説明

記録装置、制御方法及びプログラム

【課題】 予約記録に係るコンテンツを所望の方針で携帯再生装置に自動的に転送できるようにする。
【解決手段】 録画装置1は、予約情報に基づいて録画されたテレビジョン番組のコンテンツを携帯再生装置2に送信するための送信方針情報が設定されると、録画装置1に携帯再生装置が接続された際に、その送信方針情報に従って前記コンテンツを携帯再生装置2に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、TV番組等のコンテンツを予約記録する機能を有する記録装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画・音声などのストリームデータのデジタル圧縮技術の進歩に伴い、動画・音声などのデジタルデータをハードディスク(HD)、DVD、光磁気ディスク(MO)、SD、MMC、CF、PCカードなどに記録・再生する装置が実現可能となってきた。
【0003】
一方、PDA(携帯情報端末)などの携帯機器でも動画・音声の再生が可能となりつつあり、例えば、TV録画機能を持ったパーソナルコンピュータ等で録画したコンテンツを、CFカードなどのリムーバブルメディア、またはUSBなどの伝送媒体を介してPDAに転送し、そのコンテンツを外出先で視聴するといったことも可能となってきた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−144637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、PDAのような携帯機器は、記憶容量が小さく、PCのような据置き型の機器で録画したコンテンツを全て格納しておくことができないため、ユーザがコンテンツを選んで転送することとなる。この場合、従来は、据置き型機器で録画されたコンテンツのうちどのコンテンツを転送するかを指定する必要があった。
【0005】
例えば、録画したTV番組が連続ドラマなどの場合は、そのコンテンツを携帯機器で既に視聴したか否かを判断し、視聴済みであれば次回のコンテンツに入れ替える、ニュース番組等の定常的な番組であれば視聴の有無にかかわらず常に最新のニュース番組に入れ替える、定常的なコンテンツを転送した後に携帯機器のメモリ容量に余裕があれば映画番組などを転送する、或いは定常的なコンテンツよりも優先してスポーツ番組を転送する、といったことを全てユーザが判断して手動で行なわなければならなかった。
【0006】
本発明は、このような背景の下になされたもので、予約記録に係るコンテンツを所望の方針で携帯再生装置に自動的に転送できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る記録装置は、所望のコンテンツを予約情報に基づいて記録媒体に記録する機能を有する記録装置であって、予約情報に基づいて前記記録媒体に記録されたコンテンツを携帯再生装置に送信するための送信方針情報を設定する設定手段と、前記記録装置に前記携帯再生装置が接続された際に、前記設定手段により設定された送信方針情報に従って前記コンテンツを当該携帯再生装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、予約情報に基づいて記録されたコンテンツを携帯再生装置に送信するための送信方針情報が設定されると、記録装置に携帯再生装置が接続された際に、その送信方針情報に従って前記コンテンツを携帯再生装置に送信するように構成したので、予約記録に係るコンテンツを所望の方針で携帯再生装置に自動的に転送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る記録装置の一例である録画装置の主要な構成要素を示すブロック図である。
【0011】
図1において、1は本実施形態に係る記録装置の一例であり、TV番組の予約録画を行う機能を有する据え置き型の録画装置である。録画装置1には、ハードディスク装置を記録媒体として用いるHDDレコーダ、DVDディスクを記録媒体として用いるDVDレコーダ、磁気テープを記録媒体として用いるデジタルビデオレコーダ等を採用することができる。2は録画装置1で録画したTV番組(コンテンツ)を再生する携帯再生装置、3は録画装置1と携帯再生装置2を接続してデータ通信を行うための通信ケーブルである。
【0012】
101は録画装置1の後述の処理を実現するアプリケーションプログラムを実行するCPU、102は録画装置1の上記アプリケーションプログラムを格納するROM、103はCPU101が上記アプリケーションプログラムを実行する際にワークエリア等として利用されるRAM、104は録画装置1でコンテンツを記録するためのハードディスク(HD)であり、ハードディスク104には、システムプログラムも格納されている。
【0013】
105は録画装置1のシステムバス、106は携帯再生装置2と通信ケーブル3を介してUSB、IEEE1394等の規格に則ってデータ通信を行なう通信装置、107は録画されたコンテンツの音声を再生するためのスピーカ、108はスピーカ107にアナログ音声を出力するためのサウンドコントローラ、109はコンテンツの動画映像を再生するためのCRTやLCDなどのディスプレイ、110はディスプレイ109に画像を出力するビデオRAM等を内蔵したビデオコントローラ、111はコンテンツ指定、再生、停止、早送り、早戻しなどの操作信号、またTV番組予約設定操作信号を入力するための入力デバイス、112はTV放送を受信するチューナユニット、113はチューナユニット112で受信したデータをデジタルデータに変換するキャプチャユニットである。
【0014】
201は携帯再生装置2の後述の処理を実現するアプリケーションプログラムを実行するCPU、202は携帯再生装置2の上記アプリケーションプログラムを格納するROM、203はCPU201が上記アプリケーションプログラムを実行する際にワークエリア等として利用されるRAM、204は携帯再生装置2で再生用コンテンツを保存しておくハードディスク(HD)であり、ハードディスク204には、システムプログラムも格納されている。
【0015】
205は携帯再生装置2のシステムバス、206は録画装置1と通信ケーブル3を介してUSB、IEEE1394等の規格に則ってデータ通信を行なう通信装置、207はコンテンツの音声を再生するためのヘッドホン、208はヘッドホン207にアナログ音声を出力するためのサウンドコントローラ、209はコンテンツの動画映像を再生するためのLCDなどの小型ディスプレイ、210は小型ディスプレイ209に画像を出力するビデオRAM等を内蔵したビデオコントローラ、211はコンテンツ指定、再生、停止、早送り、早戻しなどの操作信号を入力するための入力デバイスである。
【0016】
なお、録画装置1は、録画再生の専用装置である必要はなく、後述する本実施の形態に特有なアプリケーションプログラムを搭載したパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)により構成することも可能である。また、録画装置1を専用装置の形態で実現した場合は、従来のビデオデッキなどと同様にTVやモニタ装置に接続し、このTVやモニタ装置にNTSC方式などのビデオ信号で映像を出力して再生するように構成してもよい。
【0017】
また、ROM102、ROM202にアプリケーションプログラムを格納するのではなく、HD104やHD204などの2次記憶装置にアプリケーションプログラムを格納しておき、この2次記憶装置からRAM103、RAM203にロードして実行する形態であってもよい。さらに、ROM102、ROM202に格納してあるアプリケーションプログラムをRAM103、RAM203に展開してから実行する形態であっても構わない。
【0018】
入力デバイス111,211は、装置本体に再生ボタン、停止ボタンのようなボタンデバイスを用意しても構わないし、リモコンやマウスのようなデバイスを用意し表示、メニューや操作パネルをディスプレイ109,209にするGUI(グラフィカルユーザインターフェース)で実現しても構わない。
【0019】
録画装置1と携帯再生装置2との接続に関しては、RS232CやUSBやIEEE1394などの有線接続であってもIrDAやBluetoothなどの無線接続であっても構わない。ただし、高速転送が可能で、有線接続の場合は電源を投入した状態のままでも通信ケーブル3を抜き差しできることが望ましい。また、録画装置1と携帯再生装置2を直接接続するのではなくクレードルを介して接続することも可能である。
【0020】
また、携帯再生装置2のHD204の代わりにフラッシュメモリなどの半導体メモリを用いることも可能である。また、HD104やHD204は、PCで一般的に用いられているFATファイルシステムでフォーマットされていても構わないし、FATファイルシステム以外の例えば独自のファイルシステムであっても構わない。さらに、HD104やHD204に格納するテータの構造は、複数のコンテンツや管理用の情報等を個別にアクセスできるのであればどのようなデータ構造であっても構わない。本実施の形態では、最も一般的な方式であるファイル名(パス名)でファイルを指定してアクセスするFATファイルシステムのようなファイルシステムを例として説明する。
【0021】
また、HD104やHD204に記録されるコンテンツデータは、一般的に用いられているMPEG−1、MPEG−2、MPEG−4などのいずれの圧縮形式で圧縮されていてもよい。また、圧縮処理は、キャプチャユニット113によるハードウェア処理で行なっても、CPU101,201によるソフトウェア処理で行なっても構わないし、伸張処理は、ビデオコントローラ110、ビデオコントローラ210によるハードウェア処理で行なっても、CPU101,201によるソフトウェア処理で行なっても構わない。また、圧縮時のビットレートをパラメータとしてユーザ指定可能としても固定値であっても構わない。
【0022】
また、本実施の形態では、録画装置1は自宅等の或る部屋に設置して利用し、携帯再生装置2は外出先または自宅内の録画装置1の設置部屋以外の場所で利用することを想定している。また、録画装置1にディスプレイ109、スピーカ107を装備し、録画装置1でもコンテンツを視聴可能としている。つまり、基本的には、録画装置1の近くにユーザが居るときは、録画装置1でコンテンツを視聴し、録画装置1の近くにユーザが居ないときは、携帯再生装置2でコンテンツを視聴するという利用形態を想定している。
【0023】
ただし、携帯再生装置2でしかコンテンツを視聴しないという利用形態も可能であり、この場合は、録画装置1にディスプレイ109、ビデオコントローラ110、スピーカ107、サウンドコントローラ108を装備する必要はなく、表示装置としては録画予約設定用の液晶パネル等だけで十分となる。また、入力デバイス111がリモートコントローラ等で構成され、そのリモートコントローラ上に録画予約設定用の表示部が装備されているような場合には、録画装置1には表示装置を全く装備しなくてもよい。
【0024】
本実施の形態では、録画装置1によりTV番組の録画を予約する際に、そのTV番組に係る各コンテンツを録画装置1から携帯再生装置2へ転送する転送条件を設定するようにしている。
【0025】
従来のビデオデッキやHD録画・再生機でTV番組の録画予約を行なう場合は、「チャンネル」、「日付」、「時間」、「録画モード」のような項目に係る情報を設定していたが、本実施の形態では、更に、「視聴装置」、「オーバライト」、「優先度」という項目に係る情報を追加設定するようにしている(図2の録画予約管理テーブル参照)。なお、これらの項目の情報からなる予約を4〜8件程度設定できるのが一般的であるが、ここでは、予約件数を4件として説明する。
【0026】
上記の「チャンネル」は、TV放送局のチャンネル番号を設定する項目、「日付」は、TV番組の放送日や放送曜日(例えば毎週火曜日、月曜日〜金曜日、月曜日と水曜日と金曜日等)を設定する項目、「時間」はTV放送の時間帯(実際には録画の時間帯)を設定する項目、「録画モード」は高画質(短時間:1/2倍速等)、標準画質、低画質(長時間:3倍速等)等を設定する項目である。
【0027】
また、「視聴装置」は、「録画装置1」、「携帯再生装置2」のどちらの装置でTV番組(コンテンツ)を視聴するかを設定するための項目であり、この「視聴装置」の情報として「携帯再生装置2」を設定した場合に限り、当該コンテンツが携帯再生装置2に自動的に転送される。なお、前述のように本実施の形態では、録画装置1でも再生可能なので、「視聴装置」の情報として「携帯再生装置2」を設定した場合でも、録画装置1でも当該コンテンツを視聴することができる。
【0028】
「オーバライト」は、携帯再生装置2のメモリ容量が小さいことを考慮して、一定の間隔で連続的に放送されるTV番組(コンテンツ)について毎週月曜日、毎日、月曜日〜土曜日のように連続予約設定を行なった場合に、そのコンテンツについては、携帯再生装置2では、複数回の放送分の複数のコンテンツを保持することなく1回の放送分の1つのコンテンツだけを保持するようにするための項目である。
【0029】
すなわち、「オーバライト」の項目の情報としては、「Yes」、「No」の何れかを設定することができ、録画装置1は、「No」が設定されている場合には、携帯再生装置2内に当該連続予約設定に係るTV番組(コンテンツ)の前回分の未視聴のコンテンツが存在するときには、当該連続予約設定に係るTV番組(コンテンツ)の次回分のコンテンツを携帯再生装置2に転送せず、携帯再生装置2上で当該前回分の未視聴のコンテンツ上に当該今回分のコンテンツが上書きされるのを回避する。この「No」の設定は、例えば連続ドラマなど、前回のコンテンツを視聴した後でなければ前回分のコンテンツの理解が困難になるようなTV番組のコンテンツ適している。
【0030】
一方、「オーバライト」の項目の情報として「Yes」が設定されている場合には、録画装置1は、携帯再生装置2内に前回分の未視聴のコンテンツが存在していたとしても、最新のコンテンツを携帯再生装置2に転送し、携帯再生装置2は、前回分の未視聴のコンテンツ上に最新のコンテンツを上書きする。この「Yes」の設定は、例えばニュース番組などに適している。
【0031】
なお、「Yes」を設定した場合、最新の何回分のコンテンツを残しておくかを設定するようにしてもよい。例えば「2回」を設定した場合には、常に最新の2回分のコンテンツが携帯再生装置2に存在するように転送処理が行なわれる。本実施の形態では、説明を簡単にするため、この回数を「1回」と固定した場合を例として説明する。
【0032】
「優先度」は、携帯再生装置2のメモリ容量が小さいことを考慮して、所定数のコンテンツを携帯再生装置2で保持するようにするための項目であり、本実施の形態では予約件数を4件としているので優先度も「1」〜「4」の4段階とし、その優先度は、1>2>3>4の順に高くなっている。この場合、例えば、スポーツ中継番組やニュース番組のように即時性が重要なコンテンツは高い優先度、週に1回放送するドラマは中程度の優先度、不定期の映画番組は低い優先度を設定するといったような設定態様が考えられる。
【0033】
録画装置1は、上記の項目の録画予約情報を管理するための図2に示した録画予約管理テーブルを保持している。この録画予約管理テーブルは、電源がOFFされても録画予約情報が消失しなうように、HD104上に形成された例えば「schedule.tab」というファイル名のファイルに格納しておくものとする。
【0034】
また、録画装置1では、録画予約管理テーブルの他に、録画済みのコンテンツを管理するための図3に示したコンテンツ管理テーブルを保持している。このコンテンツ管理テーブルは、電源がOFFされてもその管理情報が消失しなうように、HD104上に形成された例えば「contents.tab」というファイル名のファイルに格納しておくものとする。
【0035】
このコンテンツ管理テーブルでは、前述の「日付」の項目の情報として「毎週X曜日」、「毎日」、「月〜土」、「月〜金」のように連続予約設定がなされたコンテンツに関しては、複数回のコンテンツが録画されていても纏めて1つのエントリで管理している。各エントリには録画予約時に設定した各予約情報などが格納されている。また、個々のコンテンツの情報に関しては、別のコンテンツ情報ファイルでそれぞれ管理されており、そのファイル名が各エントリに格納されている。
【0036】
図3は、コンテンツ管理テーブルの各エントリに格納される情報を示している。図3に示したコンテンツ管理テーブルの「エントリ番号」の項目には、個々のエントリを特定するためのユニークな番号が自動的に設定される。「チャンネル」、「日付」、「時間」、「視聴装置」、「オーバライト」、「優先度」の項目には、それぞれ図2の録画予約管理テーブルの同一名勝の項目と同じ情報が格納される。
【0037】
「コンテンツ情報ファイル名」の項目には、コンテンツ情報ファイルをリンクするための情報が格納される。この「コンテンツ情報ファイル名」は、それぞれユニークなものにするため、録画開始日時などから自動的に生成する。例えば、2001年09月11日の13:00から録画開始したコンテンツであれば、「200109111300.inf」といったファイル名にすればよい。また、以下の説明中では、前述のファイル名の拡張子(.inf)を除いた名前「200109111300」をコンテンツ名と呼ぶことにする。
【0038】
コンテンツ情報ファイルには、「コンテンツ格納場所」、「視聴終了情報」、「コンテンツ情報ファイル名」の各項目の情報が格納されている(図示省略)。「コンテンツ格納場所」は、現在のコンテンツ格納場所を示す項目であり、「録画装置1」又は「録画装置1と携帯再生装置2」の情報が格納される。「視聴終了状況」は、視聴が終了したか否かを示す項目であり、「視聴終了」、又は「視聴未終了」の情報が格納される。「コンテンツ情報ファイル名」の項目の情報としては、連続設定で録画されたコンテンツの場合、複数個のコンテンツをリンクして管理する。そのため、必要な場合は次回のコンテンツ情報ファイル名が「コンテンツ情報ファイル名」の項目の情報として格納される。図3のコンテンツ管理テーブルの欄外は、このリンク状態の例を概念的に示している。
【0039】
コンテンツの実体となるMPEG−1、MPEG−2に係る圧縮データもファイル(コンテンツデータファイル)として管理し、ファイル名はコンテンツ情報ファイルと同様に録画開始日時などから自動的に生成して、コンテンツ情報ファイルと一対一に対応付ける。例えば、コンテンツ情報ファイル名が「200109111300.inf」であればコンテンツデータファイル名は「200109111300.dat」となる。また、本実施の形態では、コンテンツデータファイルが録画装置1、携帯再生装置2の何れに存在する場合も、同じコンテンツデータファイル名で管理している。
【0040】
一方、携帯再生装置2でも、録画装置1から転送され現在格納されているコンテンツを管理するために、録画装置1と同様に、コンテンツ情報ファイルが必要となる。ただし、携帯再生装置2では、携帯再生装置2の中(実際にはHD204)に格納されているコンテンツのみを管理すればよいので、携帯再生装置2に格納されているコンテンツデータファイルに対するコンテンツ情報ファイルだけで十分となり、コンテンツ管理テーブルは不要となる。
【0041】
携帯再生装置2で管理するコンテンツ情報ファイルに関しては、コンテンツデータファイル名と同様に、録画装置1と同じ名前で管理する。ただし、必要となる項目が録画装置1のコンテンツ情報ファイルとは異なり、リンク元のコンテンツ管理テーブルのエントリ番号を示す項目である「エントリ番号」、コンテンツの優先度を示す項目である「優先度」、視聴したか否かを示す項目である「視聴終了状況」の3つとなる。「優先度」の項目には、前述の1〜4に優先度情報が格納され、「視聴終了状況」の項目には、「視聴終了」、又は「視聴未終了」の情報が格納される。
【0042】
次に、携帯再生装置2を録画装置1に接続したときの処理を説明する。なお、携帯再生装置2を録画装置1に接続した場合に自動的に双方の電源が入り、双方が起動するようにすることも可能である。
【0043】
携帯再生装置2を録画装置1に接続して双方が起動されると、まず、録画装置1と携帯再生装置2の各コンテンツの管理情報を最新の状態に更新する更新処理を行ない、次にコンテンツの自動転送処理を行なう。
【0044】
図4は、コンテンツの管理情報の更新処理を示すフローチャートである。携帯再生装置2は、携帯再生装置2のHD204に格納されている複数のコンテンツ情報ファイルを順番に読み出し、「視聴終了状況」が「視聴終了」になっているコンテンツを1つずつ選択していく(ステップS101)。携帯再生装置2は、「視聴終了」になっているコンテンツが見つかったか否かを判別し(ステップS102)、「視聴終了」になっているコンテンツが見つからなければ、コンテンツの管理情報の更新処理を終了する。
【0045】
一方、「視聴終了」になっているコンテンツが携帯再生装置2上で見つかった場合は、携帯再生装置2は、その「視聴終了」となっているコンテンツのコンテンツ名(厳密には、コンテンツファイル名を指す、以下、同様)を録画装置1に通知する(ステップS103)。
【0046】
コンテンツ名の通知を受けた録画装置1は、録画装置1のHD104に格納されている通知に係るコンテンツ名に対応するコンテンツ情報ファイルの情報を更新する。具体的には、通知されたコンテンツ名に対応するコンテンツは、携帯再生装置2で視聴が終了して後述のステップS103で携帯再生装置2から削除されることを意味しているので、対応するコンテンツ情報ファイルの「コンテンツ格納場所」、及び「視聴終了状況」の項目の情報を更新する。この際、「コンテンツ格納場所」の情報が「録画装置1と携帯再生装置2」となっていれば「録画装置1」に更新し、「視聴終了状況」の情報が「視聴未終了」になっていれば「視聴終了」に更新する。
【0047】
携帯再生装置2は、ステップS103の通知を行った後、この通知に係るコンテンツのコンテンツ情報ファイル、コンテンツデータファイルを削除し(ステップS105)、ステップS101に戻り、次の「視聴終了」になっているコンテンツを選択する。
【0048】
次に、コンテンツの自動転送処理を図5のフローチャートを用いて説明する。録画装置1は、携帯再生装置2への転送候補のコンテンツをHD104上で検索する(ステップS201)。この場合、録画装置1は、コンテンツ管理テーブルの各エントリを調べ、「視聴装置」の情報が「携帯再生装置2」となっているエントリを「優先度」の情報が高いものから順に転送候補とするか否かを判定していく。そして、対象エントリからリンクされているコンテンツ情報ファイルを調査する。この際、エントリの「オーバライト」の情報が「Yes」の場合には、リンクの末尾のものつまり最新のコンテンツのコンテンツ情報ファイルだけを調査し、その最新のコンテンツの「コンテンツ格納場所」の情報が「録画装置1」となっており、且つ「視聴終了状況」が「視聴未終了」になっていれば、そのコンテンツを携帯再生装置2への転送候補として選択する。一方、エントリの「オーバライト」の情報が「No」の場合には、リンクされているコンテンツ情報ファイルを、リンクされている順に、つまり古いものから順に調べ、そのコンテンツの「コンテンツ格納場所」の情報が「録画装置1」となっており、且つ「視聴終了状況」が「視聴未終了」になっているものを携帯再生装置2への転送候補として選択していく。
【0049】
次に、録画装置1は、転送候補のコンテンツが見つかったか否かを判別し(ステップS202)、転送候補のコンテンツが見つからなかった場合には、自動転送処理を終了する。
【0050】
一方、転送候補のコンテンツが見つかった場合は、録画装置1は、その転送候補のコンテンツに関する情報として、コンテンツデータファイルのサイズと共に、「エントリ番号」、「優先度」、「オーバライト」の項目の情報を携帯再生装置2に通知し、携帯再生装置2からの返信を待つ(ステップS203)。
【0051】
携帯再生装置2は、転送候補のコンテンツに関する情報の通知を受けると、転送候補のコンテンツをHD204に格納可能か否かを判別する(ステップS204)。この場合、「オーバライト」の項目の情報が「Yes」だった場合には、HD204上のコンテンツ情報ファイルを順に調べ、その「エントリ番号」の項目の情報が通知に係るエントリ番号と一致するコンテンツを検索する。「エントリ番号」の項目の情報が通知に係るエントリ番号と一致するコンテンツが見つかった場合には、そのコンテンツのコンテンツ情報ファイル、コンテンツデータファイルを上書き処理のために削除する。この場合、ファイルを削除したことにより空いた領域に転送候補のコンテンツを格納することが可能となるので、携帯再生装置2は、「格納可能」である旨を録画装置1に返信する。
【0052】
一方、「オーバライト」の項目の情報が「No」であった場合には、携帯再生装置2は、携帯再生装置2の現在のHD201の残容量と録画装置1から通知されたコンテンツデータファイルのサイズとを比較し、残容量の方が大きければ「格納可能」である旨を録画装置1に通知する。残容量の方が小さければ、その残容量と録画装置1から通知されたコンテンツデータファイルのサイズとに基づいて以下の領域確保処理を行ない、その処理結果を録画装置1に返信する。
【0053】
すなわち、携帯再生装置2は、携帯再生装置2のHD204上のコンテンツ情報ファイルを順に調べ、録画装置1から通知された優先度よりも低い優先度のコンテンツのコンテンツデータファイルのサイズを優先度の低いものから順番に合計していき、その合計のファイルサイズが通知されたコンテンツデータファイルのサイズよりも大きくなった時点で、それら合計処理に係る優先度の低いコンテンツデータファイルおよびコンテンツ情報ファイルを削除する。この場合、ファイルを削除したことにより空いた領域に転送候補のコンテンツを格納することが可能となるので、携帯再生装置2は、「格納可能」である旨を録画装置1に返信する。
【0054】
しかし、録画装置1から通知された優先度よりも低い優先度の全てのコンテンツのコンテンツデータファイルのサイズを合計しても、通知されたコンテンツデータファイルのサイズよりも小さかった場合には、携帯再生装置2は、上記のファイル削除処理は行なわずに、「格納不可能」である旨を録画装置1に返信する。
【0055】
録画装置1は、携帯再生装置2からの返信を受け取ると、その返信が「格納可能」であるか否かを判別し(ステップS205)、「格納不可能」であれば、ステップS201へ戻り、次の転送候補となるコンテンツを検索する。
【0056】
録画装置1は、携帯再生装置2からの返信が「格納可能」であれば、転送対象のコンテンツデータファイルを携帯再生装置2に転送する(ステップS206)。この場合、厳密には、録画装置1のHD104上に元のコンテンツデータファイルは残しておくので、コピー転送、すなわち通常のメモリデータの送信を行うこととなる。
【0057】
携帯再生装置2は、録画装置1から転送されてきたコンテンツデータファイルをHD204に格納する(ステップS207)。そして、携帯再生装置2は、コンテンツ情報ファイルをHD204上に作成する(ステップS208)。携帯再生装置2は、このコンテンツ情報ファイルを作成する際、「エントリ番号」、「優先度」の項目の情報としてはステップS203で通知されたエントリ番号、優先度を設定し、「視聴終了状況」の項目の情報としては「視聴未終了」を設定する。
【0058】
録画装置1は、コンテンツデータファイルを携帯再生装置2に転送した後、その転送したコンテンツのコンテンツ情報ファイルの「コンテンツ格納場所」の項目の情報を「録画装置1」から「録画装置1と携帯再生装置2」に更新して(ステップS209)、ステップS201に戻る。
【0059】
次に、コンテンツの視聴終了の判定処理について説明する。一般的には、コンテンツの最後まで再生されたら視聴終了と判定するのが妥当である。しかし、本実施の形態では、前述のように「視聴終了」となったコンテンツは携帯再生装置2から自動的に削除するようにしているが、ユーザが携帯再生装置2でもう一度見たいと思ったり、途中まで再生した段階でそれ以上視聴する必要がないと思ったりすることも考えられるので、コンテンツの最後まで再生されたからといって自動的に「視聴終了」と判定せずに、ユーザがコンテンツの再生を終了、又は途中停止した場合、「視聴終了としますか?(Y/N)」といったダイアログ等を表示し、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0060】
次に、録画装置1上のコンテンツの削除について説明する。本実施の形態では、携帯再生装置2上のコンテンツの削除については、前述のように自動的に削除処理を行なっている。一方、録画装置1上のコンテンツの削除については、その削除のタイミング、削除対象のコンテンツの指定方法などについて特に限定しない。ただし、何らかの方法でユーザから削除すべきコンテンツが指定されたら、録画装置1と携帯再生装置2の接続時に行なうコンテンツの管理情報の更新処理において、以下に示すコンテンツ削除処理を行なう必要がある。
【0061】
すなわち、録画装置1は、ユーザにより削除するように指定されたコンテンツのコンテンツデータファイル、コンテンツ情報ファイルを共に削除する。また、録画装置1は、削除対象のコンテンツ情報ファイルが別のコンテンツ情報ファイルからリンクされている場合や、別のコンテンツ情報ファイルをリンクしている場合には(連続指定で録画された場合に起こる)、そのコンテンツ情報ファイルを削除する前に、その別のコンテンツ情報ファイル上の当該削除対象のコンテンツ情報ファイルに係るリンク情報を抜き取る処理を行なう。
【0062】
さらに、録画装置1は、削除対象のコンテンツ情報ファイルを管理するコンテンツ管理テーブルのエントリを調べ、そのコンテンツ情報ファイル1つだけがリンクされていた場合には、コンテンツ管理テーブルからそのエントリの削除処理を行なう。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態では、録画再生装置と携帯再生装置を接続すると、まず、録画再生装置と携帯再生装置にそれぞれに格納されているコンテンツの管理情報が最新の状態に更新され、TV番組の録画予約時に予約ごとに設定された転送方針に従って、録画再生装置に録画されているコンテンツの中から携帯再生装置に転送すべきコンテンツが選択されて転送される。
【0064】
従って、ユーザは、所望の方針で予約録画に係るコンテンツを携帯再生装置に転送するためには、TV番組の録画予約時にその番組ごとに転送方針を指定し、必要に応じて録画再生装置と携帯再生装置を接続するだけでよく、携帯再生装置へのコンテンツの転送、入れ替えといった従来の作業は全て自動的に実行されるようになる。
【0065】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、テレビジョン番組以外のコンテンツ、例えば、インターネット上で提供される各種のコンテンツ(映画、音楽等)や特殊な周波数で放送されるラジオ番組等を携帯機器へ自動転送する場合にも適用することができる。
【0066】
[第2の実施形態]
本発明の目的は、上記の実施形態の機能を実現するコンピュータプログラムを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムを読み出して実行することによっても達成される。
【0067】
この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラム自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0068】
又、コンピュータプログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、コンピュータプログラムをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0069】
また、コンピュータが読み出したコンピュータプログラムを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのコンピュータプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0070】
更に、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのコンピュータプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る記録装置の一例である録画装置の主要な構成要素を示すブロック図である。
【図2】録画予約管理テーブルの情報を示す図である。
【図3】コンテンツ管理テーブルの情報を示す図である。
【図4】コンテンツ管理情報の更新処理を示すフローチャートである。
【図5】コンテンツの自動転送処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
1…録画装置
2…携帯再生装置
3…通信ケーブル
101,201…CPU
102,202…ROM
103,203…RAM
104,204…HD
106,206…通信装置
111…入力デバイス
112…チューナユニット
113…キャプチャユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望のコンテンツを予約情報に基づいて記録媒体に記録する機能を有する記録装置であって、
予約情報に基づいて前記記録媒体に記録されたコンテンツを携帯再生装置に送信するための送信方針情報を設定する設定手段と、
前記記録装置に前記携帯再生装置が接続された際に、前記設定手段により設定された送信方針情報に従って前記コンテンツを当該携帯再生装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記送信方針情報を予約情報の一部として設定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記送信方針情報として、前記携帯再生装置で前記コンテンツを視聴する旨の情報、及び定期的に提供されるコンテンツについて複数回のコンテンツの記録が予約された場合において、前記携帯再生装置のメモリの残容量が少ないときに前回分のコンテンツに対して上書きすることとなっても今回分のコンテンツを送信するか否かを示す上書き可否情報を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記送信方針情報として、送信の優先度を設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の記録装置。
【請求項5】
前記記録装置は、予約情報に基づいて記録されたコンテンツについて、前記設定手段により設定された送信方針情報と共に、前記携帯再生装置に格納されているか否か、視聴済みか否かを示す情報を管理する管理手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の記録装置。
【請求項6】
前記管理手段は、前記携帯再生装置が前記記録装置に接続された際に該携帯再生装置から送信されてくる視聴済みのコンテンツの情報に基づいて前記視聴済みか否かを示す情報を更新することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記携帯再生装置は、前記視聴済みのコンテンツの情報を前記記録装置に送信した場合、当該携帯再生装置のメモリから当該コンテンツを消去することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記送信手段は、前記管理手段により前記視聴済みか否かを示す情報の更新処理が実行された後に、当該管理手段による管理情報、及び前記送信方針情報に基づいて送信候補のコンテンツを選択することを特徴とする請求項6又は7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記送信手段は、前記管理手段による管理情報が視聴済みではなく、且つ前記携帯再生装置に格納さていないコンテンツのうち優先度の高いものから順に、送信候補とするか否かを判定していくことを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の記録装置。
【請求項10】
前記送信手段は、前記判定を行っていく際に判定対象のコンテンツの前記上書き可否情報が上書き可となっていた場合は、当該コンテンツと同一の番組の複数のコンテンツのうち最新の提供分のコンテンツについてだけ送信候補とするか否かを判定し、前記上書き可否情報が上書き否となっていた場合は、古いものから順に送信候補とするか否かを判定していくことを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
【請求項11】
前記送信手段は、送信候補とすると判定したコンテンツの容量、優先度、上書き可否等の情報を前記携帯再生装置に通知することを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の記録装置。
【請求項12】
前記送信手段は、前記コンテンツの情報の通知に応答して前記携帯再生装置から当該コンテンツを格納可能である旨の返信を受けた場合に、当該コンテンツを該携帯再生装置に送信することを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の記録装置。
【請求項13】
前記携帯再生装置は、記録装置から通知された前記送信候補のコンテンツの情報に基づいて、当該携帯再生装置のメモリに当該コンテンツを格納できないと判断した場合は、当該コンテンツよりも優先度が低い当該携帯再生装置のメモリ内のコンテンツを削除することを特徴とする請求項11又は12に記載の記録装置。
【請求項14】
所望のコンテンツを予約情報に基づいて記録媒体に記録する機能を有する記録装置の制御方法であって、
予約情報に基づいて前記記録媒体に記録されたコンテンツを携帯再生装置に送信するための送信方針情報を設定する設定工程と、
前記記録装置に前記携帯再生装置が接続された際に、前記設定工程により設定された送信方針情報に従って前記コンテンツを当該携帯再生装置に送信する送信工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項15】
前記設定工程は、前記送信方針情報を予約情報の一部として設定することを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
【請求項16】
前記設定工程は、前記送信方針情報として、前記携帯再生装置で前記コンテンツを視聴する旨の情報、及び定期的に提供されるコンテンツについて複数回のコンテンツの記録が予約された場合において、前記携帯再生装置のメモリの残容量が少ないときに前回分のコンテンツに対して上書きすることとなっても今回分のコンテンツを送信するか否かを示す上書き可否情報を設定することを特徴とする請求項14又は15に記載の制御方法。
【請求項17】
前記設定工程は、前記送信方針情報として、送信の優先度を設定することを特徴とする請求項14〜16の何れかに記載の制御方法。
【請求項18】
前記記録装置は、予約情報に基づいて記録されたコンテンツについて、前記設定工程により設定された送信方針情報と共に、前記携帯再生装置に格納されているか否か、視聴済みか否かを示す情報を管理する管理工程を有することを特徴とする請求項14〜17の何れかに記載の制御方法。
【請求項19】
前記管理工程は、前記携帯再生装置が前記記録装置に接続された際に該携帯再生装置から送信されてくる視聴済みのコンテンツの情報に基づいて前記視聴済みか否かを示す情報を更新することを特徴とする請求項18に記載の制御方法。
【請求項20】
前記携帯再生装置は、前記視聴済みのコンテンツの情報を前記記録装置に送信した場合、当該携帯再生装置のメモリから当該コンテンツを消去することを特徴とする請求項19に記載の制御方法。
【請求項21】
前記送信工程は、前記管理工程により前記視聴済みか否かを示す情報の更新処理が実行された後に、当該管理工程による管理情報、及び前記送信方針情報に基づいて送信候補のコンテンツを選択することを特徴とする請求項19又は20に記載の制御方法。
【請求項22】
前記送信工程は、前記管理工程による管理情報が視聴済みではなく、且つ前記携帯再生装置に格納さていないコンテンツのうち優先度の高いものから順に、送信候補とするか否かを判定していくことを特徴とする請求項18〜21の何れかに記載の制御方法。
【請求項23】
前記送信工程は、前記判定を行っていく際に判定対象のコンテンツの前記上書き可否情報が上書き可となっていた場合は、当該コンテンツと同一の番組の複数のコンテンツのうち最新の提供分のコンテンツについてだけ送信候補とするか否かを判定し、前記上書き可否情報が上書き否となっていた場合は、古いものから順に送信候補とするか否かを判定していくことを特徴とする請求項22に記載の制御方法。
【請求項24】
前記送信工程は、送信候補とすると判定したコンテンツの容量、優先度、上書き可否等の情報を前記携帯再生装置に通知することを特徴とする請求項21〜23の何れかに記載の制御方法。
【請求項25】
前記送信工程は、前記コンテンツの情報の通知に応答して前記携帯再生装置から当該コンテンツを格納可能である旨の返信を受けた場合に、当該コンテンツを該携帯再生装置に送信することを特徴とする請求項21〜24の何れかに記載の制御方法。
【請求項26】
前記携帯再生装置は、記録装置から通知された前記送信候補のコンテンツの情報に基づいて、当該携帯再生装置のメモリに当該コンテンツを格納できないと判断した場合は、当該コンテンツよりも優先度が低い当該携帯再生装置のメモリ内のコンテンツを削除することを特徴とする請求項24又は25に記載の制御方法。
【請求項27】
請求項14〜26の何れかに記載の制御方法を実行するプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−197512(P2006−197512A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−9488(P2005−9488)
【出願日】平成17年1月17日(2005.1.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】