説明

識別タグ、識別方法及び識別リーダ

【課題】識別タグに単一のマイクロ回路が形成される。
【解決手段】マイクロ回路は光送受信器、無線送受信器を備え、これらは両方とも識別コードを記憶するメモリに接続される。送受信器の少なくとも一方が受信モードで動作し、送受信器の少なくとも一方が送信モードで動作する。識別コードは、受信モードで動作している送受信器が所定の信号を受信することに応答して、送信モードで動作している送受信器により送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には識別タグに関し、特に選択的に動作可能なタグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の無線周波識別(RFID)タグは、人間を含む物体の識別に使用されている。RFIDタグは、購入の際に商品を区別し記録する、バーコードの代替を提供する。RFIDタグを使用することにより、製造業者、卸売業者、小売店での労働力の節減に繋げることができる。RFIDタグを使用しての大規模小売店での年間推定節減は総計で数十億ドルに達し得る。
【0003】
一般的な従来技術によるRFIDタグは、マイクロチップ及びアンテナを備える。アンテナは、同調誘電コイルの形であることができる。動作は基本的に単純である。通常、マイクロチップが、タグのアンテナが基本的な属性に誘電結合する際に検出可能な一意の識別コードを記憶する。アクティブRFIDタグは、マイクロチップを作動させるとともに、信号をリーダに「ブロードキャスト」する電源を備える。セミパッシブタグは、バッテリを使用してマイクロチップを作動させるが、誘電電流を用いて送信器を作動させる。これらのタイプのタグは製造により費用がかかるため、通常、より長い距離で識別する必要がある高コストの物品に使用される。パッシブタグの場合、リーダは、電磁放射を発することによってタグ内に電流を誘導する。こういったタグは比較的安価であり、送信されるRF信号の電力に応じて最大で約50mの範囲まで有効である。
【0004】
タグは、読み取り専用型又は読み書き型であることができる。後者のタイプでは、経時的に、たとえば電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)を使用してタグに情報を追加することができる。たとえば、タグはいつ読み出されたか、又は読み出された頻度を記憶することができる。
【0005】
RFIDタグは、動作周波数によって区別することもできる。動作周波数は、米国のFCC等の規制機関によって行われたRFスペクトル割り当てに合致する必要がある。低周波タグは一般に、高周波素子よりも製造が安価であり、使用電力量が少ない。用途によっても好ましい周波数が異なり得る。たとえば、低周波タグは、高流動性内容物に関する用途、たとえば水中の品物、人間、果物、水性製品により適している。高周波タグは、より高いデータ速度及びより広い範囲を提供する。また、高周波は得てして見通し線であるため、視野の狭い固定場所、たとえば組立ラインと出入口で有用であり得る。
【0006】
RFIDタグに発生する1つの問題は衝突である。
【0007】
或るリーダが付近の別のリーダの信号に干渉する場合に、リーダ衝突が発生する恐れがある。これは、複数のユーザが同時に在庫を識別したいことがある倉庫で問題になり得る。これは、同じタグの複数読み込みに繋がる恐れがあり、これは解決する必要がある。従来技術では、時分割多重化がこの問題の解消に用いられてきた。しかし、これはシステムの複雑性及びコストを増大させる。
【0008】
多くのタグが同じ場所に配置されている場合に、タグ衝突も発生する。これは異なるタグの複数の同時読み取りに繋がる恐れがあり、これは解決する必要がある。多くの技法が、このような衝突を軽減するために提案されてきた。それらの大半は、プロセスを遅くする複雑なプロトコルを必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、選択的に動作可能なRFIDタグが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
識別タグに単一のマイクロ回路が形成される。マイクロ回路は、単一のフォトダイオード又はフォトトランジスタの形の光送受信器を備える。ダイオードは、電流がダイオードを通して駆動される方向に応じて光の送信及び感知を行うことができる。
【0011】
回路は無線送受信器も備える。その最も単純な形では、送受信器は誘電コイルである。光送受信器及び無線送受信器は両方とも、識別コードを記憶するメモリに接続される。
【0012】
送受信器の少なくとも一方が受信モードで動作し、送受信器の少なくとも一方が送信モードで動作する。識別コードは、受信モードで動作している送受信器が所定の信号を受信したことに応答して、送信モードで動作している送受信器により送信される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1及び図2は、本発明による識別タグ100を示す。タグは、各辺の長さが数ミリの単一のマイクロ集積回路上に形成される。タグは、当該技術分野において既知のRFIDタグに準拠する。タグの主な目的は、ユーザに識別を提供することである。さらに、本発明によるタグは視覚的な識別も提供する。
【0014】
タグ100は、光周波(OF)送受信器201及び無線周波(RF)送受信器202を備える。OF送受信器は、単一の周波数帯域(光チャネル)を使用して信号を送受信する。RF送受信器は、別の信号周波数帯域(RFチャネル)を使用して信号を送受信する。
【0015】
OF送受信器201は、特定周波数帯域で光160を受信し、光161を送信することが可能なフォトダイオード又はフォトトランジスタ101を備える。ディーツ(Dietz)等により2002年4月19日に出願され、参照によりその全体を本明細書に援用する米国特許出願第10/126,761号「Communication Using Bi−Directional LEDs」には、このような光送受信器が記載されている。別法として、OF送受信器はフォトトランジスタであることができる。OF送受信器を使用して同期情報を取得し、タグリーダとの通信をサポートすることができる。OF送受信器は、狭ビーム又は全方向性であるように構成することができる。
【0016】
RF送受信器202は、無線信号170を受信し、無線信号171を送信することができるアンテナ102を備える。「送信」により、RFアンテナ102が別のアンテナに無線周波信号により選択的に結合可能なことを意味する。すなわち、アンテナは誘電コイルの形である。コイルに誘導された電流もまた、OF送受信器及びRF送受信器を寄生的に給電するために使用することができる。電流はキャパシタに蓄えることができる。
【0017】
送受信器201、202は両方とも、識別(ID)コードを記憶したメモリ103にアクセスすることができる。コードは、製造日又は使用期限等の他の情報を含むことができる。IDコードは一意であることも、又はコードの分類に属することもできる。
【0018】
動作中、少なくとも1つの送受信器は受信モードで動作し、少なくとも1つの送受信器は送信モードで動作する。送受信する送受信器は同じであっても、又は別であってもよい。「受信」送受信器は、関連するチャネル上で受信信号、たとえば光信号160又はRF信号170のいずれかを検出すると、「送信」送受信器に送信信号、たとえばRF信号171又は光信号161のいずれかで応答させる。送信信号は、IDコード103又は他の或る記憶された情報に従って変調される。タグは両方の送受信器を両方のモードで同時に動作させることも可能なことを理解されたい。たとえば、IDコードが特定の製品の分類に対応し、その分類の複数の製品が範囲内にある場合、期限切れの製品のみが応答することができる。
【0019】
動作モード
光イン/RFアウト
ユーザは、狭ビームの所定の信号光160でタグ100を照らす。タグは、所定の信号の受信に応答して、RF信号171でIDを送信する。これにより、ユーザは識別する特定のタグを選択することができる。たとえば、ユーザは、手の届きにくい箱を識別することができる。RF送受信器は、RFアンテナが感知装置に選択的に結合したときに送信して、たとえばIDコード103を伝達すると言える。
【0020】
RFイン/光アウト
ユーザは、所定の無線信号170の形のクエリを、1つ又は複数のタグを含むエリアに送信する。次いで、タグは、受信信号がID103にマッチする場合に光161を発する。これにより、ユーザは特定のタグを見分けることができる。これは、他の同一の箱の中に混ざった特定の箱を選び出す際に有用である。光は定常であってもよく、又はコード103に従って変調してもよい。
【0021】
光イン/光・RFアウト
ユーザは、狭ビームの所定の信号光160でタグ100を照らす。タグは、所定の信号160が感知された場合にRF信号171内のIDで応答する。さらに、タグは、RFクエリ信号がID103にマッチする場合に光161を送信する。これにより、ユーザは識別する特定のタグを選択するとともに、そのタグを視覚的に見つけることができる。
【0022】
RFイン/光・RFアウト
ユーザは、所定の無線信号170の形のクエリを、1つ又は複数のタグを含むエリアに送信する。次いで、タグは、クエリがID103にマッチする場合に光161を発する。さらに、タグは、クエリがID103にマッチする場合にRF信号171を発する。これにより、ユーザは特定のタグを見分け、その識別を得る。
【0023】
光・RFイン/光・RFアウト
この場合、タグは、光信号及びRF信号を両方とも受信する場合のみ光信号及びRF信号で応答する。
【0024】
動作モードは予め決める、タグに符号化する、又は受信信号を適宜変調することによって動的に選択することができる。
【0025】
本発明によるタグは、上述したように衝突問題を解消する。さらに、タグは、多数のタグが同じ場所に配置される用途で見分けられるようにする。
【0026】
タグは、送受信器の範囲を広げるように電力を蓄える手段を含むように改良することができることを理解されたい。送受信器は、RF信号から得られる電力から寄生的に動作することができる。
【0027】
タグはさらなる処理を行い、受信データを記憶し、記憶されているデータに従って動作することができる。
【0028】
RFIDシステム
図3は、タグ10及びRFIDリーダ20を備えたRFIDシステムを示す。タグは、リーダ20により発せられ、タグ10に向けられた所定の信号、たとえばコマンド光(CL)8を検出した場合、タグ10から情報、たとえばIDをリーダ20に応答信号(RS)9として送信する。したがって、リーダ20はタグのID及び他の情報を上述したように取得する。
【0029】
リーダ20は通常、ユーザによって操作され、タグ10は通常、製品、荷台、ケース、又は他の梱包資材に取り付けられる。発せられた光にレンズを透過させて光ビームの範囲及び形状を制御することができる。別法として、光ビームはピクセルベースのデジタルプロジェクタによって整形することができる。したがって、コマンド光を単一のタグ又は所定数の隣接タグに向けることができる。光ビームは、他のユーザが不用意に、同時にタグを読み取ろうとしないようにタグが読み取り中であることを示す。
【0030】
タグ構造
図4は、識別タグ10の詳細を示す。IDタグ10はパッシブ型である。電力は、リーダ20から放射される電磁波によって供給される。IDタグ10は、光周波受信器(OFR)11、無線周波送受信器(RFT)12、コントローラ13、ID及び他の情報を記憶するメモリ14、電力ユニット15及びアンテナ16を備える。OFR11、RFT12、メモリ14及び電力ユニット15は、単一の集積回路(IC)上に実装される。OFR11、RFT12、メモリ14及び電力ユニット15は、制御ユニット13に電気的に接続される。
【0031】
OFR11は受光部11aを備える。受光部11aは、フォトダイオード又はフォトトランジスタ等の感光素子を備える。OFR11は、コマンド光CLを受光部11aで受信したときにコマンド光CLから復調された信号を供給する。コマンド光CLは、所定の特定の周波数及び変調を有する光である。周波数は、受光部を安価に構成するために可視光又は赤外線であることができる。変調は振幅変調(AM)又は周波数変調(FM)等の他の変調であることができる。
【0032】
入力光をしきい値処理して、安定した光通信を可能にすることができる。光通信前に、ルミナンスしきい値が初期化される。このため、周囲光又はコマンド光の強度が変動する場合であっても安定した光通信が可能である。
【0033】
コントローラ部13は、判断プロセスのための判断部13a、メモリアクセスプロセスのためのメモリアクセス部13b、ID送信プロセスのためのID送信部13c、及びレジスタ13dを備える。
【0034】
判断部13aは、OFR11からのルミナンス信号をレジスタ13aに記憶されているルミナンスしきい値と比較する。ルミナンスが或る状態にある場合、すなわち、IDタグ10がリーダ20によって照らされている場合、判断部13aは、RFT12からのID読み取りコマンドに応答してメモリアクセス部13bにIDを読み取らせる。次いで、メモリアクセス部13bは、ID読み取り信号をメモリ14に供給する。換言すれば、コントローラ13は、受信した光がコマンド光CLに対応することを確認した場合のみID読み取り信号をアサートする。
【0035】
メモリ14はID関連情報を記憶する。ID関連情報は、タグ固有の識別、上述した他の属性、並びに制御情報、たとえばタグに「スリープ」するように命令するビット、CRC等のエラー検出コード、及びユーザ規定の一般情報を含む。コントローラ13は、ID情報をRFT12に転送する。
【0036】
RFT12は、RF復調部12a及びRF変調部12bを備える。RF復調部12aは、所定の周波数の無線波を使用して、リーダ20から送信されたID読み取りコマンドを復調する。復調されたコマンドはコントローラ13に送られる。コントローラ13のID送信部13cは、メモリからID関連情報を受け取り、ID関連情報をRFT12に転送する。ID関連情報に基づいて、RF変調部12bはアンテナ16を介して応答信号を送信する。
【0037】
通常、RFIDは125kHz(低周波)、13.56MHz(高周波)、860〜960MHz(超高周波)、2.45GHz(マイクロ波)等の周波数帯域を使用する。
【0038】
アンテナ16は、たとえばLF及びHF等の比較的低周波の誘電コイルを備え、RF通信及び電力伝送は、リーダ20をアンテナに誘電結合することによって行われる。
【0039】
UHF及びマイクロ波等の比較的高い周波を使用する別の場合では、アンテナ16は、ダイポールアンテナ又はパッチアンテナを備えて無線波を送受信する。
【0040】
電力部15は整流器、キャパシタ、及びリセットコントローラを備える。整流器は、アンテナ16が受信する電力を整流する。整流された電力はキャパシタに蓄えられ、タグ10に供給される。こうして、タグ10はバッテリなしで動作することができる。リセットコントローラは、キャパシタに蓄えられている電力を監視し、十分な電力が蓄えられているときのみIDタグ10が動作できるようにする。
【0041】
上述したように、タグ10は、コマンド光CLの受信に応答してID関連情報を含む応答信号RSを送信する。
【0042】
リーダ
図5は、光通信部21、RF通信部22、コントローラ23、及び外部インタフェース24を備えるリーダ20を示す。リーダ20は、外部インタフェース24から受け取ったコマンドに基づいて光通信部21にコマンド光CLを発せさせ、RF通信部22に、リーダの給電のための無線波及びID読み取りコマンドを送信させる。これに応答して、リーダ20は、IDタグ10から送信された応答信号RSをRF通信部22において受信する。
【0043】
光通信部21は発光部21aを備える。発光部21aは、LED、電球、デジタルプロジェクタ等のフォトエミッタを含む。光通信部21は、所定の形状を有するコマンド光CLを所定の範囲及び周波数で発光部21aから発する。こうして、照らされるタグの数を厳密に制御することができる。
【0044】
コントローラ23からの開始コマンドの受信に応答して、RF通信部22は、タグ給電のためのRF信号を送信する。RF通信部22は、送信された応答信号RSも受信し、応答信号RSを復調することによってID関連情報を抽出し、次いで復調された信号をコントローラ23に供給する。
【0045】
コントローラ23は、光通信部21及びRF通信部22を制御する。より詳細には、コントローラ23は、外部インタフェース24からの読み取り開始信号の受信に応答して、RF通信部22を制御し、RF通信部22に給電電磁波及び読み取りコマンドを放射させる。コントローラ23は、外部インタフェース24からの読み取り開始信号の受信に応答して光通信部21を制御し、発光部21aにコマンド光CLを発せさせる。
【0046】
外部インタフェース24は、リーダ20へのコマンドの送信及び結果の出力を含む動作に使用される。据え置き型のRFIDリーダが通常構成されるように、外部インタフェース24は、イーサネット(登録商標)、無線LAN、RS−232C、及びUSB等の通信部、並びにコマンド及びデータの交換のために通信プロトコルを実施するマイクロプロセッサ等の通信処理部を備える。読み取り開始コマンド信号が、外部インタフェース24からコントローラ23に提供される。外部インタフェースは、別のコンピュータ又は制御ボタンを有するユーザインタフェースに接続することができる。外部インタフェースは表示ユニットを備えることもできる。
【0047】
RFIDの動作
図6はRFIDシステムの動作を示す。ID関連情報の読み取り動作は、読み取り開始コマンドが外部インタフェース24を通してリーダ20に与えられることによって開始される。
【0048】
最初に、OFR11のルミナンスしきい値が初期化される(601)。次に、1つ又は複数の読み取り動作602が行われる。
【0049】
図7は初期化ステップを示す。最初に、リーダ20は、RF通信部22から給電電磁波を送信し、IDタグ10は電力部15のキャパシタに電力を蓄え、電力をタグ10の各構成要素に供給する(701)。同時に、リーダ20は、光通信部21から光を発する(702)。
【0050】
次いで、リーダ20は、「初期化1」コマンドをRF通信部22から送信し(703)、タグ10は「初期化1」コマンドを受信するとルミナンス値を保存する。その後、リーダ20は、光通信部21から光を発するのを止め(704)、給電電磁波を放射し(705)、「初期化0」コマンドを送信する(706)。IDタグ10は、「初期化0」コマンドを受信するとルミナンス値を保存し、「初期化1」のルミナンス値と「初期化0」のルミナンス値との中間値をルミナンスしきい値としてレジスタ13dに記憶する(707)。
【0051】
図8は、図6の「ID読み取り」コマンドの動作を示す。最初に、リーダ20は、給電電磁波をRF通信部22から放射する。次いで、IDタグ10は電力を電力部15のキャパシタに蓄え、その電力をIDタグ10の各構成要素に供給する(801)。次いで、リーダ20は所定の範囲でコマンド光CLを発し、同時に、「ID読み取り」コマンドをRF通信部22から放射する(802)。コマンド光CLを受信したことを確認した(803)後、IDタグ10は、ID関連情報を含む応答信号をリーダ20に送信する(804)。
【0052】
具体的には、タグ10は、OFR11で受け取った光の強度をレジスタ13dに記憶されているルミナンスしきい値と比較することにより、受け取った光がコマンド光CLであるか否かを判断する。受け取った光がコマンド光CLであることが確認された場合、コントローラ13はID読み取り信号をメモリ14に供給し、ID関連情報をメモリ14から読み出す。読み出されたID関連情報は、RFT12から応答信号として送信される(804)。
【0053】
リーダ20は、RF通信部22において受信した応答信号からID関連情報を抽出する。抽出されたID関連情報は、リーダ20のメモリに記憶することができる。情報は表示することも可能であり、また別のコンピュータに送信することも可能である。
【0054】
図9は、タグ10の代替の実施形態30を示す。タグは、受光部31aを備える光周波受信器(OFR)31、RF復調部32a及びRF変調部32bを有する無線周波受信器(RFT)32、判断部33a、メモリアクセス部33b、ID送信部33c、及びレジスタ33dを有するコントローラ33、メモリ34、アンテナ36、並びにバッテリ35を有する。バッテリ35は電力をIDタグ30内の各部に供給する。
【0055】
バッテリはタグの送信範囲を拡張することができ、リーダは給電する必要がない。
【0056】
リーダの別の実施形態40を図10に示す。タグは、受光部41aを備えた光周波受信器(OFR)41、RF復調部42a及びRF変調部42bを有する無線周波受信器(RFT)42、判断部43a、メモリアクセス部43b、ID送信部43c、レジスタ43d、及び比較部43eを有するコントローラ43、メモリ44、アンテナ46、並びに電力部45を有する。電力部45は、電力をIDタグ40内の各部に供給する。
【0057】
IDタグ40は、受け取った光の変調パターンに従ってコマンド光CLを受け取ったか否かを判断する。換言すれば、コマンド光CLは複数の「ビット」を有する。変調パターンは既知のグレイコード(交番2進コード)を使用することができる。より具体的には、判断部43aは、レジスタ43d及び比較部43eを備える。レジスタ43dは、所定数のビットの所定の2進コードを記憶する。レジスタ43dは、EEPROM等の電子的に書き換え可能なメモリとして実施することも可能である。比較部43eは、OFR41内の受光部41aから出力された復調済みの信号をレジスタ43dに記憶されているコードと比較する。2つが同一である場合、ID読み取り信号がメモリアクセス部43bに供給される。
【0058】
その結果、メモリアクセス部43bはID関連情報をメモリ44から読み取り、ID送信部43cがこの情報をRFT42に供給する。RFT42は、ID関連情報を含む、RF変調部42bに対する応答信号を生成し、アンテナ46を介して応答信号を送信する。
【0059】
上述したように、コードは、OFR41の受光部41aにより受信信号から抽出され、抽出されたコードがレジスタ43dに記憶されている内容に対応する場合のみ、ID関連情報が送信される。したがって、ID確認の正確性が向上する。
【0060】
図11は、リーダ20の代替の実施形態60を示す。この実施形態では、コマンド光CLの放射範囲をリーダ60により変更することができる。
【0061】
リーダ60内の光通信部61は、発光部61aに加えて放射範囲設定部61bを有する。放射範囲設定部61bは、コントローラ63が生成する制御信号に従って放射範囲を変更する。コントローラ63は、外部インタフェース64からの命令信号に基づいて放射範囲設定部61bを制御する。より詳細には、外部インタフェース64は、読み取り開始コマンド及び放射範囲設定コマンドを提供する。コントローラ63は、光が放射範囲設定コマンドに対応する範囲に発せられるように放射範囲設定部61bを制御する。RF通信部62の機能は上述の通りである。
【0062】
図12は、IDタグ10の代替の実施形態70を示す。IDタグ70は、受光部71aに加えて発光部71bを有する光周波送受信器(OFT)71を備える。IDタグ70は、OFT71及びRFT72の両方に対して送受信モードを設定することができ、受信モードで動作している送受信器で所定の信号を受信することに応答して、送信モードで動作している送受信器から応答信号を送信する。このIDタグ70はアクティブ型タグの一例である。
【0063】
より詳細には、IDタグ70はOFT71、RF復調部72a及びRF変調部72bを有するRFT72、コントローラ73、メモリ74、バッテリ75、並びにアンテナ76を備える。
【0064】
OFT71は、受光部71a及び発光部71bを備え、所定の周波数で光を受け取り、また発することができる。受光部71aは、たとえばフォトダイオード又はフォトトランジスタを含み、発光部71bはたとえばLEDを含む。受光部71a及び発光部71bは両方とも、ディーツ等により2002年4月19日に出願され、参照により本明細書に全体を援用する米国特許出願第10/126,761号「Communication Using Bi−Directional LEDs」に記載の単一LEDを使用して実施することができる。
【0065】
OFT71、RFT72、コントローラ73、及びメモリ74は、コスト削減のために単一集積回路(IC)として実施することができるが、これは実施に必ずしも必要なことではない。
【0066】
IDタグ70内のコントローラ73は、判断部73a、メモリアクセス部73b、及びID送信部73cに加えてモード設定部73g及びモード通信コントローラ73hを備える。モード設定部73gは、2つの送受信器の1つに送信モード及び受信モードの一方をセットアップし、他方のモードを他方の送受信器にセットアップする。モード設定部73gは、送信/受信モードを2つの送受信器の一方にセットアップし、送信モード又は受信モードを他方の送受信器にセットアップする。このモード設定プロセスは、リーダ80から送信されるモード設定信号に応答して行われ、コントローラ73でのスイッチング又はソフトウェアとして実施される。
【0067】
可能な設定パターンは以下である。(a)受信モードをOFTに、送信モードをRFTに、送信モードをOFTに、受信モードをRFTに、(c)送信/受信モードをOFTに、送信モードをRFTに、(d)送信モードをOFTに、送信/受信モードをRFTに、及び(e)送信/受信モードをOFTに、送信/受信モードをRFTに。
【0068】
モード通信コントローラ73hは、受信モードで動作している送受信器でコマンド信号を受信することに応答してID関連情報を応答信号として送信するように、送信モードで動作している送受信器を制御する。モード通信コントローラ73hは、モード(c)又は(e)が使用されている場合、光を発するようにOFT71を制御する。
【0069】
図13は、代替のリーダ80のブロック図である。リーダ80光通信部81、RF通信部82、コントローラ83、及び外部インタフェース84を備える。外部インタフェース84は上述したように実施することができ、モード変更部84aを備えることもできる。モード変更部84aは、外部通信プロトコル又はインタラクティブインタフェースのモード変更キーにより制御されるように、送信/受信モードを変更するためのものである。
【0070】
コントローラ83は、モードコントローラ83aを備える。モードコントローラ83aは、外部インタフェース84のモード変更部84aにより命令されたモードで動作するように光通信部81及びRF通信部82を制御する。コントローラ83はまた、IDタグ70をモード変更部84aにより命令されたモードと同じモードで動作させるようにモード設定信号を生成し、モード設定信号をRF通信部82からIDタグ70に送信する。上述したように、IDタグ70は、モード設定信号により命令されたモードをセットアップする。
【0071】
リーダ80内の光通信部81は、発光部81a及び受光部81bを備える。受光部81bは、IDタグ70から、ID関連情報を含む応答信号として発せられた光を受け取る。
【0072】
図14は、上記実施形態のリーダの動作を示す。たとえば、リーダ80は、モードパターン(a)を命令するモード設定信号をIDタグ70に送信する(1401)。IDタグ70は、受信モードをOFT71に、送信モードをRFT72にセットアップする(1402)。より詳細には、IDタグ70内のRFT72は、モード設定信号を受信すると、モード設定信号をコントローラ73に供給する。コントローラ73内のモード設定部73gは、モード設定信号の命令に基づいて受信モードをOFT71にセットアップし、送信モードをRFT72にセットアップする。
【0073】
リーダ80が、外部インタフェース84を通して読み取り開始コマンドを受け取ると、リーダは、「しきい値初期化」プロセスを実行する(1403)。次いで、リーダ80は、所定のコードに基づいて光を変調し、変調された光をコマンド光CLとして所定の範囲に向けて発する(1404)。
【0074】
放射範囲内のIDタグ70が、受け取った光がコマンド光CLであることを確認する(1405)と、タグは、ID関連情報を含む応答信号RSを送信する(1406)。より詳細には、送信モードがRFT72にセットアップされているため、コントローラ73は、OFT71でのコマンド光の受け取りに応答してメモリ74からID関連情報を読み出し、その情報をRFT72に供給する。RFT72は、ID関連情報を有する応答信号を生成し、その情報を無線周波により送信する。リーダ80内のRF通信部82は、受信した応答信号からID関連情報を抽出する。
【0075】
図15は、代替のモードセットアップの場合の上記実施形態のRFIDの動作を示す。リーダ80内のコントローラ83は、外部インタフェース84からの命令に基づいてモードパターン(b)をセットアップする。コントローラ83は、モードパターン(b)をIDタグ70にセットアップするように命令するモード設定信号をRF通信部82が送信するようにする(1501)。その結果、IDタグ70は、送信モードをOFT71にセットアップし、受信モードをRFT72にセットアップする(1502)。
【0076】
リーダ80が外部インタフェース84を通して読み取り開始コマンドを受信すると、「しきい値初期化」プロセスを実行する(1503)。この場合、IDタグ70は光を発し、リーダ80は光を受け取り、したがって、しきい値初期化がリーダ80において行われる。次いでリーダ80は、所定のコマンドを有するコマンドRF信号を生成し、RF通信部82を介してコマンドを送信する(1504)。
【0077】
コマンドRF信号をRFT72において受信すると、IDタグ70内のコントローラ73は、受信信号がコマンドRF信号であることを確認し(1505)、ID関連情報を有する応答信号をリーダ80に送信する(1506)。より具体的には、送信モードがOFT71にセットアップされているため、コントローラ73は、メモリ74から読み出されたID関連情報を有する光信号を応答信号として生成し、OFT71に応答信号を送信させる。応答信号をリーダ80内の光通信部81で受信すると、コントローラ83は応答信号からID関連情報を抽出する。
【0078】
図16は、モードパターン(c)をセットアップするためのRFIDの動作を示すフローチャートである。リーダ80内のコントローラ83は、外部インタフェース84からの命令に基づいてモードパターン(c)をセットアップする。コントローラ83は、IDタグ70にセットアップモードパターン(c)を命令するモード設定信号をRF通信部82が送信するようにする(1601)。IDタグ70は、送信/受信モードをOFT71にセットアップし、送信モードをRFT72にセットアップする(1602)。
【0079】
リーダ80は、外部インタフェース84を通して読み取り開始コマンドを受信すると、「しきい値初期化」プロセスを実行する(1603)。リーダ80は、コマンド光CLを生成し、CLを所定範囲のRFIDに向けて発する(1604)。
【0080】
受け取った光がコマンド光CLであることが確認される(1605)と、IDタグ70は、ID関連情報を有する応答信号をリーダ80に送信する(1606)。より詳細には、送信モードがRFT72にセットアップされているため、コントローラ73は、メモリ74から読み出されたID関連情報を有するRF信号を応答信号として生成し、RFT72にその信号を送信させる。応答信号をリーダ80のRF通信部82で受信すると、コントローラ83は、応答信号からID関連情報を抽出する。
【0081】
IDタグ70はまた、送信モードをOFT71にセットアップする。受け取った光がコマンド光CLであることが確認される(1605)と、IDタグ70内のコントローラ73は、OFT71内の放射部71bに光を発せさせる(1607)。こうして、ユーザはIDタグ70から発せられた光を見ることができ、そのためIDタグ70の場所を認識することができる。
【0082】
図17は、モードパターン(d)をセットアップするためのRFIDの動作を示す。リーダ80は、外部インタフェース84からの命令に基づいて各構成要素をモードパターン(d)にセットアップする。リーダ80は、モードパターン(d)をIDタグ70にセットアップするようにタグに命令するモード設定信号をRF通信部82が送信するようにする(1701)。その結果、IDタグ70は、モード設定信号に基づいて送信モードをOFT71にセットアップし、送信/受信モードをRFT72にセットアップする(1702)。
【0083】
リーダ80は、外部インタフェース84を通して読み取り開始コマンドを受信すると、コマンドRF信号を生成し、RF通信部82にその信号を送信させる(1703)。
【0084】
受信したRF信号がコマンドRF信号であることが確認される(1704)と、IDタグ70は、ID関連情報を有する応答信号をリーダ80に送信する(1705)。より詳細には、送信モードがRFT72にセットアップされているため、コントローラ73は、メモリ74から読み出されたID関連情報を有するRF信号を応答信号として生成し、RFT72にその信号を送信させる。応答信号をリーダ80内のRF通信部82で受信すると、コントローラ83は応答信号からID関連情報を抽出する。
【0085】
さらに、IDタグ70はまた、送信モードをOFT71にセットアップする。受信したRF信号がコマンドRF信号であることが確認されると、IDタグ70内のコントローラ73は、OFT71内の発光部71bに光を発せさせる(1706)。こうして、ユーザはIDタグ70から発せられた光を見ることができ、そのためIDタグ70の場所を認識することができる。
【0086】
図18は、モードパターン(e)をセットアップするためのRFIDの動作を示す。リーダ80は、外部インタフェース84からの命令に基づいてモードパターン(e)を始動するように各構成要素をセットアップする。リーダ80は、モードパターン(e)のセットアップをIDタグ70に命令するモード設定信号をRF通信部82が送信するようにする(1801)。その結果、IDタグ70は、モード設定信号に基づいて送信/受信モードをOFT71及びRFT72の両方にセットアップする(1802)。
【0087】
リーダ80は、外部インタフェース84を通して読み取り開始コマンドを受信すると、「しきい値初期化」プロセスを実行する(1803)。次いで、リーダ80は、コマンド光CL及びコマンドRF信号の両方を生成し、光通信部81及びRF通信部82にそれらを送信させる(それぞれステップ1804及び1805)。
【0088】
タグが、受け取った光及びRF信号がコマンド光及びコマンドRF信号であると確認すると(1806)、IDタグ70は、ID関連情報を有する応答信号をリーダ80に送信する(1807)。
【0089】
より詳細には、受け取った光のルミナンスがルミナンスしきい値以上であり、所定のコマンドが受信無線波に含まれる場合、コントローラ73は、メモリ74から読み出されたID関連情報を有するRF信号を生成し、RFT72に情報を送信させる。応答信号をリーダ80内のRF通信部82で受信すると、コントローラ83は応答信号からID関連情報を抽出する。
【0090】
さらに、IDタグ70はまた、送信モードをOFT71にセットアップする。コマンド光及びコマンドRF信号が確認されると、IDタグ70内のコントローラ73は、OFT71内の発光部71bに光を発せさせる(1808)。こうして、ユーザはIDタグ70から発せられた光を見ることができ、そのためIDタグ70の場所を認識することができる。
【0091】
本発明について好ましい実施形態の例として説明したが、本発明の精神及び範囲内で他の各種適合及び変更を行うことができることを理解されたい。したがって、添付の特許請求の範囲の目的は、本発明の真の精神及び範囲内にあるこのような変形及び変更をすべて包含することにある。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明による識別タグのブロック図である。
【図2】図1のタグの実物大の上面図である。
【図3】本発明による識別タグ及びリーダを備えたRFIDシステムのブロック図である。
【図4】本発明による識別タグの詳細なブロック図である。
【図5】本発明によるリーダの詳細なブロック図である。
【図6】RFIDシステムの動作の流れ図である。
【図7】初期化ステップの流れ図である。
【図8】ID読み取りコマンドの流れ図である。
【図9】本発明によるRFIDタグの代替の実施形態のブロック図である。
【図10】本発明によるリーダの代替の実施形態のブロック図である。
【図11】リーダの代替の実施形態のブロック図である。
【図12】RFIDタグの代替の実施形態のブロック図である。
【図13】タグリーダの代替の実施形態のブロック図である。
【図14】本発明によるRFIDタグ及びリーダの動作の流れ図である。
【図15】本発明によるRFIDタグ及びリーダの動作の流れ図である。
【図16】本発明によるRFIDタグ及びリーダの動作の流れ図である。
【図17】本発明によるRFIDタグ及びリーダの動作の流れ図である。
【図18】本発明によるRFIDタグ及びリーダの動作の流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別コードを記憶するメモリと、
所定の光信号を受信するように構成される光通信部と、
前記光通信部が前記所定の光信号を受信する場合、前記メモリに記憶されている前記識別コードを送信するように構成される無線通信部と
を備える識別タグ。
【請求項2】
前記光通信部は、光信号を送信し、前記無線通信部は、無線信号を受信し、
前記通信部の少なくとも一方を送信モードで動作させながら、前記通信部の少なくとも一方を受信モードで動作させる手段と、
前記受信モードで動作している前記通信部による所定の信号の受信に応答して、前記送信モードで動作している前記通信部により前記識別コードを送信する手段とをさらに備える
請求項1記載の識別タグ。
【請求項3】
所定の光信号を識別タグ内の光通信部で受信すること、
及び
前記光通信部が前記所定の光信号を受信する場合、無線通信部によりメモリに記憶されている識別コードを送信すること
を含む識別方法。
【請求項4】
前記通信部の少なくとも一方を送信モードで動作させながら、前記通信部の少なくとも一方を受信モードで動作させること、
及び
前記受信モードで動作している前記通信部による所定の信号の受信に応答して、前記送信モードで動作している前記通信部により前記識別コードを送信することをさらに含む
請求項3記載の識別方法。
【請求項5】
所定の光信号を送信する光通信部と、
識別タグが前記所定の光信号を受信する場合に送信される識別コードを受信する無線通信部と
を備える識別リーダ。
【請求項6】
前記所定の光信号は、所定のレベルを有する
請求項1記載の識別タグ。
【請求項7】
前記受信した光信号のレベルに基づいて、前記受信した光信号が前記所定の光信号であるかを判断する判断部をさらに備え、
前記無線通信部は、前記判断部による前記判断に基づいて前記識別コードを送信する
請求項6記載の識別タグ。
【請求項8】
前記所定の光信号は、所定のグレイコードにより変調される
請求項1記載の識別タグ。
【請求項9】
前記受信した光信号から復調されるグレイコードに基づいて、前記受信した光信号が前記所定の光信号であるかを判断する判断部と、
前記判断部による前記判断に基づいて前記識別コードを送信する無線通信部とをさらに備える
請求項8記載の識別タグ。
【請求項10】
前記無線通信部は、コマンド無線周波信号を受信し、前記光通信部は、前記無線通信部が前記コマンド無線周波信号を受信する場合、前記メモリに記憶されている識別コードを送信する
請求項1記載の識別タグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2008−527464(P2008−527464A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−519683(P2006−519683)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【国際出願番号】PCT/JP2005/024202
【国際公開番号】WO2006/073129
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(597067574)ミツビシ・エレクトリック・リサーチ・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド (484)
【住所又は居所原語表記】201 BROADWAY, CAMBRIDGE, MASSACHUSETTS 02139, U.S.A.
【Fターム(参考)】