説明

試験装置

【課題】試験の実施状況を容易に確認することができる試験装置を提供する。
【解決手段】複数の試験項目から実行対象として選択された1つ以上の試験項目を含む試験を、試験項目毎に、1つ以上の測定器用いて、被試験器に対して実行する試験実行手段と、選択された1つ以上の試験項目を含む試験画像を表示する試験項目表示手段と有する。試験項目表示手段は、試験画像に、複数の試験項目から実行対象として選択された1つ以上の試験項目と、複数の試験項目から実行対象として選択されなかった1つ以上の試験項目と、実行対象として選定された1つ以上の試験項目に付される予め決められた第1の印と、試験実行手段が実行中の試験項目に付され、予め決められた色を有する第2の印と、試験実行手段が実行中の試験項目における試験詳細情報と、試験実行手段が行う試験の進捗率とを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被試験器に対して試験を行う試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1は、整備担当者に習熟訓練させることができる試験装置を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−175681
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した背景からなされたものであって、試験の実施状況を容易に確認することができる試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的のために、本発明に係る試験装置(12)は、複数の試験項目から実行対象として選択された1つ以上の試験項目を含む試験を、前記試験項目毎に、1つ以上の測定器(16)用いて、前記被試験器(14)に対して実行する試験実行手段(210)と、前記選択された1つ以上の試験項目を含む試験画像を表示する試験項目表示手段(202,204,214,240,244,248)と有する試験装置(12)であって、試験項目表示手段は、前記試験画像に、前記複数の試験項目から実行対象として選択された1つ以上の試験項目と、前記複数の試験項目から実行対象として選択されなかった1つ以上の試験項目と、前記実行対象として選定された1つ以上の試験項目に付される予め決められた第1の印(図4(A);×印)と、前記試験実行手段が実行中の試験項目に付され、予め決められた色を有する第2の印(図4(A);斜線部)と、前記試験実行手段が実行中の試験項目における試験詳細情報(図4(A);試験詳細情報表示エリア404)と、前記試験実行手段が行う試験の進捗率(図4(A);進捗状況表示エリア402)とを表示する。
【0006】
好適には、前記複数の試験項目から実行対象として選択されなかった1つ以上の試験項目を表示しないように前記試験項目表示手段を制御する表示制御手段(250)をさらに有する。
【0007】
好適には、前記1つ以上の測定器(16)それぞれは、試験項目毎に測定処理を行い、前記試験詳細情報は、実行中の測定器(16)の測定処理内容を示す文字列である。
なお、この部分の記載において付された符号は、本願発明の技術的範囲の限定を意図していない。
【発明の効果】
【0008】
本発明にかかる試験装置によれば、試験の実施状況を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(A)は、本発明に係る試験システムの構成を示す図であり、(B)は、(A)に示した制御装置のハードウェア構成を例示する図である。
【図2】図1(A)に示した制御装置において実行される試験制御プログラムの構成を示す図である。
【図3】図1(B)に示した制御装置の外部入出力装置に表示される試験状況確認画面の画面フレームを例示する図である。
【図4】(A)は、図1(B)に示した制御装置の外部入出力装置に表示される試験実行中の試験状況確認画面を例示する図であり、(B)は、(A)に示した表示切替ボタンが押下されたときに表示される試験状況確認画面を例示する図である。
【図5】図2に示した試験制御プログラムによるカラー表示処理および進捗状況表示処理(S10)を示すフローチャートである。
【図6】図5に示した試験制御プログラムの測定詳細情報表示処理(S20)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[試験システム1]
以下、本発明に係る試験システム1を説明する。
図1(A)は、本発明に係る試験システム1の構成を示す図である。
図1(A)に示すように、試験システム1は、制御装置12と、被試験装置14と、n個の測定装置16−1〜16−n(n≧1;ただし、全てのnが常に同数を示すとは限らない。)とが、LANなどのネットワーク10に接続され、被試験装置14と、n個の測定装置16−1〜16−nとが、切替装置18を介して接続されて構成される。
なお、以下、測定装置16−1〜16−nなど、複数ある構成部分のいずれかを示すときは、単に、測定装置16と記載することがある。
以下、各図において、実質的に同じ構成部分・処理には、同じ符号が付される。
試験システム1は、これらの構成により、被試験装置14に対する試験を実行する。
【0011】
[ハードウェア構成]
図1(B)は、図1(A)に示した制御装置12のハードウェア構成を例示する図である。
図1(B)に示すように、制御装置12は、メモリ122およびCPU124などを含む情報処理装置120、キーボードおよび表示装置などを含む外部入出力装置126、データ通信を行うための通信装置128、および、ハードディスクなどの記録媒体132に対してデータの記録を行う記録装置130などから構成される。
つまり、制御装置12は、情報処理およびデータ通信が可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
【0012】
被試験装置14は、例えば、無線機である。
測定装置16は、例えば、デジタルオシロスコープ、シンセサイズド信号発生器、モジュレーション・アナライザ、低周波分析器およびスペクトラムアナライザである。
【0013】
[ソフトウェア]
以下、図1(A)に示した制御装置12において実行される試験制御プログラム20を説明する。
図2は、図1(A)に示した制御装置12において実行される試験制御プログラム20の構成を示す図である。
図2に示すように、試験制御プログラム20は、操作受入れ部200、画面フレーム表示部202、試験項目表示部204、試験制御部210、試験結果判定部212、試験結果表示部214、切替器インタフェース(IF)220、測定器IF222、カラー表示部240、進捗率算出部242、進捗率表示部244、詳細情報作成部246、詳細情報表示部248および表示制御部250から構成される。
【0014】
試験制御プログラム20は、例えば、記録媒体132(図1(B))などを介して制御装置12のメモリ122にロードされ、制御装置12にインストールされたOS(図示せず)上で制御装置12のハードウェア資源を具体的に利用して実行される。
試験制御プログラム20は、これらの構成により、被試験装置14に対する試験を実行する。
【0015】
操作受入れ部200は、ユーザによる外部入出力装置126の操作を受け入れ、試験制御部210に対して出力する。
具体的には、操作受入れ部200は、測定装置16の測定条件を設定するための設定信号を受け入れ、試験制御部210に対して出力する。
また、操作受入れ部200は、被試験装置14の種類の選択、1つ以上の試験項目の選択、試験項目に対する要求基準および試験開始の命令などを受け入れ、試験制御部210に対して出力する。
なお、操作受入れ部200は、例えば、複数の試験項目を選択可能に構成された画面を外部入出力装置126に表示し、1つ以上の試験項目の選択を受け入れてもよい。
また、上記画面は、GUI(Graphical User Interface)機能により実現されてもよい。
つまり、ユーザは、制御装置12の外部入出力装置126を用いて、測定装置16の測定条件の設定、被試験装置14の種類の選択(無線機など)、1つ以上の試験項目の選択、試験項目に対する要求基準、および試験開始の命令を行うことにより、被試験装置14に対する試験を開始する。
【0016】
試験制御部210は、操作受入れ部200から試験開始の命令を受け入れると、試験制御プログラム20の各構成部分を制御し、試験実行の制御を行う。
具体的には、試験制御部210は、画面フレーム表示部202に試験状況確認画面の画面フレーム(図3を参照して後述)を表示させる。
また、試験制御部210は、操作受入れ部200から入力された1つ以上の試験項目の選択および試験項目に対する要求基準に基づいて、試験項目表示部204に、試験項目および要求基準を表示させる(図4(A)を参照して後述)。
また、試験制御部210は、操作受入れ部200から入力された選択された試験項目に基づいて、測定装置16と被試験装置14とを接続させるための切替信号を切替器IF220を介して切替装置18に対して出力し、切替装置18を制御する。
切替装置18は、試験制御部210から出力された切替信号に応じて、測定装置16と被試験装置14とを接続する。
【0017】
また、試験制御部210は、操作受入れ部200から入力された試験項目に応じて、使用する1つ以上の測定装置16を、測定器IF222を介して制御する。
具体的には、試験制御部210は、信号発生器などの測定装置16を制御して、試験信号を出力させる。
また、試験制御部210は、スペクトラムアナライザなどの測定装置16を制御して、被試験装置14から出力された信号を計測させ、計測された信号(測定結果)を受け入れる。
また、試験制御部210は、試験項目毎に、測定装置16から受け入れた測定結果および要求基準を、試験結果判定部212に対して出力する。
【0018】
また、試験制御部210は、現在実行中の試験項目の情報を、カラー表示部240に対して出力する。
また、試験制御部210は、実行中の試験項目が終了したときに、実行中の試験項目が終了したことを示す終了通知をカラー表示部240に対して出力する。
また、試験制御部210は、選択された試験項目数および終了した試験項目数を、進捗率算出部242に対して出力する。
【0019】
また、試験制御部210は、実行中の試験項目における実行中の測定装置16の測定処理内容を、詳細情報作成部246に対して出力する。
また、試験制御部210は、実行中の試験項目が終了したときに、実行中の試験項目が終了したことを示す終了通知を、詳細情報作成部246に対して出力する。
また、試験制御部210は、表示制御部250を制御し、試験状況確認画面(図4(A),図4(B)を参照して後述)の表示を切換えるための表示切替ボタン406(図4(A),図4(B))を表示させる。
【0020】
図3は、図1(B)に示した制御装置12の外部入出力装置126に表示される試験状況確認画面の画面フレームを例示する図である。
図3に示すように、試験状況確認画面の画面フレームは、タイトル表示エリア300および試験状況表示エリア302を含む。
タイトル表示エリア300には、被試験装置14の種類に応じて、例えば「移動局検査」と表示される。
試験状況表示エリア302には、「試験項目」、「要求基準」、「今回測定値」および「判定」などの項目名のみが表示されている。
画面フレーム表示部202(図2)は、試験制御部210の制御に基づいて、図3に示した試験状況確認画面の画面フレームを表示する。
【0021】
図4(A)は、図1(B)に示した制御装置12の外部入出力装置126に表示される試験実行中の試験状況確認画面を例示する図である。
図4(A)に示すように、試験実行中の試験状況確認画面において、試験状況表示エリア302に、試験実施状況400が書き込まれている。
なお、試験実施状況400において、実行中の試験項目の行は、予め決められた色でカラーリングされている(図4(A);斜線部)。
また、ユーザにより選択された試験項目には、×印が付されている。
また、試験実行中の試験状況確認画面は、試験状況確認画面の画面フレーム(図3)に、進捗状況表示エリア402、試験詳細情報表示エリア404および表示切替ボタン406を更に表示する。
【0022】
試験項目表示部204(図2)は、試験制御部210の制御に基づいて、試験項目名の一覧および試験項目毎の要求基準を、図4(A)に示すように、試験状況表示エリア302に表示する。
なお、試験項目表示部204は、図4(A)に示すように、ユーザにより選択された試験項目に対応する試験項目名に×印を付す。
【0023】
試験結果判定部212は、試験制御部210から入力された試験項目毎の測定結果および要求基準に基づいて、試験結果が「良好」であるか「不良」であるか判定する。
具体的には、試験制御部210は、測定結果が要求基準の範囲内にある場合には、「良好」と判定し、測定結果が要求基準の範囲外にある場合には、「不良」と判定する。
試験結果判定部212は、試験項目毎に、測定結果および判定結果(「良好」または「不良」)を、試験結果表示部214に対して出力する。
試験結果表示部214は、試験結果判定部212から入力された測定結果および判定結果(「良好」または「不良」)を、図4(A)に示すように、試験状況表示エリア302に表示する。
【0024】
カラー表示部240は、試験制御部210から入力された現在実行中の試験項目の情報に基づいて、図4(A)の斜線部に示すように、実行中の試験項目の行を、予め決められた色でカラーリングする。
また、カラー表示部240は、試験制御部210から、実行中の試験項目が終了したことを示す終了通知が入力されると、カラーリング表示を消去する。
【0025】
進捗率算出部242は、試験制御部210から入力された選択された試験項目数および終了した試験項目数に基づいて、試験の進捗率を算出する。
具体的には、進捗率算出部242は、進捗率を以下のように算出する。
進捗率(%)=(終了した試験目数/選択された試験項目数)×100
進捗率算出部242は、算出した進捗率を、進捗率表示部244に対して出力する。
進捗率表示部244は、進捗率算出部242から入力された進捗率を、外部入出力装置126(図1(B))に表示する。
より具体的には、進捗率表示部244は、試験状況確認画面の進捗状況表示エリア402(図4(A))に、進捗率を表示する。
【0026】
詳細情報作成部246は、試験制御部210から入力された実行中の試験項目における実行中の測定装置16の測定処理内容に基づいて、実行中の測定装置16の測定処理の内容を示す文字列を作成する。
具体的には、詳細情報作成部246は、「基本波レベル測定中」などと文字列を作成する。
また、詳細情報作成部246は、作成した文字列を、詳細情報表示部248に対して出力する。
また、詳細情報作成部246は、試験制御部210から入力された実行中の試験項目が終了したことを示す終了通知を、詳細情報表示部248に出力する。
詳細情報表示部248は、詳細情報作成部246から入力された文字列を、測定詳細情報として、外部入出力装置126(図1(B))に表示する。
より具体的には、詳細情報表示部248は、試験状況確認画面の試験詳細情報表示エリア404(図4(A))に、測定詳細情報を表示する。
また、詳細情報表示部248は、詳細情報作成部246から実行中の試験項目が終了したことを示す終了通知を受け入れると、表示した文字列(測定詳細情報)を消去する。
【0027】
図4(B)は、図4(A)に示した表示切替ボタン406が押下されたときに表示される試験状況確認画面を例示する図である。
図4(B)に示すように、図4(A)に示した表示切替ボタン406が押下されたときに表示される試験状況確認画面は、選択された試験項目に対応する試験状況400のみが表示されている。
つまり、図4(A)に示した試験状況確認画面では、選択された試験項目および選択されていない試験項目に対応する全ての試験状況400が表示されていたが、図4(B)に示した試験状況確認画面では、選択された試験項目に対応する試験状況400のみが表示される。
【0028】
表示制御部250は、図4(A)および図4(B)に示すように、表示切替ボタン406を外部入出力装置126(図1(B))に表示する。
また、表示制御部250は、図4(A)に示した試験状況確認画面図において、ユーザにより表示切替ボタン406が押下されたことを検出すると、図4(B)に示した試験状況確認画面図に切換える。
また、表示制御部250は、図4(B)に示した試験状況確認画面図において、ユーザにより表示切替ボタン406が押下されたことを検出すると、図4(A)に示した試験状況確認画面図に切換える。
【0029】
以上説明した、試験制御プログラム20の処理を、図5および図6を参照して、さらに説明する。
図5は、図2に示した試験制御プログラム20によるカラー表示処理および進捗状況表示処理(S10)を示すフローチャートである。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、操作受入れ部200は、ユーザによる試験項目の選択を受け入れる。
【0030】
ステップ102(S102)において、操作受入れ部200が試験開始命令を受け入れると、試験制御部210は、試験制御プログラム20の各構成部分を制御して、試験を開始する。
ステップ104(S104)において、進捗率表示部244は、図4(A)に示すように、進捗状況表示エリア402に、進捗率を0%と表示する。
ステップ106(S106)において、カラー表示部240は、図4(A)に斜線を付して示すように、実行中の試験項目の行を、予め決められた色でカラーリングする。
【0031】
ステップS20(S20)において、試験制御部210は、測定装置16を制御して測定処理を行わせ、詳細情報表示部248は、測定詳細情報を表示する(図6を参照して後述)。
ステップ108(S108)において、試験制御部210は、測定装置16から測定結果を受け入れる。
ステップ110(S110)において、試験結果表示部214は、測定結果および判定結果(「良好」または「不良」)を、図4(A)に示すように、試験状況表示エリア302に表示する。
【0032】
ステップ112(S112)において、カラー表示部240は、カラーリングされている試験項目の行のカラー表示を消去する。
ステップ114(S114)において、進捗率算出部242は、試験の進捗率を算出する。
ステップ116(S116)において、進捗率表示部244は、試験状況確認画面の進捗状況表示エリア402(図4(A))に、進捗率を表示する。
ステップ118(S118)において、試験制御プログラム20は、全試験項目が終了したか否かを判断する。
全試験項目が終了したときには、試験制御プログラム20は、処理を終了し、これ以外のときには、S106の処理に戻る。
【0033】
図6は、図5に示した試験制御プログラム20の測定詳細情報表示処理(S20)を示すフローチャートである。
図6に示すように、ステップ200(S200)において、試験制御部210は、例えば測定装置16−1を制御して、測定処理(測定処理A)を行わせる。
具体的には、測定処理Aは、例えば、「信号源設定処理」である。
ステップ202(S202)において、詳細情報作成部246は、測定装置16−1の測定処理内容に基づいて、実行中の測定装置16−1の測定処理の内容を示す文字列「A'」を作成する。
具体的には、「A'」は、例えば、「信号源設定中」である。
ステップ204(S204)において、詳細情報表示部248は、作成された文字列「A'」を、試験状況確認画面の試験詳細情報表示エリア404(図4(A))に、測定詳細情報として表示する。
【0034】
ステップ206(S206)において、試験制御部210は、例えば測定装置16−2を制御して、測定処理(測定処理B)を行わせる。
具体的には、測定処理Bは、例えば、「入力信号設定処理」である。
ステップ208(S208)において、詳細情報作成部246は、測定装置16−2の測定処理内容に基づいて、実行中の測定装置16−2の測定処理の内容を示す文字列「B'」を作成する。
具体的には、「B'」は、例えば、「入力信号設定中」である。
ステップ210(S210)において、詳細情報表示部248は、作成された文字列「B'」を、試験状況確認画面の試験詳細情報表示エリア404(図4(A))に、測定詳細情報として表示する。
【0035】
ステップ212(S212)において、試験制御部210は、例えば測定装置16−3を制御して、測定処理(測定処理C)を行わせる。
具体的には、測定処理Cは、例えば、「データ出力測定処理」である。
ステップ214(S214)において、詳細情報作成部246は、測定装置16−3の測定処理内容に基づいて、実行中の測定装置16−3の測定処理の内容を示す文字列「C'」を作成する。
具体的には、「C'」は、例えば、「データ出力測定 測定値:5.4V」である。
ステップ216(S216)において、詳細情報表示部248は、作成された文字列「C'」を、試験状況確認画面の試験詳細情報表示エリア404(図4(A))に、測定詳細情報として表示する。
ステップ218(S218)において、詳細情報表示部248は、表示した文字列(測定詳細情報)を消去する。
【0036】
なお、上述した測定詳細情報表示処理(S20)では、測定装置16−1、測定装置16−2、測定装置16‐3がそれぞれ1つの測定処理を行う場合を具体例として説明したが、それぞれ複数の測定処理を行う場合も同様に適用される。
つまり、例えば、測定装置16−1が2つの測定処理D,Eを行う場合には、測定処理Dが実行されているときには、測定処理Dの処理内容を示す文字列が、表示され、測定処理Eが実行されているときには、測定処理Eの処理内容を示す文字列が、表示される。
【0037】
[全体動作]
以上説明した試験システム1の全体動作を説明する。
1.ユーザは、制御装置12の外部入出力装置126(図1(B))に、測定装置16の測定条件の設定、被試験装置14の種類の選択(無線機など)、1つ以上の試験項目の選択、試験項目に対する要求基準および試験開始の命令を行い、被試験装置14に対する試験を開始する。
2.制御装置12は、選択された試験項目に基づいて、切替装置18を制御し、測定装置16と被試験装置14とを接続させる。
3.制御装置12は、信号発生器などの測定装置16を制御して、試験信号を出力させる。
4.制御装置12は、スペクトラムアナライザなどの測定装置16を制御して、被試験装置14から出力された信号を計測させ、計測された信号(測定結果)を受け入れる。
5.制御装置12は、外部入出力装置126(図1(B))に、試験状況確認画面(図3,図4(A),図4(B))を表示する。
【0038】
以上説明したように、本発明に係る試験システム1によれば、ユーザは容易に、被試験装置14の試験状況の確認を行うことができる。
【符号の説明】
【0039】
1・・・試験システム、10・・・ネットワーク、12・・・制御装置、14・・・被試験装置、16・・・測定装置、18・・・切替装置、120・・・情報処理装置、122・・・メモリ、124・・・CPU、126・・・外部入出力装置、128・・・通信装置、130・・・記録装置、132・・・記録媒体、20・・・試験制御プログラム、200・・・操作受入れ部、202・・・画面フレーム表示部、204・・・試験項目表示部、210・・・試験制御部、212・・・試験結果判定部、214・・・試験結果表示部、220・・・切替器IF、222・・・測定器IF、240・・・カラー表示部、242・・・進捗率算出部、244・・・進捗率表示部、246・・・詳細情報作成部、248・・・詳細情報表示部、250・・・表示制御部、300・・・タイトル表示エリア、302・・・試験状況表示エリア、400・・・試験状況、402・・・進捗状況表示エリア、404・・・試験詳細情報表示エリア、406・・・表示切替ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の試験項目から実行対象として選択された1つ以上の試験項目を含む試験を、前記試験項目毎に、1つ以上の測定器用いて、前記被試験器に対して実行する試験実行手段と、
前記選択された1つ以上の試験項目を含む試験画像を表示する試験項目表示手段と有する試験装置であって、
試験項目表示手段は、前記試験画像に、
前記複数の試験項目から実行対象として選択された1つ以上の試験項目と、
前記複数の試験項目から実行対象として選択されなかった1つ以上の試験項目と、
前記実行対象として選定された1つ以上の試験項目に付される予め決められた第1の印と、
前記試験実行手段が実行中の試験項目に付され、予め決められた色を有する第2の印と、
前記試験実行手段が実行中の試験項目における試験詳細情報と、
前記試験実行手段が行う試験の進捗率と
を表示する試験装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate