説明

複数電源ユニットの電力制御方法および電力制御装置並びにプログラム

【課題】電源ユニットの劣化を少なくすることができる複数電源ユニットの電力制御方法を提供する。
【解決手段】オフ状態にある電源ユニットをオンにするときの判定基準となる上限閾値およびオン状態にある電源ユニットをオフにするときの判定基準となる下限閾値を設ける。上限閾値は、オン状態にある電源ユニットの最大供給可能電力から、増加が見込まれる被供給装置1台分の消費電力を差し引いた値より小さい値とする。下限閾値は、オフ状態にある電源ユニットの最大供給可能電力から、電源ユニット1台の最大供給可能電力および被供給装置2台分の消費電力の合計値を差し引いた値より小さい値とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレードサーバシステム等、複数の電源ユニットを有する装置に係り、特に、複数電源ユニットの電力を効率よく制御する電力制御方法および電力制御装置並びにプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スイッチングタイプの電源ユニットは、負荷が高いほど変換効率が高くなるが、負荷が無くても内部で固定的に消費される電力と、電流負荷や発熱による回路的な損失も組み合わされるため、変換効率は負荷に対してピークが存在する。つまり、このピーク付近で電源ユニットを動作させたときが最も電力的な損失が少なくなる。
【0003】
この特徴に着目して、ブレードサーバシステムの電力制御では、搭載サーバの割当電力の総和が供給可能電力より十分少なく、より少数の電源ユニットで電力供給が可能な場合、搭載ルールの優先度の高い順に、必要な電源ユニットのみをオン状態とし、他をオフ状態とすることにより、電源ユニット全体での損失を削減し、省電力化を図る機能がある。なお、オフ状態の電源ユニットは、余剰ユニットと呼ぶ。上述した電力制御方法にて、新たな割当電力増加による電力不足を解消するため、余剰ユニットをオンにする動作を図6に、また割当電力が開放され電力余剰となった場合にオン状態の電源ユニットを余剰ユニットにする動作を図7に示す。
【特許文献1】特開2007−215274号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の電力制御方法には次の様な問題がある。
1.電源ユニット1台当たりに着目すると、余剰ユニットをオンに切り換える直前、またオン状態の電源ユニットをオフとした直後の状態では、電源ユニットの供給可能な最大電力容量付近での高負荷運転となり、電源ユニット内部は高温となるため、冷却系への負担が増加するだけでなく、ユニットの劣化も加速する。
2.収納ユニットに着目すると、オン状態が特定の電源ユニットに集中することによる発熱の偏りが発生するため、冷却効率が低下する。
【0005】
3.オン状態の電源ユニットの供給可能電力付近での稼働中に、総割当電力の増減が繰り返されると、余剰ユニットのオフ/オン(電源ユニット内部の温度上昇/下降)が繰り返され、ユニットの劣化が加速する。
なお、一般に電子部品の温度が10℃上昇すると、寿命は半分になると言われている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は電源ユニットの劣化を少なくすることができる複数電源ユニットの電力制御方法および電力制御装置並びにプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の電源ユニットの並列動作およびオン/オフ制御によって、被供給装置への供給電力を制御する複数電源ユニットの電力制御方法において、オフ状態にある電源ユニットをオンにするときの判定基準となる上限閾値およびオン状態にある電源ユニットをオフにするときの判定基準となる下限閾値を設け、前記被供給装置からの電力要求が前記上限閾値を超えたとき、オフ状態にある電源ユニットをオンとし、前記被供給装置からの電力要求が前記下限閾値以下となったとき、オン状態にある電源ユニットをオフとすることを特徴とする複数電源ユニットの電力制御方法である。
【0008】
また、本発明は、複数の電源ユニットの並列動作およびオン/オフ制御によって、被供給装置への供給電力を制御する複数電源ユニットの電力制御装置において、オフ状態にある電源ユニットをオンにするときの上限閾値を予め決められた演算式によって算出する上限閾値算出手段と、オン状態にある電源ユニットをオフにするときの下限閾値を予め決められた演算式によって算出する下限閾値算出手段と、前記上限閾値算出手段および前記下限閾値算出手段の算出結果と、複数の電源ユニットに要求されている電力とを比較し、該比較結果に基づいて電源ユニットのオンまたはオフを決定するオン/オフ決定手段と、前記オン/オフ決定手段の決定を受けて複数の電源ユニットの中からオンまたはオフとする電源ユニットを選択する選択手段とを具備することを特徴とする複数電源ユニットの電力制御装置である。
【0009】
また、本発明は、複数の電源ユニットの並列動作およびオン/オフ制御によって、被供給装置への供給電力を制御する電力制御装置に使用するプログラムであって、オフ状態にある電源ユニットをオンにするときの上限閾値を予め決められた演算式によって算出する上限閾値算出処理と、オン状態にある電源ユニットをオフにするときの下限閾値を予め決められた演算式によって算出する下限閾値算出処理と、前記上限閾値算出処理および前記下限閾値算出処理の算出結果と、複数の電源ユニットに要求されている電力とを比較し、該比較結果に基づいて電源ユニットのオンまたはオフを決定するオン/オフ決定処理と、前記オン/オフ決定処理の決定を受けて複数の電源ユニットの中からオンまたはオフとする電源ユニットを選択する選択処理とをコンピュータに実行させるためプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電源ユニットが高負荷状態になる前に負荷を分散し、ユニット内部の発熱を抑制することができる。これにより、電源ユニットの劣化を軽減することが可能となる。また、電源ユニットの温度上昇が抑制されるため、冷却系への負担を軽減することができると共に、静音化 も達成することができる。また、オン/オフ繰り返しが、特定ユニットに集中しないため、電源ユニットの延命が期待できる。さらに、搭載されている電源ユニットの稼働時間を平準化することにより、特定の電源ユニットの劣化の加速を抑制することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
最初に、本実施形態の基本的考え方について説明する。
1.余剰ユニットをオン状態にするための上限閾値を設け、割当電力増加によって電力不足とならなくても、上限閾値を越えれば余剰ユニットをオンにする。上限閾値と供給可能電力との差は、増加が見込まれるサーバ1台分の割当電力より大きくする(図2参照)。余剰ユニットがない場合は、上限閾値を設けない。
【0012】
2.余剰となる電源ユニットをオフにするための下限閾値を設け、割当電力の開放により供給可能電力に余裕があっても、下限閾値を下回るまでは、オン状態の電源ユニットをオフしない。下限閾値は、現在の供給可能電力から、電源ユニット1台分と、開放が見込まれるサーバ2台分の割当電力を差し引いた供給可能電力より、小さくなるよう設定する(図3参照)。サーバ2台分の割当電力を見込むのは、電源ユニットがオフとなった直後のサーバ1台分の割当電力増加により、すぐに上限閾値を超えないようにするためである。余剰となる電源ユニットがない場合は、下限閾値を0とする。
【0013】
3.最もオフ期間の長い電源ユニットを優先的にオンの制御対象とする。オフ期間が同じ余剰ユニットが複数ある場合は、搭載ルールの優先度が高いユニットをオンの制御対象とする。
4.最もオン期間の長い電源ユニットを優先的にオフの制御対象とする。オン期間が同じ電源ユニットが複数ある場合は、搭載ルールの優先度が高いユニットをオフの制御対象とする。
【0014】
次に、図1、図4、図5を参照して本発明の実施形態について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による複数電源ユニットの電力制御方法を適用したブレードサーバシステムの構成を示す図である。この図において、収納ユニット1には、ブレードサーバ2〜11と、共通部分18とが搭載されている。共通部分18には、電源ユニットPSU1〜PSU3と、マネジメントジュール15と、複数のファンユニットから構成されるファンサブシステム16と、IOモジュール17とが設けられている。
【0015】
ブレードサーバ2〜11はそれぞれ、割当電力の設定を内部に持ち、電源投入時には、割当電力が供給可能か否かをマネジメントモジュール15に対して問い合せる。マネジメントモジュールにおいて供給電力に余裕があれば、マネジメントモジュール15から当該ブレードサーバへオン指令が出力され、電源がオンとされる。電源ユニットPSU1〜PSU3は、並列運転によって収納ユニット1内の各モジュールへ電力供給する。マネージメントユニット15からの信号によってオン/オフを制御され、オン状態の電源ユニットPSU1〜PSU3の電力容量の総和が、その時点の供給可能な最大電力となる。また、電源ユニットPSU1〜PSU3を搭載するスロットには優先順位が設けられており、この搭載ルールに従って電源制御の判断が行われる。ここでは、搭載ルールの優先度を、電源ユニットPSU1〜PSU3の順とする。
【0016】
マネジメントモジュール15は、電源ユニットPSU1〜PSU3に対しては、システムの割当電力を監視し、電力量に応じて電源ユニットPSU1〜PSU3のオン/オフをコントロールする。ブレードサーバ2〜11の電源制御に対しては、ブレードサーバからの割当電力の要求を受け、電力が確保できれば電源投入を許可し、電力不足であれば電源投入を抑止する。
【0017】
ファンサブシステム16は、収納ユニット全体を冷却するための、また、IOモジュール17は収納ユニット1の内部でブレードサーバ2〜11と接続されており、外部とのインタフェースを構築するためのモジュールであり、ブレードサーバシステムを構築するために必要なコンポーネントである。
次に、上述したマネジメントモジュール15による電源ユニットPSU1〜PSU3のオン/オフ制御動作を、図1および図5のを参照して説明する。図1は制御動作を示すフローチャート、図5はシステム状態の時系列変化と電力の関係を示したグラフである。
【0018】
いま、電源ユニットPSU1〜PSU3の電力供給能力が1台当たり1000W、電源ユニットPSU1〜PSU3を除く各モジュールの割当電力の合計が100W、ブレードサーバ(以下サーバと省略)の割当電力が1台当たり250Wとする。
【0019】
ACが投入され、システムが立ち上がった直後は、サーバ2〜11が全てオフ状態にあり、マネジメントモジュール15は電源ユニットPSU1〜PSU3の内、最低限必要な1台のみオン状態とする(図1のステップS1)。オン状態とされるのは、搭載ルールの優先度が最も高い電源ユニットPSU1であり、残りの電源ユニットPSU2、PSU3は余剰ユニットとしてオフ状態となっている。 このとき、供給可能電力は1000Wであるため、上限閾値を、サーバの割当電力(250W)以上の余力を見込み、700Wに設定する。また、オフ可能な電源ユニットがないため、下限閾値は0Wとする(ステップS2)(図5−A参照)。
【0020】
次に、例えば、サーバ2〜11の内の3台をオンにする指示を受けると(ステップS3)、オンにするサーバ分の割当電力を現在の割当電力(0W)に追加する(ステップS4)。この場合、割当済電力は850W(250W×3+100W)となり、電源ユニットPSU1の電力不足にはならないが、上限閾値(700W)を超えるため(ステップS5)、余剰ユニットがあるか否かをチェックする(ステップS6)。そして、余剰ユニットがある場合はオフ状態が最長の余剰ユニットのうち搭載ルールの最高優先度の余剰ユニットをオンとする(ステップS7)。上記例の場合、電源ユニットPSU2がオンとされる。そして、オンとする3台のサーバへオン指令を出力する(ステップS8)。
【0021】
一方、サーバ増加の指示に対し、剰余ユニットがなかった場合は、割当済電力が全電源ユニットPSU1〜PSU3の合計最大供給電力より大であるか否かをチェックし(ステップS9)、小であった場合はサーバオンの指示を行う(ステップS8)。また、大であった場合は、割当電力の追加をキャンセルし(ステップS10)、サーバオンを抑止する(ステップS11)。
【0022】
次に、ステップS2へ進み上限閾値および下限閾値の再設定を行う。上記例の場合、電源ユニットPSU2がオンになり、供給可能電力は2000Wになる。新たな供給可能電力に対し、上限閾値を1700W(図2参照)に、下限閾値を450W(図3参照)に設定する。
【0023】
次に、さらに、4台のサーバのオン指示あったとする(ステップS3)。この場合、割当電力が1850Wになり(ステップS4)、上限閾値1700Wを上回るので(ステップS5)、オフ状態が最長の余剰電源ユニットPSU3をオンにして供給可能電力を3000Wにする(ステップS6、S7)(図5−E参照)。次に、ステップS2へ進み、上限閾値と下限閾値をそれぞれ2700W、1450Wに設定する。
【0024】
次に、前述した3台のサーバがオンの状態において、2台のサーバのオフ指示があったとする(ステップS12)。この場合、オフにするサーバ分の割当電力を開放する(ステップS13)。そして、開放済みの割当電力が現在設定されている下限閾値より少か否かをチェックし(ステップS14)、小でなかった場合はサーバへオフ指令を出力する(ステップS17)。このように、サーバの割当電力が開放されても、下限閾値を下回らなければ電源のオン/オフ状態は変化しない(図5−B参照)。
【0025】
一方、ステップS14の判断結果が小であった場合は、オン状態にある電源ユニットの数を調べ(ステップS15)、電源ユニットの数が「1」であった場合はサーバへオフ指令を出力し、ステップS2へ戻る。また、電源ユニットの数が「2」以上であった場合はオン状態が最長の電源ユニットのう内搭載ルールが最高優先度の電源ユニットをオフとする(ステップS16)。そして、サーバへオフ指令を出力し(ステップS17)、ステップS2へ進む。
【0026】
上記例の場合(2台のサーバオフ)、割当電力が250Wになり、下限閾値450Wより小となる。この結果、ステップS14のチェック結果が小となり、搭載ルールの優先度の高い電源ユニットPSU1をオフし、電源ユニットPSU2のみがオンとなる(図5−C参照)。次いで、サーバへオフ指令を出力し(ステップS17)、ステップS2へ進む。ステップS2では、上限閾値および下限閾値がそれぞれ700W、0Wに設定される
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、ブレードサーバシステム等、複数の電源ユニットを有する装置に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態による電力制御方法を示すフローチャートである
【図2】同電力制御方法における上限閾値を説明するための図である。
【図3】同電力制御方法における下限閾値を説明するための図である。
【図4】同電力制御方法を適用したブレードサーバシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】同電力制御方法における電源ユニットのオン/オフ制御の例を示す図である。
【図6】従来の電力制御方法における電源ユニットのオン制御を説明するための図である。
【図7】従来の電力制御方法における電源ユニットのオフ制御を説明するための図である。
【符号の説明】
【0029】
1…収納ユニット
2〜11…ブレードサーバ
15…マネジメントモジュール
16…ファンサブシステム
17…IOモジュール
18…共通部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電源ユニットの並列動作およびオン/オフ制御によって、被供給装置への供給電力を制御する複数電源ユニットの電力制御方法において、
オフ状態にある電源ユニットをオンにするときの判定基準となる上限閾値およびオン状態にある電源ユニットをオフにするときの判定基準となる下限閾値を設け、
前記被供給装置からの電力要求が前記上限閾値を超えたとき、オフ状態にある電源ユニットをオンとし、前記被供給装置からの電力要求が前記下限閾値以下となったとき、オン状態にある電源ユニットをオフとすることを特徴とする複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項2】
前記上限閾値は、オン状態にある電源ユニットの最大供給可能電力から、増加が見込まれる被供給装置1台分の消費電力を差し引いた値より小さい値とすることを特徴とする請求項1に記載の複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項3】
前記下限閾値は、オフ状態にある電源ユニットの最大供給可能電力から、電源ユニット1台の最大供給可能電力および被供給装置2台分の消費電力の合計値を差し引いた値より小さい値とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項4】
オフ状態にある電源ユニットが複数ある場合において、その内の1台または複数台をオンとするとき、最もオフ期間が長い電源ユニットを優先的にオンとすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項5】
オフ期間が同じ電源ユニットが複数ある場合において、予め決められた優先度に従ってオンとする電源ユニットを決定することを特徴とする請求項4に記載の複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項6】
オン状態にある電源ユニットが複数ある場合において、その内の1台または複数台をオフとするとき、最もオン期間が長い電源ユニットを優先的にオンとすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載の複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項7】
オン期間が同じ電源ユニットが複数ある場合において、予め決められた優先度に従ってオフとする電源ユニットを決定することを特徴とする請求項6に記載の複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項8】
複数の電源ユニットの並列動作およびオン/オフ制御によって、被供給装置への供給電力を制御する複数電源ユニットの電力制御装置において、
オフ状態にある電源ユニットをオンにするときの上限閾値を予め決められた演算式によって算出する上限閾値算出手段と、
オン状態にある電源ユニットをオフにするときの下限閾値を予め決められた演算式によって算出する下限閾値算出手段と、
前記上限閾値算出手段および前記下限閾値算出手段の算出結果と、複数の電源ユニットに要求されている電力とを比較し、該比較結果に基づいて電源ユニットのオンまたはオフを決定するオン/オフ決定手段と、
前記オン/オフ決定手段の決定を受けて複数の電源ユニットの中からオンまたはオフとする電源ユニットを選択する選択手段と、
を具備することを特徴とする複数電源ユニットの電力制御装置。
【請求項9】
前記上限閾値は、オン状態にある電源ユニットの最大供給可能電力から、増加が見込まれる被供給装置1台分の消費電力を差し引いた値より小さい値であることを特徴とする請求項8に記載の複数電源ユニットの電力制御装置。
【請求項10】
前記下限閾値は、オフ状態にある電源ユニットの最大供給可能電力から、電源ユニット1台の最大供給可能電力および被供給装置2台分の消費電力の合計値を差し引いた値より小さい値であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の複数電源ユニットの電力制御装置。
【請求項11】
前記選択手段は、オフ状態にある電源ユニットが複数ある場合において、その内の1台または複数台をオンとするとき、最もオフ期間が長い電源ユニットを優先的にオンとすることを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかの項に記載の複数電源ユニットの電力制御装置。
【請求項12】
前記選択手段は、オフ期間が同じ電源ユニットが複数ある場合において、予め決められた優先度に従ってオンとする電源ユニットを決定することを特徴とする請求項11に記載の複数電源ユニットの電力制御方法。
【請求項13】
前記選択手段は、オン状態にある電源ユニットが複数ある場合において、その内の1台または複数台をオフとするとき、最もオン期間が長い電源ユニットを優先的にオフとすることを特徴とする請求項8〜請求項12のいずれかの項に記載の複数電源ユニットの電力制御装置。
【請求項14】
前記選択手段は、オン期間が同じ電源ユニットが複数ある場合において、予め決められた優先度に従ってオフとする電源ユニットを決定することを特徴とする請求項13に記載の複数電源ユニットの電力制御装置。
【請求項15】
複数の電源ユニットの並列動作およびオン/オフ制御によって、被供給装置への供給電力を制御する電力制御装置に使用するプログラムであって、
オフ状態にある電源ユニットをオンにするときの上限閾値を予め決められた演算式によって算出する上限閾値算出処理と、
オン状態にある電源ユニットをオフにするときの下限閾値を予め決められた演算式によって算出する下限閾値算出処理と、
前記上限閾値算出処理および前記下限閾値算出処理の算出結果と、複数の電源ユニットに要求されている電力とを比較し、該比較結果に基づいて電源ユニットのオンまたはオフを決定するオン/オフ決定処理と、
前記オン/オフ決定処理の決定を受けて複数の電源ユニットの中からオンまたはオフとする電源ユニットを選択する選択処理と、
をコンピュータに実行させるためプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−128804(P2010−128804A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−302916(P2008−302916)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】