説明

角度をなす空洞を有する継手

継手は、反対側の端部に接続部材を有する相互接続可能な継手セグメントを含む。接続部材は、セグメントを互いに引っ張って配管要素と嵌合するように締め付けすることができる。各セグメントは、配管要素内の溝と嵌合して内側に向けて突出するアーチ状面間に設けられた凹面を有する。凹面は、配管要素の周りで周方向に延在する封止部材を収納する。角度をなす面が接続部材に隣接して配置される。対向するセグメントの面は、互いに嵌合し、配管要素に対して垂直な軸回りで継手セグメントを反対方向に回転させる。セグメントが回転すると、空洞が封止部材をねじることなく受け入れるように、凹面は軸に対して角度をなして設けられる。配管要素を終端どうし封止させる方法も同様に開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管要素を終端どうし封止するためのメカニカル継手に関する。
【背景技術】
【0002】
メカニカル配管継手は、例えば採鉱、石油採収および精製、化学製品製造、さらにはオフィスビル、倉庫、学校等で用いられる防火システムといった広範な産業分野で用いられる。メカニカル継手は、比較的未熟な作業員が単純な工具を用いて流体搬送配管網の組み立てが可能という点で、例えば溶接あるいはろう付けで配管要素を封止する他の方法に比べてかなりの利点がある。「配管要素」という用語は、本明細書において、何らかの配管状品目あるいは配管形状を有する構成要素を意味するのに用いられる。配管要素には、素管、エルボ、キャップ、T継手といった管継手、さらには弁、レジューサ、ストレーナ、絞り弁、圧力調整器等の流体制御構成要素がある。
【0003】
図1は、従来技術よるメカニカル配管継手10の例を示す。継手10は、封止部材16と配管要素18および20にわたって位置決め可能な2つの(あるいはそれより多くの)セグメント12および14を備える。各継手セグメント12および14は、配管要素18および20をそれぞれ嵌合して終端どうし固定するアーチ状面22と24を有する。図1で示される例において、アーチ状面22は径方向内側に向けて突出し、配管要素の終端にある溝26と嵌合する。他の例として、滑らかな終端、フレア終端、あるいは継手で嵌合される段部を有する配管要素がある。
【0004】
封止部材16は、両方の配管要素18および20と嵌合し、液密継手を固定する。封止部材16は、好ましくは、後壁34に取り付けられる一対の側壁30および32で規定される継手内にある空洞28内に配置される柔軟な弾性リングである。封止部材16は、継手セグメント12および14が引っ張られて管継手を形成する際にセグメントの側壁および後壁と接触することで圧迫されて配管要素と嵌合する。
【0005】
図2および3で示されるように、継手セグメント12および14は、反対側の終端に配置され、角度をなす面36および38を有する場合もある。表面の勾配は各セグメントで互いに反対向きに配置される。2つのセグメントが配管要素18および20にわたる場合のように、セグメントの表面が対向配置され、セグメントが引っ張られると、表面の摺動嵌合によって、配管要素16および18の縦軸42に対して実質的に垂直の向きに配置される軸40周りで互いに相対的に反対方向にセグメントが回転する。セグメント12および14の相対的な回転によってアーチ状面22および24を配管要素の溝26の側面と嵌合させ、全ての軸周りの継手、すなわち曲げおよびねじれに対して剛性を高めるとともに軸方向の膨張あるいは収縮を防ぐことから、この回転は望ましい。
【0006】
本明細書で記述される角度をなす面に加えて、特許文献1で開示される三日月状の溝内にある三日月状の突起といった継手セグメントの相対回転、あるいは特許文献2で開示される取り付けフランジの偏り開口部の利用を行う他の手段もある。
【0007】
継手セグメント12および14を接続するために、各セグメントは、セグメントの反対側の終端に配置された接続部材を有する。図2および3で示す例において、接続部材は、セグメントから外側に延在するラグ形状の突起44を備える。突起は、締め付けされる際にセグメント12および14を互いに引っ張るボルト48およびナット50といった締め付け具を受け入れる開口部46を有する。
【特許文献1】米国特許第5246257号明細書
【特許文献2】米国特許第4861075号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】

特定の状況において、軸40周りで継手セグメントを回転させることで継手の剛性を高めるのは有利であるが、このようにセグメントが回転すると、側壁30および32との嵌合によって封止部材16が変形する。セグメントの回転によって封止部材の形状をゆがめないことが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、封止部材と、配管要素を終端どうし固定する封止部材と嵌合する一対の配管要素の終端部分とにわたり、おのおの位置決め可能な相互接続可能な配管継手セグメントに関する。各セグメントは、配管要素の外面と接続するように適応された一対のアーチ状面を備える。第1および第2接続部材は、1つの継手セグメントをもう1つのセグメントに対して調節可能に接続するアーチ状面の反対側の終端に配置される。接続部材は、セグメントを引っ張るために調節可能に締め付けできる。第1および第2の角度をなす面は、第1および第2接続部材それぞれに隣接して配置される。角度をなす面は逆の勾配を有する。1つのセグメントの角度をなす面は、他のセグメントの角度をなす面と対向するように位置決め可能であり、セグメントが引っ張られると互いに嵌合する。面の嵌合によって、配管要素に対して実質的に垂直に向いた軸を中心にセグメントが互いに相対的に回転する。凹面がアーチ状面の間に配置され、セグメント周りで周方向に延在する。凹面は、軸に対して角度をなして設けられ、封止部材を受け入れる。他の実施形態において、空洞は複数の部分に分割され、少なくとも1つの部分が軸に対して角度をなして設けられる。特定の実施形態において、セグメントは3つの部分を有し、そのうちの2つの部分はセグメントの反対側の終端に置かれる。これら2つの部分は前述の軸に対して角度をなして設けられる。
【0010】
本発明はさらに、封止部材と、配管要素を終端どうし固定する一対の配管要素の終端部分とにわたり位置決め可能な配管継手を含む。配管継手は、上述のとおり、一対の継手セグメントを備える。
【0011】
本発明はさらに、配管要素の対向する終端部分を終端どうし固定する方法を含む。本方法は、
(a)互いに終端どうし取り付けられた一対の継手セグメントを有する配管継手を準備し、継手セグメントが、おのおの配管の外面と接続するように適応されたアーチ状面を有し、継手セグメントが、おのおのアーチ状面間に配置された凹面を有してセグメント周りで周方向に延在し、凹面が、封止部材を受け入れるように適応され、凹面が、配管要素に対して実質的に垂直になるように向けられた軸に対して角度をなして設けられるステップと、
(b)セグメント間の配管要素の終端部分の位置決めを行うステップと、
(c)継手セグメントを引っ張って配管要素の外面と嵌合させるステップと、
(d)継手セグメントを相対的に互いに軸を中心に反対方向に回転させることで、空洞を配管要素に対して実質的に垂直に向けるステップと、
を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図4および5は、本発明による配管継手セグメント52を示す。セグメント52は、配管要素の外面と接続するように適応されるアーチ状面54および56を有する。空洞58はアーチ状面間に配置される。空洞は、側壁60および62と、側壁に取り付けられる後
壁64とで規定される。角度をなす面66および68は、継手セグメントの各終端に配置される。面66および68は、逆の勾配を有し、他のセグメント上の同様の面と対向して嵌合すると、継手によって連結されている配管要素の縦軸に対して実質的に垂直な軸70周りで互いに相対的に反対方向で回転させる。接続部材72および74は、継手セグメント52の反対側の終端に配置される。この例において、接続部材は、配管要素にわたって2つの継手セグメントを接続するためのボルトおよびナットといった締め付け具を受け入れるように適応される開口部76を有するラグを備える。
【0013】
図4および5で示される実施形態において、空洞58は、接続部材70および72の間に延伸する基準線80に対して回転軸70周りで測定される回転角78の角度方向を有する。空洞58の回転角78は、基準線80に平行な線81に対する側壁60および62の角度82によって規定される。回転角78は、実際的な設計で4°未満であることが好ましく、継手の大きさおよび継手セグメントの回転角度に応じて、1/4°と4°との間の範囲を取る場合もある。回転角78は、他の継手セグメントと嵌合する際の継手セグメント52の相対回転の方向に対して逆方向に向けられる。こういった回転角の配置によって、配管要素の縦軸に対して実質的に垂直な(すなわち、基準線80と同列の)封止部材は、継手セグメントが軸70周りで回転する際の側壁60および62と後壁64との相互作用でねじれないように、継手セグメントの回転を相殺する。このように、継手セグメントは配管要素および封止部材に対して回転するが、封止部材が空洞内で実質的に直接受け入れられ、回転の結果、側壁の1つと強制的に接触させられてねじれないように、空洞58には角度が付けられる。
【0014】
継手セグメント52が、図1および2で示されるものと同様の方式で封止部材および配管要素を取り巻いて互いに取り付けられる場合、封止部材を嵌合して上述のとおり角度を付けて設けられる空洞の側壁によって最初に反対方向にねじられる。セグメントが配管要素に向けて動かされると、アーチ状面54および56は、セグメントの最初のねじれのために、配管要素にある溝と当初同列にならない場合もある。結果として、アーチ状面が適切に溝と嵌合しない場合もある。このようなずれの危険性を減らすために、配管要素にある溝と最初に接触すると考えられるアーチ状面54および56の外領域83に面取りを行うのが有利である。
【0015】
図6および7で示される他の継手セグメントの実施形態84において、空洞86は複数の部分に分割される。この例において、セグメント84の反対側の終端に配置される2つの終端部分88および90と、終端部分の間に配置される中間部分92という3つの部分がある。3つの部分がある場合、各終端部分が約45°の角度94をなし、中間部分が約90°の角度96をなすのが有利である。他の角度分布も同様に可能である。
【0016】
空洞86の終端部分88および90は、その角度方向によって中間部分92から区別される。好ましくは、終端部分88および90が、約6°未満、さらに好ましくは、約1/4°と約6°との間の各回転角98および100を有する一方、中間部分92は本明細書で規定される角度をなさない。終端部分の回転角98および100が同じ大きさおよび勾配を有するのが好ましい。
【0017】
継手セグメントは、好ましくは延性鋳鉄から鋳造されるが、プラスチックで成型されるか、あるいは金属ビレットから機械加工することも可能である。鋳造後に機械加工するよりも、セグメントの鋳造中に空洞の角度方向を与えるのが有利である。複数部分を有する構造は、継手セグメントの鋳造のためのパターンを準備する点で有利である。これは、配管要素の形状に一致させるために変形させる継手にとって特に有利である。軸70周りで回転中のセグメントの直線方向の動きが各終端で最大になることから、終端部分のみに角度を付け、影響を受けない中間部分をそのままにしておくことも可能である。中間部分の
動きが比較的限定されていることで、回転軸からさらに離れていて大きな距離を移動する終端部分よりも封止部材へのねじれ効果が少なくなる傾向がある。
【0018】
本明細書で示される継手の例は、2つのセグメントと、セグメントの相対的な回転をもたらすために角度を付けて設けられる面とを有するが、セグメントが継手面から離れて互いに相対的に回転する何らかのスタイルの継手で封止部材の変形を防ぐために角度を付けた空洞も適用可能である。さらなる例として、4つ以上のセグメントと、相対回転を行うさまざまな手段を有する継手とを有する継手もある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来技術による配管継手を用いる管。継手の断面図。
【図2】従来技術による配管継手の分解斜視図。
【図3】図2で示される配管継手の分解側面図。
【図4】本発明よる配管継手セグメントの正面図。
【図5】図4で示される配管継手セグメントの底面図。
【図6】本発明よる配管継手セグメントの他の実施形態の正面図。
【図7】図6で示される配管継手セグメントの底面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管要素を終端どうし固定する封止部材と、同封止部材に係合する一対の配管要素の終端部分とにわたって位置決め可能な相互接続可能な配管継手セグメントであって、前記各セグメントが、
前記配管要素の外面と接続する一対のアーチ状面と、
一方の継手セグメントを他方の継手セグメントに対して調節可能に接続する前記アーチ状面の反対側の終端に設けられ、前記セグメントを引くように調節可能に締め付けできる第1および第2接続部材と、
前記セグメントを、前記配管要素に対して直交する軸を中心に回転させる手段と、
前記アーチ状面間に設けられ、前記セグメントの外周面上において周方向に延び、前記軸に対して角度をなして設けられて前記封止部材を受け入れる凹面と、
を備えることを特徴とする、相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項2】
前記凹面が、4°未満の回転角を有することを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項3】
前記凹面が、1/4°と4°との間の回転角を有することを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項4】
前記回転角が、前記セグメントの回転に対して反対向きであることを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項5】
前記アーチ状面が、前記セグメントから径方向内側に向けて突出することを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項6】
前記アーチ状面が、前記セグメントに沿って実質的に連続することを特徴とする、請求項5に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項7】
前記凹面が、互いに離間して設けられる第1および第2側壁と前記側壁に取り付けられる後壁とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項8】
前記接続部材が、前記セグメントのおのおのの終端から外側に延在する一対の突起を備え、前記突起が、前記セグメントを互いに調節可能に接続する締め付け具を受け入れるように適応され、前記締め付け具が、前記セグメントの前記アーチ状面を引っ張って前記配管要素の前記外面と嵌合するように調節可能に締め付けできることを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項9】
前記突起のうち少なくとも1つが、前記締め付け具を受け入れるように適応される貫通開口部を有するラグを備えることを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項10】
前記回転手段が、前記第1および第2接続部材にそれぞれ隣接して設けられる第1および第2の角度をなす面を備え、前記角度をなす面が逆の勾配を有し、前記1つのセグメント上の前記角度をなす面が、前記他のセグメント上の角度をなす面と対向して位置決め可能であり、前記セグメントが引っ張られ、前記セグメントが、前記配管要素に対して実質的に垂直になるよう設けられる前記軸を中心に互いに相対的に回転すると互いに嵌合することを特徴とする、請求項1に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項11】
封止部材と配管要素を終端どうし固定する一対の前記配管要素の終端部分とにわたり位置決め可能な配管継手であって、前記配管継手が、
各継手セグメントが、前記配管要素の外面と接続する一対のアーチ状面を有する第1および第2継手セグメントと、
一方の継手セグメントを他方の継手セグメントに対して調節可能に接続するアーチ状面の反対側の終端に設けられ、前記接続部材が前記セグメントを引く調節可能に締め付けできる第1および第2接続部材と、
前記配管要素に対して直交する軸を中心に前記セグメントを相対的に回転させる手段と、
前記アーチ状面間に設けられ、前記セグメントの外周面上を周方向に延び、前記軸に対して角度をなして設けられて前記封止部材を受け入れる凹面と、
を備える配管継手。
【請求項12】
前記凹面が、4°未満の回転角を有することを特徴とする、請求項11に記載の配管継手。
【請求項13】
前記凹面が、1/4°と4°との間の回転角を有することを特徴とする、請求項11に記載の配管継手。
【請求項14】
前記回転角が、前記セグメントの回転に対して反対向きであることを特徴とする、請求項11に記載の配管継手。
【請求項15】
前記アーチ状面が、前記セグメントから径方向内側に向けて突出することを特徴とする、請求項11に記載の配管継手。
【請求項16】
前記アーチ状面が、前記セグメントに沿って連続することを特徴とする、請求項15に記載の配管継手。
【請求項17】
前記凹面が、互いに離間して設けられる第1および第2側壁と前記側壁に取り付けられる後壁とを備えることを特徴とする、請求項11に記載の配管継手。
【請求項18】
前記接続部材が、前記セグメントのおのおのの終端から外側に延在する一対の突起を備え、前記突起が、前記セグメントを互いに調節可能に接続する締め付け具を受け入れ、前記締め付け具が、前記セグメントを引っ張るように調節可能に締め付けできることを特徴とする、請求項11に記載の配管継手。
【請求項19】
前記突起のうち少なくとも1つが、前記締め付け具を受け入れるように適応される貫通開口部を有するラグを備えることを特徴とする、請求項18に記載の配管継手。
【請求項20】
前記封止部材と組み合わせて、前記封止部材が柔軟な弾性シールを備え、円環となる前記シールが、前記配管要素を受け入れる大きさの内径を有し、前記シールが、前記第1および第2継手セグメントの前記凹面内に設けられる、請求項11に記載の配管継手。
【請求項21】
前記回転手段が、前記各セグメントの前記第1および第2接続部材に隣接してそれぞれ設けられる第1および第2の角度をなす面を備え、各セグメントの前記角度をなす面が逆の勾配を有し、前記1つのセグメントの角度をなす面が、他のセグメント上の角度をなす面と対向して位置決めされ、前記セグメントが引っ張られ、前記配管要素に対して直交する軸を中心にセグメントが互いに相対的に回転すると、互いに係合することを特徴とする、請求項11に記載の配管継手。
【請求項22】
配管要素の対向終端部分を終端どうし固定する方法であって、前記配管要素の前記終端部分が円筒状輪郭の外面を有し、前記方法が、
互いに終端どうし取り付けられた一対の継手セグメントを有する配管継手を準備し、前記継手セグメントが、おのおの前記配管の外面と接続するように適応されるアーチ状面を有し、前記継手セグメントが、おのおの前記アーチ状面間に配置される凹面を有して前記セグメント周りで周方向に延在し、前記凹面が、封止部材を受け入れるように適応され、前記凹面が、前記配管要素に対して実質的に垂直になるように向けられた軸に対して角度をなして設けられるステップと、
前記配管要素の前記終端部分を前記セグメント間で位置決めするステップと、
前記継手セグメントを引っ張って前記配管要素の外面と嵌合させるステップと、
前記継手セグメントを相対的に互いに前記軸を中心に反対方向に回転させることで、前記空洞を前記配管要素に対して実質的に垂直に向けるステップと、
を含む方法。
【請求項23】
封止部材と配管要素を終端どうし固定する前記封止部材と嵌合する一対の前記配管要素の終端部分とにわたり、おのおの位置決め可能で相互接続可能な配管継手セグメントであって、前記各セグメントが、
前記配管要素の外面と接続するように適応される一対のアーチ状面と、
1つの継手セグメントを他の継手セグメントに対して調節可能に接続する前記アーチ状面の反対側の終端に設けられ、前記接続部材が、前記セグメントを引っ張るように調節可能に締め付けできる、第1および第2接続部材と、
第1および第2の角度をなす面が逆の勾配を有し、前記1つのセグメント上の前記角度をなす面が、前記他のセグメント上の角度をなす面と対向して位置決め可能であり、前記セグメントが引っ張られ、前記配管要素に対して実質的に垂直に設けられる前記軸を中心に前記セグメントが互いに相対的に回転すると、互いに嵌合する前記第1および第2接続部材にそれぞれ隣接して設けられる前記角度をなす面と、
前記アーチ状面間に設けられて前記セグメント周りで周方向に延在し、複数の部分に分割され、前記部分の内の少なくとも1つが前記封止部材を受け入れるように前記軸に対して角度をつけて設けられる凹面と、
を備えることを特徴とする相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項24】
前記凹面が、前記セグメントの反対側の終端に隣接してそれぞれ設けられる第1および第2終端部分と前記終端部分間に設けられる中間部分とに分割され、前記終端部分が、前記封止部材を受け入れるように前記軸に対して角度をなすように設けられることを特徴とする、請求項23に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項25】
前記終端部分が、おのおの45°の角度をなし、前記中間部分が、90°の角度をなすことを特徴とする、請求項24に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項26】
前記終端部分が、6°未満の回転角を有することを特徴とする、請求項24に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項27】
前記終端部分が、1/4°と6°との間の回転角を有することを特徴とする、請求項24に記載の相互接続可能な配管継手セグメント。
【請求項28】
封止部材と配管要素を終端どうし固定する一対の前記配管要素の終端部分とにわたり位置決め可能な配管継手であって、前記配管継手が、
各継手セグメントが前記配管要素の外面と接続するように適応される一対のアーチ状面を有する第1および第2継手セグメントと、
1つの継手セグメントを他の継手セグメントに調節可能に接続する前記アーチ状面の反
対側の終端に設けられ、前記接続部材が前記セグメントを引っ張るように調節可能に締め付けできる第1および第2接続部材と、
各セグメントの第1および第2の角度をなす面が逆の勾配を有し、前記1つのセグメント上の前記角度をなす面が、前記他のセグメント上の角度をなす面と対向して位置決めされ、前記セグメントが引っ張られ、前記配管要素に対して実質的に垂直に設けられる軸を中心に前記セグメントが互いに相対的に回転すると互いに嵌合する前記第1および第2接続部材にそれぞれ隣接して設けられる前記角度をなす面と、
前記アーチ状面間に設けられて前記セグメント周りで周方向に延在し、複数の部分に分割され、前記部分の内の少なくとも1つが前記封止部材を受け入れるように前記軸に対して角度をなして設けられる凹面と、
を備える、配管継手。
【請求項29】
前記凹面が、前記セグメントの反対側の終端に隣接してそれぞれ設けられる第1および第2終端部分と前記終端部分間に設けられる中間部分とに分割され、前記終端部分が、前記封止部材を受け入れるように前記軸に対して角度をなすように設けられることを特徴とする、請求項28に記載の配管継手。
【請求項30】
前記終端部分が、おのおの45°の角度をなし、前記中間部分が、90°の角度をなすことを特徴とする、請求項28に記載の配管継手。
【請求項31】
前記終端部分が、6°未満の回転角を有することを特徴とする、請求項28に記載の配管継手。
【請求項32】
前記終端部分が、1/4°と6°との間の回転角を有することを特徴とする、請求項28に記載の配管継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−513914(P2009−513914A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−537909(P2008−537909)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際出願番号】PCT/US2006/041626
【国際公開番号】WO2008/008088
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(503217015)ヴィクトリック カンパニー (19)
【Fターム(参考)】