説明

記録再生装置

【課題】 保持性の良好な記録再生装置を提供する。
【解決手段】 映像の撮影、記録、再生を行うカメラ本体10と、映像の表示を行うモニター部20とを備えた記録再生装置において、カメラ本体10は、映像の撮影機能を有する第1筺体11と、撮影した映像の記録機能および再生機能を有する第2筺体12とを備え、第1筺体11は、映像を撮影するレンズ部13を内部に備え、第2筺体12は、映像の記録および再生を行うディスクデッキ部110を内部に備え、ディスクデッキ部100は、ヘッド116と、このヘッド116を移動させる移動機構とからなる記録再生用のピックアップ装置111を有して、第2筺体の内部中央に配置され、レンズ部13は、ヘッド16の移動方向の延長線上に位置するように、第1筺体11の内部に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体を介して画像情報の記録や再生を行う記録再生装置に関するものであり、特に、記録媒体として光ディスクを使用する記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオカメラ等の記録再生装置においては、高画質、高精細な画像情報の記録再生を行うために、記録媒体の大容量化が求められている。記録媒体の大容量化を図った記録再生装置としては、例えば、DVD−RAM等の光ディスクを記録媒体として使用したビデオカメラが実用化されている。このようなビデオカメラの従来例として、ディスクドライブ部やディスク収納部などが内蔵されたディスクデッキ部の一方の側面に、カメラレンズや撮像素子などを内蔵したカメラ部が一体化され、カメラ部の側面に液晶モニター部を開閉可能に設けた構成とし、カートリッジに収納された光ディスクをディスクデッキ部に装着し、ディスクデッキ部を片手で保持しながら画像の撮影や記録を行うビデオカメラが知られている。
【0003】
また、最近では、カートリッジを使用せず、光ディスクをディスクデッキ部に直接装着するビデオカメラが知られている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−111877号公報
【特許文献2】特開2006−157472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例で示すビデオカメラは、ディスクデッキ部の上部がカメラ部の上部よりも突出した構成となっており、この突出した部分を、ビデオカメラを保持した際の手掛け部分とすることができる。
【0006】
しかしながら、上記従来例においては、主に映像情報を取り込むカメラレンズ部がカメラ本体の前方上方部に配置されるものが一般的であることから、ディスクデッキ部の突出部分の前方側(カメラレンズ部と隣接する部分)では、手掛け部分が浅くなっており、手の大きさによっては、突出部に手がうまく掛からない場合がある。
【0007】
また、ビデオカメラにおいては、持ちやすさに加え、コンパクトにすることも求められている。ビデオカメラの大きさをコンパクトにするためには、ディスクドライブ部が光ディスクの投影面積内に収められるような構成、即ち、ビデオカメラの外観形状を円形にすることができればよい。
【0008】
ところが、ディスクドライブ部は、光ディスクの外周近傍の記録領域に画像を記録したり、この記録領域に記録された画像を再生するために、必然的にディスクドライブ部のピックアップ装置が光ディスクの投影面積よりも張り出すようになっている。
【0009】
しかし、従来のビデオカメラは、装置全体が大きいため、このディスクドライブ部の張り出しが目立っていなかったが、このことは、小型化されていくビデオカメラにおいて、今後、大きな課題となる。
【0010】
そこで、本発明の目的とするところは、保持性が良好でコンパクトな記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、映像の撮影、記録、再生を行うカメラ本体と、映像の表示を行うモニター部とを備えた記録再生装置において、前記カメラ本体は、映像の撮影機能を有する第1筺体と、撮影した映像の記録機能および再生機能を有する第2筺体とを備え、前記第1筺体は、映像を撮影するレンズ部を内部に備え、前記第2筺体は、映像の記録および再生を行うディスクデッキ部を内部に備え、前記ディスクデッキ部は、ヘッドと、このヘッドを移動させる移動機構とからなる記録再生用のピックアップ装置を有して、前記第2筺体の内部中央に配置され、前記レンズ部は、前記ヘッドの移動方向の延長線上に位置するように、前記第1筺体の内部に配置される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、保持性が良好でコンパクトな記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図1から図12を参照して、この発明に係るビデオカメラについて詳細に説明する。図1から図5が第1の実施形態、図6から図12が第2の実施形態を示している。なお、同一の部位や方向などは同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。
【0014】
(第1の実施形態)
まず、図1および図2を参照して、第1の実施形態に係る記録再生装置の外観構成を、ビデオカメラを例として説明する。図1は、第1の実施形態に係るビデオカメラの外観図であって、図1(a)が平面図、図1(b)が正面図、図1(c)が右側面図、図1(d)が背面図、図1(e)が底面図、図1(f)が左側面図である。
【0015】
図1において、符号1で総括的に示すのは、記録媒体として光ディスクを備えたビデオカメラであり、このビデオカメラ1は、画像の撮影機能や記録機能、再生機能などを有するカメラ本体10と、このカメラ本体10の一方の面に開閉可能に取り付けられるモニター部20と、カメラ本体10の他方の面に開閉可能に取り付けられるディスクカバー30とを備えている。なお、この実施形態では、カメラ本体10の右側面にモニター部20、カメラ本体10の左側面にディスクカバー30が、それぞれヒンジ部40a、40bを介して開閉可能に取り付けられている。
【0016】
カメラ本体10は、主に撮影機能を有する第1筺体11と、主に記録機能と再生機能とを有する第2筺体12とから構成され、第1筺体11は円筒形、第2筺体12は平坦部を有する扁平な円筒形の外観を備えている。
【0017】
第1筺体11は、映像を撮影するレンズ部13と開閉可能なフラッシュ部14とフラッシュ部14を開くためのフラッシュオープンボタン15とを備えている。
【0018】
第2筺体12は、録画を開始するための録画ボタン21と、ディスクカバー30を開くためのオープンボタン22と、静止画を撮影するためのフォトボタン23と、撮影する画像の倍率を変更するズームボタン24と、ビデオカメラ1の動作モードを切り替えるモード切替ボタン29とを備えているとともに、外周面にビデオカメラ1を保持した際の指掛かり部分となる凹部25が形成されている。また、ビデオカメラ1は、光ディスクに加え、メモリカード等の補助記録媒体160(図3参照)を使用できるようになっており、補助記録媒体160の着脱時に開かれるカードカバー27が第2筺体12に設けられている。さらに、ビデオカメラ1には、ストラップ取付部26a、26bに取り付けられる図示しないハンドストラップのロックを解除するロック解除ボタン28が設けられている。
【0019】
第2筐体12の内部の略中央にはディスクデッキ部110(図3参照)が設けられており、このディスクデッキ部110により、記録媒体への画像の記録や記録媒体に記録された画像の再生が行われるようになっている。
【0020】
第2筺体12の下方前方には突起部50が設けられており、この突起部50に、撮影中の音声を収録するマイク部51や、フォーカスやホワイトバランス等の調整、逆光の補正等、映像の調整を行う操作ボタン52が配置されている。この実施形態では、フォーカスボタン52aと逆光補正ボタン52bとバランス調整ボタン52cとで操作ボタン52が構成されている。
【0021】
図2は、第1の実施形態に係るビデオカメラの外観図であって、図2(a)がモニター部およびフラッシュ部を開いた状態の平面図、図2(b)がモニター部およびフラッシュ部を開いた状態の右側面図、図2(c)がモニター部およびフラッシュ部を開いた状態の背面図、図2(d)がディスクカバーを開いた状態の斜視図である。
【0022】
図2において、モニター部20を矢印Aの方向へヒンジ部40aを介して動かすことにより、第2筺体12とモニター部20との接続が解除された状態となり、この状態でさらにモニター部20を矢印Bの方向へヒンジ部40aを介して動かすことができるようになっている。これにより、使用状態に合わせてモニター部20の位置を自由に調整できる。
【0023】
図2において、フラッシュオープンボタン15を操作することにより、図示しないロック機構を介してロックされた第1筺体11とフラッシュ部14との接続が解除され、フラッシュ部14が突出するようになっている。なお、フラッシュ部14は、第1筺体11側に押し下げる(押し込む)ことにより、第1筺体11に収納され、図示しないロック機構でロックされるようになっている。
【0024】
このような構成とすることにより、ビデオカメラ1を使用しないときには、フラッシュ部14を第1筐体11収納することができるので、携帯時等にフラッシュ部14の破損(傷付き)を防止するとともに、突出物の少ないシンプルな外観のビデオカメラ1とすることができる。
【0025】
図2において、ディスクカバー30は、オープンボタン22を操作することにより、図示しないロック機構を介してロックされた第2筺体12との接続が解除され、ヒンジ部40bを介して開くようになっている。そして、光ディスクの取り付け、あるいは取り外しを行った後に、ディスクカバー30を第2筺体12側へ動かすことにより、ディスクカバー30が図示しないロック機構でロックされるようになっている。
【0026】
モニター部20の背面側(裏面)には、表示部31と複数の操作ボタンからなる操作ボタン群32が設けられており、この操作ボタン群32は、表示部31の下方に配置されている。操作ボタン群32は、例えば、表示部31に各種のメニュー項目を表示したり、表示部31の表示内容を切り替えたりすることができるようになっている。なお、この実施形態では、操作ボタン群32を、それぞれディスクナビゲーションボタン32a、メニューボタン32b、表示切替ボタン32cで構成している。
【0027】
このように、表示部31と操作ボタン群32を1つの面に配置することにより、従来のように、ビデオカメラ1の向きを変えることなく、表示部31を見ながら操作ボタン群32を操作することができる。
【0028】
図2において、ビデオカメラ1は、モニター部20を開くと、内蔵されたバッテリー60が露出するようになっている。このバッテリー60は解除ボタン61を操作することにより、ビデオカメラ1から取り外せるようになっている。
【0029】
これにより、従来は本体後方(本体背面)から張り出して配置されていたバッテリー60をビデオカメラ1の内部に収納することができるので、ビデオカメラ1の大きさをよりコンパクトにすることができる。
【0030】
次に、図3を参照して、第1の実施の形態に係るビデオカメラの装置構成を説明する。図3はビデオカメラの構成を示す装置ブロック図である。
【0031】
図3において、ビデオカメラ1は、その動作を統括的に制御する制御部100を備えており、この制御部100にバスを介して各種装置やスイッチ類が接続されている。
【0032】
ディスクデッキ部110は、記録再生用のピックアップ装置111と記録媒体装着部112とディスクモータ113とから構成されたドライブ部114を備え、このドライブ部114はカメラ本体10(第2筺体12)の内部に設けられている。また、このディスクデッキ部110は、通常、ディスクカバー30により覆われており、ディスクデッキ部110の上面とディスクカバー30の背面との間に、記録媒体115を収納する収納空間を構成している。そして、このディスクカバー30を開くことにより、収納空間が露出し、記録媒体115を記録媒体装着部112に装着してディスクカバー30を閉じることにより、ディスクデッキ部110に記録媒体115が収納されるようになっている。
【0033】
操作部120は、録画ボタン21とモード切替ボタン29とズームボタン24とオープンボタン22とフォトボタン23とロック解除ボタン28とから構成され、この操作部120は第2筺体12に配置されている。
【0034】
外部機器接続端子130は、携帯電話機やPDA、PC等の端末装置やビデオテープレコーダー等の映像機器、電源アダプターなどを接続することができるようになっている。そして、これらの端末装置や映像機器を接続した状態では、ビデオカメラ1と端末装置、映像機器との間で、画像データの送受信が行えるようになっている。例えば、外部機器接続端子130を介してビデオテープレコーダーを接続した場合、ビデオテープに記録されたアナログ映像を再生し、再生されたアナログ映像信号を、A/D変換器140を通してデジタル映像信号に変換し、光ディスク等の記録媒体115にデジタル映像として記録することができるようになっている。
【0035】
次に、図4を参照して、第1の実施形態に係るビデオカメラの内部レイアウトについて説明する。図4はビデオカメラの内部レイアウトを示す図であり、図4(a)が平面図、図4(b)が正面図、図4(c)が右側面図である。なお、図4(c)においては、本発明の特徴を理解しやすくするため、構成要素の一部を省略している。
【0036】
図4において、第2筺体12の内部の略中央にはメイン基板200が配置されており、このメイン基板200に上述した制御部100やレンズ部13、ディスクデッキ部110、バッテリー60等の各種装置が接続されている。また、第2筺体12の内周面にはスイッチ基板210が設けられており、このスイッチ基板210に操作部120を構成する各種ボタンが接続されている。そして、このスイッチ基板210はメイン基板200と接続されている。また、第1筺体11の内部にはレンズ部13が配置されている。
【0037】
この実施形態に係るビデオカメラ1の大きな特徴は、第1筺体11の内部に配置されるレンズ部13を、ディスクドライブ部114に設けられたピックアップ装置111の移動方向の延長線上に配置した構成にある。具体的には、図4(c)で示すように、ヘッド116と、このヘッド116の両端部に設けられた軸部117と、軸部117を介してヘッド116を移動可能に支持するガイドレール118とでビックアップ装置111を構成し、ガイドレール118に沿って移動するヘッド116の移動方向(矢印Dの方向)の延長線P上に、レンズ部13を配置した構成とする。また、軸部117とガイドレール118は、ヘッド116を移動させる移動機構を構成している。
【0038】
前述したように、ディスクドライブ部114は、光ディスクの外周近傍の記録領域に画像を記録したり、この記録領域に記録された画像を再生するために、必然的にディスクドライブ部114のピックアップ装置111が光ディスクの投影面積よりも張り出すようになっている。
【0039】
この実施形態では、レンズ部13を、ディスクドライブ部114に設けられたピックアップ装置111の移動方向の延長線P上に配置することにより、ディスクドライブ部114の張出部をレンズ部13により吸収できるので、第2筺体12の本体形状、即ち、ディスク形状を印象付ける円形を基調としたコンパクトなビデオカメラ1を実現することができる。
【0040】
また、レンズ部13を、ディスクドライブ部114に設けられたピックアップ装置111の移動方向の延長線P上に配置することにより、第1筺体11が第2筺体12の前方中央部に位置するので、第2筺体12の形状を円形とすることができ、ビデオカメラ1を保持した際の指掛かり、特に、円形の第2筺体12に小指をフィットさせることができるので、ビデオカメラ1の保持性を良好にすることができる。
【0041】
次に、図5を参照して、第1の実施形態に係るビデオカメラの使用状態について説明する。図5はビデオカメラの使用状態を示す図であり、図5(a)はモニター部を開いた状態を示す図、図5(b)はモニター部を反転させて収納した状態を示す図である。
【0042】
図5において、ヒンジ部40aは、モニター部20を上下方向(垂直方向)および左右方向(水平方向)に回転させることができる2軸ヒンジで構成されており、モニター部20の向きを任意の方向に変えることができる。例えば、図5(a)で示すように、モニター部20を水平方向へ90°回転させることで、モニター部20がレンズ部13に対して平行な状態となり、使用者(撮影者)はレンズ部13を被写体に向け、レンズ部13で捉えた映像を表示部31で確認しながら撮影できる。即ち、図5(a)で示す状態では、表示部31に表示される映像を、少し離れた視点で見るのに適した形態としている。
【0043】
また、モニター部20を図5(a)で示す状態から垂直方向に180°回転させ、ビデオカメラ1に収納することで、図5(b)で示すように、表示部31に表示される映像を、近い視点で見るのに適した形態としている。なお、図5(b)で示す形態においては、特に記録媒体115に記録された画像を再生するような場合に適している。
【0044】
(第2の実施形態)
次に、図6から図12を参照して、第2の実施形態に係る記録再生装置(ビデオカメラ)の外観構成を説明する。図6は、第2の実施形態に係るビデオカメラの外観図であって、図6(a)が平面図、図6(b)が正面図、図6(c)が右側面図、図6(d)が背面図、図6(e)が底面図、図6(f)が左側面図である。
【0045】
図6において、符号2で総括的に示すのは、記録媒体として光ディスクを備えたビデオカメラであり、このビデオカメラ2は、画像の撮影機能や記録機能、再生機能などを有するカメラ本体300と、このカメラ本体300の一方の面に開閉可能に取り付けられるモニター部310と、カメラ本体300の他方の面に開閉可能に取り付けられるディスクカバー320とを備えている。なお、この実施形態では、本体右側面にモニター部310、本体左側面にディスクカバー320が、それぞれヒンジ部330a、330bを介して開閉可能に取り付けられている。
【0046】
カメラ本体300は、画像を撮影するレンズ部13と、撮影中の音声を収録するマイク部51と、録画を開始する録画ボタン21と、ディスクカバー320を開くためのオープンボタン22と、静止画を撮影するためのフォトボタン23と、撮影する画像の倍率を変更するズームボタン24と、ビデオカメラ2の動作モードを設定するモード切替ボタン29と、フラッシュ14と、モニター部310を開くためのオープンボタン330とを備えているとともに、外周面にビデオカメラ2を保持した際の指掛かり部分となる凹部25が形成されている。また、ビデオカメラ2は、光ディスクに加え、メモリカード等の補助記録媒体160を使用できるようになっており、補助記録媒体160の着脱時に開かれるカードカバー27がカメラ本体300に設けられている。
【0047】
モニター部310は、その表面にサブ表示部311を備えており、このサブ表示部311にバッテリー60や記録容量の残量表示等を行うことができるようになっている。
【0048】
図7は、第2の実施形態に係るビデオカメラの外観図であって、図7(a)がモニター部を開いた状態の平面図、図7(b)がモニター部を開いた状態の右側面図、図7(c)がモニター部を開いた状態の背面図、図7(d)がディスクカバーを開いた状態の斜視図である。
【0049】
図7において、モニター部310は、オープンボタン330を操作することにより、カメラ本体300とモニター部310との接続が解除され、モニター部310を動かすことができる状態となる。この状態でヒンジ部330aを介してモニター部310を動かし、その位置を自由に調整することができる。また、モニター部310の背面側(裏面)には、表示部31と操作ボタン群312、313が設けられており、この操作ボタン群312、313は、表示部31の上方および下方にそれぞれ配置されている。この操作ボタン群312、313は、例えば、表示部31に各種のメニュー項目を表示したり、表示部31の表示内容を切り替えたりするとともに、逆光を補正したり、フォーカスやホワイトバランス等の調整を行うことが出来るようになっている。なお、この実施形態では、表示部の上方に配置された操作ボタン群312を、ディスクナビゲーションボタン32a、メニューボタン32b、表示切替ボタン32cで構成し、表示部31の下方に配置された操作ボタン群313を、フォーカスボタン33a、逆光補正ボタン33b、バランス調整ボタン33cで構成している。
【0050】
ディスクカバー310は、オープンボタン330を操作することにより、図示しないロック機構を介してロックされたカメラ本体300との接続が解除され、ヒンジ部330bを介して開くようになっている。そして、光ディスクの取り付け、あるいは取り外しを行った後に、ディスクカバー310をカメラ本体300の方向へ押すように動かすことにより、図示しないロック機構でロックされるようになっている。
【0051】
次に、図8を参照して、第2の実施の形態に係るビデオカメラの装置構成を説明する。図8はビデオカメラの構成を示す装置ブロック図である。
【0052】
図8において、操作部340は、録画ボタン21とモード切替ボタン29とオープンボタン22とフォトボタン23とオープンボタン330とから構成され、この操作部340はカメラ本体300の背面に配置されている。
【0053】
モニター部310は、表示部31と、主に表示部31の表示内容を切り替える操作ボタン群312と、主に画像の調整を行う操作ボタン群313と、サブ表示部311とを備えている。
【0054】
なお、図8において、その他の部分については第1の実施形態と同様な構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0055】
次に、図9を参照して、第2の実施形態に係るビデオカメラの内部レイアウトについて説明する。図9はビデオカメラの内部レイアウトを示す図であり、図9(a)が平面図、図9(b)が正面図、図9(c)が右側面図である。なお、図9(c)においては、本発明の特徴を理解しやすくするため、構成要素の一部を省略している。
【0056】
図9において、カメラ本体300の内部上方にレンズ部13、内部下方にメイン基板200が配置されており、このメイン基板200に制御部100やレンズ部13、ディスクデッキ部110、バッテリー60等の各種装置が接続されている。また、レンズ部13の後方には、マイク部51とスイッチ基板210が設けられており、このマイク部51とスイッチ基板210は、メイン基板200に接続されている。そして、スイッチ基板210には、操作部340を構成する各種のボタンが接続されている。
【0057】
この実施形態に係るビデオカメラ2の大きな特徴は、ディスクドライブ114の上方(張出部側)で、かつピックアップ装置111の移動方向の延長線上にレンズ部13を配置した構成にある。具体的には、図9(c)で示すように、ヘッド116と、このヘッドの両端部に設けられた軸部117と、軸部117を介してヘッド116を移動可能に支持するガイドレール118とでビックアップ装置111を構成し、ガイドレール118に沿って移動するヘッド116の移動方向(矢印Dの方向)の延長線P上に、レンズ部13を配置した構成とする。また、軸部117とガイドレール118は、ヘッド116を移動させる移動機構を構成している。
【0058】
前述したように、ディスクドライブ部114は、光ディスクの外周近傍の記録領域に画像を記録したり、この記録領域に記録された画像を再生するために、必然的にディスクドライブ部114のピックアップ装置111が光ディスクの投影面積よりも張り出すようになっている。
【0059】
この実施形態では、第1の実施形態と同様に、レンズ部13を、ディスクドライブ部114に設けられたピックアップ装置111の移動方向の延長線P上に配置することにより、ディスクドライブ部114の張出部をレンズ部13により吸収できるので、ディスク形状を印象付ける円形を基調としたコンパクトなビデオカメラ2を実現することができる。
【0060】
また、レンズ部13を、ディスクドライブ部114に設けられたピックアップ装置111の移動方向の延長線P上に配置することにより、カメラ本体300の形状を円形とすることができ、ビデオカメラ2を保持した際に、凹部25に指を掛けながら、円形のカメラ本体300を手の平にフィットさせることができるので、ビデオカメラの保持性を良好にすることができる。
【0061】
次に、図10を参照して、第2の実施形態に係るビデオカメラの使用状態について説明する。図10はビデオカメラの使用状態を示す図であり、図10(a)はモニター部を開いた状態でビデオカメラを保持した状態を示す図、図10(b)はモニター部を閉じた状態でビデオカメラを保持した状態を示す図である。
【0062】
図10において、ヒンジ部330aは、モニター部310を上下方向(垂直方向)および左右方向(水平方向)に回転させることができる2軸ヒンジで構成されており、モニター部310の向きを任意の方向に変えることができる。例えば、図10(a)で示す状態でモニター部310を上下方向へ90°回転させ、さらに左右方向へ90°回転させることで、モニター部310がレンズ部13に対して平行な状態となり、使用者(撮影者)はレンズ部13を被写体に向け、レンズ部13で捉えた映像を表示部31で確認しながら撮影できる。即ち、図10(a)で示す状態では、表示部31に表示される映像を、少し離れた視点で見るのに適した形態としている。また、図10(b)で示すように、モニター部310が閉じた状態では、サブ表示部311に表示される映像を見ること、即ち、映像を近い視点で見るのに適した形態としている。
【0063】
次に、図11および図12を参照して、サブ表示部の表示状態について説明する。図11および図12はサブ表示部の表示例を示す図であり、図11(a)がサブ表示部に画像が表示された状態のビデオカメラの外観図、図11(b)および図11(c)、図12(a)、図12(b)、図12(c)はサブ表示部の表示例を示す図である。
【0064】
図11において、サブ表示部311の周囲にはリングスイッチ350が設けられており、このリングスイッチ350を回転させることで、サブ表示部311の表示モードを切り替え、サブ表示部311に様々な映像を表示することができる。例えば、リングスイッチ350を「off」から「info」の位置へ回転させることで、図11(a)で示すようにバッテリーや記録媒体の残量表示をサブ表示部に表示することができる。なお、サブ表示部311に表示する内容は、予め設定することができるようになっており、例えば、図11(b)で示すように、残量表示に加えて日付や時刻を表示したり、図11(c)で示すように、記録媒体の残量表示を静止画と動画に分けて表示することができる。
【0065】
図12(a)において、この実施形態では、リングスイッチ350を「look」の位置へ回転させることで、例えば、サブ表示部311にアニメのキャラクターが表示されるようになっている。このようなキャラクター表示を行うことで、小さな子供を撮影する際、ビデオカメラ2に注目させるのに有効である。
【0066】
図12(b)において、リングスイッチ350を「mon」の位置へ回転させることで、サブ表示部311にはレンズ部13で捉えた被写体の映像が表示されるようになっている。このような表示を行うことで、被写体(人物)自身が撮影前に、撮影状態をチェックすることができる。
【0067】
図12(c)において、リングスイッチ350を「light」の位置へ回転させることで、サブ表示をライトとして使用できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】第1の実施形態に係るビデオカメラの外観図である。
【図2】第1の実施形態に係るビデオカメラの外観図である。
【図3】第1の実施形態に係るビデオカメラの装置ブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係るビデオカメラの内部レイアウト図である。
【図5】第1の実施形態に係るビデオカメラの使用状態図である。
【図6】第2の実施形態に係るビデオカメラの外観図である。
【図7】第2の実施形態に係るビデオカメラの外観図である。
【図8】第2の実施形態に係るビデオカメラの装置ブロック図である。
【図9】第2の実施形態に係るビデオカメラの内部レイアウト図である。
【図10】第2の実施形態に係るビデオカメラの使用状態図である。
【図11】サブ表示部の表示状態を示す図である。
【図12】サブ表示部の表示状態を示す図である。
【符号の説明】
【0069】
1…ビデオカメラ、2…ビデオカメラ、10…カメラ本体、11…第1筺体、12…第2筺体、13…レンズ部、14…フラッシュ部、15…フラッシュオープンボタン、20…モニター部、21…録画ボタン、22…オープンボタン、23…フォトボタン、24…ズームボタン、25…凹部、26a…ストラップ取付部、26b…ストラップ取付部、27…カードカバー、28…ロック解除ボタン、29…モード切替ボタン、30…ディスクカバー、31…表示部、32…操作ボタン群、32a…ディスクナビゲーションボタン、32b…メニューボタン、32c…表示切替ボタン、40a…ヒンジ部、40b…ヒンジ部、50…突起部、51…マイク部、52…調整ボタン、52a…フォーカスボタン、52b…逆光補正ボタン、52c…バランス調整ボタン、60…バッテリー、100…制御部、110…ディスクデッキ部、111…ピックアップ装置、112…記録媒体装着部、113…ディスクモータ、114…ドライブ部、115…記録媒体、116…ヘッド、117…軸部、118…ガイドレール、120…操作部、130…外部機器接続端子、140…A/D変換器、160…補助記録媒体、200…メイン基板、210…スイッチ基板、300…カメラ本体、310…モニター部、311…サブ表示部、312…操作ボタン群、313…操作ボタン群、320…ディスクカバー、330…オープンボタン、330a…ヒンジ部、330b…ヒンジ部、340…操作部、350…リングスイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像の撮影、記録、再生を行うカメラ本体と、映像の表示を行うモニター部とを備えた記録再生装置において、
前記カメラ本体は、映像の撮影機能を有する第1筺体と、撮影した映像の記録機能および再生機能を有する第2筺体とを備え、
前記第1筺体は、映像を撮影するレンズ部を内部に備え、
前記第2筺体は、映像の記録および再生を行うディスクデッキ部を内部に備え、
前記ディスクデッキ部は、ヘッドと、このヘッドを移動させる移動機構とからなる記録再生用のピックアップ装置を有して、前記第2筺体の内部中央に配置され、
前記レンズ部は、前記ヘッドの移動方向の延長線上に位置するように、前記第1筺体の内部に配置されることを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録再生装置において、
前記第2筺体は、一方の面に前記モニター部が開閉可能に配置され、他方の面にディスクカバーが開閉可能に配置されていることを特徴とする記録再生装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の記録再生装置において、
前記モニター部は、映像が表示される表示部と、この表示部の周囲に配置された操作ボタン群とを備え、
前記操作ボタン群は、前記表示部に表示する画像を切り替える複数の操作ボタンで構成されていることを特徴とする記録再生装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れかに記載の記録再生装置において、
前記第2筺体は、その前方下部に設けられた突出部を備え、
前記突出部は、マイク部と画像調整用の操作ボタンを備えていることを特徴とする記録再生装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れかに記載の記録再生装置において、
前記第1筺体は、開閉可能なフラッシュ部と、このフラッシュ部を開いた状態にするフラッシュオープンボタンとを備えていることを特徴とする記録再生装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2008−85937(P2008−85937A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−266355(P2006−266355)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】