説明

超微細L−カルニチン、その調製方法、それを含む組成物、及びその使用方法

【課題】経口投与で高い生物学的利用能を示す形態のL−カルニチン及びその塩の提供。バルクのL−カルニチンを混和させ得ない他の成分(例えば油性原料)と組合せて容易に調合され得る形態のL−カルニチン及びその塩の提供。低吸湿性を示す形態のL−カルニチン及びその塩の提供。
【解決手段】実質的に100USBSメッシュの篩を通過する粒子サイズを有するL−カルニチン。当該L−カルニチンは、向上した生物学的利用能と低吸湿性を示し、好便に油性材料と組合わせて製剤化することができる。
本発明の目的は、経口投与で高い生物学的利用能を示す新規な形態のL−カルニチン及びその塩を提供することにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、1999年9月3日に提出された米国仮出願第60/152,240号及び1999年10月8日に提出された仮出願第60/158,245号の出願日の利益を主張する出願である。
本発明は、超微細L−カルニチン及びその塩に関する。より詳細には、本発明は、超微細粒子の形態で存在するL−カルニチン及びその塩に関する。本発明に係る超微細L−カルニチンは、他の原料の微細粒子と一様に混合され得る一方、それ自身の個々の独立した形状は保持するという性質を有する。本発明に係る超微細L−カルニチンは、その総体的な微細さにより、従来のバルクのカルチニンを完全には混和させることができなかった油性原料と混合するのに理想的である。また、本発明に係る超微細L−カルニチンの総体的な微細さは、微細な物質が全体として大きな表面積を有することにより、消化管での吸収を促進する。本発明はまた、そのような超微細L−カルニチン及びその塩を調製する方法に関する。本発明は、更に、そのような超微細L−カルニチン及びその塩を含む組成物に関する。加えて本発明は、そのような超微細L−カルニチン及びその塩の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
L−カルニチンは、多くの用途を有する物質として知られている。特に、L−カルニチンの経口投与は、心臓血管系の疾病に対し良好な治療効果を有することが判明している。L−カルニチン及びその塩は、又、ダイエットサプリメントとして有用であることが知られており、特に、脂質の代謝の促進のために有用である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、L−カルニチン及びそのよく知られた塩の生物学的利用能を増大させることが望まれている。更に、L−カルニチンと、バルクのL−カルチニンを混和させることができない一以上の他の成分(例えば油性原料)とを含む組成物を調製することも望まれている。加えて、L−カルチニンの吸湿性を低減させることも望まれている。
【0004】
従って、経口投与で高い生物学的利用能を示す形態のL−カルニチン及びその塩に対するニーズが存在する。また、バルクのL−カルニチンを混和させ得ない他の成分(例えば油性原料)と組合せて容易に調合され得る形態のL−カルニチン及びその塩に対するニーズも存在する。更に、低吸湿性を示す形態のL−カルニチン及びその塩に対するニーズも存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本発明の目的は、経口投与で高い生物学的利用能を示す新規な形態のL−カルニチン及びその塩を提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、バルクのL−カルニチンを混和させ得ない他の成分(例えば油性原料)と組合せて容易に調合され得る新規な形態のL−カルニチン及びその塩を提供することにある。
【0007】
さらに本発明の他の目的は、低吸湿性を示す新規な形態のL−カルニチン及びその塩を提供することにある。
【0008】
さらに本発明の他の目的は、そのようなL−カルニチンを調製する新規な方法を提供することにもある。
【0009】
さらに本発明の他の目的は、そのようなL−カルニチンを含む新規な組成物を提供することにもある。
【0010】
さらに本発明の他の目的は、そのようなL−カルニチンを使用する新規な方法を提供することにもある。
【0011】
以下の詳細な説明によって明らかになるであろうこれら及びその他の目的は、超微細粒子の形態で存在するL−カルニチンが経口投与で高い生物学的利用能を示すという発明者らの発見によって達成された。本発明者らは、そのようなL−カルニチンが、油性原料と好便に調合させられることも見出した。本発明者らは、そのようなL−カルニチンが低吸湿性を示すことも見出した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
よって、本発明は、その第一の実施態様において、超微細なL−カルニチンおよびその塩を提供する。本発明においては、L−カルニチンおよびその塩とは、L−カルニチン自身のみならず、L−カルニチン塩、アルカノイルL−カルニチン、およびアルカノイルL−カルニチン塩も含むものである。好適なL−カルニチン塩の例としては以下のものが挙げられる。L−カルニチンクロリド、L−カルニチンブロミド、L−カルニチンオロテート、L−カルニチン酸アスパルテート、L−カルニチン酸フォスフェ−ト、L−カルニチンフマレート、L−カルニチンラクテート、L−カルニチンマレート、L−カルニチン酸マレート、L−カルニチン酸オキサレート、L−カルニチン酸サルフェート、L−カルニチングルコースフォスフェート、L−カルニチンタートレート、L−カルニチン酸タートレート、L−カルニチンアイオデート、L−カルニチンアスパルテート、L−カルニチンシトレート、L−カルニチン酸シトレート、L−カルニチン酸フマレート、L−カルニチングリセロフォスフェート、L−カルニチンムケート、L−カルニチンオロテート、L−カルニチンオキサレート、L−カルニチンサルフェート、L−カルニチントリクロロアセテート、L−カルニチントリフルオロアセテート、L−カルニチンメタンスルフォネート、L−カルニチンパモエート(pamoate)、およびL−カルニチン酸パモエート等。
【0013】
好適なアルカノイルL−カルニチンの例としては、C2-8アルカノイルL−カルニチンが挙げられ、より好適な例としてはアセチル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、およびイソバレリル、さらに好適な例としては、プロピオニルL−カルニチンが挙げられる。
【0014】
好適なアルカノイルL−カルニチン塩の例としては、以下のものが挙げられる。C2-8アルカノイルL−カルニチンクロリド、C2-8アルカノイルL−カルニチンブロミド、C2-8アルカノイルL−カルニチンオロテート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸アスパルテート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸フォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンフマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンラクテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸マレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸オキサレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸サルフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチングルコースフォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンタートレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸タートレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンアイオデート、C2-8アルカノイルL−カルニチンアスパルテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンシトレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸シトレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸フマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチングリセロフォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンムケート、C2-8アルカノイルL−カルニチンオロテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンオキサレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンサルフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチントリクロロアセテート、C2-8アルカノイルL−カルニチントリフルオロアセテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンメタンスルフォネート、C2-8アルカノイルL−カルニチンパモエート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸パモエート等。
【0015】
従って、本発明は、L−カルニチンの超微細粒子、及びL−カルニチンの塩の超微細粒子を提供する。本発明はまた、L−カルニチンの超微細粒子とL−カルニチンの一種以上の塩の超微細粒子との混合物、及びL−カルニチンの二種以上の塩の超微細粒子の混合物を提供する。
【0016】
本発明の超微細L−カルニチン及びその塩は、非常に小さな粒子であって、実質的に全粒子が、米国標準規格局(United State Bureau of Standards)(USBS)の規格で100メッシュの篩を通過する。好適な実施態様に於いては、本発明の超微細L−カルニチン及びその塩は150USBSメッシュの篩を通過する微細粒子である。特に好適な実施態様に於いては、本発明の超微細L−カルニチン及びその塩は200USBSメッシュの篩を通過する微細粒子である。
【0017】
本発明の超微細L−カルニチン及びその塩は、従来のL−カルニチン及びその塩を微細化し、更に篩に付して適切な大きさの粒子を選別することによって調製することができる。現在、L−カルニチン及びその塩は、米国特許第4,254,053号、第4,602,039号、及び第5,412,113号、並びにヨーロッパ特許出願公開第0150688号に記載されている方法で調製するのが好適である。これら公報を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。これらに記載の処理では、通常、10重量%を超える量のL−カルニチンが50メッシュの篩にふるい上として残り、40重量%を超える量のL−カルニチンが100メッシュの篩にふるい上として残るような大きさを有するL−カルニチンが得られる。本発明に係る超微細L−カルニチンは、そのようにして得られたL−カルニチンを微細化処理に付すことによって製造することができる。微細化処理は、適切なものでさえあればいかなる技法を用いても良く、例えば摩砕、粉砕等によって行うことができる。微細化の方法はよく知られており、Kirk−Othmer、化学技術百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第4版、Wiley、New York、22巻、279〜296ページ、1999に記載されている。これを本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0018】
本発明に係る超微細L−カルニチンは、従来法によって調製されたL−カルニチンを微細化した後、これを篩に付して選別してもよい。篩に付すことは、特定の大きさの物質を選別するための周知の技術であり、Kirk−Othmer、化学技術百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第4版、Wiley、New York、22巻、256〜278ページ、1999に記載されている。これを本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。本発明の超微細L−カルニチンは、100USBSメッシュの篩、好ましくは150USBSメッシュの篩、より好ましくは200USBSメッシュの篩を通過する原料を選出することによって得られる。
【0019】
別の実施態様に於いては、本発明は、超微細L−カルニチンと医薬として許容される賦形剤又は担体を含む組成物を提供する。適切な医薬として許容される賦形剤又は担体は、Remingtonの医薬科学ハンドブック(Remington's Pharmaceutical Sciences Handbook)、Mack Publishingに記述されている。同書を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0020】
好適な実施態様に於いて用いられる医薬として許容される賦形剤又は担体としては次のものが挙げられる:合成若しくは天然油ベースのビタミン類(例えばビタミンE、但しこれに限定されない)等の油性原料;種子や野菜から抽出された油(例えば大豆、オリーブ、ヤシ、又はトウモロコシの油であるがこれらに限定されない);及び一種以上のこれらの油中に予め溶解され、懸濁され、あるいは混合されている任意の栄養素。
【0021】
本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対し、10〜99重量%、好ましくは25〜95重量%、より好ましくは50〜90重量%の量の超微細L−カルニチンを含むことが適切である。本発明に係る組成物は、ソフトゼラチンカプセル、粉末、丸剤、錠剤等の形態を取ることができる。好適な実施態様に於いては、本発明に係る組成物は、ゼラチンカプセル、プレミックス、小袋入り、又は用時調製するスポーツドリンクミックスの形態をとる。
【0022】
本発明に係る組成物は、L−カルニチン又はその塩が結合することが知られている付加的な活性成分(例えばヒドロキシクエン酸、補酵素Q10、ピコリン酸クロム、γリノレン酸、レスベラトロール、ω−3酸、抗酸化剤、ビタミン等)の任意のものを更に含んでもよい。
【0023】
別の実施態様に於いては、本発明は、処置、治療、あるいは予防を必要とする者に、本発明超微細L−カルニチン又はその塩の有効量を経口投与することを含む、処置、治療及び予防の方法を提供する。本発明の超微細L−カルニチンを使用することができる処置、治療及び/又は予防の方法は、米国特許第4,474,812号及び第5,861,434号に記載されている。これらを本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0024】
本発明の化合物は、最低有効率が57%であって、また、ソフトゼラチンカプセル、プレミックス、小袋、あるいは用時調製のスポーツドリンクミックスに含有させた組合わせ調合物として、製品寿命を延長させることができる。転換者(transformer)(本発明に係る超微細L−カルニチンを最終製品に変える人又は企業体)は、計画された地理的に遠く離れた市場までの輸送・保管が経済的にでき現地で目的形態物に戻される乾燥製品として首尾良く扱うことができ、コスト節約と顧客のための機会増を実現できる。
【0025】
本発明に係る超微細L−カルニチン及びその塩は、粒子サイズの類似性により、L−カルニチンと補酵素Q10のような組み合わせ調合に対し恐らく最良のL−カルニチン源であることが、付随する利点として挙げられる。
【0026】
超微細フマル酸L−カルニチン、即ち本発明の化合物は、ミトコンドリア経路による高い生物学的利用能を示すことが判明している。この効果は、予めなされた同等の投薬において、ヒトの血漿中レベルが従来サイズのL−カルニチン酒石酸塩の血漿中レベルに等しいことを示す研究で立証されている。転換者は、それ故に、少ない活性のボーラス量で目標の投薬量を達成し、コスト節約を導く効率を達成できる。原則として、消費者は、栄養剤を単に重量/体積(W/V)ベースで購入する。よってより高重量化できた販売者の製品は、高品質であると評価される。
【0027】
本発明の化合物は、動物由来の製品を含んでおらず、化学合成に基づいているので、"ウシ海綿状脳症に関して安全(BSE Safe)である"と認証される。酒石酸塩はbiofermなので、潜在的な健康上の危険や特定できない臓器の不必要な消費を回避できる。"国際食品マーケティング(International Food Marketing)"、グリーンピース(Green Peace)、その他が、BSEの将来の危険に関する論文を出版しており、購買大衆のこの危険に対する自覚が高い。
【0028】
本発明の化合物は、酒石酸塩では必要であった再処理(粒子の再構築、コンディショニング)を必要としない。よって生産コスト、人手、環境への曝露が低減される。転換者が酒石酸塩を再処理しなければ、酒石酸塩で作られた錠剤は、ゼラチンカプセル中で品質を維持できず、また棚持ちが悪化するであろうから、酒石酸塩を用いる場合、錠剤は再処理されるべきである。
【0029】
微細な粒子サイズ(200メッシュ)としたことと親水性及び/又は疎水性のシリカで被覆したことにより、特に、他の微細に粒状化した成分、例えばピコリン酸クロムや補酵素Q10と組合わせた製剤を調製する場合、混合性が良く、被混合物の均一性が優れているという特性が得られると共に、その固有の低吸湿性によって長い棚持ち期間が実現できる。工具類(パンチ)及びプレスは、シリカによって潤滑性が大きくなるため、酒石酸塩の場合よりも理論上より低温で作動させることができ、ダウンタイムから派生する費用を節約し、コストが削減できる。
【0030】
本発明に係る超微細L−カルニチンは、健康的でバランスの良いダイエットを保証するダイエットサプリメントとして特に有用であり、また、体重コントロールのための共因子(コファクター)、及びスポーツにおける栄養補給、菜食主義者の栄養補給、動物の栄養補給のためのダイエットサプリメントとしても有用である。超微細L−カルニチンは、獣医学に属する栄養補給に於いても有用である。
【0031】
本発明の他の特徴は、以下に例として掲げる実施例の記述によって明白となるであろう。それら実施例は本発明を例示するものであり、それらに対する限定的意図を有するものではない。
【実施例】
【0032】
特段の記載のない限り、以下の実施例及び本明細書全体を通して、部とパーセントは全て重量部と重量パーセントであり、温度は全てセルシウス度である。分散物あるいは溶液の固形物含量の記載については、分散物あるいは溶液の全重量に対する固形物重量を表わす。分子量が記載されている場合、この分子量は商業供給者が製品について記載した分子量範囲であり、同定されたものである。一般に、これは重量平均分子量であると信じられている。
【0033】
L−カルニチンフマレートを粉砕し、最低、100USBSメッシュの篩を通過するように全体としての粒子サイズを調整する。本発明の効果を評価するために今日まで用いてきた粒子は、実際は150〜200メッシュの篩を通過するものであって、顕著な結果が得られている。粒子を食品グレードの親水性及び/又は疎水性フュームドシリカあるいは沈降シリカとブレンドする。これらシリカはデグッサ社から入手可能なタイプのものであって、粒子の全表面積はグラムあたり190〜475平方メートルであって、タップ密度はリットルあたり80〜275gである。
【0034】
上記のようにして調製した超微細L−カルニチンフマレートは、以下に記載の分析性状を有する。
性状: 白色結晶性粉末
アッセイ: カルニチン 58.0% ± 2%
フマル酸 41.5% ± 1%
含水量: ≦1% (カール・フィッシャー)
比旋光度: [α]D20=17.5°± 1°(水中で1%)
pH: 3.0〜4.0 (水中で1%)
溶解性: 水中で5g/100mL
篩サイズ: 食品グレードのフュームドシリカで調整後、150メッシュを通過する
毒性: LD50(経口)>8,000mg/kg(ラット)
【0035】
上述の教示に照らし本発明に対する多くの修正や変更が可能であることは明らかである。よって本発明は、添付の特許請求の範囲に入るものである限り、ここに具体的に記載した形態以外でも実施され得ることが理解されるべきである。
【0036】
本明細書中に言及した全ての特許およびその他の参照文献については、それらの全体を、ここに本明細書の一部を構成するものとして、あたかも最初から終わりまで記載されているかのように援用する。
【0037】
この出願は、1999年9月3日に提出された米国仮出願第60/152,240号及び1999年10月8日に提出された仮出願第60/158,245号の出願日の利益を主張する出願であって、これらの全体をここに本明細書の一部を構成するものとして援用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に100USBSメッシュの篩を通過する粒子サイズを有するL−カルニチン粒子と全表面積がグラムあたり190〜475平方メートルであり且つタップ密度がリットルあたり80〜275gであるシリカとを含有し、L−カルニチンの含有量が全重量に対して10〜99重量%である組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物であって、前記L−カルニチンが、L−カルニチン、L−カルニチンの塩、アルカノイルL−カルニチン、およびアルカノイルL−カルニチンの塩からなる群から選択される組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の組成物であって、前記L−カルニチンが、L−カルニチンクロリド、L−カルニチンブロミド、L−カルニチンオロテート、L−カルニチン酸アスパルテート、L−カルニチン酸フォスフェ−ト、L−カルニチンフマレート、L−カルニチンラクテート、L−カルニチンマレート、L−カルニチン酸マレート、L−カルニチン酸オキサレート、L−カルニチン酸サルフェート、L−カルニチングルコースフォスフェート、L−カルニチンタートレート、L−カルニチン酸タートレート、L−カルニチンアイオデート、L−カルニチンアスパルテート、L−カルニチンシトレート、L−カルニチン酸シトレート、L−カルニチン酸フマレート、L−カルニチングリセロフォスフェート、L−カルニチンムケート、L−カルニチンオロテート、L−カルニチンオキサレート、L−カルニチンサルフェート、L−カルニチントリクロロアセテート、L−カルニチントリフルオロアセテート、L−カルニチンメタンスルフォネート、L−カルニチンパモエート、L−カルニチン酸パモエート、C2-8アルカノイルL−カルニチン類、C2-8アルカノイルL−カルニチンクロリド、C2-8アルカノイルL−カルニチンブロミド、C2-8アルカノイルL−カルニチンオロテート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸アスパルテート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸フォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンフマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンラクテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸マレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸オキサレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸サルフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチングルコースフォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンタートレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸タートレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンアイオデート、C2-8アルカノイルL−カルニチンアスパルテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンシトレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸シトレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸フマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチングリセロフォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンムケート、C2-8アルカノイルL−カルニチンオロテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンオキサレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンサルフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチントリクロロアセテート、C2-8アルカノイルL−カルニチントリフルオロアセテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンメタンスルフォネート、C2-8アルカノイルL−カルニチンパモエート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸パモエートからなる群から選択される組成物。
【請求項4】
実質的に100USBSメッシュの篩を通過する粒子サイズを有するL−カルニチン粒子と全表面積がグラムあたり190〜475平方メートルであり且つタップ密度がリットルあたり80〜275gであるシリカとを含有し、L−カルニチンの含有量が全重量に対して10〜99重量%である組成物を調製する方法であって、以下の(1)〜(3):
(1)100USBSメッシュの篩を通過しない粒子サイズを有するL−カルニチンを微細化処理に付し、微細化されたL−カルニチンを得ること、
(2)当該微細化されたL−カルニチンを100USBSメッシュの篩にかけること、
(3)この100USBSメッシュの篩を通過するものを選択し、これを全表面積がグラムあたり190〜475平方メートルであり、且つタップ密度がリットルあたり80〜275gであるシリカとブレンドすること、
を行うことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記L−カルニチンは、L−カルニチン、L−カルニチンの塩、アルカノイルL−カルニチン、およびアルカノイルL−カルニチンの塩からなる群から選択される方法。
【請求項6】
請求項4に記載のL−カルニチンであって、前記L−カルニチンは、L−カルニチンクロリド、L−カルニチンブロミド、L−カルニチンオロテート、L−カルニチン酸アスパルテート、L−カルニチン酸フォスフェ−ト、L−カルニチンフマレート、L−カルニチンラクテート、L−カルニチンマレート、L−カルニチン酸マレート、L−カルニチン酸オキサレート、L−カルニチン酸サルフェート、L−カルニチングルコースフォスフェート、L−カルニチンタートレート、L−カルニチン酸タートレート、L−カルニチンアイオデート、L−カルニチンアスパルテート、L−カルニチンシトレート、L−カルニチン酸シトレート、L−カルニチン酸フマレート、L−カルニチングリセロフォスフェート、L−カルニチンムケート、L−カルニチンオロテート、L−カルニチンオキサレート、L−カルニチンサルフェート、L−カルニチントリクロロアセテート、L−カルニチントリフルオロアセテート、L−カルニチンメタンスルフォネート、L−カルニチンパモエート、L−カルニチン酸パモエート、C2-8アルカノイルL−カルニチン類、C2-8アルカノイルL−カルニチンクロリド、C2-8アルカノイルL−カルニチンブロミド、C2-8アルカノイルL−カルニチンオロテート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸アスパルテート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸フォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンフマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンラクテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸マレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸オキサレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸サルフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチングルコースフォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンタートレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸タートレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンアイオデート、C2-8アルカノイルL−カルニチンアスパルテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンシトレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸シトレート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸フマレート、C2-8アルカノイルL−カルニチングリセロフォスフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチンムケート、C2-8アルカノイルL−カルニチンオロテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンオキサレート、C2-8アルカノイルL−カルニチンサルフェート、C2-8アルカノイルL−カルニチントリクロロアセテート、C2-8アルカノイルL−カルニチントリフルオロアセテート、C2-8アルカノイルL−カルニチンメタンスルフォネート、C2-8アルカノイルL−カルニチンパモエート、C2-8アルカノイルL−カルニチン酸パモエートからなる群から選択される方法。
【請求項7】
請求項1に記載の組成物であって、経口投与に適したものである組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の組成物であって、前記L−カルニチン粒子が、実質的に150USBSメッシュの篩を通過する粒子サイズを有する、組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の組成物であって、前記L−カルニチン粒子が、実質的に200USBSメッシュの篩を通過する粒子サイズを有する、組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の組成物であって、前記L−カルニチンが、L−カルニチンフマレートである、組成物。
【請求項11】
請求項1に記載の組成物であって、ヒドロキシクエン酸、補酵素Q10、ピコリン酸クロム、γリノレン酸、レスベラトロール、ω−3酸、抗酸化剤及びビタミンからなる群のうちの1つをさらに含有する、組成物。

【公開番号】特開2009−67809(P2009−67809A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−284482(P2008−284482)
【出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【分割の表示】特願2001−521316(P2001−521316)の分割
【原出願日】平成12年9月5日(2000.9.5)
【出願人】(599035982)シグマ−タウ インダストリー ファーマシューティクー リウニート エス.ピー.エー. (2)
【Fターム(参考)】