説明

複数列に重ねられて配置されたコンテナを搬送するユニット並びに方法

【課題】複数列に重ねられて配置されたコンテナ(2)を搬送するユニット(1)並びに方法を提供する。
【解決手段】本ユニットおよび方法では、コンテナが、2列(3,4)に重ねられて配置された、水平な通路(P)に沿って拒絶ステーション(S2)を通って搬送される。拒絶ステーションの上流では、2つの重ねられたコンテナが、通路の次の部分で離されて互いに面する形で移動するように垂直方向(D)に方向転換されることによって分離される。拒絶ステーションの下流で、これの近くでは、2つの面するコンテナが、通路の次の部分に沿って重ねられて移動するように再び接触される。拒絶ステーションは、第1の拒絶装置(25)と第2の拒絶装置(26)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数列に重ねられて配置されたコンテナを搬送するユニット並びに方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、タバコ包装ラインの特定の利点のために使用され得る。以下の説明は、単なる例としてこのタバコ包装ラインに言及している。
【0003】
タバコ包装ラインは通常は、タバコを製造する製造機と、タバコにフィルターを与えるフィルター組立て機と、タバコのための柔らかい又は硬いパケットを製造する包装機と、タバコのパケットに透明なプラスチック材の包装を与えるセロハン包装機と、タバコのパケットのカートンを作る箱詰め機とを有する。
【0004】
セロハン包装機と箱詰め機との間には、セロハン包装機の出口から一連のタバコのパケットを受け取り、箱詰め機の入口まで一連のタバコのパケットを移動させるために、搬送ユニットが配置されている。この搬送ユニットは、セロハン包装機の制御ステーションによって検出された欠陥があるタバコのパケットを通路から排出するために、タバコのパケットの通路に沿って配置された拒絶ステーションを有することが多い。この搬送ラインへの拒絶ステーションの設置は、拒絶されたタバコのパケットを回収しなくてはならないため、拒絶ステーションのサイズが相当に大きく、セロハン包装機上に収容するのは難しいことから、通常は有益である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述されたタイプの公知の包装ラインの一部は、タバコのパケットの平均的な移動速度と、かくして機械的なストレスとを減じるように、2列またはそれ以上の複数列に重ねられて配置された一連のタバコのパケットをセロハン包装機の出口から箱詰め機の入口へ移動させるように設計されている。
【0006】
2列またはそれ以上の複数列に重ねられて配置されたタバコのパケットを搬送するとき、拒絶ステーションを通る欠陥のあるタバコのパケットを拒絶するには、その欠陥のあるパケットと重ねられた問題のないパケットもまた拒絶しなくてはならない。これは、公知の拒絶ステーションが、共に重ねられたパケットの流れの一方のみの排出を許さない形で作られ、そのように作動するためである。
【0007】
この搬送ユニットはまた、各タバコのパケットを熱処理する熱収縮ステーションを有してもよい。この熱収縮ステーションは、タバコのパケットの各列ごとにそれぞれのチャネルを有する。使用時には、タバコのパケットの列がこのチャネルに沿って移動する。また、このチャネルは、電気加熱部材を備えた2つの摺動面によって上方と下方とから区切られている。加熱収縮ステーションで各チャネルに沿ってタバコのパケットが押されるとき、タバコのパケットの主要な横壁部が必然的に、加熱摺動面に沿って摺動し、かくして、タバコのパケットに摩擦が生じる。その摩擦は、摺動面によってパケット上に発生された圧力の関数である。タバコのパケットを厳しい摩擦に晒し、包装材料のシートに損傷ひどくは裂傷を与えることを避けるために、摺動面は遠く離間されている。しかし、このような解決法は、熱収縮の効果を低下させ、非常に長時間にわたる熱収縮ステーションの使用を必要にさせる。
【0008】
本発明の1つの目的は、上述した欠点を解決するように設計され、特に、使用が安価で容易である、複数列に重ねられて配置されたコンテナを搬送するユニット並びに方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係われば、添付の請求項で請求されているような、複数列に重ねられて配置されたコンテナを搬送するユニット並びに方法が提供される。
【0010】
本発明の非制限的な実施形態が、添付図面を参照しながら以下に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1の参照符号1は、下側の列3および上側の列4の2列に重ねられて配置されたコンテナ即ちタバコのパケット2を搬送する搬送ユニット全体を指している。搬送ユニット1は、タバコのパケット2に透明なプラスチック材の包装を与えるセロハン包装機5およびタバコのパケット2のカートンを作る箱詰め機6を有するタバコ包装ラインの一部を形成している。更に詳細には、搬送ユニット1は、セロハン包装機5と箱詰め機6との間に配置されて、セロハン包装機5の出口7から一連のタバコのパケット2を受け取り、箱詰め機6の入口8へとこの一連のタバコのパケット2を移動させる。
【0012】
搬送ユニット1は、セロハン包装機5の出口7から箱詰め機6の入口8まで延びた水平なU字形状の通路Pに沿ってパケット2を搬送する搬送装置9を有する。更に詳細には、通路Pは、線の開始部P1と、この開始部P1に直交する線の中間部P2と、開始部P1と平行な線の終端部P3とを有する。
【0013】
搬送装置9は、通路Pと平行で、パケット2を摺動可能に支持するU字形状の摺動面10と、この摺動面10に沿ってパケット2を押す押し装置11とを有する。押し装置11は、エンドレスベルト14(部分的にのみ示されている)に取付けられた複数の押し部材13を備えて開始部P1に沿ってパケット2を押すプッシャー12と、線形の往復移動を有するピストン16を備えて中間部P2に沿ってパケット2を押すプッシャー15と、エンドレスベルト19に取付けられた複数の押し部材18を備えて終端部P3に沿ってパケット2を押すプッシャー17とを有する。
【0014】
図2に示されているように、各パケット2を熱処理するための加熱収縮ステーションS1と、欠陥のあるパケット2を通路Pから排除するための拒絶ステーションS2とが、通路Pの中間部P2に沿って連続して配置されている。
【0015】
加熱収縮ステーションS1より上流、かくして、拒絶ステーションS2より上流には、分離ステーションS3が配置され、ここで、2つの重ねられたパケット2が、通路Pの次の部分に沿って互いから離れて互いに面する形で移動するように、通路Pに直交する垂直方向Dに方向転換されることによって離される。拒絶ステーションS2の下流のこれの近く、かくして、加熱収縮ステーションS1の下流には、スタッキングステーションS4が配置され、ここで、2つのパケット2が、垂直方向Dに方向転換されることによって、通路Pの次の部分に沿って互いに重なって移動可能となるように、再び接触される。
【0016】
即ち、列3、4のパケット2は、分離ステーションS3とスタッキングステーションS4との間に延びた通路Pの中間部P2の一部を除き、通路Pに沿って重なって移動する。この部分に沿って、列3、4のパケット2は、搬送装置9、特にプッシャー15によって、個別に互いに面する形で搬送される。
【0017】
加熱収縮ステーションS1は、更なる2つの摺動面20、21を有する。これら2つの摺動面は、摺動面10と平行で、これに面し、この摺動面10と共に2つのチャネル22、23を規定している。列3,4のパケット2は、これらチャネル22,23に沿って搬送される。更に詳細には、下側の列3のパケットは、摺動面10に沿って、この摺動面10と摺動面20との間に規定されたチャネル22内を摺動する。他方で、上側の列4のパケットは、摺動面20に沿って、この摺動面20と摺動面21との間に規定されたチャネル23内を摺動する。
【0018】
摺動面10、20、21は、これら摺動面内に埋め込まれ、チャネル22、23を所定温度まで暖めるように制御される電気加熱部材(図示されず)を有する。温度制御は、通常は、通路Pに沿ったパケット2の移動の速度と、パケット2に与えられるプラスチックの包装材(図示されず)とに応じて決まる。
【0019】
1つの好ましい実施形態では、加熱収縮ステーションS1の摺動面10、21は、通路Pに直交する垂直方向Dに移動可能にされており、加熱収縮ステーションS1はまた、摺動面10、21を摺動面20に近づく方向およびこれから離れる方向に循環的に動かすために、通路Pに直交する垂直方向Dに摺動面10、21を循環的に動かすように2つの駆動装置24を有している。1つの好ましい実施形態では、両駆動装置24が、同じ機構の一部分を形成し、即ち、共通のモータによって動力搬送される。1つの他の実施形態では、2つの駆動装置24は、機械的に夫々独立している。
【0020】
更に詳細には、搬送装置9は、循環的な一連の移動工程および停止工程を有する断続的な動きによって通路Pに沿ってパケット2を搬送する。駆動装置24は、搬送装置9と同期され、停止工程中は摺動面10、21を摺動面20の近くに保持し、移動工程中は摺動面20から離れた位置に保持する。これは、通路Pに沿ったパケット2のスムーズな移動を可能にすることと、摺動面10、20、21がパケット2にしっかりと接触していることによってパケット2への伝熱を増すこととの2つの点で効果を有する。
【0021】
パケット2の実寸法は、材料と包装処理との両方に関する必然的な許容範囲により、相当に幅広く様々であってよい。かくして、摺動面10、21の垂直方向Dにおけるその位置が所定程度まで弾性的に自己調節可能であるように、各駆動装置24と各摺動面10、21との間に弾性部材24aが配置されていると好ましい。
【0022】
これは、摺動面10、21がパケット2の実寸法に自動的に適合され得るようにするものであり、特に有益である。
【0023】
即ち、弾性部材24aを利用して、パケット2の実寸法にかかわらず、ほぼ一定の圧力が各パケット2に与えられる。
【0024】
一例として、各駆動装置24と各摺動面10、21との間に配置された各弾性部材24aは、ばね、空圧衝撃吸収材、またはエラストマーによって規定される。
【0025】
拒絶ステーションS2は、1つの下のパケット2のみ、即ち下側の列3のパケット2のみを通路Pから排除する拒絶装置25と、1つの上のパケット2のみ、即ち上側の列4のパケット2のみを通路Pから排除する拒絶装置26とを有する。各拒絶装置25、26は、通路Pに垂直な水平方向にパケット2を通路Pから押し出すための空圧押し装置(図示されず)を有すると好ましい。
【0026】
摺動面20は、スタッキングステーションS4で終わっており、かくして、摺動面20に沿って移動する上側の列4のパケット2は、最終的に下からの支持を失い、重力の力で下側の列3のパケット2の上に落下する。下側の列3のパケット2が拒絶ステーションS2で排除される場合、対応する上側の列4のパケット2は、スタッキングステーションS4で落下しない程度に遠くに離れているであろうが、そのために、アラインメントされない可能性がある。従って、スタッキングステーションS4は、支持面27を有する。この支持面は、この支持面の上面が摺動面10の上面とアラインメントされている後退位置と、この支持面の上面が摺動面10の上面に対して持ち上げられている持ち上げ位置との間で、通路Pに直交する垂直方向Dに移動可能である。
【0027】
下側の列3のパケット2と対応する上側の列4のパケット2との両方が存在するときは、支持面27が後退位置に保持され、摺動面20の端部で、上側の列4のパケット2が、下側の列3のパケット2の上に垂直方向に僅かな距離を落下する。対応する下側の列3のパケット2が存在せず、上側の列4のパケット2のみが存在するときは、支持面27が持ち上げ位置まで動かされ、上側の列4のパケット2の自然落下を遮断し、支持面27が後退位置に戻る動きによって制御された形でパケット2を下に導く。
【0028】
分離ステーションS3は、支持面28を有する。この支持面は、この支持面の上面が摺動面10の上面とアラインメントされている後退位置と、この支持面の上面が摺動面10の上面に対して持ち上げられ、摺動面20の上面とアラインメントされる持ち上げ位置との間で、通路Pに直交する垂直方向Dに移動可能である。分離ステーションS3はまた、支持面28に対して垂直方向にアラインメントされ、摺動面20より上方の所定の垂直位置にパケット2をクランプするクランプ装置29を有する。1つの実施形態では、このクランプ装置29は、吸引部材(図示されず)を有している。1つの他の実施形態では、クランプ装置29は、通路Pに対して交差する方向に弾性手段に抗して移動可能な2つのジョーを備えた把持部(図示されず)を有している。
【0029】
実際の使用時には、図3乃至5に示されているように、下側の列3のパケット2と対応する上側の列4のパケット2とが分離ステーションS3に達すると、支持面28が、後退位置から持ち上げ位置まで動かされ、下側の列3のパケット2と対応する上側の列4のパケット2の両方を持ち上げ、上側の列4のパケット2をクランプ装置29と再び接触させる。上側の列4のパケット2は、このときにクランプ装置29と接触した状態に維持され、支持面28が動いて後退位置まで戻ると、下側の列3のパケット2から離される(支持面28の上に静止する)。
【0030】
図1に示されているように、公知の装填ステーションS5は、拒絶ステーションS2よりも下流に配置されており、拒絶ステーションS2で排除されたパケット2に取って代わる複数のパケット2を搬送装置9まで移動させる。装填ステーションS5は、重ねられたパケット2のスタックを収容し搬送装置9の上方に配置された出口を有する垂直方向ホッパー30を有する。
【0031】
図6に示されているように、搬送装置9は、通路Pに直交する垂直軸31の回りに180°だけ各パケット2を回転させる回転ステーションS6を有すると好ましい。この回転ステーションS6は、水平な回転台32を有する。この回転台は、この台から上方に突出し、パケット2を囲むように配置された4つの垂直部材33を備えている。
【0032】
上述されたような拒絶ステーションS2は、2列またはそれ以上の複数列に重ねられて配置されたタバコのパケットの場合にさえも、拒絶されるパケットの配置に関係なく、所定のスタックのパケット全てまたは1つのみの拒絶が可能であることから、多くの利点を有する。
【0033】
上述されたような加熱収縮ステーションS1は、通路Pに沿ったパケット2のスムーズな移動を可能にすると同時に、摺動面10、20、21がパケット2にしっかりと接触しているためパケット2への伝熱が増されることによって、多くの利点を有する。
【0034】
その多くの利点を考えると、上述された搬送ユニット1はまた、タバコ包装ラインに沿った他のポイントでの利点、または、タバコ以外のもの(例えば食品など)の包装用の他の自動機械での利点のためにさえも使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】明瞭にするために一部が排出された状態の、セロハン包装機の出口と箱詰め機の入口との間に配置された本発明に係わる搬送ユニットの概略的な平面図を示す。
【図2】図1の搬送ユニットの一部分の概略的な横断面を示す。
【図3】図1の搬送ユニットの分離ステーションの作動時の1瞬間の概略的な横断面を示す。
【図4】図1の搬送ユニットの分離ステーションの作動時の1瞬間の概略的な横断面を示す。
【図5】図1の搬送ユニットの分離ステーションの作動時の1瞬間の概略的な横断面を示す。
【図6】図1の搬送ユニットの回転ステーションの概略的な平面図を示す。
【符号の説明】
【0036】
1…ユニット、2…コンテナ、3、4…列、S2…拒絶ステーション、D…垂直方向、P…通路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数列に重ねられて配置されたコンテナを搬送するユニットであって、このユニット(1)は、水平な通路(P)に沿って少なくとも2列(3,4)に重ねられて配置されたコンテナ(2)を搬送するための搬送手段(9)と、前記通路(P)から欠陥コンテナ(2)を排除する拒絶ステーション(S2)とを具備し、このユニット(1)は、前記拒絶ステーション(S2)よりも上流に配置され、2つの重なったコンテナ(2)が前記通路(P)の次の部分に沿って互いに面しながら離れる形で移動するように、前記通路(P)に直交する垂直方向(D)に方向転換させることによって、これら2つの重なったコンテナ(2)が離される分離ステーション(S3)と、前記拒絶ステーション(S2)よりも下流に配置され、2つの互いに面したコンテナ(2)が前記通路(P)の次の部分に沿って重なって移動するように再び接触されるスタッキングステーション(S4)とを更に具備し、前記搬送手段(9)は、2列(3,4)のコンテナ(2)を個別に互いに面する形で、前記分離ステーション(S3)とスタッキングステーション(S4)との間で搬送し、前記拒絶ステーション(S2)は、下側の列(3)の1つのコンテナ(2)のみを通路(P)から排除するための第1の拒絶装置(25)と、上側の列(4)の1つのコンテナ(2)のみを通路(P)から排除するための第2の拒絶装置(26)とを有することを特徴とするユニット。
【請求項2】
前記スタッキングステーション(S4)は、拒絶ステーション(S2)の下流で、これの近くに配置されている請求項1のユニット。
【請求項3】
前記搬送手段(9)は、前記通路(P)と平行で、コンテナ(2)を摺動可能に支持する第1の摺動面(10)と、コンテナ(2)が前記第1の摺動面(10)に沿って摺動するように2列(3,4)のコンテナ(2)を押すためのプッシャー(15)とを有し、この搬送手段(9)はまた、分離ステーション(S2)とスタッキングステーション(S4)との間に、前記第1の摺動面(10)と平行で、これに面した第2の摺動面(20)を有し、かくして、下側の列(3)のコンテナ(2)は、第1の摺動面(10)に沿って摺動し、上側の列(4)のコンテナ(2)は、第2の摺動面(20)に沿って摺動するようにされている請求項1または2のユニット。
【請求項4】
前記第2の摺動面(20)は、前記スタッキングステーション(S4)で終わっている請求項3のユニット。
【請求項5】
前記スタッキングステーション(S4)は、第1の支持面(27)を有し、この第1の支持面は、この第1の支持面(27)の上面が第1の摺動面(10)の上面とアラインメントされている後退位置と、第1の支持面(27)の上面が第1の摺動面(10)の上面に対して持ち上げられている持ち上げ位置との間で、前記通路(P)に直交する垂直方向(D)に移動可能である請求項4のユニット。
【請求項6】
前記分離ステーション(S3)は、第2の支持面(28)を有し、この第2の支持面は、この第2の支持面(28)の上面が第1の摺動面(10)の上面とアラインメントされている後退位置と、第2の支持面(28)の上面が第1の摺動面(10)の上面に対して持ち上げられ第2の摺動面(20)の上面とアラインメントされる持ち上げ位置との間で、前記通路(P)に直交する垂直方向(D)に移動可能である請求項3乃至5のいずれか1のユニット。
【請求項7】
前記分離ステーション(S3)は、第2の支持面(28)に対して垂直方向にアラインメントされ、第2の摺動面(20)より上方の所定の垂直位置でコンテナ(2)をクランプするクランプ装置(29)を有する請求項6のユニット。
【請求項8】
前記クランプ装置(29)は、吸引部材を有する請求項7のユニット。
【請求項9】
前記クランプ装置(29)は、通路(P)に対して交差する方向に弾性手段に抗して移動可能な2つのジョーを備えた把持部を有する請求項7のユニット。
【請求項10】
前記各拒絶装置(25;26)は、通路(P)に垂直な水平方向にコンテナ(2)を押す押し装置を有する請求項1乃至9のいずれか1のユニット。
【請求項11】
前記各押し装置は、空圧押し装置である請求項10のユニット。
【請求項12】
熱収縮ステーション(S1)が、各コンテナ(2)を熱処理するために前記分離ステーション(S3)とスタッキングステーション(S4)との間に配置されている請求項1乃至11のいずれか1のユニット。
【請求項13】
前記熱収縮ステーション(S1)は、通路(P)と平行で、下側の列(3)のコンテナ(2)を摺動可能に支持する第1の摺動面(10)と、この第1の摺動面(10)と平行で、これに面し、上側の列(4)のコンテナ(2)を摺動可能に支持する第2の摺動面(20)と、この第2の摺動面(20)と平行で、これに面する第3の摺動面(21)とを具備し、下側の列(3)のコンテナ(2)がこれに沿って移動する第1の加熱されたチャネル(22)が、第1の摺動面(10)と第2の摺動面(20)との間に規定され、上側の列(4)のコンテナ(2)がこれに沿って移動する第2の加熱されたチャネル(23)が、第2の摺動面(20)と第3の摺動面(21)との間に規定されている請求項12のユニット。
【請求項14】
前記摺動面(10,20,21)は、電気加熱部材を有する請求項13のユニット。
【請求項15】
前記熱収縮ステーション(S1)は、第1および第3の摺動面(10,21)を第2の摺動面(20)に近づく方向およびこれから離れる方向に循環的に動かすように、第1および第3の摺動面(10,21)を通路(P)に直交する垂直方向(D)に循環的に動かす駆動装置(24)を有する請求項13または14のユニット。
【請求項16】
前記搬送手段(9)は、循環的な一連の移動工程および停止工程を含む断続的な動きによって通路(P)に沿ってコンテナ(2)を搬送し、前記駆動装置(24)は、搬送手段(9)と同期して、前記断続的な動きの停止工程中に第1の摺動面(10)および第3の摺動面(21)を第2の摺動面(20)の近くに保持し、前記断続的な動きの移動工程中に第1の摺動面(10)および第3の摺動面(21)を第2の摺動面(20)から離れた位置に保持する請求項15のユニット。
【請求項17】
装填ステーション(S5)が、前記拒絶ステーション(S2)で排除された所定のコンテナ(2)の代わりに配置するために複数のコンテナ(2)を搬送手段(9)に向けて方向転換させるように、拒絶ステーション(S2)の下流に配置されている請求項1乃至16のいずれか1のユニット。
【請求項18】
前記装填ステーション(S5)は、重なったコンテナ(2)のスタックを収容し搬送手段(9)の上方に配置された出口を有する垂直方向ホッパー(30)を有する請求項17のユニット。
【請求項19】
前記通路(P)は、U字形状であり、前記搬送手段(9)は、この通路(P)と平行で、コンテナ(2)を摺動可能に支持するU字形状の摺動面(10)と、この摺動面(10)に沿ってコンテナ(2)を押す押し手段(11)とを有する請求項1乃至18のいずれか1のユニット。
【請求項20】
前記押し手段(11)は、第1のエンドレスベルト(14)によって支持された複数の押し部材(13)によって規定された第1のプッシャー(12)と、線形の往復移動を有するピストン(16)によって規定された第2のプッシャー(15)と、第2のエンドレスベルト(19)によって支持された複数の押し部材(18)によって規定された第3のプッシャー(17)とを有する請求項19のユニット。
【請求項21】
前記搬送手段(9)は、通路(P)に直交する垂直軸(31)の回りで180°だけ各コンテナ(2)を回転させる回転ステーション(S6)を有する請求項1乃至20のいずれか1のユニット。
【請求項22】
前記回転ステーション(S6)は、水平な回転台(32)を有し、この回転台は、この回転台(32)から上方に突出し、コンテナ(2)を囲むように配置された4つの垂直部材(33)を備えている請求項21のユニット。
【請求項23】
複数列に重ねられて配置されたコンテナを搬送するユニットであって、このユニット(1)は、水平な通路(P)に沿って少なくとも2列(3,4)に重ねられて配置されたコンテナ(2)を搬送するための搬送手段(9)と、各コンテナ(2)を熱処理する熱収縮ステーション(S1)とを具備し、この熱収縮ステーション(S1)は、通路(P)と平行で、下側の列(3)のコンテナ(2)を摺動可能に支持する第1の摺動面(10)と、この第1の摺動面(10)と平行で、これに面し、上側の列(4)のコンテナ(2)を摺動可能に支持する第2の摺動面(20)と、この第2の摺動面(20)と平行で、これに面する第3の摺動面(21)とを有し、また、下側の列(3)のコンテナ(2)がこれに沿って移動する第1の加熱されたチャネル(22)が、前記第1の摺動面(10)と第2の摺動面(20)との間に規定され、上側の列(4)のコンテナ(2)がこれに沿って移動する第2の加熱されたチャネル(23)が、前記第2の摺動面(20)と第3の摺動面(21)との間に規定されており、このユニット(1)は、第1および第3の摺動面(10,21)を第2の摺動面(20)に近づく方向およびこれから離れる方向に循環的に動かすように、第1および第3の摺動面(10,21)を通路(P)に直交する垂直方向(D)に循環的に動かす駆動装置(24)を有することを特徴とするユニット。
【請求項24】
前記搬送手段(9)は、循環的な一連の移動工程および停止工程を含む断続的な動きによって通路(P)に沿ってコンテナ(2)を搬送し、前記駆動装置(24)は、搬送手段(9)と同期して、前記断続的な動きの停止工程中に第1の摺動面(10)および第3の摺動面(21)を第2の摺動面(20)の近くに保持し、断続的な動きの移動工程中に第1の摺動面(10)および第3の摺動面(21)を第2の摺動面(20)から離れた位置に保持する請求項23のユニット。
【請求項25】
前記摺動面は全て、電気加熱部材を有する請求項23または24のユニット。
【請求項26】
前記第1の摺動面(10)と第3の摺動面(21)とが垂直方向(D)においてその位置を弾性的に自己調節可能であるように、各弾性部材(24a)が、駆動手段(24)と第1の摺動面(10)、および駆動手段(24)と第3の摺動面(21)の間に配置されている請求項23、24、または25のユニット。
【請求項27】
少なくとも1列に重ねられて配置されたコンテナを搬送するユニットであって、このユニット(1)は、水平な通路(P)に沿ってコンテナ(2)を搬送する搬送手段(9)と、各コンテナ(2)を熱処理する熱収縮ステーション(S1)とを具備し、この熱収縮ステーション(S1)は、通路(P)と平行で、コンテナ(2)を摺動可能に支持する第1の摺動面(10)と、この第1の摺動面(10)と平行で、これに面する第2の摺動面(20)とを有し、また、前記下側の列(3)のコンテナ(2)がこれに沿って移動する加熱されたチャネル(22)が、第1の摺動面(10)と第2の摺動面(20)との間に規定されており、更に、駆動装置(24)が、第1および第2の摺動面(10,20)を互いに近づく方向および互いから離れる方向に循環的に動かすように、通路(P)に交差する垂直方向(D)に第2の摺動面(20)に対して第1の摺動面(10)を循環的に動かすために設けられており、このユニット(1)は、第1の摺動面(10)が垂直方向(D)においてその位置を弾性的に自己調節可能であるように、弾性部材(24a)が駆動手段(24)と第1の摺動面(10)との間に配置されていることを特徴とするユニット。
【請求項28】
前記搬送手段(9)は、循環的な一連の移動工程および停止工程を含む断続的な動きによって通路(P)に沿ってコンテナ(2)を搬送し、前記駆動装置(24)は、搬送手段(9)と同期して、前記断続的な動きの停止工程中に第1の摺動面(10)および第2の摺動面(20)を互いの近くに保持し、断続的な動きの移動工程中に第1の摺動面(10)および第2の摺動面(20)を互いから離れた位置に保持する請求項27のユニット。
【請求項29】
前記第1および第2の摺動面は、電気加熱部材を有する請求項27または28のユニット。
【請求項30】
タバコのパケット(2)に透明なプラスチック材の個々の包装を与えるセロハン包装機(5)と、タバコのパケットのカートンを作る箱詰め機(6)と、これらセロハン包装機(5)と箱詰め機(6)との間に配置され、セロハン包装機(5)の出口から連続したタバコのパケットを受けて、箱詰め機(6)の入口へと連続したタバコのパケットを搬送する搬送ユニット(1)とを具備するタバコ包装ラインであって、前記搬送ユニット(1)は、請求項1乃至29に述べられた形式であることを特徴とする包装ライン。
【請求項31】
複数列に重ねられて配置されたコンテナを搬送する方法であって、この方法は、
水平な通路(P)に沿って少なくとも2列(3,4)に重ねられて配置されたコンテナ(2)を搬送する工程と、
前記通路(P)に沿って配置された拒絶ステーション(S2)で所定の欠陥のあるコンテナ(2)を通路(P)から排除する工程とを具備し、
この方法は、
前記拒絶ステーション(S2)の上流の分離ステーション(S3)で、2つの重なったコンテナ(2)を通路(P)に直交する垂直方向(D)に方向転換させることによって、これら2つの重なったコンテナ(2)を離れさせる工程と、
前記拒絶ステーション(S2)の下流のスタッキングステーション(S4)で、2つの互いに面するコンテナ(2)を再び接触させる工程と、
前記分離ステーション(S3)とスタッキングステーション(S4)との間で、個別に互いに面する形で2列(3,4)のコンテナ(2)を搬送する工程と、
前記拒絶ステーション(S2)で、下側の列(3)の1つのコンテナ(2)または上側の列(4)の1つのコンテナ(2)のみを通路(P)から排除する工程とをさらに具備することを特徴とする方法。
【請求項32】
前記分離ステーション(S3)とスタッキングステーション(S4)との間で、下側の列(3)のコンテナ(2)が、前記通路(P)と平行で、コンテナ(2)を摺動可能に支持する第1の摺動面(10)に沿って押され、上側の列(4)のコンテナ(2)が、第1の摺動面(10)と平行で、これに面し、コンテナ(2)を摺動可能に支持する第2の摺動面(20)に沿って押される請求項31の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−124032(P2006−124032A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−134823(P2005−134823)
【出願日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(592152037)ジー・ディー・ソシエタ・ペル・アツィオニ (1)
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA′PER AZIONI
【Fターム(参考)】