試着画像表示装置
【課題】 利用者の所有する衣類と画像として提供される衣類とを組み合わせてコーディネートした試着画像を表示できる試着画像表示装置を提供すること。
【解決手段】 携帯電話機１は、人物、衣類及び靴などの画像を入力する画像入力部１２と、画像入力部１２から入力された画像が試着画像のどの部位に当たるかを部位情報として判別する画像判別部２３と、部位情報に従って入力された画像の画像データを試着画像データ登録部１７に登録する登録処理部２４と、試着画像データ登録部１７に登録された画像データに基づいて各部位情報の示す位置に画像を生成する画像生成部２５と、画像生成部２５によって生成された画像を合成して試着画像を生成する画像合成部２６と、試着画像を表示する表示処理部２７とを具備する。
【解決手段】 携帯電話機１は、人物、衣類及び靴などの画像を入力する画像入力部１２と、画像入力部１２から入力された画像が試着画像のどの部位に当たるかを部位情報として判別する画像判別部２３と、部位情報に従って入力された画像の画像データを試着画像データ登録部１７に登録する登録処理部２４と、試着画像データ登録部１７に登録された画像データに基づいて各部位情報の示す位置に画像を生成する画像生成部２５と、画像生成部２５によって生成された画像を合成して試着画像を生成する画像合成部２６と、試着画像を表示する表示処理部２７とを具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像として提供される衣服などを利用者が試着した様子を画面上に表示する試着画像表示装置に係り、特に、利用者が撮影した人物や衣類などと提供される衣類などとを組み合わせて表示することができる試着画像表示装置に係る。
【背景技術】
【０００２】
従来、利用者は店舗まで出向いて衣類を試着し、気に入ったものを購入していたが、近年、利用者の画像と衣類の画像とを合成したものをパソコンなどに表示させ、利用者が衣類を試着した様子をシュミレーションできる試着画像システムもある（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１の試着画像提供システムは、図１６に示すように、ブティック内にある衣服に添付されたＩＤを読み取る携帯試着装置２０１と、ＩＤに対応した衣服の画像データを記憶するデータベースサーバ２０２と、衣服の画像データと身体画像データとを合成して合成画像を生成する画像処理用サーバ２０３とを備え、利用者が、携帯試着装置２０１を使って衣服に添付されたＩＤを読み取り、自分の身体画像と合成することを要求すると、当該ＩＤの衣服の画像データがデータベースサーバ２０２から画像処理用サーバ２０３に転送され、身体画像データと当該ＩＤの衣服の画像データとを合成した画像が画像処理用サーバ２０３から携帯試着装置２０１に返信されて、利用者は、特定の衣服や靴などを試着した自分の画像を閲覧することができる。
【特許文献１】特開２００３−６６２３号公報（図１）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の試着画像システムでは、システムが提供する商品でないと試着することができないため、通常はトップスからボトムスまでをトータルで買い揃えることよりも、所有している衣服にコーディネートできる商品を購入することが多いにもかかわらず、利用者は自分が所有している衣服又は靴と、提供される商品とを組み合わせて試着した様子を検討することができないという問題があった。
【０００５】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、利用者の所有する衣類と画像として提供される衣類とを組み合わせてコーディネートした試着画像を表示できる試着画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の試着画像表示装置は、人物、衣類及び靴の画像を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された画像が試着画像のどの部位に当たるかを部位情報として判別する判別手段と、前記部位情報に従って前記入力された画像の画像データを試着画像データに登録する登録手段と、前記試着画像データに登録された画像データに基づいて各部位情報の示す位置に画像を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された画像を合成して試着画像を生成する合成手段と、前記試着画像を表示する表示手段と、を具備する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、利用者の所有する衣類と、画像として提供される衣類とを組み合わせてコーディネートした試着画像を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、本発明の試着画像表示装置として携帯電話機を例にして実施の形態１及び実施の形態２について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態１は、利用者が入力した人物やコーディネートしたい衣類などの画像が、試着画像のどの部位に当たるかを判別して、入力した画像を判別した部位情報の位置に配置した試着画像を表示する試着画像表示装置に係るものであり、実施の形態２は、利用者が入力した人物や衣類などの画像を、試着画像を構成する部位情報別に予め記憶し、記憶した画像から部位情報別にコーディネートしたい衣類などの画像を選択して部位情報の位置に配置した試着画像を表示する試着画像表示装置に係るものである。
【０００９】
試着画像表示装置としては、カメラ、及びビデオなどを外付けにして人物や衣類などの画像が取り込めるようにしたＰＤＡ（Personal Digital Assistants）、又はノート型のパーソナルコンピュータなどを用いてもよい。
【００１０】
（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。図１に示すように、携帯電話機１は、操作、及び画像などが入力される入力部２と、試着画像などをＬＣＤ(Liquid Crystal Display)に表示する表示部３と、入力部２及び表示部３などを制御して利用者が入力した画像から試着画像を合成して表示するプログラム及び入力された画像の部位情報を判別するための辞書データなどを記憶する記憶部４とを備え、各部の要素をそれぞれＣＰＵ５に接続して構成される。
【００１１】
入力部２は、テンキーなどのキー群からなる操作入力部６と、人物、衣類、及び靴などを撮影するカメラ部７、外部にあるカメラ又はビデオなどと接続して人物、衣類、及び靴などの画像を取得するための通信用接続ポート８、人物、衣類、及び靴などの画像データを記憶したメモリカードを挿入するためのメモリカードスロット９、及びアンテナ１０によって基地局及び通信ネットワークを介して衣類提供サーバと通信を行い、商品データファイルから衣類の画像などをダウンロードする無線通信部１１などからなる画像入力部１２とを備えるが、画像入力部１２は、カメラ部７、通信用接続ポート８、メモリカードスロット９、及び無線通信部１１をすべて備える必要はない。
【００１２】
記憶部４は、入力部２及び表示部３を制御する入出力制御プログラム１３、入力された画像を顔、トップス、ボトムス、及び靴などの部位情報に分け、入力された画像を部位情報の示す位置に配置した試着画像を合成して表示する画像表示プログラム１４、及び入力された画像の部位情報を判別するための部位判別用辞書データベース１５などを格納するＲＯＭ１６と、利用者が入力した衣類などの画像データを部位情報に従って登録する試着画像データ登録部１７などのデータ及び必要に応じて読み込まれたプログラムなどを一時的に記憶するＲＡＭ１８とを備える。
【００１３】
ＣＰＵ５は、ＲＯＭ１６に格納されたプログラムを必要に応じてＲＡＭ１８上に読み上げ、入力部２及び表示部３を制御して利用者が入力した衣類などの画像を合成して試着画像を表示する処理などを実行する。
【００１４】
図２は、本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの機能ブロック図である。図２に示すように、携帯電話機１の画像表示プログラム１４は、カメラ部７で撮影した画像、又は、通信用接続ポート８、メモリカードスロット９、及び無線通信部１１などの画像入力部１２より取得した画像を、背景画像との色彩情報を用いて輪郭を捉えて背景画像から切り出す画像認識部２１と、切り出した画像のサイズを表示部３の大きさに合わせて調整する画像編集部２２と、大きさを調整した画像を部位判別用辞書データベース１５に格納される各部位の画像と比較して画像の部位を判別して部位情報を出力する画像判別部２３と、部位情報に従って画像データを試着画像データ登録部１７に登録する登録処理部２４と、試着画像データ登録部１７に登録された画像データから画像を生成する画像生成部２５と、生成した画像の輪郭が合うようにサイズを調整して画像を合成する画像合成部２６と、合成した画像を表示部３に表示する表示処理部２７とを備える。
【００１５】
図３は、本発明の実施の形態１に係る部位判別用辞書データベースの構成を示す図である。図３に示すように、部位判別用辞書データベース１５には、顔画像であることを判別するための顔画像辞書データ３１、シャツやプルオーバーなどの上半身に装着する衣類すなわちトップス画像であることを判別するためのトップス画像辞書データ３２、パンツやスカートなどの下半身に装着する衣類すなわちボトムス画像であることを判別するためのボトムス画像辞書データ３３、及び靴画像であることを判別するための靴画像辞書データ３４が格納される。
【００１６】
図４は、本発明の実施の形態１に係る試着画像データ登録部の構成を示す図である。図４において、試着画像データ登録部１７は、部位情報が顔と判別された画像データを登録する顔画像データ４１、部位情報がトップスと判別された画像データを登録するトップス画像データ４２、部位情報がボトムスと判別された画像データを登録するボトムス画像データ４３、及び部位情報が靴と判別された画像データを登録する靴画像データ４４で構成される。
【００１７】
図５は、本発明の実施の形態１に係る試着画像を構成する部位情報の位置と大きさの例を示す図である。図５は、表示部３に表示された試着画像５０において、部位情報が顔と判別された顔画像データ４１によって表示される顔表示領域５１の表示位置及び大きさと、部位情報がトップスと判別されたトップス画像データ４２によって表示されるトップス表示領域５２の表示位置及び大きさと、部位情報がボトムスと判別されたボトムス画像データ４３によって表示されるボトムス表示領域５３の表示位置及び大きさと、部位情報が靴と判別された靴画像データ４４によって表示される靴表示領域５４の表示位置及び大きさの例を示すものである。
【００１８】
以上のように構成された携帯電話機１の動作について説明する。図６は、本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの動作を説明するフロー図である。図６に示すように、利用者は、カメラ部７で撮影した人物、衣類、及び靴などの画像、通信用接続ポート８に接続したカメラ又はビデオなどから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、メモリカードスロット９に挿入したメモリカードから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、又は無線通信部１１を介して衣類提供サーバと通信を行い商品データファイルからダウンロードした衣類の画像などを、顔画像、トップス画像、ボトムス画像、又は靴画像のいずれかの部位画像に分けて入力する（ＳＴ１０１）。
【００１９】
ＳＴ１０１において、入力した画像が、顔画像、トップス画像、ボトムス画像、又は靴画像のいずれかの部位画像に分けられていなければ、利用者は、操作入力部６を操作して、携帯電話機１が有する画像分割機能などを用いて画像を分割してから入力する。
【００２０】
画像表示プログラム１４の画像認識部２１は、背景画像との色彩情報を用いて入力された画像の中から対象となる画像の輪郭を捉えて入力された画像の中から対象となる画像を切り出し（ＳＴ１０２）、画像編集部２２は、切り出した画像のサイズを表示部３に表示できる大きさに合わせて縮小又は拡大する処理を実行して調整する（ＳＴ１０３）。
【００２１】
次に、画像判別部２３は、サイズの揃った画像を部位判別用辞書データベース１５に記憶される顔画像辞書データ３１、トップス画像辞書データ３２、ボトムス画像辞書データ３３、及び靴画像辞書データ３４と比較して入力された画像の部位判別処理を行い（ＳＴ１０４）、表示部３に画像とＳＴ１０４で判別した部位情報を表示して（ＳＴ１０５）、利用者の登録を待つ。ここで、利用者は、操作入力部６を使って表示部３に表示された部位情報を別の部位情報に変更することもできる。
【００２２】
表示部３に表示された部位情報が不明ではなく、利用者が、操作入力部６から画像の登録を入力すると（ＳＴ１０６；ＹＥＳ）、登録処理部２４は、表示された部位情報に従って表示された画像の画像データを図４に示す試着画像データ登録部１７の顔画像データ４１、トップス画像データ４２、ボトムス画像データ４３、又は靴画像データ４４のいずれかに登録する（ＳＴ１０７）。
【００２３】
ＳＴ１０５で表示部３に表示された部位情報が不明であるか、又は利用者が登録を入力しないときは（ＳＴ１０６；ＮＯ）、画像表示プログラム１４は、入力された画像を登録することなく終了する。
【００２４】
ＳＴ１０７で、画像データが部位情報に示される試着画像データ登録部１７に登録されると、画像生成部２５は、そこまでに試着画像データ登録部１７に登録された各部位情報に対応する画像データに基づいて図５に示す試着画像５０の画像表示領域に画像を生成する。即ち、顔画像データ４１に画像データが登録されていれば、顔表示領域５１の位置にそのサイズに合わせた顔画像を生成し、まだ、顔画像データ４１に画像データが登録されていなければ、顔画像の生成を行わない。
【００２５】
同様に、トップス画像データ４２に画像データが登録されていれば、トップス表示領域５２の位置にそのサイズに合わせたトップス画像を生成し、まだ、トップス画像データ４２に画像データが登録されていないときは、トップス画像の生成を行わない。
【００２６】
ボトムス画像データ４３に画像データが登録されていれば、ボトムス表示領域５３の位置にそのサイズに合わせたボトムス画像を生成し、まだ、ボトムス画像データ４３に画像データが登録されていないときは、ボトムス画像の生成を行わない。
【００２７】
靴画像データ４４に画像データが登録されていれば、靴表示領域５４の位置にそのサイズに合わせた靴画像を生成し、まだ、靴画像データ４４に画像データが登録されていないときは、靴画像の生成を行わない。
【００２８】
画像生成部２５において、画像データから画像を生成するとき、試着画像データ登録部１７の顔画像データ４１、トップス画像データ４２、ボトムス画像データ４３、及び靴画像データ４４に登録される色彩情報をそれぞれ独立に変更して、試着画像５０の顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４に表示される衣類及び靴の色合いを入力した画像のものと変更して表示してもよい。
【００２９】
顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４の処理が終わると、画像合成部２６は、顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４の各画像の輪郭が合うようにサイズを調整して画像を合成する（ＳＴ１０８）。
【００３０】
最後に、表示処理部２７が、生成された試着画像５０を表示部３に表示して（ＳＴ１０９）、画像表示プログラム１４の処理が終了する。ここで、試着画像データ登録部１７に画像データが登録されていない部位情報の画像は生成されないので、試着画像５０の当該部位情報の位置は空白が表示される。
【００３１】
ＳＴ１０１からＳＴ１０９までの処理を１回実行すると、入力された１つの画像が図５に示す試着画像５０の１つの画像表示領域に表示される。利用者は、ＳＴ１０１からＳＴ１０９までの動作を複数回実行して、試着画像５０を構成するすべての部位情報の画像を入力して試着画像５０を生成する。
【００３２】
図７は、本発明の実施の形態１に係る試着画像の例を示す図である。例えば、図７に示すように、利用者は、カメラ部７から入力した自分の顔７１を顔表示領域５１に表示し、無線通信部１１を介して衣類提供サーバの商品データファイルからダウンロードした購入を検討中のセーター７２をトップス表示領域５２に表示し、カメラ部７から入力した自分のズボン７３をボトムス表示領域５３に表示し、カメラ部７から入力した自分の靴７４を靴表示領域５４に表示して、自分が入力した衣類及び靴によって自由にコーディネートした試着画像７０を表示する。
【００３３】
尚、ＳＴ１０８の処理で、顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４とデフォルト画像を合成して試着画像を生成するようにしても良い。図８は、本発明の実施の形態１に係るデフォルト画像の例を示す図である。図８は、デフォルト画像８１として人の漫画を用いた例である。デフォルト画像８１上に顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４を合成すれば、画像データが登録されない画像表示領域には空白ではなくてデフォルト画像８１が表示される。また、画像表示領域の間や画像表示領域外の部分、例えば、図７の首、手、及び足などにも、デフォルト画像８１が表示される。
【００３４】
ＳＴ１０４の画像の部位判別処理について詳細に説明する。図９は、本発明の実施の形態１に係る画像判別処理を説明するフロー図である。図９に示すように、背景から切り取った画像を図３に示す部位判別用辞書データベース１５の顔画像辞書データ３１と比較し、顔画像との類似度を算定する（ＳＴ２０１）。顔画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２０２；ＹＥＳ）、画像の部位情報を顔として画像の部位判別処理を終了する（ＳＴ２０３）。
【００３５】
ＳＴ２０２で画像と顔画像データとの類似度が閾値未満であって、顔画像とは認識できないとき（ＳＴ２０２；ＮＯ）、画像をトップス画像辞書データ３２と比較し、トップス画像との類似度を算定する（ＳＴ２０４）。トップス画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２０５；ＹＥＳ）、画像の部位情報をトップスとして画像の部位判別処理を終了する（ＳＴ２０６）。
【００３６】
ＳＴ２０５で画像とトップス画像データとの類似度が閾値未満であって、トップス画像とは認識できないとき（ＳＴ２０５；ＮＯ）、画像をボトムス画像辞書データ３３と比較し、ボトムス画像との類似度を算定する（ＳＴ２０７）。ボトムス画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２０８；ＹＥＳ）、画像の部位情報をボトムスとして画像の判別処理を終了する（ＳＴ２０９）。
【００３７】
ＳＴ２０８で画像とボトムス画像データとの類似度が閾値未満であって、ボトムス画像とは認識できないとき（ＳＴ２０８；ＮＯ）、画像を靴画像辞書データ３４と比較し、靴画像との類似度を算定する（ＳＴ２１０）。靴画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２１１；ＹＥＳ）、画像の部位情報を靴として画像の判別処理を終了する（ＳＴ２１２）。
【００３８】
ＳＴ２１１で画像と靴画像との類似度が閾値未満であって、靴画像とは認識できないとき（ＳＴ２１１；ＮＯ）、画像の部位情報を不明として画像の判別処理を終了する（ＳＴ２１３）。
【００３９】
以上、詳細に説明したように、実施の形態１によれば、利用者は、カメラ部７で撮影した人物、衣類、及び靴などの画像、通信用接続ポート８に接続したカメラ又はビデオなどから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、メモリカードスロット９に挿入したメモリカードから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、又は無線通信部１１を介して衣類提供サーバと通信を行い、商品データファイルからダウンロードした衣類の画像を入力し、入力した画像の画像データを判別した部位情報に従って試着画像データ登録部１７に登録し試着画像データ登録部１７に登録された各部位情報に対応する画像データに基づいて試着画像５０の画像表示領域に画像を生成して試着画像５０を合成するので、自分が入力した人物、衣類及び靴によってその場で簡単に試着画像５０を表示してコーディネートを楽しむことができる。
【００４０】
ＳＴ１０８の試着画像合成時、デフォルト画像８１を用いて画像合成を行えば、登録されない画像表示領域、及び画像表示領域の間や画像表示領域外の部分にはデフォルト画像８１が表示されるので、デフォルト画像８１を着せ替え人形のようにして着せ替えゲームを楽しむこともできる。尚、デフォルト画像８１を自分の全身の写真とすれば、よりリアルな試着画像５０を得ることができる。
【００４１】
尚、試着画像を構成する部位情報は、顔、トップス、ボトムス、及び靴を示す部位情報に限定されない。顔を、首を含む頭部、トップスを、衣類を装着した上半身、ボトムスを、衣類を装着した下半身、及び靴として、衣類を装着した状態の身体を組み合わせてコーディネートしても良い。その場合、部位判別用辞書データベース１５には、顔を含む頭部を判定する頭部画像辞書データ、衣類を装着した上半身を判定する上半身画像辞書データ、衣類を装着した下半身を判定する下半身画像辞書データ、及び靴画像辞書データを記憶する。
【００４２】
また、試着画像を構成する部位情報を更に細かく、例えば、顔を、首、ネックレス、めがね、かつら、及び帽子、トップスを、トップス、ネクタイ、腕、手、手袋、及びハンドバック、ボトムスを、ボトムス、ベルト、及び足などに分けて各部位情報を組み合わせてコーディネートしても良い。
【００４３】
尚、図５に示す試着画像５０は、試着画像５０を構成する画像表示領域が重なり合っていないが、画像表示領域に表示する画像が重なり合うとき、どちらを上にして画像を合成するかを決めておけば、画像表示領域が重なり合うように構成してもよい。
【００４４】
（実施の形態２）
図１０は、本発明の実施の形態２に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。である。図１０において図１に示す実施の形態１に係る携帯電話機の構成図と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。図１０に示すように、実施の形態２の携帯電話機１０１は、記憶部４のＲＯＭ１６に記憶される実施の形態１の画像表示プログラム１４を画像記憶プログラム１０２と画像選択表示プログラム１０３の２つに分け、ＲＡＭ１８に新たに部位別画像データ記憶部１０４を設けたことが異なる。
【００４５】
図１１は、本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの機能ブロック図である。図１１において図２に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４と同じ機能ブロックについては同一の符号を付して説明を省略する。画像記憶プログラム１０２は判別された部位情報に従って画像データを部位別画像データ記憶部１０４に記憶する記憶処理部１１１を備えることが画像表示プログラム１４と異なる。
【００４６】
図１２は、本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの機能ブロック図である。図１２において図２に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４と同じ機能ブロックについては同一の符号を付して説明を省略する。画像選択表示プログラム１０３は部位別画像データ記憶部１０４に記憶された画像から利用者が選択した衣類などの画像の画像データを試着画像データ登録部１７に登録する選択処理部１１２を備えることが画像表示プログラム１４と異なる。
【００４７】
図１３は、本発明の実施の形態２に係る部位別画像データ記憶部の構成を示す図である。図１３において、部位別画像データ記憶部１０４は、部位情報が顔画像と判定された画像データを記憶する顔画像データ記憶部１２１、部位情報がトップスと判定された画像データを記憶するトップス画像データ記憶部１２２、部位情報がボトムスと判定された画像データを記憶するボトムス画像データ記憶部１２３、及び部位情報が靴と判別された画像データを記憶する靴画像データ記憶部１２４で構成される。
【００４８】
図１４は、本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの動作を説明するフロー図である。図１４において、図６に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４の動作を説明するフロー図と同じ処理ステップについては同一の符号を付して説明を省略する。
【００４９】
ＳＴ１０６において、表示部３に表示された部位情報が不明ではなく、利用者が、操作入力部６から画像の登録を入力すると（ＳＴ１０６；ＹＥＳ）、画像記憶プログラム１０２の記憶処理部１１１は、表示された部位情報に従って表示された画像の画像データを部位別画像データ記憶部１０４の顔画像データ記憶部１２１、トップス画像データ記憶部１２２、ボトムス画像データ記憶部１２３、又は靴画像データ記憶部１２４のいずれかに記憶する（ＳＴ３０１）。
【００５０】
実施の形態２では、画像記憶処理と画像表示処理を分けて実行する。利用者は、画像記憶プログラム１０２を複数回実行して部位別画像データ記憶部１０４の顔画像データ記憶部１２１、トップス画像データ記憶部１２２、ボトムス画像データ記憶部１２３、又は靴画像データ記憶部１２４にそれぞれ色々な画像データを複数記憶させる。
【００５１】
図１５は、本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの動作を説明するフロー図である。図１５において、図６に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４の動作を説明するフロー図と同じ処理ステップについては同一の符号を付して説明を省略する。
【００５２】
図１５に示すように、利用者が操作入力部６から画像選択表示プログラム１０３を起動すると、画像選択表示プログラム１０３の選択処理部１１２は、部位別画像データ記憶部１０４の顔画像データ記憶部１２１に記憶される顔画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４０１）。利用者は、操作入力部６によって順に顔画像を読み出し（ＳＴ４０２；ＮＯ）、試着させたい自分の顔などの顔画像を選択する。
【００５３】
利用者が試着したい顔画像を選択すると（ＳＴ４０２；ＹＥＳ）、選択された顔画像データを図４に示す試着画像データ登録部１７の顔画像データ４１に登録し（ＳＴ４０３）、次に、部位別画像データ記憶部１０４のトップス画像データ記憶部１２２に記憶されるトップス画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４０４）。利用者は、操作入力部６によって順にトップス画像を読み出し（ＳＴ４０５；ＮＯ）、コーディネートしたい例えば自分の所有しているブラウスなどのトップス画像を選択する。
【００５４】
利用者がコーディネートしたいトップス画像を選択すると（ＳＴ４０５；ＹＥＳ）、選択されたトップス画像データを試着画像データ登録部１７のトップス画像データ４２に登録し（ＳＴ４０６）、次に、部位別画像データ記憶部１０４のボトムス画像データ記憶部１２３に記憶されるボトムス画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４０７）。利用者は、操作入力部６によって順にボトムス画像を読み出し（ＳＴ４０８；ＮＯ）、コーディネートしたい例えば衣類提供サーバの商品データファイルからダウンロードしたスラックスなどのボトムス画像を選択する。
【００５５】
利用者がコーディネートしたいボトムス画像を選択すると（ＳＴ４０８；ＹＥＳ）、選択されたボトムス画像データを試着画像データ登録部１７のボトムス画像データ４３に登録し（ＳＴ４０９）、次に、部位別画像データ記憶部１０４の靴画像データ記憶部１２４に記憶される靴画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４１０）。利用者は、操作入力部６によって順に靴画像を読み出し（ＳＴ４１１；ＮＯ）、試着したい自分の所有する靴などの靴画像を選択する。
【００５６】
利用者が試着したい靴画像を選択すると（ＳＴ４１１；ＹＥＳ）、選択された靴画像データを試着画像データ登録部１７の靴画像データ４４に登録する（ＳＴ４１２）。選択処理部１１２が終了すると、続いて実施の形態１と同じＳＴ１０８の処理を実行する。
【００５７】
以上、詳細に説明したように、実施の形態２によれば、複数の画像データを予め部位別画像データ記憶部１０４に記憶し、利用者が、部位別画像データ記憶部１０４の各部位情報からコーディネートしたい衣類の画像などを選択して試着画像５０を表示するので、いつでも、色々な衣類などの試着画像５０を表示してコーディネートを楽しむことができる。
【産業上の利用可能性】
【００５８】
本発明にかかる試着画像表示装置は、利用者の所有する衣類と画像として提供される衣類とを組み合わせてコーディネートした試着画像を表示できるという効果を有するが、組み合わせて表示するものは、衣類及び靴などの装飾品に限定されない。特に、利用者の所有するものと画像として提供される他のものを組み合わせた様子をシュミレーションして表示する表示装置に有用であり、例えば、新しい家具を設置した部屋の様子、部屋のディスプレイの変更、家の塗り替え、家の増改築、店の改装、庭の改造、及び車の塗り替えなどをシュミレーションして表示する表示装置に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【００５９】
【図１】本発明の実施の形態１に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図
【図２】本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの機能ブロック図
【図３】本発明の実施の形態１に係る部位判別用辞書データベースの構成を示す図
【図４】本発明の実施の形態１に係る試着画像データ登録部の構成を示す図
【図５】本発明の実施の形態１に係る試着画像を構成する部位情報の位置と大きさの例を示す図
【図６】本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの動作を説明するフロー図
【図７】本発明の実施の形態１に係る試着画像の例を示す図
【図８】本発明の実施の形態１に係るデフォルト画像の例を示す図
【図９】本発明の実施の形態１に係る画像判別処理を説明するフロー図
【図１０】本発明の実施の形態２に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図
【図１１】本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの機能ブロック図
【図１２】本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの機能ブロック図
【図１３】本発明の実施の形態２に係る部位別画像データ記憶部の構成を示す図
【図１４】本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの動作を説明するフロー図
【図１５】本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの動作を説明するフロー図
【図１６】従来の試着画像提供システムの動作を説明するフロー図
【符号の説明】
【００６０】
１、１０１ 携帯電話機
２ 入力部
３ 表示部
４ 記憶部
５ ＣＰＵ
６ 操作入力部
７ カメラ部
８ 通信用接続ポート
９ メモリカードスロット
１０ アンテナ
１１ 無線通信部
１２ 画像入力部
１３ 入出力制御プログラム
１４ 画像表示プログラム
１５ 部位判別用辞書データベース
１６ ＲＯＭ
１７ 試着画像データ登録部
１８ ＲＡＭ
２１ 画像認識部
２２ 画像編集部
２３ 画像判別部
２４ 登録処理部
２５ 画像生成部
２６ 画像合成部
２７ 表示処理部
３１ 顔画像辞書データ
３２ トップス画像辞書データ
３３ ボトムス画像辞書データ
３４ 靴画像辞書データ
４１ 顔画像データ
４２ トップス画像データ
４３ ボトムス画像データ
４４ 靴画像データ
５０ 試着画像
５１ 顔表示領域
５２ トップス表示領域
５３ ボトムス表示領域
５４ 靴表示領域
８１ デフォルト画像
１０２ 画像記憶プログラム
１０３ 画像選択表示プログラム
１０４ 部位別画像データ記憶部
１１１ 記憶処理部
１１２ 選択処理部
１２１ 顔画像データ記憶部
１２２ トップス画像データ記憶部
１２３ ボトムス画像データ記憶部
１２４ 靴画像データ記憶部
２０１ 携帯試着装置
２０２ データベースサーバ
２０３ 画像処理用サーバ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像として提供される衣服などを利用者が試着した様子を画面上に表示する試着画像表示装置に係り、特に、利用者が撮影した人物や衣類などと提供される衣類などとを組み合わせて表示することができる試着画像表示装置に係る。
【背景技術】
【０００２】
従来、利用者は店舗まで出向いて衣類を試着し、気に入ったものを購入していたが、近年、利用者の画像と衣類の画像とを合成したものをパソコンなどに表示させ、利用者が衣類を試着した様子をシュミレーションできる試着画像システムもある（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
特許文献１の試着画像提供システムは、図１６に示すように、ブティック内にある衣服に添付されたＩＤを読み取る携帯試着装置２０１と、ＩＤに対応した衣服の画像データを記憶するデータベースサーバ２０２と、衣服の画像データと身体画像データとを合成して合成画像を生成する画像処理用サーバ２０３とを備え、利用者が、携帯試着装置２０１を使って衣服に添付されたＩＤを読み取り、自分の身体画像と合成することを要求すると、当該ＩＤの衣服の画像データがデータベースサーバ２０２から画像処理用サーバ２０３に転送され、身体画像データと当該ＩＤの衣服の画像データとを合成した画像が画像処理用サーバ２０３から携帯試着装置２０１に返信されて、利用者は、特定の衣服や靴などを試着した自分の画像を閲覧することができる。
【特許文献１】特開２００３−６６２３号公報（図１）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の試着画像システムでは、システムが提供する商品でないと試着することができないため、通常はトップスからボトムスまでをトータルで買い揃えることよりも、所有している衣服にコーディネートできる商品を購入することが多いにもかかわらず、利用者は自分が所有している衣服又は靴と、提供される商品とを組み合わせて試着した様子を検討することができないという問題があった。
【０００５】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、利用者の所有する衣類と画像として提供される衣類とを組み合わせてコーディネートした試着画像を表示できる試着画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の試着画像表示装置は、人物、衣類及び靴の画像を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された画像が試着画像のどの部位に当たるかを部位情報として判別する判別手段と、前記部位情報に従って前記入力された画像の画像データを試着画像データに登録する登録手段と、前記試着画像データに登録された画像データに基づいて各部位情報の示す位置に画像を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された画像を合成して試着画像を生成する合成手段と、前記試着画像を表示する表示手段と、を具備する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、利用者の所有する衣類と、画像として提供される衣類とを組み合わせてコーディネートした試着画像を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、本発明の試着画像表示装置として携帯電話機を例にして実施の形態１及び実施の形態２について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態１は、利用者が入力した人物やコーディネートしたい衣類などの画像が、試着画像のどの部位に当たるかを判別して、入力した画像を判別した部位情報の位置に配置した試着画像を表示する試着画像表示装置に係るものであり、実施の形態２は、利用者が入力した人物や衣類などの画像を、試着画像を構成する部位情報別に予め記憶し、記憶した画像から部位情報別にコーディネートしたい衣類などの画像を選択して部位情報の位置に配置した試着画像を表示する試着画像表示装置に係るものである。
【０００９】
試着画像表示装置としては、カメラ、及びビデオなどを外付けにして人物や衣類などの画像が取り込めるようにしたＰＤＡ（Personal Digital Assistants）、又はノート型のパーソナルコンピュータなどを用いてもよい。
【００１０】
（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。図１に示すように、携帯電話機１は、操作、及び画像などが入力される入力部２と、試着画像などをＬＣＤ(Liquid Crystal Display)に表示する表示部３と、入力部２及び表示部３などを制御して利用者が入力した画像から試着画像を合成して表示するプログラム及び入力された画像の部位情報を判別するための辞書データなどを記憶する記憶部４とを備え、各部の要素をそれぞれＣＰＵ５に接続して構成される。
【００１１】
入力部２は、テンキーなどのキー群からなる操作入力部６と、人物、衣類、及び靴などを撮影するカメラ部７、外部にあるカメラ又はビデオなどと接続して人物、衣類、及び靴などの画像を取得するための通信用接続ポート８、人物、衣類、及び靴などの画像データを記憶したメモリカードを挿入するためのメモリカードスロット９、及びアンテナ１０によって基地局及び通信ネットワークを介して衣類提供サーバと通信を行い、商品データファイルから衣類の画像などをダウンロードする無線通信部１１などからなる画像入力部１２とを備えるが、画像入力部１２は、カメラ部７、通信用接続ポート８、メモリカードスロット９、及び無線通信部１１をすべて備える必要はない。
【００１２】
記憶部４は、入力部２及び表示部３を制御する入出力制御プログラム１３、入力された画像を顔、トップス、ボトムス、及び靴などの部位情報に分け、入力された画像を部位情報の示す位置に配置した試着画像を合成して表示する画像表示プログラム１４、及び入力された画像の部位情報を判別するための部位判別用辞書データベース１５などを格納するＲＯＭ１６と、利用者が入力した衣類などの画像データを部位情報に従って登録する試着画像データ登録部１７などのデータ及び必要に応じて読み込まれたプログラムなどを一時的に記憶するＲＡＭ１８とを備える。
【００１３】
ＣＰＵ５は、ＲＯＭ１６に格納されたプログラムを必要に応じてＲＡＭ１８上に読み上げ、入力部２及び表示部３を制御して利用者が入力した衣類などの画像を合成して試着画像を表示する処理などを実行する。
【００１４】
図２は、本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの機能ブロック図である。図２に示すように、携帯電話機１の画像表示プログラム１４は、カメラ部７で撮影した画像、又は、通信用接続ポート８、メモリカードスロット９、及び無線通信部１１などの画像入力部１２より取得した画像を、背景画像との色彩情報を用いて輪郭を捉えて背景画像から切り出す画像認識部２１と、切り出した画像のサイズを表示部３の大きさに合わせて調整する画像編集部２２と、大きさを調整した画像を部位判別用辞書データベース１５に格納される各部位の画像と比較して画像の部位を判別して部位情報を出力する画像判別部２３と、部位情報に従って画像データを試着画像データ登録部１７に登録する登録処理部２４と、試着画像データ登録部１７に登録された画像データから画像を生成する画像生成部２５と、生成した画像の輪郭が合うようにサイズを調整して画像を合成する画像合成部２６と、合成した画像を表示部３に表示する表示処理部２７とを備える。
【００１５】
図３は、本発明の実施の形態１に係る部位判別用辞書データベースの構成を示す図である。図３に示すように、部位判別用辞書データベース１５には、顔画像であることを判別するための顔画像辞書データ３１、シャツやプルオーバーなどの上半身に装着する衣類すなわちトップス画像であることを判別するためのトップス画像辞書データ３２、パンツやスカートなどの下半身に装着する衣類すなわちボトムス画像であることを判別するためのボトムス画像辞書データ３３、及び靴画像であることを判別するための靴画像辞書データ３４が格納される。
【００１６】
図４は、本発明の実施の形態１に係る試着画像データ登録部の構成を示す図である。図４において、試着画像データ登録部１７は、部位情報が顔と判別された画像データを登録する顔画像データ４１、部位情報がトップスと判別された画像データを登録するトップス画像データ４２、部位情報がボトムスと判別された画像データを登録するボトムス画像データ４３、及び部位情報が靴と判別された画像データを登録する靴画像データ４４で構成される。
【００１７】
図５は、本発明の実施の形態１に係る試着画像を構成する部位情報の位置と大きさの例を示す図である。図５は、表示部３に表示された試着画像５０において、部位情報が顔と判別された顔画像データ４１によって表示される顔表示領域５１の表示位置及び大きさと、部位情報がトップスと判別されたトップス画像データ４２によって表示されるトップス表示領域５２の表示位置及び大きさと、部位情報がボトムスと判別されたボトムス画像データ４３によって表示されるボトムス表示領域５３の表示位置及び大きさと、部位情報が靴と判別された靴画像データ４４によって表示される靴表示領域５４の表示位置及び大きさの例を示すものである。
【００１８】
以上のように構成された携帯電話機１の動作について説明する。図６は、本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの動作を説明するフロー図である。図６に示すように、利用者は、カメラ部７で撮影した人物、衣類、及び靴などの画像、通信用接続ポート８に接続したカメラ又はビデオなどから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、メモリカードスロット９に挿入したメモリカードから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、又は無線通信部１１を介して衣類提供サーバと通信を行い商品データファイルからダウンロードした衣類の画像などを、顔画像、トップス画像、ボトムス画像、又は靴画像のいずれかの部位画像に分けて入力する（ＳＴ１０１）。
【００１９】
ＳＴ１０１において、入力した画像が、顔画像、トップス画像、ボトムス画像、又は靴画像のいずれかの部位画像に分けられていなければ、利用者は、操作入力部６を操作して、携帯電話機１が有する画像分割機能などを用いて画像を分割してから入力する。
【００２０】
画像表示プログラム１４の画像認識部２１は、背景画像との色彩情報を用いて入力された画像の中から対象となる画像の輪郭を捉えて入力された画像の中から対象となる画像を切り出し（ＳＴ１０２）、画像編集部２２は、切り出した画像のサイズを表示部３に表示できる大きさに合わせて縮小又は拡大する処理を実行して調整する（ＳＴ１０３）。
【００２１】
次に、画像判別部２３は、サイズの揃った画像を部位判別用辞書データベース１５に記憶される顔画像辞書データ３１、トップス画像辞書データ３２、ボトムス画像辞書データ３３、及び靴画像辞書データ３４と比較して入力された画像の部位判別処理を行い（ＳＴ１０４）、表示部３に画像とＳＴ１０４で判別した部位情報を表示して（ＳＴ１０５）、利用者の登録を待つ。ここで、利用者は、操作入力部６を使って表示部３に表示された部位情報を別の部位情報に変更することもできる。
【００２２】
表示部３に表示された部位情報が不明ではなく、利用者が、操作入力部６から画像の登録を入力すると（ＳＴ１０６；ＹＥＳ）、登録処理部２４は、表示された部位情報に従って表示された画像の画像データを図４に示す試着画像データ登録部１７の顔画像データ４１、トップス画像データ４２、ボトムス画像データ４３、又は靴画像データ４４のいずれかに登録する（ＳＴ１０７）。
【００２３】
ＳＴ１０５で表示部３に表示された部位情報が不明であるか、又は利用者が登録を入力しないときは（ＳＴ１０６；ＮＯ）、画像表示プログラム１４は、入力された画像を登録することなく終了する。
【００２４】
ＳＴ１０７で、画像データが部位情報に示される試着画像データ登録部１７に登録されると、画像生成部２５は、そこまでに試着画像データ登録部１７に登録された各部位情報に対応する画像データに基づいて図５に示す試着画像５０の画像表示領域に画像を生成する。即ち、顔画像データ４１に画像データが登録されていれば、顔表示領域５１の位置にそのサイズに合わせた顔画像を生成し、まだ、顔画像データ４１に画像データが登録されていなければ、顔画像の生成を行わない。
【００２５】
同様に、トップス画像データ４２に画像データが登録されていれば、トップス表示領域５２の位置にそのサイズに合わせたトップス画像を生成し、まだ、トップス画像データ４２に画像データが登録されていないときは、トップス画像の生成を行わない。
【００２６】
ボトムス画像データ４３に画像データが登録されていれば、ボトムス表示領域５３の位置にそのサイズに合わせたボトムス画像を生成し、まだ、ボトムス画像データ４３に画像データが登録されていないときは、ボトムス画像の生成を行わない。
【００２７】
靴画像データ４４に画像データが登録されていれば、靴表示領域５４の位置にそのサイズに合わせた靴画像を生成し、まだ、靴画像データ４４に画像データが登録されていないときは、靴画像の生成を行わない。
【００２８】
画像生成部２５において、画像データから画像を生成するとき、試着画像データ登録部１７の顔画像データ４１、トップス画像データ４２、ボトムス画像データ４３、及び靴画像データ４４に登録される色彩情報をそれぞれ独立に変更して、試着画像５０の顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４に表示される衣類及び靴の色合いを入力した画像のものと変更して表示してもよい。
【００２９】
顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４の処理が終わると、画像合成部２６は、顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４の各画像の輪郭が合うようにサイズを調整して画像を合成する（ＳＴ１０８）。
【００３０】
最後に、表示処理部２７が、生成された試着画像５０を表示部３に表示して（ＳＴ１０９）、画像表示プログラム１４の処理が終了する。ここで、試着画像データ登録部１７に画像データが登録されていない部位情報の画像は生成されないので、試着画像５０の当該部位情報の位置は空白が表示される。
【００３１】
ＳＴ１０１からＳＴ１０９までの処理を１回実行すると、入力された１つの画像が図５に示す試着画像５０の１つの画像表示領域に表示される。利用者は、ＳＴ１０１からＳＴ１０９までの動作を複数回実行して、試着画像５０を構成するすべての部位情報の画像を入力して試着画像５０を生成する。
【００３２】
図７は、本発明の実施の形態１に係る試着画像の例を示す図である。例えば、図７に示すように、利用者は、カメラ部７から入力した自分の顔７１を顔表示領域５１に表示し、無線通信部１１を介して衣類提供サーバの商品データファイルからダウンロードした購入を検討中のセーター７２をトップス表示領域５２に表示し、カメラ部７から入力した自分のズボン７３をボトムス表示領域５３に表示し、カメラ部７から入力した自分の靴７４を靴表示領域５４に表示して、自分が入力した衣類及び靴によって自由にコーディネートした試着画像７０を表示する。
【００３３】
尚、ＳＴ１０８の処理で、顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４とデフォルト画像を合成して試着画像を生成するようにしても良い。図８は、本発明の実施の形態１に係るデフォルト画像の例を示す図である。図８は、デフォルト画像８１として人の漫画を用いた例である。デフォルト画像８１上に顔表示領域５１、トップス表示領域５２、ボトムス表示領域５３、及び靴表示領域５４を合成すれば、画像データが登録されない画像表示領域には空白ではなくてデフォルト画像８１が表示される。また、画像表示領域の間や画像表示領域外の部分、例えば、図７の首、手、及び足などにも、デフォルト画像８１が表示される。
【００３４】
ＳＴ１０４の画像の部位判別処理について詳細に説明する。図９は、本発明の実施の形態１に係る画像判別処理を説明するフロー図である。図９に示すように、背景から切り取った画像を図３に示す部位判別用辞書データベース１５の顔画像辞書データ３１と比較し、顔画像との類似度を算定する（ＳＴ２０１）。顔画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２０２；ＹＥＳ）、画像の部位情報を顔として画像の部位判別処理を終了する（ＳＴ２０３）。
【００３５】
ＳＴ２０２で画像と顔画像データとの類似度が閾値未満であって、顔画像とは認識できないとき（ＳＴ２０２；ＮＯ）、画像をトップス画像辞書データ３２と比較し、トップス画像との類似度を算定する（ＳＴ２０４）。トップス画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２０５；ＹＥＳ）、画像の部位情報をトップスとして画像の部位判別処理を終了する（ＳＴ２０６）。
【００３６】
ＳＴ２０５で画像とトップス画像データとの類似度が閾値未満であって、トップス画像とは認識できないとき（ＳＴ２０５；ＮＯ）、画像をボトムス画像辞書データ３３と比較し、ボトムス画像との類似度を算定する（ＳＴ２０７）。ボトムス画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２０８；ＹＥＳ）、画像の部位情報をボトムスとして画像の判別処理を終了する（ＳＴ２０９）。
【００３７】
ＳＴ２０８で画像とボトムス画像データとの類似度が閾値未満であって、ボトムス画像とは認識できないとき（ＳＴ２０８；ＮＯ）、画像を靴画像辞書データ３４と比較し、靴画像との類似度を算定する（ＳＴ２１０）。靴画像との類似度が閾値以上であるとき（ＳＴ２１１；ＹＥＳ）、画像の部位情報を靴として画像の判別処理を終了する（ＳＴ２１２）。
【００３８】
ＳＴ２１１で画像と靴画像との類似度が閾値未満であって、靴画像とは認識できないとき（ＳＴ２１１；ＮＯ）、画像の部位情報を不明として画像の判別処理を終了する（ＳＴ２１３）。
【００３９】
以上、詳細に説明したように、実施の形態１によれば、利用者は、カメラ部７で撮影した人物、衣類、及び靴などの画像、通信用接続ポート８に接続したカメラ又はビデオなどから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、メモリカードスロット９に挿入したメモリカードから取得した人物、衣類、及び靴などの画像、又は無線通信部１１を介して衣類提供サーバと通信を行い、商品データファイルからダウンロードした衣類の画像を入力し、入力した画像の画像データを判別した部位情報に従って試着画像データ登録部１７に登録し試着画像データ登録部１７に登録された各部位情報に対応する画像データに基づいて試着画像５０の画像表示領域に画像を生成して試着画像５０を合成するので、自分が入力した人物、衣類及び靴によってその場で簡単に試着画像５０を表示してコーディネートを楽しむことができる。
【００４０】
ＳＴ１０８の試着画像合成時、デフォルト画像８１を用いて画像合成を行えば、登録されない画像表示領域、及び画像表示領域の間や画像表示領域外の部分にはデフォルト画像８１が表示されるので、デフォルト画像８１を着せ替え人形のようにして着せ替えゲームを楽しむこともできる。尚、デフォルト画像８１を自分の全身の写真とすれば、よりリアルな試着画像５０を得ることができる。
【００４１】
尚、試着画像を構成する部位情報は、顔、トップス、ボトムス、及び靴を示す部位情報に限定されない。顔を、首を含む頭部、トップスを、衣類を装着した上半身、ボトムスを、衣類を装着した下半身、及び靴として、衣類を装着した状態の身体を組み合わせてコーディネートしても良い。その場合、部位判別用辞書データベース１５には、顔を含む頭部を判定する頭部画像辞書データ、衣類を装着した上半身を判定する上半身画像辞書データ、衣類を装着した下半身を判定する下半身画像辞書データ、及び靴画像辞書データを記憶する。
【００４２】
また、試着画像を構成する部位情報を更に細かく、例えば、顔を、首、ネックレス、めがね、かつら、及び帽子、トップスを、トップス、ネクタイ、腕、手、手袋、及びハンドバック、ボトムスを、ボトムス、ベルト、及び足などに分けて各部位情報を組み合わせてコーディネートしても良い。
【００４３】
尚、図５に示す試着画像５０は、試着画像５０を構成する画像表示領域が重なり合っていないが、画像表示領域に表示する画像が重なり合うとき、どちらを上にして画像を合成するかを決めておけば、画像表示領域が重なり合うように構成してもよい。
【００４４】
（実施の形態２）
図１０は、本発明の実施の形態２に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。である。図１０において図１に示す実施の形態１に係る携帯電話機の構成図と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。図１０に示すように、実施の形態２の携帯電話機１０１は、記憶部４のＲＯＭ１６に記憶される実施の形態１の画像表示プログラム１４を画像記憶プログラム１０２と画像選択表示プログラム１０３の２つに分け、ＲＡＭ１８に新たに部位別画像データ記憶部１０４を設けたことが異なる。
【００４５】
図１１は、本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの機能ブロック図である。図１１において図２に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４と同じ機能ブロックについては同一の符号を付して説明を省略する。画像記憶プログラム１０２は判別された部位情報に従って画像データを部位別画像データ記憶部１０４に記憶する記憶処理部１１１を備えることが画像表示プログラム１４と異なる。
【００４６】
図１２は、本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの機能ブロック図である。図１２において図２に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４と同じ機能ブロックについては同一の符号を付して説明を省略する。画像選択表示プログラム１０３は部位別画像データ記憶部１０４に記憶された画像から利用者が選択した衣類などの画像の画像データを試着画像データ登録部１７に登録する選択処理部１１２を備えることが画像表示プログラム１４と異なる。
【００４７】
図１３は、本発明の実施の形態２に係る部位別画像データ記憶部の構成を示す図である。図１３において、部位別画像データ記憶部１０４は、部位情報が顔画像と判定された画像データを記憶する顔画像データ記憶部１２１、部位情報がトップスと判定された画像データを記憶するトップス画像データ記憶部１２２、部位情報がボトムスと判定された画像データを記憶するボトムス画像データ記憶部１２３、及び部位情報が靴と判別された画像データを記憶する靴画像データ記憶部１２４で構成される。
【００４８】
図１４は、本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの動作を説明するフロー図である。図１４において、図６に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４の動作を説明するフロー図と同じ処理ステップについては同一の符号を付して説明を省略する。
【００４９】
ＳＴ１０６において、表示部３に表示された部位情報が不明ではなく、利用者が、操作入力部６から画像の登録を入力すると（ＳＴ１０６；ＹＥＳ）、画像記憶プログラム１０２の記憶処理部１１１は、表示された部位情報に従って表示された画像の画像データを部位別画像データ記憶部１０４の顔画像データ記憶部１２１、トップス画像データ記憶部１２２、ボトムス画像データ記憶部１２３、又は靴画像データ記憶部１２４のいずれかに記憶する（ＳＴ３０１）。
【００５０】
実施の形態２では、画像記憶処理と画像表示処理を分けて実行する。利用者は、画像記憶プログラム１０２を複数回実行して部位別画像データ記憶部１０４の顔画像データ記憶部１２１、トップス画像データ記憶部１２２、ボトムス画像データ記憶部１２３、又は靴画像データ記憶部１２４にそれぞれ色々な画像データを複数記憶させる。
【００５１】
図１５は、本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの動作を説明するフロー図である。図１５において、図６に示す実施の形態１に係る画像表示プログラム１４の動作を説明するフロー図と同じ処理ステップについては同一の符号を付して説明を省略する。
【００５２】
図１５に示すように、利用者が操作入力部６から画像選択表示プログラム１０３を起動すると、画像選択表示プログラム１０３の選択処理部１１２は、部位別画像データ記憶部１０４の顔画像データ記憶部１２１に記憶される顔画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４０１）。利用者は、操作入力部６によって順に顔画像を読み出し（ＳＴ４０２；ＮＯ）、試着させたい自分の顔などの顔画像を選択する。
【００５３】
利用者が試着したい顔画像を選択すると（ＳＴ４０２；ＹＥＳ）、選択された顔画像データを図４に示す試着画像データ登録部１７の顔画像データ４１に登録し（ＳＴ４０３）、次に、部位別画像データ記憶部１０４のトップス画像データ記憶部１２２に記憶されるトップス画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４０４）。利用者は、操作入力部６によって順にトップス画像を読み出し（ＳＴ４０５；ＮＯ）、コーディネートしたい例えば自分の所有しているブラウスなどのトップス画像を選択する。
【００５４】
利用者がコーディネートしたいトップス画像を選択すると（ＳＴ４０５；ＹＥＳ）、選択されたトップス画像データを試着画像データ登録部１７のトップス画像データ４２に登録し（ＳＴ４０６）、次に、部位別画像データ記憶部１０４のボトムス画像データ記憶部１２３に記憶されるボトムス画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４０７）。利用者は、操作入力部６によって順にボトムス画像を読み出し（ＳＴ４０８；ＮＯ）、コーディネートしたい例えば衣類提供サーバの商品データファイルからダウンロードしたスラックスなどのボトムス画像を選択する。
【００５５】
利用者がコーディネートしたいボトムス画像を選択すると（ＳＴ４０８；ＹＥＳ）、選択されたボトムス画像データを試着画像データ登録部１７のボトムス画像データ４３に登録し（ＳＴ４０９）、次に、部位別画像データ記憶部１０４の靴画像データ記憶部１２４に記憶される靴画像を読み出して表示部３に表示する（ＳＴ４１０）。利用者は、操作入力部６によって順に靴画像を読み出し（ＳＴ４１１；ＮＯ）、試着したい自分の所有する靴などの靴画像を選択する。
【００５６】
利用者が試着したい靴画像を選択すると（ＳＴ４１１；ＹＥＳ）、選択された靴画像データを試着画像データ登録部１７の靴画像データ４４に登録する（ＳＴ４１２）。選択処理部１１２が終了すると、続いて実施の形態１と同じＳＴ１０８の処理を実行する。
【００５７】
以上、詳細に説明したように、実施の形態２によれば、複数の画像データを予め部位別画像データ記憶部１０４に記憶し、利用者が、部位別画像データ記憶部１０４の各部位情報からコーディネートしたい衣類の画像などを選択して試着画像５０を表示するので、いつでも、色々な衣類などの試着画像５０を表示してコーディネートを楽しむことができる。
【産業上の利用可能性】
【００５８】
本発明にかかる試着画像表示装置は、利用者の所有する衣類と画像として提供される衣類とを組み合わせてコーディネートした試着画像を表示できるという効果を有するが、組み合わせて表示するものは、衣類及び靴などの装飾品に限定されない。特に、利用者の所有するものと画像として提供される他のものを組み合わせた様子をシュミレーションして表示する表示装置に有用であり、例えば、新しい家具を設置した部屋の様子、部屋のディスプレイの変更、家の塗り替え、家の増改築、店の改装、庭の改造、及び車の塗り替えなどをシュミレーションして表示する表示装置に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【００５９】
【図１】本発明の実施の形態１に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図
【図２】本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの機能ブロック図
【図３】本発明の実施の形態１に係る部位判別用辞書データベースの構成を示す図
【図４】本発明の実施の形態１に係る試着画像データ登録部の構成を示す図
【図５】本発明の実施の形態１に係る試着画像を構成する部位情報の位置と大きさの例を示す図
【図６】本発明の実施の形態１に係る画像表示プログラムの動作を説明するフロー図
【図７】本発明の実施の形態１に係る試着画像の例を示す図
【図８】本発明の実施の形態１に係るデフォルト画像の例を示す図
【図９】本発明の実施の形態１に係る画像判別処理を説明するフロー図
【図１０】本発明の実施の形態２に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図
【図１１】本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの機能ブロック図
【図１２】本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの機能ブロック図
【図１３】本発明の実施の形態２に係る部位別画像データ記憶部の構成を示す図
【図１４】本発明の実施の形態２に係る画像記憶プログラムの動作を説明するフロー図
【図１５】本発明の実施の形態２に係る画像選択表示プログラムの動作を説明するフロー図
【図１６】従来の試着画像提供システムの動作を説明するフロー図
【符号の説明】
【００６０】
１、１０１ 携帯電話機
２ 入力部
３ 表示部
４ 記憶部
５ ＣＰＵ
６ 操作入力部
７ カメラ部
８ 通信用接続ポート
９ メモリカードスロット
１０ アンテナ
１１ 無線通信部
１２ 画像入力部
１３ 入出力制御プログラム
１４ 画像表示プログラム
１５ 部位判別用辞書データベース
１６ ＲＯＭ
１７ 試着画像データ登録部
１８ ＲＡＭ
２１ 画像認識部
２２ 画像編集部
２３ 画像判別部
２４ 登録処理部
２５ 画像生成部
２６ 画像合成部
２７ 表示処理部
３１ 顔画像辞書データ
３２ トップス画像辞書データ
３３ ボトムス画像辞書データ
３４ 靴画像辞書データ
４１ 顔画像データ
４２ トップス画像データ
４３ ボトムス画像データ
４４ 靴画像データ
５０ 試着画像
５１ 顔表示領域
５２ トップス表示領域
５３ ボトムス表示領域
５４ 靴表示領域
８１ デフォルト画像
１０２ 画像記憶プログラム
１０３ 画像選択表示プログラム
１０４ 部位別画像データ記憶部
１１１ 記憶処理部
１１２ 選択処理部
１２１ 顔画像データ記憶部
１２２ トップス画像データ記憶部
１２３ ボトムス画像データ記憶部
１２４ 靴画像データ記憶部
２０１ 携帯試着装置
２０２ データベースサーバ
２０３ 画像処理用サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
人物、衣類及び靴の画像を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された画像が試着画像のどの部位に当たるかを部位情報として判別する判別手段と、
前記部位情報に従って前記入力された画像の画像データを試着画像データに登録する登録手段と、
前記試着画像データに登録された画像データに基づいて各部位情報の示す位置に画像を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された画像を合成して試着画像を生成する合成手段と、
前記試着画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする試着画像表示装置。
【請求項２】
前記入力手段と、前記判別手段と、前記登録手段と、前記生成手段と、前記表示手段を連続して繰り返して実行することを特徴とする請求項１記載の試着画像表示装置。
【請求項３】
前記登録手段によって登録された各部位情報からコーディネートする画像データを選択する選択手段を加えて備え、前記入力手段と、前記判別手段と、前記登録手段とを連続して繰り返して実行した後に、前記選択手段と前記生成手段を実行することを特徴とする請求項１記載の試着画像表示装置。
【請求項４】
前記部位情報は、顔、トップス、ボトムス、及び靴を示す情報であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載の試着画像表示装置。
【請求項５】
前記判別手段は、顔画像辞書データ、上半身に装着する衣類を判定するトップス画像辞書データ、下半身に装着する衣類を判定するボトムス画像辞書データ、及び靴画像辞書データからなる部位判別用辞書データベースを備え、前記部位判別用辞書データベースの各部位情報に対応する画像辞書データとの類似度によって前記部位情報を判別することを特徴とする請求項４記載の試着画像表示装置。
【請求項６】
前記部位情報は、頭部、上半身、下半身、及び靴を示す情報であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載の試着画像表示装置。
【請求項７】
前記判別手段は、顔を含む頭部を判定する頭部画像辞書データ、衣類を装着した上半身を判定する上半身画像辞書データ、衣類を装着した下半身を判定する画像辞書データ、及び靴画像辞書データをからなる部位判別用辞書データベースを備え、前記部位判別用辞書データベースの各部位情報に対応する画像辞書データとの類似度によって前記部位情報を判別することを特徴とする請求項６記載の試着画像表示装置。
【請求項８】
前記入力手段は、撮像手段、外部機器から画像を取得するための通信用接続ポート、画像の記憶されたメモリカードを挿入するためのメモリカードスロット及び衣類提供サーバと通信を行い、商品データファイルから衣類の画像をダウンロードすることを特徴とする請求項１から請求項７のいずれかに記載の試着画像表示装置。
【請求項１】
人物、衣類及び靴の画像を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された画像が試着画像のどの部位に当たるかを部位情報として判別する判別手段と、
前記部位情報に従って前記入力された画像の画像データを試着画像データに登録する登録手段と、
前記試着画像データに登録された画像データに基づいて各部位情報の示す位置に画像を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された画像を合成して試着画像を生成する合成手段と、
前記試着画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする試着画像表示装置。
【請求項２】
前記入力手段と、前記判別手段と、前記登録手段と、前記生成手段と、前記表示手段を連続して繰り返して実行することを特徴とする請求項１記載の試着画像表示装置。
【請求項３】
前記登録手段によって登録された各部位情報からコーディネートする画像データを選択する選択手段を加えて備え、前記入力手段と、前記判別手段と、前記登録手段とを連続して繰り返して実行した後に、前記選択手段と前記生成手段を実行することを特徴とする請求項１記載の試着画像表示装置。
【請求項４】
前記部位情報は、顔、トップス、ボトムス、及び靴を示す情報であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載の試着画像表示装置。
【請求項５】
前記判別手段は、顔画像辞書データ、上半身に装着する衣類を判定するトップス画像辞書データ、下半身に装着する衣類を判定するボトムス画像辞書データ、及び靴画像辞書データからなる部位判別用辞書データベースを備え、前記部位判別用辞書データベースの各部位情報に対応する画像辞書データとの類似度によって前記部位情報を判別することを特徴とする請求項４記載の試着画像表示装置。
【請求項６】
前記部位情報は、頭部、上半身、下半身、及び靴を示す情報であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載の試着画像表示装置。
【請求項７】
前記判別手段は、顔を含む頭部を判定する頭部画像辞書データ、衣類を装着した上半身を判定する上半身画像辞書データ、衣類を装着した下半身を判定する画像辞書データ、及び靴画像辞書データをからなる部位判別用辞書データベースを備え、前記部位判別用辞書データベースの各部位情報に対応する画像辞書データとの類似度によって前記部位情報を判別することを特徴とする請求項６記載の試着画像表示装置。
【請求項８】
前記入力手段は、撮像手段、外部機器から画像を取得するための通信用接続ポート、画像の記憶されたメモリカードを挿入するためのメモリカードスロット及び衣類提供サーバと通信を行い、商品データファイルから衣類の画像をダウンロードすることを特徴とする請求項１から請求項７のいずれかに記載の試着画像表示装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【公開番号】特開２００６−１３５８７６（Ｐ２００６−１３５８７６Ａ）
【公開日】平成１８年５月２５日（２００６．５．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３２５２０５（Ｐ２００４−３２５２０５）
【出願日】平成１６年１１月９日（２００４．１１．９）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年５月２５日（２００６．５．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１１月９日（２００４．１１．９）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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