説明

複数のオブジェクトを操作する方法、並びにそのコンピュータ及びコンピュータ・プログラム

【課題】本発明は、複数のオブジェクトの操作を効率良く行うことを目的とする。
【解決手段】本発明は、オブジェクトを操作可能なデバイスにおいて、複数のオブジェクトを操作する技法を提供する。当該技法は、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示すること、ユーザによって選択された複数のオブジェクトをグループ・オブジェクト内に表示すること、グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、上記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを上記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開くことを含みうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のオブジェクト、例えばフォルダ、ファイル又はショートカットを操作するためのグラフィカル・ユーザ・インタフェースに関し、特には、複数のオブジェクトをまとめて操作するためのグラフィカル支援ユーザ・インタフェースの技法に関する。
【背景技術】
【0002】
ファイルの整理はユーザにとって厄介な作業である。例えば、デスクトップ上において、文書ファイル、ピクチャ・ファイル、ビデオ・ファイル、及びミュージック・ファイルなどの様々なファイルが置かれている場合がある。このような場合、例えば、文書ファイル、ピクチャ・ファイル、ビデオ・ファイル、及びミュージック・ファイルをそれぞれ選択して、所定のフォルダ、例えば、「ドキュメント」、「ピクチャ」、「ビデオ」、又は「ミュージック」の各フォルダにファイルを移動する必要がある(下記図3Bを参照)。この際、複数のファイルの選択を同時に行うことは可能である。しかし、ユーザは、その移動先であるフォルダを一つしか指定できない。従って、複数の移動先にファイルを移動する場合、移動先毎にファイルを選択する操作が必要である。
【0003】
また、近年、タッチ操作によりオブジェクトを直感的に操作できるデバイス、例えば、タッチ・スクリーン(タッチ・パネルともいう)を備えたコンピュータ、スマートフォン、ミュージック・プレイヤ、フォト・フレーム若しくはゲーム機を使用する機会が増えている。これらのタッチ画面上では、指の動きでファイル操作をする必要がある。
【0004】
下記特許文献1の発明は、表示装置と表示装置をユーザインタフェースとする情報処理を実行する情報処理装置に関する(請求項1、段落0010)。当該情報処理装置は、前記表示装置にオブジェクトを表示させるオブジェクト表示手段と、前記表示装置にグループオブジェクトを表示させるグループオブジェクト表示手段とを備え、前記操作装置で前記オブジェクトを操作して、そのオブジェクトを前記グループオブジェクト内に加えることと、前記操作装置で前記オブジェクトを操作して、そのオブジェクトを前記グループオブジェクト内から除くことと、前記操作装置で前記グループオブジェクトを操作して、そのグループオブジェクト内に位置する前記オブジェクトをまとめて操作することを可能にする情報処理を実行する(段落0010)。この具体例としては、グループオブジェクト内に位置するオブジェクトの表示特性をまとめて変化させることが挙げられること、例えばグループオブジェクト内に位置するオブジェクトをまとめて移動したりリサイズしたりするのである(段落0052)。
【0005】
下記特許文献2の発明は、表示画面上でオブジェクトの選択領域を制御する選択領域制御装置に関する(請求項1、段落0009)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−110734号公報
【特許文献2】特開2004−280532号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2008/0297487号明細書
【特許文献4】特開2009−54101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、複数のオブジェクトの操作を効率良く行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、オブジェクトを操作可能なデバイスにおいて、複数のオブジェクトを操作する方法を提供する。本発明の実施態様において、当該方法は、下記の3つの独立した実施態様に分けられうる。
【0009】
本発明に従う実施態様の1つ目は、上記方法が、
第1Aの操作に応じて、1又は複数のオブジェクトを選択するステップ(ここで当該選択するステップは繰り返されてもよい)と、
第2Aの操作に応じて、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示するステップと、
第3Aの操作に応じて、上記選択されたオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内に表示するステップと、
第4Aの操作に応じて、上記グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲(例えば、第1の移動先オブジェクト上又はその近傍)に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、上記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを上記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開くステップと
を含む。
【0010】
本発明に従う実施態様の2つ目は、上記方法が、
第1Bの操作に応じて、1又は複数のオブジェクトを選択するステップ(ここで当該選択するステップは繰り返されてもよい)と、
第2Bの操作に応じて、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示するステップと、
第3Bの操作に応じて、上記選択されたオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内に表示するステップと、
第4Bの操作に応じて、上記グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲(例えば、第1の移動先オブジェクト上又はその近傍)に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、上記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトを並び替えて表示し、又は上記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトをグループ化して表示するステップと
を含む。
【0011】
本発明に従う実施態様の3つ目は、上記方法が、
第1Cの操作に応じて、1又は複数のオブジェクトを選択するステップ(ここで当該選択するステップは繰り返されてもよい)と、
第2Cの操作に応じて、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示するステップと、
第3Cの操作に応じて、上記選択されたオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内に表示するステップと、
上記グループ・オブジェクトが第1の移動先候補オブジェクト及び第2の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、当該第1の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内において上記第1の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示し、及び、当該第2の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第2の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内において上記第2の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示するステップと
を含む。
【0012】
また、本発明は、オブジェクトを操作可能なデバイスに、上記方法の各ステップを実行させるプログラムを提供する。
【0013】
また、本発明は、オブジェクトを操作可能なデバイス複数のオブジェクトを操作するためのデバイスを提供する。
当該デバイスは、
第1の操作に応じて、1又は複数のオブジェクトを選択する選択部と、
第2の操作に応じて、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示するグループ・オブジェクト表示部と
グループ・オブジェクト処理部と
を備えており、
グループ・オブジェクト処理部は、第3の操作に応じて、前記選択された複数のオブジェクトを前記グループ・オブジェクト内に表示する。
【0014】
本発明の1つの実施態様として、グループ・オブジェクト処理部は、第4の操作に応じて、上記グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲(例えば、第1の移動先オブジェクト上又はその近傍)内に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、上記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを上記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開く。
【0015】
本発明の他の実施態様として、グループ・オブジェクト処理部は、グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲(例えば、第1の移動先オブジェクト上又はその近傍)内に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、上記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトを並び替えて表示し、又は上記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトをグループ化して表示する。
【0016】
本発明の他の実施態様として、グループ・オブジェクト処理部は、上記グループ・オブジェクトが第1の移動先候補オブジェクト及び第2の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、当該第1の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内において上記第1の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示し、及び、当該第2の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第2の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内において上記第2の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示する。
【0017】
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの構成要素のコンビネーション又はサブコンビネーションもまた、発明となりうることに留意すべきである。
【0018】
本発明の実施形態において使用されるコンピュータの各ハードウェア構成要素を、複数のマシンと組み合わせ、それらに機能を配分し実施する等の種々の変更は当業者によって容易に想定されうることは勿論である。それらの変更は、当然に本発明の思想に包含される概念である。ただし、これらの構成要素は例示であり、そのすべての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
【0019】
また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現可能である。ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる実行において、所定のプログラムを有するデータ処理システムにおける実行が典型的な例として挙げられる。かかる場合、該所定プログラムが該データ処理システムにロードされ実行されることにより、該プログラムは、オブジェクトを操作可能なデバイスを制御し、本発明にかかる処理を実行させる。このプログラムは、任意の言語・コード・表記によって表現可能な命令群から構成される。そのような命令群は、システムが特定の機能を直接、又は1.他の言語・コード・表記への変換、2.他の媒体への複製、のいずれか一方若しくは双方が行われた後に、実行することを可能にするものである。
【0020】
また、本発明は、そのようなプログラム自体のみならず、プログラムを記録した媒体もその範囲に含むものである。本発明の機能を実行するためのプログラムは、フレキシブル・ディスク、MO、CD−ROM、DVD、ハードディスク装置、ROM、MRAM、RAM等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。かかるプログラムは、記録媒体への格納のために、通信回線で接続する他のデータ処理システムからダウンロードしたり、他の記録媒体から複製したりすることができる。また、かかるプログラムは、圧縮し、又は複数に分割して、単一又は複数の記録媒体に格納することもできる。また、様々な形態で、本発明を実施するプログラム製品を提供することも勿論可能であることにも留意されたい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施態様に従うと、複数のオブジェクトを複数の移動先に移動する際の操作が容易になり、オブジェクトの操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態におけるコンピュータ・ハードウェアの基本的なブロック図を示す。
【図2】本発明の実施態様において使用される、オブジェクトを操作可能なデバイスの機能ブロック図を示す。
【図3A】従来技術である、複数の移動先に複数のファイルを移動する際の操作例を示す図である。
【図3B】従来技術である、複数の移動先に複数のファイルを移動する際の操作例を示す図である。
【図3C】従来技術である、複数の移動先に複数のファイルを移動する際の操作例を示す図である。
【図4A】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【図4B】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【図4C】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【図4D】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【図4E】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【図4F】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【図4G】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【図5A】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクト内に、操作するファイルを移動する操作例を示す図である。
【図5B】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクト内に、操作するファイルを移動する操作例を示す図である。
【図5C】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクト内に、操作するファイルを移動する操作例を示す図である。
【図5D】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクト内に、操作するファイルを移動する操作例を示す図である。
【図5E】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクト内に、操作するファイルを移動する操作例を示す図である。
【図5F】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクト内に、操作するファイルを移動する操作例を示す図である。
【図6A】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠す操作を示す図である。
【図6B】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠す操作例を示す図である。
【図6C】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを消去する操作例を示す図である。
【図6D】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを消去する操作例を示す図である。
【図7A】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠した後、再び活性化する操作例を示す図である。
【図7B】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠した後、再び活性化する操作例を示す図である。
【図7C】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠した後、再び活性化する操作例を示す図である。
【図7D】本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠した後、再び活性化する操作例を示す図である。
【図8A】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図8B】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図8C】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図8D】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図8E】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図8F】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図8G】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図8H】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【図9A】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクト(データ・フォルダ)の所定の範囲内に移動した場合に、当該データ・フォルダ内に保管されているファイルの拡張子に基づいて分類されたグループのうち、その存在割合が最大であるグループに属する属性を有するオブジェクトを、グループ・オブジェクトから当該移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す。
【図9B】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクト(データ・フォルダ)の所定の範囲内に移動した場合に、当該データ・フォルダ内に保管されているファイルの拡張子に基づいて分類されたグループのうち、その存在割合が最大であるグループに属する属性を有するオブジェクトを、グループ・オブジェクトから当該移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す。
【図9C】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクト(データ・フォルダ)の所定の範囲内に移動した場合に、当該データ・フォルダ内に保管されているファイルの拡張子に基づいて分類されたグループのうち、その存在割合が最大であるグループに属する属性を有するオブジェクトを、グループ・オブジェクトから当該移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す。
【図10A】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動した場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す図である。
【図10B】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動した場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す図である。
【図10C】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動した場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す図である。
【図11A】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが複数の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す図である。
【図11B】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが複数の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す図である。
【図11C】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが複数の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す図である。
【図12A】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトが並び替えられた後に、特定のオブジェクトを移動先オブジェクトに移動する操作例を示す図である。
【図12B】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトが並び替えられた後に、特定のオブジェクトを移動先オブジェクトに移動する操作例を示す図である。
【図12C】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトが並び替えられた後に、特定のオブジェクトを移動先オブジェクトに移動する操作例を示す図である。
【図12D】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトが並び替えられた後に、特定のオブジェクトを移動先オブジェクトに移動する操作例を示す図である。
【図12E】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトが並び替えられた後に、特定のオブジェクトを移動先オブジェクトに移動する操作例を示す図である。
【図13】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトの操作モード及び潜在モードの各処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施態様に従い、アプリケーションの対応形式が異なるファイルを優先的に振り分ける処理を示す図である。
【図16】本発明の実施態様に従い、複数のブックマーク・ファイルのうちのリンク切れしたファイルをゴミ箱に捨てる処理を示す図である。
【図17】本発明の実施態様に従い、複数のブックマーク・ファイルのうちの所定の文字列を有するファイルをタブ・ブラウザで開く処理を示す図である。
【図18】本発明の実施態様に従い、複数のミュージック・ファイルのうちの所定のアルバム名を有するファイルをミュージック・プレイヤで開く処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態を、以下に図面に従って説明する。以下の図を通して、特に断らない限り、同一の符号は同一の対象を指す。本発明の実施形態は、本発明の好適な態様を説明するためのものであり、本発明の範囲をここで示すものに限定する意図はないことを理解されたい。
【0024】
図1は、本発明の実施形態におけるコンピュータ・ハードウェアの基本的なブロック図を示す。
コンピュータ(101)は、CPU(102)とメイン・メモリ(103)とを備えており、これらはバス(104)に接続されている。CPU(102)は好ましくは、32ビット又は64ビットのアーキテクチャに基づくものであり、例えば、インテル社のCore i(商標)シリーズ、Core 2(商標)シリーズ、Atom(商標)シリーズ、Xeon(商標)シリーズ、Pentium(登録商標)シリーズ、Celeron(登録商標)シリーズ、AMD社のPhenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(商標)シリーズ又はSempron(商標)が使用されうる。バス(104)には、ディスプレイ・コントローラ(105)を介して、ディスプレイ(106)、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が接続されうる。ディスプレイ(106)は、コンピュータの管理のために、通信回線を介してネットワークに接続されたコンピュータについての情報と、そのコンピュータ上で動作中のソフトウェアについての情報を、適当なグラフィック・インタフェースで表示するために使用される。バス(104)にはまた、SATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ディスク(108)、例えばハードディスク又はシリコン・ディスクと、ドライブ(109)、例えばCD、DVD又はBDドライブとが接続されうる。バス(104)にはさらに、キーボード・マウスコントローラ(110)又はUSBバス(図示せず)を介して、キーボード(111)及びマウス(112)が接続されうる。
【0025】
ディスク(108)には、オペレーティング・システム、J2EEなどのJava(登録商標)処理環境、Java(登録商標)アプリケーション、Java(登録商標)仮想マシン(VM)、Java(登録商標)実行時(JIT)コンパイラを提供するプログラム、その他のプログラム、及びデータが、メイン・メモリにロード可能に記憶されている。
ドライブ(109)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラムをディスク(108)にインストールするために使用される。
【0026】
通信インタフェース(114)は、例えばイーサネット(登録商標)・プロトコルに従う。通信インタフェース(114)は、通信コントローラ(113)を介してバス(104)に接続され、コンピュータ(101)を通信回線(115)に物理的に接続する役割を担い、コンピュータ(101)のオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インタフェース層を提供する。なお、通信回線は、有線LAN環境、又は例えばIEEE802.11a/b/g/nなどの無線LAN接続規格に基づく無線LAN環境であってもよい。
【0027】
図2は、本発明の実施態様において使用される、オブジェクトを操作可能なデバイス(201)の機能ブロック図を示す。
【0028】
「オブジェクトを操作可能なデバイス」(以下、単に「デバイス」ともいう)とは、例えば、タッチ入力可能な装置(例えば、タッチ・スクリーン又はタッチ・パッド)、各種センサ(例えば、近接センサ、視線センサ又は脳波センサ)、マウス若しくはタッチペンなどによるクリック及び/又はドラッグ、マウス・ジェスチャ操作又はペン・フリック操作により入力可能な装置を備えたコンピュータ、スマートフォン、ミュージック・プレイヤ、フォト・フレーム、ゲーム機、タブレット端末、又は情報掲示板を包含する。また、デバイスは、オブジェクトを選択可能なデバイスでもある。近接センサは、ヒトの例えば腕、手、指、又は脚の動きを検知して、デバイス上でのオブジェクトの選択を可能にするセンサでありうる。視線センサ(視線追尾システムともいう)は、ヒトの眼の動きを検知して、デバイス上への入力を可能にするセンサである(例えば、特許文献4を参照)。脳波センサは、ヒトの脳波又は意識を検知して、デバイス上への入力を可能にするセンサである。
【0029】
本発明の実施態様において、「操作」は、例えば、タッチ操作、各種センサにより検知可能とされる操作、クリック及び/又はドラッグ、マウス・ジェスチャ操作、及びペン・フリック操作を包含する。以下、これらの「操作」を単に、ユーザ操作という場合がある。これらの操作の具体例は、オブジェクトの操作内容に対応付けて予め定められている。当業者は、どのような操作内容にするかを適宜設定しうる。
【0030】
例えば下記に述べる第1及び第2の実施態様において、ユーザは、グループ・オブジェクトを移動先オブジェクトの所定の範囲に移動させて、当該グループ・オブジェクト内のオブジェクトを移動先オブジェクト内にコピー又は移動しうる。このユーザ操作は、例えば、下記の通りである。
【0031】
1.タッチ操作、又は各種センサにより検知可能とされる操作の場合
(1)ユーザが選択するオブジェクトを指又は手で移動先オブジェクト上にドラッグすると、移動先オブジェクトに合わせた操作が行われる。すなわち、移動先オブジェクトが選択されたオブジェクトと同じディスク・ボリューム上であれば当該選択されたオブジェクトは移動先オブジェクト内に移動し、一方、移動先オブジェクトが当該選択されたオブジェクトとは異なるディスク点ボリューム上であれば当該選択されたオブジェクトは移動先オブジェクト内にコピーされる。
(2)ユーザが選択するオブジェクト上で指又は手で長押しすると、コピー又は移動の操作を選択するメニューが表示され、ユーザはコピー又は移動の選択をすることが可能である。ユーザがコピー又は移動を選択後に、当該オブジェクトを移動先オブジェクトにドラッグすると、ユーザによって選択されたコピー又は移動の操作が行われる。
(3)ユーザが選択するファイルを指又は手で移動先オブジェクトへドラッグし離すと、移動先オブジェクト上でコピー又は移動の選択をするダイアログが表示される。ユーザがコピー又は移動の選択をすると、ユーザによって選択されたコピー又は移動の操作が行われる。
【0032】
2.クリック及び/又はドラッグ、又は各種センサにより検知可能とされる操作の場合
(1)ユーザが選択するオブジェクトを左クリックで移動先オブジェクトにドラッグすると、移動先オブジェクトに合わせた操作が行われる。すなわち、移動先オブジェクトが選択されたオブジェクトと同じディスク・ボリューム上であれば当該選択されたオブジェクトは移動先オブジェクト内に移動し、一方、移動先オブジェクトが選択されたオブジェクトと異なるディスク・ボリューム上であれば当該選択されたオブジェクトは移動先オブジェクト内にコピーされる。
(2)ユーザが選択するオブジェクト上で右クリックすると、コピー又は移動の操作を選択するメニューが表示され、ユーザはコピー又は移動の選択をすることが可能である。ユーザがコピー又は移動を選択後に、当該オブジェクトを移動先オブジェクトにドラッグすると、ユーザによって選択されたコピー又は移動の操作が行われる。
(3)ユーザが選択するファイルを右クリックで選択し、移動先オブジェクトへドラッグし離すと、移動先オブジェクト上でコピー又は移動の選択をするダイアログが表示される。ユーザがコピー又は移動の選択をすると、ユーザによって選択されたコピー又は移動の操作が行われる。
【0033】
3.マウス・ジェスチャ又はペン・フリック操作の場合も、上記と同様の手法が適用される。
【0034】
デバイス(201)は、CPU(202)、メモリ(203)及び記憶装置(204)を備えている。また、デバイスは、オブジェクト及びグループ・オブジェクトを表示するための表示部(211)(例えば、液晶装置)を備えている。また、デバイスは、タッチ・スクリーン若しくはタッチ・パッド、又は各種センサからの信号を受信するセンサ部(212)を備えうる。また、デバイスは、クリック及び/又はドラッグ、マウス・ジェスチャ、ペン・フリック操作を使用して入力可能な装置(例えばマウス(112))を備えうる。
【0035】
本発明の実施態様において、「オブジェクト」は、例えば、フォルダ、ファイル、及びショートカットを包含する。ファイルは、例えば、データ・ファイル、及びアプリケーション・ファイルを包含する。ショートカットは、例えば、フォルダのショートカット、ファイルのショートカット、及びアプリケーションのショートカットを包含する。オブジェクトは、表示部(211)上のフォルダ内で、一般的にはアイコン画像で表示されうる。
【0036】
本発明の実施態様において、「グループ・オブジェクト」は、ユーザがオブジェクトを操作し又は処理することを支援するために使用され、ユーザによって選択されたオブジェクトを一時的にその中に保持し又は記録するための画面内にある中間トレイである。また、「グループ・オブジェクト」は、ユーザが複数のオブジェクトを一括して操作し又は処理することを可能にするために一時的に使用される。また、「グループ・オブジェクト」は、ユーザによって選択されたオブジェクトをその中にアイコンなどの形態でユーザに示しうる。
【0037】
デバイス(201)は、さらに、アイコン表示部(221)、選択部(222)、グループ・オブジェクト表示部(223)及びグループ・オブジェクト処理部(224)を備えうる。
【0038】
アイコン表示部(221)は、表示部(211)上でオブジェクトを表示する。オブジェクトは、例えばフォルダ上で例えばアイコンとして表示されうる。
【0039】
グループ・オブジェクト表示部(223)は、ユーザ操作に応じて、表示部(211)上にグループ・オブジェクトを表示する。グループ・オブジェクトは、例えばデスクトップ上において例えば雲の形で表示されうる。雲の形は任意であり、また、雲の大きさは雲の中に表示されるアイコンの大きさによって任意に拡大又は縮小されうる。
【0040】
グループ・オブジェクト表示部(223)は、ユーザ操作に応じて、グループ・オブジェクト内にオブジェクトを表示する。また、グループ・オブジェクト表示部(223)は、ユーザ操作に応じて又は所定時間の経過に応じて、グループ・オブジェクトを小さいアイコンとして縮小表示したり、又は表示部(211)から消去したりしうる。
【0041】
選択部(222)は、フォルダ上のオブジェクト、及び、グループ・オブジェクト内の1又は複数のオブジェクトの選択を可能にする。
【0042】
グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作に応じて、下記に示す第1〜第3の実施態様を実行しうる。
【0043】
(第1の実施態様)
グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開く。また、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクトが第n(nは1より大きい整数である)の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第nの移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第nの移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを選択し、当該選択された特定のオブジェクトを第nの移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開く。
【0044】
グループ・オブジェクト内の特定のオブジェクト(例えば、フォルダ、ファイル、又はショートカット)を移動先オブジェクト(例えば、フォルダ)内にコピーすることによって、グループ・オブジェクト内及び移動先オブジェクト内のいずれにも当該特定のオブジェクトが存在することになる。
グループ・オブジェクト内の特定のオブジェクト(例えば、フォルダ、ファイル、又はショートカット)を移動先オブジェクト(例えば、フォルダ)内に移動することによって、グループ・オブジェクト内から当該特定のオブジェクトは消え去り、移動先オブジェクト内に当該特定のオブジェクトが存在することになる。グループ・オブジェクト内から当該特定のオブジェクトは消え去ることから、当該特定のオブジェクトを当該グループ・オブジェクトに移動する前の元の位置からも当該特定のオブジェクトは消え去る。
グループ・オブジェクト内の特定のオブジェクト(例えば、ファイル又はそのショートカット)を移動先オブジェクト(例えば、アプリケーション・ファイル又はそのショートカット)で開くとは、当該特定のファイルを当該移動先オブジェクトで開くことである。
【0045】
「グループ・オブジェクトが第1又は第nの移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したとき」とは、グループ・オブジェクトを第1又は第nの移動先オブジェクトの近傍に移動すること、又は、グループ・オブジェクトが第1又は第nの移動先オブジェクトと少なくとも一部重複するようにグループ・オブジェクトを移動することをいう。
【0046】
オブジェクトに関連付けられた属性とは、例えば、フォルダ、ファイル若しくはショートカットに関連付けられた情報;アプリケーションに関連付けられた情報;音楽、動画、画像若しくは映像データに関連付けられた情報;電子書籍に関連付けられた情報;及びリンクに関連付けられた情報を包含する。
【0047】
フォルダ、ファイル若しくはショートカットに関連付けられた情報とは、それらの名前の一部又は全部、拡張子、種類、サイズ(容量)、作成日時、更新日時、作成者、アクセス権(例えばユーザ又はグループ)、文字コード、アプリケーションの対応形式又はバージョン、タグ及びタイトルを包含する。
【0048】
ファイルの拡張子は、例えば以下の通りである。
文書ファイル txt, doc, pdf, htm(html)
画像ファイル bmp, gif, jpg(jpeg), png
音声ファイル mp3, wav, aiff, rm(ra, ram), asf(wma)
動画ファイル mpg(mpeg), avi, mov, rm(ra, rm), asf(wma)
圧縮ファイル lzh, zip
分割ファイル bat
実行ファイル exe
【0049】
オブジェクトがフォルダである場合、フォルダの種類は、例えば、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、及びミュージックを包含する。フォルダの種類には、当該フォルダに格納されうるオブジェクトの属性が関連付けられていてもよい。
【0050】
アプリケーションに関連付けられた情報とは、例えば、アプリケーション自身の情報(例えば、会社名、製品名、バージョン、デジタル署名、価格)、アプリケーションの対応形式又はそのバージョンを包含する。アプリケーションの対応形式は、例えば以下の通りである:例えば、Microsoft(商標)Word 2007バージョンでは、当該バージョンで作成したWordファイル(Word2007形式)及びそれ以前のバージョンで作成したWordファイル(Word97−2003形式)を扱うことができる。しかし、Microsoft(商標)Word 2003バージョンでは、2007バージョンで作成したWordファイルをデフォルトで扱うことができない。そこで、Word2007形式とWord97−2003形式とは、アプリケーションの対応形式が異なるために別のファイルとして取り扱うことができる。
【0051】
音楽又は画像データに関連付けられた情報とは、例えば、タイトル、アーティスト名、収録アルバム名、作曲者名、作詞者名、レコード会社名、ジャンル、再生期限、発表年、聞く頻度、及び評価を包含する。
【0052】
画像又は映像データに関連付けられた情報とは、例えば、映っている被写体(例えば、人物、動物)、撮影日、撮影場所(例えば、GPSデータ)、フィルム番号、及び記録番号を包含する。
【0053】
電子書籍に関連付けられた情報とは、例えば、題名、出版社名、著者名、ジャンル、発行年、及び読む頻度を包含する。
【0054】
リンクに関連付けられた情報とは、URLリンクのドメイン名、ページのタイトル、ページの最終更新日時、及びリンク切れを包含する。
【0055】
本発明の1つの実施態様において、上記特定のオブジェクトをコピー若しくは移動し又は開くことは、第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性を読み取ること、当該グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、上記読み取られた属性と同じ属性を有するオブジェクトを当該第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は当該第1の移動先オブジェクトで開くことを含む。
を含む
【0056】
本発明の他の実施態様において、上記特定のオブジェクトをコピー若しくは移動し又は開くことは、第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性が複数ある場合に、当該第1の移動先オブジェクト中にあるオブジェクトの属性毎の存在割合又はオブジェクト数を計算すること、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、前記計算された存在割合又はオブジェクト数が最大である属性を有するオブジェクトを前記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は当該第1の移動先オブジェクトで開くことを含む。
【0057】
(第2の実施態様)
グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトを並び替えて表示し、又はグループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトをグループ化して表示しうる。また、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクトが第n(nは1より大きい整数である)の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第nの移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第nの移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトを並び替えて表示し、又はグループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトをグループ化して表示しうる。
【0058】
本発明の1つの実施態様において、上記並べ替えることは、第1又はnの移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は第1又はnの移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性を読み取ること、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、上記読み取られた属性と同じ属性を有するオブジェクトを、上記グループ・オブジェクト内において第1又はnの移動先オブジェクトに近い位置で表示することを含む。
【0059】
本発明の他の実施態様において、上記並べ替えることは、第1又はnの移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は第1又はnの移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性が複数ある場合に、当該第1又はnの移動先オブジェクト中にあるオブジェクトの属性毎の存在割合又はオブジェクト数を計算することと、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、上記計算された存在割合又はオブジェクト数が最大である属性を有するオブジェクトを、上位グループ・オブジェクト内において上記第1又はnの移動先オブジェクトに近い位置で表示することを含む。
【0060】
本発明の実施態様において、上記並べ替えの後に、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト内にあるオブジェクトと第1の移動先オブジェクトとが重なる範囲にあり且つグループ・オブジェクト内にあるオブジェクトを、第1の移動先オブジェクト内にコピー又は移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開く。
【0061】
(第3の実施態様)
グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクトが第1の移動先候補オブジェクト及び第2の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、当該第1の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内において当該第1の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示し、及び、当該第2の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第2の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを上記グループ・オブジェクト内において当該第2の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示しうる。
【0062】
本発明の実施態様において、グループ・オブジェクト処理部(224)は、上記グループ・オブジェクト内において上記第1の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示されているオブジェクトを当該第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は当該第1の移動先オブジェクトで開き、又は、上記グループ・オブジェクト内において上記第2の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示されているオブジェクトを当該第2の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は当該第2の移動先オブジェクトで開く。
【0063】
図3A〜図3Cは、従来技術である、複数の移動先に複数のファイルを移動する際の操作例を示す図である。
【0064】
図3Aは、オブジェクトである複数のファイル(311〜320)及びこれらのファイルの移動先でありうる複数のフォルダ(301〜304)を示す。
ファイル(311〜320)及びフォルダ(301〜304)は、デスクトップ上に表示されているものとする。
ファイル(311〜313)の各拡張子は、当該ファイルが文書ファイルであることを示す。
ファイル(314〜316)の各拡張子は、当該ファイルがピクチャ(画像)ファイルであることを示す。
ファイル(317〜318)の各拡張子は、当該ファイルがビデオ(動画)ファイルであることを示す。
ファイル(319〜320)の各拡張子は、当該ファイルがミュージック(又は音声)・ファイルであることを示す。
ドキュメント・フォルダ(301)は、当該フォルダ内に文書ファイルを格納しうることを示す属性又は当該フォルダ内に格納しうるファイルの拡張子に関連付けられている。
ピクチャ・フォルダ(302)は、当該フォルダ内にピクチャ・ファイルを格納しうることを示す属性又は当該フォルダ内に格納しうるファイルの拡張子に関連付けられている。
ビデオ・フォルダ(303)は、当該フォルダ内にビデオ・ファイルを格納しうることを示す属性又は当該フォルダ内に格納しうるファイルの拡張子に関連付けられている。
ミュージック・フォルダ(304)は、当該フォルダ内にミュージック・ファイルを格納しうることを示す属性又は当該フォルダ内に格納しうるファイルの拡張子に関連付けられている。
【0065】
図3B及び図3Cは、複数のファイルを複数の移動先であるフォルダに振り分ける際の軌跡(手、指又はマウスなどの動き)を示す。
【0066】
図3Bは、ユーザが移動先であるフォルダに合わせて複数のファイルを選択し、当該複数の選択されたファイルをまとめてフォルダに振り分ける場合と、ユーザが個々のファイルを選択し、当該選択された個々のファイルをフォルダに振り分ける場合を含む軌跡(手、指又はマウスなどの動き)を示す。
まず、ユーザは、文書ファイル(311〜313)を選択し(331)、そしてドキュメント・フォルダ(301)にこれら文書ファイルを移動する(341)。
次に、ユーザは、ピクチャ・ファイルを選択するためにピクチャ・ファイルのある場所に戻り(342)、ピクチャ・ファイル(314〜316)を選択し(332)、そしてピクチャ・フォルダ(302)にこれらピクチャ・ファイルを移動する(343)。
次に、ユーザは、ビデオ・ファイル(317)を選択するためにビデオ・ファイル(317)のある場所に戻り(344)、ビデオ・ファイル(317)を選択し、そしてビデオ・フォルダ(303)にファイルを移動する(345)。同様にして、ビデオ・ファイル(318)のある場所に戻り(346)、ビデオ・ファイル(318)を選択し、そしてビデオ・フォルダ(303)にビデオ・ファイル(318)を移動する(347)。
最後に、ユーザは、ミュージック・ファイル(319)を選択するためにミュージック・ファイル(319)のある場所に戻り(348)、ミュージック・ファイル(319)を選択し、そしてミュージック・フォルダ(304)にミュージック・ファイル(319)を移動する(349)。同様にしてミュージック・ファイル(320)のある場所に戻り(350)、ミュージック・ファイル(320)を選択し、そしてミュージック・フォルダ(304)にミュージック・ファイル(320)を移動する(351)。
【0067】
図3Cは、ユーザが移動先であるフォルダに合わせてファイルを選択し、当該複数の選択されたファイルをまとめてフォルダに振り分ける際の軌跡(手、指又はマウスなどの動き)を示す。
図3Bと異なり、ビデオ・ファイル(317及び318)をまとめて選択して(333)、当該選択されたビデオ・ファイル(317及び318)をビデオ・フォルダ(303)に移動し(365)、そしてミュージック・ファイル(319及び320)のある場所に戻り(366)、さらにミュージック・ファイル(319及び320)をまとめて選択して(334)、当該選択されたミュージック・ファイル(319及び320)をミュージック・フォルダ(304)に移動する(367)としても、ファイルのある場所と移動先フォルダのある場所とを何度も往復する操作が必要であり、その軌跡の数は多い。
【0068】
図3B及び図3Cに示したように、ファイルの選択は同時に複数のファイルに対して行うことが可能である。しかし、その移動先フォルダは一つしか指定できない。従って、移動先フォルダが上記のように複数ある場合、移動先フォルダに合わせて個別にファイルを選択し、移動操作を繰り返す必要がある。また、例えばピクチャ・ファイルを「マイ ピクチャ」フォルダに移動したい場合において、上記のような様々な種類のファイルから目的であるピクチャ・ファイルのみを選択する操作が必要である。さらに、移動先フォルダのそれぞれが離れた場所にある場合や、移動対象であるファイルが移動先フォルダから離れた場所に位置している場合、ユーザによる物理的な操作距離が長くなるので、かかる場合のファイル操作はユーザにとって手間である。このように、従来の方法では、グラフィカル・ユーザ・インタフェースの利点である直感的な操作感が阻害されている。
【0069】
図4A〜図4Gは、本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す図である。
【0070】
図4Aは、図3Aと同様に、オブジェクトである複数のファイル(411〜420)及びこれらのファイルの移動先でありうる複数のフォルダ(401〜404)を示す。
【0071】
図4B〜図4Dは、複数のファイルを選択後に、グループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す。
【0072】
図4Bは、複数のファイル(411〜420)のうち、複数のピクチャ・ファイル(414〜416)を選択する操作例を示す(421)。複数のファイルを選択するためのユーザ操作は、例えばタッチ・スクリーン上では、手を広げる、手や指をタッチ・スクリーン上に近づけて所定の時間が経過する、などである。そして、当該ユーザ操作に応じてファイルの複数選択モードが起動したら、ユーザは、ファイル上に指を触れて順に選択するか、選択したいファイル・グループ(414〜416)の周りを指でなぞる。このユーザ操作によって複数のファイルが選択され、そして当該選択されたファイル(414〜416)が選択状態になる。
【0073】
図4Cは、グループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す。グループ・オブジェクトを活性化するユーザ操作は、例えばタッチ・スクリーン上では、画面上で手又は指を大きく横にスライドしたり(441〜442)、振ったり、又は投げたりする;選択されたファイル・グループ(421)を(素早く)所定の方向にドラッグする、などである。そして、当該ユーザ操作に応じてグループ・オブジェクト(431)が活性化され、画面上にグループ・オブジェクト(431)が雲の形態で表示される。グループ・オブジェクト(431)は、デスクトップ上において、ユーザの操作視野を阻害しないような位置又は大きさで表示されうる。また、グループ・オブジェクト(431)のアイコンは、デスクトップ上において、オブジェクトのアイコンになるべく重ならないような位置又は大きさで表示されうる。
【0074】
図4Dは、選択されたファイル(414〜416)がグループ・オブジェクト(431)内に表示される例を示す(414a〜416a)。このことは、選択されたファイル(414〜416)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれたことを示す。グループ・オブジェクト(431)内に取り込まれたファイル(414a〜416a)に対応するデスクトップ上にあったファイル(414〜416)のアイコンは、例えば、デスクトップ上で薄く影のように表示されるか、デスクトップ上から消えるか、又はデスクトップ上で点滅するようにされうる。
【0075】
図4E〜図4Gは、グループ・オブジェクトを活性化後に、複数のファイルを選択する操作例を示す。
【0076】
図4Eは、グループ・オブジェクトを活性化する操作例を示す。図4Cでの操作と同様に、ユーザは、例えばタッチ・スクリーン上では、画面上で手又は指を大きく横にスライドしたり(443〜444)、振ったり、投げたりする;選択されたファイル・グループ(421)を(素早く)所定の方向にドラッグする、などして、グループ・オブジェクトを活性化する。そして、当該ユーザ操作に応じてグループ・オブジェクトが活性化され、画面上にグループ・オブジェクト(431)が雲の形態で表示される。
【0077】
図4Fは、ユーザ操作に応じて、複数のファイルを選択する操作例を示す。図4Bでの操作と同様に、ユーザは、例えばタッチ・スクリーン上で、ファイル上を指で触れながら順に選択するか、選択したいファイル(414〜416)のグループの周りを指でなぞる。なお、グループ・オブジェクト(431)がファイルの選択前に活性化されている場合、デバイスは、上記複数選択モードをグループ・オブジェクト(431)の活性化と同時に起動するようにしうる。かかる場合においても、ユーザは、同様に、ファイル上を指で触れて順に選択するか、選択したいファイル・グループ(414〜416)の周りを指でなぞる。このユーザ操作によって複数のファイルが選択される。
【0078】
図4Gは、選択されたファイル(414〜416)がグループ・オブジェクト(431)内に表示される例を示す。ユーザによるファイルの選択操作に応じて、選択されたファイル(414〜416)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれる。そして、選択されたファイル(414〜416)がグループ・オブジェクト(431)内に表示される。デスクトップ上にあったファイル(414〜416)のアイコンは、図4Dの場合と同様に、デスクトップ上で薄く影のように表示されるか、又は、デスクトップ上から消える。
【0079】
図5A〜図5Fは、本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクト内に、操作するファイルを追加で移動する操作例を示す図である。
【0080】
図5Aは、図5B〜図5Fで行いたい操作の履歴(501〜504)を示す。
ユーザは、1.ピクチャ・ファイル(414〜416)のグループ(421)をグループ・オブジェクト(431)内に移動すること;2.ビデオ・ファイル(417〜418)のグループ(422)をグループ・オブジェクト(431)内に移動すること;3.ミュージック・ファイル(419)をグループ・オブジェクト(431)内に移動すること;4.ミュージック・ファイル(420)をグループ・オブジェクト(431)内に移動することを順に行うことが可能である。
【0081】
また、ユーザは、例えば、1.ピクチャ・ファイル(414〜416)のグループ(421)とビデオ・ファイル(417〜418)のグループ(422)をまとめてグループ・オブジェクト(431)内に移動すること;2.ピクチャ・ファイル(414〜416)のグループ(421)とミュージック・ファイル(419)とをまとめてグループ・オブジェクト(431)内に移動することが可能である。
【0082】
このように、ユーザは、複数のオブジェクトを(オブジェクトのグループ単位又はファイル単位で)、又は、1つのオブジェクトをフォルダ上からグループ・オブジェクト内に移動しうる。
【0083】
図5Bは、図4B〜図4D又は図4E〜図4Gのいずれかの方法に従い、ユーザによって選択されたピクチャ・ファイル(414〜416)のグループ(421)を、グループ・オブジェクト(431)内に移動することを示す。
【0084】
図5Cは、ピクチャ・ファイル(414〜416)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれたことを示す(414a〜416a)。また、それに伴い、デスクトップ上のピクチャ・ファイル(414〜416)のアイコンが薄く影のように示されていることを示す。次に、ユーザは、ビデオ・ファイル(417〜418)を選択し、当該選択されたビデオ・ファイル(417〜418)のグループ(422)をグループ・オブジェクト(431)内に移動することを示す。ビデオ・ファイル(417〜418)の選択は、例えばビデオ・ファイル(417〜418)上に指を触れて順に選択するか、選択したいビデオ・ファイル(417〜418)のグループの周りを指でなぞることによって行われる。そして、ユーザは、選択されたビデオ・ファイル(417〜418)のグループ(422)を、グループ・オブジェクト(431)内に指でドラッグ(513〜514)する。当該ユーザ操作によって、複数のビデオ・ファイル(417〜418)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれる(図5Dを参照)。
【0085】
図5Dは、ビデオ・ファイル(417〜418)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれたことを示す(417a〜418a)。また、それに伴い、デスクトップ上のビデオ・ファイル(417〜418)のアイコンが薄く影のように示されていることを示す。次に、ユーザは、ミュージック・ファイル(419)を選択し、当該選択されたミュージック・ファイル(419)をグループ・オブジェクト(431)内に移動することを示す。ミュージック・ファイル(419)の選択は、上記と同様にして行われる。そして、ユーザは、選択されたミュージック・ファイル(419)を、グループ・オブジェクト(431)内に指でドラッグ(515〜516)する。当該ユーザ操作によって、ミュージック・ファイル(419)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれる(図5Eを参照)。
【0086】
図5Eは、ミュージック・ファイル(419)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれたことを示す(419a)。また、それに伴い、デスクトップ上のミュージック・ファイル(419)のアイコンが薄く影のように示されていることを示す。次に、ユーザは、ミュージック・ファイル(420)を選択し、当該選択されたミュージック・ファイル(420)をグループ・オブジェクト(431)内に移動することを示す。ミュージック・ファイル(420)の選択は、上記と同様にして行われる。そして、ユーザは、選択されたミュージック・ファイル(420)を、グループ・オブジェクト(431)内に指でドラッグ(517〜518)する。当該ユーザ操作によって、ミュージック・ファイル(420)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれる(図5Fを参照)。
【0087】
図5Fは、ミュージック・ファイル(420)がグループ・オブジェクト(431)内に取り込まれたことを示す(420a)。
【0088】
図5B〜図5Fでは、ユーザによって選択された複数又は1つのファイルをグループ・オブジェクト(431)内に取り込むことを示した。逆に、ユーザは、グループ・オブジェクト(431)内に取り込まれたファイルを指で選択し、当該選択されたファイルをグループ・オブジェクト(431)外に(すなわちデスクトップ上に)投げる操作をすることによって、デスクトップ上に戻すことも可能である(図示せず)。
【0089】
また、グループ・オブジェクト(431)は、そのグループ・オブジェクト(431)のアイコンを、例えば指、手又はマウスで選択してドラッグすることにより、デスクトップ上の任意の位置に移動させることが可能である。
【0090】
図6A〜図6Bは、本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠す操作を示す図である。
【0091】
ユーザのファイル操作などのための操作視野を確保するなどの目的のために、ユーザは、グループ・オブジェクト(431)を画面上から一時的に消去したり(すなわち、隠したり)、又は画面上で小さなアイコンで表示したりすることが可能である。このように、グループ・オブジェクト(431)のアイコンを画面上から一時的に消去したり(すなわち、隠したり)、又は画面上で小さなアイコンで表示したりすることを以下ではグループ・オブジェクト潜在モードと呼ぶ。一方、グループ・オブジェクト(431)が操作可能な状態を、以下ではグループ・オブジェクト操作モードと呼ぶ。
【0092】
グループ・オブジェクト処理部(224)は、画面上にユーザの指又は手がない間は所定の時間、例えば1分間だけグループ・オブジェクト操作モードに保ち、その後グループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに切り替えることが可能である。または、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト(431)に対する操作が所定の時間行われなかった場合に、グループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに切り替えることが可能である。または、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクトからユーザの指又は手が画面から所定の距離を離れることに応じて、グループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに切り替えることが可能である。または、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザがグループ・オブジェクトに無関係の領域(ファイル又はフォルダ以外の、例えば、デスクトップ、ワークスペース、又は指定のアイコン若しくは領域)をクリック及び/又はドラッグ、マウス・ジェスチャ操作又はペン・フリック操作を検出することに応じて、グループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに切り替えることが可能である。
【0093】
グループ・オブジェクト潜在モードでは、グループ・オブジェクト(431)を画面上から一時的に隠すだけでるため、グループ・オブジェクト(431)内に移動されたファイルは、グループ・オブジェクト(431)内に保持され続けたままである。
【0094】
図6Aは、グループ・オブジェクトがグループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに切り替わる態様を示す。
ユーザは、例えば、グループ・オブジェクト(431)上でバッテン(図示せず)を描くことによって、グループ・オブジェクトをグループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに切り替えることが可能である。図6Aは、グループ・オブジェクト潜在モードに切り替わると、グループ・オブジェクト(431)が画面上で小さなアイコン(432)として表示される遷移態様(601)を示す。
【0095】
図6Bは、グループ・オブジェクト(431)がグループ・オブジェクト潜在モードである場合の画面を示す。
グループ・オブジェクト潜在モードである場合、1つの実施態様としてグループ・オブジェクト(431)が小さなアイコン(432)として表示されうる。代替の実施態様として、グループ・オブジェクト潜在モードである場合、グループ・オブジェクト(431)が小さなアイコン(432)として表示されずに、グループ・オブジェクト(431)そのものが表示されないようにデスクトップ上から消してしまうようにしてもよい。グループ・オブジェクト(431)がグループ・オブジェクト潜在モードにある間は、グループ・オブジェクト内にあるファイルに対応するデスクトップ上のアイコンは、薄い影でなく元の通り(すなわち実線)で表示されるようにしてもよい。
【0096】
図6C〜図6Dは、本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを消去する操作を示す図である。
【0097】
ユーザは、グループ・オブジェクトによる処理を必要としない場合に、グループ・オブジェクトを消去することができる。
【0098】
図6Cは、グループ・オブジェクトを消去するためのユーザの操作例を示す。ユーザは、例えば、グループ・オブジェクト上で指又は手を素早くドラッグする(すなわち、グループ・オブジェクトをごしごしと消すイメージである)ことによって(611〜612)、グループ・オブジェクトを消去しうる。
【0099】
図6Dは、グループ・オブジェクトの消去後の画面である。グループ・オブジェクトはデスクトップ上から消去されるとともに、グループ・オブジェクト内にあったファイルがデスクトップ上の元の位置で薄い影でなく元の通り(すなわち実線)表示される。また、グループ・オブジェクトが消去されることに応じて、グループ・オブジェクト内のファイル情報もデバイスのメモリ上から削除される。
【0100】
図7A〜図7Dは、本発明の実施態様で使用するグループ・オブジェクトを一時的に隠した後、再び活性化する操作例を示す図である。
ユーザは、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替えたい場合に、例えば下記の操作を行う。
【0101】
図7Aは、グループ・オブジェクト潜在モードであり、グループ・オブジェクト(431)が画面上に表示されていない場合(小さなアイコンとしても表示されていない)に、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替えるために上記小さなアイコンを画面上に表示させるための操作例を示す。
ユーザは、例えば、下記の操作を行い、グループ・オブジェクト表示部(223)は、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替えるためのアイコン(432a)を表示しうる。ユーザは、画面近傍又は画面上に指又は手を近づける(701)。グループ・オブジェクト処理部(224)が画面近傍又は画面上にユーザの指又は手が近づいたことを検出すると、グループ・オブジェクト表示部(223)は、指又は手の位置(すなわち、ユーザの視野操作の直下の位置)より少し離れた視野内(例えば右上2cmの位置)に縮小表示されたグループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)を表示しうる(図7Aを参照)。グループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)の表示によって、ユーザは、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替える操作をさらに行うことが可能になる。または、ユーザがファイルの複数選択モード(図4Bの説明を参照)を選択した場合に、グループ・オブジェクト表示部(223)が、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替えるためのアイコン(432a)を表示するようにしてもよい。
【0102】
グループ・オブジェクト潜在モードである場合、グループ・オブジェクト(431)が小さなアイコン(432a)として画面上に表示されていてもよい(図7Aを参照)。
【0103】
図7Bは、図7Aで表示された、グループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)を画面上で移動することができることを示す。
グループ・オブジェクト処理部(224)がユーザの手若しくは指又はマウスの位置の通常速度の移動(702〜703)を検出することに応じて、グループ・オブジェクト表示部(223)は、グループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)が手、指又はマウスなどの移動(702〜703)に応じた距離に追従するように(すなわち、つかず離れずに)画面上で移動して表示されうる(432a〜432b)。
【0104】
また、グループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)が画面上に表示された後において、ユーザがグループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替える操作をしない場合(例えば、ユーザがグループ・オブジェクトと無関係なタッチ操作をしている場合)、所定の時間が経過後に、グループ・オブジェクト表示部(223)は、グループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)を画面上から消去しうる。
【0105】
図7Cは、図7Aで表示された、グループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)を使用して、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替える操作例を示す。
ユーザは、例えば、下記の操作を行い、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替えうる。すなわち、ユーザは、グループ・オブジェクト(431)のアイコン(432a)上でユーザの指若しくは手又はマウスを素早い速度で任意の方向(例えば右上)へ移動させたり、タッチ操作(例えばトリプル・タッチ又は二本指での同時タッチ)を行ったり、又はオブジェクトを選択したりする。その結果、グループ・オブジェクト処理部(224)はグループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替えることができる。または、ユーザがファイルの複数選択モード(図4Bの説明を参照)を選択した場合に、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0106】
図7Dは、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに切り替わり、グループ・オブジェクト(431)が画面上に回復したことを示す。グループ・オブジェクト(431)は、例えばユーザの操作視野を阻害しないために、画面上のファイル及びフォルダをなるべく覆わないような位置及び大きさで表示されうる。
【0107】
図8A〜図8Hは、本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを複数の移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す図である。
【0108】
図8Aは、グループ・オブジェクト(431)が活性化され、その中にピクチャ・ファイル(414a〜416a)、ビデオ・ファイル(417a〜418a)、及びミュージック・ファイル(419a〜420a)があることを示す。
ユーザは、グループ・オブジェクト(431)中のピクチャ・ファイル(414a〜416a)を移動先オブジェクトであるピクチャ・フォルダ(402)に移動したいとする。ユーザは、グループ・オブジェクト(431)をピクチャ・フォルダ(402)上にドラッグする(801〜802)。
【0109】
図8Bは、グループ・オブジェクト(431)がピクチャ・フォルダ(402)上にドラッグされることに応じて、グループ・オブジェクト(431)中のファイル(414a〜420a)からピクチャ・フォルダの属性(すなわち、拡張子がピクチャ・ファイルであることを示す属性)を有するファイル(414a〜416a)が選択されることを示す。当該選択されたピクチャ・ファイル(414a〜416a)は、グループ・オブジェクト(431)内でピクチャ・フォルダ(402)に近い位置に自動的に移動しうる。
【0110】
また、グループ・オブジェクト(431)内のビデオ・ファイル(417a〜418a)が、グループ・オブジェクト(431)内でビデオ・フォルダ(403)に近い位置に移動するようにしてもよい。これは、グループ・オブジェクト処理部(224)がグループ・オブジェクト(431)内にあるファイルの属性(すなわち拡張子)と同一の属性を関連付けられたフォルダを見つけることによって行われうる。この際、グループ・オブジェクト(431)の形又は大きさが、ビデオ・フォルダ(403)に近くなるように変形されうる。
【0111】
図8Cは、ピクチャ・ファイル(414a〜416a)が、グループ・オブジェクト(431)からピクチャ・フォルダ(402)に移動したことを示す。従って、ピクチャ・フォルダ(402)には、ピクチャ・ファイル(414b〜416b)が格納されている。また、グループ・オブジェクト(431)の大きさが、ピクチャ・ファイル(414a〜416a)がグループ・オブジェクト(431)内から無くなることに応じて小さく描かれるようにしうる。ピクチャ・ファイル(414a〜416a)がグループ・オブジェクト(431)からピクチャ・フォルダ(402)へ移動する(落ちるイメージである)ことに応じて、デスクトップ上の点線で示されているピクチャ・ファイル(414〜416)のアイコンが消滅する。
【0112】
図8A〜図8Cに示すように、ある属性を有する移動先オブジェクト上又はその近傍にグループ・オブジェクト(431)をドラッグすることによって、グループ・オブジェクト(431)中のファイルのうち、移動先オブジェクトが有する属性と同一の属性を持つファイルをグループ・オブジェクトから移動先オブジェクト中に自動的に移動させることが可能である。
【0113】
図8Cに示すように、ユーザは、引き続き、グループ・オブジェクト(431)中のビデオ・ファイル(417a〜418a)を移動先オブジェクトであるビデオ・フォルダ(403)に移動したいとする。ユーザは、グループ・オブジェクト(431)をビデオ・フォルダ(403)上にドラッグする(803〜804)。
【0114】
図8Dは、グループ・オブジェクト(431)がビデオ・フォルダ(403)上にドラッグされることに応じて、グループ・オブジェクト(431)中のファイル(417a〜420a)からビデオ・フォルダの属性(すなわち、拡張子がビデオ・ファイルであることを示す属性)を有するファイル(417a〜418a)が選択されることを示す。当該選択されたビデオ・ファイル(417a〜418a)は、グループ・オブジェクト(431)内でビデオ・フォルダ(403)に近い位置に自動的に移動しうる。
【0115】
また、グループ・オブジェクト(431)内のミュージック・ファイル(419a〜420a)が、グループ・オブジェクト(431)内でミュージック・フォルダ(404)に近い位置に移動するようにしてもよい。この際、グループ・オブジェクト(431)の形又は大きさが、ミュージック・フォルダ(404)に近くなるように変形されうる。
【0116】
図8Eは、ビデオ・ファイル(419a〜420a)が、グループ・オブジェクト(431)からビデオ・フォルダ(403)に移動したことを示す。従って、ビデオ・フォルダ(403)には、ビデオ・ファイル(417b〜418b)が格納されている。また、グループ・オブジェクト(431)の大きさが、ビデオ・ファイル(417a〜418a)がグループ・オブジェクト(431)内から無くなることに応じて小さく描かれるようにしうる。ビデオ・ファイル(417a〜418a)がグループ・オブジェクト(431)からビデオ・フォルダ(403)へ移動する(落ちるイメージである)ことに応じて、デスクトップ上で点線で示されているビデオ・ファイル(417〜418)のアイコンが消滅する。
【0117】
図8Eに示すように、ユーザは、引き続き、グループ・オブジェクト(431)中のミュージック・ファイル(419a〜420a)を移動先オブジェクトであるミュージック・フォルダ(404)に移動したいとする。ユーザは、グループ・オブジェクト(431)をミュージック・フォルダ(404)上にドラッグする(805〜806)。
【0118】
図8Fは、グループ・オブジェクト(431)がミュージック・フォルダ(404)上にドラッグされることに応じて、グループ・オブジェクト(431)中のファイル(419a〜420a)からミュージック・フォルダの属性(すなわち、拡張子がミュージック・ファイルであることを示す属性)を有するファイル(419a〜420a)が選択されることを示す。当該選択されたビデオ・ファイル(419a〜420a)は、グループ・オブジェクト(431)内でミュージック・フォルダ(404)に近い位置に自動的に移動しうる。
【0119】
図8Gは、ミュージック・ファイル(419a〜420a)が、グループ・オブジェクト(431)からミュージック・フォルダ(404)に移動したことを示す。従って、ミュージック・フォルダ(404)には、ミュージック・ファイル(419b〜420b)が格納されている。
【0120】
図8Hは、図8Gにおいて、ミュージック・ファイル(419a〜420a)がグループ・オブジェクト(431)からミュージック・フォルダ(404)に移動したことから、グループ・オブジェクト(431)にはファイルが何もないことを示す。そこで、グループ・オブジェクト(431)にはファイルが何もないことから、グループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに自動的にモード変更が行われうる。また、図8Hは、画面上において、グループ・オブジェクト(431)が、小さいアイコン(432)に遷移することを示す(801)。あるいは、グループ・オブジェクト(431)にはファイルが何もないことから、グループ・オブジェクト(431)の処理そのものが終了されるようにしてもよい。
【0121】
図9A〜図9Cは、本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクト(データ・フォルダ)の所定の範囲内に移動した場合に、当該データ・フォルダ内に保管されているファイルの拡張子に基づいて分類されたグループのうち、その存在割合が最大であるグループに属する属性を有するオブジェクトを、グループ・オブジェクトから当該移動先オブジェクト内に移動する操作例を示す。
【0122】
図9Aは、各ファイル(414a〜420a)の属性に従い、図5Fに示すグループ・オブジェクト(431)から図9Aに示すグループ・オブジェクト(431)に、各ファイル(414a〜420a)が並び替えられて表示される態様を示す。また、図9Aは、各ファイル(414a〜420a)の属性(図9Aの場合、各ファイルの拡張子である)に従い、図5Fに示すグループ・オブジェクト(431)から図9Aに示すピクチャ・ファイル・グループ(901)、ビデオ・ファイル・グループ(902)、ミュージック・ファイル・グループ(903)という3つに各ファイルがグループ・オブジェクト(431)中でグループ化されて表示されている態様を示す。
【0123】
また、図9Aは、ユーザが、グループ・オブジェクト(431)を移動先オブジェクトであるデータ・フォルダ(405)の所定の範囲内にドラッグして移動しつつあることを示す(911〜912)。
【0124】
図9Bは、グループ・オブジェクト(431)がデータ・フォルダ(405)に近づきつつあることを示す。ここで、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト(431)がデータ・フォルダ(405)に近づきつつあることを検出して、データ・フォルダ(405)に格納されているデータ・ファイルの拡張子に基づいて、下記に示すデータ・ファイル・グループ毎にデータ・フォルダ(405)中の各データ・ファイル・グループに属するファイルの存在割合を計算する。
【0125】
データ・ファイル・グループ 存在割合
文書ファイル 1%
画像ファイル 90%
音声ファイル 7%
動画ファイル 2%
【0126】
その結果、図9Bに示されているように、データ・フォルダ(405)中に存在するデータ・ファイル・グループ中、最もその存在割合が多い画像ファイルと同じ属性を有するピクチャ・ファイル・グループ(901)が、データ・フォルダ(405)に近い位置になるようにグループ・オブジェクト(431)内で移動する。
【0127】
このように、グループ・オブジェクト内の各ファイルは、移動先オブジェクト中に格納されているオブジェクトの属性の存在割合又はオブジェクト数によって動的に並び替えられうる。なお、各グループを示す点線は、画面上に表示されてもよいし、又は、ユーザが各グループを認識できるように各グループ同士が所定の間隔を開けて表示されていれば表示されていなくてもよい。
【0128】
また、図9Bは、ユーザが、グループ・オブジェクト(431)を移動先オブジェクトであるデータ・フォルダ(405)の所定の範囲内にさらにドラッグして移動しつつあることを示す(913〜914)。
【0129】
図9Cは、グループ・オブジェクト(431)がデータ・フォルダ(405)の所定の範囲内にドラッグされることに応じて、グループ・オブジェクト(431)中のファイル(419a〜420a)から、データ・フォルダ(405)中に存在するデータ・ファイル・グループ中、最もその存在割合が多い画像ファイルと同じ属性(すなわち、拡張子がピクチャ・ファイルであることを示す属性)を有するピクチャ・ファイル・グループ(901)がデータ・フォルダ(405)内に移動したことを示す。当該移動によって、デスクトップ上のピクチャ・ファイル(414〜416)のアイコンは削除される。
【0130】
図10A〜図10Cは、本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動した場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す。
【0131】
図10Aは、各ファイル(414a〜420a)の属性に従い、図5Fに示すグループ・オブジェクト(431)から図10Aに示すグループ・オブジェクト(431)に、各ファイル(414a〜420a)が並び替えられて表示される態様を示す。また、図10Aは、各ファイル(414a〜420a)の属性(図10Aの場合、各ファイルの拡張子である)に従い、図5Fに示すグループ・オブジェクト(431)から図10Aに示すピクチャ・ファイル・グループ(1001)、ビデオ・ファイル・グループ(1002)、ミュージック・ファイル・グループ(1003)という3つに各ファイルがグループ・オブジェクト(431)中でグループ化されて表示されている態様を示す。このように、グループ・オブジェクト内の各ファイルは、当該グループ・オブジェクトとフォルダとの位置又は距離に応じて、動的に並び替えられうる。なお、各グループを示す点線は、画面上に表示されてもよいし、又は、ユーザが各グループを認識できるように各グループ同士が所定の間隔を開けて表示されていれば表示されていなくてもよい。
【0132】
また、図10Aは、ユーザが、グループ・オブジェクト(431)をピクチャ・フォルダ(402)の所定の範囲内にドラッグして移動することを示す(1011〜1012)。その結果、グループ・オブジェクト(431)内の各ファイル(414a〜420a)は、図10Bに示すように並び替えられうる。
【0133】
図10Bは、グループ・オブジェクト(431)がピクチャ・フォルダ(402)の所定の範囲(例えば、ピクチャ・フォルダ(402)上又はその近傍)にドラッグされる(1013〜1014)ことに応じて、グループ・オブジェクト(431)内の各ファイル(414a〜420a)が並び替えられた態様を示す。グループ・オブジェクト(431)中において、ピクチャ・フォルダ(402)に近い位置に、ピクチャ・フォルダ(402)が有する属性(すなわち、ピクチャ・ファイルの拡張子)と同じ属性を有するピクチャ・ファイル(414a〜416a)が移動して表示される。また、グループ・オブジェクト(431)中において、ビデオ・フォルダ(403)に近い位置に、ビデオ・フォルダ(403)が有する属性(すなわち、ビデオ・ファイルの拡張子)と同じ属性を有するピクチャ・ファイル(417a〜418a)が移動して表示される。このように、グループ・オブジェクト内の各ファイルは、当該グループ・オブジェクトと移動先フォルダとの位置又は距離に応じて、動的に並び替えられうる。
【0134】
また、図10Bは、ユーザが、次に、グループ・オブジェクト(431)をミュージック・フォルダ(404)の所定の範囲内にドラッグして移動したとすることを示す。その結果、グループ・オブジェクト(431)内の各ファイル(414a〜420a)は、図10Cに示すよう動的に並び替えられうる。
【0135】
図10Cは、グループ・オブジェクト(431)がミュージック・フォルダ(404)の所定の範囲内にドラッグされることに応じて、グループ・オブジェクト(431)内の各ファイル(414a〜420a)が並び替えられた態様を示す。グループ・オブジェクト(431)中において、ミュージック・フォルダ(404)に近い位置に、ミュージック・フォルダ(404)が有する属性(すなわち、ミュージック・ファイルの拡張子)と同じ属性を有するミュージック・ファイル(419a〜420a)が表示される。また、グループ・オブジェクト(431)中において、ビデオ・フォルダ(403)に近い位置に、ビデオ・フォルダ(403)が有する属性(すなわち、ビデオ・ファイルの拡張子)と同じ属性を有するビデオ・ファイル(417a〜418a)が表示される。このように、グループ・オブジェクト内の各ファイルは、当該グループ・オブジェクトと移動先フォルダとの位置又は距離に応じて、動的に並び替えられうる。
【0136】
図11A〜図11Cは、本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトが複数の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、グループ・オブジェクト内のオブジェクトを並び替える操作例を示す。
【0137】
図11Aは、各ファイル(414a〜420a)の属性に従い、図5Fに示すグループ・オブジェクト(431)から図11Aに示すグループ・オブジェクト(431)に、各ファイル(414a〜420a)が並び替えられて表示されている態様を示す。また、図11Aは、各ファイル(414a〜420a)の属性(図11Aの場合、各ファイルの拡張子である)に従い、図5Fに示すグループ・オブジェクト(431)から図11Aに示すピクチャ・ファイル・グループ(1101)、ビデオ・ファイル・グループ(1102)、ミュージック・ファイル・グループ(1103)という3つに各ファイルがグループ・オブジェクト(431)中でグループ化されて表示されている態様を示す。なお、各グループを示す点線は、画面上に表示されてもよいし、又は、ユーザが各グループを認識できるように各グループ同士が所定の間隔を開けて表示されていれば表示されていなくてもよい。
【0138】
図11Bは、図11Aに示すように、グループ・オブジェクト(431)に、各ファイル(414a〜420a)がファイルの属性毎に並び替えられていることから、ユーザがグループ・オブジェクト(431)中の特定のファイルを容易に特定のフォルダに移動しうることを示す。図11Bでは、ユーザがグループ・オブジェクト(431)中のビデオ・ファイル(417a〜418a)をビデオ・フォルダ(403)にドラッグ(1121〜1122)して移動する態様を示す。その結果が、図11Cに示されている。
【0139】
図11Cは、図11Bに示すドラッグによって、グループ・オブジェクト(431)中のビデオ・ファイル(417a〜418a)をビデオ・フォルダ(403)に移動したことを示す。当該移動によって、デスクトップ上のビデオ・ファイル(417〜418)のアイコンは削除される。
【0140】
図12A〜図12Cは、本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトが並び替えられた後に、グループ・オブジェクト中の特定のオブジェクトを移動先オブジェクトに移動する操作例を示す。この移動方法には、図12A〜図12Cに示すようにグループ・オブジェクトを移動先オブジェクトに移動して上記特定のオブジェクトを移動する方法と、図12D〜図12Eに示すように上記特定のオブジェクトを移動先オブジェクトに直接的に移動する方法とがある。
【0141】
図12Aは、ユーザが、グループ・オブジェクトを移動先オブジェクトに移動してグループ・オブジェクト(431)中のミュージック・ファイル(419a)のみをミュージック・フォルダ(404)に移動することを示す。
ユーザは、グループ・オブジェクト(431)をミュージック・フォルダ(404)の方向にドラッグする(1211〜1212)。
【0142】
図12Bは、図12Aに示すユーザによるドラッグ(1211〜1212)に応じて、ミュージック・ファイル(419a)がミュージック・フォルダ(404)上に重なったことを示す。
【0143】
図12Cは、ミュージック・ファイル(419a)がミュージック・フォルダ(404)上に重なったことに応じて、グループ・オブジェクト(431)中のミュージック・ファイル(419a)のみがミュージック・フォルダ(404)に移動したことを示す。
【0144】
図12Dは、ユーザが、グループ・オブジェクト(431)中のミュージック・ファイル(419a)を移動先オブジェクトに移動して、当該ミュージック・ファイル(419a)のみをミュージック・フォルダ(404)に移動することを示す。
ユーザは、ミュージック・ファイル(419)をミュージック・フォルダ(404)の報告にドラッグする(1213〜1214)。
【0145】
図12Eは、グループ・オブジェクト(431)中のミュージック・ファイル(419a)がミュージック・フォルダ(404)内に移動したことを示す。なお、ユーザは、ミュージック・フォルダ(404)内に移動したミュージック・ファイル(419b)又はミュージック・フォルダ(404)内にあるミュージック・ファイル(図示せず)も、同様にして、グループ・オブジェクト(431)に移動することが可能である。
【0146】
図13は、本発明の実施態様である、グループ・オブジェクトの操作モード及び潜在モードの各処理を示すフローチャートである。
ステップ1301では、本発明の実施態様で使用されうるデバイス(以下、デバイスという)が、グループ・オブジェクトの処理プログラムを開始する。当該処理プログラムは、例えば、上記デバイスの起動時に自動的にメモリ内に読み込まれて開始されうる。
ステップ1302では、選択部(222)は、ユーザがフォルダ上の1又は複数のオブジェクトを選択することを可能にし、且つ、ユーザ操作に応じて、当該オブジェクトが選択されたことを検出する。
ステップ1303では、選択部(222)は、ステップ1302に引き続き、ユーザがオブジェクトを選択したかどうかを検出する。選択部(222)は、ユーザによる選択の繰り返し操作を検出した場合(例えば、図5C、図5D及び図5Eを参照)、ステップ1302に戻る。一方、ユーザ操作が、グループ・オブジェクトの表示操作である場合(例えば、図4A、図4B及び図4Cを参照)、選択部(222)は、その処理をグループ・オブジェクト表示部(223)に渡して、ステップ1304に進む。
ステップ1304では、グループ・オブジェクト表示部(223)は、ユーザ操作に応じて、表示部(211)上にグループ・オブジェクトを表示する。
ステップ1305では、グループ・オブジェクト表示部(223)は、ユーザ操作に応じて、ステップ1302においてユーザによって選択されたオブジェクトをグループ・オブジェクト内に表示する。
ステップ1306では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト潜在モードに移行するユーザ指示があるかどうかを検出する。グループ・オブジェクト潜在モードへの移行指示が無く、オブジェクト又はグループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作指示があった場合、ステップ1307に進む。一方、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト潜在モードへの移行指示があった場合、ステップ1308に進む。
グループ・オブジェクト潜在モードに移行するユーザ指示があるかどうかは、例えば、グループ・オブジェクトの表示から所定の時間が経過したかどうかを判断することによって行われる。かかる場合において、所定の時間が経過することに応じて、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1308に進む。一方、かかる場合において、所定の時間が経過する前に、ユーザ操作によって、オブジェクトの操作、グループ・オブジェクト又はグループ・オブジェクト内のファイルの操作を検出した場合、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1307に進む。
ステップ1307では、ステップ1303と同様に、選択部(222)は、ユーザがオブジェクトを選択したかどうかを検出する。選択部(222)は、ユーザによる選択の繰り返し操作を検出した場合、ステップ1305に戻る。一方、ユーザ操作に応じて、グループ・オブジェクト又はグループ・オブジェクト内のファイルの操作を検出した場合、グループ・オブジェクト処理部(224)はステップ1310に進む。
ステップ1308では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作に応じて、グループ・オブジェクト操作モードからグループ・オブジェクト潜在モードに移行する。当該移行に応じて、グループ・オブジェクト表示部(223)は、グループ・オブジェクトを画面上から隠すか、又は小さいアイコンで示す。当該ユーザ操作は、例えば図6A及び図6B並びのその説明において示した操作である。
ステップ1309では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作に応じて、グループ・オブジェクト潜在モードからグループ・オブジェクト操作モードに移行する。当該ユーザ操作は、例えば図7C及び図7D並びのその説明において示した操作である。また、当該ユーザ操作が、ステップ1302の1又は複数のオブジェクトの選択であってもよい。当該移行に応じて、グループ・オブジェクト表示部(223)は、グループ・オブジェクトを画面上に再表示する。グループ・オブジェクトが活性化することに応じて、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1307に進む。
ステップ1310では、ユーザ操作に応じて、グループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作をする。グループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作の詳細は、下記図14において述べる。当該操作の終了に応じて、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1311に進む。
ステップ1311では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、次のユーザ操作がある場合にステップ1306に戻り、潜在モードの移行でない場合はステップ1307の操作を再び行う。一方、次のユーザ操作がグループ・オブジェクトの終了操作である場合又はグループ・オブジェクト内のオブジェクトが空になった場合、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1312に進む。また、グループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作が所定の時間無い場合、グループ・オブジェクト処理部(224)はステップ1306に戻り、グループ・オブジェクトを隠す(1308)。
ステップ1312では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作に応じて又はデバイスの終了操作に応じて、グループ・オブジェクトの処理プログラムを終了する。
【0147】
なお、上記フローチャートにおいて、ステップ1302〜ステップ1304の処理が、ステップ1304、1302、そして1303の順に処理されてもよい。
【0148】
図14は、本発明の実施態様である、グループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作処理を示すフローチャートである。
ステップ1401では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作処理を開始する。
ステップ1402では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、必要に応じて、グループ・オブジェクト内にあるオブジェクトを当該オブジェクトが有する属性に従い並べ替えうる。並べ替えられた結果は、例えば図10A及び図11Aに示す通りである。
ステップ1403では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作に応じて、グループ・オブジェクトが移動先オブジェクトの所定の範囲内にあるかどうかを判断する。グループ・オブジェクトが当該所定の範囲内にない場合、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1404に進む。一方、グループ・オブジェクトが当該所定の範囲内にある場合、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1405に進む。
ステップ1404では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作に応じて、グループ・オブジェクトが移動したかどうかを判断する。グループ・オブジェクトが移動した場合、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1403に戻る(図8A、図8C、図8E、図10A、図10Bを参照)。一方、グループ・オブジェクトが移動していない場合、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ステップ1412に進む。
ステップ1405では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、移動したグループ・オブジェクト内にあるオブジェクトを、移動先オブジェクトの属性に従い並び替える(図8B、図8D、図8F、図10B、図10Cを参照)。
ステップ1406では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作がグループ・オブジェクト内のオブジェクトを移動先オブジェクト内にコピーすることであるかどうかを判断する。グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作がコピーすることである場合ステップ1407に進み、一方、ユーザ操作がコピーすることでない場合ステップ1408に進む。
ステップ1407では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト内の特定のオブジェクトを、移動先オブジェクト内にコピーする。当該コピーの結果、グループ・オブジェクト表示部(223)は、移動先オブジェクト内に当該コピーされたオブジェクトを表示する。コピー終了後、グループ・オブジェクト処理部(224)はステップ1402に戻り、グループ・オブジェクト内にあるオブジェクトを当該オブジェクトが有する属性に従い並べ替えうる。
ステップ1408では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作がグループ・オブジェクト内のオブジェクトを移動先オブジェクト内に移動することであるかどうかを判断する。グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作が移動することである場合ステップ1409に進み、一方、ユーザ操作が移動することでない場合ステップ1410に進む。
ステップ1409では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト内の特定のオブジェクトを、移動先オブジェクト内に移動する。当該移動の結果、アイコン表示部(221)は、移動先オブジェクト内に当該移動されたオブジェクトを表示する(図8C、図8E、図8G、図11C、図12Cを参照)。一方、グループ・オブジェクト表示部(223)は、上記移動先オブジェクト内に移動したオブジェクトに対応するオブジェクトをグループ・オブジェクト内から消去する。移動終了後、グループ・オブジェクト処理部(224)はステップ1402に戻り、グループ・オブジェクト内にあるオブジェクトを当該オブジェクトが有する属性に従い並べ替えうる。
ステップ1410では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作がグループ・オブジェクト内のオブジェクトを移動先オブジェクトで開くことであるかどうかを判断する。グループ・オブジェクト処理部(224)は、ユーザ操作が開くことである場合ステップ1411に進み、一方、ユーザ操作が開くことでない場合ステップ1412に進む。
ステップ1411では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト内の特定のオブジェクトを、移動先オブジェクトで開く。移動先オブジェクトで特定のオブジェクトが開かれることによって、当該特定のオブジェクトのアイコンはグループ・オブジェクトから削除されるとともに、グループ・オブジェクトに移動前の特定のオブジェクトのアイコンが実線に戻る。移動先オブジェクトで特定のオブジェクトが開かれることに応じて、グループ・オブジェクト処理部(224)はステップ1402に戻り、グループ・オブジェクト内にあるオブジェクトを当該オブジェクトが有する属性に従い並べ替えうる。
ステップ1412では、グループ・オブジェクト処理部(224)は、グループ・オブジェクト内のオブジェクトの操作処理を終了する。当該終了に応じて、グループ・オブジェクト処理部(224)は、図13のステップ1311に進む。
【0149】
図15は、本発明の実施態様に従い、アプリケーションの対応形式が異なるファイルを優先的に振り分ける処理を示す図である。
ユーザは、WORD97−2003形式のファイルとWORD2007形式のファイルとを区別して所定のフォルダに振り分けたいと考えている。そこで、ユーザは、グループ・オブジェクト操作モードにして、グループ・オブジェクト(1531)を呼び出し、WORDファイル(1511〜1515)をグループ・オブジェクト(1531)に入れた。図15A(上側)は、その直後の図を示す。図15Aでは、グループ・オブジェクト(1531)内にWORDファイル(1511〜1515)が移動されており、Word97−2003形式のファイル(1511a、1513a)のグループ1(1521)とWord2007形式のファイル(1512a、1514a、1515a)のグループ2に並べ替えられている。
ユーザは、グループ・オブジェクト(1531)をフォルダ(1501)に移動した(1541〜1542)。フォルダ(1501)には属性として、WORD2007の形式が関連付けられている。
そこで、グループ・オブジェクト処理部(224)は、フォルダ(1501)の属性と同じ属性を有するグループ2をグループ・オブジェクト(1531)から選択し、フォルダ(1501)に移動した。図15Bは、その直後の図を示す。図15Bでは、グループ2(1522)にグループ化されていたWORDファイル(1512a、1514a、1515a)が、フォルダ(1501)に移動したことを示す(1512b、1514b、1515b)。また、図15Bでは、デスクトップ上から、WORDファイル(1512、1514、1515)が消去されている。
【0150】
図15では、属性として、アプリケーションの対応形式を使用した例を説明した。その他に、例えば属性として、画像ファイルの撮影場所を使用した例を説明する。各画像ファイルにはGPSデータが埋め込まれており、各フォルダが例えば東京都を示すGPSの範囲、大阪府を示すGPSの範囲、京都府を示すGPSの範囲に関連付けられているとする。
ユーザは、画像ファイルを撮影場所(東京都、大阪府、京都府)の3つに区別して所定のフォルダに振り分けたいと考えている。そこで、ユーザは、グループ・オブジェクト操作モードにして、グループ・オブジェクトを呼び出し、画像ファイルをグループ・オブジェクトに入れた(なお、画像ファイル以外のファイルが入っていても問題はない)。グループ・オブジェクト内では、各ファイルのGPSデータに従って、東京都で撮影されたファイル群、大阪府で撮影されたファイル群、及び京都府で撮影されたファイル群の3つに並べ替えられている。
グループ・オブジェクトを東京都の画像を格納するフォルダ(以下、フォルダ(東京)という)に移動した当該フォルダには属性として、東京都のGPSの形式が関連付けられている。
そこで、グループ・オブジェクト処理部(224)は、フォルダ(東京)の属性と同じ属性を有する東京都で撮影された画像ファイルをグループ・オブジェクト(1531)から選択し、当該選択された画像ファイルをフォルダ(東京)に移動した。アイコン表示部(221)は、当該移動に伴い、東京都で撮影された画像ファイルをデスクトップ上から消去した。
【0151】
図16は、本発明の実施態様に従い、複数のブックマーク・ファイルのうちのリンク切れしたファイルをゴミ箱に捨てる処理を示す図である。
ユーザは、複数のブックマーク・ファイルのうち、属性としてリンク切れしているファイルをゴミ箱に捨てたいと考えている。そこで、ユーザは、グループ・オブジェクト操作モードにして、グループ・オブジェクト(1631)を呼び出し、ブックマーク・ファイル(1611〜1615)をグループ・オブジェクト(1631)に入れた。図16A(上側)は、その直後の図を示す。図16Aでは、グループ・オブジェクト(1631)内にブックマーク・ファイル(1611〜1615)が移動されている。ブックマーク・ファイル(1611〜1615)は、リンク切れをしているか又はしていないかを示す属性を有している。そこで、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ブックマーク・ファイル(1611〜1615)の当該属性に基づいて、リンク切れをしていないブックマーク・ファイル(1611a、1613a)のグループ1(1621)とリンク切れをしているブックマーク・ファイル(1612a、1614a、1615a)のグループ2に並べ替えた。
ユーザは、グループ・オブジェクト(1631)をゴミ箱(1601)上に移動した(1641〜1642)。ゴミ箱(1601)の属性はブックマーク・ファイルのリンク切れであり、ゴミ箱(1601)は、ゴミ箱(1601)の所定の範囲にグループ・オブジェクトが入ると、リンク切れしたブックマーク・ファイルをゴミ箱に移動するように設定されている。
そこで、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ゴミ箱(1601)の属性と同じ属性を有するグループ2をグループ・オブジェクト(1631)から選択し、ゴミ箱(1601)に移動した。図16Bは、その直後の図を示す。図16Bでは、グループ2(1622)にグループ化されていたブックマーク・ファイル(1612a、1614a、1615a)が、ゴミ箱(1601)に移動したことを示す(1612b、1614b、1615b)。また、図16Bでは、デスクトップ上から、ブックマーク・ファイル(1612、1614、1615)が消去された。
【0152】
図17は、本発明の実施態様に従い、複数のブックマークのうちの所定の文字列を有するファイルをタブ・ブラウザで開く処理を示す図である。
ユーザは、ブックマーク・ファイルのうち、属性としてURL中に所定の文字(例えばIBM)を有するブックマーク・ファイルをタブ・ブラウザで開いて閲覧したいと考えている(IBMは商標である)。そこで、ユーザは、グループ・オブジェクト操作モードにして、グループ・オブジェクト(1731)を呼び出し、ブックマーク・ファイル(1711〜1715)をグループ・オブジェクト(1731)に入れた。図17A(上側)は、その直後の図を示す。図17Aでは、グループ・オブジェクト(1731)内にブックマーク・ファイル(1711〜1715)が移動されている。ブックマーク・ファイル(1711、1713)はURL中にIBMの文字を含まない。一方、ブックマーク・ファイル(1712、1714、1715)は、URL中にIBMの文字を含む。グループ・オブジェクト処理部(224)は、ブックマーク・ファイル(1711〜1715)が有する属性(URL)に基づいて、URL中にIBMの文字を含まないブックマーク・ファイル(1711a、1713a)のグループ1(1721)とURL中にIBMの文字を含むブックマーク・ファイル(1712a、1714a、1715a)のグループ2に並べ替えた。
ユーザは、グループ・オブジェクト(1731)を移動先オブジェクトであるブラウザ・ショートカット(1701)の所定の範囲に移動した(1741〜1742)。ブラウザ・ショートカット(1701)の属性はURL中にIBMの文字を含むブックマーク・ファイルであり、ブラウザ・ショートカット(1701)は、URL中にIBMの文字を含むブックマーク・ファイルをタブ・ブラウザ(1751)で開くように設定されている。
そこで、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ブラウザ・ショートカット(1701)の属性と同じ属性を有するグループ2をグループ・オブジェクト(1731)から選択し、当該グループに属する各ブックマーク・ファイル(1712a、1714a、1715a)をタブ・ブラウザ(1751)で開いた。図17Bはその直後の図を示す。図17Bでは、タブ・ブラウザ(1751)がブックマーク・ファイル(1712、1714、1715)を読み取り、そのURLに指定されたウェブ・ページが表示されている。現在は、ブックマーク・ファイル(1712)のURLに指定されたコンテンツが表示されている。ユーザは、タグの切り替えを行うことによって、ブックマーク・ファイル(1714)及びブックマーク・ファイル(1715)のコンテンツを順次閲覧することが可能である。タブ・ブラウザ(1751)が複数のブック・ファイルを読み込む順序は、例えば、グループ2中の各ブックマーク・ファイルの保存日付の最新順としうる。また、図17Bでは、グループ・オブジェクト(1731)からブックマーク・ファイル(1712a、1714a、1715a)が消去され、デスクトップ上のブックマーク・ファイル(1712、1714、1715)のアイコンが実線に戻っている。
【0153】
図17では、移動先オブジェクトが複数のブックマーク・ファイルを一度に開くことが可能なブラウザ・ショートカット(1701)である場合を例として説明した。しかし、ブラウザが一度に複数のブックマーク・ファイルを開くことができない場合には、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ブックマーク・ファイルの数分だけ複数のウィンドウを起動して、ウィンドウ毎に当該ブラウザを起動してブックマーク・ファイルを読み込み、当該ブックマーク・ファイルのURLに指定されているコンテンツを表示するようにしうる。また、上記各ウィンドウは、例えば各ブックマーク・ファイルの保存日付の最新順に階層的に表示されるようにしうる。
【0154】
また、移動先オブジェクトがブラウザ・ショートカット(1701)でなく、エディタ・ショートカットである場合、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ブックマーク・ファイルをアルファベット昇順で一番上にくるものを読み込み、編集可能なようにしうる。
【0155】
図18は、本発明の実施態様に従い、複数のミュージック・ファイルのうちの所定のアルバム名を有するファイルをミュージック・プレイヤで開く処理を示す図である。
ユーザは、複数のミュージック・ファイルのうち、属性としてアルバム名が「ABC」を有するミュージック・ファイルをミュージック・プレイヤで開いて聴きたいと考えている。そこで、ユーザは、グループ・オブジェクト操作モードにして、グループ・オブジェクト(1831)を呼び出し、ミュージック・ファイル(1811〜1815)をグループ・オブジェクト(1831)に入れた。図18A(上側)は、その直後の図を示す。図18Aでは、グループ・オブジェクト(1831)内にミュージック・ファイル(1811〜1815)が移動されている。ミュージック・ファイル(1811、1813)が属性として有するアルバム名は「XYZ」である。一方、ミュージック・ファイル(1812、1814、1815)が属性として有するアルバム名は「ABC」である。グループ・オブジェクト処理部(224)は、ミュージック・ファイル(1811〜1815)が有する属性(アルバム名)に基づいて、アルバム名が「ABC」でないミュージック・ファイル(1811a、1813a)のグループ1(1821)とアルバム名が「ABC」であるミュージック・ファイル(1812a、1814a、1815a)のグループ2に並べ替えた。
ユーザは、グループ・オブジェクト(1831)を移動先オブジェクトであるミュージック・プレイヤ・ショートカット(1801)の所定の範囲に移動した(1841〜1842)。ミュージック・プレイヤ・ショートカット(1801)の属性はアルバム名が「ABC」であるミュージック・ファイルであり、ミュージック・プレイヤ・ショートカット(1801)は、アルバム名が「ABC」であるミュージック・ファイルをミュージック・プレイヤ・ショートカット(1801)で開くように設定されている。
そこで、グループ・オブジェクト処理部(224)は、ミュージック・プレイヤ・ショートカット(1801)の属性と同じ属性を有するグループ2をグループ・オブジェクト(1831)から選択し、当該グループに属する各ミュージック・ファイル(1812a、1814a、1815a)をミュージック・プレイヤ(1851)で開いた。図18Bはその直後の図を示す。図18Bでは、ミュージック・プレイヤ(1851)がミュージック・ファイル(1812、1814、1815)を読み込み、再生リストに指定されている。現在は、ミュージック・ファイル(1812)を再生している。ミュージック・プレイヤ(1851)は、読み込まれたミュージック・ファイル(1812、1814、1815)を順次再生する。ミュージック・プレイヤ(1851)が複数のミュージック・ファイルを読み込む順序は、例えば、ミュージック・ファイルの演奏頻度又はアルバム内の曲順としうる。また、図18Bでは、グループ・オブジェクト(1831)からミュージック・ファイル(1812a、1814a、1815a)が消去され、デスクトップ上のミュージック・ファイル(1812、1814、1815)のアイコンが実線に戻っている。
【0156】
図18では、移動先オブジェクトが複数のミュージック・ファイルを一度に開くことが可能なミュージック・プレイヤ・ショートカット(1801)である場合を例として説明した。移動先オブジェクトが、再生又は閲覧型のアプリケーション(例えば、動画再生プレイヤ、画像ビューア又は電子書籍リーダ)又はそれらのショートカットである場合においても、図18の説明において示した同様の方法で、再生するファイルを処理することが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトを操作可能なデバイスにおいて、複数のオブジェクトを操作する方法であって、前記デバイスが、
第1の操作に応じて、1又は複数のオブジェクトを選択するステップであって、当該選択するステップは繰り返されうる、前記選択するステップと、
第2の操作に応じて、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示するステップと、
第3の操作に応じて、前記選択されたオブジェクトを前記グループ・オブジェクト内に表示するステップと、
第4の操作に応じて、前記グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを前記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開くステップと
を実行することを含む、前記方法。
【請求項2】
前記デバイスが、
第5の操作に応じて、前記グループ・オブジェクトが第2の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第2の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第2の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうちの特定のオブジェクトを選択し、当該選択された特定のオブジェクトを前記第2の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第2の移動先オブジェクトで開くステップ
をさらに実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記特定のオブジェクトをコピー若しくは移動し又は開くステップが、
前記第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は前記第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性を読み取るステップと、
前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、前記読み取られた属性と同じ属性を有するオブジェクトを前記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開くステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記特定のオブジェクトをコピー若しくは移動し又は開くステップが、
前記第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は前記第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性が複数ある場合に、当該第1の移動先オブジェクト中にあるオブジェクトの属性毎の存在割合又はオブジェクト数を計算するステップと、
前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、前記計算された存在割合又はオブジェクト数が最大である属性を有するオブジェクトを前記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動又は前記第1の移動先オブジェクトで開くステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記デバイスが、
前記グループ・オブジェクトを縮小表示又は消去するステップ
をさらに実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
複数のオブジェクトを選択する前記ステップの前に、グループ・オブジェクトを表示する前記ステップが実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記デバイスが、タッチ入力可能な装置、近接センサ、視線センサ、脳波センサ、又は、クリック及び/又はドラッグ及び/又はマウスジェスチャ操作により入力可能な装置を備えたコンピュータ、スマートフォン、ミュージック・プレイヤー、フォト・フレーム、ゲーム機、タブレット端末、又は情報掲示板である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記オブジェクトが、フォルダ、ファイル、又はショートカットである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性が、フォルダ名、又はフォルダの種類である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性が、フォルダ、ファイル若しくはショートカットに関連付けられた情報、アプリケーションに関連付けられた情報、音楽、画像若しくは動画データに関連付けられた情報、電子書籍に関連付けられた情報、又は、リンクに関連付けられた情報である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
オブジェクトを操作可能なデバイスにおいて、複数のオブジェクトを操作する方法であって、前記デバイスが、
第1の操作に応じて、1又は複数のオブジェクトを選択するステップであって、当該選択するステップは繰り返されうる、前記選択するステップと、
第2の操作に応じて、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示するステップと、
第3の操作に応じて、前記選択されたオブジェクトを前記グループ・オブジェクト内に表示するステップと、
第4の操作に応じて、前記グループ・オブジェクトが第1の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトを並び替えて表示し、又は前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトをグループ化して表示するステップと
を実行することを含む、前記方法。
【請求項12】
前記デバイスが、
第5の操作に応じて、前記グループ・オブジェクトが第2の移動先オブジェクトの所定の範囲内に移動したときに、当該第2の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第2の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性に従って、前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトを並び替えて表示し、又は前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトをグループ化して表示するステップと
をさらに実行することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記並び替えるステップが、
前記第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は前記第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性を読み取るステップと、
前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、前記読み取られた属性と同じ属性を有するオブジェクトを、前記グループ・オブジェクト内において前記第1の移動先オブジェクトに近い位置で表示するステップと
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記並び替えるステップが、
前記第1の移動先オブジェクトに関連付けられた属性又は前記第1の移動先オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性が複数ある場合に、当該第1の移動先オブジェクト中にあるオブジェクトの属性毎の存在割合又はオブジェクト数を計算するステップと、
前記グループ・オブジェクト内に表示されたオブジェクトのうち、前記計算された存在割合又はオブジェクト数が最大である属性を有するオブジェクトを、前記グループ・オブジェクト内において前記第1の移動先オブジェクトに近い位置で表示するステップと
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記デバイスが、前記並び替えて表示し又はグループ化して表示するステップの後に、
第6の操作に応じて、前記グループ・オブジェクト内にあるオブジェクトと前記第1の移動先オブジェクトとが重なる範囲にあり且つ前記グループ・オブジェクト内にあるオブジェクトを、前記第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開くステップ
をさらに実行することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
複数のオブジェクトを選択する前記ステップの前に、グループ・オブジェクトを表示する前記ステップが実行される、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
オブジェクトを操作可能なデバイスにおいて、複数のオブジェクトを操作する方法であって、前記デバイスが、
第1の操作に応じて、1又は複数のオブジェクトを選択するステップであって、当該選択するステップは繰り返されうる、前記選択するステップと、
第2の操作に応じて、オブジェクトを操作するために使用されるグループ・オブジェクトを表示するステップと、
第3の操作に応じて、前記選択されたオブジェクトを前記グループ・オブジェクト内に表示するステップと、
前記グループ・オブジェクトが第1の移動先候補オブジェクト及び第2の移動先候補オブジェクトの所定の範囲内にある場合に、当該第1の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第1の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを前記グループ・オブジェクト内において前記第1の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示し、及び、当該第2の移動先候補オブジェクトに関連付けられた属性又は当該第2の移動先候補オブジェクトに保管されているオブジェクトに関連付けられた属性と同一又は類似の属性を有するオブジェクトを前記グループ・オブジェクト内において前記第2の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示するステップと
を実行することを含む、前記方法。
【請求項18】
前記デバイスが、第4の操作に応じて、
前記グループ・オブジェクト内において前記第1の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示されているオブジェクトを当該第1の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開くステップ、又は、
前記グループ・オブジェクト内において前記第2の移動先候補オブジェクトに近い位置で表示されているオブジェクトを当該第2の移動先オブジェクト内にコピー若しくは移動し又は前記第1の移動先オブジェクトで開くステップ
をさらに実行することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
オブジェクトを操作可能なデバイスに、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させるプログラム。
【請求項20】
オブジェクトを操作可能なデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されたメモリと
を備えており、
前記プロセッサが、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させるプログラムを前記メモリに読み出して、前記オブジェクトを操作する、前記デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−113435(P2012−113435A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260433(P2010−260433)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【復代理人】
【識別番号】100085545
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 光夫
【復代理人】
【識別番号】100118599
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博司
【Fターム(参考)】