説明

記録媒体検索装置、接続装置、記録媒体検索システム

【課題】 記録媒体の機器への着脱を問わずより利便性の高い記録媒体検索装置を提供す
る。
【解決手段】 機器に着脱可能な記録媒体の検索装置であって、機器への着脱を問わず前
記記録媒体のいずれかに記憶された映像コンテンツの関連情報またはそのコンテンツの代
表画像を遠隔における外部からの操作で表示または検索を行うことを特徴とする記録媒体
検索装置。また機器に着脱可能な記録媒体への接続装置であって、機器への着脱を問わず
前記記録媒体のいずれかに記憶された映像コンテンツの関連情報またはそのコンテンツの
代表画像を遠隔からの指示に基づき送出することを特徴とする接続装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱式記録媒体に係わる記録媒体検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HDDレコーダーやHDD内蔵テレビが普及しつつある。また着脱式の外付HD
Dも各社から発売されており、今後、各家庭で複数台の外付HDDが購入されることが予
想される。今後、HDDの大容量化も進み沢山の映像コンテンツを保存できる一方で、録
画したものから、所望の映像コンテンツを探しだすことが困難になることが予想される。
例えば、EPG(電子番組ガイド、電子番組表)のタイトルに関しては、同じタイトルの
存在、不正なタイトルの簡略化、複数の番組が結合されたタイトル等がある。また、キー
ワードや録画実績等から視聴者の嗜好に合わせて自動録画する機器もあり、タイトルから
所望の映像コンテンツを特定するのが難しくなってきている。
【0003】
従来、映像コンテンツの検索は、HDDレコーダーやテレビの一覧表示、あるいは、各映
像コンテンツを都度、再生して所望の映像コンテンツを特定していた。しかしながら、機
器によっては、ダビング中に一覧表示とか再生ができない機器があり、ダビング終了まで
待たされるとか、検索に時間がかかり機器を占有してしまうという問題があった。さらに
、複数台の外付HDDが存在する場合に、従来技術では、都度、HDDレコーダーやテレ
ビに装着しないと検索できず、外付HDDの抜き差しが煩雑な作業であった。
【0004】
対して特許文献1に記載されているものは、検索装置側で記録媒体の居場所を知らせる
といったものである。従って、記録媒体側から知らせる手段はない。
また特許文献2に記載されているものは、記録媒体に貼付したRFタグの信号を記録内容
表示装置が読み取り番組解説、サムネイルなどを表示するものである。なおRFタグから番
組情報を読み取るのでなく、記録装置から情報を読み取っている。
【0005】
なお特許文献1に記載されているものも、映像コンテンツ情報を二次的に記憶する手段
にRFタグに言及し、記録媒体はDVD、HDDを想定している。しかしながら大容量HDD
の場合、RFタグでは利便性を発揮させるのには容量不足である。
【特許文献1】特開2007−87449号公報
【特許文献2】特開2007−48403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、記録媒体の機器への着脱を問わずより利便性の高い記録媒体検索装置を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の記録媒体検索装置は、機器に着脱可能な記録媒体
の検索装置であって、機器への着脱を問わず前記記録媒体のいずれかに記憶された映像コ
ンテンツの関連情報またはそのコンテンツの代表画像を遠隔における外部からの操作で表
示または検索を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、記録媒体の機器への着脱を問わずより利便性の高い記録媒体検索装置
が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明による実施形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は、この発明の
一実施形態の装置を示すブロック図である。
外付HDD付き映像装置(1)から外付のHDD(12)が外された状態で、記憶媒体検
索装置(4)を利用し、HDD(12)内部の映像コンテンツ情報(図1a)を表示して
いる様子を表した図である。外付HDD付き映像装置(1)は、録画再生部、HDDで構
成され、二次記憶部(13)は、HDD(12)に密着した構成となっている。
【0010】
図2に、本実施形態の構成図を示す。
録画再生部(11)は、チューナ部(111)、エンコーダ/デコーダ(112)、グラ
フィックINF(113)、オーディオINF(114)、制御部(116)、HDD(
12)、リモコン部(115)、二次記憶充電部(117)を具備する。
【0011】
制御部(116)は、チューナ部(111)や二次記憶部(13)などの各部の制御を行
う部分で、図示せぬCPU、ROM、RAMで構成する。制御部(116)は、内部バス
(118)を介して装置内の各コンポーネントに接続して、これらに対する統括的な制御
を実行する構成となっている。ROMは、制御部(116)が使用する各種のプログラム
やデータを格納する不揮発性のメモリである。RAMは、制御部(116)の作業エリア
として使用される揮発性メモリである。このRAM上には、制御部(116)が使用する
各種のプログラムやデータがロードされている。
【0012】
制御部(12)は予約録画など、システム全体を制御しているが、本実施例では、特に、
録画処理の制御について焦点を当てて説明を行う。
アンテナ(5)は、チューナ部(111)に接続し、TV放送を受信する。受信された放
送電波は、制御部(116)からの指示に応じた所定の搬送周波数の信号を選択し、選択
した受信信号に対して、復調および誤り訂正処理を施す。そして、処理後のトランスポー
トストリームからビデオストリームおよびオーディオストリームを分離して、制御部(1
16)の指示に従ってエンコーダ/デコーダ(112)やHDD(12)に転送する。ま
た、トランスポートストリームからはさらにEPG(Electronic Program Guide)などの
データ放送用の付加情報などを分離して、制御部(116)に転送することもできる。
【0013】
エンコーダ/デコーダ(112)は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式に
従ってビデオおよびオーディオのデータの圧縮符号化および伸張復号化処理を行う。例え
ば、チューナ部(111)やHDD(12)などから供給されたビデオ,オーディオの各
符号化データをデコードし、処理後のビデオ,オーディオのデータをそれぞれグラフィッ
クINF(113)およびオーディオINF(114)に出力する。また、チューナ部(
111)がアナログ放送を受信可能である場合は、受信したアナログ放送信号を受け取っ
てMPEG方式に従ってエンコードし、生成した符号化データをHDD(12)に転送し
て記録させることもできる。
【0014】
グラフィックINF(113)は、エンコーダ/デコーダ(112)でデコード処理され
たビデオデータを例えばアナログ信号に変換し、外部のTVモニター(2)などに出力す
る。
【0015】
オーディオINF(114)は、エンコーダ/デコーダ(112)でデコード処理された
オーディオデータを例えばアナログ信号に変換して、TVモニター(2)やオーディオ機
器などに出力する。
【0016】
リモコン部(115)は、リモコン(3)から発信された赤外線信号を受信して、受信信
号に応じた制御信号を制御部(116)に供給する。
HDD(12)は、長時間のビデオコンテンツのデータを記録することが可能な、比較的
大容量の記憶装置であり、制御部(116)により指定されるコマンドやアドレス情報に
基づいてデータの書き込みおよび読み出しの動作を行う。HDD(12)は、エンコーダ
/デコーダ(112)で変換されたMPEGのコンテンツデータ(142b)と、同コン
テンツデータを管理するコンテンツ管理テーブル(142d)が格納されている。また、
HDD部には、広く一般的であるため、詳述しないが、予約録画に用いる電子番組表のE
PGデータ(142a)、予約録画のスケジュールを記憶する予約データ(142c)も
記録する。
【0017】
二次記憶充電部(117)は、二次記憶部(13)のバッテリー部(133)を充電する
ユニットである。
なお、上記(111)〜(115)、(118)の各部は、テレビやHDDレコーダーで
広く公知の技術であり、本構成図では詳述はしない。
以下は、記録媒体検索装置(4)の構成の説明である。
記録媒体検索装置(4)は、制御部(40)、コンテンツ一覧表示処理部(41)、コン
テンツ検索処理部(42)、代表画像表示処理部(43)、入力部(44)、二次記憶交
信部(45)、表示部(46)、電源部(47)を具備する。
【0018】
制御部(40)は、記録媒体検索装置(4)の各部の制御を行う部分で、図示せぬCPU
、ROM、不揮発性RAM、割り込みコントローラで構成する。ROMは、制御部(40
)が使用する各種のプログラムやデータを格納する不揮発性のメモリである。RAMは、
制御部(40)の作業エリアとして使用される揮発性メモリである。このRAM上には、
制御部(40)が使用する各種のプログラムやデータがロードされている。コンテンツ一
覧表示処理部(41)、コンテンツ検索処理部(42)、代表画像表示処理部(43)は
、このRAM上に格納された処理プログラムである。
【0019】
入力部(44)は、一覧、検索、画像、停止、十字矢印(中央の決定キー含む)、文字、探
索、消灯、設定、電源キーを具備する。各キーの機能については後述する。
二次記憶交信部(45)は、二次記憶部(13)の検索装置交信部(136)を介して、
各種データの送受信を行う。インタフェースの形体は、一般的な無線形式が望ましいが、
USBとかIEEE1394とかの有線形式でも構わない。本実施形態は、ブルートゥー
スの例で記録媒体検索装置(4)側がマスターで、二次記憶部(13)がスレーブの形体
の例である。ブルートゥースを用いる携帯電話に装置を構成してもよい。またブルートゥ
ースの他にZigBeeなどを用いてもよい。
【0020】
表示部(46)は、映像コンテンツ情報や検索結果等を表示する装置である。
電源部(47)は、記録媒体検索装置(4)全体に電力を供給するもので、バッテリー駆
動あるいはAC電源でもよい。
図3、図4、図5を参照して記録媒体検索装置(4)の動作の例を示す。
まず、フローチャートの説明の前に図3を参照して、操作者と記録媒体検索装置(4)の
ヒューマンインタフェースの例について説明する。
図3は、記録媒体検索装置(4)の表示部(46)と入力部(44)である。入力部(4
4)は、一覧(44a)、検索(44b)、画像(44g)、停止(44h)、矢印(4
4e)、矢印キーの中央キー(44f)、文字(44m)、探索(44j)、消灯(44
k)、設定(44c)、電源(44d)キーで構成された例である。記録媒体検索装置(
4)の主な機能は、映像コンテンツ情報の一覧表示機能と検索機能である。
【0021】
一覧表示機能は、操作者が電源キー(44d)を押した後に、一覧キー(44a)を押す
と、記録媒体検索装置(4)は、付近に存在するHDDと交信をし、映像コンテンツ情報
を得て、表示部(46)に、その結果を表示する。その後、矢印キー(44e)を上下し
、所望の映像コンテンツを選択し、画像キー(44g)を押すと記録媒体検索装置(4)
は、HDDから映像コンテンツの代表画像を得て、表示部(46)に、その結果を表示す
る。その後、停止キー(44h)により、代表画像の表示の停止をし、一覧表示に変わる
。停止キー(44h)は、画像の表示中でも停止が可能。さらに矢印キー(44e)で映
像コンテンツを選択し、探索キー(44j)を押すと、その映像コンテンツが存在するH
DDの報知部(135)が点滅する。消灯キー(44k)で、LEDを消灯させる。
【0022】
検索機能は、操作者が検索キー(44b)を押すと、表示部(46)に検索メニューが表
示される。文字キー(44m)によって検索キーワードを入力する。入力が確定したら矢
印キーの中央キー(44f)を押すと、記録媒体検索装置(4)は、付近に存在するHD
Dと交信をし、検索指示をする。検索結果を得て、表示部(46)に、その結果を表示す
る。一覧表示機能と同様に画像キー(44g)、探索キー(44j)、消灯キー(44k
)の機能も使える。
【0023】
設定キー(44c)は、予め、操作者は二次記憶部(13)の機器ID(131)に機器
番号を設定する。そして、後述する設定キー処理で、それと同じ番号を登録する。登録さ
れた機器番号は、制御部(40)のRAMの機器番号テーブルに記憶される。
【0024】
次に図4の記録媒体検索装置(4)の制御部(40)のRAMの各テーブルの例と、図5
のフローチャートを参照して、記録媒体検索装置(4)の動作の例を示す。
S100は、キー入力待ちの状態(アイドル)で、S101〜S106は、どのキーが入
力されたかの判定処理である。
(1)コンテンツ一覧表示処理部(41)の動作
操作者によって一覧キーが押されると、機器番号テーブル(図4d)から最初の機器番号
を現在機器番号(図4c)に設定する(S111)。
現在機器番号(図4e)を指定して、二次記憶部(13)に接続要求をし、接続の確立を
する(S112)。
接続の確立された二次記憶部(13)に対して、メタデータの受信要求をし、受信する(
S113)。
受信したメタデータテーブルを加工し、メタデータテーブル1(図4a)に格納する。加
工とは、メタデータテーブルの配列の最終カラムに機器番号を付加する。(図4a)その
後、メタデータテーブル1(図4a)のイメージを表示部(46)に表示する(S114
)。
【0025】
機器番号テーブル(図4d)に登録されている全ての機器番号の処理が完了するまで、機
器番号テーブル(図4d)から次の機器番号を現在機器番号(図4e)に設定し、(S1
12)からの処理が続けられる(S114)。
【0026】
完了した時点で、メタデータテーブル1ポインタ(図4b)に1を設定する(S116)
。そしてアイドル処理(S100)にジャンプする。
(2)コンテンツ検索処理部(42)の動作
操作者によって検索キーが押されると、表示部(46)の画像に検索メニューが表示され
る。操作者は、そのメニューから文字キーを使って検索キーワードを入力する。入力文字
が確定したら矢印キーの中央キー(44f)を押す。
【0027】
入力された検索キーワードは、制御部(40)のRAMの検索キーワードテーブルに格納
される。
機器番号テーブル(図4d)から最初の機器番号が現在機器番号(図4e)に格納される
(S122)。
現在機器番号(図4e)を指定して、二次記憶部(13)に対して接続要求をし、接続を
確立する(S123)。
二次記憶部(13)に対して、検索キーワードテーブルを指定し、検索指示をする(S1
24)。
検索キーワードに一致したメタデータテーブルを受信する。受信したメタデータテーブル
を加工し、メタデータテーブル1(図4a)として格納する。加工とは、コンテンツ一覧
表示処理部(41)の処理と同様である。その後、メタデータテーブル1(図4a)のイ
メージを表示部(46)に表示する(S125)。このとき二次記憶部(13)に検索キ
ーワードに該当するものがなかった場合、二次記憶部(13)側は、ステータスレジスタ
等に該当なしのステータスビットをたてる。記録媒体検索装置(4)側は、該当なしのメ
ッセージを表示部(46)に表示する。
【0028】
機器番号テーブル(図4d)に登録されている全ての機器番号の処理が完了するまで、機
器番号テーブル(図4d)から次の機器番号を現在機器番号(図4e)に設定し、(S1
23)からの処理が続けられる(S126)。
【0029】
完了した時点で、メタデータテーブル1ポインタ(図44b)に1を設定する(S128
)。そしてアイドル処理(S100)にジャンプする。
(3)代表画像表示処理部(43)の動作
まず、現在、表示中の一覧表示や、検索結果表示の状態を画像セーブバッファに保存する
(S141)。これは代表画像の表示の終了から、一覧、検索結果の表示画面に復帰する
ために保存するものである。画像セーブバッファは例えば記録媒体検索装置(4)のRA
Mに構成しておけばよい。
【0030】
メタデータテーブル1ポインタ(図4b)をポインタとしてメタデータテーブル1(図4
a)からテンポラリテーブル(図4c)に格納する。テンポラリテーブル(図4c)の機
器番号の配列を現在機器番号(図4e)に格納する(S142)。
【0031】
現在機器番号(図4e)を指定して、二次記憶部(13)に対して接続要求をし、接続を
確立する(S144)。
二次記憶部(13)にテンポラリテーブルのファイル名の配列を指定して、画像データの
受信要求をする。
受信した画像データを順次、表示部(46)に表示する(S145)。
停止キー割り込みを許可にし、停止キーフラグをリセットする(S146)。
停止キーが押されるまで、S145のの処理が続けられる(S147)。このとき二次記
憶部(13)から全部の画像の受信が完了した場合、停止キーが押されるまで待ち続ける
。停止キー(44h)が押されると画像セーブバッファのが画像を再表示し、アイドル処
理(S100)にジャンプする。画像の受信途中で停止キーが押された場合には二次記憶
部(13)に対して、受信停止命令を出力し、停止処理を行う。
【0032】
停止割り込み処理ルーチン(S170)
操作者によって停止キー(44h)が押されると停止割り込みが発生し、このルーチンに
ジャンプしてくる。
画像データの受信中であれば、受信停止要求を二次記憶部(13)に送信し、停止キーフ
ラグをオンに、この処理からリターンする。
(4)矢印処理
前述のコンテンツ一覧表示処理部(41)、コンテンツ検索処理部(42)の最後のステ
ップでメタデータテーブル1ポインタ(図4b)に1を設定すると説明した。すなわち、
このときメタデータテーブル1(図4a)の一個目の配列が選ばれていることを意味する
。矢印キー(44e)を上下するとメタデータテーブル1ポインタ(図4b)の値が加算
、減算され、矢印キーの中央キー(44f)が押されると、最終値が、メタデータテーブ
ル1ポインタ(図4b)に格納される。
【0033】
(5)探索処理
代表画像表示処理部(43)と同様に、メタデータテーブル1ポインタ(図4b)をポイ
ンタとしてメタデータテーブル1(図4a)からテンポラリテーブル(図4c)に格納し
、テンポラリテーブル(図4c)の機器番号の配列を現在機器番号(図4e)に格納する
(S151)。
【0034】
現在機器番号(図4e)を指定して、二次記憶部(13)に対して接続要求をし、接続を
確立する(S152)。
二次記憶部(13)に対して、LED点滅要求指示をする(S153)。
(6)消灯処理
二次記憶部(13)に現在機器番号(図4e)を指定し、接続要求をし、接続を確立する
(S161)。
二次記憶部(13)に対して、LED消灯指示をする(S162)。
(7)機器ID設定処理
操作者によって、設定キーが押されると表示部(46)の画像に機器番号登録メニューが
表示される。操作者は、そのメニューから機器番号を登録する。複数のHDDが存在する
場合は、各々の機器番号を登録する。
【0035】
記録媒体検索装置(4)の入力部(44)を介して、登録された機器番号は,機器番号テ
ーブル(図4d)に格納される(S171)。
以下は、二次記憶部(13)の構成の説明である。
二次記憶部(13)は、HDD(12)に記憶されている各コンテンツの番組情報、代表
画像を記憶する。二次記憶部(13)の実装形体は、HDD(12)のマザーボード上に
構成されてもよい。また一般的なHDDに外付けで構成してもよい。その場合は、録画再
生部(11)とHDD(12)のインタフェース部分は、ケーブルを介して二次記憶部(
13)に接続することになる。
【0036】
二次記憶部(13)は、二次記憶制御部(132)、コンテンツ情報・代表画像記憶部(
134),機器ID(131),報知部(135),検索装置交信部(136),バッテ
リー部(133)を具備する。
【0037】
二次記憶制御部(132)は、二次記憶部(13)の各部の制御を行う部分で、図示せぬ
CPU、ROM、不揮発性RAM、割り込みコントローラで構成する。ROMは、二次記
憶制御部(132)が使用する各種のプログラムやデータを格納する不揮発性のメモリで
ある。RAMは、各コンテンツの映像コンテンツ情報や代表画像および、CPUに実行さ
せるプログラムの処理に必要な各種データを一時的に記憶する。RAMは、代表画像を記
憶するため比較的大容量の不揮発RAMで構成するか、SDカードとかの別の記録媒体を
使用してもよい。
【0038】
機器番ID(131)は、記録媒体検索装置(4)と通信を行う際の機器番号を設定する
モジュールで、例えばディップスイッチ等で、HDD(12)の外側に位置し、操作者が
容易にスイッチの状態を変えられる構造となっている。複数のHDD(12)を使用する
際は、スイッチの設定がだぶらないようにしなければならない。
【0039】
報知部(135)は、二次記憶部(13)と記録媒体検索装置(4)との通信中や、記録
媒体検索装置(4)からのLED点滅指示に対して、点滅、点灯する表示部である。
【0040】
検索装置交信部(136)は、記録媒体検索装置(4)とのメタデータや代表画像の送受
信をするインタフェースである。インタフェースの形体は、記録媒体検索装置(4)と同
様である。
【0041】
バッテリー部(133)は、着脱式外付HDD付き映像装置(1)からHDD(12)が
外された際、つまり着脱式外付HDD付き映像装置(1)からHDD(12)に電源が供
給されない状態のときにバッテリー駆動するためのものである。バッテリー部(133)
は、録画再生部(11)の二次記憶充電部(117)から充電を受けてもよいし、通常の
乾電池でも駆動できる形体としてもよい。報知部(135)は、音あるいは振動するユニ
ットで構成してもよい。光と音と振動のうち2つ以上を共用してもよいし、記録媒体検索
装置(4)を用いてそれらの設定を行えるように構成しておいてもよい。
【0042】
図6を参照して、録画再生部(11)の制御部(116)が映像コンテンツ情報(メタデ
ータ)と代表画像を二次記憶部(13)のコンテンツ情報・代表画像記憶部(134)に
書き込む動作を示す。
【0043】
番組の予約情報が予約データ(142c)に格納されており、指定の予約時間になると予
約録画処理(S10)が行われる。
制御部(116)は、映像コンテンツ情報の書き込みをHDD(12)に指示する(S1
1)。
同時に映像コンテンツの開始から何秒かの画像を代表画像として、制御部(116)内の
RAMに書き込む(S12)。
上記、代表画像の書き込みの時間を監視し、終了かを判定する(S13)。書き込みの時
間は、ディフォルトで何秒かを指定してもよいし、録画再生部(11)のメニュー画面か
らオプション指定してもよい。書き込みの時間監視は、タイマーコントローラあるいは、
ソフトウェアカウンタによるタイマーを使用してよい。広く公知の技術なので詳述しない

【0044】
録画終了かを判定する(S14)。
制御部(116)のRAMに記憶されている代表画像を二次記憶部(13)のコンテンツ
情報・代表画像記憶部(134)に書き込む(S15)。
制御部(116)の制御で、コンテンツ管理テーブル(142d)が更新される(S16
)。
制御部(116)の制御で、コンテンツ管理テーブルを元にメタデータテーブル(図6a
)が作成される(S17)。
制御部(116)の制御で、メタデータテーブルが二次記憶部(13)のコンテンツ情報
・代表画像記憶部(134)に書き込まれる(S18)。
録画処理の終了(S19)。
なお、このフローでは代表画像を制御部(116)内のRAMに一時保存した後に、コン
テンツ情報・代表画像記憶部(134)に書き込むが、HDD(12)に書き込む同じタ
イミングで、コンテンツ情報・代表画像記憶部(134)に書き込んでもよい。また、こ
のフローでは、制御部(116)がメタデータテーブルを作成しているが、コンテンツ管
理テーブル(142d)を二次記憶部(13)の二次記憶制御部(132)のRAMに転
送し、二次記憶部(13)側で、メタデータテーブルを作成してもよい。
【0045】
図7のフローチャートを参照して、二次記憶部(13)の動作を説明する。
S200は、記録媒体検索装置(4)からの命令待ちの状態(アイドル状態)で、S20
1〜S206は、各命令の判定処理である。
(1) 接続確立処理
記録媒体検索装置(4)からの接続要求に対して、接続の応答を返す(S211)。ブル
ートゥースの例ではACK応答を返す。送信が完了するとアイドル処理にジャンプする。
【0046】
(2) メタデータ送信処理
記録媒体検索装置(4)からのメタデータ送信要求に対して、二次記憶制御部(132)
のRAMに格納されているメタデータテーブル(図6a)を送信する(S221)。送信
が完了すると、アイドル処理(S200)にジャンプする。なお、送信中は報知部(13
5)に点灯指示をし、送信完了では、消灯指示をする。
【0047】
(3)検索処理
記録媒体検索装置(4)からの検索要求に対して、二次記憶制御部(132)のRAMに
格納されているメタデータテーブル(図6a)に検索をかけ、検索結果を記録媒体検索装
置(4)に送信する。
【0048】
検索処理(S231)において、記録媒体検索装置(4)から指定された検索キーワード
を使用して、二次記憶制御部(132)のRAMに格納されているメタデータテーブル(
図6a)に検索をかける。検索方法は、広く公知の方法を使用するので詳述しない。メタ
データテーブル上に検索がヒットしたものを検索結果メタデータテーブルに順次格納する
。例えばコンテンツ名の他にはジャンルや録画日が検索対象となる。更にEPG関連情報
の一部など録画されたコンテンツの補助情報を外付HDD(12)から抽出できるように
構成しておけば、筋書きや配役他のコンテンツの補助情報も検索対象とすることもできる

【0049】
メタデータテーブル上の全部の検索の終わりで、検索結果メタデータテーブルを記録媒体
検索装置(4)に送信する(S232)。なお、送信中は報知部(135)に点灯指示を
し、送信完了では、消灯指示をする。
【0050】
もし、検索処理(S231)で該当のものがなかった場合は、ステータスレジスタ等に該
当なしのステータスビットを立てて送信する(S233)。
(4)LED点滅処理
記録媒体検索装置(4)からのLED点滅命令に対して、報知部(135)に点滅指示を
する(S241)。
(5)LED消灯処理
記録媒体検索装置(4)からのLED消灯命令を受けて、報知部(135)に消灯指示を
する(S251)。
(6)画像送信処理
記録媒体検索装置(4)からの画像受信要求に対して、二次記憶制御部(132)のRA
Mに格納されている代表画像を記録媒体検索装置(4)に送信する。画像データが大容量
の場合には、何分割かに分けて送信するが、送信途中で記録媒体検索装置(4)側から停
止命令が来れば送信を停止することが可能である。
【0051】
画像受信要求命令と一緒に画像ファイル名が付加されてくるが、このファイル名の代表画
像ファイルを二次記憶制御部(132)のRAMからロードする。データを何分割かに分
けて記録媒体検索装置(4)に送信する(S261)。なお、送信中は報知部(135)
に点灯指示をし、送信完了では、消灯指示をする。
【0052】
送信停止フラグをオフにし、送信停止割り込みを許可にする(S262)。
送信停止フラグがオンか、あるいは全部の画像データの送信終了まで、S261からの処
理を続ける(S263)。停止あるいは、全部の画像の送信終了で送信停止割り込みを禁
止状態にし、アイドル処理にジャンプする(S264)。
【0053】
送信停止割り込み処理ルーチン(S270)では送信停止フラグをオンにし、リターンす
る(S271)。
上記のように概要として着脱可能なTV用HDDであって、コンテンツ情報や代表画面を記
録する手段を有し、TVからHDDが外された状態でもHDD内のコンテンツを記録媒体検索装置
に表示することを可能とする。
【0054】
効果として本実施形態では、TVからHDDが外された状態で所望の映像コンテンツの
存在(居場所)をHDD側から、より効果的に知らせる点を特徴とする。また各映像コン
テンツの代表画像の表示ができ、より簡単な検索が可能である。
【0055】
外付HDDがテレビから外された状態でも、映像コンテンツの一覧表示や検索、代表画
像を表示することが可能で、HDDレコーダーやテレビを占有しなくても所望の映像コン
テンツの特定を容易にできる効果がある。二次的記憶手段に大容量の不揮発RAMを使用
することにより、大量の映像コンテンツ情報を保存することが可能で、代表画像の表示が
可能なことから検索が容易になる。
【0056】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。例えば外付けHDD(12)は、他の記憶
媒体であってもよい。SSD(Solid State Drive)なども好適である。また外付HDD
付き映像装置(1)は、TVの他にはハードディスクレコーダなどであってもよい。
【0057】
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせること
により、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素
から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構
成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】この発明の一実施形態の装置を示すブロック図。
【図2】同実施形態の全体構成図の例。
【図3】同実施形態の記録媒体検索装置(4)の入力部(44)の例。
【図4】同実施形態の記録媒体検索装置(4)内のRAMの各テーブルの例。
【図5】同実施形態に用いられる記録媒体検索装置(4)のフローチャートの例。
【図6】同実施形態のメタデータテーブルと代表画像の書き込みの例。
【図7】同実施形態に用いられる二次記憶部(13)のフローチャートの例。
【符号の説明】
【0059】
1…外付HDD付き映像装置、2…TVモニター、3…リモコン、4…記憶媒体検索装
置、11…録画再生部、12…外付HDD、13…二次記憶部、40…制御部、41…コ
ンテンツ一覧表示処理部、42…コンテンツ検索処理部、43…代表画像表示処理部、4
4…入力部、45…二次記憶交信部、46…表示部、47…電源部、131…機器ID、
132…二次記憶制御部、133…バッテリー部、134…コンテンツ情報・代表画像記
憶部、135…報知部、136…検索装置交信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器に着脱可能な記録媒体の検索装置であって、
機器への着脱を問わず前記記録媒体のいずれかに記憶された映像コンテンツの関連情報ま
たはそのコンテンツの代表画像を遠隔における外部からの操作で表示または検索を行うこ
とを特徴とする記録媒体検索装置。
【請求項2】
機器に着脱可能な記録媒体への接続装置であって、
機器への着脱を問わず前記記録媒体のいずれかに記憶された映像コンテンツの関連情報ま
たはそのコンテンツの代表画像を遠隔からの指示に基づき送出することを特徴とする接続
装置。
【請求項3】
請求項1に記載の記録媒体検索装置と、この記録媒体検索装置から指示を受ける請求項
2に記載の接続装置とからなる記録媒体検索システム。
【請求項4】
映像コンテンツの表示部を備え、
請求項3に記載の記録媒体検索システムにより表示または検索された関連情報または代表
画像の映像コンテンツを前記表示部へ表示する表示機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−171510(P2009−171510A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10347(P2008−10347)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】