説明

複合合金の複合材料とその生成法、熱電素子、および熱電モジュール

【課題】複合合金の複合材料とその生成法、熱電素子、および熱電モジュールを提供する。
【解決手段】セラミック材料で満たされた熱電材料を基にしたセラミック・金属複合材である複合合金の複合材料を提供する。この複合材料は、以下の一般式(I)で示される。
1-xx (I)
上記の一般式(I)において、0.05≦X≦0.2であり、Aは、ハーフホイスラー熱電材料を示し、その比例組成は、以下の式(II)で示される。
(Tia1Zrb1Hfc11-y-zNiySnz (II)
上記の一般式(II)において、0<a1<1、0<b1<1、0<c1<1、a1+b1+c1=1、0.25≦y≦0.35および1、0.25≦z≦0.35であり、Bは、炭素(C)、酸素(O)および窒素(N)の群から選ばれた少なくとも1つの元素を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合合金(complex alloy)の複合材料とその生成法、熱電素子、および熱電モジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
2005年2月16日に京都議定書が正式に発効された。会議に参加した全ての署名国(計141ヶ国)は、2008年から2012年までの期間中に、主要先進国における二酸化炭素等の温室効果ガス6種の総排出量を(1990年と比較して)5.2%削減することに同意した。ニュー・カーボン・ファイナンス(New Carbon Finance)が2007年4月に公布した関連データによると、全世界のカーボン基金は過去6ヶ月で47億ドル集まり、資産が70%近くまで激増した。このように、低カーボン技術および地球温暖化防止の活動から、自然環境保護の傾向が徐々に進んでいることは明らかである。また、工業汚染を抱える国が発展途上国または第三世界と契約を交わし、温室効果ガス排出権(greenhouse gas emissions rights)をお金で交換している。さらに、風力、潮力エネルギー、バイオマスエネルギーおよび太陽エネルギー発電等の環境保護技術の開発が積極的に行われている。これも、現在の石油化学産業の政策傾向、および未来の自然エネルギーの開発と大望を示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、日常設備(例えば、乗り物、家電用品等)の大部分は、使用中に廃熱が生じる。例えば、自動車の内熱機関エンジンシステムの熱効率は、エネルギーの大部分が廃熱に変わり、様々な形で大気に排出されることによって、15%またはそれ以下にしか達しない。車だけではなく、家庭用の空調および冷蔵システム等も、多くの廃熱が生じる。再生エネルギーを有効利用することによって地球の温暖化を遅らせることができることから、再生エネルギーは、現在世界で最も重要な課題の一つとなっている。
【0004】
熱電材料(thermoelectric material)によって構成されたモジュールは、熱エネルギーと電気エネルギーの間で直接変換を行うことができる。さらに、熱電モジュールは部品を動かす必要がなく、信頼性があり、静かである。熱電モジュールは燃焼の必要がないため、環境に優しい。その上、熱電モジュールは軽く、コンパクトで、持ち運びが可能である。したがって、熱電材料は、次第に自然エネルギー技術の発展における標的の一つになりつつある。
【0005】
近来、ナノテクノロジーの進歩によって、ある熱電材料は、より高い熱電性能指数(figure of merit)ZTを獲得することができるようになった。例えば、Bi2Te3超格子のZT値は約1.0以上に達することが可能で、2004年にミシガン大学に利用されたAgPbmSbTe2+m合金のZT値は2.4、そして2006年にマサチューセッツ工科大学(MIT)に使用された分子線エピタキシー超格子量子ドットのZT値は3.5に達することが可能である。これらは、フォノン(格子振動)伝播を抑制する方法を利用して、異層構造で熱伝導率(thermal conductivity)を減らしている。しかしながら、材料は全て高価な超格子/量子ドット薄膜製造技術を必要とするため、費用が高く、大量生産による大規模なエネルギーを変換するには実用的ではない。さらに、大面積のエネルギー変換は、主に熱電バルク(bulk)に集中している。熱電特性を向上させるため、プロセスは通常複雑でコストがかかるが、ZT値の増加には限界がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、熱伝導率を減らすことによって熱電ZT値を増加させることのできる複合合金の複合材料を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、さらに、熱電変換効率を向上させる熱電素子を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、さらに、熱電特性および熱電変換効率を向上させて、産業応用を拡大し、廃熱回収発電に利益をもたらす熱電モジュールを提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、さらに、生成コストを減らしながら熱電変換効率の良い複合材料を生成することのできる複合合金の複合材料を生成する方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明は、セラミック材料で満たされた熱電材料を基にしたセラミック・金属複合材(Ceramic-Metal Composite)である複合合金の複合材料を提供する。この複合材料は、以下の一般式(I)で示される。
1-xx (I)
【0011】
上記の一般式(I)において、0.05≦X≦0.2である;Aは、熱電材料を示し、その比例組成は、以下の式(II)で示される。
(Tia1Zrb1Hfc11-y-zNiySnz (II)
【0012】
上記の一般式(II)において、0<a1<1、0<b1<1、0<c1<1、a1+b1+c1=1、0.25≦y≦0.35および1、0.25≦z≦0.35である。上記の一般式(I)において、Bは、炭素(C)、酸素(O)および窒素(N)の群から選ばれた少なくとも1つの元素を示す。
【0013】
本発明は、さらに、N型半導体および/またはP型半導体を含む熱電素子を提供する。ここで、N型半導体および/またはP型半導体の材料は、上述した複合合金の複合材料である。
【0014】
本発明は、さらに、複数のN型半導体および複数のP型半導体を含む熱電モジュールを提供する。ここで、N型およびP型半導体は、交互に直列に連接しており、内部の電極を介して接続される。また、N型半導体および/またはP型半導体の材料は、上述した複合合金の複合材料である。
【0015】
本発明は、さらに、上述した複合合金の複合材料を生成する方法を提供する。この方法は、まず、純度が99%よりも高い金属原料を洗浄する。金属原料は、Ti、Zr、Hf、NiおよびSnを含む。次に、金属原料および異材料の原料に高温で溶融過程(melting process)を行い、異材料を有する熱電複合材料を形成する。
【発明の効果】
【0016】
上記の観点から、本発明は、ハーフホイスラー(Half-Heusler)熱電材料とその中に形成された異材料を混合することによって、フォノン熱伝導率(KL)を効果的に減らし、それによって熱伝導率を減らして、熱電ZT値を向上させることができる。
【0017】
本発明の上記及び他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る熱電素子の概略断面図である。
【図2】本発明の別の実施形態に係る熱電モジュールの概略断面図である。
【図3】本発明の別の実施形態に係る上述した複合合金の複合材料を生成するフローチャートである。
【図4】本発明の実験から得られた複合合金の複合材料のSEM図である。
【図5】本発明の実験から得られた複合合金の複合材料における異材料のSEM図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明における複合合金の複合材料は、セラミック材料で満たされた熱電材料を基にしたセラミック・金属複合材(Ceramic-Metal Composite)である。この複合合金の複合材料は、以下の一般式(I)で示される。
1-xx (I)
【0020】
上記の一般式(I)において、0.05≦X≦0.2である;Aは、ハーフホイスラー(Half-Heusler、以下「HH」と称す)熱電材料を示す;Bは、炭素(C)、酸素(O)および窒素(N)の群から選ばれた少なくとも1つの元素を示す。
【0021】
Aの比例組成は、以下の式(II)で示される。
(Tia1Zrb1Hfc11-y-zNiy Snz (II)
【0022】
上記の一般式(II)において、0<a1<1、0<b1<1、0<c1<1、a1+b1+c1=1、0.25≦y≦0.35および0.25≦z≦0.35である。
【0023】
本発明の1つの実施形態において、式(I)のAは、HH熱電材料である。HH合金技術の利用によって、従来の金属材料の高い熱伝導率(thermal conductivity)を減らし、電気伝導率(electrical conductivity)を維持できることが、関連の研究報告で指摘されている。
【0024】
例えば、式(I)において、Aは、MgAgAs型の結晶構造を有する合金でもよい。MgAgAsの面心立方格子(face-centered cubic, FCC)構造において、HH合金は、次の特性を有する:(1)半導体の機能がある;(2)各化合物構造において、sp混成軌道の周辺の価電子の数が8、またはspd混成軌道の周辺の価電子の数が18であり、金属材料の状態を変化させることができる;(3)これらの金属化合物の伝導電子が、HH合金の自由電子質量と比べて約1000倍の有効質量を有するように機能するという事実に由来した「重いフェルミオン(heavy fermion)」の特性を有する。
【0025】
熱電材料の力率(power factor)および熱伝導率の両方を維持することは難しい。本発明は、電子とフォノンを分けて調整し、全てのHH化学式における価電子の数を調整することにより良好な力率を獲得して、その半導体特性を調節する。次に、軽原子の一部を類似する電子構造を持つ重原子と置き換えるための主要材料システムとして、この式を利用する。このようにして、力率を減らさずに熱伝導率を大幅に減らし、より高いZT値を獲得することができる。
【0026】
式(I)において、Aは、まずHH合金のTiNiSn複合合金で作られ、Ti、NiおよびSnが交互に配列されたFCCの結晶構造を含む。さらに、TiNiSn複合合金のTi、Ni、Snで、重原子と大きい原子の一部が置換されて、原子配列上の軽原子および重原子の質量が大幅に変動する。その結果、フォノンの伝送速度が大幅に減少して、熱伝導率を効率的に下げる。さらに、TiNiSn複合合金のドーピング(doping)を通して電荷担体が調整されるため、この式(I)における周辺の価電子の数は18に等しい。格子原子の設計は、以下の通りである。
【0027】
1.Ti(原子質量=47.9)の位置の一部を効果的に置き換えることのできる重原子は、Zr(原子質量=91.22)またはHf(原子質量=178.49)を含む。ここで、重原子および軽原子は、式(II)に示したように、質量比の変動が3.73倍に達する。さらに、Y、Nb、Ta、Sc、W、V、LaおよびCeから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって、式(II)におけるTi、ZrおよびHfの一部を置き換えることができる。
【0028】
2.Ni(原子質量=58.71)の位置の一部を効果的に置き換えることのできる重原子は、Pd(原子質量=106.4)またはPt(原子質量=195.09)、または隣接する列にあって、価電子がNiよりも1つ少ないCo(原子質量=58.9332)、またはAgから選ばれる。ここで、重原子および軽原子は、質量比の変動が3.73倍に達する。
【0029】
3.Snについては、Sb、Te、Si、PbおよびGeから選ばれた少なくとも1つの元素によって、Snの一部を置き換えることができる。例えば、Snは、隣接する列にあって、価電子がSnよりも1つ多いSb(原子質量=121.75)で置き換えてもよい。
【0030】
式(I)におけるBの原料は、酸化物、窒化物、炭化物、およびその組合せから選ばれた少なくとも1つの材料であってもよい。例えば、Bの原料が酸化物の場合、材料は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ウォルフラム、酸化ランタン、酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、および酸化亜鉛であってもよい。より好適な材料には、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化ウォルフラム、酸化セリウム、酸化アンチモンおよび酸化ランタンが含まれる。Bの原料が窒化物の場合、材料は、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化インジウム、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、窒化バナジウム、窒化イットリウム、窒化ニッケル、窒化スカンジウム、または窒化タンタルであってもよい。より好適な材料には、窒化ホウ素、窒化インジウム、窒化ジルコニウム、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化チタン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、または窒化スカンジウムが含まれる。Bの原料が炭化物の場合、材料は、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、炭化ウォルフラム、炭化モリブデン、炭化クロム、または炭化バナジウムであってもよい。より好適な材料には、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、または炭化ウォルフラムが含まれる。
【0031】
固体熱伝導係数(K)は、電子と格子の伝導に区分することができる:K=Ke+K。ここで、フォノン熱伝導率Kは、熱電材料の応用において主要な熱源である。さらに、熱伝導率の減少によって熱電性能指数ZTを効果的に増加させることができる。理論上、フォノンおよび不純物(例えば、転位、結晶粒界、インターフェース、応力場、空孔、成分差異、質量差異等)を利用することによって生じるフォノン分散の増加は、Kを効果的に減らすことができる。したがって、本発明は、複合材料の形成方法を利用して熱電材料の基材に熱伝導率の低い化合物を形成し、全体の熱伝導率を減少させる。
【0032】
図1は、本発明の実施形態に係る熱電素子の概略断面図である。図1を参照すると、熱電素子100は、N型半導体102と、P型半導体104とを含む。通常、熱電素子100は、さらに、基板106と、電極108とを含む。図1の熱電素子100において、N型半導体102および/またはP型半導体104の材料は、本発明において上述した複合合金の複合材料である。別の実施形態において、熱電素子100は、N型半導体102またはP型半導体104のいずれかを含んでもよい。
【0033】
図2は、本発明の別の実施形態に係る熱電モジュールの概略断面図である。図2を参照すると、熱電モジュール200は、複数のN型半導体202と、複数のP型半導体204とを含む。ここで、1対の基板206の間に配置されたN型半導体202およびP型半導体204は、交互に直列に連接しており、電極208を介して接続される。図2の熱電モジュール200において、N型半導体202および/またはP型半導体204の材料は、本発明において上述した複合合金の複合材料である。さらに、熱電モジュール200は、冷却モジュールとして使用することができる。
【0034】
図3は、本発明の別の実施形態に係る上述した複合合金の複合材料を生成するフローチャートである。
【0035】
図3を参照すると、まず、ステップ300を行って、純度が99%よりも高い金属原料を洗浄する。金属原料は、Ti、Zr、Hf、NiおよびSnを含む。さらに、金属原料中のTi、ZrおよびHfの一部は、Nb、Sc、Y、W、Ta、V、LaおよびCeから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって置き換えることができる。金属原料中のNiの一部は、Pd、Pt、CoおよびAgから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって置き換えることができる。金属原料中のSnの一部は、Sb、Te、Si、PbおよびGeから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって置き換えることができる。
【0036】
その後、異材料を有する熱電複合材料を生成するには、いくつかの方法がある。
【0037】
ステップ310Aまたは310Cにおいて、所定の割合に基づいて上述した金属原料を調合する。
【0038】
ステップ310Bにおいて、所定の割合に基づいて金属原料を調合する他に、所定の割合に基づいて異原料を追加しなければならない。異原料は、酸化物、窒化物、炭化物、およびその組合せから成る材料群から選ばれた少なくとも1つの材料である。異原料中の酸化物は、例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ウォルフラム、酸化ランタン、酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、および酸化亜鉛である。異原料中の窒化物は、例えば、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化インジウム、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、窒化バナジウム、窒化イットリウム、窒化ニッケル、窒化スカンジウム、または窒化タンタルである。異原料中の炭化物は、例えば、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、炭化ウォルフラム、炭化モリブデン、炭化クロム、または炭化バナジウムである。このステップでは、金属原料と異原料が均一に混ぜられる。金属原料と異原料を均一に混ぜる方法には、ボールミル粉砕(ball milling)、攪拌、ロール練り(roll mixing)が含まれる。
【0039】
ステップ320Aにおいて、異材料の雰囲気の下で上述した金属原料を高温で溶融し、溶融物を形成する。ここで、この雰囲気は、酸素(O)、窒素(N)および炭素(C)から成るガス群から選ばれた少なくとも1つのガス、例えば、酸素ガス、窒素ガスである。
【0040】
ステップ320Bにおいて、金属原料および異材料を高温で溶融し、溶融物を得る。ステップ320Cにおいて、金属原料および異材料を高温で溶融して溶融物を形成し、溶融物を急速に冷却する。ステップ320A、320Bおよび320Cにおいて、溶融する温度は、例えば、1200℃よりも高温である。
【0041】
その後、ステップ330を行って、溶融物を急速に冷却し、異材料を有する熱電複合材料を形成する。ここで、溶融物を急速冷却する冷却速度は、100℃/秒よりも大きい。
【0042】
それから、ステップ340を行って、熱電複合材料に対して真空アニール熱処理を行う。加工する温度は、例えば、750℃〜1200℃の範囲で、均質化および不純物相の除去を行う。
【0043】
さらに、ステップ330とステップ340の間で、異材料を有する熱電複合材料を成形、焼結、および粉砕することができる。成形および焼結のプロセスは、例えば、射出成形、熱間プレス成形または熱間等方圧成形(hot isotropic pressing, HIP)、および放電プラズマ焼結(spark plasma sintering, SPS)等の方法である。
【0044】
ステップ350において、溶融物を粉砕して混合物を形成する間に、異原料を加える。
【0045】
ステップ360において、混合物を800℃よりも高い温度で焼結する。
【0046】
本実施形態において、形成された熱電複合材料の中の異材料は、例えば、酸化物、窒化物、炭化物およびその組合せから成る群から選ばれた少なくとも1つの材料である。ここで、異材料中の酸化物は、例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ウォルフラム、酸化ランタン、酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、および酸化亜鉛である。異材料中の窒化物は、例えば、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化インジウム、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、窒化バナジウム、窒化イットリウム、窒化ニッケル、窒化スカンジウム、または窒化タンタルである。異材料中の炭化物は、例えば、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、炭化ウォルフラム、炭化モリブデン、炭化クロム、または炭化バナジウムである。
【0047】
本発明では、異原料の追加よって、または金属原料と異原料の間の反応によって、あるいは反応性雰囲気における金属原料の反応によって、異材料を生成することが可能である。
【0048】
ステップについて詳細に説明するために、以下の実験例を提供する。この実験例は本発明の効果を証明するものである。
【実験】
【0049】
以下のステップに基づいて実験を行った。
【0050】
1.必要な金属原料を洗浄する:Ti、Zr、Hf、Ni、Sn等の元素で、各元素の純度は99.99%よりも高い。このステップは図3におけるステップ300と同様である。
【0051】
2.各元素および成分の割合を調合して、複合合金の複合材料{(Ti0.46Zr0.3Hf0.240.37Ni0.3Sn0.330.8850.115を生成する。このステップは図3におけるステップ310Bと同様である。
【0052】
3.高温で溶融する:例えば、融解炉、高周波炉、電気誘導炉、または抵抗炉等の高温炉を適用する。調合した金属材料および追加した異原料ZrO2を坩堝または銅製チル箱(copper chill box)内に置いて溶融し、それから1200度よりも高い温度で加熱して、溶融物を得る。このステップは図3におけるステップ320Bと同様である。
【0053】
4.材料が均一に溶融した後、液体冷却法(液体窒素法)を利用して、銅製チル箱の内部を通過させ、冷却速度が100℃/秒よりも速い速度で溶融物を冷却する。この銅は、設計された熱交換機モデルである。ここで、内部の作動流体は、水、エタノールまたは液体窒素である。この方法は、溶融された金属原料を使用する時に液固界面の核形成を制御することによって、顆粒成長を抑制し、成分偏析を減少させる方法である。こうして、異材料の添加物を有する熱電複合材料が形成される。このステップは図3におけるステップ330と同様である。
【0054】
5.石英管で熱電複合材料を密封し、アニール炉内で真空アニール熱処理を行う。内部の温度は、750℃〜1200℃である。このステップは図3におけるステップ340と同様である。
【0055】
図4は、実験から得られた複合合金の複合材料のSEM図であり、上記のステップによって生成された複合合金の複合材料を示す。図4において、均一に分散された異材料が熱電材料の基材の中にある(図の白または明るい部分)。
【0056】
EDS分析を利用して得られた複合合金の複合材料の構成元素およびその成分を、表1に示す。
【表1】

【0057】
表1からわかるように、複合合金の複合材料は元素Oを含むため、酸化物の存在を推測することができる。
【0058】
このように、図4の白い部分(図5)をSEM−EDX分析によってさらに分析し、その結果を表2に示す。
【表2】

【0059】
表2からわかるように、図4に示した異材料とみなされる部分(白で示す)が確実に酸化物であることは、明らかである。
【0060】
以上のように、本発明は、複合材料を形成する方法を利用することによって、低い熱伝導率を有する化合物を熱電材料の基材内に形成し、全体的な熱伝導率を減少させる。本発明の複合材料を熱電モジュールに応用すれば、熱電特性および熱電変換効率を向上させて、産業応用を増加させ、廃熱回収発電に利益をもたらすことができる。
【0061】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0062】
100 熱電素子
102、202 N型半導体
104、204 P型半導体
106、206 基板
108、208 電極
200 熱電モジュール
300、310、320、330、340、350、360 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック材料で満たされた熱電材料を基にしたセラミック・金属複合材であり、以下の一般式(I)で示される複合合金の複合材料であって、
1-xx (I)
前記一般式(I)において、0.05≦X≦0.2であり、前記Aがハーフホイスラー熱電材料を示し、前記Bが炭素(C)、酸素(O)および窒素(N)の群から選ばれた少なくとも1つの元素を示し、
前記Aの比例組成が、以下の一般式(II)で示され、
(Tia1Zrb1Hfc11-y-zNiy Snz (II)
前記一般式(II)において、0<a1<1、0<b1<1、0<c1<1、a1+b1+c1=1、0.25≦y≦0.35および0.25≦z≦0.35であることを特徴とする複合合金の複合材料。
【請求項2】
前記Aが、MgAgAs型の結晶構造を有する合金であり、前記Ti、ZrおよびHfの一部が、Nb、Sc、Y、W、Ta、V、LaおよびCeから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって独立して置き換えることのできる請求項1記載の複合合金の複合材料。
【請求項3】
前記Niの一部が、Pd、Pt、CoおよびAgから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって置き換えることのできる請求項1記載の複合合金の複合材料。
【請求項4】
前記Snの一部が、Sb、Te、Si、PbおよびGeから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって置き換えることのできる請求項1記載の複合合金の複合材料。
【請求項5】
前記Bの原料が、酸化物、窒化物、炭化物、およびその組合せから成る材料群から選ばれた少なくとも1つの材料である請求項1記載の複合合金の複合材料。
【請求項6】
前記酸化物が、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ウォルフラム、酸化ランタン、酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、および酸化亜鉛を含む請求項5記載の複合合金の複合材料。
【請求項7】
前記窒化物が、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化インジウム、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、窒化バナジウム、窒化イットリウム、窒化ニッケル、窒化スカンジウム、または窒化タンタルを含む請求項5記載の複合合金の複合材料。
【請求項8】
前記炭化物が、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、炭化ウォルフラム、炭化モリブデン、炭化クロム、または炭化バナジウムを含む請求項5記載の複合合金の複合材料。
【請求項9】
N型半導体および/またはP型半導体を含み、前記N型半導体および/または前記P型半導体の材料が、請求項1〜8のいずれか1項に記載の前記複合合金の前記複合材料である熱電素子。
【請求項10】
複数のN型半導体および複数のP型半導体を含み、前記複数のN型半導体および前記複数のP型半導体が交互に直列に連接し、内部の電極を介して接続され、前記複数のN型半導体および/または前記複数のP型半導体の材料が、請求項1〜8のいずれか1項に記載の前記複合合金の前記複合材料である熱電モジュール。
【請求項11】
前記熱電モジュールが冷却モジュールである請求項10記載の熱電モジュール。
【請求項12】
請求項1に記載の前記複合合金の前記複合材料を生成する方法であって、
純度が99%よりも高く、Ti、Zr、Hf、NiおよびSnを含む複数の金属原料を洗浄することと、
複数の異原料とともに高温プロセスを行って、異材料を有する熱電複合材料を形成することと
を含む複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項13】
前記高温プロセスが、焼結または粉砕または溶融プロセスを含む請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項14】
前記高温プロセスの温度が、750℃よりも高い請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項15】
前記Ti、ZrおよびHfの一部が、Nb、Sc、Y、W、Ta、V、LaおよびCeから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって独立して置き換えられる請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項16】
前記Niの一部が、Pd、Pt、CoおよびAgから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって置き換えられる請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項17】
前記Snの一部が、Sb、Te、Si、PbおよびGeから成る群から選ばれた少なくとも1つの元素によって置き換えられる請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項18】
前記異材料が、酸化物、窒化物、炭化物およびその組合せから成る群から選ばれた少なくとも1つの材料である請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項19】
前記異材料中の前記酸化物が、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ウォルフラム、酸化ランタン、酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、および酸化亜鉛を含む請求項18記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項20】
前記異材料中の前記窒化物が、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化インジウム、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、窒化バナジウム、窒化イットリウム、窒化ニッケル、窒化スカンジウム、または窒化タンタルを含む請求項18記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項21】
前記異材料中の前記炭化物が、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、炭化ウォルフラム、炭化モリブデン、炭化クロム、または炭化バナジウムを含む請求項18記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項22】
前記高温プロセスを行う前記ステップの前に、所定の割合に基づいて前記複数の金属原料を調合することをさらに含み、
前記高温プロセスを行う前記ステップが、前記複数の異原料の雰囲気の下で前記複数の金属原料を溶融して、溶融物を形成することを含む請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項23】
前記複数の異原料が、酸素(O)、窒素(N)、および炭素(C)から成るガス群から選ばれた少なくとも1つのガスである請求項22記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項24】
前記雰囲気が、酸素ガスまたは窒素ガスを含む請求項23記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項25】
前記高温プロセスを行う前記ステップの後に、前記溶融物を急速に冷却することをさらに含む請求項22記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項26】
前記溶融物の前記急速冷却の冷却速度が、100℃/秒よりも大きい請求項25記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項27】
前記溶融物を急速に冷却した後、前記異材料を有する前記熱電複合材料を成形、焼結および粉砕することをさらに含む請求項25記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項28】
前記成形の方法が、射出成形を含む請求項27記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項29】
前記成形および焼結の方法が、熱間プレス成形、熱間等方圧成形、または放電プラズマ焼結の方法を含む請求項27記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項30】
前記溶融物を急速に冷却した後、前記熱電複合材料に対して真空アニール熱処理を行うことをさらに含む請求項22記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項31】
前記真空アニール熱処理の温度が、750℃から1200℃の間である請求項30記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項32】
前記高温プロセスを行う前記ステップの前に、所定の割合に基づいて前記複数の金属原料と前記異原料を調合することをさらに含み、前記異原料が、酸化物、窒化物、炭化物およびその組合せから成る材料群から選ばれた少なくとも1つの材料である請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項33】
前記高温プロセスを行う前記ステップが、前記複数の金属原料および前記複数の異原料を溶融して、溶融物を得ることを含み、
前記高温プロセスを行う前記ステップの後に、前記溶融物を急速に冷却することをさらに含む請求項32記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項34】
前記冷却ステップの冷却速度が、100℃/秒よりも大きい請求項33記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項35】
前記冷却ステップを行った後に、前記異材料を有する前記熱電複合材料を成形、焼結および粉砕することをさらに含む請求項33記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項36】
前記成形の方法が、射出成形を含む請求項35記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項37】
前記成形および焼結の方法が、熱間プレス成形、熱間等方圧成形、または放電プラズマ焼結の方法を含む請求項35載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項38】
前記冷却ステップの後に、前記熱電複合材料に対して真空アニール熱処理を行うことをさらに含む請求項33載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項39】
前記真空アニール熱処理の温度が、750℃から1200℃の間である請求項38載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項40】
前記異原料中の前記酸化物が、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ウォルフラム、酸化ランタン、酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、および酸化亜鉛を含む請求項32記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項41】
前記異原料中の前記窒化物が、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化インジウム、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、窒化バナジウム、窒化イットリウム、窒化ニッケル、窒化スカンジウム、または窒化タンタルを含む請求項32記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項42】
前記異原料中の前記炭化物が、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、炭化ウォルフラム、炭化モリブデン、炭化クロム、または炭化バナジウムを含む請求項32記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項43】
前記複数の金属原料と前記異原料を調合する前記ステップの後に、前記複数の金属原料と前記異原料を均一に混ぜて、混合物を得ることをさらに含む請求項32記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項44】
前記複数の金属原料と前記異原料を均一に混ぜる方法が、ボールミル粉砕、攪拌、またはロール練りを含む請求項43記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項45】
前記高温プロセスを行う前記ステップの前に、
所定の割合に基づいて前記複数の金属原料を調合することと、
前記複数の金属原料を溶融して、溶融物を形成することと、
前記溶融物を急速に冷却することと、
前記溶融物を粉砕している間に前記複数の異原料を追加して、混合物を形成すること
とをさらに含む請求項12記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項46】
前記高温プロセスを行う前記ステップが、前記混合物を焼結することを含む請求項45記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項47】
前記混合物を焼結する前記ステップの後に、前記熱電複合材料に対して真空アニール熱処理を行うことをさらに含む請求項45載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項48】
前記真空アニール熱処理の温度が、750℃から1200℃の間である請求項47載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項49】
前記異原料中の前記酸化物が、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ウォルフラム、酸化ランタン、酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化スカンジウム、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、および酸化亜鉛を含む請求項45記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項50】
前記異原料中の前記窒化物が、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化インジウム、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化ニオブ、窒化ハフニウム、窒化ウォルフラム、窒化バナジウム、窒化イットリウム、窒化ニッケル、窒化スカンジウム、または窒化タンタルを含む請求項45記載の複合合金の複合材料を生成する方法。
【請求項51】
前記異原料中の前記炭化物が、炭化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化シリコン、炭化ニオブ、炭化ハフニウム、炭化ウォルフラム、炭化モリブデン、炭化クロム、または炭化バナジウムを含む請求項45記載の複合合金の複合材料を生成する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−157686(P2010−157686A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−214480(P2009−214480)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【出願人】(390023582)財団法人工業技術研究院 (524)
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】195 Chung Hsing Rd.,Sec.4,Chutung,Hsin−Chu,Taiwan R.O.C
【Fターム(参考)】