説明

記録装置及び記録方法

【課題】自動録画予約用キーワードに応じた自動録画を行う記録装置にて、キーワードにより検索され録画予約された番組が空き容量不足により記録できない場合でも、既に記録された番組のうち消去すべき番組を適切に選択することで予約録画可能とする。
【解決手段】録画予約情報に従って自動録画を実行する際に、記録媒体の空き容量不足により、録画予約された番組の映像データを記録できない場合、既に記録された映像データのうち、今回録画する番組のキーワードと同一のキーワードの番組の映像データを記録媒体から消去するようにして、消去すべき映像データを適切に選択して空き容量を確保し予約録画を実行できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスクやDVDなどの記録媒体に映像記録を予約にて行う映像記録技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、数百ギガバイトという大容量記録媒体であるハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)を用いたレコーダが発売されている。このようなレコーダにおいては、その大容量記録媒体を生かして、面白そうな番組はとりあえず録画して撮りだめておき、あとから視聴するという使い方が主流になっている。
【0003】
さらに近年では、放送波に重畳されてくる番組表データにより電子番組表(EPG:Erectric Program Guide)を生成し、ユーザが番組表から番組を選択して、そのまま録画予約として入力ができるレコーダがある。さらには、録画予約用のキーワードを設定しておくと、電子番組表からキーワード検索を行い、キーワードに合致した番組タイトル、番組内容、又は出演者名を含む番組を自動的に予約設定して録画を行うレコーダも登場している。
【0004】
このレコーダは、キーワードに関連のある他のキーワードが検索できる辞書を内蔵しており、設定されたキーワードに合致する番組の他に、関連のある他のキーワードに合致する番組も自動録画を行うことができる。例えば、「A」というプロ野球選手をキーワードとして設定した場合、Aというキーワードを含む番組の他、検索範囲の設定に応じて、Aが所属するBというチーム名を含む番組、さらにプロ野球というキーワードを含む番組まで検索し自動録画を行うことができる。
【0005】
このようなレコーダにおいては、自動録画されたコンテンツが貯まってきたときに、記録媒体の記録容量を圧迫し、ユーザによる録画が実行できなくなってしまうことを防止するために、自動録画用の記録領域を設定可能な構成になっている。また、録画用の記録領域の空き容量がなくなり新たな録画が行えなくなる場合には、録画されたコンテンツを古いものから消去して空き容量を確保するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−112150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述のような自動録画を行うことが可能なレコーダにおいては、自動録画予約用のキーワードとして汎用的なキーワードが設定された場合、多数の番組をヒットし、それら多数の番組の自動録画を行ってしまうことがある。
この様に、汎用的なキーワードにより大量の番組を自動録画した結果空き容量が不足し、放送頻度が低いキーワードによって自動録画されたコンテンツが自動消去されてしまうことがあった。
【0008】
本発明は、キーワードにより検索され録画予約された番組が空き容量不足により記録できない場合であっても、既に記録された番組のうち消去すべき番組を適切に選択することで、予約録画可能とすることを第1の目的とする。また、自動録画予約用のキーワードに応じて、自動録画されたコンテンツの消去禁止を設定できるようにすることを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の記録装置は、放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段と、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段と、放送予定番組のうち、前記キーワード設定手段により設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定手段と、前記録画予約設定手段により設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう前記受信手段と前記記録手段とを制御する予約録画実行手段と、前記予約録画実行手段が前記録画予約情報に従って前記録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録する際に、前記記録媒体の空き容量が少なく前記録画予約による映像データを記録できない場合、前記予約録画実行手段により前記記録媒体に対して既に記録された映像データのうち、前記予約録画実行手段が今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを前記記録媒体から消去する消去手段とを備えることを特徴とする。
本発明の記録装置は、放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段と、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段と、放送予定番組のうち、前記キーワード設定手段により設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定手段と、前記録画予約設定手段により設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう前記受信手段と前記記録手段とを制御する予約録画実行手段と、前記キーワード設定手段により設定されたキーワードに対し、前記予約録画実行手段が前記録画予約情報に従って記録した放送番組の映像データを消去禁止とするための消去禁止属性を任意に設定可能な禁止属性設定手段とを備え、前記予約録画実行手段は、前記消去禁止属性が付加されたキーワードの放送番組の映像データを消去禁止に設定して前記記録媒体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とする。
本発明の記録方法は、放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定工程と、放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定工程にて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行工程と、前記録画予約情報に従って前記録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録する際に、前記記録媒体の空き容量が少なく前記録画予約による映像データを記録できない場合、前記記録媒体に対して既に記録された映像データのうち、前記録画予約により今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを前記記録媒体から消去する消去工程とを有することを特徴とする。
本発明の記録方法は、放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定工程と、放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定工程にて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行工程と、前記キーワード設定手段によって設定されたキーワードに対し、前記録画予約情報に従って記録した放送番組の映像データを消去禁止とするための消去禁止属性を任意に設定可能な禁止属性設定工程とを有し、前記予約録画実行工程では、前記消去禁止属性が付加されたキーワードの放送番組の映像データを消去禁止に設定して前記記録媒体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とする。
本発明のプログラムは、放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定ステップと、放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定ステップにて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行ステップと、前記録画予約情報に従って前記録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録する際に、前記記録媒体の空き容量が少なく前記録画予約による映像データを記録できない場合、前記記録媒体に対して既に記録された映像データのうち、前記録画予約により今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを前記記録媒体から消去する消去ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定ステップと、放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定ステップにて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行ステップと、前記キーワード設定手段によって設定されたキーワードに対し、前記録画予約情報に従って記録した放送番組の映像データを消去禁止とするための消去禁止属性を任意に設定可能な禁止属性設定ステップとをコンピュータに実行させるとともに、前記予約録画実行ステップでは、前記消去禁止属性が付加されたキーワードの放送番組の映像データを消去禁止に設定して前記記録媒体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記プログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、録画予約された放送番組の映像データを記録する際に、記録媒体の空き容量が少なく記録できない場合、既に記録された映像データのうち、今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを記録媒体から消去する。これにより、録画予約された番組の映像データが記録媒体の空き容量不足により記録できない場合であっても、既に記録された映像データのうち消去すべき映像データを適切に選択して消去することで、空き容量を確保し予約録画可能とすることができる。
また、本発明によれば、設定されたキーワードに対し、録画予約された放送番組の映像データを消去禁止とするための消去禁止属性を設定可能にし、消去禁止属性が付加されたキーワードの放送番組の映像データを消去禁止に設定して記録媒体に記録する。これにより、キーワードに係る設定に応じて、録画予約された放送番組の映像データの消去禁止を設定することができ、録画予約を設定していても自動消去に係る懸念から記録媒体の残量を気にすることなく記録装置を使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による記録装置を適用したレコーダの構成例を示すブロック図である。
【0013】
図1において、チューナ102は、アンテナ入力端子101から入力されたBS、地上波等のRF入力(番組放送波)を選局・検波して映像信号及び音声信号を取り出す。また、チューナ102は、取り出した映像信号及び音声信号をデジタル化して画像/音声データバス103に画像データ及び音声データを出力する。
【0014】
画像/音声データバス103は、各ブロック間にて画像データ及び後述の音声データを送受信するためのバスである。画像/音声データバス103には、チューナ102、NTSCデコーダ104、A/Dコンバータ106、及びデジタルインターフェース108が接続されている。さらに、画像/音声データバス103には、MPEGコーデック110、ハードディスクドライブ(HDD)111、リムーバブルディスク112、NTSCエンコーダ113、D/Aコンバータ115、及び番組表生成部123が接続されている。
【0015】
NTSCデコーダ104は、ビデオ入力端子105からのアナログNTSC信号をデジタル化して画像/音声データバス103に画像データを出力する。ビデオ入力端子105には、外部の映像機器のアナログ映像出力が接続される。A/Dコンバータ106は、オーディオ入力端子107からのアナログ音声信号をデジタル化して画像/音声データバス103に音声データを出力する。オーディオ入力端子107には、外部の映像機器又は外部の音声機器のアナログ音声出力が接続される。
【0016】
デジタルインターフェース108は、デジタル入力端子109から入力されたデジタル映像・音声信号を画像/音声データバス103に適合する形式に変換して出力する。MPEG2コーデック110は、画像/音声データバス103からの画像データ及び音声データをMPEG2圧縮すると共に、ハードディスクドライブ111やリムーバブルディスク112に記録されたMPEG2圧縮データを伸張する。
【0017】
ハードディスクドライブ111及びリムーバブルディスク112は、MPEG2圧縮データを記録する大容量の記録媒体である。ハードディスクドライブ111は大容量の内蔵ディスクであり、リムーバブルディスク112は脱着可能なディスクである。NTSCエンコーダ113は、画像/音声データバス103からの画像データをアナログ化し、ビデオ出力端子114に出力する。D/Aコンバータ115は、画像/音声データバス103からの音声データをアナログ化し、オーディオ出力端子116に出力する。
【0018】
操作キー117は、レコーダ本体の操作を行うためのものであり、リモコンセンサ118は、リモコン操作された場合に、その送信信号を受信する。制御バス119は、メインマイコン120からの制御信号や、操作キー117やリモコンセンサ118等からの制御信号が送受信されるバスである。
【0019】
メインマイコン120は、機器全体のモードを制御したり、操作キー117の操作を読んで各種機能の実行を制御したりする。例えば、メインマイコン120は、図示しないROM又はハードディスクドライブ111に記憶されたプログラム(ソフトウェア)等を実行することで、レコーダ内の各ブロックを制御し、図2及び図3に示す処理動作を実現する。
【0020】
RAM121は、メインマイコン120の一時的な保存データや各種機器設定、また番組予約情報を保存するメモリであり、バックアップ電池122は、停電等で通電が切れた時にRAM121のデータを保持するための電池である。
番組表生成部123は、ハードディスクドライブ111等に記憶された番組表データを用いて電子番組表のデータを生成して、画像/音声データバス103に出力する。
【0021】
第1の実施形態におけるレコーダは、電源がオフになっている場合には、放送波により放送局から番組の放送予定を示す番組表データが送信されてくる時刻に一時的に電源が入って番組表データを受信する構成となっている。受信した番組表データは、ハードディスクドライブ111に送られて記憶される。そして、新たに番組表データを受信する度に、ハードディスクドライブ111に記憶した番組表データの内容を更新する。
【0022】
図1に示すレコーダでは、リモコンセンサ118により番組表の表示指示があると、メインマイコン120が番組表生成部123を制御して、ハードディスクドライブ111に記憶された番組表データを用いて電子番組表のデータを生成する。そして、この電子番組表のデータを、NTSCエンコーダ113を介して外部の表示装置に送る。
【0023】
ユーザは、周知の様に、この電子番組表を見ながらリモコンを操作することで、所望の放送番組を録画予約することができる。メインマイコン120は、ユーザにより録画予約が設定されると、録画予約された放送番組の情報を手動予約情報としてハードディスクドライブ111に保存する。
また、本実施形態のレコーダは、ハードディスクドライブ111に保存された番組表データと、ユーザにより設定されたキーワードを用いた自動録画予約機能を持つ。
【0024】
図2は、第1の実施形態におけるレコーダでの自動録画予約の設定動作を示すフローチャートである。
【0025】
放送波により放送局から放送予定番組を示す番組表データが送信されてくる時刻になると、レコーダでの動作が開始され、ステップS201にて番組表データがチューナ102により受信される。受信された番組表データは、メインマイコン120の制御によりハードディスクドライブ111に記憶される。次に、ステップS202にて、メインマイコン120は、番組表生成部123を制御して、ハードディスクドライブ111に記憶された番組表データを用いて電子番組表を構築する(電子番組表構築処理)。
【0026】
次に、ステップS203にて、メインマイコン120は、設定されている自動録画予約用のキーワードによって、ステップS202において生成された電子番組表からの検索を行う(キーワード検索処理)。これにより、電子番組表における番組タイトル(番組名)、番組説明、出演者の中から、設定されているキーワードと合致する文字列を持つ番組、すなわちキーワードにヒットする番組があるかが検索される。なお、自動録画予約用のキーワードは、キーワード設定処理にてユーザが予め設定している。このキーワード設定処理では、少なくとも1つ以上の任意のキーワードを設定可能である。
【0027】
ステップS204にて、メインマイコン120は、ステップS203における検索でキーワードにヒットした番組があるか否かを判定する。その結果、キーワードにヒットした番組があると判定された場合には、ステップS205にて、メインマイコン120は、そのキーワードにヒットした番組の自動録画予約の設定を行う(自動録画予約設定処理)。具体的には、ヒットした番組の番組名、放送日時、放送チャンネル、検索キーワード、及び記録する際の画質などの情報を生成し、録画予約情報としてハードディスクドライブ111に格納する。これにより、自動録画予約用のキーワードにヒットした番組が自動録画予約される。そして、自動録画予約の設定動作を終了する。なお、本実施形態では、ユーザが番組表などを利用し、手動で録画予約設定した番組用の録画予約情報とは別に、キーワードによる自動録画予約情報を生成している。
【0028】
また、ステップS204での判定の結果、キーワードにヒットした番組がないと判定された場合には、メインマイコン120は、何もせずに(ステップS205をスキップし)自動録画予約の設定動作を終了する。
なお、上述した説明では、番組の放送予定を示す番組表データを放送波により取得するようにしているが、レコーダにネットワークインターフェースを設けてネットワークを介して取得するようにしても良い。
【0029】
図3は、図2に示したようにして設定された自動録画予約に係る録画予約情報に従って自動録画を実行する自動録画動作を示すフローチャートである。なお、第1の実施形態におけるレコーダでは、ハードディスクドライブ111の全容量のうち、所定容量が自動録画用(自動予約録画番組用)の記録領域として設定される。それ以外の容量は、ユーザによる手動録画(手動予約による録画を含む。)用の記録領域であるとする。
【0030】
動作を開始すると、ステップS301にてメインマイコン120は、自動録画用の記録領域に係る記録容量(記録可能領域)の検出を行い、自動録画用の記録領域に自動録画予約を実行するための空き容量があるか否かを判断する。その結果、自動録画用の記録領域の空き容量が十分ある場合には、ステップS302にてメインマイコン120は、そのまま自動録画予約に係る録画予約情報に従って自動録画の実行を開始する。そして、自動録画用の記録領域にコンテンツ(映像データ及び音声データ、又は映像データ)を記録して自動録画予約された番組の録画を行う(自動録画実行処理)。このとき、自動録画予約機能により記録した番組のデータに対し、この番組の自動録画のために設定されたキーワードの情報を対応づけて記録しておく。なお、この録画済み番組のキーワードは、RAM121に保持しておいてもよい。
【0031】
一方、ステップS301での判断の結果、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、メインマイコン120は、自動録画用の記録領域の空き容量を確保するために以下の処理を行う。
【0032】
具体的には、ステップS303にてメインマイコン120は、既に記録されているコンテンツの中に、今回録画しようとしている番組を検索する際に利用したキーワードと同じキーワードによって検索、自動録画されたものがあるかを検索する。その結果、同一のキーワードによって検索され、過去に自動録画されたコンテンツがある場合には、ステップS305にて、同一のキーワードの記録済みコンテンツのうち、最も記録日時の古いコンテンツを自動消去する(自動消去処理)。そして、ステップS301に戻る。
【0033】
また、ステップS303における検索の結果、同一のキーワードのコンテンツがない場合には、ステップS304にてメインマイコン120は、キーワードの内容にかかわらず、過去に自動録画されたコンテンツがあるかを検索する。その結果、自動録画された記録済みコンテンツがある場合には、ステップS306にて、自動録画された記録済みコンテンツのうち、最も記録日時の古いコンテンツを自動消去し、ステップS301に戻る。
【0034】
つまり、自動録画予約に従って自動録画を実行する際に、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、まず同一のキーワードのコンテンツを記録日時の古いものから消去する。同一のキーワードのコンテンツが存在しないときには、キーワードにはかかわらず、過去に自動録画されたコンテンツを記録日時の古いものから消去する。このようにして、自動録画された記録済みコンテンツを選択して自動消去することにより、自動録画の実行に必要な自動録画用の記録領域の空き容量を確保する。
【0035】
なお、ステップS304における検索の結果、過去に自動録画されたコンテンツがない場合には、コンテンツの自動消去が行えないため、自動録画用の記録領域の空き容量を確保することができず、自動録画予約の実行ができない。この場合には、ステップS307にてメインマイコン120は、そのまま自動録画を中止し、録画できなかった番組に関する録画予約情報をそのままハードディスクドライブ111に保存する。そして、次回、電願が投入された時に、自動録画できなかった番組の録画予約情報に基づき、容量が不足したため録画できなかった旨のエラーメッセージと共に録画できなかった番組の情報をビデオ出力端子114を介して表示装置に出力する。
【0036】
第1の実施形態における自動録画された記録済みコンテンツの自動消去の一例について、図4を参照して説明する。
図4は、自動録画予約を実行する前のレコーダ内のハードディスクドライブ111の内容を概念的に示す図である。
【0037】
なお、図4に示す例では、自動録画予約用のキーワードとして、汎用的な語句である「鉄道」と、専門的な語句である「世界自転車選手権」の2つのキーワードが設定されているものとする。また、ユーザによる手動録画予約として番組「プロジェクトZ」が毎週録画予約されている。
【0038】
図4においては、ハードディスクドライブ111に既に記録されている番組を一覧形式で示している。401は、専門的なキーワード「世界自転車選手権」により検索した結果ヒットして自動録画されたコンテンツであり、402は、汎用的なキーワード「鉄道」により検索した結果ヒットして自動録画されたコンテンツである。403は、ユーザによる手動の録画予約にて録画されたコンテンツであり、404は、コンテンツ402と同様にキーワード「鉄道」により検索した結果ヒットして自動録画されたコンテンツである。405は、キーワード「鉄道」により検索した結果ヒットし自動録画されたコンテンツであるが、番組名ではなく番組説明に「初夏の秩父鉄道」という文字列があったためにヒットしたもので、録画時間は1時間15分あるが鉄道に関する内容は10分程度である。406は、コンテンツ403と同様にユーザによる手動の録画予約にて録画されたコンテンツであり、407は、コンテンツ402及び404と同様にキーワード「鉄道」により検索した結果ヒットし自動録画されたコンテンツである。408は、キーワード「鉄道」により検索した結果ヒットし自動録画されたコンテンツである。番組408は番組名に「鉄道」の関連語句である「汽車」が含まれているために検索でヒットしたものであるが、内容はドラマであり、鉄道とは直接関係ない内容である。ここで、コンテンツ403及び406は、ユーザによる手動の録画予約により録画されたコンテンツであるため、自動録画用の記録領域とは異なる記録領域に記録され自動消去の対象にはならない。
【0039】
図4に示すようにハードディスクドライブ111内にコンテンツが記録されている状態で、新たにキーワード「鉄道」により検索した結果ヒットした番組を録画しようとしているとする。このとき、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、キーワード「鉄道」によって過去に自動録画されたコンテンツのなかで最も古いコンテンツ402の「鉄道の旅行」が自動消去される。また、仮に自動録画用の記録領域の空き容量が不足し、かつキーワード「鉄道」によって自動録画された記録済みコンテンツがない場合には、他のキーワードによって過去に自動録画されたコンテンツのなかで最も古いコンテンツ401が自動消去される。
【0040】
第1の実施形態によれば、録画予約情報に従って自動録画を実行する際に、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、録画しようとする番組を検索する際に利用したキーワードと同一のキーワードのコンテンツを記録日時の古いものから消去する。同一のキーワードのコンテンツが存在しない場合には、キーワードにはかかわらず、過去に自動録画されたコンテンツを記録日時の古いものから消去する。すなわち、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、自動録画の実行に必要な空き容量を確保するために、録画する番組を検索する際に利用したキーワードと同一のキーワードのコンテンツが優先して自動消去される。
これにより、自動録画予約された番組が自動録画用の記録領域の空き容量不足により記録できない場合であっても、既に記録されたコンテンツのうち、消去すべきコンテンツを適切に選択して消去することで、空き容量を確保し予約録画可能になる。また、汎用的なキーワードでの自動録画によって、放送頻度が低いキーワードで自動録画されたコンテンツが自動消去されることを抑制でき、そのような貴重なコンテンツが消去される頻度が低いレコーダを提供することができる。
【0041】
なお、本実施形態では、自動録画した番組に対し検索キーワードの情報を付加して記録しておき、空き容量不足時には、録画済みの番組に対して付加された検索キーワードの情報を用い、今回録画する予約番組と同一のキーワードの録画済み番組を見つけていた。
これ以外にも、今回設定されているキーワードと同じキーワードによる自動録画である旨を示す情報を記録した映像データに付加しておき、その情報を用いて、今回の予約番組と同一のキーワードの録画済み番組を見つける構成としても良い。
具体的には、自動録画された映像データに対し、現在設定されているキーワードと同じキーワードによる自動録画であるか否かを示す判別情報を付加しておく。そして、キーワードが変更される度に、変更される前のキーワードにより自動録画された番組に付加された判別情報を書き替えることで、今回の予約番組と同一のキーワードの録画済み番組を容易に選択することができる。
【0042】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0043】
第2の実施形態による記録装置を適用したレコーダの構成は、図1に示した第1の実施形態におけるレコーダの構成と同様であるので説明は省略する。第2の実施形態におけるレコーダも、第1の実施形態と同様に、電源がオフになっている場合には、放送波(番組放送波)により放送局から放送予定番組を示す番組表データが送信されてくる時刻に一時的に電源が入って番組表データを受信する構成となっている。
【0044】
図5は、第2の実施形態におけるレコーダでの自動録画予約の設定動作を示すフローチャートである。
放送波により放送局から番組表データが送信されてくる時刻になると、レコーダでの動作が開始され、ステップS501にて番組表データがチューナ102により受信される。受信された番組表データは、メインマイコン120の制御によりハードディスクドライブ111に記憶される。次に、ステップS502にて、メインマイコン120は、番組表生成部123を制御して、ハードディスクドライブ111に記憶された番組表データを用いて電子番組表を構築する(電子番組表構築処理)。
【0045】
次に、ステップS503にて、メインマイコン120は、設定されている自動録画予約用のキーワードによって、ステップS502において生成された電子番組表からの検索を行う(キーワード検索処理)。これにより、電子番組表における番組タイトル(番組名)、番組説明、出演者の中から、設定されているキーワードと合致する文字列を持つ番組、すなわちキーワードにヒットする番組があるかが検索される。
【0046】
なお、本実施形態では、自動録画予約用のキーワードを設定する際、プロテクトキーワード(消去禁止キーワード)とするか否かを設定可能となっている。プロテクトキーワードによって自動録画されたコンテンツは、消去禁止属性を持つように設定され、そのコンテンツの自動消去の禁止が設定される。具体的には、ユーザは、キーワードを設定する際、このキーワードをプロテクトキーワードとして設定するか否かを選択できる。プロテクトキーワード設定を行わなかった場合には通常のキーワードとして設定される。このキーワード設定処理では、少なくとも1つ以上の任意のキーワードを設定可能である。
【0047】
ステップS504にて、メインマイコン120は、ステップS503における検索でキーワードにヒットした番組があるか否かを判定する。その結果、キーワードにヒットした番組があると判定された場合には、ステップS505にて、メインマイコン120は、ヒットしたキーワードがプロテクトキーワードであるか否かを判定する。
【0048】
そして、キーワードがプロテクトキーワードである(プロテクトキーワードにヒットした番組がある)場合には、ステップS506にて、メインマイコン120は、プロテクトキーワードにヒットした番組の自動録画予約の設定を行う(自動録画予約設定処理)。具体的には、ヒットした番組の番組名、放送日時、放送チャンネル、検索キーワード、記録する際の画質などの情報に加え、プロテクトキーワードである旨の情報を生成し、録画予約情報としてハードディスクドライブ111に格納する。そして、録画予約実行後に自動録画されたコンテンツが消去禁止属性を持つように設定されるプロテクト付き自動録画予約が行われる。そして、自動録画予約の設定動作を終了する。
【0049】
ステップS505での判定結果、キーワードがプロテクトキーワードでない(通常キーワードにヒットした番組がある)場合、ステップS507にて、メインマイコン120は、キーワードにヒットした番組の自動録画予約の設定を行う(自動録画予約設定処理)。具体的には、ヒットした番組の番組名、放送日時、放送チャンネル、検索キーワード、記録する際の画質などの情報を生成し、録画予約情報としてハードディスクドライブ111に格納する。このステップS507では、自動録画されたコンテンツに係るプロテクトなしの通常の自動録画予約が行われる。そして、自動録画予約の設定動作を終了する。
【0050】
また、ステップS504での判定の結果、キーワードにヒットした番組がないと判定された場合には、メインマイコン120は、何もせずに自動録画予約の設定動作を終了する。
なお、上述した説明では、番組の放送予定を示す番組表データを放送波により取得するようにしているが、レコーダにネットワークインターフェースを設けてネットワークを介して取得するようにしても良い。
【0051】
図6は、図5に示したようにして設定された自動録画予約に係る録画予約情報に従って自動録画を実行する自動録画動作を示すフローチャートである。第2の実施形態におけるレコーダでは、ハードディスクドライブ111の全容量のうち、所定容量が自動録画用(自動予約録画番組用)の記録領域として設定される。それ以外の容量は、ユーザによる手動録画(手動予約による録画を含む。)用の記録領域であるとする。
【0052】
動作を開始すると、ステップS601にてメインマイコン120は、自動録画用の記録領域に係る記録容量(記録可能領域)の検出を行い、自動録画用の記録領域に自動録画予約を実行するための空き容量があるか否かを判断する。
【0053】
その結果、自動録画用の記録領域の空き容量が十分ある場合には、ステップS602にてメインマイコン120は、そのまま自動録画予約に係る録画予約情報に従って自動録画の実行を開始する。そして、自動録画用の記録領域にコンテンツ(映像データ及び音声データ、又は映像データ)を記録して自動録画予約された番組の録画を行う(自動録画実行処理)。
【0054】
このとき、自動録画予約機能により記録した番組のデータに対し、この番組の自動録画のために設定されたキーワードの情報を対応づけて記録しておく。なお、この録画済み番組のキーワードは、RAM121に保持しておいてもよい。
また、プロテクトキーワードにて自動録画されるコンテンツは、消去禁止に設定して自動録画用の記録領域に記録する。
【0055】
一方、ステップS601での判断の結果、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、メインマイコン120は、自動録画用の記録領域の空き容量を確保するために以下の処理を行う。
【0056】
具体的には、ステップS603にてメインマイコン120は、既に記録されているコンテンツの中に、プロテクトキーワードでない通常のキーワードによって検索、自動録画されたものがあるかを検索する。すなわち、プロテクトなしの通常の自動録画予約に従って、自動録画されたコンテンツがあるか検索する。
その結果、通常のキーワードによって検索され、過去に自動録画されたコンテンツがある場合には、ステップS604にて、通常のキーワードの記録済みコンテンツのうち、最も記録日時の古いコンテンツを自動消去する(自動消去処理)。そして、ステップS601に戻る。
【0057】
また、ステップS603における検索の結果、通常のキーワードの記録済みコンテンツがない場合には、コンテンツの自動消去が行えないため、自動録画用の記録領域の空き容量を確保することができず、自動録画予約の実行ができない。この場合には、ステップS605にてメインマイコン120は、そのまま自動録画を中止し、録画できなかった番組に関する録画予約情報をそのままハードディスクドライブ111に保存する。そして、次回、電願が投入された時に、自動録画できなかった番組の録画予約情報に基づき、容量が不足したため録画できなかった旨のエラーメッセージと共に録画できなかった番組の情報をビデオ出力端子114を介して表示装置に出力する。
【0058】
第2の実施形態における自動録画された記録済みコンテンツの自動消去の一例について、図7を参照して説明する。図7は、第2の実施形態におけるレコーダ内のハードディスクドライブ111の内容を概念的に示す図である。
【0059】
なお、図7に示す例では、自動録画予約用のキーワードとして、汎用的な語句である「鉄道」と、専門的な語句である「世界自転車選手権」が設定されており、さらにキーワード「世界自転車選手権」は、プロテクトキーワードとして設定されているものとする。また、ユーザによる手動録画予約として番組「プロジェクトZ」が毎週予約されている。
【0060】
図7においては、ハードディスクドライブ111に既に記録されている番組を一覧形式で示している。701は、キーワード「世界自転車選手権」により検索した結果ヒットして自動録画されたコンテンツであり、プロテクトキーワードで自動録画されたコンテンツであるため、自動消去禁止を示す鍵のマークが併記されている。702、704、及び707は、キーワード「鉄道」により検索した結果ヒットして自動録画されたコンテンツであり、703及び706は、ユーザによる手動録画予約にて自動録画されたコンテンツである。705は、キーワード「鉄道」により検索した結果ヒットして自動録画されたコンテンツであるが、番組名ではなく番組説明に「初夏の秩父鉄道」という文字列があったためにヒットしたものである。708は、番組名に「鉄道」の関連語句である「汽車」が含まれているために、キーワード「鉄道」により検索でヒットし自動録画されたコンテンツである。
図7に示す状態で、新たに自動録画予約が実行されようとしていて、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合、自動録画された記録済みコンテンツのなかで、消去禁止に設定されてなく最も古いコンテンツ702の「鉄道の旅行」が自動消去される。
【0061】
第2の実施形態によれば、録画予約情報に従って自動録画を実行する際に、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、自動録画された記録済みコンテンツを記録日時の古いものから自動的に消去する。このとき、コンテンツを消去禁止に設定するプロテクトキーワードにて自動録画されたコンテンツについては、自動的な消去が禁止される。すなわち、プロテクトキーワードにより自動録画されたコンテンツは消去禁止とし、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には、通常のキーワードにて自動録画されたコンテンツだけを適切に選択して消去するようにできる。これにより、自動録画予約を設定していても、自動消去に係る懸念から記録媒体の残量を気にすることなく使用できるレコーダを提供することができる。
【0062】
また、本実施形態では、プロテクトキーワードにて自動録画された番組は、専用のプロテクト解除の操作を実行した場合にのみ、消去できる構成とした。
すなわち、プロテクトキーワードにて自動録画された番組は、自動録画実行時の容量不足の際に自動消去の対象とならないだけでなく、通常の消去指示が成された場合にも、消去できないように設定する。
【0063】
なお、上述した第2の実施形態では、プロテクトキーワードにて自動録画されたコンテンツは、自動録画用の記録領域に記録されるものとしているが、自動録画用の記録領域の記録済容量にはカウントされず、記録領域の記録容量を圧迫しない構成としても良い。
【0064】
また、第2の実施形態における構成に加え、プロテクトキーワードが変更又は削除された場合には、変更又は削除前のプロテクトキーワードによって自動録画された記録済みコンテンツは、消去禁止の属性が解除されて自動消去の対象になるようにしても良い。すなわち、変更又は削除されたプロテクトキーワードに基づく自動録画予約によって自動録画された記録済みコンテンツを自動消去可能なように変更し、自動録画用の記録領域の空き容量が不足している場合には消去できるように構成しても良い。
【0065】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置又はシステム内のコンピュータ(CPU又はMPU)に対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータに格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体は本発明を構成する。また、そのプログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、供給されたプログラムがコンピュータにおいて稼働しているオペレーティングシステム又は他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムがコンピュータに係る機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムの指示に基づいてその機能拡張ボード等に備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0066】
なお、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】第1の実施形態による記録装置を適用したレコーダの構成例を示す図である。
【図2】第1の実施形態における自動録画予約の設定動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態における自動録画動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態における自動録画されたコンテンツの自動消去の一例を説明するための図である。
【図5】第2の実施形態における自動録画予約の設定動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における自動録画動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態における自動録画されたコンテンツの自動消去の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0068】
102 チューナ
103 画像/音声データバス
110 MPEGコーデック
111 ハードディスクドライブ(HDD)
112 リムーバブルディスク
117 操作キー
119 制御バス
120 メインマイコン
121 RAM
123 番組表生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段と、
任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段と、
放送予定番組のうち、前記キーワード設定手段により設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定手段と、
前記録画予約設定手段により設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう前記受信手段と前記記録手段とを制御する予約録画実行手段と、
前記予約録画実行手段が前記録画予約情報に従って前記録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録する際に、前記記録媒体の空き容量が少なく前記録画予約による映像データを記録できない場合、前記予約録画実行手段により前記記録媒体に対して既に記録された映像データのうち、前記予約録画実行手段が今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを前記記録媒体から消去する消去手段とを備えることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記予約録画実行手段は、前記記録媒体に対して予め設定された予約録画番組用の記録領域に対して前記録画予約された放送番組の映像データを記録するよう前記記録手段を制御し、
前記消去手段は、前記予約録画番組用の記録容量のうちの空き容量を検出し、前記予約録画番組用の記録容量が不足した場合に、前記予約録画番組用の記録領域に記録された映像データを消去することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
前記予約録画実行手段により前記記録媒体に記録された放送番組のキーワードを保持する保持手段を備え、前記消去手段は、前記保持手段に保持されたキーワードに基づいて、前記予約録画実行手段が今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを選択することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項4】
前記予約録画実行手段により前記記録媒体に記録された放送番組のキーワードが前記キーワード設定手段により現在設定されているキーワードと同じキーワードか否かを示す判別情報を保持する保持手段を備え、前記消去手段は、前記保持手段に保持された判別情報に基づいて、前記予約録画実行手段が今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを選択することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項5】
前記受信手段により受信された放送中から前記放送予定番組を示す番組表データを取得する番組表取得手段を備え、前記録画予約設定手段は、前記番組表データを用いて前記キーワード設定手段により設定されたキーワードに係る番組を検索することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項6】
放送を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段と、
任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段と、
放送予定番組のうち、前記キーワード設定手段により設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定手段と、
前記録画予約設定手段により設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう前記受信手段と前記記録手段とを制御する予約録画実行手段と、
前記キーワード設定手段により設定されたキーワードに対し、前記予約録画実行手段が前記録画予約情報に従って記録した放送番組の映像データを消去禁止とするための消去禁止属性を任意に設定可能な禁止属性設定手段とを備え、
前記予約録画実行手段は、前記消去禁止属性が付加されたキーワードの放送番組の映像データを消去禁止に設定して前記記録媒体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とする記録装置。
【請求項7】
放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定工程と、
放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定工程にて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行工程と、
前記録画予約情報に従って前記録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録する際に、前記記録媒体の空き容量が少なく前記録画予約による映像データを記録できない場合、前記記録媒体に対して既に記録された映像データのうち、前記録画予約により今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを前記記録媒体から消去する消去工程とを有することを特徴とする記録方法。
【請求項8】
放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定工程と、
放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定工程にて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行工程と、
前記キーワード設定手段によって設定されたキーワードに対し、前記録画予約情報に従って記録した放送番組の映像データを消去禁止とするための消去禁止属性を任意に設定可能な禁止属性設定工程とを有し、
前記予約録画実行工程では、前記消去禁止属性が付加されたキーワードの放送番組の映像データを消去禁止に設定して前記記録媒体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とする記録方法。
【請求項9】
放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定ステップと、
放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定ステップにて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行ステップと、
前記録画予約情報に従って前記録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録する際に、前記記録媒体の空き容量が少なく前記録画予約による映像データを記録できない場合、前記記録媒体に対して既に記録された映像データのうち、前記録画予約により今回記録する放送番組のキーワードと同一のキーワードの放送番組の映像データを前記記録媒体から消去する消去ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
放送予定番組のうち、任意のキーワードを設定可能なキーワード設定手段によって設定されたキーワードに係る番組を検索し、前記検索された番組の録画予約情報を設定する録画予約設定ステップと、
放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組の映像データを記録媒体に記録する記録手段とを、前記録画予約設定ステップにて設定された録画予約情報に従って、録画予約された放送番組の映像データを前記記録媒体に記録するよう制御する予約録画実行ステップと、
前記キーワード設定手段によって設定されたキーワードに対し、前記録画予約情報に従って記録した放送番組の映像データを消去禁止とするための消去禁止属性を任意に設定可能な禁止属性設定ステップとをコンピュータに実行させるとともに、
前記予約録画実行ステップでは、前記消去禁止属性が付加されたキーワードの放送番組の映像データを消去禁止に設定して前記記録媒体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項9又は10記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−148150(P2008−148150A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−334930(P2006−334930)
【出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】