記録方法、再生方法、記録装置及び再生装置
【課題】記録する管理情報のデータ量が小さいにもかかわらず、記録するデータの最小単位が大きければ、記録時間がかかるだけでなく、記録媒体がWO(write once:一度のみ書き込み可能)の場合には、記録できる回数が制限されてしまう。
【解決手段】通常の記録データの単位より、小さい単位でデータの記録を行うことができるようにすることにより、限られた管理領域での情報記録を適切に行い、ユーザデータ領域を有効に使用する。この時、通常の記録データに施されているインターリーブを簡略化し、通常のデータの信号処理とできるだけ互換を確保して、データを構成し、信号処理を行うようにする。
【解決手段】通常の記録データの単位より、小さい単位でデータの記録を行うことができるようにすることにより、限られた管理領域での情報記録を適切に行い、ユーザデータ領域を有効に使用する。この時、通常の記録データに施されているインターリーブを簡略化し、通常のデータの信号処理とできるだけ互換を確保して、データを構成し、信号処理を行うようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大容量の記録媒体にデータを記録し、記録媒体上のデータの管理を行う領域を備えた記録再生装置、または、異なるサイズでデータを記録する記録再生装置、及びその記録再生方法、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクを記録媒体としたCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの記録再生装置は、一般に広く普及し、今後、更に記録容量の増加が予想されている。
【0003】
図5はDVDのユーザデータ領域におけるデータの構成を示したものである。この図はユーザデータに2方向のパリティを付加している段階を示したものである。51はユーザデータを示し、セクタ(0)からセクタ(15)までの16個のセクタにより一つの記録データのブロックが構成される。52は横方向に付加されたPIパリティ、53は縦方向に付加されたPOパリティである。この図に示すように、パリティを付加する方向が縦と横の2方向であるため、パリティの数を変えずに、16個のセクタの数やユーザデータの数を少なく変更しようとすると、記録データブロックの構成を大きく変えてしまう。また、パリティの付加方法を変更すると、再生時に、通常のパリティと構成を変更したパリティとで、異なる復号を行う必要が生じるため、復号回路の構成が複雑となり、誤り訂正能力も劣化する。そのため、実際には、記録する情報量が少ない場合でも、必ず最小の記録ブロック単位である32Kバイトで書き込む必要がある。このように、従来のDVDのデータ構成では、小さい単位でのデータの記録が行いにくいデータ構成である。
【0004】
また、DVDでは、複数回の記録が可能なDVD−RAMをはじめ、一度だけ書き込みが可能なDVD−Rなど、記録再生可能な光ディスクと、その記録再生装置が開発されている。
【0005】
ディスクにデータを記録する場合には、どのデータが、どこに記録されているか、特定の管理領域に記録し、それを読み出すことで制御を行っている。
【0006】
図6は、DVD−Rのディスク上の領域を示したものである。31、32はR情報領域であり、31はPCA(Power Calibration Area)、32はRMA(Recording Management Area)で、記録したデータの管理領域である。33はリードイン領域、34はユーザデータの記録領域、35はリードアウト領域である。通常、リードイン領域とユーザデータ領域はECCブロック(訂正ブロック)アドレスが02FFFFhと030000hを境に切り分けられている。また、RMA領域は、所定のECCブロック数が記録できるように領域を確保している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図6に示したように、管理領域としては、所定のブロック分用意されており、この領域に管理情報を記録する。
【0008】
ここで、記録する管理情報のデータ量が小さいにもかかわらず、記録するデータの最小単位が大きければ、記録時間がかかるだけでなく、記録媒体がWO(write once:一度のみ書き込み可能)の場合には、管理領域における出記録データの大きさによって記録できる回数が制限されてしまう。DVDでは32kバイト単位でデータを記録するため、それよりも少ないデータを書き込みたい場合でも、必ず32kバイト分の領域を使用する。データを頻繁に記録した場合、32kバイトずつ記録領域を消費してしまうため、ユーザデータの領域が十分に空きが残っていても、管理情報の記録領域が残っていなければ、ユーザデータを記録することが出来なくなるという欠点があった。これは、今後高密度化等の技術により、更にユーザデータの領域が増えた場合には、更に大きな課題となる。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、記録媒体にデータを記録する際に、限られた管理領域での情報記録を適切に行い、ユーザデータ領域を有効に使用することにある。
【0010】
上述の課題は、通常の記録データの単位より、小さい単位で管理領域へデータの記録を行うことができるようにすることにより、改善できる。
【0011】
即ち、記録媒体にデータを記録する時に、データを所定の数n(nは整数)でまとめるステップと、データに誤り訂正符号を付加するステップと、データにアドレスを付加するステップと、データを分散させて配置するステップとを備え、管理領域に管理情報を記録する場合にはデータをまとめる所定の数nと異なる数m(m<n)でまとめて記録する。
【0012】
再生時には、上記記録媒体から再生した信号を領域に対応して異なる数でデータをまとめ再生を行うことにより達成される。
【0013】
また、記録ブロックのサイズが複数ある場合には、記録媒体上に記録ブロックのサイズを示すコードを記録することで、これを検出することで対応した再生処理が可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の課題は、通常の記録データの単位より、小さい単位で管理領域へデータの記録を行うことができるようにすることにより、改善できる。
【0015】
即ち、記録媒体にデータを記録する時に、データを所定の数n(nは整数)でまとめるステップと、データに誤り訂正符号を付加するステップと、データにアドレスを付加するステップと、データを分散させて配置するステップとを備え、管理領域に管理情報を記録する場合にはデータをまとめる所定の数nと異なる数m(m<n)でまとめて記録する。
【0016】
再生時には、上記記録媒体から再生した信号を領域に対応して異なる数でデータをまとめ再生を行うことにより達成される。
【0017】
また、記録ブロックのサイズが複数ある場合には、記録媒体上に記録ブロックのサイズを示すコードを記録することで、これを検出することで対応した再生処理が可能となる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように本発明によれば、記録媒体にデータを記録する際に、記録するデータが小さい場合においても、通常の記録データの信号処理とほぼ同様の処理で記録信号処理を行い、管理情報領域に小さな単位でデータを記録することが可能となる。このようにすることで、管理情報の記録時間を短縮するとともに、管理情報の領域を有効に利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の1実施形態に係る、記録ブロックより小さい記録ブロックを構成し、記録を行うための方法を示した図である。
【図2】記録媒体に記録するデータの記録単位でのデータ構成の一実施例を示す図である。
【図3】図2に示した記録ブロックについて、2kバイト単位でのデータを1つの論理ブロックとした場合のデータの配置例を示す図である。
【図4】図3に示した記録ブロックについて、2kバイトの論理ブロック1〜4について、誤り訂正符号を付加した時のデータの構成例を示す図である。
【図5】DVDのユーザデータにおけるデータの構成を示す図である。
【図6】DVD−Rのディスク上の領域の構成例を示す図である。
【図7】本発明の実施例の図1に示した8kバイトでの記録データの構成を16kバイトでの構成とした例を示す図である。
【図8】本発明の実施例の図7に示した16kバイトでの記録データの構成を32kバイトでの構成とした例を示す図である。
【図9】本発明の実施例のデータを、実際にディスク上に記録する場合の領域を示した一例を示す図である。
【図10】本発明の本発明による記録装置の構成の一例を示す図である。
【図11】本発明の本発明による再生装置の構成の一例を示す図である。
【図12】DVDにおけるデータ領域のCPR_MAIを示す図である。
【図13】本発明の4kバイト単位でデータを記録するためのデータ構成の一例を示した図である。
【図14】本発明の4kバイト単位でデータを記録するためのsync及びサブコードの配置の一例を示した図である。
【図15】本発明の4kバイトのデータ構成を再生した時に、sync及びサブコードの一部に誤りが含まれていた場合の誤りの可能性のあるデータの位置を示した図である。
【図16】本発明の4kバイトのデータ構成を再生した時の、誤りの可能性のあるデータの位置を示した別の図である。
【図17】本発明の記録するデータの処理方法の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施例について図を用いて説明する。先ず、図2、3を用いて本発明で用いるユーザデータを記録する場合のデータの構成例を示し、図1は、本発明である記録ブロックのサイズを変更した例について示す。図4は、図3に示したデータの構成を実際に記録するために並べ替えを行った時にデータ配置の一例を示す。
【0021】
図2は、本発明の記録媒体に記録するデータの記録単位でのデータ構成の一例を示したものである。ここでは、記録媒体が光ディスクである場合を例として説明する。
【0022】
記録ブロックは、縦方向496バイト、横方向は1バイトの同期信号(sync)と38バイトのデータ、および1バイトのバーストエラー検出サブコードと38バイトのデータを3組とし、合計77376バイトのデータのブロックを示す。矢印の方向は、ディスクに記録されるデータの方向を示す。LDC(long Distance Code)は、ユーザデータの構成を示し、RS(リードソロモン)符号により、216個のデータに、32個のパリティが付加されている。ここでは、図中斜線部のように符号が縦の一列の連続した例として示したが、インターリーブにより、符号が分割されて配置されている場合もある。
【0023】
図3は、図2に示した記録ブロックについて、2kバイト単位でのデータを1つの論理ブロックとした場合のデータの配置である。このように64kバイトの記録ブロックに対して、2kバイトの論理ブロックは32個配置できる。論理ブロックの配置の仕方は、この例だけでなく横方向に2ブロックずつならべても構わない。
【0024】
図4は、図3に示した2kバイトの論理ブロック1〜4について、誤り訂正符号を付加した時のデータの構成を示したものである。このように縦方向のデータに対して、RS(248,216,31)の誤り訂正符号が付加されている。また、本図面では、縦方向の論理ブロック1〜4について誤り訂正符号を付加した時の場合を示しがたが、論理ブロック1,16,2,17について誤り訂正符号を付加しても同様で、規則的にインターリーブを施すことより、論理ブロックの組み合わせは限定しない。
【0025】
次に、図1は、先に示した記録ブロックより小さい記録ブロックを構成し、記録を行うための方法を示したものである。
【0026】
記録ブロックaは、図2に示したように、縦方向496バイト、横方向は1バイトの同期信号(sync)と38バイトのデータ、および1バイトのバーストエラー検出サブコードと38バイトのデータを3組とし、合計77376バイトのデータのブロックを示す。矢印の方向は、ディスクに記録されるデータの方向を示す。記録ブロックb1は、縦方向は62バイトであり、横方向は記録ブロックaと同様に、1バイトの同期信号(sync)と38バイトのデータ、および1バイトのバーストエラー検出サブコードと38バイトのデータを3組とし、合計9672バイトのデータのブロックを示す。ディスクへのデータの記録方向は記録ブロックaと同様である。
【0027】
記録データは2048バイトのデータと誤りチェックコード4バイトを一つの単位として、これを32個集めた単位を記録ブロックaのデータとしている。これに対して記録ブロックb1は、2048×4バイトのデータと誤りチェックコード4×4バイトを最も小さい記録データの単位とし、これを記録ブロックb2のように並び替えることで、記録ブロックaと同様に誤り訂正符号を含むRS符号の符号後の構成と同じ並びとし、信号処理のための一時的に蓄えるRAMの制御や誤り訂正処理を同様の方式で行うことができる。即ち、記録ブロックb2の構成によりユーザデータに誤り訂正符号を付加し、サブコードをそれに合せて付加した後に、記録時には、記録ブロックb1として記録を行うようにする。ここでサブコードは62バイトの符号列であるので、符号列を縦一列のサブコードとして付加しても、インターリーブして配置しても構わない。
【0028】
ここで、2048バイトのデータを概ね2kバイトとすると、記録ブロックb1は、62行を記録ブロックの単位として8kバイトのデータを記録するデータの構成について示したが、これは8kバイトに限定されるものではなく、記録ブロックaに対して分割しやすい構成であれば、大きさについては特に限定はしない。
【0029】
また、このように小さなブロックの構成とすることで、データのインターリーブが確保できず、誤り訂正能力が劣化してしまう場合を考慮して、あらかじめ、同じデータを複数回繰り返して記録したり、誤り訂正用のパリティを付加しても良い。
【0030】
図7は、図1に示した8kバイトでの記録データの構成を16kバイトでの構成とした例であり、同様の方法で、16kバイト、32kバイトに展開することは容易である。また、図8はDVDにおけるユーザデータ領域でのコピー制御情報を記録する領域について示したものである。ここで、CGMS(Copy Generation Management System)といわれる領域はユーザデータに関する情報の領域であり、管理情報のデータとしては必要が無い。よって、管理情報については、この領域に、記録するデータのサイズを数種類の符号にして記録することも可能である。例えばCGMSの2ビットに割り付ける時、8kバイトの記録データであることを示すフラグを“00”とするなどである。もちろん、使用する領域はCGMSに限定せず、ユーザデータで使用しているが、管理領域では使用しないデータの領域であれば構わない。
【0031】
図8は、先に示したデータの構成より大きなサイズでのデータの構成の一例である。図8に示すように、64kバイトの記録ブロックaに対して半分の大きさの32kバイトで記録ブロックdを構成する。DVDでは、32kバイト単位でデータの記録が行われているため、このサイズであればDVD方式との互換も容易である。ここで、記録データはパリティやサブコードを付加した後に、バーストエラーに対する性能を高めるために、データが分散されるようにインタリーブを行う。またはサブコードはインターリーブの後に付加しても構わない。記録ブロックaでは、パリティを付加した後に例えば行を並び替えることでインターリーブを行う。このようにすると、データが連続的に再生不能な場合でも、デインターリーブを行うと半分の長さのバーストエラーが2個発生している状態に見え、その時には、付加したパリティにより訂正可能な距離内に入る場合が出てくる。このような効果を得るためにデータをインターリーブして、更にそれに付加されたサブコードも訂正能力を向上させるようにインターリーブする。
【0032】
記録ブロックdではデータの数が少ないため、記録ブロックaで用いたものと同じインターリーブ規則は使用できない。サブコードのインターリーブも248バイトの範囲で行うようにする。このような方法により、32kバイトの記録ブロックを構成し、記録を行うことができる。ここまで、データの単位を2のべき乗に近い値でまとめたが特にこれに限定する必要はなく、仮に端数が生じた場合でも、予め不要なデータを付加することで、処理しやすい数値としてまとめる数を変更することは可能である。
【0033】
図9は本発明による記録データを、実際にディスク上に記録する場合を示した一例である。記録ディスクは管理情報領域、リードイン領域、ユーザデータ領域、リードアウト領域が配置されており、各領域に所定のフォーマットでデータが記録される。ユーザデータ領域は所定の64kバイトの記録ブロックの単位でデータを記録し、管理情報領域では、それよりも小さい4kや8k、16k、32kバイトの記録ブロックでデータを記録する。このように記録することで、限られた領域に管理情報を効率良く記録することが可能である。なお、ここではリードイン領域の内側に管理領域を設けたが、これは逆でも構わない。
【0034】
また、予め管理領域が足りない場合には、管理領域の拡張する定義を行えるようにする。例えば、図5で示したリードイン領域とユーザデータ領域はECCブロックアドレスが02FFFFhと030000hの境界のように固定したものでなく、この境界値を可変とし、それを特定の領域例えば管理情報の最初の部分に記録することで、予め管理領域を大量に使うことがわかっている場合には、拡張しておくことが可能になる。
【0035】
図10は、本発明による記録装置の構成の一例を示したものである。101は記録されるデータを入力する信号入力、102は誤り訂正符号を付加するパリティ付加、103はアドレスなどの情報を分散して付加するサブコード付加、104はデータの並び替えを行うインターリーブ、105は記録するための変調であり、106のディスクに記録を行う。107はこれらのシステムを制御するシステム制御回路であり、109は記録信号処理の半導体回路である。記録手段は、特に図示していないが、記録媒体にデータを記録するためのものであり、例えば、光ヘッドを指し、また、これに、記録光学系、記録用レーザを含む場合もある。まとめ手段とは、記録媒体に記録するデータに対してパリティを付加するために記録データを所定の単位でまとめることをいい、例えば、図10のデータを所定数でまとめる処理100を指す。ここで、まとめる所定の数が異なる場合には、異なる回路によって所定の数をまとめても良いし、一つの回路で単位となる数値だけを変更して用いても構わない。また、誤り訂正符号付加手段とは、記録媒体に記録するデータに対してパリティを付加するためのものであり、例えば、図10のパリティ付加102を指す。誤り訂正符号付加手段はRAM等に蓄えられたデータとそれを書き込み/読み出しする仕組みを備える場合もある。ここで、誤り訂正符号付加手段は、まとめられたデータ数が異なる場合に異なる回路を用いても良いし、同じ回路をデータ数もしくはデータ列数を切り替えて用いても構わない。
【0036】
ここでシステム制御は記録するデータが管理情報であり、記録するデータが小さい場合には、信号入力から入力するデータを小さくし、パリティ、サブコードを付加した後に、切り替えSWを制御して、通常のインターリーブを行わないようにし、変調してディスクに記録する。サブコード付加103はインターリーブの前に処理したが、インターリーブ後に、記録データに合せて配置しても良い。また、切り替えSWにより、通常のインターリーブでない様に切り替えた場合でも、小さい記録データに合せた、簡易なインターリーブを行っても構わない。これらの処理は、システム制御107からの切替信号によって、切替を行うかまたは、半導体回路109内部でのアドレス検出による自動切換えを行ってもよい。
【0037】
図11は、再生回路の構成の一例を示したものである。106のディスクから再生された信号は、115で復調され、113でアドレスを検出する。114はデータの並び替えを行うデインターリーブであり、112にて誤り訂正を行い、所定の単位でデータを纏めて111から出力する。119は再生信号処理の半導体回路である。復調手段とは、記録媒体のデータを復調するためのものであり、例えば、図11の復調回路115を指す。再生時のまとめ手段とは、記録媒体から再生されたするデータに対して誤り訂正を行うために記録した時のデータ数にあわせて,データを所定の単位でまとめることをいい、その処理は、例えば、図11のデータのアドレスを検出し所定数でまとめる処理113を指す。ここで、まとめる所定の数が異なる場合には、異なる回路によって所定の数をまとめても良いし、アドレスに値によって、一つの回路で誤り訂正の単位となる数値だけを変更して用いても構わない。また、誤り訂正手段とは、記録媒体から再生されたデータに対して誤り訂正を行うためのものであり、例えば、図11の誤り訂正112を指す。誤り訂正手段はRAM等に蓄えられたデータとそれを書き込み/読み出しする仕組みを備える場合もある。ここで、誤り訂正手段は、まとめられたデータ数が異なる場合に異なる回路を用いても良いし、同じ回路をデータ数もしくはデータ列数を切り替えて用いても構わない。
【0038】
ここでシステム制御は再生データが管理情報であり、データサイズが小さい場合には、記録媒体から再生して誤り訂正を行うデータの単位を小さくし、誤り訂正を行う。管理情報の小さなサイズのデータを読み出す場合には、アドレス検出により、その場所のデータでよいかを確認し、切り替えSWを制御して、通常のインターリーブを行わないようにし、データを蓄える。その後、所定の記録ブロックで誤り訂正を行い、データを出力する。
【0039】
図12はDVDにおけるデータ領域のCPR_MAI(Copyright Management Information(著作権管理情報))403の構成を示したものである。現在48ビットのうち、4ビットを使用している。b47はCPM(Copyrighted Material)で、このセクタに著作権を有する素材を含むかどうかを示し、b46はCP_SECで、このセクタに著作権保護システムの特定データ構造を持つかどうかを示し、b45とb44はCGMS(Copy Generation Management System)で、コピー制限の情報が記録されている。ここで、データ領域では、データのコピー制御に関する情報を記録する必要があるが、管理領域では、CGMSのようなコピー情報は必要ない。このため、例えば管理領域での記録ブロックのサイズを予め2ビットに割り付けておき、CGMSの2ビットの領域を用いて、その情報を記録しておくことにより、記録ブロックのサイズを識別することが可能となる。
【0040】
図13は、4kバイト単位でデータを記録するためのデータ構成の一例を示したものである。図中、A〜Hは横19バイト縦31バイトを一つの単位とするデータの集まりとする。記録ブロックe2は、パリティを含む62バイトのサブコード系列を2系列と、縦248バイトの符号列が19列集まったデータである。これらのデータの集まりを記録媒体に記録するために記録ブロックe1のように並び替えることで、縦31バイト横156バイトのデータが構成できる。このようなデータ構成とすることで、4kバイトの大きさのデータが記録可能となる。ここで、記録ブロックe2のs1、s2に示したサブコードの符号列と、記録ブロックe1のsync及びサブコードの並べ方の対応は、s1,s2をそのまま分割して配置するだけでは、syncの配置が通常のユーザデータの配置と一致しなくなってしまう。
【0041】
そのため、図14に示すようにs1、s2の符号列の構成において、syncを特定の場所に入れるようにし、残りの場所にアドレス情報等のデータとそのパリティを付加して配置するようにする。このようにサブコード内のデータを構成することで、記録するデータのsyncとサブコードの配置をユーザデータでの配置と同様にすることが可能となる。
【0042】
図15は、図13,14にて説明した4kバイトのデータ構成を再生した時に、sync及びサブコードの一部に誤りが含まれていた場合を示したものである。ここでは誤りの例としてsync N.G.、サブコードN.G.を示している。即ち、syncが正しく検出できなかった場合や、サブコードの誤り訂正符号の結果に誤りデータが含まれていた場合には、その後の行を誤っている可能性があるデータとして処理する場合を示している。このようにsyncが検出N.G.であったり、サブコードがN.G.である場合には、データA〜Hに含まれる誤り位置は、sync N.G.、サブコードN.G.から斜線部のように推測できる。よって、この情報を基にデータの誤り訂正を行うことで、データを正しく復号することが可能となる。この場合において、データを複数回繰り返して記録するなどの方法を講じても良い。
【0043】
図16は、図15に示した例とは異なり、例えばsyncが正しく検出できなかった場合や、サブコードの誤り訂正符号の結果に誤りデータが含まれていた場合が連続して発生した時に、その間のデータを誤っている可能性があるデータとして処理する場合を示している。このようなアルゴリズムでデータの誤っている位置の情報の信頼性を増すことで、この場所を誤り個所として消失訂正を行うことも可能である。
【0044】
図17はこれまでに示した記録するデータの構成処理の方法をフローチャートで示したものである。まずデータが記録される時には、ステップ171で管理領域かどうかを判断し、ユーザデータ領域であれば64kバイト単位での処理を行う。ステップ173で、sync、サブコードを付加し、ステップ174でインターリーブを行い記録データの構成とする。ステップ171で記録するデータが、管理領域に記録するデータである場合には、ステップ175にて記録データのサイズを判断する。この場合において、記録データのサイズが、64kバイトの記録ブロックで記録すべきサイズである場合には、ユーザデータ領域と同じく64kバイトの記録ブロックで記録データを構成する。ここで64kバイトの記録ブロックで記録すべきサイズとは、例えば64kバイトよりも若干小さい程度の60kバイト程度のサイズや、64kバイト以上のサイズが例として挙げられる。
【0045】
ステップ175にて、記録データのサイズが小さいと判断された場合には、ステップ179にてその記録データのサイズに応じて記録ブロックのサイズを選択する。これまで説明してきたように、記録ブロックは32kバイト(図8にて説明)、16kバイト(図7にて説明)、8kバイト(図1にて説明)、4kバイト(図13にて説明)のように64kバイト以下の各種のサイズで構成することが可能である。従って、記録するデータのサイズに応じて適切な記録ブロックのサイズを選択することで、管理領域への記録量を抑えることが可能となる。
【0046】
次に、ステップ180にて識別符号を付加する。この識別符号は記録ブロックのサイズを示す符号である。この識別符号に示される記録ブロックのサイズに応じて、sync、サブコードの付加、データ配置変換が行われる。即ち、ステップ181にて、この記録データと識別符号に小さいサイズの場合のsyncとサブコードを付加し、ステップ182にて、そのサイズに対応したデータの配置を変換を行って記録データとする。このような処理を行うことにより小さいサイズのデータでもディスクの管理領域に記録することができる。
【0047】
以上のように本発明によれば、記録媒体にデータを記録する際に、記録するデータが小さい場合においても、通常の記録データの信号処理とほぼ同様の処理で記録信号処理を行い、管理情報領域に小さな単位でデータを記録することが可能となる。このようにすることで、管理情報の記録時間を短縮するとともに、管理情報の領域を有効に利用することが可能となる。
【符号の説明】
【0048】
101… 信号入力、102… パリティ付加、103… サブコード付加、104… インターリーブ、105… 変調、106… ディスク、107… システム制御、109… 記録信号処理の半導体回路、110… 出力、111… 所定の単位でデータを纏める、112… 誤り訂正、113… アドレス検出、114… デインターリーブ、115… 復調、119… 再生信号処理の半導体回路、
【技術分野】
【0001】
本発明は、大容量の記録媒体にデータを記録し、記録媒体上のデータの管理を行う領域を備えた記録再生装置、または、異なるサイズでデータを記録する記録再生装置、及びその記録再生方法、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクを記録媒体としたCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの記録再生装置は、一般に広く普及し、今後、更に記録容量の増加が予想されている。
【0003】
図5はDVDのユーザデータ領域におけるデータの構成を示したものである。この図はユーザデータに2方向のパリティを付加している段階を示したものである。51はユーザデータを示し、セクタ(0)からセクタ(15)までの16個のセクタにより一つの記録データのブロックが構成される。52は横方向に付加されたPIパリティ、53は縦方向に付加されたPOパリティである。この図に示すように、パリティを付加する方向が縦と横の2方向であるため、パリティの数を変えずに、16個のセクタの数やユーザデータの数を少なく変更しようとすると、記録データブロックの構成を大きく変えてしまう。また、パリティの付加方法を変更すると、再生時に、通常のパリティと構成を変更したパリティとで、異なる復号を行う必要が生じるため、復号回路の構成が複雑となり、誤り訂正能力も劣化する。そのため、実際には、記録する情報量が少ない場合でも、必ず最小の記録ブロック単位である32Kバイトで書き込む必要がある。このように、従来のDVDのデータ構成では、小さい単位でのデータの記録が行いにくいデータ構成である。
【0004】
また、DVDでは、複数回の記録が可能なDVD−RAMをはじめ、一度だけ書き込みが可能なDVD−Rなど、記録再生可能な光ディスクと、その記録再生装置が開発されている。
【0005】
ディスクにデータを記録する場合には、どのデータが、どこに記録されているか、特定の管理領域に記録し、それを読み出すことで制御を行っている。
【0006】
図6は、DVD−Rのディスク上の領域を示したものである。31、32はR情報領域であり、31はPCA(Power Calibration Area)、32はRMA(Recording Management Area)で、記録したデータの管理領域である。33はリードイン領域、34はユーザデータの記録領域、35はリードアウト領域である。通常、リードイン領域とユーザデータ領域はECCブロック(訂正ブロック)アドレスが02FFFFhと030000hを境に切り分けられている。また、RMA領域は、所定のECCブロック数が記録できるように領域を確保している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図6に示したように、管理領域としては、所定のブロック分用意されており、この領域に管理情報を記録する。
【0008】
ここで、記録する管理情報のデータ量が小さいにもかかわらず、記録するデータの最小単位が大きければ、記録時間がかかるだけでなく、記録媒体がWO(write once:一度のみ書き込み可能)の場合には、管理領域における出記録データの大きさによって記録できる回数が制限されてしまう。DVDでは32kバイト単位でデータを記録するため、それよりも少ないデータを書き込みたい場合でも、必ず32kバイト分の領域を使用する。データを頻繁に記録した場合、32kバイトずつ記録領域を消費してしまうため、ユーザデータの領域が十分に空きが残っていても、管理情報の記録領域が残っていなければ、ユーザデータを記録することが出来なくなるという欠点があった。これは、今後高密度化等の技術により、更にユーザデータの領域が増えた場合には、更に大きな課題となる。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、記録媒体にデータを記録する際に、限られた管理領域での情報記録を適切に行い、ユーザデータ領域を有効に使用することにある。
【0010】
上述の課題は、通常の記録データの単位より、小さい単位で管理領域へデータの記録を行うことができるようにすることにより、改善できる。
【0011】
即ち、記録媒体にデータを記録する時に、データを所定の数n(nは整数)でまとめるステップと、データに誤り訂正符号を付加するステップと、データにアドレスを付加するステップと、データを分散させて配置するステップとを備え、管理領域に管理情報を記録する場合にはデータをまとめる所定の数nと異なる数m(m<n)でまとめて記録する。
【0012】
再生時には、上記記録媒体から再生した信号を領域に対応して異なる数でデータをまとめ再生を行うことにより達成される。
【0013】
また、記録ブロックのサイズが複数ある場合には、記録媒体上に記録ブロックのサイズを示すコードを記録することで、これを検出することで対応した再生処理が可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の課題は、通常の記録データの単位より、小さい単位で管理領域へデータの記録を行うことができるようにすることにより、改善できる。
【0015】
即ち、記録媒体にデータを記録する時に、データを所定の数n(nは整数)でまとめるステップと、データに誤り訂正符号を付加するステップと、データにアドレスを付加するステップと、データを分散させて配置するステップとを備え、管理領域に管理情報を記録する場合にはデータをまとめる所定の数nと異なる数m(m<n)でまとめて記録する。
【0016】
再生時には、上記記録媒体から再生した信号を領域に対応して異なる数でデータをまとめ再生を行うことにより達成される。
【0017】
また、記録ブロックのサイズが複数ある場合には、記録媒体上に記録ブロックのサイズを示すコードを記録することで、これを検出することで対応した再生処理が可能となる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように本発明によれば、記録媒体にデータを記録する際に、記録するデータが小さい場合においても、通常の記録データの信号処理とほぼ同様の処理で記録信号処理を行い、管理情報領域に小さな単位でデータを記録することが可能となる。このようにすることで、管理情報の記録時間を短縮するとともに、管理情報の領域を有効に利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の1実施形態に係る、記録ブロックより小さい記録ブロックを構成し、記録を行うための方法を示した図である。
【図2】記録媒体に記録するデータの記録単位でのデータ構成の一実施例を示す図である。
【図3】図2に示した記録ブロックについて、2kバイト単位でのデータを1つの論理ブロックとした場合のデータの配置例を示す図である。
【図4】図3に示した記録ブロックについて、2kバイトの論理ブロック1〜4について、誤り訂正符号を付加した時のデータの構成例を示す図である。
【図5】DVDのユーザデータにおけるデータの構成を示す図である。
【図6】DVD−Rのディスク上の領域の構成例を示す図である。
【図7】本発明の実施例の図1に示した8kバイトでの記録データの構成を16kバイトでの構成とした例を示す図である。
【図8】本発明の実施例の図7に示した16kバイトでの記録データの構成を32kバイトでの構成とした例を示す図である。
【図9】本発明の実施例のデータを、実際にディスク上に記録する場合の領域を示した一例を示す図である。
【図10】本発明の本発明による記録装置の構成の一例を示す図である。
【図11】本発明の本発明による再生装置の構成の一例を示す図である。
【図12】DVDにおけるデータ領域のCPR_MAIを示す図である。
【図13】本発明の4kバイト単位でデータを記録するためのデータ構成の一例を示した図である。
【図14】本発明の4kバイト単位でデータを記録するためのsync及びサブコードの配置の一例を示した図である。
【図15】本発明の4kバイトのデータ構成を再生した時に、sync及びサブコードの一部に誤りが含まれていた場合の誤りの可能性のあるデータの位置を示した図である。
【図16】本発明の4kバイトのデータ構成を再生した時の、誤りの可能性のあるデータの位置を示した別の図である。
【図17】本発明の記録するデータの処理方法の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施例について図を用いて説明する。先ず、図2、3を用いて本発明で用いるユーザデータを記録する場合のデータの構成例を示し、図1は、本発明である記録ブロックのサイズを変更した例について示す。図4は、図3に示したデータの構成を実際に記録するために並べ替えを行った時にデータ配置の一例を示す。
【0021】
図2は、本発明の記録媒体に記録するデータの記録単位でのデータ構成の一例を示したものである。ここでは、記録媒体が光ディスクである場合を例として説明する。
【0022】
記録ブロックは、縦方向496バイト、横方向は1バイトの同期信号(sync)と38バイトのデータ、および1バイトのバーストエラー検出サブコードと38バイトのデータを3組とし、合計77376バイトのデータのブロックを示す。矢印の方向は、ディスクに記録されるデータの方向を示す。LDC(long Distance Code)は、ユーザデータの構成を示し、RS(リードソロモン)符号により、216個のデータに、32個のパリティが付加されている。ここでは、図中斜線部のように符号が縦の一列の連続した例として示したが、インターリーブにより、符号が分割されて配置されている場合もある。
【0023】
図3は、図2に示した記録ブロックについて、2kバイト単位でのデータを1つの論理ブロックとした場合のデータの配置である。このように64kバイトの記録ブロックに対して、2kバイトの論理ブロックは32個配置できる。論理ブロックの配置の仕方は、この例だけでなく横方向に2ブロックずつならべても構わない。
【0024】
図4は、図3に示した2kバイトの論理ブロック1〜4について、誤り訂正符号を付加した時のデータの構成を示したものである。このように縦方向のデータに対して、RS(248,216,31)の誤り訂正符号が付加されている。また、本図面では、縦方向の論理ブロック1〜4について誤り訂正符号を付加した時の場合を示しがたが、論理ブロック1,16,2,17について誤り訂正符号を付加しても同様で、規則的にインターリーブを施すことより、論理ブロックの組み合わせは限定しない。
【0025】
次に、図1は、先に示した記録ブロックより小さい記録ブロックを構成し、記録を行うための方法を示したものである。
【0026】
記録ブロックaは、図2に示したように、縦方向496バイト、横方向は1バイトの同期信号(sync)と38バイトのデータ、および1バイトのバーストエラー検出サブコードと38バイトのデータを3組とし、合計77376バイトのデータのブロックを示す。矢印の方向は、ディスクに記録されるデータの方向を示す。記録ブロックb1は、縦方向は62バイトであり、横方向は記録ブロックaと同様に、1バイトの同期信号(sync)と38バイトのデータ、および1バイトのバーストエラー検出サブコードと38バイトのデータを3組とし、合計9672バイトのデータのブロックを示す。ディスクへのデータの記録方向は記録ブロックaと同様である。
【0027】
記録データは2048バイトのデータと誤りチェックコード4バイトを一つの単位として、これを32個集めた単位を記録ブロックaのデータとしている。これに対して記録ブロックb1は、2048×4バイトのデータと誤りチェックコード4×4バイトを最も小さい記録データの単位とし、これを記録ブロックb2のように並び替えることで、記録ブロックaと同様に誤り訂正符号を含むRS符号の符号後の構成と同じ並びとし、信号処理のための一時的に蓄えるRAMの制御や誤り訂正処理を同様の方式で行うことができる。即ち、記録ブロックb2の構成によりユーザデータに誤り訂正符号を付加し、サブコードをそれに合せて付加した後に、記録時には、記録ブロックb1として記録を行うようにする。ここでサブコードは62バイトの符号列であるので、符号列を縦一列のサブコードとして付加しても、インターリーブして配置しても構わない。
【0028】
ここで、2048バイトのデータを概ね2kバイトとすると、記録ブロックb1は、62行を記録ブロックの単位として8kバイトのデータを記録するデータの構成について示したが、これは8kバイトに限定されるものではなく、記録ブロックaに対して分割しやすい構成であれば、大きさについては特に限定はしない。
【0029】
また、このように小さなブロックの構成とすることで、データのインターリーブが確保できず、誤り訂正能力が劣化してしまう場合を考慮して、あらかじめ、同じデータを複数回繰り返して記録したり、誤り訂正用のパリティを付加しても良い。
【0030】
図7は、図1に示した8kバイトでの記録データの構成を16kバイトでの構成とした例であり、同様の方法で、16kバイト、32kバイトに展開することは容易である。また、図8はDVDにおけるユーザデータ領域でのコピー制御情報を記録する領域について示したものである。ここで、CGMS(Copy Generation Management System)といわれる領域はユーザデータに関する情報の領域であり、管理情報のデータとしては必要が無い。よって、管理情報については、この領域に、記録するデータのサイズを数種類の符号にして記録することも可能である。例えばCGMSの2ビットに割り付ける時、8kバイトの記録データであることを示すフラグを“00”とするなどである。もちろん、使用する領域はCGMSに限定せず、ユーザデータで使用しているが、管理領域では使用しないデータの領域であれば構わない。
【0031】
図8は、先に示したデータの構成より大きなサイズでのデータの構成の一例である。図8に示すように、64kバイトの記録ブロックaに対して半分の大きさの32kバイトで記録ブロックdを構成する。DVDでは、32kバイト単位でデータの記録が行われているため、このサイズであればDVD方式との互換も容易である。ここで、記録データはパリティやサブコードを付加した後に、バーストエラーに対する性能を高めるために、データが分散されるようにインタリーブを行う。またはサブコードはインターリーブの後に付加しても構わない。記録ブロックaでは、パリティを付加した後に例えば行を並び替えることでインターリーブを行う。このようにすると、データが連続的に再生不能な場合でも、デインターリーブを行うと半分の長さのバーストエラーが2個発生している状態に見え、その時には、付加したパリティにより訂正可能な距離内に入る場合が出てくる。このような効果を得るためにデータをインターリーブして、更にそれに付加されたサブコードも訂正能力を向上させるようにインターリーブする。
【0032】
記録ブロックdではデータの数が少ないため、記録ブロックaで用いたものと同じインターリーブ規則は使用できない。サブコードのインターリーブも248バイトの範囲で行うようにする。このような方法により、32kバイトの記録ブロックを構成し、記録を行うことができる。ここまで、データの単位を2のべき乗に近い値でまとめたが特にこれに限定する必要はなく、仮に端数が生じた場合でも、予め不要なデータを付加することで、処理しやすい数値としてまとめる数を変更することは可能である。
【0033】
図9は本発明による記録データを、実際にディスク上に記録する場合を示した一例である。記録ディスクは管理情報領域、リードイン領域、ユーザデータ領域、リードアウト領域が配置されており、各領域に所定のフォーマットでデータが記録される。ユーザデータ領域は所定の64kバイトの記録ブロックの単位でデータを記録し、管理情報領域では、それよりも小さい4kや8k、16k、32kバイトの記録ブロックでデータを記録する。このように記録することで、限られた領域に管理情報を効率良く記録することが可能である。なお、ここではリードイン領域の内側に管理領域を設けたが、これは逆でも構わない。
【0034】
また、予め管理領域が足りない場合には、管理領域の拡張する定義を行えるようにする。例えば、図5で示したリードイン領域とユーザデータ領域はECCブロックアドレスが02FFFFhと030000hの境界のように固定したものでなく、この境界値を可変とし、それを特定の領域例えば管理情報の最初の部分に記録することで、予め管理領域を大量に使うことがわかっている場合には、拡張しておくことが可能になる。
【0035】
図10は、本発明による記録装置の構成の一例を示したものである。101は記録されるデータを入力する信号入力、102は誤り訂正符号を付加するパリティ付加、103はアドレスなどの情報を分散して付加するサブコード付加、104はデータの並び替えを行うインターリーブ、105は記録するための変調であり、106のディスクに記録を行う。107はこれらのシステムを制御するシステム制御回路であり、109は記録信号処理の半導体回路である。記録手段は、特に図示していないが、記録媒体にデータを記録するためのものであり、例えば、光ヘッドを指し、また、これに、記録光学系、記録用レーザを含む場合もある。まとめ手段とは、記録媒体に記録するデータに対してパリティを付加するために記録データを所定の単位でまとめることをいい、例えば、図10のデータを所定数でまとめる処理100を指す。ここで、まとめる所定の数が異なる場合には、異なる回路によって所定の数をまとめても良いし、一つの回路で単位となる数値だけを変更して用いても構わない。また、誤り訂正符号付加手段とは、記録媒体に記録するデータに対してパリティを付加するためのものであり、例えば、図10のパリティ付加102を指す。誤り訂正符号付加手段はRAM等に蓄えられたデータとそれを書き込み/読み出しする仕組みを備える場合もある。ここで、誤り訂正符号付加手段は、まとめられたデータ数が異なる場合に異なる回路を用いても良いし、同じ回路をデータ数もしくはデータ列数を切り替えて用いても構わない。
【0036】
ここでシステム制御は記録するデータが管理情報であり、記録するデータが小さい場合には、信号入力から入力するデータを小さくし、パリティ、サブコードを付加した後に、切り替えSWを制御して、通常のインターリーブを行わないようにし、変調してディスクに記録する。サブコード付加103はインターリーブの前に処理したが、インターリーブ後に、記録データに合せて配置しても良い。また、切り替えSWにより、通常のインターリーブでない様に切り替えた場合でも、小さい記録データに合せた、簡易なインターリーブを行っても構わない。これらの処理は、システム制御107からの切替信号によって、切替を行うかまたは、半導体回路109内部でのアドレス検出による自動切換えを行ってもよい。
【0037】
図11は、再生回路の構成の一例を示したものである。106のディスクから再生された信号は、115で復調され、113でアドレスを検出する。114はデータの並び替えを行うデインターリーブであり、112にて誤り訂正を行い、所定の単位でデータを纏めて111から出力する。119は再生信号処理の半導体回路である。復調手段とは、記録媒体のデータを復調するためのものであり、例えば、図11の復調回路115を指す。再生時のまとめ手段とは、記録媒体から再生されたするデータに対して誤り訂正を行うために記録した時のデータ数にあわせて,データを所定の単位でまとめることをいい、その処理は、例えば、図11のデータのアドレスを検出し所定数でまとめる処理113を指す。ここで、まとめる所定の数が異なる場合には、異なる回路によって所定の数をまとめても良いし、アドレスに値によって、一つの回路で誤り訂正の単位となる数値だけを変更して用いても構わない。また、誤り訂正手段とは、記録媒体から再生されたデータに対して誤り訂正を行うためのものであり、例えば、図11の誤り訂正112を指す。誤り訂正手段はRAM等に蓄えられたデータとそれを書き込み/読み出しする仕組みを備える場合もある。ここで、誤り訂正手段は、まとめられたデータ数が異なる場合に異なる回路を用いても良いし、同じ回路をデータ数もしくはデータ列数を切り替えて用いても構わない。
【0038】
ここでシステム制御は再生データが管理情報であり、データサイズが小さい場合には、記録媒体から再生して誤り訂正を行うデータの単位を小さくし、誤り訂正を行う。管理情報の小さなサイズのデータを読み出す場合には、アドレス検出により、その場所のデータでよいかを確認し、切り替えSWを制御して、通常のインターリーブを行わないようにし、データを蓄える。その後、所定の記録ブロックで誤り訂正を行い、データを出力する。
【0039】
図12はDVDにおけるデータ領域のCPR_MAI(Copyright Management Information(著作権管理情報))403の構成を示したものである。現在48ビットのうち、4ビットを使用している。b47はCPM(Copyrighted Material)で、このセクタに著作権を有する素材を含むかどうかを示し、b46はCP_SECで、このセクタに著作権保護システムの特定データ構造を持つかどうかを示し、b45とb44はCGMS(Copy Generation Management System)で、コピー制限の情報が記録されている。ここで、データ領域では、データのコピー制御に関する情報を記録する必要があるが、管理領域では、CGMSのようなコピー情報は必要ない。このため、例えば管理領域での記録ブロックのサイズを予め2ビットに割り付けておき、CGMSの2ビットの領域を用いて、その情報を記録しておくことにより、記録ブロックのサイズを識別することが可能となる。
【0040】
図13は、4kバイト単位でデータを記録するためのデータ構成の一例を示したものである。図中、A〜Hは横19バイト縦31バイトを一つの単位とするデータの集まりとする。記録ブロックe2は、パリティを含む62バイトのサブコード系列を2系列と、縦248バイトの符号列が19列集まったデータである。これらのデータの集まりを記録媒体に記録するために記録ブロックe1のように並び替えることで、縦31バイト横156バイトのデータが構成できる。このようなデータ構成とすることで、4kバイトの大きさのデータが記録可能となる。ここで、記録ブロックe2のs1、s2に示したサブコードの符号列と、記録ブロックe1のsync及びサブコードの並べ方の対応は、s1,s2をそのまま分割して配置するだけでは、syncの配置が通常のユーザデータの配置と一致しなくなってしまう。
【0041】
そのため、図14に示すようにs1、s2の符号列の構成において、syncを特定の場所に入れるようにし、残りの場所にアドレス情報等のデータとそのパリティを付加して配置するようにする。このようにサブコード内のデータを構成することで、記録するデータのsyncとサブコードの配置をユーザデータでの配置と同様にすることが可能となる。
【0042】
図15は、図13,14にて説明した4kバイトのデータ構成を再生した時に、sync及びサブコードの一部に誤りが含まれていた場合を示したものである。ここでは誤りの例としてsync N.G.、サブコードN.G.を示している。即ち、syncが正しく検出できなかった場合や、サブコードの誤り訂正符号の結果に誤りデータが含まれていた場合には、その後の行を誤っている可能性があるデータとして処理する場合を示している。このようにsyncが検出N.G.であったり、サブコードがN.G.である場合には、データA〜Hに含まれる誤り位置は、sync N.G.、サブコードN.G.から斜線部のように推測できる。よって、この情報を基にデータの誤り訂正を行うことで、データを正しく復号することが可能となる。この場合において、データを複数回繰り返して記録するなどの方法を講じても良い。
【0043】
図16は、図15に示した例とは異なり、例えばsyncが正しく検出できなかった場合や、サブコードの誤り訂正符号の結果に誤りデータが含まれていた場合が連続して発生した時に、その間のデータを誤っている可能性があるデータとして処理する場合を示している。このようなアルゴリズムでデータの誤っている位置の情報の信頼性を増すことで、この場所を誤り個所として消失訂正を行うことも可能である。
【0044】
図17はこれまでに示した記録するデータの構成処理の方法をフローチャートで示したものである。まずデータが記録される時には、ステップ171で管理領域かどうかを判断し、ユーザデータ領域であれば64kバイト単位での処理を行う。ステップ173で、sync、サブコードを付加し、ステップ174でインターリーブを行い記録データの構成とする。ステップ171で記録するデータが、管理領域に記録するデータである場合には、ステップ175にて記録データのサイズを判断する。この場合において、記録データのサイズが、64kバイトの記録ブロックで記録すべきサイズである場合には、ユーザデータ領域と同じく64kバイトの記録ブロックで記録データを構成する。ここで64kバイトの記録ブロックで記録すべきサイズとは、例えば64kバイトよりも若干小さい程度の60kバイト程度のサイズや、64kバイト以上のサイズが例として挙げられる。
【0045】
ステップ175にて、記録データのサイズが小さいと判断された場合には、ステップ179にてその記録データのサイズに応じて記録ブロックのサイズを選択する。これまで説明してきたように、記録ブロックは32kバイト(図8にて説明)、16kバイト(図7にて説明)、8kバイト(図1にて説明)、4kバイト(図13にて説明)のように64kバイト以下の各種のサイズで構成することが可能である。従って、記録するデータのサイズに応じて適切な記録ブロックのサイズを選択することで、管理領域への記録量を抑えることが可能となる。
【0046】
次に、ステップ180にて識別符号を付加する。この識別符号は記録ブロックのサイズを示す符号である。この識別符号に示される記録ブロックのサイズに応じて、sync、サブコードの付加、データ配置変換が行われる。即ち、ステップ181にて、この記録データと識別符号に小さいサイズの場合のsyncとサブコードを付加し、ステップ182にて、そのサイズに対応したデータの配置を変換を行って記録データとする。このような処理を行うことにより小さいサイズのデータでもディスクの管理領域に記録することができる。
【0047】
以上のように本発明によれば、記録媒体にデータを記録する際に、記録するデータが小さい場合においても、通常の記録データの信号処理とほぼ同様の処理で記録信号処理を行い、管理情報領域に小さな単位でデータを記録することが可能となる。このようにすることで、管理情報の記録時間を短縮するとともに、管理情報の領域を有効に利用することが可能となる。
【符号の説明】
【0048】
101… 信号入力、102… パリティ付加、103… サブコード付加、104… インターリーブ、105… 変調、106… ディスク、107… システム制御、109… 記録信号処理の半導体回路、110… 出力、111… 所定の単位でデータを纏める、112… 誤り訂正、113… アドレス検出、114… デインターリーブ、115… 復調、119… 再生信号処理の半導体回路、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体にデータを記録する記録方法において、
第1の領域に記録されるデータを所定の数n(nは整数)でまとめて、訂正符号を付加して、第1の訂正ブロックを生成するステップと、
該第1の訂正ブロックを記録するステップと、
第2の領域に記録されるデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめて、訂正符号を付加して、第2の訂正ブロックを生成するステップと、
該第2の訂正ブロックを記録するステップと、を備えたことを特徴とする記録方法。
【請求項2】
請求項1において、前記第1の領域とはデータ領域であり、前記第2の領域とはデータの管理領域であることを特徴とする記録方法。
【請求項3】
請求項1において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする記録方法。
【請求項4】
請求項3において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする記録方法。
【請求項5】
請求項3または4において、前記まとめる数に関する情報を記録媒体に記録するステップを備えたことを特徴とする記録方法。
【請求項6】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体にデータを記録する記録装置において、
第1の領域に記録するデータを所定の数n(nは整数)でまとめる第1のまとめ手段と、
第2の領域に記録するデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめる第2のまとめ手段と、
第1の領域に記録するデータ、または、第2の領域に記録するデータに誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加手段と、
第1の領域に記録するデータ、または、第2の領域に記録するデータを前記記録媒体に記録する記録手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項6において、前記第1の領域とはデータ領域であり、前記第2の領域とはデータの管理領域であることを特徴とする記録装置。
【請求項8】
請求項6において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする記録装置。
【請求項9】
請求項8において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする記録装置。
【請求項10】
請求項8または9において、前記まとめる数に関する情報を記録媒体に記録するステップを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項11】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体からデータを再生する再生方法において、
再生データを復調するステップと、
第1の領域に記録されたデータを所定の数n(nは整数)でまとめて、訂正ブロックを生成し、再生データの誤りを訂正するステップと、
第2の領域に記録されたデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめて、訂正ブロックを生成し、再生データの誤りを訂正するステップと、を備えたことを特徴とする再生方法。
【請求項12】
請求項11において、
前記第1の領域とは、データ領域であり、
前記第2の領域とは、データの管理領域であることを特徴とする再生方法。
【請求項13】
請求項11において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする再生方法。
【請求項14】
請求項13において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする再生方法。
【請求項15】
請求項13または14において、前記再生データをまとめる数に関する情報を記録媒体から再生し、それに従って再生データをまとめる数を切り替えるステップを備えたことを特徴とする再生方法。
【請求項16】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体からデータを再生する再生装置において、
再生データを復調する復調手段と、
第1の領域に記録されたデータを所定の数n(nは整数)でまとめて、第1の訂正ブロックを生成する第1のまとめ手段と、
前記第1の訂正ブロックにより、再生データの誤りを訂正する第1の訂正手段と、
第2の領域に記録されたデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめて、第2の訂正ブロックを生成する第2のまとめ手段と、
前記第2の訂正ブロックにより、再生データの誤りを訂正する第2の訂正手段と、
を備えたことを特徴とする再生装置。
【請求項17】
請求項16において、前記第1の領域とはデータ領域であり、前記第2の領域とはデータの管理領域であることを特徴とする再生装置。
【請求項18】
請求項16において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする再生装置。
【請求項19】
請求項18において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする再生装置。
【請求項20】
請求項18または19において、前記再生データをまとめる数に関する情報を記録媒体から再生し、それに従って再生データをまとめる数を切り替える切り替え手段を備えたことを特徴とする再生装置。
【請求項1】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体にデータを記録する記録方法において、
第1の領域に記録されるデータを所定の数n(nは整数)でまとめて、訂正符号を付加して、第1の訂正ブロックを生成するステップと、
該第1の訂正ブロックを記録するステップと、
第2の領域に記録されるデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめて、訂正符号を付加して、第2の訂正ブロックを生成するステップと、
該第2の訂正ブロックを記録するステップと、を備えたことを特徴とする記録方法。
【請求項2】
請求項1において、前記第1の領域とはデータ領域であり、前記第2の領域とはデータの管理領域であることを特徴とする記録方法。
【請求項3】
請求項1において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする記録方法。
【請求項4】
請求項3において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする記録方法。
【請求項5】
請求項3または4において、前記まとめる数に関する情報を記録媒体に記録するステップを備えたことを特徴とする記録方法。
【請求項6】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体にデータを記録する記録装置において、
第1の領域に記録するデータを所定の数n(nは整数)でまとめる第1のまとめ手段と、
第2の領域に記録するデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめる第2のまとめ手段と、
第1の領域に記録するデータ、または、第2の領域に記録するデータに誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加手段と、
第1の領域に記録するデータ、または、第2の領域に記録するデータを前記記録媒体に記録する記録手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項6において、前記第1の領域とはデータ領域であり、前記第2の領域とはデータの管理領域であることを特徴とする記録装置。
【請求項8】
請求項6において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする記録装置。
【請求項9】
請求項8において、前記第2の領域に記録するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする記録装置。
【請求項10】
請求項8または9において、前記まとめる数に関する情報を記録媒体に記録するステップを備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項11】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体からデータを再生する再生方法において、
再生データを復調するステップと、
第1の領域に記録されたデータを所定の数n(nは整数)でまとめて、訂正ブロックを生成し、再生データの誤りを訂正するステップと、
第2の領域に記録されたデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめて、訂正ブロックを生成し、再生データの誤りを訂正するステップと、を備えたことを特徴とする再生方法。
【請求項12】
請求項11において、
前記第1の領域とは、データ領域であり、
前記第2の領域とは、データの管理領域であることを特徴とする再生方法。
【請求項13】
請求項11において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする再生方法。
【請求項14】
請求項13において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする再生方法。
【請求項15】
請求項13または14において、前記再生データをまとめる数に関する情報を記録媒体から再生し、それに従って再生データをまとめる数を切り替えるステップを備えたことを特徴とする再生方法。
【請求項16】
第1の領域と第2の領域を有する記録媒体からデータを再生する再生装置において、
再生データを復調する復調手段と、
第1の領域に記録されたデータを所定の数n(nは整数)でまとめて、第1の訂正ブロックを生成する第1のまとめ手段と、
前記第1の訂正ブロックにより、再生データの誤りを訂正する第1の訂正手段と、
第2の領域に記録されたデータを所定の数m(mは整数、m<n)でまとめて、第2の訂正ブロックを生成する第2のまとめ手段と、
前記第2の訂正ブロックにより、再生データの誤りを訂正する第2の訂正手段と、
を備えたことを特徴とする再生装置。
【請求項17】
請求項16において、前記第1の領域とはデータ領域であり、前記第2の領域とはデータの管理領域であることを特徴とする再生装置。
【請求項18】
請求項16において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数を可変とすることを特徴とする再生装置。
【請求項19】
請求項18において、前記第2の領域から再生するデータをまとめる数は、前記第2の領域に記録されるデータの大きさによって切り替えることを特徴とする再生装置。
【請求項20】
請求項18または19において、前記再生データをまとめる数に関する情報を記録媒体から再生し、それに従って再生データをまとめる数を切り替える切り替え手段を備えたことを特徴とする再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−190537(P2012−190537A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−115186(P2012−115186)
【出願日】平成24年5月21日(2012.5.21)
【分割の表示】特願2009−164361(P2009−164361)の分割
【原出願日】平成14年2月1日(2002.2.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年5月21日(2012.5.21)
【分割の表示】特願2009−164361(P2009−164361)の分割
【原出願日】平成14年2月1日(2002.2.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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