説明

警報出力装置および警報出力方法

【課題】 局舎やキュービクルなどに必要な各種センサの設置を簡単にすることができ、また、コロケーションサービスでは警報を知らせる情報を得るまでの時間を短縮することができる警報出力装置および警報出力方法を提供する。
【解決手段】 規格化されたラックに取り付け可能なユニットケース11と、ユニットケース11に設けられた温度感知器12、熱感知器13、および煙感知器14と、ユニットケース11に設けられた端子台15とを備え、温度感知器12、熱感知器13、および煙感知器14と端子台15との間に、温度感知器12、熱感知器13、および煙感知器14の検知情報を出力するための配線をした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、各種センサが接続される警報出力装置、および、各種センサを用いる警報出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信用などの局舎や、変電設備用などのキュービクルの新設に伴い、局舎やキュービクルを監視するために、火災報知器や温度センサなどの各種のセンサが局舎やキュービクルに設置される。たとえば、図8に示すように、扉101を備える局舎100の場合、火災報知器の煙感知器111や熱感知器112は局舎100の天井に設置される。また、火災報知器とは別に、温度センサ113が局舎100の壁に設置される。温度センサ113は空調機102で調節された局舎100内の温度を検知する。この他に、扉101の開閉なども監視している。
【0003】
煙感知器111、熱感知器112や温度センサ113の感知結果はセンターなどに送られ、センターが局舎100を集中的に監視する。局舎100には、通常、ラック120が設置され、ラック120には電源装置121や監視端末122が取り付けられているので、先に述べた感知結果はラック120の監視端末122を経てセンターに送られる。このために、煙感知器111、熱感知器112や温度センサ113は、ケーブル130によって監視端末122に接続され、監視端末122はネットワークや公衆回線などによってセンター側の装置に接続されている。こうした各種センサを収納する例が特許文献1に記載されている。
【0004】
ところで、通信事業者が提供するサービスにコロケーションサービスがある。コロケーションサービスでは、顧客のコンピュータや通信機器などを、回線設備の整った通信事業者の局舎に設置する。たとえば、顧客が通信事業者のラックの一部または全部を借りた場合に、このラックが設置されている局舎内の監視も同様にして監視端末を用いて行われる。
【特許文献1】特開2000−334059号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
先に述べたように、火災報知器や温度センサなどの各種センサを局舎やキュービクルなどに設置する場合、次の課題が発生する。つまり、局舎やキュービクルなどを新設する毎に、各種センサを局舎やキュービクルなどの天井や壁に設置するための設置工事が必要である。設置工事は、天井や壁に対する高所作業であるために、作業性が悪く、設置費用が高くなる。
【0006】
また、各種センサの設置工事と共に、これらのセンサを監視端末に接続するための配線工事も必要である。配線工事は、ケーブルを天井、壁や床下に引き回す作業であり、各種の配線器具を必要とし、設置工事と同じく設置費用が高くなる。
【0007】
さらに、各種センサの配線を天井や壁の内側に行う場合もある。この場合には、各種センサの設置工事および配線工事の費用がさらに増加することになる。
【0008】
ところで、コロケーションサービスでは、局舎内に異常が生じたとき、監視端末からの異常を知らせる情報を、局舎を管理している通信事業者が受け取ると、この通信事業者が人手により顧客に異常を知らせるか、通信事業者側の各種の装置や通信網を経て、顧客が局舎側の監視装置から警報を得ている。しかし、顧客が警報を得るまでに両者とも時間がかかり、また、顧客に警報を知らせるためには、局舎側の監視端末に機能を追加する必要がある。
【0009】
この発明は、前記の課題を解決し、局舎やキュービクルなどに必要な各種センサの設置を簡単にすることができ、また、コロケーションサービスでは警報を知らせる情報を得るまでの時間を短縮することができる警報出力装置および警報出力方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、規格化されたラックに取り付け可能なユニットケースと、前記ユニットケースに設けられた複数のセンサと、前記ユニットケースに設けられた端子台とを備え、前記端子台と前記各センサとの間に、前記各センサの検知情報を出力するための配線をしたことを特徴とする警報出力装置である。
【0011】
請求項1の発明では、規格化されたラックに各種のセンサを集中し、しかも、各センサに対する配線を、ユニットケースに設けられた端子台を用いて行う。また、ユニットケースが規格化されたラックに取り付け可能なため、規格化されたすべてのラックに警報出力装置を収納することが可能である。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の警報出力装置において、前記端子台と前記各センサとの間に、前記各センサに電源を供給するための配線をしたことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明では、各センサに対する配線と共に各センサに供給する電源の配線も、ユニットケースに設けられた端子台を用いて行う。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の警報出力装置において、前記センサは、熱を検知する熱感知器と、煙を検知する煙感知器であることを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明では、熱感知器と煙感知器とで形成される火災報知器をユニットケースに設けて、ラック内またはラック周囲の火災を検知する。
【0016】
請求項4の発明は、請求項3に記載の警報出力装置において、前記センサは、温度を検知する温度検知器であることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明では、火災を検知する一方で、温度検知器によりラック内やラック周囲の温度を検知する。
【0018】
請求項5の発明は、情報を回線に送信する監視装置と電源を供給する電源装置とが設けられ、かつ、規格化されたラックを用いた警報出力方法であって、請求項1に記載の警報出力装置を前記ラックの上部に収納し、前記警報出力装置の各センサの検知情報を前記監視装置に送るための配線を、前記端子台を介して行うことを特徴とする警報出力方法である。
【0019】
請求項5の発明では、請求項1の警報出力装置の各センサに対する配線を、ユニットケースに取り付けられた端子台を介して行う。
【0020】
請求項6の発明は、情報を回線に送信する監視装置と電源を供給する電源装置とが設けられ、かつ、規格化されたラックを用いた警報出力方法であって、請求項2に記載の警報出力装置を前記ラックの上部に収納し、前記警報出力装置の各センサの検知情報を前記監視装置に送るための配線を行うと共に、前記電源装置からの電源を前記警報出力装置に供給するための配線を行うことを特徴とする警報出力方法である。
【0021】
請求項6の発明では、請求項2の警報出力装置の各センサに対する配線と、各センサの電源の配線とを、ユニットケースに取り付けられた端子台を介して行う。
【0022】
請求項7の発明は、請求項5または6に記載の警報出力方法において、前記監視装置は、前記警報出力装置からの検知情報と、前記ラックの識別情報とを含む情報を送信することを特徴とする。
【0023】
請求項7の発明では、検知情報を出力する際に、ラックの識別情報も送るので、ラックの使用者側に検知情報を直接送る。
【0024】
請求項8の発明は、請求項5〜7のいずれか1項に記載の警報出力方法において、前記ラックが複数設置されている場合に、各ラックの上部に前記警報出力装置を収納することを特徴とする。
【0025】
請求項8の発明では、各ラックに警報出力装置を収納しているので、各センサを用いた監視をラック毎に行う。
【発明の効果】
【0026】
請求項1、2および請求項5、6の発明により、センサの検知情報を送るための配線を、端子台を介して行うので、従来の設置工事と配線工事とを不要にして、局舎やキュービクルなどに必要な各種のセンサの簡単な設置を可能にする。さらに、ユニットケースが規格化されたラックに取り付け可能なため、警報出力装置を既存のラックに新たに設置する場合、このラックが規格化されていれば、ユニットケースをラックに取り付けることで、警報出力装置を既存のラックに簡単に設置することができる。
【0027】
請求項3および請求項4の発明により、従来の設置工事と配線工事とを不要にして、熱感知器と煙感知器とにより構成される火災報知器や、ラック内やラック周囲の温度を検知する温度検知器を、局舎やキュービクルなどに簡単に設置することを可能にする。
【0028】
請求項7の発明により、警報出力装置からの検知情報と識別情報とを含む情報を送信するので、例えばコロケーションサービスでは、このコロケーションサービスを利用する側のセンターは識別情報を基にして、警報を出したラックの特定をする。これにより、コロケーションサービスを利用する側が、警報を知らせる情報を得るまでの時間を短縮することを可能にする。
【0029】
請求項8の発明により、各センサを用いた監視をラック毎にするので、異常の発生したラックの特定を簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。図1に示すように、この実施の形態による警報出力装置10は、EIA(Electronic Industries Alliance)規格の19インチラック1に収納される。19インチラック1は、床に置かれる基部1Aと、基部1Aと向かい合う天井板1Bとの間に、フレーム1Cが取り付けられ、フレーム1Cには、ネジ穴1Dが設けられている。EIA規格ではネジ穴1Dの位置などが統一されている。また、EIA規格では1U(約45mm)を高さの単位とし、この実施の形態で用いた19インチラック1は46Uラックである。つまり、19インチラック1には、高さが1Uのユニットを最大で46個(NO.1〜NO.46)積み重ねることができる。こうした19インチラック1は、図2に示すように、例えば別の19インチラック2、3と共に局舎100(図8)内に設置されている。
【0031】
19インチラック1には、警報入力盤20、局舎監視端末30、L2スイッチ40、および電源装置50があらかじめ収納され、さらに、警報入力盤20、局舎監視端末30、L2スイッチ40、および電源装置50は必要に応じて相互に配線されている。警報入力盤20は、警報出力装置10の端子接続をコネクタ接続に変換して、警報出力装置10を局舎監視端末30に接続する。局舎監視端末30は、識別情報としてIPアドレスやサブネットマスク等のインターネット伝送に必要な情報を持つ装置あり、警報出力装置10から入力された接点情報を、L2スイッチ40を経由して光ケーブルなどの回線に乗せて、ネットワークオペレーションセンター(図示を省略)の監視装置へ伝送する。L2スイッチ40は、レイヤー2スイッチであり、局舎監視端末30からの接点情報をネットワークオペレーションセンター側のL2スイッチに送る。
【0032】
警報出力装置10は19インチラック1の上部に収納されている。警報出力装置10は、図3、図4、および図5に示すように、ユニットケース11を備えている。ユニットケース11のフロントパネル11Aには、19インチラック1のネジ穴1Dと対向するように取り付け穴11Bが空けられている。フロントパネル11Aの表面には、温度感知器12が取り付けられている。また、ユニットケース11のボトムカバー11Cには、熱感知器13と煙感知器14とが取り付けられ、ユニットケース11のリアカバー11Dの表面には、端子台15が取り付けられている。この実施の形態では、ボトムカバー11Cに熱感知器13と煙感知器14とが取り付けられた状態で、警報出力装置10の高さは3U以内である。つまり、熱感知器13と煙感知器14と、次の装置との間、この実施の形態では警報入力盤20との間に隙間が形成され、この隙間が熱感知器13と煙感知器14との監視動作をさらに確実にしている。
【0033】
温度感知器12は、本体12Aと感知部12Bとを備え、さらに、本体12Aには、設定ダイヤル12Cが設けられている。温度感知器12は、設定ダイヤル12Cで設定された温度を感知部12Bが感知すると、本体12Aに内蔵するメーク接点をオンにする。このメーク接点は無電圧a接点(ノーマルオープン接点)である。
【0034】
熱感知器13は、図6に示すように本体13Aを備える。熱感知器13は、交流の商用電源で動作し、動作中に熱検知部13Bが火災などによる熱を検知すると、本体13Aに内蔵するメーク接点をオンにする。メーク接点は温度感知器12と同じように無電圧a接点である。熱感知器13は、熱による温度が一定以上になるとメーク接点をオンにする定温式である。熱感知器13は、動作中に表示灯13Cを点灯させる。そして、動作中に火災などによる熱を検知すると、警報部13Dから警報音を出す。なお、この警報音は、本体13Aに設けられている警報停止ボタン13Eを操作するか、または、引きひも13Fを引っ張ると停止する。
【0035】
煙感知器14は、熱感知器13の熱検知部13Bに代わりに、本体14Aに煙検知部14Bを設けたものである。つまり、煙感知器14は、交流の商用電源で動作し、動作中に煙検知部14Bが火災などによる煙を検知すると、本体14Aに内蔵するメーク接点をオンにする。煙感知器14は、光電素子の受光量が減少するとメーク接点をオンにする光電式である。そして、熱感知器13と同じように、煙感知器14は、動作中に表示灯を点灯させる。動作中に火災などによる煙を検知すると、本体14Aの警報部から警報音を出す。この警報音は、本体14Aの警報停止ボタンを操作するか、または、本体14Aの引きひもを引っ張ると停止する。
【0036】
端子台15は、温度感知器12、熱感知器13、および煙感知器14を外部の装置、この実施の形態では警報入力盤20に接続するためのものである。このために、温度感知器12、熱感知器13、および煙感知器14は、ユニットケース11内で次のように接続されている。つまり、図7に示すように、温度感知器12の電源ラインL12と、熱感知器13の電源ラインL13と、煙感知器14の電源ラインL14とが並列に接続され、並列接続点がヒューズF1を介して端子台15の端子15A、15Bに接続されている。温度感知器12のメーク接点M12は端子台15の端子15C、15Dに接続され、熱感知器13のメーク接点M13は端子台15の端子15E、15Fに接続されている。また、煙感知器14のメーク接点M14は端子台15の端子15G、15Hに接続されている。つまり、警報出力装置10に取り付けられている温度感知器12、熱感知器13、および煙感知器14に必要な配線は、すべて端子台15を介して行われる。
【0037】
こうした警報出力装置10は、次のようにして19インチラック1に収納する。作業者は、警報出力装置10のフロントパネル11Aを19インチラック1の上部にネジ止めする。
【0038】
警報出力装置10の収納が終了すると、19インチラック1にあらかじめ設けられている電源装置50と、警報出力装置10の端子台15の端子15A、15Bとの間をケーブルで接続し、さらに、温度感知器12の検知結果である接点情報を出力する端子15C、15D、熱感知器13の検知結果である接点情報を出力する端子15E、15F、および煙感知器14の検知結果である接点情報を出力する端子15G、15Hと警報入力盤20との間をケーブルで接続する。これにより、警報入力盤20を介して警報出力装置10が局舎監視端末30に接続される。
【0039】
こうして、警報出力装置10が19インチラック1の上部に収納されているので、温度感知器12は、空調機102の故障や局舎100内に設置されている別の装置の発熱などによって局舎100の上部や19インチラック1内に溜まる熱気を素早く検知することができる。
【0040】
また、警報出力装置10が19インチラック1の上部に収納されているので、熱感知器13および煙感知器14は、局舎100や19インチラック1内で火災などが発生したときに、局舎100内や19インチラック1内の上部に溜まる熱や煙を素早く検知する。つまり、熱感知器13と煙感知器14とを備える火災報知器が局舎100や19インチラック1の火災などをいち早く探知することができる。さらに、警報出力装置10の熱感知器13および煙感知器14と、下段の装置である警報入力盤20との間に隙間が形成され、この隙間が火災報知器の監視動作をさらに確実にしている。
【0041】
局舎監視端末30は、警報出力装置10のメーク接点M12、M13、M14の開閉を示す接点情報に応じてデジタルの警報情報を生成する。L2スイッチ40は、局舎監視端末30からの警報情報をネットワークオペレーションセンター側のL2スイッチに送るので、ネットワークオペレーションセンターは局舎100や19インチラック1を直接監視することができる。
【0042】
以上、説明したように、この実施の形態による警報出力装置10は、温度感知器12、熱感知器13、および煙感知器14をユニットケース11にまとめ、さらに、ユニットケース11に取り付けられた端子台15を介して必要な結線をするので、火災報知器や温度感知器12を19インチラック1に対して簡単に設置することができる。
【0043】
つまり、従来のように、局舎100を新設する毎に、局舎100の天井や壁に設置するための設置工事や配線工事、各種の配線器具、天井や壁に対する高所作業、天井や壁の内側に配線する作業などを不要にすることができる。この結果、火災報知器や温度感知器12の設置の作業性を向上し、設置費用を低減することができる。また、既存の19インチラックに対しても警報出力装置10を容易に設置することができる。
【0044】
また、コロケーションサービスでは、顧客が通信事業者のラックの一部または全部を借りた場合に、局舎監視端末30は、局舎100内や19インチラック1内の状態を示す接点情報と共に、識別情報としてIPアドレスなどを送るので、温度感知器12や火災報知器の接点情報をネットワークオペレーションセンターに直接送ることができる。この結果、通信事業者が介在する従来に比べて、警報を知らせる情報を顧客が得るまでの時間を短縮することができる。
【0045】
さらに、19インチラック1と同じように、局舎100内の19インチラック2、3に警報出力装置10を収納することにより、19インチラック1、2、3の監視をそれぞれ行うので、局舎100内で異常が発生した19インチラックを容易に特定することができる。例えば、コロケーションサービスにおいて、顧客毎にラックを割り当てる(貸与する)場合、どの顧客のラックに異常が発生したのか、容易かつ迅速に特定し、適切な措置を採ることが可能となる。
【0046】
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。たとえば、19インチラック1の設置場所は局舎100であったが、キュービクル、配電盤室など任意である。また、センサが火災報知器や温度感知器12であったが、センサとしては、人体を検知する焦電センサ、室内の湿度を検知する湿度センサなど各種のもの用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明による警報出力装置と19インチラックを示す正面図である。
【図2】19インチラックの設置の様子を説明する図である。
【図3】警報出力装置の外観を示す斜視図である。
【図4】警報出力装置の外観を示す平面図である。
【図5】警報出力装置の外観を示す側面図である。
【図6】熱感知器を示す図であり、図6(a)は熱感知器の正面図であり、図6(b)は熱感知器の平面図である。
【図7】温度感知器、熱感知器、および煙感知器の接続の様子を説明する図である。
【図8】従来の設置を説明する図である。
【符号の説明】
【0048】
1、2、3 19インチラック
1A 基部
1B 天井板
1C フレーム
1D ネジ穴
10 警報出力装置
11 ユニットケース
11A フロントパネル
11B 取り付け穴
11C ボトムカバー
11D リアカバー
12 温度感知器
12A 本体
12B 感知部
12C 設定ダイヤル
13 熱感知器
13A 本体
13B 熱検知部
13C 表示灯
13D 警報部
13E 警報停止ボタン
13F 引きひも
14 煙感知器
14A 本体
14B 煙感知部
15 端子台
15A〜15H 端子
20 警報入力盤(監視装置)
30 局舎監視端末(監視装置)
40 L2スイッチ(監視装置)
50 電源装置
100 局舎
101 扉
102 空調機
F1 ヒューズ
L12、L13、L14 電源ライン
M12、M13、M14 メーク接点


【特許請求の範囲】
【請求項1】
規格化されたラックに取り付け可能なユニットケースと、
前記ユニットケースに設けられた複数のセンサと、
前記ユニットケースに設けられた端子台と、
を備え、前記端子台と前記各センサとの間に、前記各センサの検知情報を出力するための配線をしたことを特徴とする警報出力装置。
【請求項2】
前記端子台と前記各センサとの間に、前記各センサに電源を供給するための配線をしたことを特徴とする請求項1に記載の警報出力装置。
【請求項3】
前記センサは、熱を検知する熱感知器と、煙を検知する煙感知器であることを特徴とする請求項1または2に記載の警報出力装置。
【請求項4】
前記センサは、温度を検知する温度検知器であることを特徴とする請求項3に記載の警報出力装置。
【請求項5】
情報を回線に送信する監視装置と電源を供給する電源装置とが設けられ、かつ、規格化されたラックを用いた警報出力方法であって、
請求項1に記載の警報出力装置を前記ラックの上部に収納し、
前記警報出力装置の各センサの検知情報を前記監視装置に送るための配線を、前記端子台を介して行う、
ことを特徴とする警報出力方法。
【請求項6】
情報を回線に送信する監視装置と電源を供給する電源装置とが設けられ、かつ、規格化されたラックを用いた警報出力方法であって、
請求項2に記載の警報出力装置を前記ラックの上部に収納し、
前記警報出力装置の各センサの検知情報を前記監視装置に送るための配線を行うと共に、前記電源装置からの電源を前記警報出力装置に供給するための配線を行う、
ことを特徴とする警報出力方法。
【請求項7】
前記監視装置は、前記警報出力装置からの検知情報と、前記ラックの識別情報とを含む情報を送信することを特徴とする請求項5または6に記載の警報出力方法。
【請求項8】
前記ラックが複数設置されている場合に、各ラックの上部に前記警報出力装置を収納することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の警報出力方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−4376(P2007−4376A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−182148(P2005−182148)
【出願日】平成17年6月22日(2005.6.22)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】