説明

複数物品用カートン

整列状態で配置された一群のボトル用カートンは実質的に筒状構造であり、このものは、底面パネル(18)と、第1の側面パネル(16)と、上面パネル(14)と、第2の側壁パネル(12)と、カートン端部を少なくとも部分的に閉塞するための端部閉塞パネルとを具備してなる。本カートンは、カートン壁に一体的に形成されかつ脆弱化された破断線(3)によって形成されたアクセス手段を有する。このアクセス手段は、カートン内に収容されたボトルにアクセスするための手段を提供し、一方では物品の不意の飛び出しを抑えるよう物品を保持するための手段を提供する。このアクセス手段は、カートンをその底面パネルまたは第2の側面パネルのどちらかを下にして配置できるがその一方で物品へのアクセスは第1の側壁パネルの開口部を経てなされるよう形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカートンに関し、さらに詳しくは個々の物品の制約された取り出しのためのディスペンサーを有する複数物品用カートンに関する。
【背景技術】
【0002】
複数物品を包装するカートンは、消費者がソフトドリンクまたはその他の飲料などの、所望の量の別個の物品を買い求めそして運搬することを可能にするので有用である。そうした複数物品のパックを買うとき、消費者はしばしば物品を個別に取り出すことを要求する。ゆえに、一度にカートンから単一の物品を取り出すのを容易にする配給機構を備えたカートンが望ましいであろうことが分かる。
【0003】
一度に一つの飲料缶を配給するよう設計されたカートンも従来公知である。たいてい、缶は2列で包装され、そしてカートンの底面と転がり接触状態でその側面を下にして配置される。これは、収容された物品が一層壊れ易いもの、たとえばガラスボトルであり、しかもカートンを上下に積み重ねることが必要な場合には適切な向きではないであろう。
【0004】
最新型のカートンはディスペンサーを有し、これは、ユーザーが、カートン内に収容された一つまたは二つの缶のみを一度に手に取ることを可能にする。だが、たとえばカートンにさまざまな異なる風味の製品が収容される場合、ときには、どの物品を配給するか選択の余地があることが望ましいであろう。
【0005】
缶を収容するカートンの配給機構は、たいてい、その取出しを助けるために缶の転がり能力を利用する。この種の配給機構は、円筒形ではない物品、たとえば角付きジュース容器とは相性が悪い。ゆえに、たとえばボトルのような非対称物品を包装し、搬送し、そして配給するためのカートンが望ましいであろうことが分かる。
【0006】
物品がカートンから意図せずして飛び出してしまうのは、特にそうした物品がガラスのような容易に壊れる材料からなる場合に問題となる。ゆえに、カートンは、ボトルを安全に運搬しかつ配給するのに好適なディスペンサーを備えることが望ましいであろうことが分かる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、整列状態で配置された複数の類似の物品、たとえばボトル用のカートンが提供される。このカートンは、底面パネルと、第1の側壁パネルと、上面パネルと、第2の側壁パネルと、物品の意図しない飛び出しを抑えるようカートン端部を少なくとも部分的に閉塞するための手段とを具備してなる実質的に筒状構造のものであり、本カートンはカートン壁に一体的に形成されかつ脆弱化された破断線によって形成されたアクセス手段をさらに具備してなり、上記脆弱化された破断線は筒状構造体の軸線に沿ってカートン側壁を横断して延在しており、アクセス手段は物品が意図せずして飛び出すのを防止するための物品を保持するための手段を提供し、かつ底面パネルまたはその側面パネルの一方のいずれかを下にして配置可能であると共に物品は配給機構がその側壁パネルの他方において利用されるときに形成される開口部を経てアクセスされるよう、さらに配置構成されてなる。
【0008】
好ましくは、物品はボトルであり、かつボトルの底が底面パネルに当接するよう配置される。
【0009】
あるいはまた、脆弱化された破断線は、カートンの上面パネル、第1の側面パネルおよび端部を通って延在する。
【0010】
本発明のこの態様の任意の特徴によれば、配給機構への容易なアクセスを可能とするための手孔パンチスルー手段が設けられる。
【0011】
本発明の、この態様の任意の特徴によれば、底面パネルは上面パネルよりも大きなものである。
【0012】
本発明の、この態様の任意の特徴によれば、カートンの端部を閉塞するための手段は、上面パネル、第1の側面パネル、底面パネルおよび第2の側面パネルに折り曲げ可能に連結された四つの端部フラップを具備してなる。
【0013】
好ましくは、第1および第2の側壁に折り曲げ可能に連結された端部フラップは、脆弱化された破断線を含む。
【0014】
本発明の第2の態様によれば、整列状態で配置される、複数の類似の物品、たとえばボトル用のカートンを形成するためのブランクが提供される。このカートンは実質的に筒状構造のものであり、底面パネルと、第1の側壁パネルと、上面パネルと、第2の側壁パネルと、物品の意図しない飛び出しを防止するようカートン端部を少なくとも部分的に閉塞するための手段とを具備してなる。本カートンはさらに、カートン壁に一体的に設けられかつ脆弱化された破断線によって形成されたアクセス手段を具備してなり、このアクセス手段は物品が意図せずして飛び出すのを防止するよう物品を保持するための手段を提供し、かつカートンが底面パネルまたはその側面パネルの一方のいずれかを下にして配置可能であると共に物品は配給機構がその側壁パネルの他方において利用されるときに形成される開口部を経てアクセスされるよう、さらに配置構成されてなる。
【0015】
好ましくは、少なくとも二つの隣接パネルは横断脆弱線を含み、これはブランクがカートンへと組み立てられた際に連続したものとなる。
【0016】
好ましくは、カートンの端部を少なくとも部分的に閉塞するための手段は、少なくとも一つの付加的な脆弱線を含み、これは、ブランクがカートンへと組み立てられた際に、上記横断脆弱線と協働して、上記配給機構を形成する。
【0017】
本発明の第3の態様によれば、対向する端部閉塞壁を有する筒状カートンが提供される。ここで、物品ディスペンサーは、無端引裂き線によって形成された除去可能部分によってもたらされる。無端引裂き線は、筒軸線に沿って上面壁を横切って延在する第1のセグメントと、筒軸線に沿って第1の側壁を横切って延在する第2のセグメントと、上記無端引裂き線が形成されるよう上記第1および第2のセグメントを相互接続するために端部閉塞壁にそれぞれ形成された一対の第3のセグメントとを具備してなる。
【0018】
好ましくは、各端部閉塞壁は一対の上側および下側端部フラップならびに一対の側方端部フラップを含み、ここで、各第3のセグメントは、それぞれの上側端部フラップ内の上側部分と、第1の側壁に折り曲げ可能に連結された側方端部フラップ内の下側部分とを具備してなる。
【0019】
好ましくは、各第3のセグメントは、それぞれの下側端部フラップ内の中間部をさらに具備してなり、かつこの中間部分は上記上側部分と下側部分とを相互連結する。
【0020】
あるいは、第1のセグメントの一部は引裂き起点タブを形成し、かつ各第3のセグメントは第1の側壁から離れるよう上面壁から下方に延在し、これによって、上面壁に隣接する各第3のセグメントの上側部分が、第1のセグメントに対して鈍角をなして配置されるようになっている。
【0021】
あるいは、少なくとも二つの隣接パネルは横断脆弱線を含み、これは、ブランクがカートンへと組み立てられた際に連続したものとなる。
【0022】
あるいは、カートンの端部を少なくとも部分的に閉塞するための手段は、少なくとも一つの付加的脆弱線を含み、これは、ブランクがカートンへと組み立てられた際に、配給機構を形成するために上記横断脆弱線と協働する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1ないし図5に本発明の一実施形態を示す。以下、本発明について図面を参照して例として説明する。
【0024】
対応する特徴部は、各図において、同じ参照数字によって指し示している。
【0025】
図1はブランク10を示しており、このブランク10から、図2、図3、図4および図5のカートンが形成される。ブランク10は図1から分かるように垂直方向に長尺なものであり、それはボール紙から形成される。だがブランク10は、他の折り曲げ可能な素材、たとえばプラスチックシートなどから形成することも可能である。好ましい実施形態に係るブランク10は、同一形状の非対称ボトルを6個2列に配置した状態で包装するよう設計される。だが、本発明の他の実施形態では、収容される物品はボトルでなくともよく、しかも2列以上で配置することが可能であり、そしてもちろん、この列は6個以上あるいはそれ以下の物品を含んでいてもよいことは明白である。
【0026】
図1を参照すると、ブランク10は、カートン壁を形成するための四つの主要なパネル、すなわち第1の側壁パネル16と、上面壁パネル14と、第2の側壁パネル12と、底面壁パネル18とを含む。これら主パネルは、折曲げ線22,24および26に沿って順に折り曲げ可能に連結されている。接着剤フラップ88が折曲げ線28に沿って底面壁パネル18に折り曲げ可能に連結される。参照数字72/72a,74/74a,76/76aおよび78/78aは端部フラップを指し示しており、これら端部フラップは、折曲げ線42/42a,44/44a,46/46aおよび48/48aによって、それぞれ主要パネル12,14,16および18の両端に折り曲げ可能に連結されている。底面壁パネル18の各コーナーには、ウェッビングパネルすなわちコーナーガゼット56/56aが存在する。このウェッビングパネル56/56aは、端部フラップ78/78aに対して折曲げ線43/43aに沿って折り曲げ可能に連結されている。ウェッビングパネル56/56aは、端部フラップ78/78aを隣接する端部フラップ76/76aおよび接着剤パネル88と連結する。ウェッビングパネル56/56aは、折曲げ線41/41aを介して、隣接する端部フラップ76/76aおよび接着剤パネル88に対し、折り曲げ可能に連結されている。
【0027】
図1のブランクから形成されたカートンへの装填の際、物品は、2列に並んだ状態で、カートンの開口端部の一方あるいは両方から、その中に送り込まれる。この結果、ボトルの大端部が底面壁パネル18に当接し、かつボトルのより小さな上端部が上面壁パネル14に当接する。続いては端部フラップを折り曲げ、そしてカートンを閉塞する前面および背面端部を形成するために接着する。
【0028】
ブランク10から形成される、組み立てられたカートンを図2に示す。図2に示すような組み立てられたカートンを形成するには、第2の側壁パネル12を折曲げ線22に沿って折り曲げ、上面壁パネル14上に平らに載せる。接着剤を接着剤フラップ88に塗布し、続いては底面壁パネル18を折曲げ線26に沿って折り曲げ、第1の側壁パネル16の上に平らに載せる。このようにして、第2の側壁パネル12を接着剤パネル88に接着し、この結果、平坦な筒状カートンを得る。この平坦な筒状カートンを続いて開き、端部開放筒状態とする。接着剤パネル88に折り曲げ可能に連結されたウェッビングパネル56/56aは、効果的に端部フラップ72/72aに折り曲げ可能に連結された状態となる。筒状カートンの両端においては、底面壁パネル18を、折曲げ線41/41aおよび43/43aならびにウェッビングパネル56/56aを介して、端部フラップ72/72aおよび76/76aに折り曲げ可能に連結する。カートンの開放端部の一方または両方からボトルを装填した後、カートンの両端部を閉塞するために端部フラップ72/72a,74/74a,76/76aおよび78/78aを折り曲げる。端部フラップ72および76は、折曲げ線42および46のそれぞれに沿って、ウェッビングパネル56の助けを借りて内側に折り曲げることになるが、このウェッビングパネル56は、図3に示すように、端部フラップ78とフラットな面接触状態となるよう線41および43に沿って折り曲がる。部分的に端部フラップ72および78に張り付いた状態となるよう、端部フラップ74を折曲げ線46に沿って下方に折り曲げる前に、端部フラップ72および76の最外面に接着剤を塗布してもよい。さらに多くの接着剤を端部フラップ74に塗布してもよく、これによって、端部フラップ78を折曲げ線48に沿って上向きに折り曲げた際、それは端部フラップ74の前面に接着され、そしてカートンのそれぞれの端部は閉塞される。図1のブランク10から形成される、組み立てられかつ密封されたカートンを図2に示す。
【0029】
本発明の好ましい実施形態では、脆弱化された線30/30aが端部フラップ72/72aおよび76/76aを通って延在している。この脆弱化された線30/30aは構造的機能を提供すると共に、組み立てられたカートンが急峻なエッジではなく僅かに丸みを帯びたコーナーを持つことを可能にする。この僅かに丸みを帯びた、すなわち面取りされたコーナーによって、カートン内に収容されたボトルの付加的保護を実現することが可能である。好ましい実施形態の脆弱線30/30aは端部フラップ74/74aの形状に対して相補的な形状となる。
【0030】
本発明の好ましい実施形態では、底面パネル18は上面壁パネル14よりも僅かに大きく、この結果、カートンはテーパー状の外形を有しており、この外形はさらに、カートン内に収容されたボトルを保護するよう機能し得る。
【0031】
図2および図3の組み立てられたカートンは、その前端部に一体的に形成された配給機構を有する。この配給機構すなわちアクセス手段は、カートン内に収容されたボトルへのアクセスを可能とするために採用されており、一方、ボトルはまた、カートンから意図せずして飛び出すのが阻止される。
【0032】
本発明の好ましい実施形態では、配給機構は、上面壁パネル14、第1の側壁パネル16、ならびに端部フラップ74,74a,76,76a,78および78aに一体的に形成される。脆弱破断線3は、上面壁パネル14内の手孔パンチスルーから延在する配給機構を形成する。この手孔パンチスルーは、第2の脆弱破断線2および折曲げ線4によって形成される。手孔パンチスルーへ指を挿入することによって手孔パンチスルーは折曲げ線4を中心としてカートン内に折り込まれ、これによって第2の脆弱破断線2が破断されて、カートンに孔すなわち開口部が生じる。こうして配給機構のための簡易なアクセス開口部がもたらされる。配給機構は脆弱破断線3によって形成され、これは折曲げ線4の両側から延在し、上面壁14を二つに分けている。配給機構はカートンの端壁の一部を具備してなる。脆弱化された破断線3は上面壁から端部フラップ74/74a,78/78aおよび76/76aを通って延在しており、第1の側壁パネル16において終わっている。
【0033】
配給カートンとしての使用時、カートンは、それが、その底面壁パネル18を下にして、あるいは第2の側壁パネル12を下にして直立するよう転回可能であり、この結果、第1の側壁16は上面壁と、そして上面および底面壁パネル14および18はカートンの側面と見なされる。いずれのポジションでも、ボトルはカートン内に保持され、不意の飛び出しが防止されるが、その一方で、配給機構を変位させる(開く)ことによって同時に多数のボトルにアクセスすることが可能となる。図4aには第1の向きで置かれたカートンを示す。また、図4bにはその第2の向きを示すが、これによれば、ボトルが、一方が他方の上に載った状態で2列になっていることが分かる。本発明の他の実施形態では、ボトルを二つ以上の列に積み重ねることも可能である。配給機構の不完全な除去によって、図4aおよび図4bに示すように、第1の側壁16に隣接するボトルにアクセスすることが可能となる。配給機構を完全に除去した状態を図5に示す。図4aおよび図4bの二つの配置に関して、望ましくないカートンからのボトルの飛び出し(脱落)を防止し、その一方でボトルに対する簡単なアクセスを同時に可能にするのは、上面壁パネル14または第1の側壁16のいずれかの非変位部分である。
【0034】
本発明の好ましい実施形態では、端部フラップ74/74aおよび72/72aは開口部を形成する脆弱化された線を含む。端部フラップがカートンの端部を閉塞するよう折り曲げられたとき、この開口部は整列し、そしてカートンの運搬を容易なものとするためのハンドルを形成する。本発明の他の実施形態では、ハンドルを上面壁パネル14に配置してもよい。
【0035】
図4bに示すようなカートンの配置は冷蔵庫内での使用に好適なものであろう。この場合、カートンをたとえば棚の上に載せることができ、そしてボトルはそのネックを簡単に把持することで個々に取り出すことができる。ユーザーはまた、どのボトルを取り出すかを選択でき、これはカートンがさまざまな風味のものを含む場合に有益であろう。
【0036】
配給機構を形成する脆弱化された無端破断線3を、その他の形態の経路に沿って延在させることができ、したがって脆弱化された無端破断線3は、異なる形状の、だが内部に収容された物品に対するアクセスを依然として可能にする配給機構を形成できることは明らかである。
【0037】
本明細書で用いているような方向に関する言及、たとえば「上」、「底」、「端」、「側」、「内」、「外」、「上側」および「下側」は、それぞれのパネルをそうした位置に限定するものではなく、単にそれらのパネルを互いに区別しているに過ぎないことを理解されたい。折り曲げ可能な連結部に対する言及が、単一の折曲げ線のみを必然的に対象としていると解釈すべきではない。むろん、折り曲げ可能な連結部は、刻線、破断可能な線あるいは折曲げ線の一つあるいは二つ以上から、本発明の範囲から逸脱することなく形成できることは明らかである。
【0038】
本発明の範囲内で、さまざまな変更をなし得ることを、たとえばパネルおよび開口部のサイズおよび形状は、異なるサイズまたは形状の物品を収容するために調節可能であり、代替的な上面および底面閉塞構造を採用可能であることを理解されたい。本カートンは、一つ以上の物品を、さまざまな配列状態で収容可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態によるカートンブランクの平面図である。
【図2】図1のブランクから形成されたカートンの上面、正面、側面を示す斜視図である。
【図3】図2と同じカートンの斜視図であり、端部パネルによるカートンの端部の閉塞状態を示している。
【図4a】前面壁の一部を開いた状態での、図2と同じカートンの斜視図である。
【図4b】側壁パネルが下になるようカートンを配置した状態での、図4aと同じカートンの斜視図である。
【図5】前面壁の開いた部分を除去した状態での図4bのカートンの転回斜視図であり、配給ポジションにおいて使用されるカートンを示している。
【符号の説明】
【0040】
2,3 脆弱破断線
4 折曲げ線
10 ブランク
12 第2の側壁パネル
14 上面壁パネル
16 第1の側壁パネル
18 底面壁パネル
22,24,26,28 折曲げ線
30,30a 脆弱化された線
41,41a 折曲げ線
42〜48,42a〜48a 折曲げ線
56,56a ウェッビングパネル
72〜78,72a〜78a 端部フラップ
88 接着剤フラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
整列状態で配された、複数の、たとえばボトルのような類似の物品用のカートンであって、底面パネルと、第1の側壁パネルと、上面パネルと、第2の側壁パネルと、前記物品の意図しない飛び出しを抑えるよう前記カートンの端部を少なくとも部分的に閉塞するための手段と、を具備してなる実質的に筒状構造を有し、
カートン壁に一体的に形成されかつ脆弱化された破断線によって形成されたアクセス手段をさらに具備してなり、前記脆弱化された破断線は前記筒状構造の軸線に沿ってカートン側壁を横断して延在しており、前記アクセス手段は前記物品が意図せずして飛び出すのを防止するための前記物品を保持するための手段を提供し、かつ
前記底面パネルまたはその側面パネルの一方のいずれかを下にして配置可能であると共に前記物品は配給機構がその側壁パネルの他方において利用されるときに形成される開口部を経てアクセスされるよう、さらに配置構成されてなることを特徴とするカートン。
【請求項2】
前記物品はボトルであり、かつ前記物品は、前記ボトルの底面が前記底面パネルに当接するよう配置されることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記脆弱化された破断線は、カートンの前記上面パネル、第1の側面パネルおよび端部を通って延在していることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【請求項4】
前記配給機構への容易なアクセスを可能とするための手孔パンチスルー手段をさらに具備してなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項5】
前記底面パネルは前記上面パネルよりも大きなものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項6】
前記カートン端部を閉塞するための前記手段は、前記上面パネル、第1の側面パネル、底面パネルおよび第2の側面パネルに折り曲げ可能に連結された四つの端部フラップを具備してなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のカートン。
【請求項7】
前記第1および第2の側壁に折り曲げ可能に連結された端部フラップは、脆弱化された破断線を含むことを特徴とする請求項6に記載のカートン。
【請求項8】
整列状態で配された、複数の、たとえばボトルのような類似の物品用のカートンを形成するためのブランクであって、前記カートンは、底面パネルと、第1の側壁パネルと、上面パネルと、第2の側壁パネルと、前記物品の意図しない飛び出しを抑えるよう前記カートンの端部を少なくとも部分的に閉塞するための手段と、を具備してなる実質的に筒状構造のものであり、
前記カートンは、カートン壁に一体的に形成されかつ脆弱化された破断線によって形成されたアクセス手段をさらに具備してなり、前記アクセス手段は前記物品が意図せずして飛び出すのを防止するための前記物品を保持するための手段を提供し、かつ
前記カートンは、前記底面パネルまたはその側面パネルの一方のいずれかを下にして配置可能であると共に前記物品は配給機構がその側壁パネルの他方において利用されるときに形成される開口部を経てアクセスされるよう、さらに配置構成されてなることを特徴とするブランク。
【請求項9】
少なくとも二つの隣接パネルは脆弱横断線を含み、この脆弱横断線はブランクがカートンへと組み立てられるとき連続したものとなることを特徴とする請求項8に記載のカートンを形成するためのブランク。
【請求項10】
前記カートンの端部を少なくとも部分的に閉塞するための前記手段は、少なくとも一つの付加的脆弱線を含み、この付加的脆弱線は、ブランクがカートンへと組み立てられるときに配給機構を形成するよう前記脆弱横断線と協働するようになっていることを特徴とする請求項9に記載のブランク。
【請求項11】
対向する端部閉塞壁を有する筒状カートンであって、物品ディスペンサーが、無端引裂き線によって形成された除去可能部分によって付与されるようになっており、
前記無端引裂き線は、
前記筒軸線に沿って上面壁を横切って延在する第1のセグメントと、
前記筒軸線に沿って第1の側壁を横切って延在する第2のセグメントと、
前記無端引裂き線を形成するよう前記第1および第2のセグメントを相互連結するために前記端部閉塞壁にそれぞれ形成された一対の第3のセグメントと、を含むことを特徴とする筒状カートン。
【請求項12】
各端部閉塞壁は、一対の上側および下側端部フラップならびに一対の側方端部フラップを含み、各第3のセグメントは、それぞれの前記上側端部フラップ中の上側部分、および前記第1の側壁に折り曲げ可能に連結された前記側方端部フラップ中の下側部分を具備してなることを特徴とする請求項11に記載のカートン。
【請求項13】
各第3のセグメントはそれぞれの前記下側端部フラップ中の中間部分をさらに具備してなり、かつ前記中間部分は前記上側部分と前記下側部分とを相互連結するようになっていることを特徴とする請求項12に記載のカートン。
【請求項14】
前記第1のセグメントの一部は引裂き起点タブを形成しており、かつ各第3のセグメントは前記第1の側壁から離れるよう前記上面壁から下方に延在し、これによって前記上面壁に隣接する各第3のセグメントの上側部分が前記第1のセグメントに対して鈍角をなすよう配置されていることを特徴とする請求項11に記載のカートンを形成するためのブランク。
【請求項15】
少なくとも二つの隣接パネルは脆弱横断線を含み、この脆弱横断線はブランクがカートンへと組み立てられるとき連続したものとなることを特徴とする請求項1に記載のカートンを形成するためのブランク。
【請求項16】
前記カートンの前記端部を少なくとも部分的に閉塞するための前記手段は、少なくとも一つの付加的脆弱線を含み、この付加的脆弱線は、ブランクが前記カートンへと組み立てられるとき、配給機構を形成するよう前記脆弱横断線と協働するようになっていることを特徴とする請求項8に記載のブランク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−523018(P2007−523018A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−554219(P2006−554219)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/005147
【国際公開番号】WO2005/080218
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】