説明

記録再生装置

【課題】複数の番組を同じタイトルで連続して記録した場合の手動操作によるタイトル分割の作業性の向上を図る。
【解決手段】タイトル分割モード時、マイコン12は、リモコン20に設けられた指定ボタンが最初に押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として内部メモリに保存すると同時に、内部メモリに保存されている開始位置から終了位置までの範囲のCM部分を削除して、その削除位置でタイトル分割を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスクやDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクを記録媒体とする記録再生装置では、記録した情報番組の編集機能として、タイトル分割機能を備えており、このタイトル分割機能に関する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
【0003】
特許文献1の映像記録再生装置は、放送コンテンツのコピー制御情報の変化点にチャプターマークを付加して記録することにより、チャプターマークとコピー制御情報とを用い、ユーザの設定に従ってコンテンツの編集である例えばタイトル分割を行うようになっている。すなわち、チャプターの区切りごとに個々のタイトルに分割するようになっている。
【0004】
また、特許文献2のハードディスクレコーダは、録画した記録データを、番組の切れ目となる時刻(番組を開始する予定の時間及び番組を終了する予定の時間のいずれか)で複数の番組の個別番組データに分割するようになっている。
【特許文献1】特開2006−179149号公報
【特許文献2】特開2006−174271号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した場合、この番組情報を上記特許文献1の技術を用いてタイトル分割する場合には、まず最初に、ユーザが手動操作でチャプターマークを付加する必要があり、極めて煩雑な作業となる。また、上記特許文献2の場合には、番組の切れ目となる時刻を用いてタイトル分割を行うことになるが、上記のように複数の番組を同じタイトルで連続して記録した場合には、番組の切れ目となる時刻を取得できないため、タイトル分割を行うことができない。
【0006】
従って、上記のように複数の番組を同じタイトルで連続して記録した場合には、手動操作によってタイトル分割を行うことになる。
【0007】
この場合、手動によるタイトル分割は、ユーザが再生画面を見ながら、タイトル分割したい箇所までくるとリモコン等のポーズボタンを押して再生画面を一旦停止し、その状態でリモコン等の所定のボタンを操作してタイトル分割を行い、その後再び再生を開始して再生画面を見ながら、次にタイトル分割したい箇所までくると、リモコン等のポーズボタンを押して再生画面を一旦停止し、その状態でリモコン等の所定のボタンを操作してタイトル分割を行い、その後再び再生を開始する、といった処理を記録した番組の最後まで行うことになる。
【0008】
この場合、タイトル分割とともに、番組と番組の間に入っているCM部分を削除する一つの方法としては、図11(a)に示すように、番組1の最後のところで所定のボタンを押して、この部分でまずタイトル分割し、次に番組2の最後のところで所定のボタンを押してこの部分で次のタイトル分割をする、といった具合に、まずCM部分を含んだ状態でタイトル分割を行い、その後、一つのタイトルの番組の先頭部分に含まれているCM部分(図11(a)では、番組2の先頭部分に含まれるCM1)を削除する操作を行う、といった方法がある。また、別の方法としては、図11(b)に示すように、番組1の最後のところで所定のボタンを押して、この部分でまずタイトル分割し、次にCM部分の最後のところで所定のボタンを押してこの部分で次のタイトル分割をし、次に番組2の最後のところで所定のボタンを押してこの部分で次のタイトル分割をする、といった具合に、番組とCMとをそれぞれタイトル分割し、その後、タイトル分割したCM部分のみを別途削除する操作を行う、といった方法がある。
【0009】
すなわち、上記2つの方法は、いずれもタイトル分割の処理と、分割後の番組の先頭部分(若しくは最後の部分)に残っているCM部分を削除する処理とを区別して行う必要があるため、番組の先頭部分または最後の部分に付加されているCM部分を削除してタイトル分割を行う場合の作業が煩雑になるといった問題があった。
【0010】
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した場合の手動操作によるタイトル分割の作業性の向上を図った記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の記録再生装置は、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、再生画面を見ながらタイトル分割位置をユーザが指定する指定ボタンを有する入力手段とを備え、タイトル分割モード時、前記制御手段は、最初に前記指定ボタンが押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に前記指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として前記内部メモリに保存すると同時に、前記内部メモリに保存されている分割開始位置から分割終了位置までの範囲の番組情報を削除して、その削除位置でタイトル分割を行うことを特徴としている。
【0012】
すなわち、最初に指定ボタンを押し、次に指定ボタンを押すと、その間の番組情報を削除してタイトル分割を行うことができるので、指定ボタンを2回押すだけの操作で、番組と番組との間のCM部分を削除したタイトル分割が可能となる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【0013】
また、本発明の記録再生装置は、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、再生画面を見ながらタイトル分割位置をユーザが指定する指定ボタン及び分割実行ボタンを有する入力手段とを備え、タイトル分割モード時、ユーザが再生画面を見ながらタイトル分割時に削除したい番組情報の開始位置と終了位置とで前記指定ボタンを順次押すことにより、前記制御手段は、前記指定ボタンが押された位置をその押された順番と対応付けて内部メモリに保存し、前記分割実行ボタンが押されることにより、前記内部メモリに保存されている奇数番目の位置から直後の偶数番目の位置までの範囲の番組情報を全て削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行うことを特徴としている。
【0014】
すなわち、ユーザが再生画面を見ながら、タイトル分割時に削除したいCM部分の開始位置と終了位置とで指定ボタンを順次押すことにより、内部メモリには、指定ボタンが押された位置とその押された順番とが対応付けられて保存される。そして、最後にユーザが分割実行ボタンを押すことにより、制御手段は、内部メモリに保存されている奇数番目の位置から直後の偶数番目の位置までの範囲の番組情報(すなわち、CM部分)を削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行うようになっている。具体的に説明すると、1番目の位置から2番目の位置までの範囲(CM部分)、3番目の位置から4番目の位置までの範囲(CM部分)、5番目の位置から6番目の位置までの範囲(CM部分)、・・・・、が削除される。その結果、最初の位置から1番目の位置までが1つ目のタイトル、2番目の位置から3番目の位置までが2つ目のタイトル、4番目の位置から5番目の位置までが3つ目のタイトル、・・・、といった具合に、CM部分を削除しつつタイトル分割されることになる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【0015】
また、本発明の記録再生装置は、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、再生画面を見ながらタイトル分割の開始位置をユーザが指定する開始位置指定ボタン、及び分割の終了位置をユーザが指定する終了位置指定ボタンを有する入力手段とを備え、タイトル分割モード時、前記制御手段は、前記開始位置指定ボタンが押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に前記終了位置指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として前記内部メモリに保存すると同時に、前記内部メモリに保存されている分割開始位置から分割終了位置までの範囲の番組情報を削除して、その削除位置でタイトル分割を行うことを特徴としている。
【0016】
すなわち、開始位置指定ボタンを押し、次に終了位置指定ボタンを押すと、その間の番組情報を削除してタイトル分割を行うことができるので、指定ボタンを2回押すだけの操作で、番組と番組との間のCM部分を削除したタイトル分割が可能となる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【0017】
また、本発明の記録再生装置は、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、再生画面を見ながらタイトル分割の開始位置をユーザが指定する開始位置指定ボタン、分割の終了位置をユーザが指定する終了位置指定ボタン、及び分割実行ボタンを有する入力手段とを備え、タイトル分割モード時、前記制御手段は、前記開始位置指定ボタンが押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に前記終了位置指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として前記内部メモリに保存するといった処理を繰り返し、その後、前記分割実行ボタンが押されることにより、前記内部メモリに保存されている分割開始位置から直後の分割終了位置までの範囲の番組情報を全て削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行うことを特徴としている。
【0018】
すなわち、ユーザが再生画面を見ながら、タイトル分割時に削除したいCM部分の開始位置で開始位置指定ボタンを押し、その終了位置で終了位置指定ボタンを押す、といった操作を、番組最後のCM部分がくるたびに行うことにより、内部メモリには、開始位置指定ボタンが押された開始位置と、その後に終了位置指定ボタンが押された終了位置とが対応付けられて順次保存される。
【0019】
そして、最後にユーザが分割実行ボタンを押すことにより、制御手段は、内部メモリに対で保存されている開始位置から終了位置までの範囲の番組情報(すなわち、CM部分)を全て削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行うようになっている。具体的に説明すると、1つ目の開始位置から終了位置までの範囲(CM部分)、2つ目の開始位置から終了位置までの範囲(CM部分)3つ目の開始位置から終了位置までの範囲(CM部分)、・・・・、が削除される。その結果、最初の位置から1つ目の開始位置までが1つ目のタイトル、1つ目の終了位置から2つ目の開始位置までが2つ目のタイトル、2つ目の終了位置から3つ目の開始位置までが3つ目のタイトル、・・・、といった具合に、CM部分を削除しつつタイトル分割されることになる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【0020】
また、本発明の記録再生装置は、上記構成において、前記制御手段は、前記内部メモリに保存している分割開始位置情報または分割終了位置情報が連続する場合には、後で押された位置情報を有効とし、先に押された位置情報を削除する処理を実行することを特徴としている。
【0021】
すなわち、内部メモリに保存している分割開始位置情報または分割終了位置情報が連続する場合には、後で押された位置情報を有効とし、先に押された位置情報を削除する。これにより、ユーザがCM部分の削除位置を一旦指定した後、その位置を変更したい場合には、その変更位置で再度指定ボタンを押すだけで、分割開始位置または分割終了位置が変更されることになる。
【0022】
また、本発明の記録再生装置は、上記構成において、前記制御手段は、前記分割実行ボタンが押されたとき、削除部分を示す確認画面を表示し、その後再度分割実行ボタンが押されたとき、タイトル分割を実行するように構成してもよい。すなわち、CM部分を削除する前に、このような確認画面を表示することで、誤って番組部分の一部まで含めて削除してしまう、といった不具合の発生を防止することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の記録再生装置は上記のように構成したので、指定ボタンを2回押すだけの操作で、番組と番組との間のCM部分を削除したタイトル分割が可能となる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことができる。
【0024】
また、本発明の記録再生装置によれば、ユーザがCM部分の削除位置を一旦指定した後、その位置を変更したい場合には、その変更位置で再度指定ボタンを押すだけでよいので、CM部分の削除位置の修正を簡単に行うことができる。さらに、CM部分を削除する前に確認画面を表示することで、誤って番組部分の一部まで含めて削除してしまう、といった不具合の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態である記録再生装置の機能ブロック図であり、ここではハードディスク内蔵型DVDレコーダを例示している。
【0027】
本実施形態の記録再生装置1は、アンテナ16により受信されたアナログ放送信号やデジタル放送信号等のテレビ放送から選択されたチャンネルの番組放送を受信するチューナ2と、受信した番組の映像データの信号を処理する信号処理回路3と、信号処理後の映像データをDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクに記録再生するDVD部5と、信号処理後の映像データをハードディスク(HD)に記録再生するHDD(Hard Disk Drive)部6と、これらDVD部5及びHDD部6の記録再生を制御するストレージ制御部7と、文字情報信号を映像信号に重畳して、文字情報をモニタ装置30の画面に表示するOSD(On−Screen Character Display)回路8と、音声信号を増幅してスピーカ40を駆動する音声出力回路9と、本装置のシステム全体を制御するマイコン12と、各種データを記憶するメモリ(EEPROMやフラッシュメモリ等)13と、現在時刻を計時する時計機能を有するクロック回路14と、リモコン20から送信された赤外線信号のリモコン信号を受信して、所定の電気信号に変換するリモコン受信部15とで構成されている。
【0028】
上記構成の記録再生装置1において、本実施形態では特に、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを備えている。以下、本実施形態の記録再生装置1におけるタイトル分割モードの実施例について説明する。
【実施例1】
【0029】
本実施例1では、リモコン20に、再生画面を見ながらタイトル分割位置をユーザが指定する指定ボタン20a(図示省略)が設けられている。この指定ボタン20aは、リモコン20に別途設けてもよいが、リモコン20に元々設けられている機能ボタンの一つを兼用してもよい。例えば、決定ボタンをタイトル分割モードでは指定ボタン20aとして使用するようにしてもよい。
【0030】
以下、本実施例1のタイトル分割処理について、図2に示すフローチャート及び図3に示す分割イメージ図を参照して説明する。
【0031】
ユーザは、リモコン20を操作してモニタ装置30の画面にメニュー画面を表示し、その中からタイトル分割モードを選択し、例えばHDD部6に記録されている、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を指定する。これにより、マイコン12は、この指定された番組情報のタイトル分割処理を開始する。
【0032】
すなわち、マイコン12は、まずこの番組情報の再生を開始し(ステップS1)、リモコン20の図示しないポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS2)。そして、例えば図3(a)の「aaa」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS3)、次にリモコン20の指定ボタン20aが押されたか否か(ステップS4)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS5)を監視する。ここで、指定ボタン20aが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS4でNo、ステップS5でYesと判断された場合)には、ステップS1に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。
【0033】
一方、指定ボタン20aが押された場合(ステップS4でYesと判断された場合)には、その操作が1回目の操作であるか否かを確認する(ステップS6)。その結果、1回目の操作である場合(ステップS6でYesと判断された場合)には、その位置「aaa」を分割開始位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存し(ステップS7)、ステップS1に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。そして、リモコン20のポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS2)。
【0034】
その結果、例えば図3(a)の「bbb」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS3)、次にリモコン20の指定ボタン20aが押されたか否か(ステップS4)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS5)を監視する。ここで、指定ボタン20aが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS4でNo、ステップS5でYesと判断された場合)には、ステップS1に戻ってその停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0035】
一方、指定ボタン20aが押された場合(ステップS4でYesと判断された場合)には、その操作が1回目の操作であるか否かを確認する(ステップS6)。その結果、1回目の操作でない場合(ステップS6でNoと判断された場合)には、その操作が2回目の操作であるか否かを確認する(ステップS9)。その結果、2回目の操作である場合(ステップS8でYesと判断された場合)には、その位置「bbb」を分割終了位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存する(ステップS9)。一方、2回目の操作でないと判断された場合(ステップS8でNoと判断された場合)には、例えばエラーメッセージを表示する等のエラー処理を行って(ステップS13)、処理を終了する。
【0036】
次に、マイコン12は、内部メモリに保存されている分割開始位置「aaa」から分割終了位置「bbb」までの範囲の番組情報(CM1)を削除して、その削除位置でタイトル分割を行う(ステップS10)。すなわち、図3(b)に示すように、番組1を一つのタイトル(タイトル1)とし、これに続く番組2以降を一つのタイトル(タイトル2)とするタイトル分割を行う。
【0037】
この後、マイコン12は、内部メモリに保存している分割開始位置と分割開始終了位置の情報を消去した後(ステップS11)、番組情報の再生を最後まで終了したかを確認し(ステップS12)、最後まで終了していなければステップS1に戻って、その停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0038】
そして、上記の処理(ステップS1〜ステップS12)を再度実施し、図3(b)に示す「ccc」の位置で1回目の指定ボタン20aが押され、その次の「ddd」の位置で2回目の指定ボタン20aが押されると、マイコン12は、図3(c)に示すように、番組1を一つのタイトル(タイトル1)とし、これに続く番組2を一つのタイトル(タイトル2)とし、CM2を削除して、これに続く番組3以降を一つのタイトル(タイトル3)とするタイトル分割を行う。
【0039】
このような処理を、連続して記録された番組情報の最後まで行うと(ステップS12でYesと判断されると)、タイトル分割処理を終了する。
【0040】
本実施例1のタイトル分割処理によれば、最初に指定ボタン20aを押し、次に指定ボタン20aを押すと、その間の番組情報(CM部分)を削除して、その削除位置でタイトル分割を行うことができるので、指定ボタン20aを2回押すだけの操作で、番組と番組との間のCM部分を削除したタイトル分割が可能となる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【実施例2】
【0041】
上記実施例1では、指定ボタン20aを2回押すごとに、その間のCM部分を削除してその都度タイトル分割を行っていたが、本実施例2では、このタイトル分割を全ての削除部分の指定を行った後にまとめて行う実施例である。そのため、本実施例2では、マイコン20に図示しない分割実行ボタン20bがさらに設けられている。この分割実行ボタン20bも、リモコン20が元々設けられている機能ボタンの一つと兼用してもよい。さらに、本実施例2では、マイコン12は、指定ボタン20aが押された回数をカウントするカウント機能を備えているものとする。
【0042】
以下、本実施例2のタイトル分割処理について、図4に示すフローチャート、及び上記実施例1でも使用した図3に示した分割イメージ図を参照して説明する。
【0043】
ユーザは、リモコン20を操作してモニタ装置30の画面にメニュー画面を表示し、その中からタイトル分割モードを選択し、例えばHDD部6に記録されている、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を指定する。これにより、マイコン12は、この指定された番組情報のタイトル分割処理を開始する。
【0044】
すなわち、マイコン12は、まずこの番組情報の再生を開始し(ステップS21)、リモコン20の図示しないポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS22)。そして、例えば図3(a)の「aaa」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS23)、次にリモコン20の指定ボタン20aが押されたか否か(ステップS24)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS25)を監視する。ここで、指定ボタン20aが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS24でNo、ステップS25でYesと判断された場合)には、ステップS21に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。
【0045】
一方、指定ボタン20aが押された場合(ステップS4でYesと判断された場合)には、その操作が奇数回目(ここでは、1回目)の操作であるか否かを確認する(ステップS26)。上記したように、マイコン12は、タイトル分割処理を開始してから指定ボタン20aが押された回数をカウントするカウント機能を備えており、そのカウント値に基づいて、操作回数が奇数回目か偶数回目かを判断するようになっている。その結果、奇数回目(1回目)の操作である場合(ステップS26でYesと判断された場合)には、その位置「aaa」をカウント値である1回目の分割開始位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存し(ステップS27)、ステップS21に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。そして、リモコン20のポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS22)。
【0046】
その結果、例えば図3(a)の「bbb」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS23)、次にリモコン20の指定ボタン20aが押されたか否か(ステップS24)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS25)を監視する。ここで、指定ボタン20aが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS24でNo、ステップS25でYesと判断された場合)には、ステップS21に戻ってその停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0047】
一方、指定ボタン20aが押された場合(ステップS24でYesと判断された場合)には、その操作が奇数回目の操作であるか否かを確認する(ステップS26)。その結果、奇数回目の操作でない場合(ステップS26でNoと判断された場合)には、その操作は偶数回目の操作(この場合には、2回目)であるので、マイコン12は、その位置「bbb」を2回目の分割終了位置として図示しない内部メモリに保存する(ステップS28)。
【0048】
次に、マイコン12は、番組情報の再生を最後まで終了したか否かを確認し(ステップS29)、最後まで終了していなければステップS21に戻って、その停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0049】
そして、上記の処理(ステップS21〜ステップS29)を再度実施し、図3(a)に示す「ccc」の位置で3回目の指定ボタン20aが押されると、その位置「ccc」をカウント値である3回目の分割開始位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存し(ステップS27)、その次の「ddd」の位置で4回目の指定ボタン20aが押されると、その位置「bbb」を4回目の分割終了位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存する(ステップS28)。
【0050】
このようにして、マイコン12の内部メモリには、指定ボタン20aが押された数だけ、分割開始位置と分割終了位置とが順次保存されることになる。すなわち、指定ボタン20aが例えば6回押されたとすると、図3(a)に示すように、1回目の分割開始位置「aaa」、2回目の分割終了位置「bbb」、3回目の分割開始位置「ccc」、4回目の分割終了位置「ddd」、5回目の分割開始位置「eee」、6回目の分割終了位置「fff」が保存されることになる。
【0051】
マイコン12は、このような処理を、連続して記録された番組情報の最後まで行うと(ステップS29でYesと判断されると)、次に、リモコン20の分割実行ボタン20bが押されたか否か(ステップS30)、及びリモコン20の図示しない停止ボタンが押されたか否か(ステップS31)を監視する。
【0052】
その結果、分割実行ボタン20bが押された場合(ステップS30でYesと判断された場合)には、マイコン12は、タイトル分割処理を一括して行うことになる(ステップS32)。すなわち、内部メモリに保存されている奇数番目の位置から直後の偶数番目の位置までの範囲の番組情報(すなわち、CM部分)を全て削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行う。具体的に説明すると、1回目の分割開始位置「aaa」から2回目の分割終了位置「bbb」までの範囲のCM1、3回目の分割開始位置「ccc」から4回目の分割終了位置「ddd」までの範囲のCM2、5回目目の分割開始位置「eee」から6回目の分割終了位置「fff」までの範囲のCM3が削除される。その結果、図3(c)に示すように、番組1が1つ目のタイトル(タイトル1)、番組2が2つ目のタイトル(タイトル2)、これに続く番組3以降が3つ目のタイトル(タイトル3)に分割されることになる。
【0053】
本実施例2のタイトル分割処理によれば、指定ボタン20aを2回押すだけの操作を繰り返すことで、番組と番組との間のCM部分を順次指定し、最後に分割実行ボタン20bを押すだけで、CM部分を順次削除したタイトル分割を行うことが可能となる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【実施例3】
【0054】
本実施例3では、リモコン20に、再生画面を見ながらタイトル分割位置をユーザが指定する開始位置指定ボタン20cと終了位置指定ボタン20d(図示省略)が設けられている。これら指定ボタン20c,20dは、リモコン20に別途設けてもよいが、リモコン20に元々設けられている機能ボタン、例えば左右キーボタンを兼用してもよい。例えば、左キーボタンを開始位置指定ボタン20cとして使用し、右キーボタンを終了位置指定ボタン20dとして使用することが可能である。
【0055】
以下、本実施例3のタイトル分割処理について、図5に示すフローチャート及び上記実施例1で使用した図3に示す分割イメージ図を参照して説明する。
【0056】
ユーザは、リモコン20を操作してモニタ装置30の画面にメニュー画面を表示し、その中からタイトル分割モードを選択し、例えばHDD部6に記録されている、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を指定する。これにより、マイコン12は、この指定された番組情報のタイトル分割処理を開始する。
【0057】
すなわち、マイコン12は、まずこの番組情報の再生を開始し(ステップS41)、リモコン20の図示しないポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS42)。そして、例えば図3(a)の「aaa」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS43)、次にリモコン20の指定ボタンが押されたか否か(ステップS44)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS45)を監視する。ここで、指定ボタンが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS44でNo、ステップS45でYesと判断された場合)には、ステップS41に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。
【0058】
一方、指定ボタンが押された場合(ステップS44でYesと判断された場合)には、その指定ボタンが開始位置指定ボタン20cであるか否かを確認する(ステップS46)。その結果、開始位置指定ボタン20cである場合(ステップS46でYesと判断された場合)には、その位置「aaa」を分割開始位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存し(ステップS47)、ステップS41に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。そして、リモコン20のポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS42)。
【0059】
その結果、例えば図3(a)の「bbb」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS43)、次にリモコン20の指定ボタンが押されたか否か(ステップS44)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS45)を監視する。ここで、指定ボタンが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS44でNo、ステップS45でYesと判断された場合)には、ステップS41に戻ってその停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0060】
一方、指定ボタンが押された場合(ステップS44でYesと判断された場合)には、その指定ボタンが開始位置指定ボタン20cであるか否かを確認する(ステップS46)。その結果、開始位置指定ボタン20cでない場合(ステップS46でNoと判断された場合)には、押された指定ボタンは終了位置指定ボタン20dであるので、その位置「bbb」を分割終了位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存する(ステップS48)。
【0061】
次に、マイコン12は、内部メモリに保存されている分割開始位置「aaa」から分割終了位置「bbb」までの範囲の番組情報(CM1)を削除して、その削除位置でタイトル分割を行う(ステップS49)。すなわち、図3(b)に示すように、番組1を一つのタイトル(タイトル1)とし、これに続く番組2以降を一つのタイトル(タイトル2)とするタイトル分割を行う。
【0062】
この後、マイコン12は、内部メモリに保存している分割開始位置と分割終了位置の情報を消去した後(ステップS50)、番組情報の再生を最後まで終了したかを確認し(ステップS51)、最後まで終了していなければステップS41に戻って、その停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0063】
そして、上記の処理(ステップS41〜ステップS51)を再度実施し、図3(a)に示す「ccc」の位置で開始位置指定ボタン20cが押され、その次の「ddd」の位置で終了位置指定ボタン20dが押されると、マイコン12は、図3(c)に示すように、番組1を一つのタイトル(タイトル1)とし、これに続く番組2を一つのタイトル(タイトル2)とし、CM2を削除して、これに続く番組3以降を一つのタイトル(タイトル3)とするタイトル分割を行う(ステップS49)。
【0064】
このような処理を、連続して記録された番組情報の最後まで行うと(ステップS51でYesと判断されると)、タイトル分割処理を終了する。
【0065】
本実施例3のタイトル分割処理によれば、開始位置指定ボタン20cを押し、次に終了位置指定ボタン20dを押すと、その間の番組情報(CM部分)を削除して、その削除位置でタイトル分割を行うことができるので、指定ボタンを2回押すだけの操作で、番組と番組との間のCM部分を削除したタイトル分割が可能となる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【実施例4】
【0066】
上記実施例3では、開始位置指定ボタン20cと終了位置指定ボタン20dとを押すごとに、その間のCM部分を削除してその都度タイトル分割を行っていたが、本実施例4では、このタイトル分割を全ての削除部分の指定を行った後にまとめて行う実施例である。そのため、本実施例4では、上記実施例2と同様、マイコン20に図示しない分割実行ボタン20bがさらに設けられている。この分割実行ボタン20bも、リモコン20が元々設けられている機能ボタンの一つと兼用してもよい。
【0067】
以下、本実施例4のタイトル分割処理について、図6に示すフローチャート、及び上記実施例1でも使用した図3に示した分割イメージ図を参照して説明する。
【0068】
ユーザは、リモコン20を操作してモニタ装置30の画面にメニュー画面を表示し、その中からタイトル分割モードを選択し、例えばHDD部6に記録されている、複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を指定する。これにより、マイコン12は、この指定された番組情報のタイトル分割処理を開始する。
【0069】
すなわち、マイコン12は、まずこの番組情報の再生を開始し(ステップS61)、リモコン20の図示しないポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS62)。そして、例えば図3(a)の「aaa」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS63)、次にリモコン20の指定ボタンが押されたか否か(ステップS64)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS65)を監視する。ここで、指定ボタンが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS64でNo、ステップS65でYesと判断された場合)には、ステップS61に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。
【0070】
一方、指定ボタンが押された場合(ステップS64でYesと判断された場合)には、その指定ボタンが開始位置指定ボタン20cであるか否かを確認する(ステップS66)。その結果、開始位置指定ボタン20cである場合(ステップS66でYesと判断された場合)には、その位置「aaa」を分割開始位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存し(ステップS67)、ステップS61に戻ってその停止位置「aaa」から再び再生を開始する。そして、リモコン20のポーズボタンが押されたか否かを監視する(ステップS62)。
【0071】
その結果、例えば図3(a)の「bbb」の位置でポーズボタンが押された場合には、再生を一時停止し(ステップS63)、次にリモコン20の指定ボタンが押されたか否か(ステップS64)、及びポーズボタンが再度押されたか否か(ステップS65)を監視する。ここで、指定ボタンが押されることなく、ポーズボタンが押された場合(ステップS64でNo、ステップS65でYesと判断された場合)には、ステップS61に戻ってその停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0072】
一方、指定ボタンが押された場合(ステップS64でYesと判断された場合)には、その指定ボタンが開始位置指定ボタン20cであるか否かを確認する(ステップS66)。その結果、開始位置指定ボタン20cでない場合(ステップS66でNoと判断された場合)には、押された指定ボタンは終了位置指定ボタン20dであるので、その位置「bbb」を分割終了位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存する(ステップS68)。
【0073】
次に、マイコン12は、番組情報の再生を最後まで終了したか否かを確認し(ステップS69)、最後まで終了していなければステップS61に戻って、その停止位置「bbb」から再び再生を開始する。
【0074】
そして、上記の処理(ステップS61〜ステップS69)を再度実施し、図3(a)に示す「ccc」の位置で開始位置指定ボタン20cが押されると(ステップS66でYesと判断されると)、その位置「ccc」を分割開始位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存し(ステップS67)、その次の「ddd」の位置で終了位置指定ボタン20dが押されると(ステップS66でNoと判断されると)、その位置「bbb」を分割終了位置としてマイコン12の図示しない内部メモリに保存する(ステップS68)。
【0075】
このようにして、マイコン12の内部メモリには、開始位置指定ボタン20cと終了位置指定ボタン20dが押された数だけ、分割開始位置と分割終了位置とが順次保存されることになる。すなわち、開始位置指定ボタン20cが3回、終了位置指定ボタン20dが3回押されたとすると、図3(a)に示すように、分割開始位置「aaa」、分割終了位置「bbb」、分割開始位置「ccc」、分割終了位置「ddd」、分割開始位置「eee」、分割終了位置「fff」が保存されることになる。
【0076】
マイコン12は、このような処理を、連続して記録された番組情報の最後まで行うと(ステップS69でYesと判断されると)、次に、リモコン20の分割実行ボタン20bが押されたか否か(ステップS70)、及びリモコン20の図示しない停止ボタンが押されたか否か(ステップS71)を監視する。
【0077】
その結果、分割実行ボタン20bが押された場合(ステップS70でYesと判断された場合)には、マイコン12は、タイトル分割処理を一括して行うことになる(ステップS72)。すなわち、内部メモリに保存されている一つの分割開始位置からその直後の分割終了位置までの範囲の番組情報(すなわち、CM部分)を全て削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行う。具体的に説明すると、分割開始位置「aaa」から分割終了位置「bbb」までの範囲のCM1、分割開始位置「ccc」から分割終了位置「ddd」までの範囲のCM2、分割開始位置「eee」から分割終了位置「fff」までの範囲のCM3が削除される。その結果、図3(c)に示すように、番組1が1つ目のタイトル(タイトル1)、番組2が2つ目のタイトル(タイトル2)、これに続く番組3以降が3つ目のタイトル(タイトル3)に分割されることになる。
【0078】
本実施例4のタイトル分割処理によれば、分割開始指定ボタン20cと分割終了ボタン20dとを押すだけの操作を繰り返すことで、番組と番組との間のCM部分を順次指定し、最後に分割実行ボタン20bを押すことで、CM部分を順次削除したタイトル分割を行うことが可能となる。これにより、従来のように、タイトル分割後に、番組の先頭部分または最後の部分に残っているCM部分を別途削除する、といった手間を省くことが可能となる。
【実施例5】
【0079】
本実施例5は、上記実施例4において、ユーザが開始位置指定ボタン20cまたは終了位置指定ボタン20dを押して一旦指定した、タイトル分割の開始位置または終了位置を変更する場合の実施例である。以下、図7に示すフローチャート、図8に示す内部メモリの保存状態、及び図9に示す分割イメージ図を参照して本実施例5を説明する。
【0080】
マイコン12は、図6に示すステップS67において、分割開始位置を内部メモリに保存した場合、及びステップS68において、分割終了位置を内部メモリに保存した場合に、図7に示す処理を実行する。
【0081】
すなわち、内部メモリに保存している分割開始位置及び分割終了位置の並び(アドレスの並び)を確認する(ステップS81)。具体的には、分割開始位置と分割終了位置とがアドレス順に交互に並んでいるか否かを確認する(ステップS82)。
【0082】
例えば、内部メモリの保存状態が図8(a)に示すように、分割開始位置「aaa」、分割終了位置「bbb」、分割開始位置「ccc」、分割終了位置「ddd」となっている場合には、分割開始位置と分割終了位置とがアドレス順に交互に並んでいるので、この場合には何もせずに処理を終了する。
【0083】
一方、図8(a)に示す内部メモリの保存状態において、図9に示すように、ユーザが例えば「d′d′d′」の位置で終了位置指定ボタン20dを再度押した場合には、内部メモリには図8(b)に示すように、分割終了位置「d′d′d′」と分割終了位置「ddd」とが連続した並びで保存されることになる。従って、マイコン12は、分割終了位置「d′d′d′」と分割終了位置「ddd」とが連続していると判断し(ステップS82でYesと判断)、新たに指定された分割終了位置「d′d′d′」を有効としてそのまま保存し、先に保存されていた分割終了位置「ddd」を消去する(ステップS83)。
【0084】
すなわち、ユーザは、指定を変更したい場合、その変更位置で再度同じ指定ボタンを押すだけで、最初の指定位置を解除して、新たな指定位置に変更することができる。
【実施例6】
【0085】
本実施例6は、図4に示すステップS30、及び図6に示すステップS70で分割実行ボタン20bが押されたとき、すぐにタイトル分割を実行するのではなく、削除部分を示す確認画面をモニタ装置30に表示して、ユーザに確認するようにしたものである。確認画面としては、例えば図10に示すように、分割イメージ図のところに分割位置を示すマーク(矢印等)を付与して削除範囲を表示する構成とすることができる。ただし、表示方法についてはこれに限定されるものではない。そして、この確認画面を見たユーザが、その分割位置で良いと判断して、再度、分割実行ボタンを押すと、図4に示すステップS33、及び図6に示すステップS72のタイトル分割処理を実施するように構成する。このように、CM部分を削除する前に確認画面を表示することで、誤って番組部分の一部まで含めて削除してしまう、といった不具合の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の一実施形態である記録再生装置の機能ブロック図である。
【図2】実施例1のタイトル分割処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】分割処理の様子を示す説明図である。
【図4】実施例2のタイトル分割処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施例3のタイトル分割処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】実施例4のタイトル分割処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】実施例5のタイトル分割処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】内部メモリの保存状態を示す説明図である。
【図9】分割処理の様子を示す説明図である。
【図10】確認画面の一例を示す説明図である。
【図11】タイトル分割とともに、番組と番組の間に入っているCM部分を削除する従来の方法を示す説明図である。
【符号の説明】
【0087】
1 記録装置
2 チューナ
3 信号処理回路
5 DVD部
6 HDD部
7 ストレージ制御部
3 OSD回路
9 音声出力回路
12 マイコン
13 メモリ
14 クロック回路
15 リモコン受信部
20 リモコン
30 モニタ装置
40 スピーカ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、
前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、
再生画面を見ながらタイトル分割の開始位置をユーザが指定する開始位置指定ボタン、分割の終了位置をユーザが指定する終了位置指定ボタン、及び分割実行ボタンを有する入力手段とを備え、
タイトル分割モード時、前記制御手段は、前記開始位置指定ボタンが押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に前記終了位置指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として前記内部メモリに保存し、前記分割実行ボタンが押されることにより、前記内部メモリに保存している分割開始位置から直後の分割終了位置までの範囲の番組情報を削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行うとともに、前記開始位置指定ボタンまたは前記終了位置指定ボタンが再度押されることによって、前記内部メモリに保存している分割開始位置情報または分割終了位置情報が連続する場合には、後で押された位置情報を有効とし、先に押された位置情報を削除する処理を実行することを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、
前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、
再生画面を見ながらタイトル分割位置をユーザが指定する指定ボタンを有する入力手段とを備え、
タイトル分割モード時、前記制御手段は、最初に前記指定ボタンが押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に前記指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として前記内部メモリに保存すると同時に、前記内部メモリに保存されている分割開始位置から分割終了位置までの範囲の番組情報を削除して、その削除位置でタイトル分割を行うことを特徴とする記録再生装置。
【請求項3】
複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、
前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、
再生画面を見ながらタイトル分割位置をユーザが指定する指定ボタン及び分割実行ボタンを有する入力手段とを備え、
タイトル分割モード時、ユーザが再生画面を見ながらタイトル分割時に削除したい番組情報の開始位置と終了位置とで前記指定ボタンを順次押すことにより、前記制御手段は、前記指定ボタンが押された位置をその押された順番と対応付けて内部メモリに保存し、前記分割実行ボタンが押されることにより、前記内部メモリに保存されている奇数番目の位置から直後の偶数番目の位置までの範囲の番組情報を全て削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行うことを特徴とする記録再生装置。
【請求項4】
複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、
前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、
再生画面を見ながらタイトル分割の開始位置をユーザが指定する開始位置指定ボタン、及び分割の終了位置をユーザが指定する終了位置指定ボタンを有する入力手段とを備え、
タイトル分割モード時、前記制御手段は、前記開始位置指定ボタンが押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に前記終了位置指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として前記内部メモリに保存すると同時に、前記内部メモリに保存されている分割開始位置から分割終了位置までの範囲の番組情報を削除して、その削除位置でタイトル分割を行うことを特徴とする記録再生装置。
【請求項5】
複数の番組を同じタイトルで連続して記録した番組情報を、再生しながら番組毎にタイトル分割するタイトル分割モードを有する記録再生装置において、
前記タイトル分割モードを制御する制御手段と、
再生画面を見ながらタイトル分割の開始位置をユーザが指定する開始位置指定ボタン、分割の終了位置をユーザが指定する終了位置指定ボタン、及び分割実行ボタンを有する入力手段とを備え、
タイトル分割モード時、前記制御手段は、前記開始位置指定ボタンが押されることでその位置を分割開始位置として内部メモリに保存し、次に前記終了位置指定ボタンが押されることでその位置を分割終了位置として前記内部メモリに保存するといった処理を繰り返し、その後、前記分割実行ボタンが押されることにより、前記内部メモリに保存されている分割開始位置から直後の分割終了位置までの範囲の番組情報を全て削除して、その削除位置で順次タイトル分割を行うことを特徴とする記録再生装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記分割実行ボタンが押されたとき、削除部分を示す確認画面を表示し、その後再度分割実行ボタンが押されたとき、タイトル分割を実行することを特徴とする請求項1、4または5に記載の記録再生装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−113342(P2008−113342A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−296041(P2006−296041)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】