説明

調味料液同時注出容器

【課題】例えば、野菜サラダ等にドレッシングを掛けるとき、異なる2つの調味料液を同時にかつ所定の割合だけ注出する調味料液同時注出容器を提供する。
【解決手段】調味料液同時注出容器10は、上部開放の容器本体15を備え、その内部は仕切り板16により2つの室13,14に画成され、各室13,14には調味料液11,12が収容されている。容器本体15の周囲壁15bには、各室13,14に連通する注出穴19,20が形成されると共に、これら注出穴19,20を介して各調味料液11,12をそれぞれ注出するノズル装置17が取り付けられている。ノズル装置17は、2つの流路22a,23aを備え、各注出穴19,20を介して各13,14に連通している。各注出穴19,20の開口面積は、所定の比率で形成され、調味料液11,12は、ノズル装置17の各流路22a,23aから同時に注出し続ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調味料液同時注出容器に関し、さらに詳細には、2種類の異なる調味料液を非混合状態で収納し、これら2種類の調味料液をそれぞれ所定の割合で同時に注出させる調味料液同時注出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
野菜サラダなどは、例えば、醤油ベースの調味料液と油などの調味料液とを混合したドレッシングを掛けて食することがある。通常、これら調味料液を同一の収容室に入れておいた場合は、それらの比重の違いから収容室の中では分離した状態にある。そのため、野菜サラダなどにドレッシングを掛ける際には、これを収容している容器を振って内部の調味料液を攪拌混合し、それらが分離を始めないうちにその容器から注出するようにしている。
【0003】
しかしながら、実際には、容器内部に収容されている2種類の調味料液は、該容器を振り終わると即座に分離が始まるため、完全に均一な混合状態で注出させることは難しく、そのため予定しているドレッシング本来の味で野菜サラダなどを食することができない、という問題がある。そこで、このような調味料液を効率よく攪拌する容器として特許文献1に開示された調味料容器が知られている。この特許文献1に開示された調味料容器は、短冊状の補助板に複数のフィンを斜めに取り付けてなる攪拌用補助部材を蓋の内面で支持することで容器内に吊り下げ、容器に入れられた2種類の調味料を混合して注出するとき、この容器を水平に振るだけで2種類の調味料を攪拌用補助部材により強制的に上下方向に流動させ、分離していた2種類の調味料を短時間に攪拌混合するようにしたものである。
【0004】
また、特許文献2には、調味料液ではないが、性質の異なる2種類の液体を仕切り壁で区画した個別の室に収容し、注出時に仕切り壁を取り去って混合するようにした二液混合注出容器が開示され、さらに、特許文献3には、計量カップ内に2種類の液体を同時に注出して計量混合できる二液混合計量容器が開示されている。
【特許文献1】実開平6−21475号公報
【特許文献2】特開2002−255183号公報
【特許文献3】特開平10−59401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された調味料容器は、1つの容器(1つの調味料収容室)内に2種類の調味料を入れておき、使用時に容器を水平に振ったとき、分離していた2つの調味料が攪拌補助部材により効果的に混じり合うようにしたものであるが、調味料を注出しようとして容器を振る動作を止めた瞬間から分離が始まるため好適に混合した調味料が注出するのは最初の一瞬で、その後は比重の軽い調味料の方が多く注出してしまう、という問題があった。
【0006】
また、特許文献2に開示された二液混合注出容器では、性質の異なる2種類の液体を仕切り壁で区画した個別の室に収容し、注出時に仕切り壁を取り去って混合するものであるので、仕切り壁を取り去った後には特許文献1と同じような問題があった。さらに、特許文献3に記載された二液混合計量容器は、注出口の注出弁を計量カップに設けられたノックピンで開き、2つの液体を計量カップに注出するようにしたものであり、内容物が調味料の場合、軽量カップをその都度洗浄する必要があり、実用的ではない、という問題があった。
【0007】
本発明の目的は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、例えば野菜サラダなどにドレッシングを掛けるとき、異なる2つの調味料液を同時にかつ所定の割合で注出させる調味料液同時注出容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、異なる2種類の第1調味料液と第2調味料液を同時に注出する調味料液同時注出容器であり、その特徴とするところは、底壁と周囲壁とで囲まれて調味料収容室を形成している上部開放の容器本体と、該容器本体の前記底壁から立設して前記容器本体の前記上部開放部まで延びると共に側縁部が前記周囲壁の内面に接して前記容器本体の前記調味料収容室を第1室及び第2室の2つに画成する仕切り板と、前記容器本体の前記周囲壁に取り付けられ、前記第1室と前記第2室内に収容されている前記第1、第2調味料液をそれぞれ注出するノズル装置と、前記容器本体の上端部に着脱可能に装着され前記第1室と前記第2室とのそれぞれ上部開放部を閉鎖する栓体とを備え、前記ノズル装置が、第1注出管と、第2注出管とを備え、前記第1注出管が、前記容器本体の前記第1室を画成している前記周囲壁に取り付けられて前記第1室内に連通し、前記第2注出管が、前記容器本体の前記第2室を画成している前記周囲壁に取り付けられて前記第2室内に連通し、前記第1注出管と前記第2注出管とは、調味料液流れ方向に直交する各流路断面積が所定の比率で形成され、前記第1調味料液及び前記第2調味料液が、前記第1注出管及び前記第2注出管から同時に注出し続けることにある。
【0009】
本発明の調味料液同時注出容器に係る実施形態の一例では、前記ノズル装置の前記第1注出管と前記第2注出管との先端部が集合し、この先端集合部の出口に混合部が接続され、該混合部は、管部分とその内部に設けられた混合機能部とから構成され、前記第1調味料液及び前記第2調味料液が、前記第1注出管及び前記第2注出管を通過して前記先端集合部から流出した直後に前記混合部の前記管部分に入り、前記混合機能部で混合されながら注出し続ける。
【0010】
本発明の調味料液同時注出容器に係る実施形態の他の例では、前記混合部における前記混合機能部が、前記管部分の内部に形成された螺旋形流路であり、前記管部分の一端が前記先端集合部の出口に接続されている。
【0011】
本発明の調味料液同時注出容器に係る実施形態の他の例では、前記混合部における前記混合機能部が、前記管部分の内部通路に配置され、前記管部分の内部通路を通過する前記第1、第2調味料液に乱流を起こさせるバッファーであり、前記管部分の一端が前記先端集合部の出口に接続されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の調味料液同時注出容器によると、この注出容器をノズル装置の側に傾けた際、第1室内の第1調味料液がノズル装置の第1注出管に入ると共に第2室内の第2調味料液がノズル装置の第2注出管に入り、これら2種類の調味料液が各注出管の先端出口から同時に注出する。このノズル装置の第1注出管と第2注出管における調味料液流れ方向に直交する流路断面積は所定の比率に形成されているので、2種類の調味料液がノズル装置から常に所定の割合で注出し続ける。これにより、この調味料液同時注出容器内の調味料液を例えば野菜サラダなどに数秒間掛け続けたとしても、野菜サラダのどの部分についても2種類の調味料液が所定の割合で掛かっているので混合した調味料本来の味で野菜サラダなどを食することができる。
【0013】
また、本発明の調味料液同時注出容器によると、ノズル装置を構成している第1注出管と第2注出管とは、先端部で集合し、その先端集合部に混合部が取り付けられているので、2種類の調味料液は、2つの注出管を通過した後に合流して混合部の管部分に入り混合機能部で混合されて注出される。これにより、この調味料液同時注出容器内の調味料液を、例えば野菜サラダなどに好適な混合を維持した状態で掛け続けることができる。
【0014】
さらに、本発明の調味料液同時注出容器によると、ノズル装置の先端集合部に取り付けられた混合部の管部分内に設けられた混合機能部が螺旋形流路であることから、2種類の調味料液が流れるとき螺旋流により程良く混じり合わせることができる。
【0015】
さらに、本発明の調味料液同時注出容器によると、混合部の管部分内に設けられた混合機能部が2種類の調味料液に乱流を起こすバッファーであっても、先端集合部を通過した後に混合部を流れるとき2種類の調味料液を程良く混じり合わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の調味料液同時注出容器を図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る調味料液同時注出容器(以下、注出容器という)10を示す斜視図、図2は、図1の2−2線で切断して示す注出容器10の縦断面図、図3は、図1の3−3線で切断して示す注出容器10の横断面図、図4は、注出容器10の正面図、図5は、容器本体15の上端開放部に装着される栓体18を転倒させて示す斜視図である。この注出容器10は、異なる2種類の第1調味料液11と第2調味料液12(両調味料とも図2に示されている)とを同時に注出する容器であり、内部に第1調味料液11を収容する第1室13と、第2調味料液12を収容する第2容器14とを備えている。
【0017】
第1室13と第2室14とは、円筒状の容器本体15の内部を仕切り板16で仕切って形成されている。すなわち、容器本体15は、底壁15aと周囲壁15bとで囲まれて調味料収容室を形成し、かつ上端を開放している。この容器本体15の底壁15aから立設して該容器本体15の上端開放部まで延びる仕切り板16が、側縁部16a,16bを周囲壁15bの内面に接して容器本体15の調味料収容室を2つの第1室13及び第2室14に画成している。仕切り板16の上端面には溝部16aがその全幅に亘って形成されている。容器本体15の周囲壁15bには、第1室13と第2室14内に収容されている第1、第2調味料液11,12をそれぞれ注出するノズル装置17が設けられている。また、容器本体15の上端開放部には栓体18が着脱可能に装着され、第1室13と第2室14とのそれぞれ上端開放部を同時に閉鎖可能である。
【0018】
容器本体15の上部における周囲壁15bには、仕切り板16に沿い、かつ第1室13と第2室14とにそれぞれ連通する位置に2つの注出穴19,20が形成されている。第1室13内から第1調味料液11を、また第2室14から第2調味料液12を抽出するノズル装置17は、容器本体15の周囲壁15bから一体的に径方向外方へ延び、かつ図3及び図4から明らかなように長手方向に延びる隔壁21により分けられた断面半円形の第1流路22a及び第2流路23aを備えている。すなわち、2つの流路22a,23aは、ノズル装置17を正面から見て隔壁21を挟んで左右に並行して形成されている。
【0019】
このノズル装置17における一方の流路22aは、第1注出穴19を介して第1室13に連通し、また他方の流路23aは、第2注出穴20を介して第2室14に連通している。第1注出穴19と第2注出穴20との開口面積は、2種類の調味料液11,12の混ぜ合わせ程度を勘案して所定の比率で形成されている。その際に、ノズル装置17における流路22a,23aにおける調味料液流れ方向に直交する各流路断面積は、それぞれが連通する第1注出穴19及び第2注出穴20の開口面積と同じか、より大きくされている。図1〜4に示される実施形態に係る注出容器10では、第1注出穴19と第2注出穴20との開口面積は、ほぼ等しくなるようにそれぞれ設計されており、従ってノズル装置17からは2種類の調味料液11,12がほぼ等分量だけ注出される。
【0020】
この注出容器10を用いて2種類の異なる調味料液を例えば野菜サラダなどに掛けて食する場合には、仕切り板16の一側縁部16aが下側になるように注出容器10を傾けると、第1室13と第2室14とにそれぞれ収容されている第1、第2調味料液11,12の各液面が共に周囲壁15bを上端開放部へ向かって相対的に移動して各注出穴19,20に流れ込み、ノズル装置17の各流路22a,23aを通って他端の第1注出口22b及び第2注出口23bから同時に注出される。それぞれの流路22a,23aの注出口22b,23bから流出した2種類の調味料液11,12は、それらが掛けられる野菜サラダ上に落ちる。一般に、野菜サラダなどにドレッシングなどを掛けた場合、箸やフォークで野菜を多少かき混ぜてから食することが多いため、各調味料液11,12がノズル装置17を出た直後に混じり合わなくても、野菜サラダ上にそれぞれ所定量の第1,第2調味料液が掛けられている限り、食する際に野菜をかき混ぜることにより混じり合うので、そのドレッシング本来の味を堪能することができる。
【0021】
注出容器10の上端部に着脱可能に装着される栓体18は、天板部18aとその外周縁から垂下する筒状の周囲壁18bとから構成され、図1、図2、及び図5に示されるように周囲壁18bの下端内周部と容器本体15の上端部とには、後者の端部を前者の端部に差し込んで連結する、いんろう部24a,24bが形成されている。栓体18の内側には、天板部18の内面から立ち上がる板状の仕切部25が形成され、この仕切部25の両端部は栓体18の周囲壁18b内面に連接している。
【0022】
仕切部25の上面(栓体18の内側を見たときの仕切部25の表面)には、その両端部間方向(栓体18の径方向)に亘って挿入片25aが立ち上がって形成されている。仕切部25の厚み、即ち、仕切部25の両端部方向に直交する方向(栓体18の径方向)の厚みは、容器本体15における仕切り板16の上端部における厚み寸法とほぼ同じである。従って、栓体18が、容器本体15の上端開放部に被せられ、それぞれのいんろう部24a,24bによって栓体18が容器本体15の上端開放部に嵌合したとき、仕切部25の上面から突出している挿入片25aが、仕切り板16の上面に形成されている溝部16aに圧入されると共に仕切部25の上面は仕切り板16の上面に密着する。
【0023】
このように構成された注出容器10によると、栓体18を容器本体15の上端開放部から外して、第1室13と第2室14とにそれぞれ種類の異なる調味料液11,12を所定量入れ、栓体18を容器本体15の上端開放部に装着する。使用者が、例えば野菜サラダなどにこれら調味料液11,12を掛けて食するとき、使用者は注出容器10を手に持ってノズル装置17側に傾けると、第1室13と第2室14内の各調味料液11,12がそれぞれの注出穴19,20からノズル装置17の各流路22a,23aを通り、注出口22b,23bから流出する。各注出穴19,20の開口面積は、所定の比率に形成されているので、2種類の調味料液11,12は、各流路22a,23aから常に所定の割合で注出し続け、野菜サラダに掛かる。これにより、この調味料液同時注出容器10内の調味料液11,12を例えば野菜サラダなどに数秒間掛け続けたとしても、2種類の調味料液11,12が常に所定の割合で掛かるので予定している調味料本来の味で野菜サラダなどを食することができる。
【0024】
前述した実施形態の注出容器10において、ノズル装置17の先端部に混合部26を取り付けておくことも好ましい。この混合部26は、図6に示されるように断面が円形の管部分26aと、その内部に配置された混合機能部とを備えている。混合機能部としては、管部分26aの内部に設けられた螺旋形流路をはじめとして管部分26a内を流れる2種類の調味料液に乱流を起こすバッファーなどを挙げることができる。混合機能部を螺旋形流路で構成する場合には、図6に断面が示されるように長さの短いスクリュー部26bが管部分26a内に固着され、このスクリュー部26bと管部分26aの内壁とで螺旋形流路26cが形成される。この場合、管部分26aの入口側には、スクリュー部26bの存在しない合流用空間を形成しておくが好ましい。混合機能部をスクリュー部26bで形成された螺旋形流路26cとした場合には、合流調味料液が螺旋形流路26cを通過中に遠心力によりほど良く混合されて注出口26fから出る。
【0025】
また、混合機能部をバッファーで構成する場合には、バッファーとして管部分26aの内径より小さな直径の底面を有する円錐体26dを用いることができる。この円錐体26dは、図7に断面が示されるように管部分26aの内部通路内における長さ方向中間付近でかつ内部通路のほぼ中心位置に、尖端を上流に向けて配置される。円錐体26dは、管部分26aの内壁から径方向に延びる2〜3本の細い支持棒26eにより支持することができる。混合機能部が、このようなバッファーで形成されている場合には、混合部の管部分26aに流入した直後に合流した後、管部分26a内を流れるときバッファーに衝突して流れに乱流を起こして混合しながら注出口26fから流出する。この第2実施形態では、バッファーとして円錐体26dを例示したが、本発明はこのような円錐体26dに限定するものではなく、球体、角錐体、或いは砲弾型や卵形形状のものなど種々の形状のものを用いることができる。また、混合機能部として管部分26aの内壁に螺旋形状の突起部(図示せず)を形成したものでも良く、このような螺旋形状の突起部を管部分26aの内壁に形成した混合部26は、市販されている小径の雌ねじ管を使用できるので安価に入手することができることから好ましい。
【0026】
このような混合部26をノズル装置17の先端部に取り付けた場合、各調味料液11,12は各流路22a,23aを通って注出口22b,23bから出ると混合部26の管部分26a内に入り、そこで2つの調味料液11,12は合流して管部分26a内の混合機能部で混合され、注出口26fから出る。
【0027】
なお、前述した実施形態に係る注出容器10において、容器本体15、仕切り板16、ノズル装置17は、合成樹脂で作ることが好ましいが、容器本体15や仕切り板16についてはガラスや陶器などで作ることも可能であり、またノズル装置17はステンレスなどの金属で作ることもできる。さらに、ノズル装置17において混合部の管部分26aの一端をノズル装置17の先端部に接続する方法としては、図6,図7に示されるように管部分26aの一端(接続側端部)を拡径して受け口(ソケット)を形成したソケット継ぎ手、或いはいんろう継手、又は溶接、溶着、接着、螺着など種々の接続手段を用いることができる。
【0028】
また、容器本体15は、内部の調味料液を視認できるように透光性の材料、特に透明な材料で形成されることが好ましい。容器本体15の内部が見えれば、調味料液の残存量も分かり易く、また使用時に注出容器をどの程度傾斜させればよいかもすぐに分かり、傾斜の加減を調整することが容易となる。前述した実施形態に係る注出容器10では、容器本体15が円筒形状のものであったが、本発明では、容器本体15の形状が円筒形状に限定されるものではなく、種々の形状の容器を使用することができる。
【0029】
以上説明したように、前述した各実施形態に係る調味料液同時注出容器10によると、該注出容器10をノズル装置17側に傾けた際、第1室13内の第1調味料液11がノズル装置17の第1流路22aに入ると同時に第2室14内の第2調味料液12がノズル装置17の第2流路23aに入り、これら2種類の第1,第2調味料液11,12がノズル装置17の先端の注出口22b,23bから同時に注出する。このノズル装置17の各流路22a,23aと各室とを連通する注出穴19,20の開口面積は所定の比率に形成されているので、2種類の第1,第2調味料液11,12がノズル装置17から常に所定の割合で注出し続ける。
【0030】
したがって、この調味料液同時注出容器10によると、調味料液11,12を例えば野菜サラダなどに数秒間掛け続けたとしても、2つの調味料液11,12は所定の割合で注出されるので予定した調味料の味で野菜サラダなどを食することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】第1実施形態に係る調味料液同時注出容器の斜視図。
【図2】図1の2−2線で切断して示す調味料液同時注出容器の横断面図。
【図3】図1の3−3線で切断して示す調味料液同時注出容器の縦断面図。
【図4】容器本体の上端開放部を開閉する栓体を転倒して示す斜視図。
【図5】第2実施形態に係る調味料液同時注出容器の図2と同様な断面図。
【図6】ノズル装置を構成する混合部の一例を示す断面図。
【図7】ノズル装置を構成する混合部の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
【0032】
10 調味料液同時注出容器
11 第1調味料液
12 第2調味料液
13 第1室
14 第2室
15 容器本体
15a 底壁
15b 周壁
16 仕切り板
16a 仕切り板の一側部
16b 仕切り板の他側部
16c 溝部
17 ノズル装置
18 栓体
19 第1注出穴
20 第2注出穴
21 隔壁
22a 第1流路
22b 第1注出口
23a 第2流路
23b 第2注出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる2種類の第1調味料液と第2調味料液を同時に注出する調味料液同時注出容器において、
底壁と周囲壁とで囲まれて調味料収容室を形成している上部開放の容器本体と、該容器本体の前記底壁から立設して前記容器本体の前記上部開放部まで延びると共に側縁部が前記周囲壁の内面に接して前記容器本体の前記調味料収容室を第1室及び第2室の2つに画成する仕切り板と、前記容器本体の前記周囲壁に取り付けられ、前記第1室と前記第2室内に収容されている前記第1、第2調味料液をそれぞれ注出するノズル装置と、前記容器本体の上端部に着脱可能に装着され前記第1室と前記第2室とのそれぞれ上部開放部を閉鎖する栓体とを備え、
前記ノズル装置が、第1注出管と、第2注出管とを備え、前記第1注出管が、前記容器本体の前記第1室を画成している前記周囲壁に取り付けられて前記第1室内に連通し、前記第2注出管が、前記容器本体の前記第2室を画成している前記周囲壁に取り付けられて前記第2室内に連通し、前記第1注出管と前記第2注出管とは、調味料液流れ方向に直交する各流路断面積が所定の比率で形成され、前記第1調味料液及び前記第2調味料液が、前記第1注出管及び前記第2注出管から同時に注出し続けることを特徴とする前記調味料液同時注出容器。
【請求項2】
前記ノズル装置の前記第1注出管と前記第2注出管との先端部が集合し、この先端集合部の出口に混合部が接続され、該混合部は、管部分とその内部に設けられた混合機能部とから構成され、前記第1調味料液及び前記第2調味料液が、前記第1注出管及び前記第2注出管を通過して前記先端集合部から流出した直後に前記混合部の前記管部分に入り、前記混合機能部で混合されながら注出し続ける請求項1に記載の前記調味料液同時注出容器。
【請求項3】
前記混合部における前記混合機能部が、前記管部分の内部に形成された螺旋形流路であり、前記管部分の一端が前記先端集合部の出口に接続されている請求項2に記載の調味料液同時注出容器。
【請求項4】
前記混合部における前記混合機能部が、前記管部分の内部通路に配置され、前記管部分の内部通路を通過する前記第1、第2調味料液に乱流を起こさせるバッファーであり、前記管部分の一端が前記先端集合部の出口に接続されている請求項2に記載の調味料液同時注出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−127071(P2008−127071A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−314959(P2006−314959)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(506213485)株式会社きむかつ舎 (3)
【Fターム(参考)】