説明

記録再生装置及びその光カートリッジ

【課題】
シート状の光ディスクをカセットに入れ複数枚収納したカートリッジとその記録再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
シート状の光ディスク7を入れたトレイ6を溝5で分離し収納したカートリッジ4を移動台9で移動し、センサ10で目標のトレイ6を検出し、フック機構23で引掛けて引き出す。トレイ6の一部をカートリッジ4に残す。移動台19と28を動かし、光ディスク7をスピンドルモータ14のガラス円板16を取付けたクランプ部15にキャップ26で固定する。光ディスク7はガラス円板16に流体力で貼り付いて回転し、記録再生部17で記録再生される。収納時は、光ディスク7をトレイ6に戻しフック機構23でカートリッジ4に押し込むように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録再生装置及びその光カートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ディスクを多数収納して大容量化したものとして、CD、DVD等のディスクチェンジャーが一般的に知られている。また、可撓性を有するシート状の光ディスクを収納したカートリッジおよびその記録再生装置の従来技術として例えば特開2004−134019号公報(以下、特許文献1という)がある。
【0003】
この特許文献1に記載されたカートリッジは、カートリッジの中に光ディスクを積層、光ディスクの間にシートを挟んで積層および光ディスクを小カートリッジに入れて積層するようになっている。また、カートリッジから積層した光ディスクを全部取りだした後、ローラにより外側から順に分離し、ローラにより搬送して回転軸にチャッキングして記録再生する記録再生装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−134019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のカートリッジは、カートリッジから一枚づつ光ディスクを取り出すことは非常に困難であるばかりでなく、光ディスクをカートリッジへ正確に戻すことも困難であることは言うまでも無い。また、ランダムにアクセスすることも配慮されておらず、記録再生装置は、摩擦やすべりを伴うローラ搬送であるため光ディスクの損傷や搬送時の位置決め精度についても配慮されていない。
【0006】
本発明の目的は、一枚づつ光ディスクを取り出してランダムにアクセスすることが可能な光ディスクカートリッジおよび記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、このカートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた記録再生装置において、前記光ディスク1枚ごと収納したトレイを上下方向に複数枚積層したカートリッジと、このカートリッジ内の前記トレイを掴むためのフックと、前記光ディスクを支持するためのガラス円板を取り付けたクランプ部を回転させるスピンドルモータと、前記光ディスクの記録再生部とを備え、前記フックで前記トレイを掴み前記カートリッジに前記トレイの一部を残して引き出し、前記光ディスクを前記ガラス円板に貼り付けて前記録再生部で前記光ディスクの記録再生することにより達成される。
【0008】
また、上記目的は、前記ガラス円板は前記光ディスクととみに回転することに
また、上記目的は、前期記録再生部を前記光ディスクに近づけ、前記二つの記録再生部で前記光ディスクの両面を記録再生することにより達成される。
【0009】
また、上記目的は、前記光ディスクは前記クランプによって前記トレイに戻され、前記フックで前記トレイを前記カートリッジに押し込んで収納することにより達成される。
【0010】
また、上記目的は、前記クランプ部にキャップを勘合させて前記光ディスクを二つの円板間に固定し、前記記録再生部で前記光ディスクの記録再生することにより達成される。
【0011】
また、上記目的は、前記記録再生部を二つ備え、この記録再生部で前記光ディスクの両面の記録再生をすることにより達成される。
【0012】
また、上記目的は、前記二つの記録再生部は同一のものであって、前記二つの記録再生部のうち一方の記録再生部の前に補正ガラスを設け、この補正ガラスを通して前記光ディスクの記録再生を行うことにより達成される。
【0013】
また、上記目的は、前記ガラス円板に振動を与える振動機構を設け、前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離させるようにしたことにより達成される。
【0014】
また、上記目的は、前記ガラス円板の直径を前記光ディスクの直径より小さくし、前記ガラス円板よりはみ出た前記光ディスクを前記ガラス円板側から押す機構によって前記光ディスクを前記ガラス円板から剥離させるようにしたことにより達成される。
【0015】
また、上記目的は、前記ガラス円板に貫通口を設け、前記貫通口に風を挿入して前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離させるようにしたことにより達成される。
【0016】
また、上記目的は、前記ガラス円板の直径を前記光ディスクの直径より小さくし、前記ガラス円板よりはみ出た前記光ディスクに前記ガラス円板側から風を当てて前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離するようにしたことにより達成される。
【0017】
また、上記目的は、可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、前記カートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた光カートリッジにおいて、前記カートリッジは、前記光ディスクを入れたトレイを一定間隔に積層したカートリッジであって、前記トレイの外周部にフックを引掛けて前記トレイを引き出すための開口部とフックを避けるための切り欠き部との位置が異なる複数のトレイを設け、前記トレイの前記開口部と前記切り欠き部が交互に隣接するように積層したことにより達成される。
【0018】
また、上記目的は、可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、前記カートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた光カートリッジにおいて、前記カートリッジは、前記光ディスクを入れたトレイを一定間隔に積層したカートリッジであって、板に前記光ディスクを入れる段差のある凹部を設け、前記凹部に貫通穴を設け、前記凹部の外周部に前記光ディスクが凹部を乗り越えないための凹部側に反り返った突起部を設けるようにしたことにより達成される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、一枚づつ光ディスクを取り出してランダムにアクセスすることが可能な記録再生装置及びその光カートリッジを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明の一実施例を備えた光ディスク記録再生装置の側面図である。
図2は、図1と同図であり、記録再生状態となった光ディスク記録再生装置の側面図である。
図1、図2において、1は光ディスク記録再生装置1である。2はディスク記録再生装置1の外郭を構成する筐体である。3は筐体2に設けられたカートリッジ挿入口である。6は光ディスク7を収納するトレイである。4はカートリッジであり、両側の側板には溝5が一定間隔に設けられ、この溝5に多数枚のトレイ6が差し込まれるようになっている。9はカートリッジ4を固定し上下方向に移動させるカートリッジ移動台である。22はカートリッジ4からトレイ6を水平方向に引き出し又は収納するための水平移動台である。23は水平移動台22に設けたトレイ6を引掛けるためのフック機構である。24は水平移動台22を水平方向に移動するための移動機構である。10はトレイ6をフック機構23に位置決めするためのトレイ検出センサである。25は水平移動台22と移動機構24とトレイ検出センサ10を設け、引き出したトレイ6を載せて置くための水平固定台である。
【0022】
14は光ディスク7とガラス円板16をクランプ部15に固定し回転させるためのスピンドルモータである。17は光ディスク7のデータの記録再生を行う記録再生部である。18は記録再生部17を水平方向に移動するための移動機構である。20は光ディスク7をガラス円板16から剥離させるための振動機構である。19はスピンドルモータ14と記録再生部17と移動機構18および振動機構20を搭載し上下方向に移動する記録再生部移動台である。
【0023】
26は光ディスク7をクランプ部15に固定するキャップである。27はキャップ26を上下左右に移動できるようにガイドするキャップホルダである。28はキャップホルダ27を搭載し上下方向に移動するクランプ部移動台である。11は筐体2に固定されカートリッジ移動台9の上下方向の移動を支持する支持部材である。12は筐体2に固定され記録再生部移動台19とクランプ部移動台28の上下方向の移動を支持する支持部材である。
【0024】
カートリッジ移動台9と記録再生部移動台19およびクランプ部移動台28は、図示しない移動機構によって駆動力が与えられ移動する。また、光ディスク7と記録再生部17との間隔は、おおよそ、0.65mm〜3.5mmが好適である。また、ガラス円板の厚さは、おおよそ0.5mm〜0.6mmが好適である。
【0025】
本発明の光ディスク7の一例は、厚さ0.05mm〜0.2mmのポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂等の基材の表面に記録層を設けたものである。そして、直径120mmの円板の中央に直径15mmのクランプのための穴を設けている。
【0026】
次に、トレイ6をカートリッジ4から引き出し光ディスク7をクランプ部15にセットするまでのロード動作順を(1)〜(8)で説明する。
(1)まず、図1のカートリッジ移動台9を移動しながらトレイ検出センサ10でトレイ6の位置を検出して目標のトレイ6をフック機構23の水平レベルに位置決めする。
(2)水平移動台22を移動してフック機構23をカートリッジ4の積層されたトレイ6の隙間に挿入しトレイ6を引掛ける。
(3)水平移動台22を移動しカートリッジ4からトレイ6を引き出し水平固定台25の所定の位置に位置決めする。この場合、図1のように光ディスク7は、カートリッジ4から全て引き出されているがトレイ6の一部はカートリッジ4に残る構成とする。
(4)記録再生部移動台19を下方に移動させ光ディスク7のクランプ穴にクランプ部15を挿入する。
(5)クランプ部移動台28を上方に移動させクランプ部15の磁力によりキャップ26をクランプ部15に吸着して光ディスク7を固定する。この状態でキャップ26は、キャップホルダ27と接触しない状態となる。
(6)記録再生部移動台19とクランプ部移動台28を上方に移動させ光ディスク7がトレイ6に接触しない所定の位置に移動する。これは、自重で垂れ下がった光ディスク7をトレイ6に接触しない位置に移動してから回転させるためである。
(7)スピンドルモータ14を起動し光ディスク7を回転する。光ディスク7は、空気流によりガラス円板16に押付けられ面ぶれのない状態で回転する。
(8)記録再生部17により光ディスク7の記録再生を実行する(この状態を図2に示す)。
【0027】
光ディスク7の面ぶれ低減に関して、ガラス円板の直径は、光ディスク7の直径の近傍であれば大きくても、小さくても効果が得られる。また、ガラス円板16の下側に光ディスク7を固定する構成は、記録再生部の光ビームは光ディスク7に焦点を結ぶように構成されているので、ガラス円板16の上側に塵が付着し場合でもガラス円板16の上側の位置では、光スポットの面積が大きいため光量の低下が少なく記録再生のエラーを低減できる効果がある。
【0028】
次に、光ディスク7を記録再生状態からカートリッジ4に収納するアンロード動作を番号を付して説明する。
(1)図2の記録再生状態からスピンドルモータ14を停止したのち、振動機構20でガラス円板16を叩く又は振動させ光ディスク7をガラス円板16から剥離させる。
(2)記録再生部移動台19とクランプ部移動台28を下方に移動させ光ディスク7をトレイ6に接触させる。
(3)クランプ部移動台28を下方に移動させクランプ部15からキャップ26を切り離し待機状態に移動する。これにより、光ディスク7はトレイ6に受け渡される。次に、記録再生部移動台19を上方に移動させ待機状態に移動する。
(4)次に、水平移動台22を移動させフック機構23でトレイ6を押すようにして移動させカートリッジ4に収納する。次に、水平移動台22を待機状態に戻す。
【0029】
このように本発明によれば、カートリッジ4に一定間隔に積層された光ディスク7をランダムに取り出し、光ディスク7の面ぶれのない状態でデータを高精度で記録再生したのち、カートリッジ4の元の場所に、高速に、正確に光ディスク7を戻すことができる効果がある。
【実施例2】
【0030】
図3は、第2の実施例を備えた光ディスク7の光ディスク記録再生装置の側面図である。なお、図3では、図1の光ディスク記録再生装置と同一の構成個所は同じ符号で示すのでその説明は省略する。
図3において、クランプ移動台28に光ディスク7の裏側データの記録再生を行う記録再生部29とこの記録再生部29を水平方向に移動する移動機構30を設けたものである。
【0031】
まず、ロード動作では、図1の光ディスク記録再生装置と同じ手順をたどり光ディスク7を回転させる。光ディスク7が自重で垂れ下がった状態から空気流によりガラス円板16に押付けられ面ぶれのない状態で回転している状態で、再度、クランプ部15を上方に移動させ記録再生部29を光ディスク7から所定の距離に位置決めする。これにより、自重で垂れ下がった光ディスク7と記録再生部29との接触を防止できる。次に、記録再生部17と記録再生部29により光ディスク7の表側と裏側の記録再生を実行する。なお、記録再生部29のレンズの前にガラス円板16と同じ厚さのガラス板を設けることで記録再生部17との共通化が図れる。なお、アンロード動作は、図1の光ディスク記録再生装置と同じ手順である。
【0032】
このように本実施例によれば、カートリッジ4に一定間隔に積層された光ディスク7をランダムに取り出し、光ディスク7の面ぶれのない状態で表側と裏側のデータを高精度で記録再生したのち、カートリッジ4の元の場所に、高速に、正確に光ディスク7を戻すことができる効果がある。
【実施例3】
【0033】
図4は、第3の実施例を備えた光ディスク記録再生装置の側面図である。なお、図4では、図1の光ディスク記録再生装置と同一の構成個所は同じ符号で示すのでその説明は省略する。
図4において、記録再生部移動台19にキャップ26とキャップホルダ27を設け支持部材12に固定する。また、クランプ部移動台28に光ディスク7とガラス円板32をクランプ部15に固定し回転させるためのスピンドルモータ14を設けたものである。
【0034】
まず、ロード動作では、図3の光ディスク記録再生装置と同じ手順で、トレイ6をカートリッジ4から引き出し水平固定台25の所定の位置に位置決めする。この場合、図4のように光ディスク7は、カートリッジ4から全て引き出されているがトレイ6の一部はカートリッジ4に残る構成とする。次に、クランプ部移動台28を上方に移動させ光ディスク7のクランプ穴にクランプ部15を挿入する。さらに、クランプ部移動台28を上方に移動させクランプ部15の磁力によりキャップ26をクランプ部15に吸着して光ディスク7を固定する。この状態でキャップ26は、キャップホルダ27と接触しない状態となる。また、ガラス円板32は、トレイ6に接触しない状態となる。また、光ディスク7は、ガラス円板32の上に乗っているため自重で垂れ下がることがない。また、記録再生部17と記録再生部29は、光ディスク7から所定の距離に位置決めされる。次に、スピンドルモータ14を起動し光ディスク7を回転する。光ディスク7は、空気流によりガラス円板32に押付けられ面ぶれのない状態で回転する。次に、記録再生部17と記録再生部29により光ディスク7の表側と裏側の記録再生を実行する。なお、記録再生部17のレンズの前にガラス円板32と同じ厚さのガラス板を設けることで記録再生部29との共通化が図れる。
【0035】
次に、アンロード動作は、スピンドルモータ14を停止したのち、クランプ部移動台28を下方に移動させクランプ部15からキャップ26を切り離し待機状態に移動する。この動作で光ディスク7は、トレイ6で光ディスク7の外周部が接触しガラス円板32から強制的に剥離されトレイ6に受け渡される。次に、水平移動台22を移動させフック機構23でトレイ6を押すようにして移動させカートリッジ4に収納する。次に、水平移動台22を待機状態に戻す。
【0036】
なお、ガラス円板32の直径は、トレイ6をくぐり抜けて光ディスク7を受け渡すために、光ディスク7の直径よりも小さくする必要がある。
【0037】
このように本発明によれば、光ディスク7は、ガラス円板32の上に乗っているため自重で垂れ下がることがないのでトレイ6から引離す距離が少ない。また、ガラス円板32から光ディスク7を剥離する手段を省くことができる。したがって、カートリッジ4に一定間隔に積層された光ディスク7をランダムに取り出し、光ディスク7の面ぶれのない状態で表側と裏側のデータを高精度で記録再生したのち、カートリッジ4の元の場所に、高速に、正確に光ディスク7を戻すことができる効果がある。
【0038】
なお、図4では、光ディスク7の両面のデータを記録再生する構成であるが、片面のみ記録再生する構成とすることもできる。この場合、光ディスク7の上側に記録再生部がある構成では、ガラス円板32は、ガラス以外の材質の円板を使用することも出来る。
【実施例4】
【0039】
図5は、第4の実施例を備えた光ディスク記録再生装置の側面図である。なお、図5では、図1の光ディスク記録再生装置と同一の構成個所は同じ符号で示すのでその説明は省略する。
図5において、キャップ26にガラス円板16を設ける。また、記録再生部移動台19に光ディスク7をガラス円板16から剥離させるための振動機構20を設けたものである。
【0040】
まず、ロード動作は、図4の光ディスク記録再生装置と同じ手順である。次に、アンロード動作は、スピンドルモータ14を停止したのち、クランプ部移動台28を下方に移動させクランプ部15からキャップ26を切り離し待機状態に移動する。次に、振動機構20でガラス円板16を叩く又は振動させ光ディスク7をガラス円板16から剥離させる。さらに、光ディスク7は、トレイ6で光ディスク7の外周部がトレイ6に接触しガラス円板32から強制的に剥離されトレイ6に受け渡される。次に、水平移動台22を移動させフック機構23でトレイ6を押すようにして移動させカートリッジ4に収納する。次に、水平移動台22を待機状態に戻す。
【0041】
このように本発明によれば、光ディスク7は、ガラス円板32の上に乗っているため自重で垂れ下がることがないのでトレイ6から引離す距離が少ない。また、ガラス円板16とガラス円板32で光ディスク7を固定するので面ぶれを低減できる効果がある。したがって、カートリッジ4に一定間隔に積層された光ディスク7をランダムに取り出し、光ディスク7の面ぶれのない状態で表側と裏側のデータを高精度で記録再生したのち、カートリッジ4の元の場所に、高速に、正確に光ディスク7を戻すことができる効果がある。
【0042】
なお、図5では、光ディスク7の両面のデータを記録再生する構成であるが、片面のみ記録再生する構成とすることもできる。
【実施例5】
【0043】
図6は第5の実施例を備えた光ディスク記録再生装置の側面図である。なお、図6では、図1の光ディスク記録再生装置と同一の構成個所は同じ符号で示すのでその説明は省略する。
図6において、ガラス円板16と、振動機構20を省略する。その代わりに記録再生部移動台19とクランプ部移動台28にガラス平板34および35を設ける。このガラス平板34および35と光ディスク7とのギャップを0.1mm〜0.2mmと狭くすることで流体力の作用により光ディスク7の面ぶれを低減する。なお、ガラス平板34および35の面積が広い方が面ぶれの低減効果が良好である。
【0044】
まず、ロード動作では、図1の光ディスク記録再生装置と同じ手順をたどり光ディスク7を回転させる。光ディスク7は、自重で垂れ下がった状態から遠心力とガラス平板34の流体力によりほぼ水平状態で回転するようになる。次に、再度、クランプ部15を上方に移動させガラス平板35を光ディスク7から所定の距離に位置決めする。これにより、このガラス平板34、35と光ディスク7との流体力の作用により光ディスク7の面ぶれを低減する。次に、記録再生部17により光ディスク7の記録再生を実行する。
【0045】
また、アンロード動作は、スピンドルモータ14を停止したのち、記録再生部移動台19とクランプ部移動台28を下方に移動させ光ディスク7をトレイ6に接触させる。次に、クランプ部移動台28を下方に移動させクランプ部15からキャップ26を切り離し待機状態に移動する。これにより、光ディスク7はトレイ6に受け渡される。次に、記録再生部移動台19を上方に移動させ待機状態に移動する。次に、水平移動台22を移動させフック機構23でトレイ6を押すようにして移動させカートリッジ4に収納する。次に、水平移動台22を待機状態に戻す。
【0046】
このように本発明によれば、カートリッジ4に一定間隔に積層された光ディスク7をランダムに取り出し、光ディスク7の面ぶれのない状態で表側と裏側のデータを高精度で記録再生したのち、カートリッジ4の元の場所に、高速に、正確に光ディスク7を戻すことができる効果がある。
【0047】
なお、図6では、光ディスク7の片面のデータを記録再生する構成であるが、両面のデータを記録再生する構成とすることもできる。
【実施例6】
【0048】
図7は、第6の実施例を備えたカートリッジの正面図(トレイの取り出し口の方向から見た図)である。
図7において、カートリッジ4は、ケース40と、一定間隔に溝5を設けた側板41と、両側の側板の溝5に薄板部44b、44dを差し込んだトレイ6と、トレイ6の上に載せられた光ディスク7と、トレイ6の位置を示す位置決め用のマーク42からなる。なお、取り出し口にはシャッタを設ける。取り出し口の反対側に背板を設ける。また、光ディスク7には、クランプ穴43がある。また、溝32のピッチは略0.5mm〜1.2mm、トレイ6の厚さは略0.4mm〜1.1mmが良好である。そして、トレイ6を40枚収納する。なお、マーク42は、省略してもよい。
【0049】
このように本発明によれば、トレイ6に光ディスク7を載せて取り扱うので光ディスク7を損傷しない効果がある。また、剛性が高いため運搬、記録再生等で扱い易い効果がある。
【0050】
図8は、本発明の一実施例を備えたトレイの断面図である。
図9は、図8の上面図である。
図8、図9において、トレイ6は、厚板部45と、光ディスク7を載せる凹部46と、開口部47と、薄板部44a〜44dと、光ディスク7が凹部46から飛び出さないようにする突起部48と、フック機構23を引掛けるためのフック穴49と、フック機構23が接触しないように逃がす切り欠き部50で構成される。また、開口部47は、図1〜図6に示すクランプホルダ27、スピンドルモータ19、ガラス円板32、記録再生部29およびガラス平板35を通過させるために開けたものである。また、光ディスク7の外周部の非記録領域を凹部46に載せるのが光ディスク7に傷を付けないので好ましい。また、薄板部44aは、カートリッジ4への挿入を容易にするために薄板にする。薄板部44b、44dは、図7に示すカートリッジ4の溝5への挿入を容易にするために薄板にする。薄板部44cは、フック機構23の挿入を容易にするために薄板にする。また、凹部46の深さは、ディスク厚さの2〜3倍が好ましい。トレイ6の高さは、0.4〜1.1mm、材質はSUS、樹脂が好ましい。また、0.1mm〜0.2mmの薄板をプレス加工して形成することもできる。
【0051】
このように本実施例によれば、トレイ6に光ディスク7を載せて取り扱うので光ディスク7を損傷しない効果がある。また、フック機構23を引掛けるためのフック穴49と、フック機構23が接触しないように逃がす切り欠き部50を設けているのでカートリッジ4からの引き出しが容易にできる効果がある。また、突起部48を設けたの運搬時に光ディスク7が凹部46から飛び出さない効果がある。また、剛性が高いため運搬、記録再生等で扱い易い効果がある。
【実施例7】
【0052】
図10は、本発明の第7の実施例を備えたトレイの部分上面図である。
図10において、トレイ51とトレイ53は、カートリッジ4に積層された奇数番目のトレイを示す。トレイ52は、偶数番目のトレイを示す。このように、奇数番目のトレイと偶数番目のトレイとでは、フック機構23を引っ掛けるためのフック穴49と、フック機構23が接触しないように逃がす切り欠き部50を左右交互に設ける。なお、ここでは、2種類のトレイの場合を述べたが、フック穴49と切り欠き部50の位置が異なる2種類以上のトレイを用いて繰り返し積層することも出来る。
【0053】
例えば、上か順にトレイ51、52、53が積層された状態でトレイ52をフック機構23で引き出すには、トレイ53には切り欠き部50が設けられているのでトレイ52とトレイ53の下段のトレイ(図示せず)との間にトレイの厚み分の隙間が形成される。この隙間にフック機構23が挿入され、フック機構23の爪(図12の爪61c)がフック穴49を引掛けて引き出すことができる。これはトレイ51を引き出す場合も同じで、トレイ52の切り欠き部50からフック機構を挿入してトレイ51のフック穴49を引掛けて引き出すことになる。
【0054】
このように本実施例によれば、フック機構23をカートリッジ4に差し込む場合、隣接のトレイには切り欠き部50があるため隣接のトレイとの隙間がトレイ6の積層間隔の2倍広くなりフック機構23の接触を避けられる効果がある。また、フック機構23の位置決めが容易になる効果がある。
【実施例8】
【0055】
図11、図12、図13に、トレイ6を引き出す水平移動台22とフック機構23の一実施例を示す。
図11は、本発明の実施例を備えたフック機構の上面図である。
図12は、図11の側面図である。
図13は、図11の正面図である。
図11において、水平移動台22は、本体に取り付けたリニア軸受け67aと、リニア軸受け67aを案内するスライド軸66aと、本体に取り付けたナット67bと、ナット67bを回転により移動させるリードスクリューねじ66bと、トレイ6を押すためのトレイ押板65a、65bを備えている。
【0056】
図11、図12を用いて水平移動台22に取り付けられたフック機構23を説明する。図11に示したフック機構23a、23bは、トレイ6のフック穴49に引掛けるためのフック部61a、61bと、フック部61a、61bを取り付けたレバー部70と、フック部61a、61bを回転させるための回転軸63a、63bと、フック部61a、61bを吸引し回転力を与える電磁石64a、64bと、磁気回路を構成する鉄芯71と、レバー部70を下方向に押付けるためのばね72と、レバー部70を水平に位置決めする停止板73と、基材62a、62bからなる。61cはフック部61a、61bの先端に取り付けられた爪である。フック機構23a、23bは、図10に示すトレイ6の左右のフック穴49に対応して2個設けている。
【0057】
図12を用いて、フック機構23の動作を説明する。まず、水平移動台22を左に移動し、ばね72で水平の状態に保たれたフック部61を積層されたトレイ6に挿入する。次に、電磁石64に通電しレバー部70を吸引する。レバー部70は、回転軸63を回転中心として回転し先端に付けたフック部61の爪61cがトレイ6のフック穴49に挿入され、この状態で水平移動台22を右に移動するとトレイ6が引き出される。
【0058】
図13に示すように、フック機構23aと23bのフック部61aと61bの高さは、トレイ6の積層間隔だけ段違いに設けている。これにより、図10に示す積層したトレイ6の隙間にフック部61aと61bをトレイ6に接触することなく容易に挿入することができる。そして、左右のフック穴49にフック部61aと61bの爪61cを挿入することができる。
【0059】
このように本実施例によれば、フック機構23aと23bをカートリッジ4に差し込む場合、隣接のトレイには切り欠き部50があるため隣接のトレイとの隙間がトレイの積層間隔の2倍広くなりフック機構23aと23bの接触を避けられる効果がある。また、フック機構23aと23bのフック部61aと61bの高さは、トレイの積層間隔だけ段違いに設けているのでフック部61aと61bをトレイに接触することなく容易に挿入することができる効果がある。
【実施例9】
【0060】
図14は、第9の実施例を備えたフック機構の上面図である。
図14において、水平移動台22に回転自由に取り付けられたフック機構23aと23bと、フック機構23aと23bを回転する歯車76aと76bと、歯車76aと76bを回転する歯車78で構成される。ここで、77aと77bは、回転方向を示す。歯車78は、図示しないモータにより回転力が与えられる。
【0061】
まず、図10に示す偶数番目のトレイ52を引き出す時は、歯車78を反時計方向に回転させフック機構23aと23bを時計方向に90度回転させる。これにより、フック部61bが全面に移動し、フック部61aが水平移動台22に退避するので、フック部61bをトレイに接触することなく容易に挿入することができる。また、図10に示す奇数番目のトレイ51、53を引き出す時は、歯車78を時計方向に回転させフック機構23aと23bを反時計方向に90度回転させる。これにより、フック部61aが全面に移動し、フック部61bが水平移動台22に退避するので、フック部61aをトレイに接触することなく容易に挿入することができる。
【0062】
このように本実施例によれば、フック機構23aと23bをカートリッジ4に差し込む場合、隣接のトレイには切り欠き部50があるため隣接のトレイとの隙間がトレイの積層間隔の2倍広くなりフック機構23aと23bの接触を避けられる効果がある。また、フック機構23aと23bのフック部61aと61bをフック穴49の位置に対応して回転移動できるのでフック部61aと61bをトレイに接触することなく容易に挿入することができる効果がある。
【実施例10】
【0063】
図15は、第10の実施例を備えた剥離機構の側面図である。
図15において、円板の直径が光ディスク7の直径より小さいガラス円板16と、記録再生移動台19に設けられた剥離機構80から構成される。剥離機構80は、ガラス円板16より張り出した光ディスク7の部分の上に取り付けられている。剥離機構80の押棒81は点線で示すように伸縮できるようになっており、押棒81を伸ばすことにより光ディスク7を下方へ変形させ、光ディスク7をガラス円板16より剥離することができる。なお、ガラス円板16に貫通穴を設け、この貫通穴から押棒81を伸ばすことにより光ディスク7を剥離することもできる。
【0064】
このように本実施例によれば、ガラス円板16に貼り付いた光ディスク7をガラス円板16より剥離することができる効果がある。
【実施例11】
【0065】
図16は、第11の実施例を備えた剥離機構の側面図である。
図16において、ガラス円板16の内周側に貫通穴82を設け、記録再生移動台19に設けられたファン83から構成される。ファン83の風を貫通穴82を通して光ディスク7に当てる。そして、風圧により光ディスク7を下方へ変形させ、光ディスク7をガラス円板16より剥離する。または、ファン83の風を貫通穴82を通してガラス円板16と光ディスク7との隙間に流し込むことにより光ディスク7をガラス円板16より剥離することができる。なお、貫通穴82は、ガラス円板16の何処に設けても良い。
【0066】
このように本実施例によれば、ガラス円板16に貼り付いた光ディスク7をガラス円板16より剥離することができる効果がある。
【実施例12】
【0067】
図17は、第12mの実施例を備えた剥離機構の側面図である。
図17において、円板の直径が光ディスク7の直径より小さいガラス円板16と、記録再生移動台19に設けられたファン83から構成される。ファン83は、ガラス円板16より張り出した光ディスク7の部分の上に取り付けられている。そして、ファン83の風圧により光ディスク7を下方へ変形させ、光ディスク7をガラス円板16より剥離する。または、ファン83の風をガラス円板16と光ディスク7との隙間に流し込むことにより光ディスク7をガラス円板16より剥離することができる。
【0068】
このように本実施例によれば、ガラス円板16に貼り付いた光ディスク7をガラス円板16より剥離することができる効果がある。
【実施例13】
【0069】
図18は、第13の実施例を備えた剥離機構の側面図である。
図18において、クランプ移動台28に設けられた真空吸引機構85から構成される。真空吸引機構85の吸引パッド86は、点線で示すように伸縮できるようになっており、吸引パッド86を伸ばして光ディスク7を吸引し点線で示す下方に移動することにより、光ディスク7をガラス円板16より剥離する。なお、吸引パッド86をキャップ26またはクランプホルダ27に設けることもできる。
【0070】
このように本実施例によれば、ガラス円板16に貼り付いた光ディスク7をガラス円板16より剥離することができる効果がある。
【0071】
なお、本発明の実施例では、シート状の光ディスクについて述べたが、シート状の磁気ディスクにも適用できる。また、本発明の光ディスク記録再生装置と磁気ディスク装置と半導体メモリとを組み合わせることによりテレビ番組を長時間記録できる大容量の画像記録装置を構成することができる。
【0072】
本発明は、以上ごとく、
1.可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、このカートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた記録再生装置において、前記光ディスク1枚ごと収納したトレイを上下方向に複数枚積層したカートリッジと、このカートリッジ内の前記トレイを掴むためのフックと、前記光ディスクを支持するためのガラス円板を取り付けたクランプ部を回転させるスピンドルモータと、前記光ディスクの記録再生部とを備え、前記フックで前記トレイを掴み前記カートリッジに前記トレイの一部を残して引き出し、前記光ディスクを前記ガラス円板に貼り付けて前記録再生部で前記光ディスクの記録再生するようにしたものである。
2.前記ガラス円板は前記光ディスクととみに回転するようにしたものである。3.前期記録再生部を前記光ディスクに近づけ、前記二つの記録再生部で前記光ディスクの両面を記録再生するようにしたものである。
4.前記光ディスクは前記クランプによって前記トレイに戻され、前記フックで前記トレイを前記カートリッジに押し込んで収納するようにしたものである。こ
5.前記クランプ部にキャップを勘合させて前記光ディスクを二つの円板間に固定し、前記記録再生部で前記光ディスクの記録再生するようにしたものである。
6.前記記録再生部を二つ備え、この記録再生部で前記光ディスクの両面の記録再生をするようにしたものである。
7.前記二つの記録再生部は同一のものであって、前記二つの記録再生部のうち一方の記録再生部の前に補正ガラスを設け、この補正ガラスを通して前記光ディスクの記録再生を行うようにしたものである。
8.前記ガラス円板に振動を与える振動機構を設け、前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離させるようにしたものである。
9.前記ガラス円板の直径を前記光ディスクの直径より小さくし、前記ガラス円板よりはみ出た前記光ディスクを前記ガラス円板側から押す機構によって前記光ディスクを前記ガラス円板から剥離させるようにしたものである。
10.前記ガラス円板に貫通口を設け、前記貫通口に風を挿入して前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離させるようにしたものである。
11.前記ガラス円板の直径を前記光ディスクの直径より小さくし、前記ガラス円板よりはみ出た前記光ディスクに前記ガラス円板側から風を当てて前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離するようにしたものである。
12.可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、前記カートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた光カートリッジにおいて、前記カートリッジは、前記光ディスクを入れたトレイを一定間隔に積層したカートリッジであって、前記トレイの外周部にフックを引掛けて前記トレイを引き出すための開口部とフックを避けるための切り欠き部との位置が異なる複数のトレイを設け、前記トレイの前記開口部と前記切り欠き部が交互に隣接するように積層したものである。
13.可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、前記カートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた光カートリッジにおいて、前記カートリッジは、前記光ディスクを入れたトレイを一定間隔に積層したカートリッジであって、板に前記光ディスクを入れる段差のある凹部を設け、前記凹部に貫通穴を設け、前記凹部の外周部に前記光ディスクが凹部を乗り越えないための凹部側に反り返った突起部を設けるようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施例を備えた光ディスク記録再生装置の側面図である。
【図2】図1の記録再生装置の記録再生状態を示す光ディスク記録再生装置の側面図である。
【図3】本発明の一実施例を備えたディスク記録再生装置の側面図である。
【図4】本発明の一実施例を備えたディスク記録再生装置の側面図である。
【図5】本発明の一実施例を備えたディスク記録再生装置の側面図である。
【図6】本発明の一実施例を備えたディスク記録再生装置の側面図である。
【図7】本発明の一実施例を備えたカートリッジの正面図である。
【図8】本発明の一実施例を備えたトレイの断面図である。
【図9】本発明の一実施例を備えたトレイの上面図である。
【図10】本発明の一実施例を備えたトレイの上面図である。
【図11】本発明の一実施例を備えたフック機構の上面図である。
【図12】図11のフック機構の側面図である。
【図13】図11のフック機構の側面図である。
【図14】本発明の一実施例を備えたフック機構の上面図である。
【図15】本発明の一実施例を備えた剥離機構の側面図である。
【図16】本発明の一実施例を備えた剥離機構の側面図である。
【図17】本発明の一実施例を備えた剥離機構の側面図である。
【図18】本発明の一実施例を備えた剥離機構の側面図である。
【符号の説明】
【0074】
1…光ディスク記録再生装置、2…筐体、3…カートリッジ挿入口、4…カートリッジ、5…側板の溝、6…トレイ、7…シート状の光ディスク、9…カートリッジ移動台、10…トレイ検出センサ、11、12…支持部材、14…スピンドルモータ、15…クランプ部、16…ガラス円板、17…記録再生部、18…記録再生部移動機構、19…記録再生部移動台、20…振動機構、22…水平移動台、23…フック機構、24…水平移動台移動機構、25…水平固定台、26…キャップ、27…キャップホルダ、28…クランプ移動台。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、このカートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた記録再生装置において、
前記光ディスク1枚ごと収納したトレイを上下方向に複数枚積層したカートリッジと、このカートリッジ内の前記トレイを掴むためのフックと、前記光ディスクを支持するためのガラス円板を取り付けたクランプ部を回転させるスピンドルモータと、前記光ディスクの記録再生部とを備え、前記フックで前記トレイを掴み前記カートリッジに前記トレイの一部を残して引き出し、前記光ディスクを前記ガラス円板に貼り付けて前記録再生部で前記光ディスクの記録再生することを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記ガラス円板は前記光ディスクととみに回転することを特徴とする記録再生装置。
【請求項3】
請求項1記載の記録再生装置において、
前期記録再生部を前記光ディスクに近づけ、前記二つの記録再生部で前記光ディスクの両面を記録再生することを特徴とする記録再生装置。
【請求項4】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記光ディスクは前記クランプによって前記トレイに戻され、前記フックで前記トレイを前記カートリッジに押し込んで収納することを特徴とする記録再生装置。
【請求項5】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記クランプ部にキャップを勘合させて前記光ディスクを二つの円板間に固定し、前記記録再生部で前記光ディスクの記録再生することを特徴とする記録再生装置。
【請求項6】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記記録再生部を二つ備え、この記録再生部で前記光ディスクの両面の記録再生をすることを特徴とする記録再生装置。
【請求項7】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記二つの記録再生部は同一のものであって、前記二つの記録再生部のうち一方の記録再生部の前に補正ガラスを設け、この補正ガラスを通して前記光ディスクの記録再生を行うことを特徴とする記録再生装置。
【請求項8】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記ガラス円板に振動を与える振動機構を設け、前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離させるようにしたことを特徴とする記録再生装置。
【請求項9】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記ガラス円板の直径を前記光ディスクの直径より小さくし、前記ガラス円板よりはみ出た前記光ディスクを前記ガラス円板側から押す機構によって前記光ディスクを前記ガラス円板から剥離させるようにしたことを特徴とする記録再生装置。
【請求項10】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記ガラス円板に貫通口を設け、前記貫通口に風を挿入して前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離させるようにしたことを特徴とする記録再生装置。
【請求項11】
請求項1記載の記録再生装置において、
前記ガラス円板の直径を前記光ディスクの直径より小さくし、前記ガラス円板よりはみ出た前記光ディスクに前記ガラス円板側から風を当てて前記ガラス円板から前記光ディスクを剥離するようにしたことを特徴とする記録再生装置。
【請求項12】
可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、前記カートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた光カートリッジにおいて、
前記カートリッジは、前記光ディスクを入れたトレイを一定間隔に積層したカートリッジであって、前記トレイの外周部にフックを引掛けて前記トレイを引き出すための開口部とフックを避けるための切り欠き部との位置が異なる複数のトレイを設け、前記トレイの前記開口部と前記切り欠き部が交互に隣接するように積層したことを特徴とする光カートリッジ。
【請求項13】
可撓性を有するシート状の光ディスクを多数枚収納するカートリッジと、前記カートリッジから前記光ディスクを取り出して記録再生し、前記光ディスクを前記カートリッジに戻す手段を備えた光カートリッジにおいて、
前記カートリッジは、前記光ディスクを入れたトレイを一定間隔に積層したカートリッジであって、板に前記光ディスクを入れる段差のある凹部を設け、前記凹部に貫通穴を設け、前記凹部の外周部に前記光ディスクが凹部を乗り越えないための凹部側に反り返った突起部を設けるようにしたことを特徴とする光カートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−115328(P2007−115328A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−305158(P2005−305158)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000005810)日立マクセル株式会社 (2,366)
【Fターム(参考)】