説明

調節可能なリード線、コード、ロープまたはシートの収納装置

リード線、ロープ、鎖、固体シートまたは細長い材料を収納するための収納装置(1)は、少なくとも1つの細長い幹部(4)と、それに所定の距離だけ離隔して相互接続(12)されて、リード線、ロープ、鎖、固体シートまたは細長い材料を収容するように構成されている溝(6)を形成する少なくとも1つの細長い枝部(5)とを含む本体(3)と、支持手段(9)と、掛合具(8)とを含み、溝(6)は、リード線、ロープまたは鎖が一度に(5)1つの長さ分のみ幹部(4)と枝部(5)との間に収まるようにする寸法となっており、リード線、ロープまたは鎖の絡まりを防止する。収納装置(1)は、移送を容易にするために、車輪付きの枠体または台に取り付け得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、収納装置の改良および収納装置に関連する改良に関する。
【0002】
特に、本発明は、電気延長リード線用、庭園用ホース用、ロープ用、ゴム管用、空気ホースや溶接装置用ホースのような各種機器に付随する気体用ホース用等の可撓線、コードおよびプラスチック材からなる可撓管等だけでなく、ガラス、壁板および固体シート材またはそれらの類似物ならびに時として本発明を用いることが有利になり得るその他の物品の、管理および収納のための改良された収納装置の特徴、製造、動作および応用の局面に関する。本装置は、これらの物品を収納するためだけでなく、使用のためにこれらの物品を運搬すべき場所へ移送するためにも用い得る。
【0003】
本収納装置は、このような物品を安全にかつ整然と収納するために用いることを意図したものであるが、現場での必要に応じてこのような物品の容易な利用、運搬および使用をも可能にする。リード線、管およびロープ等を収納するために用いられる場合、リード線等を使用時まで安全にかつ整然と収納することを可能にしながらも、リード線等を絡まることなく装置から巻き出すことを可能にするように収納が行われる。電気リード線用に用いられる場合、収納装置の設計により、リード線の配置によって装置に及ぼされる発熱および磁界発生の影響が少ないため、リード線を収納装置に巻いたままの状態で使用することができる。
【0004】
しかしながら、本発明をこの分野以外の分野にも応用し得ることは言うまでもない。
【背景技術】
【0005】
背景技術
本発明には実現可能性のある応用例が多くあるが、本発明は、本発明の主な開発目的である電気延長リード線用の既存のリールすなわち収納システムに関係した問題に関連するとともに、電気リード線の使用・収納時のねじれ、結び目形成および安全問題に関係した問題に対する解決策を求めるものである。
【0006】
しかしながら、開発過程において、本発明の機能性に寄与し、従来技術のシステムに対する実現可能性のある利点となる、多くのさらなる特徴および応用例が出てきた。
【0007】
例えば、リード線、コード、ロープ、管およびホース等を収納するための多くのシステムは、装置および物品を収納場所から使用場所へと手で持ち運ぶことが必要な形態で供されている場合がある。スイミングプール用ホース等のような大型の管または長尺の物品に関わる場合は、重さが、装置および被収納物品の移送し易さに影響する重要な要素となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
多くのトロリまたは車輪付き装置が従来技術において供されているが、出願人の知る限りでは、本発明の収納特徴を備えたものはない。そのため、リード線等の収納の同様の問題が依然として既存のシステムに存在している。
【0009】
さらに、病院のような一部の産業、組織または機関においては、物品の使用およびそれらが果たす機能については、周囲にあるその他のいかなる動作中システムにも支障を及ぼさないような厳しい基準がある。例えば、手術室においては、手術時に近接して用いられる高感度技術への干渉を制限するために、磁界を確実に最小限に抑えることが重要である。手術室では電気リード線を地面から離しておく必要のある多数の機械が用いられており、本発明は第一にそのことに対処したものであるが、それは、従来技術に対する付随的な利点を有する本収納装置の構成の付加的特徴となっている。
【0010】
さらに、本発明の応用範囲は、作業場所における電気リード線の収納およびその使用の容易化から、スイミングプール用ホースの移送、収納および改良された使用や、船をドックに係留するためのロープまたは碇用のロープの収納および改良された使用のための船上での使用に至るまでの応用例において用いるためのより高い汎用性を提供する。現在、最も一般的に行われているのは、地面または船の甲板の上でコードやホースをループ状に巻く、ということであるが、コードやホースが絡まったり、結び目ができたり、損傷を受けたりする恐れがある。
【0011】
さらに別の応用例において、本発明は、石膏ボード、様々な形態の壁板、波形鉄板および合板シート等のような様々な厚さの壁板を運搬または収納するために用い得る。現在、これらの種類の物品は、板の幅が最も狭い部分の両端に届く程度に広く両腕を伸ばして運搬されている。あるいは、フックまたはその類似物が用いられることもある。これらの様々なシステムは、手間がかかったり、個人が容易に移送を行えるようにしにくかったり、強風の日には制御が困難であったりすることがある。
【0012】
従来技術のシステムに関しては、リールすなわち巻枠が、ホース、可撓線、電気延長コード、管およびロープ等を収納する最も基本的な手段の1つである。リールは、典型的には円形状または円筒状の機械的な物体すなわち枠体であり、軸の周りを回転し、その上にコード、リード線、ホースまたは可撓線等が巻き取られるというものである。リールの設計は、共に用いられるコード、可撓線またはホースや、ホース、可撓線またはコードの特定の要件によって異なり得る。しかしながら、最も顕著なのは、ほとんどのリールは使用時に回転式に動作するということである。リール本体が回転すると、リールに巻き取りもしくは巻き出しされるコード、可撓線またはホースも回転する。固定されたリールもあるが、実質的に長尺のホース、可撓線またはコードのリールへの巻き取りもしくは巻き出しが必要な場合には、これらのリールはあまり実用的ではない。
【0013】
リールは、典型的には、水平な中心円筒を有し、その先端がそれぞれ垂直な面で、典型的に円形で、該円筒の中心軸に対してほぼ垂直であるように設計されている。円筒はリールの幅を規定し、端面はコードまたはその類似物をリールに巻き取り得る高さを規定する。
【0014】
したがって、コード、ホースまたはリード線をリールに巻き取ると、コードは、中心円筒の周りを回転し、連続するループのそれぞれが前のループに対して水平かつ/または垂直に隣接した状態となる。電気延長リード線または可撓線を使用する場合には、リード線が隣接するリード線の部分と密着しているかまたは重なり合っている場所で電流による電気抵抗によってリード線が過熱する可能性を最小限に抑えるために、リード線をリールから完全に巻き出すことが重要である。このようなコイル効果による過熱は、電気リード線の絶縁用被覆の損傷および/または破損を招くことがある。このことは場合によってはユーザにとって危険である。
【0015】
コード、ホースまたはリード線をリールから巻き出す場合、収納期間やコード、リード線またはホースの材質によって、巻き出されたコードが円形状の向きへの巻き癖を保持するかどうかが決まる。この、可撓線、コードまたはホースが巻き出された後に円形状の向きへ丸まるという癖は、コード、可撓線またはホースがまっすぐ延びていることが求められる場合には厄介なことがある。さらに、ホースに関して言えば、ホースをまっすぐにするために引っ張ろうとすると必ずキンクが生じる。これらの上記した状況は厄介なものであり、従来技術のリールシステムの認知されている欠点である。
【0016】
さらなる欠点は、リールが、ホース、リード線またはコードの有無に関わらず、収納が容易でも便利でもない嵩高な装置であるということである。この問題は、リールが、ホース、コードまたはリード線をリール胴に巻き取るためにリールを回転させるのに用いられる突出ハンドルを備えている場合には、さらに悪化する。
【0017】
さらに別の欠点は、このようなリールは、典型的に、実際の設計および動作方式により、可動部を備えている、ということに関連する。磨耗、損傷および破壊の可能性があり、リールの使用頻度が高い場合にはその可能性がより大きくなり得る。
【0018】
可撓線、コードおよびホースを収納し得るさらに別の方法は、ユーザが手作業で可撓線、コードまたはホースを(例えば、ユーザの手の中で、または地面の上で)ループ状に巻いた後、そのループを束ねるというものである。ループ状に巻いた可撓線、コードまたはホースは、その後、単に地面に降ろしておかれることもあり、フックまたは釘等から吊るされることもある。ユーザは、結びひもを用いてループをまとめておくことを選択することもあり、ただ単に、ループ状に巻いた可撓線、コードまたはホースを拘束せずにおくこともある。しかしながら、ホース、リード線またはコードが、地面の上を引きずられることによって損傷を受ける可能性や、踏まれたり轢かれたりすることによって押し潰される可能性がある。収納手段によっても可撓線、コードまたはホースの損傷が生じることがある。例えば、フックまたは釘等からの懸吊時にホース、可撓線またはコードに生じる屈曲の角度によって、リード線またはホースが引き裂かれてしまうことがある。可撓線が電気延長リード線である場合には、リード線の損傷の可能性は安全上の問題点となる。
【0019】
さらに、その後の可撓線、コードまたはホースの使用に伴ってよくあるのは、ループを1つずつ巻き出していく際に、可撓線、コードまたはホースにねじれや結び目が発生することがあり、そのために、可撓線、コードまたはホースの巻き出し工程が困難で、時間がかかり、厄介なものになる、ということである。
【0020】
電気延長リード線は、多くの状況において一般に用いられている。このような使用状況としては、住居や庭園まわりおよび作業場、物置または車庫における家庭的使用、建築、配管工事、電気的設置および修理のような職業における商業的使用、工場や機械工場等における産業的使用、屋外パーティ、スポーツイベント、工芸、音楽イベントのようなレクリエーションイベントにおける使用、ならびに機器が長いリード線、ホースおよび管等を備えており、かつ、安全と衛生が最重要である状況が非常に多い病院内のようなサービス産業における使用が挙げられる。さらに、延長リード線は、例えば映画撮影または照明を含む、その他の種類の技術装置類に用いられることがある。一部の応用例においては、複数の延長リード線が用いられることもある。コード、ホースおよび特に電気リード線の収納、移送のための、また、それらの利用し易さおよび使用を改善するための簡単なシステムを有していることは、時間、労力、安全性、コストおよび快適さ等の点でユーザにとって利益となる。
【0021】
なお、異なった用途を達成するために構成の範囲は変化し得るが、本発明の主要な特徴は実質的に不変である。
【課題を解決するための手段】
【0022】
したがって、以下のような収納装置であれば有用である。
a)限定はされないが、様々な長さのコード、可撓線、管、リード線、ロープ、鎖またはホースを含む物品類を収納するように適合されているという利点を有しつつ、
b)特定の状況の要件に応じて動作、移送または収納が容易であり、かつ、ユーザ側に要求される時間的および身体的要件が最小限であり、
c)使用が必要な時には、容易に、かつ、従来技術のシステムにおいて一般的であるよりも場合によってはより効率的に、物品を装置から取り出せるようにして収納するために用いられ、特にコード、可撓線、ホース、管、ロープ、鎖またはリード線の収納に用いられる場合には、使用が必要な時には、従来技術のシステムで一般的な、絡まって収拾のつかない状態になるという事態を生じさせることなく、装置からの取り出しを行い得るようにして収納が行われ、
d)場合によっては物品の完全性の損傷を最小限に抑え、
e)物品の収納および使用のために安全な代替策を提供し、
f)電気延長コードのような物品を装置に収納すること、さらには、損傷を及ぼすコイル効果を生じさせることなく、あるいは隣接または近傍の機器の動作と干渉し得る程の磁界を生じさせることなく、物品を使用することを可能にすることによって、さらなる利点を提供し、
g)運搬可能または永久的もしくは一時的に収納用表面上の支持ブラケットに固定可能な収納装置。
【0023】
したがって、上記に提案したシステムの利点の、全部ではないにせよ、少なくとも一部を提供する発明であれば有利である。したがって、本発明の目的は、上記の問題を考慮し、複数のこれらの問題に対する少なくとも1つの解決策を提供することである。
【0024】
理想的には、本発明は、様々な道具または機械のホース、可撓線およびコードを該機械または道具自体と関連付けて実質的に支障なく収納することを可能にしながらも、上記に概説した利点の、全部ではないにせよ、一部を有する収納装置システムを提供し続ける。
【0025】
理想的には、本収納装置システムは、ホース、コード、可撓線、管およびリード線が現在採用されているいかなる状況においても使用に適しているか、あるいは使用に適合させるのに適している。したがって、本発明のさらなる目的は、少なくとも、人々に有用な選択肢または代替システムを提供することである。
【0026】
本発明のさらなる局面および利点は、例示としてのみ記載する以下の説明から明らかになるであろう。以下に記載の実施形態は変形が可能であり、それらの変形も本発明の範囲に包含されることは言うまでもない。本発明のさらなる局面は、添付の図面を参照しながら例示としてのみ記載する以下の説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
発明の開示
上記および以下では、本発明について、特に電気延長リード線用の収納装置の特徴および使用に言及しながら説明しているが、本発明が、その他のリード線、ホース、可撓線およびコードまたは本発明以外では捲回されるのに十分な可撓性を有し得る、その他の細長い形状の材料にも応用可能であり、かつ/または、それらと共に用いるのに適合させ得ることは言うまでもない。
【0028】
さらに、本発明は、本装置の利益を享受し得るその他の物品の収納、運搬および/または使用のための多くの付随的な用途を有し得る。前節で述べたように、本発明を用いて壁板、屋根材およびシート材等を移送または収納し得る。
【0029】
本明細書において、用語「リード線」は、特に電気コードおよび電気延長リード線を説明および言及するために用いられるものとする。しかしながら、簡潔化のために、この用語は、その他のコード、流体および/または流動体用ホース、可撓線および管等であって、該コード、ホース、可撓線およびリード線を収納装置と組み合わせて用いることを可能にする適切な可撓性を有する様々な材料からなるものをも包含することは言うまでもない。したがって、ホースが用いられる場合には、ホースは、水、油、薬品および気体等を搬送するものであり得る。電気リード線は、延長コード、光コード、各種機器用の電源コードおよび電気通信リード線等であり得る。コードは、船用のロープ等も包含し得る。鎖系も包含され得る。
【0030】
リード線、コードおよび鎖等は実質的に円筒形の構造または実質的に平坦な構造であり得るが、その他の物品は、壁板等のような固体シート材または屋根、日除けもしくはスクリーン材を考慮すると明らかであるように、全く異なった形状を有し得る。したがって、本願において用いられている例は、本発明の応用範囲を本明細書の記載に関連する実施形態のみに限定するものではない。
【0031】
本発明の1つの局面によると、少なくとも1つの物品用の収納装置であって、少なくとも1つの細長い幹部と、それに所定の距離だけ離隔して実質的に平行な配置で相互連結されて、物品を中に収容するように構成されている溝を形成する少なくとも1つの細長い枝部とを含む本体を含み、支持手段を含み、必要に応じて、物品が収納装置に収納される際に幹部と枝部との間の所定の距離を維持するための掛合具を含む収納装置が提供される。
【0032】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品用の収納装置であって、物品が、リード線、コード、ロープ、鎖、固体シートまたは細長い材料を含み得る収納装置が提供される。
【0033】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、収納装置内でのまたは収納装置に対する物品の収納、運搬または使用のうちの1つまたは複数を実行するために用いられ得る収納装置が提供される。
【0034】
本発明の1つの局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品用の収納装置であって、溝が長さ方向において実質的に均一な収納装置が提供される。
【0035】
本発明の1つの局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品用の収納装置であって、溝が実質的にU字形である収納装置が提供される。
【0036】
本発明の1つの局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品用の収納装置であって、溝が長さ方向において実質的に末広がりになっている収納装置が提供される。
【0037】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、該収納装置の支持手段が、ハンドル、ブラケット、枠体のうちの少なくとも1つを含む収納装置が提供される。
【0038】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、本体の細長い幹部および枝部の両方が、上自由端を含み、下端は、実質的に均一な寸法の溝を形成する相互連結部となっている収納装置が提供される。
【0039】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、溝が実質的にU字形である収納装置が提供される。
【0040】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、幹部と枝部との間に形成される実質的にU字形の溝の幅が、装置に収納される少なくとも1つの物品の直径または幅によって規定される収納装置が提供される。
【0041】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、幹部と枝部との間に形成される実質的にU字形の溝の幅が、物品を一度にひと幅分のみ溝に送り込むことができるように決定されている収納装置が提供される。
【0042】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、物品がリード線である場合に、次にリード線をループ状に巻くことによって、後続のループごとに、溝内のリード線の部分が実質的にリード線の隣接する前のループ状部分の上に位置するように、それ以降のリード線を溝に送り込むことが可能となる収納装置が提供される。
【0043】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような物品を収納するための収納装置であって、掛合具が、幹部または枝部のいずれかの上端の近くに取り付けられる収納装置が提供される。
【0044】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような物品を収納するための収納装置であって、掛合具が幹部の上端の近くに取り付けられ、掛合具の一部を枝部の上端に掛けること、あるいはその逆が可能である収納装置が提供される。
【0045】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、掛合具が、溝内に収納された物品の重さによって幹部と枝部とが互いに離れるように外側に押し広げられてしまうのを防止することにより、物品が収納装置に収納される際に幹部と枝部との間の所定の距離を維持するのに寄与する収納装置が提供される。
【0046】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、掛合具を、使用時に収納装置を把持するための、または、収納時に収納装置を吊るすためのハンドルとして用い得るか、あるいは該ハンドルを含むように適合させ得る収納装置が提供される。
【0047】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、ハンドルが掛合具として機能する収納装置が提供される。
【0048】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、掛合具およびハンドルのいずれかまたは両方が幹部または枝部に対して軸動自在である収納装置が提供される。
【0049】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、幹部および取り付けられた枝部が、幹部の本体縦方向を通って中心に配置されたピンのいずれかもしくは両方に関連付けられた手段に対して、または、幹部に取り付けられた場合の掛合手段もしくはハンドルに関連付けられた回転手段によって、両方360°まで回転可能である収納装置が提供される。
【0050】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような収納装置であって、長尺のリード線を収納する必要があり、枝部が1つのタイプの収納装置の溝には収納しきれない場合に、幹部の全ての面に対して追加の枝部を含み得る収納装置が提供される。
【0051】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような収納装置であって、追加の枝部が着脱自在または永久的に取り付けられ得る収納装置が提供される。
【0052】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような収納装置であって、長尺のリード線を収納する必要があり、枝部が1つのタイプの収納装置の溝には収納しきれない場合に、幹部の全ての面に対して追加の枝部を含み得る収納装置が提供される。
【0053】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような収納装置であって、リード線を収納装置から迅速に解放および送り出し可能にするように、枝部を幹部に軸動自在に取り付け得る収納装置が提供される。
【0054】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような収納装置であって、少なくとも1つの枝部を延出させ得る追加の幹部を含み得る収納装置が提供される。
【0055】
本発明の別の局面によると、実質的に上記のような収納装置であって、使用場所との間での収納装置およびそれに含まれる物品の移送を容易にするための、必要に応じて選択される移動手段を含むように、あるいは該移動手段を収容するように適合されているように構成され得る収納装置が提供される。
【0056】
本発明の別の局面によると、少なくとも1つの物品を収納するための収納装置の製造方法であって、実質的に細長い幹部と、該幹部に所定の距離だけ離隔して相互連結されて溝を形成する少なくとも1つの実質的に細長い枝部とを含む本体を含み、必要に応じて、物品が収納装置に収納される際に幹部と枝部との間の所定の距離を維持するための掛合具、ハンドル、移動手段のうちの少なくとも1つを含む収納装置の製造方法が提供される。
【0057】
本発明の別の局面によると、リード線のような物品および実質的に固体のシート材等のような物品のいずれかまたは両方を収納するための収納装置の物品収納能力を変える方法であって、該収納装置が、実質的に細長い幹部と、それぞれが幹部から所定の距離だけ離隔して幹部に相互連結されて溝を形成する、互いにも所定の距離だけ離隔された複数の実質的に細長い枝部とを含む本体を含み、該収納装置が、必要に応じて、リード線が収納装置に収納される際に幹部と枝部との間の所定の距離を維持するための掛合具、ハンドル、移動手段のうちの少なくとも1つを含む方法が提供される。
【0058】
本発明の1つの好適な実施形態において、収納装置は、1つのリード線を収納するように設計される。好ましくは、収納装置の本体は、収納されるべきリード線の種類および長さを補完するように設計される。
【0059】
しかしながら、収納装置は、ガラス、壁板および屋根材等のようなシート材の収納および移送にも用い得る。
【0060】
そのため、幹部の長さおよび枝部の長さは、リード線を収納装置にループ状に巻き付ける際に順次互いに積み重ねられるリード線のループが好適な数だけ収容されるように、あるいはシート材がその高さに基づいて好適に支持されるように決定される。
【0061】
リード線のループを1つずつ積み重ねる効果は、装置本体の離間された幹部と枝部との間に形成される溝の幅によって決まる。いくつかの好適な実施形態において、溝は実質的にU字形である。そして、U字形溝の幅は、装置に収納されるリード線の幅または直径によって決定される。
【0062】
収納装置がその他の物品用に用いられる場合、溝の基部は、実質的に、凹状のU字形でもよく、四角にしてもよく、凸状でもよく、先細になっていてもよい。さらに他の実施形態においては、内部溝壁が、より確実な収納のために、物品の特性を補完するように構成されていてもよい。例えば、溝の内壁が、波状にうねっており、各凹部が電気コードの直径に合わせて構成され、コードの1つのループが適切な凹部内に保持されるようになっていてもよい。あるいは、溝が、特殊な構成を有する内部スリーブを収容するように構成され、該スリーブによって収納装置を特定のニーズに適合させてもよい。
【0063】
上記のように、収納されたリード線を使用する際によくあることは、リード線のループを巻き出す時にリード線にねじれや結び目が発生し、リード線を巻き出す工程が困難で、時間がかかり、厄介なものになる場合があることである。さらに、収納期間やリード線の材質によって、巻き出されたコードが円形状の向きへの巻き癖を保持するかどうかが決まる。この、リード線が巻き出された後に円形状の向きへ丸まるという癖は、リード線がまっすぐに延びていることが求められる場合には厄介なことがある。これらの上記の状況は、厄介なものであり、従来技術のリード線収納システムの認知された欠点である。
【0064】
収納手段によっても、可撓線、コードまたはホースに損傷が生じることがある。可撓線が電気延長リード線である場合、リード線の損傷の可能性は安全上の問題点となる。
【0065】
つまり、リード線をリールに巻き取る際に、コードは、リールの中心の円筒形ドラム部の周りを回転し、連続するループのそれぞれが前のループに対して水平かつ/または垂直に隣接した状態となる。したがって、リード線の多くの部分が、しばしば非常に近接して巻かれており、しばしば比較的きつく巻かれている。
【0066】
電気延長リード線を使用する場合は、リード線が隣接するリード線の部分と密着または重なり合っている場所でリード線を流れる電流による電気抵抗によってリード線が過熱する可能性を最小限に抑えるために、リード線をリールまたはその他の同様の従来技術のシステムから完全に巻き出すことが重要であるとしばしば推奨されている。このようなコイル効果による過熱は、電気リード線の絶縁用被覆の損傷および/または破損を招くことがある。このことは場合によってはユーザにとって危険である。
【0067】
本発明には実現可能性のある応用例が多くあるが、本発明は、本発明の主な開発目的である電気延長リード線用の既存のリールすなわち収納システムに関係した問題に関連している。すなわち、電気リード線の使用・収納時のねじれ、結び目形成および安全問題に関係した問題に対して本発明は開発された。
【0068】
したがって、本発明の収納装置に収納される電気リード線は、ゆるくループ状に巻かれているのが好ましく、各連続ループはその真上および/または真下のリード線ループの一部に軽く接触しているだけである。
【0069】
収納装置上のリード線のこの好適な配置を達成するために、収納装置の本体は、実質的に細長い幹部と、それに実質的に平行な配置で相互連結された、同等の長さを有する少なくとも1つの実質的に細長い枝部とを含んでいるのが好ましい。
【0070】
さらに、過熱の問題に付属するものとして、コイル効果は、リード線の周囲に発生する磁界も大きくする。このことは、高感度な機器が用いられており、コイル効果がその機器の動作における磁気干渉に寄与する状況において不利になり得る。本発明は、連続するループが1つずつ積み重ねられるように設計されており、それにより、コイル効果、ひいてはリード線を単にドラム装置に巻き取るだけの場合に起こり得る磁界効果が最小限に抑えられる。
【0071】
収納装置の好適な構成を実現するために、本体の細長い幹部および枝部はいずれも上自由端を含み、それぞれの下端は溝を形成するために相互連結されている。本体の相互連結部は、溝がリード線の幅/直径を補完するように、溝底部における溝の幅を規定する。
【0072】
言うまでもないが、本発明は、1つまたは複数の中心幹部で2つ以上の枝部を用いるのに適している。これにより、1つまたは複数の中心幹部に対する枝部の数及び配置によって、収納装置に収納可能なリード線の長さの所望の多様性または収納可能な別個のリード線の数が決定される。追加の枝部が含まれる場合、追加の枝部は、組み合わせられた構造全体の収納能力を比較的連続的に拡張することができるように中心幹部に対して配置される。
【0073】
本発明の1つの好適な実施形態においては、これは、2つの枝部を中心幹部の両側に配置し、全てを同一平面内に並べることによって達成し得る。さらに他の実施形態においては、収納装置を、90°までの所定の隣接枝部間の角度で中心幹部から突出するように設定された枝部を有するように構成してもよい。枝部の配置および数に関わらず、組み合わせの効果は、収納装置の収納能力が実質的に継ぎ目なく拡張されることである。
【0074】
収納装置は、リード線の重さを支持するのに好適な強度を得るために必要ないかなる適切な形状にも構成し得る。しかしながら、最も重要なのは、幹部と枝部との間に形成される溝の所定の距離である。収納装置に収納される物品の寸法に応じて溝の幅が実施形態ごとに異なっていてもよい。しかしながら、物品を収容する溝の下部の実質的な長さについては、溝が実質的に同じ所定の幅であることが重要である。
【0075】
したがって、本発明の多くの実施形態においては、収納装置の構成は、本体に少なくとも1つの細長い幹部と少なくとも1つの枝部とを含み、そのいずれもが上自由端を含み、それぞれの下端は、物品の幅/直径を補完するように適切に構成された溝を形成するように相互連結されているが、他の実施形態においては、相互連結部が、幹部または枝部のいずれかの一部となっており、枝部が垂直面を180°まで軸動できるようにするための軸動手段を含んでいてもよい。これにより、枝部を、幹部と実質的に平行な位置から各角度位置を経て最大で幹部の縦軸と実質的に一直線になる位置まで動作させ得る。
【0076】
この後者の実施形態は、物品を迅速に解放することが必要な場合に応用し得る。例えば、この実施形態は、碇用ロープまたはその類似物の解放および送り出しに有用となり得る。
【0077】
したがって、例えば、掛合手段を解除することによって、枝部を重力により下方に軸動させ、枝部と幹部との間の溝に保持されていた物品を解放するようにしてもよい。あるいは、軸動可能な枝部は、固体シート材を移送または収納に備えて溝に入れるのに好都合であり得る。このような実施形態においては、枝部を幹部と平行な収納位置に保持するために、異なった掛合手段を採用してもよい。
【0078】
尚、本発明の一部の実施形態においては、中心幹部およびそれに関連付けられた枝部の回転システムを有していると有利である。例えば、特に複数の枝部が含まれており、リード線が実質的に長尺である場合に、回転システムによって、リード線の収納装置への装填または収納装置からの取り出しがしやすくなり得る。回転手段によって、幹部が360°以上まで回転可能となり、幹部が左右に弧状に180°もしくは90°またはいかなる水平にずらされた角度にも回転することが可能となり得る。
【0079】
回転手段の配置は、実施形態によって異なっていてもよい。例えば、幹部が、実質的に中実で、幹部が周りを回転することができる細長いピン等を収容可能であってもよい。あるいは、掛合具および/またはハンドルの接続部が回転手段を含んでいてもよい。これにより、掛合手段が解除されている時は、中心幹部を回転させ得るが、掛合手段が固定されている時は、幹部は回転不能である。当然ながら、所望の動作を実行するために、様々なオプションを本発明とともに用い得るか、あるいは本発明用に適合させ得る。
【0080】
2つ以上の枝部が存在する本発明の実施形態においては、枝部を永久的または着脱自在に中心幹部に取り付け得る。着脱可能な枝部は、ぴったりした押し込みばめ、差し込み式継手、溝穴摺動方式(slot and slide system)、クリップ取り付け方式またはその他のいかなる適切な手段によって取り付けてもよい。その結果、収納装置は、応用範囲の点でいっそう汎用性が高くなり、種々の物品に用いることができる。
【0081】
収納装置は、リード線の重さを支持するのに好適な強度を得るために必要ないかなる適切な形状にも構成し得る。しかしながら、最も重要なのは、幹部と枝部との間に形成される溝の所定の距離である。溝の幅の寸法は実施形態ごとに異なっていてもよい。しかしながら、多くの実施形態にとっては、物品を収容する溝の実質的な長さについては、溝が同じ所定の幅であることが重要である。それでもやはり、状況および物品によっては、溝が先細になっていたり、その上端または下端に向かって広がっていたりすることが必要な場合もあると考えられる。
【0082】
リード線が装填されるときの収納装置の好適な形状の維持に寄与するために、掛合具を用いてもよい。掛合具は、リード線を収納装置に確実に保持し、収納装置からリード線が巻き戻る可能性を最小限に抑える働きもする。
【0083】
掛合具は、好ましくは収納装置本体の一部に軸動自在に取り付けられ、掛合位置と非掛合位置との間で動作可能である。非掛合位置にあるときは、リード線を収納装置に送り込み得る。掛合位置にあるときは、リード線の取り外しが制限されるか、あるいはリード線および装置の収納の準備ができている。
【0084】
本発明の好適な実施形態においては、掛合具は、必要に応じて中心幹部または枝部の上部にかぶせることができるように、実質的にループ状となっている。掛合具のループの寸法は、幹部または枝部の幅を適宜収容するとともに、溝の幅のためのゆとりも有するように規定されるのが好ましい。掛合具が軸動されて閉じられている時、掛合具は、収納用溝内のリード線の重さまたは圧力によって幹部および枝部が外側へ押し広げられてしまう可能性を最小限に抑える働きをする。
【0085】
いくつかの好適な実施形態においては、掛合具は、リード線が装填される際の収納装置の好適な形状の維持に寄与し得るが、他の実施形態においては、収納装置に収納された物品によっては、掛合具が、ハンドルとして、または、収納用もしくは使用時に収納装置をフック手段もしくはその類似物から吊るすための手段として、最も有用である場合もある。掛合手段がハンドルとして用いられるのは、収納装置が固体シート材またはそれに類する物品用に用いられる場合に最も当てはまると思われる。
【0086】
このため、掛合具は、好ましくは収納装置本体の一部に軸動自在に取り付けられ、掛合位置と非掛合位置との間で動作可能である。掛合具の軸動を可能にするために、掛合具は、枝部または幹部上の相補的な孔との位置合わせが可能な少なくとも1つの孔を含んでいる。ピン・スプリングクリップ装置、割りピン装置、リベット装置、ナット・ボルト装置またはこれらに相当する利用可能な手段のような軸動手段が用いられ得る。よって、軸動手段を互いに位置合わせされた孔に係合させると、掛合手段が収納装置本体に嵌着される。一部の実施形態においては、必要時まで掛合具が動かないようにするために、非掛合位置または掛合位置のいずれにせよ、好適な位置に掛合手段(またはハンドルさえも)を保持しておくためのロック手段も含んでいることが妥当なことがある。
【0087】
適切な軸動は可能にしつつ、所要の適切な掛合に悪影響を及ぼし得ると同時に、掛合具または軸動手段の交換を要する場合がある孔の内表面の周りの磨耗を生じさせ得る、幹部または枝部に対して相対的な掛合具の不要な動きを可能にする程ではないように、しっかり相互連結することが重要である。
【0088】
本発明に関して1つの掛合具を説明してきたが、その他のいかなる適切な掛合具または掛合および/もしくはハンドル手段の組み合わせも収納装置と共に用い得るか、あるいは収納装置用に適合させ得ることは言うまでもない。
【0089】
取り付け、軸動および動作についての同様の説明は、支持手段としてハンドルおよびブラケットのいずれかまたは両方をも含んでいるか、あるいはそれらを代わりに含んでいる実施形態の場合の収納装置にも当てはまる。専用のハンドルを含んでいる実施形態の場合は、ハンドルによって、リード線を装置にループ状に巻き付けたり装置から巻き出したりするために収納装置を把持することが可能になり、リード線を使用する必要のある場所へ装置を持ち運ぶことが可能になり、また、収納装置およびリード線のいずれかまたは両方を収納するために収納装置を吊るすための手段が得られる。ブラケットによって、収納装置を壁、柱またはその他の支持面に取り付けることが可能になり、リード線をその位置から送り出すことが可能になる。支持手段としてブラケットを有する利点は、多数のブラケットを様々な位置に配置し、収納装置を好適な位置に持ち運んでブラケットに取り付け、リード線等を持つために両手を空けることができる可能性が得られることである。
【0090】
支持手段がハンドルである場合、一部の実施形態のハンドルは、ハンドルを把持する際の快適性を改善するために、特殊設計された指用溝を含み得る。
【0091】
本収納装置の説明は、これまでのところ、固定された長さの幹部および枝部を有する収納装置の使用に限られていた。より軽量のリード線を収納することが必要となり得る一部の実施形態においては、収納能力の増加を、例えば、幹部が実質的に枝部よりも長いながら、枝部の長さを幹部の長さまで伸長するために枝部を入れ子式に延長し得る本体を用いて実現してもよい。このような延長部分は、必要な場合にのみ用いられるが、本実施形態は、それ以外の方法によれば複数の枝部を有する収納装置によって収容されるであろう様々な長さのリード線を収容する柔軟性および調節性を提供する。好ましくは、このような入れ子式の調節は、漸進的に、かつ比較的容易に行われる。
【0092】
あるいは、所望の調節性を得るために、延長スリーブを枝部に付加してもよい。好ましくは、このような調節は、時間集約的でなく、複雑な追加の機械部品、専門知識または道具を必要とせず、有効な調節手段を提供する。
【0093】
本発明の好適な実施形態は、金型を用いてプラスチック材料から製造される。しかしながら、その他の製造方法および様々な材料を用いてもよい。例えば、装置は、ステンレス鋼製、ガラス強化プラスチック製等であってもよい。
【0094】
材料の選択は主としてその強度、耐久性によって決まり、場合によっては、耐侯性または病院等の無菌環境での使用のような目的での装置を殺菌する能力が重要視されることがある。各種材料のコストも考慮されるが、装置が特殊な場所で用いられる場合は、コストに関わらず、高品質で、滅菌された、ステンレス鋼製のものを製造することが必要となり得る。
【0095】
装置の製造は、射出成形、回転成形、溶接または注型を含むいかなる適切な手段によって行ってもよい。製造手段の選択は、使用材料、装置の最終的用途および製造しやすさによって決まる。
【0096】
上記の説明から明らかであるように、本発明の中心幹部に対する複数の枝部の位置の多数の選択肢および必要に応じて枝部の長さを延長できることによって得られる収納装置の調節という特徴は、通常、収納能力が固定されている従来技術のシステムに対する利点を提供する。
【0097】
そのため、本収納装置は、様々な長さのコード、可撓線、リード線、管もしくはホースまたは様々な数の別個のリード線を収納するように適合されているという利点を提供し得る。
【0098】
また、本収納装置は、動作、移送または収納が容易であり、ユーザ側に要求される時間的および身体的要件が最小限である。
【0099】
本収納装置は、リード線が、ループが一度に1つずつ、隣接する下のループの上に重なるようにして順次積み重ねられているため、収納されたコード、可撓線、ホースまたはリード線を、使用が必要な時には、従来技術のシステムに一般的な、絡まって収拾のつかない状態になるという事態を生じさせることなく装置から取り出せるように収納するシステムを提供する。したがって、リード線を巻き出す際に、リード線が収納装置上のその他のループと絡まり合うことはない。
【0100】
安全問題に関する限りでは、本発明は、リード線を収納装置に掛けやすく、そのためリード線が損傷を受けることがある地面に放置されることがないので、ホース、リード線、可撓線、管またはコードの完全性が損なわれるのを最小限に抑え得る。さらに、部分的に収納装置に巻き付けられたままでリード線が使用された場合に、電気抵抗によって電気リード線が過熱され、場合によってはリード線の絶縁材が損傷を受ける可能性が、最小限に抑えられ得る。本発明は、コイル状に巻かれた延長リード線の一般的な使用を提唱するものではない。しかしながら、本発明においては、リード線を装置にループ状に巻き付ける方法により、至近距離にある隣接するループが少なくなるので、電気抵抗の可能性およびその結果発生するコイル効果が低減され得る。したがって、リード線が装置に巻き付けられたままで使用される場合に、ユーザの安全の問題は、コイル状に巻かれた延長リード線が従来技術のリール型装置に保持されたまま使用される場合程の問題にはならない。それでもやはり、ユーザには、装置を安全に使用し、装置への収納時に、リード線のループの巻きがコイル効果発生の可能性が生じる程きつくはないことを確実にすることが求められる。
【0101】
最終的に、本発明は、特に電気延長リード線の収納および使用のために安全な代替策を提供する。
【0102】
しかしながら、使用状況によっては、収納された物品が非常に重く、または扱いにくく、収納装置に収納した状態で使用場所へ容易に持ち運ぶことができないということがある。このような状況において、別の実施形態は、支持手段と併せて移動手段を含み得るか、あるいは含むように適合させ得る。例えば、支持手段は、支持手段に取り付けられた収納装置およびそれに収納された物品の移動を容易にするために、車輪、キャタピラ(tracks)、キャスタまたはころ等を有する枠体であり得る。当然のことながら、いかなる数および配置の移動手段を用いてもよい。また、制動手段および/または収納装置が取り付けられた枠体をユーザとは別に単独で立たせることができるようにする手段を含んでいてもよい。
【0103】
一部の実施形態においては、掛合具の場合のように、収納装置の幹部が枠体に一体形成されていてもよい。しかしながら、収納装置を、装置と枠体が2つの別個の構成要素であるように構成してもよく、上記のように収納装置を回転可能にするために、収納装置の幹部を、枠体の中心の垂直な管状部分上を摺動するように中空に構成してもよい。
【0104】
収納および/または使用の柔軟性を高めるために、枠体は、入れ子式に伸縮自在な部分を有していてもよい。この入れ子式の延長部分は、枠体の収納装置だけが取り付けられた部分であってもよく、枠体全体が入れ子式に伸縮可能であってもよい。枠体を延長位置で保持するために、また、その逆のために、適切な留め具、ロック手段および解除システムを採用してもよい。このようなオプションは、収納装置がシート材等の収納および移送のために用いられる場合に有利となり得る。枠体の垂直な部分は、同時に、ユーザが収納装置からの物品の取り出しや収納装置への物品の収納のためにかがまなければならない必要性を最小限に抑える。
【0105】
枠体は、収納装置が取り付けられるか組み込まれるかした枠体を所要の方向に簡単に押したり引いたりできるようにするために、ハンドルの一形態をも含み得る。あるいは、ハンドルは、収納装置に一体化されていてもよい。
【0106】
いかなる実施形態においても、収納装置が、動作、移送または収納が容易であり、ユーザ側に要求される時間的および身体的要件が最小限であることが望まれる。したがって、当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上記の実施形態に対して変更を実施し得る。
【0107】
例えば、収納装置の本体は、溝によって物品をその中に好適に配置することが可能になるのであれば、いかなる形状であってもよい。収納装置は、調節可能であるだけでなく物品が脱落しないように物品を締め付けることが可能でもある、調節可能な挿入物またはブレードを溝の内部または外側に有するというオプションも含み得る。
【0108】
溝は、溝の長さを延長する突起スナップでロックされる付加物のような、溝の長さを調節するためのクリップ取り付け式の付属装置も利用し得る。あるいは、互いに平行に前後で切り離された状態で並べられた2つの溝のような複数の溝があってもよく、これらの溝も、上部を引っ込ませて常に物品に引っ張り力をかけることができるか、調節可能であり得る。
【0109】
本体と枝部の相互関係にも、溝幅寸法を調節するための調節手段が含まれ得る。
【0110】
上記のように、溝は、物品と接触する内表面の1つまたは両方に、波状にうねっている内部形状を有していてもよい。あるいは、この構成は、さらに角度のあるジグザグ形状であってもよい。この構成は、上から下まで平坦であってもよいが、上部を引っ込ませて物品に対して常に引っ張り力をかけ、それにより安全な構成を維持してもよい。本発明は、必要に応じて物品を溝に挿入できるのであれば、特に電気リード線に関しては、リード線が折り曲げられることなく、リード線のコイルが実質的に隣接して互いに上下または左右に配置されるのであれば、幹部に対していかなる角度で配置されたいかなる形状の溝にも適している。
【0111】
さらに、本発明は、収納装置のハンドルを保持するように成形されるか、本体を実際にクリップで留めるように構成された壁取り付けブラケットを用いることを含み得る。さらに、ブラケットは、不動式であってもよく、収納装置本体と協働可能な部分を含んでいて、該ブラケットの部分が上下に摺動可能、または上方外側に摺動可能、またはブラケットが取り付けられた構造もしくは収納装置本体のいずれかに対して軸動可能となっていてもよい。
【0112】
また、別の実施形態は、収納装置の幹部を上下に摺動するように構成されたハンドルを含み得る。この構成によると、ハンドルは、(ホース、電気リード線、鎖またはロープである)物品の送り出しのための最適な向きに本体を位置決めするのに寄与する。実際には、ハンドルを本体下方へ摺動させると、本体は、実質的に垂直な向きから90°〜180°軸動することができる。あるいは、収納装置の幹部と一体に成型することによってハンドルを固定させてもよい。言うまでもないが、ハンドルは、フック状または円形状を含むいかなる適切な形状であってもよい。さらなる別の実施形態は、収納装置の底部にハンドルを含み得る。
【0113】
ハンドルの他に、装置を支持するのにハンドルを用いることができない場合に収納装置を戸口または棚等から吊るすことができるようにする補助掛止手段を備えていてもよい。
【0114】
本収納装置は、収納装置を取り付けブラケットに対して軸動させた後に、収納装置を直立位置から動作させたり直立位置に戻したりしやすくするための、ばねのような引っ張り手段を含み得る。本収納装置は、互いに近接し、必要に応じてそれぞれが下方に軸動可能な幹部と枝部の繰り返し(repetitive)構成も含み得る。これは、ホース等のような、重いかまたは扱いにくい物品を収容するように設計されたタイプの収納装置に特に当てはまる。
【0115】
上記の説明から明らかであるように、本発明の複数の中心幹部に対する複数の枝部の位置の多数の選択肢ならびに必要に応じて枝部の長さを延長でき、幹部を回転可能にでき、かつ/または少なくとも枝部を軸動可能にできることによって得られる本収納装置の調節という特徴は、通常、収納能力または動作方式が固定されている従来技術のシステムに対するいくつかの利点を提供する。本発明は、既存のシステムが典型的には対応していない物品類と共に用いるのにも適している。
【0116】
したがって、当然のことながら、上記の収納システムの範囲内であっても、本発明の様々な異なる実施形態、用途および応用例が存在することが更に理解される。
【0117】
以下に、本発明および本発明に対して実施し得る変更をさらに説明および規定するために、移動手段の有無に関わらず、本発明の様々な実施形態を例示としてのみ記載する。しかしながら、これらの特定の実施形態のみを説明することによって本発明の範囲が限定されるわけではない。
【0118】
発明を実施するための最良の形態
図面(図1〜図23)例示としてのみを参照しながら、収納装置(概して矢印(1)で示す)について説明する。収納装置を電気延長リード線用として説明および言及するが、本発明をこの分野以外の分野にも応用し得ることは言うまでもない。
【0119】
図1〜図3は、収納装置1が少なくとも1つのリード線2を収納するように構成された本発明の1つの好適な実施形態を示す。
【0120】
この収納装置は、実質的に細長い幹部(backbone)4と、それに所定の距離6だけ離隔して実質的に平行な配置で相互連結されて、実質的に均一なU字形溝7を形成する少なくとも1つの実質的に細長い枝部(tine)5とを含む本体3を備えている。幹部4および枝部5は、各図面からわかるように、使用される実施形態および目的に応じて適切ないかなる寸法および形状であってもよい。図10および図17のような、複数の溝を備えた一部の実施形態においては、前の隣接する溝の枝部が実際上次の溝の幹部として機能するか、あるいはそれを支持する。
【0121】
この収納装置は、リード線2が収納装置1に収納される際に幹部4と枝部5との間の所定の距離6をできるだけ維持するための掛合具8も備えている。
【0122】
収納装置1は、必要に応じて、幹部、枝部または幹部と枝部との間の相互連結部(例えば図11)に、固定式(例えば図9および図10)または着脱自在(例えば図14)に取り付けられたハンドル9も備えている。また、ハンドルは、軸動(例えば図1、図6、図8および図15)しても、摺動しても、固定(例えば図9〜図11)されていてもよく、軸動と摺動の両方が可能なハンドル(例えば図13および図14)として機能するようになっていてもよい。
【0123】
図中、特に図1〜図6に示すように、本体の細長い幹部4および枝部5は、いずれも、上自由端10および11をそれぞれ含んでおり、下端は溝7を形成する相互連結部12となっている。
【0124】
幹部4と枝部5との間に形成された溝7は、実質的にU字形であり得る。幹部4と枝部5との間の溝7は、所定の距離6となっており、これは、リード線が一度にひと幅分のみ溝7に送り込まれるように、リード線2の直径または幅によって規定されている。
【0125】
そのため、次にリード線2をループ状に巻くことによって、図3に示すように、後続のループごとに、溝7内のリード線の部分がリード線2の隣接する前のループ状部分の上に位置するように、それ以降のリード線を溝7に送り込むことができる。本発明の収納装置に収納された電気リード線は、各連続ループがその真上および/または真下のループの一部に軽く接触しているだけの状態で、ゆるくループ状に巻かれているのが好ましい。
【0126】
掛合具8は、好ましくは収納装置の本体の一部に軸動自在に取り付けられており、図2a、図2bおよび図6bに例示するような掛合位置と図1および図6aに示すような非掛合位置との間で動作可能である。非掛合位置にあるときは、リード線2を収納装置に送り込み得る。掛合位置にあるときは、リード線の取り出しが制限されるか、あるいはリード線および装置を収納する準備ができている。
【0127】
掛合具8は、幹部4または枝部5のいずれかの上端10または11の近くに取り付けられる。掛合具8のループ部13は、掛合具8が取り付けられていない枝部または幹部部の上端に掛けることができる。掛合具8のループ13の寸法は、幹部4または枝部5の幅を適宜収容するとともに、溝7の幅のためのゆとりも有するように規定されるのが好ましい。動作時には、掛合具8は、溝7内に収納されたリード線2の重さによって幹部4および枝部5が互いに離れるように外側へ押し広げられてしまうのを防止することにより、リード線2が収納装置に収納される際に幹部4と枝部5との間の所定の距離6を維持する。掛合具8は、リード線2を収納装置1に確実に保持し、リード線が収納装置から巻き戻る可能性を最小限に抑える働きもする。
【0128】
一部の実施形態においては、掛合具8を、使用時に収納装置を把持するため、または、収納時に収納装置を吊るすためのハンドル9として用いてもよく、ハンドル9が掛合具8として機能してもよい。このような代替例を図6aおよび図6bに示す。
【0129】
必要に応じて動作させるために、掛合具8および/またはハンドル9のいずれかまたは両方は、それらが取り付けられた幹部4または枝部5に対して軸動自在となっている。したがって、掛合具8は、枝部5または幹部4上の相補的な孔との位置合わせが可能な少なくとも1つの孔を含んでいる。ピン・スプリングクリップ装置、割りピン装置、リベット装置、ナット・ボルト装置またはこれらに相当する利用可能な手段のような軸動手段14が用いられ得る。よって、軸動手段14を互いに位置合わせされた孔に係合させると、掛合具8が収納装置の本体3に嵌着される。
【0130】
適切な軸動は可能にしつつ、所要の適切な掛合に悪影響を及ぼし得るとともに、掛合具8または軸動手段14の交換を要する場合がある孔の内表面の周りの磨耗を生じさせ得る、幹部4または枝部5に対して相対的な掛合具8の不要な動きを可能にする程ではないように、しっかり相互連結することが重要である。
【0131】
取り付け、軸動および動作についての同様の説明は、図1および図6aに示すような、ハンドル9もさらに備えているか、あるいはハンドル9を代わりに備えている実施形態の場合の収納装置にも当てはまる。専用のハンドル9を備えている実施形態の場合は、ハンドル9によって、リード線を装置にループ状に巻き付けたり装置から巻き出したりするために収納装置を把持することが可能になり、リード線を使用する必要のある場所へ装置を持ち運ぶことが可能になり、また、収納装置およびリード線のいずれかまたは両方を収納するために収納装置を吊るすための手段が得られる。ハンドル9は、一部の実施形態においては、ハンドル9を把持する際の快適性を改善するために、図5cおよび図6bに示す実施形態のハンドル9に示すように特殊設計された指用溝またはその類似物を含み得る。
【0132】
図4〜図5cならびに図10および図17は、枝部が1つのタイプの収納装置の溝7には収容しきれない別個のリード線2またはより長尺のリード線を収容するために追加の枝部5および/または幹部を備え得る、収納装置のさらなる実施形態を示す。このため、1つまたは複数の中心幹部に対する枝部の数および配置によって、収納装置に収納可能なリード線の長さの所望の多様性または収納可能な別個のリード線の数が決定される。本発明のこの実施形態は、リード線を収納するための収納装置のリード線収納能力を変える方法を提供する。
【0133】
追加の枝部を備えている場合、追加の枝部は、組み合わせられた構造全体の収納能力を比較的連続的に拡張することができるように、中心幹部に対して配置される。図4〜図5cは、2つの枝部が中心幹部の両側に配置され、全てが同一平面内に並べられた本発明の一実施形態を示す。図示していないさらに他の実施形態においては、収納装置を、90°までの所定の隣接枝部間の角度で中心幹部から突出するように設定された枝部を有するように構成し得る。図10においては、使用中に枝部からのリード線等の巻き出しを容易にするために、枝部を幹部に対して傾けている。
【0134】
図1〜図3に示すような本発明の枝部が1つのタイプによれば、収納装置1の本体は、収納されるべきリード線2の種類および長さを補完するように設計される。したがって、幹部4の長さおよび枝部5の長さは、リード線を収納装置1にループ状に巻き付ける際に順次積み重ねられるリード線2のループが好適な数だけ収容されるように決定される。図示した実施形態においては、幹部4および枝部5の長さが固定された収納装置が示されている。
【0135】
しかしながら、図19に部分的に示す一部の実施形態においては、収納能力の増加は、例えば入れ子方式や枝部5に付加し得る延長部分16の使用等によって、枝部5および/または幹部の長さを伸縮自在として所望の調節性を得ることができる本体3を用いることで達成し得る。このような調節はいずれも、時間集約的でないのが好ましく、複雑な追加機械部品、専門知識または道具を必要とせず、有効な調節手段を提供する。
【0136】
収納装置は、リード線の重さを支持するのに好適な強度を得るために必要ないかなる適切な形状にも構成し得るが、最も重要なのは、幹部4と枝部5との間に形成されるU字形溝7の所定の距離6である。収納装置に収納されるリード線の寸法に応じて溝7の幅6が実施形態ごとに異なっていてもよい。しかしながら、少なくとも、リード線を収容する溝の実質的な長さについては、溝が所定の幅6であることが重要である。
【0137】
収納装置1は、動作、移送または収納が容易であり、ユーザ側に要求される時間的および身体的要件が最小限であるシステムを提供する。また、リード線が、ループが1つずつ隣接するループの上に重なるようにして順次積み重ねられているため、収納されたコード、可撓線、ホースまたはリード線2を、使用が必要な時には、従来技術のシステムに一般的な、絡まって収拾のつかない状態になるという事態を生じさせることなく、装置1から取り出せるように収納するシステムを提供する。したがって、リード線を巻き出す際に、リード線が収納装置上のその他のループと絡まり合うことはない。収納装置のハンドル手段によって、巻き出し工程を通じて持ち運ぶことが可能で、必要に応じて必要な場所でのリード線の配置をいっそう行いやすくすることが可能な装置が得られる。最終的に、本発明は、特に電気延長リード線の収納および使用のために安全な代替策を提供する。
【0138】
尚、上記の説明は、主に図1〜図6bに示す実施形態に関するものである。しかしながら、これらの実施形態のみを説明することによって本発明の範囲が限定されるわけではなく、本発明の範囲から逸脱することなく実施し得る上記の実施形態に対する変更が限定されるわけでもない。
【0139】
したがって、図7a〜図7cも、収納装置1が少なくとも1つのリード線2を収納するように構成された、本発明の別の好適な実施形態を示している。この収納装置は、実質的に細長い幹部4と、それに所定の距離6だけ離隔して実質的に水平な配置で相互連結されて溝7を形成する少なくとも1つの実質的に細長い枝部5とを含む本体3を備えている。本実施形態における溝は、実質的に均一でU字形である。
【0140】
収納装置は、リード線2が収納装置1に収納される際に幹部4と枝部5との間の所定の距離6を維持するための掛合具8も備えている。掛合具8は、幹部4の上端10の近くに取り付けられる。
【0141】
本実施形態の掛合具は、ハンドル手段9となるようにも構成されている。必要に応じて動作させるために、掛合具8(およびハンドル手段9)のいずれかまたは両方は、幹部4に対して軸動自在となっている。
【0142】
図7a〜図7cに示すような本発明の枝部が1つのタイプによれば、収納装置1の本体は、収納されるべきリード線2の種類および長さを補完するように設計される。したがって、幹部4の長さおよび枝部5の長さは、リード線を収納装置1にループ状に巻き付ける際に順次積み重ねられるリード線2のループが好適な数だけ収容されるように決定される。図示した実施形態において、幹部4および枝部5の長さが固定された収納装置が示されている。
【0143】
しかしながら、図示していない、一部の実施形態においては、収納能力の増加は、例えば、幹部4が実質的に枝部5よりも長いながら、枝部5の長さを、入れ子方式や枝部5に付加し得る延長部分の使用等によって伸縮自在として所望の調節性を得ることができる本体3を用いて達成し得る。このような調節はいずれも、時間集約的でないのが好ましく、複雑な追加機械部品、専門知識または器具を必要とせず、有効な調節手段を提供する。
【0144】
収納装置は、リード線の重さを支持するのに好適な強度を得るのに必要ないかなる適切な形状にも構成し得るが、最も重要なのは、幹部4と枝部5との間に形成される溝7の所定の距離6である。収納装置に収納されるリード線またはその他の物品の寸法に応じて溝7の幅6が実施形態ごとに異なっていてもよい。しかしながら、リード線を収容する溝の実質的な長さについては、溝が同じ所定の幅6であることが重要である。
【0145】
使用状況によっては、収納された物品が、非常に重く、または扱いにくく、収納装置に収納した状態で容易に使用場所へ持ち運ぶことができないことがある。このような状況においては、上記の実施形態は、収納装置およびそれに収納された物品の移動を容易にするための車輪またはキャスタのような移動手段13を備えるか、あるいは備えるように適合されているように構成される。当然のことながら、いかなる数および配置の移動手段を用いてもよい。また、制動手段または収納装置をユーザとは別に単独で立たせることができるようにする突っ張り手段(bracing means)14が含まれていてもよい。
【0146】
したがって、このような場合には、制動手段または突っ張り手段14の有無に関わらず、移動手段13が含まれ得る台または枠体15を備えていてもよい。一部の実施形態においては、掛合具の場合のように、収納装置の幹部が枠体15に一体形成されていてもよい。しかしながら、収納装置は、装置と枠体が2つの別個の構成要素であるように構成してもよく、上記のように収納装置を回転可能にするために、収納装置の幹部を、枠体の中心の垂直な管状部分上を摺動するように中空に構成してもよい。
【0147】
収納および/または使用の柔軟性を高めるために、枠体は、入れ子式に伸縮自在な部分16を含み得る。この入れ子式の延長部分は、枠体の収納装置だけが取り付けられた部分であってもよく、枠体全体が入れ子式に伸縮可能であってもよい。枠体を延長位置で保持するために、また、その逆のために、適切な留め具、ロック手段および解除システムを採用し得る。このようなオプションは、収納装置がシート材等の収納および移送のために用いられる場合に有利となり得る。枠体の垂直な部分は、同時に、ユーザが収納装置からの物品の取り出しや収納装置への物品の収納のためにかがまなければならない必要性を最小限に抑える。
【0148】
収納装置1は、動作、移送または収納が容易であり、ユーザ側に要求される時間的および身体的要件が最小限であるシステムを提供する。また、収納されたコード、可撓線、ホースもしくはリード線2またはその他の物品を、使用が必要な時には、問題を生じたり時間がかかったりすることなく装置1から取り出せるように収納し得るシステムを提供する。収納装置のハンドル手段によって、取り出し工程を通じて安定化または持ち運びが可能で、必要に応じて必要な場所での物品の配置をさらに行いやすくすることが可能である装置が得られる。最終的に、本発明は、特に電気延長リード線の収納および使用のために安全な代替策を提供する。
【0149】
尚、上記の説明は図7a〜図7cに示す実施形態に関するものである。しかしながら、これらの実施形態のみを説明することによって本発明の範囲が限定されるわけではなく、本発明の範囲から逸脱することなく実施し得る上記実施形態に対する変更が限定されるわけでもない。
【0150】
例えば、収納装置の本体は、溝によって物品をその中に好適に配置することが可能になるのであれば、図8〜図21に示すように、いかなる形状であってもよい。収納装置は、調節可能であるだけでなく物品が脱落しないように締め付けることが可能でもある、調節可能な挿入物またはブレードをチャネルの内部または外側(図示せず)に有する、というオプションも含み得る。溝は、溝の長さを延長する突起スナップでロックされる付加物のような、溝の長さを調節するためのクリップ取り付け式の付属装置を利用してもよい。あるいは、(図10および図17のように)互いに平行に並んだ2つの溝のような複数の溝があってもよい。幹部と枝部とは、図15、図16、図20および図21に示すような、調節可能でもあり得る接合構成上に相互連結してもよい。
【0151】
図15および図16に示すような、かつ/または図20および図21に示すような、溝幅寸法を調節するための調節手段17は、壁、柱等のような支持面に取り付け得る支持ブラケット19に対する収納装置の軸動を容易にもし得る。壁取り付けブラケットは、収納装置のハンドルを保持するように成形してもよく、図14に示すように本体を実際にクリップで留めるように構成してもよい。さらに、ブラケットは、不動式であってもよく、収納装置本体と協働可能な部分を含んでいて、該ブラケットの部分が(図12および図14のように)上下および外に摺動可能、あるいは(図18〜図21のように)ブラケットが取り付けられた構造または収納装置本体のいずれかに対して軸動可能となっていてもよい。ブラケットが特に図12および図14に示すような軸動部分25を含み、収納装置が水平面を揺動可能となっていてもよい。この特徴によって、リード線、ホース、ロープ等をいかなる所要の方向に向けても送り出しやすくなる。
【0152】
また、図13および図14のように、ハンドルは、収納装置の幹部を上下に摺動するようにも構成される。この構成によれば、ハンドルは、(ホース、電気リード線、鎖またはロープである)物品の送り出しのための最適な向きに本体を位置決めするのに寄与する。実際には、ハンドルを本体下方へ摺動させると、本体は、図12に示したのと同様に、実質的に垂直な向きから90°〜180°軸動することができる。言うまでもないが、ハンドルは、フック状または円形状を含むいかなる適切な形状であってもよい。
【0153】
ハンドルの他に、装置を支持するのにハンドルを用いることができない場合に収納装置を戸口または棚等から吊るすことができるようにする補助掛止手段20を備えていてもよい。
【0154】
収納装置は、収納装置を取り付けブラケットに対して軸動させた後に、収納装置を直立位置から動作させたり直立位置に戻したりしやすくするための、ばね21のような引っ張り手段を備えていてもよい。収納装置は、互いに近接し、必要に応じてそれぞれが下方に軸動可能な幹部と枝部の繰り返し構成を備えていてもよい。円滑に軸動または回動しやすくするために、ブシュ22、玉軸受装置23およびピボットピン24等の類を備えていてもよい。
【0155】
上記のように、溝は、物品と接触する内表面の1つまたは両方に、波状にうねっている内部形状を有していてもよい。あるいは、この構成は、さらに角度のあるジグザグ形状であってもよい。この構成は、上から下まで平坦であってもよいが、上部を引っ込ませて物品に対して常に引っ張り力をかけ、それにより安全な構成を維持してもよい。本発明は、必要に応じて物品を溝に挿入できるのであれば、特に電気リード線に関しては、リード線が折り曲げられることなく、リード線のコイルが実質的に隣接して互いに上下または左右に配置されるのであれば、幹部に対していかなる角度で配置されたいかなる形状の溝にも適している。
【0156】
尚、本明細書で用いられる用語「含む(comprise)」は、限定的な意味で用いられていると見なされるべきではない。したがって、「含む」は、排他的な項目の集まりを表現するのでも規定するのでもなく、その他の構成要素および項目が列挙内容に追加される可能性を包含している。
【0157】
本明細書は、従来技術に関する本発明者の知識にも基づいている。従来技術の説明は、従来技術の実態の正式な開示として見なされるべきではなく、本発明を開発する際に本発明者が念頭におき、留意した検討事項について言及するものとして見なされるべきである。
【0158】
本発明の様々な局面を例示としてのみ説明したが、添付の請求の範囲に規定するような本発明の範囲から逸脱することなく変形および追加を実施し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】本発明の1つの好適な実施形態による収納装置の正面斜視図である。
【図2a】本発明の同好適な実施形態による図1の収納装置の上面図である。
【図2b】本発明の同好適な実施形態による図1の収納装置の側面図である。
【図2c】本発明の同好適な実施形態による図1の収納装置の背面図である。
【図3】本発明の同好適な実施形態による、収納装置に収納された電気延長リード線を示す図1および2の収納装置の背面図である。
【図4】2つの枝部を有する本発明のさらなる好適な実施形態による収納装置の正面斜視図である。
【図5a】本発明の同さらなる好適な実施形態による図4の収納装置の上面図である。
【図5b】本発明の同さらなる好適な実施形態による図4の収納装置の側面図である。
【図5c】本発明の同さらなる好適な実施形態による図4の収納装置の正面図である。
【図6a】本発明のさらなる好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図6b】本発明のさらなる好適な実施形態による収納装置の正面図である。
【図7a】本発明の別の好適な実施形態による枠体および移動容易化装置を有する収納装置の側面図である。
【図7b】本発明の別の好適な実施形態による枠体および移動容易化装置を有する収納装置の背面図である。
【図7c】本発明の別の好適な実施形態による枠体および移動容易化装置を有する収納装置の正面図である。
【図8】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図9】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図10】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図11】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図12】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図13】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図14a】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の斜視図である。
【図14b】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図14c】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の斜視図である。
【図15】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図16】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図17】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図18】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図19】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図20】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図21】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の側面図である。
【図22】本発明の別の好適な実施形態による、収納装置用支持ブラケット、および収納装置用軸動機構の基部の構成部品の側面図である。
【図23】本発明の別の好適な実施形態による収納装置の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品用の収納装置であって、少なくとも1つの実質的に細長い幹部と、それに所定の距離だけ離隔して相互連結されて、前記物品を内部に収容するように構成されている溝を形成する少なくとも1つの実質的に細長い枝部とを含む本体を含み、前記本体に取り付け可能な支持手段をさらに含む収納装置。
【請求項2】
物品が前記収納装置に収納される際に前記幹部と前記枝部との間の前記所定の距離を維持するために、前記幹部および前記枝部のいずれかまたは両方と協働可能な掛合具を必要に応じて含む請求項1に記載の収納装置。
【請求項3】
少なくとも1つの物品用の収納装置であって、前記物品が、リード線、コード、ロープ、鎖、固体シートまたは細長い材料を含み得る請求項1に記載の収納装置。
【請求項4】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記収納装置内にまたは前記収納装置に対して前記物品を収納、運搬または使用するように構成されている請求項3に記載の収納装置。
【請求項5】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記本体の前記細長い幹部および前記枝部の両方が、それらの間に前記物品を挿入するための開口部を形成する上自由端を含む請求項2に記載の収納装置。
【請求項6】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記本体の前記細長い幹部および前記枝部が、前記溝を形成するように相互連結された下端を含む請求項5に記載の収納装置。
【請求項7】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記幹部と前記枝部と間に形成される前記溝の幅が、前記装置に収納される少なくとも1つの物品の直径または幅によって規定される請求項6に記載の収納装置。
【請求項8】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記溝の幅が、前記物品を一度にひと幅分のみ前記溝に送りこむことができるように決定されている請求項7に記載の収納装置。
【請求項9】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記物品がリード線である場合に、前記リード線を次にループ状に巻くことによって、後続のループごとに、前記溝内のリード線の部分が実質的に前記リード線の隣接する前のループ状部分の上に位置するように、それ以降の前記リード線を前記溝に送り込むことができる請求項9に記載の収納装置。
【請求項10】
少なくとも1つの物品用の収納装置であって、前記溝が長さ方向において実質的に均一である請求項9に記載の収納装置。
【請求項11】
少なくとも1つの物品用の収納装置であって、前記溝が実質的にU字形である請求項10に記載の収納装置。
【請求項12】
少なくとも1つの物品用の収納装置であって、前記溝が、長さ方向において実質的に非直線状および/または不均一である請求項9に記載の収納装置。
【請求項13】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具が、前記溝内に収納された前記物品の重さによって前記幹部と前記枝部とが互いに離れるように外側に押し広げられてしまうのを防止することにより、前記物品が前記収納装置に収納される際に前記幹部と前記枝部との間の前記所定の距離を維持するのに寄与する請求項2に記載の収納装置。
【請求項14】
物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具が、前記幹部または前記枝部のいずれかの上端の近くに取り付けられる請求項13に記載の収納装置。
【請求項15】
物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具が前記幹部の上端の近くに取り付けられ、前記掛合具の一部を前記枝部の上端に掛けること、あるいはその逆が可能である請求項14に記載の収納装置。
【請求項16】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具を、使用時に前記収納装置を把持するための、または、収納時に前記収納装置を吊るすためのハンドルとして用い得るか、あるいは該ハンドルを含むように適合させ得る請求項15に記載の収納装置。
【請求項17】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記支持手段が、ハンドル、ブラケット、枠体のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の収納装置。
【請求項18】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記ハンドルが、使用時に前記収納装置を把持するため、または、収納時に前記収納装置を吊るすために構成されているか、前記掛合具として動作可能である請求項17に記載の収納装置。
【請求項19】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具および前記支持手段のいずれかまたは両方の一部が軸動するように構成されている請求項16および17に記載の収納装置。
【請求項20】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具および/または前記支持手段の前記一部が、弧状に360°まで軸動するように構成されている請求項19に記載の収納装置。
【請求項21】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具の軸動により、前記掛合具が、前記幹部および枝部に対して開かれた向きと閉じられた向きとの間で移動可能となる請求項20に記載の収納装置。
【請求項22】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記支持手段の一部の軸動により、それによって支持される前記幹部および枝部が、収納された前記物品に対して収納位置と解放位置との間で動作可能となる請求項20に記載の収納装置。
【請求項23】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具および前記支持手段のいずれかまたは両方の一部が回転するように構成されている請求項16および17に記載の収納装置。
【請求項24】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、前記掛合具および/または前記支持手段が360°まで回転するように構成されている請求項23に記載の収納装置。
【請求項25】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、複数の枝部が含まれる実施形態において、前記掛合具の回転により、隣接する枝部を掛合するために前記掛合具を移動させることが可能となる請求項24に記載の収納装置。
【請求項26】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置であって、特に前記物品がリード線、ホース、ロープまたはそれらの類似物である場合に、前記支持手段の回転により、前記物品を解放するために前記幹部および枝部をいかなる方向にも回転させることが可能となる請求項24に記載の収納装置。
【請求項27】
前記相互連結された幹部および枝部が、前記収納装置から前記物品を迅速に解放するために、前記枝部を前記幹部に対して相対的に下方に軸動可能とするように軸動自在に連結されている請求項6に記載の収納装置。
【請求項28】
前記収納装置から前記物品を解放した後に前記収納装置を収納用構成に戻しやすくするために、前記支持手段の軸動部分、前記本体および/または前記枝部に関連付けられた引っ張り手段を含む請求項19および27に記載の収納装置。
【請求項29】
前記収納装置から前記物品を迅速に解放するために前記収納装置の本体を収納位置から解放位置へと外側上方に弧状に少なくとも90°移動させることを可能にするように、前記幹部が前記支持手段に対して相対的に摺動するように構成されている請求項1に記載の収納装置。
【請求項30】
前記相互連結された幹部および枝部が、前記収納装置に収納されている前記物品の寸法に対して前記溝の寸法を調節することを可能にするように、調節自在に連結されている請求項6に記載の収納装置。
【請求項31】
前記枝部が、長尺の物品を収容するために、前記幹部に着脱自在もしくは永久的に取り付けられているか、または、既存の枝部に関連付けられた、追加のより長い枝部または伸縮可能な枝部のいずれかまたは両方を収容するように構成されている請求項1に記載の収納装置。
【請求項32】
少なくとも1つの枝部を延出させ得る追加の幹部を含み得る請求項1に記載の収納装置。
【請求項33】
前記支持手段が枠体を含み、前記枠体が、前記収納装置およびそれに含まれる物品を使用場所との間で移送しやすくするように、必要に応じて選択される移動手段を収容するように構成されている請求項17に記載の収納装置。
【請求項34】
前記支持手段がブラケットを含み、1つまたは複数のブラケットが、前記収納装置およびそれに含まれる物品を、収容かつ/または使用場所におよび使用場所から再配置するための支持面に取り付けられるように構成されている請求項17に記載の収納装置。
【請求項35】
少なくとも1つの物品を収納するための収納装置の製造方法であって、少なくとも1つの細長い幹部と、それに所定の距離だけ離隔して相互連結されて、前記物品を中に収容するように構成されている溝を形成する少なくとも1つの細長い枝部とを含む本体を含み、前記本体に取り付け可能な支持手段をさらに含んでいる収納装置の製造方法。
【請求項36】
リード線のような物品および実質的に固体のシート材等のような物品のいずれかまたは両方を収納するための収納装置の物品収納能力を変える方法であって、前記収納装置は、実質的に細長い幹部と、それぞれが前記幹部から所定の距離だけ離隔して前記幹部に相互連結され、前記物品を中に収容するように構成されている溝を形成する、互いにも所定の距離だけ離隔された複数の実質的に細長い枝部とを含む本体を含み、前記本体に取り付け可能な支持手段をさらに含んでいる方法。


【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2007−502760(P2007−502760A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523154(P2006−523154)
【出願日】平成16年8月16日(2004.8.16)
【国際出願番号】PCT/NZ2004/000187
【国際公開番号】WO2005/016809
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(506051740)
【Fターム(参考)】