説明

解放可能な固定装置およびそれを用いる方法

2つ以上の機械的要素を離脱可能に固定する固定装置が提供される。この固定装置(20)は、1つの機械的要素に取り付けられ得、そして少なくとも1つのさらなる機械的要素に接するアバットメント面(160)を含む。この少なくとも1つのさらなる機械的要素および上記固定装置(20)によって互いに対して奏される力は、この固定装置をロック位置に維持するために供される。この固定装置は、固定装置(20)の下に少なくとも部分的に延びる突出部分を含むロック部材(170)、および少なくとも1つの機械的要素を含み得る。引っ張りリング(180)がロック部材(170)を回転するように提供され得、そして固定されている上記機械的要素を解放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般に、2つ以上の機械的要素を解放可能に固定する固定デバイス、および操作の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
機械的要素を固定するためのデバイスは公知である。このようなデバイスは、クランプ、ナットおよびボルト、ネジ、ステープル、リベットなどを含む。これらデバイスのいくつかは、複数の機械的要素を特定の関係に維持することを必要とし、これらの機械的要素が所望の様式で固定されることを確実にする。これは、これら機械的要素を固定する操作者がただ一人であるとき困難であり得る。例えば、操作者は、ナットをボルトに対して回転するために、片方の手および/または道具でボルトを、他方の手または道具を用いながら道具を保持することが要求され得る。これは、ボルトおよびナットの位置に依存して厄介であり得る。
【0003】
さらなるデバイスが、所望の位置に機械的要素を維持する際に、操作者を支援するために要求され得る。例えば、上記要素を、要求された固定位置に配向することは困難であり得る。従って、操作者は、1つ以上の機械的要素を所望の位置に維持する際に、支援するその他のデバイスを必要とし得る。このようなさらなるデバイスは、クランプ、プライアーまたはその他の握るデバイスを含み得る。さらなる欠点は、上記構成要素を固定するために必要な時間長さ、滑り、および望むように上記機械的要素を固定する作業のために十分なスペースの必要性を含む。
【0004】
さらに、操作のために複雑さ、または器用さを必要とする固定要素の操作は、スピードが所望される場合用いることが元気づけられ得ない。例えば、固定装置のネジおよびナットタイプは、比較的短い時間がこのネジおよびナット機構を操作するために要求される場合でさえ、使用することが元気づけられない。なぜなら、それは、ポルト上をナットが辿ること、そして次に、この機構を固定するためにナット(またはボルト)を回転することを必要とするからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、必要に応じて自己配向性であり、そして操作および解放することが比較的容易である固定装置に対する必要性が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、公知の固定装置の欠点を、相対的に固定された配向で2つ以上の機械的要素を解放可能に固定する固定システムを提供することによって、大きく軽減する。本発明の1つの実施形態は、折畳み可能な自転車とともに用いられ得、その要素の1つ以上を解放可能に固定する固定装置を含む。しかし、この装置は、任意のタイプの要素を解放可能に固定するために用いられ得ることを認識すべきである。
【0007】
この固定装置は、実質的に剛直性の部材を含み、これは、本明細書中では、プレートまたはヒンジのあるプレートと称される。このプレート部材は、ヒンジアセンブリを用いることのような機械的要素の少なくとも1つの上に回転可能または旋回可能に取り付けられる。このプレートは、アバットメント面を有する。このプレートのアバットメント面は、固定されている1つ以上の構成要素(プレートがヒンジによって取り付けられる構成要素(単数または複数)以外)の対応する係合面を係合するように適合されている。好ましくは、上記固定装置は、上記プレートを係合された位置に向かって付勢する付勢機構を含む。
【0008】
本発明の別の局面は、上記プレートおよび上記構成要素をロックされた位置に固定するロックアセンブリである。このロックアセンブリはロック部材を含み得、これは、それから延びる係合部分を含む。この係合部分は、ロックまたは固定された位置で、上記アバットメント面の少なくとも1つの一部分と重複する。そのようにして、上記係合面(単数または複数)および対応するアバットメント面(単数または複数)はその場に保持される。同様に、ロック位置では、好ましくは、上記アバットメント面および対応する係合面は、互いに対して向かい側および対抗する力を奏し、それによって自己配向付勢力を生じる。ロック部材付勢アセンブリが、必要に応じて提供され、上記ロック部材を固定位置に付勢する。
【0009】
本発明の別の局面では、上記固定装置は、上記ロック部材を、その係合部分から対応するアバットメント面を取り除くように回転することにより外すように作動される。次いで、上記ヒンジのあるプレートは、そのヒンジの周りを、上記アバットメント面(単数または複数)および対応する係合面(単数または複数)が互いから除かれるように回転される。
【0010】
本発明の1つの実施形態では、上記固定装置は、折畳み可能な自転車の2つ以上の構成要素を固定するために用いられる。例えば、ヒンジのあるプレートは、ヒンジアセンブリによって、シートチューブに隣接する折畳み可能な自転車の1つ以上のトップチューブに回転可能に取り付けられる。このヒンジのあるプレートは、このトップチューブ(単数ままたは複数)に、このヒンジプレートが上記固定された位置から除かれる位置(クリア(clear))、すなわち、ロックされない位置まで回転され得るように固定される。この実施形態におけるロック部材は、旋回アセンブリによってヒンジのあるプレートに回転可能に取り付けられる。上記ロック部材は、上記固定装置が固定位置にあるとき、上記係合部分が、上記ヒンジのあるプレートのアバットメント面の少なくとも1つの下に少なくとも部分的に延びるように、突出係合部分を含む。上記ロック部材はまた、上記ロック部材の係合部分をロック位置に向かう方向に付勢する付勢アセンブリを含む。上記ロック部材はまた、引っ張りリングのようなひっかけ構造を取り付け得る。この引っ張りリングは、操作者が、ロックされた位置とロックされない位置との間の旋回について上記ロック部材を回転することを可能にする。折畳み可能な自転車のシートステイを解放可能に固定するために、ヒンジのあるプレートのアバットメント面は、折畳み可能な自転車のシートステイ(単数または複数)の端部で対応する係合面と嵌合するように整列される。このヒンジのあるプレートは、シースステイの端部に向かって下方に移動される。アバットメント部分とシートステイ(単数または複数)の対応する係合面とによって互いに対して奏される力は、上記固定装置をその場にロックするために供される。好ましい実施形態では、これらの面は、それらの相対的位置をさらに固定および配向するように、垂直をわずかに離れて角度をなす。上記固定装置を解放するために、操作者は、必要に応じて、上記ロック部材を、上記係合部分が上記ヒンジのあるプレートの下にもはやなくなるまで、上記ヒンジのあるプレートから離れる方向に回転する。上記ロック部材およびヒンジのあるプレートはともに非ロック方向(例えば、上方)に方向付けられ、このヒンジのあるプレートを、そのヒンジの周りで、外れた位置まで回転させる。これは、上記ヒンジのあるプレートのアバットメント面(単数または複数)が、シートステイの対応する面(単数または複数)から除かれるようにし、これらシールステイが移動することを可能にする。従って、上記シートステイは、折畳み可能な自転車のトップチューブ(単数または複数)および/またはシートおよび/またはシートチューブおよび/またはフレームに固定された関係で解放可能に固定されることが観察される。
【0011】
本発明の好ましい実施形態は、折畳み可能な自転車と組み合わせて用いられるが、本発明は、2つ以上の機械的要素を解放可能に固定されることが所望される任意の構造について用いられ得ることが認識されるべきである。例えば、この取り付け装置は、2つ以上の機械的要素が解放可能に固定され得る、折畳み可能なオートバイ、ストローラー、台車、ボックスカバー、コンテナドアロック、特殊家具、窓、ドア、軍装備、飛行機またはその他の適用において、複数の構成要素を解放可能に固定するために用いられ得る。
【0012】
上記固定装置は、好ましくは、任意の道具を用いることのない操作のための構造であり、そして2つ以上の機械的要素を所望の位置に固定してロックし得る。
【0013】
本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、添付の図面とともに、本発明の以下の詳細な説明の査察から認識され、これら図面では、全体を通じて、同様の参照番号は同様のパーツに言及する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(発明の詳細な説明)
以下の段落では、本発明は、図面を参照して例示によって詳細に説明される。この説明を通じて、示される好ましい実施形態および実施例は、本発明の制限としてよりむしろ、見本として考慮されるべきである。本明細書で用いられるとき、「本発明」は、本明細書中に記載される実施形態および任意の等価物の1つをいう。この書類の全体を通じ「本発明」の種々の特徴(単数または複数)への参照は、すべての請求項に記載の実施形態または方法が参照された特徴(単数または複数)を含まなければならないことは意味しない。
【0015】
本発明は、2つ以上の機械的要素を解放可能に固定する固定装置(「アセンブリ」とも呼ばれる)に関する。本発明の1つの実施形態によれば、この固定装置は、折畳み可能な自転車の部分を互いに解放可能に固定するために用いられ得る。しかし、本発明の固定装置は、2つ以上の要素を互いに固定されることが所望される任意の適用で用いられ得ることが注記されるべきである。この固定装置の適用の例は、2つ以上の機械的要素が解放可能に固定され得る、オートバイ、ストローラー、台車、ボックスカバー、コンテナドアロック、特殊家具、窓、ドア、軍装備、飛行機またはその他の適用において要素を固定することにある。
【0016】
本発明の固定装置20の1つの例を含む折畳み可能な自転車10の例は、図1に示される。この折畳み可能な自転車10は、任意の構成を有し得る。1つの例として、この自転車は、必要に応じて空間的に分離されたチューブ30A、30Bを含み得る随意のダウンチューブ30のようなフレーム要素を含むフレーム、シート45の下でかつその中にシートポスト48がスライド可能に適合し得るチューブに対応するシートチューブ40、必要に応じて分離されたトップチューブを含むトップチューブアセンブリ50、およびベアリングチューブ60を有する。トップチューブ50の1つの端部は、ダウンチューブアセンブリ30の1つの端部のように、ベアリングチューブ60に取り付けられる。単一のダウンチューブ30が用いられる場合、この単一のダウンチューブは、分割ダウンチューブを生成する効果と同様に中央に分割が提供され得る。この分割は、前部車輪が折り畳まれた位置にあるとき、この折畳み可能な自転車10の車輪を収容するような形態であり得る。
【0017】
この折畳み可能な自転車10はまた、折畳み可能なハンドルバーアセンブリ70を含み得る。このハンドルバーアセンブリは、前部車輪アセンブリ80がそうであるように、ベアリングチューブ60に回転可能に取り付けられる。必要に応じて、この前部車輪アセンブリ80は、前部車輪85が、それが図1に示される非折畳み位置にあるより、ダウンチューブ30により緊密な近接にもたらすような特定の様式で折畳み可能である。1つの実施形態では、上記前部車輪アセンブリ80は、前部車輪85が、2つのチューブ30Aと30Bとの間のような、ダウンチューブ30に隣接して位置決めされ得るように折畳み可能である。ダウンチューブ30A、30Bは、好ましくは、それらの間にギャップを有し、これは、折畳み可能な前部車輪アセンブリ80の前部車輪を収容するに十分広い。折畳み可能な後部車輪アセンブリ90がまた提供され、これは、後部車輪95が、それが非折畳み位置にあるときよりシートチューブ40により緊密に移動されるように折畳み可能である。単一のトップチューブ50が図1に示されるが、空間的に分離されたトップチューブもまた用いられ得る。この折畳み可能な後部車輪アセンブリ90は、1つ以上のシートステイ100A、100Bを含み得る。
【0018】
本明細書で論議される例では、固定装置20は、シートステイアセンブリ100(「シートステイ」100、100Aおよび/または100B、または「シートステイ」とも呼ばれる)を、シートチューブ40および/またはトップチューブアセンブリ50および/またはダウンチューブアセンブリ30においてのように、自転車フレームに解放可能に固定するために用いられる。この特定の実施形態の操作の簡単な要旨では、後部車輪アセンブリ90を折り畳むために、固定装置20は、シートステイアセンブリ100を、自転車のフレーム(およびシートチューブ40および/またはトップチューブアセンブリ50)に固定された関係の連結から解放するように操作され、車輪95を旋回位置(参照番号105で示されるように)から折畳み位置に回転することを可能にする。自転車10を乗車位置に回復するために、シートステイ100Aおよび100Bは、固定装置20を用いて固定位置に回復され得る。旋回位置は、後部車輪が自転車のフレームに対して移動され得る任意の位置に位置され得ることが注目されるべきである。
【0019】
図2は、本発明の1つの実施形態による、折畳み可能な自転車10と組み合わせて用いられる、ロック位置にある解放可能な固定装置20の実施形態の側面図である。この固定装置20は、固定部材110を含み、これはまた、「剛直性部材」、「プレート」、「プレート部材」または「ヒンジのあるプレート部材」と称される。この固定部材110は、固定装置20を固定し、そして代表的または予期される使用の間に付与される力に耐えるに十分な構造的強度をもつ任意の要素をいう。本明細書では、構造の特定の例が用いられるが、その他の構造形状および配列が用いられ得ることが理解されるべきである。このヒンジのあるプレート部材110は、必要に応じて、高くなった部分120、および第1のアイレット130とも呼ばれる付勢アセンブリ取り付け位置130、ロック部材170を含むロックアセンブリ、および係合面180(示される実施形態では、「引っ張りリング」とも呼ばれる)を有する。シートチューブ40は、必要に応じて、付勢アセンブリ取り付け位置200を有し、これは、第2のアイレット200と称される。折畳み可能な自転車10は、任意の公知のシートクランプ210およびシート45を含み得る。この折畳み可能な自転車10はまた、必要に応じて湾曲したコネクター部分230を有する1つ以上のシートステイ100を含み得る。このコネクター230は、取り付けロッド240を係合する。この取り付けロッド240は、好ましくは、その他の固定デバイスおよび位置が用いられ得るけれども、例えば、溶接により折畳み可能な自転車10のシートチューブ40に固定される。
【0020】
ヒンジアセンブリ150は、固定装置20によって固定されている1つ以上の要素にプレート110を回転可能または旋回可能に取り付けるために提供される。折り畳み可能な自転車の実施形態では、このヒンジアセンブリ150は、プレート110を、トップチューブ50、シートチューブ40またはダウンチューブアセンブリ30の1つ以上の上になどのように、自転車10のフレームに固定するために用いられる。例示の実施形態では、ヒンジアセンブリ150は、ヒンジによりプレート110をトップチューブアセンブリ50に連結する。ヒンジ150は、ヒンジのあるプレート110を、以下により詳細に記載されるように、トップチューブ50に向かう方向、および離れる方向に回転する。
【0021】
付勢アセンブリは、プレート110を、所望の、すなわち、ロック位置に付勢するために提供される。例示の実施形態では、スプリング140を用いて付勢力が提供されるが、直線状スプリングまたは捩れスプリリグ(リーフスプリング)、磁気要素など、任意の形態の付勢デバイスが用いられ得ることが理解されるべきである。例示の実施形態では、このプレート110は、付勢部材、すなわち、スプリング140の1つの端部のために取り付け位置を含む。このスプリングは、プレート110に、高くなった部分120上に位置する第1のアイレット130とも称される第1のアパーチャに取り付けられる。付勢アセンブリは、所望の方向にプレート110を付勢するために十分な付勢力を提供し得る任意の場所(単数または複数)でこのプレート110とリンクするように位置され得ることが理解されるべきである。例示の実施形態では、このスプリング140は、シートチューブ40に、このスプリングの別の端部で係留される。ここで再び、この付勢アセンブリを係留するために十分な係留強度が適切に提供されるような、任意の所望の係留位置が用いられ得ることが理解されるべきである。例示の実施形態では、このスプリングは、シートチューブ40上の取り付け位置200で取り付けられる。この取り付け位置200のアイレットは、第2のアイレットと称される。例示の実施形態では、このプレート110は、位置150にヒンジがあり、それによってこの付勢アセンブリは、プレート110に対してねじれ力を奏し、それを所望の方向に付勢する。例示の実施形態では、この方向は、ヒンジ150の周りにトップチューブアセンブリ50に向かい、ほぼ下方に回転可能である。回転の付勢方向が示され、それによってこの付勢アセンブリが、ヒンジ150の周りを、対応する旋回位置から空間的に分離された単一の位置(第1のアイレット130)で付勢力を与えるが、その他の実施形態である複数点の力が、この付勢アセンブリによって提供され得ることが注記されるべきである。例えば、この付勢アセンブリは、所望の方向にある直線状の付勢、または例示により既に論議された回転付勢を提供するようになど、2つ以上の分離された位置で二者択一的に力を提供し得る。
【0022】
1つの実施形態では、ヒンジのあるプレート110は、必要に応じて、他の要素上の対応する係合面165を係合するアバットメント面160を含む。好ましくは、これらアバットメント面160の各々は、対応する係合面165の角度に一致する(すなわち、逆の)角度を有するほぼ平坦な面である。選択された角度(図4中角度「A」として示される)は任意の角度であり得るが、好ましくは、図4で参照番号163および164で示される、対応する隣接面に対して垂直からわずかにずれている。好ましくは、この角度は、80度と100度との間であるが、任意の所望の角度、この対応する端部面165が嵌合配向で提供され、それによってそれらが上記プレートがロック位置にあるとき、互いに対して反対の力を奏する限り、任意の所望の角度、垂直または垂直から実質的にずれた角度でさえ、用いられ得ることが認識されるべきである。アバットメント面160は、このヒンジプレート110上で、それらが対応する端部面160に突き当たり得るような任意の位置にあり得る。例示の実施形態では、それらは、個々の端部または延長部材270A、270Bにある。
【0023】
示される実施形態では、対応する端部面165は、シートステイ100の個々の端部上に提供される。シートステイ100の端部面165はまた、必要に応じて湾曲したコネクター部分230を含み、これは任意の形状を有し得、そして必要に応じて取り付けロッド240を係合するドロップアウトを含む。図10および11により詳細に示されるように、コネクター部分230の内面部分235は、固定装置20を用いてのようにロックされるとき、取り付けロッド240に対して固定された関係で上記シートステイを係合および保持するような形状である。示される実施形態における外面部分237は、実質的に湾曲した形状を含む。この取り付けロッド240は、任意の様式で自転車フレームに固定して取り付けられ得る。示される実施形態では、それは、溶接、または任意のその他の固定技法または装置によってのように、シートチューブ40に取り付けられる。
【0024】
好ましくは、取り付けロッド240はまた、凹部300を含み、コネクター230を、それらがロッド240を係合するときに位置決めする際に支援する。シートステイ100は、好ましくは、折り畳み可能な自転車10の後部車輪アセンブリ90の一部分を形成する。折り畳み可能な自転車10が非折り畳みまたは乗車位置にあるとき、連結部分230は、取り付けロッド240に、ドロップアウト235の各々を対応する凹部300中に位置決めすることによるように連結する。プレート110のアバットメント面160は、シートステイ100の対応する端部面165に接し、そしてこの端部アバットメント面160とシートステイ100とによって互いに対して奏される(端部面165におけるような)反対の力は、固定装置20をロック位置に維持するために供される。外面237は、このシートステイ100を固定位置に位置決めする際に支援するような形状であり得ることが注目されるべきである。示される実施形態では、外面(単数または複数)237は、アバットメント面160またはその近傍で固定装置20をスライド可能に係合するように湾曲している。
【0025】
必要に応じて、ロック部材170を含むロックアセンブリ175、および以下に説明される関連装置が、固定装置20をロック位置に固定するために提供される。このロック部材170は、アバットメント面160の少なくとも1つに少なくとも部分的に隣接して(例えば、示されるように下に)位置決め可能である(図3に示される)係合面250を含む。このロック部材170は、係合面250が、アバットメント面160の少なくとも1つに隣接するその静止位置に、アバットメント面160が除かれている非ロック位置に、移動され得るように移動可能に取り付けられる。好ましくは、このロック部材170は、係合面250がそのロック位置に、およびそこから回転され得るように回転可能に取り付けられる。示される実施形態では、ロック部材170は、ロックプレート110に、ロックアセンブリ175の旋回アセンブリ289におけるように、旋回可能に取り付けられる。ロックプレート110は、ヒンジアセンブリ150を経由して構成要素の1つにヒンジによって取り付けられ、第1の回転方向の運動を提供し、そしてロック部材170は、旋回アセンブリ289を経由して第2の回転方向でロックプレート110に旋回して取り付けられる。示される実施形態では、これら第1および第2の回転方向は、互いに対して直交または垂直であるが、異なる角度の関係が、ロックプレート110のアバットメント面160が移動され得、そしてロック部材170が位置を出入りして移動され得る限り、異なる角度の関係が選択され得ることが理解されるべきである。同様に、ロック部材170および/またはロックプレート110のいずれかを所望のように移動させるその他の移動可能な取り付け構造が使用され得、直線状またはスライドする連結(リンケージ)がある。「旋回」、「ヒンジ」および「回転」、ならびに「旋回により」、「ヒンジがある」および「回転可能に」は、本明細書で交換可能に用いられ;語「ヒンジアセンブリ」150および「旋回アセンブリ」289は、それらを区別するように異なる語で説明され、しかし、異なる語の使用は、それらが異なる様式で異なる機能を実施していることを意味していないが、必要に応じて異なる機構がヒンジのある連結を達成するために用いられ得ることがまた注目されるべきである。
【0026】
示される実施形態では、旋回アセンブリ289は、ヒンジポスト287中のアパーチャ285およびヒンジマウント280中の対応するアパーチャ288を通って挿入され、ロック部材170のプレート110への旋回可能な取り付けを提供する。固定装置20の完全にロックされた位置では、ロック部材は、その係合面250が、アバットメント面160が対応する個々の端部面165に接する位置の少なくとも1つの位置に隣接してスライドされるように位置決めされる。例えば、ロック部材の係合面250は、必要に応じて、アバットメント面160および対応する端部面165の1つと部分的に重複するように延び得るか、またはそれに代わって、アバットメント面160および対応する端部面165の1つと完全に重複し得、またはそれに代わって、アバットメント面160の2つおよび対応する端部面165の2つと重複するように延び得るなどである。ロックプレート110に十分に隣接して延びる、任意のサイズまたは形状の係合面250が提供され得、それは、上記プレート110をロックされた位置に保持するように作用する。それ故、ロック部材150の係合面250は、固定装置20およびシートステイ100を、ヒンジのあるプレート110およびシートステイ100の移動を減少することにより所望の位置に維持することを支援する。
【0027】
本発明の代替の実施形態では、ロック部材170を含むロック機構、係合面250および関連する随意のヒンジおよび付勢要素は必要ではないことが注目されるべきである。これに代わって、代替の実施形態は、プレート110、および面160および165によって互いに対して付与される力は、解放可能に固定されている構成要素を固定するに十分である。
【0028】
図3は、図2に示される線3−3に沿ってとったときの固定装置20の断面を示す。この図では、トップチューブアセンブリ50は、チューブ50Aおよび50Bを含む。その図では、ロック部材170の係合部分250(「係合面」とも呼ばれる)は、プレート110の下に少なくとも部分的に延びる。このロック部材170は、必要に応じて、使用者がロック部材170を握り、そして移動する際に支援するよう使用し得るひっかけ構造180を含む。必要に応じて、このひっかけ構造180は、引っ張りリング180であり、これは、随意の第3のアイレット260を経由して取り付けられる。この引っ張りリング180は、必要に応じて、ロック部材170を握り、そして旋回軸の周りで回転する際に使用者を支援するために用いられ得る。アイレット180およびリングは、ロック部材を握り、そしてひっぱる際に操作者を支援する構造の1つの例として示されているが、タブ、フック、湾入などのような、操作者がロック部材180を握り、そしてその旋回軸の周りで移動することを可能にする任意のひっかけ構造が提供され得ることが認識されるべきである。1つの実施形態では、このロック部材170は、係合部分250がプレート110に向かって、すなわち、その係合され、またはロックされた位置に向かって付勢されるようにスプリングで付勢される。付勢機構290の例が、図6に示され、ここでは、スプリングが、ロック部材170の1つの端部を、ロックプレート110から離して押すために用いられ、ここで、このスプリングは、ロック部材170を、係合部分250から旋回軸の反対側で係合し、それによって、この係合部分を、反対方向、すなわち、プレート110の方に付勢する。このロック部材を所望の方向に付勢する任意のタイプの付勢アセンブリが用いられ得ることが認識されるべきである。例えば、ねじり力が、所望の位置、または旋回アセンブリに取り付けられたリーブスプリリングを経由して付与され得る。あるいは、直線状の付勢力が、示されるように、任意の所望の位置で、またはそれに代わって旋回アセンブリの他方の側、すなわち、係合部分250側で付与され得、それによって、この直線状の付勢が、プレート110に向かって付与され得る。旋回付勢アセンブリ290は、この係合部分250が、ロック位置にあるとき解放可能に固定されている機械的要素の下に少なくとも部分的にあることを維持するように支援する。これは、旋回付勢部材290が、引っ張りリングに隣接するロック部材170の係合部分250をヒンジのあるプレート110に向かって押すので達成される。
【0029】
本発明の固定装置の示される実施形態を示す例は、図7および8に見出され得る。図7は、ロック位置にある固定装置20の斜視図を示し、そして図8は、非ロック位置にある固定装置20を示す。ロック位置にあるとき、ヒンジのあるプレート110のアバットメント面160は、対応する係合面165に接する。ロック部材170の突出する係合部分250は、図ではアバットメント面160の1つの下に延びる。係合部分250の端部部分は、2つの例示のアバットメント面160間のスペース中に延びる実線で示される。アバットメント面の下にある係合部分の一部分(およびシートステイ100の一部分およびその係合面165)は点線で示される。旋回付勢アセンブリ290は、係合部分250から旋回アセンブリの反対側にあるロック部材170の一部分に取り付けられる(番号289で示される)。この付勢アセンブリ290はまた、プレート110に取り付けられる。奏される力は、ロック部材170に対しプレート110から離れ、そしてそれによって、係合部分250をアバットメント面160(そしてシートステイ100および係合面165)に向かい、かつその下に付勢し、係合面250の少なくとも一部分をロック位置に付勢するよう作用する。引っ張りリング180は、ロック部材170を旋回取り付けアセンブリ289の周りで回転するために用いられ得る。ロック部材170をヒンジのあるプレート110から十分に離して回転することにより、係合面250は、シートステイ100およびヒンジのあるプレート110の下にもはや延びない。この固定装置20は、次に、以下でより詳細に記載されるように解放される。
【0030】
ロック部材170は、係合面250がアバットメント面160(およびそれらの対応するヒンジのあるプレート110の延長部材270A、270B)の下に位置されない非ロック位置にある。これは、上記のような引っ張りリング180を用いて実施され得る。固定装置20を外すために、ロック部材170は、非ロック位置に移動され、そしてヒンジのあるプレート110は連結された構成要素から外される。示される実施形態では、この連結された構成要素は、シートステイ100を含む。この固定装置を外す際に、ヒンジのあるプレートは、ヒンジアセンブリ150の周りを、アバットメント面160がシートステイ100上の対応する係合面165を外すように回転される。これは、上記シートステイがそれらの自然の折り畳み方向に自由に移動することを可能にし、これは、示される実施形態では、シートチューブ40に向かい、そしてそれと重複する。このように、シートステイ100およびそれらの後部車輪アセンブリ90の折り畳み力は、解放され、ロックプレート110によって先にブロックされ、そして面160によって特異的に係合された方向に移動する。
【0031】
ロックされない位置では、ヒンジプレート110は、ヒンジ150の周りで上方方向に回転され得る。ヒンジプレート110は、アバットメント面160がステイシート100の端部部分ともはや接触しないように回転され得る。あるいは、アバットメント面160は、シートステイの端部部分と接触し得るが、アバットメント面160およびステイシート100は互いに対してほんの小さな力を奏するのみなので、ヒンジプレート110はかなり容易に回転可能であり得る。
【0032】
図10および11は、本発明の1つの実施形態による連結部分230を有する折り畳み可能な自転車のシートステイ100の例示の詳細図を提供する。この連結部材230は、好ましくは、連結ロッド240のノッチ300中に挿入される。ノッチ300は、この連結部分230を所望の位置に維持することを支援する。
【0033】
本発明の方法は、ここで、図12を参照してより詳細に説明される。図12は、本発明の1つの実施形態に従い、固定デバイス20を用いて折り畳み可能な自転車10を組み立てる方法を示す。ステップ1010では、この折り畳み可能な自転車のシートステイ100は、後部車輪アセンブリ90の旋回軸105の周りで折り畳み可能な自転車のシートチューブ40に向かう方向に回転される。ステップ1020で、シートステイ100の連結部分230は、連結ロッド240と、係合凹部300におけるように連結(カップル)される。ステップ1030では、ロック部材170が、旋回アセンブリ289中のその旋回軸の周りで、係合部分250がアバットメント面160のないように回転され、上記アセンブリをロック位置に動くための状態に置く。これは、引っ張りリング180を、付勢アセンブリ290からの付勢力に打克つに十分な力でひっぱることにより実施され得るか、または面237に突き当たることによる。ステップ1040では、固定装置20のヒンジのあるプレート110は、そのヒンジ150の周りで、アバットメント面160がシートステイ100の対応する係合面165と嵌合する位置に押されるように回転される。これは、付勢機構140を付勢することにより奏されるスプリング力をプレート110を所望の配向に押すようにすることによって達成され得、そしてそれに代わって操作者は、リング180を下方に引くことによるか、またはプレート110上で下方に押すことによってこの動きを支援し得る。このステップは、固定装置がロック位置に到達するまで継続される。この操作の結果として、シートステイ100およびプレート110は、互いに対して直線の対向する力を奏する。ステップ1050では、ロック部材170は、旋回アセンブリ289中のその旋回軸の周りを、係合部分250がアバットメント面160の1つの少なくとも1つの下にあるように回転され、それによってプレート110を、面160および165が互いに接する係合位置から離れて回転することからロックする。これは、引っ張りリング180を解放することによって実施され得、付勢アセンブリ290によって与えられる付勢力を回転のその軸の周りでロック部材を旋回するように作用することを可能にする。いくつかの例では、操作者は、操作者は、リング180またはロック部材170の一部分を引っ張り得、ブロック位置へのその動きを支援する。本明細書中で論議される方法のステップは、固定または外す操作を達成し得る任意の順番で実施され得ることが認識されるべきである。例えば、固定操作におけるステップは、交互に実施され得、そこでは、ステップ1030がステップ1040と同時に、またはそうでなければそれと重複してとして実施される。
【0034】
折り畳み可能な自転車10の折り畳みを解くか、または組み立てる操作の可能な1つの様式では、参照番号1010で示されるように、後部車輪アセンブリのシートステイ100が位置決めされるとき、シートステイ100のコネクター部分230の先導エッジ237は、アバットメント面160またはその近傍でプレート110の上に突き当たり、そしてプレート110の上に力を奏し、これは、ヒンジ150の周りで発現されるトルクとして作用し、アバットメント面160を有する位置ずれ部材270Aおよび270Bの個々の端部で位置ずれを引き起こす。従って、ステップ1010では、必要に応じて、プレート110は、シートステイ100の位置決めによって位置がずらされる。操作のこの様式では、位置ずれ部材270Aおよび270Bは、シートステイ100の先導エッジ237によって奏される力の下で、上方に移動し、その一方、プレート110の対向する端部は、ヒンジ150で旋回して取り付けられたままである。換言すれば、先導エッジ237は、270Aおよび270Bの下側エッジ上をスライドし、これはまた、個々のアバットメント面160またはその近傍にある。この動きは、プレート110をその位置で上方に押すこの先導エッジ237が位置ずれ部材270Aおよび270Bの下側エッジを超えて可能な限り遠くスライドするとき、内面235はまた、次いで、例示のステップ1020中に示されるように、取り付けロッド240の個々の凹部300中に着座される。シートステイ100の端部部分230(これは、面235、237を含む)移動の終わり、またはその近辺で、部材270Aおよび270Bには先導エッジがなく、そして自由になり、ステップ1040によって示されるように静止位置に移動して戻る。
【0035】
この論議は、プレート110上の面237の突き当たりに関するけれども、操作の代替の様式では、ロック部材170の係合面250は、リング180を引くことによるように、退却されていないことが理解されるべきである。操作のこのような様式では、プレート110は、係合面250の一部分上に突き当たる面237によって移動される。
【0036】
好ましくは、上記プレートは、付勢アセンブリ140により静止位置に向かって付勢され、そして先に論議されたように、プレート110をその静止位置に下方に跳ね返ることを可能にし、これは、アバットメント面160と係合面165との嵌合が可能な限り遠く構築されることを許容する。係合面250が、リング180を引くことによるように、退却された実施形態では、一旦、プレート110の下側エッジがロック部材170の係合面250を除くと、付勢アセンブリ290によって付勢される位置のようなその静止位置に戻り得、それによって、それは、ステップ1050に示されるように、固定装置およびシートステイをさらなる動きからロックする。必要に応じて、付勢アセンブリは提供されず、使用者は、固定装置20を手動で操作し得、上記プレートをその静止位置に戻す。上記係合面が退却されない実施形態では、ステップまたはプレートを下方に回転すること1040は、係合面250の一部分をエッジ237と衝突するために供され得る。このような実施形態では、上記係合面は、湾曲したプロフィールを有することが好ましく、それによって、接触力が、それを外方に押し、すなわち、ロック部材を旋回アセンブリ289の旋回軸の周りで回転する。一旦、係合面250がシートステイ230の端部部分の底エッジを除くと、それは、ステップ1050に示されるように、次に、付勢アセンブリ290の作動によるか、または手動操作により固定位置に跳ね返る。
【0037】
本発明の固定機構および自転車10を折り畳むことを解くことは、図12に示されるステップを反対の順序で実施することにより達成され得る。換言すれば、上記アセンブリは、係合面250からプレート110およびシートステイ100が除かれるまで旋回部材を回転すること(1050)、次いで、プレート110上でひっぱること、すなわち、それを面165との係合から回転すること(1040)、次に必要に応じてロック部材を解放し、付勢アセンブリ290によって付勢されるときその静止位置に戻ること(1030)、シートステイを外すこと(1020)、そして最後に、後部車輪アセンブリ90を折り畳むことによるように、所望のように自転車を折り畳むこと(1010)、そして必要に応じて、所望のように前部車輪アセンブリ80およびハンドルバーアセンブリ70を折り畳むことによってロックを解かれる。
【0038】
従って、解放可能に固定する装置が提供されることが観察される。当業者は、本発明が、本明細書に例示の目的であって、制限ではなく提示される、上記に記載の実施形態以外で実施され得ることを認識する。本明細書で提示される説明および例ならびに関連する図面は、本発明の実施形態を提示するに過ぎない。本明細書および図面は、本特許の書面の範囲を排他的に制限することは意図されない。上記に記載の実施形態以外の多くの設計は、添付の特許請求の範囲の文言上および/または法的範囲内に入り、そして本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。本明細書で論議された特定の実施形態の種々の等価物が同様に本発明を実施し得ることが注記される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、本発明の1つの実施形態に従う、折畳み可能な自転車の実施形態の側面図である。
【図2】図2は、本発明の1つの実施形態に従う、折畳み可能な自転車のための固定装置の側面図である。
【図3】図3は、本発明の1つの実施形態に従う、図2に示されるような線3−3に沿ってとられた固定装置の断面図である。
【図4】図4は、本発明の1つの実施形態に従う、固定装置のヒンジのあるプレートの上方斜視図である。
【図5】図5は、本発明の1つの実施形態に従う、固定装置のロック部材の上方斜視図である。
【図6】図6は、本発明の1つの実施形態に従う、図5に示されるロック部材の平面断面図である。
【図7】図7は、本発明の1つの実施形態に従う、折畳み可能な自転車上のロック位置にある固定装置の平面斜視図である。
【図8】図8は、本発明の1つの実施形態に従う、折畳み可能な自転車上に取り付けられた非ロック位置にある固定装置の側面図である。
【図9】図9は、本発明の1つの実施形態に従う、シートステイ連結ロッドの側面図である。
【図10】図10は、本発明の1つの実施形態に従う、折畳み可能な自転車のシートステイの端部部分の側面図である。
【図11】図11は、本発明の1つの実施形態に従う、折畳み可能な自転車のシートステイの端部部分の平面図である。
【図12】図12は、本発明の1つの実施形態に従う、固定装置を用いて折畳み可能な自転車の一部分をアセンブルする方法のブロック図である。
【0040】
これら図面のいくつか、またはすべては、例示の目的のための概略表示であり、そして示される要素の実際の相対的サイズまたは位置を必ずしも描写していないことが認識される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの機械的構成要素を解放可能に固定する固定装置であって:
アバットメント面を有する固定部材;
該固定部材を第1の構成要素に移動可能に取り付ける連結アセンブリ;を備え、
ここで、該固定装置が固定された位置にあるとき、該アバットメント面が、第2の構成要素を、該第2の構成要素の係合面で係合する、解放可能に固定する固定装置。
【請求項2】
前記連結アセンブリが、ヒンジアセンブリを含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項3】
前記固定部材上に移動可能に取り付けられたロック部材を含むロックアセンブリをさらに備え、該ロック部材が、ロック部材係合面を有し、ここで、該ロック部材がロック位置にあるとき、該ロック部材係合面の少なくとも一部分が前記アバットメント面に対して位置決め可能である、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項4】
前記ロック部材を前記固定部材で移動可能に取り付ける旋回アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項5】
前記アバットメント面が実質的に平坦な面を含み;
前記係合面が実質的に平坦な面を含み;そして
該アバットメント面および該係合面が嵌合配向を有する、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項6】
前記第2の構成要素が、ほぼ湾曲または傾斜した外面部分を含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項7】
前記湾曲または傾斜した外面部分が、前記係合面に隣接する、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項8】
前記ロックアセンブリが、前記ロック部材上にひっかけ構造をさらに含む、請求項3に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項9】
前記ひっかけ構造が、引っ張りリングを含む、請求項8に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項10】
前記固定部材と作動接触する付勢アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項11】
前記固定部材と作動接触する付勢アセンブリをさらに備える、請求項3に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項12】
前記ロック部材と作動接触する付勢アセンブリをさらに備える、請求項3に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項13】
前記第2の構成要素が、少なくとも1つの自転車シートステイを含み、そして前記係合面が、少なくとも1つの自転車シートステイの端部に面を含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項14】
前記第2の構成要素が、複数の自転車シートステイを含み、そして前記係合面が、2つの自転車シートステイの個々の端部に2つの空間的に離れた面を含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項15】
前記第1の構成要素が、前記連結アセンブリが前記固定部材を取り付ける少なくとも1つの自転車フレームを含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項16】
前記第1の構成要素が、前記連結アセンブリが前記固定部材を取り付ける自転車トップチューブを含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項17】
前記第1の構成要素が、前記連結アセンブリが前記固定部材を取り付ける自転車トップチューブを含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項18】
前記第2の構成要素が、少なくとも1つの自転車シートステイを含み;
前記係合面が、該少なくとも1つの自転車シートステイの端部に面を含み;そして
前記第1の構成要素が、少なくとも1つの自転車フレーム要素を含む、請求項1に記載の解放可能に固定する固定装置。
【請求項19】
少なくとも2つの機械的構成要素を固定する解放可能に固定する装置であって:
固定のための手段;
該固定のための手段を第1の構成要素に移動可能に固定するための連結手段;
第2の構成要素を、該固定する装置が固定された位置にあるとき、該第2の構成要素の係合面手段で係合するためのアバットメント面手段、を備える、解放可能に固定する装置。
【請求項20】
前記アバットメント面に隣接するロック位置と、該アバットメント面のない非ロック位置との間を移動するためのロック部材手段を含む、前記装置をロックするための手段をさらに備える、請求項19に記載の解放可能に固定する装置。
【請求項21】
少なくとも1つのシートステイを自転車のフレーム要素に解放可能に固定する、解放可能に固定する装置を有する折畳み可能な自転車であって:
アバットメント面を有する固定部材;
該固定部材を該フレーム要素に移動可能に取り付ける連結アセンブリを備え;
ここで、該アバットメント面が、該固定する装置が固定された位置にあるとき、第2の構成要素の係合面で少なくとも1つのシートステイを係合する、折畳み自転車。
【請求項22】
前記固定部材に移動可能に取り付けられたロック部材を含むロックアセンブリをさらに備え、該ロック部材がロック部材係合面を有し、ここで、該ロック部材がロックされた位置にあるとき、該ロック部材係合面の少なくとも一部分が前記アバットメント面に隣接して位置決め可能である、請求項21に記載の折畳み可能な自転車。
【請求項23】
解放可能な固定装置を有する折畳み可能な自転車を折り畳む方法であって:
少なくとも1つのシートステイとの係合から少なくとも1つのアバットメント面を有する固定部材を回転する工程;および
該シートステイを移動する工程、を包含する、方法。
【請求項24】
該固定部材を回転する工程の前に、ロック部材に少なくとも1つのアバットメント面がないように、該ロック部材を旋回することを含む、ロックアセンブリを作動する工程をさらに包含する、請求項23に記載の折畳み可能な自転車を折り畳む方法。
【請求項25】
前記ロック部材を旋回することが、該ロック部材を、該ロック部材から突出する係合面に、前記少なくとも1つのアバットメント面がないように十分な回転距離旋回することを含む、請求項24に記載の折畳み可能な自転車を折り畳む方法。
【請求項26】
折畳み可能な自転車の要素を固定する方法であって:
係合面を有する少なくとも1つのシートステイを移動する工程;
該係合面の一部分を取り付け部材と接触する工程;
該固定部材の位置をずらす工程;および
一旦、該係合面から該固定部材が除かれると、該固定部材を固定された位置に戻す工程、を包含する、方法。
【請求項27】
前記接触する工程が、前記係合面の傾斜または湾曲した部分を固定部材と接触することを含み;
前記位置をずらす工程が、該係合面との接触により該固定部材の転位を引き起こすことを含み;そして
前記戻す工程が、一旦、該係合面の湾曲した部分から該固定部材が取り除かれると、該固定部材を固定された位置に戻すことを含む、請求項26に記載の折畳み可能な自転車の要素を固定する方法。
【請求項28】
折畳み可能な自転車の要素を固定する方法であって:
係合面を有する少なくとも1つのシートステイを移動する工程;
該係合面の一部分を、固定部材に旋回可能に取り付けられているロック部材と接触する工程;
該ロック部材の位置をずらす工程;
該固定部材の位置をずらす工程;
一旦、該係合面から該固定部材が取り除かれると該固定部材を固定された位置に戻す工程、を包含する、方法。
【請求項29】
前記ロック部材をロックされた位置に戻す工程をさらに包含する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記接触する工程が、前記係合面の傾斜または湾曲した部分を前記ロック部材と接触することを含み;そして
前記ロック部材の位置をずらす工程が、該係合面との接触により該ロック部材の転位を引き起こすことを含む、請求項28に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2008−513698(P2008−513698A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531770(P2007−531770)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【国際出願番号】PCT/EP2005/054926
【国際公開番号】WO2006/037752
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(507091853)
【Fターム(参考)】