説明

認証システム

【課題】タグを用いた認証システムにおいて、運用するタグが新たに追加される場合に、その追加されるタグを認証するための読取装置にその追加されるタグの識別情報を記憶させる必要があるが、追加されるタグを認証するための読取装置の数が多くなると、読取装置にタグの識別情報を記憶させる手間が多くなる。
【解決手段】読取装置に新たに追加するタグの識別情報を記憶させると、その読取装置に対応付けられている読取装置は、その新たに追加されるタグの識別情報を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクティブタグ(以下、「タグ」という。)から識別情報を読み取ることで認証処理を行う認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
タグを用いた認証システムには、タグを所有するユーザが所定の場所に設置されている読取装置に近づくと、読取装置がタグからそのタグの識別情報を受信し、受信したタグの識別情報が自装置に記憶されているものと一致する場合に、そのタグの認証に成功するといった形態で運用されるものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−177775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、タグを用いた認証システムは、その認証システムを利用するユーザのそれぞれが自分専用のタグを所有するという形態で運用される。
このようなタグを用いた認証システムにおいて、新たにその認証システムを利用するユーザが増えた場合には、増えたユーザの分だけ新たなタグを導入する必要があり、また、読取装置に新たに導入するタグの識別情報を記憶させる必要がある。
【0005】
新たに導入するタグと読取装置とが複数ある場合には、それらの読取装置のそれぞれに対して、それらの新たに導入するタグのそれぞれの識別情報を記憶させなければならない。
従って、新たに導入するタグの数が多い場合には、読取装置のそれぞれにタグの識別情報を記憶させるための手間が多く必要となる。
【0006】
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、新たにタグが導入される場合において、それらの導入されるタグの識別情報を読取装置のそれぞれに記憶させるために必要となる手間を、従来の認証システムよりも少なくすることができる認証システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために本発明に係る認証システムは、登録モードでない期間において、タグからタグ識別情報を受信したときに、当該タグ識別情報と自機が記憶している照合用タグ識別情報とが一致すれば、制御信号を外部に出力する第1読取装置と、タグからタグ識別情報を受信したときに、当該タグ識別情報と自機が記憶している照合用タグ識別情報とが一致すれば、制御信号を外部に出力する第2読取装置とを備え、前記第1読取装置は、登録モードの期間において、タグからタグ識別情報を受信したときに、受信したタグ識別情報を照合用タグ識別情報として記憶する一方、当該タグ識別情報を送信し、前記第2読取装置は、前記第1読取装置から送信されたタグ識別情報を受信すると、受信したタグ識別情報を照合用タグ識別情報として記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
ここで、第1読取装置は、登録モードを含む複数の動作モードのうちのいずれかに動作モードを切り替えて、それに応じた動作を行うものである。
モードが登録モードとなる場合には、例えば、第1読取装置が起動された場合、登録モード以外のモードの期間においてユーザによる登録モードに切り替える旨の操作を検知した場合等がある。
【0009】
モードが登録モードから登録モード以外のモードとなる場合には、例えば、読取装置に備えられているタイマが前回登録モードへの切り替えが行われてから所定の時間を計測した場合、登録モードの期間においてユーザによる登録モード以外のモードに切り替える旨の操作を検知した場合等がある。
上述の構成を備える本発明に係る認証システムは、第1読取装置がタグ識別情報を記憶すると、第2読取装置もそのタグ識別情報を記憶することとなるため、第1読取装置と通信可能な位置のタグから第1読取装置にタグ識別情報を送信させるだけで、第1読取装置と第2読取装置との双方の読取装置にタグ識別情報を記憶させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】居室A201における設備や読取装置等の配置状況を示す配置図
【図2】実施の形態1に係る認証システムが運用されている建物の平面図
【図3】読取装置300の主要機能を示すブロック図
【図4】タグ400の主要機能ブロックを示すブロック図
【図5】照明スイッチの主要機能ブロックを示すブロック図
【図6】エアコン操作盤の主要機能ブロックを示すブロック図
【図7】解錠装置の主要機能ブロックを示すブロック図
【図8】管理サーバ181の主要機能ブロックを示すブロック図
【図9】読取装置対応表のデータ構成図
【図10】実施の形態1に係る認証システムで用いられる通信信号のデータ構成図
【図11】タグ登録処理を示すフローチャート
【図12】タグ識別情報転送処理を示すフローチャート
【図13】タグ追加処理を示すフローチャート
【図14】タグ認証処理を示すフローチャート
【図15】照明制御処理を示すフローチャート
【図16】エアコン制御処理を示すフローチャート
【図17】解錠処理を示すフローチャート
【図18】実施の形態2に係る認証システムが運用されている建物の平面図
【図19】読取装置対応表のデータ構成図
【図20】変形読取装置2100の主要ブロックを示すブロック図
【図21】変形タグ2200の主要機能ブロックを示すブロック図
【図22】タグ管理者信号のデータ構成図
【図23】管理者信号送信処理を示すフローチャート
【図24】管理者タグ登録処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施の形態1>
<概要>
以下、本発明に係る認証システムの一実施形態として、タグの認証処理を行う読取装置が建物内に複数配置され、それぞれの読取装置は、タグの認証処理の結果に応じて、建物内に設置されている照明やエアコンや解錠装置といった設備を制御する認証システムについて説明する。
【0012】
この認証システムでは、特定の読取装置に複数の読取装置が対応付けられており、その特定の読取装置に新たにタグの識別情報が記憶されると、対応付けられた複数の読取装置にも、そのタグの識別情報が記憶される。
<構成>
<全体構成>
以下、本実施の形態に係る認証システムの全体構成について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、実施の形態1に係る認証システムが運用されている建物内の部屋の1つである居室A201において、その居室A201に配置されている設備や読取装置等の配置状況を示す配置図である。
読取装置111〜読取装置117はネットワーク161(図1中の破線)と接続し、自装置の近傍(例えば3m以内)のタグに通信を試みることで、自装置の近傍(例えば3m以内)のタグの認証処理を行うものである。
【0014】
これら読取装置のうち、読取装置111〜読取装置116は、それぞれ机121〜机126上に設置され、読取装置117は、扉171の脇に設置されている。
照明スイッチ132は、ネットワーク161と接続し、電燈線163を介して照明141〜照明144を点灯、消灯するものである。
エアコン操作盤131は、ネットワーク161と接続し、制御線162を介してエアコン151を制御するものである。
【0015】
解錠装置152は、ネットワーク161と接続し、扉171を施解錠するものである。
タグ所有者102はタグ101を所有している。
図2は、実施の形態1に係る認証システムが運用されている建物の平面図である。
この建物は、前述の居室A201と、居室B202と、管理室203と、実験室A204と、実験室B205と、会議室A206とからなり、オフィスとして利用されている。
【0016】
読取装置211〜読取装置228、読取装置232〜読取装置242のそれぞれは、ネットワーク161と接続する。読取装置211〜読取装置216は、居室B202の机の上に設置され、読取装置217、218は、管理室203の壁に設置され、読取装置219〜222は、実験室A204の机の上に設置され、読取装置223〜226は、実験室B205の机の上に設置され、読取装置227、228は、会議室A206の机の上に配置される。また、読取装置223〜読取装置242は、それぞれ、扉171、扉292〜扉296の脇に設置されている。
【0017】
照明スイッチ276〜照明スイッチ280のそれぞれは、ネットワーク161と接続する。照明スイッチ276は照明245〜照明248を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ277は照明249〜照明252を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ278は照明253〜照明256を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ279は照明257〜照明260を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ280は照明261〜照明264を点灯、消灯するものである。
【0018】
エアコン操作盤171〜エアコン操作盤275のそれぞれは、ネットワーク161と接続する。エアコン操作盤271はエアコン191を制御するものであり、エアコン操作盤272はエアコン192を制御するものであり、エアコン操作盤273はエアコン193を制御するものであり、エアコン操作盤274はエアコン194を制御するものであり、エアコン操作盤275はエアコン195を制御するものである。
【0019】
解錠装置281〜285のそれぞれは、ネットワーク161と接続する。解錠装置281は扉292を施解錠するものであり、解錠装置282は扉293を施解錠するものであり、解錠装置283は扉294を施解錠するものであり、解錠装置284は扉295を施解錠するものであり、解錠装置285は扉296を施解錠するものである。
管理サーバ181は、ネットワーク161と接続し、管理室203に配置される。この管理サーバ181は、請求項2の転送装置に対応するものである。
【0020】
ここで、居室A201で勤務するタグ所有者は、居室A201を使用する権限に加えて、実験室A204と会議室A206とを使用する権限が与えられており、居室B202で勤務するタグ所有者は、居室B202を使用する権限に加えて、実験室B205と会議室A206とを使用する権限が与えられているものとする。
以下、実施の形態1に係る認証システムを構成する構成要素のそれぞれについて、図面を用いて詳細に説明する。
【0021】
<読取装置>
読取装置は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ、変復調器、アンテナ、ネットワーク信号送受信器等を内蔵し、CPUが、RAM、ROM又は、不揮発性メモリに記憶されているプログラムを実行することで、様々な機能を実現する。
【0022】
読取装置の主要な機能は、(1)登録モードでない期間に所定の操作を受け付けると、モードを登録モードとし、登録モードの期間に所定の処理を終了すると、モードを登録モード以外のモードとする機能と、(2)登録モードである期間に、タグからタグ識別情報を読み取って自装置に記憶すると共に読み取ったタグ識別情報を管理サーバ181に送信するタグ登録機能と、(3)管理サーバ181から送信されるタグ識別情報を受信して自装置に記憶するタグ追加登録機能と、(4)登録モードでない期間に、タグからタグ識別情報を読み取って、読み取ったタグ識別情報と自装置に記憶するタグ識別情報とが一致する場合に認証処理に成功したと判断し、自装置に記憶する装置識別情報によって識別される機器を制御する機器制御信号(後述)を送信する認証機能とである。
【0023】
ここで、登録モードとは、読取装置の動作モードのうちの一つであって、タグからタグ識別情報を読み取ると、そのタグ識別情報を自装置に記憶する状態のことであって、機器とは、照明スイッチ、エアコン操作盤、及び解錠装置である。
図3は、読取装置300の主要機能ブロックを示すブロック図である。
読取装置300は、送受信部311と、登録ボタン312と、記憶部314と、タイマ315と、LF帯送信部321と、LF帯アンテナ322と、UHF帯受信部323と、UHF帯アンテナ324と、読取装置制御部310とから構成される。
【0024】
送受信部311は、CPUによって制御されるネットワーク信号送受信器からなり、読取装置制御部310とネットワーク161とに接続し、ネットワーク161を介して外部の装置と通信する機能を有する。
登録ボタン312は、読取装置制御部310と接続し、ユーザから押下されると、ユーザからの押下を受け付けた旨の信号を読取装置制御部310に送信する機能を有する。
【0025】
記憶部314は、CPUによって制御されるRAM、ROM、不揮発性メモリからなり、読取装置制御部310と接続し、タグ識別情報と、機器識別情報と、管理サーバ識別情報と、機器識別情報と、自装置の読取装置識別情報とが記憶されるように構成されている。
自装置の読取装置識別情報は、読取装置作成時に予め記憶されている。
【0026】
タイマ315は、読取装置制御部310と接続し、読取装置制御部310からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
LF帯送信部321は、CPUによって制御される変調器からなり、読取装置制御部310とLF帯アンテナ322と接続し、読取装置制御部310から送られてきた信号をLF帯の信号に変調してLF帯アンテナ322から外部に送信する機能を有する。
【0027】
LF帯送信部321の送信するLF帯の信号の到達距離は、ここでは例えば3mである。
UHF帯受信部323は、CPUによって制御される復調器からなり、読取装置制御部310とUHF帯アンテナ324と接続し、UHF帯アンテナ324が受信したUHF帯の信号を復調し、復調した信号を読取装置制御部310に送る機能を有する。
【0028】
読取装置制御部310は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、送受信部311と登録ボタン312と記憶部314とタイマ315とLF帯送信部321とUHF帯受信部323と接続し、以下の機能を有する。
機能1:登録モードでないモードである認証モードの期間中に登録ボタン312からユーザからの押下を受け付けた旨の信号を受信すると、読取装置300のモードを認証モードから登録モードに切り替えてLF帯送信部321にタグ質問信号(後述)を送信させ、タグ応答信号受信後又は、タグ質問信号を送信してから所定時間T1(例えば1秒)後に、読取装置300のモードを登録モードから認証モードに切り替える機能。
【0029】
機能2:登録モードの期間中に、UHF帯受信部323がタグからタグ応答信号(後述)を受信した場合に、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報を記憶部314に記憶させて、送受信部311に紐付け信号(後述)をネットワーク161上に送信させる機能。
機能3:認証モードの期間中に、所定時間T2(例えば1秒)毎にLF帯送信部321にタグ質問信号を繰り返し送信させる機能。
【0030】
機能4:認証モードの期間中に、UHF帯受信部323がタグからタグ応答信号を受信した場合に、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とを比較し、両者が一致する場合に、送受信部311に機器制御信号(後述)を送信させる機能。
実施の形態1に係る認証システムを構成する読取装置のそれぞれは、予めシステム管理者によって、前述の認証機能において送信する機器制御信号の送信対象機器の機器識別情報を自装置の記憶部314に記憶されている。
【0031】
読取装置111〜読取装置116のそれぞれは、照明スイッチ132とエアコン操作盤131との機器識別情報を記憶し、読取装置117と読取装置232とは、解錠装置152の機器識別情報を記憶し、読取装置211〜読取装置216のそれぞれは、照明スイッチ276とエアコン操作盤271との機器識別情報を記憶し、読取装置233と読取装置234とは、解錠装置281の機器識別情報を記憶し、読取装置217と読取装置218とは、照明スイッチ277とエアコン操作盤272との機器識別情報を記憶し、読取装置235と読取装置236とは、解錠装置282の機器識別情報を記憶し、読取装置219〜読取装置222のそれぞれは、照明スイッチ278とエアコン操作盤273との機器識別情報を記憶し、読取装置237と読取装置238とは、解錠装置283の機器識別情報を記憶し、読取装置223〜読取装置226のそれぞれは、照明スイッチ279とエアコン操作盤274との機器識別情報を記憶し、読取装置239と読取装置240とは、解錠装置284の機器識別情報を記憶し、読取装置227と読取装置228とは、照明スイッチ280とエアコン操作盤275との機器識別情報を記憶し、読取装置241と読取装置242とは、解錠装置285の機器識別情報を記憶している。
【0032】
<タグ>
タグは、CPU、RAM、ROM、変復調器、アンテナ、電池等を内蔵し、内蔵する電池を電源として動作し、CPUが、RAM又はROMに記憶されているプログラムを実行することで、様々な機能を実現する。
タグの主要な機能は、読取装置からタグ質問信号を受信すると、自装置のタグ識別情報を含むタグ応答信号を送信するタグ応答機能である。
【0033】
図4は、タグ400の主要機能ブロックを示すブロック図である。
タグ400は、ボタン411と、記憶部413と、LF帯受信部421と、LF帯アンテナ422と、UHF帯送信部431と、UHF帯アンテナ432と、タグ制御部410と、電池440とから構成される。
ボタン411は、タグ制御部410と接続し、ユーザから押下されると、ユーザからの押下を受け付けた旨の信号をタグ制御部410に送信する機能を有する。
【0034】
記憶部413は、CPUによって制御されるROMからなり、タグ制御部410と接続し、自装置のタグ識別情報を記憶する。
LF帯受信部421は、CPUによって制御される復調器からなり、タグ制御部410とLF帯アンテナ422と接続し、LF帯アンテナ422が受信したLF帯の信号を復調し、復調した信号をタグ制御部410に送る機能を有する。
【0035】
UHF帯送信部431は、CPUによって制御される変調器からなり、タグ制御部410とUHF帯アンテナ432と接続し、タグ制御部410から送られてきた信号をUHF帯の信号に変調してUHF帯アンテナ432から外部に送信する機能を有する。
UHF帯送信部431の送信するUHF帯の信号の到達距離は、ここでは例えば15mである。
【0036】
電池は、タグを構成する部品に電力を供給する機能を有する。
タグ制御部410は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、ボタン411と記憶部413とLF帯受信部421とUHF帯送信部431とに接続し、LF帯受信部421からタグ質問信号を受信した場合に、記憶部413に記憶されている自装置のタグ識別情報を含めたタグ応答信号を作成し、UHF帯送信部431にタグ応答信号を送信させる機能を有する。
【0037】
ここで、タグ制御部がタグ質問信号を受信してからタグ応答信号を送信させるまでの時間は、例えば0.1秒である。
<照明スイッチ>
照明スイッチは、照明の点灯、消灯を行うスイッチであって、CPU、RAM、ROM、ネットワーク信号送受信器等を内蔵し、ユーザの操作に応じて照明の点灯、消灯を行う機能に加えて、CPUが、RAM又はROMに記憶されているプログラムを実行することで、ネットワーク161を介して読取装置から機器制御信号を受信すると、照明の点灯状況に応じて、照明の点灯、又は消灯を行う照明操作機能を実現する。
【0038】
図5は、照明スイッチの主要機能ブロックを示すブロック図である。
照明スイッチ500は、受信部520と、記憶部530と、操作ボタン540と、タイマ550と、接続切替部560と、照明スイッチ制御部510とから構成される。
受信部520は、CPUによって制御されるネットワーク信号送受信器からなり、照明スイッチ制御部510とネットワーク161とに接続し、ネットワーク161を介して送信された信号を受信し、受信した信号を照明スイッチ制御部510に送る機能を有する。
【0039】
記憶部530は、CPUによって制御されるROMからなり、照明スイッチ制御部510と接続し、自装置の機器識別情報を記憶する。
操作ボタン540は、照明スイッチ制御部510と接続し、ユーザから押下されると、ユーザから押下された旨の信号を照明スイッチ制御部510に送る機能を有する。
タイマ550は、照明スイッチ制御部510と接続し、照明スイッチ制御部510からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
【0040】
接続切替部560は、照明スイッチ制御部510からの制御信号に基づいて照明への電力の供給のONとOFFとを切り替えるスイッチであって、照明スイッチ制御部510と接続する。
照明スイッチ制御部510は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、受信部520と記憶部530と操作ボタン540とタイマ550と接続切替部560と接続し、以下の機能を有する。
【0041】
機能1:操作ボタン540から信号を受信すると、照明への電力供給状況と、受信した信号とに応じて、照明への電力供給の接続を切り替えさせる制御信号を接続切替部560に送信する機能。
機能2:受信部520が読取装置から機器制御信号を受信した場合に、機器制御信号に含まれる機器識別情報と、記憶部530に記憶されている機器識別情報とを比較し、両者が一致すれば、照明への電力供給状況に応じて、照明への電力供給の接続を切り替えさせる制御信号を接続切替部560に送信する機能。
【0042】
<エアコン操作盤>
エアコン操作盤は、エアコンを制御する操作盤であって、CPU、RAM、ROM、ネットワーク信号送受信器等を内蔵し、ユーザの操作に応じてエアコンを制御する機能に加えて、CPUが、RAM又はROMに記憶されているプログラムを実行することで、ネットワーク161を介して読取装置から機器制御信号を受信すると、エアコンの稼働状況に応じて、エアコンの起動又は、停止を行うエアコン操作機能を実現する。
【0043】
図6は、エアコン操作盤の主要機能ブロックを示すブロック図である。
エアコン操作盤600は、受信部620と、記憶部630と、操作ボタン群640と、タイマ650と、表示部660と、エアコン制御信号生成部670と、エアコン操作盤制御部610とから構成される。
受信部620は、CPUによって制御されるネットワーク信号送受信器からなり、エアコン操作盤制御部610とネットワーク161とに接続し、ネットワーク161を介して送信された信号を受信し、受信した信号をエアコン操作盤制御部610送る機能を有する。
【0044】
記憶部630は、CPUによって制御されるROMからなり、エアコン操作盤制御部610と接続し、自装置の機器識別情報を記憶する。
操作ボタン群640は、エアコン操作盤制御部610と接続し、ユーザからエアコンを制御する旨の操作を受け付けると、受け付けた操作に応じた信号をエアコン操作盤制御部610に送る機能を有する。
【0045】
タイマ650は、エアコン操作盤制御部610と接続し、エアコン操作盤制御部610からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
表示部660は、ディスプレイからなり、エアコン操作盤制御部610と接続し、エアコン操作盤制御部610からの制御信号に基づいて、現在のエアコンの稼働状況等を表示する機能を有する。
【0046】
エアコン制御信号生成部670は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、エアコン操作盤制御部610と接続し、エアコン操作盤制御部610からの制御信号に基づいてエアコンを制御する制御信号を生成し、生成した制御信号をエアコンに送信する機能を有する。
エアコン操作盤制御部610は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、受信部620と記憶部630と操作ボタン群640とタイマ650と表示部660とエアコン制御信号生成部670と接続し、以下の機能を有する。
【0047】
機能1:操作ボタン群640から信号を受信すると、エアコンの稼働状況と、受信した信号とに応じて、エアコン制御信号生成部670にエアコンを制御する制御信号を生成させてエアコンに送信させる機能。
機能2:受信部620が読取装置から機器制御信号を受信した場合に、機器制御信号に含まれる機器識別情報と、記憶部630に記憶されている機器識別情報とを比較し、両者が一致すれば、エアコンの稼働状況に応じて、エアコン制御信号生成部670にエアコンを制御する制御信号を生成させてエアコンに送信させる機能。
【0048】
<解錠装置>
解錠装置は、扉の施錠と解錠とを行う電子錠であって、CPU、RAM、ROM、ネットワーク信号送受信器等を内蔵し、ユーザの操作に応じて扉の施錠と解錠とを行う機能に加えて、CPUが、RAM又はROMに記憶されているプログラムを実行することでネットワーク161を介して読取装置から機器制御信号を受信すると、所定時間T3(例えば10秒)間扉の解錠を行う解錠機能を実現する。
【0049】
図7は、解錠装置の主要機能ブロックを示すブロック図である。
解錠装置700は、受信部720と、記憶部730と、操作ボタン740と、タイマ760と、施錠部750と、解錠装置制御部710とから構成される。
受信部720は、CPUによって制御されるネットワーク信号送受信器からなり、解錠装置制御部710とネットワーク161とに接続し、ネットワーク161を介して送信された信号を受信し、受信した信号を解錠装置制御部710に送る機能を有する。
【0050】
記憶部730は、CPUによって制御されるROMからなり、解錠装置制御部710と接続し、自装置の機器識別情報を記憶する。
操作ボタン740は、解錠装置制御部710と接続し、ユーザから押下されると、扉を解錠する旨の信号を解錠装置制御部710に送信する機能を有する。
タイマ760は、解錠装置制御部710と接続し、解錠装置制御部710からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
【0051】
施錠部750は、扉を施錠するための電子錠からなり、解錠装置制御部710と接続し、解錠装置制御部710からの制御信号に基づいて扉を施錠、又は解錠する機能を有する。
解錠装置制御部710は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、受信部720と記憶部730と操作ボタン740とタイマ760と施錠部750と接続し、以下の機能を有する。
【0052】
機能1:操作ボタン740から扉を解錠する旨の信号を受信すると、施錠部750に扉を解錠させ、所定時間T3(例えば10秒)後に施錠部750に扉を施錠させる機能。
機能2:受信部720が読取装置から機器制御信号を受信した場合に、機器制御信号に含まれる機器識別情報と、記憶部730に記憶されている機器識別情報とを比較し、両者が一致すれば、施錠部750に扉を解錠させ、所定時間T3(例えば10秒)後に施錠部750に扉を施錠させる機能。
【0053】
<管理サーバ>
管理サーバ181は、読取装置同士の対応関係を管理するコンピュータであって、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、入出力装置、ネットワーク信号送受信器等を内蔵し、CPUが、ROM、RAM、又はハードディスクに記録されているプログラムを実行することで様々な機能を実現する。
【0054】
管理サーバ181の主な機能は、読取装置から紐付け信号を受信すると、紐付け信号に含まれている読取装置識別情報と対応付けられて記憶している読取装置識別情報によって識別される読取装置に、タグ識別情報追加信号(後述)を送信する機能である。
図8は、管理サーバ181の主要機能ブロックを示すブロック図である。
管理サーバ181は、送受信部820と、記憶部830と、入力部840と、出力部850と、管理サーバ制御部810とから構成される。
【0055】
送受信部820は、CPUによって制御されるネットワーク信号送受信器からなり、管理サーバ制御部810とネットワーク161とに接続し、ネットワーク161を介して送信された信号を受信し、受信した信号を管理サーバ制御部810に送る機能と、管理サーバ制御部810から送られる信号を、ネットワーク161を介して外部に送信する機能とを有する。
【0056】
記憶部830は、CPUによって制御されるRAMからなり、管理サーバ制御部810と接続し、自装置のサーバ識別情報を記憶する機能と、読取装置対応表を記憶する。
図9は、記憶部830が記憶する読取装置対応表のデータ構成図である。
この読取装置対応表は、対応元読取装置識別情報901と、対応先読取装置識別情報902とを対応付けているものである。
【0057】
例えば、111である対応元読取装置識別情報は、112、113、114、115、116、117、232、219、220、221、222、237、238、241、242である対応先読取装置識別情報と対応付けられて記憶部830に記憶されていることを示している。
ここでは、説明の便宜上、図2等で読取装置の符号に振られている数字と、読取装置識別情報の数字とが一致するものとして説明する。
【0058】
例えば、111である読取装置識別情報によって識別される読取装置は、図2中の読取装置111である。
再び図8に戻って、管理サーバ181の説明を続ける。
入力部840は、管理サーバ制御部810と接続し、キーボードや光ディスク読取装置等で構成され、キーボードや光ディスク読取装置等を介してユーザからの入力を受け付け、受け付けた入力に対応する信号を管理サーバ制御部810に送信する機能を有する。
【0059】
出力部850は、管理サーバ制御部810と接続し、ディスプレイや光ディスク書込装置等で構成され、管理サーバ制御部810からの信号を受信して、ディスプレイや光ディスク書込装置等を介して出力する機能を有する。
管理サーバ制御部810は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、送受信部820と記憶部830と入力部840と出力部850とに接続し、以下の機能を有する。
【0060】
機能1:送受信部820が読取装置から紐付け信号を受信した場合に、紐付け信号に含まれるサーバ識別情報と、記憶部830に記憶されているサーバ識別情報とを比較する。比較の結果、両者が一致する場合に、紐付け信号に含まれる読取装置識別情報と一致する対応元読取装置識別情報が記憶部830に記憶されているとき、その対応元読取装置識別情報に対応する対応先読取装置識別情報の数だけ、対応先読取装置識別情報と紐付け信号に含まれるタグ識別情報を含めたタグ識別情報追加信号を生成し、送受信部820に、生成したタグ識別情報追加信号を送信させる機能。
【0061】
機能2:入力部840から、読取装置対応表を更新する旨の信号を受け取った場合において、入力部840から新たな読取装置対応表を入力されると、記憶部830に記憶されている読取装置対応表を、新たな読取装置対応表で更新する機能。
<通信信号>
以下、実施の形態1に係る認証システムで用いられる通信信号のそれぞれについて図面を用いて詳細に説明する。
【0062】
図10(a)は、読取装置300から送信されるタグ質問信号のデータ構成図である。
同図に示されるように、タグ質問信号は、PR(PReamble)1001と読取装置識別情報と1011とCRC(Cyclic Redundancy Check)情報1002とから構成される。
PR1001は、通信信号の始まりを示す同期信号であり、CRC情報1002は、通信信号の誤り検出に用いる信号である。
【0063】
読取装置識別情報1011は、タグ質問信号を送信した読取装置の読取装置識別情報である。
図10(b)は、タグ400から送信されるタグ応答信号のデータ構成図である。
同図に示されるように、タグ応答信号は、PR1001と読取装置識別情報1021とタグ識別情報1022とCRC情報1002とから構成される。
【0064】
読取装置識別情報1021は、タグ応答信号の送信に先立って、タグによって受信されたタグ質問信号に含まれていた読取装置識別情報である。
タグ識別情報1022は、タグ応答信号を送信したタグのタグ識別情報である。
図10(c)は、タグ400から送信される機器制御信号のデータ構成図である。
同図に示されるように、機器制御信号は、PR1001と機器識別情報1031とCRC情報1002とから構成される。
【0065】
機器識別情報1031は、送信先の機器の識別情報である。
図10(d)は、読取装置300から送信される紐付け信号のデータ構成図である。
同図に示されるように、紐付け信号は、PR1001と管理サーバ識別情報1041と読取装置識別情報1042とタグ識別情報1043とCRC情報1002とから構成される。
【0066】
管理サーバ識別情報1041は、送信先の管理サーバの管理サーバ識別情報である。
読取装置識別情報1042は、紐付け信号を送信した読取装置の読取装置識別情報である。
タグ識別情報1043は、紐付け信号の送信に先立って、読取装置によって受信されたタグ応答信号に含まれていたタグ識別情報である。
【0067】
図10(e)は、管理サーバ181から読取装置300に送信されるタグ識別情報追加信号のデータ構造図である。
同図に示されるように、タグ識別情報追加信号は、PR1001と読取装置識別情報1051とタグ識別情報1052とCRC情報1002とから構成される。
読取装置識別情報1051は、送信先の読取装置の読取装置識別情報である。
【0068】
タグ識別情報1052は、タグ識別情報追加信号の送信に先立って、管理サーバによって受信された紐付け信号に含まれていたタグ識別情報である。
<動作>
以下、上記構成を備える実施の形態1に係る認証システムの動作を説明する。
実施の形態1に係る認証システムの行う主な動作は、(1)読取装置300とタグ400と管理サーバ181とを用いて行うタグ登録処理動作と、(2)読取装置300とタグ400とを用いて行うタグ認証処理動作と、(3)照明スイッチ500を用いて行う照明制御処理動作と、(4)エアコン操作盤600を用いて行うエアコン制御処理動作と、(5)解錠装置700を用いて行う解錠処理動作との5つの動作がある。
【0069】
以下、各動作について、順にフローチャートを用いて説明する。
<タグ登録処理>
タグ登録処理とは、読取装置300の登録ボタン312が押下された場合においてタグ400を所有するタグ所有者が自装置の近傍(例えば3m以内)に存在すると、その読取装置300は、タグ所有者の所有するタグのタグ識別情報を記憶し、また、その読取装置300と関連付けられている読取装置300もそのタグ400のタグ識別情報を記憶するという処理である。
【0070】
図11は、タグ登録処理における、読取装置300の行う読取装置によるタグ登録処理を示すフローチャートである。
読取装置によるタグ登録処理は、登録ボタン312が押下されることによってその処理を開始する。
読取装置300は、通常動作を行っている時には、モードが認証モードとなっているが、登録ボタン312が押下されると(ステップS1100)、読取装置300は、モードを登録モードに設定して(ステップS1110)、自装置の記憶部314に記憶されている自装置の読取装置識別信号を含むタグ質問信号を生成して送信する(ステップS1120)。
【0071】
読取装置300の近傍(例えば3m以内)のタグは、タグ質問信号を受信すると、タグ質問信号に含まれている読取装置識別情報と、自装置の記憶部413に記憶されているタグ識別信号とを含むタグ応答信号を生成して送信する。
読取装置300は、タイマ315を用いて時間を計測し、タグ質問信号を送信してから所定時間T7(例えば1秒)以内にタグからタグ応答信号を受信すると(ステップS1130:Yes)、タグ応答信号に含まれる読取装置識別信号と自装置の読取装置識別信号とが一致するか否かを調べる(ステップS1140)。
【0072】
ステップS1140において両者が一致する場合(ステップS1140:Yes)に、読取装置300は、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報を記憶部314に記憶し(ステップS1150)、記憶部314に記憶されている管理サーバ識別情報と、自装置の読取装置識別情報と、タグ応答信号に含まれるタグ識別信号とを含む紐付け信号を生成する(ステップS1160)。
【0073】
紐付け信号を生成すると、読取装置300は、紐付け信号をネットワーク161上に送信し(ステップS1170)、モードを認証モードに設定して(ステップS1180)、読取装置によるタグ登録処理を終了する。
図12は、タグ登録処理における、管理サーバ181の行う管理サーバによるタグ識別情報転送処理を示すフローチャートである。
【0074】
管理サーバによるタグ識別情報転送処理は、ネットワーク161を介して、管理サーバ181が紐付け信号を受信することによってその処理を開始する。
管理サーバ181は、ネットワーク161を介して紐付け信号を受信すると(ステップS1200)、紐付け信号に含まれている管理サーバ識別情報と自装置の管理サーバ識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1210)。
【0075】
ステップS1210において両者が一致する場合(ステップS1210:Yes)に、紐付け信号に含まれる読取装置識別情報と、記憶部830に記憶されている対応元読取装置識別情報とを比較する(ステップS1220)。
ステップS1220において、一致する対応元読取装置識別情報が記憶されている場合(ステップS1220:Yes)に、その対応元読取装置識別情報に対応付けられて記憶部830に記憶されている対応先読取装置識別情報の数だけ、対応付けられて記憶されている対応先読取装置識別情報とタグ紐付け信号に含まれているタグ識別情報とを含むタグ識別情報追加信号を生成し(ステップS1230)て、生成したタグ識別情報追加信号をネットワーク161上に送信する(ステップS1240)。
【0076】
ステップS1210において両者が一致しない場合(ステップS1210:No)と、ステップS1220において、一致する対応元読取装置識別情報が記憶されていない場合(ステップS1220:No)と、ステップS1240の処理が終了した場合とに、管理サーバによるタグ識別情報転送処理は終了する。
図13は、タグ登録動作における、読取装置300の行う読取装置によるタグ追加処理を示すフローチャートである。
【0077】
読取装置によるタグ追加処理は、ネットワーク161を介して、読取装置300がタグ識別情報追加信号を受信することによってその処理を開始する。
読取装置300は、ネットワーク161を介してタグ識別情報追加信号を受信すると(ステップS1300)、タグ識別情報追加信号に含まれる読取装置識別情報と自装置の読取装置識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1310)。
【0078】
ステップS1310において両者が一致する場合(ステップS1310:Yes)に、読取装置300は記憶部314にタグ識別情報追加信号に含まれるタグ識別情報を記憶させる(ステップS1320)。
ステップS1310において両者が一致しない場合(ステップS1310:No)と、ステップS1320の処理が終了した場合とに、読取装置によるタグ追加処理は終了する。
【0079】
以下、上述のタグ登録処理動作について、図1中の読取装置111とタグ101とを用いて読取装置111の近傍(例えば3m以内)にタグ101を所有するタグ所有者102が存在する状況で、読取装置111の登録ボタン312がタグ所有者102によって押下される場合の具体的な動作を説明する。
ここで、読取装置111は、読取装置300と同じ構造のものであり、タグ101は、タグ400と同じ構造のものである。
【0080】
図2で示される建物を利用するオフィスでは、居室A201で仕事をする人は、実験室A204と会議室A206とを利用することになっているため、実施の形態1に係る認証システムは、居室A201内の読取装置のどれか1つに所有するタグのタグ識別情報を登録すると、居室A201内の全ての読取装置と、実験室A204の全ての読取装置と、会議室A206の全ての読取装置とに、そのタグ識別情報が登録されるようになっている。
【0081】
読取装置111は、登録ボタン312がタグ所有者102によって押下されると(ステップS1100)、読取装置111は、モードを登録モードに設定して(ステップS1110)、自装置の読取装置識別情報である“111”を含むタグ質問信号を送信する(ステップS1120)。
タグ質問信号の到達範囲(例えば3m)内にタグ101が存在するので、タグ101はタグ質問信号を受信し、タグ質問信号に含まれている“111”という読取装置識別情報と、自装置のタグ識別信号である“101”とを含むタグ応答信号を生成し、生成したタグ応答信号を例えば、0.1秒後に送信する。
【0082】
ここで、例えば、0.1秒後とは、タグがタグ応答信号の生成に要する時間である。
読取装置111は、タグ質問信号を送信してから0.1秒後にタグ応答信号を受信し(ステップS1130:Yes)、タグ応答信号に含まれる“111”という読取装置識別情報は、記憶部314が記憶する自装置の読取装置識別情報と一致するので(ステップS1140:Yes)、タグ応答信号に含まれる“101”というタグ識別情報を記憶し(ステップS1150)、記憶する管理サーバ識別情報である“181”と自装置の読取装置識別情報である“111”とタグ応答信号に含まれる“101”とを含む紐付け信号を生成する(ステップS1160)。
【0083】
読取装置111は、生成した紐付け信号をネットワーク161上に送信して(ステップS1170)、モードを認証モードに設定する(ステップS1180)。
管理サーバ181は、紐付け信号を受信し(ステップS1200)、紐付け信号に含まれる“181”という管理サーバ識別情報は、記憶部830が記憶する自装置の管理サーバ識別情報と一致するので(ステップS1210:Yes)、紐付け信号に含まれる“111”という読取装置識別情報と、記憶部830に記憶されている対応元読取装置識別情報とを比較する(ステップS1220)。
【0084】
記憶部に830は、111という対応元読取装置識別情報が112、113、114、115、116、117、232、219、220、221、222、237、238、241、242という対応先読取装置識別情報と対応付けられて記憶されているので(ステップS1220:Yes、図9参照)、これら17つの、それぞれの対応先読取装置識別情報と101というタグ識別情報とを含むタグ識別情報追加信号を生成し(ステップS1230)、ネットワーク161上に送信する(ステップS1240)
読取装置112〜読取装置117、読取装置232、読取装置219〜読取装置222、読取装置237、読取装置238、読取装置241、読取装置242のそれぞれは、自装置の読取装置識別情報を含むタグ識別情報追加信号を受信するので(ステップS1300〜ステップS1310)、タグ識別情報追加信号に含まれる101であるタグ識別情報を記憶する(ステップS1320)。
【0085】
<タグ認証処理>
タグ認証処理とは、読取装置300が自装置の近傍(例えば3m以内)のタグ400の認証処理を行い、認証処理に成功した場合に機器制御信号を送信するという処理である。
図14は、タグ認証処理における、読取装置300の行う読取装置によるタグ認証処理を示すフローチャートである。
【0086】
タグ認証処理は、読取装置300が起動されることによってその処理を開始する。
読取装置300は、電源が投入される等により起動されると、モードを認証モードとして、自装置の記憶部314に記憶されている自装置の読取装置識別信号を含むタグ質問信号を生成して送信する(ステップS1410)。
読取装置300の近傍(例えば3m以内)のタグは、タグ質問信号を受信すると、タグ質問信号に含まれている読取装置識別情報と、自装置の記憶部413に記憶されているタグ識別信号とを含むタグ応答信号を生成して送信する。
【0087】
読取装置300は、タイマ315を用いて時間を計測し、前回タグ質問信号を送信してから所定時間T2(例えば1秒)以内にタグからタグ応答信号を受信すると(ステップS1420:Yes)、タグ応答信号に含まれる読取装置識別信号と自装置の読取装置識別信号とが一致するか否かを調べる(ステップS1430)。
ステップS1430において両者が一致する場合(ステップS1430:Yes)に、読取装置300は、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているいずれかのタグ識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1440)。
【0088】
ステップS1440において両者が一致する場合(ステップS1440:Yes)に、読取装置300は、記憶部314に記憶されている各機器識別情報を含む機器制御信号を、記憶する機器識別情報の数だけ生成し、ネットワーク161上に送信する(ステップS1450)。
ステップS1420において、タグ質問信号を送信してから所定時間T2(例えば1秒)以内にタグからタグ応答信号を受信しない場合(ステップS1420:No)と、ステップS1430において、両者が一致しない場合(ステップS1430:No)と、ステップS1440において、両者が一致しない場合(ステップS1440:No)と、ステップS1450の処理が終了した場合とに、読取装置300は、タイマ315を用いて時間を計測し、前回タグ質問信号をしてから所定時間T2(例えば1秒)経過したか否かを調べる(ステップS1460)。
【0089】
ステップS1460において、所定時間T2(例えば1秒)経過している場合に(ステップS1460:Yes)、読取装置300はステップS1410の処理に戻ってステップS1410〜ステップS1460の動作を繰り返す。
ステップS1460において、所定時間T2(例えば1秒)経過していない場合に(ステップS1460:No)、読取装置300はステップS1420の処理に戻ってステップS1420〜ステップS1460の処理を繰り返す。
【0090】
以下、上述のタグ認証処理動作について、図1中の読取装置111とタグ101とを用いて読取装置111の近傍(例えば3m以内)にタグ101を所有するタグ所有者102が存在する場合の具体的な動作を説明する。
ここで、この読取装置111はタグ101のタグ識別情報を記憶しているものする。
読取装置111は、起動されると、自装置の読取装置識別情報である“111”を含むタグ質問信号を送信する(ステップS1410)。
【0091】
タグ質問信号の到達範囲(例えば3m)以内にタグ101が存在するので、タグ101はタグ質問信号を受信し、タグ質問信号に含まれている“111”という読取装置識別情報と、自装置のタグ識別情報である“101”とを含むタグ応答信号を生成し、生成したタグ応答信号を例えば、0.1秒後に送信する。
読取装置111は、タグ質問信号を送信してから0.1秒後にタグ応答信号を受信し(ステップS1420:Yes)、タグ応答信号に含まれる“111”という読取装置識別情報は、記憶部314が記憶する自装置の読取装置識別情報であり(ステップS1430:Yes)、“101”というタグ識別情報は、記憶部314が記憶するタグ識別情報である(ステップS1440)ので、記憶部314に記憶されている機器識別情報である“132”を含む機器制御信号と、“133”を含む機器制御信号とを生成して、ネットワーク161上に送信する(ステップS1450)。
【0092】
読取装置111は、前回タグ質問信号を送信してから所定時間T2(例えば1秒)経過するまでステップS1420〜ステップS1450までの処理を繰り返し(ステップS1460:No)所定時間T2(例えば1秒)経過すると(ステップS1460:Yes)、再びステップS1410の処理に戻ってステップS1410〜ステップS1460の処理を繰り返す。
【0093】
<照明制御処理>
照明制御処理とは、照明スイッチ500が行う照明の制御処理である。
図15は、照明制御動作における、照明スイッチ500の行う照明制御処理を示すフローチャートである。
照明制御処理は、照明スイッチ500に電源が供給されている限り行われている処理である。
【0094】
照明スイッチ500は、電源が供給されると、タイマ550を起動する(ステップS1500)。
タイマ起動後所定時間T4(例えば10秒)以内に機器制御信号を受信すると(ステップS1510:Yes)、照明スイッチ500は、機器制御信号に含まれる機器識別情報と自装置の機器識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1520)。
【0095】
ステップS1520において両者が一致する場合(ステップS1520:Yes)に、照明スイッチ500は、照明への電力の供給がONであるか否かを調べる(ステップS1530)。
ステップS1530において電力の供給がONである場合(ステップS1530:Yes)には、照明スイッチ500は、電力の供給をONのまま変更せず、電力の供給がOFFである場合(ステップS1530:No)には、電力の供給をONにする(ステップS1540)。
【0096】
ステップS1520において両者が一致しない場合(ステップS1520:No)に、照明スイッチ500は、再びステップS1510の処理に戻ってステップS1510以降の処理を開始する。
ステップS1510においてタイマ起動後所定時間T4(例えば10秒)以内に機器制御信号を受信しない場合(ステップS1510:No)に、照明スイッチ500は、照明への電力の供給がONであるか否かを調べる(ステップS1550)。
【0097】
ステップS1550において電力の供給がONである場合(ステップS1550:Yes)には、照明スイッチ500は、電力の供給をOFFにし(ステップS1560)、電力供給がOFFである場合(ステップS1550:No)には、電力の供給をOFFのまま変更しない。
ステップS1530において電力の供給がONである場合(ステップS1530:Yes)と、ステップS1540の処理が終わった場合と、ステップS1560の処理が終わった場合と、ステップS1550において電力の供給がOFFである場合(ステップS1550:No)とには、照明スイッチ500は、再びステップS1300の処理に戻ってステップS1500以降の処理を開始する。
【0098】
<エアコン制御処理>
エアコン制御処理とは、エアコン操作盤600が行うエアコンの制御処理である。
図16は、エアコン制御動作における、エアコン操作盤600の行うエアコン制御処理を示すフローチャートである。
エアコン制御処理は、エアコン操作盤600が起動されている限り行われている処理である。
【0099】
エアコン操作盤600は、電源が供給されると、タイマ650を起動する(ステップS1600)。
タイマ起動後所定時間T5(例えば10秒)以内に機器制御信号を受信すると(ステップS1610:Yes)、エアコン操作盤600は、機器制御信号に含まれる機器識別情報と自装置の機器識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1620)。
【0100】
ステップS1620において両者が一致する場合(ステップS1620:Yes)に、エアコン操作盤600は、エアコンが動作しているか否かを調べる(ステップS1630)。
ステップS1630においてエアコンが動作している場合(ステップS1630:Yes)には、エアコン操作盤600は、エアコンを停止させず、エアコンが動作していない場合(ステップS1630:No)には、エアコンを所定設定温度(例えば25度)で起動させる(ステップS1640)。
【0101】
ステップS1620において両者が一致しない場合(ステップS1620:No)に、エアコン操作盤600は、再びステップS1610の処理に戻ってステップS1610以降の処理を繰り返す。
ステップS1610においてタイマ起動後所定時間T5(例えば10秒)以内に機器制御信号を受信しない場合(ステップS1610:No)に、エアコン操作盤600は、エアコンが動作しているか否かを調べる(ステップS1650)。
【0102】
ステップS1650においてエアコンが動作している場合(ステップS1650:Yes)には、エアコン操作盤600は、エアコンを停止させ、エアコンが動作していない場合(ステップS1650:No)、エアコンを起動させない。
ステップS1630においてエアコンが動作している場合(ステップS1630:Yes)と、ステップS1640の処理が終わった場合と、ステップS1660の処理が終わった場合と、ステップS1650においてエアコンが動作していない場合(ステップS1650:No)とには、エアコン操作盤600は、再びステップS1600の処理に戻ってステップS1600以降の処理を繰り返す。
【0103】
<解錠動作>
解錠動作とは、解錠装置700が行う扉の施解錠動作である。
図17は、解錠動作における、解錠装置700の行う解錠処理を示すフローチャートである。
解錠処理は、解錠装置700が起動されている限り行われている処理である。
【0104】
解錠装置700は、機器制御信号を受信する(ステップS1700:Yes)と、制御信号に含まれる機器識別情報と自装置の機器識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1710)。
ステップS1710において両者が一致する場合(ステップS1710:Yes)に、解錠装置700は、解錠中か否かを調べる(ステップS1720)。
【0105】
ステップS1720において解錠中の場合(ステップS1720:Yes)に、扉を施錠せず、施錠中の場合(ステップS1720:No)に、扉を解錠する(ステップS1730)。
ステップS1700において、機器制御信号を受信しない場合(ステップS1700:No)と、ステップS1720において解錠中の場合(ステップS1720:Yes)と、ステップS1730の処理を終了した場合とに、解錠装置700は、前回解錠してから所定時間T6(例えば10秒)経過したか否かを調べる(ステップS1740)。
【0106】
ステップS1740において、所定時間T6(例えば10秒)経過している場合(ステップS1740:Yes)に、解錠装置700は扉を解錠する(ステップS1750)。
ステップS1710において両者が一致しない場合(ステップS1710:No)と、ステップS1740において所定時間T6(例えば10秒)経過していない場合(ステップS1740:No)と、ステップS1750の処理を終了した場合とに、解錠装置700は再びステップS1700に戻ってステップS1700以降の処理を繰り返す。
【0107】
上述の実施の形態1に係る認証システムによれば、居室A201で勤務するタグ所有者102は、居室A201内の例えば読取装置111に、自分の所有するタグのタグ識別情報を記憶させると、居室A201内の全ての読取装置と、実験室A204内の全ての読取装置と、会議室A206内の全ての読取装置とに、そのタグ識別情報を記憶させることができるようになる。
【0108】
また、居室B202で勤務するタグ所有者は、居室B202内の例えば読取装置211に、自分の所有するタグのタグ識別情報を記憶させると、居室B202内の全ての読取装置と、実験室B205内の全ての読取装置と、会議室A206内の全ての読取装置とに、そのタグ識別情報を記憶させることができるようになる。
つまり、わずか1つの読取装置にタグ識別情報を記憶させるだけで、多数の読取装置にそのタグ識別情報を記憶させることができる。
<実施の形態2>
<概要>
以下、本発明に係る認証システムの一実施形態として、実施の形態1に係る認証システムの一部を変形した実施の形態2に係る認証システムについて説明する。
【0109】
実施の形態2に係る認証システムは、実施の形態1に係る認証システムと同様に、タグの認証処理を行う読取装置が建物内に複数配置され、それぞれの読取装置は、タグの認証処理の結果に応じて、建物内に設置されている照明やエアコンや解錠装置といった設備を制御するものである。
この認証システムでは、読取装置に、その読取装置の配置地点から建物の出口までの通路に配置されている読取装置が対応付けられており、読取装置に新たにタグの識別情報が記録されると、その読取装置の配置地点から建物の出口までの通路に配置されている読取装置にもそのタグの識別情報が記憶される。
【0110】
<構成>
以下、実施の形態2に係る認証システムの構成について、図面を参照しながら説明する。
図18は、実施の形態2に係る認証システムが運用されている建物の平面図である。
この建物は、居室A1992と、居室B1991と、居室C1993と、居室D1994と、廊下1996と、管理室1995とからなり、オフィスとして利用されている。
【0111】
読取装置1901〜読取装置1921のそれぞれは、ネットワーク1998(図19中の破線)と接続する。読取装置1901は居室A1992の天井中央付近に配置され、読取装置1902と読取装置1903とは扉1981の脇に配置され、読取装置1904は居室B1991の天井中央付近に配置され、読取装置1905と読取装置1906とは扉1982の脇に配置され、読取装置1907は居室D1994の天井中央付近に配置され、読取装置1908と読取装置1909とは扉1983の脇に配置され、読取装置1910は居室C1993の天井中央付近に配置され、読取装置1911と読取装置1912とは扉1984の脇に配置され、読取装置1913と読取装置1914とは管理室1995の壁に配置され、読取装置1915と読取装置1916とは扉1985の脇に配置され、読取装置1917〜読取装置1919は、廊下1996の天井に配置され、読取装置1920と読取装置1921とはこの建物の入口1986の脇に配置されている。
【0112】
照明スイッチ1951〜照明スイッチ1958のそれぞれは、ネットワーク1998と接続する。照明スイッチ1951は、照明1931を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ1952は、照明1932を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ1953は、照明1933を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ1954は、照明1934を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ1955は、照明1935〜照明1938を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ1956は、照明1939を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ1957は、照明1940を点灯、消灯するものであり、照明スイッチ1958は、照明1941を点灯、消灯するものである。
【0113】
解錠装置1961〜解錠装置1966のそれぞれは、ネットワーク1998と接続する。解錠装置1961は扉1981を施解錠するものであり、解錠装置1962は扉1982を施解錠するものであり、解錠装置1963は扉1983を施解錠するものであり、解錠装置1964は扉1984を施解錠するものであり、解錠装置1965は扉1985を施解錠するものであり、解錠装置1966は建物の入口1986を施解錠するものである。
【0114】
管理サーバ1999は、ネットワーク1998と接続し、管理サーバ181が記憶する読取装置対応表とは異なる読取装置対応表を記憶し、管理室1995に配置されている。
図19は、管理サーバ1999の記憶部830が記憶する読取装置対応表のデータ構成図である。
この読取装置対応表は、対応元読取装置識別情報と、対応先読取装置識別情報との関係が、対応元読取装置識別情報によって識別される読取装置と、その読取装置の配置地点から建物の入口1986までの通路をタグ所有者が通行した場合におけるこのタグ所有者のタグと通信可能となる位置に配置されている読取装置との関係となるように、対応元読取装置識別情報と、対応先読取装置識別情報とを対応付けたものである。
【0115】
例えば、対応元読取装置識別情報1901は、対応先読取装置識別情報1902、1903、1904、1905、1906、1917、1918、1919、1920、1921と対応付けられている。これら対応先読取装置識別情報によって識別される読取装置は、読取装置1901の配置地点から建物の入口1986までの通路上のタグと通信可能となる位置に配置されているものである。
【0116】
<動作>
実施の形態2に係る読取装置とタグと照明スイッチと解錠装置と管理サーバ1999とネットワーク1998とは、それぞれ、実施の形態1に係る読取装置とタグと照明スイッチと解錠装置と管理サーバ181とネットワーク161と同様の動作を行うので、ここでは説明を省略する。
【0117】
上述の実施の形態2に係る認証システムによれば、対応元読取装置識別情報2001と対応付けられている対応先読取装置識別情報2002は、対応先読取装置識別情報2002が、対応元読取装置識別情報2001によって識別される読取装置の配置地点から、建物の入口1986までの通路をタグ所有者が通行した場合における、このタグ所有者のタグと通信可能となる位置に配置されている読取装置の読取装置識別情報となっているため、建物内部のどこかに設置されている読取装置にタグ識別情報を登録すると、その読取装置の地点から建物の入口までの通路に配置されている読取装置にもそのタグ識別情報が登録される。
<実施の形態3>
<概要>
以下、本発明に係る認証システムの一実施形態として、実施の形態1に係る認証システムの一部を変形した実施の形態3に係る認証システムについて説明する。
【0118】
実施の形態3に係る認証システムは、実施の形態1におけるタグを、タグの機能に加えて、認証システムの管理者にのみ公開されている所定の操作を受けるとタグ管理者信号(後述)を送信する機能を有する変形タグに変形し、実施の形態1における読取装置を、読取装置の機能に加えてタグから発信されるタグ管理者信号を受信するとモードを登録モードに設定する変形読取装置に変形したものである。
【0119】
この実施の形態3に係る認証システムによると、タグ管理者信号を発信する変形タグを所有する管理者タグ所有者と、変形タグを所有する変形タグ所有者とが、変形読取装置の近傍(例えば3m以内)に存在すると、その変形読取装置は、変形タグ所有者の所有する変形タグのタグ識別情報を記憶することになる。
従って、管理者タグ所有者と変形タグ所有者とが共に建物内を移動すると、移動経路の近傍(例えば3m以内)に存在する変形読取装置は、変形タグ所有者の所有する変形タグのタグ識別情報を記憶する。
【0120】
<全体構成>
以下、本実施の形態3に係る認証システムの全体構成について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態3に係る認証システムは、実施の形態1に係る認証システムと同様に、図2に示される建物内で運用されており、実施の形態1との相違点は、図2中の読取装置のそれぞれが、変形読取装置に置き換えられている点である。
【0121】
従って、実施の形態3に係る認証システムが運用されている建物内に配置されている設備や読取装置等の配置状況は、図2において、読取装置を変形読取装置に置き換えることになるため、ここでは説明を省略する。
以下、実施の形態1との相違点である、変形読取装置と変形タグについて、その相違点を中心に図面を用いて詳細に説明する。
【0122】
<変形読取装置>
変形読取装置は、実施の形態1における読取装置の機能一部を変形し、実施の形態1における読取装置の有する機能に加えて、変形タグからタグ管理者信号を受信すると、モードを登録モードに設定し、タグ質問信号を送信するという機能を有するものである。
図20は変形読取装置2100の主要ブロックを示すブロック図である。
【0123】
同図に示されるように、変形読取装置2100は、実施の形態1の読取装置300の読取装置制御部310が変形読取装置制御部2110に置き換えられたものである。
変形読取装置制御部2110は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、送受信部311と登録ボタン312と記憶部314とタイマ315とLF帯送信部321とUHF帯受信部323と接続し、実施の形態1の読取装置制御部310の有する機能1〜機能4に加えて、以下の機能5を有する。
【0124】
機能5:認証モードの期間中に、UHF帯受信部323が変形タグからタグ管理者信号を受信した場合に、変形読取装置2100のモードを認証モードから登録モードに切り替えてLF帯送信部321にタグ質問信号を送信させ、タグ管理者信号を受信してから所定時間T8(例えば1秒)後に、読取装置300のモードを登録モードから認証モードに切り替える機能。
【0125】
<変形タグ>
変形タグは、実施の形態1におけるタグの機能の一部を変形し、実施の形態1におけるタグの有する機能に加えて、ボタン411が所定の操作(例えば、5秒間押下後にダブルクリック操作を受けるといった、認証システムの管理者のみに公開されている操作。:以後、「管理者操作」という。)を受けると、周期的にタグ管理者信号を送信するという機能を有するものである。
【0126】
図21は変形タグ2200の主要機能ブロックを示すブロック図である。
同図に示されるように、変形タグ2200は、実施の形態1のタグ400にタイマ2245が追加され、タグ制御部410が変形タグ制御部2210に置き換えられたものである。
タイマ2245は、変形タグ制御部2210と接続し、変形タグ制御部2210からの制御信号に基づいて、時間の経過を計測する機能を有する。
【0127】
変形タグ制御部2210は、CPUがプログラムを実行することによって機能的に実現され、タグ制御部410とUHF帯アンテナ432と接続し、実施の形態1のタグ制御部410の有する機能に加えて、ボタン411が管理者操作を受けた場合に、記憶部413に記憶されている自装置のタグ識別情報を含めたタグ管理者信号を生成し、所定時間T9(例えば10分)の間、所定時間T10(例えば10秒)毎にUHF帯送信部431にタグ管理者信号を繰り返し送信させる機能を有する。
【0128】
<通信信号>
実施の形態3に係る認証システムで用いられる通信信号には、実施の形態1に係る認証システムで用いられる通信信号に加えて、タグ管理者信号が含まれている。
以下、タグ管理者信号について図面を用いて説明する。
図22は、変形タグ2200から送信されるタグ管理者信号のデータ構成図である。
【0129】
同図に示されるように、タグ管理者信号は、PR1001とタグ識別情報2311と、CRC情報1002とから構成される。
タグ識別情報2311は、タグ管理者信号を送信した変形タグのタグ識別情報である。
<動作>
以下、上記構成を備える実施の形態3に係る認証システムの動作を説明する。
【0130】
実施の形態3に係る認証システムの主な動作は、実施の形態1に係る認証システムの主な5つの動作に加えて、(6)変形タグ2200と変形読取装置2100と管理サーバ181とを用いて行う管理者タグ登録処理動作とがある。
<管理者タグ登録処理>
管理者タグ登録処理とは、タグ管理者信号を発信する変形タグ2200を所有する管理者タグ所有者と、変形タグ2200を所有する変形タグ所有者とが、自装置の近傍(例えば3m以内)に存在すると、その変形読取装置2100は、変形タグ所有者の所有する変形タグ2200のタグ識別情報を記憶し、また、その変形読取装置2100と関連付けられている変形読取装置2100もその変形タグ2200のタグ識別情報を記憶するという動作である。
【0131】
管理者タグ登録動作は、変形タグ2200が行うタグによる管理者送信信号送信処理と、変形読取装置2100が行う読取装置による管理者タグ登録処理と、管理サーバ181が行う管理サーバによるタグ識別情報転送処理と、変形読取装置2100が行う読取装置によるタグ追加処理とからなる。
これらの処理のうち、管理サーバによるタグ識別情報転送処理と読取装置によるタグ追加処理とは、既に実施の形態1において説明したので、ここではこれら処理の説明を省略し、タグによる管理者信号送信処理と読取装置による管理者タグ登録処理とを説明する。
【0132】
図23は、管理者タグ登録信処理動作における変形タグ2200が行うタグによる管理者信号送信処理を示すフローチャートである。
タグによる管理者信号送信処理は、変形タグ2200のボタン411が管理者操作を受けることによってその処理を開始する。
変形タグ2200は、ユーザによってボタン411が管理者操作を受け付ける(ステップS2400)と、自装置の記憶部413に記憶されているタグ識別信号を含むタグ管理者信号を生成して送信する(ステップS2410)。
【0133】
変形タグ2200は、タグ管理者信号を送信すると、タイマ2245を用いて時間を計測し、所定操作を受け付けてから所定時間T9(例えば10分)以内であるか否かを調べる(ステップS2420)。
ステップS2420において、所定時間T9(例えば10分)以内であれば(ステップS2420:Yes)、変形タグ2200は、タイマ2245を用いて時間を計測し、所定時間T10(例えば1秒)待機して(ステップS2430)、再びステップS2410に戻って、ステップS2410以降の処理を行う。
【0134】
ステップS2420において、所定時間T9(例えば10分)以内でなければ(ステップS2420:No)、変形タグ2200は、そのタグによる管理者信号送信処理を終了する。
図24は、管理者タグ登録処理における変形読取装置2100の行う読取装置による管理者タグ登録処理を示すフローチャートである。
【0135】
読取装置による管理者タグ登録処理は、変形読取装置2100がタグ管理者信号を受信することによってその処理を開始する。
変形読取装置2100は、タグ管理者信号を受信すると(ステップS2500)、タグ管理者信号に含まれているタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS2505)。
【0136】
ステップS2510において両者が一致する場合(ステップS2505:Yes)に、変形読取装置2100は、モードを登録モードに設定し(ステップS2510)、自装置の記憶部314に記憶されている自装置の読取装置識別信号を含むタグ質問信号を生成して送信する(ステップS2515)。
以後、変形読取装置2100は、変形タグ所有者の所有する変形タグのタグ識別情報を記憶するための一連の処理(ステップS2520〜ステップS2545までの処理)を行うが、これらの処理は、実施の形態1のタグ登録動作において読取装置300が行うタグ認証処理のステップS1130〜ステップS1190と同一の処理であるので、ここではその説明を省略する。
<補足>
以上、本発明に係る認証システムの一実施形態として、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3として、3つの認証システムの例に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの認証システムに限られないことはもちろんである。
【0137】
(1)実施の形態1において、読取装置300は、認証モードにおいて登録ボタン312が押下されると、モードを登録モードに設定するとしたが、例えば、ユーザから送信された読取装置300を登録モードに切り替えさせる旨の信号を受信すると、モードを登録モードに設定するというように、ユーザから登録モード切り替えさせるためのなんらかの操作を受け付ける場合にモードを登録モードに設定することができれば、必ずしも、登録ボタン312が押下されると、モードを登録モードに設定するとする必要はない。
【0138】
(2)実施の形態1において、読取装置300は、登録モードにおいてタグ質問信号を送信してから所定時間T7経過すると、モードを認証モードに設定するとしたが、例えば、モードを登録モードに設定してから所定時間経過すると、モードを認証モードに設定するとか、登録ボタン312が押下されると、モードを認証モードに設定するとか、ユーザから送信された読取装置300を認証モードに切り替えさせる旨の信号を受信すると、モードを認証モードに設定するといったように、ユーザから登録モード切り替えさせるためのなんらかの操作を受け付ける場合にモードを認証モードに設定することも可能であり、必ずしも、タグ質問信号を送信してから所定時間T7経過すると、モードを認証モードに設定する必要はない。
【0139】
(3)実施の形態1において、設備として照明とエアコンと解錠装置とを用いた例を示したが、必ずしもこれらに限られる必要はなく、例えば、エスカレータや、加湿器といった設備であっても構わない。
(4)実施の形態1において、読取装置300はユーザからの押下を受け付ける登録ボタン312を有する構成であるとしたが、ユーザからの意思を受け付ける機能があるものであれば、必ずしもユーザからの押下を受け付けるインターフェースである必要はない。
【0140】
同様に、タグ400はユーザからの押下を受け付けるボタン411を有する構成であるとしたが、ユーザからの意思を受け付ける機能があるものであれば、必ずしもユーザからの押下を受け付けるインターフェースである必要はない。
(5)実施の形態1において、扉の施解錠をする解錠装置と、その扉の脇に設置されている読取装置とが、お互いにネットワーク161を介して接続される別々の装置である例について説明したが、例えば、解錠装置と読取装置とが専用有線で接続されている形態であるとか、例えば、解錠装置と読取装置とが一体となった装置であるといったように、必ずしもお互いにネットワーク161を介して接続される別々の装置である必要はない。
【0141】
(6)実施の形態1において、読取装置300は、タグ認証処理において、タグ応答信号に含まれる読取装置識別信号と自装置の読取装置識別信号とが一致するか否かを調べた(ステップS1430)後に、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とが一致するか否かを調べる(ステップS1440)としたが、例えば、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とが一致するか否かを調べた後に、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とが一致するか否かを調べるといったように、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とが一致するか否かと、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とが一致するか否かとを調べることができれば、必ずしも、タグ応答信号に含まれる読取装置識別信号と自装置の読取装置識別信号とが一致するか否かを調べた後に、タグ応答信号に含まれるタグ識別情報と、記憶部314に記憶されているタグ識別情報とが一致するか否かを調べる必要はない。
【0142】
(7)実施の形態1において、タグ400は、読取装置300からタグ質問信号を受信すると、タグ応答信号を送信するとしたが、タグ400は、読取装置300からタグ質問信号を受信しなくても、定期的にタグ応答信号を送信するとしても構わないし、ボタン411が押下されるとタグ応答信号を送信するとしても構わない。
(8)また、前記認証システムは、さらに、前記第1読取装置を識別するための第1読取装置識別情報と前記第2読取装置を識別するための第2読取装置識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段を有し、タグ識別情報と共に前記第1読取装置識別情報を受信した場合に、前記記憶手段に当該第1読取装置識別情報と対応付けて記憶されている前記第2読取装置識別情報を参照して、前記受信したタグ識別情報を前記第2読取装置へ送信する転送装置を備え、前記第1読取装置は、送信するタグ識別情報と共に前記第1読取装置識別情報を送信し、前記第2読取装置が受信する前記第1読取装置から送信されたタグ識別情報は、前記転送装置を経由して前記第2読取装置に対して送信されたタグ識別情報であることを特徴としてもよい。
【0143】
このような構成にすることによって、第1読取装置は、タグ識別情報を直接第2読取装置に送信できなくても、転送装置を中継することでタグ識別情報を第2読取装置に送信することができるという効果を有する。
(9)また、前記認証システムは、さらに、タグからタグ識別情報を受信したときに、当該タグ識別情報と自機が記憶するタグ識別情報とが一致すれば、制御信号を外部に出力し、前記第1読取装置から送信されたタグ識別情報を受信すると、受信したタグ識別情報を記憶する第3読取装置を備え、前記第1読取装置が送信するタグ識別情報の送信先は前記転送装置であり、前記転送装置の送信するタグ識別情報の送信先は前記第3読取装置を含まないことを特徴としてもよい。
【0144】
このような構成にすることによって、第1読取装置が記憶したタグ識別情報を、第3読取装置には記憶させることなく、第2読取装置に記憶させることができるという効果を有する。
(10)また、前記第1読取装置は、建物内の第1地点に配置され、前記第2読取装置は、タグの所有者が前記第1地点から前記建物外へ移動する際に通行する通路上の第2地点に存在するタグと通信可能な位置に配置されていることを特徴としてもよい。
【0145】
このような構成にすることによって、第1地点にいるタグ所有者が、第1地点の読取装置と、第1地点から建物外へ移動する場合に通行する建物内のタグと通信可能な位置の読取装置との2つの読取装置にタグ識別情報を記憶させる必要がある場合において、前者の読取装置を第1読取装置とし、後者の読取装置を第2読取装置としておけば、タグ所有者は第1地点の読取装置にタグ識別情報を記憶させるだけで、それら両者の読取装置にタグ識別情報を記憶させることができるという効果を有する。
【0146】
(11)また、前記第1読取装置は、管理用タグから送信される管理信号を受信する管理信号受信手段と、当該管理信号受信手段が前記管理信号を受信した受信時刻からの経過時間を計測するタイマとを有し、前記管理信号受信手段によって前記管理信号が受信された場合に、前記受信時刻から、前記タイマが所定の時間を計測する時刻までの期間を前記登録モードの期間とすることを特徴としてもよい。
【0147】
このような構成にすることによって、第1読取装置にタグ識別情報を記憶させようとするタグ所有者が管理用タグを所有する管理用タグ所有者と共に行動する場合において、タグ所有者は、管理用タグ所有者と共に第1読取装置と通信可能な位置にいるだけで、第1読取装置にタグ識別情報を記憶させることができるという効果を有する。
【符号の説明】
【0148】
101 タグ
102 タグ所有者
111〜117 読取装置
131 エアコン操作盤
132 照明スイッチ
141〜144 照明
151 エアコン
152 解錠装置
161 ネットワーク
162 制御線
163 電燈線
171 扉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録モードでない期間において、タグからタグ識別情報を受信したときに、当該タグ識別情報と自機が記憶している照合用タグ識別情報とが一致すれば、制御信号を外部に出力する第1読取装置と、
タグからタグ識別情報を受信したときに、当該タグ識別情報と自機が記憶している照合用タグ識別情報とが一致すれば、制御信号を外部に出力する第2読取装置とを備え、
前記第1読取装置は、登録モードの期間において、タグからタグ識別情報を受信したときに、受信したタグ識別情報を照合用タグ識別情報として記憶する一方、当該タグ識別情報を送信し、
前記第2読取装置は、前記第1読取装置から送信されたタグ識別情報を受信すると、受信したタグ識別情報を照合用タグ識別情報として記憶する
ことを特徴とする認証システム。
【請求項2】
前記認証システムは、さらに、
前記第1読取装置を識別するための第1読取装置識別情報と前記第2読取装置を識別するための第2読取装置識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段を有し、タグ識別情報と共に前記第1読取装置識別情報を受信した場合に、前記記憶手段に当該第1読取装置識別情報と対応付けて記憶されている前記第2読取装置識別情報を参照して、前記受信したタグ識別情報を前記第2読取装置へ送信する転送装置を備え、
前記第1読取装置は、送信するタグ識別情報と共に前記第1読取装置識別情報を送信し、
前記第2読取装置が受信する前記第1読取装置から送信されたタグ識別情報は、前記転送装置を経由して前記第2読取装置に対して送信されたタグ識別情報である
ことを特徴とする請求項1記載の認証システム。
【請求項3】
前記認証システムは、さらに、
タグからタグ識別情報を受信したときに、当該タグ識別情報と自機が記憶するタグ識別情報とが一致すれば、制御信号を外部に出力し、前記第1読取装置から送信されたタグ識別情報を受信すると、受信したタグ識別情報を記憶する第3読取装置を備え、
前記第1読取装置が送信するタグ識別情報の送信先は前記転送装置であり、
前記転送装置の送信するタグ識別情報の送信先は前記第3読取装置を含まない
ことを特徴とする請求項2記載の認証システム。
【請求項4】
前記第1読取装置は、建物内の第1地点に配置され、
前記第2読取装置は、タグの所有者が前記第1地点から前記建物外へ移動する際に通行する通路上の第2地点に存在し、タグと通信可能な位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の認証システム。
【請求項5】
前記第1読取装置は、管理用タグから送信される管理信号を受信する管理信号受信手段と、当該管理信号受信手段が前記管理信号を受信した受信時刻からの経過時間を計測するタイマとを有し、前記管理信号受信手段によって前記管理信号が受信された場合に、前記受信時刻から、前記タイマが所定の時間を計測する時刻までの期間を前記登録モードの期間とする
ことを特徴とする請求項1記載の認証システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−175345(P2011−175345A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−37245(P2010−37245)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】