説明

視線追跡方法及び視線追跡システム

【課題】ユーザのスクリーンモジュール上の凝視点を正確に判定可能な非侵入式視線追跡方法等を提供する。
【解決手段】視線追跡方法は、ユーザの目の画像401を取得し、取得した画像401から瞳孔の基準点41と目上の反射光点42を特定し、瞳孔の基準点41からの反射光点42の距離dと瞳孔の基準点41を通る軸43からの反射光点42の角度θを決定し、距離d、角度θ、事前設定データセットに基づいて凝視点を決定し、凝視点に関する処理を実行する。視線追跡システムは、前記視線追跡方法を実装する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視線追跡方法、特に、非侵入式視線追跡方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の視線追跡技術では、ユーザはインダクタ(inductance coil)が取り付けられたコンタクトレンズを装着する。ユーザが目を動かすとインダクタが動き、磁束に変化が発生し、ユーザの目の方向を判定する起電力が発生する。しかしながら、ユーザが装着した時に、コンタクトレンズがユーザの目を刺激する。更に、ユーザが装着した時に、コンタクトレンズは二つの層を有するため、ユーザの視力を弱める。
【0003】
また、他の従来の視線追跡技術では、電圧を検出する電極がユーザの目の周囲に取り付けられ、電圧を検出するという方法がある。ユーザが目を動かすと、検出した電圧内で変化が発生し、ユーザの目の方向が判定される。しかしながら、ユーザの目の周囲に電極を取り付けると、電極はユーザにとって不快である。更に、ユーザの皮膚からの分泌物が検出される電圧に影響を与えるため、この技術により判定される目の方向は正確ではない。更に、比較的小さい電圧変化をこの従来技術により検出することはできない。
【0004】
上記の問題を解決するため、非侵入式視線追跡技術が提案されている。非侵入式視線追跡技術の一つとして特許文献1では、ユーザはカメラを取り付けた眼鏡あるいはヘルメットを装着する方法が開示されている。
また、他の非侵入式視線追跡技術の一つとして特許文献2では、二つのCCD(Charged−coupled device)カメラを用いた方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,373,961号公報
【特許文献2】米国特許第6,578,962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示す方法では、ユーザが目に対してカメラの位置を保持することが要求され、ユーザ側に不便をもたらす。
また、特許文献2に示す方法では、計算が複雑となり、ソフトウエア及びハードウエアを実装するための費用が高くなってしまう。
【0007】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、ユーザのスクリーンモジュール上の凝視点を正確に判定可能な非侵入式視線追跡方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、第1の発明は、視線追跡システムに実装される視線追跡方法であって、ユーザがスクリーンモジュールを凝視し、光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記視線追跡システムが、画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得するステップ(A)と、前記視線追跡システムが、前記ステップ(A)で取得した前記画像から、前記ユーザの目の瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するステップ(B)と、前記視線追跡システムが、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するステップ(C)と、前記視線追跡システムが、前記ステップ(C)で決定された前記距離と前記角度と、前記スクリーンモジュール上の既定領域に基づいて得られた事前設定データセットに基づいて、凝視点を決定するステップ(D)と、前記視線追跡システムが、前記凝視点に関する処理を実行するステップ(E)と、を具備することを特徴とする視線追跡方法である。
【0009】
前記事前設定データセットは、複数の候補点を有し、それぞれの前記候補点はそれぞれ前記既定領域の一つに対応し、かつ座標により定義され、前記ステップ(D)が、前記視線追跡システムが、その座標が前記ステップ(C)で決定された前記距離及び前記角度である点を定義するサブステップ(d1)と、前記視線追跡システムが、前記事前設定データセットの中から、前記サブステップ(d1)で定義された前記点からの距離が最小となる前記候補点の一つを見つけるサブステップ(d2)と、前記視線追跡システムが、前記サブステップ(d2)で見つけた前記候補点を凝視点とみなすサブステップ(d3)と、を具備する。
【0010】
前記サブステップ(d2)は、式w×|x’−x’|+w×|y’−y’|で定義される最小目的関数を用いて実行される。ここで、x’及びy’は前記事前設定データセット内の前記候補点のうちの一つの座標であり、x’及びy’は前記サブステップ(d1)で定義された前記点の座標であり、wは|x’−x’|に割り当てられる加重であり、wは|y’−y’|に割り当てられる加重である。
【0011】
視線追跡方法は、前記ステップ(A)の前に、更に、前記事前設定データセットを求めるステップ(F)を具備する。
前記ステップ(F)は、前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールを前記既定領域に分割するサブステップ(f1)と、前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールが前記既定領域の中の一つを指し示すように制御するサブステップ(f2)と、前記ユーザが前記サブステップ(f2)で指し示された前記既定領域を凝視し、前記光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記視線追跡システムが、前記画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得するサブステップ(f3)と、前記視線追跡システムが、前記サブステップ(f3)で取得された前記画像から瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するサブステップ(f4)と、前記視線追跡システムが、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するサブステップ(f5)と、前記視線追跡システムが、サブステップ(f2)で指し示された前記既定領域と対応し、その座標がサブステップ(f5)で決定された前記距離及び前記角度である候補点を求めるサブステップ(f6)と、前記視線追跡システムが、全ての前記既定領域に対応する前記候補点を求めるまでこれらの処理を繰り返すサブステップ(f7)を具備する。
【0012】
視線追跡方法の前記ステップ(D)は、歪み補正技術を用いて実行される。
前記事前データセットが複数の係数(a〜a、b〜b)を有し、前記ステップ(D)は、前記凝視点の座標(u’,v’)を式u’=a+ax’+ay’+ax’+ax’y’+ay’、v’=b+bx’+by’+bx’+bx’y’+by’を用いて計算する歪み補正技術を用いて実行される。ここで、a〜a及びb〜bは事前設定データセット内の係数であり、x’及びy’は前記ステップ(C)で決定された前記距離及び前記角度である。
【0013】
視線追跡方法は、前記ユーザの目の画像を取得するステップの前に、更に、前記事前設定データセットを求めるステップ(F)を具備する。
前記ステップ(F)は、前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールを前記既定領域に分割するサブステップ(f1)と、前記視線追跡システムが、前記既定領域にそれぞれ対応する座標を定義するサブステップ(f2)と、前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールが一つの前記既定領域を指し示すように制御するサブステップ(f3)と、前記ユーザが前記サブステップ(f3)で指し示された前記既定領域を凝視し、前記光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記視線追跡システムが、前記画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得するサブステップ(f4)と、前記視線追跡システムが、前記サブステップ(f3)で取得された前記画像から瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するサブステップ(f5)と、前記視線追跡システムが、前記サブステップ(f3)で指し示された前記既定領域と対応する、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するサブステップ(f6)と、前記視線追跡システムが、全ての前記既定領域に対応する前記距離と前記角度を決定するまでこれらの処理を繰り返すサブステップ(f7)と、前記視線追跡システムが、前記既定領域に対応する座標と、前記既定領域に対応する前記角度に基づいて、係数a〜a及びb〜bを求めるサブステップ(f8)と、を具備する。
【0014】
前記係数a〜a及びb〜bは、式u=a+ax+ay+a+axy+a、v=b+bx+by+b+bxy+bにより求める。ここで、u及びvは前記既定領域の座標であり、x及びyはサブステップ(f6)で決定された前記距離及び前記角度である。
視線追跡処理方法の前記ステップ(E)は、前記スクリーンモジュール上のカーソルを前記凝視点に移動させるサブステップを有する。
【0015】
第2の発明は、画像取得モジュールと、スクリーンモジュールを接続した視線追跡システムであって、演算モジュールと、前記演算モジュールに接続される処理モジュールを具備し、前記演算モジュールは、ユーザが前記スクリーンモジュールを凝視し、光源がユーザの目に向かって光を発する間、前記画像取得モジュールより前記ユーザの目の画像を取得し、前記画像取得モジュールより取得した前記画像から、前記ユーザの目の瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定し、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定し、決定された前記距離及び前記角度と、前記スクリーンモジュール上の既定領域に基づいて得られた事前設定データセットに基づいて、凝視点を決定するように動作し、前記処理モジュールは、前記凝視点に関する処理を実行するように動作することを特徴とする視線追跡システムである。
【0016】
第3の発明は、視線追跡システムに、ユーザが前記スクリーンモジュールを凝視し、光源がユーザの目に向かって光を発する間、前記ユーザの目の画像を取得するステップ(A)と、前記ステップ(A)で取得した前記画像から、前記ユーザの目の瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するステップ(B)と、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するステップ(C)と、前記ステップ(C)で決定した前記距離及び前記角度と、前記スクリーンモジュール上の既定領域に基づいて得られた事前設定データセットに基づいて、凝視点を決定するステップ(D)と、前記凝視点に関する処理を実行するステップ(E)と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、ユーザのスクリーンモジュール上の凝視点を正確に判定可能な非侵入式視線追跡方法等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の画像取得モジュール12及びスクリーンモジュール14に接続された視線追跡システム1の概略ブロック図。
【図2】図1に示す本発明の視線追跡システム1に実装された視線追跡方法の第1の実施の形態を示すフローチャート。
【図3】瞳孔中央41からの反射光点42の距離と、瞳孔中央41を通る垂直軸43からの反射光点42の角度θを示す概略図。
【図4】事前設定データセット133における候補点を表すグラフ。
【図5】視線追跡システム1により16個の既定領域に分割されたスクリーンモジュール14の概略を示す図。
【図6(a)】順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図。
【図6(b)】順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図。
【図6(c)】順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図。
【図6(d)】順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図。
【図7】図1に示す本発明の視線追跡システム1に実装される視線追跡方法の第2の実施の形態を示すフローチャート。
【図8】視線追跡システム1により6個の既定領域に分割されたスクリーンモジュール14の概略を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下図面に基づいて、本発明に係る視線追跡方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明及び図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0020】
最初に、図1を参照しながら、本発明に係る視線追跡システム1(Eye−Tracking System)について説明する。
視線追跡システム1は、演算モジュール13(computing module)、処理モジュール(processing module)15を有する。
視線追跡システム1は、画像取得モジュール(image−capturing module)12及びスクリーンモジュール(screen module)14に接続される。
演算モジュール13は、視線追跡システム1の学習で使用するデータ設定ユニット(data−establishing unit)131、視線追跡システム1の実際のアプリケーション中で使用する凝視点決定ユニット(gazing point−determining unit)132を有する。
【0021】
次に、図2、3、4、5、6(a)、6(b)、6(c)、6(d)を参照しながら、本発明に係る視線追跡システム1に実装される視線追跡方法の第1の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の視線追跡システム1に実装された視線追跡方法の第1の実施の形態を示すフローチャート、図3は、瞳孔中央41からの反射光点42の距離と、瞳孔中央41を通る垂直軸(vertical axis)43からの反射光点42の角度θを示す概略図、図4は、事前設定データセット133における点5を表すグラフ、図5は、視線追跡システム1により16個の既定領域に分割されたスクリーンモジュール14の概略を示す図、図6(a)は、順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図、図6(b)は、順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図、図6(c)は、順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図、図6(d)は、順次の態様で既定領域を示すスクリーンモジュール14を示す概略図である。
【0022】
演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、事前設定データセット(pre−established set of data)133を得る(ステップ21)。
本実施の形態では、ステップ21の処理は、以下のサブステップを有する。
サブステップ(a)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、図5で示すように、スクリーンモジュール14を4行4列に配置される16個の既定領域(predefined regions)r1〜r16に分割する。
サブステップ(b)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、既定領域r1〜r16の中の一つ、例えば、既定領域r1を指し示す(見せる)ようにスクリーンモジュール14を制御する。
サブステップ(c)では、サブステップ(b)で指し示された既定領域r1をユーザが凝視し、光源(light source)11がユーザの目4に向かって光を発する間、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、画像取得モジュール12により取得されたユーザの目4の画像401を獲得する。
【0023】
サブステップ(d)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、サブステップ(c)で獲得した画像401から瞳孔中央(center of pupil)41と目4上の反射光点(reflected light spot)42を特定する。
本サブステップでは、瞳孔中央41と反射光点42の特定では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、瞳孔中央41の座標と、反射光点42の座標を特定する。また、本サブステップでは、瞳孔中央41は、適応しきい値(adaptive threshold)及び形態近接演算(morphology close calcurations)を用いて特定する。
【0024】
サブステップ(e)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、瞳孔中央41からの反射光点42の距離dと、瞳孔中央41を通る垂直軸43からの反射光点42の角度θを決定する。
本サブステップでは、瞳孔中央41からの反射光点42の距離dと、瞳孔中央41を通る垂直軸43からの反射光点42の角度θは、次式により求める。x及びyは瞳孔中央41の座標、x及びyは反射光点42の座標である。
なお、求められた角度θが負、例えば−60°の場合、角度θは補角(angle supplement)、例えば120°に変換される。
【0025】
【数1】

【数2】

【0026】
サブステップ(f)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、サブステップ(e)で決定した距離dと角度θの座標である候補点(candidate point)、例えば候補点c1を求める。なお、候補点c1は、サブステップ(b)で指し示しされた既定領域r1に対応する。
【0027】
サブステップ(g)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、図4に示すように既定領域r1〜r16の全てに対応する候補点c1〜c16が得られるまで、サブステップ(b)〜(f)の処理を繰り返す。
【0028】
なお、ステップ21では、既定領域r1〜16が図6(a)〜6(d)に示すように既定領域r1から開始する順次の態様で指し示される場合、既定領域r1、r2、r3、r4に対応する距離dはわずかに変化する。なお既定領域r1、r2、r3、r4に対応する角度θは大幅に変化する。更に、既定領域r1に対応する距離dは既定領域r5に対応する距離dよりも長くなり、既定領域r5に対応する距離dは既定領域r9に対応する距離dよりも長くなり、既定領域r9に対応する距離dは既定領域r13に対応する距離dよりも長くなる。また更に、既定領域r1、r5、r9、r13に対応する角度θは少し変化する。
【0029】
ユーザがスクリーンモジュール14を凝視し、光源11がユーザの目4に向かって光を発している間、演算モジュール13の凝視点決定ユニット132は、画像取得モジュール12により取得したユーザの目4の画像401を獲得する(ステップ22)。
演算モジュール13の凝視点決定ユニット132は、ステップ22で獲得した画像401から瞳孔中央41と目4の反射光点42を特定する(ステップ23)。
演算モジュール13の凝視点決定ユニット132は、瞳孔中央41からの反射光点42の距離dと、瞳孔中央41を通る垂直軸43からの反射光点42の角度θを決定する(ステップ24)。
【0030】
演算モジュール13の凝視点決定ユニット132は、ステップ24で決定した距離dと角度θ、事前設定データセット133内の候補点c1〜c16に基づいて凝視点(gazing point)を決定する(ステップ25)。
本実施の形態では、ステップ25は、以下のサブステップを含む。
ステップ24の処理で決定した距離d及び角度θの座標を持つ図4の点5を定義する。
事前設定データセット133の中で点5から最小距離を持つ候補点c1〜c16の中から一つの候補点、例えばc6、を見つける。
上述のように見つけた候補点c6を凝視点とする。
好ましくは、最小距離を持つ候補点は、次式で定義される最小目的関数(minimum object function)を用いて見つける。
×|x’−x’|+w×|y’−y’|
ここで、x’及びy’は、事前設定データセット133内の候補点c1〜c16の中の一つの座標、x’及びy’は点5の座標、である。wは|x’−x’|に割り当てられる加重、wは|y’−y’|に割り当てられる加重である。
【0031】
処理モジュール15は、凝視点に関する処理を実行する(ステップ26)。
このステップでは、処理モジュール15は、スクリーンモジュール14上のカーソル101を凝視点に移動させる。
【0032】
以上の説明から、本実施形態の視線追跡方法が凝視点を決定する正確性を、
事前設定データセット133内の候補点数を単に増加させることにより、向上させることが可能であることが推測することができる。
【0033】
次に、図7を参照しながら、本発明に係る視線追跡システム1に実装される視線追跡方法の第2の実施の形態について説明する。
図7は、本発明の視線追跡システム1に実装される視線追跡方法の第2の実施の形態を示すフローチャート、図8は、視線追跡システム1により6個の既定領域に分割されたスクリーンモジュール14の概略を示す図である。
【0034】
演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、事前設定データセットを得る(ステップ71)。
ステップ71の処理は、以下のサブステップを有する。
サブステップ(i)では、図8に示すように、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、スクリーンモジュール14を6個の既定領域r1〜r6に分割する。
サブステップ(ii)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、各既定領域r1〜r6に対応する座標を定義する。
サブステップ(iii)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、既定領域r1〜r6の中の一つ、例えば、既定領域r1を指し示す(見せる)ようにスクリーンモジュール14を制御する。
【0035】
サブステップ(iv)では、サブステップ(iii)で指し示された既定領域r1をユーザが凝視し、光源11がユーザの目4に向かって光を発する間、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、画像取得モジュール12により取得したユーザの目4の画像401を獲得する。
【0036】
サブステップ(v)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、サブステップ(iv)で獲得した画像401から瞳孔中央41と目4上の反射光点42を特定する。
【0037】
サブステップ(vi)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、瞳孔中央41からの反射光点42の距離dと、瞳孔中央41を通る垂直軸43からの反射光点42の角度θを決定する。
【0038】
サブステップ(vii)では、演算モジュール13のデータ設定ユニット131は、既定領域r1〜r6の全てに対応する距離dと角度θを決定するまで、サブステップ(iii)〜(vi)の処理を繰り返す。
【0039】
サブステップ(viii)では、サブステップ(ii)で定義した既定領域r〜r6に対応する座標と、既定領域r1〜r6に対応する距離dと角度θに基づいて係数を求める。本サブステップでは、係数a〜a、b〜bは、次式を用いて求める。
u=a+ax+ay+a+axy+a
v=b+bx+by+b+bxy+b
ここで、u、vは、サブステップ(ii)で定義した既定領域r1〜r6の一つの座標で、x、yはそれぞれサブステップ(vi)で決定した距離d、角度θである。
【0040】
なお、ステップ71において、スクリーンモジュール14は6個の既定領域r1〜r6に分割されているため、6個の座標(u,v),(u,v),(u,v),(u,v),(u,v),(u,v)を定義することが可能で、6個の距離(d,d,d,d,d,d)と6個の角度(θ,θ,θ,θ,θ,θ)を決定することが可能である。距離(d,d,d,d,d,d)の一つと、角度(θ,θ,θ,θ,θ,θ)の一つに対応する各座標(u,v),(u,v),(u,v),(u,v),(u,v),(u,v)を上記の式に代入すると、12個の方程式が導き出され、例えば、特異値分解(singular value decomposition,SVD)計算を用いて係数a〜a、b〜bが得られる。
【0041】
ユーザがスクリーンモジュール14を凝視し、光源11がユーザの目4に向かって光を発している間、演算モジュール13の凝視点決定ユニット132は画像取得モジュール12により取得されたユーザの目4の画像401を獲得する(ステップ72)。
演算モジュール13の凝視点決定モジュール132は、ステップ72で獲得した画像401から瞳孔中央41と目4の反射光点42を特定する(ステップ73)。
演算モジュール13の凝視点決定モジュール132は、瞳孔中央41からの反射光点42の距離dと、瞳孔中央41を通る垂直軸43からの反射光点42の角度θを決定する(ステップ74)。
【0042】
演算モジュール13の凝視点決定ユニット132は、ステップ74で決定した距離dと角度θと、事前設定データセット内の係数a〜a、b〜bに基づいて凝視点を決定する(ステップ75)。
ステップ75の処理では、歪み補正技術(unwarping technique)を用いて、次式により凝視点の座標(u’,v’)を計算する。
u’=a+ax’+ay’+ax’+ax’y’+ay’
v’=b+bx’+by’+bx’+bx’y’+by’
ここで、係数a〜a、b〜bは、事前設定データセット内の係数であり、x’及びy’はそれぞれステップ74で決定した距離d及び角度θである。
【0043】
処理モジュール15は、凝視点に関する処理を実行する(ステップ76)。
【0044】
なお、この実施の形態で決定される凝視点の正確さは、第1の実施形態と実質的に同等である。
以上の説明より、事前設定データセットは、スクリーンモジュール14を単純に6個の既定領域r1〜r6に分割することにより得られる。そのため、第2の実施の形態の視線追跡方法の事前設定データセットは、凝視点を決定する正確さを犠牲にすることなく、第1の実施の形態と比べてより容易に、また、より高速に得られる。
【0045】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る視線追跡方法等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0046】
1………視線追跡システム
4………目
5………点
11………光源
12………画像取得モジュール
13………演算モジュール
14………スクリーンモジュール
15………処理モジュール
41………瞳孔中央
42………反射光点
43………垂直軸
101………カーソル
131………データ設定ユニット
132………凝視点決定ユニット
133………事前設定データセット
401………画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視線追跡システムに実装される視線追跡方法であって、
ユーザがスクリーンモジュールを凝視し、光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記視線追跡システムが、画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得するステップ(A)と、
前記視線追跡システムが、前記ステップ(A)で取得した前記画像から、前記ユーザの目の瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するステップ(B)と、
前記視線追跡システムが、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するステップ(C)と、
前記視線追跡システムが、前記ステップ(C)で決定された前記距離と前記角度と、前記スクリーンモジュール上の既定領域に基づいて得られた事前設定データセットに基づいて、凝視点を決定するステップ(D)と、
前記視線追跡システムが、前記凝視点に関する処理を実行するステップ(E)と、
を具備することを特徴とする視線追跡方法。
【請求項2】
前記事前設定データセットは、複数の候補点を有し、
それぞれの前記候補点はそれぞれ前記既定領域の一つに対応し、かつ座標により定義され、
前記ステップ(D)が、
前記視線追跡システムが、その座標が前記ステップ(C)で決定された前記距離及び前記角度である点を定義するサブステップ(d1)と、
前記視線追跡システムが、前記事前設定データセットの中から、前記サブステップ(d1)で定義された前記点からの距離が最小となる前記候補点の一つを見つけるサブステップ(d2)と、
前記視線追跡システムが、前記サブステップ(d2)で見つけた前記候補点を凝視点とみなすサブステップ(d3)と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の視線追跡方法。
【請求項3】
前記サブステップ(d2)は、次式で定義される最小目的関数を用いて実行されることを特徴とする請求項2記載の視線追跡方法。
×|x’−x’|+w×|y’−y’|
ここで、x’及びy’は前記事前設定データセット内の前記候補点のうちの一つの座標であり、x’及びy’は前記サブステップ(d1)で定義された前記点の座標であり、wは|x’−x’|に割り当てられる加重であり、wは|y’−y’|に割り当てられる加重である。
【請求項4】
前記ステップ(A)の前に、更に、前記事前設定データセットを求めるステップ(F)を具備することを特徴とする請求項2記載の視線追跡方法。
【請求項5】
前記ステップ(F)は、
前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールを前記既定領域に分割するサブステップ(f1)と、
前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールが前記既定領域の中の一つを指し示すように制御するサブステップ(f2)と、
前記ユーザが前記サブステップ(f2)で指し示された前記既定領域を凝視し、前記光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記視線追跡システムが、前記画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得するサブステップ(f3)と、
前記視線追跡システムが、前記サブステップ(f3)で取得された前記画像から瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するサブステップ(f4)と、
前記視線追跡システムが、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するサブステップ(f5)と、
前記視線追跡システムが、サブステップ(f2)で指し示された前記既定領域と対応し、その座標がサブステップ(f5)で決定された前記距離及び前記角度である候補点を求めるサブステップ(f6)と、
前記視線追跡システムが、全ての前記既定領域に対応する前記候補点を求めるまでこれらの処理を繰り返すサブステップ(f7)
を具備することを特徴とする請求項4記載の視線追跡方法。
【請求項6】
前記ステップ(D)は、歪み補正技術を用いて実行されることを特徴とする請求項1記載の視線追跡方法。
【請求項7】
前記事前データセットが複数の係数(a〜a、b〜b)を有し、前記ステップ(D)は、前記凝視点の座標(u’,v’)を次式を用いて計算する歪み補正技術を用いて実行されることを特徴とする請求項1記載の視線追跡方法。
u’=a+ax’+ay’+ax’+ax’y’+ay’
v’=b+bx’+by’+bx’+bx’y’+by’
ここで、a〜a及びb〜bは事前設定データセット内の係数であり、x’及びy’は前記ステップ(C)で決定された前記距離及び前記角度である。
【請求項8】
前記ユーザの目の画像を取得するステップの前に、更に、前記事前設定データセットを求めるステップ(F)を具備することを特徴とする請求項6記載の視線追跡方法。
【請求項9】
前記ステップ(F)は、
前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールを前記既定領域に分割するサブステップ(f1)と、
前記視線追跡システムが、前記既定領域にそれぞれ対応する座標を定義するサブステップ(f2)と、
前記視線追跡システムが、前記スクリーンモジュールが一つの前記既定領域を指し示すように制御するサブステップ(f3)と、
前記ユーザが前記サブステップ(f3)で指し示された前記既定領域を凝視し、前記光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記視線追跡システムが、前記画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得するサブステップ(f4)と、
前記視線追跡システムが、前記サブステップ(f3)で取得された前記画像から瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するサブステップ(f5)と、
前記視線追跡システムが、前記サブステップ(f3)で指し示された前記既定領域と対応する、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するサブステップ(f6)と、
前記視線追跡システムが、全ての前記既定領域に対応する前記距離と前記角度を決定するまでこれらの処理を繰り返すサブステップ(f7)と、
前記視線追跡システムが、前記既定領域に対応する座標と、前記既定領域に対応する前記角度に基づいて、係数a〜a及びb〜bを求めるサブステップ(f8)と、
を具備することを特徴とする請求項8記載の視線追跡方法。
【請求項10】
前記係数a〜a及びb〜bは、次式により求めることを特徴とする請求項9記載の視線追跡方法。
u=a+ax+ay+a+axy+a
v=b+bx+by+b+bxy+b
ここで、u及びvは前記既定領域の座標であり、x及びyはサブステップ(f6)で決定された前記距離及び前記角度である。
【請求項11】
前記ステップ(E)は、前記スクリーンモジュール上のカーソルを前記凝視点に移動させるサブステップを有することを特徴とする請求項1記載の視線追跡方法。
【請求項12】
画像取得モジュールと、スクリーンモジュールを接続した視線追跡システムであって、
演算モジュールと、前記演算モジュールに接続される処理モジュールを具備し、
前記演算モジュールは、
ユーザが前記スクリーンモジュールを凝視し、光源がユーザの目に向かって光を発する間、前記画像取得モジュールより前記ユーザの目の画像を取得し、
前記画像取得モジュールより取得した前記画像から、前記ユーザの目の瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定し、
前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定し、
決定された前記距離及び前記角度と、前記スクリーンモジュール上の既定領域に基づいて得られた事前設定データセットに基づいて、凝視点を決定するように動作し、
前記処理モジュールは、
前記凝視点に関する処理を実行するように動作する
ことを特徴とする視線追跡システム。
【請求項13】
前記事前設定データセットは、複数の候補点を有し、
それぞれの前記候補点はそれぞれ前記既定領域の一つに対応し、かつ座標により定義され、
前記演算モジュールは、
その座標が前記決定された前記距離及び前記角度である点を定義し、
前記事前設定データセットの中から、前記定義された前記点からの距離が最小となる前記候補点の一つを見つけ、
前記候補点を前記凝視点とみなすことにより、
前記凝視点を決定することを特徴とする請求項12記載の視線追跡システム。
【請求項14】
前記演算モジュールは、次式で定義される最小目的関数を用いて、前記事前設定データ内の前記候補点の一つを見つけることを特徴とする請求項13記載の視線追跡システム。
×|x’−x’|+w×|y’−y’|
ここで、x’及びy’は前記事前設定データセット内の一つの前記候補点の座標であり、x’及びy’は前記演算モジュールにより定義される前記点の座標であり、wは|x’−x’|に割り当てられる加重であり、wは|y’−y’|に割り当てられる加重である。
【請求項15】
前記演算モジュールは、更に、前記事前設定データセットを求めるように動作することを特徴とする請求項13記載の視線追跡システム。
【請求項16】
前記演算モジュールは、全ての前記既定領域に対応する前記候補点を求めることにより前記事前設定データセットを求め、
前記演算モジュールは、
前記スクリーンモジュールを前記既定領域に分割し、
前記スクリーンモジュールが前記既定領域の中の一つを指し示すように制御し、
前記ユーザが前記スクリーンモジュールにより指し示された前記既定領域を凝視し、前記光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得し、
前記画像取得モジュールから取得された前記画像から前記ユーザの目の瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定し、
前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定し、
前記スクリーンモジュールにより指し示される前記既定領域と対応し、その座標が決定された前記距離及び前記角度である候補点を求めることにより、
それぞれの前記候補点を求めることを特徴とする請求項15記載の視線追跡システム。
【請求項17】
前記演算モジュールは、歪み補正技術を用いて前記凝視点を決定することを特徴とする請求項12記載の視線追跡システム。
【請求項18】
前記事前データセットが複数の係数a〜a及びb〜bを有し、前記演算モジュールは、前記凝視点の座標(u’,v’)を次式により計算する歪み補正技術を用いて前記凝視点を決定することを特徴とする請求項12記載の視線追跡システム。
u’=a+ax’+ay’+ax’+ax’y’+ay’
v’=b+bx’+by’+bx’+bx’y’+by’
ここで、a〜a及びb〜bは事前設定データセット内の係数であり、x’及びy’は前記演算モジュールによりそれぞれ決定された前記距離及び前記角度である。
【請求項19】
前記演算モジュールは、更に、前記事前設定データセットを求めるように動作することを特徴とする請求項17記載の視線追跡システム。
【請求項20】
前記演算モジュールは、
前記既定領域にそれぞれ対応する座標を定義し、
前記既定領域にそれぞれ対応する前記距離及び前記角度を決定し、
前記定義した座標と前記決定した前記距離、前記角度に基づいて、係数を求めることにより、前記事前設定データセットを求め、
前記演算モジュールは、
前記スクリーンモジュールを前記既定領域に分割し、
前記スクリーンモジュールが一つの前記既定領域を指し示すように制御し、
ユーザが前記スクリーンモジュールにより指し示された前記既定領域を凝視し、前記光源が前記ユーザの目に向かって光を発する間、前記画像取得モジュールにより前記ユーザの目の画像を取得し、
前記画像取得モジュールにより取得した前記画像から前記ユーザの瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定し、
前記スクリーンモジュールにより指し示された前記既定領域に対応する、前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定することにより、
それぞれの前記既定領域に対応する前記距離及び前記角度を決定することを特徴とする請求項19記載の視線追跡システム。
【請求項21】
前記演算モジュールは、次式を用いて前記係数a〜a、b〜bを求めることを特徴とする請求項20記載の視線追跡システム。
u=a+ax+ay+a+axy+a
v=b+bx+by+b+bxy+b
ここで、u及びvは前記演算モジュールにより定義された前記既定領域の座標であり、x及びyは前記演算モジュールによりそれぞれ決定された前記距離及び前記角度である。
【請求項22】
前記凝視点に関する処理は、前記スクリーンモジュール上のカーソルを前記凝視点に移動することを特徴とする請求項12記載の視線追跡システム。
【請求項23】
視線追跡システムに、
ユーザが前記スクリーンモジュールを凝視し、光源がユーザの目に向かって光を発する間、前記ユーザの目の画像を取得するステップ(A)と、
前記ステップ(A)で取得した前記画像から、前記ユーザの目の瞳孔と、前記ユーザの目の反射光点を特定するステップ(B)と、
前記瞳孔上の基準点からの前記反射光点の距離と、前記瞳孔上の前記基準点を通る軸からの前記反射光点の角度を決定するステップ(C)と、
前記ステップ(C)で決定した前記距離及び前記角度と、前記スクリーンモジュール上の既定領域に基づいて得られた事前設定データセットに基づいて、凝視点を決定するステップ(D)と、
前記凝視点に関する処理を実行するステップ(E)と、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図6(c)】
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【図6(d)】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−99470(P2010−99470A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−234851(P2009−234851)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【出願人】(508211096)由田新技股▲分▼有限公司 (12)
【Fターム(参考)】