説明

赤外線センサ

【課題】熱線センサの検知感度を自動的に補正して失報や誤報等を抑制し、センサ自体の検知性能を十分に安定させ得る赤外線センサを提供する。
【解決手段】赤外線検知素子を有する熱線センサと、該熱線センサで検知された検知信号が所定の検知レベルの際に、検知した物体を人体と判定して警報信号を出力する制御手段と、を備えた赤外線センサにおいて、制御手段は、所定回数もしくは所定時間内に熱線センサで検知された複数の検知信号レベルに基づいて、熱線センサの検知感度を補正することを特徴とする。前記制御手段は、複数の検知信号レベルの平均値を基準値と比較して、あるいは複数設けた各熱線センサの平均値を互いに比較するか基準値と比較して、熱線センサの検知感度を上下させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体から放射される熱線を検知して警戒エリア内における人体の存否を検知する赤外線センサに係わり、特に、検知感度を自動的に補正することが可能な赤外線センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、警備装置等に使用される赤外線センサにおいては、警戒エリア内の検知感度を安定させるために、サーミスタ等からなる温度センサで警戒エリア内の外気温を測定し、この外気温に応じ赤外線センサの検知感度を自動的に補正することにより、外気温が変化した場合であっても、赤外線センサに所望の検知性能が得られるようになっている。なお、赤外線センサに関する特許文献としては、例えば特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2005−201754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような温度センサを使用して検知感度を補正する赤外線センサにあっては、外気温の変化に対して検知感度を補正できるため、外気温が上昇して人体の体温に近づいた場合であっても、警戒エリア内の人体の検知(存否)を精度良く行うことができるものの、赤外線検知素子自体の検知感度が劣化した場合等に、検知感度の補正を行うことはできない。その結果、例えば人体を検知しているにもかかわらず失報したり、急激な温度変化による影響を受けて、人体を検知していないにもかかわらず警報信号を出力する誤報が生じる場合がある等、赤外線センサに安定した検知性能を得ることが難しい。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、熱線センサの検知感度を自動的に補正して失報や誤報等を抑制し、センサ自体の検知性能を十分に安定させ得る赤外線センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、赤外線検知素子を有する熱線センサと、該熱線センサで検知された検知信号が所定の検知レベルの際に、検知した物体を人体と判定して警報信号を出力する制御手段と、を備えた赤外線センサにおいて、前記制御手段は、所定回数もしくは所定時間内に前記熱線センサで検知された複数の検知信号レベルに基づいて、前記熱線センサの検知感度を補正することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、前記制御手段が、前記複数の検知信号レベルの平均値を基準値と比較して、前記熱線センサの検知感度を上下させることを特徴とし、請求項3に記載の発明は、前記制御手段が、複数設けた各熱線センサの平均値を互いに比較するか基準値と比較して、前記各熱線センサの検知感度を上下させることを特徴とする。さらに、請求項4に記載の発明は、前記制御手段が、該制御手段に接続された操作手段の操作により、前記検知感度の補正を可能もしくは不可能にすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、熱線センサで検知された信号により検知した物体が人体か否かを判定する制御手段が、熱線センサの複数の検知信号レベルに基づいて該熱線センサの検知感度を補正するため、外気温等に係わらず熱線センサの検知感度をその検知信号レベルにより自動的に補正して失報や誤報等を抑制することができ、赤外線センサ自体の検知性能を十分に安定させることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、複数の検知信号レベルの平均値が、制御手段により基準値と比較されて熱線センサの検知感度が上下されるため、直前に検知した複数の検知信号レベルの平均値により検知感度を精度良く補正することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、複数設けた各熱線センサの平均値が互いに比較されるか基準値と比較されて各熱線センサの検知感度が上下されるため、複数の熱線センサ自体の検知感度や各熱線センサ間の検知感度のバラツキを自動的に補正して失報や誤報等を抑制することができ、赤外線センサ自体の検知性能をより一層安定させることができる。
【0010】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、制御手段に接続された操作手段の操作により検知感度の補正が可能もしくは不可能とされるため、検知感度の自動補正機能を赤外線センサの設置状況に応じて使い分けることができ、赤外線センサ自体の使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わる赤外線センサの一実施形態を示し、図1がその斜視図、図2が縦断面図、図3が制御系のブロック図、図4がその制御回路のブロック図、図5が動作の一例を示すフローチャート、図6がその説明図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、赤外線センサ1は、建物の外壁等に取付けられ、幅方向の両側に前方に突出したホルダ2aを有すると共に上端部に前方に水平状態で突出した上カバー部2bを有するベース2と、このベース2の前面に回転可能に取付けられる外形形状が略円筒形状のセンサユニット3と、このセンサユニット3の下面を覆う下カバー5等を有している。
【0013】
前記センサユニット3は、ベース2形状に略対応した縦長形状のプリント基板6上に実装された3個の赤外線検知素子7a〜9aと、この各赤外線検知素子7a〜9aの前方にそれぞれ配置された集光光学系(レンズ)としての球面レンズ7b〜9bを有し、各赤外線検知素子7a〜9aと各球面レンズ7b〜9bとにより3個の熱線センサ7〜9が形成されている。そして、この各熱線センサ7〜9は、赤外線検知素子7a〜9aの前方に形成される所定形態の検知エリア内の赤外線(熱線)を赤外線検知素子7a〜9aで検知(受光)し、その検知信号を後述する信号処理回路21に出力するようになっている。なお、前記赤外線検知素子7a〜9aとしては、2つの焦電素子を互いに逆極性に直列に差動接続し、プラス(+)極性の焦電素子の出力信号と、マイナス(−)極性の焦電素子の出力信号との合成出力が得られるツイン素子が使用される。
【0014】
また、センサユニット3は、内部に前記プリント基板6等が内蔵される断面半円形状の前ケース11a及び後ケース11bを有し、前ケース11aの前記球面レンズ7b〜9bに対応する部位には、球面レンズ7b〜9bを外部に露出させるための開口12が3個設けられている。また、センサユニット3のプリント基板6には、赤外線センサ1のテストモード時に所定の形態で点灯する2個のLED13が上下方向に所定間隔を有して実装されており、このLED13の前方の前ケース11aには、LED13の点灯をセンサユニット3の前方から視認可能な透光部14が設けられている。
【0015】
そして、センサユニット3は、前ケース11aと後ケース11bが一体化されて外形形状が略円筒形状に形成された状態において、その上下面に形成された軸部が、前記ベース2の上カバー部2bと下カバー5に水平面内で所定角度(例えば90度)回転可能で、かつ所定位置で図示しないロック機構によりロック可能に取付けられている。これにより、3個の熱線センサ7〜9による警戒エリアがセンサユニット3の回転動作により調整可能となっている。なお、図1の符号10は、センサユニット3の回転角度(回転位置)を示す下カバー5に設けられた目盛である。
【0016】
図3及び図4は、前記赤外線センサ1の制御系のブロック図を示している。以下、これについて説明する。図3に示すように、赤外線センサ1は制御手段としての制御回路15を有し、この制御回路15の入力側には、前記3個の熱線センサ7〜9と、補正モードを「使用」もしくは「未使用」に設定可能な操作手段としての設定スイッチ16と、赤外線センサ1の設置場所の外気温を検知する温度センサ18と、例えば電池等の電源19に接続された電源回路20が接続されている。また、制御回路15の出力側には前記LED13が接続されると共に、制御回路15の所定の出力端子からは、検知出力が出力されるようになっている。
【0017】
前記制御回路15は、図4に示すように、3個の熱線センサ7〜9にそれぞれ接続された3個の信号処理回路21を有し、この各信号処理回路21は、各熱線センサ7〜9で検知された信号を増幅する増幅器21aと、人体に関する周波数を透過させる帯域フィルタ21bと、該帯域フィルタ21bを透過した信号と予め設定した閾値とを比較する比較器21c等によって構成されている。そして、各比較器21cがマイコン等からなる判定部22に接続されており、3個の比較器21cの比較結果、つまり信号処理回路21の出力に基づいて、判定部22により各熱線センサ7〜9の出力信号が例えばAND論理の際に、各熱線センサ7〜9で検知された物体が人体であると判定して、前記検知出力を出力するようになっている。
【0018】
次に、この赤外線センサ1の補正モード時の動作の一例を図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、図5に示すフローチャートは、前記判定部22の記憶部に予め記憶されたプログラムにしたがい自動的に実行される。先ず、赤外線センサ1の電源を投入するとプログラムが開始(S100)され、設定スイッチ16がオンか否か(S101)、すなわち補正モードを使用可能とするか使用不可能とするかが判断され、この判断S101は「YES」になるまで繰り返される。
【0019】
そして、前記設定スイッチ16がオンされることにより補正モードが「使用」に設定されると、判断S101で「YES」となり、各熱線センサ7〜9の信号レベルが検知(S102)され、その回数(もしくは時間)が所定回数(もしくは所定時間)か否かが判断(S103)される。この判断S103は「YES」まで繰り返され、判断S103で「YES」になると、すなわち3個の熱線センサ7〜9の信号レベルを予め判定部22に記憶してある所定回数(もしくは所定時間)検知すると、各熱線センサ7〜9で検知された複数の検知信号レベルの平均値が算出(S104)される。なお、以下の説明では、熱線センサ7〜9の算出された平均値をA、B、Cとして説明する。
【0020】
ステップS104で平均値A〜Cが算出されると、3個の平均値A〜Cが略同一か否かが判断(S105)され、この判断S105で「NO」の場合、すなわち例えば図6に示すように、2個の熱線センサ8、9の平均値B、Cが飽和状態で熱線センサ7の平均値Aがこれに対して低い場合は、3個の熱線センサ7〜9の検知感度が調整(S106)される。つまり、図6の場合、閾値より僅かに高い平均値Aの熱線センサ7の検知感度を基準値としての補正値まで上げ、平均値B、Cが飽和状態にある熱線センサ8、9の検知感度を前記補正値まで下げる。これにより、図6の補正後に示すように、3個の熱線センサ7〜9の検知感度が全て略同一でかつ閾値より所定値高い値となり、3個の熱線センサ7〜9の各検知感度が補正値にそれぞれ設定されることになる。
【0021】
そして、ステップS106で検知感度が調整されると、補正がOKか否かが判断(S107)され、この判断で「NO」の場合は、ステップS101に戻り、該ステップS101以降を繰り返す。また、判断S107で「YES」の場合は、各熱線センサ7〜9の検知感度が正常に補正された状態となり、一連のプログラムが終了(S108)する。また、判断S105で「YES」の場合、すなわち3個の熱線センサ7〜9の平均値A〜Cが略同一の場合は、補正する必要がないことから、直ちに終了(S108)となる。
【0022】
つまり、前記赤外線センサ1は、設定スイッチ16により補正モードが「使用」に設定されると、3個の熱線センサ7〜9の信号レベルが所定回数自動的に検知されて、その平均値A〜Cが例えば互いに比較されて、各熱線センサ7〜9(赤外線検知素子7a〜9a)の検知感度か略同一の所定値に補正されることになる。
【0023】
なお、設定スイッチ16により補正モードが「未使用(使用不可能)」に設定されている場合は、従来のように温度センサ18による検知感度の補正のみが実行されることになる。また、以上の例では、設定スイッチ16が「使用」の場合に、検知信号レベルの平均値A〜Cにより検知感度を補正したが、この補正と従来の温度センサ18による検知感度の補正とを連動させることもできる。また、前記判断S105においては、各熱線センサ7〜9で検知された検知信号レベルの平均値A〜Cをそれぞれ互いに比較したが、例えば各平均値A〜Cを予め設定されている基準値(補正値)とそれぞれ比較して、各平均値を基準値まで上げたり下げるようにしても良く、この場合の基準値としては、前記温度センサ18で検知された外気温に基づき補正された基準値を用いることが好ましい。
【0024】
このように、上記実施形態の赤外線センサ1にあっては、赤外線検知素子7a〜9aと球面レンズ7b〜9bからなる3個の熱線センサ7〜9により複数の信号レベルを検知し、その平均値A〜Cに基づいて各熱線センサ7〜9の検知感度を補正するため、各熱線センサ7〜9の検知感度を直前に検知した検知信号レベルにより検知感度を自動的に上下して補正することができる。その結果、検知感度を上げることにより、人体に検知に関する失報を減少させることができ、また、検知感度を下げることにより、温度変化や太陽光等の外乱による誤報を減少させることができ、かつ各熱線センサ7〜9間の検知感度のバラツキも自動的に補正することができ、これらのことから、赤外線センサ1自体の検知性能を十分に安定させることができる。
【0025】
特に、検知感度の補正が所定回数もしくは所定時間内に検知された複数の検知信号レベルの平均値A〜Cに基づいて行われることから、過度的に発生する異常な検知信号レベルによる悪影響を極力抑えることができ、各熱線センサ7〜9の検知感度を精度良く補正することができる。また、検知信号レベルによる補正と温度センサ18による補正を連動させるようにすれば、より確実かつ高精度な検知感度の補正を行うことができて、より一層安定した検知性能を得ることが可能となる。
【0026】
また、制御回路15に接続された操作手段としての設定スイッチ16の操作で「使用」もしくは「未使用」に設定することにより、検知感度の補正を可能もしくは不可能とすることができるため、検知感度の自動補正機能を赤外線センサ1の設置状況に応じて使い分けることができて、赤外線センサ1自体の汎用性の向上と使い勝手の向上を図ることができる。
【0027】
また、熱線センサ7〜9が3つの赤外線検知素子7a〜9aとレンズとして3つの球面レンズ7b〜9bとで構成されているため、3つの赤外線検知素子7a〜9aにより、虫等の小動物による誤報を減少できると共に、球面レンズ7b〜9bの使用により扇形の精度良い警戒エリアが形成されて、近い警戒エリアにおける小動物による誤報を減少できる等、一層高精度な警戒エリアを得ることが可能となる。
【0028】
ところで、上記実施形態においては、熱線センサ7〜9が3個の場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば熱線センサが2個の場合や1個の場合でも適用することができる。このうち、熱線センサが2個の場合は、図7に示すように、判断S103で所定回数信号レベルが検知されて「YES」になると、2個の熱線センサ7、8の平均値A、Bが算出(S204)され、平均値A、Bが略同一か否かが判断(S205)される。
【0029】
そして、この判断S205で「NO」の場合に検知感度が調整(S206)される。この検知感度の調整は、例えば図8に示すような平均値A、Bの場合、熱線センサ7の閾値より僅かに高い検知感度を補正値まで上げ、飽和状態にある熱線センサ8の検知感度を補正値まで下げる。これにより、図8の補正後に示すように、2個の熱線センサ7、8の各検知感度が閾値により所定値高くかつ略同一レベルで安定した検知性能が得られる補正値に補正されることになる。
【0030】
また、熱線センサが1個の場合は、図9に示すように、判断S103で所定回数信号レベルが検知されて「YES」になると、1個の熱線センサ7の平均値Aが算出(S304)され、この平均値Aが予め設定してある補正値α(基準値)と略同一か否かが判断(S305)され、この判断S305で「NO」の場合に、検知感度が調整(S306)される。この調整は、例えば図10に示すように平均値Aが補正値αより高く例えば飽和状態にある場合は、検知感度を補正値αまで下げ、また、二点鎖線で示すように平均値Aが補正値αより低い場合は、検知感度を補正値αまで上げる。これにより、図10の補正後に示すように、熱線センサ7の検知感度が安定した検知性能が得られる補正値に自動的に補正されることになる。
【0031】
なお、上記実施形態においては、熱線センサ7〜9の検知信号レベルの平均値A〜Cに基づいて検知感度を所定値上下させて補正したが、例えば検知信号レベルの最大値や最小値を補正量に加味すること等も可能である。また、上記実施形態における、赤外線センサ1の全体及び各部の形状、制御系のブロック図や制御回路自体のブロック図、及びこれらの動作は一例であって、制御回路15を他のブロック構成としたり、上記したフローチャートと同様の作用効果が得られる他のフローチャートを採用する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、1個もしくは複数個(4個以上も含む)の熱線センサを有する全ての赤外線センサの検知感度の補正に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係わる赤外線センサの一実施形態を示す斜視図
【図2】同その縦断面図
【図3】同制御系のブロック
【図4】同その制御回路のブロック図
【図5】同補正モード時の動作の一例を示すフローチャート
【図6】同その説明図
【図7】同熱線センサが2個の場合のフローチャート
【図8】同その説明図
【図9】同熱線センサが1個の場合のフローチャート
【図10】同その説明図
【符号の説明】
【0034】
1・・・赤外線センサ、2・・・ベース、2a・・・ホルダ、2b・・・上カバー部、3・・・センサユニット、5・・・下カバー、6・・・プリント基板、7〜9・・・熱線センサ、7a〜9a・・・赤外線検知素子、7b〜9b・・・球面レンズ、11a・・・前ケース、11b・・・後ケース、12・・・開口、13・・・LED、14・・・透光部、15・・・制御回路、16・・・設定スイッチ、18・・・温度センサ、19・・・電源、20・・・電源回路、21・・・信号処理回路、21a・・・増幅器、21b・・・帯域フィルタ、21c・・・比較器、22・・・判定部、A〜C・・平均値。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線検知素子を有する熱線センサと、該熱線センサで検知された検知信号が所定の検知レベルの際に、検知した物体を人体と判定して警報信号を出力する制御手段と、を備えた赤外線センサにおいて、
前記制御手段は、所定回数もしくは所定時間内に前記熱線センサで検知された複数の検知信号レベルに基づいて、前記熱線センサの検知感度を補正することを特徴とする赤外線センサ。
【請求項2】
前記制御手段は、前記複数の検知信号レベルの平均値を基準値と比較して、前記熱線センサの検知感度を上下させることを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサ。
【請求項3】
前記制御手段は、複数設けた各熱線センサの平均値を互いに比較するか基準値と比較して、前記各熱線センサの検知感度を上下させることを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサ。
【請求項4】
前記制御手段は、該制御手段に接続された操作手段の操作により、前記検知感度の補正を可能もしくは不可能にすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の赤外線センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−25552(P2010−25552A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−183285(P2008−183285)
【出願日】平成20年7月15日(2008.7.15)
【出願人】(000101400)アツミ電氣株式会社 (69)
【Fターム(参考)】