説明

記録装置

【課題】複数の記録媒体に1つの番組を分割して録画することが容易且つ確実に行うことができる記録装置を提供する。
【解決手段】録画装置1の記憶部12には光ディスクに一対一で対応付けられる記憶領域と、対応付けられない予備領域とを設ける。録画装置1は、番組の録画を行うときに光ディスクにコンテンツデータを記録し、この光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域にコンテンツデータを記憶する。光ディスクの残容量が低下して記録を継続できない虞がある場合、録画装置1は番組の録画先を光ディスク及び対応付けられた記憶領域から記憶部12の予備領域に変更し、残容量の低下を検出した以降のコンテンツデータを予備領域に記憶する。これにより使用者は、予備領域に記憶されたコンテンツデータを別の光ディスクに記録することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、BD(Blu-ray Disc)又はDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱可能な記録媒体に、放送された番組に係るコンテンツデータを記録する記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、着脱可能な記録媒体としてBDが普及し始めている。BDは、DVDと比較して大容量であるため、高画質な動画を長時間録画するのに好適な記録媒体である。番組をBDに録画することができる録画装置(記録装置)には、BDを装着するためのBDドライブと共にハードディスクなどの大容量記録媒体を内蔵したものと、BDドライブのみを搭載したものとがある。
【0003】
BDドライブ及びハードディスクを搭載した録画装置では、ハードディスクがBDに比べて高速に録画及び再生を行うことができることから、番組の録画は主としてハードディスクに行われる。しかし、録画装置のハードディスクに録画した番組を、他の装置にて再生して視聴するためには、ハードディスクに録画した番組をBDにダビングする必要がある。また録画した番組を消去せずに保存し続けた場合にはハードディスクの記録容量が不足するため、番組を消去せずに新たな番組を録画するためには、ハードディスクに録画した番組をBDにダビングする必要がある。ハードディスクからBDへのダビングは、その手間及びダビングに要する時間等によって使用者がストレスを感じるという問題がある。また、従来利用されているビデオテープに録画を行う録画装置と比較した場合、ハードディスクに録画するという録画方法が、特に年配の使用者にとって把握し難く、録画装置の操作が難しいという問題がある。
【0004】
これに対して、ハードディスクを搭載せずにBDドライブのみを搭載した録画装置では、番組の録画がBDに直接的に行われる。このため、使用者はダビングなどの手間を必要とせずに、録画した番組を異なる装置で容易に視聴することができ、新たなBDを購入することで録画した番組を消去することなく保存することができる。また、ビデオテープに録画を行う録画装置と同様の操作感でBDに録画を行うことができるため、使用者が録画方法を把握しやすく、操作が容易である。しかし、BDドライブのみを搭載した録画装置では、番組を予約録画する際に、BDドライブへのBDの未装着及び装着したBDの残容量不足等に使用者が気付かず、予約録画を失敗するという問題があった。
【0005】
また、BDドライブのみを搭載した録画装置では、BDの交換に時間を要するため、1つの番組を複数のBDに分割して録画することが困難であるという問題がある。このため、残容量の少ないBDを有効に活用することができない、又は、1枚のBDに収まらない長時間の番組を録画することができない等の問題があった。
【0006】
特許文献1においては、光ディスクの記録領域に対応するキャッシュ領域をハードディスクに確保して、光ディスクから読み出したデータをキャッシュ領域に保存しておき、この光ディスクが他の光ディスクに交換された後で再び装填された際に、ハードディスクに保存されたデータを読み出す構成とすることにより、着脱可能な記録媒体からのデータの読み出しを、記録媒体を入れ替えた場合でも高速に行うことができる再生装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−128286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、光ディスクからのデータの読み出しを高速化することを目的としたものであり、上述のような録画装置に係る問題を解決し得るものではない。
【0009】
そこで本願発明者は、BDに番組の録画を行うことを基本とし、フラッシュメモリ又はハードディスク等の二次メモリを内蔵し、BD及び二次メモリを連携させることによって、上述の問題を解決し得る録画装置を提案している。この録画装置は、搭載した二次メモリの所定領域をBDに一対一に対応付けた仮想のBD(以下、仮想ディスクという)として扱い、仮想ディスクと実体のBD(以下、実体ディスクという)とを使用者に意識させずに同期させるというものである。
【0010】
例えば使用者は、録画装置に搭載された二次メモリの所定領域に対して実体ディスクの登録を予め行うことにより、仮想ディスク及び実体ディスクを一対一に対応付けする。予約録画を行う際に実体ディスクが録画装置に装着されていない場合、録画装置は仮想ディスクに対して番組の録画を行う。その後に実体ディスクが装着された場合、録画装置は使用者に意識させることなく仮想ディスク及び実体ディスクを同期させる(即ち、仮想ディスクに録画した番組を実体ディスクにコピー又は移動する)。
【0011】
これにより、番組は実体ディスクに録画され、使用者がダビングなどの操作を行うことなく実体ディスクに録画した番組を集約することができるため、BDドライブ及びハードディスクを搭載した録画装置に関してダビングに要する手間及び時間に使用者がストレスを感じるという問題、及び録画方法が把握し難く操作が難しいという問題を解決できる。また、予約録画の際に実体ディスクの装着を使用者が忘れた場合であっても、番組の録画を確実に行うことができるため、BDドライブのみを搭載した録画装置に関してBDの未装着に気付かずに録画を失敗するという問題を解決できる。
【0012】
しかしながら、この録画装置においては、仮想ディスクと実体ディスクとが一対一に対応付けされるため、実体ディスクに録画されない番組を仮想ディスクに録画することはできない。このため、BDドライブのみを搭載した従来の録画装置と同様に、1つの番組を複数の実体ディスクに分割して録画することが困難であるという問題については未解決であった。
【0013】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数の記録媒体に1つの番組を分割して録画することが容易且つ確実に行うことができる記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る記録装置は、着脱可能な記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置において、記録媒体にそれぞれ対応付けられる複数の媒体用記憶領域、及び記録媒体に対応付けられない予備記憶領域を有する記憶部と、装着された記録媒体の残容量を検出する残容量検出手段と、該残容量検出手段が検出した残容量が所定量より少ないか否かを判定する残容量判定手段とを備え、前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合、前記記憶部の予備記憶領域にコンテンツデータを記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る記録装置は、記録媒体が装着されているか否かを判定する装着判定手段と、該装着判定手段により記録媒体が装着されていると判定された場合には、コンテンツデータを前記記録媒体に記録し、記録媒体が装着されていないと判定された場合には、コンテンツデータを前記記憶部の媒体用記憶領域に記憶する手段と、装着された記録媒体に記録されておらず、該記録媒体に対応付けられた前記記憶部の媒体用記憶領域に記憶されたコンテンツデータの有無を判定する記録有無判定手段と、前記装着判定手段により記録媒体が装着されていると判定され、前記記録有無判定手段により前記記録媒体に記録されていないコンテンツデータがあると判定された場合に、該コンテンツデータを前記記録媒体に記録する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る記録装置は、コンテンツデータが、放送される番組の内容を表すデータであり、前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合に、放送された番組に含まれる広告映像部分を検出する広告映像検出手段を更に備え、前記広告映像検出手段が検出した広告映像部分以降の番組に係るコンテンツデータを、前記記憶部の予備記憶領域に記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る記録装置は、前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合には、前記記憶部の媒体用記憶領域と予備記憶領域とにコンテンツデータを記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る記録装置は、コンテンツデータが、放送される番組の内容を表すデータであり、前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合に、放送された番組に含まれる広告映像部分を検出する広告映像検出手段と、該広告映像検出手段が広告映像部分を検出した場合、前記記憶部の予備記憶領域に記憶した前記広告映像部分以前の番組に係るコンテンツデータを削除する広告映像以前削除手段とを更に備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る記録装置は、前記残容量検出手段が検出した残容量と、前記所定量より少ない第2所定量とを比較し、前記残容量が前記第2所定量より少ないか否かを判定する残容量判定手段と、該残容量判定手段により残容量が第2所定量より少ないと判定された場合に、前記広告映像検出手段が検出した最新の広告映像部分以降の番組に係るコンテンツデータを前記記憶部の媒体用記憶領域から削除する広告映像以後削除手段とを更に備えることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係る記録装置は、前記記憶部の媒体用記憶領域に対応付けられていない記録媒体が装着された場合に、前記記憶部の予備記憶領域に記憶されたコンテンツデータを前記記録媒体へ記録する手段を更に備えることを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る記録装置は、前記記憶部の予備領域に記憶されたコンテンツデータを、前記記憶部の一の媒体用記憶領域に記憶する手段を更に備えることを特徴とする。
【0022】
本発明においては、BDなどの着脱可能な記録媒体に番組を録画する(番組に係るコンテンツデータを記録する)記録装置に、フラッシュメモリ又はハードディスク等による記憶部を搭載し、記憶部には記録媒体に一対一で対応付けられる媒体用記憶領域と、記録媒体に対応付けられない予備記憶領域とを設ける。これにより記録装置は、記録媒体が装着されていない場合であっても、記憶部に番組を録画する(コンテンツデータを記憶する)ことができる。
また記録装置には、装着された記録媒体の残容量を検出する手段を備える。媒体用記憶領域は記録媒体に対して一対一に対応付けられているため、記録装置は記録媒体に記録されないコンテンツデータを、この記録媒体に対応付けられた媒体用記憶領域に記憶しない。そこで、記録装置は番組の録画を記録媒体及び記憶部の媒体用記憶領域へ行うが、記録媒体の残容量が所定量より少ないときには予備記憶領域に番組を記憶する。このとき番組の録画を媒体用記憶領域及び予備記憶領域の両方に行ってもよく、予備記憶領域のみに行ってもよい。なお、残容量の判定基準をなす所定量は、例えば1フレーム分のデータ容量、1バイト若しくは1ビット等のデータ容量、又は番組を30分録画できるデータ容量等を用いることができる。
これにより、媒体用記憶領域に対応付けられていない別の記録媒体へ予備記憶領域に記憶したコンテンツデータをコピーするなどの処理が可能となり、番組の複数の記録媒体への分割録画が実現できる。
【0023】
また本発明においては、番組の録画を行う際に記録媒体が装着されていれば、記録装置は装着された記録媒体へコンテンツデータを記録する。このときに、記録媒体に対応付けられた記憶部の媒体用記憶領域にコンテンツデータを記憶してもよい。これに対して記録媒体が装着されていなければ、記憶部の媒体用記憶領域へのみ録画を行い、その後に対応する記録媒体が装着された場合に録画した番組を記録する。
これにより、記録媒体が記録装置に装着されていない場合であっても、番組の録画を行うことができる。
【0024】
また、本発明においては、番組に含まれる広告映像部分(所謂、コマーシャル)を検出する手段を記録装置に備える。1つの番組を複数の記録媒体に分割して録画する場合、番組を広告映像部分で分割することが使用者の視聴に適している。そこで記録装置は、記録媒体の残容量が所定量より少なくなった場合、番組の広告映像部分の検出を行い、広告映像部分以降のコンテンツデータを予備記憶領域に記憶する。これにより、予備領域に記憶されたコンテンツデータを別の記録媒体に記録した後で使用者が視聴する際には、番組内容の区切れのよい部分で記録媒体の交換を行うことができ、複数の記録媒体に分割して録画された1つの番組を使用者がストレスを感じることなく視聴することができる。
【0025】
また、本発明においては、記録媒体の残容量が所定量より少なく、コンテンツデータを記憶部の予備記憶領域に記憶する場合、媒体用記憶領域へのコンテンツデータの記憶を継続して行って、記録装置が予備記憶領域及び媒体用記憶領域の両領域へコンテンツデータを記憶する。よって、残容量が所定量より少ないことが判定された以後の番組は、記録媒体、記憶部の媒体用記憶領域及び予備記憶領域へ録画される。
これにより、媒体用記憶領域に対応付けられていない別の記録媒体へ、予備記憶領域に録画した番組をコピーするなどの処理が可能となり、複数の記録媒体への番組の分割録画が実現できる。更には、記憶部の媒体用記憶領域及び予備記憶領域の両領域へコンテンツデータの記憶を行うことにより、1つのコンテンツデータの分割位置を適宜に調整することが可能となる。
【0026】
また、本発明においては、番組に含まれる広告映像部分を検出する手段を記録装置に備える。1つの番組を複数の記録媒体に分割して録画する場合、番組を広告映像部分で分割することが使用者の視聴に適している。
そこで、記録装置は記録媒体の残容量が所定量(第1の所定量)より少なくなった場合にコンテンツデータの記憶を媒体用記憶領域及び予備記憶領域の両領域に行うが、録画中の番組に広告映像部分が検出された場合には、この広告映像部分をコンテンツデータの分割位置とし、予備記憶領域に記憶された広告映像部分以前のコンテンツデータを削除する。
これにより、予備記憶領域に録画された広告映像部分以降のコンテンツデータを別の記録媒体に記録することができ、複数の記録媒体に1つの番組を分割して録画することができる。よって、複数の記録媒体に分割して録画された1つの番組を使用者が視聴する場合に、記録媒体の交換後に番組内容の区切れのよい部分から視聴を行うことができる。
【0027】
記録媒体の残容量がコンテンツデータを記録できない容量に達した場合(例えば、全ての記録領域にコンテンツデータの記録を行った場合)、媒体用記憶領域に録画された番組の最新の(最後の)広告映像部分以降は、広告映像以外の部分で途切れる。
そこで本発明においては、記録媒体の残容量が第2の所定量(ただし、上述の第1の所定量より少ない値とする)より少なくなった場合、記録装置は媒体用記憶領域に記憶されたコンテンツデータの最新の広告映像部分以降を削除する。このとき、媒体用記憶領域に対応付けられた記録媒体についても、コンテンツデータの広告映像部分以降が削除される。なお第2の所定量は、記録媒体の残容量がコンテンツデータを記録できない容量であるか否かを判定する閾値とすることができる。
これにより、媒体用記憶領域に記憶された広告映像部分以前のコンテンツデータをこの領域に対応付けられた記録媒体に記録し、予備記憶領域に記憶された広告映像部分以降のコンテンツデータを別の記録媒体に記録することができる。よって、視聴の際には番組内容の区切れのよい部分で記録媒体の交換を行うことができ、複数の記録媒体に分割して録画された1つの番組を使用者がストレスを感じることなく視聴することができる。
【0028】
また、本発明においては、記憶部の予備記憶領域に記憶したコンテンツデータを、記録装置に新たな記録媒体(媒体用記憶領域に対応付けられていない記録媒体)が装着された際に、この記録媒体へ記録する。記憶部の予備記憶領域に記憶されたコンテンツデータは、記録媒体への記録後に削除してよい。これにより、新たな記録媒体を記録装置に装着することで予備記憶領域に記憶されたコンテンツデータを記録することができ、使用者は容易に複数の記録媒体に番組を分割して録画することができる。
【0029】
また、本発明においては、記憶部の予備記憶領域の記憶したコンテンツデータを、別の媒体用記憶領域に対応付けられた記録媒体に記録することを可能とする。このため記録装置は、記憶部に設けられた複数の媒体用記憶領域から一の媒体用記憶領域の選択を使用者から受け付けるなどして、一の媒体用記憶領域へ予備記憶領域から録画済みのコンテンツデータを移動又は複写する。これにより、コンテンツデータを移動又は複写した媒体用記憶領域に対応付けられた記録媒体を使用者が記録装置へ装着した場合、記録装置は装着された記録媒体へコンテンツデータを記録する。よって、分割された番組を使用者は所望の記録媒体を指定して記録することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明による場合は、記録媒体の残容量が所定量より少ない場合に、記録装置の記憶部に設けられた予備記憶領域にコンテンツデータを記憶する構成とすることにより、媒体用記憶領域に対応付けられていない別の記録媒体へ又は異なる媒体用記憶領域に対応付けられた別の記録媒体へ、予備記憶領域に記憶したコンテンツデータを記録することができるため、複数の記録媒体による番組の分割録画が実現できる。これにより、記録媒体と記憶部の媒体用記憶領域とを一対一に対応付けて番組の録画を行う記録装置において、使用者は残容量の少ない記録媒体を有効に活用して番組の録画を行うことができ、また、1つの記録媒体に収まらない長時間の番組を複数の記録媒体を用いて録画することができるため、記録装置の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る記録装置の外観構成を示す模式図である。
【図2】本発明に係る記録装置である録画装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】記憶部の内部構成を示す模式図である。
【図4】記憶部の記憶領域を分割する処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】光ディスクドライブに光ディスクが装着されてから録画装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】録画装置が行う録画予約の処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】保存用メモリに記憶した予約情報の内容例を示す概念図である。
【図8】録画装置が行う録画処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】録画装置が行う光ディスク装着時の録画処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】番組データを記録した光ディスク又は番組データを記憶した記憶部の状態を示す概念図である。
【図11】録画装置が行う同期処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】光ディスクの記録内容を記憶部の記憶内容に同期させた結果を示す概念図である。
【図13】光ディスクの記録内容を記憶部の記憶内容に同期させた結果を示す概念図である。
【図14】番組データを記録した光ディスク及び番組データを記憶した記憶部の状態を示す概念図である。
【図15】番組データを記録した光ディスク及び番組データを記憶した記憶部の状態を示す概念図である。
【図16】録画装置が行う予備領域に記憶された番組データの記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】予備領域の番組データを光ディスクに記録した状態を示す概念図である。
【図18】予備領域の番組データを光ディスクに記録した状態を示す概念図である。
【図19】録画装置が行う番組再生の処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】実施の形態2に係る録画装置が行う光ディスク装着時の録画処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】実施の形態2の録画装置により分割された番組データを記憶した記憶部の状態を示す概念図である。
【図22】実施の形態3に係る録画装置が行う光ディスク装着時の録画処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】実施の形態3に係る録画装置が行う光ディスク装着時の録画処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】実施の形態3の録画装置による番組の分割録画を説明するための模式図である。
【図25】実施の形態3の録画装置による番組の分割録画を説明するための模式図である。
【図26】実施の形態3の録画装置による番組の分割録画を説明するための模式図である。
【図27】実施の形態3の録画装置による番組の分割録画を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る記録装置の外観構成を示す模式図である。図において1は放送された番組を録画する録画装置であり、本発明に係る記録装置に相当するものである。録画装置1には、テレビジョン受像機である映像表示装置4が接続されており、録画装置1は、映像表示装置4に対して映像信号及び音声信号を出力し、映像表示装置4は、映像信号に基づいた映像を表示し、音声信号に基づいた音声を出力する。また録画装置1は、使用者によって操作されるリモコン(リモートコントローラ)5からの信号を受信することにより、録画予約の指示等の各種の指示を受け付ける。
【0033】
図2は、本発明に係る記録装置である録画装置1の内部構成を示すブロック図である。録画装置1は、図示しない外部のアンテナなどに接続されて、デジタル放送の放送波を復調した放送信号を入力される放送入力部31と、図示しない外部チューナなどの外部装置から映像信号及び音声信号を入力される信号入力部32とを備えている。更に録画装置1は、リモコン5からの信号を受信するリモコン受信部33と、映像表示装置4へ映像信号を出力する信号出力部34と、放送された番組の内容を表すコンテンツデータ(以下、番組データという)を記録するハイブリッドドライブ部10と、放送波から映像信号及び番組データを生成する処理を行うバックエンド部20とを備えている。
【0034】
バックエンド部20は、デジタルチューナ21及びエンコーダ22を備えており、デジタルチューナ21には放送入力部31が接続され、エンコーダ22には信号入力部32が接続されている。デジタルチューナ21は、放送入力部31からデジタル放送の放送信号を入力され、選局されたチャンネル即ち特定の周波数帯の放送信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)−2TS(Transport Stream)等のデジタルのストリームデータに変換する。エンコーダ22は、信号入力部32から映像信号及び音声信号を入力され、映像信号及び音声信号をMPEG−2PS(Program Stream)又はMPEG−2TS等のデジタルのストリームデータにエンコードする処理を行う。またバックエンド部20は、ストリーム処理部23を備えており、デジタルチューナ21及びエンコーダ22はストリーム処理部23に接続されている。ストリーム処理部23は、デジタルチューナ21及びエンコーダ22からストリームデータを入力され、デジタル放送用のスクランブルを解除する処理等のストリームデータに対するデータ処理を行う。
【0035】
ストリーム処理部23は、バックエンド部20内のシステムバスに接続されている。またシステムバスには、演算を行う演算部を含んでなる録画/再生制御部24、揮発性メモリである制御用メモリ25、不揮発性メモリである保存用メモリ27、及びストリームデータをデコードするデコーダ28が接続されている。またデコーダ28には、画像処理部29が接続されている。録画/再生制御部24は、システムバスに接続された各部分間でのデータの入出力を制御する処理を行う。また録画/再生制御部24にはバックエンド部20外のリモコン受信部33が接続されており、録画/再生制御部24は、リモコン受信部33からの信号を入力されることにより、使用者からの各種の指示を受け付ける。なお、録画装置1は、更に、チューナ装置等の外部装置からストリームデータを受信するイーサネット(登録商標)等のデジタルインタフェースを備えていてもよい。このデジタルインタフェースは、ストリーム処理部23に接続される。
【0036】
制御用メモリ25は、ストリーム処理部23又は録画/再生制御部24等が実行する演算に伴う一時的な情報を記憶する。保存用メモリ27は、録画/再生制御部24の動作に必要な制御プログラム、及び録画予約の内容を記録した予約情報等の保存する必要がある情報を記憶する。デコーダ28は、ストリームデータを映像信号及び音声信号へデコードし、映像信号及び音声信号を画像処理部29へ入力する。画像処理部29は、画素の補間又は色調整等の画像処理を映像信号に対して実行する。画像処理部29にはバックエンド部20外の信号出力部34が接続されており、映像信号及び音声信号は信号出力部34から映像表示装置4へ出力される。
【0037】
更に、バックエンド部20内のシステムバスには、SATA(Serial Advanced Technology Attachment )等のインタフェース部26が接続されており、インタフェース部26には、バックエンド部20外のハイブリッドドライブ部10が接続されている。バックエンド部20は、インタフェース部26を介してハイブリッドドライブ部10との間でデータを交換する。
【0038】
ハイブリッドドライブ部10は、バックエンド部20に接続するSATA等のインタフェース部14と、光ディスクドライブ11と、データを記憶する記憶部12と、光ディスクドライブ11及び記憶部12の動作を制御するドライブ制御部13とを備えている。ハイブリッドドライブ部10は、インタフェース部14を介してバックエンド部20との間でデータを交換する。光ディスクドライブ11は、BD又はDVD等の光ディスクを装着され、装着された光ディスクからのデータの読み出し、及び光ディスクへのデータの記録を行う。光ディスクは、光ディスクドライブ11に対して着脱可能であり、本発明における記録媒体に相当する。記憶部12は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又はハードディスクで構成されており、少なくとも光ディスクの記録容量と同等の記憶容量を有している。
【0039】
図3は、記憶部12の内部構成を示す模式図である。記憶部12は、記憶部12の記憶内容を管理するための情報を記憶する管理領域、並びに番組データを記憶するための第1領域、第2領域、…、第n領域(媒体用記憶領域)及び予備領域(予備記憶領域)の複数の記憶領域を含んで構成されている。ここで、nは正の整数である。nは予め適当な値に定められており、録画装置1の出荷時点では、記憶部12の記憶領域が管理領域、第1〜第n領域及び予備領域の複数の記憶領域に予め分割されている。
【0040】
記憶部12の記憶領域の内、第1〜第n領域は、個別に特定の光ディスクを対応付けておき、対応付けた光ディスクに応じたデータを記憶するための記憶領域である。例えば、第1領域には特定の光ディスク61が対応付けられ、第2領域には特定の光ディスク62が対応付けられ、第n領域には特定の光ディスク6nが対応付けられる。録画装置1の出荷時点では、いずれの領域にも光ディスクは対応付けられていない。録画装置1を使用する際には、使用者所有の光ディスクを何れかの記憶領域に対応付けて登録する処理を行う。また詳細は後述するが、記憶部12の予備領域は、対応付けが行われていない光ディスクに記録する番組データなどのその他のデータを記憶するための記憶領域である。
【0041】
記憶部12の管理領域は、図3に示すように、管理領域を管理するための情報を記憶する管理領域管理部と、第1領域、第2領域、…、第n領域及び予備領域の夫々を管理するための情報を記憶する第1領域管理部、第2領域管理部、…、第n領域管理部及び予備領域管理部とを含んで構成されている。管理領域は、記憶部12の記憶領域を分割した数を示すエントリ数と、管理領域中で第1〜第n領域管理部及び予備領域管理部の夫々に割り当てられたエリアのアドレスを示す割り当てエリア情報とが記憶されている。
【0042】
第1領域管理部には、第1記憶領域の番号を示すエントリ番号、第1領域に実際に光ディスクが対応付けられているか否かを示す割り当てフラグ、及び対応付けられた光ディスクを識別するためのメディアIDが記憶される。また第1領域管理部には、記憶部12の記憶領域中で第1領域に割り当てられたエリアのアドレスを示す割り当てエリア情報、光ディスクのコピーガードに利用するための情報であるメディアキー情報、及び第1領域に係るデータの分布状態を示すマップ情報が記憶される。メディアID及びメディアキー情報は、光ディスクに予め記録されている情報であり、個々の光ディスクについて固有の情報である。録画装置1の出荷時点では、第1領域にはまだ光ディスク61が対応付けられていないので、割り当てフラグは光ディスクが対応付けられていないことを示しており、特定の光ディスク61に固有のメディアID及びメディアキー情報はまだ記憶されていない。マップ情報は、第1領域で記憶するデータ、及び第1領域に対応付けられた光ディスク61で記録するデータが、第1領域及び光ディスク61のどのアドレスに分布しているのかを示している。第2〜第n領域管理部の夫々にも、同様の情報が記憶される。予備領域管理部には、光ディスクに対応付けられることはないため、エントリ番号、割り当てフラグ及びメディアID等の情報は記憶する必要はなく(ただし、これらの情報を記憶してもよい)、割り当てエリア情報、メディアキー情報及びマップ情報が記憶される。
【0043】
なお、録画装置1は、記憶部12の記憶領域が予め分割されているのではなく、使用者がnの値を指定することによりnを決定し、nの値に応じて記憶部12の記憶領域を分割する処理を行う形態であってもよい。図4は、記憶部12の記憶領域を分割する処理の手順を示すフローチャートである。録画/再生制御部24は、録画装置1に登録できる光ディスクの枚数の指定を受け付けるための受付画面を映像表示装置4に表示させ、使用者が所定の操作を行ったリモコン5からの信号をリモコン受信部33が受信することによって、登録できる光ディスクの枚数の指定を受け付ける(S11)。録画/再生制御部24は、記憶部12の管理領域管理部に、指定された枚数の値を、エントリ数nとして記憶させることにより、エントリ数を設定する(S12)。録画/再生制御部24は、次に、記憶部12の管理領域中に第1〜第n領域管理部及び予備領域管理部を確保し、夫々に割り当てられたエリアのアドレスを示す割り当てエリア情報を管理領域管理部に記憶させることにより、第1領域管理部、第2領域管理部、…、第n領域管理部及び予備領域管理部を設定する(S13)。録画/再生制御部24は、次に、記憶部12の管理領域以外の記憶領域を(n+1)分割し、第1〜第n領域及び予備領域の夫々に割り当てられたエリアのアドレスを示す割り当てエリア情報を、第1〜第n領域管理部及び予備領域管理部の夫々に記憶させることにより、第1〜第n領域及び予備領域を設定する(S14)。録画装置1は、以上で記憶部12の記憶領域を分割する処理を終了する。
【0044】
次に、以上の構成でなる録画装置1が実行する処理を説明する。図5は、光ディスクドライブ11に光ディスクが装着されてから録画装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。使用者の操作により光ディスクドライブ11に光ディスクが装着された場合は、ドライブ制御部13は、光ディスク中の所定の位置に記録された情報を光ディスクドライブ11に読み出させることにより、光ディスクのメディアIDを読み出し、インタフェース部14からバックエンド部20へ入力する。録画/再生制御部24は、読み出したメディアIDが記憶部12の第1〜第n領域管理部のいずれかに記憶されているかを判定することにより、装着された光ディスクが既に登録済みの光ディスクであるか否かを判定する(S201)。メディアIDが記憶部12に記憶されておらず、光ディスクが未登録であった場合は(S201:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11で光ディスクから読み出したデータに基づき、光ディスクがフォーマット済みの光ディスクであるか否かを判定する(S202)。ステップS202では、例えば、volume descriptorに基づいて判定を行う。光ディスクがフォーマット済みの光ディスクであった場合は(S202:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11で光ディスクから読み出したデータに基づき、光ディスクが再生専用の光ディスクであるか否かを判定する(S203)。
【0045】
光ディスクが再生専用ではなかった場合は(S203:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクのフォーマット指示を受け付けたか否かを判定する(S204)。例えば、録画/再生制御部24は、光ディスクのフォーマット指示を受け付けるための受付画面用の映像信号をデコーダ28及び画像処理部29を介して信号出力部34から映像表示装置4へ送信することにより、映像表示装置4に、フォーマット指示を受け付けるための受付画面を表示させる。受付画面を確認した使用者は、フォーマットを行う際には、リモコン5を操作することによって、フォーマットの指示を入力する。使用者からの所定の操作を受け付けたリモコン5が送信した所定の信号をリモコン受信部33が受信することによって、光ディスクのフォーマット指示を受け付けた場合(S204:YES)、又はステップS202で光ディスクがフォーマット済みではなかった場合は(S202:NO)、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13及び光ディスクドライブ11に、光ディスクをフォーマットさせる(S205)。光ディスクのフォーマット指示の受け付けがない場合は(S204:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクの登録指示を受け付けたか否かを判定する(S206)。例えば、録画/再生制御部24は、登録指示を受け付けるための受付画面を映像表示装置4に表示させ、光ディスクの登録を行うか否かの指示をリモコン受信部33で受け付ける。なお、フォーマット指示を受け付けるための受付画面と、登録指示を受け付けるための受付画面とを一つに合わせた受付画面を映像表示装置4に表示させる処理を行ってもよい。
【0046】
ステップS205が終了した場合、又はステップS206で光ディスクの登録指示を受け付けた場合は(S206:YES)、録画/再生制御部24は、記憶部12の管理領域に記憶された情報に基づき、記憶部12の第1〜第n領域の内で光ディスクが対応付けられていない記憶領域があるか否かを判定する(S207)。光ディスクが対応付けられていない記憶領域がない場合(S207:NO)、録画/再生制御部24は、各記憶領域に対応付けて登録してある光ディスクの内で何れかの光ディスクの登録を解消することの指示を受け付けたか否かを判定する(S208)。例えば、録画/再生制御部24は、光ディスクの新規登録ができないことを報知した上で既に登録されている光ディスクの登録解消の指示を受け付けるための受付画面を映像表示装置4に表示させ、登録解消をするか否かの指示をリモコン受信部33で受け付ける。なお、どの光ディスクの登録を解消するかの指示をも受け付ける処理を行ってもよい。登録解消の指示を受け付けた場合は(S208:YES)、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13に、記憶部12の管理領域に記憶されている一の光ディスクに固有の情報を消去させることにより、一の光ディスクの登録を解消する処理を行う(S209)。例えば、記憶部12の第1領域に対応付けられている光ディスク61の登録を解消する場合は、記憶部12の第1領域管理部に記憶されているメディアID及びメディアキー情報を消去することにより、登録を解消する処理を行う。またこのとき、第1領域管理部に記憶されている割り当てフラグは、光ディスクが対応付けられていないことを示すフラグに書き換えられる。
【0047】
ステップS207で光ディスクが対応付けられていない記憶領域がある場合(S207:YES)、又はステップS209が終了した場合は、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクを、光ディスクが対応付けられていない記憶領域のいずれかに対応付けて登録する処理を行う(S210)。例えば、記憶部12の第1領域に光ディスク61を対応付ける場合は、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスク61から読み出したメディアID及びメディアキー情報を記憶部12の第1領域管理部に記憶させる。また第1記憶管理部に記憶されている割り当てフラグを、光ディスクが対応付けられていることを示すフラグに書き換える。ステップS201で光ディスクが登録済みであった場合(S201:YES)、又はステップS210が終了した場合は、録画/再生制御部24は、録画又は再生等の処理を実行するために、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクへのアクセスを開始する(S211)。
【0048】
ステップS203で光ディスクが再生専用であった場合(S203:YES)、ステップS206で光ディスクの登録指示の受付がなかった場合(S206:NO)、又はステップS208で登録解消の指示の受付がなかった場合は(S208:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクに対して、未登録の光ディスクとしてアクセスを開始する(S212)。録画装置1は、以上で、光ディスクが装着された際の処理を終了する。
【0049】
録画装置1は、登録された光ディスクが光ディスクドライブ11に装着されている状態で、録画予約の処理を行う。図6は、録画装置1が行う録画予約の処理の手順を示すフローチャートである。録画/再生制御部24は、録画すべき番組の指定を受け付けるための受付画面を映像表示装置4に表示させ、使用者が所定の操作を行ったリモコン5からの信号をリモコン受信部33で受信することによって、録画すべき番組の指定を受け付ける(S31)。例えば、映像表示装置4は、電子番組表を表示し、使用者は電子番組表を確認しながらリモコン5を操作することによって、番組が電子番組上で指定される。録画/再生制御部24は、次に、受け付けた番組の指定に従って、録画を予約した番組を指定する予約情報を生成し、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクのメディアIDと関連付けて、予約情報を保存用メモリ27に記憶させる(S32)。録画/再生制御部24は、次に、ドライブ制御部13及び光ディスクドライブ11に、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクに予約情報を記録させる(S33)。録画装置1は、以上で録画予約の処理を終了する。
【0050】
図7は、保存用メモリ27に記憶した予約情報の内容例を示す概念図である。メディアIDと予約情報とが互いに関連付けられて記憶されている。予約情報は、チャンネル、番組の放送日時を示す情報を含んでおり、これらの情報により番組が指定される。なお、予約情報は、メディアIDの代わりに、光ディスクが対応付けられた記憶部12の記憶領域のエントリ番号に関連付けて記憶されてもよい。このようにして、保存用メモリ27は、登録されている光ディスクに関連付けて予約情報を記憶する。
【0051】
図8は、録画装置1が行う録画処理の手順を示すフローチャートである。録画/再生制御部24は、クロックに基づいて日時を計測し、保存用メモリ27に記憶してある予約情報に含まれる情報が示す番組の放送日時になったか否かを随時判定する(S41)。まだ番組の放送日時ではない場合は(S41:NO)、録画/再生制御部24は、日時の計測を続行する。予約情報に含まれる情報が示す番組の放送日時になった場合は(S41:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に光ディスクが装着されているか否かを判定する(S42)。光ディスクドライブ11に光ディスクが装着されている場合は(S42:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクが放送日時を示す情報を含む予約情報に関連付けられた光ディスクであるか否かを判定する(S43)。ステップS43では、録画/再生制御部24は、光ディスクからメディアIDを読み出し、予約情報に関連付けて保存用メモリ27で記憶してあるメディアIDと読み光ディスクドライブ11に出したメディアIDとが一致するか否かに応じて、判定を行う。
【0052】
ステップS43で、メディアIDが一致してあり、光ディスクが予約情報に関連付けられた光ディスクである場合は(S43:YES)、録画/再生制御部24は、放送が開始された番組の内容を表す番組データを、記憶部12の記憶領域の内で、装着された光ディスクに対応付けられた記憶領域に記憶させると共に、光ディスクドライブ11で装着された光ディスクに記録させる処理(光ディスク装着時の録画処理)を行う(S44)。
【0053】
図9は、録画装置1が行う光ディスク装着時の録画処理の手順を示すフローチャートであり、図8に示すフローチャートのステップS44にて録画装置1が行う処理である。録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクの残容量(記録可能なデータの容量)を検出する(S401)。録画/再生制御部24は、光ディスクに記録されたファイルシステムに関する情報を光ディスクドライブ11にて読み出して取得することにより、光ディスクの残容量を調べることができる。検出結果に基づいて録画/再生制御部24は、装着された光ディスクの残容量が予め定められた所定量より少ないか否かを判定する(S402)。ステップS402にて判定の閾値として用いる所定量は、例えば動画の1フレーム分のデータを記録するために必要な記録容量などを設定することができる。所定量を1バイト又は1ビット等と設定してもよく、この場合にはステップS402にて光ディスクの残容量がなくなったことを録画/再生制御部24が判定することができる。
【0054】
装着された光ディスクの残容量が所定量以上の場合(S402:NO)、即ち光ディスクに番組データを記録する容量が残されている場合、録画/再生制御部24は、装着された光ディスクに番組データの記録を行い、且つ、この光ディスクに対応付けられた記憶部の記憶領域に番組データを記憶する(S403)。ステップS403では、デジタルチューナ21は予約情報が示すチャンネルの放送信号をストリームデータへ変換し、ストリーム処理部23はストリームデータに対するデータ処理を行い、録画/再生制御部24は、ストリームデータをインタフェース部26からハイブリッドドライブ部10へ入力させる。ストリームデータは、デコードすることで番組を再生することが可能であり、番組の内容を表す番組データである。更にステップS403では、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13に、番組データを光ディスクドライブ11で光ディスクに記録させる処理を行う。例えば、放送日時になった番組を指定する予約情報が光ディスク61に関連付けられてあり、光ディスク61が光ディスクドライブ11に装着されてある場合は、光ディスク61に番組データが記録される。また、録画/再生制御部24は、光ディスクに番組データを記録させると共に、記憶部12の記憶領域の内で、予約情報に関連付けられた光ディスクが対応付けられた記憶領域に番組データを記憶させる。その後、録画/再生制御部24は、予約情報に係る番組が終了したか否かを判定し(S404)、番組が終了していない場合には(S404:NO)、ステップS401へ処理を戻して番組の録画処理を継続して行う。番組が終了した場合(S404:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスク装着時の録画処理を終了し、図8のフローチャートに示す処理へ戻る。
【0055】
またステップS402にて、装着された光ディスクの残容量が所定量より少ない場合(S402:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクへの番組データの記録及びこの光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域への番組データの記憶を停止し、記憶部12の予備領域に番組データを記憶する(S405)。その後、録画/再生制御部24は、予約情報に係る番組が終了したか否かを判定し(S406)、番組が終了していない場合には(S406:NO)、記憶部12の予備領域への番組データの記憶を継続して行う。番組が終了した場合(S406:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスク装着時の録画処理を終了し、図8のフローチャートに示す処理へ戻る。
【0056】
図9に示した光ディスク装着時の録画処理が終了した後、録画/再生制御部24は、光ディスクに記録した番組データが表す番組のタイトルを示すタイトル情報を光ディスクに記録させる(S46)。番組のタイトルには、電子番組表で表示されるタイトル等、デジタルチューナ21が受信する放送信号に含まれる情報に基づいて決定したタイトルを用いてもよく、また使用者がリモコン5を操作することにより設定されたタイトルを用いてもよい。このときに録画/再生制御部24は、装着された光ディスクの残容量不足によって番組データの全てを光ディスクに記録することができなかった場合、番組データが分割されていることを示す情報をタイトル情報と共に記録してもよい。録画/再生制御部24は、次に、光ディスクに記録させたタイトル情報と同等のタイトル情報を、保存用メモリ27に記憶する(S47)。なお、録画/再生制御部24は、記憶部12の記憶領域の内で、予約情報に関連付けられた光ディスクが対応付けられた記憶領域にタイトル情報を記憶させる処理を行ってもよい。
【0057】
ステップS42で光ディスクドライブ11に光ディスクが装着されていない場合(S42:NO)、又はステップS43でメディアIDが一致しておらず、光ディスクが予約情報に関連付けられた光ディスクではない場合は(S43:NO)、録画/再生制御部24は、放送が開始された番組の内容を表す番組データを、記憶部12の記憶領域の内で、予約情報に関連付けられた光ディスクが対応付けられた記憶領域に記憶させる(S45)。例えば、放送日時になった番組を指定する予約情報が光ディスク61に関連付けられてあり、光ディスクドライブ11に光ディスクが装着されていないか、又は光ディスクドライブ11に光ディスク61以外の光ディスクが装着されている場合は、記憶部12の第1領域に番組データが記憶される。番組の放送が終了し、番組データの記録が終了した場合、録画/再生制御部24は、記憶部12に記憶させた番組データが表す番組のタイトルを示すタイトル情報を、保存用メモリ27に記憶する(S47)。
【0058】
ステップS47が終了した後は、録画/再生制御部24は、光ディスクに記録した番組データ又は記憶部12に記憶した番組データの分布状態を示すマップ情報を、ステップS47までの処理を反映するように更新する(S48)。録画/再生制御部24は、次に、録画が終了した番組の予約情報を光ディスク及び保存用メモリ27から消去する処理を行い(S49)、録画処理を終了する。
【0059】
図10は、番組データを記録した光ディスク又は番組データを記憶した記憶部12の状態を示す概念図である。図10(a)は、ステップS45によって記憶部12の第1領域に番組1の番組データが記録された状態を示し、更に、光ディスク61の記録内容及び第1領域の記録内容の少なくとも一方に含まれる番組データを記録する仮想的なディスク(仮想ディスク)の記録イメージを示す。なお、図10(a)において、太線で囲まれた部分は番組データ又はその他のデータ(ファイルシステムの管理データなど)が記録又は記憶された部分であり、細線で囲まれた部分はデータが記録又は記憶されていない部分である(以下の図面についても同様である)。第1領域に番組1の番組データが記憶されており、それに伴って仮想ディスクにも番組データが記録されている。図10(b)は、記憶部12の第1領域管理部に記憶されたマップ情報の内容例を示す。番組データのデータ名に関連付けて、仮想ディスク及び第1領域におけるデータの分布が、先頭アドレス及びデータのサイズによって記録されている。更に、第1領域とディスク61とでの番組データの同期状態を示す情報が記録されている。仮想ディスクと第1領域とでは、番組データの先頭アドレスが異なるものの、同サイズの番組データが記録されていることが示されている。また番組データは光ディスク61には記録されていないので、同期状態は未同期となっている。なお、本実施例では、メモリのアドレス及びデータのサイズを十進法の数字で示している。図10(c)は、タイトル情報の内容例を示す。番組データが表す番組のタイトルに関連付けて、番組が継続する時間の長さ、画質、ダビング可能回数、及び同期状態を示す情報が記録されている。なお、番組データのデータ名とタイトル名とは、図10に示したように同一でもよいが、互いに異なっていてもよい。
【0060】
録画装置1は、ステップS211で登録済みの光ディスクにアクセスを開始した後、光ディスクの記録内容を記憶部12の対応する記憶領域での記憶内容に同期させる処理を行う。図11は、録画装置1が行う同期処理の手順を示すフローチャートである。ステップS211で光ディスクにアクセスを開始した後、録画/再生制御部24は、光ディスクの記録内容と、記憶部12の記憶領域の内で光ディスクが対応付けられている記憶領域での記憶内容とを比較し、光ディスクに未記録の番組データが該当する記憶領域に記憶されているか否かを判定する(S51)。ステップS51では、例えば、光ディスク61に未記録の番組データが記憶部12の第1記憶領域に記憶されているか否かを判定する。未記録の番組データが記憶されている場合は(S51:YES)、録画/再生制御部24は、記憶部12から光ディスクへ未記録の番組データをコピーする(S52)。ステップS52では、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13に、記憶部12から未記録の番組データを読み出させ、読み出した番組データを光ディスクドライブ11で光ディスクに記録させる。
【0061】
録画/再生制御部24は、次に、番組データを光ディスクが記録した状態を反映させるように、保存用メモリ27に記憶したタイトル情報を更新し(S53)、記憶部12の管理領域で記憶するマップ情報を更新する(S54)。ステップS54では、例えば、光ディスク61が番組データを記録した状態を反映するように、記憶部12の第1領域管理部で記憶したマップ情報を更新する。
【0062】
録画/再生制御部24は、次に、光ディスクに記録した番組データに係る予約情報、即ち、その番組データが表す番組を録画するために生成した予約情報が光ディスクに記録されているか否かを判定する(S55)。光ディスクに記録した番組データに係る予約情報が光ディスクに記録されている場合は(S55:YES)、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13に、光ディスクドライブ11で光ディスクから該当する予約情報を消去させる(S56)。
【0063】
ステップS51で光ディスクに未記録の番組データが記憶されていない場合(S51:NO)、ステップS55で光ディスクに記録した番組データに係る予約情報が光ディスクに記録されていない場合(S55:NO)、又はステップS56が終了した後は、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27で未記憶の予約情報が光ディスクに記録されているか否かを判定する(S57)。保存用メモリ27で未記憶の予約情報が光ディスクに記録されている場合は(S57:YES)、録画/再生制御部24は、未記憶の予約情報を光ディスクから保存用メモリ27へコピーする(S58)。ステップS58では、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13に、光ディスクドライブ11で光ディスクから未記憶の予約情報を読み出させ、インタフェース部14を介してバックエンド部20へ予約情報を入力させ、入力された予約情報を保存用メモリ27に記憶する。ステップS57で未記憶の予約情報が光ディスクに記録されていない場合(S57:NO)、又はステップS58が終了した後は、録画/再生制御部24は、同期の処理を終了する。
【0064】
図12及び図13は、光ディスクの記録内容を記憶部12の記憶内容に同期させた結果を示す概念図である。図12は、図10に示す状態で、番組データを記録していない光ディスク61が光ディスクドライブ11に装着された場合の同期結果を示す。図12(a)に示すように、光ディスク61には、第1領域に記憶されている番組データと同一の番組データが記録される。また図12(b)に示すように、マップ情報では、番組1の番組データが仮想ディスク及び第1領域の両方に記憶され、番組1の番組データに関して光ディスク61の記録内容と第1領域の記憶内容とが同期していることが記録されている。また図12(c)に示すように、タイトル情報でも、番組1の番組データに関して光ディスク61と第1領域とで同期していることが記録されている。
【0065】
図13は、図10に示す状態で、記憶部12の第1領域に記憶されている番組データ(番組1)とは別の番組データ(番組2)が記録された光ディスク61が光ディスクドライブ11に装着された場合の同期結果を示す。記憶部12の第1領域で番組1の番組データを記憶している状態で、番組1の番組データを記録しておらず番組2の番組データを記録している光ディスク61が光ディスクドライブ11に装着された場合、光ディスク61には、番組1の番組データが追加記録される。図13(a)に示すように、光ディスク61には、既に記録してある番組2の番組データに加えて、番組1の番組データが記録される。第1領域には、番組1の番組データが記憶されたままであり、仮想ディスクには番組1及び番組2の番組データが記録された状態となる。図13(b)に示すように、マップ情報では、番組1の番組データが仮想ディスク及び第1領域の両方に記憶され、番組1の番組データに関して光ディスク61と第1領域とが同期しており、番組2の番組データは第1領域には記憶されていないことが記録されている。また図13(c)に示すように、タイトル情報でも、番組1に関して光ディスク61と第1領域とで同期しており、番組2に関しては同期できないことが記録されている。
【0066】
次に、番組録画の際に予約情報に関連付けられた光ディスクが光ディスクドライブ11に装着されていた場合の記憶部12の記憶内容及び光ディスクの記録内容について説明する。図14及び図15は、番組データを記録した光ディスク及び番組データを記憶した記憶部12の状態を示す概念図であり、図13に示す状態の光ディスク61が光ディスクドライブ11に装着された状態で、録画装置1が番組3の録画を行った場合の処理結果を示したものである。なお、図14は、光ディスク61の残容量に対して番組3に係る番組データのデータ量が小さく、番組3に係る番組データの全データを光ディスク61に記録することが可能な場合の処理結果を示したものである。図14(a)に示すように、光ディスク61には、既に記録されていた番組1及び2の番組データに加えて番組3の番組データが記録されると共に、記憶部12の第1領域には、番組1の番組データに加えて番組3の番組データが記憶される。仮想ディスクは、光ディスク61と同様に、番組1〜3の番組データが記録された状態となる。図14(b)に示すように、マップ情報では、番組3の番組データが仮想ディスク及び第1領域の両方に記憶され、番組3の番組データに関して光ディスク61と第1領域とが同期していることが記録されている。また図14(c)に示すように、タイトル情報でも、番組3に関するタイトル名、時間、画質及びダビング可能回数等の情報が追加され、番組3が光ディスク61と第1領域とで同期していることが記録されている。
【0067】
また、図15は、光ディスク61の残容量に対して番組3に係る番組データのデータ量が大きく、番組3に係る番組データの全てを光ディスク61には記録できない場合の処理結果を示したものである。なお、図15においては、タイトル情報の図示を省略してある。図15(a)に示すように、予約情報に関連付けられた光ディスク61が光ディスクドライブ11に装着されている場合、光ディスク61には、残容量が所定量より少なくなるまで(図示の例においは、光ディスク61の残容量がなくなるまで(即ち、残容量が1バイトより少なくなるまで))、番組3の前半部分(番組3−1)に係る番組データが記録される。記憶部12の第1領域には、光ディスク61に記録される番組データと同じく、番組3−1の番組データが記憶される。仮想ディスクは、光ディスク61と同様に番組1、2及び3−1の番組データが記録された状態となる。
【0068】
また、光ディスク61の残容量がなくなった後、残りの番組3の後半部分(番組3−2)に係る番組データは、記憶部12の予備領域に記憶される(光ディスク61)。このとき、番組3−2の番組データは、光ディスク61に記録することはできず、記憶容量が残されている場合であっても記憶部12の第1領域に記憶されることはない。よって、予約情報に係る番組3は、番組3−1及び番組3−2に2分割されて光ディスク61及び記憶部12の第1領域と記憶部12の予備領域とにそれぞれ記録又は記憶される。
【0069】
図15(b1)に示すように、第1領域に係るマップ情報では、番組3−1の番組データが仮想ディスク及び第1領域の両方に記憶され、番組3−1の番組データに関して光ディスク61と第1領域とが同期していることが記録されている。また図15(b2)に示すように、予備領域に係るマップ情報では、番組3−2の番組データが予備領域に記憶されていることが記録されている。記憶部12の予備領域は光ディスクに対応付けられる領域ではないため、予備領域のマップ情報には仮想ディスクに関する情報、及び同期状態に関する情報は含まれていない。
【0070】
記憶部12の予備領域に記憶された番組3−2の番組データは、光ディスク61とは異なる光ディスクに記録することができる。予備領域の番組データを記録することができる光ディスクは、光ディスク61が対応付けられた第1領域以外の記憶部12の領域、即ち第2領域〜第n領域に対応付けられた光ディスク62〜6n、又は、記憶部12の第1領域〜第n領域に対応付けられていない未登録の光ディスクのいずれかであり、録画装置1は番組データの記録先に係る使用者の選択を受け付け、予備領域に記憶された番組データを光ディスクに記録する。
【0071】
図16は、録画装置1が行う予備領域に記憶された番組データの記録処理の手順を示すフローチャートである。録画装置1の録画/再生制御部24は、例えば予約情報に係る番組の録画が終了した後などに、この番組を光ディスク及び予備領域に分割して録画した場合、予備領域に記憶した画像データの記録先の選択を受け付けるための受付画面を映像表示装置4に表示させ、使用者が所定の操作を行ったリモコン5からの信号をリモコン受信部33が受信することによって、画像データの記録先の選択を受け付ける(S501)。選択の受付画面は、例えば登録済みの光ディスク又は未登録の光ディスクのいずれかを二者択一で選択させる画面であってもよく、更には登録済みの光ディスクの名称などを一覧表示していずれか1つの光ディスクを選択させる画面であってもよい。
【0072】
その後、録画/再生制御部24は、受け付けた記録先の選択が、記憶部12の第1領域〜第n領域に対応付けられた光ディスク、即ち登録済みの光ディスクであるか否かを判定する(S502)。記録先として登録済みの光ディスクが選択された場合(S502:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に対する登録済みの光ディスクの装着を待機する(S503)。登録済みの光ディスクが光ディスクドライブ11に装着された後、録画/再生制御部24は、装着された光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域に予備領域から番組データをコピーすると共に(S507)、装着された登録済みの光ディスクに記憶部12の予備領域から(又は対応付けられた記憶領域から)番組データをコピーして(S508)、記録処理を終了する。
【0073】
またステップS502にて、記録先として登録済みの光ディスクが選択されていない場合(S502:NO)、即ち未登録の光ディスクが選択された場合、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に対する未登録の光ディスクの装着を待機する(S504)。未登録の光ディスクが光ディスクドライブ11に装着された後、録画/再生制御部24は、例えば未登録の光ディスクを登録するか否かの選択を受け付ける受付画面を映像表示装置4に表示し、使用者による選択を受け付けるなどして、未登録の光ディスクを登録するか否かを判定する(S505)。光ディスクを登録する場合(S505:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクの登録処理を行って(S506)、登録によりこの光ディスクに対応付けられた記憶領域に予備領域から番組データをコピーし(S507)、登録済みの光ディスクに予備領域の番組データをコピーして(S508)、記録処理を終了する。なおステップS506にて行う光ディスクの登録処理は、図5に示したフローチャートのS207〜S210にて行う処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、ステップS505にて、光ディスクの登録を行わない場合(S505:NO)、録画/再生制御部24は、未登録の光ディスクに予備領域の番組データをコピーして(S509)、記録処理を終了する。なお、録画/再生制御部24は、予備領域から光ディスクへ番組データのコピーを行った後、予備領域の番組データを削除する処理を行ってもよい。
【0074】
図17及び図18は、予備領域の番組データを光ディスクに記録した状態を示す概念図であり、図15に示す状態において光ディスクドライブ11に装着された光ディスクを他のディスクに交換して予備領域の番組データの記録処理を行った場合の処理結果を示したものである。録画装置1による番組3の録画が終了し、記憶部12の予備領域に番組3−2の番組データが記憶された状態で使用者により未登録の光ディスクへの記録が選択された場合、図17に示すように、録画装置1の録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に対する未登録の光ディスクの装着を待機し、装着された未登録の光ディスクに予備領域の番組3−2の番組データを記録する。
【0075】
使用者により登録済みの光ディスクへの記録が選択された場合、図18に示すように、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に対する登録済みの光ディスクの装着を待機し、装着された登録済みの光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域に予備領域から番組3−2の番組データをコピーする。図示の例では、使用者により光ディスク62が光ディスクドライブ11に装着され、録画/再生制御部24は、この光ディスク62に対応付けられた記憶部12の第2領域に予備領域から番組3−2の番組データをコピーしている。その後、録画/再生制御部24は、図11に示した同期処理を行うため、光ディスク62に番組データ3−2が記録されると共に、光ディスク62に対応する仮想ディスクは、番組3−2の番組データが記録された状態となる。
【0076】
なお、登録済みの光ディスクへ番組3−2の番組データを記録する場合、録画装置1は、記録先の光ディスク(又は記憶領域)の選択を使用者から受け付けて、選択された記憶領域に予備領域から番組3−2の番組データをコピーしておき、その後に番組データをコピーした記憶領域に対応付けられた光ディスクが装着された際に同期処理を行って番組データを記録してもよい。また、未登録の光ディスクへの記録が選択された場合、録画装置1は、装着された未登録の光ディスクを登録する処理を行い、登録後にこの光ディスクに対応付けられた記憶領域に予備領域から番組3−2の番組データをコピーしてもよい。
【0077】
録画装置1は、光ディスクに記録されている番組データに基づいて番組を再生することができる。図19は、録画装置1が行う番組再生の処理の手順を示すフローチャートである。使用者がリモコン5に対して所定の操作を行うことにより、リモコン受信部33は番組再生処理の開始指示を受け付け、録画/再生制御部24は、光ディスクに記録されている番組データが表す番組の中から再生すべき番組を選択するための番組選択画面を映像表示装置4に表示させる(S61)。ステップS61では、録画/再生制御部24は、保存用メモリ27で記憶しているタイトル情報から、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクに記録されている番組データが表す番組のタイトルを抽出し、抽出したタイトル含む番組選択画面を表示するために必要な映像信号を信号出力部34から映像表示装置4へ出力させる。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号に基づいて番組選択画面を表示する。番組選択画面では、光ディスクに記録されている番組データが表す番組、即ち再生可能な番組の一覧が表示される。なお、録画/再生制御部24は、図11のフローチャートで示した同期処理が終了した後、直ぐにステップS61の処理を実行してもよい。
【0078】
番組選択画面を確認した使用者がリモコン5を操作し、リモコン5からの信号をリモコン受信部33で受信することにより、録画/再生制御部24は、使用者から、再生すべき番組の選択を受け付ける。ステップS61の後、録画/再生制御部24は、再生すべき番組の選択を受け付けることによる、番組再生の指示の受付を待ち受ける(S62)。番組再生の指示の受付がない場合は(S62:NO)、録画/再生制御部24は、番組再生の指示の受付の待ち受けを続行する。番組再生の指示を受け付けた場合は(S62:YES)、録画/再生制御部24は、記憶部12の光ディスクに対応付けられた記憶領域に、再生すべき番組を表す番組データが記憶されているか否かを判定する(S63)。例えば、光ディクス61に記録された番組データが表す番組1を再生すべき場合に、第1領域に番組1の番組データが記憶されているか否かを判定する。ステップS61では、録画/再生制御部24は、タイトル情報を参照し、再生すべき番組のタイトル名に関連付けられた同期状態の情報が同期を示している場合に記憶部12に番組データが記憶されていると判定し、同期を示していない場合に番組データが記憶されていないと判定すればよい。なお、録画/再生制御部24は、記憶部12の管理領域に記憶されたマップ情報を参照することによって、記憶部12に番組データが記憶されているか否かを判定する処理を行ってもよい。
【0079】
記憶部12の光ディスクに対応付けられた記憶領域に、再生すべき番組を表す番組データが記憶されている場合は(S63:YES)、録画/再生制御部24は、記憶部12に記憶されている番組データに基づいて番組を再生する処理を行う(S64)。ステップS64では、録画/再生制御部24は、記憶部12の管理領域に記憶されたマップ情報を参照することにより、番組データが記憶されているアドレスを特定し、ドライブ制御部13に、再生すべき番組を表す番組データを記憶部12から読み出させ、インタフェース部14を介してバックエンド部20へ番組データを入力させる。更に録画/再生制御部24は、デコーダ28に、入力された番組データを映像信号及び音声信号へデコードさせ、画像処理部29に画像処理を行わせ、信号出力部34から映像表示装置4へ映像信号及び音声信号を出力させる。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号及び音声信号に基づいて映像の表示及び音声の出力を行うことにより、番組を再生する。
【0080】
記憶部12の光ディスクに対応付けられた記憶領域に、再生すべき番組を表す番組データが記憶されていない場合は(S63:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着されている光ディスクに記録された番組データに基づいて番組を再生する処理を行う(S65)。ステップS65では、録画/再生制御部24は、ドライブ制御部13に、再生すべき番組を表す番組データを光ディスクドライブ11で光ディスクから読み出させ、インタフェース部14を介してバックエンド部20へ番組データを入力させる。更に録画/再生制御部24は、デコーダ28に番組データをデコードさせ、画像処理部29に画像処理を行わせ、信号出力部34から映像信号及び音声信号を出力させる。映像表示装置4は、録画装置1からの映像信号及び音声信号に基づいて番組を再生する。なお、1つの番組が複数の光ディスクに分割して記録されており、一の光ディスクに記録された番組の一部分の再生を終了した場合には、録画/再生制御部24は、使用者に対して光ディスクの交換を促すメッセージを映像表示装置4に表示してもよい。
【0081】
以上詳述した如く、本発明の記録装置である録画装置1は、光ディスクドライブ11とは別に、複数の記憶領域を有する記憶部12を設けてあり、特定の記憶領域に対応付けて特定の光ディスクを登録してある。録画装置1は、録画のための予約情報を光ディスクに関連付けて記憶し、録画すべき番組が放送された場合に予約情報が関連付けられた光ディスクが装着されているときは光ディスクに番組データを記録すると共に、この光ディスクに対応付けられた記憶領域に番組データを記憶し、録画すべき番組が放送された場合に予約情報が関連付けられた光ディスクが装着されていないときは、当該光ディスクを対応付けられた記憶領域に番組データを記憶する。また録画装置1は、光ディスクが装着された場合に、当該光ディスクを対応付けられた記憶領域に記憶された番組データを光ディスクに記録させる。これにより、録画装置1では、一旦光ディスクを登録し、光ディスクに関連付けて予約情報を記憶しておけば、番組の放送開始時に光ディスクが装着されておらずとも、番組データは記憶部12に記憶され、後日光ディスクが装着されたときに番組データが光ディスクに記録される。従って、番組の放送開始時になっても使用者が録画装置1に光ディスクを装着し忘れていた場合であっても、確実に番組を録画することができる。また番組データを記録させるべき特定の光ディスクとは別の光ディスクを使用者が誤って録画装置1に装着した場合であっても、誤って装着された光ディスクに番組データが記録されることがなく、後日正しい光ディスクに番組データが記録される。このように、本発明においては、大容量のハードディスク及び複数のチューナを必要とせずに、低コストで確実な番組データの記録を可能にする。
【0082】
また本発明では、録画装置1は、フォーマットされていない光ディスクが装着された場合に、光ディスクをフォーマットした上で、光ディスクを登録する処理を行う。これにより、未フォーマットの光ディスクを録画装置1に装着しただけで、光ディスクが登録され、使用者は面倒な作業なしに登録済みの光ディスクを作成して使用することができる。また本発明においては、録画装置1は、特定の光ディスクを記憶部12の記憶領域に対応付けて登録してある状態を解除することができる。これにより、記憶部12の記憶領域の内で光ディスクが対応付けられていない記憶領域が不足した場合に、何れかの記憶領域に光ディスクが対応付けられた状態を解消し、この記憶領域に新たな光ディスクを対応付けることができる。例えば、番組データを記録した光ディスクを再生専用として利用する場合、再生専用の光ディスクの登録を解除して、他の光ディスクを記録用に登録することが可能となる。
【0083】
また本発明では、録画装置1は、光ディスクに予約情報を記録し、光ディスクが装着されたときには、内部で記憶している予約情報と光ディスクに記録されている予約情報とを同期させる。これにより、他の録画装置で光ディスクに予約情報が記録された場合であっても、録画装置1で予約情報を管理し、確実に番組データを記録することが可能となる。また本発明では、録画装置1は、番組の再生時に、再生すべき番組を表す番組データが記憶部12に記憶されている場合は、記憶部12に記憶されている番組データに基づいて番組を再生する。不揮発性メモリ又はハードディスクで構成された記憶部12は、光ディスクよりもデータの読み出しが早いので、光ディスクに記録された番組データに基づいて番組を再生する場合に比べて、スムーズな番組の再生が可能であり、使用者に与えるストレスを抑制することができる。
【0084】
また本発明では、録画装置1は、光ディスクに一対一で対応付けられる記憶領域(媒体用記憶領域)と、対応付けられない予備領域(予備記憶領域)とが記憶部12に設けられる。録画装置1は、番組の録画を行うときに光ディスクに番組データを記録し、この光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域に番組データを記憶するが、光ディスクの残容量が低下して記録を継続できない虞がある場合、番組の録画先を光ディスク及び対応付けられた記憶領域から記憶部12の予備領域に変更し、残容量の低下を検出した以降の番組データを予備領域に記憶する。これにより使用者は、予備領域に記憶された番組データを別の光ディスクに記録することができるため、残容量の少ない光ディスクに番組の録画を行った場合であっても、この番組の録画及びその後の視聴を確実に行うことができる。録画装置1は、使用者の選択に応じて、他の登録済みの光ディスク又は未登録の光ディスクに予備領域に記憶した番組データを記録することができる。よって本発明の録画装置1を用いることによって、使用者は1つの番組の複数の光ディスクに対する分割録画を容易且つ確実に行うことができ、光ディスクの記録容量を有効活用することができる。
【0085】
なお、本実施の形態においては、光ディスクに固有の情報として光ディスクに予め記録されているメディアIDを使用する形態を示したが、これに限るものではなく、本発明では、光ディスク毎に異なる情報を光ディスクに書き込み、書き込んだ情報をメディアIDとして利用してもよい。また本実施の形態においては、デジタルチューナ21で放送信号を受信する形態を示したが、本発明はアナログ放送の放送信号を受信するアナログチューナを備えた形態であってもよい。アナログチューナを備えた形態では、アナログチューナはエンコーダ22に接続される。
【0086】
また本実施の形態においては、本発明における着脱可能な記録媒体として光ディスクを用いる形態を示したが、これに限るものではなく、本発明は、着脱可能な記録媒体として、可搬型のハードディスク又はメモリカード等、その他の記録媒体を用いる形態であってもよい。また本実施の形態においては、本発明の記録装置は録画装置1であるとしたが、これに限るものではなく、本発明の記録装置は、映像表示装置4と録画装置1とが一体となった形態であってもよい。また本実施の形態においては、本発明の記録装置としてテレビジョン放送により放送された番組の番組データを記録する形態を示したが、これに限るものではなく、本発明の記録装置は、音声放送又はデータ放送等、テレビジョン放送以外の放送で放送される番組の番組データを記録する形態であってもよい。
【0087】
また本実施の形態において録画装置1は、光ディスクドライブ11に光ディスクが装着されている場合に番組の録画を光ディスク及び対応付けられた記憶部12の記憶領域の両方に行う構成としたが、これに限るものではなく、光ディスクのみの録画を行って記憶部12の記憶領域には録画を行わない構成であってもよい。また録画装置1は、光ディスクの残容量が低下した場合に番組データを予備領域に記憶する処理は光ディスクが光ディスクドライブ11に装着されている場合に行う構成としたが、これに限るものではなく、対応する光ディスクが最後に装着されたときの残容量を記憶しておき、光ディスクが装着されていない場合には記憶した残容量に基づいて残容量低下を判定し、番組データを予備領域に記憶する構成としてもよい。また、本実施の形態においては、録画装置1が予約情報に基づいて番組の録画を行う場合について説明を行ったが、例えば使用者がリモコン5を操作して番組を直接的に録画する場合についても録画装置1が行う処理は同様であり、光ディスクの残容量低下を検出して予備領域に番組データの記憶を行う。
【0088】
(実施の形態2)
上述の実施の形態1に係る録画装置1は、例えば1フレーム分のデータ容量、1バイト又は1ビット等の所定量より光ディスクの残容量が少ない場合に番組データを記憶部12の予備領域に記憶する構成である。これに対して実施の形態2に係る録画装置1は、例えば番組を30分録画できる容量(第1所定量)より光ディスクの残容量が少ないときに、番組中の広告映像部分(以下、単にコマーシャルという)を検出して、コマーシャル以降の番組に係る番組データを記憶部12の予備領域に記憶する。またコマーシャルが検出されることなく光ディスクの残容量が第2所定量より少なくなった場合には、録画装置1は番組データを記憶部12の予備領域に記憶する。第2所定量は、第1所定量より少ない値であり、例えば1フレーム分のデータ容量、1バイト又は1ビット等である。
【0089】
実施の形態2に係る録画装置1は番組中のコマーシャルを検出する機能を有している。コマーシャルの検出は、例えば録画/再生制御部24がステレオ放送/モノラル放送の音声形式に基づいて行うことができる。また例えば、番組中においてコマーシャルは15秒又は30秒等の時間で切り替わるため、録画/再生制御部24は番組の画像及び音声の特徴が15秒又は30秒で連続的に切り替わる部分をコマーシャルとして検出することができる。本発明の録画装置1によるコマーシャルの検出は、上記の方法で行ってもよく、他の既存の技術を用いて行ってもよい。
【0090】
図20は、実施の形態2に係る録画装置1が行う光ディスク装着時の録画処理の手順を示すフローチャートである。録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクの残容量を検出する(S601)。録画/再生制御部24は、光ディスクに記録されたファイルシステムに関する情報を光ディスクドライブ11にて読み出して取得することにより、光ディスクの残容量を調べることができる。検出結果に基づいて録画/再生制御部24は、装着された光ディスクの残容量が予め定められた第1所定量より少ないか否かを判定する(S602)。ステップS602にて判定の閾値として用いる第1所定量は、例えば番組を30分録画できる容量とするが、一例であってこれに限るものではない。装着された光ディスクの残容量が第1所定量より少ない場合(S602:YES)、録画/再生制御部24は、記録中の番組からコマーシャルを検出したか、又は、記録を行っている光ディスクの残容量が第2所定量より少ないかのいずれかの条件が成立するか否かを判定する(S603)。ステップS603にて判定の閾値として用いる第2所定量は、例えば1フレーム分のデータ容量、1バイト又は1ビット等とするが、これに限るものではなく、第1所定量より少ない値であればよい。
【0091】
ステップS602にて光ディスクの残容量が第1所定量以上の場合(S602:NO)、又は、ステップS603にて記録中の番組にコマーシャルを検出せず、且つ、光ディスクの残容量が第2所定量以上の場合(S603:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクに番組データの記録を行い、且つ、この光ディスクに対応付けられた記憶部の記憶領域に番組データを記憶する(S604)。その後、録画/再生制御部24は、予約情報に係る番組が終了したか否かを判定し(S605)、番組が終了していない場合には(S605:NO)、ステップS601へ処理を戻して番組の録画処理を継続して行う。番組が終了した場合(S605:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスク装着時の録画処理を終了する。
【0092】
またステップS603にて、番組のコマーシャルを検出した場合、又は、光ディスクの残容量が第2所定量より少ない場合(S603:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクへの番組データの記録及びこの光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域への番組データの記憶を停止し、記憶部12の予備領域に番組データを記憶する(S606)。その後、録画/再生制御部24は、予約情報に係る番組が終了したか否かを判定し(S607)、番組が終了していない場合には(S607:NO)、記憶部12の予備領域への番組データの記憶を継続して行う。番組が終了した場合(S607:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスク装着時の録画処理を終了する。
【0093】
図21は、実施の形態2の録画装置1により分割された番組データを記憶した記憶部12の状態を示す概念図である。図21(a)に示すように、録画装置1は、予約情報に基づいて番組3の録画を開始し、予約情報にて番組3の録画に関連付けられた光ディスク61に対応する記憶部12の第1領域に、番組3の番組データを記憶する。第1領域に番組3の番組データが記憶されることによって、録画装置1の同期処理により対応する光ディスク61に番組3の番組データが記録される。録画装置1は、第1領域への番組データの記憶を継続して行うと共に、光ディスクドライブ11に装着された光ディスク61の残容量検出を行う。録画装置1は、検出した光ディスク61の残容量が第1所定量より少ないと判定した場合(図21(a)において破線で示す)には、第1領域への番組データの記憶を行うと共に、番組に含まれるコマーシャルの検出を行う。その後、番組のコマーシャル(図21(a)においてハッチングを付した部分)を検出した場合、録画装置1は、第1領域への番組データの記憶及び光ディスク61への番組データの記録を停止し、コマーシャル以後の番組データを予備領域へ記憶する。これにより、記憶部12の第1領域には番組3の前半部分(番組3−1)に係る番組データが記憶され、予備領域にはコマーシャルを区切りとした番組3の後半部分(番組3−2)が記憶される。即ち、録画装置1は、コマーシャルを区切りとして番組3を番組3−1及び番組3−2に分割し、記憶部12の第1領域及び予備領域にそれぞれ記憶する。
【0094】
また図21(b)に示すように、光ディスク61の残容量が第1所定量より少ない場合に録画装置1はコマーシャルの検出を行うが、残容量が第2所定量より少なくなる前にコマーシャルが検出されない可能性がある。よって録画装置1は、コマーシャルが検出されることなく光ディスク61の残容量が第2所定量より少なくなった場合、以後の番組に係る番組データを予備領域に記憶する。この場合の録画装置1による番組3の分割は、図15(a)に示した実施の形態1に係る録画装置による番組3の分割と略同じであり、光ディスク61の残容量がなくなったと判定した時点で録画装置1は番組3を前半部分(番組3−1)と後半部分(番組3−2)とに分割し、記憶部12の第1領域及び予備領域にそれぞれ記憶する。
【0095】
以上の実施の形態2に係る録画装置1は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクの残容量が第1所定量より少ないときに、番組のコマーシャルの検出を行って、コマーシャル以後の番組データを記憶部12の予備領域に記憶する。録画装置1は、1つの番組データを区切れのよいコマーシャルにて前半部分と後半部分とに分割することができ、使用者は分割された番組データを複数の光ディスクに記録することができる。これにより、使用者が複数の光ディスクに分割して記録された番組を視聴する場合に、区切れのよいコマーシャルにて光ディスクの交換を行うことができるため、使用者がストレスを感じることなく記録した番組の視聴を行うことができる。
【0096】
なお実施の形態2においては、録画装置1が光ディスクの残容量との判定に用いる第1所定量を、例えば番組を30分録画できる容量としたが、これに限るものではなく、第1所定量は番組を15分録画できる容量であってもよく、番組を5分録画できる容量であってもよく、適宜の値に設定することができる。また、使用者による第1所定量の設定を録画装置1が受け付ける構成であってもよい。第2所定量についても同様である。
【0097】
実施の形態2に係る録画装置1のその他の構成は、実施の形態1に係る録画装置1の構成と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0098】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る録画装置1は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクの残容量が第1所定量より少ない場合には、光ディスクに番組データを記録すると共に、記憶部12の光ディスクに対応付けられた記憶領域と予備領域との両領域に番組データを記憶し、その後に検出された番組のコマーシャルに応じて、重複する番組データを光ディスク、記憶領域又は予備領域から削除する構成である。これにより使用者は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクの容量を有効活用することができ、且つ、区切れのよいコマーシャルで分割された番組を視聴することが可能となる。
【0099】
図22及び図23は、実施の形態3に係る録画装置1が行う光ディスク装着時の録画処理の手順を示すフローチャートである。録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクの残容量を検出する(S701)。録画/再生制御部24は、光ディスクに記録されたファイルシステムに関する情報を光ディスクドライブ11にて読み出して取得することにより、光ディスクの残容量を調べることができる。検出結果に基づいて録画/再生制御部24は、装着された光ディスクの残容量が予め定められた第1所定量より少ないか否かを判定する(S702)。ステップS702にて判定の閾値として用いる第1所定量は、例えば番組を30分録画できる容量とするが、一例であってこれに限るものではない。光ディスクの残容量が第1所定量以上の場合(S702:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクに番組データの記録を行い、且つ、この光ディスクに対応付けられた記憶部の記憶領域に番組データを記憶する(S703)。その後、録画/再生制御部24は、予約情報に係る番組が終了したか否かを判定し(S704)、番組が終了していない場合には(S704:NO)、ステップS701へ処理を戻して番組の録画処理を継続する。番組が終了した場合(S704:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスク装着時の録画処理を終了する。
【0100】
ステップS702にて、光ディスクの残容量が第1所定量より少ない場合(S702:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクに番組データを記録し、且つ、この光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域及び記憶部12の予備領域に番組データの記憶を行う(S705)。次いで録画/再生制御部24は、記憶した番組データに係る番組のコマーシャル検出処理を行い、コマーシャルを検出したか否かを判定する(S706)。番組のコマーシャルを検出した場合(S706:YES)、録画/再生制御部24は、検出したコマーシャル以前の番組データを記憶部12の予備領域から削除して(S707)、ステップS705へ処理を戻し、記憶部12の記憶領域及び予備領域に対する番組データの記憶を継続する。
【0101】
ステップS706にて番組のコマーシャルを検出していない場合(S706:NO)、録画/再生制御部24は、光ディスクドライブ11に装着された光ディスクの残容量を検出し(S708)、検出した残容量が第2所定量より少ないか否かを判定する(S709)。ステップS709にて判定の閾値として用いる第2所定量は、例えば1フレーム分のデータ容量、1バイト又は1ビット等とするが、これに限るものではなく、第1所定量より少ない値であればよい。光ディスクの残容量が第2所定量以上の場合(S709:NO)、録画/再生制御部24は、ステップS705へ処理を戻し、記憶部12の記憶領域及び予備領域に対する番組データの記憶を継続する。
【0102】
ステップS709にて、光ディスクの残容量が第2所定量より少ない場合(S709:YES)、録画/再生制御部24は、最後に検出したコマーシャル以後の番組データを、光ディスク及びこの光ディスクに対応付けられた記憶部12の記憶領域から削除する(S710)。なお、光ディスクの残容量が第1所定量より少ないと判定した以降にコマーシャルが検出されていない場合には、録画/再生制御部24は番組データの削除は行わない。次いで、録画/再生制御部24は、以降の番組データを記録部12の予備領域に記憶し(S711)、予約情報に係る番組が終了したか否かを判定する(S712)。番組が終了していない場合には(S712:NO)、録画/再生制御部24は、ステップS711へ処理を戻し、記憶部12の予備領域への番組データの記憶を継続して行う。番組が終了した場合(S712:YES)、録画/再生制御部24は、光ディスク装着時の録画処理を終了する。
【0103】
図24乃至図27は、実施の形態3の録画装置1による番組の分割録画を説明するための模式図であり、光ディスク61、記憶部12の第1領域及び予備領域の状態を図24(a)から図27(g)へ時系列に示したものである。録画装置1は、予約情報に基づいて番組3の録画を開始し、予約情報にて番組3の録画に関連付けられた光ディスク61に番組3の番組データを記録すると共に、光ディスク61に対応する記憶部12の第1領域に番組3の番組データを記憶する。その後、録画装置1は、第1領域への番組データの記憶を継続して行うと共に、光ディスクドライブ11に装着された光ディスク61の残容量検出を行う。図24(a)に示すように、録画装置1は、検出した光ディスク61の残容量が第1所定量より少ないと判定した場合(図24(a)において破線で示す)には、記憶部12の予備領域へも番組3の番組データの記憶を開始する。これにより、光ディスク61の残容量が第1所定量より少ないと判定された以降の番組3の番組データは、光ディスク61、記憶部12の第1領域及び予備領域にそれぞれ記録又は記憶される。
【0104】
録画装置1は、記憶部12の予備領域に対する番組データの記憶を開始した後、番組3のコマーシャル検出を行っている。図24(b)に示すように、番組3のコマーシャルを検出した場合、録画装置1は、予備領域に記憶したコマーシャル以前の番組データを削除する。よって、予備領域は番組3の番組データが記憶されていない状態となる。
【0105】
予備領域から番組データを削除した後、図25(c)に示すように、録画装置1は、光ディスク61に対する番組3の番組データの記録と、記憶部12の第1領域及び予備領域に対する番組3の番組データの記憶とを継続して行う。このとき、番組3のコマーシャルを更に検出した場合には、図25(d)に示すように、録画装置1は、予備領域に記憶したコマーシャル以前の番組データを削除する。よって、予備領域は番組3の番組データが記憶されていない状態となる。
【0106】
予備領域から番組データを削除した後、図26(e)に示すように、録画装置1は、光ディスク61に対する番組3の番組データの記録と、記憶部12の第1領域及び予備領域に対する番組3の番組データの記憶とを継続して行う。また録画装置1は、記憶部12の予備領域に対する番組データの記憶を開始した後、光ディスク61の残容量が第2所定量より少ないか否かの判定を行っている。光ディスク61の残容量が第2所定量より少ないと判定した場合、図26(f)に示すように、この時点で最後にコマーシャルを検出した以降の番組3に係る番組データを、光ディスク61及び記憶部12の第1領域から削除する。
【0107】
光ディスク61及び記憶部12の第1領域から番組データを削除した後、録画装置1は光ディスク61に対する番組データの記録及び記憶部12の第1領域に対する番組データの記憶を行わず、記憶部12の予備領域に対する番組データの記憶を行う。よって、図27(g)に示すように、番組3の番組データは、光ディスクの残容量が第1所定量より少なく第2所定量以上である期間に検出された最後のコマーシャルにて前半部分(番組3−1)と後半部分(番組3−2)とに分割される。番組3−1の番組データは、光ディスク61に記録され、且つ、記憶部12の第1領域に記憶されている。番組3−2の番組データは記憶部12の予備領域に記憶されており、録画装置1の使用者は光ディスクドライブ11の光ディスク61を他の光ディスクに交換して予備領域に記憶された番組3−2の番組データを他の光ディスクに記録することができる。
【0108】
以上の実施の形態3に係る録画装置1は、光ディスクの残容量が第1所定量より少ない場合には、光ディスクへの番組データの記録及び対応付けられた記憶領域への番組データの記憶を継続すると共に、記憶部12の予備領域へも番組データの記憶を行う。これにより録画装置1は、1つの番組の分割位置を適宜に調整することが可能となる。そこで録画装置1は、番組のコマーシャル検出を行って、コマーシャルが検出された場合には予備領域に記憶したコマーシャル以前の番組データを削除する。これにより録画装置1は、重複して記録及び記憶した番組データのうち、番組のコマーシャルを区切りとして予備領域に記憶した番組データを削除することができる。その後も録画装置1は番組のコマーシャルを検出する都度、予備領域に記憶した番組データの削除を行い、番組データの記録及び記憶を継続して行う。光ディスクの残容量が第2所定量より少なくなった場合、録画装置1は、光ディスクに記録した番組データ及び対応付けられた記憶部12の記憶領域に記憶した番組データのうち、最後に検出されたコマーシャル以降の番組データを削除する。これにより録画装置1は、重複して記録及び記憶した番組データのうち、光ディスクに記録した番組データ及び対応する記憶領域に記憶した番組データを、番組のコマーシャルを区切りとして削除することができる。その後、録画装置1は、光ディスクへの番組データの記録及び対応する記憶領域への番組データの記憶を行わず、記憶部12の予備領域へ番組データを記憶する。よって、録画装置1は、番組をコマーシャルにて分割し、光ディスク及び対応する記憶領域と、予備領域とにそれぞれ録画することができるため、使用者は、予備領域に記憶された画像データを他の光ディスクに記録した後に番組の視聴を行う場合、番組内容の区切れのよい部分で光ディスクの交換を行うことができる。また、録画装置1は、光ディスクの残容量を最大限に活用してコマーシャルによる番組の分割を行うため、使用者は光ディスクの記録容量を無駄にすることなく番組の録画を行うことができる。
【0109】
なお、実施の形態3において録画装置1は、光ディスクの残容量が第1所定量より少なくなった後、光ディスク及び対応付けられた記憶領域と予備領域とに番組データの記録及び記憶を行い、光ディスクの残容量が第2所定量より少なくなった場合に、光ディスク及び対応付けられた記憶領域から番組データの最後のコマーシャル以降の部分を削除する構成としたが、これに限るものではない。録画装置1は、光ディスクの残容量が第1所定量より少なくなった後、光ディスクへの番組データの記録を行わず、記憶部12の記憶領域及び予備領域へ番組データの記憶を行うと共に、記憶領域に記憶した番組データのデータ量に基づいてこの番組データを光ディスクへ記録した場合の残容量を算出する構成であってもよい。この場合、録画装置1は、算出した残容量が第2所定量より少なくなった場合に、記憶部12の記憶領域から番組データの最後のコマーシャル以降の部分を削除し、記憶部12の記憶領域に記憶され且つ光ディスクに記録されていない番組データを光ディスクに記録する構成とすればよく、これにより実施の形態3に係る録画装置1と同様の処理結果を得ることができる。
【0110】
実施の形態3に係る録画装置1のその他の構成は、実施の形態2に係る録画装置1の構成と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【符号の説明】
【0111】
1 録画装置(記録装置)
4 映像表示装置
5 リモコン
10 ハイブリッドドライブ部
11 光ディスクドライブ
12 記憶部
13 ドライブ制御部
20 バックエンド部
21 デジタルチューナ
23 ストリーム処理部
24 録画/再生処理部
27 保存用メモリ
28 デコーダ
29 画像処理部
33 リモコン受信部
34 信号出力部
61〜6n 光ディスク(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置において、
記録媒体にそれぞれ対応付けられる複数の媒体用記憶領域、及び記録媒体に対応付けられない予備記憶領域を有する記憶部と、
装着された記録媒体の残容量を検出する残容量検出手段と、
該残容量検出手段が検出した残容量が所定量より少ないか否かを判定する残容量判定手段と
を備え、
前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合、前記記憶部の予備記憶領域にコンテンツデータを記憶するようにしてあること
を特徴とする記録装置。
【請求項2】
記録媒体が装着されているか否かを判定する装着判定手段と、
該装着判定手段により記録媒体が装着されていると判定された場合には、コンテンツデータを前記記録媒体に記録し、記録媒体が装着されていないと判定された場合には、コンテンツデータを前記記憶部の媒体用記憶領域に記憶する手段と、
装着された記録媒体に記録されておらず、該記録媒体に対応付けられた前記記憶部の媒体用記憶領域に記憶されたコンテンツデータの有無を判定する記録有無判定手段と、
前記装着判定手段により記録媒体が装着されていると判定され、前記記録有無判定手段により前記記録媒体に記録されていないコンテンツデータがあると判定された場合に、該コンテンツデータを前記記録媒体に記録する手段と
を更に備えること
を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
コンテンツデータは、放送される番組の内容を表すデータであり、
前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合に、放送された番組に含まれる広告映像部分を検出する広告映像検出手段を更に備え、
前記広告映像検出手段が検出した広告映像部分以降の番組に係るコンテンツデータを、前記記憶部の予備記憶領域に記憶するようにしてあること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合には、前記記憶部の媒体用記憶領域と予備記憶領域とにコンテンツデータを記憶するようにしてあること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
【請求項5】
コンテンツデータは、放送される番組の内容を表すデータであり、
前記残容量判定手段により残容量が所定量より少ないと判定された場合に、放送された番組に含まれる広告映像部分を検出する広告映像検出手段と、
該広告映像検出手段が広告映像部分を検出した場合、前記記憶部の予備記憶領域に記憶した前記広告映像部分以前の番組に係るコンテンツデータを削除する広告映像以前削除手段と
を更に備えること
を特徴とする請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記残容量検出手段が検出した残容量と、前記所定量より少ない第2所定量とを比較し、前記残容量が前記第2所定量より少ないか否かを判定する残容量判定手段と、
該残容量判定手段により残容量が第2所定量より少ないと判定された場合に、前記広告映像検出手段が検出した最新の広告映像部分以降の番組に係るコンテンツデータを前記記憶部の媒体用記憶領域から削除する広告映像以後削除手段と
を更に備えること
を特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記記憶部の媒体用記憶領域に対応付けられていない記録媒体が装着された場合に、前記記憶部の予備記憶領域に記憶されたコンテンツデータを前記記録媒体へ記録する手段を更に備えること
を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の記録装置。
【請求項8】
前記記憶部の予備領域に記憶されたコンテンツデータを、前記記憶部の一の媒体用記憶領域に記憶する手段を更に備えること
を特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1つに記載の記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−239550(P2010−239550A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−87399(P2009−87399)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】