説明

複合糸、およびこれを含む布帛製品

【課題】優れた風合いと今までに無いハリコシと両立させた複合糸を、経済的に作製する。
【解決手段】少なくとも2種類の熱収縮特性の異なるポリエステル重合体からなるコンジュゲートフィラメント糸(A)と、コンジュゲートフィラメント糸(A)よりも小さい沸水収縮率を示すポリエステルフィラメント糸(B)との複合糸であって、該複合糸が10〜18%の沸水収縮率を示し、コンジュゲートフィラメント糸(A)とポリエステルフィラメント糸(B)の繊度比率が以下の範囲の糸を用いる。 0.35 < [De(B)/De(A)] < 6.50

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合糸において適度なハリ、コシと布帛のふくらみを追求するべく作製された複合糸およびこれを用いた布帛製品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ポリエステル繊維布帛は、他の合成繊維が持つ致命的な欠点を補う形で技術的に発展し、衣料用に向けた広範な仕様の拡大と共に発展を遂げてきた。例えば、染色における発色性の良さや、複合化による手触りの改良が挙げられる。また、ポリエステル繊維布帛は、風合いやハリ、コシの向上を目的にアルカリ減量加工に代表される、布帛形成後の後加工による風合いの改良技術についても大きな進歩を遂げてきた。特に、複合糸の分野では、収縮率や単糸繊度の異なる糸をバランス良く混ぜ合わせることで、布帛組織形成後の染色、後加工において先に仕掛けられた機能を発現するように設計されたものも少なくない。
一方、布帛形成後の染色、後加工工程にて、布帛形成時には無かった機能を発現するように設計された糸として、コンジュゲートフィラメント糸がある(例えば、特許文献1〜2)。これらは、特に後に捲縮性を発現させる目的で作製されたものが多いが、捲縮の発現と同時にその構造により適度なフクラミと優れたハリ、コシが特徴となっている。しかしながら、そのタッチは、未だ一般的なポリエステル合成繊維の域に留まっており、天然繊維を代替するに十分な、柔らかい手触りを実現するには至っていない。
【0003】
これらの問題を生じさせる原因は、コンジュゲートフィラメント糸において、異収縮の異なるポリマーを貼り合わせて潜在捲縮性を単糸に付与したがために、同一のポリマーが布帛形成時に外側を向くことが一因である。これは、潜在捲縮性を付与する目的で選ばれたポリマーが外側を一様に向く結果もたらされ、十分な手触り、風合いを得る目的で選ばれていないからである。また、現在のコンジュゲートフィラメント糸作製技術は、手触りを改良するに足りる細繊度単糸を実現するには至っていない。しかしながら、今日では、より天然繊維に近い風合いと手触りを高次元で実現することが望まれており、コンジュゲートフィラメント糸の風合い改善が望まれている。
【特許文献1】特許第3503530号公報
【特許文献2】特開2000−328377号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の技術が有する問題点を鑑み、今までにないより自然な手触りと、コンジュゲートフィラメント糸特有の性質を組み合わせた、まったく新規な複合糸を提供することにある。また、本発明は、この技術の達成により、後加工による風合いの改善加工をすることなく、より一般的な技術範囲で優れた風合いを持つ布帛を経済的に得る方法を提示するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、少なくとも2種類の熱収縮特性の異なるポリエステル重合体からなるコンジュゲートフィラメント糸(A)と、該コンジュゲートフィラメント糸(A)よりも小さい沸水収縮率を示すポリエステルフィラメント糸(B)との複合糸であって、該複合糸が10〜18%の沸水収縮率を示し、コンジュゲートフィラメント糸(A)とポリエステルフィラメント糸(B)の繊度比率が以下の範囲にあることを特徴とする複合糸に関する。
0.35 < [De(B)/De(A)] < 6.50
(式中、De(A)はコンジュゲートフィラメント糸(A)の繊度、De(B)はポリエステルフィラメント糸(B)の繊度を示す。)
ここで、上記コンジュゲートフィラメント糸(A)としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およびポリエチレンナフタレート、またはそれらの共重合体から選ばれた少なくとも2種のポリエステル系ポリマーを用いて得られた、断面がサイド・バイ・サイド型ないし偏芯シース・コア型よりなるものが好ましい。
次に、本発明は、上記本発明の複合糸を含んで構成される編物または織物からなる布帛製品に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の複合糸は、今までにないより自然な手触りと、コンジュゲートフィラメント糸特有の性質を組み合わせた、まったく新規な複合糸である。この複合糸は、後加工による風合いの改善加工をすることなく、より一般的な技術範囲で優れた風合いを持つ布帛を経済的に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の複合糸は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、あるいはポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系のコンジュゲートフィラメント糸(A)を芯糸とし、該フィラメント糸(A)よりも小さい沸水収縮率を示すポリエステルフィラメント糸(B)を鞘糸として配した混繊糸である。
【0008】
ここで、コンジュゲートフィラメント糸(A)は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およびポリエチレンナフタレートなどの、またはそれらの共重合体などから選ばれた少なくとも2種のポリエステル系ポリマーを用いて得られた、断面がサイド・バイ・サイド型ないし偏芯シース・コア型のものをいう。好ましいポリマーの組合せは、特に固有粘度の異なるポリエチレンテレフタレートどうしである。この場合、固有粘度の高い方のポリエステルポリマーのそれは一般に、0.5〜0.7dL/gの範囲にあればよく、その際、ポリマー間の固有粘度差が、0.2〜0.4dL/gの範囲にあるように調節するのが好ましい。ここで、固有粘度は、o-クロロフェノールを溶媒として、ポリマーの1重量%溶液から求めた値である。
【0009】
また、本発明でいうコンジュゲートフィラメント糸(A)としては、は少なくとも2種類の熱収縮特性の異なるポリエステル重合体を用いても良い。ここで、高収縮ポリエステル重合体の特に代表される成分としては、イソフタル酸、ブチレングリコール、トリメチレングリコール、ナフタレンジカルボン酸が挙げられる。
【0010】
以上のコンジュゲートフィラメント糸(A)には、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、蛍光増泊剤、艶消剤、整色剤、消泡剤その他の添加剤を配合しているポリエステルを用いてもかまわない。
また、コンジュゲートフィラメント糸(A)の作製方法については特に制限するものではなく、本発明で目的とされるハリコシを達成するものであればよい。
例えば、上記のような2種類のポリエステル重合体を別々に乾燥、溶融の後、紡糸機の吐出の際に貼り合せた形に接合されたコンジュゲートフィラメントの未延伸糸または未延伸配向糸を得て、その後、延伸を行うことにより、本発明にて使用されるコンジュゲートフィラメント糸(A)を得ることができる。
【0011】
本発明に用いられるコンジュゲートフィラメント糸(A)の沸水収縮率は、通常、15〜40%、さらに好ましくは15〜30%である。
【0012】
一方、ポリエステルフィラメント糸(B)は、コンジュゲートフィラメント糸(A)よりも小さい沸水収縮率を示し、該沸水収縮率は、好ましくは5〜15%、さらに好ましくは5〜10%である。
ポリエステルフィラメント糸(B)の沸水収縮率は、コンジュゲートフィラメント糸(A)のそれよりも、通常、5〜35%、好ましくは5〜15%小さい沸水収縮率を示す。
以上のポリエステルフィラメント糸(B)には、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、蛍光増泊剤、艶消剤、整色剤、消泡剤その他の添加剤を配合しているポリエステルを用いてもかまわない。
このようなポリエステルフィラメント糸(B)は、例えばポリエチレンテレフタレートを常法により乾燥、溶融の後、紡糸速度1000〜1500m/分で溶融紡糸した後延伸するか、紡糸速度2500〜4000m/分で溶融紡糸し、高配向未延伸糸とすることにより得ることができる。
【0013】
本発明の複合糸は、以上のコンジュゲートフィラメント糸(A)と、コンジュゲートフィラメント糸(A)よりも小さい沸水収縮率を示すポリエステルフィラメント糸(B)との複合糸であって、該複合糸が10〜18%の沸水収縮率を示し、該コンジュゲートフィラメント糸(A)とポリエステルフィラメント糸(B)の繊度比率が以下の範囲にある。
0.35 < [De(B)/De(A)] < 6.50
本発明の複合糸は、コンジュゲートフィラメント糸(A)が持つハリ、コシと共に、風合いの改善を目的にしたポリエステルフィラメント糸(B)による良好なタッチを同時に実現する。なお、コンジュゲートフィラメント糸(A)は、貼り合せ型のコンジュゲートフィラメント糸であることが望ましい。本発明は、使用されるコンジュゲートフィラメント糸(A)が持つ、仮撚加工を施すことなく熱処理によって現れる捲縮性、潜在捲縮性があることにより、その優れたハリコシを得られる複合糸に付与することができる。
【0014】
本発明では、コンジュゲートフィラメント糸(A)およびコンジュゲートフィラメント糸(A)よりも小さい沸水収縮率を示すポリエステルフィラメント糸(B)の繊度比 [De(B)/De(A)] は、先の式を満たす必要がある。繊度比 [De(B)/De(A)] が0.35以下であると、ポリエステルフィラメント糸(B)により、コンジュゲートフィラメント糸(A)を十分に被覆することができなくなり、結果として、風合いが悪くなると同時に見た目の悪化を招く。一方、繊度比 [De(B)/De(A)] が6.50以上であると、ポリエステルフィラメント糸(B)によるコンジュゲートフィラメント糸(A)の被覆は十分に行われるので、複合糸の風合いの向上は達成されるが、特徴とするコンジュゲートフィラメント糸(A)によるハリコシの向上が不十分になる。これらは、本発明の意図するところではない。
【0015】
本発明の複合糸を得るには、例えば、上記コンジュゲートフィラメント糸(A)とポリエステルフィラメント(B)とを、空気交絡処理して芯−鞘型の混繊糸とする。
すなわち、両糸は、空気交絡処理に付されるが、その処理態様としては、インターレース処理、タスラン処理のいずれであってもよく、その際、15ケ/m〜100ケ/m程度の交絡を付与すればよい。
【0016】
交絡に際して、鞘糸と芯糸との混合割合は、重量比で25:75〜75:25の範囲にあればよい。このとき、鞘糸の単繊維繊度を2〜4dtex程度、芯糸のそれを3.0〜10.0dtex程度とし、かつ後者が前者よりも1.5dtex以上大きくなるように調整すると、反発性に富んだ複合糸が得られる。複合糸のトータルデニールとしては、通常、100〜350dtex程度が好ましい。また、芯糸や鞘糸の構成単繊維の断面形状は必要に応じて丸断面から異形断面まで適宜決めればよい。
【0017】
次に、図1は、本発明の複合糸を製造する際の一実施態様を示す概略工程図である。
図1において、コンジュゲートフィラメント糸(A)、ポリエステルフィラメント糸(B)が原糸供給ローラー1上で引き揃えられ、原糸供給ローラー1と予熱ローラー2との間に設置された圧縮空気交絡装置3により、交絡が付与され、引き続き、余熱ローラー2と引き取りローラー4の間に設けられたセットヒーター5によって熱セットされて、製品6(複合糸)として巻き取られる。
なお、原糸供給ローラー1と予熱ローラー2との間のオーバーフィード率は、通常、0.5〜2.0%程度、また、予熱ヒーター2と引き取りローラー4との間のオーバーフィード率は、通常、0.5〜10%、好ましくは2〜5%程度である。また、セットヒーター5の温度(熱処理温度)は、通常、150〜250℃である。
【0018】
このようにして得られる本発明の複合糸は、沸水収縮率が10〜18%である。該沸水収縮率が10%未満では、織編物にした場合、充分なふくらみが発現せず、一方、18%を超えると、ハリコシのない織編物しか得られなくなる。
ここで、本発明の複合糸の沸水収縮率を上記範囲内にするには、予熱ヒーター2と引き取りローラー4との間のオーバーフィード率やセットヒーター5の温度(熱処理温度)を適宜調節すればよい。
【0019】
本発明の複合糸を少なくとも用いて、必要に応じて、仮撚加工や撚糸を施したのち、常法により、布帛を製造する。その際、布帛構造としては、織物または編物であることが好ましく、また、上記本発明の複合糸を好ましくは30重量%以上、さらに好ましくは40重量%以上含ませる。
ここで、上記布帛構造としては、特に限定されない。また、本発明の複合糸を単独で経糸および/または緯糸に用いてもよいし、他のフィラメントと組み合わせて混繊糸や合撚糸となして用いてもよい。
なお、本発明の複合糸において、高収縮斑糸を含む混繊糸としての特徴を効果的に発現するためには、本発明の複合糸をを布帛とした後、常法に従いボイルオフ、プレセット、染色、ファイナルセットを行うことにより、この特徴を発現させることもできる。
【実施例】
【0020】
実施例1〜2
コンジュゲート糸(A)に使用した2種類のポリエステル重合体は常法によって作製し、ポリエチレンテレフタレートチップとした。このとき、高収縮ポリエチレンテレフタレート重合体は、ジカルボン酸成分中にイソフタル酸を7モル%共重合したものを用いて製作した。
得られた2種類のチップを常法により乾燥、溶融し、紡糸速度1,300m/分、溶融温度285℃で、紡糸口金を通して貼り合せ型に接合して繊維化し、一旦巻き取った後、任意の延伸倍率と予熱温度にて延伸しながら熱セットし、表1に示すコンジュゲートフィラメント糸(A)を2種類得た。
他方、ポリエチレンテレフタレートチップを常法により乾燥、溶融した後、紡糸速度3,100m/分、溶融温度290℃で、紡糸口金を通して繊維化して表1に示される高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸(B)を得た。この高配向未延伸糸を表1に示されるコンジュゲートフィラメント糸(A)との複合条件下で処理した糸について、沸水収縮率を測定した結果を表1に示す。
【0021】
このようにして得られた、コンジュゲートフィラメント糸(A)とポリエステルフィラメント糸(B)とを常法により複合化し、得られた複合糸を用いて常法により製織し、平織物を得た後、常法に従いボイルオフ、プレセット、染色、ファイナルセットを行うことにより、目的とする布帛を得た。
得られた布帛についてふくらみ、ハリ、コシなど風合いに関する官能検査を行った。その後、毛羽、染色性による筋感など品位検査を行って、工程通過性と合わせて総合評価とした。糸作製途中の物性測定と布帛になった後の官能検査から、表1のような結果を得た。
得られた布帛は、重合、製糸、製織、染色の工程性も良好であり、目的とするハリ、コシと共に、良好な風合いを兼ね備えた布帛であった。
【0022】
比較例1〜3
表1に示すように、複合する糸の構成を変更し、その他の作製条件などは繊度に応じた設計を行なって、実施例と同等の工程により、布帛を得て、評価を行った。
評価の結果は、表1に示す通りであった。
【0023】
【表1】

【0024】
*;d/f:d=繊度[dtex]、f=フィラメント数
**;BWS(沸水収縮率):いずれも、JIS L 1013に準じて測定した。
***;繊度比:コンジュゲートフィラメント糸(A)とフィラメント糸(B)の繊度比
****; ハリコシ (官能検査): 優・良・不可の3段階評価
優 :充分なハリコシを有し、良好な風合を示す。
良 :ハリコシがあり、良好な風合いを示す。
不可:ハリコシが不足で、風合いが劣る。
*****;ふくらみ (官能検査): 優・良・不可の3段階評価
優 :充分なふくらみを有し、良好な風合を示す。
良 :ふくらみがあり、良好な風合いを示す。
不可:ふくらみが不足で、風合いが劣る。
総合判定: 商品として使用可能かどうかを総合的に判定:優・良・不可の3段階評価
優 :充分なハリコシとふくらみを有し、商品価値の高いものである。
良 :ハリコシとふくらみを有し、商品として使用可能である。
不可:ハリコシとふくらみが不足で、商品価値が低い。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明の複合糸は、優れた風合いと今までに無いハリコシと両立させた複合糸であるので、これを用いた布帛は、各種衣料用途に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の複合糸の製造方法に関する説明図である。
【符号の説明】
【0027】
1:原糸供給ローラー
2:予熱ローラー
3:圧縮空気交絡装置
4:引き取りローラー
5:セットヒーター
6:製品(複合糸)
A:芯糸〔コンジュゲートポリエステルフィラメント糸(A)〕
B:鞘糸〔ポリエステルフィラメント糸(B)〕

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2種類の熱収縮特性の異なるポリエステル重合体からなるコンジュゲートフィラメント糸(A)と、該コンジュゲートフィラメント糸(A)よりも小さい沸水収縮率を示すポリエステルフィラメント糸(B)との複合糸であって、該複合糸が10〜18%の沸水収縮率を示し、コンジュゲートフィラメント糸(A)とポリエステルフィラメント糸(B)の繊度比率が以下の範囲にあることを特徴とする複合糸。
0.35 < [De(B)/De(A)] < 6.50
(式中、De(A)はコンジュゲートフィラメント糸(A)の繊度、De(B)はポリエステルフィラメント糸(B)の繊度を示す。)
【請求項2】
コンジュゲートフィラメント糸(A)が、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およびポリエチレンナフタレート、またはそれらの共重合体から選ばれた少なくとも2種のポリエステル系ポリマーを用いて得られた、断面がサイド・バイ・サイド型ないし偏芯シース・コア型よりなる請求項1記載の複合糸。
【請求項3】
請求項1または2記載の複合糸を含んで構成される編物または織物からなる布帛製品。


【図1】
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【公開番号】特開2007−46212(P2007−46212A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−234802(P2005−234802)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【出願人】(302011711)帝人ファイバー株式会社 (1,101)
【Fターム(参考)】