説明

解体用カッター装置及びこれを備えた解体装置

【課題】切断片の落下を防止しながら切断対象物を切断することを可能にした解体用カッター装置及びこれを備えた解体装置を提供する。
【解決手段】開閉可能にフレーム15に軸支され、切断対象物Sを挟み込んで切断するための鋏状の一対のカッターアーム18、19を備えてなる解体用カッター装置10において、一対のカッターアーム18、19にそれぞれ一体に設けられ、切断対象物Sを挟み込んで切断するように一対のカッターアーム18、19を閉じるとともに切断対象物Sを挟み込んで保持する一対の保持部材24、25を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄骨、鉄筋、鉄板等を切断するための解体用カッター装置及びこれを備えた解体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造などの構造物を解体する際には、例えば、下部走行体上に旋回可能に上部旋回体を取り付けた機体本体と、機体本体に俯仰動可能に取り付けられた多関節構造の作業用アーム(ブーム、アーム)と、作業用アームの先端に取り付けられた解体用カッター装置(解体用アタッチメント)とを備えてなる解体機(解体装置)が多用されている。
【0003】
また、解体用カッター装置は、作業用アームの先端に軸着される上部フレームと、上部フレームに旋回ベアリングを介して回転自在に取り付けた下部フレームと、下部フレームの先端にアーム連結ピンで回動可能に取り付けられ、油圧シリンダの伸縮駆動によってアーム連結ピンを中心に開閉可能に設けられた鋏状の一対のカッターアーム(切断刃)とを備えて構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
この解体用カッター装置では、油圧シリンダを伸縮駆動して一対のカッターアームを開閉し、鉄骨、鉄筋、鉄板等の切断対象物を一対のカッターアームで挟み込むことによって切断することができる。そして、解体機の機体本体を走行、旋回させ、また、作業用アームを俯仰動させて順次所定位置に解体用カッター装置を配置し、一対のカッターアームを開閉して切断対象物を順次切断してゆくことにより、構造物を解体することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−187015号公報
【特許文献2】特開2010−112003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の解体用カッター装置では、鉄骨、鉄筋、鉄板等の切断対象物を一対のカッターアームで挟み込んで切断するとともに、切断片(切断した切断対象物)が落下してしまう。このため、従来、解体作業時には、別途足場をかけるなどして切断片を回収できるようにし、この切断片の落下を防止するための対策に多大な労力とコストを要していた。
【0007】
また、構造物の外周に足場をかけることができず、切断片の落下を防止する対策を講じること自体が困難な場合も多々ある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、切断片の落下を防止しながら切断対象物を切断することを可能にした解体用カッター装置及びこれを備えた解体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
【0010】
本発明の解体用カッター装置は、開閉可能にフレームに軸支され、構造物の構成要素である切断対象物を挟み込んで切断するための鋏状の一対のカッターアームを備えてなる解体用カッター装置において、前記一対のカッターアームにそれぞれ一体に設けられ、切断対象物を挟み込んで切断するように前記一対のカッターアームを閉じるとともに前記切断対象物を挟み込んで保持する一対の保持部材を備えていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の解体用カッター装置においては、前記一対の保持部材が弾性体を用いて形成されていることが望ましい。
【0012】
本発明の解体装置は、上記のいずれかの解体用カッター装置と、該解体用カッター装置が一体に取り付けられる吊り下げ支持部材とを備え、前記吊り下げ支持部材に複数のワイヤーロープを接続して吊り下げ支持され、前記ワイヤーロープの長さを調節して前記解体用カッター装置の位置及び/又は向きを調節するように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の解体用カッター装置においては、構造物の構成要素である鉄骨、鉄筋、鉄板等の切断対象物を挟み込むように一対のカッターアームを閉じてゆき、一対のカッターアームで切断対象物を切断するとともに、切断した切断対象物の切断片を一対の保持部材で挟み込んで保持することができる。これにより、解体作業時に足場をかけるなどして切断対象物を回収する対策を別途設けることを不要にして、確実に切断片が落下することを防止することができる。
【0014】
また、本発明の解体用カッター装置においては、一対の保持部材がゴムなどの弾性体を用いて形成されていることで、一対の保持部材が切断対象物を挟み込むとともに弾性変形して密着し、該一対の保持部材で確実且つ強固に切断対象物を挟持することができる。すなわち、切断対象物の形状、向きなどが一定でなくても一対の保持部材が弾性変形し、所定の押圧力をもって切断対象物を挟持することができ、確実且つ強固に切断対象物を一対の保持部材で保持することが可能になる。
【0015】
さらに、本発明の解体装置においては、解体用カッター装置が一体に取り付けられる吊り下げ支持部材に複数のワイヤーロープを接続し、これら複数のワイヤーロープの長さを選択的に調節することによって、吊り下げ支持部材の水平方向、上下方向の傾きや、吊り下げ支持部材の回転角度を調節することができ、ひいては解体用カッター装置の位置及び/又は向きを調節することができる。これにより、クレーンなどで吊り下げた解体装置によって、言い換えればクレーンなどを用いて、切断片の落下を防止しつつ切断対象物を切断し、構造物を解体することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る解体装置を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る解体装置を示す図である(図1のX1−X1線矢視図)。
【図3】本発明の一実施形態に係る解体装置を示す図である(図1のX1−X1線矢視図)。
【図4】本発明の一実施形態に係る解体装置の解体装置本体部を示す図である。
【図5】図4のX1−X1線矢視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る解体用カッター装置を示す図であり、一対のカッターアームを開いた状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る解体用カッター装置を示す図であり、一対のカッターアームを閉じた状態を示す図である。
【図8】図7のX1−X1線矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係る解体用カッター装置及びこれを備えた解体装置について説明する。
【0018】
はじめに、本実施形態の解体装置Aは、図1から図3に示すように、クレーンのフック1に接続した複数のワイヤーロープ2で吊り下げ支持される駆動操作部3と、駆動操作部3に接続した複数のワイヤーロープ4で吊り下げ支持される解体装置本体部5とを備え、クレーンで吊り下げて使用するように構成されている。
【0019】
駆動操作部3は、後述する解体用カッター装置10等の駆動操作を行うためのものであり、枠体7に発電機、油圧ポンプ、パワーユニットなどを一体に設置して構成されている。また、この駆動操作部3は、枠体7に複数のワイヤーロープ2を接続し、発電機、油圧ポンプ、パワーユニットなどを設置した枠体の設置面が略水平になるようにしてクレーンに吊り下げ支持される。
【0020】
一方、解体装置本体部5は、図4及び図5(図1から図3参照)に示すように、駆動操作部3に繋がる複数のワイヤーロープ4を接続する吊り下げ支持部材11と、吊り下げ支持部材11に一体に取り付けられた解体用カッター装置10とを備えている。
【0021】
本実施形態の吊り下げ支持部材11は、例えば鉄骨を用いて形成され、棒状の柄部12と、柄部12の軸線O1方向(延設方向)先端側に設けられ、一端を柄部12に接続し、柄部12を間に両外側に延設された張出部13とを備えて形成されている。また、柄部12の後端側には、吊り下げ支持した際にバランスをとりやすくするための錘14が取り付けられている。
【0022】
そして、この吊り下げ支持部材11は、図1から図3に示すように、例えば張出部13の両先端側、柄部12の先端側、略中央、後端側にワイヤーロープ4を接続し、これら複数のワイヤーロープ4によって吊り下げ支持される。また、各ワイヤーロープ4は、駆動操作部3での操作により、その長さを伸縮調節することができる。これにより、解体装置本体部5は、各ワイヤーロープ4の長さを適宜調節することによって、柄部12(吊り下げ支持部材11)ひいては柄部12に一体に取り付けられた解体用カッター装置10の水平方向、上下方向の傾斜角度、柄部12の軸線O1中心の回転角度を調節できるように構成されている。
【0023】
解体用カッター装置10は、図6から図8(図1から図5参照)に示すように、吊り下げ支持部材11の柄部12の先端に一体に取り付けられるフレーム15と、フレーム15の先端にアーム連結ピン16で回動可能に支持され、油圧シリンダ17の駆動によってアーム連結ピン16を中心に回動して開閉可能に設けられた鋏状の一対のカッターアーム18、19とを備えている。なお、従来の解体用カッター装置と同様に、上部フレームと、上部フレームに旋回ベアリングによって回転自在に取り付けて支持された下部フレームとによってフレーム15を構成するようにしてもよい。
【0024】
さらに、本実施形態の解体用カッター装置10においては、アーム連結ピン16の中心軸線O2方向の一方向を向く各カッターアーム18、19の一面18a、19aに下端を接続し、前記一面18a、19aに直交する方向に突設されたブラケット20、21と、各ブラケット20、21に着脱可能に取り付けられた弾性体22、23とからなる一対の保持部材24、25が設けられている。
【0025】
また、ブラケット20、21は、図8に示すように、各カッターアーム18、19の切断刃18b、19b側の一側面20a、21aがカッターアーム18、19の一面18a、19aに直交するように形成されている。さらに、この一側面20a、21aに一端を接続し、カッターアーム18、19の切断刃18b、19b側に向けて突出し、上下方向に所定の間隔をあけて配設された一対の取付部(20bと20c、21bと21c)を備えて形成されている。また、これら取付部20b、20c、21b、21cには、上下方向に貫通する挿通孔が形成されている。
【0026】
弾性体22、23は、例えばウレタン系のゴムであり、方形ブロック状(立方体)として形成されるとともに、内部に中空部を備えて形成されている。さらに、弾性体22、23は、その一面から他面に貫通する挿通孔を備えて形成されている。そして、この弾性体22、23は、ブラケット20、21の一対の取付部(20bと20c、21bと21c)の間に挿入設置するとともに、互いに連通した一対の取付部(20bと20c、21bと21c)と弾性体22、23の挿通孔にボルト26を挿通し、ナット27を締結することによって、ブラケット20、21に着脱可能に取り付けられている。また、このとき、図7及び図8に示すように、一対のカッターアーム18、19を閉じた状態で、各カッターアーム18、19に取り付けた一対の弾性体22、23の互いの側面22a、23a同士が密着、あるいは所定の隙間をあけて対向するように、各弾性体22、23(各ブラケット20、21)の形状や位置が設定されている。
【0027】
そして、本実施形態の解体装置本体部5は、図5に示すように、解体用カッター装置10のカッターアーム18、19の一面18a、19a、切断刃18b、19bの延設方向に沿う中心軸線O3の延長線と、吊り下げ支持部材11の柄部12の中心軸線O1の延長線とが所定の角度で交差するようにして、吊り下げ支持部材11の柄部12の先端に解体用カッター装置10が一体に取り付けられている。
【0028】
また、本実施形態の解体装置Aでは、図2及び図3に示すように、駆動操作部3の油圧ポンプと解体用カッター装置10の油圧シリンダ17に油圧ホース28が接続されている。さらに、解体用カッター装置10には、一対のカッターアーム18、19、保持部材24、25等のリアルタイム画像を例えば3方向から撮影するためのカメラ(不図示)が設けられ、駆動操作部3に設けたモニターで撮影画像を確認しながら解体用カッター装置10等の駆動操作が行えるようになっている。
【0029】
次に、上記構成からなる本実施形態の解体用カッター装置10及びこれを備えた解体装置Aを用いて構造物の構成要素である鉄骨、鉄筋、鉄板等の切断対象物Sを切断する方法(構造物を解体する方法)について説明するとともに、本実施形態の解体用カッター装置10及び解体装置Aの作用及び効果について説明する。
【0030】
鉄骨造等の構造物を解体する際には、図1から図3に示すように、はじめに、駆動操作部3とクレーンのフック1に複数のワイヤーロープ2を接続するとともに、クレーンを駆動して駆動操作部3を吊り上げる。また、このとき、駆動操作部3と解体装置本体部5の吊り下げ支持部材11に複数のワイヤーロープ4を接続し、クレーンによって駆動操作部3とともに解体装置本体部5を吊り上げる。
【0031】
そして、クレーンを駆動し、また、駆動操作部3と解体装置本体部5に接続された複数のワイヤーロープ2、4の長さを適宜選択的に伸縮させることによって、解体装置本体部5ひいては解体用カッター装置10の位置、向きを調節する。このようにして解体用カッター装置10で切断する鉄骨等の切断対象物Sに対して解体用カッター装置10の位置を合わせる。また、図6に示すように、このとき、油圧シリンダ17を駆動させて解体用カッター装置10の一対のカッターアーム18、19を開き、一対のカッターアーム18、19の間に切断対象物Sの切断位置が配されるように位置合わせを行う。
【0032】
次に、一対のカッターアーム18、19が閉じるように駆動操作し、切断対象物Sを一対のカッターアーム18、19で挟み込むとともに切断する(図6から図8参照)。本実施形態では、このとき、各カッターアーム18、19の一面18a、19a側に保持部材24、25が設けられ、一対のカッターアーム18、19を閉じて切断対象物Sを切断するとともに、各カッターアーム18、19に設けた一対の保持部材24、25によって切断片が挟み込まれて保持される。
【0033】
また、一対の保持部材24、25がゴムなどの弾性体22、23を用いて形成されているため、一対の弾性体22、23が切断対象物Sに当接して押圧されるとともに弾性変形し、これら一対の弾性体22、23が切断対象物Sに密着する。すなわち、切断対象物Sの形状、向きなどが一定でなくても一対の保持部材24、25の弾性体22、23が弾性変形することで、確実に所定の押圧力をもって切断対象物Sが挟持され、切断対象物Sが切断された段階で確実に切断片が一対の保持部材24、25に保持される。
【0034】
そして、切断対象物Sを切断した段階で、クレーン操作、ワイヤーロープ2、4の伸縮操作によって解体装置本体部5を所定の位置に吊り下ろすとともに一対のカッターアーム18、19を開くことで、一対の保持部材24、25による挟持状態が解除され、切断片が廃棄される。
【0035】
このように切断対象物Sを切断するとともに切断片が一対の保持部材24、25で保持されるため、従来のように解体作業時に足場をかけるなどして切断対象物Sを回収する対策を別途設けなくても、切断対象物Sを切断した切断片が落下することがなく、安全性を確保して解体作業が行えることになる。
【0036】
したがって、本実施形態の本実施形態の解体用カッター装置10及び解体装置Aにおいては、切断対象物Sを挟み込むように一対のカッターアーム18、19を閉じてゆき、一対のカッターアーム18、19で切断対象物Sを切断するとともに、切断した切断対象物Sの切断片を一対の保持部材24、25で挟み込んで保持することができる。これにより、解体作業時に足場をかけるなどして切断対象物Sを回収する対策を別途設けることを不要にして、確実に切断片が落下することを防止することができる。
【0037】
また、一対の保持部材24、25がゴムなどの弾性体22、23を用いて形成されていることで、切断対象物Sを挟み込むとともに弾性体22、23が弾性変形して密着し、一対の保持部材24、25で確実且つ強固に切断対象物Sを挟持することができる。すなわち、切断対象物Sの形状、向きなどが一定でなくても一対の弾性体22、23が弾性変形し、所定の押圧力をもって切断対象物Sを挟持することができ、確実且つ強固に切断対象物Sを一対の保持部材24、25で保持することが可能になる。
【0038】
さらに、本実施形態の解体装置Aにおいては、解体用カッター装置10が一体に取り付けられる吊り下げ支持部材11に複数のワイヤーロープ4を接続し、これら複数のワイヤーロープ4の長さを選択的に調節することによって、吊り下げ支持部材11の水平方向、上下方向の傾きや、吊り下げ支持部材11の回転角度を調節することができ、ひいては解体用カッター装置10の位置及び/又は向きを調節することができる。これにより、クレーンなどを用いて解体装置Aを吊り下げ、この吊り下げ式の解体装置Aによって切断片の落下を防止しつつ切断対象物Sを切断し、構造物を解体することが可能になる。
【0039】
以上、本発明に係る解体用カッター装置及び解体装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0040】
例えば、本実施形態では、解体用カッター装置10が柄部12と張出部13からなる吊り下げ支持部材11の先端に取り付けられ、クレーンに繋がる複数のワイヤーロープ4を吊り下げ支持部材11に接続して使用するように説明を行ったが、勿論、本発明にかかる解体用カッター装置は、従来のように、機体本体に俯仰動可能に取り付けられた多関節構造の作業用アームの先端に、解体用アタッチメントとして取り付けて使用してもよい。すなわち、本発明にかかる解体用カッター装置は、これを取り付ける建設作業機の種類を特に限定する必要はない。
【符号の説明】
【0041】
1 クレーンのフック
2 ワイヤーロープ
3 駆動操作部
4 ワイヤーロープ
5 解体装置本体部
7 枠体
10 解体用カッター装置
11 吊り下げ支持部材
12 柄部
13 張出部
14 錘
15 フレーム
16 アーム連結ピン
17 油圧シリンダ
18 カッターアーム
18a 一面
18b 切断刃
19 カッターアーム
19a 一面
19b 切断刃
20 ブラケット
20a 一側面
20b 取付部
20c 取付部
21 ブラケット
21a 一側面
21b 取付部
21c 取付部
22 弾性体
22a 側面
23 弾性体
23a 側面
24 保持部材
25 保持部材
26 ボルト
27 ナット
28 油圧ホース
A 解体装置
O1 柄部の軸線
O2 アーム連結ピンの中心軸線
O3 解体用カッター装置の中心軸線
S 切断対象物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能にフレームに軸支され、構造物の構成要素である切断対象物を挟み込んで切断するための鋏状の一対のカッターアームを備えてなる解体用カッター装置において、
前記一対のカッターアームにそれぞれ一体に設けられ、切断対象物を挟み込んで切断するように前記一対のカッターアームを閉じるとともに前記切断対象物を挟み込んで保持する一対の保持部材を備えていることを特徴とする解体用カッター装置。
【請求項2】
請求項1記載の解体用カッター装置において、
前記一対の保持部材が弾性体を用いて形成されていることを特徴とする解体用カッター装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の解体用カッター装置と、該解体用カッター装置が一体に取り付けられる吊り下げ支持部材とを備え、
前記吊り下げ支持部材に複数のワイヤーロープを接続して吊り下げ支持され、前記ワイヤーロープの長さを調節して前記解体用カッター装置の位置及び/又は向きを調節するように構成されていることを特徴とする解体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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