説明

詰め合わせ商品

【課題】個包装された菓子類を詰物とし、特定の商品とを好適に詰め合わせた商品を提供する。
【解決手段】上端に開口部を設けた自立性の容器1内に容器丈と略同高の玩具2を入れた商品において、玩具の少なくとも一部分を容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類3を玩具の周囲に乱雑に詰め合わせる。 また、瓶詰め食品の少なくとも一部分を容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類を瓶詰め食品の周囲に乱雑に詰め合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物の取出後に包装目的以外に使用される包装要素を用いた詰め合わせ商品に関し、詳しくは、個包装された菓子類を詰物として乱雑に詰め合わせた包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
内容物の取出後に包装目的以外に使用される包装要素として、食品を用いた先行技術として「麩を利用した中仕切」がある(例えば、特許文献1参照)。
また、詰め合わせ商品に関する先行技術として「高級酒をメインにした盛籠並びに取り付け部付き盛り付け枠及び缶飲み物の詰め合わせ」がある(例えば、特許文献2参照)。
また、容器入り詰め合わせ商品に関する先行技術として「容器入り詰合わせ健康食品」がある(例えば、特許文献3参照)。
また、糖菓の組み合わせ商品に関する先行技術として「糖菓の組み合せ商品」がある(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献1】 実開昭59−138569号公報(請求項1,図1〜3)
【特許文献2】 特開平5−270568号公報(請求項1〜6,図1〜7)
【特許文献3】 登録実用新案第3055356号公報(請求項1,図1〜4)
【特許文献4】 米国特許和文抄録6187350(図8〜9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
個包装された菓子類は衛生的に包装されており、手で触れたり他の物に触れたりしたくらいでは汚染される虞がない。
また、個包装された菓子類は比較的小さなものが多く、飴玉大のものから一口大までのものが多い。
上記のような特性を有する個包装された菓子類は、包装要素としての詰物としての特性も備えるものであり、例えば、詰物として使用した場合に危惧される衛生面でも問題がなく、また、その緩衝力も個包装された菓子類を乱雑に詰め合わせることで生じてくる。
本案は、個包装された菓子類を詰物とし、特定の商品とを好適に詰め合わせた商品を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明請求項1記載の詰め合わせ商品は、上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の玩具を入れた商品において、該玩具の少なくとも一部分を前記容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類を前記玩具の周囲に乱雑に詰め合わせる。
【0005】
また、本発明請求項2記載の詰め合わせ商品は、上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の瓶詰め食品を入れた商品において、該瓶詰め食品の少なくとも一部分を前記容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類を前記瓶詰め食品の周囲に乱雑に詰め合わせる。
【0006】
また、本発明請求項3記載の詰め合わせ商品は、請求項1または請求項2記載の詰め合わせ商品において、容器を、把手を設けた容器にする。
【発明の効果】
【0007】
本発明請求項1記載の詰め合わせ商品は、上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の玩具を入れたものであるから、商品の輸送時や移動中に振動を受けても玩具が詰め合わせた菓子類の中に沈下することがない。従って、容器の開口部付近に少なくとも玩具の一部分を表出させた状態を確保しながら展示することができる。この場合、自立性の容器を用いているので安定的に置いて展示することができる。
また、詰物として玩具の周囲に詰め合わせた菓子類が、魅力的な装飾品となると共に、開口部付近に少なくとも玩具の一部分を表出させているので、小児たちの興趣を惹くことができる。
また、詰物として個包装された菓子類を玩具の周囲に乱雑に詰めているので、荷崩れが生じにくいので好都合である。
また、玩具と菓子類を詰め合わせてあるので、小児達への好適で魅力的なプレゼントやお土産品として提供することができると共に、容器のデザインや生活慣習による季節的な制限を受ける商品でないので年間を通じて販売することができる。
【0008】
請求項2記載の詰め合わせ商品は、上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の瓶詰め食品を入れたものであるから、商品の輸送時や移動中に振動を受けても瓶詰め食品が詰め合わせた菓子類の中に沈下することがない。従って、容器の開口部付近に少なくとも瓶詰め食品の一部分を表出させた状態を確保しながら展示することができる。この場合、自立性の容器を用いているので安定的に置いて展示することができる。
また、詰物として瓶詰め食品の周囲に詰め合わせた菓子類が、魅力的な装飾品となると共に、周囲に詰め合わせた菓子類が緩衝材となり破瓶防止効果が生じる。
また、詰物として個包装された菓子類を瓶詰め食品の周囲に乱雑に詰めているので、荷崩れが生じにくいので好都合である。
また、開口部付近に少なくとも瓶詰め食品の一部分を表出させているので、瓶詰め食品との詰め合わせ商品であることを一目瞭然に視認させることができる。
また、瓶詰め食品と菓子類を詰め合わせてあるので、母親も小児達も喜ぶ好適で魅力的なプレゼントやお土産品として提供することができると共に、容器のデザインや生活慣習による季節的な制限を受ける商品でないので年間を通じて販売することができる。
【0009】
請求項3記載の詰め合わせ商品は、請求項1または請求項2記載の詰め合わせ商品において、容器に把手を設けたものであるから、プレゼントやお土産品として持ち帰るのに好都合となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明請求項1記載の詰め合わせ商品は、上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の玩具を入れた商品において、該玩具の少なくとも一部分を前記容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類を前記玩具の周囲に乱雑に詰め合わせたものである。
上端に開口部を設けた自立性の容器としては、例えば、コップのような形状の、上端に開口部を設け、底部が安定的に置けるよう作られた容器を挙げることができる。
容器はプラスチックや金属、紙、などにより作ることができる。また、容器は開口部に向かってテーパー状に広がるように形成することが望ましい。
また、容器の胴部外側には、適宜、印刷やラベルを貼付する。
容器内に該容器丈と略同高の玩具を入れた商品には、容器内に玩具を複数個以上入れる形態を含むものである。この場合、玩具と玩具の間にも菓子類を詰物として入れることが望ましい。
玩具の少なくとも一部分を容器の開口部付近に表出させた状態で展示するためには、容器内に玩具を入れた状態で、玩具の周囲に菓子類を詰物として入れる。この際、玩具の少なくとも一部分が詰物より表出するように詰物の量を調節する必要がある。
上記のようにすることにより、玩具の少なくとも一部分を容器の開口部付近に表出させることができる。
個包装された菓子類は、包装袋中に空気層を形成して菓子類が包装材にくっつかないように包装されたものや菓子類を包装材で巻いてその両端部を捻じるようにして包装されたものなどを用いるのが望ましい。
また、個包装された菓子類には、小袋に複数個の菓子を入れたものも含まれる。
なお、個包装された菓子類を乱雑に詰め合わせるとは、個包装された菓子類の並べる位置をずらしたり並べる向きを変えたりして詰め合わせることをいうものである。
個包装された菓子類の大きさは、略飴玉大から一口大までの大きさのものを用いることが望ましい。
菓子類には、糖菓のほか、ナッツ類やチーズ類などの菓子を含み、詰め合わせる菓子は一種類に限定されず、そのサイズも同一サイズに限定されるものではない。
なお、商品を詰め合わせた容器の開口部は、透明シートなどを用いて被覆することが望ましい。
【0017】
本発明請求項2記載の詰め合わせ商品は、上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の瓶詰め食品を入れた商品において、該瓶詰め食品の少なくとも一部分を前記容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類を前記瓶詰め食品の周囲に乱雑に詰め合わせたものである。
上端に開口部を設けた自立性の容器としては、例えば、コップのような形状の、上端に開口部を設け、底部が安定的に置けるよう作られた容器を挙げることができる。
容器はプラスチックや金属、紙、などにより作ることができる。また、容器は開口部に向かってテーパー状に広がるように形成することが望ましい。
また、容器の胴部外側には、適宜、印刷やラベルを貼付する。
容器内に該容器丈と略同高の瓶詰め食品を入れた商品には、容器内に瓶詰め食品を複数個以上入れる形態を含むものである。この場合、瓶詰め食品と瓶詰め食品の間にも菓子類を詰物として入れる。
瓶詰め食品の少なくとも一部分を容器の開口部付近に表出させた状態で展示するためには、容器内に瓶詰め食品を入れた状態で、瓶詰め食品の周囲に菓子類を詰物として入れる。この際、瓶詰め食品の少なくとも一部分が詰物より表出するように詰物の量を調節する必要がある。
上記のようにすることにより、瓶詰め食品の少なくとも一部分を容器の開口部付近に表出させることができる。
個包装された菓子類は、包装袋中に空気層を形成して菓子類が包装材にくっつかないように包装されたものや菓子類を包装材で巻いてその両端部を捻じるようにして包装されたものを用いるのが望ましい。
また、個包装された菓子類には、小袋に複数個の菓子を入れたものも含まれる。
なお、個包装された菓子類を乱雑に詰め合わせるとは、個包装された菓子類の並べる位置をずらしたり並べる向きを変えたりして詰め合わせることをいうものである。
個包装された菓子類の大きさは、略飴玉大から一口大までの大きさのものを用いることが望ましい。
また、菓子類は、糖菓のほか、ナッツ類やチーズ類などの菓子を含み、詰め合わせる菓子は一種類に限定されず、そのサイズも同一サイズに限定されるものではない。
なお、商品を詰め合わせた容器の開口部は、透明シートなどを用いて被覆することが望ましい。
【0018】
本願請求項3記載の詰め合わせ商品は、請求項1または請求項2記載の詰め合わせ商品において、容器を、把手を設けた容器にするものである。
上端に開口部を設けた自立性の容器に把手を設けた容器としては、例えば、開口部周辺に把手を枢着した玩具バケツのような容器を用いることができる。
【実施例1】
【0019】
以下図面に基づいて実施例を説明する。
図1は、本願請求項1よる詰め合わせ商品Aの一実施例を示す斜視図である。
上端に開口部を設けた自立性の容器1として、開口部に向かってテーパー状に広がるように形成し、底面部をフラットに形成した略円筒状のプラスチック製の容器が用いられている。
上記容器内に、容器丈と略同高の玩具2として、熊の縫いぐるみが入れられている。
熊の縫いぐるみの周囲には、個包装された菓子類3として、糖菓を包装材で巻いてその両端部を捻じるようにして個包装された略飴玉大の糖菓が乱雑に詰められている。
熊の縫いぐるみの頭部を容器の開口部付近に表出させるよう、個包装された糖菓は熊の縫いぐるみの肩のあたりまで詰められている。
容器の胴部外側には、商品名を印刷したラベルCが貼付されている。
なお、容器の開口部は、透明シートなどで被覆して販売することが望ましい。
【実施例2】
【0020】
図2は、本願請求項2よる詰め合わせ商品Aの一実施例を示す斜視図である。
上端に開口部を設けた自立性の容器1として、開口部に向かってテーパー状に広がるように形成し、底面部をフラットに形成した略円筒状のプラスチック製の容器が用いられている。
上記容器内に、容器丈と略同高の瓶詰め食品4として蜂蜜の瓶詰めが入れられている。
蜂蜜の瓶詰めの周囲には、個包装された菓子類3として、糖菓を包装材で巻いてその両端部を捻じるようにして個包装された略飴玉大の糖菓が乱雑に詰められている。
蜂蜜の瓶詰めのキャップ部を容器の開口部付近に表出させるよう、個包装された糖菓は蜂蜜の瓶詰めの瓶の肩のあたりまで詰められている。
容器の胴部外側には、商品名を印刷したラベルCが貼付されている。
なお、容器の開口部は、透明シートなどで被覆して販売することが望ましい。
【実施例3】
【0021】
図3は、本願請求項3よる詰め合わせ商品Aの一実施例を示す斜視図である。
上端に開口部を設けた自立性の容器1に把手5を設けた容器として、開口部に向かってテーパー状に広がるように形成し、底面部をフラットに形成した略円筒状のプラスチック製の容器が用いられている。容器には、開口部周辺に把手5が枢着され、玩具バケツとしても用いることができるよう形成されている。
上記容器内に、容器丈と略同高の玩具2として玩具ボールが入れられている。
玩具ボールの周囲には、個包装された菓子類3として、糖菓を包装材で巻いてその両端部を捻じるようにして個包装された略飴玉大の糖菓が乱雑に詰められている。
玩具ボールの頂部周辺を容器の開口部付近に表出させるよう、個包装された糖菓は玩具ボールの頂部周辺まで詰められている。
容器の胴部外側には、商品名を印刷したラベルCが貼付されている。
なお、容器の開口部は、透明シートなどで被覆して販売することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本願請求項1よる詰め合わせ商品を示す斜視図である。
【図2】本願請求項2よる詰め合わせ商品を示す斜視図である。
【図3】本願請求項3よる詰め合わせ商品を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
1 上端に開口部を設けた自立性の容器
2 容器丈と略同高の玩具
3 個包装された菓子類
4 容器丈と略同高の瓶詰め食品
5 把手
A 詰め合わせ商品
B 開口部付近に表出した部分
C 商品名を印刷したラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の玩具を入れた商品において、該玩具の少なくとも一部分を前記容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類を前記玩具の周囲に乱雑に詰め合わせたことを特徴とする詰め合わせ商品。
【請求項2】
上端に開口部を設けた自立性の容器内に該容器丈と略同高の瓶詰め食品を入れた商品において、該瓶詰め食品の少なくとも一部分を前記容器の開口部付近に表出させた状態で展示するための詰物として、個包装された菓子類を前記瓶詰め食品の周囲に乱雑に詰め合わせたことを特徴とする詰め合わせ商品。
【請求項3】
上記容器が把手を設けた容器である請求項1または請求項2記載の詰め合わせ商品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−102062(P2009−102062A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−297243(P2007−297243)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【出願人】(000171263)
【Fターム(参考)】