聞の折帖等の主冊子に広告等の副冊子を挿し込む場合、副冊子が主冊子とはカット長(サイズ)が異なる場合があるが、このような場合の折り込みの自動化を実現するには、異カット長印刷機を2台以上稼動させ、異サイズ2セクション以上の冊子を作ることと、さらに、各冊子の印刷後、別途インサータによりそれぞれの冊子をインサートすることが必要になる。特許文献1の技術は、このように、異カット長印刷機を2台以上装備し、且つ、インサータを装備することで、冊子にこれとは異サイズの冊子を自動で折り込めるようにしている。
【0004】
また、特許文献2には、新聞、雑誌等の複数の個別副製作物(個別冊子)から構成される印刷された製作物(冊子)を製作する方法として、個々の製作物(個別冊子)を、循環するサドル状の台上に収集して、最終的に、一つのグリッパによって把持して、更に先の処理のために、サドル状の台又はそれらの間に形成された収容部材から搬送される技術が記載されている。
【特許文献1】特開2007−131003号公報
【特許文献2】特許第3604765号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば新聞輪転機の場合を考えると、所謂両出し、片出し、転送出し等に対応するために、操駆の各折機のカット長は同じに設定してあるのが一般的であり、異カット長印刷機を2台以上稼動させうるようにはなっていない。したがって、特許文献1の技術のように、異カット長印刷機を用意するには、大幅な設備増が必要になり、設備コストの大きな増加を招く。また、インサータといったインサート設備が必要となり、この点も大幅な設備コストを要する。
【0006】
一方、新聞等とは異なるカット長の広告等の印刷を、これに応じたカット長の既存の印刷機を用いて行なえば、印刷機に関しては新たな設備コスト増は招かない。しかし、かかる異カット長の印刷機は、通常新聞輪転機に並んであるわけではないので、新聞等の主冊子とは別に、広告等の副冊子を印刷して冊子の状態にして、その後、主冊子内に挿し込むことになる。
【0007】
したがって、インサート設備は必須になり、この点での設備コスト増は免れない。しかも、主冊子の印刷と同時進行で副冊子を印刷することは容易ではなく、副冊子を印刷するための時間や、これを搬送する時間が必要になり、さらに、冊子のインサート時間が必要になる。これに加えて、場合によってはその後副冊子を保管する必要が生じる。そして、これらの各作業のための人員が必要になり、人件費を要することになる。
【0008】
また、特許文献2の技術では、個別冊子の基端(各頁が綴じられた結合端)をグリッパ等で把持して、個別冊子の先端(各頁が開放した開放端)を下に向けてサドル状の台上に乗せていき、個別冊子の集合はサドル状の台上で行なうことになる。サドル状の台上に乗せるためには、このように基端が綴じられた冊子状であることが前提である。しかし、例えば、新聞の冊子(折帖)内に挟まれる広告には、冊子状でない、つまり、折られていない一枚物の印刷シート(ペラ紙)の状態のものもあり、こうした一枚物の紙は、サドル状の台上に乗せることはできず、他の冊子への集合は困難である。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、設備コスト増を抑えながら、一の冊子内に異サイズの冊子又は印刷シートを自動で挟み込むことができるようにした、複合印刷物製造装置及びそれを備えた印刷機並びに複合印刷物製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の複合印刷物製造装置複合折機は、第1断裁胴,第1折胴及び第1折込ローラを有し、印刷された一又は複数のウェブからなる第1のウェブ群を断裁し横折りする第1の断裁横折装置と、第2断裁胴を有し、印刷された一又は複数のウェブからなる第2のウェブ群を少なくとも断裁する断裁装置と、前記第1の断裁横折装置により前記第1のウェブ群を断裁,横折りして形成された冊子状の第1の印刷物を送給されると共に、前記断裁装置により前記第2のウェブ群を断裁して形成された第2の印刷物を、前記第1の印刷物の内側に送給され、前記第1の印刷物の内側に前記第2の印刷物が配置された複合印刷物を下流側の排紙装置に案内する複合案内装置とを有する
ことを特徴としている(請求項1)。
【0011】
前記複合案内装置において前記第2の印刷物を送給される際に前記第1の印刷物の内側を外向きに開口させる開口装置が備えられていることが好ましい(請求項2)。
前記開口装置は、前記第1の印刷物の内側に圧縮エアを噴射して開口させる圧縮エア噴射装置により構成されることが好ましい(請求項3)。
あるいは、前記開口装置は、前記第1の印刷物の内面に沿う第1の姿勢と前記第1の印刷物の内面と角度を持つ第2の姿勢との間で可動であって、前記第1の印刷物の内側に挿入されるヘラ状部材と、前記第1の印刷物の内側に挿入させる際には前記ヘラ状部材を前記第1の姿勢に、前記第1の印刷物の内側に挿入させた後には前記ヘラ状部材を前記第2の姿勢に、それぞれ駆動する駆動装置と、により構成されることが好ましい(請求項4)。
【0012】
前記断裁装置は、前記第2断裁胴に加えて第2折胴及び第2折込ローラを有し、前記第2のウェブ群を断裁し横折り可能な第2の断裁横折装置として構成されていることが好ましい(請求項5)。
前記第2のシート群の断裁長さは前記第1のシート群の断裁長さよりも短くてもよく(請求項6)、前記第1のシート群の断裁長さよりも長くてもよい(請求項7)。
【0013】
また、前記断裁装置は、前記第2のシート群の断裁長さを調整可能に構成され、前記第2の印刷物を前記複合案内装置に搬送する搬送装置を有し、前記搬送装置は、前記第2の印刷物を前記断裁長さに応じた速度に速度変更して前記複合案内装置に搬送することも好ましい(請求項8)。
前記第2の印刷物を前記複合案内装置に搬送する搬送装置として、互いに対向して配置され、前記第2の印刷物を挟持しながら搬送する一対の搬送ベルトを有する搬送ベルト装置をそなえていることも好ましい(請求項9)。
【0014】
前記複合案内装置は、複数の羽根を有し、回転しながら隣接する前記羽根の間に前記の第1及び第2の印刷物を順次送給される羽根車をそなえていることが好ましい(請求項9)。
あるいは、前記複合案内装置は、周回する基体と、前記基体に固定され、外向きの開口部を有し、前記開口部から前記の第1及び第2の印刷物を送給されて前記の第1及び第2の印刷物を保持する複数のキャッチャとをそなえていることが好ましい(請求項11)。
【0015】
本発明の複合印刷物製造装置を備えた印刷機は、請求項1〜11の何れか1項に記載の複合印刷物製造装置を備えた印刷機であって、前記断裁装置である第1の断裁装置とは別の第2の断裁装置と、前記第2の断裁装置の下流に配置され、前記排紙装置である第1の排紙装置とは別の第2の排紙装置と、をそなえると共に、前記第2のウェブ群を前記第1の断裁装置に導く第1の搬送ルートと、前記第2のウェブ群を前記第2の断裁横折装置に導く第2の搬送ルートとをそなえていることを特徴としている(請求項12)。
【0016】
本発明の複合印刷物製造方法は、印刷された一又は複数のウェブからなる第1のウェブ群を断裁し横折りする第1のステップと、印刷された一又は複数のウェブからなる第2のウェブ群を少なくとも断裁する第2のステップと、前記第1のステップにより前記第1のウェブ群を断裁,横折りして形成された冊子状の第1の印刷物の内側に、前記第2のステップにより前記第2のウェブ群を断裁して形成された第2の印刷物を送り込んで前記第1の印刷物の内側に前記第2の印刷物が配置された複合印刷物を製造する第3のステップと、を有することを特徴としている(請求項13)。
【発明の効果】
【0017】
本発明の複合印刷物製造装置(請求項1)及び複合印刷物製造方法(請求項13)によれば、断裁横折装置から加工され送り出される第1の印刷物の内側に、断裁装置から加工され送り出されるか第2の印刷物を送給することで、第1の印刷物の内側に第2の印刷物が配置された複合印刷物を配置された複合印刷物を製造することができ、特に、第2の印刷物は折加工がされないシート状のものであっても、折加工がされた冊子状のものであっても(請求項5)、複合印刷物を製造することができる。
【0018】
また、複合案内装置において第1の印刷物の内側を外向きに開口させる開口装置を備えることにより、第1の印刷物の内側に確実に第2の印刷物を送給することができ、複合印刷物を確実に製造することができる(請求項2)。
この場合、開口装置として圧縮エア噴射装置を用いて、第1の印刷物の内側に圧縮エアを噴射すれば、非接触で第1の印刷物の内側を外向きに開口させることができ(請求項3)、また、第1の印刷物の内側にヘラ状部材を挿入し、このヘラ状部材の挿入時には第1の印刷物の内面に沿う第1の姿勢とすることで、第1の印刷物の内側にヘラ状部材を容易に挿入でき、ヘラ状部材の挿入後は第1の印刷物の内面と角度を持つ第2の姿勢とすることで、ヘラ状部材が第1の印刷物の内側を拡幅して、第1の印刷物の内側を確実に外向きに開口させることができる(請求項4)。
【0019】
第2のシート群の断裁長さを第1のシート群の断裁長さよりも短くしたり長くしたりすれば、一の冊子内に異サイズの冊子又はシートを挿し込んだ複合印刷物を製造することができる(請求項6,7)。
断裁装置を、第2のシート群の断裁長さを調整可能に構成し、第2の印刷物を複合案内装置に搬送する搬送装置を、第2のシート群を断裁長さに応じた速度に速度変更して断裁横折装置に搬送するように構成すれば、主冊子(第1のシート群が横折りされてなる冊子)の中に、さまざまなサイズの副冊子(第2のシート群が横折りされてなる冊子、又はシート)を挿し込んだ複合印刷物を製造することができる(請求項8)。
【0020】
第2の印刷物を複合案内装置に搬送する搬送装置を、互いに対向する一対の搬送ベルトを有する搬送ベルト装置とすれば、一対の搬送ベルトにより第2の印刷物を挟持しながら搬送するので、第2の印刷物を所定の姿勢で搬送しやすく、第1のウェブ群と折胴外周との間に送り込む際にも、安定して送り込みやすい。また、搬送しながら第2の印刷物を断裁長さに応じた速度に速度変更することも容易となる(請求項9)。
【0021】
複合案内装置に、隣接する羽根の間に第1及び第2の印刷物を送給される羽根車を用いれば、既存の羽根車を利用して安価に複合案内装置を用意することができる(請求項10)。
複合案内装置を、周回する基体と、この基体に固定されて外向きに開口部を有する複数のキャッチャとから構成すれば、開口部から第1及び第2の印刷物を送給されてキャッチャで第1及び第2の印刷物を保持するため、第1の印刷物の内側に配置された第2の印刷物の更に内側に第3の印刷物の配置するなど、さまざまな態様の複合印刷物への発展させうる上で有利になる(請求項11)。
【0022】
本発明の複合印刷物製造装置を備えた印刷機(請求項12)によれば、第1の搬送ルートを用いれば、第1の印刷物の内側に第2の印刷物が配置された複合印刷物を配置された複合印刷物を製造することができ、製造した複合印刷物を第1の排紙装置から排紙する(所謂、片出し)ことができる。
また、第2の搬送ルートを用いれば、第1の断裁横折装置により断裁し横折りしてできた第1の印刷物を第1の排紙装置から排紙する一方で、第2断裁装置により断裁して(または、断裁及び横折りして)できた第3の印刷物を第2の排紙装置から排紙する(所謂、両出し)ことができる。
【0023】
したがって、汎用性の高い印刷機が構成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
<概要構成>
図1〜図3及び図8〜図11を参照して本発明の第1実施形態に係る複合印刷物製造装置を説明する。
【0025】
まず、本複合印刷物製造装置を適用しうる印刷機の一例を説明する。本複合印刷物製造装置は、例えば新聞用オフセット輪転印刷機(新聞輪転機)の折加工部に適用することができる。この新聞輪転機は、周知の構成であるが、図11に示すように、新聞輪転機100は、複数の印刷ユニットT1〜T6,ウェブパス部114及び折加工部115が印刷用紙としてのウェブ(連続紙)101の走行経路にこの順にそなえて構成される。
【0026】
また、各印刷ユニットT1〜T6には、ウェブローラ(巻取紙)101aを装着された給紙部111と、インフィード部112と、表裏それぞれ適宜の数の版胴及びブランケット胴を備えた印刷部113とがこの順に設けられている。ウェブパス部114は、制御要素としてのコンペンセータローラ等によりウェブパスルートの長さを調整し、ウェブパスルート変更機構により種々の組み合わせで各ウェブ101の重ね合わせ順を変更することができる。なお、新聞輪転機の場合、通常ウェブパス部114において、スリッタ(図示略)により必要に応じてウェブ101が幅方向に2分割されるため、より複雑なウェブパスルートが形成されることとなる。
【0027】
折加工部115には、集合したウェブを縦折りするフォーマ(三角板)がそなえられるが、ここでは、複数(少なくとも2個)のフォーマ(三角板)115a,115bがそなえられるものとする。そして、図11には示さないが、この折加工部115に、本複合折機が適用される。なお、本複合折機の新聞輪転機100への適用は一例であり、商業用オフセット輪転機など、本複合折機はウェブを用いる印刷機に広く適用しうるものである。
【0028】
<複合折機の全体構成>
本複合印刷物製造装置を装備する折機(以下、複合折機ともいう)は、図2に示すように、それぞれの印刷ユニットにおいて印刷されて複数枚重合されてなるウェブ群(第1のウェブ群、以下、単に、第1ウェブともいう)1を加工する第1のフォーマ10と、やはり、それぞれ印刷されて複数枚重合されてなるウェブ群(第2のウェブ群、以下、単に、第2ウェブともいう)2を加工する第2のフォーマ20と、を上流部にそなえている。
【0029】
なお、これらのフォーマ10,20は、図11の新聞輪転機の場合、フォーマ115a,115bに相当する。また、各ウェブ群1,2は、通常、複数枚のウェブがウェブパス部を経て集められて構成されるが、本発明自体は一枚だけのウェブであってもよい。また、フォーマ10,20では、各ウェブ群1,2を縦折りするが、フォーマ10,20の直前でスリッタにより縦方向に切断されると、フォーマ10,20から下流側に送給されるウェブ群は、縦折りされたものではなく、縦切断により枚数が2倍になって重合した反幅のウェブ群となる。なお、ここでは、第2のフォーマ20の場合、このようなスリッタによる縦方向切断が可能に構成されているものとする。
【0030】
このような第1のフォーマ10の下流には、第1断裁胴13,第1折胴12及び第1折込ローラ14を有し、第1のフォーマ10からニップローラ10aを経て送給される第1のウェブ1を断裁し横折りして第1の印刷物としての折帖(冊子)を加工する断裁横折装置(第1の断裁横折装置)11がそなえられる。
また、第2断裁胴23,第2折胴22及び第2折込ローラ24を有し、第2のフォーマ20からニップローラ20aを経て送給される第2のウェブ2を断裁し横折りして第2の印刷物としての折帖(冊子)を加工するする断裁横折装置(第2の断裁横折装置)21がそなえられる。
【0031】
なお、ここでは、断裁横折装置21により第2のウェブ2を折帖(冊子)に加工するが、断裁横折装置21に代えて断裁のみを行ない横折りは行なわない断裁装置を設けてもよい。この場合、第2のウェブ2を折帖(冊子)ではなくシート(ペラ紙)状の印刷物(第2の印刷物)に加工することになる。
また、断裁横折装置11の下方には、羽根車15がそなえられ、さらに、羽根車15の下方には、排紙コンベア16がそなえられている。
【0032】
羽根車15は、複数の羽根15aを有し、回転しながら、隣接する羽根15aの相互間に形成される空間(ポケット)15bに印刷物を順次送給され、下流の排紙コンベア16に送り出す。
本実施形態では、この羽根車15が、断裁横折装置11により形成された冊子状の第1の印刷物1aと断裁横折装置21により形成された冊子状の第2の印刷物2aとを送給され、第1の印刷物1aの内側に第2の印刷物2aが配置された複合印刷物3を形成して下流側の排紙コンベア16に送り出すように案内する複合案内装置として機能する。
【0033】
<複合印刷物製造装置の構成>
本複合印刷物製造装置は、図1,2に示すように、第1の断裁横折装置11と、第2の断裁横折装置21と、複合案内装置としての羽根車15と、第2の断裁横折装置21により加工された第2の印刷物2aを複合案内装置としての羽根車15に搬送する搬送ベルト装置40とをそなえて構成される。
【0034】
そして、第1の断裁横折装置11の第1折込ローラ14により折り込まれ送り出される第1の印刷物1aが、羽根車15のポケット15b内に向かうように、第1の断裁横折装置11と羽根車15とが配置されている。
また、搬送ベルト装置40は、互いに対向して配置され、第2の印刷物2aを挟持しながら搬送する一対の搬送ベルト41,42と、搬送ベルト41,42を駆動及びガイドする複数のガイドロール43と有している。搬送ベルト41,42の下流端は、第1の断裁横折装置11の第1折込ローラ14に隣接すると共に羽根車15に接近した位置に配置されて、羽根車15のポケット15bに第2の印刷物2aを送り出すようにガイドロール43a,43b等により方向付けられている。
【0035】
また、第1の断裁横折装置11の第1折込ローラ14から次々に送り出される各第1の印刷物1aが、羽根車15の各ポケット15b内に順次進入していくように、第1の断裁横折装置11と羽根車15とが同期運転(特に回転)される。さらに、搬送ベルト装置40から送り出される第2の印刷物2aが、各ポケット15b内に順次送り込まれた第1の印刷物1aの内側に、順次進入するように、搬送ベルト装置40も、第1の断裁横折装置11及び羽根車15と同期運転される。
【0036】
これにより、第1の印刷物1aの内側に第2の印刷物2aが配置された複合印刷物3を形成して下流側の排紙コンベア16に送り出すことができる。
また、本実施形態では、羽根車15の各ポケット15b内に入り込んだ第1の印刷物1aが、その内側の面を羽根車15の外方に(外向きに)開口するように、開放端(折加工されていない両端)を開放する開口装置17が備えられている。本実施形態では、開口装置17は、圧縮エアを生成するエアポンプ17aと、エアポンプ17aで生成された圧縮エアを第1の印刷物1aの内側の面に向けて噴射するエアノズル17bとをそなえた圧縮エア噴射装置により構成される。
【0037】
<その他の構成>
また、本実施形態の場合、第2の断裁横折装置21とは別の第3の断裁横折装置31と、羽根車15とは別の羽根車45と、排紙コンベア16とは別の排紙コンベア46,47とが設けられている。第3の断裁横折装置31は、第3断裁胴33,第3折胴32及び第3折込ローラ34を有し、第2のフォーマ20からニップローラ20aを経て送給される第2のウェブ2を断裁し横折りして第3の印刷物としての折帖(冊子)を加工するが、第3の断裁横折装置31は、単なる断裁装置でもよい。
【0038】
これにより、搬送ベルト装置40を用いて、第2の断裁横折装置21により加工された第2の印刷物2aを羽根車15に送り込んで複合印刷物3を形成する第1の搬送ルートのほかに、第3の断裁横折装置31により加工された第3の印刷物3aを羽根車45に送り込んで排紙コンベア46,47から排紙する第2の搬送ルートもそなえられている。
<作用、効果>
本発明の第1実施形態にかかる複合印刷物製造装置は上述のように構成されているので、以下のように、複合印刷物3を製造することができる。
【0039】
つまり、第1の断裁横折装置11により加工された冊子状の第1の印刷物1aが羽根車15のポケット15bに送り込まれて、次に、この第1の印刷物1aを送り込まれたポケット15b内に、更に、第2の断裁横折装置21により加工された冊子状の第2の印刷物2aが送り込まれる。この結果、冊子状の第1の印刷物1aの内側に、第2の印刷物2aが進入するため、第1の印刷物1aの内側に第2の印刷物2aが配置された複合印刷物3が形成される。なお、第2の印刷物2aは折加工がされないシート状のものであっても、折加工がされた冊子状のものであってもよい。
【0040】
こうして、形成された複合印刷物3は、羽根車15の回転によって、下方の排紙コンベア16に落下し、例えば刺身状に並べられながら排紙される。
本実施形態の場合、第1の断裁横折装置11から送り出される第1の印刷物1aの内側の面に向けて、圧縮エア噴射装置17によって圧縮エアを噴射するので、羽根車15の各ポケット15b内に入り込んだ第1の印刷物1aが、その内側の面を羽根車15の外方に(外向きに)開口するように状態を矯正されるので、第1の印刷物1aの内側に確実に第2の印刷物2aを配置させることができ、複合印刷物3を適正に製造できる。
【0041】
この結果、図8(a)に示すように、冊子(主冊子)状の第1の印刷物1aの中に、冊子(副冊子)状の第2の印刷物2aが挿し込まれた状態の複合印刷物3のほか、図8(b)に示すように、冊子(主冊子)状の第1の印刷物1aの中に、シート状の第2の印刷物2bが挿し込まれた状態の複合印刷物3aを製造することができる。
また、冊子(主冊子)状の第1の印刷物1a一部の中に、冊子(副冊子)状の第2の印刷物2c或いはシート状の第2の印刷物2dを二部送り込むようにすれば、図9(a),(b)に示すように、一部の主冊子1aの中に、二部の副冊子2c又はシート2dを挿し込んだ状態の複合印刷物3b,3cを製造することができる。
【0042】
また、本実施形態の場合、第1の搬送ルートを用いれば、第2の印刷物2aを第1の印刷物1aと複合させた複合印刷物3として、排紙コンベア16から排紙する(所謂、片出し)ことができる。
また、第2の搬送ルートを用いれば、第1の印刷物1aのみを羽根車15を介して排紙コンベア16から排紙する一方で、第3の印刷物3aを羽根車15や排紙コンベア16とは別の羽根車45や排紙コンベア46,47から排紙する(所謂、両出し)ことができる。
【0043】
また、本発明は、図10(a)に示すように、第2の印刷物2aの長さ(つまり、第2のウェブ2のカットオフ長さ)が第1の印刷物1aの長さ(つまり、第1のウェブ1のカットオフ長さ)lよりも短い複合印刷物3を製造することができるだけでなく、図10(b)に示すように、第2の印刷物2a´の長さが第1の印刷物1aの長さlよりも長い複合印刷物3dを製造することもでき、極めて多様な複合印刷物を製造することができる。
【0044】
[第2実施形態]
次に、図4を参照して本発明の第2実施形態に係る複合印刷物製造装置を説明する。
本実施形態は、羽根車15の各ポケット15b内に入り込んだ第1の印刷物1aが、その内側の面を羽根車15の外方に外向きに開口するように、開放端(折加工されていない両端)を開放する開口装置のみが第1実施形態と異なり、他は、第1実施形態と同様に構成される。
本開口装置50は、図4(a)に示すように、回転する支持体51と、この支持体51から軸52aを介して一方に突設された複数のヘラ状部材52bと、支持体51と各ヘラ状部材52bとの間に介装され、ヘラ状部材52bの軸52aを回転駆動する駆動装置53とを備えて構成される。
【0045】
支持体51は、第1の断裁横折装置11の折込ローラ14の両端部に設けられ、一側では折込ローラ14を下方に向けて通過する第1の印刷物1aに沿って下方に移動し、他側では上方に移動するように回転する。
ヘラ状部材52bは、図4(b)に示すように、一定の幅wを有し薄い板厚tに形成され、図4(b),(c)の各左側に示すように、その面が第1の印刷物1aの内面に沿う状態(第1の姿勢)と、図4(b),(c)の各右側に示すように、その面が第1の印刷物1aの内面に角度(ここでは、直角)を持った状態(第2の姿勢)と、の間で回転できる。駆動装置53は、ヘラ状部材52bが第1の印刷物1aの内側に進入する際にはヘラ状部材52bを第1の姿勢に、ヘラ状部材52bが第1の印刷物1aの内側に進入した後にはヘラ状部材52bを第2の姿勢に、それぞれ駆動する。
【0046】
<作用、効果>
本発明の第2実施形態にかかる複合印刷物製造装置は上述のように構成されているので、第1実施形態と同様に複合印刷物3を製造することができる。
本実施形態の場合、駆動装置53が、ヘラ状部材52bが第1の印刷物1aの内側に進入する際にはヘラ状部材52bをその面が第1の印刷物1aの内面に沿う第1の姿勢にするので、ヘラ状部材52bは第1の印刷物1aの内側に容易に進入でき、そして、ヘラ状部材52bが第1の印刷物1aの内側に進入した後はヘラ状部材52bをその面が第1の印刷物1aの内面に角度(ここでは、直角)を持った第2の姿勢にするので、角度を持ったヘラ状部材52bによって第1の印刷物1aの内側が拡幅される。したがって、羽根車15の各ポケット15b内に入り込んだ第1の印刷物1aが、その内側の面を羽根車15の外方に(外向きに)開口するように状態を矯正されるので、第1の印刷物1aの内側に確実に第2の印刷物2aを配置させることができ、複合印刷物3を適正に製造できる。
【0047】
[第3実施形態]
次に、図5を参照して本発明の第3実施形態に係る複合印刷物製造装置を説明する。
本実施形態は、複合案内装置のみが第1,2実施形態と異なり、他は、第1実施形態又は第2実施形態と略同様に構成される。
本実施形態の複合案内装置60は、周回する搬送ベルト(基体)61と、この搬送ベルト61に固定された複数のキャッチャ62とをそなえている。また、搬送ベルト61の上方に、第1の断裁横折装置11及び第2の断裁横折装置21が各折込ローラ14,24の送出口を下向きにして横並びに配置される。本実施形態では、搬送ベルト40は省かれている。
【0048】
ここでは、搬送ベルト61は、やや傾斜(図中では、右下がり傾斜)して配置されるが、水平に配置してもよく、搬送ベルト61は、上向きで第1の断裁横折装置11及び第2の断裁横折装置21と対向しながら横方向に移動する。
キャッチャ62は結合具63を介して基端を搬送ベルト61に固定され、外向きの開口部を有するポケット62aを備えている。キャッチャ62が搬送ベルト61の上向き箇所に来ると、第1の断裁横折装置11から開口部を通じて第1の印刷物1aをポケット62a内に送給され、次に、ポケット62a内の第1の印刷物1aの内側に第2の断裁横折装置21から第2の印刷物2aを送給される。
【0049】
特に、キャッチャ62は、搬送ベルト61の上向き箇所に来ると、ポケット62aが開口部を鉛直上方に向けた姿勢になり、ポケット62aを構成する2面が何れも上向きとなって、第1の印刷物1aを送給されるので、第1の印刷物1aはその内側の面を上方に向けた姿勢を保持する。したがって、第1の印刷物1aの内側に確実に第2の印刷物2aを送り込むことができるようになっている。
【0050】
<作用、効果>
本発明の第3実施形態にかかる複合印刷物製造装置は上述のように構成されているので、第1,2実施形態と同様に複合印刷物3を製造することができる。
本実施形態の場合、搬送ベルト61が一定の長さで上向き状態で第1の断裁横折装置11及び第2の断裁横折装置21と対向しながら横方向に移動するので、この上向き状態の長さを拡張すれば、第2の断裁横折装置21の更に下流に、適宜の数の断裁横折装置或いは断裁装置を装備して、第3の印刷物3a,第4の印刷物4a・・・を形成しては、ポケット62a内の冊子状の印刷物の内側に送り込むようにして、より多くの印刷物を複合させた複合印刷物を製造することができる。
【0051】
[第4実施形態]
次に、図6を参照して本発明の第4実施形態に係る複合印刷物製造装置を説明する。
本実施形態は、搬送装置のみが第1,2実施形態と異なり、他は、第1実施形態又は第2実施形態と略同様に構成される。
ところで、本実施形態では、第2の印刷物2aの印刷系統は、カットオフ長さを調整可能なバリアブルカットオフ機として構成されている。したがって、第2の印刷物2aの長さ(つまり、第2のウェブ2のカットオフ長さ)が第1の印刷物1aの長さ(つまり、第1のウェブ1のカットオフ長さ)よりも短くすることも[図10(a)参照]長くすることも[図10(b)参照]でき、この場合、図示しない印刷ユニットから第2のフォーマ20及び断裁横折装置21までの第2のウェブ2の搬送速度は、第1のウェブ1の搬送速度よりも遅くなる。
【0052】
そこで、第2の印刷物2aは断裁横折装置21での搬送速度よりも加速させて羽根車15に導くことが必要になる。
このため、図6に示すように、搬送ベルト装置40Aとして、上流部搬送ベルト装置241と、下流部搬送ベルト装置242とを設けている。
上流部搬送ベルト装置241は対向する一対の搬送ベルト241a,241bと、これらの搬送ベルト241a,241bを所定の軌道に案内するガイドローラ241c〜241hとから構成され、第2の印刷物2aを第2のフォーマ20及び断裁横折装置21と等速で搬送する。
【0053】
下流部搬送ベルト装置242は対向する一対の搬送ベルト242a,242bと、これらの搬送ベルト242a,242bを所定の軌道に案内するガイドローラ242c,242e,242g〜242jとから構成され、第2の印刷物2aを上流部搬送ベルト装置241よりも高速に加速して折胴12に送り込む。ここでは、242fが駆動ローラ(変速ローラ)になっており、この駆動ローラ242fが回転速度を変更することにより、搬送ベルト242a,242bを加減速できるようになっている。
【0054】
また、下流部搬送ベルト装置242の入口部の互いに対設されたガイドローラ242c,242dは、変速ローラ242fの回転速度に応じて、図6中に実線で示すように離隔したシート開放位置と、二点鎖線で示すように接近したシート挟持位置とに切り換わるようになっている。
かかる構成により、下流部搬送ベルト装置242で第2の印刷物2aを第2のウェブ2の速度よりも高速で搬送している時にはガイドローラ242c,242dはシート開放位置とされ、下流部搬送ベルト装置242で印刷物2aをウェブ2の速度と等速で搬送している時にはガイドローラ242c,242dはシート挟持位置とされる。これにより、上流部搬送ベルト装置241から下流部搬送ベルト装置242への印刷物2aの受け渡し時に、速度差が生じないようにすることができ、印刷物2aの受け渡しを支障なく円滑に行なえる。
【0055】
[第5実施形態]
図7を参照して本発明の第5実施形態に係る複合折機を説明する。
本実施形態では、第1実施形態の第2の搬送ルート,第3の断裁横折装置31,羽根車45,排紙コンベア46,47等を省略したもので、他は第1実施形態と同様に構成される。なお、図7において図1と同符号は同様な部材を示す。
このような構成によれば、両出しはできず片出しのみとなるが、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0056】
[その他]
なお、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、上記の実施形態に対して種々変形を加えて実施することができる。
例えば、新聞輪転機に限らず種々の印刷機に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる複合印刷物製造装置の要部構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる複合折機を示す側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる複合印刷物製造装置の要部構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる複合印刷物製造装置の要部構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる複合印刷物製造装置の要部構成を示す側面図である。
【図6】本発明の第4実施形態にかかる複合印刷物製造装置の要部構成を示す側面図である。
【図7】本発明の第5実施形態にかかる複合折機を示す構成図である。
【図8】本発明の各実施形態にかかる複合折機により得られる冊子の状態を、(a),(b)それぞれに示す斜視図である。
【図9】本発明の各実施形態にかかる複合折機により得られる他の冊子の状態を、(a),(b)それぞれに示す斜視図である。
【図10】本発明の各実施形態にかかる複合折機により得られる冊子の状態を、(a),(b)それぞれに示す斜視図である。
【図11】本発明の各実施形態にかかる印刷機を示す構成図である。
【符号の説明】
【0058】
1 ウェブ群(第1のウェブ群、第1ウェブ)
2 ウェブ群(第2のウェブ群、第2ウェブ)
1a 第1の印刷物
2a,2a´ 第2の印刷物
3 複合印刷物
10 第1のフォーマ
10a ニップローラ
11 第1の断裁横折装置
12 第1折胴
13 第1断裁胴
14 第1折込ローラ
15 羽根車
15a 羽根
15b 空間(ポケット)
16 排紙コンベア
17 開口装置としての圧縮エア噴射装置
17a エアポンプ
17b エアノズル
20 第2のフォーマ
20a ニップローラ
21 第2の断裁横折装置
22 第2折胴
23 第2断裁胴
24 第2折込ローラ
31 第3の断裁横折装置
32 第3折胴
33 第3断裁胴
34 第3折込ローラ
40,40A 搬送ベルト装置
41,42 搬送ベルト
43,43a,43b ガイドロール
45 羽根車
46,47 排紙コンベア
50 開口装置
51 支持体
52a 軸
52b ヘラ状部材
53 駆動装置
60 複合案内装置
61 搬送ベルト(基体)
62 キャッチャ
62a ポケット
63 結合具
100 新聞輪転機
101 ウェブ(連続紙)
101a ウェブローラ(巻取紙)
111 給紙部
112 インフィード部
113 印刷部
114 ウェブパス部
115 折加工部
115a,115b フォーマ(三角板)
241 上流部搬送ベルト装置
241a,241b 搬送ベルト
241c〜241h ガイドローラ
242 下流部搬送ベルト装置
242a,242b 搬送ベルト
242c,242e,242g〜242j ガイドローラ
242f 駆動ローラ(変速ローラ)
T1〜T6 印刷ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1断裁胴,第1折胴及び第1折込ローラを有し、印刷された一又は複数のウェブからなる第1のウェブ群を断裁し横折りする第1の断裁横折装置と、
第2断裁胴を有し、印刷された一又は複数のウェブからなる第2のウェブ群を少なくとも断裁する断裁装置と、
前記第1の断裁横折装置により前記第1のウェブ群を断裁,横折りして形成された冊子状の第1の印刷物を送給されると共に、前記断裁装置により前記第2のウェブ群を断裁して形成された第2の印刷物を、前記第1の印刷物の内側に送給され、前記第1の印刷物の内側に前記第2の印刷物が配置された複合印刷物を下流側の排紙装置に案内する複合案内装置とを有する
ことを特徴とする、複合印刷物製造装置。
【請求項2】
前記複合案内装置において前記第2の印刷物を送給される際に前記第1の印刷物の内側を外向きに開口させる開口装置が備えられている
ことを特徴とする、請求項1記載の複合印刷物製造装置。
【請求項3】
前記開口装置は、前記第1の印刷物の内側に圧縮エアを噴射して開口させる圧縮エア噴射装置により構成される
ことを特徴とする、請求項2記載の複合印刷物製造装置。
【請求項4】
前記開口装置は、
前記第1の印刷物の内面に沿う第1の姿勢と前記第1の印刷物の内面と角度を持つ第2の姿勢との間で可動であって、前記第1の印刷物の内側に挿入されるヘラ状部材と、
前記第1の印刷物の内側に挿入させる際には前記ヘラ状部材を前記第1の姿勢に、前記第1の印刷物の内側に挿入させた後には前記ヘラ状部材を前記第2の姿勢に、それぞれ駆動する駆動装置と、により構成される
ことを特徴とする、請求項2記載の複合印刷物製造装置。
【請求項5】
前記断裁装置は、前記第2断裁胴に加えて第2折胴及び第2折込ローラを有し、前記第2のウェブ群を断裁し横折り可能な第2の断裁横折装置として構成されている
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合印刷物製造装置。
【請求項6】
前記第2のシート群の断裁長さは前記第1のシート群の断裁長さよりも短い
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合印刷物製造装置。
【請求項7】
前記第2のシート群の断裁長さは前記第1のシート群の断裁長さよりも長い
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合印刷物製造装置。
【請求項8】
前記断裁装置は、前記第2のシート群の断裁長さを調整可能に構成され、
前記第2の印刷物を前記複合案内装置に搬送する搬送装置を有し、前記搬送装置は、前記第2の印刷物を前記断裁長さに応じた速度に速度変更して前記複合案内装置に搬送する
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合印刷物製造装置。
【請求項9】
前記第2の印刷物を前記複合案内装置に搬送する搬送装置として、互いに対向して配置され、前記第2の印刷物を挟持しながら搬送する一対の搬送ベルトを有する搬送ベルト装置をそなえている
ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の複合印刷物製造装置。
【請求項10】
前記複合案内装置は、複数の羽根を有し、回転しながら隣接する前記羽根の間に前記の第1及び第2の印刷物を順次送給される羽根車をそなえている
ことを特徴とする、請求項1〜9の何れか1項に記載の複合印刷物製造装置。
【請求項11】
前記複合案内装置は、周回する基体と、前記基体に固定され、外向きの開口部を有し、前記開口部から前記の第1及び第2の印刷物を送給されて前記の第1及び第2の印刷物を保持する複数のキャッチャとをそなえている
ことを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載の複合印刷物製造装置。
【請求項12】
請求項1〜11の何れか1項に記載の複合印刷物製造装置を備えた印刷機であって、
前記断裁装置である第1の断裁装置とは別の第2の断裁装置と、
前記第2の断裁装置の下流に配置され、前記排紙装置である第1の排紙装置とは別の第2の排紙装置と、をそなえると共に、
前記第2のウェブ群を前記第1の断裁装置に導く第1の搬送ルートと、前記第2のウェブ群を前記第2の断裁横折装置に導く第2の搬送ルートとをそなえている
ことを特徴とする、複合印刷物製造装置を備えた印刷機。
【請求項13】
印刷された一又は複数のウェブからなる第1のウェブ群を断裁し横折りする第1のステップと、
印刷された一又は複数のウェブからなる第2のウェブ群を少なくとも断裁する第2のステップと、
前記第1のステップにより前記第1のウェブ群を断裁,横折りして形成された冊子状の第1の印刷物の内側に、前記第2のステップにより前記第2のウェブ群を断裁して形成された第2の印刷物を送り込んで前記第1の印刷物の内側に前記第2の印刷物が配置された複合印刷物を製造する第3のステップと、を有する
ことを特徴とする、複合印刷物製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−234750(P2009−234750A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−84212(P2008−84212)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】